JPH10329423A - 相変化型光記録媒体およびその製造方法 - Google Patents
相変化型光記録媒体およびその製造方法Info
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- JPH10329423A JPH10329423A JP9144955A JP14495597A JPH10329423A JP H10329423 A JPH10329423 A JP H10329423A JP 9144955 A JP9144955 A JP 9144955A JP 14495597 A JP14495597 A JP 14495597A JP H10329423 A JPH10329423 A JP H10329423A
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Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】相変化型光記録媒体において、マークエッジ方
式で記録した場合の記録マーク前後端でのジッターを小
さくし、多数回のオーバーライトの繰り返しによって
も、記録特性が大きく低下しないようにする。 【解決手段】記録層を、Ge、Te、Sb、Au、およ
びNを含む組成の薄膜で構成する。この薄膜中のGeと
TeとSbとAuとに関する組成は、GeとTeとSb
とAuを(1)式で示したときに、xが(2)式を、z
が(3)式を、xyが(4)式を、wが(5)式を同時
に満たすものとする。 〔(Gex Te(1-x) ) y (Sbz T
e(1-z) )(1-y) 〕(1-w) Auw ‥‥(1),0.45
≦x≦0.55‥‥(2),0.35≦z≦0.45‥
‥(3),0.1≦xy≦0.3 ‥‥(4),0<w
≦0.1 ‥‥(5)
式で記録した場合の記録マーク前後端でのジッターを小
さくし、多数回のオーバーライトの繰り返しによって
も、記録特性が大きく低下しないようにする。 【解決手段】記録層を、Ge、Te、Sb、Au、およ
びNを含む組成の薄膜で構成する。この薄膜中のGeと
TeとSbとAuとに関する組成は、GeとTeとSb
とAuを(1)式で示したときに、xが(2)式を、z
が(3)式を、xyが(4)式を、wが(5)式を同時
に満たすものとする。 〔(Gex Te(1-x) ) y (Sbz T
e(1-z) )(1-y) 〕(1-w) Auw ‥‥(1),0.45
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‥(3),0.1≦xy≦0.3 ‥‥(4),0<w
≦0.1 ‥‥(5)
Description
【0001】
【発明の属する技術的分野】本発明は、書き換え可能な
大容量ファイルとして用いられる光記録媒体の一種てあ
って、結晶状態と非晶質状態との間の相変化を利用して
光記録を行う相変化型光記録媒体に関するものである。
大容量ファイルとして用いられる光記録媒体の一種てあ
って、結晶状態と非晶質状態との間の相変化を利用して
光記録を行う相変化型光記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、膨大な量の情報を記録・再生・消
去する手段として、光記録媒体の研究開発が盛んに行わ
れている。特に、結晶状態と非晶質状態との2状態間で
可逆的に変化する材料を記録層として情報の記録・消去
を行う相変化型光記録媒体は、レーザ光のパワーを変化
させるだけで、古い情報を消去しながら同時に新しい情
報を記録すること(以下、「オーバーライト」と称す
る)ができるという利点を有していることから、特に有
望視されている。
去する手段として、光記録媒体の研究開発が盛んに行わ
れている。特に、結晶状態と非晶質状態との2状態間で
可逆的に変化する材料を記録層として情報の記録・消去
を行う相変化型光記録媒体は、レーザ光のパワーを変化
させるだけで、古い情報を消去しながら同時に新しい情
報を記録すること(以下、「オーバーライト」と称す
る)ができるという利点を有していることから、特に有
望視されている。
【0003】相変化型光記録媒体の記録層材料として
は、例えば、特開昭62−53886号公報にGe−T
e−Sb合金が開示されている。また、特開昭61−2
58787号公報には、{(Sbx Te(1-x) )y Ge
(1-y) }(1-z) Mz (xは0.2〜0.7、yは0.4
〜0.8、zは0.01〜0.5、Mは、Al、Si、
Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Z
n、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、
