JPH104892A - 惣菜の製造方法 - Google Patents

惣菜の製造方法

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JPH104892A
JPH104892A JP8166972A JP16697296A JPH104892A JP H104892 A JPH104892 A JP H104892A JP 8166972 A JP8166972 A JP 8166972A JP 16697296 A JP16697296 A JP 16697296A JP H104892 A JPH104892 A JP H104892A
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packaging bag
water
cooling
side dish
seasoning
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JP8166972A
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Kenji Murakami
謙次 村上
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  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程数が少なく作業性が良好となり、また
惣菜素材を対する加熱処理をむらなく均一に行うことが
できると共に味付け材料を素材に十分に行き渡らせるこ
とができ、更に素材のもつ風味を損なわせることのない
惣菜の製造方法を提供すること。 【解決手段】 それぞれ一定量の惣菜素材2とスープ等
の味付水3とを耐熱性と伝熱性の良い包装袋4に充填密
封する充填密封包装工程と、この充填密封包装工程で惣
菜素材2と味付水3とが充填密封された包装袋4をその
まま加熱蒸気雰囲気内で移動させつつ包装袋4を繰り返
し反転させながら、包装袋4内の惣菜素材2に味付水3
を吸収させつつ蒸煮を行う蒸煮工程と、からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種野菜、魚肉、
鳥肉、豚肉、牛肉等の素材を煮て味付けした惣菜の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような惣菜を大量に製造す
る場合には、野菜類は野菜類毎に、肉類は肉類毎にそれ
ぞれ種類別に大鍋で煮て、味付けした後、それら野菜類
の煮物及び肉類の煮物を煮汁と共にそれぞれ一定量ずつ
包装袋に充填して密閉し、その後約70℃前後に加熱し
て殺菌する、と云う方法が一般に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法では、
上記のように惣菜素材の種類別に煮て味付けたものを、
煮上がってから包装袋に充填し密閉するようにしている
ので、その過程で細菌類が付着し易く、そのため煮物の
充填密閉された包装袋を70℃前後で加熱殺菌する必要
があり、従って工程数が一層多くなり、作業性が非常に
悪かった。
【0004】また、惣菜素材を大鍋で煮るために鍋内の
素材の上下部が均等に加熱され難いことから、攪拌羽根
付きの鍋を使用して素材を攪拌しながら煮るようにして
いるが、その際に煮くずれを生じ易く、商品価値を著し
く低下させることになり、そのため作業者は煮作業に大
変な神経を使い、作業性を一層悪くしている。また、煮
上がった柔らかいものを包装袋に充填するため、計量作
業等に困難を来している。
【0005】上記の方法に代わる方法として、生の食品
素材を袋詰めし、これに130℃程度で加圧・殺菌の処
理を施すレトルト処理法があるが、これは食品の日持ち
を重視した処理方法であるため、惣菜素材そのものがも
つ風味が損なわれる欠点があり、新鮮なものを味わいた
い人には不向きである。
【0006】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、工程数が少なく作業性が良好となり、ま
た惣菜素材に対する加熱処理をむらなく均一に行うこと
ができると共に味付け材料を素材に十分に行き渡らせる
ことができ、更に素材のもつ風味を損なわせることのな
い惣菜の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明にあっては、それぞれ一定量
