JPH10318276A - 動力伝達機構 - Google Patents

動力伝達機構

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Publication number
JPH10318276A
JPH10318276A JP12731597A JP12731597A JPH10318276A JP H10318276 A JPH10318276 A JP H10318276A JP 12731597 A JP12731597 A JP 12731597A JP 12731597 A JP12731597 A JP 12731597A JP H10318276 A JPH10318276 A JP H10318276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power transmission
transmission mechanism
coil spring
torsion coil
connecting member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12731597A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Okada
昌彦 岡田
Takashi Ban
孝志 伴
Tatsuya Hirose
達也 廣瀬
Kazuhiko Minami
和彦 南
Nobuaki Hoshino
伸明 星野
Satoshi Yagi
聖史 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP12731597A priority Critical patent/JPH10318276A/ja
Publication of JPH10318276A publication Critical patent/JPH10318276A/ja
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動力伝達機構において、簡単な構成で製造コ
ストの高騰を招くことがなく、動力伝達に伴ってねじり
コイルバネの密着する側の回転体に曲げ力が作用するの
を抑制する。ねじりコイルバネが連結部材に対して、軸
線方向へ相対移動するのを規制する。 【解決手段】 一方の回転体65には、連結部材70を
一体回転可能に止着する。他方の回転体26には、ねじ
りコイルバネ83をブッシュ80を介して常には密着す
るように巻回する。連結部材70には嵌挿部71を形成
し、この嵌挿部71にねじりコイルバネ83を嵌挿す
る。嵌挿部71には規制突起77を径方向の内側に向か
って突設し、この規制突起77とねじりコイルバネ83
との係合により、ねじりコイルバネ83の軸線方向への
相対移動を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転運動する動
力源側の第1回転体と被動機器側の第2回転体とを、常
には動力伝達可能に連結し、被動機器側における負荷ト
ルクが過大になったときには動力伝達を遮断する動力伝
達機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の動力伝達機構としては、例えば
特開平8−121336号公報に記載の構成が知られて
いる。
【0003】この従来構成においては、図15に示すよ
うに、プーリ101が被動機器のハウジング102にア
ンギュラベアリング103を介して支持されている。こ
のプーリ101は、ベルト104を介して動力源に連結
されている。プーリ101の連結筒105と駆動力伝達
体106との間には、環状の緩衝ゴム107が接着固定
されている。駆動力伝達体106の中心孔106aには
前記被動機器側の回転軸108が挿通され、その端部に
はナット108aが螺着されている。回転軸108の端
部の近傍には、ねじりコイルバネ109が自らのねじり
バネ力により締め付け結合されている。ねじりコイルバ
ネ109の一端は回転軸108の接線方向に延出されて
おり、この延出端部110が前記駆動力伝達体106の
被動機器側面に形成された掛止凹部111に掛止されて
いる。
【0004】そして、常には動力源の回転が、ベルト1
04、プーリ101、連結筒105、緩衝ゴム107、
駆動力伝達体106及びねじりコイルバネ109を介し
て、被動機器側の回転軸108に伝達されるようになっ
ている。一方、被動機器側における負荷トルクが過大に
なったときには、ねじりコイルバネ109が負荷トルク
により、その巻きが緩む方向にねじり変形する。このね
じり変形に伴ってねじりコイルバネ109はその内周面
が拡径し、ねじりコイルバネ109の回転軸108に対
する締め付け結合が解除される。そして、ねじりコイル
バネ109と回転軸108との間で滑りが生じて、動力
源から被動機器への動力伝達が遮断される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の従来
構成では、駆動力伝達体106の回転が、回転軸108
の接線方向に大きく延出され、腕状に延びた延出端部1
10を介してねじりコイルバネ109に伝達され、さら
に回転軸108に伝達されるようになっている。このた
め、プーリ101から回転軸108に動力伝達される際
に、延出端部110がその延長方向へ引っ張られ、回転
軸108の一端部に曲げ力が作用する。この曲げ力によ
り、回転軸108のラジアル方向荷重が作用する軸受部
や、軸封部に偏荷重を生じて、それらの部分が偏摩耗す
るおそれがあった。そして、回転軸108の不安定な回
転が誘起されたり、動力源または被動機器の気密性が低
下したりするおそれがあるという問題があった。
【0006】また、前記延出端部110に回転力が作用
した状態で、回転軸108に曲げ力を発生させないため
には、例えば延出端部110と掛止凹部111との掛止
構成を厳密に加工して、延出端部110の回転軸108
の接線方向への移動を規制する必要がある。しかし、前
記掛止構成を厳密に加工することは、製造コストの高騰
を招くという問題があった。
【0007】さらに、前記延出端部110が、駆動力伝
達体106に対して軸線方向における移動が規制されて
いない。このため、被動機器側における負荷トルクが過
大になって、ねじりコイルバネ109の内周面が拡径す
ると、ねじりコイルバネ109がその軸線方向に移動可
能となるおそれがある。ここで、ねじりコイルバネ10
9の軸線方向への移動が生じると、振動やその振動に伴
う騒音を生じたりするという問題があった。また、ねじ
りコイルバネ109が、駆動力伝達体106から不用意
に脱落したりするおそれがあるという問題があった。
【0008】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その主たる
目的は、簡単な構成で製造コストの高騰を招くことがな
いとともに、動力伝達に伴ってねじりコイルバネの密着
する側の回転体に、曲げ力が作用するのを抑制可能な動
力伝達機構を提供することにある。
【0009】この発明のその上の目的は、ねじりコイル
バネが連結部材の嵌挿部に嵌挿された状態で、軸線方向
への相対移動が規制されて、振動、騒音が発生したり、
ねじりコイルバネが連結部材の嵌挿部から不用意に脱落
したりするおそれを低減可能な動力伝達機構を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、動力源側の第1回転体
と被動機器側の第2回転体とを、動力伝達時に発生する
負荷トルクによってねじり変形可能なねじりコイルバネ
を介して、動力伝達可能に連結する動力伝達機構におい
て、一方の回転体には連結部材を一体回転可能に止着
し、他方の回転体には前記ねじりコイルバネを、常には
その他方の回転体に密着するとともに、負荷トルクが所
定値を越えて作用したときには巻きが緩んで内周面が拡
