JPH1034919A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH1034919A
JPH1034919A JP19311196A JP19311196A JPH1034919A JP H1034919 A JPH1034919 A JP H1034919A JP 19311196 A JP19311196 A JP 19311196A JP 19311196 A JP19311196 A JP 19311196A JP H1034919 A JPH1034919 A JP H1034919A
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JP
Japan
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diaphragm
jet head
piezoelectric element
ink jet
ink
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Application number
JP19311196A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Sasaki
勉 佐々木
Michio Umezawa
道夫 梅沢
Osamu Naruse
修 成瀬
Masayuki Iwase
政之 岩瀬
Hideyuki Makita
秀行 牧田
Yoichiro Miyaguchi
耀一郎 宮口
Kunio Ikeda
邦夫 池田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合信頼性を向上する。 【解決手段】 振動板12の圧電素子4、フレーム5と
の接合面を粗面化する表面処理を施した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットヘッ
ドに関し、特にインクジェットヘッドの振動板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録時の振
動、騒音が殆どなく、特にカラー化が容易なことから、
コンピュータ等のデジタル処理装置のデータを出力する
プリンタの他、ファクシミリやコピー機等にも用いられ
るようになっている。このようなインクジェット記録装
置に用いられるインクジェットヘッドは、圧電素子、発
熱抵抗体等のアクチュエータ素子を記録信号に応じて駆
動することによってノズルからインク滴を吐出飛翔させ
ることによって記録媒体上に画像記録を行なうものであ
る。
【0003】インクジェットヘッドは、構造上、ヘッド
構成部材の積層の端面側よりインク滴を吐出するエッジ
シュータ方式のものと、ノズル形成部材に円形のノズル
を形成するサイドシュータ方式のものとに大別すること
ができる。このサイドシュータ方式のインクジェットヘ
ッドとしては、従来、例えば特開平6−255099号
公報に記載されているように、圧電素子上に、ダイアフ
ラム部を有する振動板を積層し、この振動板上に圧電素
子でダイアフラム部を介して加圧される液室及びこの液
室にインクを供給するインク供給路を形成する流路形成
部材を積層し、更にこの流路形成部材上にノズルを形成
したノズル形成部材を積層したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インクジェ
ット記録装置に対する高速、高画質化の要求に伴ってイ
ンクジェットヘッドは多数のノズルを高密度に配列する
ようにしているので、ノズルのみならず、各ノズルが連
通する液室、液室にインクを供給するインク供給路、振
動板のダイアフラム部、各液室を加圧する圧電素子等も
高密度配列化している。
【0005】そのため、圧電素子、振動板、流路形成部
材、ノズル形成部材等の個々の構成部品をそれぞれ高精
度に形成し、高精度に組立てるとともに、各構成部品の
接合面での剥離等が生じないように接合信頼性を向上す
ることが不可欠になっている。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、インクジェットヘッドの接合信頼性を向上するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェットヘッドは、圧電素子で変
形される振動板を有するインクジェットヘッドにおい
て、前記振動板の他の部材との接合面を粗面化する表面
処理を施した構成とした。
