JPH10323075A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JPH10323075A
JPH10323075A JP9127019A JP12701997A JPH10323075A JP H10323075 A JPH10323075 A JP H10323075A JP 9127019 A JP9127019 A JP 9127019A JP 12701997 A JP12701997 A JP 12701997A JP H10323075 A JPH10323075 A JP H10323075A
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JP
Japan
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speed
tape
servo
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speed information
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JP9127019A
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English (en)
Inventor
Yoshimichi Namikata
義道 南方
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープと回転ドラムの相対速度を制御し
て、高速走行時にサーボロックが外れたときでもテープ
情報の読み出しを行なうことができるようにする。 【解決手段】 テープ速度がある倍速度で走行している
ときにそのテープ速度の変動を監視し(S001)、テープ
速度がデータ再生可能とされる許容範囲を超えて低下し
た場合は、テープ速度の低下に応じて相対速度リファレ
ンスを下げるように制御する(S002)。ここで相対速度
リファレンスが下げられ、つまりテープ速度基準情報及
びドラム回転数基準情報が下げられることで、磁気テー
プと回転ドラムの相対速度は略一定に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ドラムによる
ヘリカルスキャンによってテープ状の記録媒体に記録さ
れている情報を読み出す再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気テープを収納したテープカセットか
ら楽曲等の音声を再生する再生装置が普及している。こ
のような再生装置としてはヘリカルスキャン方式が適用
され、磁気テープの走行速度に対して所定の速度で回転
ドラムを回転させて回転ドラム上のヘッドにより斜め走
査を行なうようにされているものがある。また、このよ
うな再生装置にはAMS(Auto Music Sensor)と呼ば
れる機能を搭載したものがある。このAMS機能とは、
例えば音声信号が所定期間以上無音状態となる部分を捜
したり、或いは磁気テープに制御信号として記録されて
いるサブコードのスタートIDやプログラム番号等を検
出しながら磁気テープを早送り又は巻き戻し動作により
移送するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
再生装置において、例えば早送り/巻き戻しや曲の頭出
しを行なう場合、磁気テープを高速で走行させている
が、高速走行中においても磁気テープに記録されている
各種情報の読みだしができるように、磁気テープと回転
ドラムの相対速度が略一定となる制御を行なうことが必
要になる。このためには、例えばテープ速度に応じて回
転ドラム数を設定する方法がある。
【0004】例えばこのテープ速度からドラム回転数を
算出する方法では、テープ速度が常に制御部(マイコン
など)に解っており、キャプスタンサーボ(テープ走行
速度サーボ)によってテープ速度が正確にロックしてい
ることが条件となる。ところが、例えば外乱や電源電圧
の降下等、何らかの原因によりテープ速度が下がってし
まった場合、或いは急激に上がってしまった場合には、
サーボをオフとした状態で再び所定の速度に到達するま
で待つか、またはサーボをオンとした状態で相対速度と
して許容範囲内の速度となるような制御を行なうことに
なる。
【0005】しかし、例えばバッテリー電力の低下など
によって電源電圧が下がっている場合や、また、例えば
磁気テープの巻き状態によってリールハブがスムーズに
