JPH10295942A - 人形用部分染色毛髪及びその染色方法 - Google Patents
人形用部分染色毛髪及びその染色方法Info
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- JPH10295942A JPH10295942A JP12162197A JP12162197A JPH10295942A JP H10295942 A JPH10295942 A JP H10295942A JP 12162197 A JP12162197 A JP 12162197A JP 12162197 A JP12162197 A JP 12162197A JP H10295942 A JPH10295942 A JP H10295942A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 触感及び光沢が非着色部分と実質的に変わら
ない部分着色模様を形成した、顕著性に富む付加価値の
高い人形用部分染色毛髪とその製造方法を提供する。 【解決手段】 隣接する繊維の多数本が部分的に染色さ
れて、着色模様3を視覚させるよう構成した人形用部分
染色毛髪1、及び集合状態に配置した多数本の繊維に、
水性媒体の染色液を付着させた後、高周波電界による誘
電加熱処理を行なうことにより染着する。
ない部分着色模様を形成した、顕著性に富む付加価値の
高い人形用部分染色毛髪とその製造方法を提供する。 【解決手段】 隣接する繊維の多数本が部分的に染色さ
れて、着色模様3を視覚させるよう構成した人形用部分
染色毛髪1、及び集合状態に配置した多数本の繊維に、
水性媒体の染色液を付着させた後、高周波電界による誘
電加熱処理を行なうことにより染着する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人形用部分染色毛髪
及びその染色方法に関する。更に詳細には、隣接する繊
維の多数本が部分的に染色されて、着色模様を視覚させ
るよう構成した人形用部分染色毛髪及び前記毛髪の効果
的な染色方法に関する。
及びその染色方法に関する。更に詳細には、隣接する繊
維の多数本が部分的に染色されて、着色模様を視覚させ
るよう構成した人形用部分染色毛髪及び前記毛髪の効果
的な染色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人形玩具等において部分的に着色
した毛髪を構成するために、色種の異なる繊維の適宜本
数を部分的に集合させて基端部を頭部に植毛する手段が
一般的に採用されている。この手段によるものは、長手
方向の整列状態にあっては色違いによる効果を視覚させ
ることができるとしても、末端の自由端が横方向にズレ
ると、隣接の他色の繊維と混ざり合い、所期の色違い効
果を視覚させ難くなり、見栄えも悪くなる等の不具合が
あった。
した毛髪を構成するために、色種の異なる繊維の適宜本
数を部分的に集合させて基端部を頭部に植毛する手段が
一般的に採用されている。この手段によるものは、長手
方向の整列状態にあっては色違いによる効果を視覚させ
ることができるとしても、末端の自由端が横方向にズレ
ると、隣接の他色の繊維と混ざり合い、所期の色違い効
果を視覚させ難くなり、見栄えも悪くなる等の不具合が
あった。
【0003】一方、予め部分的に適宜長さにわたって着
色した多数の繊維を隣接集合状態に植毛して横方向に拡
がる部分的な着色模様を視覚させる試みは、前記した不
具合を解消できるとしても、前記部分着色の繊維を適正
配置に植毛することは、煩雑かつ手間を要し、生産性を
満足させず実用化でき難い。
色した多数の繊維を隣接集合状態に植毛して横方向に拡
がる部分的な着色模様を視覚させる試みは、前記した不
具合を解消できるとしても、前記部分着色の繊維を適正
配置に植毛することは、煩雑かつ手間を要し、生産性を
満足させず実用化でき難い。
【0004】前記した状況に鑑み、人形の頭部等に植毛
状態にある毛髪表面の適所に着色塗料を部分的に吹き付
ける手段が一般的に採用されているが、この種の手段に
よるものは、個々の繊維への付着量が偏在しがちであ
り、更には再現性のある模様が形成され難いという問題
があった。又、塗料中の樹脂分により着色剤が固着され
るので繊維の触感や光沢性を低下させ、人形毛髪として
の商品性を損なっていた。又、着色液の固着手段とし
て、溶剤分の乾燥或いは高温下での熱処理等を要し、人
形の頭部等に毛髪を植毛状態にあっては、頭部を構成す
るプラスチック材の熱変形や熱劣化等を起こす危険があ
り、実施し難い。
状態にある毛髪表面の適所に着色塗料を部分的に吹き付
ける手段が一般的に採用されているが、この種の手段に
よるものは、個々の繊維への付着量が偏在しがちであ
り、更には再現性のある模様が形成され難いという問題
があった。又、塗料中の樹脂分により着色剤が固着され
るので繊維の触感や光沢性を低下させ、人形毛髪として
の商品性を損なっていた。又、着色液の固着手段とし
て、溶剤分の乾燥或いは高温下での熱処理等を要し、人
形の頭部等に毛髪を植毛状態にあっては、頭部を構成す
るプラスチック材の熱変形や熱劣化等を起こす危険があ
り、実施し難い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来の不具合を一挙に解消し、繊維の光沢感、風合い等を
損なうことなく、繊維表面に部分着色模様を形成し、特
異な様相を呈する人形用部分染色毛髪及びその染色方法
