JPH10339367A - 油圧クラッチおよびこれを備えた動力伝達装置 - Google Patents

油圧クラッチおよびこれを備えた動力伝達装置

Info

Publication number
JPH10339367A
JPH10339367A JP14808097A JP14808097A JPH10339367A JP H10339367 A JPH10339367 A JP H10339367A JP 14808097 A JP14808097 A JP 14808097A JP 14808097 A JP14808097 A JP 14808097A JP H10339367 A JPH10339367 A JP H10339367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic clutch
piston pump
differential
piston
power transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14808097A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Teraoka
正夫 寺岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority to JP14808097A priority Critical patent/JPH10339367A/ja
Publication of JPH10339367A publication Critical patent/JPH10339367A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で十分なトルクを伝達可能な油圧
クラッチおよびこれを備えた動力伝達装置の提供を課題
とする。 【解決手段】 オイル溜りを備えるキャリアケースに収
容されエンジンの回転駆動力が入力されるデフケース3
と、デフケース3内に対向配置されたサイドギヤ13,
15に駆動力を配分し出力するベベルギヤ式差動機構7
とを備え、両サイドギヤ13,15の差動に伴い油圧ク
ラッチ25に油圧を供給し締結し差動を制限するラジア
ルタイプのピストンポンプ41とを備え、ピストンポン
プの吸込口と吐出口とが所定量ずれて配置されることに
より専用の吸込側チェックバルブを備えないことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧クラッチおよ
びこれを備えた動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧クラッチを用いた動力伝達装
置として、例えば実開平4−5526号公報に図5に示
すものが記載されている。
【0003】動力伝達装置201は、外側に中空円筒状
のハウジング203が設けられ、ハウジング203の一
端側の壁の内面にはカム203aが形成されている。そ
して、ハウジング203の中空部にはロータ205が回
転自在に収納され、ロータ205内の複数個のプランジ
ャ207がばね209によりカム203aに押圧され当
接している。
【0004】外側のハウジング203と内側のロータ2
05との間に回転差が生じると、カム203aの凸部に
当接するプランジャ207はカム203aの形状に倣っ
て往復動し、図5の左方へ移動すると吸入弁211が閉
じる。そしてプランジャ室215内のオイルは軸心部の
高圧室213に押し出され、さらにオリフィス217を
通って低圧室219に導かれる。このときオリフィス2
17部の絞りによる抵抗によりプランジャ室215の油
圧が上がる。プランジャ室215に生じる油圧がハウジ
ング203とロータ205との間の回転差に対して抵抗
するので、このとき両者間に動力が伝達される。
【0005】このとき、カム203aの谷部に当接する
プランジャ207はばね209により押されて図5の右
方へ移動すると共に吸入弁211が開いて上記低圧室2
19と連通している流路221からプランジャ室215
内にオイルを吸入する。
【0006】ハウジング203とロータ205との間の
回転差が所定値に達し、プランジャ室215の油圧が所
定値に達するとオリフィス217は閉止され、動力伝達
装置201はロックされて両者は一体的に回転する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この動力伝
達装置201では、上記のプランジャ室215へのオイ
ルの吸入を十分に保って、吸入不足による伝達トルクの
低下や脈動を防止するため、オリフィス217の出口部
にプレート部材223およびアキュムレータ225を設
けているので、構造が複雑になり、コスト高になるとい
う問題がある。
【0008】そこで、本発明は、簡単な構造で十分なト
ルクを伝達可能な油圧クラッチおよびこれを備えた動力
