JPH10297214A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH10297214A
JPH10297214A JP9113083A JP11308397A JPH10297214A JP H10297214 A JPH10297214 A JP H10297214A JP 9113083 A JP9113083 A JP 9113083A JP 11308397 A JP11308397 A JP 11308397A JP H10297214 A JPH10297214 A JP H10297214A
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tread
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Yuji Hatada
裕司 畠田
Norihito Ryuen
範仁 柳園
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気入りラジアルタイヤにおいて、トレッド
部2がベーストレッド3とその外周側のキャップトレッ
ド4との2層構造を有したものでは、操縦安定性を良好
にさせようとすると、これに伴って乗り心地が低下して
しまうということがあり、これらを両立させることは困
難とされていた。 【解決手段】 ベーストレッド3をタイヤ幅方向で更に
3分割させ、センターベース部6のゴム硬度a及びモジ
ュラスαと、サイドベース部7のゴム硬度b及びモジュ
ラスβと、キャップトレッド4のゴム硬度c及びモジュ
ラスγとについて、a>c>b及びα>γ>βの相関関
係を持たせるようにした。即ち、サイドベース部7で乗
り心地を良好にさせ、その他で操縦安定性を良好にさせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、空気入りタイヤ、
特に好ましくは乗用車や小型トラック等に用いられる空
気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空気入りラジアルタイヤとして、
トレッド部の改良に関して提案された次の3つのものが
知られている。第1従来例のトレッド部は、ベースゴム
とキャップゴムとの2層構造とされ、且つベースゴム
が、更にタイヤ幅方向において中央部と両サイド部との
3領域に分割されている(特開平8−230412号公
報参照)。
【0003】このうちキャップゴムでは、耐湿潤路面ス
キッド性能、耐磨耗性及び高速耐久性能を良好にさせる
作用が奏され、ベースゴムの幅方向中央部では、転がり
抵抗を抑えつつ操縦安定性を良好にさせる作用が奏さ
れ、ベースゴムの両サイドでは、騒音発生を防止させる
作用が奏される。第2従来例のトレッド部は、単層構造
とされ、タイヤ幅方向の中央部と両サイド部が3領域に
分割されている(特開平3−25003号公報参照)。
そして、中央部では、高速走行時の操舵応答性を良好に
させる作用が奏され、両サイド部では、グリップ性を良
好にさせる作用が奏される。
【0004】第3従来例のトレッド部は、ベースゴム
層、中間ゴム層、外側ゴム層の3層構造とされ、タイヤ
幅方向の分割はない(特開平4−218405号公報参
照)。そして、中間ゴム層では、積雪上を走行する際の
グリップ力を良好にさせる作用が奏され、外側ゴム層及
びベースゴム層では、主として乾燥路面等での耐磨耗性
及び耐偏磨耗性を良好にさせる作用が奏される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】第1乃至第3従来例
は、それぞれトレッド部をタイヤ幅方向や積層方向で構
造的に分割させ、これによって作用を分化させているも
のであるが、分化させる作用の内容は、操縦安定性等に
代表されるタイヤ本来としての走行性能や、耐磨耗性等
に代表されるタイヤ本来としての寿命等に主眼をおいた
ものであると言うことができる。しかし、一般にタイヤ
には、他に、走行中の乗り心地を良好にしたいという質
的な要請もある。
【0006】ところで、乗り心地を良好にさせる場合
は、トレッド部に強度的、硬度的な柔軟性を持たせる必
要があるが、これを進めると操縦安定性を低下させるこ
とに繋がり、これらを両立させることは非常に困難とさ
れていた。なお、前記した第1従来例では騒音の発生防
止を挙げているため、これが一部で乗り心地の向上に寄
与していると言うこともできるが、この第1従来例にお