の惣菜素材2とスープ等の味付水3とを耐熱性と伝熱性
の良い包装袋4に充填密封する充填密封包装工程と、こ
の充填密封包装工程で惣菜素材2と味付水3とが充填密
封された包装袋4をそのまま加熱蒸気雰囲気内で移動さ
せつつ包装袋4を繰り返し反転させながら、包装袋4内
の惣菜素材2に味付水3を吸収させつつ蒸煮を行う蒸煮
工程と、からなる惣菜の製造方法を採用するものであ
る。
【0008】請求項2は、請求項1に記載の惣菜の製造
方法において、前記蒸煮工程の後に、引き続いて包装袋
4をそのまま冷却する冷却工程を有してなる方法を採用
するものである。
【0009】請求項3は、請求項2に記載の惣菜の製造
方法において、前記冷却工程では、包装袋4を冷気雰囲
気内に通してその冷気により冷却を行うようにしてなる
方法を採用するものである。
【0010】請求項4は、請求項2に記載の惣菜の製造
方法において、前記冷却工程では、包装袋4を水槽29
内に通してその水により冷却を行うようにしてなる方法
を採用するものである。
【0011】請求項5は、請求項1〜4のいずれかに記
載の惣菜の製造方法において、包装袋として、若干硬質
の樹脂よりなる略舟形の袋本体30aと、これに溶着さ
れるシート状蓋材30bとからなる包装袋30を使用す
るようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る惣菜
の製造方法を実施するための惣菜製造装置の一例を示し
たもので、この装置の使用による惣菜の製造において
は、先ず、充填装置1によって、それぞれ一定量の惣菜
素材2と味付水3とを包装袋4に充填し、この包装袋4
の開口部4aを図示しない熱溶着機等により溶着して密
閉包装する。
【0013】上記充填装置1は、図示のように水平回転
軸5の周りに半回転毎に間欠回転可能な一対のカップ
6,6を配設し、その下方に充填用シュート7を設ける
と共に、所要箇所に味付水を一定量ずつ注入する味付水
注入手段8を設けてなるもので、例えば素材供給ホッパ
ー(図示せず)より一定量ずつ間欠的に投下される惣菜
素材2を、その直下に位置する上段側のカップ6内に投
入すると共に、このカップ6内に上記味付水注入手段8
によって一定量の味付水3を注入した後、このカップ6
を半回転させる間にカップ6内の惣菜素材2及び味付水
3を充填用シュート7に投入する。しかして、一方のカ
ップ6が充填用シュート7への惣菜素材2及び味付水3
の投入を終えたとき、他方のカップ6が惣菜素材2及び
味付水3を受け取る状態に位置させ、以降は上記同様な
動作を繰り返し行う。充填用シュート7に投入された惣
菜素材2と味付水3は、下端部の充填口7aより、その
下方に予め定位置にセットされた包装袋4内に充填され
ることになる。
【0014】上記惣菜素材2は、それぞれ生物(なまも
の)である各種野菜、魚肉、鳥肉、豚肉、牛肉等の適当
な組み合わせからなるもので、それらを所要大きさに裁
断したものが、前記素材供給ホッパー等より定量供給さ
れる。また、味付水3は、惣菜素材2に合った所望の味
付け材料を温水等に適量混入させて作った出し汁、即ち
スープ等からなるものである。尚、この味付水3には、
クロレラの粉末、アロエの粉末、カルシウム粉末等の健
康食品材料を所要量混入して溶解させるようにしてもよ
い。
【0015】各包装袋4は、耐熱性と伝熱性が良く、し
かもできるだけ薄く且つ強靱性を有する材料で形成され
たものでなければならない。具体的には、ポリエチレン
製袋、ポリプロピレン製袋、あるいはナイロンとポリエ
チレンのラミネート製袋等が挙げられる。このような袋
は、熱による膨張に十分耐えることができる。また、こ
の包装袋4としては、図3にも示すように、左右両側縁
部4b,4b及び及び下側縁部4cが予めシールされ
て、上側縁部4aが開口したものを使用できるが、もち
ろんこれに限定されるものではなく、例えば、予め長尺
状に連続形成された長尺袋状体を1袋ごとに下側縁部を
シールして、前記惣菜素材2及び味付水3の充填を行う
ようにしてもよい。
【0016】こうして惣菜素材2と味付水3とを包装袋
4に充填した後、包装袋4の開口部(上側縁部)4aを
前記熱溶着機により溶着するなどして、その開口部4a
を密閉し、内容物が漏出しないようにする。図3の
(A)は、包装袋4内にそれぞれ所定量の惣菜素材2と
味付水3を充填した状態を示し、この包装袋4の開口部
