JPH10316841A - 液晶性樹脂組成物 - Google Patents

液晶性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH10316841A
JPH10316841A JP9130014A JP13001497A JPH10316841A JP H10316841 A JPH10316841 A JP H10316841A JP 9130014 A JP9130014 A JP 9130014A JP 13001497 A JP13001497 A JP 13001497A JP H10316841 A JPH10316841 A JP H10316841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystalline
weight
crystalline resin
resin
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9130014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3635861B2 (ja
Inventor
Yoshiki Makabe
芳樹 真壁
Norio Kitajima
教雄 北島
Shunei Inoue
俊英 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP13001497A priority Critical patent/JP3635861B2/ja
Publication of JPH10316841A publication Critical patent/JPH10316841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3635861B2 publication Critical patent/JP3635861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ウエルド強度と靱性、離型性に優
れ、かつ、異方性の小さい液晶性樹脂組成物を得ること
を課題とする。 【解決手段】(A)液晶性樹脂50重量%超99.99
重量%以下(B)環状オレフィン系樹脂0.01重量%
以上50重量%未満からなる液晶性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気・電子部品、
OA・AV部品、自動車部品、機械部品、ハウジング部
品などとして有用なウエルド強度と靱性、離型性に優
れ、かつ、異方性の小さい液晶性樹脂組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年プラスチックの高性能化に対する要
求がますます高まり、種々の新規性能を有するポリマー
が数多く開発されているが、中でも分子鎖の平行な配列
を特徴とする溶融時に光学異方性を示す液晶性樹脂が優
れた流動性と機械物性を有する点で注目されている。し
かしながら、液晶性樹脂は、ウエルド強度が低く、靱性
も高くないため、成形品がウエルド部から破壊しやすい
こと、流動方向と垂直方向での弾性率差が大きいため、
部位によって剛性の差が大きいという欠点があった。ま
た、液晶性樹脂はその優れた流動性から薄肉部品に多く
用いられるため、成形時に金型から離型しにくいという
問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題を
解決し、ウエルド強度と靱性、離型性に優れ、かつ、異
方性の小さい液晶性樹脂組成物を得ることを課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
【0005】即ち、本発明は(1)(A)液晶性樹脂5
0重量%超99.99重量%以下(B)環状オレフィン
系樹脂0.01重量%以上50重量%未満からなる液晶
性樹脂組成物、(2)環状オレフィン系樹脂(B)がガ
ラス転移温度80℃以上の熱可塑性環状オレフィン系樹
脂である上記(1)記載の液晶性樹脂組成物、(3)環
状オレフィン系樹脂(B)が熱可塑性ノルボルネン系樹
脂である上記(1)または(2)記載の液晶性樹脂組成
物、(4)液晶性樹脂(A)が液晶性ポリエステルおよ
び/または液晶性ポリエステルアミドからなる液晶性樹
脂である上記(1)〜(3)のいずれか記載の液晶性樹
脂組成物、(5)液晶性樹脂(A)がエチレンジオキシ
単位を必須成分として含有する液晶性ポリエステルおよ
び/または液晶性ポリエステルアミドからなる液晶性樹
脂である上記(1)〜(4)のいずれか記載の液晶性樹
脂組成物、(6)液晶性樹脂(A)が下記構造単位
(I)、(II)、(III) および(IV)からなる液晶性ポリエス
テルである上記(1)〜(5)のいずれか記載の液晶性
樹脂組成物、
【化4】 (ただし式中のR1
【化5】 から選ばれた1種以上の基を示し、R2
【化6】 から選ばれた1種以上の基を示す。ただし式中Xは水素
原子または塩素原子を示す。また構造単位(IV)は構造単
位(II)と(III)の合計と実質的に等モルである。) (7)液晶性樹脂(A)が構造単位(I)、(II)、(III)
および(IV)からなり、構造単位(I)と(II)の合計が構造
単位(I)と(II)と(III)の合計の40〜95モル%、構造
単位(III) が構造単位(I)と(II)と(III)の合計の60〜
5モル%であり、構造単位(I)/構造単位(II)のモル比
[(I)/(II)]がが75/25〜95/5である液晶性ポ
リエステルである上記(6)記載の液晶性樹脂組成物、
(8)液晶性樹脂(A)の重量平均分子量が900〜6
0000である上記(1)〜(7)いずれか1項記載の
液晶性樹脂組成物、(9)液晶性樹脂(A)100重量
部に対して、さらにリン酸金属塩、亜リン酸金属塩、次
亜リン酸金属塩から選ばれた少なくとも一つの化合物を
0.001〜10重量部を含有せしめてなる上記(1)
〜(8)いずれか1項記載の液晶性樹脂組成物、(1
0)液晶性樹脂(A)と環状オレフィン系樹脂(B)あ
わせて100重量部に対して、さらに充填材1〜300
重量部を含有せしめてなる上記(1)〜(9)いずれか
1項記載の液晶性樹脂組成物、(11)液晶性樹脂
(A)と環状オレフィン系樹脂(B)あわせて100重
量部に対して、さらに難燃剤0.01〜60重量部を含
有せしめてなる上記(1)〜(10)いずれか1項記載
の液晶性樹脂組成物、(12)上記(1)〜(11)の
いずれか記載の液晶性樹脂を組成物を成形してなるウエ
ルド部を有する成形品である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いる液晶性樹脂(A)
としては、溶融時に異方性を形成し得る樹脂であり、液
晶ポリエステル、液晶ポリエステルアミド、液晶ポリエ
ステルカーボネート、液晶ポリエステルエラストマーな
どが挙げられ、なかでも液晶ポリエステル、液晶ポリエ
ステルアミドなどが好ましく用いられる。
【0007】上記液晶性ポリエステルとしては、芳香族
オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単位、芳香族ジ
カルボニル単位、エチレンジオキシ単位などから選ばれ
た構造単位からなる異方性溶融相を形成するポリエステ
