JPH10325811A - 配向測定装置 - Google Patents
配向測定装置Info
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- JPH10325811A JPH10325811A JP9260984A JP26098497A JPH10325811A JP H10325811 A JPH10325811 A JP H10325811A JP 9260984 A JP9260984 A JP 9260984A JP 26098497 A JP26098497 A JP 26098497A JP H10325811 A JPH10325811 A JP H10325811A
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Abstract
ような試料においてもその誘電的異方性を測定できるよ
うにする。 【解決手段】 誘電体共振器20に対し、アンテナ22
a,22bを配置することにより、誘電体共振器20を
共振させ、かつ誘電体共振器20から外部にしみだした
電界ベクトルが存在するような共振モードを作ることが
できる。試料25に誘電的異方性があれば、試料25又
は誘電体共振器20を回転させることにより、誘電体共
振器20の共振周波数が変化する。その変化から試料2
5の誘電的異方性を求める。
Description
分子シートや紙などのシート状のものや、プラスチッ
ク、樹脂、ゴムなどの成型品のような立体的物品も含め
て、それらの配向性をマイクロ波により測定する装置に
関するものである。
連鎖方向に相当し、カール、ねじれ、NIP(Non-Impa
ct Printer)用紙の傾斜などと密接に関係がある。特
に、ここ数年は繊維配向における基準も厳しくなってき
ており、数種類の測定方法が用いられている。そのよう
な測定方法としては、水拡散法、力学的破断強度法、超
音波法、マイクロ波法などがあり、また現在ではワイヤ
パートでの操作と配向性との対応もほぼ解明されつつあ
る。
ムを構成するものは繊維ではないが、分子鎖の配列の異
方性が種々の物性、例えば、光学的、電気的、機械的強
度などの異方性として把握できる。したがって、紙、高
分子フィルムなどを含めて、分子鎖の配列の異方性(分
子配向)として総括的に把握することができる。
た状態から固化する過程においてその形状ゆえに配向性
をもつのが一般的である。その配向性により力学的、熱
的、光学的または電磁気学的な物性において異方性が発
現する。その結果、例えば弾性率の異方性、熱収縮率の
異方性等が生じ、様々な品質上の問題が発生している。
は、X線回折法、赤外偏光法、蛍光偏光法、複屈折法、
超音波法、マイクロ波法などが用いられている。これら
の方法のうち、X線回折法や蛍光偏光法は測定に時間と
労力がかかり、また赤外偏光法は厚い試料では測定が難
しい。複屈折法は屈折率の異方性に基づく屈折現象を利
用して光学的に異方性を測定する方法であるが、測定に
は可視光または近赤外光に対する透明性が要求されるた
め、不透明試料は測定できない。超音波法は接触式のた
め移動体試料には向かない。
の異方性を利用したものであり、誘電率は屈折率とも一
定の関係がある。マイクロ波を用いた方法は、紙や高分
子フィルムを含めて光学的透明性の有無に関係なく、分
子配向測定に利用されている。
の配向計の原理図を説明したものである。一端部にマイ
クロ波導入部2、他端部にマイクロ波検知部4を備え、
その両端部間が一定の電界振動方向をもつ導波管にてな
るマイクロ波共振器6となっている。共振器6には定在
波の腹部の位置で共振器6の軸線を垂直方向に横断する
方向にスリット8が設けられている。そのスリット8に
試料10を配置し、マイクロ波導入部2からマイクロ波
を導入し、マイクロ波検知部4によりマイクロ波強度を
検出する。試料10を共振器6の軸線の周りに回転さ
せ、各回転角度ごとの透過マイクロ波強度を検出して配
向パターンを得る。またスリット8に試料10を配置し
たときの共振周波数と試料を配置していないときの共振
周波数とのずれ量から各回転角度位置ごとの誘電率を得
て誘電率パターンを得ることもできる。
として、図2に示されるように、試料10を挾んで対向
する一対の誘電体共振器12a,12bを備え、一方の
誘電体共振器12aの側方に誘電体共振器12aを挾ん
で対向して配置された一対の端子14a,14bにより
誘電体共振器12a,12bに試料10の面に平行な一
