JPH1038681A - ストリーク管の掃引方法および掃引装置 - Google Patents

ストリーク管の掃引方法および掃引装置

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JPH1038681A
JPH1038681A JP8190897A JP19089796A JPH1038681A JP H1038681 A JPH1038681 A JP H1038681A JP 8190897 A JP8190897 A JP 8190897A JP 19089796 A JP19089796 A JP 19089796A JP H1038681 A JPH1038681 A JP H1038681A
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J31/00Cathode ray tubes; Electron beam tubes
    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
    • H01J31/50Image-conversion or image-amplification tubes, i.e. having optical, X-ray, or analogous input, and optical output
    • H01J31/501Image-conversion or image-amplification tubes, i.e. having optical, X-ray, or analogous input, and optical output with an electrostatic electron optic system
    • H01J31/502Image-conversion or image-amplification tubes, i.e. having optical, X-ray, or analogous input, and optical output with an electrostatic electron optic system with means to interrupt the beam, e.g. shutter for high speed photography

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光源から出力される光パルスの周期よ
りも長い発光現象を正確に測定する。 【解決手段】 一定繰り返し周波数のシンクロスキャン
掃引信号をストリーク管の垂直偏向電極に印加すること
により、被測定光が入射してストリーク管の光電変換面
で発生する電子ビームを、ストリーク管の蛍光面上を第
1の方向について一定繰り返し周波数で掃引する。その
シンクロスキャン掃引信号の周期の逓倍の所定間隔の水
平ブランキング信号をストリーク管の水平偏向電極に印
加することにより、電子ビームをそのブランキング信号
の1パルス間に1回だけ蛍光面の出力有効領域にストリ
ーク掃引する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微弱な被測定光の
極短時間の強度変化を測定することができるストリーク
管の掃引技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ストリーク管は、被測定光を光電変換面
に入力して光量に応じた個数の光電子を発生し、その光
電子を加速して電子ビームとし、その電子ビームの経路
に設けられた偏向電極に掃引信号を印加して、電子ビー
ムを偏向させて蛍光面に到達させストリーク像を形成
し、そのストリーク像に基づいて被測定光の強度を測定
するものである。
【0003】特に、ストリーク管は、100MHz程度
の安定した高い繰り返し周波数で光パルスを発生するチ
タンサファイアレーザ光源などと組み合わせて用いれ
ば、極微弱な蛍光などを測定することができるだけでな
く、レーザ光源の高繰り返し周波数と同期させた正弦波
の掃引信号を偏向電極に印加することにより、蛍光面の
同一位置に微弱なストリーク像を正確に積算することが
できるので、短時間のうちに極微弱な光現象を少ないジ
ッタで且つ高いSN比で測定することができる。
【0004】このようなストリーク管の偏向電極への掃
引信号の印加方法すなわち掃引方法には、単掃引方法、
シンクロスキャン掃引方法、2重掃引方法および楕円掃
引方法が知られている。図10は、従来のストリーク管
の掃引方法の1つである単掃引方法の説明図である。図
10(a)は、シンクロスキャン掃引信号の波形であ
り、図10(b)は、水平ブランキング信号の波形であ
り、また、図10(c)は、蛍光面上の電子ビーム到達
位置の動きを示したものである。これらシンクロスキャ
ン掃引信号および水平ブランキング信号は、レーザ光源
から出力される光パルスに同期して生成される。
【0005】図10(a)に示す波形のシンクロスキャ
ン掃引信号をストリーク管の垂直偏向電極に印加すると
ともに、図10(b)に示す波形の水平ブランキング信
号をストリーク管の水平偏向電極に印加すると、ストリ
ーク管の光電変換面に被測定光が入射して発生した電子
ビームは、垂直偏向電極および水平偏向電極それぞれに
形成された電界によりそれぞれの方向に偏向されて、蛍
光面上を図10(c)に示すように移動する。すなわ
ち、水平ブランキング信号が下位レベルであって、シン
クロスキャン掃引信号が下位レベルから上位レベルへ変
化する際の途中に、電子ビームは、蛍光面の出力有効領
域をストリーク掃引される。したがって、シンクロスキ
ャン掃引信号の1周期毎に、すなわち、レーザ光源から
出力される光パルス毎に、ストリーク像が得られる。他
の従来の掃引方法も何れも、レーザ光源から出力される
光パルス毎に、蛍光面に被測定光のストリーク像を形成
するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のストリーク管の掃引方法では、蛍光面の同一位置に
ストリーク像を正確に重ね合わせるために、安定した繰
り返し周波数で光パルスを出力することができるレーザ
光源を用いる必要があることから、上述したように10
0MHz程度の高い繰り返し周波数の光パルスを出力す
るレーザ光源を使用せざるを得ない。ところが、レーザ
光源から出力される光パルス毎に被測定光のストリーク
像を形成しているため、被測定光の発生時間がレーザ光
源から出力される光パルスの周期よりも長い場合には、
異なる時刻のストリーク像が蛍光面の同一位置に形成さ
れることになる。
【0007】例えば、レーザ光源から出力される光パル
スで蛍光物質を励起し、その蛍光物質から発生した蛍光
を測定する場合であって、その蛍光の蛍光寿命がレーザ
光源から出力される光パルスの周期より長い場合には、
その蛍光発生が十分に終了する前に、次の光パルスによ
り蛍光物質が励起されて新たな蛍光が生じる。このよう
な場合には、蛍光を正確に測定することができない。
【0008】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、レーザ光源から出力される光パルスの
周期よりも長い発光現象を正確に測定することができる
ストリーク管の掃引方法および掃引装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るストリー
ク管の掃引方法は、被測定光が光電変換面に入射して生
じた電子ビームが出力面に到るまでの経路に、電子ビー
ムの進行方向と略垂直な第1の方向に電界を形成して電
子ビームを偏向させる第1の偏向電極と、電子ビームの
進行方向および第1の方向の双方と略垂直な第2の方向
に電界を形成して電子ビームを偏向させる第2の偏向電
極と、を備えるストリーク管の掃引方法であって、(1)
一定繰り返し周波数の掃引信号を第1の偏向電極に印加
するとともに、(2) 掃引信号の周期の逓倍の所定間隔の
パルス状であって、被測定光が光電変換面に入射してい
る時間内に、掃引信号が印加された第1の偏向電極によ
り偏向された電子ビームを出力面の出力有効領域に1パ
ルス間に1回だけストリーク掃引させるブランキング信
号を第2の偏向電極に印加する、ことを特徴とする。
【0010】このストリーク管の掃引方法によれば、光
電変換面で発生する電子ビームは、一定繰り返し周波数
の掃引信号が第1の偏向電極に印加されることにより、
出力面上を第1の方向について一定繰り返し周波数で掃
引され、その掃引信号の周期の逓倍の所定間隔のブラン
キング信号が第2の偏向電極に印加されることにより、
被測定光が光電変換面に入射している時間内であってブ
ランキング信号の1パルス間に1回だけ出力面の出力有
効領域にストリーク掃引される。
【0011】請求項2に係るストリーク管の掃引方法
は、請求項1記載のストリーク管の掃引方法であって、
掃引信号は、一定繰り返し周波数の光パルスを入力して
光電変換しその光パルスの強度変化に応じたトリガ信号
が出力され、そのトリガ信号に同期して生成されるとと
もに、ブランキング信号は、一定繰り返し周波数の光パ
ルスを入力して所定間隔で光パルスを抜き取って出力す
るとともに抜き取った光パルスを出力するタイミングを
示す電気トリガ信号が出力され、その電気トリガ信号に
同期して生成される、ことを特徴とする。この場合、第
1の偏向電極には、一定繰り返し周波数の光パルスと同
期した掃引信号が印加され、第2の偏向電極には、その
一定繰り返し周波数の光パルスを所定間隔に間引いたも
のと同期したブランキング信号が印加される。
【0012】請求項3に係るストリーク管の掃引方法
は、請求項1記載のストリーク管の掃引方法であって、
掃引信号は、一定繰り返し周波数の光パルスを出力する
光源から同期して出力されるトリガ信号に同期して生成
されるとともに、ブランキング信号は、一定繰り返し周
波数の光パルスを入力して所定間隔で光パルスを抜き取
って出力するとともに抜き取った光パルスを出力するタ
イミングを示す電気トリガ信号が出力され、その電気ト
リガ信号に同期して生成される、ことを特徴とする。こ
の場合も、第1の偏向電極には、一定繰り返し周波数の
光パルスと同期した掃引信号が印加され、第2の偏向電
極には、その一定繰り返し周波数の光パルスを所定間隔
に間引いたものと同期したブランキング信号が印加され
る。
【0013】請求項4に係るストリーク管の掃引方法
は、請求項1記載のストリーク管の掃引方法であって、
掃引信号は、所定間隔の光パルスを出力する光源から同
期して出力される電気トリガ信号の繰り返し周波数を逓
倍して一定繰り返し周波数のトリガ信号が出力され、そ
のトリガ信号に同期して生成されるとともに、ブランキ
ング信号は、電気トリガ信号に同期して生成される、こ
とを特徴とする。この場合、第1の偏向電極には、所定
間隔の光パルスの逓倍の一定繰り返し周波数の掃引信号
が印加され、第2の偏向電極には、その光パルスに同期
した所定間隔のブランキング信号が印加される。
【0014】請求項5に係るストリーク管の掃引方法
は、請求項1記載のストリーク管の掃引方法であって、
掃引信号は、所定間隔の光パルスを出力する光源から同
期して出力される電気トリガ信号に基づいて一定繰り返
し周波数のトリガ信号が発振出力され、そのトリガ信号
に同期して生成されるとともに、ブランキング信号は、
電気トリガ信号に同期して生成される、ことを特徴とす
る。この場合、第1の偏向電極には、所定間隔の光パル
スの出力タイミングに基づいて発振出力された一定繰り
返し周波数の掃引信号が印加され、第2の偏向電極に
は、その光パルスに同期した所定間隔のブランキング信
号が印加される。
【0015】請求項6に係るストリーク管の掃引装置
は、被測定光が光電変換面に入射して生じた電子ビーム
が出力面に到るまでの経路に、電子ビームの進行方向と
略垂直な第1の方向に電界を形成して電子ビームを偏向
させる第1の偏向電極と、電子ビームの進行方向および
第1の方向の双方と略垂直な第2の方向に電界を形成し
て電子ビームを偏向させる第2の偏向電極と、を備える
ストリーク管の掃引装置であって、(1) 一定繰り返し周
波数の掃引信号を第1の偏向電極に印加する掃引手段
と、(2) 掃引信号の周期の逓倍の所定間隔のパルス状で
あって、被測定光が光電変換面に入射している時間内
に、掃引信号が印加された第1の偏向電極により偏向さ
れた電子ビームを出力面の出力有効領域に1パルス間に
1回だけストリーク掃引させるブランキング信号を、第
2の偏向電極に印加するブランキング手段と、を備える
ことを特徴とする。
【0016】このストリーク管の掃引装置によれば、掃
引手段により、一定繰り返し周波数の掃引信号が第1の
偏向電極に印加されて、光電変換面で発生する電子ビー
ムは、出力面上を第1の方向について一定繰り返し周波
数で掃引され、ブランキング手段により、その掃引信号
の周期の逓倍の所定間隔のブランキング信号が第2の偏
向電極に印加される。これにより、電子ビームは、被測
定光が光電変換面に入射している時間内であってブラン
キング信号の1パルス間に1回だけ出力面の出力有効領
域にストリーク掃引される。
【0017】請求項7に係るストリーク管の掃引装置
は、請求項6記載のストリーク管の掃引装置であって、
掃引手段は、(1a)一定繰り返し周波数の光パルスを入力
して光電変換しその光パルスの強度変化に応じたトリガ
信号を出力する光トリガユニットと、(1b)トリガ信号に
同期して掃引信号を生成する掃引ユニットと、を備え、
ブランキング手段は、(2a)一定繰り返し周波数の光パル
スを入力して所定間隔で光パルスを抜き取って出力する
とともに抜き取った光パルスを出力するタイミングを示
す電気トリガ信号を出力する光パルス抜き取り手段と、
(2b)電気トリガ信号に同期してブランキング信号を生成
するブランキング信号発生器と、を備えることを特徴と
する。この場合、一定繰り返し周波数の光パルスに同期
して光トリガユニットからトリガ信号が出力され、この
トリガ信号に同期して掃引ユニットにより生成された一
定繰り返し周波数の掃引信号が第1の偏向電極に印加さ
れる。一方、一定繰り返し周波数の光パルスが光パルス
抜き取り手段により所定間隔で光パルスを抜き取られる
とともに抜き取られた光パルスを出力するタイミングを
示す電気トリガ信号が出力され、その電気トリガ信号に
同期してブランキング信号発生器により生成されたブラ
ンキング信号が第2の偏向電極に印加される。
【0018】請求項8に係るストリーク管の掃引装置
は、請求項6記載のストリーク管の掃引装置であって、
掃引手段は、一定繰り返し周波数の光パルスを出力する
光源から同期して出力されるトリガ信号に同期して掃引
信号を生成する掃引ユニットを備え、ブランキング手段
は、(a) 一定繰り返し周波数の光パルスを入力して所定
間隔で光パルスを抜き取って出力するとともに抜き取っ
た光パルスを出力するタイミングを示す電気トリガ信号
を出力する光パルス抜き取り手段と、(b) 電気トリガ信
号に同期してブランキング信号を生成するブランキング
信号発生器と、を備えることを特徴とする。この場合、
光源から出力されるトリガ信号に同期して掃引ユニット
により生成された一定繰り返し周波数の掃引信号が第1
の偏向電極に印加される。一方、一定繰り返し周波数の
光パルスが光パルス抜き取り手段により所定間隔で光パ
ルスを抜き取られるとともに抜き取られた光パルスを出
力するタイミングを示す電気トリガ信号が出力され、そ
の電気トリガ信号に同期してブランキング信号発生器に
より生成されたブランキング信号が第2の偏向電極に印
加される。
【0019】請求項9に係るストリーク管の掃引装置
は、請求項6記載のストリーク管の掃引装置であって、
掃引手段は、(a) 所定間隔の光パルスを出力する光源か
ら同期して出力される電気トリガ信号を入力し電気トリ
ガ信号の繰り返し周波数を逓倍して一定繰り返し周波数
のトリガ信号を出力する周波数逓倍手段と、(b) トリガ
信号に同期して掃引信号を生成する掃引ユニットと、を
備え、ブランキング手段は、電気トリガ信号に同期して
ブランキング信号を生成するブランキング信号発生器を
備える、ことを特徴とする。この場合、光源から出力さ
れる電気トリガ信号の繰り返し周波数が周波数逓倍手段
により逓倍されて一定繰り返し周波数のトリガ信号が出
力され、このトリガ信号に同期して掃引ユニットにより
生成された掃引信号が第1の偏向電極に印加される。一
方、その電気トリガ信号に同期してブランキング信号発
生器により生成されたブランキング信号が第2の偏向電
極に印加される。
【0020】請求項10に係るストリーク管の掃引装置
は、請求項6記載のストリーク管の掃引装置であって、
掃引手段は、(a) 所定間隔の光パルスを出力する光源か
ら同期して出力される電気トリガ信号を入力し電気トリ
ガ信号に基づいて一定繰り返し周波数のトリガ信号を発
振出力する周波数シンセサイザと、(b) トリガ信号に同
期して掃引信号を生成する掃引ユニットと、を備え、ブ
ランキング手段は、電気トリガ信号に同期してブランキ
ング信号を生成するブランキング信号発生器を備える、
ことを特徴とする。この場合、光源から出力される電気
トリガ信号に基づいて周波数シンセサイザにより一定繰
り返し周波数のトリガ信号が発振出力され、このトリガ
信号に同期して掃引ユニットにより生成された掃引信号
が第1の偏向電極に印加される。一方、その電気トリガ
信号に同期してブランキング信号発生器により生成され
たブランキング信号が第2の偏向電極に印加される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
【0022】先ず、本発明に用いられるストリーク管に
ついて、図1を用いて説明する。ストリーク管10は、
内部が真空に保たれた筒状の密封容器の一方の面に光電
変換面11が配されている。この光電変換面11に被測
定光が入射すると、その被測定光の強度に応じた個数の
光電子が発生し、その光電子は、加速電極12に印加さ
れた加速電圧により加速され、密封容器内を電子ビーム
としてマイクロチャンネルプレート(MCP)13に到
達する。そして、この電子ビームは、MCP13により
増幅され蛍光面(出力面)14に到達して蛍光を発生す
る。この蛍光面14で発生した蛍光の強度は、到達した
電子の個数とエネルギに応じたものであり、したがっ
て、被測定光の強度に応じたものである。
【0023】加速電極12とMCP13との間に配され
た垂直偏向電極(第1の偏向電極)15および水平偏向
電極(第2の偏向電極)16それぞれは、電子ビームの
経路を挟んで配された1対の平行電極板からなるもので
あり、その1対の平行電極板の間に印加された掃引信号
により垂直方向および水平方向それぞれの電界を発生さ
せ、これにより電子ビームを偏向する。したがって、こ
れらの垂直偏向電極15および水平偏向電極16それぞ
れに掃引信号を印加することにより、被測定光の強度の
時間変化は、蛍光面14上の空間的な変化に変換され測
定される。
【0024】本発明は、このようなストリーク管の掃引
方法および掃引装置に係るものである。
【0025】(第1の実施形態)次に、第1の実施形態
に係るストリーク管の掃引装置について説明する。図2
は、本実施形態に係るストリーク管の掃引装置を含むス
トリークカメラシステムの構成図である。
【0026】この図に示すストリークカメラシステム
は、ストリークカメラ100、レーザ光源20および掃
引装置を備える。なお、一般に、ストリークカメラと言
えば、ストリーク管10だけでなく、そのストリーク管
10の垂直偏向電極15および水平偏向電極16それぞ
れに印加される掃引信号を出力するシンクロスキャン掃
引ユニット17および水平ブランキング信号発生器18
をも含むが、以下では、掃引装置は、パルスセレクタ
(光パルス抜き取り手段)31、光トリガユニット32
およびタイミング発生器33に加えて、シンクロスキャ
ン掃引ユニット17および水平ブランキング信号発生器
18を備えるものとする。この図は、ストリークカメラ
システムをサンプル40から発生する蛍光の測定に用い
た場合の図である。
【0027】レーザ光源20は、安定した高い繰り返し
周波数のパルス状のレーザ光を出力するものであり、例
えば、繰り返し周波数80MHzのチタンサファイアレ
ーザ光源が用いられる。このレーザ光源20から出力さ
れたレーザ光は、ハーフミラー30により2分岐され、
パルスセレクタ31および光トリガユニット32それぞ
れに入力する。
【0028】光トリガユニット32は、ハーフミラー3
0により2分岐された一方のレーザ光を受光し、その光
量に応じた電気パルス信号(シンクロスキャントリガ信
号)に変換して出力する。この光トリガユニット32
は、高速な光電変換素子、例えば、アバランシェフォト
ダイオードが好適に用いられる。シンクロスキャン掃引
ユニット17は、このシンクロスキャントリガ信号に基
づいて、ストリーク管10の垂直偏向電極15に印加す
べきシンクロスキャン掃引信号を出力する。このシンク
ロスキャン掃引信号の繰り返し周波数は、レーザ光源2
0から出力されるレーザ光の繰り返し周波数に等しい。
【0029】パルスセレクタ31は、ハーフミラー30
により2分岐されたレーザ光の他方を入力し、その高い
繰り返し周波数のパルス状のレーザ光に基づいて、その
内部の制御信号または外部から入力される制御信号に従
って、低い繰り返し周波数の光パルスを出力する。この
パルスセレクタ31から出力される光パルスは、入力さ
れたパルス状レーザ光のパルスを一定割合で間引いたも
のであってもよいし、あるいは、単ショットの光パルス
であってもよい。また、パルスセレクタ31は、その光
パルス出力に同期した電気トリガ信号を出力する。この
パルスセレクタ31として、例えば光偏向器を備えたも
のが用いられる。
【0030】このパルスセレクタ31から出力された光
パルスは、サンプル40に入射し、このサンプル40に
含まれている蛍光物質を励起する。蛍光物質が励起され
て発生する被測定光(蛍光)は、光学系41により集光
され、ストリーク管10の光電変換面11に入射する。
【0031】また、パルスセレクタ31から出力された
電気トリガ信号は、タイミング発生器33に入力する。
このタイミング発生器33は、ストリーク管10の光電
変換面11に被測定光(蛍光)が入射するタイミングに
同期した所定時間幅の電気パルス信号を出力する。そし
て、水平ブランキング信号発生器18は、このタイミン
グ発生器33から出力された電気パルス信号に基づい
て、ストリーク管10の水平偏向電極16に印加する水
平ブランキング信号(ブランキング信号)を出力する。
【0032】次に、以上に説明した各光信号および各電
気信号のタイミングの1例について説明する。図3は、
ストリーク管の掃引方法の第1の実施形態における各信
号の説明図である。
【0033】図3(a)は、レーザ光源20から出力さ
れるレーザ光の強度変化を示す図である。また、図3
(b)は、シンクロスキャン掃引ユニット17から出力
されるシンクロスキャン掃引信号を示す図である。この
シンクロスキャン掃引信号は、レーザ光源20からのレ
ーザ光出力の強度変化に同期した信号であって、ストリ
ーク管10の垂直偏向電極15に印加され、この垂直偏
向電極15に生じた電界により、光電変換面11から蛍
光面14に向かって進む電子ビームを偏向させるもので
ある。
【0034】このシンクロスキャン信号は、最低レベル
S1と最大レベルVS4との間で安定した繰り返し周波数
で変化する信号である。そして、このシンクロスキャン
信号が一定レベル範囲VS2〜VS3であって(ただし、V
S1<VS2<VS3<VS4)、且つ、水平ブランキング信号
も一定レベル範囲であるときに、光電変換面11で発生
した電子ビームは蛍光面14の出力有効領域上に到達し
得る。シンクロスキャン掃引信号は、鋸歯状であっても
よいし、正弦波状であってもよい。ただし、レベル範囲
S2〜VS3においては直線的であることが望ましい。例
えば、シンクロスキャン掃引信号が正弦波であって、 VS4−VS1=3kV … (1) VS3−VS2=200V … (2) であれば、レベル範囲VS2〜VS3においては直線的であ
るとみなすことができる。
【0035】図3(c)は、パルスセレクタ31から出
力されサンプル40に照射される光パルスを示す図であ
る。この光パルスは、レーザ光源20から出力されるレ
ーザ光を一定割合で間引いたものとなっている。図3
(d)は、この光パルスがサンプル40に照射されて、
サンプル40で発生しストリーク管10の光電変換面1
1に入射する被測定光である蛍光の強度変化を示す図で
ある。この被測定光は、サンプル40に光パルスが照射
された時刻から発生し、蛍光寿命に応じた減衰曲線で減
衰していく。なお、パルスセレクタ31から出力される
光パルスの周期は、サンプル40で発生した蛍光が十分
に減衰するまでに要する時間より長いこと、すなわち、
蛍光寿命の5倍程度以上であることが必要である。
【0036】図3(e)は、水平ブランキング信号発生
器18から出力される水平ブランキング信号を示す図で
ある。この水平ブランキング信号は、パルスセレクタ3
1から出力される光パルスに同期した信号であって、ス
トリーク管10の水平偏向電極16に印加され、この水
平偏向電極16に生じた電界により、光電変換面11か
ら蛍光面14に向かって進む電子ビームを偏向させるも
のである。水平ブランキング信号は、下位レベルがVH1
であって上位レベルがVH2である矩形波形である。そし
て、この水平ブランキング信号が下位レベルVH1であっ
て、且つ、シンクロスキャン信号が一定レベル範囲であ
るときに、光電変換面11で発生した電子ビームは蛍光
面14の出力有効領域上に到達し得る。
【0037】また、水平ブランキング信号は、以下の条
件をも満たす必要がある。すなわち、水平ブランキング
信号が下位レベルVH1である時間内であって、且つ、被
測定光がストリーク管10の光電変換面11に入射して
いる時間内に、シンクロスキャン掃引信号のレベルは、
レベルVS3以上からレベルVS2以下に到るまで(或いは
逆に、レベルVS2以上からレベルVS3以下に到るまで)
1回だけ変化する必要がある。水平ブランキング信号
は、このような条件を満たすよう、水平ブランキング信
号発生器18から出力される。
【0038】この図3では、被測定光が光電変換面11
に入射する直前にシンクロスキャン掃引信号が最大レベ
ルVS4になる時刻から、被測定光が光電変換面11に入
射した直後にシンクロスキャン掃引信号が最小レベルV
S1になる時刻までの間、水平ブランキング信号は下位レ
ベルVH1となり、シンクロスキャン掃引信号はレベルV
S4からレベルVS1に変化する。
【0039】この図3に示すシンクロスキャン掃引信号
および水平ブランキング信号それぞれが、ストリーク管
10の垂直偏向電極15および水平偏向電極16それぞ
れに印加されると、ストリーク管の蛍光面14上の電子
ビーム照射位置は、図4に示すように動く。図4(a)
は、シンクロスキャン掃引信号の波形であり、図3
(b)と同一のものである。図4(b)は、水平ブラン
キング信号の波形であり、図3(e)と同一のものであ
る。また、図4(c)で、蛍光面14内の出力有効領域
14aは、ストリーク像が有効に出力され得る領域であ
る。
【0040】或時点で、水平ブランキング信号が下位レ
ベルVH1から上位レベルVH2に変化した直後であって、
シンクロスキャン掃引信号および水平ブランキング信号
のレベルがA点(VS4,VH1)であったとする。両信号
のレベルがA点(VS4,VH1)からB点(VS3,VH1
に到るまでの間、電子ビームは、出力有効領域14aの
上方に到達し、出力有効領域14a内には到達しない。
レベルがB点(VS3,VH1)になると、電子ビームは出
力有効領域14aの一端に到達する。そして、レベルが
B点(VS3,VH1)からC点(VS2,VH1)に到るまで
の間、電子ビームは出力有効領域14a内に到達する。
その後、レベルがC点(VS2,VH1)からD点(VS1
H1)に到るまでの間、電子ビームは、出力有効領域1
4aの下方に到達し、出力有効領域14a内に到達しな
い。
【0041】さらにその後、水平ブランキング信号が上
位レベルVH2に変化すると、すなわち、両信号のレベル
がD点(VS1,VH1)からE点(VS1,VH2)に変化す
ると、電子ビームの到達位置は右方に移動し、やはり、
電子ビームは出力有効領域14a内には到達しない。そ
の後、水平ブランキング信号のレベルが上位レベルVH2
に維持されたまま、シンクロスキャン掃引信号が最低レ
ベルVS1と最大レベルVS4との間で変化している間、す
なわち、両信号のレベルがE点(VS1,VH2)とF点
(VS4,VH2)との間で変化している間、電子ビーム
は、出力有効領域14aの右方で上下に振動するのみ
で、出力有効領域14a内には到達しない。そしてその
後、再び、水平ブランキング信号が下位レベルVH1に変
化すると、すなわち、両信号のレベルがF点(VS4,V
H2)からA点(VS1,VH1)に変化すると、電子ビーム
は、出力有効領域14aの上方に到達することになる。
【0042】以上のように、シンクロスキャン掃引信号
および水平ブランキング信号のレベルがA→B→C→D
→E→F→E→……→F→E→F→Aと変化する間に、
光電変換面11に被測定光が入射して生じた電子ビーム
は、両信号がB点からC点に到るまでの期間内に限り、
出力有効領域11aに1回だけストリーク掃引される。
そして、シンクロスキャン掃引信号がレベルVS3とVS2
との間で時間に対して直線的であれば、出力有効領域1
1aに得られるストリーク像も時間に対して直線的なも
のとなる。
【0043】また、上記の両信号のレベル変化の間に、
パルスセレクタ31から出力された1つの光パルスがサ
ンプル40に照射され、発生した被測定光(蛍光)は十
分に減衰する。したがって、蛍光面14の出力有効領域
14aに得られる1回のストリーク像は、複数蛍光現象
のものが重畳されたものではなく、1蛍光現象について
のものである。また、得られたストリーク像は、蛍光現
象の初期のものであって、その強度が時間経過とともに
大きく変化するものである。したがって、サンプル40
で発生した蛍光の蛍光寿命を測定するのに好適である。
【0044】さらに、ストリーク管10の光電変換面1
1に入射する被測定光(蛍光)の強度が弱い場合、スト
リーク像を多数回積算する必要があるが、その場合であ
っても、シンクロスキャン掃引信号および水平ブランキ
ング信号の双方が、安定した高い繰り返し周波数のレー
ザ光源20から出力されるパルスレーザ光に基づいて生
成されるので、多数回の被測定光のストリーク像は、正
確に一致した位置に積算される。
【0045】なお、水平ブランキング信号は、図3およ
び図4に示したものに限られない。例えば、図5および
図6に示すような水平ブランキング信号であってもよ
い。図5は、ストリーク管の掃引方法の第2の実施形態
における各信号の説明図である。
【0046】この図において、レーザ光源20から出力
されるレーザ光の強度変化(図5(a))、シンクロス
キャン掃引ユニット17から出力されるシンクロスキャ
ン掃引信号(図5(b))、パルスセレクタ31から出
力されサンプル40に照射される光パルス(図5
(c))、および、サンプル40で発生しストリーク管
10の光電変換面11に入射する被測定光(蛍光)の強
度変化(図5(d))それぞれは、図3(a)〜(d)
それぞれで説明したものと同一である。しかし、水平ブ
ランキング信号発生器18から出力される水平ブランキ
ング信号(図5(e))は、図3(e)で説明したもの
とは異なる。
【0047】この場合も、水平ブランキング信号は、パ
ルスセレクタ31から出力される光パルスに同期した信
号であって、ストリーク管10の水平偏向電極16に印
加され、この水平偏向電極16に生じた電界により、光
電変換面11から蛍光面14に向かって進む電子ビーム
を偏向させるものである。水平ブランキング信号は、下
位レベルがVH1であって上位レベルがVH2である矩形波
形である。そして、この水平ブランキング信号が下位レ
ベルVH1であって、且つ、シンクロスキャン信号が一定
レベル範囲であるときに、光電変換面11で発生した電
子ビームは蛍光面14の出力有効領域上に到達し得る。
【0048】この図5では、被測定光が光電変換面11
に入射する時刻より1周期以上前にシンクロスキャン掃
引信号が最大レベルVS4になる時刻から、被測定光が光
電変換面11に入射した直後にシンクロスキャン掃引信
号が最小レベルVS1になる時刻までの間、水平ブランキ
ング信号は下位レベルVH1となり、シンクロスキャン掃
引信号はレベルVS4とレベルVS1との間で1周期以上に
亘って変化する。この場合であっても、水平ブランキン
グ信号が下位レベルVH1である時間内であって、且つ、
被測定光がストリーク管10の光電変換面11に入射し
ている時間内に、シンクロスキャン掃引信号のレベル
は、レベルVS3以上からレベルVS2以下に到るまで1回
だけ変化し、この間に1回だけストリーク像が得られ
る。
【0049】この図5に示すシンクロスキャン掃引信号
および水平ブランキング信号それぞれが、ストリーク管
10の垂直偏向電極15および水平偏向電極16それぞ
れに印加されると、ストリーク管の蛍光面14上の電子
ビーム照射位置は、図6に示すように動く。図6(a)
は、シンクロスキャン掃引信号の波形であり、図5
(b)と同一のものである。図6(b)は、水平ブラン
キング信号の波形であり、図5(e)と同一のものであ
る。
【0050】或時点で、水平ブランキング信号が下位レ
ベルVH1から上位レベルVH2に変化した直後であって、
シンクロスキャン掃引信号および水平ブランキング信号
のレベルがA点(VS4,VH1)であったとする。両信号
のレベルがA点(VS4,VH1)からB点(VS3,VH1
に到るまでの間、光電変換面11に光が入射したとする
と、光電変換面11から発生する電子ビームは、出力有
効領域14aの上方に到達し、出力有効領域14a内に
は到達しない。レベルがB点(VS3,VH1)になると、
電子ビームは出力有効領域14aの一端に到達する。そ
して、レベルがB点(VS3,VH1)からC点(VS2,V
H1)に到るまでの間、電子ビームは出力有効領域14a
内に到達する。その後、レベルがC点(VS2,VH1)か
らD点(VS1,VH1)に到るまでの間、電子ビームは、
出力有効領域14aの下方に到達し、出力有効領域14
a内に到達しない。
【0051】その後、両信号レベルすなわち電子ビーム
到達位置は、D点からC点およびB点を経てA点に戻
り、再び、A点からB点およびC点を経てD点に到る。
すなわち、両信号レベルすなわち電子ビーム到達位置
は、A点,B点,C点およびD点の間を1往復半する。
しかし、両信号レベルすなわち電子ビーム到達位置が初
めにA点とD点との間を1往復している間は、被測定光
(蛍光)がストリーク管10の光電変換面11に入射し
ないので、出力有効領域14aにストリーク像は得られ
ない。サンプル40で発生した被測定光(蛍光)がスト
リーク管10の光電変換面11に入射して出力有効領域
14aにストリーク像が得られるのは、両信号レベルす
なわち電子ビーム到達位置が2回目のB点からC点に到
るときのみである。
【0052】さらにその後、水平ブランキング信号が上
位レベルVH2に変化すると、すなわち、両信号のレベル
がD点(VS1,VH1)からE点(VS1,VH2)に変化す
ると、電子ビームの到達位置は右方に移動し、やはり、
電子ビームは出力有効領域14a内には到達しない。そ
の後、水平ブランキング信号のレベルが上位レベルVH2
に維持されたまま、シンクロスキャン掃引信号が最低レ
ベルVS1と最大レベルVS4との間で変化している間、す
なわち、両信号のレベルがE点(VS1,VH2)とF点
(VS4,VH2)との間で変化している間、電子ビーム
は、出力有効領域14aの右方で上下に振動するのみ
で、出力有効領域14a内には到達しない。そしてその
後、再び、水平ブランキング信号が下位レベルVH1に変
化すると、すなわち、両信号のレベルがF点(VS4,V
H2)からA点(VS1,VH1)に変化すると、電子ビーム
は、出力有効領域14aの上方に到達することになる。
【0053】以上のように、水平ブランキング信号のレ
ベルが1周期変化する間に、光電変換面11に被測定光
が入射して生じた電子ビームは、両信号が2回目にB点
からC点に到るまでの期間内に限り、出力有効領域11
aに1回だけストリーク掃引される。そして、シンクロ
スキャン掃引信号がレベルVS3とVS2との間で時間に対
して直線的であれば、出力有効領域11aに得られるス
トリーク像も時間に対して直線的なものとなる。
【0054】このような水平ブランキング信号の場合
も、上記の両信号のレベル変化の間に、パルスセレクタ
31から出力された1つの光パルスがサンプル40に照
射され、発生した被測定光(蛍光)は十分に減衰する。
したがって、蛍光面14の出力有効領域14aに得られ
る1回のストリーク像は、複数蛍光現象のものが重畳さ
れたものではなく、1蛍光現象についてのものである。
また、得られたストリーク像は、蛍光現象の初期のもの
であって、その強度が時間経過とともに大きく変化する
ものである。したがって、サンプル40で発生した蛍光
の蛍光寿命を測定するのに好適である。また、ストリー
ク像を多数回積算する場合であっても、シンクロスキャ
ン掃引信号および水平ブランキング信号の双方が、安定
した高い繰り返し周波数のレーザ光源20から出力され
るパルスレーザ光に基づいて生成されるので、被測定光
(蛍光)それぞれのストリーク像は、正確に一致した位
置に積算される。
【0055】以上に説明したようなシンクロスキャン掃
引信号および水平ブランキング信号を生成する掃引装置
は、図2に説明した構成に限られることなく、他の構成
でも可能である。以下に、本発明に係るストリーク管の
掃引装置の他の構成について説明する。
【0056】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
に係るストリーク管の掃引装置について説明する。図7
は、本実施形態に係るストリーク管の掃引装置を含むス
トリークカメラシステムの構成図である。この図に示す
ストリークカメラシステムは、第1の実施形態に係るも
の(図2)と比較して、レーザ光源20がパルスレーザ
光出力タイミングを表す電気トリガ信号(シンクロスキ
ャントリガ信号)を出力する点、および、シンクロスキ
ャン掃引ユニット17がこのシンクロスキャントリガ信
号に基づいてシンクロスキャン掃引信号を生成する点が
異なる。
【0057】レーザ光源20は、内部に有する発振回路
から出力される電気トリガ信号に基づいて、安定した高
い繰り返し周波数のパルス状のレーザ光(図3(a))
を出力するとともに、その電気トリガ信号をシンクロス
キャントリガ信号として出力し、シンクロスキャン掃引
ユニット17は、このシンクロスキャントリガ信号に基
づいて、ストリーク管10の垂直偏向電極15に印加す
べきシンクロスキャン掃引信号(図3(b))を生成す
る。
【0058】パルスセレクタ31は、レーザ光源20か
ら出力されたレーザ光を入力し、その高い繰り返し周波
数のパルス状のレーザ光に基づいて、その内部の制御信
号または外部から入力される制御信号に従って、低い繰
り返し周波数の光パルス(図3(c))を出力する。ま
た、パルスセレクタ31は、その光パルス出力に同期し
た電気トリガ信号を出力する。
【0059】このパルスセレクタ31から出力された光
パルスは、サンプル40に入射し、このサンプル40に
含まれている蛍光物質を励起する。蛍光物質が励起され
て発生する被測定光である蛍光(図3(d))は、光学
系41により集光され、ストリーク管10の光電変換面
11に入射する。
【0060】また、パルスセレクタ31から出力された
電気トリガ信号は、タイミング発生器33に入力する。
このタイミング発生器33は、ストリーク管10の光電
変換面11に被測定光(蛍光)が入射するタイミングに
同期した所定時間幅の電気パルス信号を出力する。そし
て、水平ブランキング信号発生器18は、このタイミン
グ発生器33から出力された電気パルス信号に基づい
て、ストリーク管10の水平偏向電極16に印加する水
平ブランキング信号(図3(e)、図5(e))を出力
する。
【0061】このようにして得られるシンクロスキャン
掃引信号および水平ブランキング信号それぞれは、第1
の実施形態の場合と同様のものである。
【0062】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
に係るストリーク管の掃引装置について説明する。図8
は、本実施形態に係るストリーク管の掃引装置を含むス
トリークカメラシステムの構成図である。
【0063】この図に示すストリークカメラシステムで
は、レーザ光源21は、内部に有する発振回路から出力
される電気トリガ信号に基づいて、安定した低い繰り返
し周波数の光パルス(図3(c)相当)を出力するとと
もに、その電気トリガ信号を出力する。
【0064】レーザ光源21から出力された光パルス
は、サンプル40に入射し、このサンプル40に含まれ
ている蛍光物質を励起する。蛍光物質が励起されて発生
する被測定光である蛍光(図3(d))は、光学系41
により集光され、ストリーク管10の光電変換面11に
入射する。
【0065】周波数逓倍器34は、レーザ光源21から
出力された電気トリガ信号を入力し、その電気トリガ信
号の周波数を逓倍し、逓倍周波数のシンクロスキャント
リガ信号を出力する。シンクロスキャン掃引ユニット1
7は、このシンクロスキャントリガ信号に基づいて、ス
トリーク管10の垂直偏向電極15に印加すべきシンク
ロスキャン掃引信号(図3(b))を生成する。
【0066】また、レーザ光源21から出力された電気
トリガ信号は、タイミング発生器33に入力する。この
タイミング発生器33は、ストリーク管10の光電変換
面11に被測定光(蛍光)が入射するタイミングに同期
した所定時間幅の電気パルス信号を出力する。そして、
水平ブランキング信号発生器18は、このタイミング発
生器33から出力された電気パルス信号に基づいて、ス
トリーク管10の水平偏向電極16に印加する水平ブラ
ンキング信号(図3(e)、図5(e))を出力する。
【0067】このようにして得られるシンクロスキャン
掃引信号および水平ブランキング信号それぞれも、第1
の実施形態の場合と同様のものである。
【0068】(第4の実施形態)次に、第4の実施形態
に係るストリーク管の掃引装置について説明する。図9
は、本実施形態に係るストリーク管の掃引装置を含むス
トリークカメラシステムの構成図である。この図に示す
ストリークカメラシステムは、第3の実施形態に係るも
の(図8)と比較して、周波数逓倍器34に替えて、周
波数シンセサイザ35が設けられている点が異なる。
【0069】レーザ光源21は、内部に有する発振回路
から出力される電気トリガ信号に基づいて、安定した低
い繰り返し周波数の光パルス(図3(c)相当)を出力
するとともに、その電気トリガ信号およびこれと同期し
た同期信号を出力する。
【0070】レーザ光源21から出力された光パルス
は、サンプル40に入射し、このサンプル40に含まれ
ている蛍光物質を励起する。蛍光物質が励起されて発生
する被測定光である蛍光(図3(d))は、光学系41
により集光され、ストリーク管10の光電変換面11に
入射する。
【0071】周波数シンセサイザ35は、レーザ光源2
1から出力された同期信号を入力し、その同期信号に同
期して、高い周波数のシンクロスキャントリガ信号を出
力する。シンクロスキャン掃引ユニット17は、このシ
ンクロスキャントリガ信号に基づいて、ストリーク管1
0の垂直偏向電極15に印加すべきシンクロスキャン掃
引信号(図3(b))を生成する。
【0072】また、レーザ光源21から出力された電気
トリガ信号は、タイミング発生器33に入力する。この
タイミング発生器33は、ストリーク管10の光電変換
面11に被測定光(蛍光)が入射するタイミングに同期
した所定時間幅の電気パルス信号を出力する。そして、
水平ブランキング信号発生器18は、このタイミング発
生器33から出力された電気パルス信号に基づいて、ス
トリーク管10の水平偏向電極16に印加する水平ブラ
ンキング信号(図3(e)、図5(e))を出力する。
【0073】このようにして得られるシンクロスキャン
掃引信号および水平ブランキング信号それぞれも、第1
の実施形態の場合と同様のものである。
【0074】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく種々の変形が可能である。例えば、パルスセレ
クタ31やレーザ光源21は、出力される光パルスの繰
り返し周波数を、サンプル40から発生する蛍光の蛍光
寿命に応じて可変に設定できるものが好適である。
【0075】また、水平ブランキング信号が下位レベル
H1となる期間は、被測定光が光電変換面11に入射開
始する時刻を含む期間に限られることなく、例えば、そ
の時刻から一定時間経過後であってもよい。ただし、そ
の場合であっても、ストリーク管10の蛍光面14の出
力有効領域にストリーク像が、水平ブランキング信号の
1パルスの間に一回限り形成されることが重要である。
【0076】また、上記実施形態では、垂直偏向電極1
5に印加される掃引信号が正弦波である場合、すなわ
ち、シンクロスキャン掃引方式の場合について説明した
が、本発明はこれに限られるものではなく、掃引信号は
他の形状(例えば、台形形状、鋸歯形状)であっても構
わない。
【0077】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり本発明によ
れば、一定繰り返し周波数の掃引信号(シンクロスキャ
ン掃引信号)を第1の偏向電極(垂直偏向電極)に印加
することにより、被測定光が入射して光電変換面で発生
する電子ビームを、出力面(蛍光面)上を第1の方向に
ついて一定繰り返し周波数で掃引し、その掃引信号の周
期の逓倍の所定間隔のブランキング信号(水平ブランキ
ング信号)を第2の偏向電極(水平偏向電極)に印加し
て、被測定光が光電変換面に入射している時間内であっ
てブランキング信号の1パルス間に1回だけ出力面の出
力有効領域にストリーク掃引する。
【0078】このような構成としたので、被測定光であ
る蛍光の蛍光寿命が掃引信号の周期と同程度以上である
場合であっても、ブランキング信号のパルス間隔を、蛍
光が十分に減衰するのに要する時間(蛍光寿命の5倍程
度)以上とすることで、蛍光面の出力有効領域に得られ
る1回のストリーク像は、複数蛍光現象のものが重畳さ
れたものではなく、1蛍光現象についてのものとなる。
【0079】また、ストリーク像を多数回積算する場合
であっても、掃引信号およびブランキング信号の双方
が、安定した繰り返し周波数で発振するレーザ光源から
出力されるパルスレーザ光に基づいて生成される場合に
は、被測定光のストリーク像は正確に一致した位置に積
算される。
【0080】また、掃引信号は、光源から出力される光
パルスに同期して生成され、ブランキング信号は、光源
から出力される光パルスを一定割合で間引いた光パルス
に同期して生成されてもよい。逆に、ブランキング信号
は、光源から出力される光パルスに同期して生成され、
掃引信号は、光源から出力される光パルスの繰り返し周
波数を逓倍して生成されよいし、或いは、その光パルス
に同期した電気トリガ信号に基づいて発振出力されても
よい。何れの場合も、安定した掃引信号およびブランキ
ング信号が生成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストリーク管の模式図である。
【図2】第1の実施形態に係るストリーク管の掃引装置
を含むストリークカメラシステムの構成図である。
【図3】ストリーク管の掃引方法の第1の実施形態にお
ける各信号の説明図である。
【図4】ストリーク管の掃引方法の第1の実施形態にお
けるストリーク管の蛍光面上の電子ビーム照射位置の説
明図である。
【図5】ストリーク管の掃引方法の第2の実施形態にお
ける各信号の説明図である。
【図6】ストリーク管の掃引方法の第2の実施形態にお
けるストリーク管の蛍光面上の電子ビーム照射位置の説
明図である。
【図7】第2の実施形態に係るストリーク管の掃引装置
を含むストリークカメラシステムの構成図である。
【図8】第3の実施形態に係るストリーク管の掃引装置
を含むストリークカメラシステムの構成図である。
【図9】第4の実施形態に係るストリーク管の掃引装置
を含むストリークカメラシステムの構成図である。
【図10】従来のストリーク管の掃引方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
10…ストリーク管、11…光電変換面、12…加速電
極、13…マイクロチャンネルプレート(MCP)、1
4…蛍光面、14a…出力有効領域、15…垂直偏向電
極、16…水平偏向電極、17…シンクロスキャン掃引
ユニット、18…水平ブランキング信号発生器、20,
21…レーザ光源、30…ハーフミラー、31…パルス
セレクタ、32…光トリガユニット、33…タイミング
発生器、34…周波数逓倍器、35…周波数シンセサイ
ザ、40…サンプル、41…光学系、100…ストリー
クカメラ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定光が光電変換面に入射して生じた
    電子ビームが出力面に到るまでの経路に、前記電子ビー
    ムの進行方向と略垂直な第1の方向に電界を形成して前
    記電子ビームを偏向させる第1の偏向電極と、前記電子
    ビームの進行方向および前記第1の方向の双方と略垂直
    な第2の方向に電界を形成して前記電子ビームを偏向さ
    せる第2の偏向電極と、を備えるストリーク管の掃引方
    法であって、 一定繰り返し周波数の掃引信号を前記第1の偏向電極に
    印加するとともに、 前記掃引信号の周期の逓倍の所定間隔のパルス状であっ
    て、前記被測定光が前記光電変換面に入射している時間
    内に、前記掃引信号が印加された前記第1の偏向電極に
    より偏向された前記電子ビームを前記出力面の出力有効
    領域に1パルス間に1回だけストリーク掃引させるブラ
    ンキング信号を前記第2の偏向電極に印加する、 ことを特徴とするストリーク管の掃引方法。
  2. 【請求項2】 前記掃引信号は、前記一定繰り返し周波
    数の光パルスを入力して光電変換しその光パルスの強度
    変化に応じたトリガ信号が出力され、そのトリガ信号に
    同期して生成されるとともに、 前記ブランキング信号は、前記一定繰り返し周波数の光
    パルスを入力して前記所定間隔で光パルスを抜き取って
    出力するとともに抜き取った光パルスを出力するタイミ
    ングを示す電気トリガ信号が出力され、その電気トリガ
    信号に同期して生成される、 ことを特徴とする請求項1記載のストリーク管の掃引方
    法。
  3. 【請求項3】 前記掃引信号は、前記一定繰り返し周波
    数の光パルスを出力する光源から同期して出力されるト
    リガ信号に同期して生成されるとともに、 前記ブランキング信号は、前記一定繰り返し周波数の光
    パルスを入力して前記所定間隔で光パルスを抜き取って
    出力するとともに抜き取った光パルスを出力するタイミ
    ングを示す電気トリガ信号が出力され、その電気トリガ
    信号に同期して生成される、 ことを特徴とする請求項1記載のストリーク管の掃引方
    法。
  4. 【請求項4】 前記掃引信号は、前記所定間隔の光パル
    スを出力する光源から同期して出力される電気トリガ信
    号の繰り返し周波数を逓倍して前記一定繰り返し周波数
    のトリガ信号が出力され、そのトリガ信号に同期して生
    成されるとともに、 前記ブランキング信号は、前記電気トリガ信号に同期し
    て生成される、 ことを特徴とする請求項1記載のストリーク管の掃引方
    法。
  5. 【請求項5】 前記掃引信号は、前記所定間隔の光パル
    スを出力する光源から同期して出力される電気トリガ信
    号に基づいて前記一定繰り返し周波数のトリガ信号が発
    振出力され、そのトリガ信号に同期して生成されるとと
    もに、 前記ブランキング信号は、前記電気トリガ信号に同期し
    て生成される、 ことを特徴とする請求項1記載のストリーク管の掃引方
    法。
  6. 【請求項6】 被測定光が光電変換面に入射して生じた
    電子ビームが出力面に到るまでの経路に、前記電子ビー
    ムの進行方向と略垂直な第1の方向に電界を形成して前
    記電子ビームを偏向させる第1の偏向電極と、前記電子
    ビームの進行方向および前記第1の方向の双方と略垂直
    な第2の方向に電界を形成して前記電子ビームを偏向さ
    せる第2の偏向電極と、を備えるストリーク管の掃引装
    置であって、 一定繰り返し周波数の掃引信号を前記第1の偏向電極に
    印加する掃引手段と、 前記掃引信号の周期の逓倍の所定間隔のパルス状であっ
    て、前記被測定光が前記光電変換面に入射している時間
    内に、前記掃引信号が印加された前記第1の偏向電極に
    より偏向された前記電子ビームを前記出力面の出力有効
    領域に1パルス間に1回だけストリーク掃引させるブラ
    ンキング信号を、前記第2の偏向電極に印加するブラン
    キング手段と、 を備えることを特徴とするストリーク管の掃引装置。
  7. 【請求項7】 前記掃引手段は、前記一定繰り返し周波
    数の光パルスを入力して光電変換しその光パルスの強度
    変化に応じたトリガ信号を出力する光トリガユニット
    と、前記トリガ信号に同期して前記掃引信号を生成する
    掃引ユニットと、を備え、 前記ブランキング手段は、前記一定繰り返し周波数の光
    パルスを入力して前記所定間隔で光パルスを抜き取って
    出力するとともに抜き取った光パルスを出力するタイミ
    ングを示す電気トリガ信号を出力する光パルス抜き取り
    手段と、前記電気トリガ信号に同期して前記ブランキン
    グ信号を生成するブランキング信号発生器と、を備え
    る、 ことを特徴とする請求項6記載のストリーク管の掃引装
    置。
  8. 【請求項8】 前記掃引手段は、前記一定繰り返し周波
    数の光パルスを出力する光源から同期して出力されるト
    リガ信号に同期して前記掃引信号を生成する掃引ユニッ
    トを備え、 前記ブランキング手段は、前記一定繰り返し周波数の光
    パルスを入力して前記所定間隔で光パルスを抜き取って
    出力するとともに抜き取った光パルスを出力するタイミ
    ングを示す電気トリガ信号を出力する光パルス抜き取り
    手段と、前記電気トリガ信号に同期して前記ブランキン
    グ信号を生成するブランキング信号発生器と、を備え
    る、 ことを特徴とする請求項6記載のストリーク管の掃引装
    置。
  9. 【請求項9】 前記掃引手段は、前記所定間隔の光パル
    スを出力する光源から同期して出力される電気トリガ信
    号を入力し前記電気トリガ信号の繰り返し周波数を逓倍
    して前記一定繰り返し周波数のトリガ信号を出力する周
    波数逓倍手段と、前記トリガ信号に同期して前記掃引信
    号を生成する掃引ユニットと、を備え、 前記ブランキング手段は、前記電気トリガ信号に同期し
    て前記ブランキング信号を生成するブランキング信号発
    生器を備える、 ことを特徴とする請求項6記載のストリーク管の掃引装
    置。
  10. 【請求項10】 前記掃引手段は、前記所定間隔の光パ
    ルスを出力する光源から同期して出力される電気トリガ
    信号を入力し前記電気トリガ信号に基づいて前記一定繰
    り返し周波数のトリガ信号を発振出力する周波数シンセ
    サイザと、前記トリガ信号に同期して前記掃引信号を生
    成する掃引ユニットと、を備え、 前記ブランキング手段は、前記電気トリガ信号に同期し
    て前記ブランキング信号を生成するブランキング信号発
    生器を備える、 ことを特徴とする請求項6記載のストリーク管の掃引装
    置。
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