を提供しようとするものである。
来の不具合を一挙に解消し、繊維の光沢感、風合い等を
損なうことなく、繊維表面に部分着色模様を形成し、特
異な様相を呈する人形用部分染色毛髪及びその染色方法
を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、隣接する繊維
の多数本が部分的に染色されて、着色模様を視覚させる
よう構成した人形用部分染色毛髪を要件とする。更に
は、着色模様は隣接する多数の繊維を横断して形成され
てなること、着色模様は複数個所に設けられてなるこ
と、着色模様は相異なる色調の模様であること等を要件
とする。更には、集合状態に配置した多数本の繊維に、
水性媒体の染色液を部分的に付着させ、該染色液が未乾
燥状態にあるうちに、高周波電界による誘電加熱処理を
行なうことにより染色液の付着した部位を染色すること
を要件とする。更には、多数本の繊維は、一端が集束固
定状態にあること、集束固定状態は、人形頭部に植毛状
態にあること、染色液の付着手段が染色液を含浸させた
多孔体を集合状態にある繊維の所望染色部位の繊維表面
に接触配置することにより、染色液を繊維間に浸透させ
ること等を要件とするものである。
の多数本が部分的に染色されて、着色模様を視覚させる
よう構成した人形用部分染色毛髪を要件とする。更に
は、着色模様は隣接する多数の繊維を横断して形成され
てなること、着色模様は複数個所に設けられてなるこ
と、着色模様は相異なる色調の模様であること等を要件
とする。更には、集合状態に配置した多数本の繊維に、
水性媒体の染色液を部分的に付着させ、該染色液が未乾
燥状態にあるうちに、高周波電界による誘電加熱処理を
行なうことにより染色液の付着した部位を染色すること
を要件とする。更には、多数本の繊維は、一端が集束固
定状態にあること、集束固定状態は、人形頭部に植毛状
態にあること、染色液の付着手段が染色液を含浸させた
多孔体を集合状態にある繊維の所望染色部位の繊維表面
に接触配置することにより、染色液を繊維間に浸透させ
ること等を要件とするものである。
【0007】前記において、繊維は人形毛髪用繊維とし
て通常使用されているナイロン等のポリアミド系、塩化
ビニル系、塩化ビニリデン系、アクリロニトリル−塩化
ビニル共重合体、アクリロニトリル−塩化ビニリデン共
重合体等のアクリル系、ポリエステル系、ポリエチレン
系、ポリプロピレン系、ビニロン、ポリウレタン等の合
成繊維、木綿、麻、羊毛、絹等の天然繊維、レーヨン、
ポリノジック、キュプラ等の再生繊維、アセテート、ト
リアセテート等の半合成繊維、各種熱可塑性樹脂のフィ
ラメント、複数の熱可塑性樹脂が溶融ブレンドされたフ
ィラメント、複数の異なる繊維を複合させた、芯−鞘構
造その他の形態の複合繊維等が挙げられ、染料により染
色可能な繊維であればよい。
て通常使用されているナイロン等のポリアミド系、塩化
ビニル系、塩化ビニリデン系、アクリロニトリル−塩化
ビニル共重合体、アクリロニトリル−塩化ビニリデン共
重合体等のアクリル系、ポリエステル系、ポリエチレン
系、ポリプロピレン系、ビニロン、ポリウレタン等の合
成繊維、木綿、麻、羊毛、絹等の天然繊維、レーヨン、
ポリノジック、キュプラ等の再生繊維、アセテート、ト
リアセテート等の半合成繊維、各種熱可塑性樹脂のフィ
ラメント、複数の熱可塑性樹脂が溶融ブレンドされたフ
ィラメント、複数の異なる繊維を複合させた、芯−鞘構
造その他の形態の複合繊維等が挙げられ、染料により染
色可能な繊維であればよい。
【0008】更には、前記のような繊維形態ではなく、
プラスチックシート等を細幅に裁断し、繊維状としたも
のであってもよい。又、前記繊維に公知の染料や紫外線
発光型色素、蛍光増白剤、顔料、蛍光顔料、蓄光顔料、
夜光顔料、メタリック光沢顔料、体質顔料、熱変色性着
色剤、フォトクロミック着色剤等によって予め着色され
た状態のものを用いてもよい。この場合には、前記着色
効果と本発明の部分染色効果との複合的色彩効果が得ら
れる。
プラスチックシート等を細幅に裁断し、繊維状としたも
のであってもよい。又、前記繊維に公知の染料や紫外線
発光型色素、蛍光増白剤、顔料、蛍光顔料、蓄光顔料、
夜光顔料、メタリック光沢顔料、体質顔料、熱変色性着
色剤、フォトクロミック着色剤等によって予め着色され
た状態のものを用いてもよい。この場合には、前記着色
効果と本発明の部分染色効果との複合的色彩効果が得ら
れる。
【0009】次に、染色液について説明する。本発明に
おいては、従来より繊維の染色に適用されている染色液
を構成する染料が総て有効に用いられる。具体的に例示
すれば、アクリル系繊維に対してはカチオン染料、塩基
性染料、分散染料等、ナイロン繊維に対しては酸性染
料、分散染料等、ポリエステル繊維に対しては分散染料
等を好適に用いることができる。本発明に使用する染色
液には、染料、水以外に通常の染色に用いられる染色液
と同様に、促染剤、緩染剤、均染剤、pH調整剤、湿潤
剤、染料溶解助剤等を必要に応じて添加できる。
おいては、従来より繊維の染色に適用されている染色液
を構成する染料が総て有効に用いられる。具体的に例示
すれば、アクリル系繊維に対してはカチオン染料、塩基
性染料、分散染料等、ナイロン繊維に対しては酸性染
料、分散染料等、ポリエステル繊維に対しては分散染料
等を好適に用いることができる。本発明に使用する染色
液には、染料、水以外に通常の染色に用いられる染色液
と同様に、促染剤、緩染剤、均染剤、pH調整剤、湿潤
剤、染料溶解助剤等を必要に応じて添加できる。
