JPH10502953A - 耐久性コーティング組成物 - Google Patents
耐久性コーティング組成物Info
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- JPH10502953A JPH10502953A JP8504293A JP50429396A JPH10502953A JP H10502953 A JPH10502953 A JP H10502953A JP 8504293 A JP8504293 A JP 8504293A JP 50429396 A JP50429396 A JP 50429396A JP H10502953 A JPH10502953 A JP H10502953A
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Abstract
(57)【要約】
ペンダント非環状無水物部分を有する低分子量無水物樹脂、エポキシ樹脂、および活性触媒をベースとしたコーティング組成物が、安定化アクリル樹脂を含有することによって改善された能力特性を示す。
Description
【発明の詳細な説明】
耐久性コーティング組成物
発明の背景
本発明は、多層コーティングシステムのトップコートとして特に有用な硬化性
コーティング組成物に関する。
ベースコート−クリヤーコートシステムは、自動車の仕上げ塗りとして過去1
0年にわたって広く受け入れられてきた。全体の外観、トップコートの透明度、
および耐劣化性を改善するために、かかるコーティングシステムに関して努力が
続けられてきた。さらなる努力が、低い揮発性有機成分(VOC)を有するコー
ティング組成物の改善に向けられてきた。
塗膜の耐腐蝕性および耐久性を改善するという以前の努力は、ポリ無水物樹脂
と反応し硬化条件下で硬化する樹脂と組み合わせて、ペンダント非環状無水物部
分を有する無水物樹脂の使用を示唆している。しかしながら、低いVOCで吹付
でき、塗布の後の優れた能力特性、特に環境腐蝕に対する耐性を提供するコーテ
ィング配合物の必要性が引き続いて存在する。
発明の要旨
本発明は、ハイソリッドで容易に塗布でき、塗布後の優れた外観と耐久性、お
よび保存の容易さを示す吹付可能なコーティング組成物を提供する。
特に、本発明は、有機溶剤およびバインダーを含有する硬化性コーティング組
成物を提供し、このバインダーが、
(a)(1)中心部分、および(2)平均で、それぞれの中心部分に結合され
ている、一つより多いペンダント非環状無水物部分、を含む約3,000より少
ない分子量を有する無水物樹脂と、
(b)少なくともエポキシ官能価2を有し、分子量が約1,500より少ない
オリゴマーと、
(c)バインダーの重量を基にして約3〜40重量%の安定化アクリル樹脂で
あって、
(i)有機溶剤に不溶で、そこにはグラフトされているアクリルポリマー
のコアと、
(ii)アクリル主鎖およびエポキシ官能価を含む少なくとも約3%のエチ
レン性不飽和モノマーを有する複数の本質的に線状の安定剤成分であって、それ
ぞれが有機溶剤に可溶であり、コアにグラフトされた一端を有する安定剤成分と
、
を有し、実質的に非重合性線状ポリマーを含まない安定化アクリル樹脂と、
(d)機能的量の少なくとも一つの触媒と、
を含有し、無水物に対するエポキシの等量割合が、約0.5〜1.8であるコー
ティング組成物である。
発明の詳細な説明
本発明に用いられる無水物樹脂は、中心部分とそれぞれの中心部分に結合され
る一つより多いペンダント非環状無水物部分を有する分子量約3000より少な
い無水物樹脂を含む。無水物は、非対称であり、好ましくは次の式で表される部
分を含む:
ここで、(CM)は中心部分であり、(R1)は有機部分であり、nはペンダン
ト無水物基の数であり、平均して1より大きい。
中心部分は、それに結合する複数の無水物基を有する、脂肪族、環状脂肪族、
または芳香族部分のような簡単な有機部分であることができる。代わりになるも
のとして、それは一つ以上のペンダント無水物基に結合される複数の繰り返し単
位を含むことができる。適切な非ポリマー中心部分の例は、ペンタエリトリトー
ル、トリメチロールプロパン、およびネオペンチルグリコールのような多官能性
