JPH10298532A - 増粘安定剤 - Google Patents

増粘安定剤

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JPH10298532A
JPH10298532A JP9104692A JP10469297A JPH10298532A JP H10298532 A JPH10298532 A JP H10298532A JP 9104692 A JP9104692 A JP 9104692A JP 10469297 A JP10469297 A JP 10469297A JP H10298532 A JPH10298532 A JP H10298532A
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JP
Japan
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cmc
aqueous solution
viscosity
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thickening
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JP9104692A
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Keiichi Sato
恵一 佐藤
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DKS Co Ltd
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Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な透明性と増粘安定性とを兼ね備えた増粘
安定剤を提供する。 【解決手段】エーテル化度が0.50〜0.85で、1
%水溶液粘度が10〜4000mpa・sであり、かつ
下記の不等式(1)を満たすY値を備えたカルボキシセ
ルロースナトリウム塩を含有した増粘安定剤である。 【数1】Y≦2.67X+1 …(1) 〔上記式(1)において、Yはヘイズ値(%)を、Xは
水溶液中のカルボキシメチルセルロースナトリウム塩の
濃度(重量%)をそれぞれ示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のヘイズ値を
有する特定のカルボキシメチルセルロースナトリウム塩
(以下「CMC」と略す)を必須成分とする透明性の良
好な増粘安定剤に関するものであり、詳しくは、特にシ
ロップの増粘安定剤に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、CMCは、糊剤、増粘剤、分
散剤、乳化剤等の多くの用途に使用されている。例え
ば、土木,建築,ボーリング用泥水への添加剤として、
また、乳性飲料用添加剤として、さらには、食品用,医
薬,化粧品の補助剤または添加剤として使用されてい
る。
【0003】特に、食品用のなかでもシロップ等の増粘
安定剤に使用される場合、その用途によっては、増粘安
定性はもちろんのこと、良好な透明性が必要とされる場
合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら使用されているCMCにあっては、そのCMC中に含
まれる不純分や精製度合いの程度によって、そのCMC
を用いたシロップの透明性が劣り、満足のいく透明性を
持ったものが得られない場合が多々あり、このような点
から、増粘安定性とともに透明性にも優れたCMCが望
まれている。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、良好な透明性と増粘安定性とを兼ね備えた増粘
安定剤の提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の増粘安定剤は、エーテル化度が0.50〜
0.85で、1%水溶液粘度が10〜4000mpa・
sであり、かつ下記の不等式(1)を満たすY値を備え
たCMCを含有するという構成をとる。
【0007】
【数2】Y≦2.67X+1 …(1) 〔上記式(1)において、Yはヘイズ値(%)を、Xは
水溶液中のCMCの濃度(重量%)をそれぞれ示す。〕
【0008】この発明者は、従来から食品の増粘安定剤
として使用されているCMCに関して、低エーテル化度
のCMCであっても、透明性に優れたCMCを得るため
に一連の研究を重ねた。そして、上記目的を達成するた
め、CMC自身の有する各種特性を中心に研究を重ね、
その研究の過程で、透明性の評価となるヘイズ値に着目
し、このヘイズ値に基づきこれを中心に、各種CMCの
試験を行った。その結果、CMCを水溶液とした際のそ
の水溶液中のCMC濃度と、その濃度のCMC水溶液が
有するヘイズ値との関係が上記不等式(1)を満たすよ
うなY値(ヘイズ値)を備えたCMCは、増粘安定剤と
しての使用時には、増粘安定性とともに良好な透明性が
得られることを見出し本発明に到達した。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の態様を詳
しく説明する。
【0010】本発明の増粘安定剤は、低エーテル化度
で、特定範囲の1%水溶液粘度を有する特定のCMCを
用いて得られる。
【0011】上記特定のCMCは、エーテル化度が0.
