JPH1047264A - スクロール式流体機械 - Google Patents
スクロール式流体機械Info
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- JPH1047264A JPH1047264A JP21610696A JP21610696A JPH1047264A JP H1047264 A JPH1047264 A JP H1047264A JP 21610696 A JP21610696 A JP 21610696A JP 21610696 A JP21610696 A JP 21610696A JP H1047264 A JPH1047264 A JP H1047264A
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Landscapes
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 旋回スクロールからのスラスト方向の荷重を
受承し、旋回スクロールの旋回動作を長期に亘って安定
させる。 【解決手段】 ケーシング1と旋回スクロール7の背面
との間にスライダ16を摺動可能に配設し、ケーシング
1側の各Y軸ガイド15によってスライダ16をY軸方
向に摺動変位させ、旋回スクロール7側の各X軸ガイド
14によってスライダ16に対して旋回スクロール7を
X軸方向に摺動変位させる。そして、スライダ16の各
貫通穴16Cには各球体17を収容し、ケーシング1側
の各支持体12と旋回スクロール7とにそれぞれ設けた
各支承板19,21間で各球体17を転動させる。
受承し、旋回スクロールの旋回動作を長期に亘って安定
させる。 【解決手段】 ケーシング1と旋回スクロール7の背面
との間にスライダ16を摺動可能に配設し、ケーシング
1側の各Y軸ガイド15によってスライダ16をY軸方
向に摺動変位させ、旋回スクロール7側の各X軸ガイド
14によってスライダ16に対して旋回スクロール7を
X軸方向に摺動変位させる。そして、スライダ16の各
貫通穴16Cには各球体17を収容し、ケーシング1側
の各支持体12と旋回スクロール7とにそれぞれ設けた
各支承板19,21間で各球体17を転動させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気圧縮機
や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に
関する。
や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ケーシングと、該ケーシングに
一体に設けられた固定スクロールと、基端側が前記ケー
シングに回転可能に支持され先端側がクランクとなった
駆動軸と、該駆動軸のクランクに旋回可能に設けられ前
記固定スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋回
スクロールと、該旋回スクロールの自転を防止する自転
防止機構とからなるスクロール式流体機械は知られてい
る。
一体に設けられた固定スクロールと、基端側が前記ケー
シングに回転可能に支持され先端側がクランクとなった
駆動軸と、該駆動軸のクランクに旋回可能に設けられ前
記固定スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋回
スクロールと、該旋回スクロールの自転を防止する自転
防止機構とからなるスクロール式流体機械は知られてい
る。
【0003】この種の従来技術によるスクロール式流体
機械では、外部から駆動軸を回転駆動して旋回スクロー
ルを固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋
回運動させることにより、固定スクロールの外周側に設
けた吸込口から流体(例えば空気)を吸込つつ、この流
体を固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラッ
プ部との間の各圧縮室内で順次圧縮し、固定スクロール
の中心部に設けた吐出口から圧縮流体を外部に向けて吐
出するようになっている。
機械では、外部から駆動軸を回転駆動して旋回スクロー
ルを固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋
回運動させることにより、固定スクロールの外周側に設
けた吸込口から流体(例えば空気)を吸込つつ、この流
体を固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラッ
プ部との間の各圧縮室内で順次圧縮し、固定スクロール
の中心部に設けた吐出口から圧縮流体を外部に向けて吐
出するようになっている。
【0004】ここで、第1の従来技術として、例えば特
開平2−277984号公報等に記載された無給油式の
スクロール式流体機械では、旋回スクロールの自転を防
止するために、複数の補助クランクを用いたものが知ら
れている。即ち、前記ケーシングと旋回スクロールの背
面側との間に位置して、該旋回スクロールに設けられる
旋回軸受の外周側に複数の補助クランクを設け、これに
より、旋回スクロールの自転を防止している。
開平2−277984号公報等に記載された無給油式の
スクロール式流体機械では、旋回スクロールの自転を防
止するために、複数の補助クランクを用いたものが知ら
れている。即ち、前記ケーシングと旋回スクロールの背
面側との間に位置して、該旋回スクロールに設けられる
旋回軸受の外周側に複数の補助クランクを設け、これに
より、旋回スクロールの自転を防止している。
【0005】また、第2の従来技術として、例えば米国
特許第3994635号明細書には、旋回スクロールの
自転を防止するオルダム継手が開示されている。そし
て、この種のオルダム継手による自転防止機構の場合、
オルダム継手の潤滑性を維持するために、オルダム継手
の摺動部等に常時潤滑油を供給する構成となっている。
特許第3994635号明細書には、旋回スクロールの
自転を防止するオルダム継手が開示されている。そし
て、この種のオルダム継手による自転防止機構の場合、
オルダム継手の潤滑性を維持するために、オルダム継手
の摺動部等に常時潤滑油を供給する構成となっている。
【0006】さらに、第3の従来技術による自転防止機
構として、例えば特開昭58−135302号公報また
は特開昭60−198301号公報等では、多数個の球
体と、同数のガイド円孔をもつ2枚のリング状板からな
り、前記球体は旋回スクロールの自転を防止する機能と
該旋回スクロールのスラスト荷重に対するスラスト軸受
の機能を併せ持つボールカップリング方式のものが開示
されている。
構として、例えば特開昭58−135302号公報また
は特開昭60−198301号公報等では、多数個の球
体と、同数のガイド円孔をもつ2枚のリング状板からな
り、前記球体は旋回スクロールの自転を防止する機能と
該旋回スクロールのスラスト荷重に対するスラスト軸受
の機能を併せ持つボールカップリング方式のものが開示
されている。
【0007】さらにまた、第4の従来技術として、例え
ば特開昭55−155916号公報では、ケーシングと
旋回スクロールの背面側とにガイドとなる複数の凹溝を
設け、ケーシング側の凹溝と旋回スクロール側の凹溝と
の間に球体を収容する構成となっている。
ば特開昭55−155916号公報では、ケーシングと
旋回スクロールの背面側とにガイドとなる複数の凹溝を
設け、ケーシング側の凹溝と旋回スクロール側の凹溝と
の間に球体を収容する構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した各
従来技術によるスクロール式流体機械では、例えばスク
ロール式圧縮機として用いた場合の運転時に、固定スク
ロールと旋回スクロールとの間に形成される圧縮室内が
高圧となるため、旋回スクロールがスラスト方向に押圧
されるようになり、下記の如き問題が生じる。
従来技術によるスクロール式流体機械では、例えばスク
ロール式圧縮機として用いた場合の運転時に、固定スク
ロールと旋回スクロールとの間に形成される圧縮室内が
高圧となるため、旋回スクロールがスラスト方向に押圧
されるようになり、下記の如き問題が生じる。
【0009】即ち、第1の従来技術では、このスラスト
方向の押圧力を各補助クランクを支持する複数の組合わ
せアンギュラ軸受によって受承しているから、アンギュ
ラ軸受により補助クランク等の構造が複雑化し、部品点
数も多くなって組立性が悪くなる上に、装置全体が大型
化する。また、各補助クランクと駆動軸との偏心寸法を
一致させる必要があり、高精度の加工が要求される。
方向の押圧力を各補助クランクを支持する複数の組合わ
せアンギュラ軸受によって受承しているから、アンギュ