Cd、In、Sn、La、Ce、Pr、Nd、Sm、G
d、Tb、Dy、Hf、Ta、W、Au、Tl、Pb、
Biから選ばれる金属)が開示されている。
は、例えば、特開昭62−53886号公報にGe−T
e−Sb合金が開示されている。また、特開昭61−2
58787号公報には、{(Sbx Te(1-x) )y Ge
(1-y) }(1-z) Mz (xは0.2〜0.7、yは0.4
〜0.8、zは0.01〜0.5、Mは、Al、Si、
Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Z
n、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、
Cd、In、Sn、La、Ce、Pr、Nd、Sm、G
d、Tb、Dy、Hf、Ta、W、Au、Tl、Pb、
Biから選ばれる金属)が開示されている。
【0004】一方、近年では、光ディスクの大容量化に
伴い、記録方式として、従来のマークポジション記録に
代えてマークエッジ記録を採用することにより、記録密
度を高くすることが行われている。
伴い、記録方式として、従来のマークポジション記録に
代えてマークエッジ記録を採用することにより、記録密
度を高くすることが行われている。
【0005】マークエッジ記録では、符号化規則により
記録情報から変換した符号列の例えば「1」の位置に記
録マークの両端を対応させることにより、符号列(情
報)を記録する。そのため、記録マークは、符号列の
「1」と「1」との間隔に応じた長さに形成される。こ
れに対して、マークポジション記録では、符号列の例え
ば「1」の位置に記録マークを形成する(記録マークは
同じ長さで、その中央に「1」を対応させる)ことによ
り、符号列(情報)を記録する。
記録情報から変換した符号列の例えば「1」の位置に記
録マークの両端を対応させることにより、符号列(情
報)を記録する。そのため、記録マークは、符号列の
「1」と「1」との間隔に応じた長さに形成される。こ
れに対して、マークポジション記録では、符号列の例え
ば「1」の位置に記録マークを形成する(記録マークは
同じ長さで、その中央に「1」を対応させる)ことによ
り、符号列(情報)を記録する。
【0006】このように、マークエッジ記録は、マーク
ポジション記録よりも1つの記録マークに対応させる情
報量を多くすることができるため、原理的に記録密度を
高くすることができる。
ポジション記録よりも1つの記録マークに対応させる情
報量を多くすることができるため、原理的に記録密度を
高くすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、記録マ
ークの両端を記録信号に対応させるマークエッジ記録で
は、記録マークの前端および後端の位置を厳密に制御す
る必要があるが、記録層の結晶化速度と記録の際の線速
度との関係が適切でないと、記録マークの両端位置をと
もに厳密に制御することは困難である。
ークの両端を記録信号に対応させるマークエッジ記録で
は、記録マークの前端および後端の位置を厳密に制御す
る必要があるが、記録層の結晶化速度と記録の際の線速
度との関係が適切でないと、記録マークの両端位置をと
もに厳密に制御することは困難である。
【0008】すなわち、記録層の記録マークが形成され
る部分は、高パワーのレーザ光照射による溶融後に急冷
されて非晶質化されるが、記録層の結晶化速度が記録の
際の線速度よりも過度に速い場合には、記録マーク前端
に相当する溶融部分が冷却時に再結晶化され易いため、
記録マークの前端位置が厳密に制御されない。逆に、記
録層の結晶化速度が記録の際の線速度よりも過度に遅い
場合には、記録マークの後の消去部分(前回の記録で記
録マークが形成されていた部分)が結晶化され難くなる
ため、記録マークの後端位置が厳密に制御されない。
る部分は、高パワーのレーザ光照射による溶融後に急冷
されて非晶質化されるが、記録層の結晶化速度が記録の
際の線速度よりも過度に速い場合には、記録マーク前端
に相当する溶融部分が冷却時に再結晶化され易いため、
記録マークの前端位置が厳密に制御されない。逆に、記
録層の結晶化速度が記録の際の線速度よりも過度に遅い
場合には、記録マークの後の消去部分(前回の記録で記
録マークが形成されていた部分)が結晶化され難くなる
ため、記録マークの後端位置が厳密に制御されない。
【0009】そのため、記録層の結晶化速度と記録の際
の線速度との関係が適切でないと、記録マーク前端およ
び後端の両方について、ジッター(再生信号の時間方向
のゆらぎ)を同時に小さくすることができない。そし
て、前記公報に記載の記録層材料の結晶化速度は、一般
的な記録の際の線速度(例えば6m/s)との関係にお
