JPH10325056A - ダブルラッセル立体編物 - Google Patents

ダブルラッセル立体編物

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Publication number
JPH10325056A
JPH10325056A JP5734398A JP5734398A JPH10325056A JP H10325056 A JPH10325056 A JP H10325056A JP 5734398 A JP5734398 A JP 5734398A JP 5734398 A JP5734398 A JP 5734398A JP H10325056 A JPH10325056 A JP H10325056A
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JP
Japan
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dimensional
knitted fabric
reed
texture
dimensional knitted
Prior art date
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Pending
Application number
JP5734398A
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English (en)
Inventor
Kazunori Yamada
和則 山田
Takao Suzuki
孝夫 鈴木
Fumio Shirasaki
文雄 白崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiren Co Ltd
Original Assignee
Seiren Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の材料からなる立体編物において、それ
を表皮材として使用した場合にも、通気性及びクッショ
ン性に加え、優れた外観と触感を有するダブルラッセル
立体編物を提供すること。 【解決手段】 筬L1及び筬L2により表面地組織が形
成され、筬L5及び筬L6により裏面地組織が形成さ
れ、筬L3及び筬L4により表裏の地組織が連結されて
いる四層立体構造のダブルラッセル立体編物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、編物布帛に関し、
更に詳しくは家具椅子、車両等のシート部に使用する四
層立体構造の立体編物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、家具椅子や車両等のシート、
特にその着座部分には、クッション性等を考慮した材料
である内装用表皮材が使用されている。その内装用表皮
材としては、一般的に、表地材、クッション材及び裏地
材を互いに積層して貼り合わせた三層構造のものが多く
使用されている。例えば、その表地材としては、編織
物、クッション材としてはウレタンフォーム、裏地材と
してはナイロンハーフ編物を採用したものがある。
【0003】このうち表皮材として更に述べると、形態
的に、織物、編物、モケット、ニットベルベット等の繊
維加工材等がある。しかし、織物や編物を使用した場合
は、その組織が比較的平坦であるためクッション性は殆
ど無い。従って、搭乗者が座席に座り表地材の表面に圧
力が加わった場合、表地材は押さえ付けられ、人体との
間の通気性が極めて悪くなる。
【0004】一方、モケットやニットベルベットを使用
した場合は、立毛状態では通気性やクッション性はある
程度確保されるが、着座等による圧力を受けた状態で
は、立毛部が倒れてクッション性や通気性は著しく損な
われる。このような表地材は、クッション性や通気性が
悪いためムレやベトツキの主なる原因となる。
【0005】一方、表地材の裏に貼り付けるクッション
材としては、軟質合成樹脂、合成樹脂発泡体等が使用さ
れており、最近は、主としてウレタンフォームのシート
体が用いられる。
【0006】また、クッション材の裏には裏地材が貼り
付けられるが、クッションとしてウレタンフォームを使