ラ軸受により補助クランク等の構造が複雑化し、部品点
数も多くなって組立性が悪くなる上に、装置全体が大型
化する。また、各補助クランクと駆動軸との偏心寸法を
一致させる必要があり、高精度の加工が要求される。
【0010】一方、第2の従来技術では、旋回スクロー
ルの自転を防止するオルダム継手の両面に旋回スクロー
ルからのスラスト方向の押圧力が直接作用するため、該
オルダム継手は摺動時に摩耗が発生し易くなり、これに
よって圧縮運転時の性能の低下等を招くという問題があ
る。
ルの自転を防止するオルダム継手の両面に旋回スクロー
ルからのスラスト方向の押圧力が直接作用するため、該
オルダム継手は摺動時に摩耗が発生し易くなり、これに
よって圧縮運転時の性能の低下等を招くという問題があ
る。
【0011】さらに、この種のオルダム継手を用いた自
転防止機構は、比較的構造が単純で設計・製造も比較的
容易になるという利点があるものの、かかる自転防止機
構にあっては、オルダム継手の摺動部等に潤滑油を常に
供給しなければならず、給油式のスクロール式流体機械
には適用できるが、無給油式のものには適用が難しいと
いう問題がある。
転防止機構は、比較的構造が単純で設計・製造も比較的
容易になるという利点があるものの、かかる自転防止機
構にあっては、オルダム継手の摺動部等に潤滑油を常に
供給しなければならず、給油式のスクロール式流体機械
には適用できるが、無給油式のものには適用が難しいと
いう問題がある。
【0012】また、第3の従来技術としてボールカップ
リング方式を用いた自転防止機構においては、径方向の
隙間寸法を精度よく調整するのが難しい上に、球体から
発生する騒音を遮断するのが難しく、リング状板の肉厚
を十分に厚くできないため、リング状板に摩耗や変形が
起こるという問題がある。
リング方式を用いた自転防止機構においては、径方向の
隙間寸法を精度よく調整するのが難しい上に、球体から
発生する騒音を遮断するのが難しく、リング状板の肉厚
を十分に厚くできないため、リング状板に摩耗や変形が
起こるという問題がある。
【0013】さらに、第4の従来技術では、スラスト方
向の押圧力を球体を介してケーシング側と旋回スクロー
ル側にそれぞれ設けた各凹溝で受承するため、ケーシン
グや旋回スクロールに強度と耐摩耗性が必要となり、材
料の選定が難しいという問題がある。
向の押圧力を球体を介してケーシング側と旋回スクロー
ル側にそれぞれ設けた各凹溝で受承するため、ケーシン
グや旋回スクロールに強度と耐摩耗性が必要となり、材
料の選定が難しいという問題がある。
【0014】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、旋回スクロールからのスラス
ト方向の荷重を確実に受承でき、旋回スクロールの旋回
動作を安定させることができると共に、無給油式のもの
に適用した場合でも耐久性や寿命を確実に向上でき、信
頼性を高めることができるようにしたスクロール式流体
機械を提供することを目的としている。
されたもので、本発明は、旋回スクロールからのスラス
ト方向の荷重を確実に受承でき、旋回スクロールの旋回
動作を安定させることができると共に、無給油式のもの
に適用した場合でも耐久性や寿命を確実に向上でき、信
頼性を高めることができるようにしたスクロール式流体
機械を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ケーシングと、該ケーシングに一体的
に設けられた固定スクロールと、基端側が前記ケーシン
グに回転可能に支持され先端側がクランクとなった駆動
軸と、該駆動軸のクランクに旋回可能に設けられ前記固
定スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋回スク
ロールと、該旋回スクロールの自転を防止する自転防止
機構とからなるスクロール式流体機械に適用される。
ために本発明は、ケーシングと、該ケーシングに一体的
に設けられた固定スクロールと、基端側が前記ケーシン
グに回転可能に支持され先端側がクランクとなった駆動
軸と、該駆動軸のクランクに旋回可能に設けられ前記固
定スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋回スク
ロールと、該旋回スクロールの自転を防止する自転防止
機構とからなるスクロール式流体機械に適用される。
【0016】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記ケーシングと旋回スクロールの背面側との
間に摺動可能に配設され、該旋回スクロールの周方向に
離間してスラスト方向に延びる複数の貫通穴が穿設され
たスライダと、該スライダの各貫通穴内に挿入され、前
記旋回スクロールからのスラスト方向の荷重を受承する
ように前記ケ−シング側と旋回スクロールの背面側とに
転動可能に接触する転動子とを備え、前記ケーシング側
と旋回スクロールの背面側には、該各転動子が接触する
部位にそれぞれ第1,第2の耐摩耗部を設ける構成とし
たことにある。
特徴は、前記ケーシングと旋回スクロールの背面側との
間に摺動可能に配設され、該旋回スクロールの周方向に
離間してスラスト方向に延びる複数の貫通穴が穿設され
たスライダと、該スライダの各貫通穴内に挿入され、前
記旋回スクロールからのスラスト方向の荷重を受承する
ように前記ケ−シング側と旋回スクロールの背面側とに
転動可能に接触する転動子とを備え、前記ケーシング側
と旋回スクロールの背面側には、該各転動子が接触する
部位にそれぞれ第1,第2の耐摩耗部を設ける構成とし
たことにある。
【0017】このように構成することにより、旋回スク
ロールからのスラスト方向の荷重を各転動子と各耐摩耗
部との間で確実に受承できると共に、この荷重がスライ
ダに直接作用するのを防止でき、前記ケーシングと旋回
スクロールとの間でスライダが受ける摺動抵抗を確実に
低減できる。また、前記第1,第2の耐摩耗部により各
転動子に当接するケーシング側と旋回スクロールの背面
側の摩耗を確実に防止でき、長期に亘って各転動子を円
滑に転動させることができ、スライダの摺動性を大幅に
向上できる。
ロールからのスラスト方向の荷重を各転動子と各耐摩耗
部との間で確実に受承できると共に、この荷重がスライ
ダに直接作用するのを防止でき、前記ケーシングと旋回
スクロールとの間でスライダが受ける摺動抵抗を確実に
低減できる。また、前記第1,第2の耐摩耗部により各
転動子に当接するケーシング側と旋回スクロールの背面
側の摩耗を確実に防止でき、長期に亘って各転動子を円
滑に転動させることができ、スライダの摺動性を大幅に
向上できる。
【0018】また、請求項2に記載した発明では、前記
ケーシング側と旋回スクロールの背面側には、前記第
1,第2の耐摩耗部が挿嵌される嵌合凹部をそれぞれ形
成し、該嵌合凹部と各耐摩耗部との間には、該各耐摩耗
部を各嵌合凹部内で弾性支持する弾性部材を設ける構成
としている。
ケーシング側と旋回スクロールの背面側には、前記第
1,第2の耐摩耗部が挿嵌される嵌合凹部をそれぞれ形
成し、該嵌合凹部と各耐摩耗部との間には、該各耐摩耗
部を各嵌合凹部内で弾性支持する弾性部材を設ける構成
としている。
【0019】この結果、ケーシング側と旋回スクロール
の背面側との間で転動する各転動子の接触部位に、各耐
摩耗部を着脱可能に設けることができると共に、各耐摩
耗部が各嵌合凹部内で位置ずれするのを弾性部材で防止
でき、旋回スクロールからのスラスト方向の荷重を確実
に受承することができる。
の背面側との間で転動する各転動子の接触部位に、各耐
摩耗部を着脱可能に設けることができると共に、各耐摩
耗部が各嵌合凹部内で位置ずれするのを弾性部材で防止
でき、旋回スクロールからのスラスト方向の荷重を確実
に受承することができる。
【0020】さらに、請求項3に記載した発明では、前
記第1,第2の耐摩耗部のうち少なくともいずれか一方
の耐摩耗部には、前記各転動子の転動軌跡に対応するリ
ング径をもったリング状凹溝を形成している。
記第1,第2の耐摩耗部のうち少なくともいずれか一方
の耐摩耗部には、前記各転動子の転動軌跡に対応するリ
ング径をもったリング状凹溝を形成している。
【0021】このように構成することにより、ケーシン
グ側と旋回スクロール側とに設けた第1,第2の耐摩耗
部と各転動子とを常に球面接触状態に保持でき、両者の
接触面圧を小さくして、大きなスラスト荷重を確実に受
承できる。
グ側と旋回スクロール側とに設けた第1,第2の耐摩耗
部と各転動子とを常に球面接触状態に保持でき、両者の
接触面圧を小さくして、大きなスラスト荷重を確実に受
承できる。
【0022】また、請求項4に記載した発明では、前記
各転動子と各耐摩耗部のうち少なくともいずれか一方の
部材を、部分安定化ジルコニアにより形成している。