【0008】請求項2のインクジェットヘッドは、上記
請求項1のインクジェットヘッドにおいて、前記圧電素
子を有するアクチュエータユニットと前記振動板を有す
る液室ユニットとを接合して構成した。
【0009】請求項3のインクジェットヘッドは、上記
請求項1又は2のインクジェットヘッドにおいて、前記
振動板の接合面が前記圧電素子である構成とした。
【0010】請求項4のインクジェットヘッドは、上記
請求項1乃至3のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、前記表面処理をケミカル処理で行った構成とし
た。
【0011】請求項5のインクジェットヘッドは、上記
請求項1乃至3のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、前記表面処理を電気化学的処理で行った構成とし
た。
【0012】請求項6のインクジェットヘッドは、上記
請求項1乃至3のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、前記表面処理を電気的処理で行った構成とした。
【0013】請求項7のインクジェットヘッドは、上記
請求項1乃至6のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、前記振動板の接合面は表面処理後の表面粗度がR
ma×0.2以上である構成とした。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明を適用したイン
クジェットヘッドの一例を示す外観斜視図、図2は同イ
ンクジェットヘッドの分解斜視図、図3は図1のA−A
線に沿う要部拡大断面図、図4は図1のB−B線に沿う
要部拡大断面図である。
【0015】このインクジェットヘッドは、アクチュエ
ータユニット1と、このアクチュエータユニット1上に
接合した液室ユニット2とからなる。アクチュエータユ
ニット1は、絶縁性の基板3上に2つの積層型圧電素子
4,4と、これら2列の圧電素子4,4の周囲を取り囲
む絶縁性材料からなるフレーム5を接着剤6によって接
合している。圧電素子4は、インクを液滴化して飛翔さ
せるための駆動パルスが与えられる複数のアクチュエー
タ素子となる駆動部7,7…と、これらの駆動部7,7
間に位置して、駆動パルスが与えられない支柱部となる
複数の非駆動部8,8…とを交互に配置してなる。
【0016】液室ユニット2は、ダイアフラム部11を
有する振動板12上に感光性樹脂フィルム(ドライフィ
ルムレジスト)で形成した流路形成部となる第1感光性
樹脂層13、第2感光性樹脂層14、第3感光性樹脂層
15及びノズル孔16を有するノズル形成部材であるノ
ズルプレート17を順次積層して各駆動部7,7…に対
応するインク流路である複数の加圧液室18,18…、
各加圧液室18,18…にインクを供給する複数の共通
液室(共通インク流路)19,19、共通液室19と加
圧液室18を連通するインク供給路をなすインク流路で
ある流体抵抗部を兼ねたインク供給路20,20をそれ
ぞれ形成している。この液室ユニット2はアクチュエー
タユニット1に接合剤21で強固に接合している。
【0017】ここで、アクチュエータユニット1の基板
3は、厚さ0.5〜5mm程度で、しかも圧電素子に似た
材質のものからなり、圧電素子と共に例えばダイヤモン
ド砥石による切削が可能なものであることが好ましく、
この実施例ではセラミックス基板を用いている。また、
基板3の圧電素子4,4間には駆動部7の配列方向に沿
って溝25を形成している。
【0018】圧電素子4は、図3及び図4に示すように
積層型圧電素子からなり、厚さ20〜50μm/1層の
PZT(=Pb(Zr・Ti)O3)27と、厚さ数μm/
1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極2
8とを交互に積層したものである。圧電素子を、厚さ2
0〜50μm/1層の積層型とすることによって駆動電
圧の低電圧化を図れ、例えば20〜50Vのパルス電圧
で圧電素子の電界強度1000V/mmを得ることができ
る。なお、圧電素子として用いる材料は上記に限られる
ものでない。
【0019】この圧電素子4の各内部電極28は1層お
きにAgPdからなる左右の外部電極30,31に接続し
ている。一方、基板3上には、積層型圧電素子4,4間
に位置して駆動部7に対して駆動波形を印加するための
共通電極パターン32を形成すると共に、駆動部7に対
して選択信号を与えるための個別電極パターン33を設
けている。
【0020】そして、各駆動部7の外部電極30を銀ペ
ースト等の導電性接着剤34を介して共通電極パターン
32に接続し、外部電極31を同じく導電性接着剤34
を介して個別電極パターン33に接続している。なお、
共通電極パターン32は基板3の中央部に形成した前記
溝部25表面に形成することで各駆動部7と導通を取る
ようにしている。そして、共通電極パターン32及び個
別電極パターン33にはそれぞれFPCケーブル35を
接続する。
【0021】一方、液室ユニット2の振動板12は、圧
電素子4の駆動部7に対応する独立した島状凸部12a
と、この島状凸部12aの周囲に位置して圧電素子4の
駆動部7の変位で変形する前記ダイヤフラム部11と、
このダイヤフラム部11の周囲に位置する厚肉剛体部1
2bが形成されている。ダイアフラム部11は、最も厚
みの薄い領域(薄肉部)であって、厚さを3〜10μm
程度にしている。また、島状凸部12aは、厚みの厚い
領域であり、駆動部7との接合領域であると共に、チャ
ンネル方向(図4に示す方向)では厚肉剛体部となる。
厚肉剛体部12bは液室ユニット2をフレーム5に接合
するための領域である。ここでは、島状凸部12aと厚
肉剛体部12bの表面が他の部材である圧電素子4、フ
レーム5と接合する接合面となる。
【0022】この振動板12を形成する材料は、駆動部
7による加圧力を加圧液室18に伝搬できる弾性部分を
形成でき、インクに対する耐液性がよく、低透湿性のも
のであればよい。ただし、この振動板12としては、非
駆動部8と高い剛性で接合する上で、ヤング率を100
Kg/mm2以上とした非弾性材料を用いることが好まし
い。ここでは、上述したようにエレクトロンフォーミン
グ工法(電鋳)によって製造したNi(ニッケル)の金
属プレートを用いているが、この他SUS等の金属膜、
非常に薄い低透湿性の樹脂膜、例えばポリフェニレンサ
ルファイド、ポリイミド、ポリエーテルサルフォン、ポ
リクロロトリフルオロエチレン、アラミド等の樹脂膜を
用いることもできる。
【0023】また、ノズルプレート17にはインク滴を
飛翔させるための微細孔である多数のノズル16を形成
しており、このノズル16の径はインク滴出口側の直径
で35μm以下に形成している。このノズルプレート1
7はエレクトロンフォーミング工法(電鋳)によって製
造したNi(ニッケル)の金属プレートを用いている
が、Si、その他の金属材料を用いることもできる。な
お、実際には、1列32〜64個以上のノズル16を2
列配列した64〜128個以上の構成で1つのインクジ
ェットヘッドを製作するが、この多数のノズル16を有
するノズルプレート17の品質は、インクの滴形状、飛
翔特性を決定し、画像品質に大きな影響を与えるもので
あり、より高品位の画像品質を得る上で表面の均一化処
理が不可欠であるので、インク吐出側面に撥水層17a
を成膜している。
【0024】さらに、基板3、フレーム5及び振動板1
2には、外部から供給されるインクを共通液室19に供
給するためのインク供給孔37,38,39をそれぞれ
形成し、基板3のインク供給孔37に接続したインク供
給パイプ40を介してインクが供給される。
【0025】次に、このインクジェットヘッドの製造工
程について説明する。このインクジェットヘッドは、予
めアクチュエータユニット1と液室ユニット2とを別々
に組付けた後、両ユニット1,2を接着接合して製造し
ている。このような製造工程を採用することによって、
両ユニット1,2の良品同士を選んで組み付けることが
できて歩留りが向上すると共に、加工組付け工程で塵埃
が発生しやすいアクチュエータユニット1と、塵埃の付
着を完全に避けたい液室ユニット2とを別々の工程で組
付けることができるので、完成したインクジェットヘッ
ドの品質自体が向上する。以下、具体的に説明する。
【0026】先ず、アクチュエータユニット1の加工及
び組付け工程は、次のとおりである。すなわち、絶縁性
の基板3に予め個別電極用のNi・Au蒸着電極パターン
及び共通電極用のNi・Au蒸着電極パターンを大まかに
パターニングした後、プレート状の積層型圧電素子を位
置決め治具を使用して接着接合し、各積層型圧電素子の
両端面に形成した端面電極と基板3の個別電極用及び共
通電極用の電極パターンとを導電性接着剤で電気的に接
続する。
【0027】その後、ダイヤモンド砥石をセットしたダ
イサー等によって、例えば1ピッチ当たり100μm程
度の幅で積層型圧電素子をスリット加工して駆動部7及
び非駆動部8となる個々の圧電素子に分割し、次いで、
基板3上にフレーム5を接着接合する。その後、FPC
ケーブル35を基板3の電極パターンに熱と加圧で接合
する。このFPCケーブル35は駆動部7となる圧電素
子を選択的に駆動できるパターンを有し、その接合部に
は予め半田メッキを施している。最後に、各圧電素子の
容量を測定する。
【0028】一方、液室ユニット2の加工・組付け工程
について説明すると、予めエレクトロンフォーミング工
法(電鋳)を用いてNi(ニッケル)の金属プレートか
らなるダイアフラム部11を有する振動板12及びノズ
ル16を有するノズルプレート17を製造する。
【0029】そして、振動板12上に感光性樹脂フィル
ム(ドライフィルムレジスト)を用いて、流路パターン
に応じたマスクを用いて紫外線露光をして、露光部分を
硬化させ、未露光部分を除去できる溶剤を用いて、未露
光部分を除去して現像することで所要の流路パターンを
形成し、水洗い、乾燥の後、再度紫外線露光と熱によっ
て本硬化して第1感光性樹脂層13を形成する。他方ノ
ズルプレート17上に同じく感光性樹脂フィルム(ドラ
イフィルムレジスト)を用いて所要の液室パターンを形
成する第3感光性樹脂層15及び第2感光性樹脂層14
を順次形成する。
【0030】そして、このようにして振動板12とノズ
ルプレート16に形成されたドライフィルムレジストか
らなる第1感光性樹脂層13と第2感光性樹脂層14と
を接合する。この接合は位置合わせ治具を用いて行い、
加圧及び前記本硬化のときより高い温度での加熱を行
う。なお、実際には、以上の工程は、複数個分のヘッド
面積のプレートにて組付けを行うようにしている。
【0031】最後に、上述のようにして完成したアクチ
ュエータユニット1と液室ユニット2とを組み付ける。
この接合は、アクチュエータ1にスクリーン印刷によっ
て接着剤を塗布して接合装置にセットした後、同接合装
置に液室ユニット2をセットする。そして、接合装置に
よってアクチュエータ1と液室ユニット2との相対位置
(X,Y方向)をミクロンオーダーレベルで位置合せを
行ない、位置関係を維持した状態で双方のユニットを接
触させて接合する。次に、接合装置上で紫外線硬化(U
V)接着剤により仮接合を行ない、完了後接合物を接合
装置から取り出して加圧装置にセットする。その後、加
圧状態で加圧装置ごと恒温層に入れて熱硬化させて完了
とする。
【0032】そこで、このようなインクジェットヘッド
におけるユニット間接合と液室ユニット2を構成してい
る振動板12の粗面化処理について説明する。上述した
アクチュエータユニット1と液室ユニット2間の接合に
用いている接着剤としては、例えば9752L−ZnO
(商品名、株式会社日本エイブルスティック製)を上げ
ることができる。ユニット間接合で被着体となる材料は
液室ユニット接合面である振動板12(例えば、Ni金
属)とアクチュエータユニット接合面である圧電素子4
(例えば、PZT)とフレーム5(例えば、熱硬化性樹
脂)である。
【0033】ここで、ユニット間接合に用いる接着剤の
接合引張り強度が弱いと、例えば駆動部である圧電素子
と振動板との接着剤界面で剥離等の不良が発生して非噴
射ノズルが発生し、画像品質が低下する。例えば、上記
の接着剤9752L−ZnOは電鋳Ni金属との接合引
張り強度が弱く、実験によれば約7kgf/cm2程度
であり、この程度の接合強度では剥離等の不良が発生す
る。そこで、評価試験を行ったところ、引張り強度10
kgf/cm2未満で剥離が発生することを確認した。
【0034】そのため、本発明では、液室ユニット接合
面である振動板の接合面に粗面化する表面処理を行うよ
うにして、接着剤との接合力を向上している。ここで、
振動板の粗面化表面処理としては、例えば、塩化鉄、塩
酸、クロム酸などの水溶液への浸漬などのケミカル処
理、クロム酸被膜を形成するなどの電気化学的処理、コ
ロナ放電などの電気処理、ドライエッチングなどの物理
的処理、サンドブラストなどの機械的処理を挙げること
ができる。
【0035】この表面処理の具体例について説明する。
ここでは、振動板部品接合面を塩化鉄水溶液に浸漬して
表面粗さを粗くした。Ni振動板接合面に対する塩化鉄
水溶液浸漬条件の一例は、次に示すとおりである。 処理サンプル:Ni振動板 水溶液濃度 :5〜50%wt塩化鉄水溶液 水溶液温度 :22〜50℃ 浸漬時間 :3〜20秒
【0036】このような条件で表面処理を行ったとこ
ろ、振動板接合面の表面粗度(表面粗さ)をRma×
0.2以上にすることによって、使用接着剤9752L
−ZnOと電鋳Ni振動板との引張り強度を50kgf
/cm2以上にすることができ、剥離を防止することが
できた。
【0037】次に、このような塩化鉄水溶液浸漬工程を
有する振動板の製造工程について図5及び図6を参照し
て説明する。先ず、図5(a)に示すように電鋳支持基
板としての洗浄したガラス基板51に、同図(b)に示
すように約800オングストロームの厚さでNiスパッ
タして導体膜52を成膜し、図示しないフォトリソ工程
で振動板を形成しない部分にマスキングする。なお、図
では振動板を形成する部分の一部のみを図示する。
【0038】その後、同図(c)に示すように、この導
体膜52上にNi電鋳でダイヤフラム部11を形成する
第1Ni層53を形成する。次いで、同図(d)に示す
ように、この第1Ni層53上にフォトリソ工程で所定
のレジストパターン54を形成し、第1Ni層53表面
の活性化処理を行った後、同図(e)に示すように第1
Ni層53上にNi電鋳で厚肉剛体部12b及び島状凸
部12aを形成する第2Ni層55を形成する。
【0039】さらに、図6(a)に示すようにフォトリ
ソ工程でレジストパターン54上に所定のレジストパタ
ーン56を形成し、第2Ni層55表面の活性化処理を
行った後、同図(b)に示すように第2Ni層55上に
Ni電鋳で厚肉剛体部12b及び島状凸部12aを形成
する第3Ni層57を形成する。そして、同図(c)に
示すように塩化鉄水溶液浸漬処理を行い、第3Ni層5
7表面に粗面化した粗面58を形成する。次いで、同図
(d)に示すようにレジストパターン54,56を剥離
しガラス基板51から分離することで接合面を粗面化し
た振動板12を得る。
【0040】つまり、図7に示すように振動板12のダ
イアフラム部11がレジストパターン61(上記のレジ
ストパターン54,56)で被覆されている状態で塩化
鉄水溶液浸漬処理を行った後、図8に示すようにレジス
トパターン61を除去する。このように特定の範囲にの
み粗面化の表面処理を施すことによって、例えば、塩化
鉄水溶液浸漬処理においてダイアフラム部11がレジス
トパターンのマスクで保護された状態になるので、ダイ
アフラム部11が塩化鉄水溶液で浸食されてピンホール
等が発生することを防止することができる。
【0041】なお、上記実施例においては、予め振動板
を有する液室ユニットと圧電素子を有するアクチュエー
タユニットとを別途製作して、両ユニットを接合するこ
とによってインクジェットヘッドを組み付ける例で説明
したが、圧電素子上に振動板を接合し、振動板上に流路
形成部材を接合して組み付ける構造のインクジェットヘ
ッドにも同様に適用することができる。さらに、サイド
シュータ構造のインクジェットヘッドだけでなく、エッ
ジシュータ構造のインクジェットヘッドにも適用するこ
とができる。さらに、振動板は電鋳以外のものでもよい
ことは前述したとおりである。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェットヘッドによれば、圧電素子で変形される振動板
を有するインクジェットヘッドにおいて、振動板の他の
部材との接合面を粗面化する表面処理を施した構成とし
たので、振動板と他の部材との接合信頼性を向上するこ
とができる。
【0043】請求項2のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1のインクジェットヘッドにおいて、圧
電素子を有するアクチュエータユニットと振動板を有す
る液室ユニットとを接合して構成したので、ユニット間
接合における接合信頼性を向上することができる。
【0044】請求項3のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1又は2のインクジェットヘッドにおい
て、振動板の接合面が圧電素子である構成としたので、
振動板と圧電素子との接合信頼性を向上することができ
る。。
【0045】請求項4のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1乃至3のいずれかのインクジェットヘ
ッドにおいて、表面処理をケミカル処理で行った構成と
したので、振動板と他の部材との接合信頼性を向上する
ことができる。
【0046】請求項5のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1乃至3のいずれかのインクジェットヘ
ッドにおいて、表面処理を電気化学的処理で行った構成
としたので、振動板と他の部材との接合信頼性を向上す
ることができる。
【0047】請求項6のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1乃至3のいずれかのインクジェットヘ
ッドにおいて、表面処理を電気的処理で行った構成とし
たので、振動板と他の部材との接合信頼性を向上するこ
とができる。
【0048】請求項7のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1乃至6のいずれかのインクジェットヘ
ッドにおいて、振動板の接合面は表面処理後の表面粗度
がRma×0.2以上である構成としたので、接合引張
り強度を10kgf/cm2以上にすることができて、
振動板と他の部材との接合信頼性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するインクジェットヘッドの一例
を示す外観斜視図
【図2】同インクジェットヘッドの分解斜視図
【図3】図1のA−A線に沿う要部拡大断面図
【図4】図1のB−B線に沿う要部拡大断面図
【図5】振動板の製造工程の説明に供する工程説明図
【図6】振動板の製造工程の説明に供する工程説明図
【図7】振動板の表面処理の説明に供する説明図であ
り、(a)は模式的側面図、(b)は要部平面図
【図8】振動板の表面処理の説明に供する説明図であ
り、(a)は模式的側面図、(b)は要部平面図
【符号の説明】
1…アクチュエータユニット、2…液室ユニット、3…
フレーム、4…圧電素子、7…駆動部、8…非駆動部、
11…ダイヤフラム部、12…振動板、12a…島状凸
部、12b…厚肉剛体部、13,14,15…感光性樹
脂層、16…ノズル、17…ノズルプレート、18…加
圧液室、19…共通液室、20…インク供給路、58…
粗面化された接合面。
フロントページの続き (72)発明者 岩瀬 政之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 牧田 秀行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宮口 耀一郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 池田 邦夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子で変形される振動板を有するイ
    ンクジェットヘッドにおいて、前記振動板の他の部材と
    の接合面を粗面化する表面処理を施したことを特徴とす
    るインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    において、このヘッドは前記圧電素子を有するアクチュ
    エータユニットと前記振動板を有する液室ユニットとを
    接合して構成することを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    ヘッドにおいて、前記振動板の接合面が前記圧電素子で
    あることを特徴とするインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記表面処理をケミカル処
    理で行ったことを特徴とするインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記表面処理を電気化学的
    処理で行ったことを特徴とするインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記表面処理を電気的処理
    で行ったことを特徴とするインクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記振動板の接合面は表面
    処理後の表面粗度がRma×0.2以上であることを特
    徴とするインクジェットヘッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000272141A (ja) * 1999-03-23 2000-10-03 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
JP2005138586A (ja) * 2003-11-05 2005-06-02 Xerox Corp インクジェット装置

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JP2005138586A (ja) * 2003-11-05 2005-06-02 Xerox Corp インクジェット装置

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