JPH104995A - d−ビオチンの発酵による製造 - Google Patents
d−ビオチンの発酵による製造Info
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Abstract
り、バチルス又はセラチア属に属する株を用いる既存の
方法により高い収量でd−ビオチンを生産させる。 【解決手段】 ビオチン代謝拮抗物質に耐性を有し、d
−ビオチン生産能を有するクルチア属に属する微生物
を、好気的条件下、培地中で培養し、生成したd−ビオ
チンを発酵ブロスから分離することを特徴とするd−ビ
オチンの製造法。
Description
オチンの製造法に関する。
ビオチンは、動物、植物および微生物の栄養に必須なビ
タミンの一つであり、医薬品および食品添加物として非
常に重要である。本発明は、発酵による高収量でのd−
ビオチンの製造を可能にする。
関しては、数多くの研究がある。ビオチン代謝拮抗物質
に耐性を有するバチルス(Bacillus)株(特開昭58−
152495)およびビオチン代謝拮抗物質に耐性を有
するセラチア(Serratia)株(特開平2−27980)
は、それぞれ0. 6〜4. 0mg/lおよび4. 3〜22mg
/lのd−ビオチンを生産する。しかし、ビオチン代謝拮
抗物質に耐性を有するクルチア(Kurthia)属に属する微
生物によるd−ビオチンの生産はこれまで報告されてい
ない。
オチンを蓄積させることを可能とする。ビオチン代謝拮
抗物質、たとえばアシドマイシン(以下、ACMと略記
する)、5−(2−チエニル)−吉草酸(以下、TVA
と略記する)、α−メチルデチオビオチン(以下、Me
DTBと略記する)、2−メチルACM、アミクレノマ
イシンおよびビスノルビオチノールおよびそれらの混合
物に耐性を有する、クルチア属に属する微生物が、培養
ブロス中に大量のd−ビオチンを蓄積することができ、
そこから良好な純度で蓄積したd−ビオチンを採取でき
ることが認められた。事実、本発明を用いることによ
り、バチルス又はセラチア属に属する株を用いる既存の
方法より約5ないし200倍高い収量でd−ビオチンを
生産させることが可能である。このように本発明は、ビ
オチン代謝拮抗物質に耐性を有し、d−ビオチン生産能
を有するクルチア属に属する微生物を、好気的条件下、
培地中で培養し、生成したd−ビオチンを発酵ブロスか
ら分離することからなるd−ビオチンの製造法を提供す
る。
有量は、ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillu
s plantarum)ATCC8014〔Proc. Soc. Exp. Bio
l. Med., 56, 95-98 (1944)〕を用いる比濁法〔J. Micr
obiological Methods, 6, 237-245 (1987) 〕により定
量することができる。
ルチア属〔Bergey's Manual of Systematic Bacteriolo
gy, 9th ed., vol.2, 1255 (1984)を参照〕に属し、前
述のようなビオチン代謝拮抗物質に耐性を有する、d−
ビオチンを生産するすべての微生物を含む。上述の微生
物は、親株としてクルチア属に属する株を、変異原物
質、たとえばN−メチル−N′−ニトロ−N−ニトロソ
グアニジン(以下、NTGと略記する)、エチルメタン
スルホン酸、アクリジンオレンジ、紫外線又はX線で処
理することにより効率良く得られる。
の親株としては、クルチア属に属するいかなる株も用い
ることができる。クルチア属に属する微生物は、自然界
から分離してもよく、又は微生物菌株保存機関から購入
してもよい。好ましくは本発明においては、クルチアS
P538−6(DSM No.9454)を用いる。大量の
d−ビオチン生産能を有する微生物は、クルチア属に属
し、上述したようなビオチン代謝拮抗物質に耐性を有す
る微生物を分離することにより得ることができる。たと
えば、大量のd−ビオチンを生産するクルチアSP53
8−6(DSMNo.9454)の変異株は、以下に述べ
るように分離した。
ACM耐性変異株の分離 液体培地で培養したクルチアSP538−6(DSM N
o.9454)の細胞を遠心分離により集め、生理食塩水
で洗浄し、懸濁した。突然変異誘発を以下に述べるよう
にAdelbergら〔Biochem. Biophys. Res. Comm., 18, 78
8, (1965) 〕の方法で行った。細胞を、100mMトリス