方向をもつ電界ベクトルを発生させてその共振特性から
誘電率を測定するようにしたものが提案されている(実
開平3−70368号公報参照)。ここでは、端子14
a,14bはループ状である。そして、端子14a,1
4bを複数対備え、その作動を切り換えることによって
試料の誘電的異方性を測定することもできるようになっ
ている。
た測定装置では、空洞共振器又は誘電体共振器が試料1
0を挾んでその両側に対向して配置されているため、測
定される試料10の形状はシート状のものに限定され
る。そこで、本発明の第1の目的は、シート状の試料に
限らず、立体的な成型品のような試料においてもその誘
電的異方性を測定できるようにすることである。
料内平面における電界ベクトルは、より均一である方が
望ましい。図2に示された測定装置では、端子14a,
14bがループ状であるが、本発明の第2の目的は、ル
ープ状の端子よりもさらに電界ベクトルの均一性を達成
できる端子形状を見つけて、誘電的異方性測定の感度を
高めることである。
試料に接近又は接触する平面を有する誘電体共振器と、
試料が存在するときの誘電体共振器の共振周波数近傍の
周波数で、かつ前記平面に平行な試料内平面において一
方向成分をもつ電界ベクトルをその誘電体共振器に発生
させるマイクロ波用励振装置と、その誘電体共振器によ
る透過エネルギー又は反射エネルギーを検出する検出装
置と、試料又は誘電体共振器を前記平面に平行な面内で
回転させる回転機構と、その回転機構による回転にとも
なう検出装置の検出出力の変化から試料の誘電的異方性
を求めるデータ処理装置とを備えている。この局面は、
試料の特定の部分の誘電的異方性を求めるのに適する。
する平面を備え、互いに接近して配置された複数の誘電
体共振器と、試料が存在するときの誘電体共振器の共振
周波数近傍の周波数で、かつ前記平面に平行な試料内平
面において一方向成分をもつ電界ベクトルで、互いに異
なる方向をもった電界ベクトルを各誘電体共振器に発生
させるマイクロ波用励振装置と、それらの誘電体共振器
による透過エネルギー又は反射エネルギーを検出する誘
電体共振器ごとの検出装置と、複数の誘電体共振器から
の方向の異なる電界ベクトルでの検出装置による検出出
力の変化から試料の誘電的異方性を求めるデータ処理装
置とを備えている。この局面によれば、試料も誘電体共
振器も回転する必要がなく、複数の誘電体共振器からの
出力によって、試料の誘電的異方性を求めることができ
るので、オンラインで流れる試料を連続して測定するの
に適する。
は接触する平面を有する誘電体共振器と、試料が存在す
るときの誘電体共振器の共振周波数近傍の周波数で、か
つ前記平面に平行な試料内平面において一方向成分をも
つ電界ベクトルをその誘電体共振器に発生させるマイク
ロ波用励振装置、及びその誘電体共振器による透過エネ
ルギー又は反射エネルギーを検出する検出装置の組で、
誘電体共振器に対する互いに異なった位置に配置された
複数組と、マイクロ波用励振装置と検出装置の複数の組
のうちの1組を選択して順次作動させる切換え駆動装置
と、その切換え駆動装置による切換えにともなう検出装
置の検出出力の変化から試料の誘電的異方性を求めるデ
ータ処理装置とを備えている。
回転する必要がなく、切換え駆動装置によりマイクロ波
用励振装置と検出装置の組の作動を切り換えることによ
にって、試料の誘電的異方性を求めることができるの
で、この場合もオンラインで流れる試料を連続して測定
するのに適する。検出装置による検出出力の変化は、共
振周波数の変化として測定することができ、共振周波数
の変化は、周波数のシフト量自体として測定することが
できる。検出装置による検出出力の変化はまた、特定の
周波数における検出エネルギーの変化として検出するこ
ともできる。
ループ状又はロッド状の端子とすることができるが、誘
電体共振器を方形とした場合には、端子はループ状のも
のよりも棒状のロッド状のものの方が試料内平面におけ
る電界ベクトルの均一性が優れている。その際、そのロ
ッド状端子は、誘電体共振器の試料に接近又は接触する
平面に垂直な方向に配置するのが好ましい。
検出する場合は、励振装置と検出装置は誘電体共振器を
挟んで対向して配置された一対のループ状又はロッド状
の端子のそれぞれに接続される。また、検出装置により
反射エネルギーを検出する場合は、励振装置と検出装置
は誘電体共振器に接近して配置された共通の1つのルー
プ状又はロッド状の端子に接続される。誘電体共振器は
円柱状共振器又は方形共振器である。
