JPH10318316A - 伸長力を発生しない区間を有するステーダンパ - Google Patents
伸長力を発生しない区間を有するステーダンパInfo
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- JPH10318316A JPH10318316A JP14725797A JP14725797A JPH10318316A JP H10318316 A JPH10318316 A JP H10318316A JP 14725797 A JP14725797 A JP 14725797A JP 14725797 A JP14725797 A JP 14725797A JP H10318316 A JPH10318316 A JP H10318316A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バックドアBDの閉扉位置近傍において伸長
力の発生しない区間を有するステーダンパを提供するこ
と。 【解決手段】 フリーピストン113の油室側(又はピ
ストンナット)にシール性を備えた突起部113Aを突
設する一方、内側に中空孔109Aを備え当該中空孔か
ら外側へ排出する方向にのみ開く逆止弁110を装着し
たピストンナット109(又はフリーピストン)が、前
記突起部に嵌合している閉扉状態からピストンロッド1
01を伸長させる嵌合区間で、前記逆止弁により中空孔
内に油室A,Bの圧力を作用させないことにより、伸長
力が発生しないようにしたこと。
力の発生しない区間を有するステーダンパを提供するこ
と。 【解決手段】 フリーピストン113の油室側(又はピ
ストンナット)にシール性を備えた突起部113Aを突
設する一方、内側に中空孔109Aを備え当該中空孔か
ら外側へ排出する方向にのみ開く逆止弁110を装着し
たピストンナット109(又はフリーピストン)が、前
記突起部に嵌合している閉扉状態からピストンロッド1
01を伸長させる嵌合区間で、前記逆止弁により中空孔
内に油室A,Bの圧力を作用させないことにより、伸長
力が発生しないようにしたこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、伸長力を発生し
ない区間を有するガス反力を利用したステーダンパに関
する。
ない区間を有するガス反力を利用したステーダンパに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、図3(C)に示すようなバックド
アBDを有するほとんどの車両は、バックドアBDの開
閉力を補助するため、伸び切り端近傍において減衰力を
付加するための少量の作動油12を封入したステーダン
パSDを使用している。ステーダンパSDの構造を図3
(A)で説明すると、ピストンロッド1の下端インロー
部1Aには、バルブストッパ6,ピストン8の背面突起
部に上下動自在に案内されるノンリタンバルブ7,ピス
トン8が挿入され、ピストンナット9で締結されてい
る。ピストン8はシリンダ2に上下動自在に収装され、
ピストン8でシリンダ内を上部室Aと下部室Bとに画成
している。
アBDを有するほとんどの車両は、バックドアBDの開
閉力を補助するため、伸び切り端近傍において減衰力を
付加するための少量の作動油12を封入したステーダン
パSDを使用している。ステーダンパSDの構造を図3
(A)で説明すると、ピストンロッド1の下端インロー
部1Aには、バルブストッパ6,ピストン8の背面突起
部に上下動自在に案内されるノンリタンバルブ7,ピス
トン8が挿入され、ピストンナット9で締結されてい
る。ピストン8はシリンダ2に上下動自在に収装され、
ピストン8でシリンダ内を上部室Aと下部室Bとに画成
している。
【0003】ピストンロッド1は、シリンダ2の下端部
に固定されているロッドガイド3に摺動自在に案内され
るとともに、シール4で下部室Bを封止している。シリ
ンダ内へのガス及び作動油12の封入はプラグ13を介
して行われ、封入後取り付け部材10を溶接することに
より完全に封止する。ストッパ5はシリンダ2に外面中
央部を可締めにより固定され、ピストンロッド1が伸長
する際にバルブストッパ6が当接することによりステー
ダンパの最伸長を規制する。ここに、ピストンロッド1
は、ピストンロッド自身の断面積に上部室Aのガス圧力
を乗じた積で算出される反発力で、常時伸長方向に付勢
される。
に固定されているロッドガイド3に摺動自在に案内され
るとともに、シール4で下部室Bを封止している。シリ