塩酸緩衝液中、pH8. 0で、50〜300μg/mlのNT
Gで振とうしながら処理した。処理後、その細胞を生理
食塩水で洗浄し、ふたたび懸濁した。その洗浄細胞を、
ACM 100μg/mlを含む蒸留水1,000mlにグリ
セリン20g、ビタミンを含まないカザミノ酸(ディフ
コ)5g、K2 HPO4 2g、KH2 PO4 1g、Mg
SO4 ・7H2 O 0.5g、FeSO4 ・7H2 O
0.01g、MnSO4 ・5H2 O 0.01gおよび
チアミン・塩酸塩100μg を含む、d−ビオチンを含
まない合成培地(以下、BMと略記する)の寒天平板上
にまいた。培養後、生育した大きなコロニーを、ビオチ
ンの指示菌としてラクトバチルス・プランタラムATC
C8014を含む定量平板上に植菌した。37℃で培養
後、d−ビオチン量に依存して生じる生育ハローの直径
を測定した。その結果、最も大きなハローを形成するコ
ロニーを得、クルチアSP538−KA26と命名し
た。
ACMおよびTVA耐性変異株の分離 クルチアSP538−KA26を培養し、その細胞を
(1)で述べたのと同様の方法でNTGで処理した。処
理した細胞を、ACM200μg/mlおよびTVA200
μg/mlを含む蒸留水1,000mlにグリセリン20g、
(NH4)2 SO43g、K2 HPO4 2g、KH2 PO4
1g、MgSO4 ・7H2 O 0.5g、FeSO4
・7H2 O 0.01g、MnSO4 ・5H2 O 0.
01gおよびチアミン・塩酸塩100μg を含む、d−
ビオチンを含まない合成培地(以下、MMと略記する)
で培養し、2〜3日ごとにACM200μg/mlおよびT
VA200μg/mlを含む新しい培地で連続的に数回植え
継いだ。その結果、得られる集積物を希釈し、ACM2
00μg/mlおよびTVA200μg/mlを含むMM寒天平
板上にまいた。培養後、生育した大きなコロニーを、
(1)で述べたのと同様の方法で、ラクトバチルス・プ
ランタラムATCC8014を含む定量平板上に植菌し
た。培養後、生育ハローの直径を測定した。その結果、
最も大きなハローを形成するコロニーを得、クルチアS
P538−17H4と命名した。
ACM、TVAおよびMeDTB耐性変異株の分離 クルチアSP538−17H4を培養し、その細胞を
(1)で述べたのと同様の方法でNTGで処理した。処
理した細胞を、ACM 100μg/mlを含むBM寒天平
板上にまいた。培養後、プレート中でd−デチオビオチ
ン0. 5μg/mlおよびMeDTB80μg/mlを含む生産
培地の寒天ブロック上にコロニーを植菌した。培養後、
寒天ブロックに紫外線を照射し、それらの寒天ブロック
をラクトバチルス・プランタラムATCC8014を含
む定量平板上に移した。培養後、生育ハローの直径を測
定した。その結果、最も大きなハローを形成するコロニ
ーを得、クルチアSP538−51F9と命名した。
方法でMeDTB 150μg/mlに耐性な変異株をスク
リーニングした。その実験から、クルチアSP538−
51F9より更に大きなハローを形成するコロニーを
得、クルチアSP538−2A13と命名した。
化しやすい窒素源、無機塩、および微生物の生育に必要
な他の栄養素を含む培地で微生物を培養することにより
適宜実施する。炭素源としては、たとえばグルコース、
フラクトース、デンプン、乳糖、マルトース、ガラクト
ース、スクロース、デキストリン、グリセリン又はキビ
ゼリーなどが用いられ、好ましくはグリセリン又はグル
コースが用いられる。窒素源としては、たとえばペプト
ン、大豆粉、コーンスチープリカー(corn steep liquo
r)、肉エキス、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、
尿素又はそれらの混合物が用いられ、好ましくはペプト
ンが用いられる。更に、その他の微量元素としてカルシ
ウム、マグネシウム、亜鉛、マンガン、コバルトおよび
鉄の硫酸塩、塩酸塩あるいはリン酸塩などが用いられ
る。特に好ましい無機塩は、リン酸一カリウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸第一鉄および硫酸マンガンである。ま
た、必要に応じて動物油、植物油、鉱油などの一般的な
栄養因子もしくは消泡剤を加えてもよい。培養に用いる
培地のpHは、好都合には約5. 0ないし9. 0、好まし
くは約6. 5ないし7. 5である。培養温度は、適当に