【0010】次に繊維への染色液の付着手段について説
明する。人形頭部に植毛された状態或いは、かつらや付
け毛として既に加工状態にある繊維、或いは少なくとも
一端が固定状態にある繊維について染色加工を施す。前
記固定状態にある繊維の、染色所望位置の繊維表面に染
色液を吸蔵させた多孔体を接触、適宜に押圧するパッデ
ィング手段により染色液を繊維間に浸透、付着させる。
ここで、繊維相互が密接状態に集束されていれば、繊維
間の毛細管力により染色液が効果的に下層に位置する繊
維まで浸透し、各々の繊維表面に付着する。
明する。人形頭部に植毛された状態或いは、かつらや付
け毛として既に加工状態にある繊維、或いは少なくとも
一端が固定状態にある繊維について染色加工を施す。前
記固定状態にある繊維の、染色所望位置の繊維表面に染
色液を吸蔵させた多孔体を接触、適宜に押圧するパッデ
ィング手段により染色液を繊維間に浸透、付着させる。
ここで、繊維相互が密接状態に集束されていれば、繊維
間の毛細管力により染色液が効果的に下層に位置する繊
維まで浸透し、各々の繊維表面に付着する。
【0011】集束繊維の一方の側から、前記したパッデ
ィング手段により染色液を付着させることができるが、
繊維量が多い場合には、表裏両側からのパッディング処
理を行なうことにより、内部に位置する繊維表面に対し
て均等に染色液を付着させることができる。又、繊維束
を扇状に拡げて繊維束の厚みを適宜に調整することもで
きる。
ィング手段により染色液を付着させることができるが、
繊維量が多い場合には、表裏両側からのパッディング処
理を行なうことにより、内部に位置する繊維表面に対し
て均等に染色液を付着させることができる。又、繊維束
を扇状に拡げて繊維束の厚みを適宜に調整することもで
きる。
【0012】複数の染色部を配設する系にあっては、当
該所望染色部に個別にパッディング処理することもでき
るが、処理操作に時間差を生じ、毛細管作用による染色
液の移動の度合いが異なり、色むらを生じて染色されが
ちとなるため、所望染色部の各部に染色液を吸蔵させた
多孔体を同時に押圧してパッディングすることが望まし
い。
該所望染色部に個別にパッディング処理することもでき
るが、処理操作に時間差を生じ、毛細管作用による染色
液の移動の度合いが異なり、色むらを生じて染色されが
ちとなるため、所望染色部の各部に染色液を吸蔵させた
多孔体を同時に押圧してパッディングすることが望まし
い。
【0013】染色液を吸蔵させる多孔体の形状、大きさ
を適宜選択することにより、多様な部分着色模様を形成
できるが、多孔体の配置の調整により、非染色部とのバ
ランスの調整や、混色、或いは階調模様を形成すること
もできる。
を適宜選択することにより、多様な部分着色模様を形成
できるが、多孔体の配置の調整により、非染色部とのバ
ランスの調整や、混色、或いは階調模様を形成すること
もできる。
【0014】多孔体は、染色液を吸蔵可能な連続気孔
体、例えば、フェルトや繊維の樹脂加工乃至融着加工
体、連続気孔を有するプラスチック成形体等を挙げるこ
とができる。その他、適度に染色液を吸蔵、放出させる
材料であれば全て用いられる。
体、例えば、フェルトや繊維の樹脂加工乃至融着加工
体、連続気孔を有するプラスチック成形体等を挙げるこ
とができる。その他、適度に染色液を吸蔵、放出させる
材料であれば全て用いられる。
【0015】次に、染色手段について説明する。従来の
工業的な染色手段、例えば、染料を含む染浴中に繊維を
一定時間浸して染色を行う浸染では、繊維と染料との組
合わせや染色条件によっても異なるが、通常、1時間前
後の加熱処理を要し、合成繊維の系では、加熱温度も8
0〜130℃までの昇温を要し、染色浴比(被染色物重
量:染色液重量)は1:20乃至1:60に設定される
のが通例であり、この種の染色手段を人形用毛髪の染色
加工に適用することは実質的に不可能である。即ち、人
形毛髪用繊維の部分的な個所にのみ染色液を付着させ難
いし、付着できたとしても繊維に対する染色液の割合が
大であり、染色液が繊維表面に適正に保持されず、移動
しがちである。更には長時間の高温加熱処理を要するの
で、人形毛髪に植毛状態の繊維に対して染色加工を行な
うと、繊維以外の人形部品も同時に加熱され、熱変形や
熱劣化を起こすので不可能である。
工業的な染色手段、例えば、染料を含む染浴中に繊維を
一定時間浸して染色を行う浸染では、繊維と染料との組
合わせや染色条件によっても異なるが、通常、1時間前
後の加熱処理を要し、合成繊維の系では、加熱温度も8
0〜130℃までの昇温を要し、染色浴比(被染色物重
量:染色液重量)は1:20乃至1:60に設定される
のが通例であり、この種の染色手段を人形用毛髪の染色
加工に適用することは実質的に不可能である。即ち、人
形毛髪用繊維の部分的な個所にのみ染色液を付着させ難
いし、付着できたとしても繊維に対する染色液の割合が
大であり、染色液が繊維表面に適正に保持されず、移動
しがちである。更には長時間の高温加熱処理を要するの
で、人形毛髪に植毛状態の繊維に対して染色加工を行な
うと、繊維以外の人形部品も同時に加熱され、熱変形や
熱劣化を起こすので不可能である。
【0016】本発明染色手段は、前記した不具合を発生
させることなく、人形本体に植毛された状態或いは、か
つらや付け毛のように製品への加工過程にある人形毛髪
用繊維に対して染色加工を可能となすものであり、集合
状態の人形毛髪用繊維に対して少なくとも一色以上の染