いて、騒音防止作用を奏しているベースゴムの両サイド
部分は、キャップゴムのゴム硬度と同じか又はこれより
高く(硬く)なるように規定されている。
【0007】ところが、このキャップゴムは、上記した
ように耐湿潤路面スキッド性能、耐磨耗性及び高速耐久
性能を良好にさせる作用を奏するものであるため、その
ゴム硬度も、ある程度高く(64°)設定されている。
すなわち、ベースゴムの両サイド部分は、それ程、軟質
のものではない。このようなことから、第1従来例が騒
音防止作用を具備するものであるとしても、その作用と
しての程度は、当該第1従来例のトレッド構造としての
相対的な効果にすぎず、一般的タイヤ本来の機能として
の絶対的評価ではないものと言わざるを得ない。すなわ
ち、この第1従来例も、操縦安定性と乗り心地とを両立
させたものであると言うことは、到底、できない。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、操縦安定性と乗り心地とを両立できるように
した空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る空気入りタイヤでは、トレッド部が、ベースト
レッドとその外周側のキャップトレッドとを有し、且つ
ベーストレッドが操縦安定性に好適な物性を備えて周方
向に連続形成された第1作用帯と、乗り心地に好適な物
性を備えて周方向に連続形成された第2作用帯とを有し
ている。
【0010】そして、上記ベーストレッドの第1作用帯
においてゴム硬度をa、引張弾性率をαとし、第2作用
帯においてゴム硬度をb、引張弾性率をβとし、更にキ
ャップトレッドにおいて、ゴム硬度をc、引張弾性率を
γとしたとき、これら三者間におけるゴム硬度の相関関
係はa>c>bにするものであり、また引張弾性率の相
関関係はα>γ>βにするものである。
【0011】例えば、ベーストレッドをタイヤ幅方向に
3分割して、このうち幅方向中央部に配されるセンター
ベース部を前記第1作用帯とさせ、センターベース部の
両脇に配されるサイドベース部を第2作用帯とさせるこ
とができる。この場合、ベーストレッドのサイドベース
部が、そのゴム硬度や引張弾性率をキャップトレッドよ
りも更に低くすることになる。従って、キャップトレッ
ドやベーストレッドのセンターベース部で奏される操縦
安定性に関した作用は十分に発揮されるものとしたうえ
で、ベーストレッドのサイドベース部により、乗り心地
を良好にさせることができる。
【0012】一方、ベーストレッドをタイヤ幅方向に分
割するのではなくて、これを積層方向に2層に分割する
ことも可能であり、この場合には、このうち径方向内側
に配されるインナーベース部を第1作用帯とさせ、イン
ナーベース部の外周側に配されるアウターベース部を第
2作用帯とさせることになる。即ち、キャップトレッド
と合わせてトレッド部全体が、3層構造を有したものと
なる。
【0013】この場合は、中間層となるアウターベース
部が、そのゴム硬度や引張弾性率をキャップトレッドよ
りも更に低くすることになる。従って、最も外周層とな
るキャップトレッドと最も内周層となるインナーベース
部とで奏される操縦安定性に関した作用は十分に発揮さ
れるものとしたうえで、中間層となるアウターベース部
により、乗り心地を良好にさせることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明に係る空気入りタ
イヤ1の第1実施形態を示しており、この空気入りタイ
ヤ1のトレッド部2は、径方向内側に配されるベースト
レッド3と、このベーストレッド3の外周側に設けられ
るキャップトレッド4とを有した2層構造となってい
る。
【0015】また、このうちベーストレッド3はタイヤ
幅方向において3分割されており、このうち幅方向中央
部のセンターベース部が第1作用帯6とされ、この第1
作用帯6の両脇を挟む一対のサイドベース部が、いずれ
も第2作用帯7とされている。第1作用帯6の幅hは、
ベーストレッド3の全体幅Hに対して1/3H≦h≦2
/5Hで形成されている。
【0016】第1作用帯6は、操縦安定性に好適な物性
を備えて周方向に連続形成されたもので、そのゴム硬度
aは70°以上76°以下とされ、また引張弾性率(モ
ジュラス)αは17.0kgf/cm2 以上とされてい
る。また第2作用帯7は、乗り心地に好適な物性を備え
て周方向に連続形成されたもので、そのゴム硬度bは5
5°以上61°以下とされ、また引張弾性率βは10.
