JPH1046807A - 曲率可変の湾曲骨組体 - Google Patents

曲率可変の湾曲骨組体

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JPH1046807A
JPH1046807A JP8205801A JP20580196A JPH1046807A JP H1046807 A JPH1046807 A JP H1046807A JP 8205801 A JP8205801 A JP 8205801A JP 20580196 A JP20580196 A JP 20580196A JP H1046807 A JPH1046807 A JP H1046807A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲面打設用のコンクリート型枠の支保工に用
いたり、ドーム状構造物の骨組材等として、工夫次第で
様々に活用出来る、湾曲骨組体を提供する。 【解決手段】 所定長さの筒状体乃至は任意の断面形状
の形鋼等を本体1とする骨組ユニットAの多数個と、各
骨組ユニットAを連結ピンD1により相互に屈折可能に
縦列状に連結させる多数個の関節部材Bと、隣接する1
組の前記骨組ユニットA,Aの相互を、任意の屈折角度
に固定させる多数個の屈折角固定部材Cとの組合わせか
ら成る。屈折角固定部材による屈折角度固定機能を補強
する為の固定強化手段Eとして、骨組ユニット及び関節
部材に交叉状に設けた第1長孔21及び第2長孔22
に、補強ピンD3を摺動可能に挿通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、コンクリ
ート製構造物の曲面部分を打設する型枠を、コンクリー
トの注入圧に耐えさせるべく行う支保工用資材として用
いたり、ドーム状構造物等を構築する為の、湾曲骨格材
等としても簡便に利用出来る、曲率可変の湾曲骨組体に
関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、コンクリート構造物の曲面部
分を打設する型枠を構築する工法の第1の従来例を示し
ている。型枠を構築するには、先ず、表裏1組の型枠板
30,30を使って、周知の型枠支保工法により、構造
物の平坦部分Bの型枠を組立てる。次に、この型枠に、
曲面部分Aを打設する曲面型枠21を、図示の様に組付
ける。22は型枠21の組付用角材、33は曲面を形成
させる為の骨組材である。そして、型枠21が、注入コ
ンクリートの重圧により変形するのを防ぐ為に、型枠2
1の外周面に角筒状の形鋼34を所定間隔を隔てて垂直
に配設する。形鋼34群の背面には、型枠21の曲面に
倣った曲面35aを備えた押え治具35を、上下方向に
所定間隔を隔てた複数箇所に当てがう。押え治具35
は、型枠板30を足が掛かりにして突設した締結ボルト
36の先端に組付けたフォームタイ(楔打式締め具)3
7に、楔38を打ち込むことにより、形鋼34を介して
曲面型枠21に圧接させる。
【0003】図18は、上記工法の第2の従来例を示し
ている。この場合は、押え治具35に代えて、曲面型枠
21の曲面に倣って曲げ加工した金属パイプ39を用い
ている。この金属パイプ39は、第1の従来技術と同様
に、締結ボルト36、フォームタイ(登録商標)37を
使って、形鋼34を介して、曲面型枠21の背面に圧接
させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来工法に
よると、曲面型枠21の曲面に正確に倣った曲面を備え
た押え治具35を多数個作るのに、多くの材料費と労力
とを要する。然も、押え治具35は、曲率が異なる打設
曲面35aを持つ他の曲面型枠21に対しては、勿論共
用出来ないし、反復使用が可能な場合でも、嵩張るので
保管が厄介だった。
【0005】又、押え治具35に代えて金属パイプ39
