JPH10320770A - ダイコーティング装置およびダイコーティング方法 - Google Patents
ダイコーティング装置およびダイコーティング方法Info
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- JPH10320770A JPH10320770A JP12592797A JP12592797A JPH10320770A JP H10320770 A JPH10320770 A JP H10320770A JP 12592797 A JP12592797 A JP 12592797A JP 12592797 A JP12592797 A JP 12592797A JP H10320770 A JPH10320770 A JP H10320770A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダイコーティング装置の支持体移動方向下流
側リップ先端部の形状を適正化することで、上部塗布層
を幅方向に均一な厚みでかつ、高速時においても安定し
た薄膜状態が得られるダイコーティング装置およびダイ
コーティング方法を提供する。 【解決手段】 連続的に走行する支持体上にプレコート
液を塗布するプレコート液用ダイと、上記プレコート液
用ダイによって塗布されたプレコート液の一部を掻き取
るとともに更に一層以上の塗布液を塗布する塗布液用ダ
イとを備え、上記塗布液用ダイの支持体移動方向下流側
のリップは、上記支持体と対向する先端部に面取りが施
され、少なくとも一部に曲面を有する面取り面が形成さ
れており、上記面取り面は、支持体移動方向上流側が平
面であり、支持体移動方向下流側が曲面である。
側リップ先端部の形状を適正化することで、上部塗布層
を幅方向に均一な厚みでかつ、高速時においても安定し
た薄膜状態が得られるダイコーティング装置およびダイ
コーティング方法を提供する。 【解決手段】 連続的に走行する支持体上にプレコート
液を塗布するプレコート液用ダイと、上記プレコート液
用ダイによって塗布されたプレコート液の一部を掻き取
るとともに更に一層以上の塗布液を塗布する塗布液用ダ
イとを備え、上記塗布液用ダイの支持体移動方向下流側
のリップは、上記支持体と対向する先端部に面取りが施
され、少なくとも一部に曲面を有する面取り面が形成さ
れており、上記面取り面は、支持体移動方向上流側が平
面であり、支持体移動方向下流側が曲面である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動中の支持体表面
に向け連続的に押し出した塗布液を、支持体表面に均一
な厚さをもって、単数および複数の塗布液を高速薄層塗
布するエクストルージョン型のダイコーティング装置お
よびダイコーティング方法に関する。
に向け連続的に押し出した塗布液を、支持体表面に均一
な厚さをもって、単数および複数の塗布液を高速薄層塗
布するエクストルージョン型のダイコーティング装置お
よびダイコーティング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高速で連続的に走行する支持体上に単数
及び複数の塗布液を塗布して塗膜層を形成する塗布装置
として、特開昭63−88080号公報、特開平2−1
7971号公報に開示されているものがある。これらは
支持体加圧型のエクストルージョン塗布ヘッドと呼ばれ
るもので、塗布ヘッドの先端部において塗布液の吐出ス
リットに対して支持体移動方向下流側に、塗布液をコー
ティングするためのコーティングリップを有し、支持体
をコーティングリップ側に押し付けてリップエッジと支
持体との間で塗布液を加圧した状態で塗布するものであ
る。
及び複数の塗布液を塗布して塗膜層を形成する塗布装置
として、特開昭63−88080号公報、特開平2−1
7971号公報に開示されているものがある。これらは
支持体加圧型のエクストルージョン塗布ヘッドと呼ばれ
るもので、塗布ヘッドの先端部において塗布液の吐出ス
リットに対して支持体移動方向下流側に、塗布液をコー
ティングするためのコーティングリップを有し、支持体
をコーティングリップ側に押し付けてリップエッジと支
持体との間で塗布液を加圧した状態で塗布するものであ
る。
【0003】この支持体加圧型の塗布ヘッドは高速薄層
性に優れているが、支持体の押し圧と塗布液圧とのバラ
ンスにより塗布する方法であるため支持体に剛性の不均
一等がある場合塗布ムラを生じ問題となる。
性に優れているが、支持体の押し圧と塗布液圧とのバラ
ンスにより塗布する方法であるため支持体に剛性の不均
一等がある場合塗布ムラを生じ問題となる。
【0004】なお、ここで塗布液とは、磁気ディスクや
磁気テープ等の磁気記録媒体の磁気記録層裏面のバック
塗料等を言う。
磁気テープ等の磁気記録媒体の磁気記録層裏面のバック
塗料等を言う。
【0005】このような状況下において、上述の塗布ム
ラを改善して、スジ故障や支持体の厚み、ヤング率等の
不均一に起因する塗布膜厚みの変動を回避する非加圧型
の塗布装置が、特開昭63−20069号公報、特開平
5−293420号公報等に提案されている。
ラを改善して、スジ故障や支持体の厚み、ヤング率等の
不均一に起因する塗布膜厚みの変動を回避する非加圧型
の塗布装置が、特開昭63−20069号公報、特開平
5−293420号公報等に提案されている。
【0006】図6は、これらの塗布装置の基本構造とし
て、エクストルージョン型ダイの先端部を拡大して示す
断面図である。
て、エクストルージョン型ダイの先端部を拡大して示す
断面図である。
【0007】このダイの先端部はフロントリップ51
と、コーティングリップ52と、スリット53とからな
る。スリット53はダイ内部に溜められた塗布液54を
吐出する吐出口となる。フロントリップ51は、スリッ
ト53の出口から支持体移動方向の上流側に位置し、ま