ンダ内へのガス及び作動油12の封入はプラグ13を介
して行われ、封入後取り付け部材10を溶接することに
より完全に封止する。ストッパ5はシリンダ2に外面中
央部を可締めにより固定され、ピストンロッド1が伸長
する際にバルブストッパ6が当接することによりステー
ダンパの最伸長を規制する。ここに、ピストンロッド1
は、ピストンロッド自身の断面積に上部室Aのガス圧力
を乗じた積で算出される反発力で、常時伸長方向に付勢
される。
【0004】ピストン8には、上部室Aと下部室Bとを
連通するピストンポート8Aが穿設され、当該ピストン
ポート8Aの下部に設けられた背面シート面8Bには、
ピストンロッド1の伸長時におけるピストン上下室の連
通面積を規制するオリフィス7Aを形成したノンリタン
バルブ7が着座している。ピストンロッド1の収縮時に
はノンリタンバルブ7が背面シート面8Bから浮き上が
って、背面シート面8Bとノンリタンバルブ7との間の
隙間全体がピストンポート8Aよりも大きな開口面積と
なるので、ピストン上下室の連通面積は、伸長時にはオ
リフィス7A,収縮時にはピストンポート8Aの面積と
なる。
連通するピストンポート8Aが穿設され、当該ピストン
ポート8Aの下部に設けられた背面シート面8Bには、
ピストンロッド1の伸長時におけるピストン上下室の連
通面積を規制するオリフィス7Aを形成したノンリタン
バルブ7が着座している。ピストンロッド1の収縮時に
はノンリタンバルブ7が背面シート面8Bから浮き上が
って、背面シート面8Bとノンリタンバルブ7との間の
隙間全体がピストンポート8Aよりも大きな開口面積と
なるので、ピストン上下室の連通面積は、伸長時にはオ
リフィス7A,収縮時にはピストンポート8Aの面積と
なる。
【0005】図3(B)に示すように、バックドアの閉
扉時にピストンロッド1が下側になるように車両に取り
付けると、作動油12は下部室Bに滞留するので、バッ
クドアが開くにつれてピストン8は徐々に作動油12に
浸漬されてオリフィス7Aを覆う様になり、バックドア
の閉扉時に下部室B側に滞留していた作動油12は、オ
リフィス7Aを通過して下部室Bから上部室Aに移動す
る。このようなステーダンパのバックドアへの取付方式
は反転式と呼ばれている。オリフィス7Aをガスが通過
するときに比べ作動油12が通過するときの通路抵抗は
粘性抵抗の差に起因して大きいので、伸び切り端近傍の
開扉速度は緩衝された緩やかな速度になり、伸び切り端
における衝撃が緩和される。
扉時にピストンロッド1が下側になるように車両に取り
付けると、作動油12は下部室Bに滞留するので、バッ
クドアが開くにつれてピストン8は徐々に作動油12に
浸漬されてオリフィス7Aを覆う様になり、バックドア
の閉扉時に下部室B側に滞留していた作動油12は、オ
リフィス7Aを通過して下部室Bから上部室Aに移動す
る。このようなステーダンパのバックドアへの取付方式
は反転式と呼ばれている。オリフィス7Aをガスが通過
するときに比べ作動油12が通過するときの通路抵抗は
粘性抵抗の差に起因して大きいので、伸び切り端近傍の
開扉速度は緩衝された緩やかな速度になり、伸び切り端
における衝撃が緩和される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ステーダンパが図3
(B)の仮想線で示す開扉位置から実線で示す閉扉位置
に移行する際に、ピストンロッド1は徐々にシリンダ2
の中に侵入し、ガス室A,Bの圧力が上昇する。この圧
力はピストンロッド1がシリンダ2に最大限に侵入した
時すなわち閉扉位置において最大になる。閉扉位置にお
いては、この圧力にピストンロッド1の断面積を乗じた
ステーダンパの反発力がバックドアBDの支持点に集中
して加わる。気温の高い夏期においてはガス圧力が上昇
して伸長力が増大するため、この状態で悪路を走行した
ような場合には、上記の反発力に加えて路面からの衝撃
が付加され、支持点に加わる荷重は過酷なものとなる。
本発明は以上のような実情に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、バックドアBDの閉扉位
置近傍において伸長力の発生しない区間を有するステー
ダンパを提供することである。
(B)の仮想線で示す開扉位置から実線で示す閉扉位置
に移行する際に、ピストンロッド1は徐々にシリンダ2
の中に侵入し、ガス室A,Bの圧力が上昇する。この圧
力はピストンロッド1がシリンダ2に最大限に侵入した
時すなわち閉扉位置において最大になる。閉扉位置にお
