JPH1044746A - 温水式暖房装置 - Google Patents

温水式暖房装置

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JPH1044746A
JPH1044746A JP20059096A JP20059096A JPH1044746A JP H1044746 A JPH1044746 A JP H1044746A JP 20059096 A JP20059096 A JP 20059096A JP 20059096 A JP20059096 A JP 20059096A JP H1044746 A JPH1044746 A JP H1044746A
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伊藤  公一
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奥村  佳彦
Yoshimitsu Inoue
美光 井上
Hikari Sugi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流量制御弁の所定開度位置における熱交換器
吹出空気温度の急激な落ち込みを防止する。 【解決手段】 温水入口19からの温水の流れを弁体1
3の制御流路170の内壁面174にて矢印Cのごとく
一旦屈曲させた後に、この温水を制御流路170のバイ
パス開口部172よりバイパス回路5側へ流出させる。
これにより、定差圧弁6の弁体30に、温水入口19か
ら高い動圧成分を持った温水流れが直接的に加わること
がなくなり、温水入口19からの温水の動圧を減少させ
て、温水の流れの流速を平均化した後に、定差圧弁6の
弁体30部分を温水が通過するので、定差圧弁6のリフ
ト量が過大になることを阻止でき、その結果、流量制御
弁の所定開度位置にて、熱交換器吹出空気温度が落ち込
むのを効果的に抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温水流量を流量制御
弁により制御して室内への吹出空気温度を調整する温水
式暖房装置に関するもので、自動車用空調装置の温水式
暖房装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、温水式暖房装置を含む自動車用空
調装置の吹出空気の温度制御方式として、暖房用熱交換
器への温水流量を制御して、吹出空気温度を制御する方
式のものが知られている。ところで、自動車用空調装置
においては、上記暖房用熱交換器を含む温水回路に、温
水(エンジン冷却水)を循環させる手段として、走行用
エンジンで駆動されるウオータポンプを使用しているの
で、エンジン回転数の変動とともにウオータポンプの回
転数も変動して、暖房用熱交換器への温水圧力が大きく
変動する。
【0003】この温水圧力の変動は、熱交換器への温水
流量を変動させるので、熱交換器吹出空気温度を変動さ
せる要因となる。そこで、本発明者らは、先に、特開平
8−67128号公報等において、熱交換器吹出空気温
度の変動を抑制する温水式暖房装置を提案している。こ
の従来の装置は、水冷式の走行用エンジンから供給され
る温水と空気とを熱交換して空気を加熱する暖房用熱交
換器と、エンジンから暖房用熱交換器に供給される温水
流量を制御するための流量制御弁と、暖房用熱交換器を
バイパスして温水を流すバイパス回路とを備えている。
【0004】そして、このバイパス回路に、エンジンか
ら供給される温水の圧力上昇に応じて、バイパス回路の
開度を増大する圧力応動弁を設け、この圧力応動弁によ
り暖房用熱交換器前後の差圧の上昇(熱交換器への温水
流量の増加)を抑制して、熱交換器吹出空気温度の変動
を抑制するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来装
置に基づいて、本発明者らが図13に示す弁装置(公知
のものでない)を実際に試作して、実験検討したとこ
ろ、図14に示すように、流量制御弁開度θが中間開度
位置(開度θ=70°程度)に到達したときに、熱交換
器吹出空気温度が急激に落ち込むという現象が発生し
て、熱交換器吹出空気温度、ひいては車室内温度の制御
性が悪化するという問題が生じることが判明した。
【0006】そこで、本発明は上記点に鑑みて、流量制
御弁の所定開度位置における熱交換器吹出空気温度の落
ち込みを抑制することを目的とする。本発明者らは、上
記した熱交換器吹出空気温度の急激な落ち込み現象が発
生する原因について、試作品の実験検討を通じて考察し
たところ、次の理由であることが判明した。
【0007】まず、図13に示す試作品の概略構成を説
明すると、流量制御弁4は回動可能なロータとして構成
された弁体13を有し、エンジンからの温水を温水入口
パイプ19より弁体13に備えられた制御流路170を
通して、X印の方向(紙面下向き方向)に流して、暖房
用熱交換器3に流入させる。この暖房用熱交換器3の出
口から流出した温水を温水入口パイプ26からハウジン
グ14内に導入し、このハウジング14内を経由した後
に、温水出口パイプ28からエンジン側へ温水を還流さ
せている。
【0008】また、エンジン回転数が上昇して温水圧力
が高くなると、バイパス回路5に備えた定差圧弁(圧力
応動弁)6の弁体30が開弁して、温水入口パイプ19
からの温水の一部を、弁体13の制御流路170を通し
てバイパス回路5側へ逃がすことにより、暖房用熱交換