た、コーティングリップ52はスリット53の出口から
支持体移動方向の下流側に位置し、かつ前記フロントリ
ップ51のスリット53の出口部における接線よりも反
支持体方向にその先端部が後退するように配設される。
と、コーティングリップ52と、スリット53とからな
る。スリット53はダイ内部に溜められた塗布液54を
吐出する吐出口となる。フロントリップ51は、スリッ
ト53の出口から支持体移動方向の上流側に位置し、ま
た、コーティングリップ52はスリット53の出口から
支持体移動方向の下流側に位置し、かつ前記フロントリ
ップ51のスリット53の出口部における接線よりも反
支持体方向にその先端部が後退するように配設される。
【0008】この装置によれば、支持体55の塗布面に
あらかじめ有機溶剤を主体とするプレコート液56が、
グラビアコーター、ロールコーター、ブレードコータ
ー、エクストルージョンコーターなど公知の塗布装置に
より塗布される。このプレコート液層により、フロント
リップ51上流側からの同伴エアーが塗布層へ進入する
ことが防止され、欠陥のない塗布状態が維持される高速
塗布が可能となる。
あらかじめ有機溶剤を主体とするプレコート液56が、
グラビアコーター、ロールコーター、ブレードコータ
ー、エクストルージョンコーターなど公知の塗布装置に
より塗布される。このプレコート液層により、フロント
リップ51上流側からの同伴エアーが塗布層へ進入する
ことが防止され、欠陥のない塗布状態が維持される高速
塗布が可能となる。
【0009】すなわち、支持体55に対してコーティン
グリップ52がフロントリップ51よりも後退した構成
により、コーティングリップ52には支持体55による
可圧力が働かないことから、コーティングリップ52の
先端に異物がトラップされるのを防止できる。更に、支
持体55の弾性率のばらつき或いは支持体55の面性が
悪いことにより、ダイ近傍での支持体55の挙動が不安
定になった場合でも、支持体55の加圧力を利用した塗
布方式でないことから、挙動不安定による影響を受けに
くく、塗膜が波打つような厚さムラの発生を防止して優
れた塗布製品を得ることができる。
グリップ52がフロントリップ51よりも後退した構成
により、コーティングリップ52には支持体55による
可圧力が働かないことから、コーティングリップ52の
先端に異物がトラップされるのを防止できる。更に、支
持体55の弾性率のばらつき或いは支持体55の面性が
悪いことにより、ダイ近傍での支持体55の挙動が不安
定になった場合でも、支持体55の加圧力を利用した塗
布方式でないことから、挙動不安定による影響を受けに
くく、塗膜が波打つような厚さムラの発生を防止して優
れた塗布製品を得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この非
加圧型の塗布装置を用い単層または多層同時塗布を行っ
た場合においても、上部塗布層表面にスジ状の乱れの発
生があることがわかってきた。その結果、このスジ状の
乱れは塗布層全体の乱れとなり、塗布層表面にスジ故障
を引き起こす原因となる。例えばこのスジ状の乱れが磁
気記録層にあるときには電磁変換特性の向上に支障を来
すという問題が出てくる。
加圧型の塗布装置を用い単層または多層同時塗布を行っ
た場合においても、上部塗布層表面にスジ状の乱れの発
生があることがわかってきた。その結果、このスジ状の
乱れは塗布層全体の乱れとなり、塗布層表面にスジ故障
を引き起こす原因となる。例えばこのスジ状の乱れが磁
気記録層にあるときには電磁変換特性の向上に支障を来
すという問題が出てくる。
【0011】そこで、この原因を調査したところ、塗布
液用ダイのコーティングリップ先端部の形状に依存して
いることがわかった。
液用ダイのコーティングリップ先端部の形状に依存して
いることがわかった。
【0012】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、コーティングリップ先端部の形
状を適正化することで上部塗布層を幅方向に均一な厚み
でかつ、高速時においても安定した塗布状態が得られる
ダイコーティング装置およびダイコーティング方法を提
供することを目的としている。
提案されたものであり、コーティングリップ先端部の形
状を適正化することで上部塗布層を幅方向に均一な厚み
でかつ、高速時においても安定した塗布状態が得られる
ダイコーティング装置およびダイコーティング方法を提
供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために本発明にかかるダイコーティング装置は、連続的
に走行する支持体上にプレコート液を塗布するプレコー
ト液塗布手段と、上記プレコート液塗布手段によって塗
布されたプレコート液の一部を支持体移動方向上流側の
リップのエッジにより掻き取るとともに、更に一層以上
の塗布液を塗布するスリットを有する塗布液用ダイとを
備え、上記塗布液用ダイの支持体移動方向下流側のリッ
プは、上記スリット先端側のエッジ部が面取りされ、ス
リット面に対して傾斜する傾斜平面が形成されるととも
に、この傾斜平面と上記リップの支持体移動方向下流側
傾斜面とで構成されるエッジ部が曲面とされていること
を特徴とする。
ために本発明にかかるダイコーティング装置は、連続的
に走行する支持体上にプレコート液を塗布するプレコー
ト液塗布手段と、上記プレコート液塗布手段によって塗
布されたプレコート液の一部を支持体移動方向上流側の
リップのエッジにより掻き取るとともに、更に一層以上
の塗布液を塗布するスリットを有する塗布液用ダイとを
備え、上記塗布液用ダイの支持体移動方向下流側のリッ
プは、上記スリット先端側のエッジ部が面取りされ、ス
リット面に対して傾斜する傾斜平面が形成されるととも
に、この傾斜平面と上記リップの支持体移動方向下流側
傾斜面とで構成されるエッジ部が曲面とされていること
を特徴とする。