いては、この圧力にピストンロッド1の断面積を乗じた
ステーダンパの反発力がバックドアBDの支持点に集中
して加わる。気温の高い夏期においてはガス圧力が上昇
して伸長力が増大するため、この状態で悪路を走行した
ような場合には、上記の反発力に加えて路面からの衝撃
が付加され、支持点に加わる荷重は過酷なものとなる。
本発明は以上のような実情に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、バックドアBDの閉扉位
置近傍において伸長力の発生しない区間を有するステー
ダンパを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の採った手段は、「シリンダ内に摺動自在に
フリーピストンを収装し、シリンダ内を高圧ガスを封入
したガス室と作動油の充満した油室とに画成するととも
に、油室に摺動自在にピストンを収装し、このピストン
にピストンナットにより締結したピストンロッドをシリ
ンダから出没自在に突出させたステーダンパにおいて、
前記フリーピストンの油室側又はピストンナットのいず
れか一方にシール性を備えた突起部を突設する一方、内
側に中空孔を備え当該中空孔から外側へ排出する方向に
のみ開く逆止弁を装着したピストンナット又はフリーピ
ストンのいずれか他方が、前記突起部に嵌合している閉
扉状態からピストンロッドを伸長させる嵌合区間で、前
記逆止弁により中空孔内に油室の圧力を作用させないこ
とにより、伸長力が発生しないようにしたこと」であ
る。
めに本発明の採った手段は、「シリンダ内に摺動自在に
フリーピストンを収装し、シリンダ内を高圧ガスを封入
したガス室と作動油の充満した油室とに画成するととも
に、油室に摺動自在にピストンを収装し、このピストン
にピストンナットにより締結したピストンロッドをシリ
ンダから出没自在に突出させたステーダンパにおいて、
前記フリーピストンの油室側又はピストンナットのいず
れか一方にシール性を備えた突起部を突設する一方、内
側に中空孔を備え当該中空孔から外側へ排出する方向に
のみ開く逆止弁を装着したピストンナット又はフリーピ
ストンのいずれか他方が、前記突起部に嵌合している閉
扉状態からピストンロッドを伸長させる嵌合区間で、前
記逆止弁により中空孔内に油室の圧力を作用させないこ
とにより、伸長力が発生しないようにしたこと」であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に本発明の第1実施形態を示
す。まず構造について説明する。シリンダ102の上部
には、シール114を装着したフリーピストン113が
収装され、油室A,Bと高圧ガスの封入されたガス室C
とを区画している。フリーピストン113の油室側には
シール112を装着する等によりシール性を備えた突起
部113Aが突出して形成されている。フリーピストン
113の下側に区画される油室としての上部室Aと下部
室Bには作動油が充満しており、ガス室Cに封入された
高圧ガスの圧力により加圧されている。
す。まず構造について説明する。シリンダ102の上部
には、シール114を装着したフリーピストン113が
収装され、油室A,Bと高圧ガスの封入されたガス室C
とを区画している。フリーピストン113の油室側には
シール112を装着する等によりシール性を備えた突起
部113Aが突出して形成されている。フリーピストン
113の下側に区画される油室としての上部室Aと下部
室Bには作動油が充満しており、ガス室Cに封入された
高圧ガスの圧力により加圧されている。
【0009】フリーピストン113の下側の油室にはピ
ストン8が摺動自在に収装され、油室内部を上部室Aと
下部室Bとに画成している。ピストン8にはピストンロ
ッド101の上端部がピストンナット109により締結
され、シリンダ102の下端部に固定されたロッドガイ
ド3により摺動自在に下方に突出している。ピストンロ
ッドの上端部とピストンナットの螺着面には、シールを
介在させるかあるいは接着材を塗布する等によりシール
性を付与する。
ストン8が摺動自在に収装され、油室内部を上部室Aと
下部室Bとに画成している。ピストン8にはピストンロ
ッド101の上端部がピストンナット109により締結
され、シリンダ102の下端部に固定されたロッドガイ
ド3により摺動自在に下方に突出している。ピストンロ
ッドの上端部とピストンナットの螺着面には、シールを
介在させるかあるいは接着材を塗布する等によりシール
性を付与する。