導電性材料からなるシールド材で被われているのが好ま
しい。これにより、共振カーブのQ値を高めることがで
きる。その際、誘電体共振器の試料測定面側にも導電性
材料からなるシールド材が配置され、試料が誘電体共振
器の試料測定面と試料測定面側のシールド材との間に配
置されるようになっていることが好ましい。
誘電体共振器20に対し、適当なマイクロ波用ループア
ンテナ(又はロッドアンテナ)22a,22bを誘電体
共振器20に対して適当な位置に適当な方向で配置する
ことにより、誘電体共振器20を共振させ、かつ誘電体
共振器20から外部にしみだした電界ベクトルが存在す
るような共振モードを作ることができる。その共振モー
ドとしては、誘電体共振器20が方形の場合にはTMモ
ードやTEモード、円柱形の場合にはHEMモードなど
がある。電界ベクトル24の強度は誘電体共振器20か
ら離れるにつれてほぼ指数関数的に減少していくが、誘
電体共振器20から僅かな距離を離して、又は誘電体共
振器20に接触させて試料25を置くことにより、電磁
的結合により試料の誘電率に応じて共振周波数がシフト
する。
状誘電体共振器を用い、HEM11δモードにした場合の
構成を概略的に示したものであるが、発振器26から出
たマイクロ波はループアンテナ22aにより磁界を発生
し、電磁気結合により誘電体共振器20が共振する。こ
の場合の共振周波数は誘電体共振器20の寸法と誘電率
によって決まる。誘電体共振器20の円柱の半径をa、
長さをL、誘電率をεとすると、共振周波数f(GH
z)は近似的に f=34(a/L+3.45)/a/ε1/2 として求められる。
表わしたものである。試料を置かないときの共振周波数
に対し、試料25を置いたときは試料25の誘電率に応
じて容量Crが変化することにより、共振周波数がシフ
トする。また、試料25の誘電率に異方性があれば、試
料25と電界ベクトル24の方向によっても共振周波数
がシフトする。
を示したものであり、(A)は誘電体共振器20の末端
付近の水平面での電界分布を示したものであり、(B)
はφ=0(φは水平面における基準方向からの角度)の
経線面での電界分布を表わしたものである。
出たマイクロ波はループアンテナ22aにより誘電体共
振器20と磁気結合し、誘電体共振器20は共振状態と
なることができる。誘電体共振器20の電界ベクトルは
試料25の面にほぼ平行な形で現われ、試料25のもつ
双極子モーメントとの相互作用が起こる。ここで、試料
25又は誘電体共振器20を試料25と誘電体共振器2
0との平行面内で回転させながら、検出器28に現われ
るマイクロ波強度をその回転角度に対応して検出するこ
とにより、その強度の角度依存性から配向状態を求める
ことができる。コントローラ30は発振器26から発生
するマイクロ波の周波数を制御し、検出器28によるマ
イクロ波強度を取り込む。32はその検出されたマイク
ロ波強度の角度依存性から配向状態を求めるデータ処理
装置としてのコンピュータである。
体共振器20において、透過マイクロ波強度と周波数と
の間には図5(A)に示されるような関係がある。この
共振カーブをQカーブと呼ぶ。Qカーブは、試料25が
置かれることによって、以下の関係により変化する。
試料25が誘電体共振器20と対向する平面内に異方性
をもつ場合、試料25又は誘電体共振器20をその平面
に平行な面内で回転させると、例えば図6(A)のよう
に、誘電体共振器20に対する試料25の相対的な回転
角度位置(S)ごとにQカーブのピーク周波数(共振周
波数)が変化する。この回転の中で、例えば最も高周波
側にシフトしたQカーブにおいて、そのピーク周波数で
の透過マイクロ波検出強度をIとし、高周波側での検出
強度がI/2となる周波数をf1とする。周波数f1での
各回転角度の透過マイクロ波検出強度は、図6(B)の
断面として示されるものである。それを回転角度Sを横
軸にして書き直すと、図7(A)に示されるようにな
る。さらにそれを極座標系に書き直すと、図7(B)の
ように楕円となり、この結果から配向角度(φ)及び配
向度(a/b)を求めることができる。aはその楕円の
長軸長さ、bは単軸長さである。
上部が開口した真鍮製の円筒状シールドケース35内に
低誘電率の支持台38として発砲ポリエチレン成型品が
入れられ、その支持台38上に円柱状の誘電体共振器2
0が底面を水平方向にして取りつけられている。誘電体
共振器20はその上面がシールドケース35の開口縁と
ほぼ等しい高さに設定されており、シールドケース35