いて適切なものではなかった。
の線速度との関係が適切でないと、記録マーク前端およ
び後端の両方について、ジッター(再生信号の時間方向
のゆらぎ)を同時に小さくすることができない。そし
て、前記公報に記載の記録層材料の結晶化速度は、一般
的な記録の際の線速度(例えば6m/s)との関係にお
いて適切なものではなかった。
【0010】すなわち、従来の相変化型光記録媒体に
は、マークエッジ記録で記録した場合の記録特性という
点で改善の余地がある。また、相変化型光記録媒体の記
録層は、多数回のオーバーライトで非晶質化と結晶化が
繰り返されることによって、流動や組成の偏析等が生じ
て書き換え特性が劣化することが知られている。
は、マークエッジ記録で記録した場合の記録特性という
点で改善の余地がある。また、相変化型光記録媒体の記
録層は、多数回のオーバーライトで非晶質化と結晶化が
繰り返されることによって、流動や組成の偏析等が生じ
て書き換え特性が劣化することが知られている。
【0011】ここで、マークポジション記録では、比較
的短い記録マークが「1」の位置に同じ長さで形成され
るが、マークエッジ記録では、「1」と「1」の間隔に
応じた長さの比較的長い記録マークが記録されるため、
マークエッジ記録はマークポジション記録の場合より
も、オーバーライトによって前回と異なる状態に変更さ
れる記録層の面積が多い。
的短い記録マークが「1」の位置に同じ長さで形成され
るが、マークエッジ記録では、「1」と「1」の間隔に
応じた長さの比較的長い記録マークが記録されるため、
マークエッジ記録はマークポジション記録の場合より
も、オーバーライトによって前回と異なる状態に変更さ
れる記録層の面積が多い。
【0012】そのため、マークエッジ記録はマークポジ
ション記録よりも、オーバーライトの繰り返しによって
記録層の流動や組成偏析が生じやすく、比較的少ない繰
り返し回数でジッター特性が劣化し始め、1万回程度の
オーバーライトでも書き換え特性の低下が認められるよ
うになるという問題がある。
ション記録よりも、オーバーライトの繰り返しによって
記録層の流動や組成偏析が生じやすく、比較的少ない繰
り返し回数でジッター特性が劣化し始め、1万回程度の
オーバーライトでも書き換え特性の低下が認められるよ
うになるという問題がある。
【0013】本発明は、このような従来技術の問題点に
着目してなされたものであり、相変化型光記録媒体にお
いて、マークエッジ記録で記録した場合の記録特性を改
善し(記録マーク前後端でのジッターを小さくし)、多
数回のオーバーライトによっても、記録特性が大きく低
下しないようにすることを課題とする。
着目してなされたものであり、相変化型光記録媒体にお
いて、マークエッジ記録で記録した場合の記録特性を改
善し(記録マーク前後端でのジッターを小さくし)、多
数回のオーバーライトによっても、記録特性が大きく低
下しないようにすることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、照射光の強度に応じて結晶
状態と非晶質状態との間の相変化が可逆的になされる記
録層を基板上に備えた相変化型光記録媒体において、前
記記録層は、Ge、Te、Sb、Au、およびNを含む
組成の薄膜で構成され、この薄膜中のGeとTeとSb
とAuとに関する組成は、GeとTeとSbとAuとを
下記の(1)式で示したときに、x,y,z,wが下記
の(2)〜(5)式を同時に満たすものであることを特
徴とする相変化型光記録媒体を提供する。 〔(Gex Te(1-x) )y (Sbz Te(1-z) )(1-y) 〕(1-w) Auw ‥‥(1) 0.45≦x≦0.55‥‥(2) 0.35≦z≦0.45‥‥(3) 0.1≦xy≦0.3 ‥‥(4) 0<w≦0.1 ‥‥(5) ここで、Ge−Te−Sb合金は、化合物であるGeT
eとSb2 Te3 とから成立すると考えることができ、
化合物ライン(GeTe)−(Sb2 Te3 )上の化合
物((1)式でx=0.50且つz=0.40に相当す
る化合物)は結晶化速度が速いものとして知られてい
る。したがって、x,zは、化合物ライン(GeTe)
−(Sb2 Te3 )を中心とする帯状の組成領域を特定
する数値を示す。
に、請求項1に係る発明は、照射光の強度に応じて結晶
状態と非晶質状態との間の相変化が可逆的になされる記
録層を基板上に備えた相変化型光記録媒体において、前
記記録層は、Ge、Te、Sb、Au、およびNを含む
組成の薄膜で構成され、この薄膜中のGeとTeとSb
とAuとに関する組成は、GeとTeとSbとAuとを
下記の(1)式で示したときに、x,y,z,wが下記
の(2)〜(5)式を同時に満たすものであることを特