伝達装置の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、駆動側部材と従動側部材
にそれぞれ回転方向に係止され軸方向に互いに交互に配
置された摩擦板と、前記両摩擦板を押圧するシリンダお
よびピストンからなる油圧アクチュエータと、前記両部
材の相対回転に伴い前記油圧アクチュエータに油圧を供
給し前記両摩擦板を押圧し該両部材間を連結するピスト
ンポンプとを備え、前記ピストンポンプの吸込口と吐出
口とが所定量ずれて配置されることにより専用の吸込口
側チェックバルブを備えないことを特徴とする。
【0010】したがって、ピストンポンプの吸込口と吐
出口との位置のずれにより、昇圧時に吸込口がピストン
により閉鎖されるので吐出圧がかかることがないから、
吸込口毎に専用のチェックバルブを設ける必要がなくな
り、油圧クラッチの構造が簡単になると共にコンパクト
化され、コスト的に有利となる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の油圧クラッチであって、前記ピストンポンプは、ピス
トンを付勢するばね部材を収容する該ピストンの背面側
中空部に該中空部の空間容積を減少する部材を備えるこ
とを特徴とする。
【0012】したがって、請求項1の発明と同等の作用
・効果が得られるうえに、ピストン背面側のポンプ室容
積を適切な大きさに設定することができ、それによりピ
ストンポンプが十分な吐出圧を発生できるので、十分な
油圧クラッチの締結力が得られる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の油圧クラッチであって、前記ピストンポンプがラジア
ルタイプのピストンポンプであることを特徴とする。
【0014】したがって、ラジアルタイプのピストンポ
ンプにより請求項1、2と同等の作用・効果が得られ
る。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の油圧クラッチであって、前記ピストンポンプがアキシ
アルタイプのピストンポンプであることを特徴とする。
【0016】したがって、アキシアルタイプのピストン
ポンプにより請求項1、2と同等の作用・効果が得られ
る。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載の油圧クラッチを備える動力伝達装置であっ
て、オイル溜りを備えるキャリアケースに収容されエン
ジンの回転駆動力が入力されるデフケースと、前記デフ
ケース内に対向配置された出力側部材に前記駆動力を配
分し出力する差動機構とを備え、前記油圧クラッチが前
記デフケースと一方側の出力部材との間に設けられ前記
差動機構の差動を制限することを特徴とする。
【0018】したがって、動力伝達装置はラジアルタイ
プまたはアキシアルタイプのピストンポンプにより請求
項1、2と同等の作用・効果が得られるうえに、十分な
差動制限力が得られる。
【0019】特に、ラジアルピストンポンプを用いる場
合には軸方向寸法がコンパクト化され、コスト的に有利
となる。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項3または
4に記載の油圧クラッチを備える動力伝達装置であっ
て、一方が他方の中空部に同軸に配置される駆動側部材
と従動側部材とを有し、前記両部材間に前記油圧クラッ
チと前記ピストンポンプのオイルタンクとを備えること
を特徴とする。
【0021】したがって、動力伝達装置はラジアルタイ
プまたはアキシアルタイプのピストンポンプにより請求
項1、2と同等の作用・効果が得られるうえに、オイル
タンクの内臓により構造が簡単になると共に十分な差動
制限力が得られる。
【0022】特に、アキシアルピストンポンプを用いる
場合には径方向寸法がコンパクト化され、コスト的に有
利となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]本発明の第1実施形態を図1〜図3に
より説明する。図1は本実施形態のディファレンシャル
装置の断面図である。図2は図1のA矢視図であり、図
3は図1のB矢視図である。
【0024】ディファレンシャル装置(動力伝達装置)
1のデフケース3は、ケース本体3aとカバー3bとが
ボルト5により結合されてなる。デフケース3は左右の
ボス部3c,3dにて図示しないキャリアケースに回転
可能に支持される。また、デフケース3には図示しない
リングギヤが固定され、エンジンからの駆動力がリング
ギヤを介してデフケース3に入力される。キャリアケー
スにはオイル溜りが設けられ、ディファレンシャル装置
1は油浴潤滑される。
【0025】デフケース3内に収容された差動機構7は
ベベルギヤ式の差動機構であり、つぎのように構成され
ている。
【0026】すなわち、デフケース3の円筒部の内壁に
軸方向に設けられた凹溝3eにピニオンシャフト9が回