各転動子と各耐摩耗部のうち少なくともいずれか一方の
部材を、部分安定化ジルコニアにより形成している。
【0023】さらに、請求項5に記載した発明では、前
記各転動子と各耐摩耗部のうち少なくともいずれか一方
の部材を、ロックウェルC硬さ55以上の硬質金属材料
により形成し、前記各転動子を潤滑剤で潤滑する構成と
している。
記各転動子と各耐摩耗部のうち少なくともいずれか一方
の部材を、ロックウェルC硬さ55以上の硬質金属材料
により形成し、前記各転動子を潤滑剤で潤滑する構成と
している。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
図面に従って詳細に説明する。
【0025】ここで、図1ないし図3は本発明のスクロ
ール式流体機械をスクロール式空気圧縮機に適用した場
合の第1の実施例を示している。
ール式流体機械をスクロール式空気圧縮機に適用した場
合の第1の実施例を示している。
【0026】図1において、1は段付筒状のケーシング
を示し、該ケーシング1は、後述の駆動軸3の一端側
(基端側)が挿入された軸受部1Aと、該軸受部1Aの
他端側に一体形成されたフランジ部1Bと、該フランジ
部1Bの外周側から他側に向けて伸長する筒状の大径部
1Cとから大略構成されている。そして、該ケーシング
1のフランジ部1Bには、図2に示す如く、後述の各支
持体12が一体または別体で形成されている。
を示し、該ケーシング1は、後述の駆動軸3の一端側
(基端側)が挿入された軸受部1Aと、該軸受部1Aの
他端側に一体形成されたフランジ部1Bと、該フランジ
部1Bの外周側から他側に向けて伸長する筒状の大径部
1Cとから大略構成されている。そして、該ケーシング
1のフランジ部1Bには、図2に示す如く、後述の各支
持体12が一体または別体で形成されている。
【0027】2はケーシング1の大径部1Cの先端側に
固着された固定スクロールを示し、該固定スクロール2
は中心が駆動軸3の軸線O1 −O1 と一致するように、
中央部に配設された鏡板2Aと、該鏡板2Aの表面から
立設され、中心側が巻始め端となり、外周側が巻終り端
となった渦巻状のラップ部2Bと、該ラップ部2Bを径
方向外側から取囲むように鏡板2Aの外周側に一体形成
され、ケーシング1の大径部1Cに固着された取付部2
Cとから構成されている。
固着された固定スクロールを示し、該固定スクロール2
は中心が駆動軸3の軸線O1 −O1 と一致するように、
中央部に配設された鏡板2Aと、該鏡板2Aの表面から
立設され、中心側が巻始め端となり、外周側が巻終り端
となった渦巻状のラップ部2Bと、該ラップ部2Bを径
方向外側から取囲むように鏡板2Aの外周側に一体形成
され、ケーシング1の大径部1Cに固着された取付部2
Cとから構成されている。
【0028】3はケーシング1の軸受部1Aに軸受4,
5を介して回転可能に軸支された駆動軸を示し、該駆動
軸3の先端側はケーシング1の大径部1C内に伸長して
クランク3Aとなると共に、該駆動軸3の軸線O1 −O
1 に対してクランク3Aの軸線O2 −O2 は、所定寸法
δだけ偏心している。そして、軸受部1Aからケーシン
グ1外に突出する駆動軸3の基端側は駆動源(図示せ
ず)に連結され、この駆動源で駆動軸3を回転駆動する
ことにより、クランク3Aを介して後述の旋回スクロー
ル7を旋回運動させる。また、6はクランク3Aの基端
側に固着されたバランスウエイトを示し、該バランスウ
エイト6は旋回スクロール7の旋回運動に対し、駆動軸
3の回転バランスをとるものである。
5を介して回転可能に軸支された駆動軸を示し、該駆動
軸3の先端側はケーシング1の大径部1C内に伸長して
クランク3Aとなると共に、該駆動軸3の軸線O1 −O
1 に対してクランク3Aの軸線O2 −O2 は、所定寸法
δだけ偏心している。そして、軸受部1Aからケーシン
グ1外に突出する駆動軸3の基端側は駆動源(図示せ
ず)に連結され、この駆動源で駆動軸3を回転駆動する
ことにより、クランク3Aを介して後述の旋回スクロー
ル7を旋回運動させる。また、6はクランク3Aの基端
側に固着されたバランスウエイトを示し、該バランスウ
エイト6は旋回スクロール7の旋回運動に対し、駆動軸
3の回転バランスをとるものである。
【0029】7はケーシング1内に位置し、駆動軸3の
クランク3Aの先端に設けられた旋回スクロールを示
し、該旋回スクロール7は円盤状に形成された鏡板7A
と、該鏡板7Aの表面に立設され、中心側が巻始め端と
なり、外周側が巻終り端となった渦巻状のラップ部7B
と、前記鏡板7Aの背面中央に設けられたボス部7Cと
から大略構成されている。そして、該旋回スクロール7
のボス部7Cはケーシング1の基端側に向けて突出し、
ボス部7C内には駆動軸3のクランク3Aが旋回軸受8
を介して回転可能に挿着されている。また、該旋回スク
ロール7の背面はケーシング1のフランジ部1Bと対向
すると共に、ほぼ全体に亘って平坦面7Dとなってい
る。
クランク3Aの先端に設けられた旋回スクロールを示
し、該旋回スクロール7は円盤状に形成された鏡板7A
と、該鏡板7Aの表面に立設され、中心側が巻始め端と
なり、外周側が巻終り端となった渦巻状のラップ部7B
と、前記鏡板7Aの背面中央に設けられたボス部7Cと
から大略構成されている。そして、該旋回スクロール7
のボス部7Cはケーシング1の基端側に向けて突出し、
ボス部7C内には駆動軸3のクランク3Aが旋回軸受8
を介して回転可能に挿着されている。また、該旋回スク
ロール7の背面はケーシング1のフランジ部1Bと対向
すると共に、ほぼ全体に亘って平坦面7Dとなってい
る。
【0030】ここで、該旋回スクロール7のラップ部7
Bは、固定スクロール2のラップ部2Bに所定角度(例
えば180度)だけずらして重なり合うように配設さ
れ、固定スクロール2のラップ部2Bと旋回スクロール
7のラップ部7Bとの間には複数の圧縮室9,9,…が
形成される。そして、当該スクロール式空気圧縮機の運
転時には、固定スクロール2の外周側に設けられた吸込
口10から外周側の圧縮室9内に外気を吸引し、この空
気を旋回スクロール7が旋回運動する間に順次圧縮しつ
つ内周側の圧縮室9へ送り込み、最後に中心側の圧縮室
9から固定スクロール2の中心に設けられた吐出口11
を介して外部に吐出する。
Bは、固定スクロール2のラップ部2Bに所定角度(例
えば180度)だけずらして重なり合うように配設さ
れ、固定スクロール2のラップ部2Bと旋回スクロール
7のラップ部7Bとの間には複数の圧縮室9,9,…が
形成される。そして、当該スクロール式空気圧縮機の運
転時には、固定スクロール2の外周側に設けられた吸込
口10から外周側の圧縮室9内に外気を吸引し、この空
気を旋回スクロール7が旋回運動する間に順次圧縮しつ
つ内周側の圧縮室9へ送り込み、最後に中心側の圧縮室
9から固定スクロール2の中心に設けられた吐出口11
を介して外部に吐出する。
【0031】12,12,…は、図2に示すようにケー
シング1のフランジ部1Bの外周側の4箇所に配設され
た支持体を示し、該各支持体12は駆動軸3を中心にし
て上,下(Y軸)方向および左,右(X軸)方向に互い
に離間して配設され、ケーシング1のフランジ部1Bか
ら旋回スクロール7の背面側に向け一定の高さ寸法をも
って突出し、突出端面が平坦面12Aとなっている。そ
して、支持体12には上,下(Y軸)方向に延びる段差
部として、後述するスライダ16の左,右(X軸)方向
移動を規制するY軸ガイド15が一体形成されている。
シング1のフランジ部1Bの外周側の4箇所に配設され
た支持体を示し、該各支持体12は駆動軸3を中心にし
て上,下(Y軸)方向および左,右(X軸)方向に互い
に離間して配設され、ケーシング1のフランジ部1Bか
ら旋回スクロール7の背面側に向け一定の高さ寸法をも
って突出し、突出端面が平坦面12Aとなっている。そ
して、支持体12には上,下(Y軸)方向に延びる段差
部として、後述するスライダ16の左,右(X軸)方向
移動を規制するY軸ガイド15が一体形成されている。
【0032】13は旋回スクロール7の自転を防止する
自転防止機構を示し、該自転防止機構13は図2および
図3に示すように、後述する各X軸ガイド14、各Y軸
ガイド15およびスライダ16等によりオルダム継手と
して構成されている。そして、該自転防止機構13はス
ライダ16をX軸,Y軸方向に摺動変位させることによ
り、各X軸ガイド14と一体となった旋回スクロール7
の自転を防止し、該旋回スクロール7に前記所定寸法δ
の旋回半径をもった円運動を与えるようになっている。
自転防止機構を示し、該自転防止機構13は図2および
図3に示すように、後述する各X軸ガイド14、各Y軸
ガイド15およびスライダ16等によりオルダム継手と
して構成されている。そして、該自転防止機構13はス