回転しない場合は所定の回転に到達させることができな
い場合がある。このため、磁気テープと回転ドラムの相
対速度が略一定とならない状態で、磁気テープの読み出
しを行なうことになるので、テープ情報(スタートI
D、プログラム番号など)を正確に読み取ることができ
ず、例えば曲の頭だしを行なうことができなくなるとい
う不都合が生じる。また、テープ情報からのRF信号を
検出することが困難とされるので、無音部分の検出も正
確に行なうことができない等の誤動作が発生してしま
う。さらに、アブソリュートタイム(絶対時間)等の各
種情報の表示も正確に行なうことができないので、ユー
ザに誤った情報を提供して混乱を招くという問題があ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するために、回転ドラムに搭載されたヘッドの
走査によって、走行しているテープ状記録媒体に記録さ
れている情報を読み出すことができる再生装置におい
て、供給された基準走行速度情報と、検出されるテープ
状記録媒体の現在の走行速度情報を用いてテープ状記録
媒体の走行速度制御を行い、また供給された基準回転速
度情報と、検出される前記回転ドラムの現在の回転速度
情報を用いて前記回転ドラムの回転速度制御を行うサー
ボ手段と、テープ走行とヘッド走査の間の相対速度が略
一定となる組み合わせの値として、前記基準走行速度情
報と前記基準回転速度情報を前記サーボ手段に供給する
サーボ基準設定手段と、前記サーボ基準設定手段によっ
て供給された前記基準走行速度情報と前記基準回転速度
情報に基づく前記サーボ手段の動作が実行されている際
に、前記相対速度の変動を検知することができる相対速
度変動検知手段を備え、前記サーボ基準設定手段は、前
記相対速度変動検知手段によって規定範囲以上の相対速
度の変動が検出された場合に、相対速度が略一定となる
組み合わせの値としての基準走行速度情報と基準回転速
度情報を変更し、前記サーボ手段に供給するように再生
装置を構成する。
【0007】本発明は、磁気テープとヘッドの相対速度
が許容範囲を超えた場合に、テープ走行速度に応じて、
磁気テープ走行速度とヘッド回転速度のサーボ基準とな
るリファレンスデータを変更するようにしている。した
がって、例えば外乱や電源電圧降下などによりテープ速
度がキャプスタンサーボの許容範囲を超えて低下した場
合でも、テープ走行速度とヘッド回転速度の相対速度を
維持することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の再生装置を例えば
DAT(Digital Audio Tape)プレーヤに適用した場合
の実施の形態を説明する。図1は本実施の形態のDAT
プレーヤの要部を示すブロック図である。磁気テープ9
0は図示していないテープカセット筐体内において、供
給リールS、巻取リールT間を走行可能に巻装された状
態で収納されている。この磁気テープ90に対する記録
再生を行うヘッド機構として、+アジマスの記録再生ヘ
ッド36A及び−アジマスの記録再生ヘッド36Bを搭
載した回転ドラム1が設けられる。回転ドラム1はドラ
ムモータ11によって回転駆動される。
【0009】記録再生時には、この回転ドラム1に対し
て、磁気テープ90はローディングピン9によりカセッ
ト筐体内から引き出され、所定のラップ角度だけ巻き付
けられる。例えばドラム径30mmの場合、ラップ角は
約180°となる。このように磁気テープ90は回転ド
ラム1の周面に巻き付けられた状態で供給リールSと巻
取リールTの間を走行する。このとき回転ドラム1の周
面に配されている記録再生ヘッド36A、36Bがそれ
ぞれ磁気テープ90に対してヘリカルスキャン方式での
走査を行なって記録/再生を実行する。
【0010】テープ走行はキャプスタンモータ10によ
り実行される。詳しいギア構成の説明は省略するが、キ
ャプスタンモータ10の回転力は所定のギア比でキャプ
スタン6に伝達され、キャプスタン6が回転する。磁気
テープ90を定速走行させる例えば記録時や再生時にお
いては、キャプスタン6はピンチローラ7とともに磁気
テープ90を挟んだ状態で磁気テープ90に圧接されて
おり、従ってキャプスタン6の回転に応じた速度で磁気
テープ90が走行される。このためキャプスタン6の回
転が所定速度で定速制御されることで、磁気テープ90
は所定速度で低速走行されることになる。記録時、通常
再生時のテープ走行速度を1倍速とすると、その1倍速
に相当する回転速度でキャプスタン6が回転されること
で記録再生時のテープ走行が行われ、またn倍速に相当