徴とする相変化型光記録媒体を提供する。 〔(Gex Te(1-x) )y (Sbz Te(1-z) )(1-y) 〕(1-w) Auw ‥‥(1) 0.45≦x≦0.55‥‥(2) 0.35≦z≦0.45‥‥(3) 0.1≦xy≦0.3 ‥‥(4) 0<w≦0.1 ‥‥(5) ここで、Ge−Te−Sb合金は、化合物であるGeT
eとSb2 Te3 とから成立すると考えることができ、
化合物ライン(GeTe)−(Sb2 Te3 )上の化合
物((1)式でx=0.50且つz=0.40に相当す
る化合物)は結晶化速度が速いものとして知られてい
る。したがって、x,zは、化合物ライン(GeTe)
−(Sb2 Te3 )を中心とする帯状の組成領域を特定
する数値を示す。
【0015】xが0.45未満となるか0.55を超え
ると、記録の際の線速度との関係において、記録層の結
晶化速度が遅すぎて、記録マーク後端の位置の厳密な制
御が困難となる。すなわち、xが前記(2)式を満たす
と、記録層の結晶化速度が記録の際の線速度(1〜12
m/s)に対して適切になって、記録マーク後端の位置
の厳密な制御が可能となる。xのより好ましい範囲は
0.48≦x≦0.52である。
ると、記録の際の線速度との関係において、記録層の結
晶化速度が遅すぎて、記録マーク後端の位置の厳密な制
御が困難となる。すなわち、xが前記(2)式を満たす
と、記録層の結晶化速度が記録の際の線速度(1〜12
m/s)に対して適切になって、記録マーク後端の位置
の厳密な制御が可能となる。xのより好ましい範囲は
0.48≦x≦0.52である。
【0016】また、zが0.35未満となるか0.45
を超えると、記録の際の線速度との関係において、記録
層の結晶化速度が遅すぎて、記録マーク後端の位置の厳
密な制御が困難となる。すなわち、zが前記(3)式を
満たすと、記録層の結晶化速度が記録の際の線速度(1
〜12m/s)に対して適切になって、記録マーク後端
の位置の厳密な制御が可能となる。zのより好ましい範
囲は0.38≦z≦0.42である。
を超えると、記録の際の線速度との関係において、記録
層の結晶化速度が遅すぎて、記録マーク後端の位置の厳
密な制御が困難となる。すなわち、zが前記(3)式を
満たすと、記録層の結晶化速度が記録の際の線速度(1
〜12m/s)に対して適切になって、記録マーク後端
の位置の厳密な制御が可能となる。zのより好ましい範
囲は0.38≦z≦0.42である。
【0017】また、GeのGe−Te−Sb中の原子数
比を示すxyが0.1未満であると結晶化されやすい記
録層となり、再生レベルに近い低パワーの光照射によっ
ても非晶質部分(記録マーク)の結晶化が生じるため、
再生および高温環境下でのデータ安定性が低下する。こ
のxyが0.3を超えると、記録層の融点が高くなり過
ぎて非晶質化され難い記録層となり、記録の際に非常に
高いパワーの光を照射する必要があり、実用的な半導体
レーザによる記録が困難となる。そのため、GeのGe
−Te−Sb中の原子数比を示すxyが前記(4)式を
満たすようにする。xyのより好ましい範囲は0.15
≦xy≦0.25である。
比を示すxyが0.1未満であると結晶化されやすい記
録層となり、再生レベルに近い低パワーの光照射によっ
ても非晶質部分(記録マーク)の結晶化が生じるため、
再生および高温環境下でのデータ安定性が低下する。こ
のxyが0.3を超えると、記録層の融点が高くなり過
ぎて非晶質化され難い記録層となり、記録の際に非常に
高いパワーの光を照射する必要があり、実用的な半導体
レーザによる記録が困難となる。そのため、GeのGe
−Te−Sb中の原子数比を示すxyが前記(4)式を
満たすようにする。xyのより好ましい範囲は0.15
≦xy≦0.25である。
【0018】一方、記録層をなす薄膜は、前記(5)式
を満たす範囲でAuを含有する組成であるが、このAu
の存在により、多数回のオーバーライトによる記録層の
流動や組成偏析の程度が低く抑えられる。しかしなが
ら、過剰にAuを添加すると結晶化速度が遅くなって消
去特性が低下するため、AuのGe−Te−Sbに対す
る原子数比を示すwを0.1以下とする。より好ましく
はwを0.05以下とする。
を満たす範囲でAuを含有する組成であるが、このAu
の存在により、多数回のオーバーライトによる記録層の
流動や組成偏析の程度が低く抑えられる。しかしなが
ら、過剰にAuを添加すると結晶化速度が遅くなって消
去特性が低下するため、AuのGe−Te−Sbに対す
る原子数比を示すwを0.1以下とする。より好ましく
はwを0.05以下とする。
【0019】また、記録層は、GeとTeとSbとAu
に加えてNを含む組成の薄膜で構成されている。この窒
素の存在により記録層の結晶粒が微細化されるため、記
録マーク両端での結晶粒の成長を未然に防ぎ、特に、結