4aをシールして密閉した状態を同図の(B)に示して
いる。
【0017】また、本発明に使用する包装袋としては、
上記のような包装袋4の他に、図4に示すような包装袋
30を使用することができる。この包装袋30は、若干
硬質の樹脂からなる略舟形の袋本体30aと、これに溶
着される樹脂製のシート状蓋材30bとによって形成さ
れるもので、舟形袋本体30a内に惣菜素材2及び味付
水3をした後、シート状蓋材30bを図示のように袋本
体30aの周縁部30cに一体に溶着する。これによれ
ば、袋本体30aが若干硬質の樹脂からなるため、惣菜
素材2が型崩れし難く、製品価値を損なうことがない。
【0018】上記のように充填密封包装工程で惣菜素材
2と味付水3とが充填密封された包装袋4を、そのまま
の状態で蒸煮工程にかけ、引続き冷却工程にかける。図
1の下方には、この包装袋4に蒸煮処理及び冷却処理を
施すための蒸煮装置9及び冷却装置10を示す。
【0019】即ち、図1に示すように、蒸煮装置9及び
冷却装置10は、互いに隣接して設けられた加熱胴部1
1、冷却胴部12を有し、両胴部11,12には互いに
連通する連通口13が設けられると共に、加熱胴部11
には入口14が、また冷却胴部12には出口15が設け
られ、そして加熱胴部11内には、その下方部に複数の
蒸気吹き出し口16が設けられ、上方部には蒸気排出口
17が設けられ、冷却胴部12内の上方部には複数の冷
気吹き出し口18が設られている。
【0020】そして、加熱胴部11内部から冷却胴部1
2内部に亘って各胴部11,12ごとに上下複数段につ
づら折り状に配設された無端状のコンベヤチェーン19
が配設され、このコンベヤチェーン19には包装袋4を
1袋ずつ収容するメッシュ状のバスケット20が一定ピ
ッチで取り付けられており、このチェーン19は、両胴
部11,12の外部に配設された駆動及び従動スプロケ
ット21,22に掛装されると共に、両胴部11,12
内部に配設された複数の中間スプロケット23に掛装さ
れて、走行するようになっている。各バスケット20
は、本体20aと、開閉可能な蓋20bとからなる。ま
た、連通口13、入口14及び出口15には、それぞれ
遮断用カーテン24が設けられ、このカーテン24は、
例えば、各口13,14,15上端からポリエチレンや
ナイロン製の可撓性シートを吊り下げたものからなるも
ので、バスケット20を自由に通過させることができ
る。
【0021】従って、先ず蒸煮装置9による蒸煮工程に
おいて、前記充填密封包装工程で惣菜素材2と味付水3
の充填密封された包装袋4を、蒸煮装置9の入口14の
外側付近に来ている蓋20bの開いたバスケット20の
本体20a内に1袋ずつ投入して収容すると、このバス
ケット20は上記入口14で蓋20bを閉じて加熱胴部
11内へ入り、しかしてこの閉蓋されたバスケット20
内の包装袋4は、加熱胴部11内を巡回移動しながら、
各蒸気吹き出し口16から吹き出される加熱蒸気によっ
て約100℃に加熱される。この蒸煮工程において、各
包装袋4内の惣菜素材2が蒸煮されると共に、味付水3
中の味付け材料が惣菜素材2に吸収され、同時にまた惣
菜素材2及び味付水3に対する殺菌処理がなされる。
【0022】この場合、コンベヤチェーン19の走行経
路が上下複数段のつづら折り状になっているため、加熱
胴部11内を巡回中に各バスケット20が上下に反転
し、これに伴い各バスケット20内の包装袋4が反転し
て、惣菜素材2を包装袋4内で攪拌し、それにより包装
袋4内の惣菜素材2を均一に蒸煮することができると共
に、味付け材料を惣菜素材2全体に一様且つ十分に染み
込ませることができる。このように包装袋4を反転させ
ながら蒸煮処理を行うため、包装袋4内の味付水3の
量、即ち味付け材料の量が少なくても、味付水3を惣菜
素材2に万遍なく均等に行き渡らせ浸透させることがで
き、その結果味付け材料の使用量が少なくて済み、製品
コストの低減化を図ることができる。
【0023】上記蒸煮装置9による蒸煮工程を経た包装
袋4は、引続き冷却装置10による冷却工程に送りこま
れる。即ち、加熱胴部11内部での循環を終えたバスケ
ット20内の包装袋4は、加熱胴部11の内部上方から
連通口13を通って冷却装置10の冷却胴部12内に入
り、この冷却胴部12内を巡回しながら、各冷気吹き出
し口18から吹き出される例えば2〜1°C以下の冷気
により冷却され、それによって包装袋4内で蒸煮された