する回転速度でキャプスタン6が回転されることで変速
再生や高速サーチなどの際のテープ走行が行われる。
【0011】テープカセット内の供給リールSは、記録
再生装置の供給リールハブ2と係合された状態となって
おり、供給リールハブ2が回転することで回転される。
同様に巻取リールTは、巻取リールハブ3と係合された
状態となっており、巻取リールハブ3が回転することで
回転される。キャプスタンモータ10の回転力はギア系
8により供給リールハブ2と巻取リールハブ3の一方に
対して選択的に伝達される。即ち再生時、記録時、早送
り走行時には、キャプスタンモータ10の回転力が所定
のギア比により巻取リールハブ3に伝達され、巻取リー
ルハブ3が回転駆動されることで、走行される磁気テー
プ90を巻取リール3に巻き取っていく。また巻き戻し
走行時には、キャプスタンモータ10の回転力が所定の
ギア比により供給リールハブ3に伝達され、供給リール
ハブ3が回転駆動されることで、走行される磁気テープ
90が供給リール3に巻き取られていく。ギア系8の切
換はギア駆動部18により例えばサーボコントローラか
らの制御に基づいて行われる。
【0012】サーボコントローラ22は例えばマイクロ
コンピュータにより形成され、回転ドラム1の回転動作
及びテープ走行速度をそれぞれ所定速度とするサーボ制
御を行う。回転ドラム1についてはドラムFG12、ド
ラムPG(パルス発生器)13が設けられており、この
ドラムFG12、ドラムPG13から発生される信号が
サーボコントローラ22に供給される。
【0013】ドラムFG12は回転ドラム1の回転速度
に応じた周波数となるパルス信号FGdを発生させ、サ
ーボコントローラ22はこのパルス信号FGdによりド
ラム回転速度情報を得る。そしてその時点で設定されて
いる基準速度情報と、ドラムFG12から検出された現
在の回転速度情報とを比較することで、例えばPWM
(パルス幅変調)信号としてのドラムサーボエラー信号
Edを出力する。このドラムサーボエラー信号Edはロ
ーパスフィルタ17においてパルス幅に応じた電圧に変
換され、モータドライバ16に供給される。そしてモー
タドライバ16は供給されたドラムサーボエラー信号E
dに応じた電圧に応じてドラムモータ11に対して駆動
電力を印加し、回転ドラム1を回転駆動させる。このよ
うなフィードバック系により回転ドラム1は所定速度で
回転駆動される。またドラムサーボエラー信号Edを発
生させるために現在速度情報と比較する基準速度情報の
値を変更することで、ドラム回転速度を変化させること
ができる。
【0014】ドラムPG13は、例えば回転ドラム1の
回転位相位置が所定の位置となった時点でパルスが得ら
れる信号を出力する。サーボコントローラ22は、この
信号に基づいてAアジマストラックタイミング期間とB
アジマストラックタイミング期間を規定するスイッチン
グパルスを生成し、記録再生動作のスイッチング基準信
号としてコントローラ21及び所要回路部に供給する。
【0015】テープ走行のサーボ、即ちキャプスタンモ
ータ10及びリールハブ2,3の回転サーボについて
は、供給リールハブ2の回転に対応して周波数信号を出
力する供給リールFG4と、巻取リールハブ3の回転に
対応して周波数信号を出力する巻取リールFG5を用い
る。供給リールFG4から発生されるパルス信号FG
s、即ち供給リールSの回転速度に応じた周波数パルス
と、巻取リールFG5から発生されるパルス信号FG
t、即ち巻取リールTの回転速度に応じた周波数パルス
は、サーボコントローラ22に供給される。そしてサー
ボコントローラ22は、各周波数パルスからテープ走行
速度情報を得る。リール回転速度は磁気テープ90の巻
径によって変動するため、各リールの回転速度はそのま
まではテープ走行速度情報とはならないが、Sリールの
回転速度とTリールの回転速度両方を検知すれば、その
両回転速度情報からテープ走行速度を算出することがで
きる。
【0016】サーボコントローラ22は算出した現在の
テープ走行速度情報を、そのときの倍速値に応じて設定
されている基準走行速度情報とを比較することで、例え
ばPWM(パルス幅変調)信号としての走行サーボエラ
ー信号Ecを出力する。この走行サーボエラー信号Ec
はローパスフィルタ15においてパルス幅に応じた電圧
に変換され、モータドライバ14に供給される。そして
モータドライバ14は供給された走行サーボエラー信号
Ecに応じた電圧に基づいて、キャプスタンモータ10
に対して駆動電力を印加し、キャプスタン6及びリール
ハブ(2又は3)を回転駆動させる。