ライダ16をX軸,Y軸方向に摺動変位させることによ
り、各X軸ガイド14と一体となった旋回スクロール7
の自転を防止し、該旋回スクロール7に前記所定寸法δ
の旋回半径をもった円運動を与えるようになっている。
【0033】14,14,…は図3に示すように、旋回
スクロール7の背面に設けられたX軸ガイドを示し、該
各X軸ガイド14は旋回スクロール7の外周側4箇所に
それぞれ配設され、旋回スクロール7の鏡板7A背面か
らケーシング1のフランジ部1Bに向けて突出してい
る。そして、Y軸方向に離間した各X軸ガイド14間に
は、後述するスライダ16の各側面16Dが摺接するよ
うにして装着され、旋回スクロール7がスライダ16に
対してX軸方向へと摺動変位するのを補償している。
スクロール7の背面に設けられたX軸ガイドを示し、該
各X軸ガイド14は旋回スクロール7の外周側4箇所に
それぞれ配設され、旋回スクロール7の鏡板7A背面か
らケーシング1のフランジ部1Bに向けて突出してい
る。そして、Y軸方向に離間した各X軸ガイド14間に
は、後述するスライダ16の各側面16Dが摺接するよ
うにして装着され、旋回スクロール7がスライダ16に
対してX軸方向へと摺動変位するのを補償している。
【0034】15,15,…は図2に示すように、支持
体12に設けられたY軸ガイドを示し、該各Y軸ガイド
15は上,下(Y軸)方向に延びる段差部として形成さ
れ、後述のスライダ16の左,右(X軸)方向移動を規
制するものである。そして、X軸方向に離間した各Y軸
ガイド15間には、後述するスライダ16が装着され、
スライダ16の各側面16Eが各Y軸ガイド15に摺接
することによりスライダ16がケーシング1に対してY
軸方向へと摺動変位するのを補償している。
体12に設けられたY軸ガイドを示し、該各Y軸ガイド
15は上,下(Y軸)方向に延びる段差部として形成さ
れ、後述のスライダ16の左,右(X軸)方向移動を規
制するものである。そして、X軸方向に離間した各Y軸
ガイド15間には、後述するスライダ16が装着され、
スライダ16の各側面16Eが各Y軸ガイド15に摺接
することによりスライダ16がケーシング1に対してY
軸方向へと摺動変位するのを補償している。
【0035】16はケーシング1と旋回スクロール7の
背面側との間に位置して設けられた方形リング形状のス
ライダを示し、該スライダ16は、上,下(Y軸)、
左,右(X軸)方向に離間し直方体状の小片として形成
された4個の摺動部16A,16A,…と、該各摺動部
16Aをそれぞれ連結すべく棒状に形成された4本の連
結部16B,16B,…とから構成され、全体として方
形状となっている。そして、該スライダ16の各摺動部
16Aにはスラスト方向に延びる貫通穴16C,16
C,…がそれぞれ穿設され、該各貫通穴16Cには後述
する転動子としての各球体17が挿入されている。ここ
で、各貫通穴16Cの内径は各球体17の直径よりも前
記所定寸法δだけ大きい寸法をもって形成されている。
背面側との間に位置して設けられた方形リング形状のス
ライダを示し、該スライダ16は、上,下(Y軸)、
左,右(X軸)方向に離間し直方体状の小片として形成
された4個の摺動部16A,16A,…と、該各摺動部
16Aをそれぞれ連結すべく棒状に形成された4本の連
結部16B,16B,…とから構成され、全体として方
形状となっている。そして、該スライダ16の各摺動部
16Aにはスラスト方向に延びる貫通穴16C,16
C,…がそれぞれ穿設され、該各貫通穴16Cには後述
する転動子としての各球体17が挿入されている。ここ
で、各貫通穴16Cの内径は各球体17の直径よりも前
記所定寸法δだけ大きい寸法をもって形成されている。
【0036】また、前記スライダ16は図2に示すよう
に、Y軸方向で対向する各側面16Dが各X軸ガイド1
4に対する摺動面となり、X軸方向で対向する各側面1
6Eが各Y軸ガイド15に対する摺動面になっている。
そして、スライダ16は、各X軸ガイド14により旋回
スクロール7に対してX軸方向にガイドされると共に、
各Y軸ガイド15によりケーシング1に対してY軸方向
にガイドされている。
に、Y軸方向で対向する各側面16Dが各X軸ガイド1
4に対する摺動面となり、X軸方向で対向する各側面1
6Eが各Y軸ガイド15に対する摺動面になっている。
そして、スライダ16は、各X軸ガイド14により旋回
スクロール7に対してX軸方向にガイドされると共に、
各Y軸ガイド15によりケーシング1に対してY軸方向
にガイドされている。
【0037】17,17,…はスライダ16の各貫通穴
16C内に挿入された転動子としての球体を示し、該各
球体17はステンレス鋼、軸受鋼または工具鋼等の耐摩
耗性金属材料、好ましくはロックウェルC硬さ55以上
の硬質金属材料から球形のボールとして形成され、その
直径は各貫通穴16Cの軸方向寸法よりも僅かに大きく
形成されている。そして、各球体17はケーシング1の
フランジ部1Bと旋回スクロール7の背面との間にそれ
ぞれ設けた各支承板19,21に当接することにより、
旋回スクロール7からのスラスト方向の押圧力を受承
し、スライダ16および旋回スクロール7がX軸,Y軸
方向へと円滑に摺動変位するのを補償している。
16C内に挿入された転動子としての球体を示し、該各
球体17はステンレス鋼、軸受鋼または工具鋼等の耐摩
耗性金属材料、好ましくはロックウェルC硬さ55以上
の硬質金属材料から球形のボールとして形成され、その
直径は各貫通穴16Cの軸方向寸法よりも僅かに大きく
形成されている。そして、各球体17はケーシング1の
フランジ部1Bと旋回スクロール7の背面との間にそれ
ぞれ設けた各支承板19,21に当接することにより、
旋回スクロール7からのスラスト方向の押圧力を受承
し、スライダ16および旋回スクロール7がX軸,Y軸
方向へと円滑に摺動変位するのを補償している。
【0038】18,18,…はケーシング1に配設され
た各支持体12の平坦面12Aに円形の凹溝として形成
された嵌合凹部を示し、該各嵌合凹部18は各球体17
の転動軌跡に対応した位置で、例えば前記所定寸法δよ
りも少なくとも大きい直径をもって各支持体12に形成
され、各嵌合凹部18内には後述の各支承板19が嵌入
されている。
た各支持体12の平坦面12Aに円形の凹溝として形成
された嵌合凹部を示し、該各嵌合凹部18は各球体17
の転動軌跡に対応した位置で、例えば前記所定寸法δよ
りも少なくとも大きい直径をもって各支持体12に形成
され、各嵌合凹部18内には後述の各支承板19が嵌入
されている。
【0039】19,19,…は前記ケーシング1側の各
嵌合凹部18に挿嵌された第1の耐摩耗部としての支承
板を示し、該支承板19は硬質でかつ自己潤滑性を併せ
もった、例えば部分安定化ジルコニア等のセラミック材
料により円盤状に形成され、その板厚は前記嵌合凹部1
8の深さ寸法とほぼ等しくなっている。そして、該各支
承板19は後述の支承板21と共に各球体17を介した
スラスト方向の押圧力を受承するものである。
嵌合凹部18に挿嵌された第1の耐摩耗部としての支承
板を示し、該支承板19は硬質でかつ自己潤滑性を併せ
もった、例えば部分安定化ジルコニア等のセラミック材
料により円盤状に形成され、その板厚は前記嵌合凹部1
8の深さ寸法とほぼ等しくなっている。そして、該各支
承板19は後述の支承板21と共に各球体17を介した
スラスト方向の押圧力を受承するものである。
【0040】20,20,…は旋回スクロール7の平坦
面7Dに円形の凹溝として形成された嵌合凹部を示し、
該各嵌合凹部20内には後述の各支承板21が嵌入され
ている。そして、該各嵌合凹部20は前記各嵌合凹部1
8と同様に各球体17の転動軌跡に対応した位置で、例
えば前記所定寸法δよりも少なくとも大きい直径をもっ
て旋回スクロール7に形成され、各嵌合凹部20内には
後述の各支承板21が嵌入されている。
面7Dに円形の凹溝として形成された嵌合凹部を示し、
該各嵌合凹部20内には後述の各支承板21が嵌入され
ている。そして、該各嵌合凹部20は前記各嵌合凹部1
8と同様に各球体17の転動軌跡に対応した位置で、例
えば前記所定寸法δよりも少なくとも大きい直径をもっ
て旋回スクロール7に形成され、各嵌合凹部20内には
後述の各支承板21が嵌入されている。
【0041】21,21,…は前記旋回スクロール7側
の嵌合凹部20に挿嵌された第2の耐摩耗部としての支
承板を示し、該支承板21は前記支承板19と同様のセ
ラミック材料により円盤状に形成され、その板厚は前記
各嵌合凹部20の深さ寸法と同一になると共に、ケーシ
ング側の支承板19と共に各球体17を介したスラスト
方向の押圧力を受承するものである。
の嵌合凹部20に挿嵌された第2の耐摩耗部としての支
承板を示し、該支承板21は前記支承板19と同様のセ
ラミック材料により円盤状に形成され、その板厚は前記