ルを挙げることができ、液晶性ポリエステルアミドとし
ては、上記構造単位と芳香族イミノカルボニル単位、芳
香族ジイミノ単位、芳香族イミノオキシ単位などから選
ばれた構造単位からなる異方性溶融相を形成するポリエ
ステルアミドを挙げることができる。
【0008】芳香族オキシカルボニル単位としては、例
えば、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸から生成した構造単位、芳香族ジオキシ単位
としては、例えば、4,4´−ジヒドロキシビフェニ
ル、ハイドロキノンから生成した構造単位、芳香族ジカ
ルボニル単位としては、例えば、テレフタル酸、イソフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸から生成した
構造単位、芳香族イミノオキシ単位としては、例えば、
4−アミノフェノールから生成した構造単位が挙げられ
る。
【0009】中でも本発明に好ましく使用できる液晶性
ポリエステルはエチレンジオキシ単位を必須成分とする
液晶性ポリエステルであり、さらに好ましくは下記構造
単位(I)、(III)、(IV)あるいは(I)、(II)、(III)、(IV)
の構造単位からなるポリエステルであり、最も好ましい
のは(I)、(II)、(III)、(IV)の構造単位からなるポリエ
ステルである。
【0010】
【化7】 (ただし式中のR1
【化8】 から選ばれた一種以上の基を示し、R2
【化9】 から選ばれた一種以上の基を示す。また、式中Xは水素
原子または塩素原子を示す。) なお、構造単位(II)および(III)の合計と構造単位(IV)
は実質的に等モルであることが好ましい。
【0011】上記構造単位(I) はp−ヒドロキシ安息香
酸から生成した構造単位であり、構造単位(II)は4,4
´−ジヒドロキシビフェニル、3,3´,5,5´−テ
トラメチル−4,4´−ジヒドロキシビフェニル、ハイ
ドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハイ
ドロキノン、メチルハイドロキノン、2,6−ジヒドロ
キシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよ
び4,4´−ジヒドロキシジフェニルエーテルから選ば
れた芳香族ジヒドロキシ化合物から生成した構造単位
を、構造単位(III)はエチレングリコールから生成した
構造単位を、構造単位(IV)はテレフタル酸、イソフタル
酸、4,4´−ジフェニルジカルボン酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタ
ン−4,4´−ジカルボン酸、1,2−ビス(2−クロ
ルフェノキシ)エタン−4,4´−ジカルボン酸および
4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸から選ばれ
た芳香族ジカルボン酸から生成した構造単位を各々示
す。これらのうちR1
【化10】 であり、R2
【化11】 であるものが特に好ましい。
【0012】本発明に好ましく使用できる液晶性ポリエ
ステルは、上記構造単位(I)、(III)、(IV)または(I)、
(II)、(III)、(IV)からなる共重合体であり、上記構造
単位(I)、(II)、(III)および(IV)の共重合量は任意であ
る。しかし、流動性の点から次の共重合量であることが
好ましい。
【0013】すなわち、上記構造単位(I)、(III)、(IV)
からなる共重合体の場合は、上記構造単位(I) は構造単
位(I)および(III)の合計に対して30〜95モル%が好
ましく、40〜95モル%がより好ましい。また、構造
単位(IV)は構造単位(III)と実質的に等モルであること
が好ましい。
【0014】一方、上記構造単位(I)、(II)、(III)、(I
V)からなる共重合体の場合は、耐熱性、難燃性および機
械的特性の点から上記構造単位(I)および(II)の合計は
構造単位(I)、(II)、および(III)の合計に対して40〜
95モル%が好ましく、80〜92モル%がより好まし
い。また、構造単位(III)は構造単位(I)、(II)及び(II
I)の合計に対して60〜5モル%が好ましく、20〜8
モル%がより好ましい。また、構造単位(I)/(II)のモ
ル比[(I)/(II)]は耐熱性と流動性のバランスの点か
ら好ましくは75/25〜95/5であり、より好まし
くは78/22〜93/7である。また、構造単位(IV)
は構造単位(II)および(III)の合計と実質的に等モルで
ある。
【0015】また液晶性ポリエステルアミドとしては、
上記構造単位(I) 〜(IV)以外にp−アミノフェノ−ルか
ら生成したp−イミノフェノキシ単位を含有した異方性
溶融相を形成するポリエステルアミドが好ましい。
【0016】上記好ましく用いることができる液晶性ポ
リエステル、液晶性ポリエステルアミドは、上記構造単
位(I) 〜(IV)を構成する成分以外に3,3´−ジフェニ
ルジカルボン酸、2,2´−ジフェニルジカルボン酸な
どの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、ドデカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン
酸、ヘキサヒドロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン
酸、クロルハイドロキノン、3,4’−ジヒドロキシビ
フェニル、4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
4,4´−ジヒドロキシベンゾフェノン、3,4´−ジ
ヒドロキシビフェニル等の芳香族ジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,
4−シクロヘキサンジメタノール等の脂肪族、脂環式ジ
オールおよびm−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ
−6−ナフトエ酸などの芳香族ヒドロキシカルボン酸お
よびp−アミノ安息香酸などを本発明の目的を損なわな
い程度の少割合の範囲でさらに共重合せしめることがで
きる。
【0017】本発明における液晶性樹脂の製造方法は特
に制限はなく、例えば液晶性ポリエステル、液晶性ポリ
エステルアミドの製造方法は、公知のポリエステルある
いはポリエステルアミドの重縮合法に準じて製造でき
る。
【0018】例えば、上記好ましく用いられる液晶性ポ
リエステルの製造において、次の製造方法が好ましく挙
げられる。
【0019】(1)p−アセトキシ安息香酸、4,4´
−ジアセトキシビフェニル、ジアセトキシベンゼンなど
の芳香族ジヒドロキシ化合物のジアシル化物とテレフタ
ル酸などの芳香族ジカルボン酸およびポリエチレンテレ
フタレ―トなどのポリエステルのポリマ、オリゴマまた
はビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートなど芳
香族ジカルボン酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エス
テルから脱酢酸重縮合反応によって製造する方法。
【0020】(2)p−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒド
ロキシ−6−ナフトエ酸などの芳香族ヒドロキシカルボ
ン酸、4,4´−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキ
ノンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物、テレフタル酸、
イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などの
芳香族ジカルボン酸、ポリエチレンテレフタレ―トなど
のポリエステルのポリマ、オリゴマまたはビス(β−ヒ
ドロキシエチル)テレフタレートなど芳香族ジカルボン
酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エステルとを無水酢
酸をヒドロキシ基のアシル化剤として存在させ、脱酢酸
重縮合反応によって製造する方法。
【0021】これらの重縮合反応は無触媒でも進行する
が、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸第1スズ、テ
トラブチルチタネート、三酸化アンチモンなどの液晶性
樹脂の重縮合触媒として公知のものを使用することがで
きる。
【0022】本発明において用いられる液晶性樹脂の溶
融粘度は0.1〜2,000Pa・sが好ましく、特に
1〜1,000Pa・sがより好ましい。
【0023】なお、この溶融粘度は融点(Tm)+10
℃の条件で、ずり速度1,000(1/秒)の条件下で
高化式フローテスターによって測定した値である。
【0024】ここで、融点(Tm)とは示差熱量測定に
おいて、重合を完了したポリマを室温から20℃/分の
昇温条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度(T
m1)の観測後、Tm1+20℃の温度で5分間保持し
た後、20℃/分の降温条件で室温まで一旦冷却した
後、再度20℃/分の昇温条件で測定した際に観測され
る吸熱ピーク温度(Tm2)を指す。
【0025】本発明において用いられる液晶性樹脂は、
重量平均分子量が800〜200000が好ましく、特
に900〜60000が好ましく、さらに構造単位(II
I) を含む場合は1000〜30000、構造単位(III)
を含まない場合は2000〜60000が好ましい。
分子量は、液晶性樹脂が可溶な溶媒を使用してGPC−
LS(ゲル浸透クロマトグラフ−光散乱)法により測定
することが可能である。
【0026】本発明の液晶性樹脂組成物において必要に
応じて用いられるリン酸金属塩、亜リン酸金属塩、次亜
リン酸金属塩としては、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸
のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、遷移金属塩が
あり、具体的にはリン酸リチウム、リン酸カリウム、リ
ン酸ナトリウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウ
ム、リン酸バリウム、リン酸アルミニウム、リン酸マン
ガン、亜リン酸リチウム、亜リン酸カリウム、亜リン酸
ナトリウム、亜リン酸カルシウム、亜リン酸マグネシウ
ム、亜リン酸バリウム、亜リン酸アルミニウム、亜リン
酸マンガン、次亜リン酸リチウム、次亜リン酸カリウ
ム、次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カルシウム、次
亜リン酸マグネシウム、次亜リン酸バリウム、次亜リン
酸アルミニウム、次亜リン酸マンガンなどが挙げられ
る。中でも、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン
酸カルシウム、亜リン酸ナトリウム、亜リン酸カリウ
ム、亜リン酸カルシウム、次亜リン酸ナトリウム、次亜
リン酸カリウム、次亜リン酸カルシウムが好ましく、中
でも次亜リン酸ナトリウムが特に好ましい。
【0027】本発明に用いられるリン酸金属塩、亜リン
酸金属塩、次亜リン酸金属塩を配合する場合の配合量
は、液晶性樹脂(A)100重量部に対して、通常、
0.001〜10重量部であり、好ましくは0.01〜
3重量部、より好ましくは0.02〜1重量部である。
【0028】本発明に用いられるリン酸金属塩、亜リン
酸金属塩、次亜リン酸金属塩から選ばれた少なくとも一
つの化合物は液晶性樹脂(A)を重合する段階で含有せ
しめてなることが色調改良、耐熱性向上をさせる上で有
効である。
【0029】例えば、p−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒ
ドロキシ−6−ナフトエ酸などの芳香族ヒドロキシカル
ボン酸、4,4´−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロ
キノンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物、テレフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸な
どの芳香族ジカルボン酸、ポリエチレンテレフタレ―ト
などのポリエステルのポリマ、オリゴマまたはビス(β
−ヒドロキシエチル)テレフタレートなど芳香族ジカル
ボン酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エステルとを無
水酢酸をヒドロキシ基のアシル化剤として存在させ、さ
らにリン酸金属塩、亜リン酸金属塩、次亜リン酸金属塩
から選ばれた少なくとも一つの化合物を添加して脱酢酸
重縮合反応によって液晶性樹脂(A)を製造する方法が
挙げられる。
【0030】本発明で用いる環状オレフィン系樹脂とし
ては熱可塑性ノルボルネン系樹脂などが挙げられる。
【0031】上記熱可塑性ノルボルネン樹脂としては、
ノルボルネン系単量体、または、ノルボルネン系単量体
とノルボルネン系単量体と共重合可能な単量体との開環
重合体、付加重合体、または、これらの重合体の変性体
などの水素添加重合体が挙げられる。
【0032】ノルボルネン系単量体とは、1つ以上のシ
クロペンタジエンとオレフィンの付加体であり、その水
素をアルキル基、アルキリデン基、芳香族基、ハロゲ
ン、水酸基、エステル基、アルコキシ基、シアノ基、ア
ミド基、イミド基、シリル基などで置換されていてもよ
い。具体的にはノルボルネン(ビシクロ[2.2.1]
−2−ヘプテン)、トリシクロ[5.2.1.02,6
−8−デセン、テトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、ペンタシクロ[6.5.1.1
3,6.02,7.09,13]−4−ペンタデセン、およびそれ
らの置換体が挙げられ、具体例として、ノルボルネン
(ビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン)、5−メチ
ルビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン、5−メトキ
シカルボニルビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン、
5−メチル−5−メトキシカルボニルビシクロ[2.
