JPH10339334A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置

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JPH10339334A
JPH10339334A JP14878697A JP14878697A JPH10339334A JP H10339334 A JPH10339334 A JP H10339334A JP 14878697 A JP14878697 A JP 14878697A JP 14878697 A JP14878697 A JP 14878697A JP H10339334 A JPH10339334 A JP H10339334A
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clutch
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淳 田端
Yutaka Taga
豊 多賀
Takatsugu Ibaraki
隆次 茨木
Tsuyoshi Mikami
強 三上
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  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの停止時にエンジンを動力伝達経路
から切り離す遮断手段を有するハイブリッド車両におい
て、エンジンを切り離す時期を適当に定めることによ
り、温度上昇などでエンジンの耐久性が低下することを
防止する。 【解決手段】 エンジンを停止するとともに遮断手段で
ある第1クラッチCE1を解放するモード1(モータ走
行モード)または6(回生制動モード)へ切り換える場
合(SA2がYES)、ステップSA4でエンジン回転
数NE が比較的低い値である所定値N1 よりも小さいと
判断された場合に、ステップSA7で第1クラッチCE
1 が解放される。こうすれば、エンジン回転数NE が高
回転すなわち比較的高温の状態から急にエンジン12が
停止し、潤滑油などにより冷却作用が得られなくなるこ
とが避けられ、局部的な温度上昇等によるエンジン12
の耐久性の低下が防止されるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハイブリッド車両の
制御装置に係り、特に、エンジンの停止時にそのエンジ
ンを動力伝達経路から切り離す遮断手段の制御に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】燃料の燃焼によって作動するエンジンと
電動モータとを車両走行用の動力源として備えており、
それらのエンジンおよび電動モータの作動状態が異なる
複数の運転モードで走行するとともに、エンジンの停止
時にエンジンを動力伝達経路から切り離す遮断手段を有
するハイブリッド車両が、例えば特開平9−37411
号公報等に記載されている。このようなハイブリッド車
両においては、エンジンの停止時にクラッチ等の遮断手
段によってエンジンが動力伝達経路から切り離されるた
め、例えば電動モータによる走行中にエンジンが連れ回
りしてエネルギーロスを生じることが防止されるととも
に、エンジンの連れ回りで比較的低温の大気が排気管内
に供給されて触媒温度が低下し、エンジンの再始動時に
おける触媒性能の低下が抑制される。なお、本明細書で
は、「エンジンの停止」或いは「エンジン停止」は、エ
ンジンの作動停止すなわち燃料供給の停止等を意味し、
必ずしもエンジン回転の停止を意味するものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
ハイブリッド車両において、エンジンが高回転の状態で
動力伝達経路から切り離されて急に回転停止すると、潤
滑などの関係でエンジン各部の耐久性が低下する可能性
があった。すなわち、エンジン内のシャフトやベアリン
グなどは、エンジンの回転に伴って潤滑油などにより適
度に冷却されるようになっているため、高回転すなわち
比較的高温の状態から急に回転が停止し、潤滑油などに
よる冷却作用が得られなくなると、局部的に温度上昇を
生じる可能性があったのである。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、エンジンを切り離す
時期を適当に定めることにより、温度上昇などでエンジ
ンの耐久性が低下することを防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、燃料の燃焼によって作動するエンジンと
電動モータとを車両走行用の動力源として備えており、
それらのエンジンおよび電動モータの作動状態が異なる
複数の運転モードで走行するとともに、そのエンジンの
停止時にそのエンジンを動力伝達経路から切り離す遮断
手段を有するハイブリッド車両の制御装置において、前
記エンジンの停止時に前記遮断手段によりそのエンジン
を切り離す遮断時期をそのエンジンの回転数に基づいて
制御する遮断時期制御手段を設けたことを特徴とする。
【0006】
【発明の効果】このようなハイブリッド車両の制御装置
によれば、エンジンの停止時に遮断手段によりエンジン
を動力伝達経路から切り離す遮断時期が、遮断時期制御
手段によりエンジン回転数に基づいて制御されるため、
エンジンが高回転すなわち比較的高温の状態から急に回
転停止させられることにより、局部的に温度上昇が生じ
て耐久性が低下することを回避できる。すなわち、例え
ばエンジン回転数が所定の低回転域に達した時点でエン
ジンが切り離されるように遮断時期を定めれば、エンジ
ンが高回転状態から急に回転停止することが無くなるた
め、局部的な温度上昇等によるエンジンの耐久性低下が
防止される。また、エンジン停止時のエンジン回転数に
基づいて、そのエンジン回転数が高い時には遮断時期が
遅くなるようにすれば、エンジン停止後(燃料供給停止
後)も所定時間だけエンジンが連れ回りさせられ、その
間に潤滑油などでエンジンが冷却されるため、局部的な
温度上昇等によるエンジンの耐久性低下が防止される。
【0007】
【発明の実施の形態】ここで、本発明のハイブリッド車
