JPH10171146A - 湿式電子写真用転写紙 - Google Patents

湿式電子写真用転写紙

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JPH10171146A
JPH10171146A JP33566096A JP33566096A JPH10171146A JP H10171146 A JPH10171146 A JP H10171146A JP 33566096 A JP33566096 A JP 33566096A JP 33566096 A JP33566096 A JP 33566096A JP H10171146 A JPH10171146 A JP H10171146A
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JP33566096A
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Hiroo Kaji
裕夫 鍛治
Hiroaki Matsuzaki
洋明 松崎
Yoshihiko Hibino
良彦 日比野
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湿式電子写真方式の印刷機で印刷した場合、紙
面に対するトナーの定着性が良好で、印刷面からのトナ
ーの欠落が少なく、印刷後の作業性に優れた普通紙タイ
プの湿式電子写真用転写紙を提供することにある。 【解決手段】紙中の灰分が5〜20重量%の湿式電子写
真用転写紙であり、且つ、該転写紙表面に炭酸ジルコニ
ウムアンモニウム、炭酸ジルコニウムカリウム、硫酸ジ
ルコニウム、硝酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウムのい
ずれか一つを、ZrO2換算で0.05〜1.00g/m
2塗布したことを特徴とする湿式電子写真用転写紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体トナーを使っ
た電子写真方式を用いて印刷する湿式電子写真用転写紙
に関するものである。さらに詳しくは、液体トナーを使
った電子写真方式を用いて印刷した際に、トナーの紙に
対する定着性が良好な普通紙タイプの湿式電子写真用転
写紙である。
【0002】
【従来の技術】印刷業界の近年の流れとして、(1)オ
フセット印刷の高速化、(2)高精細印刷化、(3)多
品種小ロット印刷化が挙げられる。
【0003】特に、多品種小ロット印刷に対応する為
に、乾式電子写真方式、湿式電子写真方式、インクジェ
ット方式など各種印刷方式の印刷機が開発されるように
なってきた。これら印刷方式の中で、湿式電子写真方式
は、トナー粒子径を乾式電子写真方式のトナーよりも細
かくすることが可能であり、乾式電子写真方式に較べて
鮮鋭度の高い画像を提供することが可能である。
【0004】従来は、湿式電子写真用の転写紙として
は、転写紙の表面に樹脂エマルジョンを塗工したものが
使われていた。塗工用樹脂としては、ポリビニルアセテ
ートエマルジョン、ビニルアセテート・ブチルアクリレ
ート共重合体エマルジョン、スチレン・ブチルアクリレ
ート共重合体エマルジョン、メチルアクリレート・エチ
ルアクリレート共重合体エマルジョンを使用し、いずれ
も無機顔料と上記樹脂を混合した液を塗工したものであ
った。従って、「普通紙」といった外観を呈する用紙で
はなかった。また、印刷時における転写効率が悪いこと
から、普通紙は、湿式電子写真方式の印刷機では使用す
ることができないとされてきた。
【0005】しかしながら、最近、電子写真学会誌第3
1巻第1号(1992)p77〜p81、印刷出版研究
所(株)発行「月刊 印刷情報9月号(1995)」p
22〜23に紹介されるように、触手状の特殊な樹脂粒
子を用いた液体トナーを用いることで、普通紙に対して
も印刷が可能な湿式電子写真方式の印刷機が開発され、
「小ロット印刷」用の印刷機として利用されるようにな
ってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記に述べたようにト
ナーの改良により普通紙での印刷が可能になったとはい
え、普通紙に対してのトナーの定着性は弱く、印刷後の
裁断・製本工程において紙同士の擦れ、印刷面にテープ
を貼ったりする等の作業によって、印刷面から部分的に
トナーが欠落する場合がある。そこで、本発明の目的
は、紙面に対するトナーの定着性が良好で、印刷後の作
業性に優れた普通紙タイプの湿式電子写真用転写紙を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の欠
点を解決すべく鋭意検討した結果、以下のような湿式電
子写真用転写紙を発明するに至った。
【0008】即ち、本発明の湿式電子写真用転写紙は、
紙中の灰分が5〜20重量%の湿式電子写真用転写紙で
あり、且つ該転写紙表面に炭酸ジルコニウムアンモニウ