色液を部分的に含浸させた状態で高周波電界の誘電加熱
により染色液の加熱を行い染色液含浸部分の染色を行
う。
させることなく、人形本体に植毛された状態或いは、か
つらや付け毛のように製品への加工過程にある人形毛髪
用繊維に対して染色加工を可能となすものであり、集合
状態の人形毛髪用繊維に対して少なくとも一色以上の染
色液を部分的に含浸させた状態で高周波電界の誘電加熱
により染色液の加熱を行い染色液含浸部分の染色を行
う。
【0017】次に本発明に適用の誘電加熱手段について
説明する。誘電加熱では、高周波電界内においた被加熱
物中の水等の誘電体分子の電界中での分極状態が高周波
電界の交番により逆転し、分子が衝突,摩擦することに
より熱が発生し、被加熱物自体が発熱体となって物質内
部から加熱が行われる。損失係数(物質の比誘電率×誘
電体損失角)の大きい物質程加熱されやすく、水は損失
係数が他の物質に較べて非常に大きいため、誘電加熱に
よって染色液含浸部分を選択的に加熱することができ
る。
説明する。誘電加熱では、高周波電界内においた被加熱
物中の水等の誘電体分子の電界中での分極状態が高周波
電界の交番により逆転し、分子が衝突,摩擦することに
より熱が発生し、被加熱物自体が発熱体となって物質内
部から加熱が行われる。損失係数(物質の比誘電率×誘
電体損失角)の大きい物質程加熱されやすく、水は損失
係数が他の物質に較べて非常に大きいため、誘電加熱に
よって染色液含浸部分を選択的に加熱することができ
る。
【0018】誘電加熱には、2枚の電極板の間に被加熱
物を挿入し、6〜80MHzの高周波電圧を加えること
により、発生する高周波電界により被加熱物を発熱させ
る高周波誘電加熱と被加熱物に特定波長のマイクロ波を
照射することにより、被加熱物を発熱させるマイクロ波
誘電加熱がある。その使用周波数は工業加熱用として、
ISM(Industrial Scientific
and Medical Use)周波数帯域が定め
られており、高周波誘電加熱では13.56MHz帯、
27.12MHz帯、および40.68MHz帯が国際
的に認められている。
物を挿入し、6〜80MHzの高周波電圧を加えること
により、発生する高周波電界により被加熱物を発熱させ
る高周波誘電加熱と被加熱物に特定波長のマイクロ波を
照射することにより、被加熱物を発熱させるマイクロ波
誘電加熱がある。その使用周波数は工業加熱用として、
ISM(Industrial Scientific
and Medical Use)周波数帯域が定め
られており、高周波誘電加熱では13.56MHz帯、
27.12MHz帯、および40.68MHz帯が国際
的に認められている。
【0019】マイクロ波誘電加熱では、ISM周波数帯
として915MHz帯および2450MHz帯が国際的
に広く用いられおり、国内では、電波法によって245
0MHz帯の使用が許可されているが、915MHz帯
についても定められた基準内で使用が可能である。これ
らの高周波電界による誘電加熱手段を本発明は適用する
ものであり、通常の外部加熱による手段に対し、熱伝導
性が要求されず、染色液を付着させた繊維の部位が内部
発熱し、外面に位置する繊維に限らず、内部に位置する
部位を同時に一様に加熱し、熱効率にも優れている。
として915MHz帯および2450MHz帯が国際的
に広く用いられおり、国内では、電波法によって245
0MHz帯の使用が許可されているが、915MHz帯
についても定められた基準内で使用が可能である。これ
らの高周波電界による誘電加熱手段を本発明は適用する
ものであり、通常の外部加熱による手段に対し、熱伝導
性が要求されず、染色液を付着させた繊維の部位が内部
発熱し、外面に位置する繊維に限らず、内部に位置する
部位を同時に一様に加熱し、熱効率にも優れている。
【0020】更には、電極板を用いる高周波誘電加熱に
比較して、マイクロ波誘電加熱は被加熱物に対して電磁
波の一種であるマイクロ波を照射して加熱を行うため、
本発明の頭部に植毛状態にある繊維等の複雑な形状の被
加熱物の加熱にあっても、比較的均一に加熱できるの
で、より一層好適である。
比較して、マイクロ波誘電加熱は被加熱物に対して電磁
波の一種であるマイクロ波を照射して加熱を行うため、
本発明の頭部に植毛状態にある繊維等の複雑な形状の被
加熱物の加熱にあっても、比較的均一に加熱できるの
で、より一層好適である。
【0021】前記した如く、マイクロ波誘電加熱は人形
本体に組付け状態にあっても、繊維の染色液含浸部分の
みを選択的に加熱することができ、他の人形部品が熱劣
化する危険性がない。更には、加熱が急速、効率的であ
り、短時間で染色を完了させることができるため、繊維
重量に対して染色液の重量比率が小さい系にあっても所
期の染色性を得ることができる。
本体に組付け状態にあっても、繊維の染色液含浸部分の
みを選択的に加熱することができ、他の人形部品が熱劣
化する危険性がない。更には、加熱が急速、効率的であ
り、短時間で染色を完了させることができるため、繊維
重量に対して染色液の重量比率が小さい系にあっても所
期の染色性を得ることができる。
【0022】次に、染色工程における染色浴比、処理方
法について説明する。人形毛髪用繊維の毛細管作用によ
って染色液が繊維間に含浸、保持されるため、繊維束が
保持できる染色液量には制限があり、又、繊維の材質、
外径、断面形状等、繊維の種類や染色の対象とする繊維
量等により異なるが、本発明における染色浴比(被染色
個所の繊維重量:染色液重量)は概ね1:1〜1:0.