各嵌合凹部20の深さ寸法と同一になると共に、ケーシ
ング側の支承板19と共に各球体17を介したスラスト
方向の押圧力を受承するものである。
【0042】本実施例によるスクロール式空気圧縮機は
上述のような構成を有するものであり、駆動源の駆動に
より駆動軸3を回転させると、この回転がクランク3A
を介して旋回スクロール7に伝達される。これにより、
旋回スクロール7は固定スクロール2に対して旋回運動
し、吸込口10から吸引した外気を各圧縮室9で圧縮
し、吐出口11から外部に吐出する。
上述のような構成を有するものであり、駆動源の駆動に
より駆動軸3を回転させると、この回転がクランク3A
を介して旋回スクロール7に伝達される。これにより、
旋回スクロール7は固定スクロール2に対して旋回運動
し、吸込口10から吸引した外気を各圧縮室9で圧縮
し、吐出口11から外部に吐出する。
【0043】そして、このように旋回スクロール7が旋
回運動するときには、X軸ガイド14、Y軸ガイド15
およびスライダ16等からなる自転防止機構13によっ
て旋回スクロール7の自転が防止され、該旋回スクロー
ル7は駆動軸3を中心として所定寸法δの旋回半径をも
った円運動が与えられる。
回運動するときには、X軸ガイド14、Y軸ガイド15
およびスライダ16等からなる自転防止機構13によっ
て旋回スクロール7の自転が防止され、該旋回スクロー
ル7は駆動軸3を中心として所定寸法δの旋回半径をも
った円運動が与えられる。
【0044】即ち、旋回スクロール7が固定スクロール
2に対して旋回運動する間に、スライダ16は、一方の
対向する各側面16Eがフランジ部1Bに設けた各Y軸
ガイド15に沿って摺動変位することによってX軸方向
への変位が規制されつつ、ケーシング1に対してはY軸
方向に摺動変位する。また、他方の対向する各側面16
Dは旋回スクロール7の背面に設けた各X軸ガイド14
に沿って相対的に摺動変位することによりY軸方向への
変位が規制されつつ、旋回スクロール7に対してはX軸
方向に相対的に摺動変位することになる。
2に対して旋回運動する間に、スライダ16は、一方の
対向する各側面16Eがフランジ部1Bに設けた各Y軸
ガイド15に沿って摺動変位することによってX軸方向
への変位が規制されつつ、ケーシング1に対してはY軸
方向に摺動変位する。また、他方の対向する各側面16
Dは旋回スクロール7の背面に設けた各X軸ガイド14
に沿って相対的に摺動変位することによりY軸方向への
変位が規制されつつ、旋回スクロール7に対してはX軸
方向に相対的に摺動変位することになる。
【0045】また、スライダ16の各貫通穴16Cに挿
入した各球体17は、ケーシング1の各支承板19上で
所定寸法δの直径をもって円運動する一方、旋回スクロ
ール7側の各支承板21に対しても相対的に所定寸法δ
の直径をもって円運動する。そして、各球体17は、ケ
ーシング1側と旋回スクロール7の背面側とにそれぞれ
配設した各支承板19,21間を転動しつつ、旋回スク
ロール7からのスラスト方向の荷重を受承し、スライダ
16が円滑に摺動変位するのを補償している。
入した各球体17は、ケーシング1の各支承板19上で
所定寸法δの直径をもって円運動する一方、旋回スクロ
ール7側の各支承板21に対しても相対的に所定寸法δ
の直径をもって円運動する。そして、各球体17は、ケ
ーシング1側と旋回スクロール7の背面側とにそれぞれ
配設した各支承板19,21間を転動しつつ、旋回スク
ロール7からのスラスト方向の荷重を受承し、スライダ
16が円滑に摺動変位するのを補償している。
【0046】かくして、本実施例では、ケーシング1と
旋回スクロール7の背面との間にスライダ16を摺動可
能に配設し、ケーシング1側の各Y軸ガイド15によっ
てスライダ16をY軸方向に摺動変位させ、旋回スクロ
ール7側の各X軸ガイド14によってスライダ16に対
して旋回スクロール7をX軸方向に摺動変位させるよう
にしている。そして、該スライダ16の各貫通穴16C
には各球体17を収容し、ケーシング1側と旋回スクロ
ール7の背面側とにそれぞれ設けた各支承板19,21
間で各球体17を転動させる。
旋回スクロール7の背面との間にスライダ16を摺動可
能に配設し、ケーシング1側の各Y軸ガイド15によっ
てスライダ16をY軸方向に摺動変位させ、旋回スクロ
ール7側の各X軸ガイド14によってスライダ16に対
して旋回スクロール7をX軸方向に摺動変位させるよう
にしている。そして、該スライダ16の各貫通穴16C
には各球体17を収容し、ケーシング1側と旋回スクロ
ール7の背面側とにそれぞれ設けた各支承板19,21
間で各球体17を転動させる。
【0047】この結果、スライダ16を各X軸ガイド1
4、各Y軸ガイド15に対してそれぞれ摺動可能に係合
させることにより、旋回スクロール7の自転を防止で
き、旋回スクロール7の旋回動作を補償できると共に、
各球体17を各支承板19,21間で円滑に転動させな
がらスライダ16を摺動変位させることができ、スラス
ト方向からの押圧力がスライダ16に作用するのを防止
できる。
4、各Y軸ガイド15に対してそれぞれ摺動可能に係合
させることにより、旋回スクロール7の自転を防止で
き、旋回スクロール7の旋回動作を補償できると共に、
各球体17を各支承板19,21間で円滑に転動させな
がらスライダ16を摺動変位させることができ、スラス
ト方向からの押圧力がスライダ16に作用するのを防止
できる。
【0048】そして、スライダ16の表面および裏面側
とケーシング1側および旋回スクロール7側の各平坦面
12A,7Dとの間で生じる摺動抵抗を大幅に低減でき
ると共に、スライダ16の摺動時に生じる摩耗を確実に
抑制することができ、該スライダ16をケーシング1と
旋回スクロール7の背面との間で円滑に摺動変位させる
ことができる。
とケーシング1側および旋回スクロール7側の各平坦面
12A,7Dとの間で生じる摺動抵抗を大幅に低減でき
ると共に、スライダ16の摺動時に生じる摩耗を確実に
抑制することができ、該スライダ16をケーシング1と
旋回スクロール7の背面との間で円滑に摺動変位させる
ことができる。
【0049】また、スライダ16の各貫通穴16C内に
挿入した球体17等でスラスト軸受を構成することによ
り、圧縮運転時における旋回スクロール7からのスラス
ト方向の押圧力を確実に受承することができ、スライダ
16等に余分な負荷が作用するのを防止できると共に、
オルダム継手からなる自転防止機構13の動きを円滑化
できる。
挿入した球体17等でスラスト軸受を構成することによ
り、圧縮運転時における旋回スクロール7からのスラス
ト方向の押圧力を確実に受承することができ、スライダ
16等に余分な負荷が作用するのを防止できると共に、
オルダム継手からなる自転防止機構13の動きを円滑化
できる。
【0050】さらに、スラスト方向の押圧力を各球体1
7を介して受承する各支承板19,21をケーシング1
や旋回スクロール7とは別部材として形成しているか
ら、ケーシング1や旋回スクロール7等を硬質材料等で
形成する必要がなくなり、ケーシング1や旋回スクロー
ル7等を比較的軽量な材料によっても形成できる。この
ため、設計や材料選択の自由度が増大し、構造が簡単で
部品点数も少なく、加工性や製造コストに優れた圧縮機
が実現できると共に、当該スクロール式空気圧縮機全体
の小型化や軽量化が容易にできる。
7を介して受承する各支承板19,21をケーシング1
や旋回スクロール7とは別部材として形成しているか
ら、ケーシング1や旋回スクロール7等を硬質材料等で
形成する必要がなくなり、ケーシング1や旋回スクロー
ル7等を比較的軽量な材料によっても形成できる。この
ため、設計や材料選択の自由度が増大し、構造が簡単で
部品点数も少なく、加工性や製造コストに優れた圧縮機
が実現できると共に、当該スクロール式空気圧縮機全体
の小型化や軽量化が容易にできる。
【0051】さらにまた、各球体17を硬質金属材料で
形成する一方、各支承板19,21を硬質でかつ高い耐
摩耗性をもったセラミック材料によって形成しているか
ら、スラスト方向の押圧力を両者の間で長期に亘って確
実に受承できると共に、グリース等の潤滑剤を供給しな
くても各球体17を各支承板19,21間で円滑に転動
させることができ、装置の保守が容易になる。
形成する一方、各支承板19,21を硬質でかつ高い耐
摩耗性をもったセラミック材料によって形成しているか
ら、スラスト方向の押圧力を両者の間で長期に亘って確
実に受承できると共に、グリース等の潤滑剤を供給しな
くても各球体17を各支承板19,21間で円滑に転動
させることができ、装置の保守が容易になる。
【0052】従って、本発明によれば、スライダ16の
各貫通穴16C内にそれぞれ挿入した各球体17を各支
承板19,21間で転動させると共に、各球体17と各
支承板19,21を高強度かつ高い耐摩耗性を有するセ