アルコールから誘導されるものである。多官能性アルコールは、メチルヘキサヒ
ドロフタル酸無水物のような環状のモノマー性無水物と反応し、多官能酸を含む
部分を与える。このようにして得られる生成物はケテンと反応して、線状ペンダ
ント無水物を形成する。
中心部分は、平均して一つより多い非環状無水物部分に結合される。好ましく
は平均して少なくとも約2個の非環状無水物基に、そしてより好ましくは、平均
して少なくとも約3個の非環状無水物基に結合される。無水物等量(無水物基当
たりの式量)は、好ましくは少なくとも約200であり、好ましくは約1,00
0以下である。
それぞれの無水物部分は、典型的に有機基(R1)で閉じられ、この基は好ま
しくは脂肪族およびより好ましくはアルキルである。これは好ましくは約6個以
下の炭素原子を、より好ましくは約4個以下の炭素原子を、最も好ましくはメチ
ルを有する。
オリゴマー無水物は、必要に応じて多価有機部分(A)を含み、これは次の式
で表されるような複数のペンダント結合基(LG)によって複数の無水物基に結
合されている:
ここで、R1は、炭素数1〜10の有機基である。結合基(LG)は、例えば、
エステル結合、アルキレン基、エーテル結合、ウレタン結合、およびこれらの組
み合わせを含むことができる。多価有機基は、例えば、多価アルキルまたは芳香
族基を含むことができる。多価有機部分(A)および結合基(LG)の組み合わ
せは、前述したように中心部分(CM)を形成する。
中心部分は、必要に応じて、ペンダント非環状無水物基に加えて他の官能基を
有することができる。例えば、中心部分はペンダント酸基を有し、そして無水物
は、次の式で表される:
ここでmはペンダント酸基の数であり、他の文字すべては前述したとおりである
。オリゴマー性無水物におけるペンダント酸基に対するペンダント非環状無水物
基のモル比は、好ましくは少なくとも約25:75、より好ましくは少なくとも
約50:50、そしてさらにより好ましいのは少なくとも約75:25である。
最も好ましくは、無水物は実質的にペンダント酸基を含まない。中心部分はまた
、少量の環状無水物部分を含むことができる。
無水物樹脂の分子量は、約3,000より少ない。分子量3,000より大き
なオリゴマー性無水物では、硬化性組成物ガロン当たり有機溶剤の約3.5ポン
ドより少ない揮発性有機物含量を用いて噴霧可能な組成物を達成することは困難
であり、これはしばしばハイソリッドコーティングに対して好ましい。無水物樹
脂の分子量は、好ましくは約2,000より少なく、特に約400〜1,000
である。無水物樹脂は、好ましくはそれぞれの中心部分に結合された3〜4個の
ペンダント非環状無水物部分を有する。
オリゴマー成分は、少なくとも二つのエポキシ基を有し、約1,500より少
ない分子量を有する。典型的なエポキシ成分は、ソルビトールポリグリシジルエ
ーテル、マンニトールポリグリシジルエーテル、ペンタエリトリトールポリグリ
シジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、エピクロロヒドリンお
よびビスフェノール−Aのエポキシ樹脂のような低分子量のエポキシ樹脂、ポリ
カルボン酸のジ−およびポリグリシジルエステルならびに例えばNagaseからの「
Denecel」EX301のようなイソシアヌレートのポリグリシジルエーテルを含む。Di
xie ChemicalからのDCE-358(登録商標)のようなソルビトールポリグリシジルエ
ーテル、Ciba-GeigyからのAraldite CY-184(登録商標)またはDow Chemicalから
のXU-71950のような酸のジ−およびポリグリシジルエステルは、これらが高品質
の仕上げ剤を形成するので、好ましい。Union CarbideからのERL-4221のような
環状脂肪族エポキシもまた用いられる。
さらにバインダーは、バインダーの重量を基にして約3〜40%、好ましくは
約10〜25%の安定化アクリル樹脂を含有し、この安定化樹脂は、有機溶剤に
不溶であり、そこにはグラフトされているアクリルポリマーのコアと、アクリル
主鎖およびエポキシ官能価を含む少なくとも3%のエチレン性不飽和モノマーを
有する複数の本質的に線状の安定剤成分である。それぞれの線状安定剤成分は、
有機溶剤に可溶であり、コアにグラフトされた一端を有する。安定化アクリル樹