転方向に係止され、軸方向には移動可能に支持されてい
る。ピニオンシャフト9上にはピニオンギヤ11が回転
可能に支持され、ピニオンギヤ11はデフケース3と同
軸に対向配置された左右の出力側サイドギヤ(出力側部
材)13,15と噛み合っている。
【0027】サイドギヤ13,15は、それぞれギヤ部
13a,15aと軸部13b,15bとが一体化されて
いる。サイドギヤ13,15の背面にはスラストワッシ
ャ17,19が配置されている。また、軸部13b,1
5bの内周には図示しない左右の出力軸がスプライン連
結され、止め輪21により抜け止めされる。デフケース
3のボス部3c,3dの内周には潤滑用の油溝23が設
けられている。
【0028】油圧クラッチ25は差動機構7の差動を制
限する差動制限機構であり、つぎのように構成されてい
る。
【0029】すなわち、デフケース3の内壁と左のサイ
ドギヤ13の外周との間にクラッチプレート(摩擦板)
27が配置されている。デフケース3とサイドギヤ13
のいずれかが差動機構7の差動条件に応じて駆動側部材
かまたは従動側部材となる。クラッチプレート27は軸
方向に交互に配置された複数枚のアウタプレート31と
インナディスク33とからなり、アウタプレート31は
デフケース3に、そしてインナディスク33はサイドギ
ヤ13にそれぞれ回転方向に係止され、軸方向には共に
移動可能である。
【0030】クラッチプレート27に隣接して油圧アク
チュエータを構成するクラッチピストン35とクラッチ
シリンダ39とが配置されている。クラッチシリンダ3
9はポンプケース37とクラッチピストン35とにより
形成されている。一方、ポンプケース37のクラッチシ
リンダ39側の壁には後述するラジアルタイプのピスト
ンポンプ41の複数の吐出口43(本実施形態では10
個)および各吐出口43を塞ぐ薄板からなる八つ手状の
リードバルブ45(図2参照)が設けられている。リー
ドバルブ45はチェックバルブの役割を果たす。ポンプ
ケース37はボルト47によりこのリードバルブ45と
共にデフケース3に固定され、両者37,3間の外周部
にポンプ室49が形成されている。こうして、ポンプ室
49はデフケース3と一体的に回転する。
【0031】一方、ピストンポンプ41の中心部のサイ
ドギヤ13上にはカム部材51がスプライン嵌合され、
カム部材51はサイドギヤ13と一体的に回転する。カ
ム部材51の両側面にはスラストワッシャ53が配置さ
れている。図3に示すように、カム部材51の外周には
周方向の波形のカム51aが形成されている。
【0032】図3に示すように、ポンプケース37に放
射状に設けられたラジアルシリンダ37a内に摺動可能
に収容されたラジアルピストン40(本実施形態では1
0個)がその背面のポンプ室49側(径方向外側)から
ばね42により遠心力に抗して中心部側へ付勢されてカ
ム51aに当接している。ばね42の付勢力は所定値に
設定されている。また、ラジアルピストン40の背面側
の中空部には空間容積を減少する部材としてのヘッド付
きロッド55が挿入され、ロッド55はヘッド部をばね
42に押されてラジアルピストン40と共に移動する。
【0033】ポンプケース37の外側(左端側)の壁に
は吸込口57が設けられている。吸込口57の径方向位
置は吐出口43の位置よりも所定量小径側に設定されて
いる。そして、この吸込口57に対応するデフケース3
の壁には流路59が設けられ、流路59は図示しないキ
ャリアケースのオイル溜りから延設された吸込流路に接
続されるれている。なお、吸込口57部にはチェックバ
ルブは設けられていない。こうして、油圧クラッチ25
を作動させるラジアルタイプのピストンポンプ41が構
成されている。
【0034】つぎに、油圧クラッチ25とディファレン
シャル装置1の作用を説明する。
【0035】リングギヤを介してデフケース3に入力さ
れたエンジンからの駆動トルクは、差動機構7を経て左
右の出力軸に配分される。両サイドギヤ13,15の駆
動抵抗が等しいときは両サイドギヤ13,15は等速回
転するが、両ギヤ13,15間に駆動抵抗差が生じると
差動機構7の作用により差動回転する。
【0036】このとき、デフケース3とサイドギヤ13
間に生じる回転差により、カム51aに当接しているラ
ジアルピストン40がラジアルシリンダ37a内で往復
運動し、ピストンポンプ41が作動する。
【0037】すなわち、ラジアルピストン40がカム5
1aの谷部に当接している(吸込行程にある)とき、吐
出口43はチェックバルブとしてのリードバルブ45に
より閉鎖されているのでポンプ室49は負圧となり、オ
イルはキャリアケースのオイル溜りから流路59、吸込
口57を経て、ラジアルピストン40により開放された
吸込口57からポンプ室49に吸込まれる。
【0038】そして、ラジアルピストン40がカム51
aの山部に当接している(吸込行程にある)とき、吸込
口57はラジアルピストン40により閉鎖されるので、