【0014】また、本発明にかかるダイコーティング方
法は、連続的に走行する支持体上にプレコート液塗布手
段によってプレコート液を塗布し、上記プレコート液塗
布手段によって塗布されたプレコート液の一部を支持体
移動方向上流側のリップのエッジにより掻き取るととも
に、更に一層以上の塗布液をスリットによって塗布する
ダイコーティング方法において、支持体移動方向下流側
のリップに、上記スリット先端側のエッジ部に面取りが
施され、スリット面に対して傾斜する傾斜平面が形成さ
れるとともに、この傾斜平面と上記リップの支持体移動
方向下流側傾斜面とで構成されるエッジ部が曲面とされ
ている塗布液用ダイを用いることを特徴とする。
法は、連続的に走行する支持体上にプレコート液塗布手
段によってプレコート液を塗布し、上記プレコート液塗
布手段によって塗布されたプレコート液の一部を支持体
移動方向上流側のリップのエッジにより掻き取るととも
に、更に一層以上の塗布液をスリットによって塗布する
ダイコーティング方法において、支持体移動方向下流側
のリップに、上記スリット先端側のエッジ部に面取りが
施され、スリット面に対して傾斜する傾斜平面が形成さ
れるとともに、この傾斜平面と上記リップの支持体移動
方向下流側傾斜面とで構成されるエッジ部が曲面とされ
ている塗布液用ダイを用いることを特徴とする。
【0015】リップの先端面を曲面および傾斜平面で構
成される面取り面にすることで、塗布液を全幅に均一に
塗布できるようになり、スジ乱れの無い安定した塗布状
態が得られるようになる。
成される面取り面にすることで、塗布液を全幅に均一に
塗布できるようになり、スジ乱れの無い安定した塗布状
態が得られるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明を適用したダイコーティン
グ装置の一構成例である。
グ装置の一構成例である。
【0018】このダイコーティング装置は、支持体1に
プレコート液2を塗布するプレコート液塗布装置3と、
塗布液4を塗布する塗布液用ダイ5と、支持体1をガイ
ドするガイドロール6、7とを備える。
プレコート液2を塗布するプレコート液塗布装置3と、
塗布液4を塗布する塗布液用ダイ5と、支持体1をガイ
ドするガイドロール6、7とを備える。
【0019】プレコート液塗布装置3としては、プレコ
ート液2をスリット3aから高速で吐出させ、塗布幅に
プレコート液2の均一な膜を形成し、支持体1と非接触
で支持体1上に塗布を行うエクストルージョン型ダイが
好適である。しかし、これに限らず、グラビアコータ
ー、ロールコーター、ブレードコーターなど一般的に使
用されている公知の塗布装置でもよい。
ート液2をスリット3aから高速で吐出させ、塗布幅に
プレコート液2の均一な膜を形成し、支持体1と非接触
で支持体1上に塗布を行うエクストルージョン型ダイが
好適である。しかし、これに限らず、グラビアコータ
ー、ロールコーター、ブレードコーターなど一般的に使
用されている公知の塗布装置でもよい。
【0020】図1では支持体1を上側から下側へ向かっ
て走行させるかたちでプレコーティングを行う一例を示
している。この場合、プレコート液塗布装置3はガイド
ロール6の上流側に設置され、支持体1はガイドロール
6によって走行方向を変えられる。しかし、これに限定
されるものではなく、プレコート液塗布装置3を、塗布
液用ダイ5とその上流側のガイドロール6との間に設置
してもよい。
て走行させるかたちでプレコーティングを行う一例を示
している。この場合、プレコート液塗布装置3はガイド
ロール6の上流側に設置され、支持体1はガイドロール
6によって走行方向を変えられる。しかし、これに限定
されるものではなく、プレコート液塗布装置3を、塗布
液用ダイ5とその上流側のガイドロール6との間に設置
してもよい。
【0021】プレコート液2には、例えば、塗布液4に
含まれる有機溶剤と同じ種類の有機溶剤が単独で、また
は複数混合したものが使用される。
含まれる有機溶剤と同じ種類の有機溶剤が単独で、また
は複数混合したものが使用される。
【0022】塗布液用ダイ5には、その先端面を構成す
るフロントリップ8およびコーティングリップ9を備
え、フロントリップ8とコーティングリップ9との間に
スリット10が形成されたエクストルージョン型ダイが
用いられる。
るフロントリップ8およびコーティングリップ9を備
え、フロントリップ8とコーティングリップ9との間に
スリット10が形成されたエクストルージョン型ダイが
用いられる。
【0023】スリット10は塗布液用ダイ5内部に溜め
られた塗布液4を吐出する吐出口となる。フロントリッ
プ8は、スリット10の出口から支持体移動方向の上流
側に位置する。また、コーティングリップ9はスリット
10の出口から支持体移動方向の下流側に位置し、かつ
前記フロントリップ8のスリット10の出口部における
接線よりも反支持体方向にその先端部が後退するように
配設される。
られた塗布液4を吐出する吐出口となる。フロントリッ
プ8は、スリット10の出口から支持体移動方向の上流
側に位置する。また、コーティングリップ9はスリット
10の出口から支持体移動方向の下流側に位置し、かつ
前記フロントリップ8のスリット10の出口部における
接線よりも反支持体方向にその先端部が後退するように
配設される。
【0024】この塗布液用ダイ5は、2本のガイドロー
ル6、7の間に設置され、フロントリップ8およびコー
ティングリップ9が上記支持体1の表面に対向するよう
に配設される。
ル6、7の間に設置され、フロントリップ8およびコー
ティングリップ9が上記支持体1の表面に対向するよう
に配設される。
【0025】プレコート液塗布装置3によってプレコー
ト液2を塗布された支持体1は、続いて塗布液用ダイ5
によって塗布液4が塗布される。このときフロントリッ
プ8の上流側エッジ部分でプレコート液2の一部が掻き
取られる。フロントリップ8上流側は、プレコート液2