両は、例えばエンジンに第1クラッチを介して連結され
る第1回転要素、モータジェネレータ(電動モータ)に
連結される第2回転要素、および出力部材に連結される
第3回転要素を有して、それらの間で機械的に力を合
成、分配する合成分配機構と、合成分配機構の2つの回
転要素を連結して合成分配機構を一体回転させる第2ク
ラッチとを備えて構成される。この場合には、第1クラ
ッチが前記遮断手段に相当する。出力部材は駆動輪であ
っても良いが、自動変速機の入力部材などでもよい。
【0008】かかる合成分配機構を有するハイブリッド
車両においては、アクセル操作量や車速などの所定の走
行条件に基づいて、動力源の作動状態の異なる複数の運
転モードで走行することが可能である。運転モードに
は、例えば第1クラッチを解放し、第2クラッチを係合
してモータジェネレータを動力源として走行するモータ
走行モードや、第1クラッチおよび第2クラッチを係合
してエンジンを動力源として走行するエンジン走行モー
ドや、第1クラッチを解放し、第2クラッチを係合して
車両の運動エネルギーでモータジェネレータを回転駆動
することにより、車両にエンジンブレーキのような回生
制動力を作用させる回生制動モードなどが含まれる。な
お、本発明は、上記合成分配機構を有するハイブリッド
車両の他、クラッチにより動力伝達を接続、遮断するこ
とによって動力源を切り換えるものや、電動モータが各
駆動輪に配設されるものなど、種々の型式のハイブリッ
ド車両に適用され得る。
【0009】また、本発明のハイブリッド車両は、必ず
しも変速機を必要とするものではないが、平行2軸式や
遊星歯車式などの有段の歯車式変速機や、変速比が無段
階で変化させられるベルト式やトロイダル型などの無段
変速機を出力部材と駆動輪との間に設けることが可能で
ある。
【0010】また、前記遮断時期制御手段は、例えばエ
ンジン回転数が所定値以下となった場合に、遮断手段に
よりエンジンを切り離すようにしたり、エンジン停止時
のエンジン回転数に基づいて、その回転数が高い時には
遮断時期が遅くなるように予め定められたマップ等によ
り決定し、タイマの経過時間がその遮断時期に達した時
点で遮断手段によりエンジンを切り離すように構成され
る。
【0011】また、前記遮断手段としては、例えば油圧
アクチュエータによって摩擦係合させられる油圧式クラ
ッチ等の各種のクラッチが好適に用いられるが、少なく
ともエンジンと動力伝達経路との間の動力伝達を遮断で
きるものであれば良い。
【0012】また、遮断手段として油圧式クラッチを用
いる場合、そのクラッチを完全に解放(非係合)してエ
ンジンを切り離すようにしても良いが、エンジンを動力
源として走行するエンジン走行への移行の応答性を高め
る上で、クラッチを解放側へ付勢するリターンスプリン
グと釣り合う程度の低圧の油圧をそのクラッチの油圧ア
クチュエータに作用させておく低圧待機状態とすること
が望ましい。
【0013】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明が適用された制御装置を
備えているハイブリッド車両のハイブリッド駆動装置1
0の骨子図である。
【0014】図1において、このハイブリッド駆動装置
10はFR(フロントエンジン・リヤドライブ)車両用
のもので、燃料の燃焼によって作動する内燃機関等のエ
ンジン12と、電動モータおよび発電機としての機能を
有するモータジェネレータ14と、シングルピニオン型
の遊星歯車装置16と、自動変速機18とを車両の前後
方向に沿って備えており、出力軸19から図示しないプ
ロペラシャフトや差動装置などを介して左右の駆動輪
(後輪)へ駆動力を伝達する。
【0015】遊星歯車装置16は機械的に力を合成分配
する合成分配機構で、モータジェネレータ14と共に電
気式トルコン24を構成しており、第1回転要素として
のリングギヤ16rは第1クラッチCE1 を介してエン
ジン12に連結され、第2回転要素としてのサンギヤ1
6sはモータジェネレータ14のロータ軸14rに連結
され、第3回転要素としてのキャリア16cは自動変速
機18の入力軸26に連結されている。また、サンギヤ
16sおよびキャリア16cは第2クラッチCE2 によ
って連結されるようになっている。尚、第1クラッチC
1 は前記遮断手段に相当し、自動変速機18の入力軸
26は前記出力部材に相当する。
【0016】また、エンジン12の出力は、回転変動や
トルク変動を抑制するためのフライホイール28および
スプリング、ゴム等の弾性部材によるダンパ装置30を
介して第1クラッチCE1 に伝達される。第1クラッチ
CE1 および第2クラッチCE2 は、何れも油圧アクチ
ュエータによって係合、解放される摩擦式の多板クラッ
チである。
【0017】自動変速機18は、前置式オーバードライ
ブプラネタリギヤユニットから成る副変速機20と、単
純連結3プラネタリギヤトレインから成る前進4段、後
進1段の主変速機22とを組み合わせたものである。具
体的には、副変速機20はシングルピニオン型の遊星歯
車装置32と、油圧アクチュエータによって摩擦係合さ
せられる油圧式のクラッチC0 、ブレーキB0 と、一方
向クラッチF0 とを備えて構成されている。また、主変
速機22は、3組のシングルピニオン型の遊星歯車装置
34、36、38と、油圧アクチュエータによって摩擦
係合させられる油圧式のクラッチC1 , C2 、ブレーキ
1 ,B2 ,B3 ,B4 と、一方向クラッチF1 ,F2
とを備えて構成されている。
【0018】そして、図2に示されているソレノイドバ
ルブSL1〜SL4の励磁、非励磁により油圧回路44
が切り換えられたり、図示しないシフトレバーに連結さ
れたマニュアルシフトバルブによって油圧回路44が機
械的に切り換えられたりすることにより、クラッチC
0 ,C1 ,C2 、ブレーキB0 ,B1 ,B2 ,B3 ,B
4 がそれぞれ係合、解放制御され、図3に示されている
ようにニュートラル(N)と前進5段(1st〜5t
h)、後進1段(Rev)の各変速段が成立させられ
る。なお、上記自動変速機18や前記電気式トルコン2
4は、中心線に対して略対称的に構成されており、図1
では中心線の下半分が省略されている。