径するように巻回し、前記連結部材にはねじりコイルバ
ネが嵌挿する嵌挿部を形成し、その嵌挿部にはねじりコ
イルバネの軸線方向への相対移動を規制するための規制
手段として、少なくとも径方向の内側に向かって突出す
る突部を設けたものである。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の動力伝達機構において、前記ねじりコイルバネに
は、規制手段に係合する係合手段を設けたものである。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の
動力伝達機構において、前記連結部材には、ねじりコイ
ルバネを回転体の回転方向に回り止めするための回り止
め手段を設けたものである。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の動力伝達機構において、前記規制手段は回り止め手
段を兼用しているものである。請求項5に記載の発明で
は、請求項3に記載の動力伝達機構において、前記連結
部材の嵌挿部をキャップ状に形成して、そのキャップ状
の嵌挿部の底面により回り止め手段を構成したものであ
る。
【0013】請求項6に記載の発明では、請求項2〜4
のいずれかに記載の動力伝達機構において、前記規制手
段は連結部材の嵌挿部の先端内側に形成した規制突起と
その規制突起に隣接するように形成した段差部とからな
り、前記係合手段はねじりコイルバネの一端に形成した
係合凸部とその係合凸部に隣接する段状端面とからなる
ものである。
【0014】請求項7に記載の発明では、請求項6に記
載の動力伝達機構において、前記連結部材の嵌挿部に、
ねじりコイルバネの係合凸部の通過を許容する通過凹部
を形成したものである。
【0015】請求項8に記載の発明では、請求項6に記
載の動力伝達機構において、前記規制突起は、連結部材
の嵌挿部にねじりコイルバネを嵌挿した後に折曲形成し
たものである。
【0016】請求項9に記載の発明では、請求項2〜5
のいずれかに記載の動力伝達機構において、前記規制手
段は連結部材の嵌挿部の内周面に突設された複数の規制
突片からなるものである。
【0017】請求項10に記載の発明では、請求項2〜
5のいずれかに記載の動力伝達機構において、前記規制
手段は、連結部材の嵌挿部の内周面にほぼ円周方向に延
びるように突設された規制突条からなるものである。
【0018】請求項11に記載の発明では、請求項2〜
5のいずれかに記載の動力伝達機構において、前記連結
部材の嵌挿部の内周面にほぼ円周方向に延びるように収
容溝を凹設し、前記規制手段はその収容溝に収容された
規制ワイヤからなるものである。
【0019】請求項12に記載の発明では、請求項9〜
11のいずれかに記載の動力伝達機構において、前記係
合手段はねじりコイルバネの外周面上の螺旋溝からな
り、前記規制手段をその螺旋溝に対応するように螺旋状
に配設したものである。
【0020】従って、請求項1に記載の動力伝達機構で
は、第1回転体から第2回転体への動力伝達経路におい
て、一方の回転体には連結部材が一体回転可能に止着さ
れ、他方の回転体にはねじりコイルバネが常には密着さ
れている。そして、このねじりコイルバネが、連結部材
の嵌挿部に嵌挿されている。このため、厳密な加工を必
要とすることなく、動力伝達に際して他方の回転体がね
じりコイルバネにより一方向に引っ張られるのが抑制さ
れる。そして、他方の回転体に曲げ力が作用するおそれ
が低減される。
【0021】また、連結部材の嵌挿部の径方向の内側に
向かって突設された規制手段により、ねじりコイルバネ
が連結部材の嵌挿部に嵌挿された状態で、軸線方向への
移動が規制されている。このため、ねじりコイルバネの
移動に伴う振動や騒音の発生するおそれ、及び、ねじり
コイルバネが連結部材の嵌挿部から不用意に脱落するお
それが抑制される。
【0022】請求項2に記載の動力伝達機構において
は、規制手段と係合手段との係合により、連結部材に対
するねじりコイルバネの軸線方向の移動が、一層確実に
規制される。
【0023】請求項3に記載の動力伝達機構において
は、ねじりコイルバネが連結部材の嵌挿部に嵌挿された
状態で、回転体の回転方向へ不用意に回転するのが抑制
される。
【0024】請求項4に記載の動力伝達機構において
は、規制手段が回り止め手段を兼用しており、別途回り
止め手段を形成する必要がない。請求項5に記載の動力
伝達機構においては、キャップ状に形成された嵌挿部の
底面にねじりコイルバネの一端を当接させることで、ね
じりコイルバネの回り止めがなされる。このため、簡単
な構造にて、連結部材の嵌挿部に回り止め手段が形成さ
れる。
【0025】請求項6に記載の動力伝達機構では、連結
部材とねじりコイルバネとにおいて、規制突起と段状端
面とが、及び、段差部と係合凸部とが相互に係合され
る。これにより、連結部材に対するねじりコイルバネの
軸線方向の移動が確実に規制される。
【0026】請求項7に記載の動力伝達機構において
は、ねじりコイルバネをその係合凸部が通過凹部に対応
するように連結部材の嵌挿部に対して挿入し、連結部材
の規制突起とねじりコイルバネの係合凸部とを係合させ
る。これにより、簡単な構成で、連結部材に対するねじ
りコイルバネの軸線方向の移動が規制される。
【0027】請求項8に記載の動力伝達機構において
は、ねじりコイルバネを連結部材の嵌挿部に嵌挿した状
態で、連結部材の規制突起を折曲形成し、連結部材の規
制突起とねじりコイルバネの係合凸部とを係合させる。
これにより、連結部材に対するねじりコイルバネの軸線
方向の移動が規制されて、通過凹部の加工を省略するこ
とができ、係合構成の一層の簡略化を図ることができ
る。
【0028】請求項9に記載の動力伝達機構において
は、連結部材の規制突片とねじりコイルバネの外周面と
が係合される。この際、規制突片の弾性変形により、連
結部材がねじりコイルバネを締め付けた状態となって、
連結部材に対するねじりコイルバネの軸線方向の移動が
確実に規制される。
【0029】請求項10に記載の動力伝達機構において
は、連結部材の規制突条がねじりコイルバネの外周面に
対しほぼ全周にわたって圧接される。これにより、連結
部材とねじりコイルバネとが強固に結合される。しか
も、規制手段をほぼ円周方向に連続する突条とすること
で、規制手段の強度が向上される。このため、連結部材
に対するねじりコイルバネの軸線方向の移動がより確実
に規制される。
【0030】請求項11に記載の動力伝達機構において
は、連結手段の嵌挿部の内周面の収容溝に収容された規
制ワイヤと、ねじりコイルバネの外周面とが係合され
る。このため、ねじりコイルバネが前記嵌挿部に圧入さ
れた状態となって、このため、連結部材に対するねじり
コイルバネの軸線方向の移動が確実に規制される。ま
た、規制手段を、前記嵌挿部の内周面への収容溝の加工
と、その収容溝への規制ワイヤの収容とにより形成する
ことができて、製作が容易である。
【0031】請求項12に記載の動力伝達機構において
は、連結部材とねじりコイルバネとが螺合された状態
で、規制手段と螺旋溝とが係合されて、連結部材に対す
るねじりコイルバネの軸線方向の移動が一層確実に規制
される。
【0032】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下に、この発明をクラッチレス可
変容量圧縮機の動力伝達機構に具体化した第1の実施形
態について図1〜図5に基づいて説明する。
【0033】図1に示すように、被動機器としてのクラ
ッチレス可変容量圧縮機(以下、単に「圧縮機」とす
る)21は、シリンダブロック22と、その前端面に接
合されたフロントハウジング23と、その後端面にバル
ブプレート24を介して接合されたリヤハウジング25
とにより構成されている。なお、ここ、あるいは、以下
でいう前後は、圧縮機の後述するプーリ65側を前側と
し、その逆側を後側とする。
【0034】第2回転体としての回転軸26は、前記シ
リンダブロック22及びフロントハウジング23の中央