用した場合は、裏地材としてナイロンハーフ編物が裏地
材として使用される。しかし、以上述べた内装用表皮材
にも、次に示すような緒問題点がある。
【0007】1. 積層された内装用材は、使用中に剥
離する危険がある。これを防止するために、接着剤の塗
布量やウレタンフォームの溶融時の溶けしろを多くして
対応すると、通気性が悪化したり剛性が大きくなり風合
いを硬化させクッション性も悪くなる。 2. クッション材としてウレタンフォームを使用して
いるものは、蓄熱性が大きく、長時間の接触によりムレ
やベトツキを起こし易い。 3. 製造の面から見て、貼り合わせ用の接着剤は、速
乾性に欠け製造効率が悪い。また、ウレタンフォーム等
の溶融接着の場合には、窒素酸化物が発生し衛生上良く
ない。
【0008】このような内装用表皮材の抱える問題点を
解決したものとして、例えば、特開昭61−25805
5号公報、特開平3−199455号公報、実開昭64
−30389号公報、実開平4−51604号公報等に
示されているような立体構造の編物がある。 これらは
具体的には、全体が単一の材料から構成され平面的で規
則正しい編み目で形成された表裏二枚の地組織を連結糸
により連結した編物布帛である。
【0009】このような内装用表皮材は、積層構造とな
っていないため、通気性、クッション性等の点では優れ
ているが、一方では、表皮材として本来の持ち味、すな
わち素材感の表現力には著しく乏いものとなっている。
すなわち、外観的に見栄えのしない貧弱なものになって
しまう。また更に、内装用表皮材の表面に触れた際の触
感においても劣る。これらの課題を解決した単一の材料
から構成される内装用表皮材は未だ提案されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の諸問
題の解決を意図したものである。即ち本発明の目的は単
一の材料からなる立体編物において、それを表皮材とし
て使用した場合にも、通気性及びクッション性に加え、
優れた外観と触感を有する立体編物を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題を
解決すべく鋭意検討の結果、立体編物の編成方法と加工
技術の組合せを追究することにより、立体編物におい
て、通気性及びクッション性に加え、優れた素材感(外
観や触感)を兼ね備え得ることを見出し、この知見によ
り本発明を完成させるに至った。
【0012】すなわち、発明は、(1)、表面地組織、
裏面地組織及びそれら両地組織の間隙を形成する連結糸
からなり、表面地組織の表面が立毛化されている四層立
体構造のダブルラッセル立体編物に存する。
【0013】そして、(2)、筬L1及び筬L2により
表面地組織が形成され、筬L5及び筬L6により裏面地
組織が形成され、筬L3及び筬L4により表裏の地組織
が連結されている上記(1)の四層立体構造のダブルラ
ッセル立体編物に存する。
【0014】そしてまた、(3)、表面地組織の内筬L
1で形成された組織のみが起毛加工により立毛化されて
いる上記(1)の四層立体構造のダブルラッセル立体編
物に存する。
【0015】そしてまた、(4)、間隙を形成する連結
糸は、筬L3及び筬L4によりクロス組織、又は波状組
織に形成されている上記(2)の四層立体構造のダブル
ラッセル立体編物に存する。
【0016】そしてまた、(5)、裏面地組織がメッシ
ュ組織から形成されている上記(1)の四層立体構造の
ダブルラッセル立体編物に存する。
【0017】そしてまた、(6)、メッシュ組織におけ
るメッシュの大きさが、0.1mm〜20.0mmである上
記(5)のダブルラッセル立体編物に存する。
【0018】そしてまた、(7)、編密度が30〜60
コース/インチ、16ウェ−ル〜40ウェ−ル/インチ
である上記(1)のダブルラッセル立体編物に存する。
【0019】そしてまた、(8)、厚みが、0.5mm〜
10.0mmの範囲から形成される上記(1)の四層立体
構造のダブルラッセル立体編物に存する。
【0020】そしてまた、(9)、表面地組織、メッシ
ュ組織を有する裏面地組織、及び表面地組織と裏面地組
織の間隙を形成する連結糸からなり、表面地組織の表面
が立毛化されている立体編物であって、編密度が30〜
60コース/インチ、16ウェール〜40ウェ−ル/イ
ンチであり、厚みが、0.5mm〜10.0mmである四層
