JPH10329408A - インクジェットプリンタ用記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ用記録媒体およびその製造方法

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JPH10329408A
JPH10329408A JP9140598A JP14059897A JPH10329408A JP H10329408 A JPH10329408 A JP H10329408A JP 9140598 A JP9140598 A JP 9140598A JP 14059897 A JP14059897 A JP 14059897A JP H10329408 A JPH10329408 A JP H10329408A
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JP
Japan
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recording medium
ink jet
jet printer
polyvinyl alcohol
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JP9140598A
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Tetsuo Koseki
鉄夫 古積
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン交換作用に基づくインターカレーショ
ン反応により水溶性染料を定着保持する層間化合物と、
結合剤とからなる染料定着層が形成されてなるインクジ
ェットプリンタ用記録媒体において、良好なインク吸収
性と耐水性、画像耐久性をもつインクジェットプリンタ
用記録媒体を提供する。 【解決手段】 本発明に係るインクジェットプリンタ用
記録媒体は、イオン交換作用に基づくインターカレーシ
ョン反応により水溶性染料を定着保持する層間化合物
と、結合剤とを主体とする染料定着層が、基材上に形成
されてなり、上記染料定着層は、少なくとも1種の有機
アニオンを含有し、上記結合剤は、ポリビニルアルコー
ル系樹脂を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン交換作用に
基づくインターカレーション反応により、インクジェッ
トプリンタ用インク中の水溶性染料を定着保持する層間
化合物を有するインクジェットプリンタ用記録媒体およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータやワードプロセ
ッサーなどにより作製した画像情報や文字コード情報
を、紙やオーバーヘッドプロジェクター(以下、OHP
と称する)フィルム等の記録媒体に出力させる方法の一
つとして、水溶性染料を含有するインクを電界、熱、圧
力等を駆動源とする記録ノズルから記録媒体に吐出させ
て画像形成を行うインクジェット記録方式があげられ
る。
【0003】このインクジェット記録方式は、記録時の
騒音が小さく、ランニングコストが低く、普通紙に画像
形成が可能であり、しかもインクリボン等の廃棄物が伴
わないという利点を有するために、オフィス内や家庭内
において、近年その利用が拡大している。
【0004】ところで、インクジェット記録方式により
記録媒体に定着した画像を構成する水溶性染料は、一般
にファンデルワールス力や水素結合により記録媒体に保
持されている。このため、水溶性染料に対して親和性の
高い水などの溶媒が画像に接触した場合、画像を構成す
る水溶性染料が溶媒に溶出して画像のボケが発生すると
いう問題がある。また、画像を構成する水溶性染料と記
録媒体との間のファンデルワールス力や水素結合を打ち
消すだけの熱エネルギーや水蒸気が記録媒体に供給され
た場合にも、染料が移動して画像のボケが生ずるという
問題がある。更に、画像を構成する水溶性染料が紫外線
等の高エネルギー光線に暴露された場合には、染料自体
の分解により画像の退色、変色あるいは濃度低下が生ず
るという問題もある。
【0005】そこで、このようなインクジェット記録方
式における画像の耐水性などの定着性や耐光性を向上さ
せるために、イオン交換作用に基づくインターカレーシ
ョン反応により、水溶性染料を記録媒体の染料定着層に
保持することができる層間化合物を、ポリビニルピロリ
ドン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ヒドロキシプロ
ピルセルロース樹脂あるいはポリビニルアルコール樹脂