に、一対のラジアルベアリング27を介して回転可能に
支持されている。その回転軸26の前端外周とフロント
ハウジング23との間には、リップシール28が介装さ
れている。
【0035】複数のシリンダボア29は前記回転軸26
と平行に延びるように、シリンダブロック22に所定間
隔おきで貫通形成され、それらの内部には片頭型のピス
トン30が往復動可能に嵌挿支持されている。クランク
室31はシリンダブロック22とフロントハウジング2
3との間に区画形成されている。
【0036】回転支持体32は、前記クランク室31内
において回転軸26に一体回転可能に止着され、スラス
トベアリング33を介してフロントハウジング23の内
面に接合されている。支持アーム34は、回転支持体3
2の後面にシリンダブロック22側へ向かって突設さ
れ、その先端には一対のガイド孔35が形成されてい
る。
【0037】ほぼ円板状の斜板36は前記回転軸26に
傾動可能に嵌挿され、その前面には一対の球状連結体3
7が突設されている。そして、この球状連結体37が支
持アーム34のガイド孔35に回動及び摺動自在に係入
することによって、斜板36が回転支持体32に対して
傾角の変更可能にヒンジ連結されている。
【0038】また、前記斜板36の外周部には、一対の
半球状のシュー38を介して各ピストン30が連結され
ている。そして、回転軸26が回転されたとき、回転支
持体32を介して斜板36が回転され、各ピストン30
がシリンダボア29内において往復動される。
【0039】収容室39は前記回転軸26と同一軸線上
に位置するように、シリンダブロック22の中心に貫通
形成されている。吸入通路40は回転軸26と同一軸線
上に延びるように、リヤハウジング25及びバルブプレ
ート24の中心に形成されている。この吸入通路40の
前端には収容室39が連通されるとともに、後端には外
部冷媒回路41が接続されている。そして、この外部冷
媒回路41には、凝縮器42、膨張弁43及び蒸発器4
4が接続されている。
【0040】吸入室45は前記リヤハウジング25内の
中央部に環状に区画形成され、連通口46を介して収容
室39に連通されている。吐出室47はリヤハウジング
25内の外周部に環状に区画形成され、吐出通路48を
介して外部冷媒回路41に接続されている。
【0041】吸入弁機構49及び吐出弁機構50は前記
各シリンダボア29に対応するように、バルブプレート
24に形成されている。そして、前記ピストン30の上
死点位置から下死点位置への復動動作により、吸入弁機
構49を介して吸入室45から各シリンダボア29内に
冷媒ガスが吸入される。さらに、シリンダボア29内に
吸入された冷媒ガスは、ピストン30の下死点位置から
上死点位置への往動動作により、所定の圧力に達するま
で圧縮された後、吐出弁機構50を介して吐出室47に
吐出される。
【0042】円筒状の遮断体51は前記回転軸26と同
一軸線上に位置するように、シリンダブロック22の収
容室39内に移動可能に収容されている。吸入通路開放
バネ52は遮断体51と収容室39の後端縁との間に介
装され、この吸入通路開放バネ52により遮断体51が
斜板36側に向かって付勢されている。そして、この遮
断体51内には、前記ラジアルベアリング27を介して
回転軸26の後端が摺動可能に嵌挿支持されている。ス
ラストベアリング53は遮断体51と斜板36との間に
おいて、回転軸26に摺動可能に嵌挿されている。
【0043】また、前記斜板36が最小傾角状態に傾動
されたときには、遮断体51が吸入通路開放バネ52の
付勢力に抗して後方の閉位置に移動される。そして、こ
の遮断体51が吸入通路40の前端開口縁に接合され
る。それにより、吸入通路40が閉じられて、外部冷媒
回路41から吸入室45内への冷媒ガスの導入が停止さ
れる。なお、この斜板36の最小傾角は0度よりも僅か
に大きくなるように設定されるとともに、その最小傾角
は遮断体51が閉位置に配置されることによって規制さ
れる。
【0044】これにより、この圧縮機21は、冷房負荷
の存在しない状態においても、最小傾角状態での運転が
継続可能となっている。つまり、この圧縮機21は、回
転軸26と動力源とをクラッチを介することなく常時連
結可能な、いわゆるクラッチレスタイプとなっている。
【0045】一方、斜板36が最大傾角状態に傾動され
たときには、遮断体51が吸入通路開放バネ52の付勢
力により前方の開位置に移動される。そして、この遮断
体51が吸入通路40の前端開口縁から離間される。そ
れにより、吸入通路40が開かれて、外部冷媒回路41
から吸入通路40、収容室39、連通口46を介して吸
入室45内に冷媒ガスが導入され、斜板36の回転に伴
って最大吐出容量の圧縮運転が行われる。なお、この斜
板36の最大傾角は、斜板36の前面に形成された規制
突部54と回転支持体32との当接によって規制され
る。
【0046】傾角減少バネ55は前記回転支持体32と
斜板36との間に介装され、この傾角減少バネ55によ
り斜板36が最小傾角方向に付勢されている。放圧通路
56は前記回転軸26の中心に形成され、その前端がク
ランク室31内に開口されるとともに、後端が遮断体5
1の内部に開口されている。放圧通口57は遮断体51
の後端外周に形成され、この放圧通口57を介して遮断
体51の内部が収容室39内に連通されている。そし
て、クランク室31の圧力が、これらの放圧通路56、
遮断体51の内部、放圧通口57、収容室39及び連通
口46を介して、吸入室45内へ放出されるようになっ
ている。
【0047】給気通路58は前記リヤハウジング25、
バルブプレート24及びシリンダブロック22に連続し
て形成されている。この給気通路58により、吐出室4
7とクランク室31とが接続されている。電磁開閉弁5
9は給気通路58の途中に位置するように、リヤハウジ
ング25に装着され、ソレノイド60の励磁または消磁
に伴って閉止または開放される。そして、この電磁開閉
弁59が開放されたときには、吐出室47の圧力が給気
通路58を介して、クランク室31内へ供給されて、ク
ランク室31内の調圧が行われるようになっている。
【0048】次に、この実施形態の動力伝達機構につい
て説明する。図1及び図2に示すように、前記フロント
ハウジング23には、支持筒部63が一体形成されてお
り、この支持筒部63にはアンギュラベアリング64が
嵌挿支持されている。このアンギュラベアリング64の
外輪には、第1回転体としてのプーリ65が止着されて
いる。このプーリ65は、回転軸26と同心円上に配置
され、ベルト66を介して動力源としての車両エンジン
67に連結されている。
【0049】図2〜図5に示すように、プーリ65の側
面には、ほぼ円環状をなす支持板68が複数箇所でねじ
止め固定されている。支持板68の前面内周側には、環
状の緩衝ゴム69が接着固定されている。緩衝ゴム69
の前面には、連結板70が接着固定されている。そし
て、この支持板68、緩衝ゴム69及び連結板70によ
り、プーリ65に一体回転可能に止着した連結部材が構
成されている。
【0050】前記連結板70は1枚の板金をプレス加工
することによって形成され、ほぼ円筒状をなす嵌挿部と
しての嵌挿筒部71と、その嵌挿筒部71の後端から外
方に向かって延出する円板状のフランジ部72とを備え
ている。嵌挿筒部71には軸線方向に延びる複数のスリ
ット73が所定間隔おきに形成され、これらのスリット
73により、嵌挿筒部71が複数に分割されている。
【0051】前記嵌挿筒部71の1つの分割部分71a
は、その一側端において嵌挿筒部71の内周面より外方
へほぼ接線状に延出され、この延出部74の内面に沿う
ように、フランジ部72の内周縁には挿入凹部75が切
欠形成されている。嵌挿筒部71の分割部分71aと隣
接する分割部分71bの前端には、回り止め手段を兼用
する規制手段としての規制突起77が径方向の内側に向
かって折曲形成されている。また、分割部分71bの前
端には、その規制突起77に隣接するように規制手段と