器3への温水流量の増加を抑制するようにしている。と
ころが、弁体13の制御流路170における温水流れの
形態について精査したところ、以下の現象が発生するこ
とが分かった。すなわち、流量制御弁4の弁体13が所
定の中間開度位置に到達したときには、図13に示すよ
うに、温水入口パイプ19からの温水が弁体13の制御
流路170の入口側開口部171およびバイパス側開口
部172を通って、略直線的にバイパス回路5側へ速い
流速でもって噴出する。
【0009】ここで、図13の矢印Yはこのバイパス回
路5側への温水の流れを示すものであり、図13におけ
る弁体13の開度θは60°である。定差圧弁6の弁体
30は弁体13に近接して配置されているので、上記し
た噴出温水の動圧(ジェット動圧)が定差圧弁6の弁体
30に直接的に加わる。これにより、弁体30のリフト
量(開度)が過大となり、その結果、バイパス回路5を
流れるバイパス側温水の流量が増大する。ここで、本発
明者らの実験、検討によると、噴出温水の動圧により弁
体30のリフト量が過大となる現象は、弁体30の弁座
33と、弁体13の中心位置との距離Lが60mm以内
という、条件(両弁4、6が近接配置される形態)の下
で、比較的顕著に発生することが分かった。
【0010】定差圧弁6の弁体30下流側には、上記バ
イパス側温水と、暖房用熱交換器3出口から流出した戻
り温水(温水入口パイプ26からの温水)とが合流する
合流部Oが配置されているが、この合流部Oにおいて、
バイパス側温水の流量増大によって、暖房用熱交換器3
出口からの戻り温水が堰止められ、暖房用熱交換器3へ
の温水流量が減少する。この結果、図14に示す熱交換
器吹出空気温度の急激な落ち込みが発生することが分か
った。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1〜7記載の発明
では、上記のごとく、弁体(13)の制御流路(17
0)のバイパス側開口部(172)から噴出する温水の
動圧により圧力応動弁(6)のリフト量が過大になると
いう現象に注目して、圧力応動弁(6)の弁体(30)
の弁座(33)と、流量制御弁(4)の弁体(13)の
中心位置との距離Lが60mm以内という、両弁(4、
6)が近接配置される形態において、温水入口(19)
からの温水の流れを弁体(13)の制御流路(170)
にて一旦屈曲させた後に、この温水を制御流路(17
0)のバイパス開口部(172)よりバイパス回路
(5)側へ流出させるという技術的手段を採用する。
【0012】これにより、流量制御弁(4)の弁体(1
3)に近接配置された圧力応動弁(6)の弁体(30)
に、温水入口(19)から高い動圧成分を持った温水流
れが直接的に加わることがなくなり、温水入口(19)
からの温水の動圧を減少させて、温水の流れの流速を平
均化した後に、圧力応動弁(6)の弁体(30)部分を
温水が通過するので、圧力応動弁(6)のリフト量が過
大になることを阻止でき、その結果、流量制御弁の所定
開度位置にて、熱交換器吹出空気温度が落ち込むのを効
果的に抑制できる。
【0013】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1〜図6は本発明の第1実施形態を
示すもので、本発明を自動車用空調装置の温水式暖房装
置に適用した例を示す。図1は温水回路を示すもので、
1は自動車走行用の水冷式エンジン、2はエンジン1に
より駆動されるウオータポンプで、エンジン1の冷却水
回路(温水回路)に水を循環させるものである。3はエ
ンジン1から供給される温水と送風空気とを熱交換し
て、送風空気を加熱する暖房用熱交換器(ヒータコ
ア)、4は流量制御弁で、温水出入口を3つ有する三方
弁タイプのものである。
【0015】5は暖房用熱交換器3と並列に設けられた
バイパス路、6は定差圧弁(圧力応動弁)であり、その
前後の差圧が予め定めた所定値に達すると開弁するもの
であって、エンジン1の回転数変動によりウオータポン
プ2の回転数が変動しても、暖房用熱交換器3の前後差
圧を一定に近づける役割を果たすものである。7は温度
センサで、熱交換器3が設置される自動車用空調装置の
通風ダクト(ヒータケース)8内において、熱交換器3
の空気下流側で、かつ車室内への各種吹出口(図示せ
ず)の分岐点直前の部位に設置される。この温度センサ
7は、サーミスタよりなり、車室内に吹き出す温風温度
を検出するものである。
【0016】前記吹出口としては、周知のごとく車室内
の乗員顔部に向けて空気を吹き出すフェイス吹出口、自
動車前面窓ガラスに空気を吹き出して窓ガラスの曇りを
除去するデフロスタ吹出口、乗員の足元に空気を吹き出
すフット吹出口等が設けられている。9は車室内温度制
御の目標温度(乗員の希望温度)を設定するための温度
設定器で、乗員により手動操作可能なスイッチ、あるい
は可変抵抗器等よりなる。10は外気温度、温水温度、
日射量等の車室内温度制御に関係する環境因子の物理量
を検出するセンサ群である。11はこれらのセンサ7、
10及び温度設定器9等からの入力信号に基づいて温度
制御信号を出力する空調制御装置で、マイクロコンピュ
ータ等よりなる。
【0017】12はこの空調制御装置11からの温度制
御信号により制御されるサーボモータで、流量制御弁4
の弁体13を回転駆動するための弁体作動手段を構成す
る。ここで、弁体作動手段としては、サーボモータ12
のような空調制御装置11により制御される電気的アク
チュエータに限らず、周知のレバー、ワイヤ等を用いた