【0019】図3のクラッチ、ブレーキ、一方向クラッ
チの欄の「○」は係合、「●」はシフトレバーがエンジ
ンブレーキレンジ、たとえば「3」、「2」、及び
「L」レンジ等の低速レンジへ操作された場合に係合、
そして、空欄は非係合を表している。その場合に、ニュ
ートラルN、後進変速段Rev、及びエンジンブレーキ
レンジは、シフトレバーに機械的に連結されたマニュア
ルシフトバルブによって油圧回路44が機械的に切り換
えられることによって成立させられ、前進変速段の1s
t〜5thの相互間の変速はソレノイドバルブSL1〜
SL4によって電気的に制御される。また、前進変速段
の変速比は1stから5thとなるに従って段階的に小
さくなり、4thの変速比i4 =1である。図3は各変
速段の変速比の一例を示したものである。
【0020】図3の作動表に示されているように、第2
変速段(2nd)と第3変速段(3rd)との間の変速
は、第2ブレーキB2 と第3ブレーキB3 との係合・解
放状態を共に変えるクラッチツウクラッチ変速になる。
この変速を円滑に行うために、上述した油圧回路44に
は図4に示す回路が組み込まれている。
【0021】図4において符号70は1−2シフトバル
ブを示し、また符号71は2−3シフトバルブを示し、
さらに符号72は3−4シフトバルブを示している。こ
れらのシフトバルブ70、71、72の各ポートの各変
速段での連通状態は、それぞれのシフトバルブ70、7
1、72の下側に示している通りである。なお、その数
字は各変速段を示す。
【0022】その2−3シフトバルブ71のポートのう
ち第1変速段および第2変速段で入力ポート73に連通
するブレーキポート74に、第3ブレーキB3 が油路7
5を介して接続されている。この油路にはオリフィス7
6が介装されており、そのオリフィス76と第3ブレー
キB3 との間にダンパーバルブ77が接続されている。
このダンパーバルブ77は、第3ブレーキB3 にライン
圧が急激に供給された場合に少量の油圧を吸入して緩衝
作用を行うものである。
【0023】また符号78はB−3コントロールバルブ
であって、第3ブレーキB3 の係合圧PB3をこのB−3
コントロールバルブ78によって直接制御するようにな
っている。すなわち、このB−3コントロールバルブ7
8は、スプール79とプランジャ80とこれらの間に介
装したスプリング81とを備えており、スプール79に
よって開閉される入力ポート82に油路75が接続さ
れ、またこの入力ポート82に選択的に連通させられる
出力ポート83が第3ブレーキB3 に接続されている。
さらにこの出力ポート83は、スプール79の先端側に
形成したフィードバックポート84に接続されている。
【0024】一方、前記スプリング81を配置した箇所
に開口するポート85には、2−3シフトバルブ71の
ポートのうち第3変速段以上の変速段でDレンジ圧を出
力するポート86が油路87を介して連通させられてい
る。また、プランジャ80の端部側に形成した制御ポー
ト88には、リニアソレノイドバルブSLUが接続され
ている。
【0025】したがって、B−3コントロールバルブ7
8は、スプリング81の弾性力とポート85に供給され
る油圧とによって調圧レベルが設定され、且つ制御ポー
ト88に供給される信号圧が高いほどスプリング81に
よる弾性力が大きくなるように構成されている。
【0026】さらに、図4における符号89は、2−3
タイミングバルブであって、この2−3タイミングバル
ブ89は、小径のランドと2つの大径のランドとを形成
したスプール90と第1のプランジャ91とこれらの間
に配置したスプリング92とスプール90を挟んで第1
のプランジャ91とは反対側に配置された第2のプラン
ジャ93とを有している。
【0027】この2−3タイミングバルブ89の中間部
のポート94に油路95が接続され、また、この油路9
5は2−3シフトバルブ71のポートのうち第3変速段
以上の変速段でブレーキポート74に連通させられるポ
ート96に接続されている。
【0028】さらに、この油路95は途中で分岐して、
前記小径ランドと大径ランドとの間に開口するポート9
7にオリフィスを介して接続されている。この中間部の
ポート94に選択的に連通させられるポート98は油路
99を介してソレノイドリレーバルブ100に接続され
ている。
【0029】そして、第1のプランジャ91の端部に開
口しているポートにリニアソレノイドバルブSLUが接
続され、また第2のプランジャ93の端部に開口するポ
ートに第2ブレーキB2 がオリフィスを介して接続され
ている。
【0030】前記油路87は第2ブレーキB2 に対して
油圧を供給・排出するためのものであって、その途中に
は小径オリフィス101とチェックボール付きオリフィ
ス102とが介装されている。また、この油路87から
分岐した油路103には、第2ブレーキB2 から排圧す
る場合に開くチェックボールを備えた大径オリフィス1
04が介装され、この油路103は以下に説明するオリ
フィスコントロールバルブ105に接続されている。
【0031】オリフィスコントロールバルブ105は第
2ブレーキB2 からの排圧速度を制御するためのバルブ
であって、そのスプール106によって開閉されるよう
に中間部に形成したポート107には第2ブレーキB2
が接続されており、このポート107より図での下側に
形成したポート108に前記油路103が接続されてい
る。
【0032】第2ブレーキB2 を接続してあるポート1
07より図での上側に形成したポート109は、ドレイ
ンポートに選択的に連通させられるポートであって、こ
のポート109には、油路110を介して前記B−3コ
ントロールバルブ78のポート111が接続されてい
る。尚、このポート111は、第3ブレーキB3 を接続
してある出力ポート83に選択的に連通させられるポー
トである。
【0033】オリフィスコントロールバルブ105のポ
ートのうちスプール106を押圧するスプリングとは反
対側の端部に形成した制御ポート112が油路113を
介して、3−4シフトバルブ72のポート114に接続
されている。このポート114は、第3変速段以下の変
速段で第3ソレノイドバルブSL3の信号圧を出力し、
また、第4変速段以上の変速段で第4ソレノイドバルブ