しての段差部76が形成されている。
【0052】前記回転軸26の前端部には小径部78が
形成されており、この小径部78がスプライン軸79と
なっている。円筒状をなすブッシュ80は、その回転軸
26の小径部78に挿嵌され、回転軸26の前端に螺着
されたボルト80aにより固定されている。このブッシ
ュ80の内周面には、スプライン軸79と係合可能なス
プライン溝81が形成されている。ブッシュ80の外周
面には、例えばガラス繊維、炭素繊維、タルク、クレー
等の無機物等が充填されたポリフェニレンサルファイド
(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)、ポリアミド、ポリイミド、エポキシ樹脂等の合成
樹脂材料によりなる樹脂層82が形成されている。そし
て、これらの回転軸26及びブッシュ80により、第2
回転体が構成されている。
【0053】リミットバネ83は、例えばバネ鋼製の素
線よりなるねじりコイルバネとなっている。このリミッ
トバネ83の内径は、負荷トルク等の外力が作用してい
ない状態(無荷重状態)において、前記ブッシュ80の
外径よりも小さくなるように設定されている。そして、
このリミットバネ83には、その巻きが緩む方向に一旦
ねじり荷重を付与して内周を拡径させた状態で、その中
空部84内に前記ブッシュ80が挿入される。その後、
前記ねじり荷重の付与を解除して内周を縮径させること
で、リミットバネ83がブッシュ80の外周面上に密着
されている。これにより、リミットバネ83は、自らの
ねじり弾性によりブッシュ80に対して所定の初期締め
付け力を持つように巻回されている。また、このリミッ
トバネ83の後方側部分は、前記フロントハウジング2
3の支持筒部63内にほぼ収容されている。
【0054】一方、前記リミットバネ83の前端側部分
は、連結板70の嵌挿筒部71に嵌挿されている。リミ
ットバネ83の前端には、係合手段としての係合凸部8
5が外方に向かってほぼ接線状に延出形成されている。
また、リミットバネ83の前端には、その係合凸部85
に隣接するように係合手段としての段状端面86が形成
されている。
【0055】そして、リミットバネ83を連結板70の
嵌挿筒部71に嵌挿する際には、図3及び図5(a)に
示すように、係合凸部85を連結板70の挿入凹部75
から、嵌挿筒部71の前端付近まで挿入する。その後、
リミットバネ83を図3の反時計方向へ相対回転させる
ことにより、係合凸部85が挿入凹部75との対応位置
から回動されて、図3及び図5(b)に示すように、嵌
挿筒部71とリミットバネ83とが、段差部76と係合
凸部85、及び、規制突起77と段状端面86とにおい
て相互に係合する。ここで、前記延出部74及び挿入凹
部75は、リミットバネ83の係合凸部85の通過を許
容する通過凹部となっている。
【0056】そして、このリミットバネ83の係合凸部
85と嵌挿筒部71の段差部76との係合により、嵌挿
筒部71に対するリミットバネ83の軸線方向の後方側
への相対移動が規制されるようになっている。また、リ
ミットバネ83の段状端面86と嵌挿筒部71の規制突
起77との係合により、嵌挿筒部71に対するリミット
バネ83の軸線方向の前方側への相対移動が規制される
ようになっている。さらに、この係合凸部85と規制突
起77との係合により、リミットバネ83が連結板70
に対して、プーリ65の回転方向に回り止めされるよう
にもなっている。
【0057】ところで、前記リミットバネ83は、その
素線がプーリ65及び回転軸26の回転方向と一致する
方向に巻かれている。このため、リミットバネ83は、
圧縮機21の回転軸26及びブッシュ80を介して、前
記回転方向と逆方向の負荷トルクが作用すると、巻きが
緩む方向にねじり変形する。この緩み方向へのねじり変
形により、リミットバネ83はその内周面が拡径して、
ブッシュ80に対する締め付け力が減少するようになっ
ている。
【0058】そして、図1〜図3に示すように、通常の
運転状態においては、車両エンジン67からの動力は、
ベルト66、プーリ65、支持板68、緩衝ゴム69、
連結板70、リミットバネ83及びブッシュ80を介し
て圧縮機21の回転軸26に伝達されるようになってい
る。
【0059】次に、前記のように構成された圧縮機21
の動作について説明する。さて、図1に示す状態では、
ソレノイド60の励磁により電磁開閉弁59が閉止され
て、給気通路58が閉じられている。このため、吐出室
47内の高圧の圧縮冷媒ガスが給気通路58を介してク
ランク室31内に供給されず、クランク室31の冷媒ガ
スは、もっぱら放圧通路56、遮断体51の内部、放圧
通口57、収容室39及び連通口46を介して吸入室4
5内に流入する。従って、クランク室31内の圧力が吸
入室45内の低圧力、すなわち吸入圧力に近付いてい
き、斜板36が最大傾角状態に保持されて、最大吐出容
量の圧縮運転が行われる。
【0060】このような最大吐出容量で圧縮運転が行わ
れて冷房負荷が小さくなると、外部冷媒回路41におけ
る蒸発器44の温度が次第に低下する。そして、蒸発器
44の温度がフロストを発生し始める設定温度以下にな
ると、ソレノイド60が消磁されて、電磁開閉弁59が
開放される。これにより、吐出室47内の高圧の圧縮冷
媒ガスが給気通路58を介してクランク室31内に供給
され、クランク室31内の圧力が高くなって、斜板36
が最大傾角状態から最小傾角状態へ迅速に移行される。
【0061】このように斜板36の傾角が減少される
と、その傾動に伴いスラストベアリング53を介して遮
断体51に後方への移動力が付与される。これにより、
遮断体51が吸入通路開放バネ52の付勢力に抗して、
前方の開位置から後方の閉位置に向かって移動される。
そして、斜板36が最小傾角状態になると、遮断体51
が閉位置に配置されて、その後端面が吸入通路40の前
端開口縁に接合する。これにより、吸入通路40が閉じ
られて、外部冷媒回路41から吸入室45内への冷媒ガ
スの導入が阻止される。
【0062】この斜板36の最小傾角は0度よりも僅か
に大きくなるように設定されているため、斜板36の最
小傾角状態においても、シリンダボア29から吐出室4
7内に、圧縮冷媒ガスが吐出され続けて、最小吐出容量
での圧縮運転が行われる。そして、この吐出室47内に
吐出された圧縮冷媒ガスは、給気通路58を通ってクラ
ンク室31内に流入する。さらに、クランク室31内の
冷媒ガスは、放圧通路56、遮断体51の内部、放圧通
口57、収容室39及び連通口46を介して吸入室45
内に流入して、再びシリンダボア29内に吸入される。
つまり、この斜板36の最小傾角状態では、圧縮機21
の内部において、冷媒ガスの循環通路が形成されてい
る。
【0063】前記のように斜板36の最小傾角状態で圧
縮運転が行われて、冷房負荷が増大すると、外部冷媒回
路41における蒸発器44の温度が次第に上昇する。そ
して、蒸発器44の温度が設定温度を越えると、ソレノ
イド60が励磁され、電磁開閉弁59が閉止される。こ
れにより、吐出室47内の高圧の圧縮冷媒ガスが給気通
路58を介してクランク室31内に供給されなくなり、
クランク室31の圧力のみが放圧通路56、遮断体51
の内部、放圧通口57、収容室39及び連通口46を介
して吸入室45内に放出される。従って、クランク室3
1内の圧力が次第に減少され、斜板36が最小傾角状態
から最大傾角状態に移行される。
【0064】このように斜板36の傾角が増大される
と、その傾動に従って遮断体51が吸入通路開放バネ5
2の付勢力により、後方の閉位置から前方の開位置に向
かって移動される。そして、図1に示すように、遮断体
51の後端面が、吸入通路40の前端開口縁から離間す
る。これにより、吸入通路40が開かれて、外部冷媒回
路41から吸入室45内への冷媒ガスの導入が再開さ
れ、斜板36が最大傾角に配置された状態にて、最大吐
出容量の圧縮運転が行われる。
【0065】一方、車両エンジン67が停止された場合
には、圧縮機21の運転も停止されて、電磁開閉弁59