2の範囲が好ましく、被染色個所の繊維重量に対して、
染色液重量が上回る比率の染色浴比の系にあっては、加
熱処理において染色液の体積膨張や沸騰等のため染色液
の移動による染色部分の拡大、他の染色部分との混合、
他の人形部分を汚染する場合があり好ましくない。又、
染色液重量が被染色個所の繊維重量1重量部に対し0.
2未満の系では、所望の染色部分全体を均一に染色する
ことが困難となり、また、全体を染色できたとしても染
色濃度が薄くなる場合がある。人形毛髪用繊維に染色液
の含浸処理を施したままの状態で高周波電界による誘電
加熱処理を行っても染色は可能であるが、より染色効果
を高めるため、染色部分を耐熱性プラスチックフィルム
で覆う等の水分蒸発防止手段を施すことが好ましい。
尚、染色液を吸蔵させた多孔体の押圧手段に代えて、染
色液をスプレー等により吹き付け、未乾燥状態において
前記高周波電界による誘電加熱処理を行なうことにより
染色させることもできる。
法について説明する。人形毛髪用繊維の毛細管作用によ
って染色液が繊維間に含浸、保持されるため、繊維束が
保持できる染色液量には制限があり、又、繊維の材質、
外径、断面形状等、繊維の種類や染色の対象とする繊維
量等により異なるが、本発明における染色浴比(被染色
個所の繊維重量:染色液重量)は概ね1:1〜1:0.
2の範囲が好ましく、被染色個所の繊維重量に対して、
染色液重量が上回る比率の染色浴比の系にあっては、加
熱処理において染色液の体積膨張や沸騰等のため染色液
の移動による染色部分の拡大、他の染色部分との混合、
他の人形部分を汚染する場合があり好ましくない。又、
染色液重量が被染色個所の繊維重量1重量部に対し0.
2未満の系では、所望の染色部分全体を均一に染色する
ことが困難となり、また、全体を染色できたとしても染
色濃度が薄くなる場合がある。人形毛髪用繊維に染色液
の含浸処理を施したままの状態で高周波電界による誘電
加熱処理を行っても染色は可能であるが、より染色効果
を高めるため、染色部分を耐熱性プラスチックフィルム
で覆う等の水分蒸発防止手段を施すことが好ましい。
尚、染色液を吸蔵させた多孔体の押圧手段に代えて、染
色液をスプレー等により吹き付け、未乾燥状態において
前記高周波電界による誘電加熱処理を行なうことにより
染色させることもできる。
【0023】本発明の染色方法は、動物形象玩具を含む
人形用擬毛、殊に人形用頭髪に適用されるものである
が、例えば、擬毛、付け毛、服飾、各種装飾材等へ適用
することも可能である。
人形用擬毛、殊に人形用頭髪に適用されるものである
が、例えば、擬毛、付け毛、服飾、各種装飾材等へ適用
することも可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明は部分染色による着色模様
を少なくとも一箇所以上に配設した人形毛髪用繊維及び
前記毛髪の染色方法を要件とするものであり、以下に実
施例を記載する。尚、本発明は実施例に限定されない。
以下の実施例中の部は重量部を示す。
を少なくとも一箇所以上に配設した人形毛髪用繊維及び
前記毛髪の染色方法を要件とするものであり、以下に実
施例を記載する。尚、本発明は実施例に限定されない。
以下の実施例中の部は重量部を示す。
【0025】実施例1 染色液の調製 染色液A(青色) カチオン染料〔Aizen Cathilon Pur
e Blue 5GH200%(C.I.No.Bas
ic Blue 3),保土谷化学工業株式会社製)
0.5部,酢酸2.5部,酢酸ナトリウム0.5部,エ
チレングリコール10部,水86.5部を混合溶解して
得た。 染色液B(緑色) 染色液Aの染料をAizen Cathilon Pu
re Blue 5GH 200%0.2部およびAi
zen Cathilon Yellow 7GLH
(C.I.No.Basic Yellow 21,保
土谷化学工業株式会社製)0.8部とした以外は染色液
Aと同一の処方により得た。 染色液C(黄色) 染色液Aの染料をAizen Cathilon Ye
llow 7GLH1.8部とした以外は、染色液Aと
同一の処方により得た。 染色液D(橙色) 染色液Aの染料をAizen Cathilon Or
ange GLH 200% (C.I.No.Bas
ic Orange 21,保土谷化学工業株式会社
製)0.6部とした以外は、染色液Aと同一の処方によ
り得た。 染色液E(赤色) 染色液Aの染料をAizen Cathilon Re
d T−BLH(C.I.No.Basic Red
46,保土谷化学工業株式会社製)0.8部とした以外
は、染色液Aと同一の処方により得た。 染色液F(桃色) 染色液Aの染料をAizen Cathilon Pi
nk FGH(C.I.No.Basic Red 1
3,保土谷化学工業株式会社製)1.0部とした以外
は、染色液Aと同一の処方により得た。 染色液G(藍色) 染色液Aの染料をAizen Cathilon Bl
ue CD−F2RLH(C.I.No.Basic
Blue 129、保土谷化学工業株式会社製)1.0
部とした以外は、染色液Aと同一の処方により得た。
e Blue 5GH200%(C.I.No.Bas
ic Blue 3),保土谷化学工業株式会社製)
0.5部,酢酸2.5部,酢酸ナトリウム0.5部,エ
チレングリコール10部,水86.5部を混合溶解して
得た。 染色液B(緑色) 染色液Aの染料をAizen Cathilon Pu
re Blue 5GH 200%0.2部およびAi
zen Cathilon Yellow 7GLH
(C.I.No.Basic Yellow 21,保
土谷化学工業株式会社製)0.8部とした以外は染色液
Aと同一の処方により得た。 染色液C(黄色) 染色液Aの染料をAizen Cathilon Ye
llow 7GLH1.8部とした以外は、染色液Aと
同一の処方により得た。 染色液D(橙色) 染色液Aの染料をAizen Cathilon Or
ange GLH 200% (C.I.No.Bas
ic Orange 21,保土谷化学工業株式会社
製)0.6部とした以外は、染色液Aと同一の処方によ
り得た。 染色液E(赤色) 染色液Aの染料をAizen Cathilon Re