によって液封された状態となり、同伴エアーの進入を防
ぐことができる。フロントリップ8の上流側エッジ部分
で支持体1の削れやスジの発生等を防ぐためにフロント
リップ8の上流側エッジに面取りを施してもよい。塗布
液4としては、例えば、磁気ディスクや磁気テープ等磁
気記憶媒体の、磁気記録層用塗料や磁気記録層裏面用バ
ック塗料等が用いられる。
ト液2を塗布された支持体1は、続いて塗布液用ダイ5
によって塗布液4が塗布される。このときフロントリッ
プ8の上流側エッジ部分でプレコート液2の一部が掻き
取られる。フロントリップ8上流側は、プレコート液2
によって液封された状態となり、同伴エアーの進入を防
ぐことができる。フロントリップ8の上流側エッジ部分
で支持体1の削れやスジの発生等を防ぐためにフロント
リップ8の上流側エッジに面取りを施してもよい。塗布
液4としては、例えば、磁気ディスクや磁気テープ等磁
気記憶媒体の、磁気記録層用塗料や磁気記録層裏面用バ
ック塗料等が用いられる。
【0026】塗布液4の塗布時において、コーティング
リップ9の先端面が平坦であると、塗りムラが発生しス
ジ状の乱れとなる恐れがある。
リップ9の先端面が平坦であると、塗りムラが発生しス
ジ状の乱れとなる恐れがある。
【0027】そこで本発明を適用したダイコーティング
装置およびダイコーティング方法では、塗布液を均一な
厚さで塗布し、安定した塗布状態を得るためにコーティ
ングリップ9の先端面を曲面と傾斜平面で構成される面
取り面とする。そのコーティングリップ9の先端面の拡
大断面図を図2に示す。
装置およびダイコーティング方法では、塗布液を均一な
厚さで塗布し、安定した塗布状態を得るためにコーティ
ングリップ9の先端面を曲面と傾斜平面で構成される面
取り面とする。そのコーティングリップ9の先端面の拡
大断面図を図2に示す。
【0028】コーティングリップ9の先端面は支持体移
動方向上流側が傾斜平面11とされ、支持体移動方向下
流側が円弧状の曲面12とされる。
動方向上流側が傾斜平面11とされ、支持体移動方向下
流側が円弧状の曲面12とされる。
【0029】上記曲面12の半径Rは、0.01mm以
上、1.0mm以下であることが好ましい。Rが0.0
1mm未満、または1.0mmより大きいと塗布スジが
増加する。
上、1.0mm以下であることが好ましい。Rが0.0
1mm未満、または1.0mmより大きいと塗布スジが
増加する。
【0030】上記傾斜平面11とコーティングリップ9
の支持体移動方向下流側の傾斜面13とのなす角度α
は、25゜以上、140゜以下であることが好ましい。
αが25゜未満であると、先端が欠けやすくなり、塗布
スジが増加する。αが140゜より大きいと、先端部に
塗布液の汚れが付着しやすくなる。
の支持体移動方向下流側の傾斜面13とのなす角度α
は、25゜以上、140゜以下であることが好ましい。
αが25゜未満であると、先端が欠けやすくなり、塗布
スジが増加する。αが140゜より大きいと、先端部に
塗布液の汚れが付着しやすくなる。
【0031】上記傾斜平面11とコーティングリップ9
の支持体移動方向上流側のスリット面14とのなす角度
βは、25゜以上、180゜未満であることが好まし
い。βが25゜未満であると、塗布スジが増加する。β
が180゜以上であるとスリットを塞ぐかたちとなり、
塗布液の吐出が防げられてしまう。
の支持体移動方向上流側のスリット面14とのなす角度
βは、25゜以上、180゜未満であることが好まし
い。βが25゜未満であると、塗布スジが増加する。β
が180゜以上であるとスリットを塞ぐかたちとなり、
塗布液の吐出が防げられてしまう。
【0032】コーティングリップ9の先端面の形状を最
適化することで、コーティングリップ9の先端部の欠け
や汚れの付着を防ぐことができる。塗布液4を均一にム
ラ無く塗布することができ、高速でも安定した塗布状態
を得られるようになる。また、巻き取り後のロール形状
が良くなり、品質の向上にもつながる。
適化することで、コーティングリップ9の先端部の欠け
や汚れの付着を防ぐことができる。塗布液4を均一にム
ラ無く塗布することができ、高速でも安定した塗布状態
を得られるようになる。また、巻き取り後のロール形状
が良くなり、品質の向上にもつながる。
【0033】
【実施例】以下、上述した構成を有する塗布装置を用い
て行った塗布実験について説明する。
て行った塗布実験について説明する。
【0034】プレコート液塗布装置、塗布液用ダイに
は、ともにエクストルージョン型ダイを用いた。
は、ともにエクストルージョン型ダイを用いた。
【0035】ここで、プレコート液用ダイはステンレス
鋼製であり、プレコート液用ダイ幅は700mmであ
る。スリット隙間を0.03mm、塗布幅を610mm
に設定した。
鋼製であり、プレコート液用ダイ幅は700mmであ
る。スリット隙間を0.03mm、塗布幅を610mm
に設定した。
【0036】また、プレコート液はメチルエチルケト
ン、トルエン、シクロヘキサノンをそれぞれ5:3:2
の比率で混合した混合有機溶剤を用い、プレコート液厚
を20〜40μmとした。
ン、トルエン、シクロヘキサノンをそれぞれ5:3:2
の比率で混合した混合有機溶剤を用い、プレコート液厚
を20〜40μmとした。
【0037】一方、塗布液用ダイのフロントリップ、コ
ーティングリップは超硬合金製であり、塗布液用ダイ幅
は700mmである。スリット隙間を0.1mm、塗布
幅を600mmに設定した。
ーティングリップは超硬合金製であり、塗布液用ダイ幅
は700mmである。スリット隙間を0.1mm、塗布
幅を600mmに設定した。
【0038】また、塗布液は磁気記録媒体バック面用塗
料を用い、塗布厚は0.5〜0.9μmに設定した。
料を用い、塗布厚は0.5〜0.9μmに設定した。
【0039】被塗布物となる支持体は幅620mm、厚
さ9μmのポリエチレンテレフタラートを使用し、全幅