SL4の信号圧を出力するポートである。
【0034】さらに、このオリフィスコントロールバル
ブ105には、前記油路95から分岐した油路115が
接続されており、この油路115を選択的にドレインポ
ートに連通させるようになっている。
【0035】なお、前記2−3シフトバルブ71におい
て第2変速段以下の変速段でDレンジ圧を出力するポー
ト116が、前記2−3タイミングバルブ89のうちス
プリング92を配置した箇所に開口するポート117に
油路118を介して接続されている。また、3−4シフ
トバルブ72のうち第3変速段以下の変速段で前記油路
87に連通させられるポート119が油路120を介し
てソレノイドリレーバルブ100に接続されている。
【0036】そして、図4において、符号121は第2
ブレーキB2 用のアキュムレータを示し、その背圧室に
はリニアソレノイドバルブSLNが出力する油圧に応じ
て調圧されたアキュムレータコントロール圧が供給され
ている。このアキュムレータコントロール圧は、リニア
ソレノイドバルブSLNの出力圧が低いほど高い圧力に
なるように構成されている。したがって、第2ブレーキ
2 の係合・解放の過渡的な油圧PB2は、リニアソレノ
イドバルブSLNの信号圧が低いほど高い圧力で推移す
るようになっている。変速用の他のクラッチC1 、C2
やブレーキB0などにもアキュムレータが設けられ、上
記アキュムレータコントロール圧が作用させられること
により、変速時の過渡油圧が入力軸26のトルクなどに
応じて制御されるようになっている。
【0037】また、符号122はC−0エキゾーストバ
ルブを示し、さらに符号123はクラッチC0 用のアキ
ュムレータを示している。C−0エキゾーストバルブ1
22は2速レンジでの第2変速段のみにおいてエンジン
ブレーキを効かせるためにクラッチC0 を係合させるよ
うに動作するものである。
【0038】したがって、上述した油圧回路44によれ
ば、B−3コントロールバルブ78のポート111がド
レインに連通していれば、第3ブレーキB3 の係合圧P
B3をB−3コントロ−ルバルブ78によって直接調圧す
ることができ、また、その調圧レベルをリニアソレノイ
ドバルブSLUによって変えることができる。
【0039】また、オリフィスコントロールバルブ10
5のスプール106が、図の左半分に示す位置にあれ
ば、第2ブレーキB2 はこのオリフィスコントロールバ
ルブ105を介して排圧が可能になり、したがって第2
ブレーキB2 からのドレイン速度を制御することができ
る。
【0040】さらに、第2変速段から第3変速段への変
速は、第3ブレーキB3 を緩やかに解放すると共に第2
ブレーキB2 を緩やかに係合する所謂クラッチツウクラ
ッチ変速が行われるわけであるが、入力軸26への入力
トルクTI に基づいてリニアソレノイドバルブSLUに
より駆動される第3ブレーキB3 の解放過渡油圧PB3
制御することにより変速ショックを好適に軽減すること
ができる。入力トルクTI に基づく油圧PB3の制御は、
フィードバック制御などでリアルタイムに行うこともで
きるが、変速開始時の入力トルクTI のみを基準にして
行うものであっても良い。
【0041】ハイブリッド駆動装置10は、図2に示さ
れるようにハイブリッド制御用コントローラ50及び自
動変速制御用コントローラ52を備えている。これらの
コントローラ50、52は、CPUやRAM、ROM等
を有するマイクロコンピュータを備えて構成され、エン
ジン回転数センサ62、エンジン水温センサ64からそ
れぞれエンジン回転数NE 、エンジン水温TW を表す信
号が供給される他、車速V(自動変速機18の出力軸回
転数NO に対応)、入力軸回転数NI 、エンジントルク
E 、モータトルクTM 、モータ回転数NM 、蓄電装置
58(図5参照)の蓄電量SOC、シフトレバーの操作
レンジ、ブレーキのON・OFF、アクセル操作量
θAC、スロットル弁開度θth等の各種の情報を読み込む
と共に、予め設定されたプログラムに従って信号処理を
行う。
【0042】なお、エンジントルクTE はスロットル弁
開度θthや燃料噴射量などから求められ、モータトルク
M はモータ電流などから求められ、蓄電量SOCはモ
ータジェネレータ14がジェネレータとして機能する充
電時のモータ電流や充電効率などから求められる。
【0043】前記エンジン12は、ハイブリッド制御用
コントローラ50によってスロットル弁開度θthや燃料
噴射量、点火時期などが制御されることにより、アクセ
ル操作量θACなどの運転状態に応じて出力が制御され
る。また、エンジン12の冷却水を循環させる冷却水循
環ポンプ(電動ポンプ)66もハイブリッド制御用コン
トローラ50によって制御され、エンジン12の作動中
は冷却水を循環させてエンジン12を冷却するようにな
っている。
【0044】前記モータジェネレータ14は、図5に示
すようにM/G制御器(インバータ)56を介してバッ
テリー等の蓄電装置58に接続されており、ハイブリッ
ド制御用コントローラ50により、その蓄電装置58か
ら電気エネルギーが供給されて所定のトルクで回転駆動
される回転駆動状態と、回生制動(モータジェネレータ
14自体の電気的な制動トルク)によりジェネレータと
して機能して蓄電装置58に電気エネルギーを充電する
充電状態と、ロータ軸14rが自由回転することを許容
する無負荷状態とに切り換えられる。また、前記第1ク
ラッチCE1 及び第2クラッチCE2 は、ハイブリッド
制御用コントローラ50により電磁弁等を介して油圧回
路44が切り換えられることにより、係合或いは解放状
態が切り換えられる。
【0045】前記自動変速機18は、自動変速制御用コ
ントローラ52によって前記ソレノイドバルブSL1〜
SL4、リニアソレノイドバルブSLU、SLT、SL
Nの励磁状態が制御され、油圧回路44が切り換えられ
たり油圧制御が行われることにより、予め定められた変
速条件に従って変速段が切り換えられる。変速条件は、
例えばアクセル操作量θACおよび車速Vなどの走行状態
をパラメータとする変速マップ等により設定される。
【0046】上記ハイブリッド制御用コントローラ50
は、例えば本願出願人が先に出願した特願平7−294