d T−BLH(C.I.No.Basic Red
46,保土谷化学工業株式会社製)0.8部とした以外
は、染色液Aと同一の処方により得た。 染色液F(桃色) 染色液Aの染料をAizen Cathilon Pi
nk FGH(C.I.No.Basic Red 1
3,保土谷化学工業株式会社製)1.0部とした以外
は、染色液Aと同一の処方により得た。 染色液G(藍色) 染色液Aの染料をAizen Cathilon Bl
ue CD−F2RLH(C.I.No.Basic
Blue 129、保土谷化学工業株式会社製)1.0
部とした以外は、染色液Aと同一の処方により得た。
【0026】毛髪用繊維の用意 ポリ塩化ビニル製の人形頭部にブロンド色に着色された
モダアクリルフィラメント(アクリロニトル−塩化ビニ
ル共重合体:720デニール/36フィラメント)を約
30cmの長さで多数、植毛して毛髪部を形成した。こ
の毛髪部の毛髪全体を束状に集合させた時の単位長さあ
たりの繊維重量は0.8g/cmであった。
モダアクリルフィラメント(アクリロニトル−塩化ビニ
ル共重合体:720デニール/36フィラメント)を約
30cmの長さで多数、植毛して毛髪部を形成した。こ
の毛髪部の毛髪全体を束状に集合させた時の単位長さあ
たりの繊維重量は0.8g/cmであった。
【0027】毛髪用繊維への染色液の付着 前記の染色液A、B、C、D、E、F、Gを図8及び9
に示したように、多孔体4として羊毛フエルト製の染色
液吸蔵体4a、4b、4c、4d、4e、4f、4gに
それぞれ吸蔵させた後、固定部6として人形頭部に固定
された繊維2からなる毛髪の後端から20cmの部分
に、毛髪繊維束の両面から染色液吸蔵体を押圧し、7色
合計8.8gの染色液を含浸させた(染色浴比=被染色
個所の繊維重量:染色液重量=1:0.55)。
に示したように、多孔体4として羊毛フエルト製の染色
液吸蔵体4a、4b、4c、4d、4e、4f、4gに
それぞれ吸蔵させた後、固定部6として人形頭部に固定
された繊維2からなる毛髪の後端から20cmの部分
に、毛髪繊維束の両面から染色液吸蔵体を押圧し、7色
合計8.8gの染色液を含浸させた(染色浴比=被染色
個所の繊維重量:染色液重量=1:0.55)。
【0028】染色方法 次いで、毛髪部の染色液含浸部分をポリエステルシート
で上下より覆い、発振周波数2450MHz、出力50
0Wの箱型マイクロ波照射装置を用いて40秒間のマイ
クロ波照射を行なった後、染色部を水洗した結果、図
1、2に示すような毛髪の頭部側より青色、緑色、黄
色、橙色、赤色、桃色、藍色の順に連続的に染色された
着色模様3、31を有する人形用部分染色毛髪1が得ら
れた。
で上下より覆い、発振周波数2450MHz、出力50
0Wの箱型マイクロ波照射装置を用いて40秒間のマイ
クロ波照射を行なった後、染色部を水洗した結果、図
1、2に示すような毛髪の頭部側より青色、緑色、黄
色、橙色、赤色、桃色、藍色の順に連続的に染色された
着色模様3、31を有する人形用部分染色毛髪1が得ら
れた。
【0029】前記の染色部の各色の境界部分には、図4
に示すように色調の階調変化による階調模様32が認め
られ、毛髪部の毛髪を鮮やかなレインボー調に染色する
ことができた。また、マイクロ波照射後において、染色
部分以外の毛髪部には、熱処理による劣化は認められな
かった。
に示すように色調の階調変化による階調模様32が認め
られ、毛髪部の毛髪を鮮やかなレインボー調に染色する
ことができた。また、マイクロ波照射後において、染色
部分以外の毛髪部には、熱処理による劣化は認められな
かった。
【0030】実施例2 染色液H(黄色) 酸性染料(Kayanol Milling Yell
ow O、C.I.No. Acid yellow
38、日本化薬株式会社製)2部、酢酸アンモニウム1
部、エチレングリコール10部、水87部を混合溶解し
て得た。 染色液I(黄緑色) 染色液Hの染料をKayanol Milling Y
ellow O 1.5部,Kayanol Mill
ing Green GW(C.I.No.Acid
Green27,日本化薬株式会社製)0.5部とした
以外は、染色液Hと同一の処方で得た。 染色液J(緑色) 染色液Hの染料をKayanol Milling G
reen GW 2部とした以外は、染色液Hと同一の
処方で得た。 染色試料 ハイインパクトスチロール樹脂製の馬に尾として白色に
着色されたナイロンフィラメント(1200デニール/
24フィラメント)を約12cmの長さで取り付けた。
この尾の部分の繊維を束状に集合させたときの単位長さ
あたりの繊維重量は0.4g/cmであった。
ow O、C.I.No. Acid yellow
38、日本化薬株式会社製)2部、酢酸アンモニウム1
部、エチレングリコール10部、水87部を混合溶解し
て得た。 染色液I(黄緑色) 染色液Hの染料をKayanol Milling Y
ellow O 1.5部,Kayanol Mill
ing Green GW(C.I.No.Acid
Green27,日本化薬株式会社製)0.5部とした
以外は、染色液Hと同一の処方で得た。 染色液J(緑色) 染色液Hの染料をKayanol Milling G
reen GW 2部とした以外は、染色液Hと同一の
処方で得た。 染色試料 ハイインパクトスチロール樹脂製の馬に尾として白色に
着色されたナイロンフィラメント(1200デニール/
24フィラメント)を約12cmの長さで取り付けた。
この尾の部分の繊維を束状に集合させたときの単位長さ
あたりの繊維重量は0.4g/cmであった。
【0031】染色方法 前記の染色液H、I、Jを図6、7に示したように、プ
ラスチックシート5に固定した多孔体4として示される
羊毛フェルト製の染色液吸蔵体にそれぞれ吸蔵させ、固
定部6で示される馬の尾部より9cmの部分に毛髪繊維
束の片面から染色液吸蔵体を押圧し、3色合計1.6g
の染色液を含浸させた(染色浴比=被染色個所の繊維重
量:染色液重量=1:0.44)。次いで、尾の染色液
含浸部分をポリエステルシートで上下より覆い、実施例
1と同一の条件でマイクロ波照射を行なった後、染色部