は約10ないし40℃、好ましくは約26ないし30℃
である。培養時間は、約1ないし10日、好ましくは約
2ないし7日、最も好ましくは約2ないし4日(48な
いし96時間)である。通常、培養において通気、撹拌
により好ましい結果が得られる。
生物の培養は、同化可能な炭素源、消化しやすい窒素
源、無機塩、および微生物の成育に必要な他の栄養素を
含む培地中、約5.0ないし9.0のpH、約10ないし
40℃の温度で、好気的条件下で、約1ないし10日間
行う。より好ましくは、微生物の培養は、炭素源として
グリセリン又はグルコース、窒素源としてペプトン、そ
してリン酸一カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸第一鉄
および硫酸マンガンなどの無機塩少量を含む培地中、約
6.5ないし7.5のpH、約26ないし30℃の温度
で、好気的条件下で、約48ないし96時間行う。
ブロスから分離され、精製される。通常、培養ブロスか
ら生成物の抽出に用いる方法は、d−ビオチンの各種の
性質を利用して行われる。したがって、たとえば菌体を
培養ブロスから除き、その濾液中の所望な物質を活性炭
に吸着させ、溶出後、更にイオン交換樹脂で精製する。
あるいは、直接、培養濾液をイオン交換樹脂に適用し、
溶出後、所望な生成物をアルコールと水の混液から再結
晶化する。
VA、MeDTB、2−メチルACM、アミクレノマイ
シンおよびビスノルビオチノール又はそれらの混合物に
耐性な、d−ビオチン生産能を有するクルチア属に属す
るすべての菌株を含む。クルチア属の菌株の中で、特に
好ましい株はクルチアSP538−KA26、クルチア
SP538−17H4、クルチアSP538−51F9
およびクルチアSP538−2A13であり、それらの
菌は1996年3月26日にドイツ、ブラウンシュバイ
クのDSM(Deutsche Sammlung von Mikroorganismen
und Zellkulturen GmbH)に、それぞれDSM No.106
09、DSM No.10608、DSM No.10610お
よびDSM No.10607として寄託されており、これ
ら自体が本発明に包含される。
細な説明を行うが、本発明は、特定の実施例に限定され
るものではないと理解される。
と略記する)に生育したクルチアSP538−6(DS
M No.9454)の一白金耳の細胞を、NB培地50ml
を含む500ml容フラスコに植菌し、28℃で回転振と
う(180rpm)を行った。13. 5時間培養後、培養ブ
ロス中の細胞を7, 500rpm で10分間遠心分離する
ことにより集め、滅菌生理食塩水で2回洗浄し、滅菌水
20mlに懸濁した。100mMトリス塩酸緩衝液(pH8.
0)中、NTG50〜300μg/mlおよび1×107 個
/mlの細胞を含む反応混合物5mlを含む試験管を、28
℃で30分間、往復振とう(285rpm)した。その細胞
を滅菌生理食塩水5mlで2回洗浄し、生理食塩水5mlに
懸濁した。その細胞懸濁液を10-1〜10-7まで滅菌生
理食塩水で連続的に希釈し、ACM 100μg/mlを含
むBM寒天上にまいた。28℃で3日間培養後、生育し
たそれぞれのコロニーのd−ビオチン生産性を、以下に
述べるラクトバチルス・プランタラムATCC8014
を含む寒天平板法で定量した。750のコロニーを、ラ
クトバチルス・プランタラムATCC8014を含む定
量平板上に楊枝を用いて移した。37℃で一晩培養後、
d−ビオチン量に依存する生育ハローの直径を測定し
た。その結果、最も大きなハローを形成するクルチアS
P538−KA26(DSM No.10609)を得た。
生育するクルチアSP538−KA26の一白金耳の細
胞を、グリセリン2%、プロテオース・ペプトン(日本
製薬)4%、KH2 PO4 0.1%、MgSO4 ・7
H2 O 0.05%、FeSO4 ・7H2 O 0.00
1%、MnSO4 ・5H2 O 0.001%からなる生
産培地5mlを含む試験管に植菌後、その試験管を往復振
とう機(285rpm)にて28℃で振とうした。3日間培
養後、培養ブロス上澄中のd−ビオチン含量を、以下に
述べるラクトバチルス・プランタラムATCC8014
を用いる比濁法で定量した。上澄およびd−ビオチンの
標準溶液(0〜10mg/l)を蒸留水で順次1. 25×1
0-3まで希釈した。希釈溶液50μl および蒸留水5ml
をこの順に試験管に加えた。120℃で10分間オート
クレーブ滅菌後、ラクトバチルス・プランタラムATC