惣菜素材2の煮物、即ち惣菜が引き締まり、食感が良く
なると共に、惣菜の新鮮味、風味、食味を長時間にわた
り維持することができる。この冷却工程においても、冷
却胴部12内におけるコンベヤチェーン19の走行経路
が加熱胴部11内と同様に上下複数段のつづら折り状に
なっているため、冷却胴部12内を巡回中に各バスケッ
ト20が上下に反転して、惣菜素材2を包装袋4内で攪
拌し、包装袋4を均等に冷却することができる。
【0024】上記のように冷却胴部12内をその下側ま
で循環して冷却を終えたバスケット20は、図1に示す
ように、冷却装置10の出口15を出たところで蓋20
bが開放され、そして駆動スプロケット21を周回して
本体20aの開口部が下向きになった状態で、本体20
a内の包装袋4を排出するようになっている。
【0025】以上の工程を経ることによって、新鮮で食
味及び食感の良い惣菜が包装袋4に入れられた状態で連
続的に製造されることになる。そして、この製造方法で
は、生の惣菜素材2と味付水3とを包装袋4に充填密封
して、この包装袋4をそのまま蒸煮装置9の加熱蒸気雰
囲気内で移動させつつ繰り返し反転させながら、蒸煮処
理を行うようにしているため、工程数が少なく、作業能
率を著しく向上させることができ、また包装袋4を反転
させながら惣菜素材2の蒸煮処理を行うため、包装袋4
内の味付け材料の量が少なくても、味付水3を惣菜素材
2に万遍なく均等に行き渡らせ浸透させることができ、
それがために味付け材料の使用量が少なくて済み、製品
コストの低減化を図ることができるものである。この場
合、包装袋4を繰り返し反転させることによって、包装
袋4内の惣菜素材2を攪拌するものであるから、煮くず
れするおそれがなく、従って商品価値を低下させる心配
がない。また、生の惣菜素材2を包装袋4に充填して袋
詰めするため、煮上がった柔らかいものを袋詰めする従
来の製造方法のように計量等に神経を使うことがなくな
って、この点からも作業性がきわめて良好となる。
【0026】更に、この蒸煮工程の後に、引続き前述の
冷却工程を経ることによって、包装袋4内で蒸煮された
惣菜素材2の煮物、即ち惣菜が冷気による冷却によって
引き締まり、食感が良くなると共に、惣菜の新鮮味、風
味、食味を長時間にわたり維持することができる。
【0027】図2は、本発明方法を実施する製造装置に
おける他の蒸煮装置25と冷却装置28を示すもので、
この蒸煮装置25は、図1に示される蒸煮装置9の加熱
胴部11をそのまま第1加熱胴部26とすると共に、同
図1に示される冷却装置10の冷却胴部14を第2加熱
胴部27とし、そして第1加熱胴部26の下方部と第2
加熱胴部27の下方部とにそれぞれ複数の蒸気吹き出し
口16を設け、また両加熱胴部26,27の上方部にそ
れぞれ蒸気排出口17,17を設けている。他の構成に
ついては、図1の場合と全く同様であって、第1加熱胴
部26内部から第2胴部27内部に亘って上下複数段に
つづら折り状に配設された無端状のコンベヤチェーン1
9が配設され、このコンベヤチェーン19にスケット2
0が一定ピッチで取り付けられている。その他、図1の
装置と同一構成部材については同一符号を付している。
また、冷却装置28は、冷水を溜めた水槽29からなる
もので、蒸煮された包装袋4をこの水槽29内に通して
冷却するようにしたものである。
【0028】この蒸煮装置25による蒸煮工程におい
て、惣菜素材2と味付水3の充填密封された包装袋4は
各バスケット20内に投入され、このバスケット20内
の包装袋4は、第1加熱胴部26内を巡回した後、第2
加熱胴部27を巡回し、両胴部26,27を巡回中に、
各蒸気吹き出し口16から吹き出される加熱蒸気によっ
て加熱されると共に、各バスケット20の上下反転に伴
い反転して惣菜素材2を均一に蒸煮することができ、味
付け材料を惣菜素材2全体に一様且つ十分に染み込ませ
ることとができる。しかして、第2加熱胴部27内をそ
の下側まで循環して冷却を終えたバスケット20は、図
示のように出口15を出たところで蓋20bが開放さ
れ、駆動スプロケット21を周回して本体20aの開口
部が下向きになった状態で、本体20a内の包装袋4
を、下方の冷却装置28の水槽29内に投下するように
なっている。水槽29内に投下された包装袋4は、水槽
29内の冷水により冷却され、それによって包装袋4内
の惣菜が引き締まり、食感が良くなると共に、惣菜の新
鮮味、風味、食味を長時間にわたり維持することができ