【0010】ピストン8には上部室Aと下部室Bとを連
通するピストンポート8Aが穿設され、当該ピストンポ
ート8Aの下部に設けられた背面シート面8Bには、ピ
ストンロッド101の伸長時におけるピストン上下室
A,Bの連通面積を規制するオリフィス7Aを形成した
ノンリタンバルブ7が着座している。ピストン8の摺動
時には、ピストン上下室A,B作動油がこれらの7A,
8Aを通過し所定の減衰力を発生する。
通するピストンポート8Aが穿設され、当該ピストンポ
ート8Aの下部に設けられた背面シート面8Bには、ピ
ストンロッド101の伸長時におけるピストン上下室
A,Bの連通面積を規制するオリフィス7Aを形成した
ノンリタンバルブ7が着座している。ピストン8の摺動
時には、ピストン上下室A,B作動油がこれらの7A,
8Aを通過し所定の減衰力を発生する。
【0011】ピストンナット109の内側は中空孔10
9Aとなっており、フリーピストン113と対向する側
には滑らかな面取りが施されフリーピストンの突起部1
13Aの嵌合を容易にしている。ピストンナット109
の下端外面には溝109Bが設けられ、当該溝には上部
室Aから中空孔109Aを経て通孔109Cが開口し、
溝109Bに対して締め代を与えられ中空孔109A内
から外側へ排出する方向にのみ開く逆止弁として機能す
るゴムバンド110が、通孔109Cを覆うように嵌着
されている。
9Aとなっており、フリーピストン113と対向する側
には滑らかな面取りが施されフリーピストンの突起部1
13Aの嵌合を容易にしている。ピストンナット109
の下端外面には溝109Bが設けられ、当該溝には上部
室Aから中空孔109Aを経て通孔109Cが開口し、
溝109Bに対して締め代を与えられ中空孔109A内
から外側へ排出する方向にのみ開く逆止弁として機能す
るゴムバンド110が、通孔109Cを覆うように嵌着
されている。
【0012】ピストンナット109の中空孔109Aと
フリーピストンの突起部113Aが嵌合しない区間にお
いては、ステーダンパSDは上部室Aの圧力にピストン
ロッド101の断面積を乗じた積で算出される反発力で
常時伸長方向に付勢され、バックドアBDの重量を支持
している。バックドアが閉扉方向に操作されるとピスト
ンロッド101が収縮し、これに連動してフリーピスト
ン113も上方に移動する。
フリーピストンの突起部113Aが嵌合しない区間にお
いては、ステーダンパSDは上部室Aの圧力にピストン
ロッド101の断面積を乗じた積で算出される反発力で
常時伸長方向に付勢され、バックドアBDの重量を支持
している。バックドアが閉扉方向に操作されるとピスト
ンロッド101が収縮し、これに連動してフリーピスト
ン113も上方に移動する。
【0013】ピストンロッド101の外径dとシリンダ
102の内径Dとが設定されると、ピストンロッドの移
動量Lpに対してフリーピストンの移動量Lは、
L=Lp・d2/D2 となる一定の関係で上下動する。
両者の間には、 Lp−L=(1−d2/D2)Lp の
相対的な移動量の差を生ずるので、閉扉時にフリーピス
トンの突起部113Aがピストンナットの中空孔109
Aに嵌合するように設計することができる。ピストンナ
ットの中空孔109Aがフリーピストンの突起部113
Aに嵌合すると、中空孔109A内の作動油は閉じ込め
られ、通孔109Cからゴムバンド110を押し開いて
上部室Aに流出する。
102の内径Dとが設定されると、ピストンロッドの移
動量Lpに対してフリーピストンの移動量Lは、
L=Lp・d2/D2 となる一定の関係で上下動する。
両者の間には、 Lp−L=(1−d2/D2)Lp の
相対的な移動量の差を生ずるので、閉扉時にフリーピス
トンの突起部113Aがピストンナットの中空孔109
Aに嵌合するように設計することができる。ピストンナ
ットの中空孔109Aがフリーピストンの突起部113
Aに嵌合すると、中空孔109A内の作動油は閉じ込め
られ、通孔109Cからゴムバンド110を押し開いて
上部室Aに流出する。
【0014】バックドアBDが完全に閉扉される直前に
ステーダンパが最圧縮され、完全に閉扉された状態では
わずかに伸びるようにステーダンパをバックドアに取り
付けると、閉扉状態では中空孔109Aは最小容積より
わずかに容積が増えるが、逆止弁として作用するゴムバ
ンド110によって通孔109Cが閉じられているの
で、中空孔109A内は負圧となる。この場合に中空孔
109Aの内側の面積をピストンロッド101の断面積
と同じにしておくと、上部室Aはガス室Cの圧力によっ