などの結合剤とともに配合することが特開平7−689
25号公報に提案されている。この場合、水溶性染料は
層間化合物の層間に強固に保持されるために、そのよう
に保持された染料から構成される画像の定着性は大きく
向上し、画像保存時の退色、変色や画像濃度の低下が改
善されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、結合剤
として耐水性の比較的良好なポリビニルブチラール樹脂
を使用した場合には、染料定着層のインク吸収性が十分
ではない。多量にインクが付着した記録部分では、イン
クが染料定着層に吸収される前にドット同志が混ざりあ
って解像度の低下を招いたり、染料定着層内に吸収され
ずに表面で乾燥してしまうインクの量が増大し、結果的
に画像耐久性が低下する場合があった。
【0007】一方、結合剤としてインク吸収性の比較的
良好なポリビニルアルコール樹脂を使用した場合には、
記録媒体が誤って水に浸漬されると染料定着層が基材か
ら剥離するなどの問題があった。架橋剤を添加すること
で耐水性は向上するが、逆にインク吸収性が悪化してし
まう。
【0008】このように、層間化合物を使用する記録媒
体において、インク吸収性と耐水性とを両立させること
が強く求められている。
【0009】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、イオン交換作用に基づくインタ
ーカレーション反応により水溶性染料を定着保持する層
間化合物と、結合剤とからなる染料定着層が形成されて
なるインクジェットプリンタ用記録媒体に、良好なイン
ク吸収性と耐水性、画像耐久性を付与することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るインクジェットプリンタ用記録媒体
は、イオン交換作用に基づくインターカレーション反応
により水溶性染料を定着保持する層間化合物と、結合剤
とを主体とする染料定着層が、基材上に形成されてな
り、上記染料定着層は、少なくとも1種の有機アニオン
を含有し、上記結合剤は、ポリビニルアルコール系樹脂
を含有することを特徴とする。
【0011】染料定着層に、少なくとも1種の有機アニ
オンと、ポリビニルアルコール系樹脂とを含有する結合
剤とを含有するインクジェットプリンタ用記録媒体は、
インク吸収性と耐水性とを両立すると同時に、優れた画
像耐久性をもつ。
【0012】また、本発明に係るインクジェットプリン
タ用記録媒体の製造方法は、イオン交換作用に基づくイ
ンターカレーション反応により水溶性染料を定着保持す
る層間化合物に、少なくとも1種の有機アニオンを添加
する工程と、上記有機アニオンが添加された層間化合物
をポリビニルアルコール系樹脂を含有する結合剤中に分
散させて塗料を作製する工程と、上記塗料を基材の一方
の面に塗布する塗布工程とを有することを特徴とする。
【0013】染料定着層の結合剤としてポリビニルアル
コール系樹脂を使用し、層間化合物の有機アニオンによ
る陰イオン交換を層間化合物の分散中に行うことで、イ
ンクジェットプリンタ用記録媒体に、インク吸収性と耐
水性とをともに与えると同時に、優れた画像耐久性をも
たせることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0015】図1は本発明に係るインクジェットプリン
タ用記録媒体の断面図である。このインクジェットプリ
ンタ用記録媒体は、層間化合物と有機アニオンと結合剤
とを主体とする染料定着層1が、基材2上に形成されて
いる。
【0016】上記層間化合物は、インターカレーション
反応によりインク中の水溶性染料を染料定着層1に定着
保持するものである。この層間化合物は、層間に交換性
陰イオンを有する層状無機高分子が好ましい。
【0017】本発明において、交換性陰イオンを有する
層状無機高分子(以下、アニオン交換性層状化合物と称
する)としては、0:1型粘土鉱物の一種であり、Al
6八面体シートからなる層状のハイドロタルサイト群
鉱物が好ましい。このようなハイドロタルサイト群鉱物
の代表的なものとしては次に示す化学式で表される天然
のハイドロタルサイトを挙げることができる。
【0018】Mg6Al2(OH)16・CO3・4H2O なお、上記化学式で表される天然のハイドロタルサイト
の組成とは若干異なるが、合成のハイドロタルサイトで
も構わない。この合成ハイドロタルサイトの微粉末は、
夾雑物を含まず純白色を呈するが、結晶自体は光学的透
明である。その微粉末を使用した場合、銀塩写真に比較
し得るような高い彩度を実現する染料定着層を形成する
ことが可能となる。
【0019】なお、上述のハイドロタルサイト群鉱物以