晶化速度が記録の際の線速度よりも過度に速い場合であ
っても、記録マークの前端位置の変動を低く抑えること
ができる。
に加えてNを含む組成の薄膜で構成されている。この窒
素の存在により記録層の結晶粒が微細化されるため、記
録マーク両端での結晶粒の成長を未然に防ぎ、特に、結
晶化速度が記録の際の線速度よりも過度に速い場合であ
っても、記録マークの前端位置の変動を低く抑えること
ができる。
【0020】請求項2に係る発明は、照射光の強度に応
じて結晶状態と非晶質状態との間の相変化が可逆的にな
される記録層を基板上に備えた相変化型光記録媒体の製
造方法において、下記の(1)式で示されるGeとTe
とSbとAuとを、x,y,z,wが下記の(2)〜
(5)式を同時に満たすようにターゲットから供給し、 〔(Gex Te(1-x) )y (Sbz Te(1-z) )(1-y) 〕(1-w) Auw ‥‥(1) 0.45≦x≦0.55‥‥(2) 0.35≦z≦0.45‥‥(3) 0.1≦xy≦0.3 ‥‥(4) 0<w≦0.1 ‥‥(5) 窒素を分圧0.01〜0.05Paで含有する雰囲気中
でスパッタリングを行うことにより、Ge、Te、S
b、Au、およびNを含む組成の薄膜を記録層として形
成することを特徴とする相変化型光記録媒体の製造方法
を提供する。
じて結晶状態と非晶質状態との間の相変化が可逆的にな
される記録層を基板上に備えた相変化型光記録媒体の製
造方法において、下記の(1)式で示されるGeとTe
とSbとAuとを、x,y,z,wが下記の(2)〜
(5)式を同時に満たすようにターゲットから供給し、 〔(Gex Te(1-x) )y (Sbz Te(1-z) )(1-y) 〕(1-w) Auw ‥‥(1) 0.45≦x≦0.55‥‥(2) 0.35≦z≦0.45‥‥(3) 0.1≦xy≦0.3 ‥‥(4) 0<w≦0.1 ‥‥(5) 窒素を分圧0.01〜0.05Paで含有する雰囲気中
でスパッタリングを行うことにより、Ge、Te、S
b、Au、およびNを含む組成の薄膜を記録層として形
成することを特徴とする相変化型光記録媒体の製造方法
を提供する。
【0021】スパッタリング雰囲気中の窒素分圧が0.
01Pa未満であると、窒素添加による結晶粒微細化の
効果が実質的に得られず、0.05Paを超えると、記
録層の光学特性(屈折率等)や結晶化速度等の記録・消
去に係わる基本的な特性に変化が生じる。
01Pa未満であると、窒素添加による結晶粒微細化の
効果が実質的に得られず、0.05Paを超えると、記
録層の光学特性(屈折率等)や結晶化速度等の記録・消
去に係わる基本的な特性に変化が生じる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により具体
的に説明する。 [実施例1]ポリカーボネート製であり、直径3.5イ
ンチ、厚さ0.6mmの円板状であり、溝間距離1.4
μmで溝幅0.7μmのレーザ案内溝を設けた基板1上
に、ZnS−SiO2 (SiO2 30モル%含有)のタ
ーゲットからRFスパッタリング法により、膜厚250
nmの第1の保護層2を形成した。
的に説明する。 [実施例1]ポリカーボネート製であり、直径3.5イ
ンチ、厚さ0.6mmの円板状であり、溝間距離1.4
μmで溝幅0.7μmのレーザ案内溝を設けた基板1上
に、ZnS−SiO2 (SiO2 30モル%含有)のタ
ーゲットからRFスパッタリング法により、膜厚250
nmの第1の保護層2を形成した。
【0023】次に、前記(1)式で示され、GeTeS
bAu合金よりなるターゲット(組成が原子比でGe:
Te:Sb:Au=16.1:57.1:24.3:
2.5であるもの)から、アルゴンと窒素の混合ガスを
用いて、DCスパッタ法により膜厚25nmの記録層3
を形成した。このとき、スパッタリング雰囲気は、全圧
0.5Pa、窒素分圧0.015Paとした。得られた
記録層3の組成(x,y,z,w,xy)を下記の表1
に示す。この記録層3のx,z,xy,wはいずれも本
発明の範囲を満たしている。
bAu合金よりなるターゲット(組成が原子比でGe:
Te:Sb:Au=16.1:57.1:24.3:
2.5であるもの)から、アルゴンと窒素の混合ガスを
用いて、DCスパッタ法により膜厚25nmの記録層3
を形成した。このとき、スパッタリング雰囲気は、全圧
0.5Pa、窒素分圧0.015Paとした。得られた
記録層3の組成(x,y,z,w,xy)を下記の表1
に示す。この記録層3のx,z,xy,wはいずれも本
発明の範囲を満たしている。
【0024】この記録層3の上に、ZnS−SiO
2 (SiO 230モル%含有)のターゲットからRFス
パッタリング法により膜厚12nmの第2の保護層4
を、さらにAlTiからなる反射層5をDCスパッタ法