148号に記載されているように、図6に示すフローチ
ャートに従って図7に示す9つの運転モードの1つを選
択し、その選択したモードでエンジン12及び電気式ト
ルコン24を作動させる。
【0047】図6において、ステップS1ではエンジン
始動要求があったか否かを、例えばエンジン12を動力
源として走行したり、エンジン12によりモータジェネ
レータ14を回転駆動して蓄電装置58を充電したりす
るために、エンジン12を始動すべき旨の指令があった
か否かを判断する。
【0048】ここで、始動要求があればステップS2で
モード9を選択する。モード9は、図7から明らかなよ
うに第1クラッチCE1 を係合(ON)し、第2クラッ
チCE2 を係合(ON)し、モータジェネレータ14に
より遊星歯車装置16を介してエンジン12を回転駆動
すると共に、燃料噴射などのエンジン始動制御を行って
エンジン12を始動する。
【0049】このモード9は、車両停止時には前記自動
変速機18をニュートラルにして行われ、モード1のよ
うに第1クラッチCE1 を解放したモータジェネレータ
14のみを動力源とする走行時には、第1クラッチCE
1 を係合すると共に走行に必要な要求出力以上の出力で
モータジェネレータ14を作動させ、その要求出力以上
の余裕出力でエンジン12を回転駆動することによって
行われる。また、車両走行時であっても、一時的に自動
変速機18をニュートラルにしてモード9を実行するこ
とも可能である。
【0050】一方、ステップS1の判断が否定された場
合、すなわちエンジン始動要求がない場合には、ステッ
プS3を実行することにより、制動力の要求があるか否
かを、例えばブレーキがONか否か、シフトレバーの操
作レンジがLや2などのエンジンブレーキレンジ(低速
変速段のみで変速制御を行うと共にエンジンブレーキや
回生制動が作用するレンジ)で、且つアクセル操作量θ
ACが0か否か、或いは単にアクセル操作量θACが0か否
か、等によって判断する。
【0051】この判断が肯定された場合にはステップS
4を実行する。ステップS4では、蓄電装置58の蓄電
量SOCが予め定められた最大蓄電量B以上か否かを判
断し、SOC≧BであればステップS5でモード8を選
択し、SOC<BであればステップS6でモード6を選
択する。最大蓄電量Bは、蓄電装置58に電気エネルギ
ーを充電することが許容される最大の蓄電量で、蓄電装
置58の充放電効率などに基づいて例えば80%程度の
値が設定される。
【0052】上記ステップS5で選択されるモード8
は、図7に示されるように第1クラッチCE1 を係合
(ON)し、第2クラッチCE2 を係合(ON)し、モ
ータジェネレータ14を無負荷状態とし、エンジン12
を停止状態すなわちスロットル弁を閉じると共に燃料噴
射量を0とするものであり、これによりエンジン12の
引き擦り回転による制動力、すなわちエンジンブレーキ
が車両に作用させられ、運転者によるブレーキ操作が軽
減されて運転操作が容易になる。また、モータジェネレ
ータ14は無負荷状態とされ、自由回転させられるた
め、蓄電装置58の蓄電量SOCが過大となって充放電
効率等の性能を損なうことが回避される。
【0053】ステップS6で選択されるモード6は、図
7から明らかなように第1クラッチCE1 を解放(OF
F)し、第2クラッチCE2 を係合(ON)し、エンジ
ン12を停止し、モータジェネレータ14を充電状態と
するもので、車両の運動エネルギーでモータジェネレー
タ14が回転駆動されることにより、蓄電装置58を充
電するとともにその車両にエンジンブレーキのような回
生制動力を作用させるため、運転者によるブレーキ操作
が軽減されて運転操作が容易になる。また、第1クラッ
チCE1 が解放されてエンジン12が遮断されているた
め、エンジン12の引き擦りによるエネルギー損失がな
いとともに、蓄電量SOCが最大蓄電量Bより少ない場
合に実行されるため、蓄電装置58の蓄電量SOCが過
大となって充放電効率等の性能を損なうことがない。こ
のステップS6は回生制動モードである。尚、ステップ
S6でモード6が選択された場合には、後述する図8の
フローチャートに従って、エンジン12に対する燃料供
給停止制御と第1クラッチCE1 の解放制御が実行され
る。
【0054】一方、ステップS3の判断が否定された場
合、すなわち制動力の要求がない場合にはステップS7
を実行し、エンジン発進が要求されているか否かを、例
えばモード3などエンジン12を動力源とする走行中の
車両停止時か否か、すなわち車速V=0か否か等によっ
て判断する。
【0055】この判断が肯定された場合には、ステップ
S8を実行する。ステップS8ではアクセルがONか否
か、すなわちアクセル操作量θACが略零の所定値より大
きいか否かを判断し、アクセルONの場合にはステップ
S9でモード5を選択し、アクセルがONでなければス
テップS10でモード7を選択する。
【0056】上記ステップS9で選択されるモード5
は、図7から明らかなように第1クラッチCE1 を係合
(ON)し、第2クラッチCE2 を解放(OFF)し、
エンジン12を運転状態とし、モータジェネレータ14
の回生制動トルクを制御することにより車両を発進させ
るものである。
【0057】具体的に説明すると、遊星歯車装置16の
ギヤ比をρE とすると、エンジントルクTE :遊星歯車
装置16の出力トルク:モータトルクTM =1:(1+
ρE):ρE となるため、例えばギヤ比ρE を一般的な
値である0.5程度とすると、エンジントルクTE の半
分のトルクをモータジェネレータ14が分担することに
より、エンジントルクTE の約1.5倍のトルクがキャ
リア16cから出力される。すなわち、モータジェネレ
ータ14のトルクの(1+ρE )/ρE 倍の高トルク発
進を行うことができるのである。
【0058】また、モータ電流を遮断してモータジェネ
レータ14を無負荷状態とすれば、ロータ軸14rが逆
回転させられるだけでキャリア16cからの出力は0と
なり、車両停止状態となる。すなわち、この場合の遊星
歯車装置16は発進クラッチおよびトルク増幅装置とし
て機能するのであり、モータトルク(回生制動トルク)
M を0から徐々に増大させて反力を大きくすることに
より、エンジントルクTE の(1+ρE )倍の出力トル