を使う第2の従来工法によると、工事現場で、1本1本
のパイプを所要の曲率に曲げ加工するのに、かなりの労
力と時間を要する。そして、一旦曲げたパイプの曲率を
変えるのは簡単ではない。その上、湾曲パイプは嵩張る
ので、運搬・保管コストが嵩み、勿論、打設面の曲率が
異なる型枠には流用出来ず、無用の倉庫代の負担が増え
る等して、コンクリート打設工費の低減が困難だった。
【0006】この様な従来技術の難点を改善する為に、
本願出願人は、例えば、コンクリート構造物の曲面部分
を打設する際に、打設面の曲率が相異する型枠に対して
も共用出来ると共に、反復使用の為に保管・運搬する手
間も大幅に軽減出来る上に、各種の構造物の湾曲骨組材
としても便利に使える、曲率可変の湾曲骨組体を創案
し、「特願平7−339271」、「特願平8−347
18」、及び「特願平8−120597」として特許出
願している。上記先願発明の湾曲骨組体は、所定長さの
骨組ユニットの複数個を、関節部材を使って縦列状にピ
ン連結し、関節部材には、隣接する骨組ユニット相互を
任意の屈折角度に固定する為の、屈折角固定部材を組込
んだ構成を備えている。
【0007】然しながら、この湾曲骨組体にも、尚、改
善すべき余地が残されている。とい言うのは、骨組ユニ
ットの連結個数が増すに連れて、各連結箇所の組付精度
の影響が目立って顕れる様になり、動的荷重を受けて湾
曲率が変動する不具合も生じ勝ちになる。又、湾曲骨組
体に加わる曲げモーメントが大きくなるに連れて、撓み
変形量も無視し難いレベルに迄増えて来る。
【0008】かと言って、湾曲骨組体の各構成部材の肉
厚や太さを増したり、連結構造の複雑化や加工精度の大
幅向上を図れば、この湾曲骨組体の優れた特徴である、
取扱いの軽便さ、湾曲率変更作業の簡易・迅速さ、安価
さ等の折角の長所が損なわれてしまうことになる。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記先願発明の
基本構造を備えたものに於いて、連結構造及び曲率を変
更する作業の複雑化や重量増を招かず、又、製作コスト
の上昇も極力押えながら、耐曲げモーメント性能を顕著
に増大させた曲率可変の湾曲骨組体を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本発明による曲率可変の湾曲骨組体は、所定長さの
筒状体乃至は任意の断面形状の形鋼等を本体1とする骨
組ユニットAの多数個と、各骨組ユニットAを連結ピン
D1により相互に屈折可能に縦列状に連結させる多数個
の関節部材Bと、隣接する1組の前記骨組ユニットA,
Aの相互を、任意の屈折角度に固定させる多数個の屈折
角固定部材Cとの組合わせから成り、前記屈折角固定部
材Cによる屈折角度固定機能を補強する為の固定強化手
段Eとして、前記骨組ユニットA及び関節部材Bに交叉
状に設けた第1長孔21及び第2長孔22に、補強ピン
D3を摺動可能に挿通させる構成とした。そして、前記
本体1には、その両端近くに前記連結ピンD1を挿通さ
せるピン孔2を夫々設けると共に、各ピン孔2から所定
距離隔てた外側に、前記屈折角固定部材Cの両端部を夫
々ピン連結させる為の組付ピンD2を挿通させるピン孔
3を設けるとよい。前記関節部材Bは、前記本体1に内
嵌又は外嵌させ得るチャンネル状金具5から成り、その
両側面の両端近くに前記連結ピンD1を挿通させるピン
孔6を夫々設けると共に、その頂面の中央部にボルト孔
7を設けた構成にするとよい。前記屈折角固定部材C
は、前記関節部材Bに内嵌させ得るチャンネル状金具1
0から成り、その両側面の両端近くに前記組付ピンD2
を挿通させるピン孔11を設け、頂面中央部には、前記
関節部材Bのボルト孔7に挿通した押・引ボルト13を
螺合させるナット部材12を取着した構成にするとよ
い。又、前記第1長孔21は、前記屈折角固定部材Cに
よる屈折角度の変更操作を、前記補強ピンD3が妨げな
い方向に配設し、前記第2長孔22は、前記屈折角度の