が開放されて、斜板36は前記と同様に最小傾角状態に
配置される。
【0066】次に、この実施形態の動力伝達機構の動作
について説明する。通常の運転状態においては、前記の
ように車両エンジン67からの動力は、ベルト66、プ
ーリ65、支持板68、緩衝ゴム69、連結板70、リ
ミットバネ83及びブッシュ80を介して圧縮機21の
回転軸26に伝達される。
【0067】この動力伝達に際して、圧縮機21側の運
転状況に応じて、回転軸26にはプーリ65の回転方向
と逆向きの負荷トルクが発生する。この負荷トルクによ
って、リミットバネ83が緩む方向にねじり変形する。
ところが、このように負荷トルクが発生しても、リミッ
トバネ83のねじり変形が所定の初期締め付け力を越え
ない範囲である場合には、リミットバネ83とブッシュ
80との密着が保たれている。このため、プーリ65か
ら回転軸26への動力伝達が継続される。
【0068】プーリ65から回転軸26への動力伝達経
路において、連結板70がプーリ65に一体回転可能に
止着され、リミットバネ83が回転軸26に常には密着
されている。また、リミットバネ83の前端側部分は、
連結板70の嵌挿筒部71に嵌挿されている。この状態
で、連結板70の規制突起77とリミットバネ83の係
合凸部85との係合により回り止めされている。
【0069】ここで、係合凸部85は回転軸26の接線
方向に延出形成されているものの、その延出量はわずか
である。また、係合凸部85の端面は、ほぼ全面にわた
って連結板70の係合突起77と係合されている。この
ため、前記従来構成のように、動力伝達経路において回
転軸26に対して大きく延出した腕状の構成部分を介す
ることなく、プーリ65から回転軸26への動力伝達が
なされる。これにより、動力伝達に際して、リミットバ
ネ83により回転軸26の端部が一方向に引っ張られる
ことはがなく、回転軸26に曲げ力が作用するのが抑制
される。
【0070】一方、圧縮機21側において何らかの原因
で過大な負荷トルクが発生すると、リミットバネ83の
締め付け力が減少し、リミットバネ83とブッシュ80
との摩擦がトルクに耐えられなくなりリミットバネ83
が開放する。ここで、リミットバネ83の係合凸部85
と連結板70の段差部76との係合、及びリミットバネ
83の段状端面86と連結板70の規制突起77との係
合により、リミットバネ83が連結板70に対して軸線
方向の両方向に移動規制されている。また、リミットバ
ネ83の係合凸部85と連結板70の規制突起77との
係合により、リミットバネ83が連結板70に対して、
プーリ65の回転方向に回り止めされている。このた
め、リミットバネ83とブッシュ80との間で滑りが生
じて、プーリ65から回転軸26への動力伝達が遮断さ
れる。
【0071】そして、リミットバネ83がブッシュ80
の外周面上を滑りながら回転すると、摩擦熱が発生す
る。このため、ブッシュ80の外周面上の樹脂層82が
変形しやすくなって、ブッシュ80の外径が小さくなる
方向に変形される。やがて、ブッシュ80の外径が、無
負荷時のリミットバネ83の内径とほとんど変わらない
状態となる。この状態では、リミットバネ83は動力伝
達が遮断された状態でブッシュ80に対してほとんど抵
抗なく空転される。
【0072】以上のように構成されたこの第1の実施形
態によれば、以下の効果が期待される。 ・ この第1の実施形態の動力伝達機構においては、プ
ーリ65から回転軸26への動力伝達経路において、プ
ーリ65側に止着した連結板70の嵌挿筒部71に対
し、回転軸26に密着するリミットバネ83が嵌挿され
ている。このため、動力伝達に際して、リミットバネ8
3により回転軸26の端部が一方向に引っ張られるのが
抑制されて、回転軸26に曲げ力が作用するおそれが低
減される。従って、回転軸26のラジアル方向荷重が作
用するラジアルベアリング27や、リップシール28に
偏荷重が作用することがなく、これらの部分が偏摩耗す
るおそれが低減される。そして、回転軸26の不安定な
回転が誘起されたり、被動機器である圧縮機21のクラ
ンク室31の気密性が低下するおそれが低減される。こ
れにより、圧縮機21の圧縮運転が不安定になったり、
圧縮機21内の冷媒ガスが外部に放出されたりするのが
抑制される。
【0073】また、この実施形態のように、前記圧縮機
21は、クランク室31内の圧力の調節により、吐出容
量の変更を実現しているため、このクランク室31の気
密性の確保が特に重要となる。従って、この実施形態の
動力伝達機構は、前記のような可変容量圧縮機用の動力
伝達機構として好適である。
【0074】しかも、前記可変容量圧縮機21が、回転
軸26が動力源である車両エンジン67に常時作動連結
されたクラッチレスタイプとなっている。このクラッチ
レス可変容量圧縮機21では、冷房負荷が存在しない場
合にも回転軸26の回転が継続され、最小吐出容量での
運転がなされる。この最小吐出容量での運転を継続する
ためには、クランク室31の気密性の確保が必須であ
る。このため、この実施形態の動力伝達機構は、クラッ
チレス可変容量圧縮機の動力伝達機構として特に好適で
ある。
【0075】・ この第1の実施形態の動力伝達機構で
は、連結板70の嵌挿筒部71とリミットバネ83とに
おいて、規制突起77と段状端面86とが、及び、段差
部76と係合凸部85とが相互に係合されている。この
ため、リミットバネ83が連結板70の嵌挿筒部71に
嵌挿された状態で、その軸線方向の両方向に移動が規制
される。従って、リミットバネ83の移動に伴う振動や
騒音の発生を抑制することができる。また、この実施形
態のように、プーリ65と回転軸26とが同心円上に配
置されている場合において、リミットバネ83が動力伝
達機構内から不用意に脱落することを抑制できる。
【0076】・ この第1の実施形態の動力伝達機構に
おいては、連結板70の嵌挿筒部71の前端の規制突起
77と、リミットバネ83の係合凸部85とが係合する
ようになっている。この係合関係により、リミットバネ
83が前記嵌挿筒部71に嵌挿された状態で、回転方向
へ不用意に回転するのが抑制される。従って、プーリ6
5から回転軸26への動力伝達を一層確実に行うことが
できる。
【0077】・ この第1の実施形態の動力伝達機構に
おいては、連結板70の嵌挿筒部71に形成された規制
突起77により、リミットバネ83の軸線方向の移動を
規制する規制手段と、リミットバネ83を回り止めする
ための回り止め手段が兼用されている。このため、連結
板の嵌挿筒部71上に、規制手段としての規制突起77
のほかに、回り止め手段としての回り止め突起等を別に
形成する必要がなく、構成の簡素化を図ることができ
る。
【0078】・ この第1の実施形態の動力伝達機構に
おいては、リミットバネ83をその係合凸部85が挿入
凹部75に対応するように連結板70の嵌挿筒部71に
対して挿入する。そして、連結板70の規制突起77と
リミットバネ83の係合凸部85とを係合させるように
なっている。従って、このような簡単な構成で、連結板
70の嵌挿筒部71に対するリミットバネ83の軸線方
向の移動を規制することができる。
【0079】(第2の実施形態)この第2の実施形態の
動力伝達機構では、連結板70とリミットバネ83との
係合構成が、前記第1の実施形態と異なっている。
【0080】すなわち、この実施形態においては、図6
及び図7に示すように、連結板70の嵌挿筒部71の分
割部分71aに延出部74が形成されておらず、嵌挿筒
部71の全体が円筒状に形成されている。また、隣接す
る分割部分71a,71b間には挿入凹部75が、フラ
ンジ部72に及ぶことなく、スリット73に連通するよ
うに形成されている。さらに、リミットバネ83の前端
部には係合凸部85が、径方向の外側に向かって突設さ
れている。
【0081】そして、リミットバネ83を連結板70の
嵌挿筒部71に嵌挿する際には、前記第1の実施形態と
同様に、係合凸部85を連結板70の挿入凹部75か