立体構造のダブルラッセル立体編物に存する。
【0021】そしてまた、(10)、上記(1)乃至
(9)のいずれか1の四層立体構造の立体編物が車両の
シートに使用されている四層立体構造のダブルラッセル
立体編物に存する。
【0022】
【作用】立体編物を形成しているため、通気性、クッシ
ョン性がよく、後加工による立毛化により、素材感、触
感においても、少なくともモケット或いはニットベルベ
ットと同等のものが現出し、且つ高級感を持ち備えたも
のとなる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の立体編物は、ダブルラッ
セル地から構成されており、表面のパイル糸、表面組
織、裏面地組織及び間隙を形成するための該組織をつな
ぐ連結糸から構成される三次元で、四層のダブルラッセ
ル立体編物である。本発明のダブルラッセル立体編物
は、図1に示すようなダブルラッセル機を使用して編成
することができる。
【0024】ここで、1、2は前後針床の編針(ニード
ル)、3は前後針床のトリックプレート、4はフロント
側及びバック側のステッチコーム、5は釜間、L1乃至
L6は筬を示す。筬L1及び筬L2は表面地組織を形成
し、筬L5、筬L6は、裏面地組織を形成する。そし
て、筬L3及び筬L4は、表面地組織と裏面地組織を連
結して両者の間隙を形成する。これにより二枚の地組織
とそれらを結合する連結糸からなるダブルラッセル編地
が形成される。
【0025】このようなダブルラッセル編地において、
筬L3、L4の連結糸により、図2に示すようなクロス
組織(A、B)或いは、波状組織(C、D)が形成され
る。なお、クロス組織及び波状組織については、筬の運
動(ラッピング運動)により前後(フロント側及びバッ
グ側)の編針に掛け渡されることで形成されるが、図は
その動きを表す。
【0026】このラッピング運動は、多くの組み合わせ
が可能であるが、図2のように、2針に渡るクロス組織
(A、B)或いは波状組織(C、D)が採用される。1
針から成るクロス組織、或いは波状組織では横方向の圧
力に対しての耐久力が弱く、クッション材としての役割
が必ずしも満足するものとはならない。すなわち、間隙
の柔らかさを保ちながら、保形成を維持する安定性、ク
ッション性、経時耐久性(経時使用でのヘタリ)が良好
であるためには2針が好適である。
【0027】そしてまた、筬L5、筬L6により形成さ
れる裏地組織は、メッシュ組織が採用される。メッシュ
組織とは、裏面地組織を形成する筬L5と筬L6を編成
する際、ラッピング運動の中で糸抜き部分を作り、全体
としてメッシュ組織(すなわち、穴開き状)を形成する
ものである。
【0028】立体編物を編成したときの材料安定性、該
編物の加工中における台車等を巻いたときの巻き皺、開
反したときの折れ皺、後加工性付与等の観点から、裏面
地組織はフラット組織よりメッシュ組織の方が格段に優
れていることがわかった。すわなち、表面地組織がフラ
ット組織の場合、起毛工程(針布起毛やエミリー起毛を
用いる)筬L1の糸により形成された組織が切断された
とき、表面地組織が幅方向に縮もうとする。
【0029】この時、立体編物の裏側の組織がその収縮
に対応すべく、追従ができない場合は、たちまち縦方向
に皺が入ってしまい後加工が困難になり、商品価値を失
うという欠点がある。しかし、裏面地組織をメッシュ組
織にしておけば、前述のように表面の組織が幅方向に収
縮した際にも、裏側の組織がその収縮に十分対応できる
のである。このように裏面地組織をメッシュ組織にする
ことで後加工としての起毛工程に十分対応ができる。
【0030】このメッシュの大きさ(通常、直径をい
い、円形以外の場合は最長対角線の長さをいう)が0、
1〜20.0mmの範囲である。0、1mm以下になると上
記メッシュ組織としての効果が現れにくく、フラット組
織との優位差がでてこない。また20mmを越える大きさ
になると、立体編物としての安定性が悪くなり、本来の
メッシュ組織としての効果が現れにくい。望ましくは、
0.5〜2.0mmの範囲が特に効果に優れる。
【0031】またメッシュ組織の形はどんな形でも良い
が、タテ、ヨコ、ナナメ前方向の安定性を考えると特に
円形が望ましい。そしてまた、立毛化される部分の組織
を形成する筬L1の糸及び主として表面地組織を形成す