に10〜15kgwの張力がかかる条件で塗布速度を2
00m/分〜800m/分として塗布実験を行った。
さ9μmのポリエチレンテレフタラートを使用し、全幅
に10〜15kgwの張力がかかる条件で塗布速度を2
00m/分〜800m/分として塗布実験を行った。
【0040】〈実施例1〉図3に示すように、コーティ
ングリップの先端面を支持体移動方向上流側が傾斜平面
21、支持体移動方向下流側が円弧状の曲面22で構成
される面取り面とした。
ングリップの先端面を支持体移動方向上流側が傾斜平面
21、支持体移動方向下流側が円弧状の曲面22で構成
される面取り面とした。
【0041】上記曲面22の半径Rを0.005mmと
し、上記傾斜平面21と、コーティングリップの支持体
移動方向下流側傾斜面23とのなす角度αを110゜と
し、上記傾斜平面21と、コーティングリップの支持体
移動方向上流側スリット面24とのなす角度βを120
゜として塗布実験を行った。
し、上記傾斜平面21と、コーティングリップの支持体
移動方向下流側傾斜面23とのなす角度αを110゜と
し、上記傾斜平面21と、コーティングリップの支持体
移動方向上流側スリット面24とのなす角度βを120
゜として塗布実験を行った。
【0042】〈実施例2〉曲面22の半径Rを0.01
mmとした以外は、実施例1と同様にして塗布実験を行
った。
mmとした以外は、実施例1と同様にして塗布実験を行
った。
【0043】〈実施例3〉曲面22の半径Rを0.05
mmとした以外は、実施例1と同様にして塗布実験を行
った。
mmとした以外は、実施例1と同様にして塗布実験を行
った。
【0044】〈実施例4〉曲面22の半径Rを0.1m
mとした以外は、実施例1と同様にして塗布実験を行っ
た。
mとした以外は、実施例1と同様にして塗布実験を行っ
た。
【0045】〈実施例5〉曲面22の半径Rを0.5m
mとした以外は、実施例1と同様にして塗布実験を行っ
た。
mとした以外は、実施例1と同様にして塗布実験を行っ
た。
【0046】〈実施例6〉曲面22の半径Rを1.0m
mとした以外は、実施例1と同様にして塗布実験を行っ
た。
mとした以外は、実施例1と同様にして塗布実験を行っ
た。
【0047】〈実施例7〉曲面22の半径Rを1.1m
mとした以外は、実施例1と同様にして塗布実験を行っ
た。
mとした以外は、実施例1と同様にして塗布実験を行っ
た。
【0048】〈実施例8〉図4に示すように、コーティ
ングリップの先端面を支持体移動方向上流側が傾斜平面
31、支持体移動方向下流側が円弧状の曲面32で構成
される面取り面とした。
ングリップの先端面を支持体移動方向上流側が傾斜平面
31、支持体移動方向下流側が円弧状の曲面32で構成
される面取り面とした。
【0049】上記曲面32の半径Rを0.5mmとし、
上記傾斜平面31と、コーティングリップの支持体移動
方向下流側の傾斜面33とのなす角度αを15゜とし、
上記傾斜平面31と、コーティングリップの支持体移動
方向上流側のスリット面34とのなす角度βを120゜
として塗布実験を行った。
上記傾斜平面31と、コーティングリップの支持体移動
方向下流側の傾斜面33とのなす角度αを15゜とし、
上記傾斜平面31と、コーティングリップの支持体移動
方向上流側のスリット面34とのなす角度βを120゜
として塗布実験を行った。
【0050】〈実施例9〉傾斜平面31と傾斜面33と
のなす角度αを25゜とした以外は、実施例8と同様に
して塗布実験を行った。
のなす角度αを25゜とした以外は、実施例8と同様に
して塗布実験を行った。
【0051】〈実施例10〉傾斜平面31と傾斜面33
とのなす角度αを80゜とした以外は、実施例8と同様
にして塗布実験を行った。
とのなす角度αを80゜とした以外は、実施例8と同様
にして塗布実験を行った。
【0052】〈実施例11〉傾斜平面31と傾斜面33
とのなす角度αを90゜とした以外は、実施例8と同様
にして塗布実験を行った。
とのなす角度αを90゜とした以外は、実施例8と同様
にして塗布実験を行った。
【0053】〈実施例12〉傾斜平面31と傾斜面33
とのなす角度αを140゜とした以外は、実施例8と同
様にして塗布実験を行った。
とのなす角度αを140゜とした以外は、実施例8と同
様にして塗布実験を行った。
【0054】〈実施例13〉傾斜平面31と傾斜面33
とのなす角度αを150゜とした以外は、実施例8と同
様にして塗布実験を行った。
とのなす角度αを150゜とした以外は、実施例8と同
様にして塗布実験を行った。
【0055】〈実施例14〉図5に示すように、コーテ
ィングリップの先端面を支持体移動方向上流側が傾斜平
面41、支持体移動方向下流側が円弧状の曲面42で構
成される面取り面とした。
ィングリップの先端面を支持体移動方向上流側が傾斜平
面41、支持体移動方向下流側が円弧状の曲面42で構
成される面取り面とした。
【0056】上記曲面42の半径Rを0.5mmとし、
上記傾斜平面41と、コーティングリップの支持体移動
方向下流側の傾斜面43とのなす角度αを110゜と
し、上記傾斜平面41と、コーティングリップの支持体
移動方向上流側のスリット面44とのなす角度βを15
゜として塗布実験を行った。
上記傾斜平面41と、コーティングリップの支持体移動
方向下流側の傾斜面43とのなす角度αを110゜と
し、上記傾斜平面41と、コーティングリップの支持体
移動方向上流側のスリット面44とのなす角度βを15
゜として塗布実験を行った。
【0057】〈実施例15〉傾斜平面41とスリット面
44とのなす角度βを25゜とした以外は、実施例14
と同様にして塗布実験を行った。
44とのなす角度βを25゜とした以外は、実施例14
と同様にして塗布実験を行った。
【0058】〈実施例16〉傾斜平面41とスリット面
44とのなす角度βを80゜とした以外は、実施例14
と同様にして塗布実験を行った。
44とのなす角度βを80゜とした以外は、実施例14