の開口部に試料が置かれる。試料をその開口部で水平面
内で回転させることによって、又は誘電体共振器20を
水平面内で回転させることにより、試料の誘電率の配向
を測定することができる。
のループアンテナ22a,22bが配置され、それらの
ループが垂直方向に固定されている。ループアンテナ2
2a,22bはセミリジッドケーブル36a,36bを
介してそれぞれのコネクタ34a,34bに接続され、
コネクタ34a,34bから発振器と検出器にそれぞれ
接続される。
性を測定した例を図9に示す。横軸はマイクロ波周波
数、縦軸は透過エネルギーを表わしている。(A)はマ
イクロ波周波数を1000MHzから6000MHzま
で走査したときの透過エネルギースペクトルを表わし、
(A)中に矢印で示した部分を拡大したのが(B)であ
り、共振している様子を表わしている。
置かなかったとき(ブランク測定時)のマイクロ波周波
数5070.2MHzにおける共振ピークを表わしたも
のである。それに対し、図10(B)は試料として紙を
シールドケース35の開口部に置いた場合の共振特性を
示したものである。試料を置くことによってピーク位置
が低周波数側にシフトしていることが分かる。矢印で示
される位置に発信周波数を固定して測定すれば、試料を
置くことによって出力が低下する。そして、試料又は誘
電体共振器20を誘電体共振器20の平面に平行な面内
で回転させることにより、試料に異方性があれば図5か
ら図7で示したように配向を測定することができる。
射エネルギーを測定するようにした実施例を表わしたも
のであり、(B)に示されるように誘電体共振器20の
下面側にロッドアンテナ40が配置されている。ロッド
アンテナ40は発振器からのマイクロ波を誘電体共振器
20に供給するとともに、誘電体共振器20による反射
エネルギーを検出する。
ルギーの測定結果を示したものであり、試料を置かなか
った場合のブランク測定の例である。(A)はマイクロ
波周波数を1000MHzから6000MHzまで走査
したときの反射エネルギースペクトルを表わし、(A)
中に矢印で示した部分を拡大したのが(B)であり、共
振している様子を表わしている。反射スペクトルの場合
は共振周波数の位置でエネルギーの吸収が起こり、
(B)に示されるような吸収ピークが得られる。
ブランク測定での4575.875MHzに極小点をも
つピークを示している。それに対し、試料として1枚の
紙をシールドケース35の開口部に置いた場合には、
(B)に示されるようにピークの極小位置が低周波数側
にシフトしている。この場合、仮に4575.875M
Hzの周波数で測定を行なうと、試料を置くことによっ
て出力が低下することが分かる。そして、この場合も試
料又は誘電体共振器20を誘電体共振器20の平面に平
行な面内で回転させることにより、試料に誘電率の異方
性があれば、図5から図7で示したように配向を測定す
ることができる。
うにした具体的な例を示したものである。誘電体共振器
20及びシールドケース35がロータリージョイント4
2に取りつけられ、モータ46により回転させられるよ
うになっている。コネクタ34a,34bはロータリー
ジョイント42を介してジョイント44により発振器と
検波器へそれぞれ接続されている。シールドケース35
及び誘電体共振器20の上面に接近して試料48が配置
される。
ース35を回転させることにより、試料48の面内での
各方向の透過エネルギーが測定され、その異方性から試
料48の誘電的配向が求められる。試料48は順次置か
れるものであってもよく、または連続して移動するもの
であってもよい。試料48を連続して移動させればオン
ライン測定が可能となる。
を概略的に示したものであり、誘電体共振器20も試料
48も回転させるのではなく、誘電体共振器から発生す
る電界ベクトルの方向が異なるように設置された複数個
の誘電体共振器20a,20b,20cを一平面内に配
置し、それらの誘電体共振器上を試料48が移動するよ
うにしたものである。図15では3個の誘電体共振器2
0a,20b,20cにより互いに120°ずつ異なる
方向でのマイクロ波透過エネルギーが検出され、試料の
誘電的配向性が求められる。
試料48も回転させないので、試料の誘電的配向性を迅
速に求めることができる。誘電体共振器20a,20
b,20cは図15のように試料48の進行方向(矢印
の方向)に直交する方向に配置すれば互いに異なる部分
を測定することになるが、互いに接近して配置すること
により測定場所が異なることによる問題を抑えることが