る筬L2の糸において、筬L2よりも筬L1の方に太い
糸を使用する。
【0032】例えば、筬L2の糸に対して、筬L1の糸
は3〜6倍の太さの糸を使用する。望ましくは4倍程度
が良好である。これは表面地組織における筬L1の糸に
より編成された組織の部分を後加工、すなわち起毛加工
にて立毛化し易くするためであり、また、筬L2の糸に
より編成された組織の部分を主たる地組織にするための
工夫である。
【0033】また編機上のテンションコントロールによ
るループ変位の割合は、例えば筬L1の糸100%に対
して筬L2の糸5〜50%の範囲である。5%以下にな
ると編成が困難になり、更に50%以上になると上記の
パイル糸を形成する事が困難になる。望ましくは10〜
30%の範囲が良好である。
【0034】また筬L1の2〜8針の範囲で、筬L2の
編針の糸振りについては1〜3針の範囲である。これも
先述したように、表面地組織における筬L1の糸により
編成された組織の部分を後加工、すなわち起毛加工にて
立毛化し易くするためであり、また、筬L2の糸により
編成された組織の部分を主たる地組織にするための工夫
である。
【0035】筬L1の場合は、2針以下であると立毛化
するのが困難となる。逆に8針を越えると、編成の安定
性が悪くなるのに加え、ニードルループが異常にでき、
後加工による起毛工程の際に、毛布状になって表皮材と
しての触感が大きく損なわれる。望ましくは4〜5針程
度が良好である。
【0036】また筬L2の場合は3針以上になるとル−
プ変位の際の締まりが悪くなり、結果的に編地の腰がな
くなり編成の安定性が非常に悪くなる。また、0針の場
合は立毛可能な組織構成が困難である。望ましくは、1
〜2針が良好である。
【0037】またループの交絡方法は異方向のみで、ま
た個々のル−プの形状は閉じ目ループでも開き目ループ
でもどちらでも良い。ループの交絡方法が同方向である
と、筬L1と筬L2の糸が交絡してこないために、筬L
1の糸が表面に浮きにくくなり、後加工での起毛化が困
難になる。
【0038】本発明の立体編物の編密度は、30〜60
コース/インチが採用される。この密度が30コース/
インチ以下では、パイル糸化した時の表面の密度感がな
く商品価値が劣り、また60コース/インチ以上では、
地組織のループ形成が極めて困難になり成編できない。
特には40〜50コース/インチ程度が望ましい。
【0039】一方、本発明の立体編物の編密度は、16
ウェール〜40ウェール/インチが採用される。このタ
テ密度が16ウェール/インチ以下では、パイル糸化し
た時の表面の密度感がなく商品価値が劣る。また40ウ
ェール/インチ以上では、地組織のループ形成が極めて
困難になり成編できない。特には22〜28ウェール/
インチ程度が望ましい。
【0040】本発明のダブルラッセル立体編物は、最適
な後加工を実施することにより、最終的な三次元構造の
四層ダブルラッセル立体編物となる。この場合の後加工
には、例えば、表面地組織において、L1の糸により形
成された組織部分を針布を使った針布起毛加工或いはサ
ンドペーパーによるバフ起毛加工(別名エミリー起毛加
工)により立毛化させる方法がある。
【0041】針布起毛工程の場合、針布の密度、長さ、
角度、先端形状等に加え、回転数、立体編物との接圧、
接触回数の諸条件を選択することにより立毛化の状態が
自由に設定できる。同様にバフ起毛工程の場合も、ペー
パーメッシュ、粗さ、接触回数等の緒条件により立毛化
の状態を自由に設定できる。
【0042】本発明に用いられる繊維としては、立体編
物に使用した場合にその効果に支障をきたさないもので
あれば、種類、太さなどに特に限定はない。過酷な使用
条件から考えると、アクリル繊維、ポリアミド繊維、ポ
リエステル繊維等が好適である。
【0043】更に詳しくは、筬L1は100〜350デ
ニールの糸(起毛部分の糸)、筬L2は30〜150デ
ニールの糸(主たる表面地組織の糸)、そして筬L3、
筬L4(間隙を形成する連結糸)は10〜120デニー
ルのモノフィラメント糸又マルチフィラメント糸、或い
は加工糸、筬L5、筬L6には50〜300デニールの
糸(裏面地組織の糸)を使用するのが好適である。
【0044】また、立体編物は連続的に生産可能である
ので、二次加工は容易で、例えば、表面地組織に撥水、
撥油、防汚等の加工をし、裏面地組織には吸水加工等を