により膜厚70nmで、順次形成した。その後、反射層
5の上にUV硬化樹脂をスピンコート法により塗布し、
硬化させることにより保護コート層6を形成した。
2 (SiO 230モル%含有)のターゲットからRFス
パッタリング法により膜厚12nmの第2の保護層4
を、さらにAlTiからなる反射層5をDCスパッタ法
により膜厚70nmで、順次形成した。その後、反射層
5の上にUV硬化樹脂をスピンコート法により塗布し、
硬化させることにより保護コート層6を形成した。
【0025】このようにして図1に示す層構成の相変化
型光ディスク(相変化型光記録媒体)を作製した。この
光ディスクを、レーザ波長642nm、NA=0.6の
記録装置にかけ、ディスク回転線速度6m/sで、8−
16変調方式で符号化された情報を記録した。記録密度
は0.41μm/bitとして、マークエッジ方式によ
り記録を行った。この記録方式では、最短マーク(及び
スペース)長は0.615μmとなり、次に短いマーク
(及びスペース)長は0.82μmとなる。すなわち、
0.205μm単位でマーク(及びスペース)長が変化
し、最長マーク(及びスペース)長は2.87μmとな
る。
型光ディスク(相変化型光記録媒体)を作製した。この
光ディスクを、レーザ波長642nm、NA=0.6の
記録装置にかけ、ディスク回転線速度6m/sで、8−
16変調方式で符号化された情報を記録した。記録密度
は0.41μm/bitとして、マークエッジ方式によ
り記録を行った。この記録方式では、最短マーク(及び
スペース)長は0.615μmとなり、次に短いマーク
(及びスペース)長は0.82μmとなる。すなわち、
0.205μm単位でマーク(及びスペース)長が変化
し、最長マーク(及びスペース)長は2.87μmとな
る。
【0026】この光ディスクの1回〜10万回オーバー
ライト後のジッターを、記録マーク前端および後端につ
いて測定した。その結果を下記の表1に示す。 [実施例2]記録層3の形成の際に、異なる組成(原子
比でGe:Te:Sb:Au=16.6:57.1:2
4.6:1.7であるもの)のGeTeSbAu合金よ
りなるターゲットを用いた以外は、前記実施例1と同様
にして相変化型光ディスクを作製した。得られた記録層
3の組成(x,y,z,w,xy)を、下記の表1に示
す。この記録層3のx,z,xy,wは、いずれも本発
明の範囲を満たしている。
ライト後のジッターを、記録マーク前端および後端につ
いて測定した。その結果を下記の表1に示す。 [実施例2]記録層3の形成の際に、異なる組成(原子
比でGe:Te:Sb:Au=16.6:57.1:2
4.6:1.7であるもの)のGeTeSbAu合金よ
りなるターゲットを用いた以外は、前記実施例1と同様
にして相変化型光ディスクを作製した。得られた記録層
3の組成(x,y,z,w,xy)を、下記の表1に示
す。この記録層3のx,z,xy,wは、いずれも本発
明の範囲を満たしている。
【0027】この光ディスクに対して実施例1と同じ条
件でオーバーライトを行い、1回〜10万回オーバーラ
イト後のジッターを、記録マーク前端および後端につい
て測定した。その結果を下記の表1に示す。 [実施例3]記録層3の形成の際に、異なる組成(原子
比でGe:Te:Sb:Au=19.6:56.3:2
2.4:1.7であるもの)のGeTeSbAu合金よ
りなるターゲットを用いた以外は、前記実施例1と同様
にして相変化型光ディスクを作製した。得られた記録層
3の組成(x,y,z,w,xy)を、下記の表1に示
す。この記録層3のx,z,xy,wは、いずれも本発
明の範囲を満たしている。
件でオーバーライトを行い、1回〜10万回オーバーラ
イト後のジッターを、記録マーク前端および後端につい
て測定した。その結果を下記の表1に示す。 [実施例3]記録層3の形成の際に、異なる組成(原子
比でGe:Te:Sb:Au=19.6:56.3:2
2.4:1.7であるもの)のGeTeSbAu合金よ
りなるターゲットを用いた以外は、前記実施例1と同様
にして相変化型光ディスクを作製した。得られた記録層
3の組成(x,y,z,w,xy)を、下記の表1に示
す。この記録層3のx,z,xy,wは、いずれも本発
明の範囲を満たしている。
【0028】この光ディスクに対して実施例1と同じ条
件でオーバーライトを行い、1回〜10万回オーバーラ
イト後のジッターを、記録マーク前端および後端につい
て測定した。その結果を下記の表1に示す。 [比較例1]記録層3の形成の際に、Auを含まない
(w=0である)GeTeSb合金(組成が原子比でG
e:Te:Sb=17.9:56.1:25.9である
もの)よりなるターゲットを用いた以外は、前記実施例
1と同様にして相変化型光ディスクを作製した。得られ