ラミック材料等で形成することにより、旋回スクロール
7の旋回動作を安定させ、スライダ16を含めた自転防
止機構13全体の信頼性や耐久性を確実に向上できると
共に、当該スクロール式空気圧縮機の寿命を延ばすこと
ができる。
各貫通穴16C内にそれぞれ挿入した各球体17を各支
承板19,21間で転動させると共に、各球体17と各
支承板19,21を高強度かつ高い耐摩耗性を有するセ
ラミック材料等で形成することにより、旋回スクロール
7の旋回動作を安定させ、スライダ16を含めた自転防
止機構13全体の信頼性や耐久性を確実に向上できると
共に、当該スクロール式空気圧縮機の寿命を延ばすこと
ができる。
【0053】さらに、各球体17等によってスラスト方
向からの押圧力を受承できるから、スライダ16と各X
軸ガイド14、各Y軸ガイド15との間に、特別にオイ
ル等の潤滑剤を供給しなくても、スライダ16や旋回ス
クロール7等を円滑に摺動させることができる上に、各
球体17と各支承板19,21との間にもグリース等の
潤滑剤を特に必要としない構造にでき、無給油式の圧縮
機に適用した場合でも当該スクロール式空気圧縮機を長
期に亘って円滑に作動させることができる。
向からの押圧力を受承できるから、スライダ16と各X
軸ガイド14、各Y軸ガイド15との間に、特別にオイ
ル等の潤滑剤を供給しなくても、スライダ16や旋回ス
クロール7等を円滑に摺動させることができる上に、各
球体17と各支承板19,21との間にもグリース等の
潤滑剤を特に必要としない構造にでき、無給油式の圧縮
機に適用した場合でも当該スクロール式空気圧縮機を長
期に亘って円滑に作動させることができる。
【0054】次に、図4は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、各嵌合凹部18,20の周壁
面にリング溝31,32を形成し、該各リング溝31,
32内に弾性部材としての各Oリング33,34を装着
すると共に、該各Oリング33,34を介して円盤状の
各支承板19,21を各嵌合凹部18,20内にそれぞ
れ挿嵌したことにある。
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、各嵌合凹部18,20の周壁
面にリング溝31,32を形成し、該各リング溝31,
32内に弾性部材としての各Oリング33,34を装着
すると共に、該各Oリング33,34を介して円盤状の
各支承板19,21を各嵌合凹部18,20内にそれぞ
れ挿嵌したことにある。
【0055】ここで、Oリング33,34は弾性樹脂材
料によって各支承板19,21の外径寸法よりも僅かに
小さな内径寸法をもつ円環状のリングとして形成され、
各支承板19,21を各嵌合凹部18,20内でセンタ
リングさせるように各支承板19,21を弾性支持して
いる。
料によって各支承板19,21の外径寸法よりも僅かに
小さな内径寸法をもつ円環状のリングとして形成され、
各支承板19,21を各嵌合凹部18,20内でセンタ
リングさせるように各支承板19,21を弾性支持して
いる。
【0056】かくして、このように構成される本実施例
でも前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果が得られる
が、特に本実施例では、Oリング33,34によって各
支承板19,21を各嵌合凹部18,20内で弾性支持
しているから、旋回スクロール7の旋回動作に伴って各
球体17が転動するときに、該各球体17の転動に追従
して各支承板19,21が各嵌合凹部18,20内で位
置ずれするのを規制できると共に、各球体17の転動に
よる騒音の発生を効果的に抑制できる。
でも前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果が得られる
が、特に本実施例では、Oリング33,34によって各
支承板19,21を各嵌合凹部18,20内で弾性支持
しているから、旋回スクロール7の旋回動作に伴って各
球体17が転動するときに、該各球体17の転動に追従
して各支承板19,21が各嵌合凹部18,20内で位
置ずれするのを規制できると共に、各球体17の転動に
よる騒音の発生を効果的に抑制できる。
【0057】次に、図5は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、各嵌合凹部18,20に挿嵌
する各支承板41,42の外周面にリング溝43,44
を設け、該各リング溝43,44に弾性部材としての各
Oリング45,46を装着した状態で各支承板41,4
2を各嵌合凹部18,20内にそれぞれ挿嵌したことに
ある。
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、各嵌合凹部18,20に挿嵌
する各支承板41,42の外周面にリング溝43,44
を設け、該各リング溝43,44に弾性部材としての各
Oリング45,46を装着した状態で各支承板41,4
2を各嵌合凹部18,20内にそれぞれ挿嵌したことに
ある。
【0058】ここで、各支承板41,42は前記第1の
実施例で述べた各支承板19,21と同様に部分安定化
ジルコニア等のセラミック材料により円盤状に形成さ
れ、該各支承板41,42の外周面にはリング溝43,
44が凹設されている。そして、Oリング45,46は
弾性樹脂材料により各嵌合凹部18,20の内径寸法よ
り僅かに大きな外径寸法をもつ円環状のリングとして形
成され、各支承板41,42を各嵌合凹部18,20内
でセンタリングさせるように各支承板41,42を弾性
支持している。
実施例で述べた各支承板19,21と同様に部分安定化
ジルコニア等のセラミック材料により円盤状に形成さ
れ、該各支承板41,42の外周面にはリング溝43,
44が凹設されている。そして、Oリング45,46は
弾性樹脂材料により各嵌合凹部18,20の内径寸法よ
り僅かに大きな外径寸法をもつ円環状のリングとして形
成され、各支承板41,42を各嵌合凹部18,20内
でセンタリングさせるように各支承板41,42を弾性
支持している。
【0059】かくして、このように構成される本実施例
でも前記第2の実施例とほぼ同様の作用効果が得られる
が、特に本実施例では、各支承板41,42に各Oリン
グ45,46を設ける構成としているから、各Oリング
45,46の装着が容易にでき、当該圧縮機の加工性や
組立性を向上させることができる。
でも前記第2の実施例とほぼ同様の作用効果が得られる
が、特に本実施例では、各支承板41,42に各Oリン
グ45,46を設ける構成としているから、各Oリング
45,46の装着が容易にでき、当該圧縮機の加工性や
組立性を向上させることができる。
【0060】次に、図6および図7は本発明の第4の実
施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する。しか
し、本実施例の特徴は、各球体17が摺接する各支承板
51の表面側に各球体17の転動軌跡Rに対応したリン
グ状凹溝52を設け、旋回スクロール7の旋回動作に追
従させて該各球体17を各リング状凹溝52によりガイ
ドする構成としたことにある。
施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する。しか
し、本実施例の特徴は、各球体17が摺接する各支承板
51の表面側に各球体17の転動軌跡Rに対応したリン
グ状凹溝52を設け、旋回スクロール7の旋回動作に追
従させて該各球体17を各リング状凹溝52によりガイ
ドする構成としたことにある。
【0061】ここで、各支承板51は前記第1の実施例
で述べた各支承板19,21と同様に部分安定化ジルコ
ニア等のセラミック材料によって円盤状に形成され、各
嵌合凹部18,20内に挿嵌される。また、リング状凹
溝52は球体17の外径よりも僅かに大きな径をもった
円弧状の凹溝からなり、該リング状凹溝52のリング径
は図6に示す如く、球体17の転動軌跡Rに対応した所
定寸法δとなっている。そして、各支承板51をケーシ
ング1側の各嵌合凹部18と旋回スクロール7の各嵌合
凹部20内とに設けることにより、各支承板51のリン
グ状凹溝52は各球体17がケーシング1に対して直径
が所定寸法δとなる円運動を行なうのを補償すると共
に、旋回スクロール7が各球体17に対して所定寸法δ
の円運動を行なうのを補償するものである。
で述べた各支承板19,21と同様に部分安定化ジルコ
ニア等のセラミック材料によって円盤状に形成され、各
嵌合凹部18,20内に挿嵌される。また、リング状凹
溝52は球体17の外径よりも僅かに大きな径をもった
円弧状の凹溝からなり、該リング状凹溝52のリング径
は図6に示す如く、球体17の転動軌跡Rに対応した所
定寸法δとなっている。そして、各支承板51をケーシ