行い高機能性を持たせることもできる。しかも、中間に
間隙を有する構造であるので、二次加工の際の連続性も
良好で製造効率も非常に良い。
【0045】また、本発明の立体編物の全体の厚さは、
編成段階で0.5〜15.0mm程度まで可能であるが、
これは、例えば連結糸(筬L3、筬L4)の長さを編成
時に調整することで自由に変更できる。厚さが0.5mm
未満となると、編成が困難になることに加えて、クッシ
ョン性が悪くなり、また15.0mmを越えると、これも
編成が困難になることに加え、生産効率や後加工性が極
端に悪くなる。
【0046】このようなことから、最終的な製品の全厚
み(筬L1〜筬L6全体で形成された部分)は0.5〜
10.0mmの範囲で構成されることが望ましい。次に実
施例及び比較例によって、本発明を更に具体的に説明す
るが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0047】
【実施例】
〔実施例1〕図6に示した通りの設計に基づき、カール
マイヤー社製ダブルラッセル編機(タイプRD6PLM
−6)22Gを使用して、立体編物を作成した。なお筬
L1は150デニールのレギュラー糸、筬L2は40デ
ニ−ルのモノフィラメント糸、筬L5、筬L6には10
0デニールのレギュラー糸を使用した。
【0048】図に示す組織の上に記載した番号はガイド
位置(針間番号)を示す。筬L1は4針の閉じ目ルー
プ、筬L2は1針の閉じ目ループ、筬L3、筬L4はク
ロス(1)組織、筬L5、筬L6は直径が1mmの円形メ
ッシュ組織を採用した。尚、釜間は2.0mmとした。得
られた全厚2.0mmのダブルラッセル立体編物を編み始
め方向から交互に、クロ−ズ式起毛機(針布を使った起
毛)にてカット針を使用して起毛した。
【0049】得られた四層立体編物を190℃で1分間
プレセットした後、130℃にて染色、乾燥、整毛工程
を経て、150℃で1分間仕上げセットをして、全厚み
4.0mmの立体編物(編密度40コース/インチ、22
ウエール/インチ)を得た。
【0050】得られた立体編物について、重量、表面触
感(官能評価)、通気性(JISL1096 6.27
通気性)、クッション耐久性(定荷重法)等を評価し
た。尚、感触度については、密度、重量、表面触感の三
つのパラメーターから判定することができる。
【0051】その結果を図11に示す。尚、表面触感
(官能評価)は、(3点)…非常に良好,(2点)…良
好,(1点)…やや悪い,(0点)…悪い。上記の様な
官能評価方法にて、5名のパネラーが評価して、その平
均点数で表した数値である。また、クッション耐久性
は、50℃、95%の環境化で30g/m2の荷重を掛
け、0時間後(直後)と24時間後のヘタリ率変化(残
留歪み率)を測定したものである。
【0052】〔実施例2〕図7に示した通りの設計に基
づき、カールマイヤー社製ダブルラッセル編機(タイプ
RD6PLM−6)28Gを使用して、立体編物(編密
度40コース/インチ、28ウエール/インチ)を作成
した。なお筬L1は150デニ−ルのレギュラー糸、筬
L2は40デニールの高強力糸、筬L3、筬L4に20
デニールのモノフィラメント糸、筬L5、筬L6には7
5デニールのレギュラー糸を使用した。
【0053】図に示す組織の上に記載した番号はガイド
位置(針間番号)を示す。筬L1は5針の閉じ目ルー
プ、筬L2は2針の開き目ループ、筬L3、筬L4は波
状(1)組織、筬L5、筬L6は直径が1.5mmの円形
メッシュ組織を採用した。尚、釜間は2.0mmとした。
得られた全厚2.0mmのダブルラッセル立体編物を編み
始め方向から交互に、バフィング機にて、♯180メッ
シュのサンドペーパーにて1000m/minの回転数
で10回バフ掛けにて起毛した。
【0054】得られた四層立体編物を190℃で1分間
プレセットした後、130℃にて染色、乾燥、整毛工程
を経て、150℃で1分間仕上げセットをして、全厚み
3.5mmの立体編物を得た。得られた立体編物につい
て、重量、表面触感(官能評価)、通気性(JISL1
096 6.27 通気性)、クッション耐久性(定荷
重法)を評価した。その結果を図11に示す。
【0055】〔実施例3〕図8に示した通りの設計に基
づき、カ−ルマイヤ−社製ダブルラッセル編機(タイプ
RD6PLM−6)22Gを使用して、立体編物(編密