て加圧されているにもかかわらず、中空孔109Aの内
側に圧力は加わらないため伸長力は発生しない。中空孔
の内側への圧力の遮断効果は、突起部側又は中空孔側の
いずれか一方にシール性を備えれば得られるため、図1
に示す突起部側へのシール112の装着に替えて中空孔
側にシールを装着してもよい。
ステーダンパが最圧縮され、完全に閉扉された状態では
わずかに伸びるようにステーダンパをバックドアに取り
付けると、閉扉状態では中空孔109Aは最小容積より
わずかに容積が増えるが、逆止弁として作用するゴムバ
ンド110によって通孔109Cが閉じられているの
で、中空孔109A内は負圧となる。この場合に中空孔
109Aの内側の面積をピストンロッド101の断面積
と同じにしておくと、上部室Aはガス室Cの圧力によっ
て加圧されているにもかかわらず、中空孔109Aの内
側に圧力は加わらないため伸長力は発生しない。中空孔
の内側への圧力の遮断効果は、突起部側又は中空孔側の
いずれか一方にシール性を備えれば得られるため、図1
に示す突起部側へのシール112の装着に替えて中空孔
側にシールを装着してもよい。
【0015】バックドアの開扉方向に操作力を加えてピ
ストンロッドを伸長させると、ピストンナット109が
フリーピストンの突起部113Aから徐々に退出する。
退出するに従い中空孔109Aの負圧も徐々に増大する
が、負圧は最大でも−1気圧であるため、ピストンロッ
ドの外径が10mmの一般的なステーダンパでも、この
区間で増加する操作力は1kgfに満たない値である。
ピストンナットの中空孔109Aがフリーピストンの突
起部113Aから離脱すると、ピストンロッド101に
は上部室Aの圧力が加わるので、通常の反発力が回復す
る。
ストンロッドを伸長させると、ピストンナット109が
フリーピストンの突起部113Aから徐々に退出する。
退出するに従い中空孔109Aの負圧も徐々に増大する
が、負圧は最大でも−1気圧であるため、ピストンロッ
ドの外径が10mmの一般的なステーダンパでも、この
区間で増加する操作力は1kgfに満たない値である。
ピストンナットの中空孔109Aがフリーピストンの突
起部113Aから離脱すると、ピストンロッド101に
は上部室Aの圧力が加わるので、通常の反発力が回復す
る。
【0016】この場合、伸長力の発生しない区間Jは、
閉扉状態からピストンナットの中空孔109Aがフリー
ピストンの突起部113Aより離脱するまでのストロー
クである。閉扉状態においてピストンナットの中空孔1
09Aがフリーピストンの突起部113Aと実際に嵌合
している長さ(設計図面上の嵌合長)をjとすると、J
=j・D2/(D2−d2) である。ピストンロッドの
外径dが10mm,シリンダの内径Dが20mm一般的
なステーダンパにおいては、J=1.33jとなり、必
要とする区間Jに対して実際の嵌合長jを短くすること
ができ、軸線方向の省スペース化を実現することができ
る。
閉扉状態からピストンナットの中空孔109Aがフリー
ピストンの突起部113Aより離脱するまでのストロー
クである。閉扉状態においてピストンナットの中空孔1
09Aがフリーピストンの突起部113Aと実際に嵌合
している長さ(設計図面上の嵌合長)をjとすると、J
=j・D2/(D2−d2) である。ピストンロッドの
外径dが10mm,シリンダの内径Dが20mm一般的
なステーダンパにおいては、J=1.33jとなり、必
要とする区間Jに対して実際の嵌合長jを短くすること
ができ、軸線方向の省スペース化を実現することができ
る。
【0017】この区間においてもバックドアBDの重量
に釣り合わせるために反発力が必要な場合には、中空孔
109Aの内面積Anをピストンロッド101の断面積
Arよりも小さくしておけばよい。上部室の圧力をPと
したとき必要な反発力をfとすると、f=P(Ar−A
n) の関係式から自由に設定することができる。ま
た、ピストンロッド101の収縮に伴いピストンナット
109の中空孔109Aがフリーピストン113の突起
部113Aに突入する区間では、作動油が通孔109C
を通過する際に減衰力が発生するので、この区間の閉扉
速度を更に緩やかにすることができるため、閉扉時の衝
撃を緩和することができる。
に釣り合わせるために反発力が必要な場合には、中空孔
109Aの内面積Anをピストンロッド101の断面積
Arよりも小さくしておけばよい。上部室の圧力をPと
したとき必要な反発力をfとすると、f=P(Ar−A
n) の関係式から自由に設定することができる。ま
た、ピストンロッド101の収縮に伴いピストンナット