を水洗した結果、尾の部分が胴体側より、白色、黄色、
黄緑、緑色に色調が階調変化する染色物が得られた。
又、マイクロ波照射後において染色部分以外の部分に
は、熱処理による劣化は認められなかった。
ラスチックシート5に固定した多孔体4として示される
羊毛フェルト製の染色液吸蔵体にそれぞれ吸蔵させ、固
定部6で示される馬の尾部より9cmの部分に毛髪繊維
束の片面から染色液吸蔵体を押圧し、3色合計1.6g
の染色液を含浸させた(染色浴比=被染色個所の繊維重
量:染色液重量=1:0.44)。次いで、尾の染色液
含浸部分をポリエステルシートで上下より覆い、実施例
1と同一の条件でマイクロ波照射を行なった後、染色部
を水洗した結果、尾の部分が胴体側より、白色、黄色、
黄緑、緑色に色調が階調変化する染色物が得られた。
又、マイクロ波照射後において染色部分以外の部分に
は、熱処理による劣化は認められなかった。
【0032】実施例3 染色液K 分散染料 Diacelliton Fast Pin
k R(C.I.Disperse Red 4、三菱
化成工業株式会社製)2部、エチレングリコール10
部、水88部を均一混合し、分散液を調製した。 染色試料 ブロンド色に着色されたポリエステルフィラメント(8
00デニール/36フィラメント)をベルクロ部分に約
25cmの長さで植毛し、中央部分をリボンで固定して
人形用の付け毛を作製した。
k R(C.I.Disperse Red 4、三菱
化成工業株式会社製)2部、エチレングリコール10
部、水88部を均一混合し、分散液を調製した。 染色試料 ブロンド色に着色されたポリエステルフィラメント(8
00デニール/36フィラメント)をベルクロ部分に約
25cmの長さで植毛し、中央部分をリボンで固定して
人形用の付け毛を作製した。
【0033】染色方法 前記の染色液を多孔体4としてハート型の羊毛フェルト
製染色液吸蔵体に吸蔵させ、付け毛のベルクロ部分とリ
ボンの間の部分に繊維の片面より、染色液吸蔵体を押圧
し、ハート型の染色液含浸部を形成した(図3、図5参
照)。次いで、染色液含浸部分をポリエステルシートで
上下より覆い、実施例1と同一の条件でマイクロ波照射
を行なった後、染色部を水洗した結果、桃色のハート型
の染色部を有する付け毛が得られた。また、マイクロ波
照射後において染色部分以外の部分には、熱処理による
劣化は認められなかった。
製染色液吸蔵体に吸蔵させ、付け毛のベルクロ部分とリ
ボンの間の部分に繊維の片面より、染色液吸蔵体を押圧
し、ハート型の染色液含浸部を形成した(図3、図5参
照)。次いで、染色液含浸部分をポリエステルシートで
上下より覆い、実施例1と同一の条件でマイクロ波照射
を行なった後、染色部を水洗した結果、桃色のハート型
の染色部を有する付け毛が得られた。また、マイクロ波
照射後において染色部分以外の部分には、熱処理による
劣化は認められなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明人形用部分染色毛髪は、隣接する
繊維の多数本が横断的に部分着色されて、模様として視
覚されるよう構成されており、前記模様は繊維の開放端
部が横方向に移動したとしても模様に与える影響が少な
く、所期の模様を視覚させることができる。更には、前
記着色模様は染色により形成されているので、光沢感、
風合い等が非着色部に対して実質的に変わっていないの
で異質感を与えない。又、水洗いや擦過等により色落ち
することもない。前記部分着色模様の形成手段が、適用
の繊維に適性を有する水性媒体の染色液を目的の箇所に
付着させ、未乾燥の状態で高周波電界による誘電加熱処
理により、短時間で処理できるので生産性を満たす。更
には、前記染色液の付着手段が、染色液を含浸させた多
孔体を染色部位に軽く押圧し、それにより集束状態の繊
維間に染色液を毛細管作用により浸透、保持させること
ができるので接触部に位置する繊維のみでなく内部に位
置する繊維まで付着させることができる。又、模様の形
状、大きさ等は、多孔体の形状、大きさにより設定でき
るので模様の形成も効率的に行われる。尚、前記多孔体
は目的に応じて、複数個を配備することができ、間隔等
を適宜調節することにより、界面での混色や、階調模様
等も自在に形成できる。本発明染色方法では、毛髪に植
毛状態にあっても部分染色が可能であるので、簡易生産
性を満たし、多品種小ロットによる多様な商品化を可能
となす。
繊維の多数本が横断的に部分着色されて、模様として視
覚されるよう構成されており、前記模様は繊維の開放端
部が横方向に移動したとしても模様に与える影響が少な
く、所期の模様を視覚させることができる。更には、前
記着色模様は染色により形成されているので、光沢感、
風合い等が非着色部に対して実質的に変わっていないの
で異質感を与えない。又、水洗いや擦過等により色落ち
することもない。前記部分着色模様の形成手段が、適用
の繊維に適性を有する水性媒体の染色液を目的の箇所に
付着させ、未乾燥の状態で高周波電界による誘電加熱処
理により、短時間で処理できるので生産性を満たす。更
には、前記染色液の付着手段が、染色液を含浸させた多
孔体を染色部位に軽く押圧し、それにより集束状態の繊
維間に染色液を毛細管作用により浸透、保持させること
ができるので接触部に位置する繊維のみでなく内部に位
置する繊維まで付着させることができる。又、模様の形
状、大きさ等は、多孔体の形状、大きさにより設定でき
るので模様の形成も効率的に行われる。尚、前記多孔体
は目的に応じて、複数個を配備することができ、間隔等
を適宜調節することにより、界面での混色や、階調模様
等も自在に形成できる。本発明染色方法では、毛髪に植
毛状態にあっても部分染色が可能であるので、簡易生産
性を満たし、多品種小ロットによる多様な商品化を可能
となす。
【図1】本発明人形用毛髪を植毛した人形の頭部外観図
である。
である。
【図2】図1の毛髪の矢視部の拡大説明図である。
【図3】本発明毛髪の他の実施例の要部拡大説明図であ
る。
る。
【図4】本発明毛髪の他の実施例の要部拡大説明図であ
る。
る。
【図5】図3の模様を形成するための装置の説明図であ
る。
る。