C8014を含むd−ビオチン定量用培地(日水)5ml
を試験管に加え、37℃で試験管を垂直に立てて培養し
た。21時間培養後、菌体の増殖を、0. 2N 塩酸5ml
を加えて停止し、その後660nmで試料の濁度を測定し
た。試料中のd−ビオチン量は、試料の濁度を、ラクト
バチルス・プランタラムATCC8014の標準生育曲
線と比較して計算した。その結果、3日目の培養ブロス
上澄中には1リットルあたり3. 9mgのd−ビオチンが
含まれていた。クルチアSP538−KA26(DSM
No.10609)は、親株のクルチアSP538−6
(DSM No.9454)の約3, 900倍のd−ビオチ
ンを生産していた。
8−KA26(DSMNo.10609)の細胞をNTG
で処理し、ACMおよびTVAに耐性な細胞を以下に述
べるように集積した。NTG処理後、洗浄した細胞を、
ACM 100μg/mlを含むBM培地5mlを含む試験管
に植菌し、その試験管を往復振とう機(285rpm)にて
28℃で振とうした。一晩培養後、その培養ブロスを、
ACM200μg/mlおよびTVA200μg/mlを含むM
M5mlを含む試験管に、600nmでの濁度が約0. 03
になるよう植菌した。その試験管を28℃で振とうし、
培養物が混濁するまで生育させた。この集積を2又は3
日ごとにACM200μg/mlおよびTVA200μg/ml
を含む新しいMM培地を含む試験管でくり返した。3回
くり返した後、培養物を生理食塩水で希釈し、同じ培地
の寒天上にまいた。28℃で3〜4日間培養後、650
のコロニーについてd−ビオチン生産性を、ラクトバチ
ルス・プランタラムATCC8014を含む定量平板上
で定量した。その結果、最も大きなハローを生産するク
ルチアSP538−17H4(DSMNo.10608)
を得た。
生育するクルチアSP538−17H4(DSM No.1
0608)の一白金耳の細胞を、ACM500μg/mlを
含むBM培地5mlを含む試験管に植菌し、その試験管を
28℃で振とうした。一晩培養後、培養ブロス1mlを、
グリセリン4%、プロテオース・ペプトン4. 5%、K
H2 PO4 0.1%、MgSO4 ・7H2 O 0.0
5%、FeSO4 ・7H2 O 0.05%、MnSO4
・5H2 O 0.001%および消泡剤CA−115
(日本油脂)1滴からなる生産培地50mlを含むフラス
コに移し、そのフラスコを28℃で振とうした。72時
間培養後、培養ブロス上澄中のd−ビオチン含量を、ラ
クトバチルス・プランタラムATCC8014を用いる
比濁法で定量した。その結果、上澄中には1リットルあ
たり26. 3mgのd−ビオチンが含まれていた。クルチ
アSP538−17H4(DSM No.10608)は、
親株のクルチアSP538−KA26(DSM No.10
609)の約6. 7倍のd−ビオチンを生産していた。
8)の培養ブロスからd−ビオチンを採取した。それぞ
れの精製過程でのd−ビオチン濃度は、ラクトバチルス
・プランタラムATCC8014を用いる比濁法で追跡
した。ラクトバチルス・プランタラムATCC8014
に対してd−ビオチン活性25. 7mg/lを有する72時
間培養ブロス1リットルを、7, 500rpm で10分
間、遠心分離した。その上澄を、活性炭(和光純藥)3
80mlを充填した3. 6×42cmのカラムに通した。そ
のカラムを脱イオン水500mlで洗浄後、50%エタノ
ール474mlと25%アンモニア26mlを含むエタノー
ル/アンモニア溶液500mlで展開した。ラクトバチル
ス・プランタラムATCC8014に対してd−ビオチ
ン活性82. 1mg/lを有する溶出液300mlを減圧下、
50mlまで濃縮した。その濃縮物を、ダウエックス(Do
wex)1×4(ギ酸型、100−200メッシュ、Dow Ch
emical Co. Ltd., U.S.A.)190mlを充填したカラム
(2. 6×38cm)に通した後、そのカラムを0. 05
M ギ酸200mlで洗浄した。その後カラムを、0. 1M
ギ酸250mlを初発の緩衝液として展開し、0. 1M ギ
酸と0. 35M ギ酸のそれぞれ250mlで直線的濃度勾
配溶出を行った。ラクトバチルス・プランタラムATC
C8014に対してd−ビオチン活性144. 8mg/lを
有する溶出液160mlを減圧下で濃縮して、白色粉末1
7. 6mgを得た。その白色粉末を、エタノール−水混液
から結晶化して、232℃の融点を有する白色針状物質
