JPH10330350A - 2−プロパノール誘導体及びそれを用いた記録材料 - Google Patents

2−プロパノール誘導体及びそれを用いた記録材料

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JPH10330350A
JPH10330350A JP9138096A JP13809697A JPH10330350A JP H10330350 A JPH10330350 A JP H10330350A JP 9138096 A JP9138096 A JP 9138096A JP 13809697 A JP13809697 A JP 13809697A JP H10330350 A JPH10330350 A JP H10330350A
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color
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propanol
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JP9138096A
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Takehiro Sato
剛弘 佐藤
Izuo Aoki
伊豆男 青木
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発色画像の耐油性及び耐可塑剤性が高くかつ
高湿度雰囲気下でも地肌の白色度の高い記録材料を提供
すること。 【解決手段】 発色性染料を使用する記録材料に、有機
溶媒の含有量が5重量パーセント以下の式(I)で表さ
れる2−プロパノール誘導体を顕色剤又は画像保存安定
剤として含有させる。 式(I) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発色画像の保存安定
性が高く、かつ未発色部の白度の高い2−プロパノール
誘導体及び該誘導体を含有する記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】発色性染料と顕色剤との反応による発色
を利用した記録材料は現像定着等の煩雑な処理を施すこ
となく、比較的簡単な装置で短時間に記録できることか
ら、ファクシミリ、プリンター等の出力記録のための感
熱記録紙または数枚を同時複写する帳票のための感圧複
写紙などで広く使用されている。
【0003】これらの記録材料としては、速やかに発色
し、未発色部分(以下「地肌」と言う)の白度が保持さ
れ、また発色した画像及び地肌の堅牢性の高いものが要
望されている。更に近年に到ってはラベル等記録画像の
信頼性の重視される分野で多量に使用されるようにな
り、包装に使用される有機高分子材料に含まれる可塑剤
や油脂類等に対して保存安定性の高い発色画像を有する
記録材料が強く要望されて来た。その為に、発色性染料
及び顕色剤はもとより、保存安定剤等種々の助剤の開発
等多方面から問題解決の検討がなされているが、十分満
足できるものは未だ見出されていない。
【0004】本発明における式(I)の構造を有する化
合物は特開平4−269791号公報に開示されてお
り、発色画像の耐油性及び耐可塑剤性に優れた記録材料
用の顕色剤及び安定剤であるが、地肌の白色度を十分に
保持することが出来なかった。即ち特開平4−2697
91号公報に開示された式(I)の構造を有する2−プ
ロパノール誘導体を使用した記録材料は、高湿度雰囲気
下で地肌部分が発色し、著しい汚れを生じるという重大
な欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
した特開平4−269791号公報に開示された式
(I)の構造を有する2−プロパノール誘導体の欠点を
改良し、発色画像の耐油性及び耐可塑剤性が高くかつ高
湿度雰囲気下でも地肌の白色度の高い記録材料を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために鋭意研究した結果、式(I)で表される
2−プロパノール誘導体を用いた記録材料の地肌の白色
度が、該2−プロパノール誘導体の有機溶媒含有量に強
く依存し、有機溶媒の含有量が5重量パーセント以下の
式(I)で表される2−プロパノール誘導体を用いるこ
とにより、発色画像の耐可塑剤性及び耐油性が高くかつ
高湿度雰囲気下でも地肌の白色度の高い記録材料を提供
できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、有機溶媒の含有量が5
重量パーセント以下の式(I)で表される2−プロパノ