2.1]−2−ヘプテン、6−メチル−5−メトキシカ
ルボニルビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン、5−
シアノビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン、テトラ
シクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8−メトキシカルボニルテトラ
シクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−メチル−8−メトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、9−
メチル−8−メトキシカルボニルテトラシクロ[4.
4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−シアノ
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン、などを挙げることができる。これらのノルボル
ネン系単量体は1種または2種以上の共重合体として用
いることができる。
【0033】また、ノルボルネン系単量体と共重合可能
な単量体としては、各種のオレフィンを挙げることがで
きる。オレフィンとしては、エチレン、プロピレン、ブ
テン、スチレン、ブタジエン、ペンタジエン、イソプレ
ン、アクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、アクリロニトリル、クロロプレン、アリルアルコー
ル、アリルグリシジルエーテル、無水マレイン酸、シク
ロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘ
プテン、シクロオクテンなどが挙げられる。これらの単
量体は1種または2種以上を共重合可能な単量体として
用いることができる。
【0034】ノルボルネン系単量体、または、ノルボル
ネン系単量体とノルボルネン系単量体と共重合可能な単
量体との開環重合、付加重合は公知の方法を使用でき
る。
【0035】開環重合としては、例えば、ルテニウム、
ロジウム、パラジウム、白金などの白金族触媒の存在
下、あるいは、塩化タングステン、塩化モリブデンなど
の触媒とn−ブチルリチウム、ジエチルアルミニウムク
ロライドなどの有機金属化合物の存在下に行うことがで
きる。開環重合の場合、共重合できる単量体としては、
シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シク
ロヘプテン、シクロオクテンなどのシクロオレフィンが
挙げられる。
【0036】ノルボルネン系単量体、または、ノルボル
ネン系単量体とノルボルネン系単量体と共重合可能な単
量体との開環重合体は、耐酸化安定性を向上するため
に、水素添加体とすることが望ましい。水素添加する方
法は公知の方法を使用することができ、例えば、ルテニ
ウム、ロジウム、パラジウム、白金、ニッケルなどの不
均一系触媒存在下、常圧〜200気圧の水素ガス雰囲気
下、室温〜200℃で行うことができる。
【0037】付加重合としては、例えば、チタン、ジル
コニウム、ハフニウムなどの遷移金属錯体触媒とトリエ
チルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロライド、
n−ブチルリチウムなどの有機金属化合物の存在下に行
うことができる。付加重合の場合、共重合できる単量体
としては、エチレン、プロピレンなどのα−オレフィン
が挙げられる。
【0038】本発明で用いる環状オレフィン系樹脂はガ
ラス転移温度は80℃以上の熱可塑性環状オレフィン系
樹脂が好ましい。特にガラス転移温度が100℃以上の
ものが好ましく、より好ましくは150℃以上である。
【0039】本発明において用いられる環状オレフィン
系樹脂は、重量平均分子量が20000〜400000
が好ましく、50000〜300000が好ましい。分
子量は、例えば、トルエン溶媒を使用してGPC−LS
(ゲル浸透クロマトグラフ−光散乱)法により測定する
ことが可能である。
【0040】本発明の液晶性樹脂組成物の液晶性樹脂
(A)と環状オレフィン系樹脂(B)の組成比は、液晶
性樹脂(A)は50重量%超99.99重量%以下であ
り、好ましくは70重量%以上99.9重量%以下、よ
り好ましくは80重量%以上99.8重量%以下であ
り、環状オレフィン系樹脂(B)は0.01重量%以上
50重量%未満であり、好ましくは0.1重量%以上3
0重量%以下、より好ましくは0.2重量%以上20重
量%以下である。
【0041】本発明の液晶性樹脂組成物として用いる充
填材としては、ガラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミ
ド繊維、チタン酸カリウム繊維、ホウ酸アルミニウム繊
維、石膏繊維、黄銅繊維、ステンレス繊維、スチール繊
維、セラミック繊維、ボロン繊維、アスベスト繊維、ア
ルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、グラファイト、マイ
カ、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、
ガラスフレーク、ガラスマイクロバルーン、クレー、ワ
ラステナイト、酸化チタン、二硫化モリブデン等の繊維
状(ウイスカーも含む)、粉状、粒状あるいは板状の有
機、無機充填材が挙げられる。中でも、ガラス繊維、炭
素繊維、チタン酸カリウム繊維、ホウ酸アルミニウム繊
維、マイカ、タルクが好ましい。これらの充填剤につい
てはシラン系、チタネート系などのカップリング剤、そ
の他の表面処理剤で処理されたものを用いてもよい。
【0042】本発明に充填材を用いる場合その配合量
は、液晶性樹脂(A)と環状オレフィン系樹脂(B)あ
わせて100重量部に対して、1〜300重量部であ
り、好ましくは5〜200重量部、より好ましくは10
〜100重量部である。
【0043】本発明に用いる難燃剤としては、有機臭素
化物、有機燐化合物、赤燐等が挙げられる。
【0044】有機臭素化物としては通常難燃剤として使
用される有機臭素化合物、特に臭素含量20重量%以上
のものが好ましい。具体例としてはヘキサブロモベンゼ
ン、ペンタブロモトルエン、ヘキサブロモビフェニル、
デカブロモビフェニル、ヘキサブロモシクロデカン、デ
カブロモジフェニルエーテル、オクタブロモジフェニル
エーテル、ヘキサブロモジフェニルエーテル、ビス(ペ
ンタブロモフェノキシ)エタン、エチレン−ビス(テト
ラブロモフタルイミド)、テトラブロモビスフェノール
Aなどの低分子量有機臭素化合物、臭素化ポリカーボネ