できる。また、誘電体共振器20a,20b,20cを
試料48の進行方向に沿って一列に配列し、それぞれの
誘電体共振器20a,20b,20cの検出のタイミン
グを試料48の移動速度とを同期させ、同一場所を測定
するようにすることもできる。
検出する場合も、図14のように誘電体共振器を回転さ
せたり、図15のように複数個の誘電体共振器を電界ベ
クトルの方向を異ならせて配置することができる。
は長方形である方形共振器を用いる場合は、マイクロ波
用励振装置と検出装置の端子としてループアンテナより
も直線の棒状のロッドアンテナの方が、測定する試料内
平面における電界ベクトルの方向の均一性が優れている
ことがわかった。このことを図16から図20により説
明する。
用した場合の電解分布と共振周波数を示す。(A)は試
料測定面が長方形の方形共振器54を挾んで、一方の側
に励振装置のロッドアンテナ56aを配置し、その反対
側に検出装置のロッドアンテナ56bを配置する。方形
共振器54の底面は導電性材料のシールド材58に接触
して配置する。aとbは方形共振器54の試料測定面の
短辺と長辺の長さ、lは高さを表す。各寸法a,b,l
と方形共振器54における各共振モードでの電界ベクト
ル図、及び共振周波数の計算値と実測値を、図16
(B)の表に示す。共振周波数の単位はGHzである。
実測値のあるモードでは、共振周波数の計算値と実測値
がほぼ一致しており、図示の共振モードが妥当であるこ
とを示している。
にループアンテナとロッドアンテナの電界ベクトルの分
布を比較して示す。図17(A)はループアンテナ60
a,60bを用いた場合、同図(B)はロッドアンテナ
56a,56bを用いた場合である。サンプル48が配
置される面内で1点鎖線で示された方向を0度とする。
プアンテナ又はロッドアンテナを用いた場合の電界分布
を比較した結果である。方形共振器の場合は、図17に
示されたように一点鎖線の方向を0度とし、電波吸収体
を含浸させた細長い紙(50mm×1.5mm)を方形
共振器の試料測定面上に30度ごとに角度を変えながら
載せ、共振ピークレベルを測定した結果である。空洞共
振器の場合は、試料が配置される隙間部分に、電波吸収
体を含浸させたその細長い紙を30度ごとに角度を変え
ながら配置した。そのときは、マイクロ波用励振装置と
検出装置の端子はロッドアンテナであるが、アンテナは
垂直方向に配置されるとすると、水平方向を0度とし
た。
うに、電波吸収体を含浸させたその細長い紙を0度の方
向と180度の方向に配置した場合にのみ共振ピークが
得られている。このことから、空洞共振器では電界ベク
トル方向の均一性が優れていることがわかる。(B)は
円形誘電体共振器とループアンテナを組み合わせた場合
であり、一方向成分以外の電界ベクトルも存在すること
を示している。
ナを組み合わせた場合であり、この場合は電界ベクトル
が各方向に向いており、均一性が劣っていることを示し
ている。(D)は方形誘電体共振器とロッドアンテナを
組み合わせた場合であり、一方向成分以外の電界ベクト
ルも存在するが、ループアンテナを用いた(B)の場合
よりも均一性のよい電界ベクトルをもっていることを示
している。
を用いて試料を測定した結果を示したものである。図1
9(A)のように、方形誘電体共振器54にループアン
テナ60a,60bを組み合わせた測定装置で、ガラス
繊維を試料48として、その方向を図19(B)と
(C)のように90度異ならせて共振特性を測定したも
のである。その結果は、図19(D)に示されるよう
に、周波数シフトが見られるものの、そのシフト量は約
0.6MHzと小さい。
方形誘電体共振器54とロッドアンテナ56a,56b
を組み合わせたものであり、同様にガラス繊維を試料4
8として、方向を90度異ならせて測定した。その結果
は図20(B)に示されるように、共振周波数シフトが
大きく、1.7MHzに及んでおり、より高感度な測定
ができることを示している。
したものであり、(A)に示すように、真鍮製の円筒容
器からなるシールドケース64内に円形の誘電体共振器
62が収容されており、誘電体共振器62の底面はシー
ルドケース64と接触し、誘電体共振器62の上面とシ
ールドケース64の開口部が同じ高さに形成されてい
る。誘電体共振器62の側面とシールドケース64の内
壁面との間には励振装置のロッドアンテナ56aと検出
装置のロッドアンテナ56bが誘電体共振器62を挾ん
で対向する位置に配置されている。試料48は誘電体共