ム、炭酸ジルコニウムカリウム、硫酸ジルコニウム、硝
酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウムのいずれか一つをZ
rO2換算で0.05〜1.00g/m2塗布したことを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の湿式電子写真用転
写紙について、詳細に説明する。
【0010】まず、本発明者らは、湿式電子写真用転写
紙の灰分と液体トナーの紙への定着性について検討し
た。
【0011】湿式電子写真方式の印刷機を使って印刷す
る場合、紙表面に転写されたトナーは、印刷直後、ま
だ、わずかながら分散媒を含んでいる。この分散媒が、
紙層内に吸収されることでトナーの紙表面への定着は強
固なものとなる。そして、紙中の灰分を5〜20重量%
にすることにより紙面上のトナーから分散媒を効率よく
吸収してやることができ、トナーの紙表面への定着性は
改良されることを見いだした。
【0012】紙中の灰分が5重量%未満の場合には、分
散媒の吸収量が不足し、トナーの紙表面への定着が弱く
なる。
【0013】一方、紙中の灰分が20重量%よりも多い
場合には、トナーの定着性の改良効果も飽和に達し、紙
そのものの強度をいたずらに低下させる。そして、トナ
ー自身が、該転写紙表面から取れるというよりも、トナ
ーが填料と一緒に該転写紙表面から脱落する。その結
果、トナーの定着強度が下がってしまう。
【0014】本発明の湿式電子写真用転写紙において使
用できる内添填料としては、例えば、軽質炭酸カルシウ
ム、重質炭酸カルシウム、カオリン、クレー、タルク、
硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜
鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミ
ニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム、合成シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リト
ポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシ
ウムのような白色無機顔料、スチレン系プラスチックピ
グメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエ
チレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂の
ような有機顔料などが挙げられる。
【0015】以上述べたように、湿式電子写真用転写紙
の灰分を一定値内にすることで、転写紙上のトナー定着
性は改良したが充分ではなかった。そこで、トナー自身
と紙表面の化学的な定着力を改良することを次に検討し
た。
【0016】一般に、湿式電子写真方式の印刷機で使用
される液体トナーは、その構成要素として(1)着色
体、(2)分散媒可溶性−不溶性ポリマー、(3)電荷
制御剤(4)分散媒が挙げられる。そして、トナー全体
としては、極性基と非極性基が混在した状態となってい
る。本発明者らは、液体トナーが紙表面に印刷機によっ
て転写された際に、液体トナーと紙表面との間でアンカ
ー剤の役目を果たしうる素材について鋭意検討した。そ
の結果、ジルコニウム化合物がアンカー剤としての効果
を発現することを見いだした。
【0017】ジルコニウム化合物の一部は、接着性改良
剤・架橋剤としてインキや接着剤に一般に使用されてい
る。ジルコニウム化合物を湿式電子写真用転写紙表面に
印刷される前に予め塗布しておくことで、液体トナーが
紙表面にきた時に液体トナー中に存在する極性基と錯体
を形成し、液体トナーの紙表面への定着性が改良される
と考える。
【0018】そして、より具体的に言えば、炭酸ジルコ
ニウムアンモニウム、炭酸ジルコニウムカリウム、硫酸
ジルコニウム、硝酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウムの
いずれか一つをZrO2換算で0.05〜1.00g/m
2塗布することによって印刷後のトナーの定着性を改良
することができることを見いだした。
【0019】ジルコニウム化合物の塗布量がZrO2
算で0.05g/m2未満の場合には、トナー定着性改良
効果が充分ではない。
【0020】一方、ジルコニウム化合物の塗布量がZr
2換算で1.00g/m2を超えて多い場合には、トナ
ー定着性の改良効果は飽和点に達する。また、ジルコニ
ウム化合物の塗布液中での濃度が高くなると塗布液の液
安定性が悪くなる場合がある。
【0021】以上述べたように、湿式電子写真用転写紙
の灰分を5〜20重量%にし、且つ該転写紙表面に炭酸
ジルコニウムアンモニウム、炭酸ジルコニウムカリウ
ム、硫酸ジルコニウム、硝酸ジルコニウム、酢酸ジルコ
ニウムのいずれか一つをZrO2換算で0.05〜1.