ることになる。
【0029】上記蒸煮装置25によると、加熱蒸気雰囲
気内での包装袋4の巡回経路が相当に長いため、各包装
袋4内の惣菜素材2の蒸煮をきわめて有効に行えると共
に、惣菜素材2へ味付け材料の浸透性が一層良くなる。
また、蒸煮工程を終えた包装袋4を水槽29からなる冷
却装置28によって冷却を行うようにするため、冷却装
置28の設備がきわめて簡単となる。
【0030】本発明の冷却工程では、上述した冷気によ
る冷却や、水による冷却の他に、外気による自然冷却を
採用してもよい。
【0031】図5〜図7は、前述した蒸煮装置9、25
及び冷却装置10に使用される各バスケット20の詳細
な構造を示すものである。各バスケット20は、本体2
0aの両端部に取り付けたブラケット31,31の取付
片31a,31aを2条のコンベヤチェーン19,19
に連結したもので、このチェーン19の駆動により走行
される。そして、各蓋20bにはその両側端部に揺動ア
ーム32、32が取り付けてあり、各揺動アーム32基
端部が本体20aに枢軸36により枢着され、それによ
り蓋20bが本体20aに対し開閉可能となっている。
各揺動アーム32の遊端部に突設したフック33と前記
ブラケット31に突設したピン34とに亘ってコイルば
ね35が介装され、このばね35によって蓋20bは閉
鎖位置及び開放位置に保持される。
【0032】例えば図1に示すように、各バスケット2
0は、蒸煮装置9の入口14近傍で本体20a内に包装
袋4の供給を受けるまでは蓋20bを開放し、その供給
後は蓋20bを閉じ、この閉蓋状態で蒸煮装置9の加熱
胴部13内から冷却装置10の冷却胴部12内を走行
し、冷却装置10の出口15で蓋20bを開くようにな
っている。尚、図5には、バスケット20の本体20a
内に収容された包装袋4を破線で示している。
【0033】上記蓋20bの開閉動作について図5及び
図6を参照して説明すると、図6は蓋20bが閉鎖位置
にある状態を示し、この閉鎖位置では、ばね35が枢軸
36よりも蓋閉鎖側に位置しているため、蓋20bは、
このばね35の付勢力により本体20aの上端側開口部
に圧接されて、その閉鎖位置に保持される。図5は開放
位置にある状態を示し、この開放位置では、ばね35が
蓋20bの枢軸36位置よりも蓋開放側に移動している
と共に、揺動アーム32の基端側突起部32aがブラケ
ット31のストッパー片31bに当接しているため、蓋
20bはこの開放位置に保持される。
【0034】また図1に示すように、各バスケット20
は、蒸煮装置9の入口14までは蓋20bが開放してい
るが、入口14から加熱胴部11内へ入ろうとすると
き、図5に示すように蓋20bが加熱胴部11の壁部に
当り、それによりこの蓋20bが、ばね35の付勢力に
抗して枢軸36を中心に図5に関し時計回りに揺動して
閉鎖される。しかして、各バスケット20は、蓋蓋20
bを閉じたまま加熱胴部11内から冷却胴部12内へと
巡回した後、冷却装置10の出口15を出たところに設
けてあるカム37に、揺動アーム32の遊端部のフック
33が摺接係合し、バスケット20の走行に伴って揺動
アーム32が枢軸36を中心にばね35の付勢力に抗し
て図5の反時計回りに揺動し、そのばね45が枢軸36
を越えると、蓋20bはそのばね力により一気に開放
し、図5の実線図示のような開放位置に保持されるよう
になっている。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る製造方法によれば、生の
惣菜素材と味付水とを包装袋に充填密封して、この包装
袋をそのまま加熱蒸気雰囲気内で移動させつつ繰り返し
反転させながら、蒸煮処理を行うようにしているから、
従来の惣菜製造方法に比べて工程数が格段に少なくな
り、作業性を著しく向上させることができる。特に、包
装袋を加熱蒸気雰囲気内で反転させながら蒸煮処理を行
うため、包装袋内の味付け材料の量が少なくても、惣菜
素材に万遍なく均等に行き渡らせ浸透させることがで
き、それがために味付け材料の使用量が少なくて済み、
結果として製品コストの低減化を図ることができる。ま
たこの場合、包装袋を繰り返し反転させることによっ
て、包装袋内の惣菜素材を攪拌するものであるから、煮
くずれするおそれがなく、従って商品価値を低下させる
ことがない。また、生の惣菜素材を包装袋に充填して袋
詰めするため、煮上がった柔らかいものを袋詰めする従
