JPH1039699A - 画像保持体の再生方法 - Google Patents

画像保持体の再生方法

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JPH1039699A
JPH1039699A JP19090396A JP19090396A JPH1039699A JP H1039699 A JPH1039699 A JP H1039699A JP 19090396 A JP19090396 A JP 19090396A JP 19090396 A JP19090396 A JP 19090396A JP H1039699 A JPH1039699 A JP H1039699A
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image forming
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JP19090396A
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Hirakazu Ezure
平和 江連
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好に定着した画像形成材料を画像保持体に
損傷を与えることなく、画像保持体上から剥離除去し、
画像保持体を再生する方法を提供すること。 【解決手段】 画像を形成する画像形成材料が付加乃至
付着した画像保持体における前記画像形成材料を、加熱
下で、画像剥離部材に転移させることにより画像保持体
を再生する画像保持体の再生方法において、前記画像剥
離部材が、前記画像形成材料と接触する面に前記画像形
成材料を少なくとも侵入させ得る穴及び/又は孔を有す
ることを特徴とする画像保持体の再生方法である。前記
画像形成材料が付加乃至付着した画像保持体に、水を含
む液体を含浸させた態様、前記画像保持体がその表面に
離型性膜が形成されてなる態様、前記加熱が、前記画像
形成材料における結着樹脂のガラス転移点(Tg)以上
溶融温度(Tm)以下の温度での加熱である態様が好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式、熱
転写方式等により画像が形成された画像保持体から画像
形成材料を剥離除去して画像保持体を繰り返し使用でき
るように再生する画像保持体の再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題に対する関心が高ま
るにつれて、森林資源保護の重要性が認識されてきてお
り、紙原料としての木材資源の利用削減が重要課題とな
っている。木材資源の利用削減対策の一環として、使用
済の用紙等の古紙をゴミとして廃棄せずに再利用するこ
とが現在が進められている。古紙を回収して再生紙にす
る場合、古紙を低コストで効率よく回収する必要がある
が、特に企業等においては機密文書やデータの漏洩を防
止する観点から使用済の古紙を裁断処理してしまうこと
が多いのが現状である。このため、如何にして古紙を確
保するかが問題となる。また、古紙を確保する上では、
回収する古紙の集積場所や管理等をどのようにするのか
も問題となる。古紙を確保したとしても、その古紙を種
類毎に分別しなければならず、作業の手間も問題とな
る。そして、最終的には、古紙の再生技術における効
率、精度等が問題となる。
【0003】この古紙の再生技術においては、古紙を再
度パルプ化した際のパルプ品質、画像を形成するトナー
等の脱墨処理及びその設備等が問題となるが、従来にお
いては、パルプ品質を損なうことなく、簡便に効率よく
古紙の再生を行うことができる方法が存在しなかったた
め、特殊で高価な装置を用いて古紙の再生を行う外は術
がなかった。しかし、古紙の再生プロセスにおける、古
紙の分別回収・運搬・集積、装置の稼働などがいずれも
効率よく行われなければ、結果として、エネルギーを大
量に消費する(CO2の排出量が多くなる)こととな
り、地球環境問題の一つでもある、CO2量の増加に伴
う地球温暖化現象を助長させてしまうことにもなりかね
ない。
【0004】このような事情の下、近時、簡易に画像保
持体を再生する技術が提案されてきている。例えば、特
開平4−362935号公報には、画像形成材料に近赤
外光消色型記録材料を用いて画像保持体上に画像を形成
し、画像が不要になった場合には、該画像に近赤外光を
照射して画像保持体上から該画像を消去し、画像保持体
を再利用する、という技術が提案されている。しかしな
がら、この場合、以下のような問題がある。即ち、近赤
外光消色型記録材料は自然光にも反応してしまうため、
画像の耐久性に問題がある。また、トナーの色が限定さ
れてしまうため、カラー適性がない。さらに、トナーバ
インダーが残存する消色後における画像保持体は、紙と
しての特性が未使用時に比べて変化しているため、該消
色後における画像保持体を再利用すると、転写ヌケ(転
写の際に画像が抜ける現象)などのトラブルを引き起こ
すことがある。前記転写ヌケ等を確実に防止し、再生紙
の品質、特性等を安定に維持するためには、少なくとも
画像形成材料を画像保持体上から除去する必要がある。
【0005】そこで、画像形成材料を画像保持体上から
除去する方法も提案されている。例えば、特開平1−1
01577号公報には、有機溶剤を用いてトナーを画像
保持体上から除去する方法が提案されている。しかし、
この場合、有機溶剤を用いるので安全性に問題があり、
実用的でない。一方、特開平4−82938号公報に
は、少なくとも一方に加熱源を持ったロールを用いて、
熱軟化性のトナーで画像保持体上に形成した画像を加熱
し、該画像保持体と該トナーとの接着力を低減した状態
で該トナーを剥離することが提案されている。しかし、
この場合、画像保持体上に形成した文字、図形等の情報
を判読不能にすることを目的としており、画像保持体上
からトナーを剥離除去することは目的としておらず、画
像保持体上に剥離できなかったトナーが残存するので、
該画像保持体を再利用することができないという問題が
ある。
【0006】ところで、なぜ、上述のようにトナーが残
存してしまうかというと、それは以下の理由による。周
知のように、画像保持体としての紙は、繊維(セルロー
ス等)を含み、該繊維は、官能基として−OH又は−C
OOHを有する。一方、前記画像保持体に付与される画
像形成材料は、前記−OH又は−COOHと強い相互作
用(以下「アンカー効果」と称することがある)によ
り、画像保持体と強固に接着する。このため、画像保持
体上から画像形成材料を剥離除去するのは容易ではな
い。画像保持体と画像形成材料との接着強度、即ち分子
間力を弱めさせるためには、画像形成材料を流動状態に
させることが考えられるが、この場合、同時に画像形成
材料自身もその分子間力が弱くなるので、無理に画像形
成材料の剥離を行うと、画像形成材料が分断されてしま
い、画像保持体上から画像形成材料を剥離除去すること
はできない。
【0007】このような事態の解決策の一つとして、特
開平6−250569号公報には、界面活性剤を含む水
溶液を用いて、トナーと画像保持体(紙、OHP等)と
の接着力を低減させ、加熱下で、トナーをオフセットロ
ールに転移させることにより、画像保持体を再生させる
ことが提案されている。この場合、画像保持体上のトナ
ーは確かにある程度剥離除去できるが、画像保持体を水
溶液に浸すため、画像保持体の乾燥に多量のエネルギー
が必要となり、ランニングコストが掛かる。紙皺等の問
題も生ずる。また、両面にベタ印画された画像保持体上
からトナーを剥離する場合には、前記水溶液の浸透が十
分でなく、画像保持体とトナーとの接着力を十分に弱め
ることができない。さらに、トナーと画像剥離体との間
に前記水溶液が存在するため、密着性が悪くなり、結果
としてトナーの剥離除去が不十分になるという問題があ
る。
【0008】トナーと画像剥離体との密着性を改善する
策として、特開平7−104621号公報には、水との
接触角が60°以上、平均表面粗さ(Ra)が0.4μ
m以下、最大表面粗さ(Rmax)が5.0μm以下で
ある画像剥離体を用いることが提案されている。また、
特開平7−225540号公報には、接着性を高めた画
像剥離体(該画像剥離体の表面における臨界表面張力が
25mN/m以上)を用いることが提案されている。
【0009】以上のような画像剥離体を使用すると、画
像保持体上のトナーをある程度は剥離除去することがで
きる。しかしながら、これらの場合においても、トナー
と画像保持体との接着力を弱める手段として界面活性剤
を含む水溶液を用いる限り、画像を形成するトナーに画
像剥離体を対向接触させる際に、該画像剥離体とトナー
との間に少なくとも該水溶液が必ず存在するため、該画
像剥離体とトナーとの密着性は十分でない。特に、これ
は、画像保持体上一面にソリッドやグラフィック等が印
字された画像の剥離除去を行う際に顕著である。その結
果、剥離除去できなかったトナーが、画像保持体上で小
数点、句読点等と判読されたり、カラー画像の場合は忠
実な色再現ができない等の新たな問題が生じる。
【0010】したがって、画像保持体上から画像形成材
料を剥離除去する際には、トナーと画像剥離体との密着
性が非常に重要となる。該密着性に優れ、上述したよう
な様々な問題がなく、画像保持体上から画像形成材料を
効率よく、しかも確実に剥離除去できる簡便な画像保持
体の再生方法は、依然として提供されていないのが現状
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける様々な問題を解決することを目的とする。また、
本発明は、専門家でなくとも簡便に画像保持体を再生す
ることができる方法を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、画像保持体に良好に定着した画像形成材
料を、画像保持体に損傷を与えることなく画像保持体上
から剥離除去し、画像保持体を再生する方法を提供する
ことを目的とする。さらに、本発明は、電子写真方式、
熱転写方式などにより形成された画像が単色画像の場合
のみならず、カラー画像の場合にも、しかも該カラー画
像が全面ベタ印画である場合にも、容易行うことができ
る画像保持体の再生方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は以下の通りである。即ち、画像を形成する画像
形成材料が付加乃至付着した画像保持体における前記画
像形成材料を、加熱下で、画像剥離部材に転移させるこ
とにより画像保持体を再生する画像保持体の再生方法に
おいて、前記画像剥離部材が、前記画像形成材料と接触
する面に前記画像形成材料を少なくとも侵入させ得る穴
及び/又は孔を有することを特徴とする画像保持体の再
生方法である。
【0013】前記画像保持体の再生方法においては、前
記画像形成材料が付加乃至付着した画像保持体に、少な
くとも水を含む液体を含浸させた態様が好ましい。前記
画像保持体が、その表面に離型性膜が形成されてなる態
様が好ましい。前記加熱が、前記画像形成材料における
結着樹脂のガラス転移点(Tg)以上溶融温度(Tm)
以下の温度での加熱である態様が好ましい。また、前記
画像剥離部材が、多孔質である態様、又は、網目構造を
有する態様が好ましい。前記画像剥離部材が、その少な
くとも前記画像形成材料と接する面が、金属、樹脂、ゴ
ム及びセラミックから選択される材料で形成される態
様、前記画像形成材料における結着樹脂と同一又は親和
性の高い材料で形成される態様、又は、前記画像形成材
料に対して粘着性を有する材料で形成される態様が好ま
しい。
【0014】本発明に係る画像保持体の再生方法におい
ては、画像保持体に付加乃至付着された画像形成材料
を、画像剥離部材に転移させる。
【0015】(画像保持体)前記画像保持体としては、
特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ
るが、電子写真記録方式、熱転写記録方式等による画像
形成に一般的に使用される公知の用紙が挙げられる。前
記用紙の大きさ、形状、厚みなどについては特に制限は
なく、また、前記用紙は、作製したものでもよいし、市
販品であってもよい。前記用紙に使用するパルプとして
は、特に制限はなく、それ自体公知の化学パルプ、古紙
パルプなどが挙げられる。
【0016】前記化学パルプとしては、例えば、広葉樹
晒クラフトパルプ、広葉樹未晒クラフトパルプ、広葉樹
晒亜硫酸パルプ、針葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹未晒
クラフトパルプ、針葉樹晒亜硫酸パルプ、ソーダパルプ
等の木材パルプ及びその他の繊維原料を化学的に処理
し、晒し工程を経て作られたバージンの晒ケミカルパル
プが好適に挙げられ、これらの中でも白色度の高いもの
が好ましい。
【0017】前記古紙パルプとしては、例えば、製本、
印刷工場、裁断所等において発生する裁落、損紙、幅落
としした古紙である上白、特白、中白、白損等の未印刷
古紙を解離した古紙パルプ、上質紙、上質コート紙、中
質紙、中質コート紙、更紙、カーボン紙等に、平板、凸
版、凹版、印刷等、電子写真方式、感熱方式、熱転写方
式、感圧記録紙、インクジェット記録方式等により印字
された古紙、水性若しくは油性インクや鉛筆などで筆記
した古紙、又は新聞古紙を、解離後、各古紙に最適な方
法で脱墨した古紙パルプ、比較的脱墨が容易な平板印刷
された古紙パルプなどが好適に挙げられ、これらの中で
も白色度が高く、夾雑物の少ないものが好ましい。
【0018】本発明において、前記画像保持体は、その
表面が離型性を有するのが好ましい。前記画像保持体の
表面が離型性を有すると、その表面に付加乃至付着され
ることにより形成された画像形成材料の剥離性が向上す
る点で好ましい。このような離型性を有する画像保持体
としては、例えば、画像保持体の表面に、離型剤を含有
する離型剤含有液を塗布乃至含浸させること等により、
表面に離型性膜が形成された画像保持体などが好適に挙
げられる。なお、離型剤の多くは、一般に、画像保持体
の比表面積を低下させ、画像保持体上への画像形成材料
の定着性を悪くさせる傾向があるものの、画像保持体の
表面に適度な凹凸乃至粗さがあれば画像形成材料の定着
性は損なわれないので、画像保持体の表面に離型性膜を
形成する場合、画像保持体は、その表面に適度な凹凸乃
至粗さを有しているのが好ましい。この場合、離型剤と
しては、画像保持体によく染み込み、画像保持体の表面
における凹凸乃至粗さを変化させないものが好ましい。
離型剤含有液が塗布乃至含浸された画像保持体の表面
に、適度な凹凸乃至粗さがあると、画像形成材料の定着
性と離型性とを両立させることができる。
【0019】前記離型剤としては、特に制限はなく、そ
れ自体公知の化合物乃至混合物が挙げられるが、画像保
持体の表面から他への移行性、画像保持体の走行性など
を考慮すると、画像保持体におけるパルプ繊維と直接反
応し、結合し得るものが好ましい。前記離型剤の具体例
としては、シリコン化合物、フッ素化合物、これらの少
なくとも1種を含有してなる混合物などが挙げられる。
これらの中でも、前記シリコン化合物とシリカゲルとの
混合物、前記シリコン化合物と微粒子とを含有する混合
物などが好ましい。これらの混合物において、前記シリ
コン化合物は、前記シリカゲル又は前記微粒子との反応
性に富み、画像保持体におけるパルプ繊維と直接、化学
反応し、結合すると共に、前記シリカゲル又は前記微粒
子を画像保持体内に固定させる機能を有する。その結
果、前記混合物を用いて形成された離型性膜を有する画
像保持体においては、その離型性膜の表面に適度な凹凸
乃至粗さが付与されるので、画像形成材料に対して良好
な離型性を示す。本発明においては、例えば、前記離型
剤を含有する離型剤含有液を、画像保持体に塗布乃至含
浸し、乾燥させることにより、画像保持体の表面に離型
性膜を形成することができ、画像保持体に離型性を付与
することができる。
【0020】前記微粒子としては、例えば、タルク、ク
レー(カオリン)、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化
アルミニウム、硫酸アルミニウム、酸化ジルコニウム、
チタン酸バリウム、シリカ、シリコーン樹脂、アクリル
樹脂、スチレン樹脂、スチレンーアクリル樹脂、メラミ
ン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミンーベンゾグア
ナミン樹脂などの微粒子が挙げられる。
【0021】前記シリコン化合物としては、前記画像保
持体におけるパルプ繊維及び前記微粒子と、化学反応
し、結合し得る化合物であり、具体的には、シラン化合
物、シランカップリング剤、フッ素含有シリコン化合
物、イソシアネートシラン化合物、分子中に官能基を有
する変性シリコーンオイル、これらの加水分解物又は部
分縮合物などが好適に挙げられる。
【0022】前記シラン化合物としては、例えば、CH
3SiCl3、(CH3)HSiCl2、(CH32SiC
2、(CH33SiCl、C65SiCl3、(C
652SiCl2等のクロロシラン類、Si(OC
34、CH3Si(OCH33、(CH32Si(O
CH32、C65Si(OCH33、Si(OC25
4、CH3Si(OC253、(CH32Si(OC2
52、C65Si(OC253、(CH32CHCH2
Si(OCH33等のアルコキシシラン類、(CH33
SiNHSI(CH33等のシラザン類、((CH3
SiNH)2CO、tert−Bu(CH32SiCl
等の特殊シリル化剤類、その他、HSC36Si(OC
H)3、ClC36Si(OCH)3などが挙げられる。
【0023】前記シランカップリング剤としては、例え
ば、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリス(β−メト
キシエトキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリメトキシシラン等のビニルシラン類、γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン等のアクリルシ
ラン類、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエ
トキシシラン等のエポキシシラン類、N−β−(アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N
−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン等のアミノシラン類などが挙げられる。
【0024】前記フッ素含有シリコン化合物としては、
離型性をさらに良くするためにパーフルオロアルキル基
を含有してなるフッ素含有シリコン化合物が好適であ
り、例えば、C61324SiCl3、C61324
Si(OCH33、C715CONH(CH23Si
(OC253、C81724SiCl3、C8172
4Si(OCH33 、C81724SiCH32
81724SiCH3(OCH32、C81724
Si(ON=C(CH3)(C25))3、C9192
4Si(OCH33、C91924Si(NCO)3
(NCO)3SiC2461224Si(NC
O)3、C91924Si(C25)(OCH32
(CH3O)3SiC2481624Si(OCH3
3、(CH3O)2(CH3)SiC91824Si(C
3)(CH3O)2などが挙げられる。
【0025】前記イソシアネートシラン化合物として
は、例えば、(CH33SiNCO、(CH32Si
(NCO)2、CH3Si(NCO)3、ビニルシリルト
リイソシアネート、C65Si(NCO)3、Si(N
CO)4、C25OSi(NCO)3、C817Si(N
CO)3、C1837Si(NCO)3、(NCO)3Si
24Si(NCO)3などが挙げられる。
【0026】前記分子中に反応基を有する変性シリコー
ンオイルとしては、例えば、アミノ変性シリコーンオ
イル、エポキシ基変性シリコーンオイル、カルボキシル
基変性シリコーンオイル、カルビノール基変性シリコー
ンオイル、メタクリル基変性シリコーンオイル、メルカ
プト基変性シリコーンオイル、フェノール基変性シリコ
ーンオイルなどが挙げられる。本発明において、これら
のシリコン化合物は、1種単独で用いてもよいし、2種
以上を併用してもよい。
【0027】前記フッ素化合物としては、例えば、フル
オロオレフィン系樹脂、X−CF2(OC24)p(O
CH2)qOCF2−Xで表されるパーフルオロポリエー
テルなどが好適に挙げられる。
【0028】前記フルオロオレフィン系樹脂としては、
例えば、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロ
エチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロプ
ロピルビニルエーテルなどが挙げられる。これらは、1
種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよく、
さらにビニルエーテル類、具体的にはエチルビニルエー
テル、シクロヘキシルビニルエーテルなどと硬化剤を導
入した共重合体として使用するのが好ましい。
【0029】前記X−CF2(OC24)p(OCH2
qOCF2−Xで表されるパーフルオロポリエーテルと
しては、Xが、OCN−C63(CH3)NHCO−で
表されるイソシアネート変性物、−COOHで表される
カルボキシル変性物、−CH2OH、−CF2CH
2((OCH2CH2)nOH等で表されるアルコール変
性物、−COORで表されるエステル変性物などが挙げ
られる。
【0030】前記離型剤含有液は、画像保持体への離型
性付与の効果が損なわれない限り、アルミニウム化合
物、チタニウム化合物、ジルコニウム化合物などを含有
していてもよい。
【0031】前記アルミニウム化合物としては、例え
ば、アルミニウムイソピレート、アルミニウムsec−
ブチレート、アルミニウムtert−ブチレート、モノ
sec−ブトキシアルミニウムジイソプロピレート、エ
チルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレー
ト、ジn−ブトキシアルミニウムモノエチルアセトアセ
テート、アルミニウムジn−ブトクサイドメチルアセト
アセテート、アルミニウムジイソブトキサイドモノメチ
ルアセトアセテート、アルミニウムジsec−ブトキサ
イドモノエチルアセトアセテート、アルミニウムジis
o−プロポキサイドモノエチルアセトアセテート、アル
ミニウムトリスアセチルアセトネート、アルミニウムジ
iso−プロポキサイドモノアセチルアセトネート、ア
ルミニウムモノアセチルアセトネートビス(エチルアセ
トアセテート)、アルミニウムトリス(エチルアセトア
セテート)、環状アルミニウムオキサイドアシレート化
合物などが挙げられる。
【0032】前記チタニウム化合物としては、例えば、
テトラiso−プロピルチタネート、テトラn−ブチル
チタネート、テトラiso−ブチルチタネート、テトラ
sec−ブチルチタネート、テトラtert−ブチルチ
タネート、テトラn−ペンチルチタネート、テトラis
o−ペンチルチタネート、テトラn−ヘキシルチタネー
ト、テトラn−ヘプチルチタネート、テトラn−オクチ
ルチタネート、テトラiso−オクチルチタネート、テ
トラn−ノニルチタネート、ジ−iso−プロポキシチ
タン−ビス(アセチルアセトネート)、ジn−ブトキシ
チタン−ビス(アセチルアセトネート)、テトラオクチ
レングリコールチタネートなどが挙げられる。
【0033】前記ジルコニウム化合物としては、例え
ば、テトラメチルジルコネート、テトラエチルジルコネ
ート、テトラiso−プロピルジルコネート、テトラn
−プロピルジルコネート、テトラn−ブチルジルコネー
ト、テトラiso−ブチルジルコネート、テトラter
t−ブチルジルコネート、テトラキスアセチルアセトン
ジルコネートなどが挙げられる。
【0034】前記画像保持体の画像形成材料に対する定
着性や離型性は、画像保持体の表面における凹凸乃至粗
さの状態、前記シリコン化合物やフッ素化合物等の種類
等の外、さらに、離型性膜の厚み、離型剤含有液におけ
る微粒子の含有量、前記微粒子の平均粒径などの種々の
条件により影響される。本発明においては、前記定着性
や離型性が所望の程度になるよう前記諸条件を適宜決定
することができる。
【0035】前記離型性膜の厚みとしては、離型剤含有
液が前記シリガゲルや微粒子を含有する場合であっても
該微粒子等を含めない厚みとして、0.05〜5.0μ
mが好ましい。前記厚みが、0.05μm未満である
と、前記微粒子等を画像保持体に固定化することが難し
くなり、画像保持体から前記微粒子等が析出してしまう
ことがあり、5.0μmを越えると、平均粒径の大きな
微粒子等を離型剤含有液に添加しても、離型性膜の表面
が平滑化し、光沢が出るため、普通紙の感じが薄れるこ
とがある。
【0036】前記離型剤含有液における微粒子の含有量
としては、前記離型剤含有液に含まれるシリコン化合物
及び微粒子の種類等により異なり、一概に規定すること
はできないが、一般的には、前記シリコン化合物及び/
又はフッ素化合物100重量部に対して、1〜100重
量部であるのが好ましい。前記微粒子の含有量が、1重
量部未満であると、画像保持体における部分的なホール
を埋めるのに十分でないことがあり、100重量部を越
えると、微粒子を画像保持体上に固定化するのが困難に
なることがある。
【0037】前記微粒子の平均粒径としては、0.1〜
15μmが好ましく、0.3〜5.0μmがより好まし
い。前記微粒子の平均粒径が、15μmを越えると、画
像保持体の明らかに手触り感が変わったり、画像に悪影
響があることがあり、0.1μm未満であると、微粒子
が凝集して離型剤含有液の分散性が悪くなったり、比表
面積が大きくなるため、前記微粒子の表面の反応サイト
が大きくなり、前記シリコン化合物が、前記微粒子とだ
け化学反応し、画像保持体とは十分に化学反応せず、前
記微粒子の画像保持体の表面への固定化が困難になるこ
とがある。
【0038】前記離型剤含有液の塗布乃至含浸させる方
法としては、特に制限はなく、目的に応じてそれ自体公
知の方法から適宜選択することができるが、例えば、ブ
レードコーティング法、マイヤーバーコーティング法、
スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビード
コーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテ
ンコーティング法、ロールコーティング法などが挙げら
れる。
【0039】前記離型剤含有液が塗布乃至含浸された画
像保持体の表面は、風乾、熱乾燥等により乾燥させるこ
とができるが、画像形成材料に対する離型性が増す点で
熱乾燥により乾燥させるのが好ましい。前記熱乾燥とし
ては、例えば、オーブンに入れる方法、オーブンに通す
方法、加熱ローラに接触させる方法など通常使用される
方法が挙げられる。
【0040】(画像形成材料)前記画像形成材料として
は、特に制限はないが、熱定着され得る熱溶融性画像形
成材料が好適に挙げられ、具体的には、電子写真方式、
熱転写方式等に使用される熱溶融性トナーなどが好適に
挙げられる。前記熱溶融性トナーは、通常、結着樹脂、
着色剤、その他の成分などを含有してなる。前記結着樹
脂としては、例えば、ポリスチレン、スチレン−プロピ
レン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレ
ン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合
体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン
−メタクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂などが挙げられる。前記着色剤として
は、例えば、ニグロシン染料、カーボンブラック、キノ
リンイエロー、ピグメント・イエロー、ピグメント・オ
レンジ、ピグメント・レッド、ピグメント・ブルー、ア
ニリンブルー、ピグメント・グリーンなどが挙げられ
る。前記その他の成分としては、例えば、定着性向上
剤、電荷制御剤、微粒子などが挙げられる。
【0041】前記定着性向上剤としては、例えば、低分
子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン等の低分子
量オレフィン、マレイン酸エチルエステル、ステアリン
酸メチルエステル等の脂肪酸エステル、ワックスなどが
挙げられる。前記電子制御剤としては、例えば、アンモ
ニウム塩系化合物、金属錯体系染料などが挙げられる。
前記微粒子としては、例えば、酸化チタン、チタン酸マ
グネシウム、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウム、
チタン酸ストロンチウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化クロ
ム、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、三酸化アンチモ
ン、アルミナ、炭化珪素等の無機微粒子、ポリメチルメ
タクリレート、ポリアクリレート等の有機微粒子などが
挙げられる。本発明においては、前記画像形成材料は、
適宜作製したものであってもよいし、市販品であっても
よい。
【0042】前記画像形成材料は、それ自体公知の画像
形成装置、例えばコピー機、ファクシミリ機、プリンタ
ー等により、前記画像保持体上に付加乃至付着される。
なお、前記「付加」とは、およそ、前記画像形成材料に
おける結着樹脂が完全に溶融しない状態で、前記画像形
成材料が前記画像保持体上に固定されていることを意味
し、前記「付着」とは、およそ、前記画像形成材料にお
ける結着樹脂が完全に溶融した状態で、前記画像形成材
料が前記画像保持体上に定着されていることを意味す
る。前記付加乃至付着は、熱定着により行われるのが一
般的である。前記熱定着の条件は、前記画像形成材料の
種類等に応じて適宜決定される。その結果、前記画像保
持体上に、文字、図形等の画像情報が付与される。な
お、前記付加乃至付着が十分であるか否かは、例えば後
述の実施例において説明する、定着性評価に従って評価
できる。
【0043】(画像剥離部材)前記画像剥離部材は、前
記画像形成材料と接触する面に穴及び/又は孔を有す
る。
【0044】前記画像剥離部材における穴及び/又は孔
は、前記画像形成材料を少なくとも侵入させ得る機能を
有する。換言すると、前記穴及び/又は孔は、前記画像
剥離部材と前記画像保持体とが加熱下でプレスされた際
に、前記画像保持体上に定着された前記画像形成材料や
前記画像保持体に含浸された水分等を、その内部に導き
得る機能、さらに、その内部に導いた前記画像形成材料
を前記画像保持体に付着させない機能を有する。前記穴
及び/又は孔に侵入させた、あるいは導いた前記画像形
成材料や水分等は、その内部に保持され、収容される。
前記孔の場合には、これらがさらに他端開口部から排出
されてもよい。したがって、本発明における画像剥離部
材の穴及び/又は孔は、前記画像剥離部材が前記画像保
持体上に密接した際に、前記画像保持体に含浸された水
分等を、前記画像保持体と前記画像剥離部材との間に介
在させることなく、その内部に導くことができるので、
鏡面に近い単なる粗面を意味する特開平7−10462
1号公報に記載された微小な凹部とは異なる。
【0045】前記穴及び/又は孔は、前記機能を有して
いる限り、その開口部の形状や大きさ、あるいは、その
形状、深さ・容積、数・間隔等については特に制限はな
く、目的に応じて適宜選択することができる。なお、前
記画像剥離部材において、前記開口部の形状や大きさ、
あるいは、その形状、深さ・容積、数・ピッチ等は、均
一であってもよく、不均一であってもよく、目的に応じ
て適宜選択することができる。
【0046】前記穴及び/又は孔の開口部の形状として
は、例えば、真円、楕円等の円形、三角形、四角形等の
多角形、その他任意の形状が挙げられる。前記穴及び/
又は孔の開口部の大きさとしては、画像保持体の大き
さ、前記穴及び/又は孔の数等に応じて適宜選択され、
通常1〜150μm程度である。
【0047】前記穴及び/又は孔の形状としては、前記
穴及び/又は孔の開口部を底面とする柱形状、前記開口
部側からその深さ方向に進むにつれて前記開口部の径よ
りも徐々に大きな径を有する円錐台乃至角錐台形状を含
む形状、その他任意の形状が挙げられる。なお、前記穴
及び/又は孔の形状が、前者の柱形状の場合、前記穴及
び/又は孔における周側面と開口部表面とのなす角は9
0°であり、後者の円錐台乃至角錐台形状を含む形状の
場合、前記穴及び/又は孔における周側面と開口部表面
とのなす角は鋭角である。前記穴及び/又は孔における
周側面と開口部表面とのなす角が鋭角〜90°である
と、前記画像剥離部材における穴及び/又は孔の開口部
が、前記画像保持体とその表面に定着された画像形成材
料との隙間に打ち込まれる楔のように作用し、しかも、
前記画像保持体から剥離した前記画像記録材料が、前記
穴及び/又は孔における周側面に沿って前記穴及び/又
は孔の内部に侵入され、あるいは導かれ、該周側面と強
く接着するので、アンカー効果乃至剥離効果が高くなる
点で好ましい。
【0048】前記穴及び/又は孔の深さ・容積として
は、前記穴の場合には、前記画像保持体上に定着された
前記画像形成材料や前記画像保持体に含浸された水分等
を少なくとも収容・保持するのに十分な深さ・容積であ
るのが好ましく、前記孔の場合には、前記画像形成材料
や水分等を少なくとも浸入させ、これらをその内部に収
容・保持するのに十分な深さ・容積、あるいは、これら
を他端開口部から排出させるのに十分な深さ・容積であ
るのが好ましい。なお、前記画像保持体上に形成された
画像が、混色カラー画像である場合、画像保持体上に定
着されるトナー量は、異色のトナーが積層定着されるた
め、単色カラー画像や単色白黒画像において定着される
トナー量よりも多くなるので、前記穴及び/又は孔の深
さはより深いほうが剥離効果が十分であり、容積はより
大きい方が剥離効果が十分である。
【0049】前記穴及び/又は孔の数としては、前記画
像保持体上に定着された画像形成材料を十分に剥離除去
することができる数であればよく、適宜決定すればよ
い。前記穴及び/又は孔の間隔としては、一般的には、
穴及び/又は孔の径の3倍以内程度である。
【0050】前記画像剥離部材の形状、構造、大きさ、
厚み、素材等については、特に制限はなく、目的に応じ
て適宜選択することができる。前記形状としては、例え
ば、シート状、フィルム状、板状などが挙げられる。こ
れらの形状を有する画像剥離部材は、前記シート状等の
そのままの状態で、あるいはロール状にされた状態等
で、前記画像保持体の表面に接触する。後者のような態
様で使用される場合には、前記画像剥離部材は、可撓性
を有するのが好ましい。
【0051】前記構造としては、例えば、単層構造であ
ってもよいし、多層構造であってもよい。前者の場合、
その表面から裏面にかけて組成が変化しないものであっ
てもよいし、その表面から裏面にかけて組成が徐々に変
化する傾斜機能材料であってもよい。後者の場合、前記
画像保持体と接触する側に前記画像保持体と接着性のよ
い素材で形成された層を設け、画像形成装置と接触する
側に前記画像形成装置に備付けられ易い素材で形成され
た層を設けた構造のものなどが挙げられる。また、前記
構造としては、単独の部材で形成されていてもよく、2
以上の部材で形成されていてもよい。
【0052】前記大きさとしては、例えば、前記画像保
持体よりも大きいのが好ましい。前記画像剥離部材が、
このような幅を有すると、1個の画像剥離部材を用いて
1回で前記画像形成材料を剥離することができる。前記
厚みとしては、画像剥離部材の材質、画像剥離部材を用
いる画像剥離装置等によりことなり一概に規定すること
はできないが、取扱性の点で薄手のものが一般的であ
る。
【0053】前記素材としては、特に制限はなく、例え
ば、金属、樹脂、ゴム、セラミックなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併
用してもよく、この場合、これらの混合物、化合物、複
合材料等の態様で使用することができる。前記金属とし
ては、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス、銅など
が挙げられる。前記樹脂としては、例えば、ポリイミ
ド、ナイロン、ポリエステルなどが挙げられる。前記ゴ
ムとしては、例えば、それ自体公知の合成ゴムなどが挙
げられる。前記セラミックとしては、TiNなどが挙げ
られる。これらの中でも、取扱性に優れ、温度変化の少
ない金属、樹脂などが好ましく、アルミニウム、鉄、ス
テンレス、ナイロン、ポリエステルなどがより好まし
い。
【0054】本発明においては、前記画像剥離部材にお
ける少なくとも前記画像形成材料と接する面の素材が、
前記金属、樹脂、ゴム、セラミックなどから選択される
のが好ましい。また、前記画像剥離部材と前記画像保持
体との接着性、良好な剥離性を考慮すると、前記画像剥
離部材における前記画像形成材料と接する面の素材は、
前記画像形成材料における前記結着樹脂と同一若しくは
化学的構造乃至性質が近似し、親和性の高い素材、又
は、前記画像形成材料に対して粘着性を有する素材であ
るのが好ましい。前者の場合、剥離維持性に優れる点で
好ましく、後者の場合、画像保持体と画像剥離部材との
接着性が良好になり、剥離効果が向上する点で好まし
い。なお、後者の場合には、前記画像保持体の表面に、
例えば、粘着性物質が塗布されていてもよいし、粘着性
テープが貼着されていてもよい。
【0055】前記画像剥離部材の具体例としては、少な
くとも表面が多孔質である画像剥離部材、網目構造を有
する画像剥離部材などが挙げられる。前者の例として
は、表面に穴が形成されたステンレスフィルムなどが挙
げられる。また、後者の例としては、金網メッシュ、ナ
イロン製のメッシュ、ポリエステル製のメッシュなどが
挙げられる。
【0056】前記画像保持体に付加乃至付着された画像
形成材料は、以下のようにして画像剥離部材に転移され
る。
【0057】まず、前記画像形成材料を加熱する。この
とき、前記画像形成材料のみを加熱すれば足りるが、前
記画像形成材料のみを加熱するのは容易ではないので、
一般的には、前記画像形成材料が付加乃至付着された画
像保持体ごと加熱する。この加熱により、前記画像形成
材料が軟化し、剥離が容易になる。
【0058】前記加熱の温度としては、前記画像形成材
料における前記結着樹脂のガラス転移点(Tg)以上溶
融温度(Tm)以下の温度が好ましい。前記加熱の温度
が、前記Tg未満であると、前記結着樹脂が固化したま
まであり、剥離が容易でないことが多く、加熱による効
果が得られないことが多く、前記Tmを越えると、前記
結着樹脂が完全に溶融してしまい、前記画像保持体上に
広がってしまうこと等がある。一方、加熱の温度が前記
範囲内にあると、前記結着樹脂が適度に軟質状態になっ
ているので、前記画像剥離部材を強く接触させると、前
記画像形成材料を、容易に、前記画像剥離部材における
穴及び/又は孔に侵入させることができる点で有利であ
る。
【0059】次に、前記画像剥離部材と前記画像保持体
とを対向させ、加圧手段と加熱手段とを用いて、加熱下
でプレスして両者を互いに強く接触させる。すると、前
記画像保持体上に付加乃至付着された画像形成材料が、
前記画像保持体と前記画像剥離部材とにプレスされた状
態となる。このとき、プレスされ、横に広がろうとする
前記画像形成材料の一部乃至大部分は、プレスされずに
前記画像剥離部材に多数形成された前記穴及び/又は孔
の内部に侵入し、該穴及び/又は孔の開口部近傍の周側
面と強く相互作用し、前記周側面に強く付着し、前記穴
及び/又は孔の内部に保持・収容される。
【0060】なお、前記加圧手段としては、特に制限は
ないが、例えば、1個の又は好ましくは1対のロール、
プレス機などが挙げられる。これらの中でも、再生処理
を円滑に行うことができる点で、1個又は1対のロール
がより好ましい。前記ロールの表面材料としては、特に
制限はないが、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレ
ス、銅等の金属、金属を含む化合物、ポリイミド、ナイ
ロン、ポリエステル等の有機高分子材料などが挙げられ
る。本発明においては、前記1個のロールに又は1対の
ロールにおける一方のロールに、前記画像剥離部材をロ
ール状に環回して固定し、このロール状にした前記画像
剥離部材に前記画像保持体を接触させてもよい。
【0061】前記加熱手段としては、特に制限はなく、
コルツランプ、ラバーヒータ、セラミックヒータなどの
公知の発熱器が挙げられる。前記加熱手段は、それ自体
単独で前記画像保持体における画像形成材料を加熱して
もよいが、前記加圧手段を加熱し、該加熱された加圧手
段を介して前記画像保持体における画像形成材料を加熱
してもよい。前者の場合、前記加熱手段を、前記加圧手
段の内部に備えつけて、加熱加圧手段としてもよい。前
記加熱加圧手段としては、ヒータを内蔵してなる加熱加
圧ロールなどが好適に挙げられる。この加熱加圧ロール
においては、上下のロールの温度がそれぞれ異なってい
てもよい。前記ロールの温度としては、一般的には40
〜200℃程度である。
【0062】前記プレスの際の諸条件(以下「剥離条
件」と称することがある)、例えば、総荷重(kg
f)、剥離の際の線速度(mm/sec)、ロールの表
面温度(℃)等としては、前記画像形成材料の種類等に
より異なり、一概に規定することはできないが、前記総
荷重については、現在のところ120kgf程度以下が
一般的である。
【0063】本発明においては、このとき、さらに、前
記画像剥離部材及び/又は前記画像保持体をわずかに移
動させてもよい。そうすると、前記画像形成材料が、前
記画像保持体から剥離し、前記周側面に沿って該穴及び
/又は孔の内部に導かれ、その内部に保持・収容され得
る。
【0064】そして、前記画像剥離部材と前記画像保持
体とを引き剥がす。なお、前記のように前記画像剥離部
材をロール状にした場合には、該ロールを回転させるだ
けで、前記画像剥離部材と前記画像保持体とを引き剥が
すことができる。このとき、前記画像剥離部材と前記画
像形成材料との相互作用により、この両者が付着する力
乃至アンカー効果の方が、前記画像保持体と前記画像形
成材料とが付加乃至付着する力乃至アンカー効果よりも
大きくなっているので、前記画像形成材料は、前記画像
剥離体における穴及び/又は孔に保持・収容された状態
のまま、前記画像保持体上から剥離除去される。その結
果、前記画像形成材料は、前記画像剥離部材に転移す
る。
【0065】なお、このとき、前記画像形成材料と前記
画像保持体とが付加乃至付着する力が、小さければ小さ
い程、剥離は容易になる。前記付加乃至付着する力は、
一般に、前記画像保持体の離型性が向上するほど小さく
なるが、前記画像保持体に、例えば、少なくとも水、好
ましくは界面活性剤等を含む液体を含浸させることによ
っても小さくなる。したがって、本発明においては、前
記画像形成材料の剥離除去を行う前に、あらかじめ、前
記画像保持体に前記液体を含浸させておくのが好まし
い。前記界面活性剤としては、特に制限はなく、それ自
体公知の界面活性剤の中から適宜選択することができ
る。前記画像保持体に前記液体を含浸させた場合、前記
画像剥離部材と前記画像保持体とを重ね合わせたものを
熱プレスすると、前記画像形成材料のみならず、前記画
像保持体に含浸された液体も、前記画像剥離部材におけ
る穴及び/又は孔に侵入し、その内部に保持・収容され
る。その結果、前記画像保持体から画像形成材料が剥離
除去され、画像保持体が再生される。
【0066】前記画像保持体の再生状態は、例えば、後
述の実施例において説明する、<画像濃度及び粒状性
(graininess)の評価>に従って評価するこ
とができる。画像濃度のみならず、粒状性(grain
iness)についても評価するのは、以下の理由によ
る。即ち、従来においては、前記再生状態を、剥離後の
紙の画像濃度が0.1以下であることを基準にして評価
していた。前記画像濃度が0.1以下である場合には、
画像保持体上の残留トナー量は少ないものの、剥離後の
紙には残留トナーが明らかに目につき、灰色等の白色度
の低い紙しか得られなかった。白黒画像の場合、残留ト
ナーが存在すると、この残留トナーが、小数点、句読点
として判読されるおそれがある。また、カラー画像の場
合、残留トナーが存在すると、忠実な色再現ができない
という問題がある。したがって、画像濃度が0.1以下
であることを基準にするのみでは、前記画像保持体の再
生状態の評価としては十分とはいえないからである。そ
こで、本発明では、剥離後の紙の白さの品質を画像濃度
で評価し、剥離後の紙上の残留トナー量を粒状性(gr
aininess)で評価する。
【0067】前記粒状性の評価では、その値(grai
niness)が3以下の場合、かぶりが無い状態であ
るとされた。これは、かぶりの度合いが異なるサンプル
を10種類(a〜j)用意し、これらについて被験者5
0名に対し「かぶりと認められるものと認められないも
のに分別する」という心理評価をさせたところ、被験者
の96%以上が「かぶりが認められない」としたサンプ
ルが、graininessの値が約3以下に対応して
いたことに基づく(表1及び表2)。なお、表1におけ
る数値は、人数を意味する。前記粒状性とは、文献“N
oise Perception in Electr
ophotography” Journal of
Applied Photographic Engi
neering Vol.5:P 190−196(1
979)Roger P.Dooley and Ro
dney Shaw に述べられている心理的粒状性
(graininess)を意味し、その算出にはウイ
ナー・スペクトルと平均濃度の測定値とから予測するシ
ョーとドーリー(Shaw&Dooley)のアルゴリ
ズムが用いられる。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】以上の作用を図1を用いて説明する。画像
保持体1上に付加乃至付着された画像形成材料2に、画
像剥離部材3を対向させた状態で重ね合わせる。次に、
発熱体4を内部に収容する加熱加圧ロール5を用いて、
画像形成材料2を加熱して軟化させつつ、画像保持体1
と画像剥離部材3とをプレスして、互いに強く接触させ
る。すると、画像剥離部材3における穴及び/又は孔
に、画像形成材料2が導かれ、また、画像保持体1に、
少なくとも水、好ましくは界面活性剤等を含む液体を含
浸させた場合には前記液体も導かれ、その内部に保持・
収容される。このとき、画像形成材料2と画像剥離部材
3とは、相互作用して、画像形成材料2が画像保持体1
に付加乃至付着する力よりも大きな力で互いに強く付着
する。その後、画像剥離部材3と画像保持体1とを引き
離すと、画像形成材料2が画像剥離部材3に転移し、画
像保持体1上から画像形成材料2が剥離除去される。
【0071】前記画像形成材料が前記画像剥離部材に転
移し、前記画像保持体から前記画像形成材料が剥離除去
される際のメカニズムは、必ずしも明らかではないが、
以下のように考えられる。即ち、画像保持体が、離型性
膜が形成されていない、あるいは表面における凹凸が埋
められていない用紙である場合には、該用紙のセルロー
ス繊維等における官能基(−OH又は−COOH等)
と、画像形成材料とが強く相互作用し、アンカー効果が
大きいため、画像形成材料と画像保持体とが強く付着し
ている。したがって、単に、前記画像形成材料を加熱
し、前記画像形成材料を流動状態にして引っ張ってみて
も、前記官能基(−OHや−COOH等)と強く相互作
用して付着している部分は、十分に剥離することができ
ない。
【0072】前記画像形成材料を前記画像剥離部材へ転
移させ、前記画像形成材料を前記画像保持体から剥離除
去するには、画像形成材料が画像剥離部材と相互作用し
て強く付着(密着)し、両者を一体化させる必要であ
る。また、この画像形成材料と画像剥離部材との分子間
力を、画像保持体と画像記録材料との分子間力よりも、
大きくさせる必要がある。
【0073】本発明においては、前記画像剥離部材に穴
及び/又は孔を設けたことにより、前記画像形成材料と
の接触面積を、その深さ方向に増やすことができ、前記
画像形成材料を、前記画像形成材料上の平面のみなら
ず、前記穴及び/又は孔の内部における周側面にも付着
させることにより、大きな接触面積で、かつ複雑な形状
で前記画像剥離部材により強く付着させることができ
る。その結果、前記画像剥離部材と前記画像形成材料と
のアンカー効果を飛躍的に向上させることができる。し
かも、前記画像保持体に、少なくとも水、好ましくは界
面活性剤を含む液体を含浸させた場合、前記画像剥離部
材と前記画像保持体と付着(密着)力を低下させる原因
となる前記液体を、両者の間に介在させることなく、前
記画像剥離部材における穴及び/又は孔に導くことがで
きるので、付着(密着)力を飛躍的に向上させることが
できる。その結果、画像形成材料を画像剥離部材に強く
付着(密着)させることができ、かつ、画像形成材料と
画像剥離部材との分子間力乃至アンカー効果を、画像保
持体と画像記録材料との分子間力乃至アンカー効果より
も、大きくさせることができる。
【0074】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものでは
ない。なお、以下の実施例及び比較例において、「部」
は、重量部を意味する。
【0075】(実施例1)オルガチックスSIC−43
4(松本交商社製)500部を酢酸エチル500部と混
合撹拌し、離型剤含有液を調製した。この離型剤含有液
をゼロックス用J紙A4判(富士ゼロックス(株)製)
に含侵させ、5分間風乾させた後、120℃で10秒間
オーブンで熱処理し、離型性を付与した画像保持体を作
製した。富士ゼロックス(株)製カラー複写機A Co
lor 935を用いて前記画像保持体上に、画像形成
材料を付加乃至付着させるため、熱溶融性トナーを熱定
着させた。その結果、画像保持体上に、文字やベタ画像
を含むカラー画像が形成された。このカラー画像の形成
された画像保持体を実施例1のサンプルとした。
【0076】<定着性評価>実施例1のサンプルにおけ
る画像形成材料の定着性を以下のようにして評価した。
即ち、実施例1のサンプルに形成された画像を、X−R
ite938濃度計(X−Rite社製)で測定し、そ
の濃度が約1.8であるベタ画像部に、市販の18mm
幅セロハン粘着テープ(ニチバン(株)製)を300g
/cmの線圧で張り付け、10mm/sec.の速度で
剥離した際における、剥離前の画像濃度に対する剥離後
の画像濃度の比(以下「OD比」と称する)を指標とし
て評価した(OD比=剥離後の画像濃度/剥離前の画像
濃度)。
【0077】その結果、前記OD比は0.97であっ
た。なお、電子写真用の画像保持体としては、このOD
比が0.8以上であれば定着性は十分であるので、実施
例1のサンプルにおける定着性は十分であると言える。
【0078】次に、図2に示すトナー剥離装置を用い、
実施例1のサンプル6と画像剥離部材3としての後述の
メッシュとを対向させ、これを上加熱加圧ロール8と下
加熱加圧ロール9とにより加熱下で搬送しつつプレスし
た。その後、前記メッシュを実施例1のサンプル6から
引き剥がした。すると、熱溶融性トナーが、メッシュに
転移していた。このメッシュを光学顕微鏡を用いて観察
してみると、該メッシュ表面には前記熱溶融性トナーが
付着しており、また、その孔には少なくとも前記熱溶融
性トナーが約1〜50μm侵入していた。その結果、実
施例1のサンプル6に定着された熱溶融性トナーは、剥
離除去され、実施例1のサンプル6が再生された。
【0079】なお、上加熱加圧ロール7は発熱体9を内
蔵し、下加熱加圧ロール8は発熱体10を内蔵してお
り、上加熱加圧ロール7と下加熱加圧ロール8との表面
は、100℃に保持された。また、上加熱加圧ロール7
及び下加熱加圧ロール8に対する総荷重は、10kgf
とし、線速度は、60mm/secとした。また、前記
画像剥離部材3としては、JIS標準規格のふるい同等
のメッシュ(目開き32μm,38μm,45μm,5
3μm,63μm,75μm,100μm,125μ
m,150μm,212μm,250μm,300μ
m,355μm,425μm,500μm,600μ
m,710μm,850μm)を用いた。
【0080】<画像濃度及び粒状性(grainine
s)の評価>熱溶融性トナーを剥離した後において、実
施例1のサンプル上に残留する熱溶融性トナーの量を、
画像濃度及び粒状性(grainines)を測定し、
実施例1のサンプルの再生状態を確認した。なお、前記
画像濃度の評価は、X−Rite938濃度計(X−R
ite社製)を用いて行った。また、前記粒状性の評価
は、目視により行った。
【0081】その結果、前記熱溶融性トナーを剥離した
後の実施例1のサンプルの画像濃度は0.1以下であ
り、前記粒状性は3以下であり、十分な剥離性を示し、
良好な再生状態を示した。なお、この結果は、前記メッ
シュの孔(目開き)の径が150μm以下である場合に
顕著であり、150μmを越えるとやや再生状態が十分
でなくなる傾向が観られた。
【0082】(実施例2)実施例1において、複写機と
しての富士ゼロックス社製カラー複写機A Color
935を、富士ゼロックス(株)製複写機Vivac
e550に代え、カラー画像形成用の熱溶融性トナーを
白黒画像形成用の熱溶融性トナーに代えた外は、実施例
1と同様にして剥離性能の確認を行った。その結果、前
記熱溶融性トナーを剥離した後のサンプルの画像濃度は
0.1以下であり、前記粒状性は3以下であり、十分な
剥離性を示し、良好な再生状態を示した。なお、この結
果は、前記メッシュの孔(目開き)の径が150μm以
下である場合に顕著であり、150μmを越えるとやや
再生状態が十分でなくなる傾向が観られた。また、使用
したメッシュを光学顕微鏡を用いて観察してみると、該
メッシュ表面には前記熱溶融性トナーが付着しており、
また、その孔には少なくとも前記熱溶融性トナーが約1
〜50μm侵入していた。
【0083】(実施例3)実施例1において、画像剥離
部材をナイロン製のメッシュに代えた外は、実施例1と
同様にして剥離性能の確認を行った。その結果、前記熱
溶融性トナーを剥離した後のサンプルの画像濃度は0.
1以下であり、前記粒状性は3以下であり、十分な剥離
性を示し、良好な再生状態を示した。なお、この結果
は、前記メッシュの孔(目開き)の径が150μm以下
である場合に顕著であり、150μmを越えるとやや再
生状態が十分でなくなる傾向が観られた。
【0084】(実施例4)実施例1において、画像剥離
部材を、前記熱溶融性トナーにおける結着樹脂と同じ材
料であるポリエステル製のメッシュに代えた外は、実施
例1と同様にして剥離性能の確認を行った。その結果、
前記熱溶融性トナーを剥離した後のサンプルの画像濃度
は0.1以下であり、前記粒状性は3以下であり、十分
な剥離性を示し、良好な再生状態を示した。なお、この
結果は、前記メッシュの孔(目開き)の径が150μm
以下である場合に顕著であり、150μmを越えるとや
や再生状態が十分でなくなる傾向が観られた。
【0085】(実施例5)実施例2において、剥離部材
を、ナイロン製のメッシュに代えた外は、実施例2と同
様にして剥離性能の確認を行った。その結果、前記熱溶
融性トナーを剥離した後のサンプルの画像濃度は0.1
以下であり、前記粒状性は3以下であり、十分な剥離性
を示し、良好な再生状態を示した。なお、この結果は、
前記メッシュの孔(目開き)の径が150μm以下であ
る場合に顕著であり、150μmを越えるとやや再生状
態が十分でなくなる傾向が観られた。
【0086】(実施例6)実施例2において、剥離部材
を、前記熱溶融性トナーにおける結着樹脂と同じ材料で
あるポリエステル製のメッシュに代えた外は、実施例2
と同様にして剥離性能の確認を行った。その結果、前記
熱溶融性トナーを剥離した後のサンプルの画像濃度は
0.1以下であり、前記粒状性は3以下であり、十分な
剥離性を示し、良好な再生状態を示した。なお、この結
果は、前記メッシュの孔(目開き)の径が150μm以
下である場合に顕著であり、150μmを越えるとやや
再生状態が十分でなくなる傾向が観られた。
【0087】(実施例7)複写画像紙(リコー(株)
製:PPC用再生紙「紙源」)上に、(株)リコー製普
通複写機FT4532を用いて、画像を付加乃至付着さ
せた。この画像が形成された複写画像紙(以下「実施例
7のサンプル」と称する)について、実施例1と同様に
定着性の評価を行ったところ、前記OD比は0.95で
あった。実施例7のサンプルを、純水を99.0%、ノ
ニオン系界面活性剤(BT−7、日光ケミカルズ(株)
製)を1.0%、それぞれ含む液体(剥離液)に浸漬さ
せた。
【0088】次に、図2に示す剥離装置を用い、上加熱
加圧ロール7の表面に、画像剥離部材3としての関西金
網(株)製の金網のメッシュ(SUS316、目開き2
0μm)をロール状に設置し、この金網のメッシュと、
実施例7のサンプル6とが対向するようにして、実施例
7のサンプル6を、該上加熱加圧ロール7と下加熱加圧
ロール8とにより加熱下で搬送しつつプレスした。その
後、画像剥離部材7を実施例7のサンプル6から引き剥
がした。すると、熱溶融性トナーが、金網のメッシュに
転移していた。この金網のメッシュを光学顕微鏡を用い
て観察してみると、該金網のメッシュ表面には前記熱溶
融性トナーが付着しており、また、その孔には少なくと
も前記熱溶融性トナーが約1〜20μm侵入していた。
その結果、実施例7のサンプル6に定着された熱溶融性
トナーは、剥離除去され、実施例7のサンプルが再生さ
れた。
【0089】なお、上加熱加圧ロール7は発熱体9を内
蔵し、下加熱加圧ロール8は発熱体10を内蔵してお
り、上加熱加圧ロール7と下加熱加圧ロール8との表面
は、90〜100℃に保持された。また、上加熱加圧ロ
ール7及び下加熱加圧ロール8に対する総荷重は、10
0kgfとし、紙送り速度(線速度)は、20mm/s
ecとした。その結果、前記熱溶融性トナーを剥離した
後のサンプルの画像濃度は0.083であり、前記粒状
性は3.0であり、十分な剥離性を示し、良好な再生状
態を示した。なお、この結果は、前記メッシュの孔(目
開き)の径が150μm以下である場合に顕著であり、
150μmを越えるとやや再生状態が十分でなくなる傾
向が観られた。
【0090】(比較例1)実施例7において、画像剥離
部材をPETフィルム(水に対する接触角87°、表面
の平均表面粗さ:Ra=0.01μm、最大表面粗さ:
Rmax=0.48μm)に代えた外は、実施例7と同
様にして剥離性能の確認を行った。その結果、前記熱溶
融性トナーを剥離した後のサンプルの画像濃度は0.0
85であり、前記粒状性は4.5であった。剥離処理後
のサンプルのほぼ全面に、残留トナーが観られ、「かぶ
り」が認められた。
【0091】(実施例8)実施例1において、画像剥離
部材を多孔質フィルム(厚み:50μm、穴径:20μ
m、穴深さ:40μm、開口率:10%)に代えた外
は、実施例1と同様にして剥離性能の確認を行った。前
記多孔質フィルムは、サブミクロン加工技術の一つであ
るエキシマレーザー加工により作製されたものである。
その結果、前記熱溶融性トナーを剥離した後の実施例8
のサンプルの画像濃度は0.1以下であり、前記粒状性
は3以下であり、十分な剥離性を示し、良好な再生状態
を示した。
【0092】(実施例9)実施例8において、多孔質フ
ィルムを、表面に穴が形成されたステンレスフィルム
(厚み:50μm、穴径:20μm、穴深さ:40μ
m、開口率:10%)に代えた外は、実施例8と同様に
して剥離性能の確認を行った。その結果、前記熱溶融性
トナーを剥離した後の実施例9のサンプルの画像濃度は
0.1以下であり、前記粒状性は3以下であり、十分な
剥離性を示し、良好な再生状態を示した。また、前記ス
テンレスフィルムを顕微鏡を用いて観察したところ、そ
の穴の開口部において、前記熱溶融性トナーが約1〜4
0μm侵入しているのが観られた。
【0093】さらに、以上の画像を剥離する工程を繰り
返し行い、剥離性能の安定性を確認した。画像の形成さ
れた画像保持体(A4)を縦送りし、約10,000枚
について熱溶融性トナーの剥離除去を行い、画像保持体
の再生処理を行ったところ、熱溶融性トナーを剥離した
画像保持体の画像濃度は、0.1以下であり、粒状性は
3以下であり、画像剥離部材の繰り返し安定性が確認さ
れた。
【0094】
【発明の効果】本発明によると、前記従来における諸問
題を解決することができる。また、本発明によると、専
門家でなくとも簡便に、しかも効率よく画像保持体を再
生することができる方法を提供することができる。ま
た、本発明によると、画像保持体に良好に定着した画像
形成材料を、画像保持体に損傷を与えることなく画像保
持体上から剥離除去し、画像記録体を繰り返し安定性よ
く再生する方法を提供することができる。さらに、本発
明によると、電子写真方式、熱転写方式などにより形成
された画像が単色画像の場合のみならず、カラー画像の
場合にも、しかも該カラー画像が全面ベタ印画である場
合にも、容易行うことができる画像保持体の再生方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の画像記録体の再生方法の作用
を説明するための概略説明図である。
【図2】図2は、本発明の画像記録体の再生方法を実施
するのに用いた剥離装置の概略説明図である。
【符号の説明】
1 画像保持体 2 画像形成材料 3 画像剥離部材 4 発熱体 5 加熱加圧ロール 6 サンプル 7 上加熱加圧ロール 8 下加熱加圧ロール 9 発熱体 10 発熱体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を形成する画像形成材料が付加乃至
    付着した画像保持体における前記画像形成材料を、加熱
    下で、画像剥離部材に転移させることにより画像保持体
    を再生する画像保持体の再生方法において、前記画像剥
    離部材が、前記画像形成材料と接触する面に前記画像形
    成材料を少なくとも侵入させ得る穴及び/又は孔を有す
    ることを特徴とする画像保持体の再生方法。
  2. 【請求項2】 前記画像形成材料が付加乃至付着した画
    像保持体に、少なくとも水を含む液体を含浸させた請求
    項1に記載の画像保持体の再生方法。
  3. 【請求項3】 前記画像保持体が、その表面に離型性膜
    が形成されてなる請求項1又は2に記載の画像保持体の
    再生方法。
  4. 【請求項4】 前記加熱が、前記画像形成材料における
    結着樹脂のガラス転移点(Tg)以上溶融温度(Tm)
    以下の温度での加熱である請求項1から3のいずれかに
    記載の画像保持体の再生方法。
  5. 【請求項5】 前記画像剥離部材が、多孔質である請求
    項1から4のいずれかに記載の画像保持体の再生方法。
  6. 【請求項6】 前記画像剥離部材が、網目構造を有する
    請求項1から4のいずれかに記載の画像保持体の再生方
    法。
  7. 【請求項7】 前記画像剥離部材が、その少なくとも前
    記画像形成材料と接する面が、金属、樹脂、ゴム及びセ
    ラミックから選択される材料で形成される請求項1から
    6のいずれかに記載の画像保持体の再生方法。
  8. 【請求項8】 前記画像剥離部材が、その少なくとも前
    記画像形成材料と接する面が、前記画像形成材料におけ
    る結着樹脂と同一又は親和性の高い材料で形成される請
    求項1から7のいずれかに記載の画像保持体の再生方
    法。
  9. 【請求項9】 前記画像剥離部材が、その少なくとも前
    記画像形成材料と接する面が、前記画像形成材料に対し
    て粘着性を有する材料で形成される請求項1から8のい
    ずれかに記載の画像保持体の再生方法。
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