た記録層3のx,y,z,xyを下記の表1に示す。こ
の記録層3のx,z,xyは、いずれも本発明の範囲を
満たしている。
件でオーバーライトを行い、1回〜10万回オーバーラ
イト後のジッターを、記録マーク前端および後端につい
て測定した。その結果を下記の表1に示す。 [比較例1]記録層3の形成の際に、Auを含まない
(w=0である)GeTeSb合金(組成が原子比でG
e:Te:Sb=17.9:56.1:25.9である
もの)よりなるターゲットを用いた以外は、前記実施例
1と同様にして相変化型光ディスクを作製した。得られ
た記録層3のx,y,z,xyを下記の表1に示す。こ
の記録層3のx,z,xyは、いずれも本発明の範囲を
満たしている。
【0029】この光ディスクに対して実施例1と同じ条
件でオーバーライトを行い、1回〜10万回オーバーラ
イト後のジッターを、記録マーク前端および後端につい
て測定した。その結果を下記の表1に示す。 [比較例2]記録層3の形成の際に、異なる組成(原子
比でGe:Te:Sb:Au=14.7:58.1:2
3.7:3.5であるもの)のGeTeSbAu合金よ
りなるターゲットを用いたこと、および窒素を添加せ
ず、アルゴンガスのみでスパッタリングを行った以外
は、前記実施例1と同様にして相変化型光ディスクを作
製した。得られた記録層3の組成(x,y,z,w,x
y)を下記の表1に示す。この記録層3のx,z,x
y,wは、いずれも本発明の範囲を満たしている。
件でオーバーライトを行い、1回〜10万回オーバーラ
イト後のジッターを、記録マーク前端および後端につい
て測定した。その結果を下記の表1に示す。 [比較例2]記録層3の形成の際に、異なる組成(原子
比でGe:Te:Sb:Au=14.7:58.1:2
3.7:3.5であるもの)のGeTeSbAu合金よ
りなるターゲットを用いたこと、および窒素を添加せ
ず、アルゴンガスのみでスパッタリングを行った以外
は、前記実施例1と同様にして相変化型光ディスクを作
製した。得られた記録層3の組成(x,y,z,w,x
y)を下記の表1に示す。この記録層3のx,z,x
y,wは、いずれも本発明の範囲を満たしている。
【0030】この光ディスクに対して実施例1と同じ条
件でオーバーライトを行い、1回〜10万回オーバーラ
イト後のジッターを、記録マーク前端および後端につい
て測定した。その結果を下記の表1に示す。
件でオーバーライトを行い、1回〜10万回オーバーラ
イト後のジッターを、記録マーク前端および後端につい
て測定した。その結果を下記の表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】この表から分かるように、いずれの場合
も、記録マークの前端より後端のジッター値が高いが、
記録層にAuおよびNの両方を含む実施例1〜3では、
オーバーライトの回数が1万回以下の場合の後端のジッ
ター値は10%以下となり、10万回でも15%以下と
なって、良好な記録特性が得られた。
も、記録マークの前端より後端のジッター値が高いが、
記録層にAuおよびNの両方を含む実施例1〜3では、
オーバーライトの回数が1万回以下の場合の後端のジッ
ター値は10%以下となり、10万回でも15%以下と
なって、良好な記録特性が得られた。
【0033】これに対して、記録層にNは含むがAuは
含まない比較例1では、1万回以下の場合のジッター値
は実施例1〜3と同等であるが、10万回では後端のジ
ッター値が15%を超える値となっている。すなわち、
記録層にAuを含むことで、オーバーライトの繰り返し
による記録層の劣化を小さくすることができることが分
かる。
含まない比較例1では、1万回以下の場合のジッター値
は実施例1〜3と同等であるが、10万回では後端のジ
ッター値が15%を超える値となっている。すなわち、
記録層にAuを含むことで、オーバーライトの繰り返し
による記録層の劣化を小さくすることができることが分
かる。
【0034】また、記録層にAuを含むがNを含まない
比較例2では、初回のオーバーライトでのジッター値が
前端および後端ともに12%以上と非常に大きく、記録
層にNを含むことでジッター値を小さく抑えることがで
きることが分かる。
比較例2では、初回のオーバーライトでのジッター値が
前端および後端ともに12%以上と非常に大きく、記録
層にNを含むことでジッター値を小さく抑えることがで
きることが分かる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の相変化
型光記録媒体および請求項2の方法で得られる相変化型
光記録媒体によれば、マークエッジ方式で記録した場合
の記録特性に優れるとともに、多数回のオーバーライト
の繰り返しによっても記録特性が大きく低下しないとい
う効果がある。