ング1側の各嵌合凹部18と旋回スクロール7の各嵌合
凹部20内とに設けることにより、各支承板51のリン
グ状凹溝52は各球体17がケーシング1に対して直径
が所定寸法δとなる円運動を行なうのを補償すると共
に、旋回スクロール7が各球体17に対して所定寸法δ
の円運動を行なうのを補償するものである。
【0062】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果が得られ
るが、特に本実施例では、各支承板51にリング状凹溝
52を設け、該各リング状凹溝52に沿って各球体17
を転動させる構成としたから、該各球体17と各支承板
51との摺接面積を大きくすることにより、それぞれの
接触面圧を低減できる。このため、より大きなスラスト
方向の押圧力が加わった場合でも確実に受承できると共
に、スラスト方向の押圧力によって各球体17や各支承
板51が摩耗するのを防止できる。
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果が得られ
るが、特に本実施例では、各支承板51にリング状凹溝
52を設け、該各リング状凹溝52に沿って各球体17
を転動させる構成としたから、該各球体17と各支承板
51との摺接面積を大きくすることにより、それぞれの
接触面圧を低減できる。このため、より大きなスラスト
方向の押圧力が加わった場合でも確実に受承できると共
に、スラスト方向の押圧力によって各球体17や各支承
板51が摩耗するのを防止できる。
【0063】なお、前記各実施例では球体17をステン
レス鋼、軸受鋼または工具鋼等の耐摩耗性金属材料やロ
ックウェルC硬さ55以上の硬質金属材料により形成
し、各支承板19,21(41,42,51)を硬質で
かつ自己潤滑性を併せもつ部分安定化ジルコニア等のセ
ラミック材料により形成するものとしたが、本発明はこ
れに限るものではなく、例えば各球体17および各支承
板19,21(41,42,51)を部分安定化ジルコ
ニア等のセラミック材料により形成してもよい。また、
各球体17および各支承板19,21(41,42,5
1)をステンレス鋼、軸受鋼または工具鋼等の耐摩耗性
金属材料やロックウェルC硬さ55以上の硬質金属材料
によって形成した上で、各貫通穴16Cにグリース等の
潤滑剤を充填して各球体17の潤滑性を保持してもよ
い。
レス鋼、軸受鋼または工具鋼等の耐摩耗性金属材料やロ
ックウェルC硬さ55以上の硬質金属材料により形成
し、各支承板19,21(41,42,51)を硬質で
かつ自己潤滑性を併せもつ部分安定化ジルコニア等のセ
ラミック材料により形成するものとしたが、本発明はこ
れに限るものではなく、例えば各球体17および各支承
板19,21(41,42,51)を部分安定化ジルコ
ニア等のセラミック材料により形成してもよい。また、
各球体17および各支承板19,21(41,42,5
1)をステンレス鋼、軸受鋼または工具鋼等の耐摩耗性
金属材料やロックウェルC硬さ55以上の硬質金属材料
によって形成した上で、各貫通穴16Cにグリース等の
潤滑剤を充填して各球体17の潤滑性を保持してもよ
い。
【0064】また、前記各実施例では、スクロール式流
体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限らず、例えば真空ポンプ,冷
媒圧縮機等にも広く適用することができ、さらに給油式
のスクロール式流体機械にも適用できる。
体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限らず、例えば真空ポンプ,冷
媒圧縮機等にも広く適用することができ、さらに給油式
のスクロール式流体機械にも適用できる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明によれば、ケーシングと旋回スクロールの背面側との
間に摺動可能に配設され、該旋回スクロールの周方向に
離間してスラスト方向に延びる複数の貫通穴が穿設され
たスライダと、該スライダの各貫通穴内に挿入され、前
記旋回スクロールからのスラスト方向の荷重を受承する
ように前記ケ−シング側と旋回スクロールの背面側とに
転動可能に接触する転動子とを備え、前記ケーシング側
と旋回スクロールの背面側には、該各転動子が接触する
部位にそれぞれ第1,第2の耐摩耗部を設ける構成とし
たから、旋回スクロールからのスラスト方向の荷重を各
転動子と各耐摩耗部との間で確実に受承できると共に、
この荷重がスライダに直接作用するのを防止でき、前記
ケーシングと旋回スクロールとの間でスライダが受ける
摺動抵抗を確実に低減できる。
明によれば、ケーシングと旋回スクロールの背面側との
間に摺動可能に配設され、該旋回スクロールの周方向に
離間してスラスト方向に延びる複数の貫通穴が穿設され
たスライダと、該スライダの各貫通穴内に挿入され、前
記旋回スクロールからのスラスト方向の荷重を受承する
ように前記ケ−シング側と旋回スクロールの背面側とに
転動可能に接触する転動子とを備え、前記ケーシング側
と旋回スクロールの背面側には、該各転動子が接触する
部位にそれぞれ第1,第2の耐摩耗部を設ける構成とし
たから、旋回スクロールからのスラスト方向の荷重を各
転動子と各耐摩耗部との間で確実に受承できると共に、
この荷重がスライダに直接作用するのを防止でき、前記
ケーシングと旋回スクロールとの間でスライダが受ける
摺動抵抗を確実に低減できる。
【0066】また、前記第1,第2の耐摩耗部により各
転動子に当接するケーシング側と旋回スクロールの背面
側の摩耗を確実に防止でき、長期に亘って各転動子を円
滑に転動させることができ、スライダの摺動性を大幅に
向上できる。
転動子に当接するケーシング側と旋回スクロールの背面
側の摩耗を確実に防止でき、長期に亘って各転動子を円
滑に転動させることができ、スライダの摺動性を大幅に
向上できる。
【0067】さらに、スラスト方向の押圧力を受承する
第1,第2の耐摩耗部はケーシングや旋回スクロールと
は別部材として形成できるから、ケーシングや旋回スク
ロール等の全体を高強度に形成する必要がなくなり、ケ
ーシング等を軽い材質によっても形成できる。そのた
め、設計や材料選択の自由度が増大し、構造が簡単で部
品点数も少なく、加工性や製造コストに優れた圧縮機が
実現できると共に、当該スクロール式空気圧縮機全体の
小型化や軽量化が容易にできる。
第1,第2の耐摩耗部はケーシングや旋回スクロールと
は別部材として形成できるから、ケーシングや旋回スク
ロール等の全体を高強度に形成する必要がなくなり、ケ
ーシング等を軽い材質によっても形成できる。そのた
め、設計や材料選択の自由度が増大し、構造が簡単で部
品点数も少なく、加工性や製造コストに優れた圧縮機が
実現できると共に、当該スクロール式空気圧縮機全体の
小型化や軽量化が容易にできる。
【0068】さらにまた、転動子と第1,第2の耐摩耗
部を高強度かつ潤滑性を有する材料によって形成できる
から、グリース等の潤滑剤を供給しなくても転動子を第
1,第2の耐摩耗部間で円滑に転動させることができ、
装置の保守が容易になると共に、無給油式の圧縮機に適
用した場合でも当該スクロール式空気圧縮機を長期に亘
って円滑に作動させることができる。
部を高強度かつ潤滑性を有する材料によって形成できる
から、グリース等の潤滑剤を供給しなくても転動子を第
1,第2の耐摩耗部間で円滑に転動させることができ、
装置の保守が容易になると共に、無給油式の圧縮機に適
用した場合でも当該スクロール式空気圧縮機を長期に亘
って円滑に作動させることができる。
【0069】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、ケーシング側と旋回スクロールの背面側には、前記
第1,第2の耐摩耗部が挿嵌される嵌合凹部をそれぞれ
形成し、該嵌合凹部と各耐摩耗部との間には、該各耐摩
耗部を各嵌合凹部内で弾性支持する弾性部材を設ける構
成としたから、旋回スクロールからのスラスト方向の荷
重を確実に受承できると共に、ケーシング側と旋回スク
ロールの背面側との間で転動する各転動子の接触部位
に、各耐摩耗部を着脱可能に設けることができると共
に、各耐摩耗部が各嵌合凹部内で位置ずれするのを弾性
部材で規制でき、各転動子の転動による騒音の発生を効
果的に抑制できる。
に、ケーシング側と旋回スクロールの背面側には、前記
第1,第2の耐摩耗部が挿嵌される嵌合凹部をそれぞれ
形成し、該嵌合凹部と各耐摩耗部との間には、該各耐摩
耗部を各嵌合凹部内で弾性支持する弾性部材を設ける構
成としたから、旋回スクロールからのスラスト方向の荷
重を確実に受承できると共に、ケーシング側と旋回スク
ロールの背面側との間で転動する各転動子の接触部位
に、各耐摩耗部を着脱可能に設けることができると共
に、各耐摩耗部が各嵌合凹部内で位置ずれするのを弾性