【図6】図2の模様を形成するための装置の説明図であ
る。
る。
【図7】染色液を含浸させる工程の一実施例の縦断説明
図である。
図である。
【図8】染色液を含浸させる工程の他の実施例の縦断説
明図である。
明図である。
【図9】図8の平面説明図である。
1 人形用部分染色毛髪 2 繊維 3 着色模様 31 部分着色模様 32 階調模様 4 多孔体 5 プラスチックシート 6 固定部
Claims (8)
- 【請求項1】 隣接する繊維の多数本が部分的に染色さ
れて、着色模様を視覚させるよう構成した人形用部分染
色毛髪。 - 【請求項2】 着色模様は隣接する多数の繊維を横断し
て形成されてなる請求項1記載の人形用部分染色毛髪。 - 【請求項3】 着色模様は複数個所に設けられてなる請
求項2記載の人形用部分染色毛髪。 - 【請求項4】 着色模様は相異なる色調の模様である請
求項3記載の人形用部分染色毛髪。 - 【請求項5】 集合状態に配置した多数本の繊維に、水
性媒体の染色液を部分的に付着させ、該染色液が未乾燥
状態にあるうちに、高周波電界による誘電加熱処理を行
なうことにより染色液の付着した部位を染色することを
特徴とする人形用部分染色毛髪の染色方法。 - 【請求項6】 多数本の繊維は、一端が集束固定状態に
ある請求項5記載の人形用部分染色毛髪の染色方法。 - 【請求項7】 前記集束固定状態は、人形頭部に植毛状
態にある請求項6記載の人形用部分染色毛髪の染色方
法。 - 【請求項8】 染色液の付着手段が、染色液を含浸させ
た多孔体を集合状態にある繊維の所望染色位置の繊維表
面に接触配置することにより、染色液を繊維間に浸透さ
せることを特徴とする請求項5乃至7記載のいずれかの
人形用部分染色毛髪の染色方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12162197A JPH10295942A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 人形用部分染色毛髪及びその染色方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12162197A JPH10295942A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 人形用部分染色毛髪及びその染色方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10295942A true JPH10295942A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14815798
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12162197A Pending JPH10295942A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 人形用部分染色毛髪及びその染色方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10295942A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001064065A1 (en) * | 2000-02-29 | 2001-09-07 | Aderans Co., Ltd. | Wig for decorating hair |
| EP2006004A3 (en) * | 2007-05-22 | 2009-01-07 | The Pilot Ink Co., Ltd. | Hair for toys |
| US8511320B2 (en) | 2006-07-18 | 2013-08-20 | Kaneka Corporation | Fiber bundle for artificial hair, process for producing fiber bundle for artificial hair, and head decoration product |
| CN104695048A (zh) * | 2013-12-07 | 2015-06-10 | 招远鲁娃婴幼儿用品有限公司 | 一种玩具娃娃毛发用纤维 |
-
1997
- 1997-04-23 JP JP12162197A patent/JPH10295942A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001064065A1 (en) * | 2000-02-29 | 2001-09-07 | Aderans Co., Ltd. | Wig for decorating hair |
| US8511320B2 (en) | 2006-07-18 | 2013-08-20 | Kaneka Corporation | Fiber bundle for artificial hair, process for producing fiber bundle for artificial hair, and head decoration product |
| EP2006004A3 (en) * | 2007-05-22 | 2009-01-07 | The Pilot Ink Co., Ltd. | Hair for toys |
| CN104695048A (zh) * | 2013-12-07 | 2015-06-10 | 招远鲁娃婴幼儿用品有限公司 | 一种玩具娃娃毛发用纤维 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20051017 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051108 |
|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20051227 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060207 |