外にも、アニオン交換性層状化合物として、チタンやジ
ルコニウム、ランタン、ビスマスなどの含水酸化物ある
いは水酸化リン酸塩などがある。これらは光学的隠蔽性
もしくは固有の色を有するので、透明性、光沢性、白色
度が同時に要求されない染料定着層に使用することがで
きる。
【0020】本発明において層間化合物は、染料定着層
1中の固形分に対して、10重量%〜90重量%の割合
で染料定着層中に含有されていることが好ましい。さら
に、染料定着層1中の層間化合物と結合剤との重量比率
は、好ましくは1:0.1〜1:2、より好ましくは
1:0.2〜1:1.5である。層間化合物が少なすぎ
ると、インターカレーション反応により保持される水溶
性染料の量が低下して画像のボケが生じ、多すぎると相
対的に結合剤の量が減少して染料定着層1の接着性や分
散性が低下する。
【0021】そしてアニオン交換性層状化合物の交換性
陰イオンの一部は、有機アニオンでイオン交換されてい
る。
【0022】この有機アニオンとしては、カルボン酸ア
ニオン、スルホン酸アニオン、エステルアニオン、リン
酸エステルアニオンなどを挙げることができる。これら
の有機アニオンは、アルキル基もしくはアルケニル基を
通常有するが、多すぎるとアニオン交換性層状化合物の
交換性陰イオンとの交換がしにくくなるので炭素数が2
0以下のものが好ましい。
【0023】具体的には、フタル酸、リンゴ酸、アクリ
ル酸、サリチル酸、安息香酸、アジピン酸、コハク酸、
クエン酸、酒石酸、トルエンスルホン酸、乳酸、マレイ
ン酸、シュウ酸などを使用することができ、さらにこれ
らの異性体アニオンおよび誘導体アニオンも使用するこ
とができる。
【0024】有機アニオンの含有量としては、層間化合
物100重量部に対して有機アニオンを5重量部〜10
0重量部含有することが好ましい。有機アニオンの含有
量が5重量部未満の場合には、層間化合物の有機アニオ
ンによる陰イオン交換が不足し、溶媒との馴染みが悪く
なるので分散性が悪化する。そのため、記録媒体として
の光沢がなくなり、品位が低下してしまう。さらにポリ
ビニルアルコール系樹脂の不溶化反応が進みにくくな
り、染料定着層の耐水性が悪化する。一方、100重量
部を越えた場合には、過剰な有機酸が印画紙表面に析出
して光沢がなくなり画像の品位が低下する。さらに水溶
性インクとの馴染みが悪化し、インク吸収性が低下す
る。
【0025】本発明において、結合剤はポリビニルアル
コール系樹脂を含有する。ポリビニルアルコール系樹脂
は水に対し強い親和性を有するため、層間化合物を十分
に分散させることができる。さらに、層間化合物と有機
アニオンとの存在下で分散処理が行われると、有機アニ
オンを触媒としてポリビニルアルコール系樹脂の脱水架
橋反応がおこる。そして塗布乾燥後の塗膜のインク吸収
性を悪化させずに、塗膜を不溶化することができる。
【0026】したがって、染料定着層に良好なインク吸
収性と耐水性とを両立して付与できると同時に染料定着
性に優れ、しかも画像の発色性を向上させることができ
る。また、そのような層間化合物を使用する記録媒体
が、透明プラスチックを基材として用いるOHP用記録
媒体である場合に、記録媒体の光透過性を向上させるこ
とができる。
【0027】本発明に使用されるポリビニルアルコール
系樹脂の種類としては、完全ケン化ポリビニルアルコー
ル、部分ケン化ポリビニルアルコール、ポリビニルアル
コール−アクリル酸エステル共重合体、ポリビニルアル
コール−N−メチロールアクリルアマイドのグラフト樹
脂等があげられる。
【0028】このようなポリビニルアルコール系樹脂の
重合度としては、500〜3500が好ましい。また、
このようなポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は6
5mol%以上であることが好ましい。
【0029】本発明に使用されるポリビニルアルコール
系樹脂の具体例としては、日本合成化学工業製KH−2
0、クラレ社製PVA−205、帝国化学産業社製PV
D、中村化学工業社製ニューコートIJ−48等があげ
られる。
【0030】結合剤中のポリビニルアルコール系樹脂の
含有量は、少なすぎると本発明の十分な効果が得られな
いので、好ましくは20重量%以上、より好ましくは3
0重量%以上である。結合剤として、ポリビニルアルコ
ール系樹脂を単独で用いてもよい。
【0031】また、ポリビニルアルコール系樹脂以外の
有機樹脂を併用することにより、染料定着層1の基材2
への接着性の向上を図っても良い。この有機樹脂として
は、ポリビニルピロリドン樹脂、ヒドロキシプロピルア
ルコール樹脂、ヒドロキシプロピルメチルセルロース樹
脂、エチルセルロース樹脂、ゼラチン等が好ましい。