と同様にして塗布実験を行った。
【0059】〈実施例17〉傾斜平面41とスリット面
44とのなす角度βを90゜とした以外は、実施例14
と同様にして塗布実験を行った。
44とのなす角度βを90゜とした以外は、実施例14
と同様にして塗布実験を行った。
【0060】〈実施例18〉傾斜平面41とスリット面
44とのなす角度βを120゜とした以外は、実施例1
4と同様にして塗布実験を行った。
44とのなす角度βを120゜とした以外は、実施例1
4と同様にして塗布実験を行った。
【0061】〈実施例19〉傾斜平面41とスリット面
44とのなす角度βを170゜とした以外は、実施例1
4と同様にして塗布実験を行った。
44とのなす角度βを170゜とした以外は、実施例1
4と同様にして塗布実験を行った。
【0062】〈実施例20〉傾斜平面41とスリット面
44とのなす角度βを180゜とした以外は、実施例1
4と同様にして塗布実験を行った。
44とのなす角度βを180゜とした以外は、実施例1
4と同様にして塗布実験を行った。
【0063】〈比較例1〉前述した従来例である特開平
5−293420号公報に記載されている、エクストル
ージョン型ダイの支持体移動方向下流側リップ先端面の
形状について、比較例として再現実験を行った。
5−293420号公報に記載されている、エクストル
ージョン型ダイの支持体移動方向下流側リップ先端面の
形状について、比較例として再現実験を行った。
【0064】これは、支持体移動方向下流側リップ先端
面に面取りを施し、平面からなる面取り面57を形成す
るものである。
面に面取りを施し、平面からなる面取り面57を形成す
るものである。
【0065】この比較例においては図7に示すように、
上記面取り面57の幅Lを0.05mmとし、上記面取
り面57と、上記リップ支持体移動方向下流側の傾斜面
58とのなす角度α1を40゜とし、上記面取り面57
と、上記リップ支持体移動方向上流側のスリット面59
とのなす角度β1を120゜とし、上記リップ支持体移
動方向下流側の傾斜面58と、上記リップから離れてい
く支持体55とのなす角度θを25゜として塗布実験を
行った。
上記面取り面57の幅Lを0.05mmとし、上記面取
り面57と、上記リップ支持体移動方向下流側の傾斜面
58とのなす角度α1を40゜とし、上記面取り面57
と、上記リップ支持体移動方向上流側のスリット面59
とのなす角度β1を120゜とし、上記リップ支持体移
動方向下流側の傾斜面58と、上記リップから離れてい
く支持体55とのなす角度θを25゜として塗布実験を
行った。
【0066】〈比較例2〉面取り面57と、傾斜面58
とのなす角度α1を110゜とし、面取り面57とスリ
ット面59とのなす角度β1を40゜とした以外は、比
較例1と同様にして塗布実験を行った。
とのなす角度α1を110゜とし、面取り面57とスリ
ット面59とのなす角度β1を40゜とした以外は、比
較例1と同様にして塗布実験を行った。
【0067】〈比較例3〉面取り面57と、傾斜面58
とのなす角度α1を110゜とし、面取り面57とスリ
ット面59とのなす角度β1を80゜とした以外は、比
較例1と同様にして塗布実験を行った。
とのなす角度α1を110゜とし、面取り面57とスリ
ット面59とのなす角度β1を80゜とした以外は、比
較例1と同様にして塗布実験を行った。
【0068】〈比較例4〉面取り面57と、傾斜面58
とのなす角度α1を110゜とし、面取り面57とスリ
ット面59とのなす角度β1を90゜とした以外は、比
較例1と同様にして塗布実験を行った。
とのなす角度α1を110゜とし、面取り面57とスリ
ット面59とのなす角度β1を90゜とした以外は、比
較例1と同様にして塗布実験を行った。
【0069】〈比較例5〉面取り面57と、傾斜面58
とのなす角度α1を110゜とし、面取り面57とスリ
ット面59とのなす角度β1を120゜とした以外は、
比較例1と同様にして塗布実験を行った。
とのなす角度α1を110゜とし、面取り面57とスリ
ット面59とのなす角度β1を120゜とした以外は、
比較例1と同様にして塗布実験を行った。
【0070】〈比較例6〉面取り面57と、傾斜面58
とのなす角度α1を110゜とし、面取り面57とスリ
ット面59とのなす角度β1を170゜とした以外は、
比較例1と同様にして塗布実験を行った。
とのなす角度α1を110゜とし、面取り面57とスリ
ット面59とのなす角度β1を170゜とした以外は、
比較例1と同様にして塗布実験を行った。
【0071】〈比較例7〉面取り面57と、傾斜面58
とのなす角度α1を140゜とし、面取り面57とスリ
ット面59とのなす角度β1を120゜とした以外は、
比較例1と同様にして塗布実験を行った。
とのなす角度α1を140゜とし、面取り面57とスリ
ット面59とのなす角度β1を120゜とした以外は、
比較例1と同様にして塗布実験を行った。
【0072】塗布実験の評価 以上の条件で行った塗布実験についての評価を表1〜表
4に示す。
4に示す。
【0073】評価は、塗布面積10,000m2当たりの
塗布スジ発生本数、および設定塗布厚に対する塗布厚ム
ラについて行った。また、良否の判定は、塗布スジの発
生本数で行い、塗布スジが全く見られない場合を◎、1
〜2本見られる場合を○、3〜4本見られる場合を△、
5本以上見られる場合を×とした。
塗布スジ発生本数、および設定塗布厚に対する塗布厚ム
ラについて行った。また、良否の判定は、塗布スジの発
生本数で行い、塗布スジが全く見られない場合を◎、1
〜2本見られる場合を○、3〜4本見られる場合を△、
5本以上見られる場合を×とした。
【0074】曲面の半径Rをそれぞれ変えて行った実施
例1〜実施例7についての評価を表1に示す。
例1〜実施例7についての評価を表1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】曲面の半径Rを変化させた場合、Rが0.