型光記録媒体および請求項2の方法で得られる相変化型
光記録媒体によれば、マークエッジ方式で記録した場合
の記録特性に優れるとともに、多数回のオーバーライト
の繰り返しによっても記録特性が大きく低下しないとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態で作製した相変化型光記録媒体の層構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
1 基板 2 第1の保護層 3 記録層 4 第2の保護層 5 反射層 6 保護コート層
Claims (2)
- 【請求項1】 照射光の強度に応じて結晶状態と非晶質
状態との間の相変化が可逆的になされる記録層を基板上
に備えた相変化型光記録媒体において、 前記記録層は、Ge、Te、Sb、Au、およびNを含
む組成の薄膜で構成され、 この薄膜中のGeとTeとSbとAuとに関する組成
は、GeとTeとSbとAuとを下記の(1)式で示し
たときに、x,y,z,wが下記の(2)〜(5)式を
同時に満たすものであることを特徴とする相変化型光記
録媒体。 〔(Gex Te(1-x) )y (Sbz Te(1-z) )(1-y) 〕(1-w) Auw ‥‥(1) 0.45≦x≦0.55‥‥(2) 0.35≦z≦0.45‥‥(3) 0.1≦xy≦0.3 ‥‥(4) 0<w≦0.1 ‥‥(5) - 【請求項2】 照射光の強度に応じて結晶状態と非晶質
状態との間の相変化が可逆的になされる記録層を基板上
に備えた相変化型光記録媒体の製造方法において、 下記の(1)式で示されるGeとTeとSbとAuと
を、x,y,z,wが下記の(2)〜(5)式を同時に
満たすようにターゲットから供給し、 〔(Gex Te(1-x) )y (Sbz Te(1-z) )(1-y) 〕(1-w) Auw ‥‥(1) 0.45≦x≦0.55‥‥(2) 0.35≦z≦0.45‥‥(3) 0.1≦xy≦0.3 ‥‥(4) 0<w≦0.1 ‥‥(5) 窒素を分圧0.01〜0.05Paで含有する雰囲気中
でスパッタリングを行うことにより、Ge、Te、S
b、Au、およびNを含む組成の薄膜を記録層として形
成することを特徴とする相変化型光記録媒体の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9144955A JPH10329423A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 相変化型光記録媒体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9144955A JPH10329423A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 相変化型光記録媒体およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10329423A true JPH10329423A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15374086
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9144955A Withdrawn JPH10329423A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 相変化型光記録媒体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10329423A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6707783B2 (en) * | 2001-03-06 | 2004-03-16 | Mitsubishi Chemical Corporation | Optical recording medium and recording/erasing method |
-
1997
- 1997-06-03 JP JP9144955A patent/JPH10329423A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6707783B2 (en) * | 2001-03-06 | 2004-03-16 | Mitsubishi Chemical Corporation | Optical recording medium and recording/erasing method |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040803 |