【0017】このようなフィードバック系によりテープ
走行は所定速度での定速走行に制御される。また走行サ
ーボエラー信号Ecを発生させるために現在のテープ走
行速度と比較する基準速度走行情報の値を変更すること
で、テープ走行速度を変化させることができる。例えば
通常の記録/再生時の走行速度の他に、フォワード方向
及びリワインド方向での高速走行、低速走行を実現でき
る。磁気テープ90に記録する例えば音声信号は、アナ
ログ音声信号Ainとして入力処理部31に供給される
か、もしくはデジタル音声信号Dinとしてデジタルイン
ターフェース部40に供給される。マイクロホンや他の
オーディオ機器からのライン接続により入力されたアナ
ログ音声信号Ainは、入力処理部31で増幅処理、録音
レベル調整、リミッタ処理などが行われた後、A/D変
換器32でデジタルデータに変換され、エンコード/デ
コード部33に供給される。また他のオーディオ機器等
とのデジタル通信ケーブル接続により入力されたデジタ
ル音声信号Dinは、デジタルインターフェース部40で
通信フォーマットに対するデコードやサブコードデータ
等の抽出が行われた後、エンコード/デコード部33に
供給される。
【0018】エンコード/デコード部33では、供給さ
れたデジタル音声信号について記録エンコードを行う。
即ち、制御情報付加、パリティ生成、インターリーブ処
理、8−10変調等の処理を行い、生成した記録データ
を記録アンプ34に供給する。記録アンプ34では記録
データに対する等化処理、RF増幅処理等を行い、図示
しないロータリトランスを介して記録再生ヘッド36
A、36Bに供給する。記録再生ヘッド36A、36B
の振り分けはスイッチングパルスに基づく。
【0019】再生時において記録再生ヘッド36A、3
6Bによって読み出された信号は、ロータリトランスを
介して再生アンプ37に供給され、RF増幅や波形等
化、2値化処理が行われた後、エンコード/デコード部
33でデコード処理される。即ち10−8復調、誤り訂
正、デインターリーブ等の処理が行われ、デジタル音声
信号としての再生信号が得られる。またこの際サブコー
ドその他磁気テープ90上に記録されている制御情報が
抽出され、コントローラ21に供給される。
【0020】デコードされて得られたデジタル音声信号
は、デジタルインターフェース部40において送信エン
コードされてデジタル通信ケーブルで接続されている外
部機器に、再生デジタル音声信号Doutとして出力され
る。もしくは再生されたデジタル音声信号は、D/A変
換器38でアナログ音声信号に変換され、出力処理部3
9で増幅やイコライジングなどの処理を経て再生された
アナログ音声信号Aoutとして出力される。例えばスピ
ーカアンプを介してスピーカから出力されたり、ヘッド
ホンに供給されて音声として出力される。
【0021】コントローラ21はマイクロコンピュータ
で形成され、記録再生装置全体の制御を行う。即ちデー
タのエンコード、デコードやスイッチング制御、デジタ
ル通信制御、サブコード等の制御情報に基づく処理、そ
してサーボコントローラ22を介したサーボ制御を実行
する。サーボコントローラ22についてはテープ走行や
回転ドラム1の回転速度に関し、基準速度を指示した
り、駆動開始、停止等の指示を行うことで、定速走行状
態での記録再生の他、早送り、巻き戻し、サーチ、変速
再生などの動作を実行させる。なお、コントローラ21
とサーボコントローラ22は一体的に1つのマイクロコ
ンピュータユニットとして形成されるものであってもよ
い。
【0022】操作部23にはユーザーの操作に供される
各種操作キーが配されている。例えば再生、記録、停
止、一時停止、早送り、巻き戻し、サーチ、動作モー
ド、表示モードなどの操作キーが設けられる。コントロ
ーラ21は操作キーの操作に応じて各種必要な動作制御
を実行する。表示部24は、液晶パネル等により記録再
生装置筐体上に設けられユーザーに対して情報を提示す
る。例えば記録、再生などの動作状態、記録/再生中の
トラックナンバ、時間情報、テープ走行カウンタ表示な
どを、コントローラ21の制御に基づいて実行する。
【0023】ところで、早送り/巻き戻しサーチや、頭
だし選曲を行なう場合の高速サーチを行なう場合に、磁
気テープ90と回転ドラム1の相対速度は、例えば図2
のように示されているように制御される。但し、この図
では N :倍速値 (FWD方向は+、RVS方向は−) Vd:N倍速時のヘッド(ドラム)速度 VN:N倍速時の磁気テープと回転ドラムの相対速度 Vt:1倍速度(8.15mm/s) VH:1倍速時のヘッド(ドラム)速度 Vr:1倍速時の磁気テープと回転ドラムの相対速度 θ :スチル角 θ’:REC角 とされている。