ート(例えば臭素化ビスフェノールAを原料として製造
されたポリカーボネートオリゴマーあるいはそのビスフ
ェノールAとの共重合物)、臭素化エポキシ化合物(例
えば臭素化ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの
反応によって製造されるジエポキシ化合物や臭素化フェ
ノール類とエピクロルヒドリンとの反応によって得られ
るものエポキシ化合物)、ポリ(臭素化ベンジルアクリ
レート)、臭素化ポリフェニレンエーテル、臭素化ビス
フェノールA、塩化シアヌルおよび臭素化フェノールの
縮合物、臭素化ポリスチレン、架橋臭素化ポリスチレ
ン、架橋臭素化ポリα−メチルスチレンなどのハロゲン
化されたポリマーやオリゴマーあるいは、これらの混合
物が挙げられ、なかでもエチレンビス(テトラブロモフ
タルイミド)、臭素化エポキシオリゴマーまたはポリマ
ー、臭素化ポリスチレン、架橋臭素化ポリスチレン、臭
素化ポリフェニレンエーテルおよび臭素化ポリカーボネ
ートが好ましく、臭素化ポリスチレンが最も好ましく使
用できる。なかでもジまたはトリ臭素化スチレンモノマ
を重合して製造されたポリ臭素化スチレンが好ましい。
【0045】有機燐化合物としては、ホスフィン、ホス
フィンオキシド、ビホスフィン、ホスホニウム塩、ホス
フィン酸塩、リン酸エステル、亜リン酸エステル、次亜
リン酸エステルが挙げられる。中でも芳香族リン酸エス
テル化合物が好ましい。
【0046】赤燐としては、そのまま使用してもよい
が、水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物の皮膜で被
覆したもの、パラフィンやワックス、フェノール系、エ
ポキシ系、不飽和ポリエステル系熱硬化性樹脂で被覆し
たもの、あるいは、酸化チタンと混合したものを好適に
使用することができる。
【0047】本発明に難燃剤を用いる場合その配合量
は、液晶性樹脂(A)と熱可塑性ノルボルネン系樹脂
(B)あわせて100重量部に対して、0.01〜60
重量部であり、好ましくは0.03〜20重量部、より
好ましくは0.05〜10重量部である。
【0048】この中で有機臭素化物、有機燐化合物を用
いる場合、その配合量は5〜60重量部であることが好
ましく、一方、赤燐を用いる場合の配合量は0.01〜
20重量部であることが好ましい。
【0049】本発明の液晶性樹脂組成物は物性向上のた
めにさらにエポキシ化合物を配合することができる。そ
の構造は必ずしも限定されるものではない。これらエポ
キシ化合物のエポキシ基の数は2つ以上であることが好
ましく、2つであることが最も好ましい。このエポキシ
化合物とは、グリシジルエーテル類、グリシジルエステ
ル・エーテル類、グリシジルエステル類、エポキシ化イ
ミド化合物、エポキシ基含有共重合体、エポキシシラン
類などであり、これらのエポキシ化合物は、一種だけで
なく二種以上を併用してもよい。
【0050】本発明にはその他の熱可塑性樹脂として、
ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、芳香族ナイ
ロン、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメ
チレンテレフタレート、ポリフェニレンスルフィド、ポ
リフェニレンオキシド、ポリカーボネート、ABS、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、シンジオ
タクチックポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、
ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエー
テルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアリレ
ートなどを配合してもよい。
【0051】更に、本発明の液晶性樹脂組成物には、本
発明の目的を損なわない程度の範囲で、酸化防止剤およ
び熱安定剤(例えば、ヒンダードフェノール、ヒドロキ
ノン、ホスファイト類およびこれらの置換体など)、紫
外線吸収剤(たとえばレゾルシノール、サリシレート、
ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンなど)、滑剤およ
び離型剤(モンタン酸およびその塩、そのエステル、そ
のハーフエステル、ステアリルアルコール、ステアラミ
ド、ポリエチレンおよびポリエチレンワックスなど)、
染料(たとえばニトロシンなど)および顔料(たとえ
ば、酸化チタン、硫化カドミウム、フタロシアニン、カ
ーボンブラックなど)を含む着色剤、可塑剤、帯電防止
剤、結晶核剤、難燃剤などの通常の添加剤を添加して、
所定の特性を付与することができる。
【0052】液晶性樹脂(A)、環状オレフィン系樹脂
(B)、および、併用する充填材などを配合する方法は
溶融混練することが好ましく、溶融混練には公知の方法
を用いることができる。たとえば、バンバリーミキサ
ー、ゴムロール機、ニーダー、単軸もしくは二軸押出機
などを用い、溶融混練して組成物とすることができる。
【0053】好ましい方法としては、二軸押出機を使用
し、液晶性樹脂(A)、環状オレフィン系樹脂(B)、
熱可塑性樹脂、難燃剤、顔料等を元込にして溶融させた
ところに、充填材をサイドフィーダーにより供給し、混
練する方法が挙げられる。
【0054】かくしてなる本発明の液晶性樹脂組成物
は、優れた成形性を有し、通常の成形方法(射出成形、
押出成形、ブロー成形、プレス成形、インジェクション
プレス成形など)により、三次元成形品、シート、フィ
ルム、繊維、容器、パイプなどに加工することができ、
特に射出成形により得られた精密成形品に有効である。
【0055】また、本発明の液晶性樹脂組成物は優れた
ウエルド強度を有するため、ウエルド部を有する成形品
にも有効である。
【0056】本発明の液晶性樹脂組成物は各種光学レン
ズ、ガラス代替材、各種ギヤー、各種ケース、センサ
ー、LEDランプ、コネクター、ソケット、抵抗器、リ
レーケース、スイッチ、コイルボビン、コンデンサー、
バリコンケース、光ピックアップ、発振子、各種端子
板、変成器、プラグ、プリント配線板、チューナー、ス
ピーカー、マイクロフォン、ヘッドフォン、小型モータ
ー、磁気ヘッドベース、パワーモジュール、ハウジン
グ、半導体、液晶ディスプレー部品、FDDキャリッ
ジ、FDDシャーシ、HDD部品、モーターブラッシュ
ホルダー、パラボラアンテナ、コンピューター関連部品
などに代表される電気・電子部品;VTR部品、テレビ
部品、アイロン、ヘアードライヤー、炊飯器部品、電子