部材で規制でき、各転動子の転動による騒音の発生を効
果的に抑制できる。
【0070】さらに、請求項3に記載した発明によれ
ば、第1,第2の耐摩耗部のうち少なくともいずれか一
方の耐摩耗部には、前記転動子の転動軌跡に対応するリ
ング径をもったリング状凹溝を形成したから、ケーシン
グ側と旋回スクロール側とに設けた第1,第2の耐摩耗
部と各転動子とを常に球面接触状態に保持でき、両者の
接触面圧を小さくして、大きなスラスト荷重を確実に受
承できると共に、スラスト方向の押圧力によって転動子
や第1,第2の耐摩耗部が摩耗するのを防止できる。
ば、第1,第2の耐摩耗部のうち少なくともいずれか一
方の耐摩耗部には、前記転動子の転動軌跡に対応するリ
ング径をもったリング状凹溝を形成したから、ケーシン
グ側と旋回スクロール側とに設けた第1,第2の耐摩耗
部と各転動子とを常に球面接触状態に保持でき、両者の
接触面圧を小さくして、大きなスラスト荷重を確実に受
承できると共に、スラスト方向の押圧力によって転動子
や第1,第2の耐摩耗部が摩耗するのを防止できる。
【0071】一方、請求項4に記載した発明によれば、
前記各転動子と各耐摩耗部のうち少なくともいずれか一
方の部材を、硬質でかつ高い耐摩耗性をもった部分安定
化ジルコニアにより形成したから、グリース等の潤滑剤
を供給しなくても転動子を第1,第2の耐摩耗部間で円
滑に転動させることができ、装置の保守が容易になると
共に、無給油式の圧縮機に適用した場合でも当該スクロ
ール式空気圧縮機を長期に亘って円滑に作動させること
ができる。
前記各転動子と各耐摩耗部のうち少なくともいずれか一
方の部材を、硬質でかつ高い耐摩耗性をもった部分安定
化ジルコニアにより形成したから、グリース等の潤滑剤
を供給しなくても転動子を第1,第2の耐摩耗部間で円
滑に転動させることができ、装置の保守が容易になると
共に、無給油式の圧縮機に適用した場合でも当該スクロ
ール式空気圧縮機を長期に亘って円滑に作動させること
ができる。
【0072】また、請求項5に記載した発明によれば、
前記各転動子と各耐摩耗部のうち少なくともいずれか一
方の部材を、ロックウェルC硬さ55以上の硬質金属材
料により形成し、前記各転動子を潤滑剤で潤滑する構成
としたから、旋回スクロールからのスラスト方向の荷重
を各転動子と各耐摩耗部との間で確実に受承できると共
に、この荷重がスライダに直接作用するのを防止でき、
前記ケーシングと旋回スクロールとの間でスライダが受
ける摺動抵抗を確実に低減できる。
前記各転動子と各耐摩耗部のうち少なくともいずれか一
方の部材を、ロックウェルC硬さ55以上の硬質金属材
料により形成し、前記各転動子を潤滑剤で潤滑する構成
としたから、旋回スクロールからのスラスト方向の荷重
を各転動子と各耐摩耗部との間で確実に受承できると共
に、この荷重がスライダに直接作用するのを防止でき、
前記ケーシングと旋回スクロールとの間でスライダが受
ける摺動抵抗を確実に低減できる。
【図1】本発明の第1の実施例によるスクロール式空気
圧縮機を示す縦断面図である。
圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向断面図である。
【図3】図1中の矢示III −III 方向断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例によるスクロール式空気
圧縮機のスライダ、球体および支承板等を拡大して示す
要部断面図である。
圧縮機のスライダ、球体および支承板等を拡大して示す
要部断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例によるスクロール式空気
圧縮機のスライダ、球体および支承板等を拡大して示す
要部断面図である。
圧縮機のスライダ、球体および支承板等を拡大して示す
要部断面図である。
【図6】本発明の第4の実施例によるスクロール式空気
圧縮機に用いる支承板を示す平面図である。
圧縮機に用いる支承板を示す平面図である。
【図7】図6中の矢示VII −VII 方向断面図である。
1 ケーシング 1B フランジ部 2 固定スクロール 3 駆動軸 3A クランク 7 旋回スクロール 9 圧縮室 12 支持体 13 自転防止機構 14 X軸ガイド 15 Y軸ガイド 16 スライダ 16C 貫通穴 17 球体(転動子) 18,20 嵌合凹部 19,21,41,42,51 支承板(耐摩耗部) 31,32,43,44 リング溝 33,34,45,46 Oリング(弾性部材) 52 リング状凹溝 R 転動軌跡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 義雄 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 三原 宏之 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 末藤 和孝 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシングに一体的に
設けられた固定スクロールと、基端側が前記ケーシング
に回転可能に支持され先端側がクランクとなった駆動軸
と、該駆動軸のクランクに旋回可能に設けられ前記固定
スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋回スクロ
ールと、該旋回スクロールの自転を防止する自転防止機
構とからなるスクロール式流体機械において、 前記ケーシングと旋回スクロールの背面側との間に摺動
可能に配設され、該旋回スクロールの周方向に離間して
スラスト方向に延びる複数の貫通穴が穿設されたスライ
ダと、該スライダの各貫通穴内に挿入され、前記旋回ス
クロールからのスラスト方向の荷重を受承するように前
記ケ−シング側と旋回スクロールの背面側とに転動可能
に接触する転動子とを備え、 前記ケーシング側と旋回スクロールの背面側には、該各
転動子が接触する部位にそれぞれ第1,第2の耐摩耗部
を設ける構成としたことを特徴としたスクロール式流体
機械。 - 【請求項2】 前記ケーシング側と旋回スクロールの背
面側には、前記第1,第2の耐摩耗部が挿嵌される嵌合
凹部をそれぞれ形成し、該嵌合凹部と各耐摩耗部との間
には、該各耐摩耗部を各嵌合凹部内で弾性支持する弾性
部材を設けてなる請求項1に記載のスクロール式流体機
械。 - 【請求項3】 前記第1,第2の耐摩耗部のうち少なく
ともいずれか一方の耐摩耗部には、前記各転動子の転動
軌跡に対応するリング径をもったリング状凹溝を形成し
てなる請求項1または2に記載のスクロール式流体機
械。 - 【請求項4】 前記各転動子と各耐摩耗部のうち少なく
ともいずれか一方の部材を、部分安定化ジルコニアによ
り形成してなる請求項1,2または3に記載のスクロー
ル式流体機械。 - 【請求項5】 前記各転動子と各耐摩耗部のうち少なく
ともいずれか一方の部材を、ロックウェルC硬さ55以
上の硬質金属材料により形成し、前記各転動子を潤滑剤
で潤滑する構成としてなる請求項1,2または3に記載
のスクロール式流体機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21610696A JPH1047264A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | スクロール式流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21610696A JPH1047264A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | スクロール式流体機械 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1047264A true JPH1047264A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16683342
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21610696A Pending JPH1047264A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | スクロール式流体機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1047264A (ja) |
-
1996
- 1996-07-29 JP JP21610696A patent/JPH1047264A/ja active Pending
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