昇圧したポンプ室49のオイルは吐出口43からリード
バルブ45を押し開いてクラッチシリンダ39に吐出さ
れクラッチピストン35を押圧し、油圧クラッチ25を
締結する。
【0039】このとき、ポンプ室49の容積はラジアル
ピストン40内のロッド55により減少され、小さく維
持されているので、ピストンポンプ41の吐出圧は十分
に上昇し易い。また、ピストンポンプ41の吐出量はデ
フケース3とサイドギヤ13間の回転差の大きさに比例
する。したがって、油圧クラッチ25の締結力は上記回
転差に応じて変化する。そして、この油圧クラッチ25
の締結力がデフケース3とサイドギヤ13間の回転差に
抵抗するので、左右のサイドギヤ13,15間の差動が
制限され、低速側の出力軸の駆動トルクが締結トルクの
分だけ増加し、その分高速側出力軸の駆動トルクが減少
する。
【0040】こうして、本実施形態によれば、ピストン
ポンプ41は吸込口57と吐出口43との径方向位置を
ずらすことにより、油圧室49内の油圧が上昇したと
き、吸込口57は閉鎖されるので吸込口側のチェックバ
ルブを省略でき構造を簡略化できる。これによりコスト
的に有利となる。
【0041】また、ラジアルピストン40内にヘッド付
きロッド55を挿入しているのでポンプ室49(ラジア
ルピストン40背面)の容積を小さくしているので、ポ
ンプ室49の油圧は確実に上昇し、十分な油圧クラッチ
25の締結力が得られる。
【0042】すなわち、ディファレンシャル装置1はラ
ジアルタイプのピストンポンプ41を有する油圧クラッ
チ25を用いることにより、十分な差動制限力が得られ
ると共に、ラジアルタイプのピストンポンプ41により
軸方向寸法がコンパクトなものとなる。
【0043】なお、ラジアルタイプのピストンポンプ4
1の代りにアキシアルタイプのピストンポンプを用いる
ことも可能であり、その場合も十分な差動制限力が得ら
れる。
【0044】[第2実施形態]本発明の第2実施形態を
図4により説明する。図4は本実施形態のカップリング
の断面図である。図4により上記第1実施形態の油圧ク
ラッチと同様の構成であることが明らかな構成について
は重複する説明は省略する。
【0045】図4に示すように、カップリング(動力伝
達装置)101は中空の入力軸(駆動側部材)103と
油圧クラッチ105を介して該入力軸103を同軸に取
り囲む出力軸(従動側部材)107とからなる。入力軸
103の内周には図示しない動力伝達軸がスプライン連
結される。出力軸107の右端部に図示しない従動軸が
ボルト109により結合される。
【0046】出力軸107の左端部にストッパプレート
111が油密に螺合され、止め輪113,115により
位置決めされている。ストッパプレート111の内周と
入力軸103の外周との間にはシール117が配置され
ている。そして、ストッパプレート111の内側(右
側)に隣接して入力軸103と出力軸107との間に油
圧クラッチ105が配置されている。
【0047】油圧クラッチ105は入力軸103と出力
軸107との間の差動時に両軸103,107間を連結
するものであり、つぎのように構成されている。
【0048】すなわち、クラッチプレート(摩擦板)1
21が入力軸103と出力軸107との間に配置され、
入力軸103上にに回転方向に係止された複数枚のイン
ナディスク123と、出力軸107側に回転方向に係止
された複数枚のアウタプレート125とが軸方向に交互
に配置され、それぞれ軸方向には移動可能である。
【0049】そして、さらにクラッチプレート121を
押圧するクラッチピストン127が、入力軸103の大
径部103aの凹部103bに配置され、その内外周は
シール129,131を介して移動可能にされている。
この凹部103bとクラッチピストン127との間にク
ラッチシリンダ133が形成され、両者103b,12
7により油圧アクチュエータが構成されている。クラッ
チピストン127にはオリフィス127aが設けられ、
オリフィス127aはクラッチシリンダ133内の油圧
を調節する。
【0050】また、クラッチシリンダ133(凹部10
3bの壁面)には後述するアキシアルタイプのピストン
ポンプ141の複数の吐出口143が開口し、この吐出
口143を塞ぐ薄板からなる八つ手状のリードバルブ1
45がボルト締めされている。このリードバルブ145
はチェックバルブの役割を果たす。
【0051】図4に示すように、入力軸103の大径部
103aには周方向に複数のアキシアルシリンダ103
cが設けられ、軸方向に延びてれぞれアキシアルピスト
ン147を出入り可能に収容している。また、上記の吐
出口143は各アキシアルシリンダ103cのアキシア
ルピストン147の背面側に設けられ、一方、大径部1
03aの外周には各アキシアルシリンダ103cに連通
する吸込口161が設けられている。吸込口161はア
キシアルピストン147のストロークに対して所定の位
置に位置決めされている。これによりアキシアルシリン