振器62の上面に接近するように配置される。また、試
料48の誘電体共振器62と反対側の面には真鍮製のシ
ールド部材66が配置されている。
誘電体共振器の共振周波数でのQが900であったの対
し、シールドケース64の開口端から30mmの距離L
を離した位置にシールド部材66を配置した場合にはQ
が1700と向上した。図21(B)はこの実施例の誘
電体共振器62の電界ベクトルを示したものであり、モ
ードはHEM11δ+1である。電界は試料測定面で一方向
成分を含んでいる。
ルド部材66を備えたもの)を用いて2軸性(bi axialy
oriented)のPET(ポリエチレンテレフタレート)の
厚さが192μmのシート状試料を測定した共鳴スペク
トルを示したものである。その共鳴スペクトル中の矢印
で示したピークについて、試料を面内で回転させたとき
の共振周波数の変化を図23に示す。図23は、試料を
置かなかったときのブランク測定時の共振周波数を基準
にして、それからの周波数変化値を回転角に対して表わ
したものである。半径方向の座標は、中心を6.5MH
z、外周を7.0MHzとしている。この結果から、P
ETシートが面内に誘電率異方性を備えていることを明
瞭に読み取ることができる。
ことなく試料の誘電率異方性を測定する他の実施例を示
したものである。円形誘電体共振器62の周囲に3対の
ロッドアンテナが配置されている。56a−1,56a
−2,56a−3は励振装置のロッドアンテナ、56b
−1,56b−2,56b−3は検出装置のロッドアン
テナであり、ロッドアンテナ56a−1と56b−1が
対をなして共振器62を挟むように配置され、56a−
2と56b−2が対をなして共振器62を挟むように配
置され、56a−3と56b−3が対をなして共振器6
2を挟むように配置されている。ロッドアンテナ56a
−1により発生する電界ベクトルの方向とロッドアンテ
ナ56a−2により発生する電界ベクトルの方向が60
度をなし、ロッドアンテナ56a−2により発生する電
界ベクトルの方向とロッドアンテナ56a−3により発
生する電界ベクトルの方向が60度をなすように、各ロ
ッドアンテナが配置されている。70は励振装置の発振
器であり、発振器70とロッドアンテナ56a−1〜5
6a−3との接続は分配器65により順次切り換えられ
る。72は検出器であり、検出器72とロッドアンテナ
56b−1〜56b−3との接続は分配器67により順
次切り換えられる。分配器65と67は、切換え駆動装
置68により各対のロッドアンテナを発振器70と検出
器72にそれぞれ接続させるように同期して制御され
る。
定面上に試料があるとき、作動するロッドアンテナ対を
切換え駆動装置68により切り換えることにより、60
度ずつ異なった3方向の共振スペクトルを測定すること
ができ、試料も共振器62も回転させることなく、試料
面内での誘電率異方性を測定することができる。図24
の実施例では、共振器62の試料測定面が円形である
が、発振器と検出器の端子としてロッドアンテナを用い
る場合は、試料測定面は円形であるよりも多角形の方が
電界ベクトルの均一性がよくなる。そのため、図24の
実施例では共振器62の試料測定面の形状を正六角形と
することができる。
号に変換されて取り込まれたマイクロ波検出出力データ
を処理するデータ処理装置としてのコンピュータを概略
的に示したものである。80はCPU、81は制御部、
82はデータ記憶メモリ、83はCRT、液晶板などの
表示装置、84はプリンタ、85はキーボードその他の
入力装置である。
部811は装置全体の動作を制御するプログラムの他、
マイクロ波電力の供給のプログラムその他も含んでい
る。試料制御プログラム格納部812は、例えば図14
の実施例では試料又は誘電体共振器を回転させる動作を
制御したり、図24の実施例では作動するロッドアンテ
ナ対を切り換える動作を制御するプログラムを格納して
いる。サンプリングプログラム格納部813は検出デー
タのサンプリングプログラムを格納しており、サンプリ
ングプログラムは検出データサンプリングのタイミング
及びA/D変換器138によるA/D変換のタイミング
を制御する。データ処理プログラム格納部814に格納
されたデータ処理プログラムは、サンプリングされ、こ
のデータ処理装置に導入された測定データ(透過又は反
射マイクロ波強度検出データとこれに対応する測定マイ
クロ波周波数、使用番号、試料の回転角度などのデータ
を含む)の記憶、演算処理その他の処理を制御し、その
測定データからの配向パターンの形成、配向方向、配向