ール誘導体に関する。 式(I)
【化2】 また本発明は、発色性染料を使用する記録材料におい
て、有機溶媒の含有量が5重量パーセント以下の式
(I)で表される2−プロパノール誘導体を含有するこ
とを特徴とする記録材料に関する。さらに、有機溶媒の
含有量が5重量パーセント以下の式(I)で表される2
−プロパノール誘導体からなることを特徴とする発色性
染料を使用する記録材料における顕色剤、及び有機溶媒
の含有量が5重量パーセント以下の式(I)で表される
2−プロパノール誘導体からなることを特徴とする発色
性染料を使用する記録材料における画像保存安定剤に関
する。
【0008】
【発明の実施の形態】前記特開平4−269791に開
示された式(I)の構造を有する2−プロパノール誘導
体は、合成の過程で再結晶溶媒であるクロロホルムと付
加体を形成し、9.5重量パーセント(モル比で本発明
の2−プロパノール誘導体1に対して0.5)のクロロ
ホルムを含有した付加体結晶として単離されたものであ
り、これを使用した記録材料では画像の耐可塑剤性は高
いが、地肌の白色度において劣り、特に高湿度雰囲気下
で地肌が著しく汚れる欠点を有する。
【0009】式(I)で表される2−プロパノール誘導
体は有機溶媒と非常に付加体を形成しやすく、クロロホ
ルム以外にも合成或は精製の過程で汎用の有機溶媒、例
えばアセトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル
などのエステル類、イソプロパノールなどのアルコール
類、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエ
ーテル系溶媒などを使用するとこれらとも容易に付加体
を形成し、有機溶媒の含有量が5重量パーセントよりも
大きくなり、これを用いた記録材料は高湿度雰囲気下で
地肌が著しく汚れる。
【0010】クロロホルムをはじめとする前記有機溶媒
と式(I)で表される2−プロパノール誘導体とは、モ
ル比で0.5〜1:1の割合で付加体を形成し、かつ付
加体は安定に存在するため、式(I)で表される2−プ
ロパノール誘導体は通常の合成、精製、及び乾燥条件下
では有機溶媒を5重量パーセントより多く含む付加体結
晶として得られる。
【0011】これに対して何等かの方法により有機溶媒
の含有量を低下させ、5重量パーセント以下とした本発
明の2−プロパノール誘導体を用いた記録材料では、発
色画像の耐可塑剤性が高くかつ高湿度雰囲気下でも高い
地肌の白色度が保持され、よって目的とする画像保存性
と地肌保存性が共に優れた記録材料を得ることができ
る。また、本発明の2−プロパノール誘導体は、水と安
定な付加体(水和物)を形成するが、この水和物は高湿
度雰囲気下でも地肌に悪影響を及ぼさなく、有機溶媒を
含まない本発明の2−プロパノール誘導体と同様に使用
できる。
【0012】式(I)で表される2−プロパノール誘導
体は特開平4−269791号公報に開示された方法に
従って合成できるが、前記のようにこのものは有機溶媒
を5重量パーセントより多く含む付加体結晶である。こ
のような5重量パーセント以上の好ましくない有機溶媒
を含む場合には、減圧下に溶融し溶媒を除き、冷却後固
化させるとか、又は有機溶媒単独もしくは有機溶媒と水
との混合系(好ましい有機溶媒としてはMIBK,C11
以上の炭化水素等が挙げられるが、必ずしもこれらに限
定されることはない)にて加熱するなどの操作を行なっ
て有機溶媒の含有量を低下させることにより、本発明の
有機溶媒の含有量が5重量パーセント以下の2−プロパ
ノール誘導体を得ることができる。
【0013】有機溶媒の含有量が5重量パーセント以下
である本発明の2−プロパノール誘導体は、その生成条
件によって結晶形が異なったり、また結晶質でないアモ
ルファス状態を形成したりする。これはX線回折パター
ンの測定や示差走査熱分析(DSC)などにより確認で
きる。本発明の誘導体は発色性染料を使用する記録材料
ならばどの様な用途にでも利用でき、例えば感熱記録紙
または感圧複写紙等に利用することができる。
【0014】本発明の2−プロパノール誘導体を感熱記
録紙に使用する場合には、既知の画像保存安定剤、顕色
剤あるいは増感剤の使用方法と同様に行えばよく、例え
ば、本発明の誘導体と発色性染料とを水溶性結合剤の水
溶液中に分散させた分散液を紙等の支持体に塗布して乾
燥することにより製造できる。勿論、上述したように発
色層中に含有せしめてもよいが、多層構造からなる場合
には、例えば保護層等任意の層中に含有せしめてもよ
い。
【0015】発色性染料に対する本発明の誘導体の使用
割合は、画像保存安定剤として使用する場合には発色性
染料1重量部に対し0.1〜5重量部、好ましくは0.