【0032】本発明において、染料定着層1には必要に
応じて、従来の染料定着層において用いられている可塑
剤や、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、他の親水性樹脂など
の各種添加剤を配合することができる。
【0033】染料定着層1の層厚としては、通常2μm
〜40μm、より好ましくは4μm〜15μmである。
【0034】上記基材2としては、紙、合成紙、プラス
チックペーパー、金属板、金属箔、アルミニウム等を蒸
着したプラスチックフィルム等から任意に選択できる。
また、有機樹脂などによる易接着処理を施した基材を用
いてもよい。なお、OHP等の用途には、光透過性であ
ることが必要である。
【0035】本発明のインクジェットプリンタ用記録媒
体において、図2に示すように、染料定着層11が基材
12上に形成され、さらにその上にインク吸収層13が
形成された構造となっていてもよい。
【0036】インク吸収層13は付着したインクを一時
的に受容し、染料定着層11に伝達するものであり、イ
ンク吸収性樹脂により構成される。例えば、ヒドロキシ
プロピルセルロース樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、
ゼラチン、水和性ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニ
ルピロリドン樹脂などがあげられる。なお、インク吸収
層13の層厚としては、厚すぎると染料定着層11に定
着する染料の割合が低下し染料定着性が悪化するので、
通常5μm以下、好ましくは3μm以下である。
【0037】本発明に係るインクジェットプリンタ用記
録媒体は、従来のインクジェットプリンタ用記録媒体と
同様に使用することができる。
【0038】本発明に係るインクジェットプリンタ用記
録媒体の製造方法は、添加工程と、分散工程と、塗布工
程とを有する。
【0039】まず、添加工程では、イオン交換作用に基
づくインターカレーション反応により水溶性染料を定着
保持する層間化合物と、ポリビニルアルコール系樹脂を
含有する結合剤とを溶媒中に添加し、さらに少なくとも
1種の有機アニオンを添加する。
【0040】次に、分散工程では、上記有機アニオンと
上記層間化合物とを上記結合剤中に分散させて塗料を作
製する。分散工程中に、層間化合物のイオン交換が行わ
れる。
【0041】そして塗布工程では、上記分散工程で作製
された上記塗料を、基材の一方の面に塗布し、乾燥する
ことにより染料定着層が形成されて、インクジェットプ
リンタ用記録媒体が作製される。
【0042】なお、必要な場合には、インク吸収性樹脂
を染料定着層上に塗布、乾燥することによりインク吸収
層を形成してもよい。
【0043】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0044】〈実施例1〉溶媒100g中に、層間化合
物5gと、結合剤を固形換算で5gとを添加した。有機
アニオンを、層間化合物100重量部に対して5重量部
添加した後、ビーズミルで8時間分散して塗料とした。
【0045】ここで、溶媒にはイソプロピルアルコール
18gと水72gとの混合溶媒を用いた。層間化合物に
はハイドロタルサイトを用いた。結合剤にはポリビニル
アルコールとしてクラレ社製PVA−205を用いた。
有機アニオンにはリンゴ酸を用いた。
【0046】あらかじめ易接着処理を施した、100μ
m厚の透明ポリエステルフィルムに、乾燥厚10μmと
なるように上記塗料をワイヤーバーにて塗布した。
【0047】ここで、ポリエステルフィルムには、IC
I社製D−535を用いた。
【0048】90℃で2分間乾燥することにより染料定
着層を形成し、インクジェットプリンタ用記録媒体を作
製した。
【0049】〈実施例2〉有機アニオンを、層間化合物
100重量部に対して20重量部添加した以外は、実施
例1と同様にしてインクジェットプリンタ用記録媒体を
作製した。
【0050】〈実施例3〉有機アニオンを、層間化合物
100重量部に対して100重量部添加した以外は、実
施例1と同様にしてインクジェットプリンタ用記録媒体
を作製した。
【0051】〈実施例4〉有機アニオンを、層間化合物
100重量部に対して150重量部添加した以外は、実
施例1と同様にしてインクジェットプリンタ用記録媒体
を作製した。
【0052】〈実施例5〉ビーズミルによる分散の後に
有機アニオンを添加し、有機アニオンを層間化合物10
0重量部に対して20重量部添加した以外は、実施例1
と同様にしてインクジェットプリンタ用記録媒体を作製
した。
【0053】〈実施例6〉結合剤として、ヒドロキシプ