【0024】したがって、N倍再生時の磁気テープ90
と回転ドラム1の相対速度VNは、
【数1】 として示すことができ、また、N倍速時のヘッド(ドラ
ム)速度Vdは、
【数2】 として示すことができる。
【0025】このようにして、制御されるドラム回転速
度とテープ速度の相対速度を略一定に保つ相対速度リフ
ァレンスは、図3に示されているようになる。なお、こ
の図で、横軸は通常の再生を基準とした場合の早送り、
巻き戻し時のテープ速度、縦軸にはテープ速度に対応し
ているドラム回転速度を回転数(rpm)として示して
いる。
【0026】図示されているように、通常の再生時のド
ラム回転数は例えば2000rpmとされ、これに対し
て例えば早送り(FF)、巻き戻し(RVS)を行なっ
てテープ速度を変更するように制御した場合は、テープ
速度に応じてドラム回転数を変更する。
【0027】例えば早送り時に、テープ速度を再生時の
100倍まで上げるように制御した場合は、リファレン
スポイントbを設定するためにドラム回転数は例えば2
500rpm程度まで上昇するように制御することによ
り、磁気テープ90と回転ドラムの相対速度が略一定と
なるようにしている。相対速度を略一定とするのは、再
生信号から再生クロックを良好に抽出するためである。
すなわち、エンコード/デコード部33でのデコード処
理に際しては、再生RF信号を2値化して得た再生クロ
ックを用いるが、この再生クロックはエンコード/デコ
ード部33内で再生データをPLL回路に挿入して得る
ようにされている。このPLL回路の出力は再生データ
に同期した再生クロックとなり、再生クロックが得られ
ることで、データデコードが可能となる。
【0028】ところが、上記相対速度が大きく変動し、
再生データの周波数が著しく変化すると、PLL回路の
ロックレンジからはずれて、再生クロックが抽出できな
くなるため、上記相対速度を再生データからPLL回路
が再生クロックを抽出できる範囲に保つ必要が生じるも
のである。この相対速度の変動の許容範囲(以下、単に
許容範囲という)はPLL回路の性能にもよるが、本例
ではテープ運行につき、サーボ規定速度からさらに±1
5%であるとする。例えば早送り時の100倍速に対し
てドラム回転数が2500rpm程度とされている場
合、テープ速度が100倍速値より±15%内で変動し
ても、それは許容範囲内であってデータデコードが可能
であるとする。なお、許容範囲は本実施の形態では例え
ば±15%程度として説明するが、この値は一例であ
り、機種によって異なる値が設定されている場合もあ
る。
【0029】しかし、例えば電源電圧降下や外乱などに
よってテープ速度が、許容範囲外(例えば±15%以上
・・・例えば70倍速値程度(−30%程度)まで下が
ってしまう場合など)まで下がった場合、相対的には回
転ドラム1の回転速度が上がった状態となり、再生クロ
ックが抽出できない。このため、磁気テープ90に記録
されている情報(スタートID、プログラムID)の読
み取りや、RF信号の検出精度が低下してしまう。そこ
で、本発明ではテープ速度が許容範囲を超えて変化した
場合は、この速度変化を検出したらテープ走行サーボ及
びドラム回転サーボのリファレンスを下げ相対速度を略
一定に保つようにしている。例えば100倍速運行サー
ボを行なっていながら、70倍速値程度にテープ走行速
度が低下した場合は、破線で示されているように回転ド
ラムの回転数を2500rpmよりも落とすように制御
することで、リファレンスポイントcとして示されてい
るように、磁気テープ90と回転ドラム1の相対速度を
保つようにしている。すなわち、サーボ基準値を下げる
ことでキャプスタンサーボとしてはテープ速度が70倍
速を目標速度とする制御を行ない、また、それに応じて
ドラム回転サーボも目標回転速度を下げる。
【0030】また、例えば巻き戻しに関しても同様であ
り、テープ速度を再生時の−100倍(逆方向)まで上
げるように制御した場合、これにともないドラム回転数
は例えば1500rpm程度まで下降するように制御し
て、磁気テープ90と回転ドラム1の相対速度が略一定
となるようにしている。そして、先に述べた場合と同様
に、電源電圧下降や外乱などによってテープ速度が例え
ば−70倍(+30%)にまで下がった場合には、この
速度変化を検出して相対速度リファレンスを上げる。破
線で示されているように回転ドラムの回転数を1500
rpmよりも上げるように制御することで、リファレン
スポイントdとして示されているように磁気テープ90
と回転ドラム1の相対速度を保つようにしている。
【0031】なお、図示したような相対速度リファレン
スは、リファレンスデータとしてメモリテーブル等に記
録されており、例えば早送り/巻き戻し、頭だし等のコ
マンドが入力された場合に読み出され、相対速度リファ
レンスに応じた速度制御が行なわれるようにされてい
る。
【0032】このように、例えば電源電圧降下や外乱な
どによってテープ速度が低下してキャプスタンサーボの
ロック範囲から外れてしまった場合、その低下の度合い
に応じてドラム回転数を低下させ相対速度を略一定に維
持し、さらに、低下したテープ速度でキャプスタンサー
ボをロックするようにしているので、テープ速度情報の
読み取りやRFの検出を行なうことができるようにな
る。
【0033】ここで、図4にしたがいテープ速度に応じ
て相対速度リファレンスの制御を行なうサーボコントロ
ーラ22について詳しく説明する。相対速度リファレン
ス設定部50は、図2に示した相対速度リファレンスが
記録されているメモリテーブル等によって構成され、こ
の図に示していないコントローラ21から供給される再
生、早送り、巻き戻し、サーチ等のコマンドコードに応
じて、相対速度リファレンスに応じてサーボ基準値を設
定する。相対速度リファレンス設定部50において例え
ば早送りコマンドが検出されると、例えばリファレンス
ポイントbを達成するサーボ基準値としてのテープ速度
基準情報Rs1及びドラム回転速度基準情報DMsを出
力する。
【0034】リールFGデータ算出部51は、供給リー
ルFG4から発生されるパルス信号FGs、及び巻き取
りリールFG5から発生されるパルス信号FGtによ
り、例えば
【数3】 として示されているように現在のテープ速度情報Rs2
を算出する。そして、テープ速度基準情報Rs1とテー
プ速度情報Rs2の差分を検出することにより、実際の
テープ速度が所定のテープ速度に対してどれくらい速い
又は遅いかを示す走行速度差分情報(サーボエラー情
報)を得る。キャプスタンサーボ回路52はこの差分情
報に基づいてPWM変調信号としての走行サーボ信号E
cを生成して図1に示したローパスフィルタ15に供給
する。これによって、キャプスタンサーボが実行され、
テープ走行速度はテープ速度基準情報Rs1で規定され
る速度とされる。
【0035】また、相対速度リファレンス設定部50か
ら出力されたドラム回転速度基準情報DMsと、図1に
示したドラムFG12から発生されるパルス信号FGd
との差分を検出することにより、実際のドラム回転速度
が所定のドラム回転速度に対してどれくらい速い又は遅
いかを示す回転速度差分信号(サーボエラー信号)を得
る。ドラム回転サーボ回路54はこの回転速度差分情報
に基づいてPWM変調信号としてのドラムサーボ信号E
dを生成して図1に示たローパスフィルタ17に供給す
る。これによって、ドラム回転サーボが実行され、ドラ
ム回転速度はドラム回転速度基準情報DMsで規定され
る速度とされる。
【0036】さらに前記走行速度差分情報はテープ速度
ロックチェック部53に対しても供給される。この速度
ロックチェック部53は、前記走行速度差分情報から、
現在のテープ運行速度の変動量、すなわちテープ速度基
準情報Rs1で規定される速度からのずれ量が、上述し
た許容範囲(±15%)内であるか否かを判別する。こ
こで許容範囲内であると判別した場合は通常のキャプス
タンサーボ動作が継続される。
【0037】ところが、テープ速度ロックチェック部5
3が、走行速度差分情報によってテープ速度が許容範囲
外であると判別した場合は、その情報に基づいて相対速
度リファレンス設定部50がリファレンポイントの変更
を行なう。つまり、テープ速度基準情報Rs1、ドラム
回転速度基準情報DMsの値を低い値に変更する。これ
によって、電源電圧降下やテープの巻き乱れ等の何らか
の原因によって、テープ走行速度が本来のサーボ目標速
度とならない場合は、サーボ目標速度が下げられるとと
もにドラム回転速度も下げられ、正常なサーボ動作と許
容範囲内の相対速度の状態が得られる。
【0038】したがって、本例では例えば、テープ速度
がキャプスタンサーボ回路52の許容範囲外、すなわち
図2で説明したようにテープ速度100倍速を所定の速
度とされる早送り中に、電源電圧降下などの理由により
例えば70倍速(−30%)程度に低下してしまった場
合は、例えばリファレンスポイントcに対応するテープ
速度基準情報Rs1及びドラム回転数基準情報DMsを
発生させサーボ基準値を変化させるようにしている。そ
して、変更されたリファレンスポイント(サーボ基準
値)でキャプスタンサーボ、及びドラム回転サーボをロ
ックすることにより、相対速度が許容範囲内となり安定
した情報の読み出しを行なうことが可能になる。
【0039】次に、図5のフローチャートにしたがいテ
ープ速度が低下した場合に相対速度リファレンスを変更
する処理の流れを説明する。まず、テープ速度がある倍
速度(例えばリファレンスポイントb)で走行している
ときには、テープ速度ロックチェック部53でのテープ
速度の変動を監視する(S001)。そして、先に図2で説
明したようにテープ速度が許容範囲(例えば通常の10
0倍速から70倍速)を超えて低下した場合は、テープ
速度の低下に応じて相対速度リファレンスを下げるよう
に制御する(S002)。なお、このときの下げ幅は各種考
えられ、例えば相対速度リファレンスとしてのデータを
1段階下げるようにしても良いし、速度の低下量に応じ
た段階数だけ下げるようにしても良い。この、ステップ
S002で相対速度リファレンスが下げられ、つまりテープ
速度基準情報Rs1及びドラム回転数基準情報DMsが
下げられることで、磁気テープ90と回転ドラム1の相
対速度は、例えばリファレンスポイントcで保持され
る。
【0040】また、ステップS001でテープ速度がキャプ
スタンサーボの目標値からさほど外れておらず、すなわ
ち、テープ速度が許容範囲内であると判別した場合は、
テープ速度が例えば早送りなどの各種コマンドによって
コントローラ21から設定されている所定の速度(目標
速度・・・例えば+100倍速)でサーボを行なってい
るか否かを判別し(S003)、所定の速度でのサーボでな
い場合は所定の速度を目標として相対速度リファレンス
を1段階づつ上げるように制御する。つまり、ステップ
S002で上げられた相対速度リファレンスに応じてテープ
速度基準情報Rs1及びドラム回転数基準情報DMsを
1段階上げる。したがって、テープ速度が一旦許容範囲
から外れ、上記ステップS002の処理を行なって本来コン
トローラ21が指示した目標よりも低い目標でサーボを
行ない相対速度を一定としている時でも、なるべく本来
の目標速度でのサーボに回復させようとする処理が行な
われることになる。
【0041】なお、この図に示したフローチャートで
は、所定の倍速度(例えば+100倍速)の早送りを行
なう場合に、テープ速度が低下した場合を例に挙げて説
明したが、所定の倍速度よりテープ速度が上昇した場合
にはステップS002において相対速度リファレンスを上げ
て、ドラム回転速度を上げるように制御すれば良い。ま
た、巻き戻し時に関しても同様に相対速度リファレンス
の設定を行ない、所定の倍速(例えば−100倍速・・
・リファレンスポイントc)よりもテープ速度が低下し
た場合(例えば−130倍速)は、ステップS002におい
て相対速度リファレンスを下げて、これに応じてドラム
回転速度を下げるように制御し、テープ速度が上昇した
場合はステップS002において相対速度リファレンスを上
げて、これに応じてドラム回転速度を上げるように制御
すれば良い。
【0042】このように、テープ速度が許容範囲を大き
く超えてしまった場合、相対速度リファレンスを変更す
ることによって、検出されたテープ速度に応じてドラム
回転速度を上下することで相対速度を略一定となるよう
に制御することができる。これによって、テープ情報の
読み出しを安定して行なうことができる。
【0043】なお、本実施の形態ではDATプレーヤを
例に挙げて説明したが、本発明は回転ドラムを用いて磁
気テープに記録されている情報を読み出すことができ
る、例えばビデオデッキ等の機器に対しても適用するこ
とができる。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、例えば
早送り/巻き戻し時に、電源電圧降下や外乱などにより
テープ速度が変化した場合でも、これに応じて磁気テー
プと回転ドラムで規定の相対速度状態が得られるように
しているので、テープからの情報がデコードできなくな
ることによる頭だし不良やRF有無検出、テープ情報表
示不良等を解消することができるようになる。また、テ
ープ速度とヘッド回転速度の相対速度を一定とするため
には、サーボ基準値を変化させるのみで良いため、制御
部の処理の負担が軽いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のDATプレーヤの要部を
示すブロック図である。
【図2】磁気テープと回転ドラムの相対速度について説
明する図である。
【図3】磁気テープと回転ドラムの相対速度について説
明する図である。
【図4】相対速度リファレンスを設定するサーボコント
ローラについて詳しく説明する図である。
【図5】相対速度リファレンスを設定する場合の処理の
フローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 回転ドラム、4 供給リールFG、5 巻き取りリ
ールFG、11 ドラムモータ、12 ドラムFG、2
2 サーボコントローラ、50 相対速度リファレンス
設定部、51 リールFGデータ算出部、52 キャプ
スタンサーボ回路、53 テープ速度ロックチェック
部、54 ドラム回転サーボ回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】記録再生時には、この回転ドラム1に対し
て、磁気テープ90はローディングピン9によりカセッ
ト筐体内から引き出され、所定のラップ角度だけ巻き付
けられる。例えばドラム径15mmの場合、ラップ角は
約180°となる。このように磁気テープ90は回転ド
ラム1の周面に巻き付けられた状態で供給リールSと巻
取リールTの間を走行する。このとき回転ドラム1の周
面に配されている記録再生ヘッド36A、36Bがそれ
ぞれ磁気テープ90に対してヘリカルスキャン方式での
走査を行なって記録/再生を実行する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】ところで、早送り/巻き戻しサーチや、頭
だし選曲を行なう場合の高速サーチを行なう場合に、磁
気テープ90と回転ドラム1の相対速度は、例えば図2
のように示されているように制御される。但し、この図
では N :倍速値 (FWD方向は+、RVS方向は−)VN相対速度一定時のN倍速時のヘッド(ドラム)速
Vd :N倍速時の磁気テープと回転ドラムの相対速度 Vt:1倍速度(8.15mm/s) VH:1倍速時のヘッド(ドラム)速度 Vr:1倍速時の磁気テープと回転ドラム(ヘッド)
相対速度θ’ :スチル角θ :REC角 とされている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】したがって、N倍再生時の磁気テープ90
と回転ドラム1の相対速度Vdは、
【数1】 として示すことができ、また、相対速度一定時のN倍速
時のヘッド(ドラム)速度VNは、
【数2】 として示すことができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ドラムに搭載されたヘッドの走査に
    よって、走行しているテープ状記録媒体に記録されてい
    る情報を読み出すことができる再生装置において、 供給された基準走行速度情報と、検出されるテープ状記
    録媒体の現在の走行速度情報を用いてテープ状記録媒体
    の走行速度制御を行い、また供給された基準回転速度情
    報と、検出される前記回転ドラムの現在の回転速度情報
    を用いて前記回転ドラムの回転速度制御を行うサーボ手
    段と、 テープ走行とヘッド走査の間の相対速度が略一定となる
    組み合わせの値として、前記基準走行速度情報と前記基
    準回転速度情報を前記サーボ手段に供給するサーボ基準
    設定手段と、 前記サーボ基準設定手段によって供給された前記基準走
    行速度情報と前記基準回転速度情報に基づく前記サーボ
    手段の動作が実行されている際に、前記相対速度の変動
    を検知することができる相対速度変動検知手段と、 を備え、 前記サーボ基準設定手段は、前記相対速度変動検知手段
    によって規定範囲以上の相対速度の変動が検出された場
    合に、相対速度が略一定となる組み合わせの値としての
    基準走行速度情報と基準回転速度情報を変更し、前記サ
    ーボ手段に供給することを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 前記規定範囲は、テープ状記録媒体から
    読み出された信号のデコード処理が可能となる相対速度
    範囲として設定されることを特徴とする請求項1に記載
    の再生装置。
  3. 【請求項3】 前記サーボ基準設定手段は、基準走行速
    度情報と基準回転速度情報を変更する場合、その新たな
    基準走行速度情報と基準回転速度情報の値はテープ走行
    速度状況に応じて設定することを特徴とする請求項1に
    記載の再生装置。
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