JPH1035263A - 車両用暖房装置 - Google Patents

車両用暖房装置

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JPH1035263A
JPH1035263A JP5319597A JP5319597A JPH1035263A JP H1035263 A JPH1035263 A JP H1035263A JP 5319597 A JP5319597 A JP 5319597A JP 5319597 A JP5319597 A JP 5319597A JP H1035263 A JPH1035263 A JP H1035263A
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JP
Japan
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cooling water
engine
heater
air
heating
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JP5319597A
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English (en)
Inventor
Yuji Aoki
裕次 青木
Shinji Aoki
青木  新治
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車室内の暖房能力が不足することを補う。 【解決手段】 車両用温水式暖房装置を構成する冷却水
回路4に、ウォータポンプ5と、フロントヒータ23に
エンジンEの冷却水を循環させるフロントヒータ回路6
と、リヤヒータ33にエンジンEの冷却水を循環させる
リヤヒータ回路7と、エンジンEのウォータジャケット
11の冷却水出口付近に連結され、冷却水回路4内を循
環する冷却水を加熱するビスカスヒータ8とを連結し
た。これにより、エンジンEの発熱量が少なくて冷却水
を充分に温めることができないディーゼルエンジン車の
車室内の前席側空調ゾーンおよび後席側空調ゾーンを暖
房する場合でも、冷却水回路4内を循環する冷却水温を
所定冷却水温まで上昇させることができ、車室内の前席
側空調ゾーンおよび後席側空調ゾーンの暖房能力の不足
を補うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを冷却す
る冷却水をフロントヒータに循環させるフロントヒータ
回路と、エンジンを冷却する冷却水をリヤヒータに循環
させるリヤヒータ回路とを備えた車両用温水式暖房装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フロントヒータを通過して加
熱された空気をフロントダクトの吹出口から車室内に吹
き出すことにより車室内の前席側空調ゾーンの暖房を行
うと共に、リヤヒータを通過して加熱された空気をリヤ
ダクトの吹出口から車室内に吹き出すことにより車室内
の後席側空調ゾーンの暖房を行うようにした車両用暖房
装置(所謂デュアルエアコン)がある。このような車両
用暖房装置には、エンジンの排熱により温められた冷却
水をフロントヒータに流し、再度エンジンに戻すフロン
トヒータ回路と、エンジンの排熱により温められた冷却
水をリヤヒータに流し、再度エンジンに戻すリヤヒータ
回路とが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えばディ
ーゼルエンジン車やリーンバーンエンジン車のように、
エンジンの発熱量(排熱量)が少なくてエンジンの冷却
水を充分に温めることができない車両の場合には、エン
ジンがアイドリング回転速度で運転されていると、フロ
ントヒータ回路およびリヤヒータ回路内を流れる冷却水
の温度が所定冷却水温(例えば80℃)まで上昇しない
ので、特に渋滞走行時の車室内の暖房能力が不足すると
いう不具合があった。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、第1加熱用熱交換器お
よび第2加熱用熱交換器の放熱量を大きくして暖房能力
が不足することを防止できる車両用暖房装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、第1循環回路に設けられた第1加熱用熱交換器
および第2循環回路に設けられた第2加熱用熱交換器
に、発熱室内の粘性流体の発生熱により冷却水を加熱す
る剪断発熱器を直列接続することにより、第1加熱用熱
交換器および第2加熱用熱交換器の放熱量が増加する。
それによって、例えばエンジンの発熱量が少なくて冷却
水を充分に温めることができない車両の車室内を暖房す
る場合でも、第1循環回路および第2循環回路中の冷却
水の温度を所定冷却水温まで上昇させることができるの
で、車室内の暖房能力の不足を補うことができる。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、エンジン
で温められ、さらに剪断発熱器で加熱された冷却水が第
1加熱用熱交換器に供給され、その第1加熱用熱交換器
を通過することにより加熱された空気が第1空調ダクト
の第1吹出口から第1空調ゾーンに吹き出される。それ
によって、第1空調ゾーンの暖房能力が向上し、第1空
調ゾーンが充分暖房できる。また、エンジンで温めら
れ、さらに剪断発熱器で加熱された冷却水が第2加熱用
熱交換器に供給され、その第2加熱用熱交換器を通過す
ることにより加熱された空気が第2空調ダクトの第2吹
出口から第2空調ゾーンに吹き出される。それによっ
て、第2空調ゾーンの暖房能力が向上し、第2空調ゾー
ンが充分暖房できる。
【0007】請求項3に記載の発明によれば、エンジン
の冷却水の温度が所定温度以上の場合には、サーモスタ
ットにより第1循環回路、第2循環回路および第3循環
回路が開かれ、エンジンの冷却水の温度が所定温度以下
の場合には、サーモスタットにより第4循環回路が開か
れる。それによって、エンジンの冷却水の温度が所定温
度以下の時の放熱量を抑えることにより、エンジンの冷
却水の温度を速やかに上昇させることができる。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、剪断発熱
器のロータを回転駆動するエンジンの駆動トルクの上昇
によりエンジンの負荷が増大し、エンジンの排熱量が大
きくなる。それによって、第1加熱用熱交換器および第
2加熱用熱交換器に供給される冷却水の温度が上昇する
ことにより、第1加熱用熱交換器および第2加熱用熱交
換器の放熱量も増大するので、車室内全体の暖房能力を
向上できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態の構成〕図1ないし図4は本発明の第1
実施形態を示したもので、図1は車両用空気調和装置の
冷却水回路を示した図である。
【0010】本実施形態の車両用空気調和装置1は、水
冷式のディーゼルエンジン(以下エンジンと略す)Eを
車両前部に搭載するフロントエンジン車に設けられ、フ
ロントエアコン2およびリヤヒータ装置3を、図示しな
いエアコン制御装置によって制御するように構成された
デュアルエアコンである。
【0011】フロントエアコン2は、車室内の前部座席
(前席)側空調ゾーンを空調する前席側空調ユニットで
あり、車室内の前方側に、車室内の前席側空調ゾーンに
向けて空気を送るための前席側空調ダクト(以下フロン
トダクトと呼ぶ)21を配設している。このフロントダ
クト21は、本発明の第1空調ダクトに相当する部品
で、空気の流れ方向の上流側から下流側に向かって、フ
ロントファン22、空気冷却手段およびフロントヒータ
23等が設置されている。
【0012】フロントダクト21の風上側には、外気吸
込口24aおよび内気吸込口24bを選択的に開閉して
吸込口モードを切り替える内外気切替ドア24が回動自
在に取り付けられている。フロントダクト21の風下側
には、デフロスタ吹出口25a、フェイス吹出口25
b、およびフロントフット吹出口25cを選択的に開閉
して吹出口モードを切り替える2個のモード切替ドア2
5が回動自在に取り付けられている。なお、フロントフ
ット吹出口25cは、本発明の第1吹出口に相当する開
口部で、前席側の乗員の足元部に向けて主に温風を吹き
出す吹出口である。フロントファン22は、本発明の第
1送風機に相当する部品で、ブロワモータ26により回
転駆動されて、フロントダクト21内において車室内の
前席側空調ゾーンへ向かう空気流を発生する前席側ファ
ンである。
【0013】空気冷却手段としては、自身を通過する空
気を冷却すると共に、車両に搭載された冷凍サイクルの
一構成部品をなすエバポレータ(冷媒蒸発器)27が設
けられている。なお、冷凍サイクルは、コンプレッサ
(冷媒圧縮機)、コンデンサ(冷媒凝縮器)、レシーバ
(気液分離器)、エキスパンション・バルブ(膨張弁、
減圧装置)、上記のエバポレータ27およびこれらを環
状に接続する冷媒配管等からなる。コンプレッサは、入
力軸であるシャフト28を有し、このシャフト28にエ
ンジンEの回転動力が伝達されると、エバポレータ27
より吸入した冷媒を圧縮してコンデンサへ吐出する。
【0014】フロントヒータ23は、本発明の第1加熱
用熱交換器に相当する部品で、フロントダクト21内に
おいてエバポレータ27よりも空気の流れ方向の下流側
(風下側)に設置されている。このフロントヒータ23
は、内部にエンジンEの冷却水が流れ、この冷却水を熱
源としてエバポレータ27を通過した冷風を再加熱する
前席側ヒータコアである。なお、フロントヒータ23の
風上側には、エアミックスドア29が回動自在に取り付
けられている。このエアミックスドア29は、フロント
ヒータ23を通過する空気量(温風量)とフロントヒー
タ23を迂回する空気量(冷風量)とを調節して車室内
に吹き出す空気の温度を調節する吹出温度調節手段であ
る。
【0015】リヤヒータ装置3は、車室内の後部座席
(後席)側空調ゾーンを暖房する後席側ヒータユニット
であって、車室内の後部座席の下方に、車室内の後席側
空調ゾーンに向けて空気を送るためのリヤダクト31を
配設している。このリヤダクト31は、本発明の第2空
調ダクトに相当する部品で、空気の流れ方向の上流側か
ら下流側に向かって、リヤファン32およびリヤヒータ
33等が設置されている。リヤダクト31の風下側に
は、リヤフット吹出口35が開口している。このリヤフ
ット吹出口35は、本発明の第2吹出口に相当する開口
部で、後席側の乗員の足元部に向けて主に温風を吹き出
す吹出口である。リヤファン32は、本発明の第2送風
機に相当する部品で、ブロワモータ36により回転駆動
されて、リヤダクト31内において車室内の後席側空調
ゾーンへ向かう空気流を発生する後席側ファンである。
【0016】リヤヒータ33は、本発明の第2加熱用熱
交換器に相当する部品で、リヤダクト31内に設置さ
れ、冷却水回路4中においてはフロントヒータ23と並
列に接続されている。そして、リヤヒータ33は、内部
にエンジンEの冷却水が流れ、この冷却水を熱源として
リヤダクト31内を流れる空気を加熱する後席側ヒータ
コアである。
【0017】次に、エンジンEを暖房主熱源とする温水
式暖房装置に使用される冷却水回路4を図1に基づいて
説明する。この冷却水回路4には、エンジンEによりベ
ルト駆動されるエンジン補機の1つであるウォータポン
プ5と、エンジンEを冷却した冷却水が循環するフロン
トヒータ回路6と、このフロントヒータ回路6に並列に
接続され、エンジンEを冷却した冷却水が循環するリヤ
ヒータ回路7と、エンジンEの冷却水を更に加熱するビ
スカスヒータ8とが連結されている。
【0018】エンジンEは、車両前部に設けられたエン
ジンルーム内に搭載され、運転されることにより排熱を
発生し、その排熱により冷却水を温めるウォータジャケ
ット11を有している。そのウォータジャケット11の
冷却水出口には出口流路4aが連通し、その冷却水入口
には入口流路4bが連通している。また、エンジンE
は、通電されることによりピニオンギヤ12がエンジン
Eのリングギヤ13と噛み合うことによりエンジンEを
始動させるスタータ(直流電動機)14を備えている。
そして、エンジンEのクランクシャフト(出力軸)15
のクランクプーリ(Vプーリ)16には、エンジン補機
に回転動力を伝達するための多段式のVベルト17が掛
け渡されている。ウォータポンプ5は、ベルト(図示せ
ず)を介してエンジンEのクランクシャフト15に駆動
連結され、冷却水回路4中に冷却水を循環させる部品で
ある。
【0019】フロントヒータ回路6は、本発明の第1循
環回路に相当する回路で、上流端が出口流路4aに接続
され、下流端が入口流路4bに接続されている。このフ
ロントヒータ回路6は、エンジンEのウォータジャケッ
ト11で温められた冷却水をフロントヒータ23に流
し、再度エンジンEに戻す前席側ヒータ回路である。
【0020】リヤヒータ回路7は、本発明の第2循環回
路に相当する回路で、上流端が出口流路4aに接続さ
れ、下流端が入口流路4bに接続され、フロントヒータ
回路6に並列接続されている。このリヤヒータ回路7
は、エンジンEのウォータジャケット11で温められた
冷却水をウォータバルブ18およびリヤヒータ33に順
に流し、再度エンジンEに戻す後席側ヒータ回路であ
る。ウォータバルブ18は、エアコン制御装置により開
度が調節され、開度に応じてリヤヒータ33に供給され
る冷却水の流量を調節することによりリヤヒータ33の
放熱量を制御する。このウォータバルブ18はなくても
良い。
【0021】次に、ビスカスヒータ8を図1ないし図4
に基づいて簡単に説明する。ここで、図2はエンジンE
と動力伝達装置とビスカスヒータ8を示した図で、図3
はビスカスヒータ8とビスカスクラッチ10を示した図
で、図4はビスカスヒータ8を示した図である。
【0022】ビスカスヒータ8は、本発明の剪断発熱器
に相当する部品で、エンジンEの回転動力を各エンジン
補機に伝達する動力伝達装置9を介してエンジンEに駆
動連結され、エンジンEの出口流路4aを通過する冷却
水を加熱する暖房補助熱源である。このビスカスヒータ
8は、エンジンEのウォータジャケット11の冷却水出
口よりも下流側に接続され、フロントヒータ回路6とリ
ヤヒータ回路7の上流側に直列に接続されている。な
お、ビスカスヒータ8の構造は後述する。
【0023】動力伝達装置9は、図1ないし図4に示し
たように、エンジンEのクランクシャフト15に取り付
けられたクランクプーリ16に掛け渡された多段式のV
ベルト17と、このVベルト17が掛け渡されるコンプ
レッサの電磁クラッチ(以下エアコンクラッチと呼ぶ)
30と、Vベルト17にエアコンクラッチ30(のVプ
ーリ19)と共掛けされたビスカスヒータ8の電磁クラ
ッチ(以下ビスカスクラッチと呼ぶ)10等を有してい
る。
【0024】このうちビスカスクラッチ10は、図3に
示したように、通電されると起磁力を発生する電磁コイ
ル41、エンジンEによって回転駆動されるロータ4
2、電磁コイル41の起磁力によってロータ42に吸着
するアーマチャ43、このアーマチャ43に板ばね44
を介して連結され、ビスカスヒータ8のシャフト39に
回転動力を与えるインナーハブ45等から構成されたク
ラッチ手段である。
【0025】電磁コイル41は、絶縁皮膜を施した導電
線を巻回したもので、鉄等の磁性材料で形成されたステ
ータ46内に収容され、エポキシ系樹脂によってステー
タ46内にモールド固定されている。なお、ステータ4
6は、ビスカスヒータ8のハウジング40の前面に固定
されている。ロータ42は、外周にVベルト17(図1
および図2参照)が掛け渡されるVプーリ47が溶接等
の接合手段により接合され、Vベルト17を介して伝達
されたエンジンEの回転動力によって常時回転する回転
体(ビスカスクラッチ10の入力部)である。また、ロ
ータ42は、鉄等の磁性材料により断面コの字形状に形
成された第1摩擦部材であって、内周側に設けたベアリ
ング48を介してビスカスヒータ8のハウジング40の
外周に回転自在に支持されている。
【0026】アーマチャ43は、ロータ42の円環板形
状の摩擦面に軸方向のエアギャップ(例えば0.5mm
の隙間)を隔てて対向する円環板形状の摩擦面を有し、
鉄等の磁性材料で円環板形状に形成された第2摩擦部材
である。なお、アーマチャ43は、電磁コイル41の起
磁力によりロータ42の摩擦面に吸着(係合)されると
ロータ42からエンジンEの回転動力が伝達される。板
ばね44は、外周側がアーマチャ43にリベット等の固
定手段により固定され、内周側がインナーハブ45にリ
ベット等の固定手段により固定されている。この板ばね
44は、電磁コイル41の通電停止時にアーマチャ43
をロータ42の摩擦面から離脱(解放)させる方向(図
示左方向)へ変位させて初期位置に戻す弾性部材であ
る。インナーハブ45は、入力側が板ばね44を介して
アーマチャ43に駆動連結し、出力側がビスカスヒータ
8のシャフト39にスプライン嵌合により駆動連結した
ビスカスクラッチ10の出力部である。
【0027】ビスカスヒータ8は、図3および図4に示
したように、Vベルト17およびビスカスクラッチ10
を介してエンジンEの回転動力が与えられるシャフト3
9、このシャフト39を回転自在に支持するハウジング
40、このハウジング40の内部空間を発熱室50と冷
却水路51とに2分割するセパレータ52、およびハウ
ジング40内に回転可能に配されたロータ53等から構
成されている。シャフト39は、ビスカスクラッチ10
のインナーハブ45にボルト等の締結部材54により締
め付け固定され、アーマチャ43と一体的に回転する入
力軸である。このシャフト39は、ベアリング55およ
びシール材56を介してハウジング40の内周に回転自
在に支持されている。なお、シール材56には高粘性流
体の漏れを防ぐオイルシールが利用されている。
【0028】ハウジング40は、アルミニウム合金等の
金属部材よりなり、後端部に円環板形状のカバー57を
ボルトやナット等の締結部材58により締め付け固定し
ている。なお、ハウジング40とカバー57との接合面
には、セパレータ52およびシール材59が装着されて
いる。そのシール材59には高粘性流体の漏れを防ぐO
リングが利用されている。セパレータ52は、アルミニ
ウム合金等の熱伝導性に優れた金属部材よりなり、外周
部がハウジング40の円筒状部とカバー57の円筒状部
とに挟み込まれた仕切り部材である。セパレータ52の
前端面とハウジング40の後端面との間には、剪断力が
作用すると発熱する高粘性流体(例えば高粘性シリコン
オイル等)が封入された発熱室50が形成されている。
【0029】そして、セパレータ52の後端面とカバー
57の内部には、外部と液密的に区画され、エンジンE
を冷却する冷却水が還流する冷却水路51が形成されて
いる。さらに、セパレータ52の下方側の後端面には、
高粘性流体の熱を冷却水に効率良く伝達するための略円
弧形状のフィン部52aが多数一体成形されている。な
お、フィン部52aの代わりにセパレータ52の後端面
を凸凹にしたり、コルゲートフィンや微細ピンフィン等
の熱伝達促進部材をカバー57の外壁面に設けたりして
も良い。また、セパレータ52とロータ53との間でラ
ビリンスシールを形成して、そのラビリンスシールを発
熱室50としても良い。そのセパレータ52の後端面か
らは、冷却水路51を出口流路4aの上流側に連通する
上流側水路51aと出口流路4aの下流側に連通する下
流側水路51bとに区画するように仕切り壁52bが膨
出形成されている。そして、カバー57の仕切り壁52
b付近の外壁部には、冷却水路51内に冷却水を流入さ
せる入口側冷却水配管57a、および冷却水路51より
冷却水を流出させる出口側冷却水配管57bが接続され
ている。なお、ビスカスヒータ8の入口側冷却水配管5
7aは、ウォータジャケット11の冷却水出口の直後に
連結されている。
【0030】ロータ53は、発熱室50内に回転可能に
配され、シャフト39の後端部の外周に固定されてい
る。このロータ53の外周面または両側壁面には、複数
の溝部(図示せず)が形成され、隣設する溝部間に突起
部が形成されている。そして、ロータ53は、シャフト
39にエンジンEの回転動力が与えられるとシャフト3
9と一体的に回転して発熱室50内に封入されている高
粘性流体に剪断力を作用させる。
【0031】ここで、エアコン制御装置は、ビスカスヒ
ータ8の作動を指令するビスカススイッチ(図示せ
ず)、および冷却水回路4内の冷却水温を検出する冷却
水温センサ(図示せず)等を有し、ビスカススイッチが
ONで、且つ冷却水温センサで検出した冷却水温が設定
冷却水温以下の低温の場合に、ビスカスクラッチ10を
ONしてビスカスヒータ8を作動させる。また、ビスカ
ススイッチがONでも、冷却水温センサで検出した冷却
水温が設定冷却水温(設定値)以上の高温の場合には、
ビスカスクラッチ10をOFFしてビスカスヒータ8の
作動を停止する。具体的には、設定冷却水温としては、
設定冷却水温(例えば80℃)と設定冷却水温(例えば
70℃)とでヒステリシスを持たせており、この設定冷
却水温以上の高温のときにビスカスクラッチ10をOF
Fし、この設定冷却水温以下の低温のときにビスカスク
ラッチ10をONする。なお、ヒステリシスを設けなく
ても良い。
【0032】また、ビスカスヒータ8の発熱能力は発熱
室50内に封入された粘性流体の粘性係数により予め任
意に設定することができる。すなわち、粘性係数の高い
粘性流体程、ロータ53の回転により作用する剪断力が
大きくなるため、ビスカスヒータ8の発熱能力が高くな
り、エンジンEの負荷および燃料消費率が大きくなる。
一方、粘性係数の低い粘性流体程、ロータ53の回転に
より作用する剪断力が小さくなるため、ビスカスヒータ
8の発熱能力が低くなり、エンジンEの負荷および燃料
消費率が小さくなる。
【0033】〔第1実施形態の作用〕次に、本実施形態
の車両用空気調和装置1の作動を図1ないし図4に基づ
いて簡単に説明する。
【0034】イグニッションスイッチをONすることに
よりスタータ14が通電され、エンジンEが始動する。
そして、エンジンEが始動することにより、クランクシ
ャフト15が回転し、Vベルト17を介してロータ42
にエンジンEの回転動力が伝達される。このとき、車両
の前席側の乗員によってビスカススイッチが投入され、
さらに前席側空調ゾーンの暖房が指示され、且つ車両の
後席側の乗員によって後席側空調ゾーンの暖房が指示さ
れると、エンジンEのウォータジャケット11内で温め
られた冷却水は、ウォータポンプ5の作用によりウォー
タジャケット11の冷却水出口より吐出される。
【0035】このとき、ビスカスクラッチ10が通電
(ON)されてビスカスヒータ8がエンジンEにベルト
駆動されている場合には、電磁コイル41の起磁力によ
ってアーマチャ43がロータ42の摩擦面に吸着し、エ
ンジンEの回転動力がインナーハブ45およびシャフト
39に伝達される。そして、シャフト39と一体的にロ
ータ53が回転するので、発熱室50内の高粘性流体に
剪断力が作用することにより、高粘性流体が発熱する。
これにより、ウォータジャケット11の冷却水出口より
吐出された冷却水は、出口流路4aの上流側を通ってビ
スカスヒータ8の冷却水路51内に流入し、ビスカスヒ
ータ8の冷却水路51を通過する際に、フィン部52a
を介して粘性流体の発生熱を吸熱することにより加熱さ
れる。
【0036】そして、このビスカスヒータ8で更に加熱
された冷却水は、出口流路4aの下流側の分岐点からフ
ロントヒータ回路6およびリヤヒータ回路7にそれぞれ
送り込まれる。また、ビスカスクラッチ10の通電が停
止(OFF)されてビスカスヒータ8がエンジンEにベ
ルト駆動されていない場合には、ウォータジャケット1
1の冷却水出口より吐出された冷却水は、ビスカスヒー
タ8の冷却水路51を単なる通路として通過した後に、
フロントヒータ回路6およびリヤヒータ回路7に送り込
まれる。
【0037】そして、フロントヒータ回路6内に導入さ
れた冷却水は、フロントヒータ23内に流入し、このフ
ロントヒータ23内を通過する際に、フロントファン2
2によってフロントダクト21内を流れる空気を加熱す
る。ここで、フロントヒータ23で加熱された空気は、
主にフロントフット吹出口25cから車室内の前席側空
調ゾーン内に吹き出されて、車室内の前席側空調ゾーン
が暖房される。
【0038】一方、リヤヒータ回路7内に導入された冷
却水は、リヤヒータ33内に流入し、このリヤヒータ3
3内を通過する際に、リヤファン32によってリヤダク
ト31内を流れる空気を加熱する。ここで、リヤヒータ
33で加熱された空気は、リヤフット吹出口35から車
室内の後席側空調ゾーン内に吹き出されて、車室内の後
席側空調ゾーンが暖房される。
【0039】〔第1実施形態の効果〕以上のように、本
実施形態の車両用空気調和装置1は、エンジンEの発熱
量が少なくて冷却水をエンジンEのウォータジャケット
11で充分に温めることができないディーゼルエンジン
車の場合でも、例えば0.3kW〜5kWの熱量のビス
カスヒータ8で得られた上昇分の熱量によって、フロン
トヒータ23およびリヤヒータ33に供給される冷却水
温を所定冷却水温(例えば80℃)に上昇させることが
できる。これにより、仮に渋滞走行中でエンジンEがア
イドリング回転速度で運転されていても、フロントヒー
タ23およびリヤヒータ33の放熱量が大きくなること
によって、車室内の前席側空調ゾーンおよび後席側空調
ゾーンの暖房能力の不足を補うことができる。
【0040】そして、ビスカスヒータ8のロータ53を
回転駆動するエンジンEの駆動トルクの上昇によりエン
ジンEの負荷が増大し、エンジンEの排熱量が大きくな
る。それによって、フロントヒータ23およびリヤヒー
タ33に供給される冷却水の温度が上昇することによ
り、フロントヒータ23およびリヤヒータ33の放熱量
も増大するので、車室内全体の暖房能力を向上できる。
【0041】また、本実施形態では、エンジンEのウォ
ータジャケット11の冷却水出口付近、つまり出口流路
4aの途中にビスカスヒータ8を設置しているので、リ
ヤヒータ回路7の途中にビスカスヒータ8を設置したも
のと比較して、リヤヒータ回路7の通水抵抗の増大を防
止できる。それによって、フロントヒータ回路6の通水
抵抗に対するリヤヒータ回路7の通水抵抗の増大を抑制
できるため、フロントヒータ回路6を循環する冷却水の
流量に対してリヤヒータ回路7を循環する冷却水の流量
が極度に減少することを防止できる。したがって、前席
側空調ゾーンの暖房能力に対して後席側空調ゾーンの暖
房能力が極度に低下するという不具合を解消できる。
【0042】〔第2実施形態〕図5は本発明の第2実施
形態を示したもので、車両用空気調和装置の冷却水回路
を示した図である。
【0043】本実施形態では、ビスカスヒータ8の入口
側冷却水配管を、フロントヒータ回路6の下流部および
リヤヒータ回路7の下流部に連結し、ビスカスヒータ8
の出口側冷却水配管を、エンジンEのウォータジャケッ
ト11の冷却水入口の直前であるウォータポンプ5の吸
入口の直前、つまりエンジンEの入口流路4bの途中に
連結している。この場合も、ビスカスヒータ8をエンジ
ンEによりベルト駆動すると、冷却水回路4中を循環す
る冷却水の冷却水温が、ビスカスヒータ8で得られた上
昇分の熱量によって上昇するため、ビスカスヒータ8を
設けない、従来の冷却水回路と比較して、フロントヒー
タ23およびリヤヒータ33の放熱量が大きくなり、車
室内の前席側空調ゾーンおよび後席側空調ゾーンの暖房
能力を向上することができる。
【0044】また、本実施形態では、ビスカスヒータ8
で加熱した高温の冷却水をエンジンEのウォータジャケ
ット11内に吸入することができるので、特に外気温が
低い冬期の早朝のときにエンジンEをスタータ14によ
り始動してエンジンEを暖機する際に、急速に冷却水温
が立ち上がることになる。これにより、エンジンEの暖
機を速やかに行うことができるので、エンジンEの燃料
消費量を軽減することができる。
【0045】〔第3実施形態〕図6は本発明の第3実施
形態を示したもので、車両用空気調和装置の冷却水回路
を示した図である。
【0046】本実施形態の冷却水回路4は、ビスカスヒ
ータ8にエンジンEの冷却水を循環させる出口流路4a
と、フロントヒータ23にエンジンEの冷却水を循環さ
せるフロントヒータ回路(第1循環回路)6と、ウォー
タバルブ18およびリヤヒータ33にエンジンEの冷却
水を循環させるリヤヒータ回路(第2循環回路)7と、
ラジエータ61にエンジンEの冷却水を循環させるラジ
エータ回路(第3循環回路)62と、エンジンEの冷却
水をラジエータ61から迂回させるバイパス回路(第4
循環回路)63とを備えている。なお、図6に破線で示
したように、エンジンEの入口流路4bの途中にビスカ
スヒータ8を設置しても良い。
【0047】上記のうちラジエータ61は、内部に流入
した冷却水を冷却ファン(図示せず)により送られる冷
却風や車両の走行風によって冷却する熱交換器である。
また、フロントヒータ回路6とリヤヒータ回路7とラジ
エータ回路62とバイパス回路63は、各々が並列接続
されている。なお、バイパス回路63には、エンジンE
の冷却水の温度(冷却水温)が所定温度(例えば60
℃)以下の時にバイパス回路63を開くサーモスタット
64が接続されている。本実施形態も、第1実施形態と
同様な作用および効果を備える。
【0048】〔第4実施形態〕図7は本発明の第4実施
形態を示したもので、車両用空気調和装置の冷却水回路
を示した図である。
【0049】本実施形態では、エンジンEを前席下部に
搭載するミッドシップ車の冷却水回路4の例を示してい
る。そして、ビスカスヒータ8の入口側冷却水配管57
aおよび出口側冷却水配管57bを、エンジンEのウォ
ータジャケット11の冷却水出口とフロントヒータ回路
6の上流部およびリヤヒータ回路7の上流部との間、つ
まりエンジンEの出口流路4aの途中に連結している。
なお、ビスカスヒータ8の入口側冷却水配管57aおよ
び出口側冷却水配管57bを、フロントヒータ回路6の
下流部およびリヤヒータ回路7の下流部とウォータポン
プ5の吸入口との間、つまりエンジンEの入口流路4b
の途中に連結しても良い。そして、ビスカスヒータ8の
冷却水路を迂回するバイパス水路65およびバイパス水
路65を開閉する電磁弁(開閉弁)66を設けている。
これにより、ビスカスヒータ8を使用しないときの、冷
却水回路4の通水抵抗を低減できる。
【0050】そして、本実施形態のサーモスタット64
は、ラジエータ回路62とバイパス回路63とが交差す
る冷却水通路に設けられ、エンジンEの冷却水温が第1
所定温度(例えば65℃)以上の時にフロントヒータ回
路6、リヤヒータ回路7およびラジエータ回路62を開
き、バイパス回路63を閉じる。また、エンジンEの冷
却水温が第2所定温度(例えば60℃)以下の時には、
バイパス回路63を開き、フロントヒータ回路6、リヤ
ヒータ回路7およびラジエータ回路62を閉じる。
【0051】そして、本実施形態では、エンジンEの冷
却水温が第1所定温度(例えば65℃)以上の場合に
は、サーモスタット64が開弁することによりフロント
ヒータ回路6、リヤヒータ回路7およびラジエータ回路
62が開かれ、エンジンEの冷却水温が第2所定温度
(例えば60℃)以下の場合には、サーモスタット64
が閉弁することによりバイパス回路63が開かれること
になり、エンジンEの冷却水温度が低温のときの放熱量
を抑えることにより、エンジンEの冷却水温を速やかに
上昇させることができる。
【0052】〔第5実施形態〕図8および図9は本発明
の第5実施形態を示したもので、ビスカスヒータとビス
カスクラッチを示した図である。
【0053】本実施形態のビスカスヒータ8は、ビスカ
スクラッチ10を介してエンジンEの回転動力が伝達さ
れるシャフト70と、このシャフト70を回転自在に支
持する分割型のハウジング71と、このハウジング71
内で固定されたケース72と、このケース72内に回転
自在に配されたロータ73等から構成されている。シャ
フト70は、ベアリング55およびシール材56a、5
6bを介してハウジング71のベアリングボックス77
の内周およびケース72の略中央部に回転自在に収容さ
れている。なお、シール材56aはOリングで、シール
材56bはオイルシールである。ハウジング71は、ア
ルミニウム合金等の金属部材よりなり、略碗形状のフロ
ント側ハウジング71aと円環板形状のリヤ側ハウジン
グ71bとからなり、両者はボルトやナット等の締結部
材により締め付け固定されている。なお、フロント側ハ
ウジング71aとリヤ側ハウジング71bとの接合面に
は、シール材(図示せず)が装着されている。
【0054】また、ハウジング71の上部および下部に
は、車両の固定部材にボルトやナット等の締結部材によ
り取り付けるための取付ステー78が一体的に設けられ
ている。この取付ステー78には、締結部材が挿入され
る貫通孔78aが形成されている。そして、ハウジング
71の内部には、エンジンEの冷却水が還流する冷却水
路79が形成されている。さらに、ハウジング71は、
冷却水路79を上流側と下流側とに区画する仕切り部9
0付近の側壁に、入口側冷却水配管91および出口側冷
却水配管92が接続されている。なお、入口側冷却水配
管91および出口側冷却水配管92と冷却水路79の入
口ポート79aおよび出口ポート79bとの間には、シ
ール材(図示せず)が装着されている。
【0055】ケース72は、アルミニウム合金等の熱伝
導性に優れた金属部材よりなり、外周面がハウジング7
1の内周面に溶接等の接合手段を用いて部分的に接合さ
れている。また、ケース72の内部には、高粘性流体が
封入された発熱室93が形成されている。そして、ケー
ス72の両側の外壁面には、板状フィン72aが多数一
体成形されている。
【0056】〔他の実施形態〕本実施形態では、フロン
トエアコン2をエアミックス温度コントロール方式で温
調し、リヤヒータ装置3をリヒート式温度コントロール
方式で温調するようにしたが、フロントエアコン2をリ
ヒート式温度コントロール方式または流調式温度コント
ロール方式で温調し、リヤヒータ装置3をエアミックス
温度コントロール方式で温調するようにしても良い。
【0057】本実施形態では、前席側空調ユニット等の
第1空調ユニットとして冷暖房が可能なフロントエアコ
ン2を採用したが、第1空調ユニットとして暖房のみが
可能なフロントヒータ装置を採用しても良い。また、本
実施形態では、後席側空調ユニット等の第2空調ユニッ
トとして暖房のみが可能なリヤヒータ装置3を採用した
が、第2空調ユニットとして冷暖房が可能なリヤエアコ
ンを採用しても良い。
【0058】本実施形態では、本発明を、車両の前席側
空調ゾーンと後席側空調ゾーンとを暖房するデェアルエ
アコンに適用したが、本発明を、車両の右座席(運転
席)側空調ゾーンと左座席(助手席)側空調ゾーンとを
暖房するバス車両や乗用車等の車両用暖房装置に適用し
ても良い。また、本実施形態では、暖房補助熱源として
ビスカスヒータ8のみを使用したが、ビスカスヒータ8
の他に、燃焼式ヒータ、水冷式オルタネータ、電気ヒー
タ、PTCヒータ等の暖房補助熱源を併用しても良い。
【0059】本実施形態では、エンジンEによりビスカ
スヒータ8をベルト駆動したが、暖房主熱源であるエン
ジンEと別途搭載されたエンジンによりビスカスヒータ
8をベルト駆動しても良い。また、ビスカスクラッチ1
0を廃止して、エンジンEにより直接ビスカスヒータ8
をベルト駆動したり、クランクシャフト15にビスカス
ヒータ8を直結駆動しても良い。さらに、エンジンEの
代わりに、電動モータや空冷式のエンジン等の他の駆動
源によりビスカスヒータ8を回転駆動しても良い。
【0060】本実施形態では、本発明を、エンジンEを
車両の前部に搭載するフロントエンジン車や、エンジン
Eを前席下部に搭載するミッドシップ車に適用したが、
エンジンEを車室とリヤアクスルとの間に搭載するミッ
ドシップエンジン車や、エンジンEを車両の後部に搭載
するリヤエンジン車に適用しても良い。この場合には、
エンジンEからフロントヒータ23とリヤヒータ33ま
での流路長を略同一長さとしたり、エンジンEからフロ
ントヒータ23までの流路長よりもエンジンEからリヤ
ヒータ33までの流路長を短くすることもできる。
【0061】本実施形態では、ビスカスヒータ8の作動
開始を指示する作動指示手段としてビスカススイッチ、
冷却水温センサおよびエアコン制御装置を設けたが、作
動指示手段として温度調節レバーやヒータスイッチの操
作状態に応じてビスカスヒータ8の作動開始を指示する
ようにしても良い。また、ビスカスヒータ8をベルト駆
動する時に、エンジンEがアイドリング回転速度の場合
に、通常のアイドリング回転速度よりも増速側の設定回
転速度に変更しても良い。
【0062】本実施形態では、第1吹出口としてフロン
トフット吹出口25cを使用したが、第1吹出口として
デフロスタ吹出口25aを使用しても良い。この場合
に、エンジンEの始動直後にビスカスヒータ8のベルト
駆動も開始することにより、フロントヒータ回路6を循
環する冷却水の温度が急速に上昇する。したがって、冬
期の早朝のエンジンEの始動時にフロントガラスの着氷
を早期に除去でき、且つフロントガラスの防曇性能も向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空気調和装置の冷却水回路を示した構成
図である(第1実施形態)。
【図2】エンジンと動力伝達装置とビスカスヒータを示
した概略図である(第1実施形態)。
【図3】ビスカスクラッチとビスカスヒータを示した断
面図である(第1実施形態)。
【図4】ビスカスヒータを示した断面図である(第1実
施形態)。
【図5】車両用空気調和装置の冷却水回路を示した構成
図である(第2実施形態)。
【図6】車両用空気調和装置の冷却水回路を示した構成
図である(第3実施形態)。
【図7】車両用空気調和装置の冷却水回路を示した構成
図である(第4実施形態)。
【図8】ビスカスクラッチとビスカスヒータを示した断
面図である(第5実施形態)。
【図9】ビスカスヒータを示した断面図である(第5実
施形態)。
【符号の説明】
E エンジン 1 車両用空気調和装置(車両用暖房装置) 4 冷却水回路 6 フロントヒータ回路(第1循環回路) 7 リヤヒータ回路(第2循環回路) 8 ビスカスヒータ(剪断発熱器) 9 動力伝達装置 10 ビスカスクラッチ 21 フロントダクト(第1空調ダクト) 22 フロントファン(第1送風機) 23 フロントヒータ(第1加熱用熱交換器) 25c フロントフット吹出口(第1吹出口) 31 リヤダクト(第2空調ダクト) 32 リヤファン(第2送風機) 33 リヤヒータ(第2加熱用熱交換器) 35 リヤフット吹出口(第2吹出口) 50 発熱室 53 ロータ 61 ラジエータ 62 ラジエータ回路(第3循環回路) 63 バイパス回路(第4循環回路) 64 サーモスタット 73 ロータ 93 発熱室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)エンジンから冷却水を流出させる出
    口流路と、 (b)前記エンジンに冷却水を戻す入口流路と、 (c)前記出口流路から流入した冷却水を、第1加熱用
    熱交換器に流し、前記入口流路に戻す第1循環回路と、 (d)この第1循環回路に並列接続され、前記出口流路
    から流入した冷却水を、第2加熱用熱交換器に流し、前
    記入口流路に戻す第2循環回路と、 (e)前記出口流路または前記入口流路に設置され、 回転動力が加わると回転するロータ、およびこのロータ
    に回転動力が加わると剪断力が作用されて熱を発生する
    粘性流体を内部に収納した発熱室を有し、この発熱室内
    の粘性流体の発生熱により冷却水を加熱する剪断発熱器
    とを備えた車両用暖房装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用暖房装置におい
    て、 前記第1加熱用熱交換器で加熱された空気を、車室内の
    第1空調ゾーンに向けて吹き出す第1吹出口を有する第
    1空調ダクトと、 前記第2加熱用熱交換器で加熱された空気を、前記第1
    空調ゾーンと異なる車室内の第2空調ゾーンに向けて吹
    き出す第2吹出口を有する第2空調ダクトと、 前記第1空調ダクト内において前記第1空調ゾーンに向
    かう空気流を発生させる第1送風機と、 前記第2空調ダクト内において前記第2空調ゾーンに向
    かう空気流を発生させる第2送風機とを備えたことを特
    徴とする車両用暖房装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の車両用暖
    房装置において、 前記第1加熱用熱交換器および前記第2加熱用熱交換器
    に並列接続され、前記エンジンで温められた冷却水を、
    ラジエータに流し、再度前記エンジンに戻す第3循環回
    路と、 前記エンジンから流出した冷却水を、前記第1加熱用熱
    交換器、前記第2加熱用熱交換器および前記ラジエータ
    を迂回させて再度前記エンジンに戻す第4循環回路と、 前記エンジンの冷却水の温度が所定温度以上の時に、前
    記第1循環回路、前記第2循環回路および前記第3循環
    回路を開き、前記エンジンの冷却水の温度が所定温度以
    下の時に、前記第4循環回路を開くサーモスタットとを
    備えたことを特徴とする車両用暖房装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の車両用暖房装置において、 前記剪断発熱器のロータは、前記エンジンから回転動力
    が伝達されることを特徴とする車両用暖房装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016013094A1 (ja) * 2014-07-24 2016-01-28 日産自動車株式会社 排熱回収システム
JP2016513041A (ja) * 2013-02-28 2016-05-12 ヴァレオ システム テルミク 車両用暖房回路の電気ヒーター
WO2018016902A1 (ko) * 2016-07-22 2018-01-25 한온시스템 주식회사 차량용 공조 시스템 및 그 제어방법

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