ら、嵌挿筒部71の前端付近まで挿入する。その後、リ
ミットバネ83を図6の反時計方向へ相対回転させるこ
とにより、係合凸部85が挿入凹部75との対応位置か
ら回動されて、嵌挿筒部71の段差部76及び規制突起
77に係合する。
【0082】この状態で、リミットバネ83の係合凸部
85と嵌挿筒部71の段差部76との係合により、嵌挿
筒部71に対するリミットバネ83の軸線方向の後方側
への相対移動が規制される。また、リミットバネ83の
段状端面86と嵌挿筒部71の規制突起77との係合に
より、嵌挿筒部71に対するリミットバネ83の軸線方
向の前方側への相対移動が規制される。さらに、この係
合凸部85と規制突起77との係合により、リミットバ
ネ83が連結板70に対して、プーリ65の回転方向に
回り止めされる。
【0083】以上のように構成されたこの第2の実施形
態によれば、前記第1の実施形態の動力伝達機構とほぼ
同様の効果に加えて、以下の効果が期待される。 ・ この第2の実施形態の動力伝達機構においては、連
結板70の嵌挿筒部71の分割部分71aから延出部7
4が省略され、嵌挿筒部71の全体が円筒状に形成され
ている。また、リミットバネ83の係合凸部85を挿入
するための挿入凹部75が、連結板70のフランジ部7
2上に及ぶことなく、嵌挿筒部71の隣接する分割部分
71a,71b間に形成されている。このため、構成の
一層の簡素化を図ることができるとともに、連結板70
の製作加工を容易に行うことができる。
【0084】(第3の実施形態)この第3の実施形態の
動力伝達機構では、連結板70とリミットバネ83との
係合構成が、前記第1の実施形態と異なっている。
【0085】すなわち、この実施形態においては、図8
及び図9に示すように、連結板70の嵌挿筒部71の分
割部分71aに延出部74が形成されておらず、嵌挿筒
部71の全体が円筒状に形成されている。また、隣接す
る分割部分71a,71b間の挿入凹部75も省略され
ている。さらに、連結板70の嵌挿筒部71の分割部分
71bに段差部76が形成されるとともに、規制突起7
7が軸線方向に突出形成されている。
【0086】そして、リミットバネ83を連結板70の
嵌挿筒部71に嵌挿する際には、図9に示すように、前
記第1の実施形態と逆に、リミットバネ83を嵌挿筒部
71内にその前端側から嵌挿して、係合凸部85を連結
板70の段差部76に係合させる。その後、規制突起7
7を軸線方向の突出状態から、径方向の内側への突出状
態に折曲形成する。さらに、リミットバネ83を図8の
反時計方向へ相対回転させることにより、係合凸部85
が段差部76との係合状態で、規制突起77とも係合さ
れる。
【0087】この状態で、リミットバネ83の係合凸部
85と連結板70の段差部76との係合、及びリミット
バネ83の段状端面86と連結板70の規制突起77と
の係合により、リミットバネ83が連結板70に対して
軸線方向の両方向に移動規制される。また、リミットバ
ネ83の係合凸部85と連結板70の規制突起77との
係合により、リミットバネ83が連結板70に対して、
プーリ65の回転方向に回り止めされる。
【0088】以上のように構成されたこの第3の実施形
態によれば、前記第1の実施形態の動力伝達機構とほぼ
同様の効果に加えて、以下の効果が期待される。 ・ この第3の実施形態の動力伝達機構においては、連
結板70の嵌挿筒部71の分割部分71aから延出部7
4が省略され、嵌挿筒部71の全体が円筒状に形成され
ている。また、連結板70上から、リミットバネ83の
係合凸部85を挿入するための挿入凹部75も省略され
ている。つまり、リミットバネ83の係合凸部85の通
過を許容するため構成が省略されている。このため、構
成の一層の簡素化を図ることができるとともに、連結板
70の製作加工をより容易に行うことができる。
【0089】(第4の実施形態)この第4の実施形態の
動力伝達機構では、連結板70とリミットバネ83との
係合構成が、前記第1の実施形態と異なっている。
【0090】すなわち、この実施形態においては、図1
0及び図11に示すように、連結板70の嵌挿筒部71
がほぼ円筒キャップ状に形成されている。また、この嵌
挿筒部71の内周面には、規制手段を構成する環状の規
制突条91が円周方向に延びるように形成されている。
さらに、リミットバネ83の外周面により、係合手段が
構成されている。そして、リミットバネ83を連結板7
0の嵌挿筒部71に嵌挿した状態で、規制突条91がリ
ミットバネ83の外周面に圧接することにより、リミッ
トバネ83が連結板70に対して軸線方向の両方向に移
動規制されている。
【0091】さらに、この実施形態においては、前記円
筒キャップ状の嵌挿筒部71の底面92により、回り止
め手段が構成されている。そして、リミットバネ83を
連結板70の嵌挿筒部71に嵌挿した状態で、この嵌挿
筒部71の底面92がリミットバネ83の前端部に当接
することにより、リミットバネ83が連結板70に対し
て、プーリ65の回転方向に回り止めされている。
【0092】以上のように構成されたこの第4の実施形
態によれば、前記第1の実施形態の動力伝達機構とほぼ
同様の効果に加えて、以下の効果が期待される。 ・ この第4の実施形態の動力伝達機構においては、連
結板70の嵌挿筒部71の内周面に突設した規制突条9
1が、リミットバネ83の外周面に対しほぼ全周にわた
って圧接して、リミットバネ83と連結板70とが強固
に結合される。このため、リミットバネ83の軸線方向
の移動を確実に規制することができる。しかも、規制突
条91は嵌挿筒部71の円周方向にほぼ連続しているた
め、その強度が大きく、リミットバネ83の軸線方向の
移動の規制をより確実なものとすることができる。
【0093】・ この第4の実施形態の動力伝達機構に
おいては、ほぼ円筒キャップ状をなす連結板70の嵌挿
筒部71の底面92に、リミットバネ83の前端面を当
接させることで、回り止め手段が構成されている。この
ため、リミットバネ83の連結板70に対する回り止め
手段を別途形成する必要がなく、構成の簡素化を図るこ
とができる。
【0094】・ この第4の実施形態の動力伝達機構に
おいては、連結板70の嵌挿筒部71がスリット73よ
り複数に分割されているため、その嵌挿筒部71の弾性
が向上される。従って、嵌挿筒部71に対するリミット
バネ83の嵌挿を容易に行うことができて、リミットバ
ネ83の組み付け時の作業性を向上することができる。
【0095】(第5の実施形態)この第5の実施形態の
動力伝達機構では、連結板70とリミットバネ83との
係合構成が、前記第4の実施形態と異なっている。
【0096】すなわち、この実施形態においては、図1
2に示すように、連結板70の嵌挿筒部71がほぼ円筒
キャップ状に形成され、その嵌挿筒部71の内周面に
は、規制手段を構成する螺旋状の規制突条91が形成さ
れている。また、リミットバネ83の外周面上の螺旋溝
93により、係合手段が構成されている。そして、リミ
ットバネ83を連結板70の嵌挿筒部71に嵌挿した状
態で、規制突条91が螺旋溝93に係合することによ
り、リミットバネ83が連結板70に対して軸線方向の
両方向に移動規制されている。
【0097】以上のように構成されたこの第5の実施形
態によれば、前記第4の実施形態の動力伝達機構とほぼ
同様の効果に加えて、以下の効果が期待される。 ・ この第5の実施形態の動力伝達機構においては、連
結板70の嵌挿筒部71とリミットバネ83とが螺合さ
れた状態で、嵌挿筒部71の内周面に突設した螺旋状の
規制突条91と、リミットバネ83の外周面上の螺旋溝
93とが係合される。このため、リミットバネ83の軸
線方向の移動を一層確実に規制することができる。
【0098】(第6の実施形態)この第6の実施形態の
動力伝達機構では、連結板70とリミットバネ83との
係合構成が、前記第4の実施形態と異なっている。
【0099】すなわち、この実施形態においては、図1
3に示すように、連結板70の嵌挿筒部71がほぼ円筒