度の演算導出を行なう。
出力プログラムは、配向パターン、配向方向、配向度な
どを随時選択して表示装置83又はプリンタ84に出力
する動作を制御する。
装置に導入された測定データを一時格納するための入力
バッファメモリ領域821、これらのデータから配向方
向、配向度、配向パターンその他を算出した処理データ
を格納する処理データ領域822、データ処理のための
基礎データの格納領域823、表示又は印字するデータ
を随時格納したり更新する出力バッファメモリ領域82
4などを備えている。
るためにロータリーエンコーダ53が設けられている。
52は周波数カウンターであり、例えばマイクロ波発振
器に設けられる。ロータリーエンコーダ53による試料
の回転角度信号及び周波数カウンター52による測定周
波数信号は、A/D変換器による試料透過又は反射マイ
クロ波強度検出データと対応してこのデータ処理装置に
導入される。
平面を有する誘電体共振器を備え、試料が存在するとき
の誘電体共振器の共振周波数近傍の周波数で、かつその
平面に平行な試料内平面において一方向成分をもつ電界
ベクトルをその誘電体共振器に発生させながら、試料も
しくは誘電体共振器をその平面内で回転させるか、電界
ベクトルの方向を変化させたり、又は試料に接近もしく
は接触する平面を有し互いに接近して配置された複数の
誘電体共振器を備えて、試料が存在するときの誘電体共
振器の共振周波数近傍の周波数で、かつその平面に平行
な試料内平面において一方向成分をもつ電界ベクトル
で、互いに異なる方向をもった電界ベクトルを各誘電体
共振器に発生させるようにする。そして、試料もしくは
誘電体共振器の回転又は電界ベクトルの変化にともなう
共振エネルギーの検出値の変化、又は電界ベクトルの方
向の異なる複数の誘電体共振器からの共振エネルギーの
検出値から、試料の誘電的異方性を求めるようにしたの
で、試料の形状がシート状のものである場合に限らず、
立体的な成型品のような試料においてもその誘電的異方
性を測定できるようになる。誘電体共振器を回転させる
か、電界ベクトルの方向を変化させるか、又は電界ベク
トルの方向の異なる複数の誘電体共振器を配置すること
により、移動する試料を連続して測定できるようにな
り、生産現場におけるオンライン測定に適用することが
できるようになる。また、試料が配置される部分を除い
て誘電体共振器を導電性のシールド部材で被うようにす
れば、共振スペクトルのQが上がり、S/N比のよい測
定ができるようになる。
装置を示す概略斜視図である。
す断面図である。
概略斜視図、(B)はその等価回路図である。
界分布を示したものであり、(A)は誘電体共振器の末
端付近の水平面での電界分布、(B)はφ=0の経線面
での電界分布である。
強度と周波数との関係を示すQカーブの図であり、
(B)は誘電率変化に伴なう共振周波数シフトを示す図
である。
きのQカーブの変化を示す図であり、(B)は特定の周
波数での断面を示す図である。
にして書き直した図であり、(B)はさらにそれを極座
標系に書き直した図である。
ったときの透過エネルギースペクトルを示す図、(B)
は(A)中に矢印で示した部分を拡大した図である。
共振ピークを示す図であり、(A)は試料を置かなかっ
たブランク測定時、(B)は試料として紙を置いた場合
である。
を測定する実施例を示す斜視図であり、(B)はそこで
の誘電体共振器とロッドアンテナを示す正面図である。
定時の反射エネルギースペクトルを示す図、(B)はそ
の矢印で示したピークを示す図である。
Hz付近のピークを示す図であり、(A)はブランク測
定時、(B)は試料として紙を置いたとき場合である。
を示す正面断面図である。
設置された複数個の誘電体共振器をもつ実施例を示す概
略斜視図である。
合わせた実施例を示す概略斜視図、(B)はその実施例
における共振モードと共振周波数を示す図表である。
合わせた実施例を示す概略斜視図、(B)は方形共振器
とロッドアンテナを組み合わせた実施例を示す概略斜視
図である。
体共振器でループアンテナ又はロッドアンテナを用いた
場合の電界分布を示す図である。
合わせた測定装置を示す概略斜視図、(B),(C)は
試料の方向を90度異ならせて測定する状態を示す平面
図、(D)は試料の方向による共振スペクトルの変化を
示す図である。
合わせた測定装置を示す概略斜視図、(B)は試料の方
向による共振スペクトルの変化を示す図である。
概略斜視図、(B)はこの実施例の誘電体共振器の電界
ベクトルを示す概略斜視図である。