2〜2重量部の割合であり、顕色剤あるいは増感剤とし
て使用する場合には発色性染料の1重量部に対し1〜1
0重量部、好ましくは1.5〜5重量部の割合である。
上記分散液中には、更に他の顕色剤、他の画像安定化
剤、他の増感剤、填料、分散剤、酸化防止剤、減感剤、
粘着防止剤、消泡剤、光安定剤、蛍光増白剤等を必要に
応じ含有させることができる。
【0016】本発明の記録材料に使用される発色性染料
としては、フルオラン系、フタリド系、ラクタム系、ト
リフェニルメタン系、フェノチアジン系、スピロピラン
系等のロイコ染料を挙げることができるが、これらに限
定されるものではなく、酸性物質である顕色剤と接触す
ることにより発色する発色性染料であれば使用できる。
これらの染料のうち、フルオラン系のものを例示すれ
ば、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルア
ミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソペ
ンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)
フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ベンジ
ルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル
−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−(N−エチル
−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エ
チル−N−イソブチルアミノ)−5,6−ベンゾフルオ
ラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、2,4−ジメチル−6−〔(4−ジメチルア
ミノ)アニリノ〕フルオラン、CVL等が挙げられる。
【0017】本発明の2−プロパノール誘導体を画像保
存安定剤として使用する場合あるいは更に他の顕色剤と
組み合わせて使用する場合の感熱記録紙の顕色剤として
は任意であるが、その代表的なものを例示すると、例え
ばビスフェノールA、4,4’−sec−ブチリデンビ
スフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェ
ノール、2,2’−ジヒドロキシジフェニル、ペンタメ
チレン−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)等のビス
フェノール化合物、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニ
ルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン等の含硫黄ビスフ
ェノール化合物、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4
−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸
プロピル、4−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、4−
ヒドロキシ安息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸イ
ソブチル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロベンジル、4
−ヒドロキシ安息香酸メチルベンジル、4−ヒドロキシ
安息香酸ジフェニルメチル等の4−ヒドロキシ安息香酸
エステル類、安息香酸亜鉛、4−ニトロ安息香酸亜鉛等
の安息香酸金属塩、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフ
ェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキ
シジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ブトキ
シジフェニルスルホン等のヒドロキシジフェニルスルホ
ン類、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキ
シフタル酸ジシクロヘキシル、4−ヒドロキシフタル酸
ジフェニル等の4−ヒドロキシフタル酸ジエステル類、
2−ヒドロキシ−6−カルボキシナフタレン等のヒドロ
キシナフトエ酸のエステル類、ヒドロキシアセトフェノ
ン、p−フェニルフェノール、4−ヒドロキシフェニル
酢酸ベンジル、p−ベンジルフェノール、ハイドロキノ
ン−モノベンジルエーテル、更にトリブロモメチルフェ
ニルスルホン等のトリブロモメチルスルホン類、各種B
PS架橋型顕色剤等を挙げることができる。
【0018】また、他の増感剤と組み合わせて使用する
場合の感熱記録紙の増感剤としては任意であるが、その
代表的なものを例示すると、例えば高級脂肪酸アミド、
ベンズアミド、ステアリン酸アニリド、アセト酢酸アニ
リド、チオアセトアニリド、シュウ酸ジベンジル、フタ
ル酸ジメチル、テレフタル酸ジベンジル、イソフタル酸
ジベンジル、ビス(tert−ブチルフェノール)類、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジエーテ
ル類、1,2−ビス(フェノキシ)エタン、1,2−ビ
ス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(3