度42コース/インチ、22ウエール/インチ)を作成
した。なお筬L1は60デニールのマルチフィラメント
糸、筬L2は40デニールの高強力糸、筬L3、筬L4
に30デニールのフィラメント糸、筬L5、筬L6には
100デニ−ルのレギュラー糸を使用した。
【0056】図に示す組織の上に記載した番号はガイド
位置(針間番号)を示す。筬L1は4針の閉じ目ルー
プ、筬L2は1針の閉じ目ループ、筬L3、筬L4は波
状(2)組織、筬L5、筬L6は直径が2.0mmの円形
メッシュ組織を採用した。尚、釜間は3.0mmとした。
得られた全厚3.0mmのダブルラッセル立体編物を編み
始め方向から交互にクロ−ズ式起毛機にてカット針を使
用して起毛した。
【0057】得られた四層立体編物を190℃で1分間
プレセットした後、130℃にて染色、乾燥、整毛工程
を経て、150℃で1分間仕上げセットをして、全厚み
5.0mmの立体編物を得た。得られた立体編物につい
て、重量、表面触感(官能評価)、通気性(JISL1
096 6.27 通気性)、クッション耐久性(定荷
重法)を評価した。その結果を図11に示す。
【0058】〔比較例1〕図9に示した通りの設計に基
づき、汎用タイプのニットベルベット(ダブルラッセ
ル)を編成した(編密度38コース/インチ、22ウェ
ール/インチ)。編成した布帛の連結糸を切り開いて、
2等分した後、190℃で1分間プレセットした後、1
30℃にて染色、乾燥、整毛工程を経て、150℃で1
分間仕上げセットをし、全厚み2.2mmの立体編物を得
た。
【0059】得られた布帛の裏面に対して、15デニ−
ルのナイロンハーフ編物がラミネートされた厚さ3.0
mmのウレタンフォームシート&447TLN〔ブリジス
トン(株)製〕を、ガスフレームにて該フォーム面の厚
さ1.0mmを溶融して接着する。全厚みが4.2mmの三
層構造よりなる複合体を得た。得られた複合品につい
て、重量、表面触感(官能評価)、通気性(JISL1
096 6.27 通気性)、クッション耐久性(定荷
重法)を評価した。その結果を図11に示す。
【0060】〔比較例2〕図10に示した通りの設計に
基づき、カ−ルマイヤー社製ダブルラッセル編機(タイ
プRD6PLM−6)22Gを使用して、立体編物(編
密度38コース/インチ、22ウエール/インチ)を作
成した。なお筬L1は100デニールのレギュラー糸、
筬L2は100デニールのレギュラー糸、筬L3は30
デニールのフィラメント糸、筬L4、筬L5には75デ
ニールの加工糸を使用した。
【0061】図に示す組織の上に記載した番号は、ガイ
ド位置(針間番号)を示す。筬L1は4針の閉じ目ルー
プ、筬L2は1針の開き目ループ、筬L3はクロス
(2)組織、筬L5、筬L6は直径が1.0mmの円形メ
ッシュ組織を採用した。尚、釜間は2.0mmとした。
【0062】得られた全厚2.0mmのダブルラッセル立
体編物を起毛加工せず190℃で1分間プレセットした
後、130℃にて染色、乾燥工程を経て、150℃で1
分間仕上げセットをして、全厚み1.8mmの立体編物を
得た。得られた複合品について、重量、表面触感(官能
評価)、通気性(JISL1096 6.27 通気
性)、クッション耐久性(定荷重法)を評価した。その
結果を図11に示す。
【0063】
【発明の効果】本発明の四層立体構造の立体編物は、表
面触感が優れていること、通気性を十分有しているこ
と、クッション耐久性が5%以下で殆どへたっていない
こと、更に表皮重量が540〜570g/m2と軽量に仕
上がっていること等により極めて高品位のものである。
このような立体編物を車両等の座席シートに使用した場
合、蒸れ、ベトツキがなく、感触的にも、外観的にも極
めて優れた表皮材として機能する。
【0064】更に、具体的には次のような効果が期待で
きる。 1、ウレタンフォームの接着やラミネートを必要としな
いので、製造工程上の無駄が少ない。 2、通気性が良好なので蓄熱などの不快感がなく、蒸れ
たり、べとついたりしない。また着座した時のフィット
感が良い。 3、表皮一体構造になっているため接着やラミネートの
必要がなく剥離等も起こさない。また着座した時のフィ
ット感がよく保型性もある。
【0065】4、通常の三層品に比べて軽量で、且つ厚
みが十分に出せる。 5、二次加工が簡単にでき、種々の機能性付与が容易で