ダ103c内が昇圧するとき吸込口161はアキシアル
ピストン147により閉鎖されるので、吸込口161側
には専用のチェックバルブが不要となり設けられていな
い。こうして、アキシアルタイプのピストンポンプ14
1が構成されている。
【0052】一方、出力軸107の右端部内周にはカム
部材151が螺合、固定され、シール153,155に
より入、出力軸103,107との間は油密にされてい
る。カム部材151のアキシアルピストン147との対
向面には周方向の波状のカム151aが形成され、ばね
157により押されてアキシアルピストン147の先端
はこのカム151aに当接している。
【0053】入、出力軸103,107と上記のストッ
パプレート111、カム部材151とによって囲まれた
スペースはオイル溜り(オイルタンク)159として利
用される。
【0054】つぎに、油圧クラッチ105の作用をカッ
プリング101の作用と共に説明する。
【0055】カップリング101の作動時に、入力軸1
03と出力軸107との間に回転差があると、カム15
1aに当接しているアキシアルピストン147がアキシ
アルシリンダ103c内で往復運動することによりピス
トンポンプ141が作動する。すなわち、アキシアルピ
ストン147がカム151aの谷部に当接したときオイ
ル溜り159のオイルは吸込口161から吸込まれる。
ついで、アキシアルピストン147がカム151aの山
部に当接すると吸込口161はアキシアルピストン14
7により閉鎖されるので、アキシアルシリンダ103c
内が昇圧し、オイルはリードバルブ147を押し開いて
吐出口143からクラッチシリンダ133内に供給され
る。
【0056】供給された油圧によりクラッチピストン1
27はクラッチプレート121を押圧し、油圧クラッチ
105を締結する。ピストンポンプ141の吐出量は
入、出力軸103,107間の回転差の大きさに比例す
る。したがって、油圧クラッチ105の締結力は上記回
転差に応じて変化する。そして、この油圧クラッチ10
5の締結力が両軸103,107間の差動(回転差)に
抵抗するので、両軸103,107間の差動が制限され
る。
【0057】なお、両軸103,107が同一回転速度
で回転する(差動がない)とピストンポンプ141は作
動しないので、油圧クラッチ105が開放され動力は伝
達されない。
【0058】こうして、本実施形態によれば、アキシア
ルタイプのピストンポンプ141により、両軸103,
107の差動時に十分な油圧クラッチ105の締結力が
得られ、カップリング101は入、出力軸103,10
7間の十分な差動制限力が得られる。
【0059】また、オイル溜り159をカップリング1
01内に備えているので構造が簡単になると共に、アキ
シアルタイプのピストンポンプ141を用いることによ
りカップリング101は径方向にコンパクトなものとな
る。
【0060】なお、アキシアルタイプのピストンポンプ
141の代りにラジアルタイプのピストンポンプを用い
ることも可能であり、その場合も十分な差動制限力が得
られる。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、ピストンポンプの吸込口と吐
出口との位置のずれにより、昇圧時に吸込口がピストン
により閉鎖されるので吐出圧がかかることがないから、
吸込口毎に専用のチェックバルブを設ける必要がなくな
り、油圧クラッチの構造が簡単になると共にコンパクト
化され、コスト的に有利となる。
【0062】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明と同等の効果が得られるうえに、ピストン背面側
のポンプ室容積を適切な大きさに設定することができ、
それによりピストンポンプが十分な吐出圧を発生できる
ので、十分な油圧クラッチの締結力が得られる。
【0063】請求項3に記載の発明によれば、ラジアル
タイプのピストンポンプにより請求項1、2と同等の効
果が得られる。
【0064】請求項4に記載の発明によれば、アキシア
ルタイプのピストンポンプにより請求項1、2と同等の
効果が得られる。
【0065】請求項5に記載の発明によれば、動力伝達
装置はラジアルタイプまたはアキシアルタイプのピスト
ンポンプにより請求項1、2と同等の効果が得られるう
えに、十分な差動制限力が得られる。
【0066】特に、ラジアルピストンポンプを用いる場
合には軸方向寸法がコンパクト化され、コスト的に有利
となる。
【0067】請求項6に記載の発明によれば、動力伝達
装置はラジアルタイプまたはアキシアルタイプのピスト
ンポンプにより請求項1、2と同等の効果が得られるう
えに、オイルタンクの内臓により構造が簡単になると共
に十分な差動制限力が得られる。
【0068】特に、アキシアルピストンポンプを用いる
場合には径方向寸法がコンパクト化され、コスト的に有
利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の断面図である。