−メチルフェノキシ)エタン、2−ナフトールベンジル
エーテル、ジフェニルアミン、カルバゾール、2,3−
ジ−m−トリルブタン、4−ベンジルビフェニル、4,
4’−ジメチルビフェニル、m−ターフェニル、ジ−β
−ナフチルフェニレンジアミン等を挙げることができ
る。
【0019】更に、填料、分散剤、発色画像安定化剤、
酸化防止剤、減感剤、粘着防止剤などを使用することが
できる。填料としては、クレー、タルク、カオリン、サ
テンホワイト、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、珪酸アル
ミニウム等を例示することができる。分散剤としては、
スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のスルホコハク
酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム塩、
脂肪酸塩等を例示することができる。発色画像安定化剤
としてはサリチル酸誘導体、オキシナフトエ酸誘導体の
金属塩(特に亜鉛塩)、その他水溶性の亜鉛化合物等を
例示することができる。酸化防止剤としては2,2’−
メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェ
ノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−
tert−ブチルフェノール)、4,4’−プロピルメ
チレンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノ
ール)、4,4’−チオビス(2−tert−ブチル−
5−メチルフェノール)等を例示することができる。減
感剤としては脂肪族高級アルコール、ポリエチレングリ
コール、グアニジン誘導体等を例示することができる。
粘着防止剤としてはステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸カルシウム、カルナウバワックス、パラフ
ィンワックス、エステルワックス等を例示することがで
きる。
【0020】本発明の2−プロパノール誘導体を感圧複
写紙に使用するには、既知の画像保存安定剤、顕色剤あ
るいは増感剤を使用する場合と同様にして製造できる。
例えば、公知の方法によりマイクロカプセル化した発色
性染料を適当な分散剤によって分散し、紙に塗布して発
色剤シートを作製する。また、顕色剤の分散液を紙に塗
布して顕色剤シートを作製する。その際本発明の誘導体
を画像保存安定剤として使用する場合には発色剤シート
あるいは顕色剤シートのいずれの分散液中に分散して使
用してもよい。このようにして作製された両シートを組
合せて感圧複写紙が作製される。感圧複写紙としては、
発色性染料の有機溶媒溶液を内包するマイクロカプセル
を下面に塗布担持している上用紙と顕色剤を上面に塗布
担持している下用紙とからなるユニットでも、あるいは
該マイクロカプセルと顕色剤とが同一の紙面に塗布され
ているいわゆるセルフコンテントペーパーであってもよ
い。以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0021】
【実施例】
実施例1〔有機溶媒の含有量が0.4重量パーセントで
ある本発明の2−プロパノール誘導体の合成例〕 4径フラスコ中に4−ベンジルオキシ−4’−ヒドロキ
シジフェニルスルホン68gとエピクロルヒドリン15
0gを加え、触媒(テトラブチルアンモニウムブロミ
ド)1gを添加し、90℃にて6時間反応させた。反応
終了後、減圧下にエピクロヒドリンを回収し、その残渣
に500mlのトルエンを加え更に50%カセイソーダ
水溶液50gを加えた。5時間加熱還流の後、水層を分
液し、更に湯(100ml)で2回洗い、トルエン層を
共沸脱水により脱水し、トルエン層を冷去して、4−ベ
ンジルオキシ−4’−グリシジルジフェニルスルホン7
0gを得た。
【0022】4径フラスコ中に4−ベンジルオキシ−
4’−グリシジルジフェニルスルホン70gと4−ベン
ジルオキシ−ジフェニルスルホン50gを加え、DMF
200mlとトリエチルアミン3mlを添加し、130
〜140℃にて2時間加熱した。DMFを減圧下留去
し、残渣にメタノール300mlを加えて、析出晶を濾
別し、1,3−ビス(4−ベンジルオキシジフェニルス
ルホン−4’−イルオキシ)−2−プロパノール110
gを得た(融点201〜205℃)。
【0023】その27gを使用し、濃塩酸50ml及び
酢酸50mlを加えて、不溶解物がなくなるまで約5時
間、加熱還流した。反応液をメチルイソブチルケトン2
00ml中に注ぎ、抽出した。分液・水洗した後、溶媒
を回収して粗体を得た。5%メタノール/クロロホルム
溶媒で再結晶して精製し、クロロホルムを9.5重量パ
ーセント含有する1,3−ビス(4−ヒドロキシジフェ
ニルスルホン−4’−イルオキシ)−2−プロパノー
ル、融点168〜170℃の結晶9.5gを得た。
【0024】その後、このものをMIBK50ml、水
10ml中に懸濁し、加熱して溶解させた。水層を分離
したのち、MIBK層を減圧下に加温してMIBKを留
去した。MIBKを留去してアモルファス型として得ら
れた残渣に塩化メチレン30mlと水30mlを加え2
4時間攪拌し、得られた結晶(水和物)を濾別した。こ
れに5容量%のメタノールを含む塩化メチレン50ml
を加え5時間攪拌し、得られた結晶を減圧下100℃に
て乾燥して、mp143−7℃のものが得られた。この
ものの熱分析〔熱重量測定(TG)〕結果を図1に示
す。図1からもわかるように、有機溶媒の含有量が0.