変更操作を、前記補強ピンD3が妨げず、且つ、前記屈
折角度固定状態に於いて、曲げモーメントを及ぼされた
前記骨組ユニットAが、前記連結ピンD1の周りに回動
されようとする動きを、前記補強ピンD3が阻止する方
向に配設するとよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の湾曲骨組体を、
打設面が湾曲したコンクリート型枠の支保工に用いる実
施例に就いて、図1乃至図14を参照しながら説明す
る。この実施例の湾曲骨組体は、図1〜4に示した様
に、所定長さの角管状をした骨組ユニットAの多数個
と、此等の骨組ユニットAを、連結ピンD1により相互
に屈折可能に縦列状に連結させる関節部材Bの多数個
と、隣接する骨組ユニットA,Aを、任意の屈折角度に
屈折させると共に、この屈折角度を固定させる、屈折角
固定部材Cの多数個とを組合わせた基本構成を備えてい
る。
【0012】骨組ユニットAを構成する角管状の本体1
の寸法は、この実施例のものは、太さが50mm角、長
さは300mmである。この実施例の本体1は、図2に
示した形状に裁断した金属板を、図4に示した横断面形
状に曲げ加工して作られている。底面の1dは補強用リ
ブで、必要に応じて、この部分はスポット溶接する。
【0013】図1,3に示した様に、本体1の頂面(図
中で)1aの両端部は、約40mmの長さに亙って夫々
切欠くと共に、両側面1b,1bの隅角部を緩やかな傾
線と曲線とを連ねた形状にカットして切欠箇所aを設け
ている。これによって、隣接する本体1,1同士を互い
に屈折させることが可能になり、又、屈折角固定部材C
の回動操作が容易になる。
【0014】本体1の両側面1b,1bの各両端近くに
は、連結ピンD1を挿通させるピン孔2と、屈折角固定
部材Cの組付用の組付ピンD2を挿通させるピン孔3と
を、所定距離を隔てて、組付ピンD2を外側に位置させ
て、且つ、底面1c側に片寄らせて貫通状に設けてい
る。又、両側面1b,1bの両端部には、屈折角表示手
段となる矢印F1を設けている。
【0015】更に、両側面1b,1bの各両端近くに
は、連結ピンD1及び組付ピンD2から夫々所定距離を
隔てた上方箇所に、補強ピンD3を摺動可能に挿嵌させ
る所定長さの斜め縦向きの第1長孔21を夫々設けてい
る。この第1長孔21の配向方向は、その下端側がピン
孔2から遠退く方向に所定角度だけ傾く様に設定してい
る。
【0016】連結ピンD1、組付ピンD2及び補強ピン
D3の形状は夫々同じで、図3に示した様に、先端部の
外周面に設けた環状溝に、止輪4を着脱自在に嵌着させ
ている。
【0017】関節部材Bは、図4〜図6に示した形状
の、横断面コ字形のチャンネル状金具5から成る。この
チャンネル状金具5の横幅は、骨組ユニットAを構成す
る本体1の内側に摺動可能に挿嵌させ得る寸法に設定し
ている。チャンネル状金具5の両側面5a,5aは略台
形に形成されており、その両端近くには、連結ピンD1
を挿通させるピン孔6を夫々貫通状に設けている。又、
底辺部には、骨組ユニットAを連結ピンD1の周りに回
動させた時に、組付ピンD2と干渉するのを避ける為
の、切欠部5bを設けている。
【0018】両側面5a,5aの中央部には、前記矢印
F1と対向する位置に、角度目盛F2を上下方向に刻ん
でいる。此等の矢印F1及び角度目盛F2は、隣接する
骨組ユニットA,A相互の屈折角度を知らせる役割を果
すものである。又、頂面5cの中央部には、後述する押
・引ボルト13を挿通させるボルト孔7を設け、その左
右両側には、補強用凹凸条を形成させている。
【0019】更に、両側面5a,5aの、左右両肩部分
には、補強ピンD3を摺動可能に挿嵌させる所定長さの
第2長孔22を、骨組ユニットAの本体1に設けた第1
長孔21と交叉する位置を選んで設けている。この交叉
角は、隣接する骨組ユニットA,A相互の屈折角度が零