レンジ部品、音響部品、オーディオ・レーザーディスク
・コンパクトディスクなどの音声機器部品、照明部品、
冷蔵庫部品、エアコン部品、タイプライター部品、ワー
ドプロセッサー部品などに代表される家庭、事務電気製
品部品、オフィスコンピューター関連部品、電話機関連
部品、ファクシミリ関連部品、複写機関連部品、洗浄用
治具、オイルレス軸受、船尾軸受、水中軸受、などの各
種軸受、モーター部品、ライター、タイプライターなど
に代表される機械関連部品、顕微鏡、双眼鏡、カメラ、
時計などに代表される光学機器、精密機械関連部品;オ
ルタネーターターミナル、オルタネーターコネクター、
ICレギュレーター、ライトディヤー用ポテンショメー
ターベース、排気ガスバルブなどの各種バルブ、燃料関
係・排気系・吸気系各種パイプ、エアーインテークノズ
ルスノーケル、インテークマニホールド、燃料ポンプ、
エンジン冷却水ジョイント、キャブレターメインボディ
ー、キャブレタースペーサー、排気ガスセンサー、冷却
水センサー、油温センサー、ブレーキパットウェアーセ
ンサー、スロットルポジションセンサー、クランクシャ
フトポジションセンサー、エアーフローメーター、ブレ
ーキバット磨耗センサー、エアコン用サーモスタットベ
ース、暖房温風フローコントロールバルブ、ラジエータ
ーモーター用ブラッシュホルダー、ウォーターポンプイ
ンペラー、タービンべイン、ワイパーモーター関係部
品、デュストリビュター、スタータースィッチ、スター
ターリレー、トランスミッション用ワイヤーハーネス、
ウィンドウオッシャーノズル、エアコンパネルスィッチ
基板、燃料関係電磁気弁用コイル、ヒューズ用コネクタ
ー、ホーンターミナル、電装部品絶縁板、ステップモー
ターローター、ランプソケット、ランプリフレクター、
ランプハウジング、ブレーキピストン、ソレノイドボビ
ン、エンジンオイルフィルター、点火装置ケースなどの
自動車・車両関連部品、その他各種用途に有用である。
【0057】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳述する
が、本発明の骨子は以下の実施例にのみ限定されるもの
ではない。
【0058】参考例1(A−1) p−ヒドロキシ安息香酸994重量部、4,4´−ジヒ
ドロキシビフェニル134重量部、テレフタル酸120
重量部、固有粘度が約0.6dl/gのポリエチレンテ
レフタレート208重量部、無水酢酸944重量部及び
次亜リン酸ナトリウム3重量部を撹拌翼、留出管を備え
た反応容器に仕込み、重合を行った。液晶開始温度29
5℃、重量平均分子量約26,000の液晶性樹脂が得
られた。
【0059】参考例2(A−2) p−アセトキシ安息香酸1296重量部及び固有粘度が
約0.6dl/gのポリエチレンテレフタレート346
重量部を撹拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、重
合を行った。液晶開始温度258℃、重量平均分子量約
28,000の液晶性樹脂が得られた。
【0060】参考例3(A−3) p−ヒドロキシ安息香酸932重量部、6−ヒドロキシ
−2−ナフトエ酸423重量部及び無水酢酸1011重
量部を攪拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、重合
を行った。液晶開始温度260℃、重量平均分子量約4
5,000の液晶性樹脂を得た。
【0061】参考例4(A−4) 6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸1270重量部、p−
アミノフェノール246重量部、テレフタル酸374重
量部及び無水酢酸1263重量部を攪拌翼、留出管を備
えた反応容器に仕込み、重合を行った。液晶開始温度2
40℃、重量平均分子量約44,000の液晶性樹脂を
得た。
【0062】実施例1〜17、比較例1〜12 表1、2に示す参考例で得た液晶性樹脂(A)と熱可塑
性ノルボルネン系樹脂(B)、充填材、難燃剤をL/D
=45の30mmφ2軸押出機を用いて290〜340
℃の条件で溶融混練してペレットとした。熱風乾燥後、
このペレットを住友ネスタ−ル射出成形機プロマット4
0/25(住友重機械工業(株)製)に供し、シリンダ
ー温度290〜340℃、金型温度90℃に設定し、以
下に示す測定用テストピースを射出成形して得た。測定
方法を以下に示す。
【0063】(1)ウエルド強度 上記の成形機を用いて、シリンダー温度290〜340
℃、金型温度90℃、の条件で1.6mm厚のASTM
1号ダンベルを両端にゲートのある金型を使用して成形
し、ASTM D790に従って引張強度を測定した。
【0064】(2)靱性 上記の成形機を用いて、6.4mm厚×12mm巾の試
験片を成形し、ASTM D256に規定されているV
ノッチを入れて測定した。
【0065】(3)離型性 上記ASTM1号ダンベルと同様の方法で縦20mm×
横20mm×高さ20mm×厚さ20mmの箱形試験片
を成形し、そのときの離型力を測定した。
【0066】(4)異方性 上記の成形機を用いて、1辺に厚さ1mmのフィルムゲ
ートを有する縦70mm×横70mm×厚さ2mmの角
板を成形し、縦方向、横方向それぞれに巾12mmの試
験片を切り出し、それぞれの曲げ弾性率をASTM D
790に従って測定し、縦方向、横方向の弾性率比を求
めた。
【0067】なお、表1、2の熱可塑性ノルボルネン系
樹脂(B)、充填材、難燃剤は下記の通り。
【0068】B−1:8−メチル−8−メトキシカルボ
ニルテトラシクロ[4.4.0.12, 5.17,10]−3
−ドデセンの開環重合体の水素添加重合体(水素添加率
100%)、重量平均分子量180000、ガラス転移
温度165℃。
【0069】B−2:エチレン50モル%とノルボルネ
ン(ビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン)50モル
%のランダム付加共重合体、重量平均分子量20000
0、ガラス転移温度120℃。
【0070】B−3:APL6013(三井石油化学製
エチレン/ノルボルネン系ランダム共重合体)、ガラス
転移温度125℃ B−4:アートンF(日本合成ゴム製ノルボルネン系開
環重合体の水素添加重合体)、ガラス転移温度170
℃。
【0071】C−1:ガラス繊維(直径9μm、繊維長
3mm)アミノシラン処理チョップドストランド C−2:マイカ(粒径9μm) C−3:ホウ酸アルミニウムウイスカー(四国化成製
“アルボレックス”) D−1:ポリ(ジブロモスチレン)(GLC社製PDB
S−80) D−2:赤燐(燐化学製“ノーバエクセル”140)
【表1】
【表2】 結果を表1、2に示す。表1、2の結果から液晶性樹脂