50〜0.85の範囲のものである。すなわち、0.5
0未満ではセルロースの結晶質が充分にカルボキシメチ
ル化反応されないために、本発明に用いられるヘイズ値
のものが得られない。また、エーテル化度が0.85を
超えるCMCでは、モノクロル酢酸等のエーテル化剤を
多量に必要とするためコスト的に問題が生じるからであ
る。
【0012】また、本発明に使用されるCMCは、1%
水溶液粘度が10〜4000mpa・sである。より好
ましくは100〜2000mpa・sの範囲である。す
なわち、10mpa・s未満では、粘度が低過ぎて増粘
剤としての効果が期待できない。また、4000pa・
sを超えると、粘度が高過ぎることに起因して滑らかな
粘稠性が得られ難く好ましいものではない。
【0013】そして、本発明に使用されるCMCは、下
記の不等式(1)を満足するY値(ヘイズ値)を備えた
ものでなければならない。すなわち、下記の不等式
(1)におけるY値を満たさない場合には、増粘安定性
を有していても透明性が悪く所望のCMCとはならな
い。このように、本発明に使用されるCMCは、特定領
域となるY値を有するCMCであり、これを満たすこと
により初めて従来のCMCの使用では得られなかった良
好な透明性を有するシロップ等が得られる。
【0014】
【数3】Y≦2.67X+1 …(1) 〔上記式(1)において、Yはヘイズ値(%)を、Xは
水溶液中のCMCの濃度(重量%)をそれぞれ示す。〕
【0015】上記不等式(1)は、例えば、濃度が1〜
4重量%の範囲のCMC水溶液の、CMC濃度(X)を
横軸にとり、縦軸にそのCMC濃度時のヘイズ値をとっ
たグラフから求められた直線の一次方程式に基づく不等
式である。すなわち、図1に示すように、上記一次方程
式の直線(Y=2.67X+1)を含み、それより小さ
い値の領域(領域A)のY値(ヘイズ値)を有するとき
に透明性の良好なCMCが得られる。
【0016】なお、上記不等式(1)において、CMC
濃度であるXの範囲は、特に限定するものではないが、
通常、濃度0.2〜10重量%の範囲である。
【0017】上記不等式(1)におけるY値を満たすよ
うなCMCとしては、具体的には、第一工業製薬社製
の、セロゲンH・1965、セロゲン6H、セロゲンF
−815A、セロゲンHP−6HS9、セロゲンBSH
−2、セロゲンBSH−3等があげられる。
【0018】つぎに、本発明に使用されるCMCの上記
各物性値の測定方法について述べる。
【0019】〔エーテル化度〕75℃で3時間真空乾燥
した測定対象のCMC粉末約1.0gを精秤し、るつぼ
中で灰化する。ついで、これを冷却した後、温水中で灰
化物を溶出し、N/10−硫酸50〜80mlを加えて
酸性にして煮沸し冷却する。そして、過剰の酸をN/1
0−水酸化ナトリウムで逆滴定し、灰分中のアルカリ中
和に消費された硫酸量よりエーテル化度が求められる
(灰化法)。
【0020】〔1%水溶液粘度〕300ml共栓付三角
フラスコ中に、測定対象のCMC約2.3gを精秤し
て、蒸留水200gを加え、直ちに栓をして激しく三角
フラスコを振動させることにより、CMCを小固まりに
分散させて放置する。一方、別に、同一試料であるCM
Cの水分を測定しておく。そして、一夜(約18〜20
時間)放置した後、水分測定値から下記の式により補正
水量を算出して不足の水を補い濃度調整を実施する。
【0021】
【数4】1%水溶液の補正水量(g)=[試料(g)×
〔99−水分(%)〕]−200
【0022】補正終了後、三角フラスコ中に小回転子を
入れ、マグネチックスターラーによって5分間攪拌し、
膨潤状態の液を完全に分解溶解させる。ついで、この溶
液を250ml容蓋付容器(口径50mm×高さ140
mm)に移し蓋をして25±0.2℃の恒温槽中に30
分間放置する。このとき、温度計にて緩やかに攪拌しな
がら温度を確認して、25℃になればBM型粘度計のロ
ーターおよびガードを取付け、粘度を測定する。
【0023】〔ヘイズ値〕1〜4重量%の範囲内の無水
物のCMC水溶液を、300ml共栓付三角フラスコに
200〜250ml程度調整する。CMCを水に膨潤さ
せた後、一夜(約18〜20時間)放置し、均一水溶液
としてから下記の式によりヘイズ値を測定する。なお、
本発明においては、スガ試験機社製のHGM−2DP型
のヘイズ計を用いて測定した。
【0024】
【数5】ヘイズ値(%)=(散乱光/透過光)×100
【0025】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0026】まず、下記の表1および表2に示すCMC