1kgf/cm2 以上とされている。
【0017】そして、キャップトレッド4のゴム硬度を
cとするとき、上記第1、第2作用帯6,7とキャップ
トレッド4とのゴム硬度における相関関係は、a>c>
bとなるようにされている。またキャップトレッド4の
引張弾性率をγとするとき、上記第1、第2作用帯6,
7とキャップトレッド4との引張弾性率における相関関
係は、α>γ>βとなるようにされている。
【0018】このような構成であるため、キャップトレ
ッド4や第1作用帯6(即ち、ベーストレッド3のセン
ターベース部)により、良好な操縦安定性が得られると
共に、第2作用帯7(即ち、ベーストレッド3のサイド
ベース部)により、良好な乗り心地が得られることにな
る。なお、第1実施形態のトレッド部2において、その
全体厚さT(ベーストレッド3とキャップトレッド4と
を合わせた厚さ)は8.0mm以上12.0mm以下と
されており、このうちベーストレッド3の厚さtは、
1.0mm以上2.0mm以下を占めるものとされてい
る。
【0019】図2は、本発明に係る空気入りタイヤ1の
第2実施形態を示しており、この空気入りタイヤ1のト
レッド部2は、径方向内側に配されるベーストレッド3
と、このベーストレッド3の外周側に設けられるキャッ
プトレッド4とを有していると共に、更にベーストレッ
ド3が2層に分割されて全体が3層構造となっている。
【0020】そしてベーストレッド3のうち、径方向内
側のインナーベース部が第1作用帯6とされ、この第1
作用帯6の外周側へ配されるアウターベース部が第2作
用帯7とされている。第1作用帯6や第2作用帯7、及
びキャップトレッド4における各物性、ゴム硬度(a,
b,c)、引張弾性率(α,β、γ)等の相関関係は、
第1実施形態と同様である。
【0021】ただ、ベーストレッド3の全体厚Tが8.
0mm以上12.0mm以下とされるうち、第1作用帯
6の肉厚t1 が1.0mm以上2.0mm以下とされ、
第2作用帯7の肉厚t2 が1.0mm以上1.5mm以
下とされている。このような構成であるため、キャップ
トレッド4や第1作用帯6(即ち、ベーストレッド3の
インナーベース部)により、良好な操縦安定性が得られ
ると共に、第2作用帯7(即ち、ベーストレッド3のア
ウターベース部)により、良好な乗り心地が得られるこ
とになる。
【0022】表1は、本発明の第1実施形態及び第2実
施形態と、図3に示す比較例タイヤ20と、従来例タイ
ヤ(図示略)とを製造し、これらの間で、操縦安定性と
乗り心地とを比較した試験の結果である。比較例タイヤ
20は、トレッド部21がベーストレッド22とキャッ
プトレッド23とを有した2層構造となったもので、ト
レッド部21の全体厚さTやベーストレッド22の厚さ
tは、上記した第1実施形態の各対応部の寸法とそれぞ
れ同じにしてある。
【0023】そして、この比較例タイヤ20のうち、設
定1(表1中では比較例1と表記)として、ベーストレ
ッド22のゴム硬度dを70°以上76°以下、引張弾
性率δを17.0kgf/cm2 以上とし、キャップト
レッド23のゴム硬度をc、引張弾性率をγとしてd>
c、δ>γの関係に設定した。また、設定2(表1中で
は比較例2と表記)として、ベーストレッド22のゴム
硬度eを55°以上61°以下、引張弾性率εを10.