ある。 6、従来のウレタンフォームを介在させた表皮材と比較
すると、通気性は3倍以上向上している。 7、表面がスエード調にできているので高級感があり、
通常のベロアー商品(モケット、ニットベルベット)や
スエード商品(本革、合成皮革)と十分競争できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ダブルラッセル機の編成主要部分を示
す概略図である。
【図2】図2は、筬L3及び筬L4の連結糸によるクロ
ス組(A、B)、波状組織(B、C)を示す。
【図3】図3は、実施例1〜3の立体編物を示し、
(a)は外観図、及び(b)は概略断面図を示す。
【図4】図4は、比較例1の立体編物を示し、(a)は
外観図、及び(b)は概略断面図を示す。Fはフロント
側、Bはバック側を示す。
【図5】図5は、比較例2の立体編物を示し、(a)は
外観図、及び(b)は概略断面図を示す。
【図6】図6は、実施例1の立体編物の組織を示す図で
ある。
【図7】図7は、実施例2の立体編物の組織を示す図で
ある。
【図8】図8は、実施例3の立体編物の組織を示す図で
ある。
【図9】図9は、比較例1の立体編物の組織を示す図で
ある。
【図10】図10は、比較例1の立体編物の組織を示す
図である。
【図11】図11は、結果を示す。
【符号の説明】
1、2…前後針床の編針(ニードル) 3…前後針床のトリックプレート 4…フロント側及びバック側のステッチコーム 5…釜間 L1乃至L6…筬

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面地組織、裏面地組織及びそれら両地
    組織の間隙を形成する連結糸からなり、表面地組織の表
    面が立毛化されていることを特徴とする四層立体構造の
    ダブルラッセル立体編物。
  2. 【請求項2】 筬L1及び筬L2により表面地組織が形
    成され、筬L5及び筬L6により裏面地組織が形成さ
    れ、筬L3及び筬L4により表裏の地組織が連結されて
    いることを特徴とする請求項1記載の四層立体構造のダ
    ブルラッセル立体編物。
  3. 【請求項3】 表面地組織の内筬L1で形成された組織
    のみが起毛加工により立毛化されていることを特徴とす
    る請求項1記載の四層立体構造のダブルラッセル立体編
    物。
  4. 【請求項4】 間隙を形成する連結糸は、筬L3及び筬
    L4によりクロス組織、又は波状組織に形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の四層立体構造のダブル
    ラッセル立体編物。
  5. 【請求項5】 裏面地組織がメッシュ組織から形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の四層立体構造の
    ダブルラッセル立体編物。
  6. 【請求項6】 メッシュ組織におけるメッシュの大きさ
    が、0. 1mm〜20.0mmであることを特徴とする請求
    項5記載のダブルラッセル立体編物。
  7. 【請求項7】 編密度が30〜60コース/インチ、1
    6ウェ−ル〜40ウェ−ル/インチであることを特徴と
    する請求項1記載のダブルラッセル立体編物。
  8. 【請求項8】 厚みが、0. 5mm〜10. 0mmの範囲か
    ら形成されることを特徴とする請求項1記載の四層立体
    構造のダブルラッセル立体編物。
  9. 【請求項9】 表面地組織、メッシュ組織を有する裏面
    地組織、及び表面地組織と裏面地組織の間隙を形成する
    連結糸からなり、表面地組織の表面が立毛化されている
    立体編物であって、編密度が30〜60コース/イン
    チ、16ウェール〜40ウェ−ル/インチであり、厚み
    が、0.5mm〜10.0mmであることを特徴とする四層
    立体構造のダブルラッセル立体編物。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項記載の
    四層立体構造の立体編物が車両のシートに使用されてい
    ることを特徴とする四層立体構造のダブルラッセル立体
    編物。
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