00g/m2塗布することによって、湿式電子写真方式の
印刷機で印刷した際に、トナーの定着が良好で、印刷後
の作業性が良好な湿式電子写真用転写紙を提供すること
ができる。
【0022】本発明の湿式電子写真用転写紙の支持体と
しては、木材繊維主体の紙、または木材繊維や合成繊維
を主体とした不織布の如きシート状物質が挙げられ、紙
の場合に使用される木材パルプは、NBKP、LBK
P、NBSP、LBSP、GP、TMPなどの他に、古
紙パルプが挙げられ、必要に応じて単独或いは併用して
用いられる。
【0023】なお、本発明で言う古紙パルプの原料とし
ては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格
表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、
特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、
別上切、新聞、雑誌などが挙げられる。さらに具体例と
しては、情報関連用紙である非塗工コンピュータ用紙、
感熱紙、感圧紙などのプリンター用紙、およびPPC用
紙などのOA古紙、アート紙、コート紙、微塗工紙、マ
ット紙などの塗工紙、或いは上質紙、色上質、ノート、
便箋、包装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用
紙、更紙、スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミ
ルクカートンなどの非塗工紙などの紙や板紙の古紙で、
化学パルプ紙、高歩留りパルプ含有紙などが使用される
が、印字、複写、印刷、非印刷を問わず特に限定される
ものではない。
【0024】本発明の湿式電子写真用転写紙の内添サイ
ズ剤としては、ロジンサイズ剤をはじめに、アルキルケ
テンダイマー、アルケニル無水コハク酸等、酸性抄紙お
よび中性抄紙で使用されるサイズ剤を使用することがで
きる。
【0025】本発明の湿式電子写真用転写紙の表面に
は、澱粉、ポリビニルアルコールなどのバインダー、ス
チレン−アクリル系、スチレン−マレイン酸系の表面サ
イズ剤、エチレン−尿素樹脂などの寸法安定化剤、塩化
ナトリウム、塩化カリウムなどの無機導電剤、有機導電
剤、界面活性剤、顔料、染料を塗工することは勿論可能
である。
【0026】上記の表面サイズ液をサイズプレスで塗工
する装置としては、コンベンショナルサイズプレス、ゲ
ートロールサイズプレス、あるいはフィルムトランスフ
ァー方式のサイズプレス、ロッドコーター、ビルブレー
ド、ショートドウェルコーターなどを用いることができ
る。
【0027】本発明の抄紙方法において、抄紙機は、長
網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、コンビネーション抄
紙機、丸網抄紙機、ヤンキー抄紙機など製紙業界で公知
の抄紙機を適宜使用できる。
【0028】その他の添加剤としては、例えば、pH調
節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調
整剤、湿潤剤、界面活性剤、および防錆剤などが挙げら
れる。
【0029】本発明における湿式電子写真用転写紙は、
湿式電子写真用転写紙としての使用に留まらず、乾式電
子写真方式の複写機・プリンターなどに広く使用されて
いるトナーを加熱定着する記録シートとして、本発明に
おける湿式電子写真用転写紙を使用することもできる。
【0030】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。また、実施例において示す「部」および「%」は、
特に明示しない限り、重量部および重量%を示す。
【0031】まず、灰分の異なる湿式電子写真用転写紙
を作製する為に、灰分の異なる原紙、「原紙1」〜「原
紙6」を以下の要領で作製した。
【0032】「原紙1」の作製;まず、以下の原紙配合
に従ってパルプスラリーを調製した。 〈原紙配合〉 LBKP(ろ水度;400ml) 100部 軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;タマパール121) 5部 硫酸バンド 0.8部 カチオン化澱粉(ナショナルスターチ社製;Cato3210) 1部 アルケニル無水コハク酸(荒川化学社製;サイス゛ハ゜インK-903) 0.15部 歩留り向上剤(ハイモ社製;NR11LS) 0.02部
【0033】上記配合の0.5重量%のパルプスラリー
を抄幅1300mm、抄紙速度150m/minで長網
抄紙機を使って、坪量100g/m2、灰分3.0%の原
紙を作製し、これを「原紙1」とした。
【0034】「原紙2」の作製;まず、以下の原紙配合
に従ってパルプスラリーを調製した。 〈原紙配合〉 LBKP(ろ水度;400ml) 100部 軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;タマパール121) 7部 硫酸バンド 0.8部 カチオン化澱粉(ナショナルスターチ社製;Cato3210) 1部 アルケニル無水コハク酸(荒川化学社製;サイス゛ハ゜インK-903) 0.15部 歩留り向上剤(ハイモ社製;NR11LS) 0.02部
【0035】上記配合の0.5重量%のパルプスラリー
を抄幅1300mm、抄紙速度150m/minで長網
抄紙機を使って、坪量100g/m2、灰分5.0%の原
紙を作製し、これを「原紙2」とした。
【0036】「原紙3」の作製;まず、以下の原紙配合
に従ってパルプスラリーを調製した。 〈原紙配合〉 LBKP(ろ水度;400ml) 100部 軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;タマパール121) 15部 硫酸バンド 0.8部 カチオン化澱粉(ナショナルスターチ社製;Cato3210) 1部 アルケニル無水コハク酸(荒川化学社製;サイス゛ハ゜インK-903) 0.15部 歩留り向上剤(ハイモ社製;NR11LS) 0.02部
【0037】上記配合の0.5重量%のパルプスラリー
を抄幅1300mm、抄紙速度150m/minで長網
抄紙機を使って、坪量100g/m2、灰分10.0%の
原紙を作製し、これを「原紙3」とした。
【0038】「原紙4」の作製;まず、以下の原紙配合
に従ってパルプスラリーを調製した。 〈原紙配合〉 LBKP(ろ水度;400ml) 100部 軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;タマパール121) 25部 硫酸バンド 0.8部 カチオン化澱粉(ナショナルスターチ社製;Cato3210) 1部 アルケニル無水コハク酸(荒川化学社製;サイス゛ハ゜インK-903) 0.15部 歩留り向上剤(ハイモ社製;NR11LS) 0.02部
【0039】上記配合の0.5重量%のパルプスラリー
を抄幅1300mm、抄紙速度150m/minで長網
抄紙機を使って、坪量100g/m2、灰分15.0%の
原紙を作製し、これを「原紙4」とした。
【0040】「原紙5」の作製;まず、以下の原紙配合
に従ってパルプスラリーを調製した。 〈原紙配合〉 LBKP(ろ水度;400ml) 100部 軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;タマパール121) 30部 硫酸バンド 0.8部 カチオン化澱粉(ナショナルスターチ社製;Cato3210) 1部 アルケニル無水コハク酸(荒川化学社製;サイス゛ハ゜インK-903) 0.15部 歩留り向上剤(ハイモ社製;NR11LS) 0.03部
【0041】上記配合の0.5重量%のパルプスラリー
を抄幅1300mm、抄紙速度150m/minで長網
抄紙機を使って、坪量100g/m2、灰分20.0%の
原紙を作製し、これを「原紙5」とした。
【0042】「原紙6」の作製;まず、以下の原紙配合
に従ってパルプスラリーを調製した。 〈原紙配合〉 LBKP(ろ水度;400ml) 100部 軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;タマパール121) 37部 硫酸バンド 0.8部 カチオン化澱粉(ナショナルスターチ社製;Cato3210) 1部 アルケニル無水コハク酸(荒川化学社製;サイス゛ハ゜インK-903) 0.15部 歩留り向上剤(ハイモ社製;NR11LS) 0.03部
【0043】上記配合の0.5重量%のパルプスラリー
を抄幅1300mm、抄紙速度150m/minで長網
抄紙機を使って、坪量100g/m2、灰分25.0%の
原紙を作製し、これを「原紙6」とした。
【0044】次に、以下の要領で実施例および比較例の
湿式電子写真用転写紙を作製した。尚、実施例および比
較例におけるジルコニウム化合物の液配合、固形付着量
は、ZrO2換算によるものである。
【0045】実施例1 原紙3に以下の配合の液を使ってサイズプレスを行っ
た。この時のサイズプレス液の固形付着量は1.25g
/m2であった。炭酸ジルコニウムアンモニウムの固形付
着量は、ZrO2換算で0.05g/m2であった。以上
のようにして作製した湿式電子写真用転写紙を実施例1
の湿式電子写真用転写紙とした。 〈サイズプレス液配合〉 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS3800) 3.0部 炭酸シ゛ルコニウムアンモニウム(日本軽金属社製;ベイコート20) 0.13部 水 96.87部
【0046】実施例2 原紙3に以下の配合の液を使ってサイズプレスを行っ
た。この時のサイズプレス液の固形付着量は1.40g
/m2であった。炭酸ジルコニウムアンモニウムの固形付
着量は、ZrO2換算で0.20g/m2であった。以上
のようにして作製した湿式電子写真用転写紙を実施例2
の湿式電子写真用転写紙とした。 〈サイズプレス液配合〉 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS3800) 3.0部 炭酸シ゛ルコニウムアンモニウム(日本軽金属社製;ベイコート20) 0.5部 水 96.5部
【0047】実施例3 原紙3に以下の配合の液を使ってサイズプレスを行っ
た。この時のサイズプレス液の固形付着量は1.80g
/m2であった。炭酸ジルコニウムアンモニウムの固形付
着量は、ZrO2換算で0.60g/m2であった。以上
のようにして作製した湿式電子写真用転写紙を実施例3
の湿式電子写真用転写紙とした。 〈サイズプレス液配合〉 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS3800) 3.0部 炭酸シ゛ルコニウムアンモニウム(日本軽金属社製;ベイコート20) 1.5部 水 95.5部
【0048】実施例4 原紙3に以下の配合の液を使ってサイズプレスを行っ
た。この時のサイズプレス液の固形付着量は2.00g
/m2であった。炭酸ジルコニウムアンモニウムの固形付
着量は、、ZrO2換算で0.80g/m2であった。以
上のようにして作製した湿式電子写真用転写紙を実施例
4の湿式電子写真用転写紙とした。 〈サイズプレス液配合〉 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS3800) 3.0部 炭酸シ゛ルコニウムアンモニウム(日本軽金属社製;ベイコート20) 2.0部 水 95.5部
【0049】実施例5 原紙3に以下の配合の液を使ってサイズプレスを行っ
た。この時のサイズプレス液の固形付着量は2.20g
/m2であった。炭酸ジルコニウムアンモニウムの固形付
着量は、ZrO2換算で1.00g/m2であった。以上
のようにして作製した湿式電子写真用転写紙を実施例5
の湿式電子写真用転写紙とした。 〈サイズプレス液配合〉 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS3800) 3.0部 炭酸シ゛ルコニウムアンモニウム(日本軽金属社製;ベイコート20) 2.5部 水 94.5部
【0050】実施例6 実施例2において、炭酸ジルコニウムアンモニウムの代
わりに炭酸ジルコニウムカリウム(日本軽金属社製)を
使用する以外は、実施例2と同様にして実施例6の湿式
電子写真用転写紙を作製した。
【0051】実施例7 実施例3において、炭酸ジルコニウムアンモニウムの代
わりに炭酸ジルコニウムカリウム(日本軽金属社製)を
使用する以外は、実施例7と同様にして実施例6の湿式
電子写真用転写紙を作製した。
【0052】実施例8 実施例2において、炭酸ジルコニウムアンモニウムの代
わりに硝酸ジルコニウム(日本軽金属社製)を使用する
以外は、実施例2と同様にして実施例8の湿式電子写真
用転写紙を作製した。
【0053】実施例9 実施例3において、炭酸ジルコニウムアンモニウムの代
わりに硝酸ジルコニウム(日本軽金属社製)を使用する
以外は、実施例2と同様にして実施例9の湿式電子写真
用転写紙を作製した。
【0054】実施例10 実施例2において、炭酸ジルコニウムアンモニウムの代
わりに硫酸ジルコニウム(日本軽金属社製)を使用する
以外は、実施例2と同様にして実施例10の湿式電子写
真用転写紙を作製した。
【0055】実施例11 実施例3において、炭酸ジルコニウムアンモニウムの代
わりに硫酸ジルコニウム(日本軽金属社製)を使用する
以外は、実施例2と同様にして実施例11湿式電子写真
用転写紙を作製した。
【0056】実施例12 実施例2において、炭酸ジルコニウムアンモニウムの代
わりに酢酸ジルコニウム(日本軽金属社製)を使用する
以外は、実施例2と同様にして実施例12の湿式電子写
真用転写紙を作製した。
【0057】実施例13 実施例3において、炭酸ジルコニウムアンモニウムの代
わりに酢酸ジルコニウム(日本軽金属社製)を使用する
以外は、実施例2と同様にして実施例13の湿式電子写
真用転写紙を作製した。
【0058】実施例14 実施例3において原紙2を使う以外は、実施例3と同様
にして実施例14の湿式電子写真用転写紙を作製した。
【0059】実施例15 実施例3において原紙4を使う以外は、実施例3と同様
にして実施例15の湿式電子写真用転写紙を作製した。
【0060】実施例16 実施例3において原紙5を使う以外は、実施例3と同様
にして実施例16の湿式電子写真用転写紙を作製した。
【0061】比較例1 原紙4に以下の配合の液を使ってサイズプレスを行っ
た。この時のサイズプレス液の固形付着量は1.20g
/m2であった。以上のようにして作製した湿式電子写真
用転写紙を比較例1の湿式電子写真用転写紙とした。 〈サイズプレス液配合〉 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS3800) 3.0部 水 97.0部
【0062】比較例2 原紙5に以下の配合の液を使ってサイズプレスを行っ
た。この時のサイズプレス液の固形付着量は1.20g
/m2であった。以上のようにして作製した湿式電子写真
用転写紙を比較例2の湿式電子写真用転写紙とした。 〈サイズプレス液配合〉 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS3800) 3.0部 水 97.0部
【0063】比較例3原紙4に以下の配合の液を使って
サイズプレスを行った。この時のサイズプレス液の固形
付着量は1.23g/m2であった。炭酸ジルコニウムア
ンモニウムの固形付着量は、ZrO2換算で0.03g/
2であった。以上のようにして作製した湿式電子写真
用転写紙を比較例3の湿式電子写真用転写紙とした。 〈サイズプレス液配合〉 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS3800) 3.0部 炭酸シ゛ルコニウムアンモニウム(日本軽金属社製;ベイコート20) 0.08部 水 96.92部
【0064】比較例4 実施例3において原紙1を使う以外は、実施例3と同様
にして比較例4の湿式電子写真用転写紙を作製した。
【0065】比較例5 実施例3において原紙6を使う以外は、実施例3と同様
にして比較例5の湿式電子写真用転写紙を作製した。
【0066】上記により作製した湿式電子写真用転写紙
の灰分の測定については、JISP8128を参照して
行った。JIS P8128では、紙を燃焼する際の温
度を900℃としているが、本発明における「灰分」は
550℃で燃焼し、試験片を灰化させて測定した結果と
する。
【0067】上記の湿式電子写真用転写紙のトナー定着
性については、以下の方法にて評価を行った。
【0068】1.印刷; 印刷機としては、Indigo社製「E−print1
000」を使って印刷を行った。評価に使用するための
印刷画像としては、ブラック、シアン、マゼンタ、イエ
ローの各4色についてベタ印字部があるような画像を出
力するようにした。ベタ印字部の印刷面積としては、最
低でも一辺が3cm以上の四角形になるようにした。
【0069】上記で述べたように「E−print10
00」によって印刷したブラック、シアン、マゼンタ、
イエローの各色のベタ印刷部について以下のような定着
評価を行った。
【0070】2.テープ剥離評価 幅18mmのニチバン社製セロハン粘着テープ「セロテ
ープ No.405」を各色の印刷部に貼りむらが無い
ように貼りつけ、180度剥離で約5mm/秒の速さで
ゆっくりとテープを剥がした。剥離後のトナーの紙への
定着度合いを目視により判定し、以下の基準で6段階評
価を行った。実用上問題ないレベルとしては、「4」以
上である。
【0071】「6」:各色共にトナーが紙の上に大部分
残っている。 「5」:各色共にトナーが残っているが、テープ剥離後
の印刷部の印刷濃度が下がるのがわかる。 「4」:一部の色でトナーが紙から剥がれ、印刷部に白
く抜けた部分がある。 「3」:各色共にトナーが紙から剥がれ、印刷部に白く
抜けた部分がある。 「2」:各色共にトナーが紙から剥がれ、わずかながら
トナーが紙に残る。 「1」:各色共にトナーが紙から剥がれ、印刷部が残ら
ない。
【0072】3.こすれ評価 こすれ評価は、JIS P8147「紙および板紙の摩
擦係数試験方法」の水平法を応用した。各実施例、比較
例について水平板には、白紙の湿式電子写真用転写紙を
取り付け、おもりには、上記の印刷機で印刷された印刷
部がある該転写紙を取り付けた。
【0073】そして、印刷部がある該転写紙をおもりに
貼りつける場合、印刷部の印刷された面が、水平板に取
り付けられた白紙の該転写紙と擦りあう様にした。
【0074】以上のように、試験片を水平板、おもりに
貼りつけた後は、JIS P8147に記載されている
条件でおもりを水平板の上で滑らせる。「摩擦試験」に
おいては、一つの試験片の組み合わせで一度だけ、水平
板上でおもりを滑らせるが、本評価においては、一つの
試験片の組み合わせで50回、おもりを水平板の上で滑
らせた。
【0075】その後、おもりに取り付けられた印刷部を
観察し、紙同士の擦れによるトナーの脱落度合いを観察
した。印刷部のトナーの残り具合いを目視により判定
し、以下の基準で6段階評価を行った。実用上問題ない
レベルとしては、「4」以上である。
【0076】「6」:各色共に印刷部の濃度低下がほど
んと認められない。 「5」:各色共にわずかながら印刷濃度が下がるのがわ
かる。 「4」:各色共に印刷濃度が下がるのがわかる。 「3」:各色共に印刷濃度が下がるのがわかり、部分的
に白く抜けた部分がある。 「2」:各色共に印刷濃度が下がるのがわかり、白く抜
けた部分が多い。 「1」:各色共にトナーが紙から剥がれ、白く抜けた部
分が非常に多い。
【0077】
【表1】
【0078】表1は、実施例および比較例の湿式電子写
真用転写紙の灰分、該転写紙表面に塗布したジルコニウ
ム化合物とZrO2換算での塗布量そしてトナー定着評
価結果をまとめたものである。
【0079】評価結果:実施例1〜5と比較例1、3を
比較することで、紙表面に炭酸ジルコニウムアンモニウ
ムを塗布することで、トナーの定着性が改良されること
がわかる。そして、良好なトナー定着性を得るために
は、炭酸ジルコニウムアンモニウムの塗布量としては、
0.05g/m2以上必要であり、1.00g/m2以上で
その効果は飽和してしまうことがわかる。
【0080】実施例3、実施例14〜16と比較例4、
5を比較することで、湿式電子写真用転写紙の灰分が高
くなることで、トナーの定着性が改良されることがわか
る。そして、該転写紙の灰分としては5%以上必要であ
り、灰分20%までは改良効果が認められるが、更に該
転写紙の灰分が高くなるとかえってトナーの定着性は悪
化してしまう。
【0081】実施例3、16と比較例1、2、3を比較
することで、灰分を高くすることでトナー定着性は改良
するもののそれだけでは充分ではなく、やはり、該転写
紙の表面に炭酸ジルコニウムアンモニウムが所定量以上
塗布されていることが必要であることがわかる。
【0082】実施例2、3と実施例6〜13を比較する
ことで、炭酸ジルコニウムアンモニウムと同様に、炭酸
ジルコニウムカリウム、硝酸ジルコニウム、硫酸ジルコ
ニウム、酢酸ジルコニウムがトナー定着性を改良するこ
とができることがわかる。
【0083】
【発明の効果】以上の結果より本発明の湿式電子写真用
転写紙は、紙中の灰分が5〜20重量%の湿式電子写真
用転写紙であり、且つ該転写紙表面に炭酸ジルコニウム
アンモニウム、炭酸ジルコニウムカリウム、硫酸ジルコ
ニウム、硝酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウムのいずれ
か一つを、ZrO2換算で0.05〜1.00g/m2
布したことで、印刷後のトナーの定着性が良好であるこ
とを特徴とする。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙中の灰分が5〜20重量%の湿式電子
    写真用転写紙であり、且つ該転写紙表面に炭酸ジルコニ
    ウムアンモニウム、炭酸ジルコニウムカリウム、硫酸ジ
    ルコニウム、硝酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウムのい
    ずれか一つをZrO2換算で0.05〜1.00g/m2
    塗布したことを特徴とする湿式電子写真用転写紙。
JP33566096A 1996-12-16 1996-12-16 湿式電子写真用転写紙 Pending JPH10171146A (ja)

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