01mm以上、1.0mm以下の範囲で塗布スジが少な
く、塗布厚ムラも少ない良好な塗布状態が得られた。さ
らに、Rが0.1mm以上、0.5mm以下の範囲でよ
り良好な塗布状態が得られた。
01mm以上、1.0mm以下の範囲で塗布スジが少な
く、塗布厚ムラも少ない良好な塗布状態が得られた。さ
らに、Rが0.1mm以上、0.5mm以下の範囲でよ
り良好な塗布状態が得られた。
【0077】Rが0.01mm未満、または1.0mm
より大きいといずれも塗布スジが増加し、均一に塗布が
行われなかった。この結果より、コーティングリップの
先端面に曲面を配することでスジ状の塗布ムラを改善で
きることがわかった。
より大きいといずれも塗布スジが増加し、均一に塗布が
行われなかった。この結果より、コーティングリップの
先端面に曲面を配することでスジ状の塗布ムラを改善で
きることがわかった。
【0078】傾斜平面31と、スリット面33とのなす
角度αをそれぞれ変えて行った実施例8〜実施例13に
ついての評価を表2に示す。
角度αをそれぞれ変えて行った実施例8〜実施例13に
ついての評価を表2に示す。
【0079】
【表2】
【0080】傾斜平面31と、スリット面33とのなす
角度αを変化させた場合、αが25゜以上、140゜以
下の範囲で塗布スジが少なく、塗布厚ムラも少ない良好
な塗布状態が得られた。さらに、αが80゜以上、90
゜以下の範囲でより良好な塗布状態が得られた。
角度αを変化させた場合、αが25゜以上、140゜以
下の範囲で塗布スジが少なく、塗布厚ムラも少ない良好
な塗布状態が得られた。さらに、αが80゜以上、90
゜以下の範囲でより良好な塗布状態が得られた。
【0081】αが25゜未満であると、塗布スジが増加
する傾向が見られた。これは、先端部がシャープである
ため、曲面化しても先端が欠けやすくなるためである。
また、αが140゜以上であると、先端部に塗布液の汚
れが付着しやすくなり、塗布スジが発生した。
する傾向が見られた。これは、先端部がシャープである
ため、曲面化しても先端が欠けやすくなるためである。
また、αが140゜以上であると、先端部に塗布液の汚
れが付着しやすくなり、塗布スジが発生した。
【0082】傾斜平面41と、スリット面44とのなす
角度βをそれぞれ変えて行った実施例14〜実施例20
についての評価を表3に示す。
角度βをそれぞれ変えて行った実施例14〜実施例20
についての評価を表3に示す。
【0083】
【表3】
【0084】傾斜平面41と、スリット面44とのなす
角度βを変化させた場合、βが25゜以上、180゜未
満の範囲で塗布スジが少なく、塗布厚ムラも少ない良好
な塗布状態が得られた。さらに、βが90゜以上120
゜以下の範囲でより良好な塗布状態が得られた。
角度βを変化させた場合、βが25゜以上、180゜未
満の範囲で塗布スジが少なく、塗布厚ムラも少ない良好
な塗布状態が得られた。さらに、βが90゜以上120
゜以下の範囲でより良好な塗布状態が得られた。
【0085】βが90゜未満になると、塗布スジが増加
する傾向が見られたが、傾斜平面41と、スリット面4
4とのなす角を面取りし曲面化することにより改善され
た。βが25゜未満であると角を面取りしても塗布スジ
の増加は防げなかった。βが180゜以上であるとスリ
ットを塞ぐかたちとなり、塗布液の吐出が防げられてし
まう。
する傾向が見られたが、傾斜平面41と、スリット面4
4とのなす角を面取りし曲面化することにより改善され
た。βが25゜未満であると角を面取りしても塗布スジ
の増加は防げなかった。βが180゜以上であるとスリ
ットを塞ぐかたちとなり、塗布液の吐出が防げられてし
まう。
【0086】この結果より、傾斜平面41と、スリット
面44とのなす角の角度を適正化し、角を曲面化するこ
とによりスジ状の塗布ムラを改善できることがわかっ
た。
面44とのなす角の角度を適正化し、角を曲面化するこ
とによりスジ状の塗布ムラを改善できることがわかっ
た。
【0087】特開平5−293420号公報に報告され
ている、エクストルージョン型ダイの支持体移動方向下
流側リップ先端面の形状について、面取り面57と、傾
斜面58とのなす角度α1、および面取り面57と、ス
リット面59とのなす角度β1をそれぞれ変えて行った
比較例1〜比較例7についての評価を表4に示す。
ている、エクストルージョン型ダイの支持体移動方向下
流側リップ先端面の形状について、面取り面57と、傾
斜面58とのなす角度α1、および面取り面57と、ス
リット面59とのなす角度β1をそれぞれ変えて行った
比較例1〜比較例7についての評価を表4に示す。
【0088】
【表4】
【0089】全体的に塗布スジが多く発生し、また塗布
厚ムラも大きかった。特に、α1またはβ1が90゜未満
のとき、この傾向は顕著であった。
厚ムラも大きかった。特に、α1またはβ1が90゜未満
のとき、この傾向は顕著であった。
【0090】これに対し、本発明を適用したダイコーテ
ィング装置およびダイコーティング方法では、面取り面
を曲面と傾斜平面から構成することにより、傾斜平面と
傾斜面とのなす角度α、または傾斜平面とスリット面と
のなす角度βが25゜と小さいときでもスジ状の塗布ム
ラがなく均一に、かつ安定に塗布できた。
ィング装置およびダイコーティング方法では、面取り面
を曲面と傾斜平面から構成することにより、傾斜平面と
傾斜面とのなす角度α、または傾斜平面とスリット面と
のなす角度βが25゜と小さいときでもスジ状の塗布ム
ラがなく均一に、かつ安定に塗布できた。
【0091】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るダイコーティング装置およびダイコーティング方
法においてはコーティングリップへの異物のトラップを
防ぎ、支持体全幅にわたって均一に塗布できるようにな
り、低速から800m/分の高速まで、広範囲で良好な
塗布状態が得られるようになった。
に係るダイコーティング装置およびダイコーティング方
法においてはコーティングリップへの異物のトラップを
防ぎ、支持体全幅にわたって均一に塗布できるようにな
り、低速から800m/分の高速まで、広範囲で良好な
塗布状態が得られるようになった。
【0092】さらに巻き取り後のロール形状が良好とな