来の製造方法のように計量等に神経を使うことがなくな
り、この点からも作業性の向上を期することができる。
【0036】更に、この発明の製造方法は、従来のレト
ルト処理法のように加圧加熱を施すものではなく、加熱
蒸気雰囲気内で包装袋を移動させつつそれを反転させな
がら約100℃程度での蒸煮処理を施すことができるか
ら、惣菜素材のもつ風味が損なわれず、素材の新鮮味を
保有することができる。
【0037】請求項2によれば、蒸煮工程に引続いて包
装袋をそのまま冷却することによって、包装袋内で蒸煮
された惣菜素材の煮物、即ち惣菜が冷気による冷却によ
って引き締まり、食感が良くなると共に、素材の新鮮
味、風味、食味を長時間にわたり維持することができ
る。
【0038】請求項3によれば、包装袋を冷気雰囲気内
に通してその冷気により冷却を行うことにより、多数の
包装袋を連続的に効率良く冷却することができる。
【0039】請求項4によれば、包装袋を水槽内に通し
てその水により冷却を行うようにすると、冷却装置の設
備が簡単となって、設備費を格段に安くできる。
【0040】請求項5によれば、袋本体が舟形で若干硬
質の樹脂からなるため、惣菜素材が型崩れし難く、製品
価値を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である製造工程を示す説
明図である。
【図2】 本発明の他の実施形態の製造工程を示す説明
図である。
【図3】 (A)は本発明の製造工程に用いられる包装
袋とこれに惣菜素材と味付水の充填密封された状態を示
す一部断面斜視図、(B)は同包装袋の正面図である。
【図4】 包装袋の他の例を示す断面図である。
【図5】 蒸煮装置及び冷却装置に使用されるバスケッ
トの開蓋状態を示す側面図である。
【図6】 同バスケットの閉蓋状態を示す側面図であ
る。
【図7】 同バスケットの閉蓋状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 充填装置 2 惣菜素材 3 味付水 4 包装袋 9 蒸煮装置 10 冷却装置 11 加熱胴部 12 冷却胴部 16 加熱蒸気吹き出し口 17 冷気吹き出し口 19 コンベヤチェーン 20 バスケット 26 蒸煮装置 28 冷却装置 29 水槽 30 包装袋

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ一定量の惣菜素材とスープ等の
    味付水とを耐熱性と伝熱性の良い包装袋に充填密封する
    充填密封包装工程と、この充填密封包装工程で惣菜素材
    と味付水とが充填密封された包装袋をそのまま加熱蒸気
    雰囲気内で移動させつつ包装袋を繰り返し反転させなが
    ら、包装袋内の惣菜素材に味付水を吸収させつつ蒸煮を
    行う蒸煮工程と、からなる惣菜の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記蒸煮工程の後に、引き続いて包装袋
    をそのまま冷却する冷却工程を有してなる請求項1に記
    載の惣菜の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記冷却工程では、包装袋を冷気雰囲気
    内に通してその冷気により冷却を行うようにしてなる請
    求項2に記載の惣菜の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記冷却工程では、包装袋を水槽内に通
    してその水により冷却を行うようにしてなる請求項2に
    記載の惣菜の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記包装袋として、若干硬質の樹脂から
    なる略舟形状の袋本体と、これに溶着されるシート状の
    蓋材とからなる包装袋を使用するようにした請求項1〜
    4のいずれかに記載の惣菜の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011157110A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Fpco Chupa Kk 食品容器及びこれを利用したスチームコンベクションシステム

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