キャップ状に形成されている。その嵌挿筒部71の内周
面には、規制手段としての複数の規制突片94が、所定
間隔おきで螺旋状に配列形成されている。そして、リミ
ットバネ83を連結板70の嵌挿筒部71に嵌挿した状
態で、各規制突片94が係合手段としての螺旋溝93に
係合することにより、リミットバネ83が連結板70に
対して軸線方向の両方向に移動規制されている。
【0100】以上のように構成されたこの第6の実施形
態によれば、前記第4の実施形態の動力伝達機構とほぼ
同様の効果に加えて、以下の効果が期待される。 ・ この第6の実施形態の動力伝達機構においては、前
記第5の実施形態とほぼ同様に、連結板70の嵌挿筒部
71とリミットバネ83とが螺合された状態で、嵌挿筒
部71の内周面の複数の規制突片94と螺旋溝93とが
係合される。また、この際、規制突片94が弾性変形さ
れて、リミットバネ83の外周面が強く締め付けられ
る。従って、リミットバネ83の軸線方向の移動を一層
確実に規制することができる。
【0101】(第7の実施形態)この第7の実施形態の
動力伝達機構では、連結板70とリミットバネ83との
係合構成が、前記第4の実施形態と異なっている。
【0102】すなわち、この実施形態においては、図1
4に示すように、ほぼ円筒キャップ状をなす連結板70
の嵌挿筒部71の内周面に、収容溝としての螺旋状収容
溝95が形成されている。この収容溝95内には、規制
手段としての規制ワイヤ96が収容されている。そし
て、リミットバネ83を連結板70の嵌挿筒部71に嵌
挿した状態で、規制ワイヤ96が係合手段としての螺旋
溝93に係合することにより、リミットバネ83が連結
板70に対して軸線方向の両方向に移動規制されてい
る。
【0103】以上のように構成されたこの第7の実施形
態によれば、前記第4の実施形態の動力伝達機構とほぼ
同様の効果に加えて、以下の効果が期待される。 ・ この第7の実施形態の動力伝達機構においては、連
結板70の嵌挿筒部71とリミットバネ83とが規制ワ
イヤ96を介して螺合されている。この状態において、
規制ワイヤ96が、嵌挿筒部71の内周面の螺旋状収容
溝95及びリミットバネ83の外周面上の螺旋溝93に
係合するようになっている。このため、前記第5及び第
6の実施形態とほぼ同様に、リミットバネ83の軸線方
向の移動を一層確実に規制することができる。
【0104】・ この第7の実施形態の動力伝達機構に
おいては、連結板70の嵌挿筒部71の内周面への螺旋
状収容溝95の加工と、その収容溝95への規制ワイヤ
96の収容とにより、リミットバネ83の移動を規制す
る手段を形成することができる。従って、簡単な加工に
より規制手段を形成できて、製作上有利である。
【0105】(別例)なお、前記実施形態は、以下のよ
うに変更して具体化することもできる。 ・ 前記第4の実施形態において、連結板70の嵌挿筒
部71の内周面に、環状の規制突条91を所定間隔おき
で複数条形成すること。
【0106】このように構成した場合、リミットバネ8
3が安定した状態で連結板70の嵌挿筒部71に保持さ
れる。 ・ 前記各実施形態において、ブッシュ80の外周面上
の樹脂層82を省略すること。ただし、このように構成
した場合、ブッシュ80の外径を、樹脂層82が存在し
ない状態でリミットバネ83の無荷重時の内径よりも大
きく設定する必要がある。
【0107】・ 前記第1〜3の実施形態において、連
結板70の嵌挿筒部71に、規制手段としての規制突起
77とは別に、回り止め手段としての回り止め突起等を
形成すること。
【0108】・ 前記第4〜7の実施形態において、連
結板70の嵌挿筒部71をキャップ状に形成することな
く、底面92のない円筒状に形成し、嵌挿筒部71の前
端に回り止め手段としての回り止め突起等を別に形成す
ること。
【0109】・ 前記第6の実施形態において、連結板
70の嵌挿筒部71の内周面に、複数の規制突片94を
ほぼ円周方向に列設し、その規制突片94とリミットバ
ネ83の外周面とを係合させること。
【0110】・ 前記第6の実施形態において、連結板
70の嵌挿筒部71の内周面の規制突片94を、リミッ
トバネ83の螺旋溝93との係合状態において弾性変形
することなく螺合によってのみ係合させること。
【0111】・ 前記第7の実施形態において、連結板
70の嵌挿筒部71の内周面に、その円周方向に延びる
収容溝を凹設し、その収容溝内に環状の規制ワイヤ96
を収容して、リミットバネ83を嵌挿筒部71内に圧入
すること。このように構成した場合、収容溝を複数形成
し、各収容溝に規制ワイヤ96を収容して、リミットバ
ネ83を圧入すれば、リミットバネ83が安定した状態
で連結板70の嵌挿筒部71に保持される。
【0112】・ 前記各実施形態において、回転軸26
に動力源を連結し、プーリ65にベルト66等を介して
被動機器を連結すること。 ・ 前記各実施形態において、リミットバネ83を複数
の素線が互いに平行をなすように巻回した多条ねじりコ
イルバネとすること。
【0113】これらのように構成した場合でも、前記各
実施形態とほぼ同様の効果が期待される。また、前記各
実施形態からは、以下に記載の技術的思想も抽出するこ
とができる。
【0114】(1) 前記被動機器が、圧縮機である請
求項1〜12のいずれかに記載の動力伝達機構。このよ
うに構成した場合、回転軸の不安定な回転が誘起された
り、クランク室の気密性が低下するおそれが低減され
る。従って、圧縮機の圧縮運転が不安定になったり、圧
縮機内の冷媒ガスが外部に放出されたりするのを抑制こ
とができる。
【0115】(2) 前記圧縮機が、クランク室を有
し、そのクランク室内において、第2回転体をなす回転
軸に回転支持体を一体回転可能に支持するとともに、そ
の回転支持体に傾角変更可能にカムプレートをヒンジ連
結し、前記クランク室内の圧力を調節することによりカ
ムプレートの傾角を変更して、吐出容量を連続的に変更
可能に構成した可変容量圧縮機である前記(1)項に記
載の動力伝達機構。
【0116】このように構成した場合、圧縮機が、クラ
ンク室内の圧力の調節により吐出容量の変更を実現して
いるため、このクランク室の気密性の確保が特に重要と
なる。従って、前記各請求項に記載の動力伝達機構は、
前記のような可変容量圧縮機用の動力伝達機構として好
適である。
【0117】(3) 前記圧縮機が、動力源と前記回転
軸とが常時作動連結されたクラッチレス可変容量圧縮機
である前記(2)項に記載の動力伝達機構。このように
構成した場合、圧縮機は、冷房負荷が存在しない場合に
も最小吐出容量で運転が継続されるため、クランク室の
気密性の確保が必須である。従って、前記各請求項に記
載の動力伝達機構は、前記のようなクラッチレス可変容
量圧縮機用の動力伝達機構として、特に好適である。
【0118】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
以下の優れた効果を奏する。請求項1に記載の発明によ
れば、動力伝達に際して、ねじりコイルバネの密着する
回転体に曲げ力が作用するのを抑制することができる。
これにより、その回転体のラジアル方向荷重が作用する
軸受部や、軸封部に偏荷重が作用することがなく、これ
らの部分が偏摩耗するおそれを低減できる。そして、そ
の回転体に不安定な回転が誘起されたり、動力源または
被動機器の気密性が低下したりするおそれを低減でき
る。
【0119】さらに、この発明によれば、ねじりコイル
バネが連結部材の嵌挿部に嵌挿された状態で、軸線方向
へ相対移動されるのを規制することができる。従って、
一方の回転体の回転に伴って、ねじりコイルバネが軸線
方向に相対移動して、振動、騒音が発生したりするのを
抑制することができる。また、ねじりコイルバネが、連
結部材の嵌挿部から不用意に脱落するおそれを低減する
ことができる。
【0120】請求項2、6及び7に記載の発明によれ
ば、規制手段と係合手段との係合により、連結部材に対
するねじりコイルバネの軸線方向の移動を、一層確実に
規制することができる。