の状態で、約45度前後になる様に設定している。
【0020】そして、交叉状に重ね合わされた第1長孔
21及び第2長孔22と、此等両孔に摺動可能に挿嵌さ
せた補強ピンD3とによって、屈折角固定部材Cによる
角度固定機能を補強する為の、固定強化手段Eが構成さ
れている。
【0021】屈折角固定部材Cは、図7〜図11に示し
た構成を備えている。この実施例の屈折角固定部材C
は、下向きのチャンネル状金具10を本体としている。
その両側面10a,10aの両端近くには、組付ピンD
2を挿通させる、幾分横長のピン孔11を貫通状に設け
ている。又、頂面10bには、その中央に設けたボルト
孔bと同軸状に、ナット部材としてのナット12を固着
している。
【0022】チャンネル状金具10は、図11に示した
形状に打ち抜いた金属板を曲げ加工して作られている。
ナット12は、図4に示した様に、チャンネル状金具5
のボルト孔7に挿通させた押・引ボルト13を螺合させ
る為のものである。
【0023】次に、湾曲骨組体の作用を、図18に示し
た従来の型枠支保工に適用した場合に例を採って説明す
る。湾曲骨組体は、図18に描かれた、曲面型枠21の
締結用の、湾曲金属パイプ39に代わる役割を果すもの
である。
【0024】所望の長さと曲率の湾曲骨組体を組立てる
には、用意された多数個の骨組ユニットAのうち、先
ず、その1個目を、図18に示した様に、締結ボルト3
6やホームタイ37等を使って、曲面型枠21の一端側
の背後に圧接状態で固定させる。 次に、この骨組ユニ
ットAの右(又は左)端側に、2個目の骨組ユニットA
を、関節部材Bと2本の連結ピンD1とを使って連結さ
せる。
【0025】その際に、屈折角固定部材Cも、2本の組
付ピンD2を使って、図3,4に示した様に、2つの骨
組ユニットA,A間に跨がらせて組付ける。更に、補強
ピンD3を、骨組ユニットA及び関節部材Bの、交叉状
に重ね合わされた第1長孔21及び第2長孔22に挿通
させたうえ、止輪4で抜止する。
【0026】この組付の際に、関節部材Bピン孔7に挿
通させた押・引ボルト13を、ナット12に螺合させれ
ば、2つの骨組ユニットA,Aを、図12に示した様
に、一直線状に連結させることが出来る。
【0027】この状態から、図13に示した様に、押・
引ボルト13をナット12に螺じ込む方向に回転させて
行くと、両骨組ユニットA,Aは、両連結ピンD1の周
りに、図の下側向きに夫々回動して、2個の骨組ユニッ
トA,Aはハ字形に屈折される。 これによって、2個
目の骨組ユニットAも、形鋼34を介して曲面型枠21
の背後に当接させることが出来る。
【0028】尚、曲面型枠21が凹入状に湾曲している
場合には、図14に示した様に、押・引ボルト13をナ
ット12から螺脱させる方向に回転させれば、隣接する
骨組ユニットA,Aを逆ハ字形に折曲させて、凹入した
型枠面に沿わせることが出来る。
【0029】この回動操作の際に、第1長孔21及び第
2長孔22に挿通された補強ピンD3は、此等の長孔が
特定方向に配向されていることにより、第2長孔22の
孔縁部に押されて、骨組ユニットAの回動を妨げない方
向に、両長孔内を摺動させられる(図12及び図13参
照)。その為、補強ピンD3が、上記の回動操作を妨げ
ることは無い。
【0030】然し、連結された骨組ユニットA群(湾曲
骨組体)に、何等かの事情でその湾曲方向に大きな曲げ
モーメントが及ぼされた場合には、補強ピンD3は、連
結ピンD1及び組付ピンD2と協働して、この曲げモー
メントをしっかり受け止める役割を果してくれる。
【0031】即ち、図12〜14から理解される様に、
第2長孔22の配向方向は、骨組ユニットAが、連結ピ
ンD1の周りに左又は右回りに回動され様とする方向
f,gに対して、略直交方向に設定されている。その
為、屈折角固定部材Cによって、隣接する骨組ユニット
A,Aの屈折角度を固定させた状態では、若し、骨組ユ
ニットAに大きな曲げモーメントが及ぼされても、図1