109の中空孔109Aがフリーピストン113の突起
部113Aに突入する区間では、作動油が通孔109C
を通過する際に減衰力が発生するので、この区間の閉扉
速度を更に緩やかにすることができるため、閉扉時の衝
撃を緩和することができる。
【0018】以上の説明から明らかなように、バックド
アの閉扉状態においてステーダンパの反発力を零又は任
意の大きさに設定することができるため、閉扉状態で悪
路走行等をする場合でもバックドアの取付部にかかる衝
撃を小さくできるので、取付部廻りの設計が容易にな
る。
アの閉扉状態においてステーダンパの反発力を零又は任
意の大きさに設定することができるため、閉扉状態で悪
路走行等をする場合でもバックドアの取付部にかかる衝
撃を小さくできるので、取付部廻りの設計が容易にな
る。
【0019】図2に示す本発明の第2実施形態は、上述
した第1実施形態とは逆に、突起部209Aをピストン
ナット209側に突出して形成する一方、中空孔213
Aをフリーピストン213の油室側に形成したものであ
る。ピストンロッド201の収縮に伴い、シール112
を装着する等によりシール性を備えたピストンナットの
突起部209Aがフリーピストンの中空孔213Aに突
入すると、フリーピストンの中空孔213A内の作動油
は、油溜り213B,連通孔213C,通孔213Dを
通り逆止弁として作用するゴムバンド210を押し開い
て上部室Aに流出する。鋼球213Eはフリーピストン
213に連通孔213Bを穿孔した後に打ち込んで、ガ
ス室Cと油室Aとの間を封止するもので、溶接又は封止
栓のねじ込みによっても目的を達することができる。
した第1実施形態とは逆に、突起部209Aをピストン
ナット209側に突出して形成する一方、中空孔213
Aをフリーピストン213の油室側に形成したものであ
る。ピストンロッド201の収縮に伴い、シール112
を装着する等によりシール性を備えたピストンナットの
突起部209Aがフリーピストンの中空孔213Aに突
入すると、フリーピストンの中空孔213A内の作動油
は、油溜り213B,連通孔213C,通孔213Dを
通り逆止弁として作用するゴムバンド210を押し開い
て上部室Aに流出する。鋼球213Eはフリーピストン
213に連通孔213Bを穿孔した後に打ち込んで、ガ
ス室Cと油室Aとの間を封止するもので、溶接又は封止
栓のねじ込みによっても目的を達することができる。
【0020】この結果、閉扉状態においては第1実施状
態と同様に、中空孔内には逆止弁により上部室Aの圧力
は作用しないので、ピストンナット209の突起部20
9Aがフリーピストン213の中空孔213Aに嵌合す
る区間における伸長力を発生しないようにすることがで
きる。
態と同様に、中空孔内には逆止弁により上部室Aの圧力
は作用しないので、ピストンナット209の突起部20
9Aがフリーピストン213の中空孔213Aに嵌合す
る区間における伸長力を発生しないようにすることがで
きる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、バック
ドアの閉扉状態においてステーダンパの反発力を零又は
任意の大きさに設定することができるため、閉扉状態で
悪路走行等をする場合でもバックドアの取付部にかかる
衝撃を小さくできるので、取付部廻りの設計が容易にな
る。また、ピストンロッドの収縮に伴いピストンナット
の中空孔109A(第2実施形態においては突起部20
9A)がフリーピストンの突起部113A(第2実施形
態においては中空孔213A)に嵌合する区間では、作
動油が通孔109C(第2実施形態においては213
D)を通過する際に減衰力が発生するので、この区間の
閉扉速度を更に緩やかにすることができるため、閉扉時
の衝撃を一層緩和することができる。
ドアの閉扉状態においてステーダンパの反発力を零又は
任意の大きさに設定することができるため、閉扉状態で
悪路走行等をする場合でもバックドアの取付部にかかる
衝撃を小さくできるので、取付部廻りの設計が容易にな
る。また、ピストンロッドの収縮に伴いピストンナット
の中空孔109A(第2実施形態においては突起部20
9A)がフリーピストンの突起部113A(第2実施形
態においては中空孔213A)に嵌合する区間では、作
動油が通孔109C(第2実施形態においては213
D)を通過する際に減衰力が発生するので、この区間の
閉扉速度を更に緩やかにすることができるため、閉扉時
の衝撃を一層緩和することができる。
【図1】 本発明の第1実施形態に係るステーダンパの