15. 1mgを得た。その試料の融点、薄層クロマトグラ
フ上でのRf値(溶媒系:酢酸エチル/メタノール=1
0/1、Kieselgel 60 F254 ,E. Merck)、赤外線吸収
スペクトル、NMRスペクトルは、d−ビオチン標品
(Sigma Co, Ltd.,U.S.A.)のそれらと一致していた。
8−17H4(DSMNo.10608)の細胞をNTG
で処理した後、MeDTBに耐性な変異株を以下に述べ
る方法でスクリーニングした。処理した細胞を、ACM
100μg/mlを含むBM培地中で28℃で一晩培養し
た後、その培養物を滅菌生理食塩水で10-1〜10-7ま
で連続的に希釈し、ACM80μg/mlを含むBM寒天上
にまいた。28℃で2〜3日培養後、プレート中でd−
デチオビオチン0.5μg/mlおよびMeDTB80μg/
mlを補給した、グリセリン2%、プロテオース・ペプト
ン2%、KH2 PO4 0.1%、MgSO4 ・7H2
O 0.05%、FeSO4 ・7H2 O 0.05%、
MnSO4 ・5H2 O 0.001%および寒天1. 5
%を含む生産培地の寒天ブロック上に19,500のコ
ロニーを植菌した。28℃で2日培養後、寒天ブロック
に紫外線を2時間照射し、ラクトバチルス・プランタラ
ムATCC8014を含む定量平板上に移した。定量平
板を37℃で19時間培養し、ハローの直径を測定し
た。その結果、最も大きなハローを形成するクルチアS
P538−51F9(DSM No.10610)を得た。
生育するクルチアSP538−51F9(DSM No.1
0610)の一白金耳の細胞を、ACM500μg/mlを
含むBM培地5mlを含む試験管中、28℃で培養した。
一晩培養後、その細胞を遠心分離により集め、10%グ
リセリン溶液に懸濁した。その細胞懸濁液1mlを、グリ
セリン6%、プロテオース・ペプトン5. 5%、KH2
PO4 0. 1%、MgSO4 ・7H2 O 0. 05
%、FeSO4 ・7H2 O 0. 05%、MnSO4 ・
5H2 O 0. 001%および消泡剤CA−115 1
滴を含む生産培地50ml(以下、FM1と略記する)を
含むフラスコに植菌し、そのフラスコを28℃で培養し
た。72時間培養後、培養ブロス上澄中のd−ビオチン
含量を、ラクトバチルス・プランタラムATCC801
4を用いる比濁法で定量した。その結果、上澄中には1
リットルあたり41. 5mgのd−ビオチンが含まれてい
た。クルチアSP538−51F9(DSM No.106
10)は、親株のクルチアSP538−17H4(DS
M No.10608)の約1. 6倍のd−ビオチンを生産
していた。
538−51F9(DSM No.10610)から誘導し
た。実施例1で述べたのと同様の方法で、クルチアSP
538−51F9(DSM No.10610)の細胞をN
TGで処理した後、MeDTB 150μg/mlに耐性な
変異株を、寒天ブロック中のMeDTB濃度以外は実施
例4で述べたのと同様の方法でスクリーニングした。そ
の結果、最も大きなハローを形成するクルチアSP53
8−2A13(DSM No.10607)を得た。
チアSP538−2A13(DSMNo.10607)
を、FM1培地50mlを含むフラスコで28℃で培養し
た。24時間培養後、グリセリン40%およびプロテオ
ース・ペプトン20%を含む滅菌培地5mlを供給し、培
養を続けた。120時間培養後、培養ブロス上澄中のd
−ビオチン含量を、ラクトバチルス・プランタラムAT
CC8014を用いる比濁法で定量した。その結果、上
澄には1リットルあたり126mgのd−ビオチンが含ま
れていた。クルチアSP538−2A13(DSM No.
10607)は、親株のクルチアSP538−51F9
(DSM No.10610)の約3倍のd−ビオチンを生
産していた。
異株のd−ビオチン生産性を要約した。
Claims (2)
- 【請求項1】 ビオチン代謝拮抗物質に耐性を有し、d
−ビオチン生産能を有するクルチア属に属する微生物
を、好気的条件下、培地中で培養し、生成したd−ビオ
チンを発酵ブロスから分離することを特徴とするd−ビ
オチンの製造法。 - 【請求項2】 クルチアSP538−KA26(DSM
No.10609)、クルチアSP538−17H4(D
SM No.10608)、クルチアSP538−51F9
(DSM No.10610)およびクルチアSP538−
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