ロピルセルロースを固形換算で2.5gと、ポリビニル
アルコールを固形換算で2.5gとを混合したものを用
い、有機アニオンを層間化合物100重量部に対して4
0重量部添加した以外は、実施例1と同様にしてインク
ジェットプリンタ用記録媒体を作製した。
【0054】ここで、ヒドロキシプロピルセルロースに
は日本曹達社製HPC−Mを用いた。ポリビニルアルコ
ールにはクラレ社製PVA−205を用いた。
【0055】〈比較例1〉溶媒100g中に、層間化合
物5gと、結合剤を固形換算で5gとを添加した。ビー
ズミルで8時間分散して塗料とした。
【0056】ここで、溶媒にはイソプロピルアルコール
18gと水72gとの混合溶媒を用いた。層間化合物に
はハイドロタルサイトを用いた。結合剤にはポリビニル
アルコールとしてクラレ社製PVA−205を用いた。
【0057】あらかじめ易接着処理を施した、100μ
m厚の透明ポリエステルフィルムに、乾燥厚10μmと
なるように上記塗料をワイヤーバーにて塗布した。
【0058】ここで、ポリエステルフィルムには、IC
I社製D−535を用いた。
【0059】90℃で2分間乾燥することにより染料定
着層を形成し、インクジェットプリンタ用記録媒体を作
製した。
【0060】〈比較例2〉溶媒100g中に、層間化合
物5gと、結合剤を固形換算で5gとを添加した。有機
アニオンを、層間化合物100重量部に対して20重量
部添加した後、ビーズミルで8時間分散して塗料とし
た。
【0061】ここで、溶媒にはイソプロピルアルコール
18gと水72gとの混合溶媒を用いた。層間化合物に
はハイドロタルサイトを用いた。結合剤にはヒドロキシ
プロピルセルロースとして日本曹達社製HPC−Mを用
いた。有機アニオンにはリンゴ酸を用いた。
【0062】あらかじめ易接着処理を施した、100μ
m厚の透明ポリエステルフィルムに、乾燥厚10μmと
なるように上記塗料をワイヤーバーにて塗布した。
【0063】ここで、ポリエステルフィルムには、IC
I社製D−535を用いた。
【0064】90℃で2分間乾燥することにより染料定
着層を形成し、インクジェットプリンタ用記録媒体を作
製した。
【0065】〈比較例3〉溶媒100g中に、層間化合
物5gと、結合剤を固形換算で5gとを添加した。架橋
剤を、層間化合物100重量部に対して20重量部添加
した後、ビーズミルで8時間分散して塗料とした。
【0066】ここで、溶媒にはイソプロピルアルコール
18gと水72gとの混合溶媒を用いた。層間化合物に
はハイドロタルサイトを用いた。結合剤にはポリビニル
アルコールとしてクラレ社製PVA−205を用いた。
架橋剤には水溶性メラミンとして住友化学社製スミテッ
クスレジンM3を用いた。
【0067】あらかじめ易接着処理を施した、100μ
m厚の透明ポリエステルフィルムに、乾燥厚10μmと
なるように上記塗料をワイヤーバーにて塗布した。
【0068】ここで、ポリエステルフィルムには、IC
I社製D−535を用いた。
【0069】90℃で2分間乾燥することにより染料定
着層を形成し、インクジェットプリンタ用記録媒体を作
製した。
【0070】〈比較例4〉溶媒100g中に、層間化合
物と、結合剤を固形換算で5gとを添加した。有機アニ
オンを、層間化合物100重量部に対して5重量部添加
した後、ビーズミルで8時間分散して塗料とした。
【0071】ここで、溶媒にはイソプロピルアルコール
18gと水72gとの混合溶媒を用いた。層間化合物に
は、ハイドロタルサイト5gにリンゴ酸2.5g当量を
あらかじめ吸着処理したものを用いた。結合剤にはヒド
ロキシプロピルセルロースとして日本曹達社製HPC−
Mを用いた。
【0072】あらかじめ易接着処理を施した、100μ
m厚の透明ポリエステルフィルムに、乾燥厚10μmと
なるように上記塗料をワイヤーバーにて塗布した。
【0073】ここで、ポリエステルフィルムには、IC
I社製D−535を用いた。
【0074】90℃で2分間乾燥することにより染料定
着層を形成し、インクジェットプリンタ用記録媒体を作
製した。
【0075】特性評価 以上のようにして作製されたインクジェットプリンタ用
記録媒体について、ヒューレットパッカード社製HP8
50C型インクジェットプリンタを用いてテストパター
ン画像を形成し、インク吸収性、耐水性、染料定着性、
画像濃度、透明性の各特性について評価を行った。
【0076】まず、インク吸収性については、インクが
染料定着層に浸透して吸収されるか否かを目視により観
察し、評価した。
【0077】インクが染料定着層中に浸透して吸収され
た場合を○、インクが染料定着層中に浸透せず、吸収さ
れない場合を×とした。
【0078】つぎに、耐水性については、画像が形成さ