4重量パーセントである1,3−ビス(4−ヒドロキシ
ジフェニルスルホン−4’−イルオキシ)−2−プロパ
ノールが得られた。
【0025】実施例2〔有機溶媒の含有量が3.2重量
パーセントである本発明の2−プロパノール誘導体の合
成例〕 実施例1において、アモルファス型として得られた残渣
13gに塩化メチレン75mlを加え24時間加熱還流
した。加熱中に塩化メチレンと付加体を形成した結晶型
の化合物を濾別後、減圧下約100℃で乾燥し、mp1
30−2℃のもの13gが得られた。このものの熱分析
〔熱重量測定(TG)〕結果を図2に、また 1HNM
Rスペクトル(溶媒:DMSO−d6 )を図3にそれ
ぞれ示す。図2及び図3から、この結晶は塩化メチレン
を3.2%含有した結晶であることがわかる。
【0026】 実施例3〔感熱記録紙の作成〕 染料分散液(A液) 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 7.0g ポリビニルアルコール15%水溶液 41.5g 炭酸カルシウム 11.5g 純水 40.0g 本発明誘導体分散液(B液) 実施例1又は2の本発明の誘導体 7.0g ポリビニルアルコール15%水溶液 41.5g 炭酸カルシウム 11.5g 純水 40.0g
【0027】上記組成の混合物をそれぞれサンドグライ
ンダーで十分に摩砕して、A液、B液の各分散液を調製
し、A液1重量部に対してB液2重量部の割合で混合し
て塗布液を調製した(染料:顕色剤=1:2)。この塗
布液をワイヤーロッド(No.12)を使用して白色紙
に塗布・乾燥した後、カレンダー掛け処理をし、感熱記
録紙を作製した。
【0028】実施例4〔感熱記録紙の保存特性試験〕 実施例3で作成した感熱記録紙の地肌部分を温度50
℃、相対湿度80%の雰囲気下で2時間放置し、試験前
後の光学濃度を測定し、地肌の耐湿熱性を調べた。また
感熱紙発色試験装置(大倉電機製、TH−PMD型)を
使用して印字電圧22V、パルス幅1.8msecで市
松模様に発色させ、その発色面に塩化ビニルラップフィ
ルムを密着させ、温度40℃で8時間放置し、試験前後
の光学濃度を測定して耐可塑剤性試験を行なった。な
お、光学濃度の測定にはマクベス反射濃度計を使用し
た。地肌の耐湿熱性試験結果及び発色画像の耐可塑剤性
試験結果を第1表にまとめて示す。
【0029】比較例1〔クロロホルムを9.5重量パー
セント含有する2−プロパノール誘導体を使用した感熱
記録紙の保存特性試験〕 実施例3のB液において本発明の2−プロパノール誘導
体の代りに、実施例1において最終目的物(有機溶媒の
含有量が0.4重量パーセントである本発明の2−プロ
パノール誘導体)を得る前段階で生成したクロロホルム
9.5重量パーセントを含有する2−プロパノール誘導
体を使用した以外は実施例3と同様にして感熱記録紙を
作成し、この感熱記録紙について実施例4と同様にして
保存特性の試験を実施した。試験結果を第1表に示し
た。なお比較例1に使用したクロロホルム9.5重量パ
ーセントを含有する2−プロパノール誘導体の熱分析
〔熱重量測定(TG)〕結果を図4に、また 1H NM
Rスペクトル(溶媒:DMSO−d6 )を図5にそれぞ
れ示す。
【0030】比較例2〔ビスフェノールAを使用した感
熱記録紙の保存特性試験〕 実施例3のB液において本発明の2−プロパノール誘導
体の代りに、ビスフェノールAを使用した以外は実施例
3と同様にして感熱記録紙を作成し、この感熱記録紙に