り裁断後の歩留まりが向上し、品質の安定化にもつなが
った。
り裁断後の歩留まりが向上し、品質の安定化にもつなが
った。
【図1】本発明を適用したダイコーティング装置の一構
成例を示す模式図である。
成例を示す模式図である。
【図2】本発明を適用したダイコーティング装置に使用
される塗布液用ダイのコーティングリップの一例を拡大
して示す断面図である。
される塗布液用ダイのコーティングリップの一例を拡大
して示す断面図である。
【図3】本発明を適用したダイコーティング装置に使用
される塗布液用ダイのコーティングリップの一例を拡大
して示す断面図である。
される塗布液用ダイのコーティングリップの一例を拡大
して示す断面図である。
【図4】本発明を適用したダイコーティング装置に使用
される塗布液用ダイのコーティングリップの一例を拡大
して示す断面図である。
される塗布液用ダイのコーティングリップの一例を拡大
して示す断面図である。
【図5】本発明を適用したダイコーティング装置に使用
される塗布液用ダイのコーティングリップの一例を拡大
して示す断面図である。
される塗布液用ダイのコーティングリップの一例を拡大
して示す断面図である。
【図6】従来のダイコーティング装置に使用されるダイ
の部分を拡大して示す断面図である。
の部分を拡大して示す断面図である。
【図7】従来のダイコーティング装置に使用されるダイ
の支持体移動方向下流側リップの一例を拡大して示す断
面図である。
の支持体移動方向下流側リップの一例を拡大して示す断
面図である。
1 支持体、 2 プレコート液、 3 プレコート液
塗布装置、 4 塗布液、 5 塗布液用ダイ、 9
コーティングリップ、 11 傾斜平面、 12 曲面
13 傾斜面、 14 スリット面
塗布装置、 4 塗布液、 5 塗布液用ダイ、 9
コーティングリップ、 11 傾斜平面、 12 曲面
13 傾斜面、 14 スリット面
Claims (8)
- 【請求項1】 連続的に走行する支持体上にプレコート
液を塗布するプレコート液塗布手段と、 上記プレコート液塗布手段によって塗布されたプレコー
ト液の一部を支持体移動方向上流側のリップのエッジに
より掻き取るとともに、更に一層以上の塗布液を塗布す
るスリットを有する塗布液用ダイとを備え、 上記塗布液用ダイの支持体移動方向下流側のリップは、
上記スリット先端側のエッジ部が面取りされ、スリット
面に対して傾斜する傾斜平面が形成されるとともに、こ
の傾斜平面と上記リップの支持体移動方向下流側傾斜面
とで構成されるエッジ部が曲面とされていることを特徴
とするダイコーティング装置。 - 【請求項2】 上記曲面は円弧状をなし、その半径が
0.01mm以上、1.0mm以下であることを特徴と
する請求項1記載のダイコーティング装置。 - 【請求項3】 上記傾斜平面と、上記リップの支持体移
動方向下流側傾斜面とのなす角度が25゜以上、140
゜以下であることを特徴とする請求項1記載のダイコー
ティング装置。 - 【請求項4】 上記傾斜平面と、上記リップの支持体移
動方向上流側スリット面とのなす角度が、25゜以上、
180゜未満であることを特徴とする請求項1記載のダ
イコーティング装置。 - 【請求項5】 連続的に走行する支持体上にプレコート
液塗布手段によってプレコート液を塗布し、上記プレコ
ート液塗布手段によって塗布されたプレコート液の一部
を支持体移動方向上流側のリップのエッジにより掻き取
るとともに、更に一層以上の塗布液をスリットによって
塗布するダイコーティング方法において、 支持体移動方向下流側のリップに、上記スリット先端側
のエッジ部に面取りが施され、スリット面に対して傾斜
する傾斜平面が形成されるとともに、この傾斜平面と上
記リップの支持体移動方向下流側傾斜面とで構成される
エッジ部が曲面とされている塗布液用ダイを用いること
を特徴とするダイコーティング方法。 - 【請求項6】 上記塗布液用ダイは、曲面が円弧状であ
り、その半径が0.01mm以上、1.0mm以下であ
ることを特徴とする請求項5記載のダイコーティング方
法。 - 【請求項7】 上記塗布液用ダイは、傾斜平面と、上記
リップ支持体移動方向下流側傾斜面とのなす角度が25
゜以上、140゜以下であることを特徴とする請求項5
記載のダイコーティング方法。 - 【請求項8】 上記塗布液用ダイは、傾斜平面と、上記
リップ支持体移動方向上流側スリット面とのなす角度が
25゜以上、180゜未満であることを特徴とする請求
項5記載のダイコーティング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12592797A JPH10320770A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | ダイコーティング装置およびダイコーティング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12592797A JPH10320770A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | ダイコーティング装置およびダイコーティング方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10320770A true JPH10320770A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=14922405
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12592797A Withdrawn JPH10320770A (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | ダイコーティング装置およびダイコーティング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10320770A (ja) |
-
1997
- 1997-05-15 JP JP12592797A patent/JPH10320770A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040803 |