れた記録媒体の全体を10分間水中に浸漬した後、水中
から引き上げ、染料定着層表面を綿棒にて3往復擦り、
染料定着層の変化を目視により観察し、評価した。
【0079】染料定着層に変化がみられない場合を○、
染料定着層に変化はみられないが、綿棒で擦った部分に
変化がみられる場合を△、染料定着層が基材から剥離す
るか、あるいは溶解してしまい、インクジェットプリン
タ用記録媒体として再利用が不可能な場合を×とした。
【0080】染料定着性については、耐水性試験の際の
画像の変化を目視により観察し、評価した。
【0081】画像が変化しない場合を○、画像が滲んで
いるが、実用上問題はない場合を△、画像が著しく流れ
たり、あるいは滲んでしまった場合を×とした。
【0082】画像濃度については、高濃度部として画像
のベタ印字部分の反射濃度を、TR924型のマクベス
濃度計で測定した。反射濃度は、画像の彩度の観点か
ら、イエロー、マゼンダ、シアンの各色についてそれぞ
れ2.1以上が望ましい。
【0083】透明性については、染料定着層を形成する
前の透明ポリエステル基材を対照として、画像を形成し
ていないインクジェットプリンタ用記録媒体の光透過率
を日立製作所製U−3400型の分光光度計を用いて測
定した。なお、光透過率は、OHPとしての投影品位の
観点から94%以上であることが望ましい。
【0084】各インクジェットプリンタ用記録媒体につ
いての評価結果を表1に示す。
【0085】表1中の結合剤において、ポリビニルアル
コール系樹脂をPVA、ヒドロキシプロピルセルロース
をHPSとする。
【0086】
【表1】
【0087】実施例1〜実施例6では、いずれの評価項
目についても実用上問題のない結果が得られ、特に、比
較例1〜比較例4に比べて耐水性や染料耐久性に優れて
いることがわかった。
【0088】しかし、実施例4のように、有機アニオン
の添加量が層間化合物100重量部に対して150重量
部と多すぎると、過剰の有機アニオンが記録媒体表面に
析出してインクとの馴染みが悪くなり、インク吸収性が
悪くなるほか、光沢がなくなるなどの品質の低下がみら
れた。
【0089】よって、有機アニオンの添加量が、層間化
合物100重量部に対して5重量部〜100重量部の範
囲でより好ましい結果が得られることがわかった。
【0090】また、有機アニオンを層間化合物の分散後
に添加した実施例5では、耐水性に劣り、十分な特性は
得られなかった。
【0091】よって、有機アニオンを層間化合物の分散
前に添加することが好ましいことがわかった。
【0092】有機アニオンを添加しない比較例1では、
インク吸収性は良いが、耐水性や染料定着性に劣り、画
像濃度や透明性も悪い。
【0093】結合剤にヒドロキシプロピルセルロースを
用いた比較例2では、耐水性や染料定着性に問題がみら
れた。
【0094】有機アニオンを用いず、架橋剤を用いた比
較例3では、耐水性は良いが、インク吸収性や染料定着
性に問題がみられた。
【0095】結合剤にヒドロキシプロピルセルロースを
用い、層間化合物にあらかじめ有機アニオンで修飾処理
を行った比較例4では、耐水性や染料定着性に問題がみ
られた。
【0096】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、良好なインク吸収性と耐水性とを両立したイ
ンクジェットプリンタ用記録媒体を実現することができ
る。さらに、染料定着性が向上し、発色性に優れた画像
を形成できる。また、本発明が透明プラスチックを基材
として用いるOHP用記録媒体に適用される場合には、
記録媒体の光透過性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリンタ用記
録媒体の一構成例を示す断面図である。
【図2】本発明を適用したインクジェットプリンタ用記
録媒体の一構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,11 染料定着層、 2,12 基材、 13 イ
ンク吸収層

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換作用に基づくインターカレー
    ション反応により水溶性染料を定着保持する層間化合物
    と、結合剤とを主体とする染料定着層が、基材上に形成
    されてなり、 上記染料定着層は、少なくとも1種の有機アニオンを含
    有し、 上記結合剤は、ポリビニルアルコール系樹脂を含有する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ用記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記層間化合物は、交換性アニオンを有