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態に係るステーダンパの
縦断面図である。
縦断面図である。
【図3】(A)従来技術に係るステーダンパの縦断面図
である。 (B)バックドアの開閉に伴うステーダンパ内の作動油
の移動を示す説明図である。 (C)反転式のバックドアへの取り付け状態の説明図で
ある。
である。 (B)バックドアの開閉に伴うステーダンパ内の作動油
の移動を示す説明図である。 (C)反転式のバックドアへの取り付け状態の説明図で
ある。
A 油室(上部室) B 油室(下部室) C ガス室 SD ステーダンパ 8 ピストン 101,201 ピストンロッド 102 シリンダ 109,209 ピストンナット 109A (ピストンナットの)中空孔 110,210 逆止弁(ゴムバンド) 113,213 フリーピストン 113A (フリーピストンの)突起部 209A (ピストンナットの)突起部 213A (フリーピストンの)中空孔
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダ内に摺動自在にフリーピストン
を収装し、シリンダ内を高圧ガスを封入したガス室と作
動油の充満した油室とに画成するとともに、油室に摺動
自在にピストンを収装し、このピストンにピストンナッ
トにより締結されたピストンロッドをシリンダから出没
自在に突出させたステーダンパにおいて、前記フリーピ
ストンの油室側にシール性を備えた突起部を突設する一
方、内側に中空孔を備え当該中空孔から外側へ排出する
方向にのみ開く逆止弁を装着したピストンナットが、前
記フリーピストンの突起部に嵌合している閉扉状態から
ピストンロッドを伸長させる嵌合区間で、前記逆止弁に
より中空孔内に油室の圧力を作用させないことにより、
伸長力が発生しないようにしたことを特徴とするステー
ダンパ。 - 【請求項2】 シリンダ内に摺動自在にフリーピストン
を収装し、シリンダ内を高圧ガスを封入したガス室と作
動油の充満した油室とに画成するとともに、油室に摺動
自在にピストンを収装し、このピストンにピストンナッ
トにより締結されたピストンロッドをシリンダから出没
自在に突出させたステーダンパにおいて、前記フリーピ
ストンの油室側の内側に中空孔を備え当該中空孔から外
側へ排出する方向にのみ開く逆止弁を装着する一方、上
方に突設されシール性を備えたピストンナットの突起部
が、前記フリーピストンの中空孔に嵌合している閉扉状
態からピストンロッドを伸長させる嵌合区間で、前記逆
止弁により中空孔内に油室の圧力を作用させないことに
より、伸長力が発生しないようにしたことを特徴とする
ステーダンパ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14725797A JPH10318316A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 伸長力を発生しない区間を有するステーダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14725797A JPH10318316A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 伸長力を発生しない区間を有するステーダンパ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10318316A true JPH10318316A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=15426149
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14725797A Pending JPH10318316A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 伸長力を発生しない区間を有するステーダンパ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10318316A (ja) |
-
1997
- 1997-05-20 JP JP14725797A patent/JPH10318316A/ja active Pending
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