手動操作機構であってもよい。
【0018】上記弁体13は本例では樹脂材料にて円柱
状形状に成形され、やはり樹脂にて円筒状に成形された
弁ハウジング14内に回動可能に配置され、収納されて
いる。従って、弁体13は回動可能なロータとして構成
されている。上記弁ハウジング14には、エンジン1か
らの温水が流入する温水入口パイプ19、この温水入口
パイプ19から流入した温水を熱交換器3に向けて流出
させる温水出口パイプ20、及び熱交換器3のバイパス
回路5に向けて温水を流出させるバイパス出口パイプ2
1が一体成形されている。
【0019】円柱状の弁体13には、上記各パイプ1
9、20、21の開口面積を所定の相関関係を持って調
整する制御流路170が形成されている。また、弁体1
3を回動操作するためのシャフト13a(後述の図3参
照)はハウジング14の外部に突出するようになってお
り、そして、前記したサーボモータ12のような電気的
アクチュエータ、またはレバー、ワイヤ等を用いた手動
操作機構に連結され、これらの機器により弁体13を回
動操作できるようにしてある。
【0020】なお、流量制御弁4により熱交換器3への
温水流量を微少流量に制御する微少能力時(例えば、弁
開度30°以下、本例では弁開度は最大95°に設定)
には、温水入口パイプ19の開口面積及び温水出口パイ
プ20の開口面積を双方とも絞っている2段絞りの状態
(図1の微少能力時はその2段絞りの状態を模式的に示
す)になっており、かつ温水入口パイプ19と温水出口
パイプ20の絞り部の中間(図1のア部)はほぼ全開状
態にあるバイパス出口パイプ21によって十分大きな開
口面積でバイパス回路5に連通しているので、暖房用熱
交換器3前後の差圧を十分小さくできる。
【0021】上記した図1では、温水回路を理解し易い
ようにするために、流量制御弁4に対して定差圧弁6を
別体として図示しているが、実際には、流量制御弁4に
バイパス路5および定差圧弁6が一体化されている。す
なわち、共通のハウジング14内に、流量制御弁4、バ
イパス路5および定差圧弁6が一体に構成されている。
次に、この一体化構造を図2、図3に基づいて具体的に
説明する。
【0022】図2、図3において、流量制御弁4の弁体
13は樹脂材料にて円柱状の形状に成形され、弁ハウジ
ング14もやはり樹脂にて成形されている。弁ハウジン
グ14は第1収納部14aを有しており、この第1収納
部14aは図2の紙面垂直方向に略筒状に延びるように
成形されている。この第1収納部14a内に円柱状の弁
体13が回動可能に配置され、収納されている。
【0023】また、弁ハウジング14には、第1収納部
14aに隣接して、定差圧弁6を収納する第2収納部1
4bが一体成形されている。そして、これら第1、第2
収納部14a、14bの上部開口端部には、図3に示す
樹脂製の蓋板14cがねじ(図示せず)等により脱着可
能に取付られており、この蓋板14cにより第1、第2
収納部14a、14bの上部開口端部が密封されてい
る。
【0024】上記弁ハウジング14のうち、第1収納部
14aには、エンジン1からの温水が流入する第1温水
入口パイプ19、この温水入口パイプ19から流入した
温水を熱交換器3に向けて流出させる第1温水出口パイ
プ20、及び熱交換器3のバイパス回路5に向けて温水
を流出させるバイパス用開口21が一体成形されてい
る。
【0025】ここで、本例では、第1収納部14aの円
周面に第1温水入口パイプ19とバイパス用開口21と
を、略直交する位置関係で配置するとともに、第1温水
出口パイプ20は、第1収納部14aの軸方向の一端面
(図3の底面側)に配置してある。さらに、第2収納部
14bには、熱交換器3から流出した戻り温水が流入す
る第2温水入口パイプ26及びエンジン1に温水を戻す
第2温水出口パイプ28が一体成形されている。従っ
て、熱交換器3のバイパス回路5は第2収納部14b内
に形成されることになる。
【0026】定差圧弁6は、バイパス用開口21を開閉
する弁体30を有し、この弁体30には、コイルスプリ
ング(ばね手段)32のばね力が閉弁方向(図2の下
方)に作用している。このコイルスプリング32の上端
部は座板27により支持されており、この座板27は、
スプリング力により第2収納部14bの内壁面に圧着し
ている。この座板27の中心部には円筒部27aが形成
されており、この円筒部27aには弁体30と一体の軸
部31の上端部が摺動可能に嵌合して、弁体30の上下
動を案内する。
【0027】そして、弁体30前後の差圧、すなわち、
バイパス用開口21と第2温水入口パイプ26との温水
差圧が所定値に達すると、スプリング32のばね力に抗
して弁体30が図5の上方へリフトして弁座33から開
離し、弁体30が開弁するようになっている。上記のご
とくして、2つの弁4、6は共通のハウジング14内に
近接配置されており、本例では、円柱状の弁体13の中
心と、弁体30が閉弁時に着座する弁座33との距離L
は40mmに設定されている。
【0028】一方、円柱状の弁体13の軸方向端部に
は、弁体13を回動操作するためのシャフト13aが一
体に成形されている。このシャフト13aは蓋板14c
を貫通して弁ハウジング14の外部に突出している。こ
のシャフト13aの外部への突出端部に扇形ギヤ13b
の回転中心部を一体に連結し、この扇形ギヤ13bの外
周部のギヤ面13cに、サーボモータ12により回転駆
動される減速ギヤ(図示せず)が噛み合い、サーボモー
タ12の回転動力が扇形ギヤ13bを介してシャフト1
3aに伝達されるようになっている。
【0029】40、41、42はゴム等の弾性材からな
るシール部材で、その全体形状は図4に示すように矩形
状に成形されており、その中央部に穴部40a、41
a、42aを有している。これらのシール部材のうち、
シール部材40、42は弁体13の外周面と弁ハウジン
グ14の第1収納部14aの内周面との間に配置されて
おり、また、シール部材41は、弁体13と第1収納部
14aの相互の軸方向の一端面間に配置されている。
【0030】このシール部材40、41、42は弁体1
3の制御流路170を介することなく、直接パイプ1
9、20、バイパス用開口21間で温水が流通してしま
うことを防ぐとともに、上記穴部40a、41a、42
aと弁体13の制御流路170との連通形状により温水
流路の絞りを構成するものである。本実施形態では、上
記弁体13の開度(弁体回転角)に応じて、制御流路1
70により図5に示す所定の相関関係を持って各パイプ
19、20、バイパス用開口21の開口面積A1、A
2、A3を制御するように構成してある。ここで、A1
は第1温水入口パイプ19の開口面積であり、A2は第
1温水出口パイプ20の開口面積であり、A3はバイパ
ス用開口21の開口面積である。
【0031】この図5に示す相関関係を実現するため
に、上記弁体13の制御流路170とシール部材40、
41、42の穴部40a、41a、42aの具体的形状
は図6に示すごとく設定されている。図6(a)は図3
の矢印B方向からみたシール部材41の穴部41aと制
御流路170の開口形状を示し、図6(b)は弁体13
の円周面の展開形状を示し、図6(c)は弁体13の軸
方向中央位置における断面形状を示している。そして、
図6では、弁体開度を0°から全開の95°までの9段
階に変化させた場合における、制御流路170と各穴部
40a、41a、42aとの連通状態の変化を示してい
る。
【0032】図6(b)、(c)および図2に示すよう
に、弁体13の円周面には、制御流路170の入口側開
口部171、171aおよびバイパス側開口部172を
配置し、この入口側開口部171、171aおよびバイ
パス側開口部172により温水入口パイプ19及びバイ
パス用開口21の開口面積A1、A3を調整する。この
入口側開口部171、171aは、シール部材40の円
形の穴部40a(図4参照)との連通形状を変化させる
ものであって、入口側開口部171は図示のごとき嘴形
状であり、弁体開度が30°付近を超えると嘴形状の先
端部分から穴部40aに連通するようになっている。つ
まり、嘴形状の入口側開口部171は、弁体13が略1
/3(=30°/95°)以上の中間開度にあるとき、
穴部40aに連通して温水が流入する。
【0033】また、この嘴形状の入口側開口部171は
図2、図6(c)に図示されているように、バイパス側
開口部172と略180°反対側の位置に配置さてい
る。これに対し、入口側開口部171aはφ2相当の微
小な円形穴形状であり、弁体開度が0の時(暖房停止
時)にも穴部40aに連通するようになっている。この
入口側開口部171aは弁体開度が40°を若干超える
と、穴部40aとの連通を遮断する。
【0034】また、バイパス側開口部172は長方形の
一辺を円弧状にした形状であり、一方、このバイパス側
開口部172が連通するシール部材42の穴部42aは
円形の一部に凹部を形成した形状になっており、この穴
部42aの凹部は、弁体開度が最大暖房能力位置の開度
(95°)およびその近傍になったとき、入口側開口部
171aと穴部42aとの連通を防止するためのもので
ある。
【0035】また、弁体13の軸方向の一端面には、制
御流路170の出口側開口部として2個の開口部17
3、173a(図6(a)、図2参照)を配置し、この
出口側開口部173、173aにより温水出口パイプ2
0の開口面積A2を調整する。この出口側開口部17
3、173aはシール部材41の穴部41aとの連通形
状を変化させるものであって、この穴部41aは、図
4、図6(a)に示すように、弁体13の回動中心を通
過する細長形状であり、弁体13の回動中心部位は一段
と細くした形状にしてある。
【0036】一方、弁体13の出口側開口部173、1
73aは、弁体13の最大冷房位置(弁体開度=0°)
において、前記穴部41aを中間に挟むように配置され
ている。そして、この2個の出口側開口部173、17
3aのうち、1つの開口部173のみに、弁体13が微
小流量制御域の回動位置(例えば弁体開度=40°以下
の開度位置)にあるとき、穴部24aと連通する微小開
口部173′を形成している。
【0037】ところで、制御流路170は円柱状の弁体
13内部を貫通して形成されており、これにより、入口
側開口部171、171aをバイパス側開口部172お
よび出口側開口部(173、173a)に連通させてい
る。そして、弁体13が前述の30°以上の中間開度に
あるときは、制御流路170において、温水入口パイプ
19からの温水の流れを一旦屈曲させた後に、この温水
をバイパス開口21側へ流出させるようにしてある。
【0038】このために、具体的は、図2の矢印Cに示
すように、温水入口パイプ19からの温水を嘴状の入口
側開口部171を経て制御流路170内に流入させ、制
御流路170の内壁面174に衝突させ、ここで、温水
の流れをバイパス側開口部172に向かう方向に鋭角状
に屈曲させている。つまり、温水は入口側開口部171
とバイパス側開口部172との間で屈曲した流れを形成
するようにしてある。
【0039】ところで、以上の説明から理解されるよう
に、弁体13の入口側開口部171、171aとシール
部材40の穴部40aとにより、温水入口パイプ19か
らの温水の絞り部を形成し、弁体13の出口側開口部1
73、173aとシール部材41の穴部41aとによ
り、温水出口パイプ20への温水の絞り部を形成し、弁
体13のバイパス側開口部172とシール部材42の穴
部42aとにより、バイパス用開口21への絞り部を形
成している。図4、5において、符号A1〜A3はこの
各絞り部の開口面積を示す。
【0040】なお、図2、3において、暖房用熱交換器
3は、その下方部に温水の入口側タンク3aを有し、そ
の上方部に温水の出口側タンク3bを有しており、そし
てこの上下の両タンク3a、3bの間に、多数の並列配
置された偏平チューブとコルゲートフィンとからなるコ
アー部3cが形成されている。ここで、コアー部3cは
入口側タンク3aから出口側タンク3bへの一方向のみ
に温水が流れる一方向流れ(全パス)タイプとして構成
されている。
【0041】次に、上記構成において作動を説明する。
最大暖房能力時には、流量制御弁4の弁体13がサーボ
モータ12または手動操作機構により最大開度の位置
(例えば、弁開度:95°の位置)まで回動される。こ
れにより、弁体13の制御流路170の入口側開口部1
71が温水入口パイプ19のシール部材40の穴部40
aと最大面積で重畳するとともに、制御流路170の出
口側開口部173、173aが温水出口パイプ20のシ
ール部材41の穴部41aと最大面積で重畳し、この両
パイプ19、20を全開する。一方、制御流路170の
バイパス側側開口部172はバイパス用開口21のシー
ル部材42の穴部42aと連通しないので、バイパス用
開口21は全閉状態となる。
【0042】その結果、エンジン1からの温水は最大流
量で熱交換器3側に流入して、バイパス回路5には温水
が流れない。これにより、熱交換器3は最大暖房能力を
発揮できる。次に、最大冷房時(自動車用空調装置に冷
房機能が装備されていないときは、送風のみの暖房停止
時となる)には、流量制御弁4の弁体13がサーボモー
タ12または手動操作機構により開度零の位置(具体的
には図5、6の弁体開度:0°の位置)まで回動され
る。この開度零の位置では、弁体13の制御流路170
のバイパス側側開口部172の大部分がバイパス用開口
21のシール部材42の穴部42aと重畳してこのバイ
パス用開口21を開口する。また、制御流路170の出
口側開口部173、173aが温水出口パイプ20のシ
ール部材41の穴部41aと連通せず,温水出口パイプ
20を全閉する。
【0043】一方、制御流路170の入口側開口部17
1、171aにおいては、図6(b)の最上部に示すよ
うに、入口側開口部171aのみが温水入口パイプ19
のシール部材40の穴部40aと重畳して連通する。こ
れにより、温水入口パイプ19を全閉とせず、入口側開
口部171aによりφ2丸穴相当の最小開口面積を設定
する。
【0044】上記の弁体位置により、温水入口パイプ1
9からバイパス用開口21への温水の流れを継続できる
ので、温水の流れの急遮断によるウオータハンマ現象の
音の発生を防止できるとともに、φ2丸穴相当以上の開
口面積の確保により流水音の発生も防止できる。また、
温水回路中の鋳砂は通常、φ1以下の微小物であるの
で、上記大きさの最小開口を設定することにより、鋳砂
等の異物による流量制御弁流路の閉塞も十分防止でき
る。
【0045】次に、微少能力時には、弁体13が図5の
弁体開度30°以下の位置に回動されるので、制御流路
170の入口側開口部171aと出口側開口部173の
微小開口部173′が温水入口パイプ19及び温水出口
パイプ20の双方の穴部40a、41aに対して小面積
で重畳し、温水入口パイプ19の開口面積A1及び温水
出口パイプ20の開口面積A2を双方とも絞っている2
段絞りの状態(図1の微少能力時はその2段絞りの状態
を模式的に示す)となり、かつ温水入口パイプ19と温
水出口パイプ20の絞り部の中間部(図1のア部)は全
開状態にあるバイパス用開口21によって十分大きな開
口面積A3でバイパス回路5に連通しているので、この
中間部アの圧力を下げることができる。
【0046】その結果、暖房用熱交換器3前後の差圧を
十分小さくできるので、弁開度(弁体回転角)の変化に
対する温水流量の変化(最終的には車室内への吹出空気
温度の変化)を、特別小さな開口面積を必要とせずに、
緩やかすることができる。すなわち、吹出空気温度の制
御ゲインを低減できる。この制御ゲインの低減により、
車室内への吹出空気温度をきめ細かく制御できるととも
に、温水入口パイプ19及び温水出口パイプ20の開口
面積を特別小さな開口面積に設定する必要がなくなるた
め、鋳砂等の異物による流量制御弁流路の閉塞を十分防
止できる。
【0047】次に、中間能力時においては、弁体13が
図5の弁体開度30°〜60°の回動範囲にわたって、
回動され、この弁体回動範囲では、温水入口側絞り部開
口面積A1および温水出口側絞り部開口面積A2がほぼ
同等の大きさで増加するとともに、バイパス側絞り部開
口面積A3が次第に減少する。これにより、暖房用熱交
換器3への温水流量を増加させて、吹出空気温度を次第
に高める。
【0048】このような弁体回動位置においても、上記
2段絞りにより、同様に制御ゲインを低減して、車室内
への吹出空気温度をきめ細かく制御できる。また、絞り
部開口面積の増加により、鋳砂等の異物による流路閉塞
の恐れがなくなるので、この状態では、温水入口側の絞
り部開口面積A1と温水出口側の絞り部開口面積A2を
同等に設定してある。
【0049】次に、中間能力時〜大能力時においては、
弁体13が図5の弁開度60°を越える回動位置から9
5°未満の回動位置にわたって、回動されることによ
り、上記両開口面積A1、A2がさらに増加するととも
に、バイパス側絞り部開口面積A3が減少する。これに
より、暖房用熱交換器3への温水流量をさらに増加させ
て、吹出空気温度を高める。
【0050】ところで、自動車用空調装置の温水供給源
をなすエンジン1は、自動車の走行条件の変化に伴って
回転数が大幅に変化するので、エンジン1からの温水供
給圧は走行条件の変化により大幅に変化し、これが流量
制御弁4による温水流量制御、ひいては吹出空気温度制
御に対する大きな外乱要素となる。そこで、本実施形態
にあっては、エンジン1からの温水供給圧の変化による
暖房用熱交換器3への温水流量の変動をバイパス回路5
に設けた定差圧弁6により低減するようにしている。つ
まり、定差圧弁6においては、エンジン1からの温水供
給圧が上昇して、弁体30前後の差圧がスプリング32
により定まる所定圧より高くなると、弁体30が図1の
下方へ移動して開弁し、弁体30と弁座33との間の隙
間が上記差圧に応じて変動することより、定差圧弁6は
その出入口36、37間の圧力差を一定値に維持するよ
うに作用し、これにより、エンジン1の回転数変動によ
る暖房用熱交換器3の吹出空気温度の変動を抑制してい
る。
【0051】また、本実施形態にあっては、図3に示す
ように流量制御弁4の温水入口パイプ19に対して、温
水出口パイプ20を直交配置するとともに、弁体13に
おいても、制御流路170の入口側開口部171、17
1aに対して出口側開口部173、173aを直交配置
して、温水入口パイプ19からの温水を入口側開口部1
71、171aを通して制御流路170の内壁面174
に衝突させた後に、図2の紙面下方側へ方向転換させて
いる。
【0052】そして、出口側開口部173、173aよ
り温水を温水出口パイプ20側へ流出させている。従っ
て、入口側開口部171、171aを通して制御流路1
70内に流入してくる温水の動圧が直接的に、温水出口
パイプ20側の流路に加わることがない。そのため、こ
の入口側からの温水の動圧が直接的に、温水出口パイプ
20側の流路に加わることに起因する、暖房用熱交換器
3への温水流量増加をも抑制できる。
【0053】従って、エンジン1の回転数上昇により上
記入口側温水の動圧が上昇して、暖房用熱交換器3の吹
出空気温度が上昇することも抑制できる。一方、図7は
前述した図13に示す試作品(本発明の比較品)と、本
第1実施形態における温水入口パイプ19からバイパス
回路5に向かう温水流れの形態を比較して示すものであ
り、図7上段の試作品においては、流量制御弁4の中間
開度時(図示の例は弁体開度θ=60°のとき)に、温
水入口パイプ19からの温水が弁体13の制御流路17
0の入口側開口部171およびバイパス側開口部172
を通って、略直線的にバイパス回路5側へ速い流速でも
って噴出する。
【0054】そして、この噴出温水の動圧(ジェット動
圧)が定差圧弁6の弁体30に直接的に加わるため、弁
体30のリフト量(開度)が過大となり、その結果、定
差圧弁6の弁体30下流側において、上記バイパス側温
水と、暖房用熱交換器3出口から流出した戻り温水(温
水入口パイプ38からの温水)とが合流する際に、バイ
パス側温水の流量増大によって、暖房用熱交換器3出口
からの戻り温水が堰止められ、暖房用熱交換器3への温
水流量が減少する。
【0055】このことが原因となって、図14に示すよ
うに、弁体開度θ=70°付近にて、熱交換器吹出空気
温度が急激に落ち込むという減少が発生する。これに対
して、本第1実施形態によれば、図7下段および図2に
示すように、流量制御弁4の中間開度時(図7の例は弁
体開度θ=60°付近、図2はθ=40°付近)に、温
水入口パイプ19からの温水を弁体13の入口側開口部
171から制御流路170に流入させるとき、制御流路
170の内壁面174に衝突させて、この温水の流れを
図2の矢印Cのごとく鋭角状に屈曲させる。
【0056】そして、このように流れを一旦屈曲させた
後に、この温水を制御流路170を通過して、バイパス
開口部172よりバイパス開口21側へ流出させる。こ
れにより、流量制御弁4の弁体13に定差圧弁6の弁体
(30)が近接配置(本例では、図2のL寸法=40m
m)されていても、定差圧弁6の弁体30に、温水入口
パイプ19から高い動圧成分を持った温水流れが直接的
に加わることがなくなり、温水入口パイプ19からの温
水の動圧を減少させて、温水の流れの流速を平均化した
後に、定差圧弁6の弁体30部分を温水が通過する。
その結果、定差圧弁6のリフト量が過大になることを阻
止できるため、流量制御弁4の中間開度位置にて、熱交
換器吹出空気温度が落ち込みのを効果的に抑制できる。
【0057】図8は本発明の実施形態による熱交換器吹
出空気温度と、流量制御弁4の弁体13の開度θとの関
係を示す実験データであり、実験条件は、エンジン回転
数:750rpm、熱交換器3の吸込空気温度:10°
Cであり、また、熱交換器3としては前述の一方向流れ
(全パス)タイプのものを用いており、定差圧弁6の弁
体30の弁座33と、流量制御弁4の弁体13の中心位
置との距離Lは40mmである。
【0058】図8において、は熱交換器3の温水入口
側部分の4か所における吹出空気温度の平均値であり、
は熱交換器3の温水出口側部分の4か所における吹出
空気温度の平均値である。は熱交換器3への温水入口
温度で、は熱交換器3からの温水出口温度である。熱
交換器吹出空気温度は、上記、に示すように、流量
制御弁4の弁体13の開度θの増加とともに上昇する特
性となり、試作品の場合のように、流量制御弁開度θ=
70°付近で急激に落ち込むことがないので、車室内温
度を良好に制御できる。 (第2実施形態)第1実施形態では、本発明による流量
制御弁4、定差圧弁6及びサーボモータ12を熱交換器
3と別体として構成したが、第2実施形態では、図9、
10に示すすように、流量制御弁4、定差圧弁6及びサ
ーボモータ12を熱交換器3に予め一体化している。こ
のように、これらの部材(3、4、6、12)を一体化
することにより、この一体構造物を通風ダクト(ヒータ
ケース)8に対して一度に組み付けることができ、組付
性を向上できるとともに、熱交換器部分の形状の小型化
を図ることができる。
【0059】図9、10において、定差圧弁6、流量制
御弁4部分は、第4実施形態と同じであるので、説明を
省略して、熱交換器3およびサーボモータ12との結合
関係を説明すると、暖房用熱交換器3のコアー部3cは
入口側タンク3aから出口側タンク3bへの一方向(矢
印D方向)のみに温水が流れる一方向流れ(全パス)タ
イプとして構成されており、コアー部3cには、多数の
並列配置された偏平チューブ3dとコルゲートフィン3
eが備えられている。
【0060】そして、暖房用熱交換器3の出口側タンク
3bの一端と、流量制御弁4の弁ハウジング14の第2
収納部14bに一体成形された第2温水入口パイプ26
との間を温水配管50により接続している。また、弁ハ
ウジング14の第1収納部14aに一体成形された温水
出口パイプ20は、暖房用熱交換器3の入口側タンク3
aの一端に直接結合されている。
【0061】なお、図10では、サーボモータ12部分
の図示を省略している。サーボモータ12の回転は、図
9に示す減速ギヤー機構12aを介して、流量制御弁4
の弁体13のシャフト13aに連結された扇形ギヤ13
bに伝達される。以上の構成により、第2実施形態で
は、流量制御弁4に定差圧弁6及びサーボモータ12等
を一体化しておき、さらにこれらを熱交換器3に一体化
することができる。 (第3実施形態)図11、12は第3実施形態を示すも
のであり、第1、第2実施形態との相違点を説明する
と、流量制御弁4の弁ハウジング14の第1収納部14
aにおいて、第1温水出口パイプ20を円柱状弁体13
の円周面に対応する位置に設けている。これに伴って、
円柱状弁体13における出口側開口部173を弁体13
の円周面に設けている。
【0062】また、本例では、円形の入口側開口部17
1aを弁体13の制御流路170の内壁面174に対向
するように配置している。このため、円形の入口側開口
部171aからの温水が図11の矢印Dのように制御流
路170の内壁面174に衝突してから方向転換する。
これにより、2つの入口側開口部171、171aから
の温水がいずれも制御流路170の内壁面174に衝突
して方向転換する流れとなる。そのため、第1温水出口
パイプ20を円柱状弁体13の円周面に対応する位置に
設ける配置構成であっても、弁体13の全開度範囲に
て、入口側温水の動圧が第1温水出口パイプ20側流路
に直接加わることがない。従って、この入口側温水の動
圧による熱交換器吹出空気温度の変動を抑制できる。 (他の実施形態)なお、本発明は自動車用の温水式暖房
装置に限らず、暖房用熱交換器3に加わる温水圧力が変
動する温水式暖房装置であれば、家庭用等の種々の用途
の暖房装置にも適用できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す温水回路図であ
る。
【図2】本発明の第1実施形態における流量制御弁と定
差圧弁との一体化構成を示す一部断面上面図である。
【図3】図2のA−A矢視断面図である。
【図4】第1実施形態における流量制御弁の弁体部分の
斜視図である。
【図5】第1実施形態における流量制御弁の弁体の開度
特性図である。
【図6】(a)は流量制御弁の弁体およびシール部材の
底面側の開口形状を示す底面図、(b)は弁体の円周面
の展開図、(c)は弁体およびシール部材の断面図であ
る。
【図7】第1実施形態と試作品(比較品)において流量
制御弁と定差圧弁での温水の流れ形態を示す断面図であ
る。
【図8】第1実施形態における熱交換器吹出空気温度と
流量制御弁開度との関係を示すグラフである。
【図9】本発明の第2実施形態を示すもので、流量制御
弁部分を一体化した熱交換器の上面図である。
【図10】図9の一部断面正面図である。
【図11】本発明の第3実施形態における流量制御弁と
定差圧弁との一体化構成を示す一部断面上面図である。
【図12】図11の要部の拡大断面図である。
【図13】本発明の比較品(試作品)を示す一部断面上
面図である。
【図14】図13の比較品における熱交換器吹出空気温
度と流量制御弁開度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1……エンジン、3……暖房用熱交換器、4……流量制
御弁、5……バイパス回路、6……定差圧弁(圧力応動
弁)、13、30……弁体、14…ハウジング、19…
温水入口パイプ(温水入口)、20…温水出口パイプ
(温水出口)、21…バイパス開口、170…制御流
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉 光 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温水供給源(1)から供給される温水と
    空気とを熱交換して空気を加熱する暖房用熱交換器
    (3)と、 前記温水供給源(1)から前記暖房用熱交換器(3)に
    供給される温水流量を制御する弁体(13)を有する流
    量制御弁(4)と、 前記暖房用熱交換器(3)をバイパスして温水を流すバ
    イパス回路(5)と、 このバイパス回路(5)に設けられ、前記温水供給源
    (1)から供給される温水の圧力上昇に応じて前記バイ
    パス回路(5)の開度を増大する弁体(30)を有する
    圧力応動弁(6)とを備え、 前記圧力応動弁(6)の弁体(30)が閉弁時に着座す
    る弁座(33)と、前記流量制御弁(4)の弁体(1
    3)の中心位置との距離Lが60mm以内になるよう
    に、前記圧力応動弁(6)と前記流量制御弁(4)が近
    接配置されており、 前記流量制御弁(4)は、前記弁体(13)により前記
    温水供給源(1)からの温水が流入する温水入口(1
    9)、前記暖房用熱交換器(3)に温水を供給する温水
    出口(20)、前記バイパス回路(5)に連通するバイ
    パス開口(21)を備えており、 さらに、前記流量制御弁(4)は、前記弁体(13)に
    形成した制御流路(170)により前記温水入口(1
    9)から流入する温水を前記温水出口(20)と前記バ
    イパス開口(21)に振り分ける3方弁として構成され
    ており、 前記弁体(13)の制御流路(170)において、前記
    温水入口(19)から流入する温水の流れを一旦屈曲さ
    せた後に、この温水を前記制御流路(170)より前記
    バイパス開口(21)側へ流出させることを特徴とする
    温水式暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記弁体(13)の開度(θ)が全開に
    対して1/3以上の中間開度にあるとき、前記温水の流
    れを一旦屈曲させた後に、この温水を前記バイパス開口
    (21)側へ流出させるようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載の温水式暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記弁体(13)の制御流路(170)
    は、前記温水入口(19)からの温水が流入する入口側
    開口部(171、171a)と、前記バイパス開口(2
    1)に温水を流出させるバイパス側開口部(172)
    と、前記温水出口(20)に温水を流出させる出口側開
    口部(173、173a)とを有し、 前記入口側開口部(171、171a)と前記バイパス
    側開口部(172)との間で、前記温水入口(19)か
    らの温水が屈曲した流れを形成するようにしたことを特
    徴とする請求項1または2に記載の温水式暖房装置。
  4. 【請求項4】 前記弁体(13)は回動可能な円柱状の
    ロータとして構成されており、 この円柱状の弁体(13)の円周面に、前記入口側開口
    部(171、171a)と前記バイパス側開口部(17
    2)とが形成されており、 前記制御流路(170)は前記円柱状の弁体(13)内
    部を貫通して形成され、前記入口側開口部(171、1
    71a)を前記バイパス側開口部(172)および前記
    出口側開口部(173、173a)に連通していること
    を特徴とする請求項3に記載の温水式暖房装置。
  5. 【請求項5】 前記円柱状の弁体(13)の軸方向の一
    端面に前記出口側開口部(173、173a)が形成さ
    れており、 前記円柱状の弁体(13)を回動可能に収納するハウジ
    ング(14、14a)の円周面に、前記入口側開口部
    (171、171a)および前記バイパス側開口部(1
    72)に対応して、前記温水入口(19)および前記バ
    イパス開口(21)が形成されており、 前記ハウジング(14、14a)の軸方向の一端面に前
    記出口側開口部(173、173a)に対応して前記温
    水出口(20)が形成されていることを特徴とする請求
    項4に記載の温水式暖房装置。
  6. 【請求項6】 前記流量制御弁(4)、前記バイパス回
    路(5)および前記前記圧力応動弁(6)が共通のハウ
    ジング(14、14a、14b)内に一体に構成されて
    いることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つ
    に記載の温水式暖房装置。
  7. 【請求項7】 水冷式の走行用エンジン(1)を有する
    自動車に搭載され、 前記温水供給源が前記水冷式の走行用エンジン(1)で
    あることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つ
    に記載の温水式暖房装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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