    する層状無機高分子であることを特徴とする請求項1記
    載のインクジェットプリンタ用記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記有機アニオンは、上記層間化合物1
    00重量部に対して5重量部〜100重量部の割合で上
    記染料定着層に含有されていることを特徴とする請求項
    1記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記有機アニオンは、炭素数が1〜20
    であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    プリンタ用記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記結合剤は、20重量%〜100重量
    %の割合で上記ポリビニルアルコール系樹脂を含有する
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリン
    タ用記録媒体。
  6. 【請求項6】 上記ポリビニルアルコール系樹脂は、合
    成高分子ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール
    と他のモノマーとの共重合体、または合成高分子ポリビ
    ニルアルコールの変性物のいずれかであることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェットプリンタ用記録媒
    体。
  7. 【請求項7】 上記染料定着層中の上記層間化合物と上
    記結合剤との重量比率は、1:0.1〜1:2であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ
    用記録媒体。
  8. 【請求項8】 イオン交換作用に基づくインターカレー
    ション反応により水溶性染料を定着保持する層間化合物
    に、少なくとも1種の有機アニオンを添加する添加工程
    と、 上記添加工程で有機アニオンが添加された層間化合物
    を、ポリビニルアルコール系樹脂を含有する結合剤中に
    分散させて塗料を作製する分散工程と、 上記分散工程で作製された塗料を基材の一方の面に塗布
    する塗布工程と、 を有することを特徴とするインクジェットプリンタ用記
    録媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記層間化合物が、交換性アニオンを有
    する層状無機高分子であることを特徴とする請求項8記
    載のインクジェットプリンタ用記録媒体の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記有機アニオンを、上記層間化合物
    100重量部に対して5重量部〜100重量部の割合で
    添加することを特徴とする請求項8記載のインクジェッ
    トプリンタ用記録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記有機アニオンが、炭素数が1〜2
    0であることを特徴とする請求項8記載のインクジェッ
    トプリンタ用記録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記結合剤が、20重量%〜100重
    量%の割合で上記ポリビニルアルコール系樹脂を含有す
    ることを特徴とする請求項8記載のインクジェットプリ
    ンタ用記録媒体の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記ポリビニルアルコール系樹脂が、
    合成高分子ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコー
    ルと他のモノマーとの共重合体、または合成高分子ポリ
    ビニルアルコールの変性物のいずれかであることを特徴
    とする請求項8記載のインクジェットプリンタ用記録媒
    体の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記染料定着層中の上記層間化合物と
    上記結合剤との重量比率が、1:0.1〜1:2である
    ことを特徴とする請求項8記載のインクジェットプリン
    タ用記録媒体の製造方法。
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