【0121】請求項3に記載の発明によれば、回り止め
手段を介して、第1回転体と第2回転体との間の動力伝
達を一層確実に行うことができる。請求項4に記載の発
明によれば、規制手段と回り止め手段とを兼用すること
ができて、構成の簡略化を図ることができる。
【0122】請求項5に記載の発明によれば、簡単な構
造にて、連結部材の嵌挿部に回り止め手段を形成するこ
とができる。請求項8に記載の発明によれば、連結部材
におけるねじりコイルバネの係合凸部の通過を許容する
構成を省略することができて、構成の一層の簡略化を図
ることができる。
【0123】請求項9に記載の発明によれば、連結部材
がねじりコイルバネの外周面を締め付けた状態となっ
て、連結部材に対するねじりコイルバネの軸線方向の移
動を確実に規制することができる。
【0124】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の効果に加えて、規制手段の強度が向上
されて、連結部材に対するねじりコイルバネの軸線方向
の移動がより確実に規制することができる。
【0125】請求項11に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の効果に加えて、規制手段を簡単な加工
で形成することができて、製作上有利である。請求項1
2に記載の発明によれば、請求項9〜11に記載の発明
の効果に加えて、連結部材とねじりコイルバネとが螺合
され、連結部材に対するねじりコイルバネの軸線方向の
移動を一層確実に規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の動力伝達機構を備えたクラ
ッチレス可変容量圧縮機を示す断面図。
【図2】 図1の動力伝達機構を拡大して示す断面図。
【図3】 図1の動力伝達機構を示す要部側面図。
【図4】 図2の要部を分解して示す斜視図。
【図5】 図1の動力伝達機構の組付方法を順に示す要
部正面図。
【図6】 第2の実施形態の動力伝達機構を示す要部側
面図。
【図7】 図6の動力伝達機構を示す要部正面図。
【図8】 第3の実施形態の動力伝達機構を示す要部側
面図。
【図9】 図8の動力伝達機構の組付方法を示す要部正
面図。
【図10】 第4の実施形態の動力伝達機構を示す要部
破断側面図。
【図11】 図10の動力伝達機構を示す要部断面図。
【図12】 第5の実施形態の動力伝達機構を示す要部
断面図。
【図13】 第6の実施形態の動力伝達機構を示す要部
断面図。
【図14】 第7の実施形態の動力伝達機構を示す要部
断面図。
【図15】 従来の動力伝達機構を拡大して示す断面
図。
【符号の説明】
21…被動機器としてのクラッチレス可変容量圧縮機、
26…第2回転体の一部を構成する回転軸、65…第1
回転体としてのプーリ、67…動力源としての車両エン
ジン、68…連結部材の一部を構成する支持板、69…
連結部材の一部を構成する緩衝ゴム、70…連結部材の
一部を構成する連結板、71…嵌挿部としての嵌挿筒
部、74…通過凹部の一部を構成する延出部、75…通
過凹部の一部を構成する挿入凹部、76…規制手段を構
成する段差部、77…規制手段と回り止め部とを兼ねる
規制突起、80…第2回転体の一部を構成するブッシ
ュ、83…ねじりコイルバネとしてのリミットバネ、8
5…係合手段を構成する係合凸部、86…係合手段を構
成する段状端面、91…規制手段を構成する規制突条、
92…回り止め手段を構成する底面、93…係合手段を
構成する螺旋溝、94…規制手段を構成する規制突片、
95…収容溝としての螺旋状収容溝、96…規制手段を
構成する規制ワイヤ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 和彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 星野 伸明 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 八木 聖史 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力源側の第1回転体と被動機器側の第
    2回転体とを、動力伝達時に発生する負荷トルクによっ
    てねじり変形可能なねじりコイルバネを介して、動力伝
    達可能に連結する動力伝達機構において、 一方の回転体には連結部材を一体回転可能に止着し、他
    方の回転体には前記ねじりコイルバネを、常にはその他
    方の回転体に密着するとともに、負荷トルクが所定値を
    越えて作用したときには巻きが緩んで内周面が拡径する
    ように巻回し、前記連結部材にはねじりコイルバネが嵌
    挿する嵌挿部を形成し、その嵌挿部にはねじりコイルバ
    ネの軸線方向への相対移動を規制するための規制手段と
    して、少なくとも径方向の内側に向かって突出する突部
    を設けた動力伝達機構。
  2. 【請求項2】 前記ねじりコイルバネには、規制手段に
    係合する係合手段を設けた請求項1に記載の動力伝達機
    構。
  3. 【請求項3】 前記連結部材には、ねじりコイルバネを
    回転体の回転方向に回り止めするための回り止め手段を
    設けた請求項1または2に記載の動力伝達機構。
  4. 【請求項4】 前記規制手段は回り止め手段を兼用して
    いる請求項3に記載の動力伝達機構。
  5. 【請求項5】 前記連結部材の嵌挿部をキャップ状に形
    成して、そのキャップ状の嵌挿部の底面により回り止め
    手段を構成した請求項3に記載の動力伝達機構。
  6. 【請求項6】 前記規制手段は連結部材の嵌挿部の先端
    内側に形成した規制突起とその規制突起に隣接するよう
    に形成した段差部とからなり、前記係合手段はねじりコ
    イルバネの一端に形成した係合凸部とその係合凸部に隣
    接する段状端面とからなる請求項2〜4のいずれかに記
    載の動力伝達機構。
  7. 【請求項7】 前記連結部材の嵌挿部に、ねじりコイル
    バネの係合凸部の通過を許容する通過凹部を形成した請
    求項6に記載の動力伝達機構。
  8. 【請求項8】 前記規制突起は、連結部材の嵌挿部にね
    じりコイルバネを嵌挿した後に折曲形成したものである
    請求項6に記載の動力伝達機構。
  9. 【請求項9】 前記規制手段は、連結部材の嵌挿部の内
    周面に突設された複数の規制突片からなる請求項2〜5
    のいずれかに記載の動力伝達機構。
  10. 【請求項10】 前記規制手段は、連結部材の嵌挿部の
    内周面にほぼ円周方向に延びるように突設された規制突
    条からなる請求項2〜5のいずれかに記載の動力伝達機
    構。
  11. 【請求項11】 前記連結部材の嵌挿部の内周面にほぼ
    円周方向に延びるように収容溝を凹設し、前記規制手段
    はその収容溝に収容された規制ワイヤからなる請求項2
    〜5のいずれかに記載の動力伝達機構。
  12. 【請求項12】 前記係合手段はねじりコイルバネの外
    周面上の螺旋溝からなり、前記規制手段をその螺旋溝に
    対応するように螺旋状に配設した請求項9〜11のいず
    れかに記載の動力伝達機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012102868A (ja) * 2010-10-11 2012-05-31 Nsk Ltd 伸縮軸の製造方法、及び、この製造方法によって製造した伸縮軸
KR20200078612A (ko) * 2017-11-08 2020-07-01 허친슨 스타터-얼터네이터를 위한 풀리
CN112007715A (zh) * 2020-10-12 2020-12-01 尤顺峰 一种方便进行快速破碎的圆锥破碎机

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