a〜jを準備した。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】〔シロップの調製〕つぎに、上記各CMC
を用いて、下記に示す配合割合によりシロップを処方し
た。すなわち、CMCを水に溶解した後、処方にそった
原料を加えて、攪拌機にて1000rpmで5分間攪拌
して均一化した。その後、90℃にて10分間加熱殺菌
し5℃まで冷却することによりシロップを調製した。
【0030】
【0031】
【実施例1〜6、比較例1〜4】上記のようにして調製
した各シロップ溶液をヘイズ計(スガ試験機社製、HG
M−2DP型)にかけて5℃でのヘイズ値を測定した。
また、同時に目視によりシロップの溶液状態を観察し
た。その結果を下記の表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】さらに、上記各シロップ溶液の増粘安定性
をつぎのようにして評価した。すなわち、調製した各シ
ロップ溶液を5℃に保存し、7日後および1か月後の粘
度をそれぞれ測定して、調製直後のシロップ溶液の粘度
に対する粘度の変化率を、下記の式にて求めた。増粘安
定性という観点から、粘度変化が小さいほど好ましく、
したがって粘度の変化率が1に近い数値が得られたもの
ほど増粘安定性に優れているといえる。その結果を下記
の表4に示す。なお、上記粘度測定は、BM型粘度計で
300mlガラスビンに保存したものを、そのまま蓋を
外して緩やかに温度計で温度を確認した後ローターを入
れて測定した。
【0034】
【数6】粘度の変化率=(7日または1か月放置後の粘
度)/(調製直後の粘度)
【0035】
【表4】
【0036】上記表3および表4の結果から、実施例品
のシロップの溶液状態は全て澄んでおり良好な透明感を
有していた。しかも、ヘイズ値が比較例品に比べて低
く、かつ、7日後および1か月後の粘度変化率も全て
0.89以上と良好な増粘安定性を有する結果が得られ
た。これらのことから、実施例では透明性と増粘安定性
の双方において優れたものであることが明らかである。
これに対して、比較例品は、シロップの溶液が白濁し透
明感に乏しく、ヘイズ値がいずれも高かった。さらに、
7日後および1か月後の粘度変化率、特に、1か月後の
粘度変化率が極端に低く、透明性とともに増粘安定性に
劣っていることがわかる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明の増粘安定剤は、
低エーテル化度のCMCを水溶液とした際のその水溶液
中のCMC濃度と、その濃度のCMC水溶液が有するヘ
イズ値との関係が前記不等式(1)を満たす、すなわち
Y値を備えたCMCを含有している。このため、これを
増粘安定剤として用いた場合、増粘安定性とともに、従
来のCMCでは得られなかった良好な透明性をも備えた
ものが得られるようになる。このような特定のCMCを
含有する増粘安定剤の用途として、特にシロップ用に好
適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用されるCMCのヘイズ値(Y値)
とCMC濃度(X値)の関係を表した一次方程式を示す
グラフ図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エーテル化度が0.50〜0.85で、
    1%水溶液粘度が10〜4000mpa・sであり、か
    つ下記の不等式(1)を満たすY値を備えたカルボキシ
    セルロースナトリウム塩を含有することを特徴とする増
    粘安定剤。 【数1】Y≦2.67X+1 …(1) 〔上記式(1)において、Yはヘイズ値(%)を、Xは
    水溶液中のカルボキシメチルセルロースナトリウム塩の
    濃度(重量%)をそれぞれ示す。〕
JP9104692A 1997-04-22 1997-04-22 増粘安定剤 Pending JPH10298532A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016074794A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 東ソー株式会社 塩化ビニルポリマーラテックス、ポリオール組成物及びその製造方法
JP2018150564A (ja) * 2018-07-06 2018-09-27 東ソー株式会社 塩化ビニルポリマーラテックス、ポリオール組成物及びその製造方法

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