共鳴スペクトルを示す図である。
きの共振周波数の変化を示す図である。
料の誘電率異方性を測定する他の実施例を示す概略構成
図である。
的に示すブロック図である。
体共振器 22a,22b,40,56a,56b,60a,60
b,56a−1〜56a−3,56b−1〜56b−3
アンテナ 24 電界ベクトル 25,48 試料 26,70 発振器 28,72 検出器 30 コントローラ 32 コンピュータ 42 ロータリージョイント 48 試料 64,66 シールド部材 65,67 分配器 68 切換え駆動装置
Claims (12)
- 【請求項1】 試料に接近又は接触する平面を有する誘
電体共振器と、 試料が存在するときの前記誘電体共振器の共振周波数近
傍の周波数で、かつ前記平面に平行な試料内平面におい
て一方向成分をもつ電界ベクトルをその誘電体共振器に
発生させるマイクロ波用励振装置と、 その誘電体共振器による透過エネルギー又は反射エネル
ギーを検出する検出装置と、 前記試料又は前記誘電体共振器を前記平面に平行な面内
で回転させる回転機構と、 前記回転機構による回転にともなう前記検出装置の検出
出力の変化から試料の誘電的異方性を求めるデータ処理
装置と、を備えたことを特徴とする配向測定装置。 - 【請求項2】 試料に接近又は接触する平面を備え、互
いに接近して配置された複数の誘電体共振器と、 試料が存在するときの前記誘電体共振器の共振周波数近
傍の周波数で、かつ前記平面に平行な試料内平面におい
て一方向成分をもつ電界ベクトルで、互いに異なる方向
をもった電界ベクトルを各誘電体共振器に発生させるマ
イクロ波用励振装置と、 それらの誘電体共振器による透過エネルギー又は反射エ
ネルギーを検出する誘電体共振器ごとの検出装置と、 前記複数の誘電体共振器からの方向の異なる電界ベクト
ルでの前記検出装置による検出出力の変化から試料の誘
電的異方性を求めるデータ処理装置と、を備えたことを
特徴とする配向測定装置。 - 【請求項3】 試料に接近又は接触する平面を有する誘
電体共振器と、 試料が存在するときの前記誘電体共振器の共振周波数近
傍の周波数で、かつ前記平面に平行な試料内平面におい
て一方向成分をもつ電界ベクトルをその誘電体共振器に
発生させるマイクロ波用励振装置、及びその誘電体共振
器による透過エネルギー又は反射エネルギーを検出する
検出装置の組で、前記誘電体共振器に対する互いに異な
った位置に配置された複数組と、 マイクロ波用励振装置と検出装置の前記複数の組のうち
の1組を選択して順次作動させる切換え駆動装置と、 前記切換え駆動装置による切換えにともなう前記検出装
置の検出出力の変化から試料の誘電的異方性を求めるデ
ータ処理装置と、を備えたことを特徴とする配向測定装
置。 - 【請求項4】 前記検出出力の変化として共振周波数の
変化を用いる請求項1から3のいずれかに記載の配向測
定装置。 - 【請求項5】 前記検出出力の変化として特定周波数に
おける検出エネルギーの変化を用いる請求項1から3の
いずれかに記載の配向測定装置。 - 【請求項6】 前記励振装置と前記検出装置は誘電体共
振器を挟んで対向して配置された端子対を備え、前記検
出装置により透過エネルギーを検出する請求項1から5
のいずれかに記載の配向測定装置。 - 【請求項7】 前記励振装置と前記検出装置は誘電体共
振器に接近して配置された共通の端子を備え、前記検出
装置により反射エネルギーを検出する請求項1から5の
いずれかに記載の配向測定装置。 - 【請求項8】 前記誘電体共振器は円柱状共振器である
請求項1から7のいずれかに記載の配向測定装置。 - 【請求項9】 前記誘電体共振器は方形共振器である請
求項1から7のいずれかに記載の配向測定装置。 - 【請求項10】 前記励振装置と前記検出装置の端子
は、前記誘電体共振器の試料に接近又は接触する平面に
垂直な方向に配置されてた棒状のロッドアンテナである
請求項1から9のいずれかに記載の配向測定装置。 - 【請求項11】 前記誘電体共振器の周囲は試料測定面
を除いて導電性材料からなるシールド材で被われている
請求項1から10いずれかに記載の配向測定装置。 - 【請求項12】 前記誘電体共振器の試料測定面側にも
導電性材料からなるシールド材が配置され、試料は誘電
体共振器の試料測定面と試料測定面側の前記シールド材
との間に配置される請求項11に記載の配向測定装置。
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