1kgf/cm2 以上とし、キャップトレッド23のゴ
ム硬度をc、引張弾性率をγとしてc>e、γ>εの関
係に設定した。
【0024】一方、従来例タイヤとして表示してあるの
は、各規定値について、種々様々なかたちで範囲外に設
定した複数のものを総合評価したものである。この表1
から明らかなように、本発明の第1実施形態及び第2実
施形態のものだけが、操縦安定性と乗り心地とを両立さ
せていることが判る。ところで、本発明は、上記実施形
態に限定されるものではない。
【0025】例えば、本発明は空気入りラジアルタイヤ
であれば、タイヤサイズやトレッドパターン、扁平率等
はもとより、その適用車種や対応路面等が限定されるも
のではない。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る空気入りタイヤでは、トレッド部が、ベーストレ
ッドとキャップトレッドとを有したものとし、またこの
うちベーストレッドを、タイヤ幅方向又は積層方向で構
造的に分割して、それぞれ操縦安定性に好適な物性を備
えた第1作用帯と、乗り心地に好適な物性を備えた第2
作用帯とに形成させてある。
【0027】そして、第1、第2作用帯をタイヤ幅方向
で分割した場合ではそのサイドベース部にあたる部分、
また第1、第2作用帯を積層方向で分割した場合ではそ
の中間層のアウターベース部にあたる部分につき、ゴム
硬度や引張弾性率がキャップトレッドのそれらよりも低
くなるようにしてある。そのため、キャップトレッドや
ベーストレッドの第1作用帯で奏される操縦安定性に関
した作用が十分に発揮されるようにしたうえで、ベース
トレッドの第2作用帯によって乗り心地を良好にさせる
といった、両立ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気入りタイヤの第1実施形態を
示す要部正面断面図である。
【図2】本発明に係る空気入りタイヤの第2実施形態を
示す要部正面断面図である。
【図3】比較例タイヤを示す要部正面断面図である。
【符号の説明】
1 空気入りタイヤ 2 トレッド部 3 ベーストレッド 4 キャップトレッド 6 第1作用帯 7 第2作用帯

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド部(2)がベーストレッド
    (3)と該ベーストレッド(3)の外周側に設けられる
    キャップトレッド(4)とを有しており、且つ上記ベー
    ストレッド(3)が操縦安定性に好適な物性を備えて周
    方向に連続形成された第1作用帯(6)と、乗り心地に
    好適な物性を備えて周方向に連続形成された第2作用帯
    (7)とを有している空気入りタイヤにおいて、 上記ベーストレッド(3)における第1作用帯(6)の
    ゴム硬度をa、第2作用帯(7)のゴム硬度をbとし、
    キャップトレッド(4)のゴム硬度をcとするとき、a
    >c>bとなされていることを特徴とする空気入りタイ
    ヤ。
  2. 【請求項2】 トレッド部(2)がベーストレッド
    (3)と該ベーストレッド(3)の外周側に設けられる
    キャップトレッド(4)とを有しており、且つ上記ベー
    ストレッド(3)が操縦安定性に好適な物性を備えて周
    方向に連続形成された第1作用帯(6)と、乗り心地に
    好適な物性を備えて周方向に連続形成された第2作用帯
    (7)とを有している空気入りタイヤにおいて、 上記ベーストレッド(3)における第1作用帯(6)の
    引張弾性率をα、第2作用帯(7)の引張弾性率をβと
    し、キャップトレッド(4)の引張弾性率をγとすると
    き、α>γ>βとなされていることを特徴とする空気入
    りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記ベーストレッド(3)がタイヤ幅方
    向に3分割され、このうち幅方向中央部に配されたセン
    ターベース部が前記第1作用帯(6)とされ、センター
    ベース部の両脇に配されたサイドベース部が第2作用帯
    (7)とされるとき、第1作用帯(6)の幅hが、ベー
    ストレッド(3)の全体幅Hに対して1/3H≦h≦2
    /5Hで形成されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記ベーストレッド(3)が更に2層に
    分割され、このうち径方向内側に配されたインナーベー
    ス部が第1作用帯(6)とされ、インナーベース部の外
    周側に配されたアウターベース部が第2作用帯(7)と
    されるとき、ベーストレッド(3)の全体厚(T)が
    8.0mm以上12.0mm以下とされるうち、第1作
    用帯(6)の肉厚(t1 )が1.0mm以上2.0mm
    以下とされ、第2作用帯(7)の肉厚(t2 )が1.0
    mm以上1.5mm以下とされていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記第1作用帯(6)のゴム硬度aが7
    0°以上76°以下とされ、第2作用帯(7)のゴム硬
    度bが55°以上61°以下とされていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の空気入り
    タイヤ。
  6. 【請求項6】 前記第1作用帯(6)の引張弾性率αが
    17.0kgf/cm2 以上とされ、第2作用帯(7)
    の引張弾性率βが10.1kgf/cm2 以上とされて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
    に記載の空気入りタイヤ。
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