クで車両を滑らかに発進させることができるのである。
【0059】ここで、本実施例では、エンジン12の最
大トルクの略ρE 倍のトルク容量のモータジェネレー
タ、すなわち必要なトルクを確保しつつできるだけ小型
で小容量のモータジェネレータ14が用いられており、
装置が小型で且つ安価に構成される。
【0060】また、本実施例ではモータトルクTM の増
大に対応して、スロットル弁開度θ thや燃料噴射量を増
大させてエンジン12の出力を大きくするようになって
おり、反力の増大に伴うエンジン回転数NE の低下に起
因するエンジンストール等を防止している。
【0061】ステップS10で選択されるモード7は、
図7から明らかなように第1クラッチCE1 を係合(O
N)し、第2クラッチCE2 を解放(OFF)し、エン
ジン12を運転状態とし、モータジェネレータ14を無
負荷状態として電気的にニュートラルとするもので、モ
ータジェネレータ14のロータ軸14rが逆方向へ自由
回転させられることにより、自動変速機18の入力軸2
6に対する出力が零となる。これにより、モード3など
エンジン12を動力源とする走行中の車両停止時に一々
エンジン12を停止させる必要がないとともに、前記モ
ード5のエンジン発進が実質的に可能となる。
【0062】一方、ステップS7の判断が否定された場
合、すなわちエンジン発進の要求がない場合にはステッ
プS11を実行し、要求出力Pdが予め設定された第1
判定値P1以下か否かを判断する。要求出力Pdは、走
行抵抗を含む車両の走行に必要な出力で、アクセル操作
量θACやその変化速度、車速V、自動変速機18の変速
段などに基づいて、予め定められたデータマップや演算
式などにより算出される。
【0063】また、第1判定値P1はエンジン12のみ
を動力源として走行する中負荷領域とモータジェネレー
タ14のみを動力源として走行する低負荷領域の境界値
であり、エンジン12による充電時を含めたエネルギー
効率を考慮して、排出ガス量や燃料消費量などができる
だけ少なくなるように実験等によって定められている。
【0064】ステップS11の判断が肯定された場合、
すなわち要求出力Pdが第1判定値P1以下の場合に
は、ステップS12で蓄電量SOCが予め設定された最
低蓄電量A以上か否かを判断し、SOC≧Aであればス
テップS13でモード1を選択する。一方、SOC<A
であればステップS14でモード3を選択する。最低蓄
電量Aはモータジェネレータ14を動力源として走行す
る場合に蓄電装置58から電気エネルギーを取り出すこ
とが許容される最低の蓄電量であり、蓄電装置58の充
放電効率などに基づいて例えば70%程度の値が設定さ
れる。このモード1はモータ走行モードである。
【0065】上記モード1は、前記図7から明らかなよ
うに第1クラッチCE1 を解放(OFF)し、第2クラ
ッチCE2 を係合(ON)し、エンジン12を停止し、
モータジェネレータ14を要求出力Pdで回転駆動させ
るもので、モータジェネレータ14のみを動力源として
車両を走行させる。この場合も、第1クラッチCE1
解放されてエンジン12が遮断されるため、前記モード
6と同様に引き擦り損失が少なく、自動変速機18を適
当に変速制御することにより効率の良いモータ駆動制御
が可能である。尚、ステップS13でモード1が選択さ
れた場合は、図8のフローチャートに従って、エンジン
12に対する燃料供給停止制御と第1クラッチCE1
解放制御とが実行される。
【0066】また、このモード1は、要求出力Pdが第
1判定値P1以下の低負荷領域で且つ蓄電装置58の蓄
電量SOCが最低蓄電量A以上の場合に実行されるた
め、エンジン12を動力源として走行する場合よりもエ
ネルギー効率が優れていて燃費や排出ガスを低減できる
とともに、蓄電装置58の蓄電量SOCが最低蓄電量A
より低下して充放電効率等の性能を損なうことがない。
【0067】ステップS14で選択されるモード3は、
図7から明らかなように第1クラッチCE1 および第2
クラッチCE2 を共に係合(ON)し、エンジン12を
運転状態とし、モータジェネレータ14を回生制動によ
り充電状態とするもので、エンジン12の出力で車両を
走行させながら、モータジェネレータ14によって発生
した電気エネルギーを蓄電装置58に充電する。エンジ
ン12は、要求出力Pd以上の出力で運転させられ、そ
の要求出力Pdより大きい余裕動力分だけモータジェネ
レータ14で消費されるように、そのモータジェネレー
タ14の電流制御が行われる。
【0068】一方、前記ステップS11の判断が否定さ
れた場合、すなわち要求出力Pdが第1判定値P1より
大きい場合には、ステップS15において、要求出力P
dが第1判定値P1より大きく第2判定値P2より小さ
いか否か、すなわちP1<Pd<P2か否かを判断す
る。
【0069】第2判定値P2は、エンジン12のみを動
力源として走行する中負荷領域とエンジン12およびモ
ータジェネレータ14の両方を動力源として走行する高
負荷領域の境界値であり、エンジン12による充電時を
含めたエネルギー効率を考慮して、排出ガス量や燃料消
費量などができるだけ少なくなるように実験等によって
予め定められている。
【0070】そして、P1<Pd<P2であればステッ
プS16でSOC≧Aか否かを判断し、SOC≧Aの場
合にはステップS17でモード2を選択し、SOC<A
の場合には前記ステップS14でモード3を選択する。
【0071】また、Pd≧P2であればステップS18
でSOC≧Aか否かを判断し、SOC≧Aの場合にはス
テップS19でモード4を選択し、SOC<Aの場合に
はステップS17でモード2を選択する。尚、モード2
は前記エンジン走行モードに対応している。
【0072】上記モード2は、前記図7から明らかなよ
うに第1クラッチCE1 および第2クラッチCE2 を共
に係合(ON)し、エンジン12を要求出力Pdで運転
し、モータジェネレータ14を無負荷状態とするもの
で、エンジン12のみを動力源として車両を走行させ
る。
【0073】また、モード4は、第1クラッチCE1
よび第2クラッチCE2 を共に係合(ON)し、エンジ
ン12を運転状態とし、モータジェネレータ14を回転
駆動するもので、エンジン12およびモータジェネレー
タ14の両方を動力源として車両を高出力走行させる。
【0074】このモード4は、要求出力Pdが第2判定
値P2以上の高負荷領域で実行されるが、エンジン12
およびモータジェネレータ14を併用しているため、エ
ンジン12およびモータジェネレータ14の何れか一方
のみを動力源として走行する場合に比較してエネルギー
効率が著しく損なわれることがなく、燃費や排出ガスを
低減できる。また、蓄電量SOCが最低蓄電量A以上の
場合に実行されるため、蓄電装置58の蓄電量SOCが
最低蓄電量Aより低下して充放電効率等の性能を損なう
ことがない。
【0075】上記モード1〜4の運転条件についてまと
めると、蓄電量SOC≧Aであれば、Pd≦P1の低負
荷領域ではステップS13でモード1を選択してモータ
ジェネレータ14のみを動力源として走行し、P1<P
d<P2の中負荷領域ではステップS17でモード2を
選択してエンジン12のみを動力源として走行し、P2
≦Pdの高負荷領域ではステップS19でモード4を選
択してエンジン12およびモータジェネレータ14の両
方を動力源として走行する。
【0076】また、SOC<Aの場合には、要求出力P
dが第2判定値P2より小さい中低負荷領域でステップ
S14のモード3を実行することにより蓄電装置58を
充電するが、要求出力Pdが第2判定値P2以上の高負
荷領域ではステップS17でモード2が選択され、充電
を行うことなくエンジン12により高出力走行が行われ
る。
【0077】ステップS17のモード2は、P1<Pd
<P2の中負荷領域で且つSOC≧Aの場合、或いはP
d≧P2の高負荷領域で且つSOC<Aの場合に実行さ
れるが、中負荷領域では一般にモータジェネレータ14
よりもエンジン12の方がエネルギー効率が優れている
ため、モータジェネレータ14を動力源として走行する
場合に比較して燃費や排出ガスを低減できる。
【0078】また、高負荷領域では、モータジェネレー
タ14およびエンジン12を併用して走行するモード4
が望ましいが、蓄電装置58の蓄電量SOCが最低蓄電
量Aより小さい場合には、上記モード2によるエンジン
12のみを動力源とする運転が行われることにより、蓄
電装置58の蓄電量SOCが最低蓄電量Aよりも少なく
なって充放電効率等の性能を損なうことが回避される。
【0079】次に、本発明が適用された本実施例の特徴
部分、即ち、第1クラッチCE1 でエンジン12を切り
離す時期を適当に定めることにより、温度上昇などでエ
ンジン12の耐久性が低下することを防止するための制
御作動を図8のフローチャートに基づいて説明する。
尚、本制御作動において、ステップSA3〜SA7が前
記遮断時期制御手段に対応しており、ハイブリッド制御
用コントローラ50により実行される。
【0080】図8において、ステップSA1では、図6
の運転モード判断サブルーチンに従って運転モードの切
換え判断がなされたか否かが判断される。この判断が肯
定された場合は、ステップSA2において、エンジン1
2を停止するとともに第1クラッチCE1 を解放する必
要があるか否か、例えばエンジン12が作動しているモ
ードから前記モード1或いはモード6への切換えか否か
が判断される。
【0081】ステップSA2の判断が肯定された場合
は、ステップSA3においてエンジン回転数センサ62
によりエンジン回転数NE が検出される。次にステップ
SA4において、エンジン回転数NE が所定値N1 以上
であるか否かが判断される。所定値N1 は、エンジン1
2を直ちに停止しても温度上昇が問題とならない比較的
低いエンジン回転数であって、例えば800rpm程度
に設定される。この判断が肯定された場合は、ステップ
SA5においてエンジン12に対する燃料供給が停止さ
せられる。
【0082】一方、このステップSA4の判断が否定さ
れた場合は、ステップSA6において、エンジン12に
対する燃料供給が停止されていない場合は速やかに停止
されると共に、ステップSA7において第1クラッチC
1 が解放(OFF)させられる。このように第1クラ
ッチCE1 が解放されてエンジン12が遮断されると、
触媒の温度低下が抑制される他、モータジェネレータ1
4の制御が容易になるなどの利点がある。なお、第1ク
ラッチCE1 は、エンジン走行への移行の応答性を高め
るために、第1クラッチCE1 を解放側へ付勢するリタ
ーンスプリングと釣り合う程度の低圧の油圧を第1クラ
ッチCE1 の油圧アクチュエータに作用させておく低圧
待機状態とされてもよい。
【0083】次に、図8の制御作動と同時に実行される
他の制御作動を図9のフローチャートに基づいて説明す
る。図9において、ステップSB1、SB2は図8のス
テップSA1、SA2と同様に実行される。但し、ステ
ップSB2では第1クラッチCE1 を解放することなく
エンジン12を停止するモード8への切換えを含めても
良い。ステップSB3では、エンジン12が停止してい
るか否か、すなわち燃料噴射量が0か否かを判断し、続
いてステップSB4では、エンジン水温センサ64によ
りエンジン水温TW が検出される。
【0084】次にステップSB5では、エンジン水温T
W が所定値T1 以上であるか否かが判断される。所定値
1 は、エンジン12の冷却を停止しても温度上昇が問
題とならず且つエンジン12の再始動が容易な比較的高
い温度に設定される。この判断が肯定された場合は、ス
テップSB4〜SB5が繰り返し実行されてエンジン1
2の冷却が続行されるが、この判断が否定された場合
は、ステップSB6において冷却水循環ポンプ66が停
止させられ、エンジン冷却水の循環が停止させられる。
【0085】上述のように本実施例によれば、ステップ
SA4でエンジン回転数NE が比較的低い値である所定
値N1 よりも小さいと判断された場合に、ステップSA
7で第1クラッチCE1 が解放(OFF)されることか
ら、エンジン12が高回転状態から急に回転停止するこ
とが無くなるため、局部的な温度上昇によるエンジン1
2の耐久性低下が防止される。特に本実施例では、冷却
水循環ポンプ66についてもエンジン水温TW が所定値
1 より低くなるまで作動させられるため、一層効果的
である。
【0086】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適
用される。
【0087】例えば、前述の実施例においては、後進1
段および前進5段の変速段を有する自動変速機18が用
いられていたが、図10に示されるように、前記副変速
機20を省略して前記主変速機22のみから成る自動変
速機60を採用し、図11に示されるように前進4段お
よび後進1段で変速制御を行うようにすることも可能で
ある。
【0088】また、図8のステップSA4の代わりに、
図12のステップSA4−1〜SA4−3を実行するよ
うにしても良い。ステップSA4−1では、ステップS
A2の判断が肯定された直後にステップSA3で検出さ
れたエンジン回転数NE に基づいて、予め設定されたマ
ップ等から第1クラッチCE1 の解放時期を表す所定時
間TK が決定される。このマップは、エンジン12の回
転に伴う潤滑油による冷却作用が停止しても温度上昇が
問題とならない程度までエンジン12の温度が低下する
までに要する時間で、エンジン停止時(燃料供給停止
時)のエンジン回転数NE (ステップSA3の検出値)
が高い程長い時間が設定されるようになっている。
【0089】次にステップSA4−2において、例えば
水晶振動子などのクロック信号源のクロック信号を利用
したタイマTimAがリセットされ、ステップSA4−
3においてそのタイマTimAの経時時間が前記所定時
間TK 以上となったか否かが判断される。そして、この
判断が肯定された場合はステップSA6以下が実行され
る。
【0090】こうすれば、エンジン12に対する燃料供
給停止後も所定時間TK だけエンジン12が連れ回りさ
せられ、その間に潤滑油などでエンジン12が冷却され
るため、局部的な温度上昇等によるエンジン12の耐久
性低下が防止される。なお、前記ステップSA4を併用
し、ステップSA4がNOになるか或いはステップSA
4−3がYESになった時に第1クラッチCE1 を解放
するようにしても良い。
【0091】また、図9のステップSB5の代わりに、
図13のステップSB5−1〜SB5−3を実行するよ
うにしても良い。ステップSB5−1では、ステップS
B3の判断が肯定された直後にステップSB4で検出さ
れたエンジン水温TW に基づいて、予め設定されたマッ
プ等からエンジン冷却水の循環停止時期を表す所定時間
L が決定される。このマップは、エンジン水温TW
パラメータとして、エンジン冷却水の循環によりエンジ
ン水温TW が例えば前述の所定値T1 に到達するまでに
要する時間を予め実験等により求めて設定したもので、
エンジン停止時のエンジン水温TW が高い程長い時間が
設定される。次にステップSB5−2において前記タイ
マTimAと同様のタイマTimBがリセットされ、ス
テップSB5−3において、そのタイマTimBの計時
時間が所定時間TL 以上となったか否かが判断される。
そして、この判断が肯定された場合はステップSB6が
実行される。なお、この場合も前記ステップSB5を併
用し、ステップSB5がNOになるか或いはステップS
B5−3がYESになった時に、ステップSB6を実行
して冷却水循環ポンプ66を停止するようにしても良
い。
【0092】本発明は、その主旨を逸脱しない範囲にお
いて、その他種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された制御装置を備えているハイ
ブリッド車両のハイブリッド駆動装置の構成を説明する
骨子図である。
【図2】図1のハイブリッド駆動装置に備えられている
制御系統を説明する図である。
【図3】図1の自動変速機の各変速段を成立させる係合
要素の作動を説明する図である。
【図4】図1の自動変速機の油圧回路の一部を示す図で
ある。
【図5】図2のハイブリッド制御用コントローラと電気
式トルコンとの接続関係を説明する図である。
【図6】図1のハイブリッド駆動装置の基本的な作動を
説明するフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートにおける各モード1〜9
の作動状態を説明する図である。
【図8】本発明が適用された本実施例の特徴となる制御
作動の要部を説明するフローチャートである。
【図9】図8の制御作動と同時に実行される他の制御作
動を説明する図である。
【図10】図1の実施例とは異なる自動変速機を備えて
いるハイブリッド駆動装置の構成を説明する骨子図であ
る。
【図11】図10の自動変速機の各変速段を成立させる
係合要素の作動を説明する図である。
【図12】図8のステップSA4の代わりに実行され得
るステップを説明するフローチャートである。
【図13】図9のステップSB5の代わりに実行され得
るステップを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
12:エンジン 14:モータジェネレータ(電動モータ) 50:ハイブリッド制御用コントローラ CE1 :第1クラッチ(遮断手段) ステップSA3〜SA7:遮断時期制御手段 ステップSA3、SA4−1〜SA4−3、SA5〜S
A7:遮断時期制御手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B60L 11/14 F02D 29/02 D F02D 17/00 B60K 9/00 Z 29/02 (72)発明者 三上 強 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料の燃焼によって作動するエンジンと
    電動モータとを車両走行用の動力源として備えており、
    該エンジンおよび電動モータの作動状態が異なる複数の
    運転モードで走行するとともに、該エンジンの停止時に
    該エンジンを動力伝達経路から切り離す遮断手段を有す
    るハイブリッド車両の制御装置において、 前記エンジンの停止時に前記遮断手段により該エンジン
    を切り離す遮断時期を該エンジンの回転数に基づいて制
    御する遮断時期制御手段を設けたことを特徴とするハイ
    ブリッド車両の制御装置。
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