【図2】第1実施形態のリードバルブを示す図1のA矢
視図である。
【図3】第1実施形態のラジアルピストンポンプを示す
図1のB矢視図である。
【図4】第2実施形態の断面図である。
【図5】従来例の断面図である。
【符号の説明】
3 デフケース 7 差動機構 9 ピニオンシャフト 11 ピニオンギヤ 13,15 サイドギヤ(出力側部材) 25,105 油圧クラッチ 27,121 クラッチプレート(摩擦板) 35,127 クラッチピストン(油圧アクチュエー
タ) 37 ポンプケース 37a ラジアルシリンダ 39,133 クラッチシリンダ(油圧アクチュエー
タ) 40 ラジアルピストン 41 ラジアルタイプのピストンポンプ 42,157 ばね 43,143 吐出口 45,145 リードバルブ 49 ポンプ室 51,151 カム部材 51a,151a カム 55 ロッド(空間容積を減少する部材) 57,161 吸込口 103 入力軸(駆動側部材) 103c アキシアルシリンダ 107 出力軸(従動側部材) 141 アキシアルタイプのピストンポンプ 147 アキシアルピストン 159 オイル溜り(オイルタンク)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側部材と従動側部材にそれぞれ回転
    方向に係止され軸方向に互いに交互に配置された摩擦板
    と、 前記両摩擦板を押圧するシリンダおよびピストンからな
    る油圧アクチュエータと、 前記両部材の相対回転に伴い前記油圧アクチュエータに
    油圧を供給し前記両摩擦板を押圧し該両部材間を連結す
    るピストンポンプとを備え、 前記ピストンポンプの吸込口と吐出口とが所定量ずれて
    配置されることにより専用の吸込口側チェックバルブを
    備えないことを特徴とする油圧クラッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の油圧クラッチであっ
    て、 前記ピストンポンプは、ピストンを付勢するばね部材を
    収容する該ピストンの背面側中空部に該中空部の空間容
    積を減少する部材を備えることを特徴とする油圧クラッ
    チ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の油圧クラッチであっ
    て、 前記ピストンポンプがラジアルタイプのピストンポンプ
    であることを特徴とする油圧クラッチ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の油圧クラッチであっ
    て、 前記ピストンポンプがアキシアルタイプのピストンポン
    プであることを特徴とする油圧クラッチ。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の油圧クラッチ
    を備える動力伝達装置であって、 オイル溜りを備えるキャリアケースに収容されエンジン
    の回転駆動力が入力されるデフケースと、 前記デフケース内に対向配置された出力側部材に前記駆
    動力を配分し出力する差動機構とを備え、 前記油圧クラッチが前記デフケースと一方側の出力部材
    との間に設けられ前記差動機構の差動を制限することを
    特徴とする動力伝達装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または4に記載の油圧クラッチ
    を備える動力伝達装置であって、 一方が他方の中空部に同軸に配置される駆動側部材と従
    動側部材とを有し、 前記両部材間に前記油圧クラッチと前記ピストンポンプ
    のオイルタンクとを備えることを特徴とする動力伝達装
    置。
JP14808097A 1997-06-05 1997-06-05 油圧クラッチおよびこれを備えた動力伝達装置 Pending JPH10339367A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14808097A JPH10339367A (ja) 1997-06-05 1997-06-05 油圧クラッチおよびこれを備えた動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14808097A JPH10339367A (ja) 1997-06-05 1997-06-05 油圧クラッチおよびこれを備えた動力伝達装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10339367A true JPH10339367A (ja) 1998-12-22

Family

