JPH1036484A5 - - Google Patents

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JPH1036484A5 JP1996197479A JP19747996A JPH1036484A5 JP H1036484 A5 JPH1036484 A5 JP H1036484A5 JP 1996197479 A JP1996197479 A JP 1996197479A JP 19747996 A JP19747996 A JP 19747996A JP H1036484 A5 JPH1036484 A5 JP H1036484A5
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Description

【発明の名称】エポキシ樹脂の精製方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】加水分解性塩素を含有するエポキシ樹脂を、ケトン類若しくは芳香族炭化水素類、一価アルコール及び相関移動触媒の存在下に、水酸化カリウム水溶液で処理することを特徴とするエポキシ樹脂の精製方法。
【請求項2】加水分解性塩素を含有するエポキシ樹脂を、ケトン類若しくは芳香族炭化水素類、一価アルコール及び相関移動触媒の存在下に、水酸化カリウム水溶液と20〜120℃の温度条件で反応させる請求項1記載の精製方法。
【請求項3】加水分解性塩素を含有するエポキシ樹脂が、加水分解性塩素含有率0.04〜2.0重量%のものである請求項1又は2記載の精製方法。
【請求項4】加水分解性塩素を含有するエポキシ樹脂が、活性水素化合物と、エピハロヒドリンとを、アルカリ触媒の存在下に反応し、次いで未反応のエピハロヒドリンを除去して得られるエポキシ樹脂粗生成物である請求項1、2又は3記載のエポキシ樹脂の精製方法。
【請求項5】活性水素化合物が、ノボラック樹脂類、多官能型ナフトール類、脂環式構造含有フェノール類である請求項4記載の精製方法。
【請求項6】ケトン類が、メチルイソブチルケトン又はメチルエチルケトンである請求項1〜5の何れか1つに記載の精製方法。
【請求項7】芳香族炭化水素類が、トルエン又はキシレンである請求項1〜6記載の何れか1つに記載の精製方法。
【請求項8】一価アルコールが、イソブタノール又はイソプロパノールである請求項1〜7の何れか1つに記載の精製方法。
【請求項9】相関移動触媒が、第4級オニウム塩である請求項1〜8の何れか1つに記載の精製方法。
【請求項10】水酸化カリウム水溶液の使用量が、加水分解性塩素原子を含有するエポキシ樹脂中の加水分解性塩素量1当量に対して、1.0〜10.0当量となる範囲である請求項1〜9の何れか1つに記載の精製方法。
【請求項11】水酸化カリウム水溶液の濃度が、1.0〜50.0重量%である請求項10記載の精製方法。
【請求項12】ケトン類又は芳香族炭化水素類と一価アルコールとの使用割合が、(ケトン類又は芳香族炭化水素類)/一価アルコールの重量比で5/95〜95/5である請求項1〜11の何れか1つに記載のエポキシ樹脂の精製方法。
【請求項13】ケトン類若しくは芳香族炭化水素類及び一価アルコールとの使用量の合計が、加水分解性塩素を含有するエポキシ樹脂100部に対して、100〜550重量部である請求項項1〜12の何れか1つに記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として高い信頼性の要求される電気・電子部品分野、特に電子部品封止材、電気積層板等の材料として有用なエポキシ樹脂精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常フェノール類などの活性水素を含有する化合物とエピハロヒドリンを、触媒の存在下で反応させて得られるエポキシ樹脂は、硬化剤により架橋硬化させ耐熱性、接着性、耐薬品性、電気特性、機械特性等に優れる電子及び電気部品用材料として多く使用されている。
【0003】
特に、これら用途の一つであるIC封止材分野では、その高集積化にともない使用されるエポキシ樹脂の一層の高純度化が要求されている。即ち、フェノール類などの活性水素を含有する化合物とエピハロヒドリンを、触媒の存在下で反応させて得られるエポキシ樹脂は、吸湿により加水分解を受け塩素イオンを遊離する、所謂加水分解性塩素原子並びに有機塩素化合物を不純物として多量に含んでいる。この様なエポキシ樹脂をIC封止材に使用した場合には、高集積度化による回路の微細化により配線の腐食、断線がおきやすくなるという問題があった。
【0004】
そこで、従来よりエポキシ樹脂中の加水分解性塩素量、有機塩素化合物を低減した樹脂が強く要望されている。このような背景下、例えば、特公平6−21150号公報には、フェノール類とエピハロヒドリンとアルカリ金属水酸化物を、アルコール類とケトン類およびまたはエーテル類との存在下で反応させることにより全塩素含有量を低減させる技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特公平6−21150号公報記載の方法を用いても、得られるエポキシ樹脂中の加水分解性塩素量は、今日要求されるレベルに比べ依然として高い水準にあり、硬化物中からの加水分解による塩素イオンの遊離という課題は残されている。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、エポキシ樹脂中の有機塩素分の主要原因となる塩素含有不純物とエポキシ樹脂中の加水分解性塩素量並びに全塩素量を低減し、今日要求される高度の集積化に十分対応し得るICなどの小型電気、電子部品の封止材として有用な高純度のエポキシ樹脂の精製方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の従来の技術に鑑み本発明者らは鋭意検討した結果、加水分解性塩素を含有するエポキシ樹脂を特定の混合精製溶媒存在下、水酸化カリウム水溶液と相関移動触媒を作用させることにより、前述の課題を解決できることを見いだし本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明は、加水分解性塩素を含有するエポキシ樹脂を、ケトン類若しくは芳香族炭化水素類、一価アルコール及び相関移動触媒の存在下に、水酸化カリウム水溶液で処理することを特徴とするエポキシ樹脂の精製方法に関する。
【0009】
【発明の実施の態様】
本発明における加水分解性塩素を含有するエポキシ樹脂とは、エポキシ樹脂製造後精製処理を行った後のものでもよいが、活性水素化合物とエピハロヒドリンとを反応させ、次いで未反応のエピハロヒドリンを除去後得られる粗製エポキシ樹脂であることが本発明の効果がより顕著なものとなり、好ましい。
【0010】
ここで用いられる活性水素化合物は特に限定されないが、例えば、フェノール性水酸基を有するハイドロキノン、レゾルシン、カテコール、ジナフトール等の2価のフェノール類、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ビスフェノールAD、テトラブロモビスフェノールA等のビスフェノール類、ビフェノール、テトラメチルビフェノール等のビフェノール類、フェノールノボラック、クレゾールノボラック、ビスフェノールAノボラック、ビスフェノールFノボラック等のフェノール類とホルムアルデビドから得るノボラック樹脂類、モノナフトールノボラック、ジナフトールノボラック等のナフトールノボラック樹脂類、ビス−(2,7−ジヒドロキシナフチル)−1,1−メタン、(2−ヒドロキシナフチル)−1−(2,7−ジヒドロキシナフチル)−1−メタン、ビス−(2−ヒドロキシナフチル)−1,1−メタン等の多官能型ナフトール類、フェノール、クレゾール、ビスフェノール類及びナフトール類とジシクロペンタジエン等不飽和脂環式炭化水素等との縮合物である脂環式構造含有フェノール類等が挙げられる。
【0011】
これらの中でも特に、耐熱性、耐水性、機械強度等の特性に優れる点からノボラック樹脂類、多官能型ナフトール類、脂環式構造含有フェノール類が好ましく、特にクレゾールノボラック、ジナフトール、ナフトールノボラック樹脂、ジシクロペンタジエン−フェノール重付加物が好ましい。
【0012】
一方、上記活性水素化合物と反応させるエピハロヒドリンとしては、例えばエピクロルヒドリン、エピブロモヒドリン、β−メチルエピクロルヒドリン等が挙げられるが、なかでも工業的に有利である点からエピクロルヒドリン又はβ−メチルエピクロルヒドリンが好ましい。
【0013】
活性水素化合物とエピハロヒドリンとを反応させ、次いで未反応のエピハロヒドリンを除去後得られる粗製エポキシ樹脂は、加水分解性塩素量を0.5重量%以上の割合で含有するものであることが、本発明の効果が一層顕著なものとなる。
【0014】
本発明は、この様な加水分解性塩素を含有するエポキシ樹脂を、ケトン類若しくは芳香族炭化水素類、一価アルコール及び相関移動触媒の存在下に、水酸化カリウム水溶液で処理するものであり、即ち、精製用の混合溶媒としてとケトン類又は芳香族炭化水素類と一価アルコールとを選択することで特に効率よくエポキシ樹脂の精製が可能となり、加水分解性塩素量の低減が達成されるものである。
【0015】
ここで用いるケトン類としては、特に限定される物でないが、なかでも反応系内からの除去、油水分離性、樹脂溶解性及び目的とする加水分解性塩素量の低減効果から前者の例としてはメチルイソブチルケトン、メチルエチルケトンが挙げられ、一方、同様の理由から芳香族炭化水素類としてはトルエン又はキシレンが挙げられる。
【0016】
また、一価アルコールとしては、メタノール、エタノール、n−ブタノール、ターシャルブタノール、イソブタノール、n−プロパノール、イソプロパノール等があげられるが、イソブタノール、イソプロパノールが好ましい。
【0017】
ここで、ケトン類又は芳香族炭化水素類と一価アルコールとの混合割合は5:95〜95:5までの広い範囲にわたって有効であるが、中でも25:75〜50:50が特に好ましい範囲としてあげられる。
【0018】
ここで、相関移動触媒としては、クラウンエーテル、ホスホニウムイオン、アンモニウムイオン類等あげられるがなかでもなかでも工業的に有利な点からトリエチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニウムのハロゲン化物または水酸化物が好ましい。
【0019】
本発明の精製方法は、特にその方法が特定されるものではないが、加水分解性塩素を含有するエポキシ樹脂を、予め上記のケトン類若しくは芳香族炭化水素類及び一価アルコールの混合溶媒に溶解させて樹脂溶液とし、この樹脂溶液に対して、順次水酸化カリウム水溶液と相関移動触媒を加えて反応させもよいし、また、上記加水分解性塩素を含有するエポキシ樹脂と、ケトン類若しくは芳香族炭化水素類と、一価アルコールと、相関移動触媒と、水酸化カリウム水溶液とを同時に混合し、ついで反応を開始させてもよい。
【0020】
反応温度は、特に限定されるものではないが混合溶媒と水が共沸還流状態とならない限りでより高温の条件で処理されることでが好ましく、効果が顕著となる点から、具体的には50〜90℃であることが好ましい。
【0021】
精製溶媒であるケトン類、芳香族炭化水素類及び一価アルコールとの使用量は、特に制限されるものではないが、反応液の粘度低減、水酸化カリウム水溶液との油水分離工程作業および該溶媒除去工程における作業性の点、更に前記混合溶媒による効果が顕著となる点からその合計が、処理すべきエポキシ樹脂100部に対して、100〜550重量部である事が好ましい。
【0022】
水酸化カリウム水溶液の使用量は、特に制限されるものではないが、反応がより迅速に進行し、かつ、精製が容易に行ない得る点から、処理すべきエポキシ樹脂中の残存加水分解性塩素量1当量に対して、1.0〜5.0当量であることが好ましい。更に、水酸化カリウム水溶液の濃度は、特に制限されるものではないが、反応がより迅速に進行し、かつ、本発明の効果がより顕著になる点から、1.0〜50.0重量%である事が好ましい。
【0023】
この様にして精製処理を行い得られるエポキシ樹脂は、従来になく高純度であり、樹脂中の加水分解性塩素量および全塩素量は、著しく低減されており、具体的には加水分解性塩素量が70〜400ppm、全塩素量が250〜800ppmである。
【0024】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0025】
【実施例】
実施例1
温度計、滴下ロート、冷却管、撹拌器を備えた2リットルのフラスコに、オルソクレゾールノボラック樹脂(大日本インキ社製 フェノライト TD−2697軟化点 80℃)220重量部、エピクロルヒドリン594重量部を仕込み、撹拌、溶解させ、40℃に加熱した。その後滴下ロートより、水酸化カリウム48%水溶液225重量部を3時間かけて滴下した。反応は常圧で40℃を保った。滴下終了後30分間撹拌をつづけ、反応を完結させた。その後水を300重量部加え、生成した塩を溶解し撹拌を停止し静置後分液し除いた。次に、エピクロルヒドリン、反応溶媒、水を蒸留回収し、粗生成物を得た。
【0026】
次に粗生成物中の加水分解性塩素量を測定しその量と3.0倍当量の20%水酸化カリウム水溶液と、塩化ベンジルトリエチルアンモニウムを粗生成物に対して1.6重量部を、精製溶媒としてメチルイソブチルケトンを480重量部、イソブタノール48重量部を加え溶解し、60℃で1時間撹拌をした。その後水洗で生成した塩を除き溶媒と水を共沸脱水後、微量に残存する塩を濾過により除去した。その後濾液から溶媒を蒸留回収し加水分解性塩素量を低減したエポキシ樹脂を得た。
【0027】
このエポキシ樹脂(A)について、エポキシ当量、加水分解性塩素、全塩素を求めた。表−1に示す。
【0028】
実施例2
精製溶媒中のイソブタノールをイソプロピルアルコールにした以外は実施例1と同様の操作を行い、エポキシ樹脂(B)を得た。このエポキシ樹脂(B)について、エポキシ当量、加水分解性塩素、全塩素を求めた。表−1に示す。
【0029】
実施例3
精製溶媒中のメチルイソブチルケトンをトルエンにした以外は実施例1と同様の操作を行い、エポキシ樹脂(C)を得た。このエポキシ樹脂(C)について、エポキシ当量、加水分解性塩素、全塩素を求めた。表−1に示す。
【0030】
実施例4
加水分解性塩素量が0.2%,全塩素量が0.3%であり、エポキシ当量が206g/eq、溶融粘度が3.0ps(150ど)であるo−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂300gをメチルイソブチルケトン500gとイソブタノール70gに溶解し、つづいて20%水酸化カリウム水溶液25gと、塩化テトラメチルアンモニウム1.3gを加え、60℃で1時間撹拌をした。その後水洗で生成した塩を除き溶媒と水を共沸脱水後、微量に残存する塩を濾過により除去した。その後濾液から溶媒を蒸留回収し加水分解性塩素量を低減したエポキシ樹脂を得た。このエポキシ樹脂(D)について、エポキシ当量、加水分解性塩素、全塩素を求めた。表−1に示す。
【0031】
実施例5〜7
反応温度を80℃とした以外は、実施例1〜実施例3と同じ操作を行いエポキシ樹脂(E)(F)(G)を得た。このエポキシ樹脂(E)(F)(G)について、エポキシ当量、加水分解性塩素、全塩素を求めた。表−1に示す。
【0032】
実施例8〜10
水酸化カリウム20%水溶液を水酸化カリウム50%とした以外は、実施例1〜実施例3と同じ操作を行いエポキシ樹脂(H)(I)(J)を得た。このエポキシ樹脂(H)(I)(J)について、エポキシ当量、加水分解性塩素、全塩素を求めた。表−1に示す。
【0033】
実施例11〜実施例13
エピクロルヒドリン594重量部をβ−メチルエピクロルヒドリン683重量部とした以外は、実施例1〜実施例3と同じ操作を行いエポキシ樹脂(K)(L)(M)を得た。このエポキシ樹脂(K)(L)(M)について、エポキシ当量、加水分解性塩素量、全塩素量を求めた。表−1に示す。
【0034】
実施例14〜16
ベンジルトリエチルアンモニウムクロライドをベンジルトリエチルアンモニウムヒドロキサイドとした以外は、実施例1〜実施例3と同じ操作を行いエポキシ樹脂(N)(O)(P)を得た。
【0035】
このエポキシ樹脂(N)(O)(P)について、エポキシ当量、加水分解性塩素量、全塩素量を求めた。表−1に示す。
【0036】
実施例17〜19
オルソクレゾールノボラック樹脂220重量部を1,6−ジヒドロキシナフタレン147重量部とした以外は、実施例1〜実施例3と同じ操作を行いエポキシ樹脂(Q)(R)(S)を得た。
【0037】
このエポキシ樹脂(Q)(R)(S)について、エポキシ当量、加水分解性塩素量、全塩素量を求めた。表−1に示す。
【0038】
実施例20〜22
オルソクレゾールノボラック樹脂220重量部をジシクロペンタジエンフェノール樹脂(日本石油化学社製 DPP−600M 軟化点94℃)310重量部とした以外は、実施例1〜実施例3と同じ操作を行いエポキシ樹脂(T)(U)(V)を得た。
【0039】
このエポキシ樹脂(T)(U)(V)について、エポキシ当量、加水分解性塩素、全塩素を求めた。表−2に示す。
【0040】
実施例23〜25
オルソクレゾールノボラック樹脂220重量部をビス−(2,7−ジヒドロキシナフチル)−1−メタン150重量部とした以外は、実施例1〜実施例3と同じ操作を行いエポキシ樹脂(W)(X)(Y)を得た。このエポキシ樹脂(W)(X)(Y)について、エポキシ当量、加水分解性塩素量、全塩素量を求めた。表−2に示す。
【0041】
比較例1
精製溶媒をメチルイソブチルケトンのみとした以外は実施例1と同様の操作を行い、エポキシ樹脂(a)を得た。このエポキシ樹脂(a)について、エポキシ当量、加水分解性塩素量、全塩素量を求めた。表−3に示す。
【0042】
比較例2
精製溶媒をトルエンのみとした以外は実施例1と同様の操作を行い、エポキシ樹脂(b)を得た。このエポキシ樹脂(b)について、エポキシ当量、加水分解性塩素量、全塩素量を求めた。表−3に示す。
【0043】
比較例3
温度計、滴下ロート、冷却管、撹拌器、邪魔板を備えた、下部に分液コック付きの2リットルのセパラブルフラスコに、オルソクレゾールノボラック樹脂120重量部、エピクロルヒドリン650重量部、反応溶媒としてアセトン100重量部、及びイソプロピルアルコール150重量部を仕込、撹拌、溶解させ、60℃に加熱した。その後滴下ロートより、水酸化ナトリウム48%水溶液93重量部を3時間かけて滴下した。反応は常圧で60℃を保った。滴下終了後30分間撹拌をつづけ、反応を完結させた。次に、エピクロルヒドリン、反応溶媒、水を蒸留回収した。得られた粗樹脂中にメチルイソブチルケトン260重量部加え溶解し、生成した塩を濾過し除いた。つぎに粗樹脂の加水分解性塩素量を測定しその量と当量の48%水酸化ナトリウム水溶液を加え、90℃、2時間撹拌をした。その後水洗により生成した塩を除き、メチルイソブチルケトンと水を共沸脱水後微量に残存する塩を濾過により除去した。その後濾液からメチルイソブチルケトンを蒸留回収しエポキシ樹脂を得た。このエポキシ樹脂(c)について、エポキシ当量、加水分解性塩素、全塩素を求めた。表−3に示す。
【0044】
比較例4
反応溶媒のアセトンをジイソプルピルエーテルとした以外は、比較例3と同じ操作を行い、エポキシ樹脂(d)を得た。
【0045】
このエポキシ樹脂(d)について、エポキシ当量、加水分解性塩素量、全塩素量を求めた。表−3に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、樹脂中の加水分解性塩素量並びに全塩素量を著しく低減でき、従来になく極めて高純度で、特にIC封止材として今日要求される高集積化に十分対応し得るエポキシ樹脂を提供できる。
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