(A)に環状オレフィン系樹脂(B)を配合した特定の
液晶性樹脂組成物は、配合していないものと比較してエ
ルド強度と靱性、離型性に優れ、かつ、異方性の小さい
ことがわかる。
【0072】
【発明の効果】本発明の液晶性樹脂組成物は、ウエルド
強度と靱性、離型性に優れ、かつ、異方性が小さいこと
から、これらの特徴を有する電気・電子関連機器、精密
機械関連機器、OA・AV機器、自動車部品などその他
各種用途に好適な材料である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)液晶性樹脂50重量%超99.99
    重量%以下(B)環状オレフィン系樹脂0.01重量%
    以上50重量%未満からなる液晶性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】環状オレフィン系樹脂(B)がガラス転移
    温度80℃以上の熱可塑性環状オレフィン系樹脂である
    請求項1記載の液晶性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】環状オレフィン系樹脂(B)が熱可塑性ノ
    ルボルネン系樹脂である請求項1または2記載の液晶性
    樹脂組成物。
  4. 【請求項4】液晶性樹脂(A)が液晶性ポリエステルお
    よび/または液晶性ポリエステルアミドからなる液晶性
    樹脂である請求項1〜3のいずれか記載の液晶性樹脂組
    成物。
  5. 【請求項5】液晶性樹脂(A)がエチレンジオキシ単位
    を必須成分として含有する液晶性ポリエステルおよび/
    または液晶性ポリエステルアミドからなる液晶性樹脂で
    ある請求項1〜4のいずれか記載の液晶性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】液晶性樹脂(A)が下記構造単位(I)、(I
    I)、(III) および(IV)からなる液晶性ポリエステルであ
    る請求項1〜5のいずれか記載の液晶性樹脂組成物。 【化1】 (ただし式中のR1は 【化2】 から選ばれた1種以上の基を示し、R2は 【化3】 から選ばれた1種以上の基を示す。ただし式中Xは水素
    原子または塩素原子を示す。また構造単位(IV)は構造単
    位(II)と(III)の合計と実質的に等モルである。)
  7. 【請求項7】液晶性樹脂(A)が構造単位(I)、(II)、
    (III) および(IV)からなり、構造単位(I)と(II)の合計
    が構造単位(I)と(II)と(III)の合計の40〜95モル
    %、構造単位(III) が構造単位(I)と(II)と(III)の合計
    の60〜5モル%であり、構造単位(I)/構造単位(II)
    のモル比[(I)/(II)]がが75/25〜95/5である
    液晶性ポリエステルである請求項6記載の液晶性樹脂組
    成物。
  8. 【請求項8】液晶性樹脂(A)の重量平均分子量が90
    0〜60000である請求項1〜7いずれか1項記載の
    液晶性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】液晶性樹脂(A)100重量部に対して、
    さらにリン酸金属塩、亜リン酸金属塩、次亜リン酸金属
    塩から選ばれた少なくとも一つの化合物を0.001〜
    10重量部を含有せしめてなる請求項1〜8いずれか1
    項記載の液晶性樹脂組成物。
  10. 【請求項10】液晶性樹脂(A)と環状オレフィン系樹
    脂(B)あわせて100重量部に対して、さらに充填材
    1〜300重量部を含有せしめてなる請求項1〜9いず
    れか1項記載の液晶性樹脂組成物。
  11. 【請求項11】液晶性樹脂(A)と環状オレフィン系樹
    脂(B)あわせて100重量部に対して、さらに難燃剤
    0.01〜60重量部を含有せしめてなる請求項1〜1
    0いずれか1項記載の液晶性樹脂組成物。
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれか記載の液晶性
    樹脂を組成物を成形してなるウエルド部を有する成形
    品。
JP13001497A 1997-05-20 1997-05-20 液晶性樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3635861B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13001497A JP3635861B2 (ja) 1997-05-20 1997-05-20 液晶性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13001497A JP3635861B2 (ja) 1997-05-20 1997-05-20 液晶性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10316841A true JPH10316841A (ja) 1998-12-02
JP3635861B2 JP3635861B2 (ja) 2005-04-06

Family

ID=15024031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13001497A Expired - Fee Related JP3635861B2 (ja) 1997-05-20 1997-05-20 液晶性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3635861B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010106218A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Nippon Zeon Co Ltd ホスフィン酸塩含有重合性組成物、プリプレグ、及び積層体
JP5214016B2 (ja) * 2009-02-23 2013-06-19 三菱電機株式会社 スピーカの振動板およびスピーカ
WO2017110646A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 ポリプラスチックス株式会社 液晶性樹脂組成物及びインサート成形品
JP2017125176A (ja) * 2016-08-31 2017-07-20 三井化学株式会社 低誘電性樹脂組成物、硬化物、ドライフィルム、フィルム、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板および電子機器