ID=15444788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14808097A Pending JPH10339367A (ja) 1997-06-05 1997-06-05 油圧クラッチおよびこれを備えた動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10339367A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010078106A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Aisin Aw Industries Co Ltd 邪魔板を備えた流体継手
WO2014208908A1 (ko) * 2013-06-26 2014-12-31 (주)쿨링시스템 유체 팬 클러치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010078106A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Aisin Aw Industries Co Ltd 邪魔板を備えた流体継手
WO2014208908A1 (ko) * 2013-06-26 2014-12-31 (주)쿨링시스템 유체 팬 클러치
US9644691B2 (en) 2013-06-26 2017-05-09 Cooling System Co., Ltd. Fluid fan clutch

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6648611B2 (en) Gerotor pump having an eccentric ring housing with an integral pressure chamber
US5358455A (en) Device for transmitting torque between two rotatable shafts
JPH10339367A (ja) 油圧クラッチおよびこれを備えた動力伝達装置
JP2637666B2 (ja) クラッチ装置
JPH09222157A (ja) 差動制限機構およびこれを備えた動力伝達装置
JP2952139B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP3699858B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP3561340B2 (ja) 斜板式油圧作動装置
JP2695559B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JPH0473430A (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2572876B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2731468B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2732537B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2731467B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2731466B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2731470B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2731469B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP3742130B2 (ja) ディファレンシャル装置
JP3462978B2 (ja) 斜板式2連ピストンポンプにおける潤滑構造
JP2579032Y2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2504356Y2 (ja) ラジアルピストンポンプ
JPH03229023A (ja) 油圧式動力伝達継手
JPS6224832Y2 (ja)
JPH03244835A (ja) 油圧式動力伝達継手
JPH05272559A (ja) 油圧式動力伝達継手

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040414

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060828

A02 Decision of refusal

Effective date: 20061024

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02