2〜14に示した様に、第2長孔22の長手方向の両孔
縁部に夫々引っ掛かった状態にある補強ピンD3が、こ
の回動を確実に阻止してくれる。
【0032】要するところ、補強ピンD3は、連結ピン
D1及び組付ピンD2と協働して、骨組ユニットAと関
節部材Bとの相互の連結箇所を、2点支持よりは遥かに
大きな耐撓み変形強度が得られる3点支持状態とする役
割を果してくれる。又、3点支持による上記の連結構造
は、各ピン連結箇所の組付精度の不足を、互いに補い合
う効果も生じさせてくれる。
【0033】次に、2個目の骨組ユニットAの右隣に3
個目の骨組ユニットA(図示略)を連結し、2個目の骨
組ユニットAとの間に介在させた屈折角固定部材Cの押
・引ボルト13を上記と同様に回動させれば、この3個
目の骨組ユニットAも、曲面型枠21の背後に当接され
る。
【0034】以後は、上記と同様な作業を反復行えば、
湾曲骨組体を構成する全ての骨組ユニットAを、曲面型
枠21の湾曲した背面の全面に一様に当接させることが
出来る。 この一連の連結作業の過程で、締結ボルト3
6、ホームタイ37を、適宜の間隔を隔てて順次取付け
る作業も並行して行う。その際に、ホームタイ37に楔
38を打ち込むことによって、上記の当接状態がしっか
り固定(締結)される。この様にして、湾曲骨組体を用
いた支保工は、未熟練作業者でも、手際良く迅速に進め
ることが出来る。
【0035】用済みの湾曲骨組体は、湾曲状に連結させ
たままで型枠から取り外せば、同じ形の型枠の支保作業
にそのまま使える。用済み後に、しばらく保管して置く
場合には、各骨組ユニットAの連結箇所の押・引ボルト
13を夫々回動操作して、湾曲骨組体の全体を真っ直ぐ
にすれば、嵩張らない状態で積み重ねることが出来る。
【0036】図15は、本発明の湾曲骨組体を、ドーム
状構造物の骨組材として利用した第2の用途例を示して
いる。51は、多数個の骨組ユニットAを、所定の直径
のリング状に連結して作られたベースフレームである。
52は、複数個の骨組ユニットAを所定長さの略1/4
円弧状に連結して作られたルーフフレームである。
【0037】所望の曲率に湾曲させたベースフレーム5
1及びルーフフレーム52は、第1実施例の場合と同様
な手順によって、簡単・迅速に組立てることが出来る。
骨組ユニットAを構成する本体1の長さや太さは、ドー
ムの大きさに適合した最適の寸法に決めればよい。
【0038】ベースフレーム51上の等間隔を隔てた所
定位置に、ルーフフレーム52の下端を連結させるに
は、連結金具53を用い、各ルーフフレーム52の上端
部同士を一体に連結させるには天頂金具54を用いる。
【0039】図16は、本発明の湾曲骨組体を、ローラ
ーコンベアのフレーム材に用いた、第3の用途例を示し
ている。工場や、商品の配送基地等に設置するコンベア
ラインは、その設置場所の状況に応じて、曲線状乃至は
S字状に曲がりくねらせて設置したい場合も少なくな
い。その場合に、ローラー群を支持するフレームを、屈
曲状態で設置するのは甚だ面倒である。
【0040】そこで、本発明の湾曲骨組体をローラーコ
ンベアのフレーム材として活用すれば、フレームの製作
と設置に要する時間及び経費を、大幅に減らすことが出
来る。然も、コンベアラインの曲率を、ライン設置後も
必要に応じて自由に変えることも可能になる。
【0041】即ち、図16に示した平面図の様に、コン
ベアライン60を構成する、各コンベアユニット61
は、左右のフレーム材として、骨組ユニットAの本体1
を流用している。62はローラである。この実施例の本
体1は、ローラ62の組付等の便宜上、角筒体に代え
て、チャンネル状材を用い、その長さは、コンベアライ
ンの曲率に応じて適宜に設定する。
【0042】このコンベアーユニット61の複数台を使
って、任意の曲率と長さのコンベアーライン60を組立
てるには、各コンベアーユニット61の左右両側のフレ