CN111944278A (zh) * 2019-05-16 2020-11-17 上野制药株式会社 液晶聚合物组合物
JP2022068704A (ja) * 2020-10-22 2022-05-10 上野製薬株式会社 液晶ポリマー組成物
JP2023032942A (ja) * 2021-08-27 2023-03-09 ポリプラスチックス株式会社 液晶性樹脂組成物
JP2023109485A (ja) * 2022-01-27 2023-08-08 上野製薬株式会社 液晶ポリマー組成物

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010106218A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Nippon Zeon Co Ltd ホスフィン酸塩含有重合性組成物、プリプレグ、及び積層体
JP5214016B2 (ja) * 2009-02-23 2013-06-19 三菱電機株式会社 スピーカの振動板およびスピーカ
US9027699B2 (en) 2009-02-23 2015-05-12 Mitsubishi Electric Corporation Speaker diaphragm, speaker, and production method of speaker diaphragm
KR20180081151A (ko) * 2015-12-22 2018-07-13 포리프라스틱 가부시키가이샤 액정성 수지 조성물 및 인서트 성형품
JP6225297B1 (ja) * 2015-12-22 2017-11-01 ポリプラスチックス株式会社 液晶性樹脂組成物及びインサート成形品
WO2017110646A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 ポリプラスチックス株式会社 液晶性樹脂組成物及びインサート成形品
CN108431138A (zh) * 2015-12-22 2018-08-21 宝理塑料株式会社 液晶性树脂组合物及嵌入成型品
CN108431138B (zh) * 2015-12-22 2019-07-09 宝理塑料株式会社 液晶性树脂组合物及嵌入成型品
JP2017125176A (ja) * 2016-08-31 2017-07-20 三井化学株式会社 低誘電性樹脂組成物、硬化物、ドライフィルム、フィルム、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板および電子機器
CN111944278A (zh) * 2019-05-16 2020-11-17 上野制药株式会社 液晶聚合物组合物
KR20200132709A (ko) 2019-05-16 2020-11-25 우에노 세이야쿠 가부시키 가이샤 액정 폴리머 조성물
CN111944278B (zh) * 2019-05-16 2024-05-28 上野制药株式会社 液晶聚合物组合物
JP2022068704A (ja) * 2020-10-22 2022-05-10 上野製薬株式会社 液晶ポリマー組成物
JP2023032942A (ja) * 2021-08-27 2023-03-09 ポリプラスチックス株式会社 液晶性樹脂組成物
JP2023109485A (ja) * 2022-01-27 2023-08-08 上野製薬株式会社 液晶ポリマー組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3635861B2 (ja) 2005-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100498026B1 (ko) 액정수지조성물및이조성물의정밀성형품
US5804634A (en) Liquid crystalline resin compound and moldings thereof
KR100255119B1 (ko) 액정성 수지 성형품
JP2000080289A (ja) 液晶性樹脂組成物
JP2000313812A (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法
JPH1171513A (ja) ポリケトン樹脂組成物
JP3635861B2 (ja) 液晶性樹脂組成物
JP3265721B2 (ja) 液晶性樹脂組成物
JP3690060B2 (ja) 液晶性樹脂組成物
KR19980064615A (ko) 액정수지와 그것의 성형품
JP3612905B2 (ja) 液晶性樹脂組成物および成形品
JPH10316828A (ja) 環状オレフィン系樹脂組成物
JP3362489B2 (ja) 液晶性樹脂組成物および成形品
JP3564824B2 (ja) 樹脂組成物の製造方法
JP3632341B2 (ja) 液晶性樹脂組成物および成形品
JP3873420B2 (ja) 液晶性樹脂組成物およびそれからなる精密成形品
JPH1180391A (ja) 液晶性樹脂成形品およびその処理方法
JP4048591B2 (ja) 液晶性樹脂組成物および成形品
JPH10101946A (ja) 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JPH11209590A (ja) 液晶性樹脂組成物およびその精密成形品
JPH11315206A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP4696351B2 (ja) 精密成形品用樹脂組成物
JPH1171505A (ja) 液晶性樹脂組成物
JP3376735B2 (ja) 液晶性樹脂成形品
JPH11116664A (ja) 液晶性樹脂および熱可塑性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110114

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120114

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130114

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130114

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140114

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees