JPH10324096A - 溝状部の有る被転写基材への転写方法 - Google Patents

溝状部の有る被転写基材への転写方法

Info

Publication number
JPH10324096A
JPH10324096A JP14848197A JP14848197A JPH10324096A JP H10324096 A JPH10324096 A JP H10324096A JP 14848197 A JP14848197 A JP 14848197A JP 14848197 A JP14848197 A JP 14848197A JP H10324096 A JPH10324096 A JP H10324096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
substrate
transferred
groove
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP14848197A
Other languages
English (en)
Inventor
Reiko Suga
玲子 菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP14848197A priority Critical patent/JPH10324096A/ja
Publication of JPH10324096A publication Critical patent/JPH10324096A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 目地等の溝状部に余分な絵柄を転写せずに、
高意匠の化粧材等を容易に得られる転写法とする。 【解決手段】 凹状又は平坦状の形状を成す溝状部1の
有る被転写基材Bに、支持体3と転写層4とかなる転写
シートSにより、転写層を転写する方法において、転写
層4が少なくとも装飾層5から構成され、且つ該装飾層
が前記溝状部に対応する部分は未形成であり、且つ見当
合わせマークMが形成された転写シートSを用いて、見
当合わせ用マークMにより、転写シートを被転写基材に
対して位置合わせして、装飾層は溝状部を避ける様に転
写層を被転写基材に転写する。転写圧は、例えば被転写
基材の凹凸表面側に、転写層側を対向させた転写シート
の支持体側に固体粒子を衝突させて、その衝突圧を利用
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の外装及び内
装材、家具、家電製品等の化粧板等の各種転写製品を得
る為の転写法に関する。特に目地等の溝状部を有する被
転写基材に対し、該溝状部と同調して転写できる高意匠
のものが得られる転写法に関する。
【0002】
【従来の技術】基材表面を印刷で装飾してタイル貼模様
や煉瓦積模様等と、目地等の溝状部を有する化粧材を作
るには、溝状部はタイルや煉瓦等となる天面部と区別し
て装飾することで、真実味を帯びたリアルな意匠表現が
可能となる。基材にはもともと溝状部が無い基材を使
い、これに印刷によるパターンで溝状部と天面部とを区
別して装飾形成して化粧材とする方法もあるが、天面部
と溝状部とは面一となる上に質感も基本的には同一で、
これでは意匠感に優れた化粧材は得られない。リアルな
溝状部が有る意匠感に優れた化粧材とするには、最初か
ら基材に溝状部が有る物を用いる事が必要である。基材
が有する溝状部としては、天面部と同じ高さの面一で凹
んで無く平坦で天面部とは異なる材料(例えばセメント
等)が露出し外観や質感が異なる目地部等の事もある
が、通常は溝状部が同一又は異なる材料からなり、該溝
状部が凹状形状を成す凹溝からなる物である。凹溝は通
常は装飾を施して化粧材に仕上げた時に目地等とする。
中でも、目地等の凹溝を有する化粧材は、印刷による装
飾効果の上に該凹溝による凹凸感等によって、極めてリ
アルな意匠性の高い装飾効果が得られる。
【0003】そこで、従来、溝状部として目地等の凹溝
が有る被転写基材に対して、その天面部のみに装飾を施
す場合には、特公昭60−59876号公報、特開平
5−270199号公報等に開示されるように、溝状部
に対応したパターンが無く全面一様な装飾層を転写層と
して有する転写シートを用い、天面上にのみ選択的に、
転写する方法があった。即ち、被転写基材の凹溝と、凹
溝以外の部分である天面部との凹凸差を利用して、上記
全面一様な装飾層を転写層として有する転写シートを被
転写基材上に載置し、JISゴム硬度が70°以上の硬
質ゴム製の熱ローラで押圧することによって、天面部の
みに転写シートを接触させて、天面部のみに転写する方
法である。
【0004】また、溝状部以外の部分である天面部は、
タイル貼模様等の場合には平面が多いが、煉瓦積模様等
の場合には天面部にもかなりの凹凸がある。従って、溝
状部の有る化粧材を天面部も含めて高意匠とするには、
この天面部となる部分が凹凸表面を成す基材に対して
も、該凹凸表面を印刷で装飾出来なければならない。従
来、表面凹凸を有する被転写基材への転写による曲面装
飾技術としては、例えば特開平5−139097号公
報に提案された技術等がある。すなわち、同号公報で
は、支持体として熱可塑性樹脂フィルムを用い、該支持
体上に剥離層、絵柄層、及び接着層を順次設けた構成の
転写シートを、凹凸表面を有する被転写基材上に設置
し、支持体の裏面から転写ローラとしてJISゴム硬度
60°以下のゴム製の熱ローラで被転写基材に押圧し
て、絵柄を転写するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の転写方法では、特に凹溝が浅い溝状部では十分転写圧
を加え天面部の凹凸に確実に転写をしようとすると、転
写不要な溝状部の内部にも装飾層が加飾されてしまい、
たとえ溝状部の表面粗さが異なり質感が異なる等してい
ても、溝状部も天面部も同様に加飾されてしまえば、被
転写基材の溝状部は活かされず高意匠性は得られなかっ
た。一方、転写圧を弱めれば溝状部への転写は防げる
が、今度は天面部の凹凸面への転写が不完全となり転写
層が凹部で抜けてしまうと言う問題が生じた。また、上
記の転写方法では、上記に比べれば凹溝内は装飾さ
れにくくなるが、結局のところ被転写基材の溝状部と天
面部との凹凸の高低差のみで加飾部と非加飾部を区別し
なければならないと言う点ではと同様の為に、浅い凹
溝の場合には溝状部も加飾されてしまう。また、深い凹
溝の場合では、一応は溝状部と天面部とは区別して装飾
できるが、加圧するゴムローラが硬度が高い為に、天面
部に例えば煉瓦模様等で大きな表面凹凸がある場合に
は、天面部に於ける表面凹凸の凹部内が加飾されないこ
とがあった。また、天面部の凹凸表面に対する転写法と
して、前記による場合でも、天面部が平面や微小な凹
凸表面であれば適用できるが、基本的に回転する熱ロー
ラのゴムによる弾性変形を利用して表面凹凸に追従させ
る為に、浅い表面凹凸は良いとしても大きな表面凹凸に
は適用できない。その上、被転写基材の凹凸の隅角部に
よって軟質のゴムローラが損耗し易いといった問題があ
った。
【0006】そこで、本発明の課題は、被転写基材に凹
溝や平坦状の溝状部が有り、またそれが平坦な溝状部の
場合であっても、これら溝状部と位置合わせされた天面
部の装飾面を有する化粧材等の転写製品が、容易に得ら
れる転写方法を提供する事である。また、本発明の別の
課題は、溝状部を有し且つ天面部に比較的大きな凹凸表
面がある様な被転写基材に対しても可能な転写方法を提
供する事である。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
すべく、本発明の転写方法では、凹状又は平坦状の形状
を成す溝状部の有る被転写基材に、支持体と転写層とか
なる転写シートにより、転写層を転写する方法におい
て、転写層が少なくとも装飾層から構成され、且つ該装
飾層が前記溝状部に対応する部分は未形成であり、且つ
見当合わせマークが形成された転写シートを用いて、該
見当合わせ用マークにより、転写シートを被転写基材に
対して位置合わせして、装飾層は溝状部を避ける様に転
写層を被転写基材に転写する様にした。この結果、被転
写基材の溝状部は避けて他の部分である天面部にのみ装
飾層を容易に転写でき、天面部のみが装飾され目地等の
溝状部は基材の質感を活かした高意匠の化粧材等の転写
製品が容易に得られる。
【0008】また、本発明は、上記製造方法において、
溝状部の有る被転写基材の被転写面が凹凸表面を成し、
転写シートを該被転写基材に圧接する転写圧の印加法と
して、該被転写基材の凹凸表面側に、転写層側を対向さ
せた転写シートの支持体側に固体粒子を衝突させ、その
衝突圧を転写圧として利用して、転写シートを被転写基
材の凹凸表面に圧接して、転写層を被転写基材に転写す
る様にした。この結果、被転写面である天面部が比較的
大きな表面凹凸であっても、転写シートを被転写基材に
位置合わせした上で追従、成形させて転写できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の溝状部の有る被転
写基材への転写方法について、実施の形態を図面を参照
しながら説明する。図1は本発明を説明する概念図であ
る。図1(A)から図1(C)と、転写の過程を概念的
に示す図である。被転写基材Bは、凹状又は平坦状の形
状を成す溝状部1を有する。溝状部は目地部等となる。
溝状部以外の部分は天面部2である。天面部が被転写面
となる。、転写シートSは、支持体3と転写移行する転
写層4とからなる。転写層は少なくとも装飾層5からな
る。そして本発明では、装飾層5は前記溝状部1に対応
する部分は未形成とした転写シートを用いる。同図の場
合、転写層4は装飾層5からのみ成るので、転写層4自
体のパターンが、溝状部1に対応している。なお、転写
層としては、必要に応じて接着剤層等を更に全面形成し
た構成でも良い。つまり、溝状部1に対応する部分を未
形成とする層は、少なくとも装飾層であれば足りる。そ
の他の層、例えば接着剤層、剥離層等は全面でも良い。
そして、本発明で用いる転写シートSには、見当合わせ
マークMが形成されている。見当合わせマークにより、
装飾層が被転写基材の溝状部を避ける様に、被転写基材
と転写シートとの位置関係を人為的又は機械的に調整し
て所望の位置関係とした上で(図1(B)参照)、転写
する。転写圧は転写ローラや後述する固体粒子衝突圧等
を利用する。その結果、図1(C)の如く、装飾層5は
被転写基材Bの溝状部1には転写されず、溝状部以外の
部分である天面部2のみに転写された化粧材D等の転写
製品が得られる。図1では、溝状部1は凹溝だが、浅い
凹溝からなる溝状部、或いは平坦な溝状部であっても、
本発明によれば、溝状部は避けて装飾層を被転写基材に
転写でき、高意匠の化粧材が得られる。なお、ここで、
転写層として全面に接着剤層を設けた場合、接着完了後
は非粘着固体となるものを選びさえすれば、該接着剤層
は、被転写基材の溝状部に転写されても良い。
【0010】以下、さらに本発明を詳述する。
【0011】〔被転写基材〕被転写基材Bは、図1の如
く、その被転写面に溝状部1を有する。溝状部以外の被
転写面が天面部2である。溝状部は、目地やサネ等と単
位素材を組み合わせた時の継ぎ目の部分である。但し化
粧材の形態では、実際の継ぎ目である必要はない。化粧
材では継ぎ目を模倣しても良いからである。従って、被
転写基材の溝状部としては、実際の継ぎ目でも良いし、
継ぎ目を模倣する為の凹溝であっても良い。
【0012】被転写基材Bは、通常は、複数の板状物乃
至は塊状物等の立体物からなる単位素材を、一次元方向
(縦方向、横方向等)、或いは二次元方向(縦方向及び
横方向等)に配列した構造を有する物である。配列する
単位素材は、全て合同な同一形状でも良いし、或いは互
いに異なった形状、寸法の物でも良い。単位素材6間の
繋ぎ目が溝状部となる。図2の平面図で、溝状部1の配
列の各種例を示す。図2(A)の一次元配列は、長方形
の単位素材6を一次元方向(図では左右方向)に並べた
配列である。溝状部1は、通常直線状となる。一次元配
列は例えばサイディングボード等である。図2(B)の
合同パターン配列は、単一形状の単位素材6を、複数
個、二次元方向(図では左右方向及び上下方向)に並べ
た配列である。合同パターン配列は、例えば煉瓦積みの
配列である。図2(C)の非合同配列は、形状や寸法が
異なる少なくとも2種類の単位素材による配列である。
図2(C)は互いに形状が異なる単位素材6a及6bの
配列例である。非合同配列は、例えばタイル貼の配列で
ある。これらの単位素材6、6a及び6bの上面が天面
部となる。
【0013】図3に、被転写基材に於ける溝状部と単位
素材との組合せ構造の各種例を斜視図で示す。図3
(A)の埋込構造は、基材本体7の中に単位素材6の一
部を埋め込む事で、複数の単位素材を組み合わせた構造
である。基材本体7は例えばセメント等である。単位素
材6は例えば煉瓦やタイル等である。単位素材間の継ぎ
目が有限の幅及び深さの凹溝からなる溝状部1となる。
この溝状部1は目地である。単位素材6の上面が天面部
2となる。次に図3(B)の嵌合構造は、単位素材6と
して一方の側面部が凸部を成し、他方の側面部が前記凸
部に嵌合する凹部を成す物を用い、この単位素材6を両
側面部の凸部と凹部とを嵌合させて横方向に複数組み合
わせた構造である。単位素材6は例えば木質板である。
単位素材6はこの構造は一種のサネであるが、両側面部
の凸部と凹部の形状により、単位素材6同士のの継ぎ目
に図3(B)の様な、凹溝となる溝状部1が形成され
る。単位素材6の上面が天面部2となる。次に図3
(C)の接着積層・目地シールとでも言える構造は、基
材本体7の上面に、複数の単位素材6を互いに間隔を開
けて接着材等で積層し、単位素材間の間隔に出来た凹溝
(目地)の深さの一部を充填材8で充填した構造であ
る。単位素材間の継ぎ目は、充填材が部分充填なので凹
溝からなる溝状部1となる。この溝状部1は目地であ
る。単位素材6の上面が天面部2となる。次に図3
(D)の一体構造は、全体が一つの物からなる構造であ
る。基材本体と単位素材とからの組合せでは無く、結果
として図3(A)〜図3(C)の外形形状と同一となる
様に構造で、疑似的に単位素材6に相当する部分(図で
は○印で示す)とその疑似的な継ぎ目がある。この継ぎ
目が凹溝からなる溝状部1となる。疑似的な単位素材6
の上面が天面部2となる。この様に被転写基材における
溝状部は、実際の単位素材間の繋ぎ目以外の疑似的な繋
ぎ目も有る。図3(D)の一体構造は、先にも述べた如
く、化粧材にて継ぎ目を模倣する為にあり得る基材構造
である。この被転写基材Bは、例えばセメント等やケイ
酸カルシウム板等である。
【0014】なお、被転写基材に於ける溝状部1は、通
常は意匠性の点からも立体物となる深さの有る凹溝であ
るが、特殊なケースとして、図4に示す如く、深さ零の
凹溝とも言える平坦状の溝状部1でも良い。もちろん、
溝状部1は天面部を構成する単位素材6とは異なった外
観を呈する。この溝状部1は目地である。図4は図3
(A)の埋込構造で単位素材6を完全に埋め込んだ構造
に相当する。また、図3(C)に示した構造で充填材8
で凹溝を完全充填すれば、この様な平坦な溝状部とな
る。平坦状の溝状部は、その表面が平滑面でも良いし、
或いは、セメントで目地を埋めた様にザラザラした凹凸
表面でも良い。つまり、平坦状とは天面部2と面一とい
う意味である。
【0015】また、天面部2の表面は平滑面でも良い
し、凹凸面でも良い。図5に天面部が凹凸表面9を有す
る一例を斜視図で示す。天面部の表面凹凸は、例えば、
具体的には段差が0.1〜5mm程度、凹部の幅及び凸
部の幅が0.1mm〜5mm程度のものである。なお、
天面部2の大きさは、例えば一辺が15mm以上であ
る。また、溝状部における凹溝の大きさは、例えば深さ
が1〜10mm、幅が1〜10mm程度である。溝状部
として凹溝を有し、天面部が凹凸表面を有する被転写基
材では、前記凹溝と天面部とから大柄な凹凸が構成さ
れ、天面部の表面凹凸が微細な凹凸を構成した、大柄な
凹凸と微細な凹凸との組み合わせの凹凸を有する被転写
基材となる。この様な被転写基材による化粧材の凹凸模
様の具体例としては、例えばタイル、煉瓦、石等を単位
素材として、その単位素材の天面部上に微細な凹凸とし
てスタッコ調、リシン調等の吹き付け塗装面の凹凸模
様、花崗岩の劈開面やトラバーチン大理石板等の石材表
面の凹凸等の石目調凹凸模様、或いは木質板材を単位素
材として、その天面上の微細凹凸として導管溝、ヘアラ
イン等を有する木目調の凹凸模様が挙げられる。天面部
が凹凸表面を有する被転写基材の場合は、転写圧には、
後述する弾性体ローラ、固体粒子衝突圧を利用すると良
い。特に固体粒子衝突圧は、転写シートの形状追従性の
点で弾性体ローラよりも優れており、天面部の表面凹凸
が大きい被転写基材に好適である。
【0016】被転写基材の素材は、煉瓦、石、セメン
ト、陶磁器、ガラス、金属(鉄、アルミニウム等)、ケ
イ酸カルシウム、木材、樹脂(塩化ビニル樹脂、フェノ
ール樹脂、ABS樹脂等)等と任意である。これらを単
位素材や基材本体として用いる。なお、被転写基材表面
を凹凸にするには、プレス加工、エンボス加工、押し出
し加工、切削加工、成形加工等によれば良い。また、被
転写基材表面には、予め易接着プライマーやシーラー剤
を塗工しておいても良い。易接着プライマーやシーラー
剤にはイソシアネート、2液硬化ウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂等からなる塗液
を用いる。また、被転写基材の素材自体の色彩や光沢等
の外観が所望のものと異なる場合は、所望の外観を与え
る着色塗料を、被転写基材の溝状部のみ乃至は溝状部と
天面部を含む全面に、塗工しておいても良い。被転写基
材表面に易接着プライマー或いはシーラー剤を塗工する
場合は、通常、この上に着色塗料を塗工する。
【0017】〔転写シート〕転写シートSは支持体3と
転写移行する転写層4とからなる。転写層4は少なくと
も装飾層5からなる。本発明ではこの装飾層5は、前記
した被転写基材Bの溝状部1に対応する部分は未形成と
した層である。また、転写シートの転写層としては剥離
層や、或いは接着剤を、転写層の一部となる接着剤層と
して、転写シートに形成しておいても良い。なお、溝状
部1に対応する部分を未形成とする層は、少なくとも装
飾層5であって、その他の層、例えば接着剤層、剥離層
等は全面でも良い。
【0018】(支持体)支持体としては、被転写基材の
被転写面が凹凸表面でない場合は、延伸性の無い紙でも
良い。被転写面が凹凸表面の場合は、少なくとも転写時
には延伸性の有る支持体を用いる。延伸性の有る支持体
としては、熱可塑性樹脂フィルムの他、常温でも延伸す
るゴム膜でも良い。支持体としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンテレフタレート−イソフタレート共重合体等のポリエ
ステル系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメ
チルペンテン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン6、
ナイロン66等のポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体等のビニル重
合体、三酢酸セルロース、セロハン等のセルロース系樹
脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチ
ル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等の
アクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂からなるフィルム、或
いは、天然ゴム、合成ゴム、ウレタンエラストマー、オ
レフィン系エラストマー等のゴム(エラストマー)フィ
ルム等が挙げられる。これらの中でもポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート−イソフタレ
ート共重合体等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフ
ィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂等の
熱可塑性樹脂からなる低延伸又は無延伸のフィルム、或
いはオレフィン系エラストマー等のエラストマーフィル
ムは、延伸性の点で好ましい支持体である。支持体の厚
さは、通常20〜200μmである。
【0019】また、支持体には必要に応じ、その転写層
側に転写層との剥離性を向上させる為、離型層を設けら
れる。この離型層は支持体を剥離時に支持体と共に転写
層から剥離除去される。離型層としては、例えば、シリ
コーン樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン
樹脂、ポリオレフィン樹脂、ワックス等の単体又はこれ
らを含む混合物が用いられる。また、支持体には、転写
層側の面に凹凸模様を設ければ、転写後の転写層表面に
砂目、梨地、木目等の凹凸模様を賦形できる。凹凸模様
は、特に被転写基材の天面部に元々表面凹凸が無く平面
的な場合に効果的である。凹凸模様は、エンボス加工、
サンドブラスト加工、賦形層(離型層)による盛り上げ
印刷加工等の公知の方法で形成する。
【0020】(転写層)転写層は少なくとも、溝状部に
対応する部分は未形成とした装飾層から構成し、更に適
宜、剥離層、接着剤層等も転写層の構成要素とすること
もある。接着剤層を有する構成では、転写の際に転写シ
ート又は被転写基材の片方又は両方に接着剤を施すこと
を省略できる。装飾層はグラビア印刷、シルクスクリー
ン印刷、オフセット印刷等の従来公知の方法、材料で絵
柄等を印刷した絵柄層、アルミニウム、クロム、金、銀
等の金属を公知の蒸着法等を用いて部分的或いは全面に
形成した金属薄膜層等であり、用途に合わせたものを用
いる。絵柄は例えば、木目模様、石目模様、布目模様、
タイル調模様、煉瓦調模様、皮絞模様、文字、幾何学模
様、全面ベタ等を用いる。なお、絵柄層用インキは、バ
インダー等からなるビヒクル、顔料や染料等の着色剤、
これに適宜加える各種添加剤からなる。バンイダーに
は、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、ポリウレタン樹
脂、フッ素樹脂等の単体又はこれらを含む混合物を用い
る。着色剤の顔料としては、チタン白、カーボンブラッ
ク、弁柄、黄鉛、群青等の無機顔料、アニリンブラッ
ク、キナクリドン、イソインドリノン、フタロシアニン
ブルー等の有機顔料を用いる。
【0021】(剥離層)剥離層を、支持体乃至は離型層
と装飾層との間の剥離性を調整する為に、また、転写後
は装飾層を表面を被覆し、表面保護の為等に設ける事も
ある。剥離層としては、支持体との剥離性を有し、且つ
転写後は転写層の表面保護層として所望の物性を有する
樹脂組成を選定する。剥離層には熱可塑性樹脂や硬化性
樹脂が用いられる。特に、表面の耐擦傷性、耐薬品性、
耐汚染性を要する場合は熱硬化性樹脂、電離放射線硬化
性樹脂等の硬化性樹脂が好ましい。また、膜厚も所望の
物性等により選定するが、通常0.1〜10μmであ
る。例えば上記熱可塑性樹脂としては、エチルセルロー
ス、硝酸セルロース、酢酸セルロース、エチルヒドロキ
シエチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネ
ート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニル
ブチラール等のビニル重合体、ポリスチレン、ポリα−
メチルスチレン等のスチレン樹脂又はスチレン共重合
体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチ
ル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル樹脂、ロジン、
ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹
脂、重合ロジン等のロジンエステル樹脂、クマロン樹
脂、ビニルトルエン樹脂、ポリアミド樹脂等の天然又は
合成樹脂が挙げられる。また、剥離層にはこれら樹脂
に、さらに必要に応じて、滑剤、安定剤、体質顔料、着
色顔料等の各種添加剤を添加する。例えば、転写後の表
面滑性を付与する為の添加剤としては、ポリエチレンワ
ックス、テフロンワックス、カルナバワックス、バラフ
ィンワックス等の滑剤を添加するのが好ましい。また、
化粧材を外装用途で使用する場合は太陽光に曝される為
に、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチ
ル酸系、超微粒子酸化セリウム等の紫外線吸収剤、ヒン
ダードアミン系ラジカル捕捉剤等の光安定剤、フェノー
ル系酸化防止剤、熱安定剤等を添加するのが好ましい。
剥離層は、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフ
セット印刷等の公知の印刷手段、グラビアコート、ロー
ルコート等の公知の塗工手段によって、形成する。
【0022】〔接着剤〕接着剤は、転写シートの転写層
を構成する接着剤層としてや、被転写基材上の接着剤層
として、事前又は転写の直前に施す。被転写基材に施す
場合には、転写シート転写層の接着剤層を省略すること
もできる。用いる接着剤としては、例えば、感熱型接着
剤、溶剤活性型接着剤、電離放射線硬化型接着剤、ホッ
トメルト接着剤、2液硬化型接着剤、水性接着剤、感圧
型接着剤等が挙げられる。接着剤は溶剤希釈又は無溶
剤、或いは常温で液体又は固体のいずれでも良く、適宜
使い分ける。接着剤用の樹脂としては、例えば、アクリ
ル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステ
ル樹脂、スチレン樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、ポ
リアミド樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の1種又
は2種以上の混合物が用いられる。また、感圧接着剤と
して用いる接着剤としては、例えば粘着剤があるが、粘
着剤としては、例えば、ポリイソプレンゴム、ポリイソ
ブチレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン
−アクリロニトリルゴム等のゴム類、(メタ)アクリル
酸エステル樹脂、ポリビニルエーテル樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレ
ン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩
素化ポリオレフィン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等
の任意の接着剤に、適当な粘着付与剤、例えば、ロジ
ン、ダンマル、重合ロジン、部分水添ロジン、エステル
ロジン、ポリテルペン系樹脂、テルペン変性体、石油系
樹脂、シクロペンタジエン系樹脂、フェノール系樹脂、
スチレン系樹脂、キシレン系樹脂、クマロン−インデン
系樹脂などを適量添加したものが挙げられる。なお、こ
れらからなる接着剤には、必要に応じ各種添加剤を添加
しても良い。例えば、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、
シリカ、アルミナ等の微粉末からなる体質顔料(充填
剤)、有機ベントナイト等のチキソトロピック付与剤
(特に凹凸段差の大きい被転写基材に施す場合、接着剤
が凸部から凹部へ流入する事を防止する為に添加すると
良い。)等の添加剤である。
【0023】接着剤は、グラビアロールコート、スプレ
ーコート、フローコート等の従来公知の溶液塗工手段、
アプリケータ等による熔融塗工手段、或いはグラビア印
刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷等の公知の
印刷手段により転写シートとなるシートや被転写基材に
施す。接着剤の塗布量は、接着剤の組成、被転写基材の
種類及び表面状態で異なるが、通常10〜200g/m
2 (固形分)程度である。
【0024】〔見当合わせマーク〕見当合わせマークM
は、通常、装飾層の形成と同時に、装飾層形成用のイン
キ及び版を用いて形成する。見当合わせマークと装飾層
との位置関係を高精度に設定できるからである。色は暗
色、明色などと任意である。なお、見当合わせマークは
支持体に穿孔した孔でも良い。見当合わせマークの形状
は任意である。例えば十字トンボ形状、直角四辺形等で
ある。前者は目視認識用、後者は機械認識用等に良い。
見当合わせマークを設ける位置は、通常は、装飾層のパ
ターンの外部の周辺部であるが、その目視認識や機械認
識による利用に支障が無ければ、装飾層のパターンの内
部でも良い。ポイント的な見当合わせマークの場合は、
縦横及び回転に対する位置合わせが出来る様に、最低限
2つ設けると良い。
【0025】〔見当合わせ〕見当合わせマークを用い
て、転写シートと被転写基材との位置合わせするのは、
人手で行っても良く、機械的に行ってもよい。或いは、
見当合わせマークの読取りを機械的に行いその結果を一
致/不一致等と表示し、表示結果を見ながら、人手で転
写シートと被転写基材との位置関係を合わせる折衷方式
でも良い。機械的に行う場合は、見当合わせマークを光
電管、フォトダイオード等のフォトセンサ等で読取り、
転写シート、被転写基材の何方か一方、又は両方の位置
を動かして、所望の位置関係になる様に調整する。例え
ば、端辺で頭出しして幅方向も位置規制して、所定の待
機位置に一旦停止させた被転写基材に対して、幅方向を
位置規制して送り出した連続帯状の転写シートも、該転
写シート上の見当合わせマークで頭出しして所定の待機
位置で一旦停止させ、次いで、被転写基材及び転写シー
トとを同一速度で搬送して、弾性体ローラや、固体粒子
衝突圧等で転写を開始する等である。なお、転写シート
と被転写基材との位置合わせは、被転写基材側はその溝
状部を基準とするが、溝状部は被転写基材に対して固定
的に設けられているので、被転写基材側はその外形形状
を基準としても良い。
【0026】図6で、治具を使って、見当合わせマーク
により人為的に見当合わせする方法の一例を説明する。
同図では、見当合わせ治具として、額縁状の枠体である
シートクンプ10と、箱状の置き台11とを用いる。先
ず、被転写基材Bは置き台11に載置する。置き台11
の底面にはカイド12a及び12bが設けられ、直角四
辺形形状の被転写基材は、その直交する2辺を各々カイ
ド12a及び12bに宛てがい、置き台に対する所定位
置とする。一方、枚葉の転写シートSは、弛みの無い様
に、且つその見当合わせマークMが予定位置周辺に来る
様に大体の位置合わせをした上で、シートクランプで四
方周囲で表裏から挟持し、固定しておく。そして、転写
シートを保持したシートクランプを、被転写基材が載置
された置き台上に載置する。置き台11の四方外周部は
外側に張り出した鍔(つば)状で、シートクランプを固
定する固定部13を成し、該固定部の所定部分には見当
合わせマークMbが、刻印や印刷等で形成されている。
見当合わせマークMbは、転写シートの見当合わせマー
クMに対応する位置に形成してある。従って、置き台の
見当合わせマークMbに対して転写シートの見当合わせ
マークMが重なる等する様に、シートクランプを置き台
上でずらして位置調整すれば、転写シートはその装飾層
を、被転写基材の溝状部を避ける様に位置に調整され
る。両見当合わせマークM及びMbを重ねる等所定の位
置関係にした状態で、シートクランプを置き台にクリッ
プ、万力等で固定する。そして後は、転写ローラや固体
粒子衝突圧等を利用して、転写すれば良い。転写シート
が被転写基材に圧接した後に、クリップ等を解除して、
シートクランプ10を取り除けば、被転写基材から転写
シートの支持体のみが剥離され、化粧材が得られる。
【0027】〔転写ローラによる転写圧印加〕転写シー
トを被転写基材に押圧して圧接する為の、転写圧の印加
方法は特に限定されない。例えば、従来同様に、弾性体
ローラからなる転写ローラを用いる。弾性体ローラは、
通常、鉄等の剛体の軸芯の周囲をシリコーンゴム等の弾
性体で被覆した円柱状ローラである。弾性体ローラは、
天面部の表面凹凸が比較的小さい被転写基材に対して適
用できる。転写シートを被転写基材の表面凹凸の凹部内
にまで追従成形させて、転写層を被転写基材の凹凸表面
に圧接するには、JISゴム硬度は65°以下が好まし
い。なお、弾性体ローラを加熱ローラとしても用いれ
ば、接着剤の加熱活性化や、或いは転写シートの加熱に
よる延伸性の向上を、転写シートの押圧と共に行うこと
もできる。加熱手段には、弾性体ローラ内に電熱ヒータ
を内蔵したり、或いは、ローラ外部に設けた赤外線輻射
ヒータや誘電加熱等も利用できる。
【0028】〔固体粒子衝突圧による転写圧印加〕転写
圧として転写シートを被転写基材に押圧して圧接する為
の、転写圧の他の印加方法として、固体粒子の衝突圧を
利用することができる。固体粒子衝突圧は、弾性体ロー
ラでは適用出来ない大きな表面凹凸を天面部が有する被
転写基材に対して好適てある。なお、固体粒子を実際に
使用する場合、固体粒子を周囲の雰囲気中に飛散させず
に且つ循環再利用するのが好ましい。そこで、チャンバ
を使用して固体粒子の飛散防止及び循環再利用をしなが
ら転写する転写装置の一例の概念図を示す図7に従い、
固体粒子衝突圧を用いる場合の本発明の転写方法の一例
を説明する。
【0029】(転写装置)図7の装置は、前述したシー
トクランプ10と置き台11とを見当合わせ治具として
用いる装置である。最初に、枚葉の転写シートSは、転
写層側を下側に向けてシートクランプ10で大体の位置
合わせをして四方周囲を保持しておく。被転写基材Bは
その溝状部がある被転写面を上にして、置き台11の所
定位置に載置しておく。転写シートを保持したシートク
ランプ10を、被転写基材を載置した置き台11に見当
合わせをしてクリップ等で位置固定する。そして、同図
装置は、基材搬送手段として、置き台11を搬送する駆
動回転ローラ列等からなる基材搬送装置20と、チャン
バ33内において固体粒子Pを固体粒子噴出手段である
噴出器32から噴出して、転写シートの支持体側に衝突
させて衝突圧を順次印加し、転写シートを被転写基材に
押圧する衝突圧印加手段である衝突圧印加部30を備え
る。噴出器32は、例えば後述する羽根車利用のもので
ある。チャンバ33は、転写シート及び被転写基材の出
入口を除いて、衝突圧にさらされる転写シート及び被転
写基材、噴出器の少なくとも開口部を外部から覆い、固
体粒子を外部の作業雰囲気中に漏らさないようにしてい
る。この為、チャンバー内部は、好ましくは外部よりも
気圧を低く(負圧)する。更に同図装置は、転写シート
や被転写基材を最終的に加熱する加熱装置40をチャン
バ33内で噴出器より上流側に、それらを予備加熱する
加熱装置41をチャンバ33外上流側に、転写シート上
に残留した固体粒子を吹き飛ばす除去装置70(冷却装
置兼用)をチャンバ33下流側に、備えた装置となって
いる。
【0030】(固体粒子)用いる固体粒子Pとしては、
ガラスビーズ、セラミックビーズ、炭酸カルシウムビー
ズ、アルミナビーズ、ジルコニアビーズ、アランダムビ
ーズ、コランダムビーズ等の無機粉体である非金属無機
粒子、鉄、炭素鋼、ステンレス鋼等の鉄合金、アルミニ
ウム、又はジュラルミン等のアルミニウム合金、チタ
ン、亜鉛等の金属ビーズ等の金属粒子、或いは、フッ素
樹脂ビーズ、ナイロンビーズ、シリコーン樹脂ビーズ、
ウレタン樹脂ビーズ、尿素樹脂ビーズ、フェノール樹脂
ビーズ、架橋ゴムビーズ等の樹脂ビーズ等の有機粒子等
を使用することができる。形状は球形状が好ましいが、
回転楕円体形状、多面体形状、鱗片状、無定形、その他
の形状のものでも用い得る。固体粒子の粒径は通常10
〜1000μm程度である。
【0031】(固体粒子による衝突圧印加)固体粒子は
噴出器から転写シートに向かって噴出させ、転写シート
に衝突させて衝突圧を印加する。衝突圧が転写圧とな
る。噴出器は、代表的には羽根車や吹出ノズルを用いて
固体粒子を加速し噴出するものが挙げられる。羽根車は
その回転により固体粒子を加速し、吹出ノズルは高速の
流体流で固体粒子を加速するものである。羽根車や吹出
ノズルには、サンドブラスト或いはショットブラスト、
ショットピーニング等とブラスト分野にて使用されてい
るものを流用できる。例えば羽根車には遠心式ブラスト
装置、吹出ノズルには加圧式や吸引式ブラスト装置、ウ
ェットブラスト装置等である。遠心式ブラスト装置は羽
根車の回転力で固体粒子を加速し噴出する。加圧式ブラ
スト装置は、圧縮空気に混合しておいて固体粒子を、空
気と共に噴出する。吸引式ブラスト装置は、圧縮空気の
高速流で生ずる負圧部に固体粒子を吸い込み、空気と共
に噴出する。ウェットブラスト装置は、固体粒子を液体
と混合して噴出する。噴出器は、1個のみでは加圧領域
を所望の形状、大きさに出来ない場合は、複数用いる。
例えば、転写シート及び被転写基材の送り方向に直交し
て幅方向に全幅を加圧領域とする場合は、幅方向に一直
線状に複数個を配置して、幅方向に直線状で幅広の帯状
形状の加圧領域とする。また、衝突圧印加時間を長くす
るには、噴出器は、転写シート及び被転写基材の送り方
向に向かって2列以上配置する多段配置が好ましい。複
数個を配列時は、個々の噴出器の隣接する加圧領域を互
いに一部重複させることが好ましい。
【0032】(噴出器:羽根車)噴出器の代表例とし
て、図8及び図9に、噴出器として用い得る羽根車の一
例の概念図を示す。これらは、ブラスチング分野にて使
用されている遠心式ブラスト装置に該当する。図面で
は、羽根車812は、複数の羽根813がその両側を2
枚の側面板814で固定され、且つ回転中心部は羽根8
13が無い中空部815となっている。更に、この中空
部815内に方向制御器816を内在する。方向制御器
816は、外周の一部が円周方向に開口した開口部81
7を有し中空筒状で羽根車812の回転軸芯と同一回転
軸芯で、羽根車とは独立して回動自在となっている。実
際に羽根車を使用する際には、開口部を適宜の方向に固
定しておく。更に、この方向制御器の内部に、内部中空
で羽根車812の回転軸芯と同一回転軸芯のもう一つの
羽根車が散布器818として内在する(図9参照)。散
布器818は外側の羽根車812と共に回転する。そし
て、前記側面板814の回転中心には回転軸819が固
定され、回転軸819は、軸受820で回転自在に軸支
され電動機等の回転動力源(図示略)によって駆動回転
され、羽根車812が回転する。また回転軸819は、
羽根813を間に有する2枚の側面板814間には貫通
しておらず、軸無しの空間を形成している。そして、散
布器818の内部に固体粒子Pがホッパ等から輸送管を
通って供給される。通常、固体粒子は、羽根車の上方
(直上又は斜上方)から供給する。散布器内に供給され
た固体粒子は散布器の羽根車で外側に飛び散る。飛び散
った固体粒子は、方向制御器816の開口部817によ
って許された方向にのみ放出され、外側の羽根車812
の羽根813と羽根813との間に供給される。そし
て、羽根813に衝突し、羽根車812の回転力で加速
され、羽根車から噴出する。
【0033】羽根の形は、図8の様な長方形の平板(直
方体)が代表的であるが、この他、湾曲曲面板、スクリ
ュープロペラ等のプロペラ形等を用いる事も可能であ
り、用途、目的に応じて選択する。又、羽根の数は2枚
〜10枚の範囲から通常は選択する。羽根車の形状、枚
数、回転速度、及び固体粒子の質量や供給速度と供給方
向、方向制御器の開口部サイズ及び向きの組み合わせに
より、加速された固体粒子の噴出(吹出)方向、噴出速
度、投射密度、噴出拡散角等を調整する。また、固体粒
子の噴出方向は、方向制御器816等によって、鉛直下
方の他、水平方向、或いは斜下方等とすることもでき
る。更に、羽根車には、必要に応じ、固体粒子の噴出取
出部分のみ開口させ、それ以外の羽根車周囲を被覆する
噴出ガイド(不図示)を備える事で、固体粒子の噴出方
向を揃えたり、固体粒子噴出方向制御をすることもでき
る。噴出ガイドの開口部の形状は、例えば、中空の円柱
状、多角柱状、円錐状、多角錐状、魚尾状等である。噴
出ガイドは、単一開口部を有するものでも良いし、或い
は内部がハニカム(蜂の巣)状に区画されたものでも良
い。
【0034】羽根車の羽根の材質は、セラミック、或い
はスチール、高クロム鋳鋼、チタン、チタン合金等の金
属等から適宜選択すれば良い。固体粒子は羽根に接触し
て加速されるので、羽根には、耐摩耗性のよい高クロム
鋳鋼、セラミックを用いると良い。羽根車の寸法は、通
常直径5〜60cm程度、羽根の幅は5〜20cm程
度、羽根の長さは、ほぼ羽根車の直径程度、羽根車の回
転数は500〜5000〔rpm〕程度である。固体粒
子の噴出速度は10〜50〔m/s〕程度、投射密度は
10〜150〔kg/m2 〕程度である。衝突圧の調整
は、噴出器から転写シートに衝突する固体粒子の速度、
単位時間当たりの衝突する固体粒子数、及び1粒子の質
量を制御することで調整する。これらのうち、固体粒子
の速度を調整するには、例えば羽根車を用いる噴出器の
場合は、羽根車の回転数、羽根車の直径等で調整する。
【0035】(転写装置による転写)以上の様な固体粒
子、噴出器を用いて、図7の装置による転写を説明す
る。先ず、図6の様に、シートクランプ10及び置き台
11に用いて、見当合わせマークM及びMbにより目合
わせで見当合わせして、転写シートの装飾層が被転写基
材の溝状部を避ける様な位置に、転写シートを保持した
シートクランプ10を、被転写基材を載置した置き台1
1に固定しておく。接着剤は、予め、転写シートの転写
層として、或いは、被転写基材に、或いはこれら両者に
施しておく。
【0036】そして、転写シートと被転写基材とが所定
位置となった置き台11を、基材搬送装置20で一台ず
つ搬送し、転写シートS及び被転写基材Bを先ず、加熱
装置41で予熱した後、衝突圧印加部30のチャンバ3
3内に搬送、供給する。更に、チャンバ33内に入って
衝突圧の印加を受けるまでに、加熱装置40で、転写シ
ートは加熱されて軟化し、衝突圧印加時に延伸され易く
なる。なお、基材加熱装置で加熱されて衝突圧印加部に
供給される被転写基材によっても、転写シートは間接的
に加熱される。なお、加熱装置40及び41は、ヒータ
加熱、赤外線加熱、誘電加熱、誘導加熱、熱風加熱等に
よる。
【0037】一方、固体粒子Pはホッパ31からチャン
バ33内にある噴出器32に供給され、そこで図8及び
図9の様な羽根車によって加速されてチャンバ33内で
転写シートSに向かって噴出する。そして、転写シート
は、噴出器から噴出する固体粒子の衝突にさらされる。
衝突時の固体粒子の単位時間当たりの運動量の変化分
が、転写シートを被転写基材へ押し付ける衝突圧とな
る。そして、置き台が搬送されるにつれて、長手方向の
全領域が順次衝突圧にさらされて行く。そして、転写シ
ートは、固体粒子衝突圧で被転写基材に押圧され、被転
写基材の天面部の凹凸表面の凹部内へも転写シートは延
ばされて変形することで、天面部の凹凸表面形状にも追
従して成形されて、活性化している接着剤により転写層
が被転写基材に密着する。転写シートが密着した被転写
基材は、衝突圧開放前から転写シートがチャンバ外に出
るまでの間に放冷等により冷却する。
【0038】一方、転写シートへの衝突に供された後の
固体粒子は、その一部は置き台の側面を迂回して、チャ
ンバ33の下部に落下する。また、残りの部分は置き台
と共に転写シート支持体上に載置されたまま下流側に移
送された後、チャンバ33とは基材搬送装置20の上部
のみ別室に区画された第2チャンバ71に入る。そし
て、そこでは、スリットノズル状の除去装置(兼冷却装
置)70から転写シートに向かって室温の空気を吹き付
け、転写シート上に残留する固体粒子を置き台端部から
第2チャンバ71下部に吹き落とすと同時に、被転写基
材及び転写シートを、転写シートの支持体が剥離可能な
温度にまで冷却させる。チャンバの下部に集まった固体
粒子は、そこからドレン管34で吸引され元のホッパ3
1に収集される。また、固体粒子の回収搬送用としてチ
ャンバ中の空気も、固体粒子と共にドレン管34で吸引
され、ホッパ上部の気流と固体粒子の分離装置35に搬
送される。該分離装置35では図示の如く、気流で搬送
されて来た固体粒子は水平方向に装置空洞内に放出さ
れ、気体に対して密度の大きい固体粒子は自重で下方に
落下し、気体はそのまま水平に流れて、フィルターで気
流と共に移動しようとする残余の固体粒子を濾過した上
で、真空ポンプ36で系外に排出される。この様にして
固体粒子が、転写シート及び被転写基材が出入りするチ
ャンバ出入口開口部から、空気と共に周囲に流出しない
様にする。なお、固体粒子のチャンバ系外への流出防止
の為に、チャンバ内を外部より低圧にする為に、前記真
空ポンプ36の排気量、更に排風機(図示せず)をチャ
ンバに適宜接続してその排気量等によるチャンバ外に流
出する気体量と、更に送風機(図示せず)をチャンバに
適宜接続してチャンバ内に入れる気体量とのバランスを
調整する。
【0039】そして、密着した被転写基材と転写シート
とは、除去装置70で固体粒子除去と強制冷却された
後、置き台に固定してあった、シートクランプ10を取
り除くことにより、転写シート(の支持体)を、被転写
基材から剥離除去する。その結果、転写シートの転写層
として装飾層が被転写基材の溝状部を避けて天面部のみ
に転写形成された、化粧材Dが得られる。
【0040】〔後加工〕転写後の化粧材の表面に、耐久
性、意匠感等を付与する為に、更に塗料を塗装しても良
い。塗料は1液型でも2液型でも良い。塗装としては、
転写がなされなかった溝状部に所望の外観を付与する為
に行う塗装と、表面保護の為に行う塗装とがある。溝状
部に所望の外観を付与する場合には、所望の色彩、光沢
の外観を有する塗料を用意し、これをハケや筆、スプレ
ーノズル等を用いて溝状部に塗装する。或いは公知のワ
イピング法により化粧材表面全面に塗装を行い、次いで
ゴムスキージ、スポンジ等で天面部の塗料のみを除去し
ても良い。また、表面保護を行う場合は、化粧材表面の
天面部のみ或いは全面に透明保護層を塗装する。この様
な透明保護層としては、ポリ4フッ化エチレン、ポリフ
ッ化ビニリデン等のフッ素樹脂、ポリメタクリル酸メチ
ル等のアクリル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂の
1種又は2種以上等をバインダーとし、これに必要に応
じて、ベンゾトリアゾール、超微粒子酸化セリウム等の
紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤等の
光安定剤、着色顔料、体質顔料、滑剤等を添加した塗料
を用いる。塗装はスプレー塗装、フローコート、軟質ゴ
ムロールやスポンジロールを使用したロールコート等に
よって行う。透明保護層の膜厚は1〜100μm程度で
ある。
【0041】〔転写製品〕本発明で得られる転写製品
は、化粧材等として、外壁、塀、屋根、門扉、破風板等
の外装材、壁面、天井等の建築内装材、窓枠、扉、手
摺、敷居、鴨居等の建具、箪笥等の家具の表面材、弱電
・OA機器のキャビネット、或いは自動車等の車両内装
材等の各種分野で用いられ得る。
【0042】
【実施例】次に実施例により本発明を更に説明する。
【0043】(実施例1)先ず、凹溝からなる目地によ
り三次元的表面凹凸を成す被転写基材Bとして、ケイ酸
カルシウム板を用意した。目地は深さが1mmで幅が6
mmである。なお、天面部には梨地調の表面凹凸を有す
る。そして、該凹凸面にアクリルエマルションのシーラ
ー剤塗装、及び目地の色彩・光沢を表現する為、アクリ
ル系樹脂のバインダーにチタン白の顔料を添加した白色
塗料からなる着色塗装を事前に行っておいた。また、転
写シートSは、厚さ100μmのポリプロピレン系熱可
塑性エラストマーフィルムからなる支持体上に、アクリ
ル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との8:2重
量比の混合物からなる剥離層と、アクリル樹脂と塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体との8:2重量比の混合物を
バインダー樹脂として、チタン白、イソインドリノン、
弁柄、カーボンブラックからなる着色顔料を用いたイン
キにて、煉瓦調で、被転写基材の目地に対応した部分は
形成しない様なパターンの絵柄からなる装飾層とを、グ
ラビア印刷で形成した。また、十字線からなる見当合わ
せマークを、装飾層と同時に、装飾層用のインキで、転
写シートの幅方向の片側の隅に図6のように形成した。
次いで、2液硬化型アクリルエマルション型接着剤(ノ
ーテープ工業株式会社製)をスプレーコートにて乾燥塗
布量40μmとなるように全面に塗工して接着剤層Aを
形成して、転写シートとした。
【0044】次に、図6に示す様に、先ず被転写基材B
は置き台11にガイド12a及び12bで位置合わせし
て載置した。一方、転写シートSは、シートクランプ1
0で大まかに位置合わせされた状態で四方周囲を表裏か
ら挟持して固定しておく。そして、シートクランプ10
で固定された転写シートS上の見当合わせマークMを、
置き台11に設けた見当合わせマークMbと目視で見当
を合わせして、被転写基材の目地と転写シートの装飾層
の柄との見当を合わせて、クリップを用いてシートクラ
ンプをその四方周囲で置き台に仮固定した。そして、鉄
の軸芯表面にJISゴム硬度60度のシリコーンゴムを
被覆した弾性体ローラを用い、表面温度180℃に加熱
し、圧力2〔kg/cm2 〕にて、転写シートを被転写
基材に押圧して、転写シートの転写層を被転写基材に接
着し、室温まで冷却後、支持体を剥離して転写製品とし
て化粧材を得た。得られた化粧材は、装飾層の未形成部
が被転写基材の目地に位置合わせされた結果、目地内に
は絵柄が転写されず、天面部のみに絵柄が転写されてい
た。また、天面部の絵柄は凹部凸部とも絵柄の抜けは無
かった。
【0045】(実施例2)用いた被転写基材、転写シー
トは実施例1と同一の物を用い、転写圧印加を弾性体ロ
ーラに代えて固体粒子衝突圧を用いた。固体粒子衝突圧
により転写する装置は、図7に示す様な装置で、噴出器
には図8及び図9の様な羽根車を用いた噴出器を使用し
た装置である。実施例1と同様に、置き台11の所定位
置に載置した被転写基材Bに対して、見当合わせマーク
M及びMbを目視確認して、シートクランプ10で保持
した転写シートSを位置合わせして、シートクランプを
クリップで置き台に仮固定したものを用意した。被転写
基材Bは置き台11にを、その凹凸面を上にして搬送用
ローラ列からなる基材搬送装置20上に載置して搬送し
て電熱線ヒータによる輻射熱を用いた加熱装置41で予
熱後、衝突圧印加部30に供給した。次いで、転写シー
トの支持体側から加熱装置41同様の加熱装置40で、
最終的な転写シートの予熱、接着剤の活性化、被転写基
材の加熱を行った。
【0046】次いで、固体粒子Pとして平均粒径0.4
mmの球形の亜鉛球を噴出器32から、噴出させ転写シ
ートの支持体側に衝突させて、転写シートを被転写基材
に圧接した。噴出器の羽根車の回転数は3600〔rp
m〕、固体粒子の噴出速度は40〔m/s〕であった。
そして、転写シートが天面部上の凹凸の凹部内にまで延
ばされて熱融着し、チャンバ33から続いてその下流側
に設けた第2チャンバ71内に於いて除去装置70で、
室温の風を吹き付けて、転写シート上に残留した固体粒
子を転写シート端部からチャンバ下部に向かって落とし
て除去後、シートクランプ10を置き台11から取り除
き、転写シートの支持体を被転写基材から剥離除去して
化粧材Dを得た。得られた化粧材は、装飾層の未形成部
が被転写基材の目地に位置合わせされた結果、目地内に
は絵柄が転写されず、天面部のみに絵柄が転写されてい
た。また、固体粒子衝突圧による為に、天面部の表面凹
凸の凹部内部にも確実に転写されていた。
【0047】(比較例1)転写シートとして、装飾層が
全面に形成され且つ見当合わせマークが無い他は、実施
例1同様の転写シートを用意した。これを実施例1同様
の弾性体ローラを用いて、シートクランプや置き台は使
用せずに、基材の目地の凹凸段差を利用して、天面部の
みに弾性体ローラの転写圧が加わり、天面部のみに転写
層が転写される事を期待して、転写を試みた。しかし、
得られた化粧材は、被転写基材の目地の深さが1mmと
浅い為に、目地の内部も転写層、つまり装飾層が転写さ
れてしまっていた。また、転写シートに設けた接着剤層
も全面であるために、バリが発生し易かった。また、そ
のバリが目地に付着し易かった。以上の結果、満足すべ
き化粧材は得られなかった。
【0048】(比較例2)転写シートとして、装飾層が
全面に形成され且つ接着剤層及び見当合わせマークが無
い他は、実施例1同様の転写シートを用意した。一方、
接着剤は、実施例1で用いた接着剤を転写シートに設け
る代わりに、実施例1で用いた被転写基材にその目地に
よる凹凸段差を利用して、ゴムを用いた弾性体ローラに
よるロールコート法により、天面部のみに接着剤層を形
成した。これを実施例1同様の弾性体ローラを用いて、
シートクランプや置き台は使用せずに、被転写基材の天
面部のみに部分形成された接着剤層を利用して、天面部
のみに転写される事を期待して、転写を試みた。しか
し、被転写基材の天面部への接着剤層の形成が、均一な
厚みに塗工するのが難しく、得られた化粧材は、天面部
に転写された転写層、つまり装飾層による装飾には、凹
部内の絵柄が欠ける等の若干の欠陥が認められた。以上
の結果、満足すべき化粧材は得られなかった。
【0049】(比較例3)用いた被転写基材、転写シー
トは比較例2と同一の物を用い、転写圧印加を弾性体ロ
ーラに代えて実施例2同様の固体粒子衝突圧を用いた。
そして、シートクランプや置き台は使用せずに、被転写
基材の天面部のみに部分形成された接着剤層を利用し
て、天面部のみに転写される事を期待して、転写を試み
た。しかし、被転写基材の天面部への接着剤層の形成
が、均一な厚みに塗工するのが難しく、得られた化粧材
は、天面部に転写された転写層、つまり装飾層による装
飾に、凹部内の絵柄が欠ける等の若干の欠陥が認められ
た。以上の結果、満足すべき化粧材は得られなかった。
【0050】
【発明の効果】 本発明によれば、被転写基材の目地等の溝状部と、転
写シートの装飾層のパターンとの位置合わせが容易に行
える結果、目地等の溝状部に余分な絵柄が転写されず、
優れた意匠の化粧材を容易に製造できる。また、浅いも
の或いは平坦な溝状部に対しても、余分な絵柄を転写さ
せずに、天面部のみに転写できる。 また、転写圧として固体粒子の衝突圧を利用する場合
は、天面部に凹凸模様(例えば、スタッコ調、リシン調
等の吹き付け塗装面の凹凸模様、花崗岩の劈開面やトラ
バーチン大理石板等の石材表面の凹凸等の石目調凹凸模
様、導管溝、ヘアライン、梨地等)が有る場合でも、絵
柄が転写でき、極めて意匠感に優れた化粧材を容易に製
造できる。しかも、従来のゴムローラ押圧方式の様に、
被転写基材の凹凸部によるローラ等部品の損耗も無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による溝状部の有る被転写基材への転写
方法を説明する概念図。
【図2】被転写基材にて溝状部と単位素材との組合せ構
造の各種例を示す斜視図。
【図3】被転写基材にて溝状部の配列の各種例を示す平
面図。
【図4】被転写基材にて溝状部と単位素材との組合せ構
造の他の例を示す斜視図。
【図5】被転写基材にて天面部が凹凸表面を有する一例
を示す斜視図。
【図6】見当合わせの一方法とそれに用いる治具の説明
図。
【図7】転写圧に固体粒子の衝突圧を用いる転写装置の
一例の概念図で、(A)は基材搬送方向の側面から見た
図で、(B)は(A)の装置の噴出器部分を基材搬送方
向から見た概略装置図。
【図8】羽根車を用いた噴出器の一形態を説明する概念
図(斜視図)。
【図9】図8の羽根車内部を説明する概念図。
【符号の説明】
1 溝状部 2 天面部 3 支持体 4 転写層 5 装飾層 6 単位素材 7 基材本体 8 充填材 9 天面部の表面凹凸 10 シートクランプ 11 置き台 12a、12b カイド 13 固定部 20 基材搬送装置 30 衝突圧印加部 31 ホッパ 32 噴出器 33 チャンバ 34 ドレン管 35 分離装置 36 真空ポンプ 40 シート加熱装置 70 除去装置(兼冷却装置) 71 第2チャンバ 812、812a羽根車 813、813a 羽根 814、814a 側面板 815 中空部 816 方向制御器 817 開口部 818 散布器 819、819a 回転軸 820 軸受 B 被転写基材 D 化粧材 P 固体粒子 S 転写シート M 見当合わせマーク Mb 置き台側の見当合わせマーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹状又は平坦状の形状を成す溝状部の有
    る被転写基材に、支持体と転写層とかなる転写シートに
    より、転写層を転写する方法において、 転写層が少なくとも装飾層から構成され、且つ該装飾層
    が前記溝状部に対応する部分は未形成であり、且つ見当
    合わせマークが形成された転写シートを用いて、該見当
    合わせ用マークにより、転写シートを被転写基材に対し
    て位置合わせして、装飾層は溝状部を避ける様に転写層
    を被転写基材に転写する、溝状部の有る被転写基材への
    転写方法。
  2. 【請求項2】 溝状部の有る被転写基材の被転写面が凹
    凸表面を成し、該被転写基材の凹凸表面側に、転写層側
    を対向させた転写シートの支持体側に固体粒子を衝突さ
    せ、その衝突圧を転写圧に利用して、転写シートを被転
    写基材の凹凸表面に圧接して、転写層を被転写基材に転
    写する、請求項1記載の溝状部の有る被転写基材への転
    写方法。
JP14848197A 1997-05-23 1997-05-23 溝状部の有る被転写基材への転写方法 Withdrawn JPH10324096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14848197A JPH10324096A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 溝状部の有る被転写基材への転写方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14848197A JPH10324096A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 溝状部の有る被転写基材への転写方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10324096A true JPH10324096A (ja) 1998-12-08

Family

ID=15453730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14848197A Withdrawn JPH10324096A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 溝状部の有る被転写基材への転写方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10324096A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115867958A (zh) * 2020-06-25 2023-03-28 艾利丹尼森公司 具有高粘结强度和阻隔性能的可活化多层标签

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115867958A (zh) * 2020-06-25 2023-03-28 艾利丹尼森公司 具有高粘结强度和阻隔性能的可活化多层标签

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10324096A (ja) 溝状部の有る被転写基材への転写方法
JPH11151769A (ja) 化粧材及びその製造方法
JPH10324095A (ja) 化粧材の製造方法
JP2000103196A (ja) 転写シート及びそれを用いた転写方法
JPH11128829A (ja) 化粧材の製造方法
JPH11235805A (ja) 溝状部を有する凹凸化粧材及びその製造方法
JPH11227389A (ja) 天面部のみに転写する凹凸化粧材の製造方法
JP2001129956A (ja) 化粧材の製造方法、及び化粧材
JPH1158661A (ja) 化粧材及びその製造方法
JPH11227396A (ja) 化粧材の製造方法
JP2000158895A (ja) 曲面転写方法及び化粧材
JP3827854B2 (ja) 後塗装用転写シートとそれを用いた化粧材の製造方法
JPH11348494A (ja) 曲面転写方法
JPH11170792A (ja) 転写方法
JPH1120396A (ja) 曲面転写方法
JPH11147397A (ja) 曲面転写方法及び曲面転写装置
JP2000263995A (ja) 転写方法
JPH1191061A (ja) 化粧材及びその製造方法
JP2000280340A (ja) 曲面転写方法
JPH11115394A (ja) 部分転写方法
JPH11309999A (ja) 曲面転写方法及び固体粒子噴出装置
JP2949618B2 (ja) 曲面転写方法及び曲面転写装置
JP2844524B2 (ja) 曲面転写方法及び曲面転写装置
JP2001039093A (ja) 曲面転写方法
JP2000001094A (ja) 凹凸基材への加飾方法および化粧パネル

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040803