ームとなる各本体1,1のうち、一方側の本体1同士
は、第1実施例の場合と同様にして連結すれば、各押・
引ボルト13によって、コンベアライン60の曲率を、
その全長のうちの各部分毎に任意に設定することが出来
る。
【0043】然し、図16から理解される様に、他方側
の本体1同士は、その相互の間隔が幾分開いてしまう。
そこで、この他方側は、関節部材B及び屈折角固定部材
Cは使わずに、それに替えて、連結部材63を介して連
結させている。
【0044】尚、上記構成に於いて、細部の構造は適宜
に設計変更しても本発明の目的は達成される。例えば、
骨組ユニットA、関節部材B、屈折角固定部材C等の形
態は、各請求項に示された機能を果す限りに於いて、個
々の使用状況に応じて任意に設計変更すればよい。
【0045】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明による曲率可変の湾曲骨組体は、以下に列挙した如き
実用上の様々の優れた効果を奏する。 (a) 屈折角固定部材に螺合させた押・引ボルトを、
正逆各れかの方向に適宜に回転させるだけで、湾曲骨組
体の個々の使用状況に応じて、その湾曲率を簡単・迅速
に変えることが出来る。 (b) 単純なピン連結によって骨組ユニット相互を連
結させているので、連結強度に優れ、苛酷な反復使用に
も十分耐えられて経済性に優れる。 (c) 然も、連結ピン、組付ピン及び補強ピンの3本
のピンの協働による3点支持状態で連結しているので、
大きな曲げモーメントにも十分に耐えられ、撓み変形し
難い。 (d) 曲面型枠の支保工等に用いる場合に、湾曲方向
は、外向き、内向きの各れでも対応出来る。 (e) 骨組ユニットの継足し個数を変えるだけで、湾
曲骨組体の全長を自在に伸縮出来る。 (f) 熟練技術を要する溶接箇所が無いので、品質の
バラツキを殆ど無くすことが出来る。 (g) 工夫次第で、実施例に示した用途以外にも、湾
曲部分を備えた構造物の骨組材等として様々に活用出来
る。この活用分野は、建築・土木の分野に限られない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、2つの骨組
ユニットを連結して、湾曲骨組体の一部を組立てた状態
の正面図である。
【図2】同上、骨組ユニットAを構成する本体の展開図
である。
【図3】同上、骨組ユニット相互の連結構造を示す、部
分分解斜視図である。
【図4】同上、図1のX−X線に沿う縦断面図である。
【図5】同上、チャンネル状金具5の正面図である。
【図6】同上、図5の平面視図である。
【図7】同上、チャンネル状金具10の正面図である。
【図8】同上、図7の平面視図である。
【図9】同上、図7の側面視図である。
【図10】同上、押・引ボルトの側面図である。
【図11】同上、チャンネル状金具10の展開図であ
る。
【図12】同上、骨組ユニット相互の連結構造を示す部
分破断正面図である。
【図13】同上、屈折角固定部材C及び固定強化手段E
の作用の、第1の説明図である。
【図14】同上、屈折角固定部材C及び固定強化手段E
の作用の、第2の説明図である。
【図15】本発明の湾曲骨組体を、ドーム状構造物の骨
組材として流用した第2の用途例を示すもので、ドーム
骨組の見取図である。
【図16】本発明の湾曲骨組体を、ローラーコンベアの
フレーム材に流用した第3の用途例を示すもので、コン
ベアラインの部分平面図である。
【図17】第1の従来例を説明した、部分横断面図であ
る。
【図18】第2の従来例を説明した、部分横断面図であ
る。
【符号の説明】
A 骨組ユニット B 関節部材 C 屈折角固定部材 D1 連結ピン D2 組付ピン D3 補強ピン E 固定強化手段 F1 矢印 F2 角度目盛 1 本体 1a 頂面 1b 側面 1c 底面 1d 補強用リブ 2,3 ピン孔 4 抜止ピン 5 チャンネル状金具 5a 側面 5b 切欠部 5c 頂面 6 ピン孔 7 ボルト孔 10 チャンネル状金具 10a 側面 11 ピン孔 12 ナット(ナット部材) 13 押・引ボルト 21 第1長孔 22 第2長孔 51 ベースフレーム 52 ルーフフレーム 53 連結金具 54 天頂金具 60 コンベアライン 61 コンベアユニット 62 ローラ 63 連結部材 a 切欠箇所 b ボルト孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長さの筒状体乃至は任意の断面形状
    の形鋼等を本体1とする骨組ユニットAの多数個と、各
    骨組ユニットAを連結ピンD1により相互に屈折可能に
    縦列状に連結させる多数個の関節部材Bと、隣接する1
    組の前記骨組ユニットA,Aの相互を、任意の屈折角度
    に固定させる多数個の屈折角固定部材Cとの組合わせか
    ら成り、 前記屈折角固定部材Cによる屈折角度固定機能を補強す
    る為の固定強化手段Eとして、 前記骨組ユニットA及び関節部材Bに交叉状に設けた第
    1長孔21及び第2長孔22に、補強ピンD3を摺動可
    能に挿通させたことを特徴とする曲率可変の湾曲骨組
    体。
  2. 【請求項2】 前記本体1には、その両端近くに前記連
    結ピンD1を挿通させるピン孔2を夫々設けると共に、
    各ピン孔2から所定距離隔てた外側に、前記屈折角固定
    部材Cの両端部を夫々ピン連結させる為の組付ピンD2
    を挿通させるピン孔3を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の曲率可変の湾曲骨組体。
  3. 【請求項3】 前記関節部材Bは、前記本体1に内嵌又
    は外嵌させ得るチャンネル状金具5から成り、その両側
    面の両端近くに前記連結ピンD1を挿通させるピン孔6
    を夫々設けると共に、その頂面の中央部にボルト孔7を
    設けたことを特徴とするる請求項1又は2記載の曲率可
    変の湾曲骨組体。
  4. 【請求項4】 前記屈折角固定部材Cは、前記関節部材
    Bに内嵌させ得るチャンネル状金具10から成り、その
    両側面の両端近くに前記組付ピンD2を挿通させるピン
    孔11を設け、頂面中央部には、前記関節部材Bのボル
    ト孔7に挿通した押・引ボルト13を螺合させるナット
    部材12を取着したことを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の曲率可変の湾曲骨組体。
  5. 【請求項5】 前記第1長孔21は、前記屈折角固定部
    材Cによる屈折角度の変更操作を、前記補強ピンD3が
    妨げない方向に配設し、前記第2長孔22は、前記屈折
    角度の変更操作を、前記補強ピンD3が妨げず、且つ、
    前記屈折角度固定状態に於いて、曲げモーメントを及ぼ
    された前記骨組ユニットAが、前記連結ピンD1の周り
    に回動されようとする動きを、前記補強ピンD3が阻止
    する方向に配設したことを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の曲率可変の湾曲骨組体。
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KR101187462B1 (ko) 2010-11-15 2012-10-02 손웅 굽힘 설치가 가능한 콘크리트 타설막이
JP2019182172A (ja) * 2018-04-09 2019-10-24 岡原 拓彦 車載用ハウス
CN115613705A (zh) * 2021-07-16 2023-01-17 深圳全景空间工业有限公司 一种自由式地面与墙体平面固定连接结构

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