ついて実施例4と同様にして保存特性の試験を実施し
た。試験結果を第1表に示す。
【0031】
【表1】
【0032】第1表における光学濃度の値は、数値が大
きいほど濃度が高いことを表している。即ち実施例1及
び2の誘導体を使用した感熱記録紙では地肌の耐湿熱性
試験前後で殆ど同等かつ小さい数値であることから、高
湿度雰囲気下でも地肌の白色度が保たれており、かつ発
色画像の耐可塑剤性試験前後で殆ど同等かつ大きな数値
であることから、画像の耐可塑剤性も優れていることが
分る。これに対して比較例1の化合物を使用した感熱記
録紙では画像の耐可塑剤性は優れているものの、地肌は
耐湿熱性試験後に数値が大きくなっており、高湿度雰囲
気下で著しい地肌汚れが生じている。
【0033】また比較例2の化合物を使用した感熱記録
紙では地肌の耐湿熱性は良好であるが、画像の耐可塑剤
性は著しく劣っている。更に比較例2の化合物を使用し
た感熱記録紙では画像をサラダ油に浸漬したところ、1
分以内にほぼ完全に退色し、画像の判読が困難であった
のに対して、実施例1及び2の誘導体を使用した感熱記
録紙の画像では同様の実験において24時間浸漬後も画
像濃度が高く保たれていた。
【0034】
【発明の効果】上記の実施例及び比較例から明らかなよ
うに、本発明の2−プロパノール誘導体は発色画像の保
存性、特に耐油性及び耐可塑剤性が高く、かつ高湿度雰
囲気下でも高い地肌の白色度を保つことが出来る優れた
感熱記録材料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の2−プロパノール誘導体の
熱分析〔熱重量測定(TG)〕結果を示す図である。
【図2】本発明の実施例2の2−プロパノール誘導体の
熱分析〔熱重量測定(TG)〕結果を示す図である。
【図3】本発明の実施例2の2−プロパノール誘導体の
1HNMRスペクトル(溶媒:DMSO−d6 )を示す
図である。
【図4】比較例1に使用したクロロホルム9.5重量パ
ーセントを含有する2−プロパノール誘導体の熱分析
〔熱重量測定(TG)〕結果を示す図である。
【図5】比較例1に使用したクロロホルム9.5重量パ
ーセントを含有する2−プロパノール誘導体の 1HNM
Rスペクトル(溶媒:DMSO−d6 )を示す図であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶媒の含有量が5重量パーセント以
    下の式(I)で表される2−プロパノール誘導体。 式(I) 【化1】
  2. 【請求項2】 発色性染料を使用する記録材料におい
    て、請求項1記載の2−プロパノール誘導体を含有する
    ことを特徴とする記録材料。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の2−プロパノール誘導体
    からなることを特徴とする発色性染料を使用する記録材
    料における顕色剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の2−プロパノール誘導体
    からなることを特徴とする発色性染料を使用する記録材
    料における画像保存安定剤。
JP9138096A 1997-05-28 1997-05-28 2−プロパノール誘導体及びそれを用いた記録材料 Pending JPH10330350A (ja)

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