脂はほぼ非重合可能な線状ポリマーを含まない。約3%より少ないと、能力特性
において望ましい改善を得られず、濃度が約40%より大きいとほとんど追加的
利益は実現されない。
安定化アクリル樹脂を形成するのに用いられた典型的なアルキルアクリレート
およびメタクリレートは次の通りである:メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ペンチルメタクリ
レート、ヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、デシルメタクリレ
ート、ラウリルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プ
ロピルアクリレート、ブチルアクリレート、オクチルアクリレート、ノニルアク
リレート、デシルアクリレート、ラウリルアクリレート、ヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシエチルメタクリレートなど。安定化アクリル樹脂を形成す
るために用いられた他の成分は、アクリルアミド、メタクリルアミド、およびガ
ンマメタクリロイルプロピルトリメトキシシランのようなアクリロアルコキシシ
ランである。
安定化アクリル樹脂のコアは、望まれる能力特性にしたがって、架橋されるか
または架橋されない。架橋は、アリルメタクリレート、エチレングリコールジア
クリレートまたはジメタクリレート、またはブチレングリコールジアクリレート
またはジメタクリレートのように広範囲の二官能モノマーによって達成される。
コア材料の架橋もまた、ジ−またはトリイソシアナートとヒドロキシモノマーの
反応のみ、または上述した二官能モノマーによる架橋と組み合わせて達成される
。
安定化アクリル樹脂の粒子サイズは、広く変化できるが、一般に、100ナノ
メートルから1ミクロンの範囲である。好ましくは、安定化アクリル樹脂の粒子
サイズは、約100〜400ナノメートルである。
コアに結合される安定剤成分は、重合溶剤媒体中に可溶である。これらの成分
は、線状または分枝されており、コアの表面に化学的に結合されている。一般に
安定剤成分は、分子量約1,000〜100,000、好ましくは約2,000
〜20,000である。安定性剤成分に用いられる典型的モノマーは、アクリレ
ート、メタクリレート、スチレン、またはグリシジルメタクリレート、またはグ
リシジルアクリレートである。
本発明に用いられる線状安定剤成分を製造する好ましい方法において、コバル
ト連鎖移動剤が、用いられる。好ましい触媒連鎖移動剤は、Co+2を含む化合物
である。例的にコバルトキレートは、Janowiczらによる米国特許第4,680,
352号およびJanowiczによる米国特許第4,722,984号に記載されたも
のであり、これらを参照することによって当該米国特許出願の明細書の内容が本
明細書の一部を構成するものとする。最も好ましいキレートは、ペンタシアノコ
バルテート(II)、ジアクアビス(ボロンジフルオロジメチル−グリオキシマト
)コバルテート(II)、およびジアクアビス(ボロンジフルオロジフェニルグリ
オキシマト)コバルテート(II)である。代わりに、Co+3連鎖移動剤が、PC
T特許出願WO87/03605に記載されたように用いられ、これを参照する
ことによって当該米国出願の明細書の内容が本明細書の一部を構成するものとす
る。かかる鎖移動剤は、基本的に、モノマーを基にした濃度5〜150ppmで
用いられる。
典型的に、モノマーおよび有機溶液の混合物は、好ましくは、調節の容易な還
流温度に加熱され、その混合物に、選ばれた触媒連鎖移動剤、追加のモノマーと
溶剤、およびアゾまたは過酸化物開始剤のような通常量の慣用の重合化開始剤が
加えられる。この反応は、所望の分子量をもつ所望の安定化アクリル樹脂または
マクロモノマーが得られるまで、必要に応じてモノマーおよび開始剤を追加しな
がら行われる。用いられる溶剤は、芳香族および脂肪族の炭化水素、エステル、
ケトン、およびこれらの混合物を含む。
安定化アクリル樹脂は、二段階工程で能率的に製造され、この第二工程は、第
一工程の直後に行われるが、基本的には、分析のために中断した後に行われ、反
応器のより能率的な使用を可能とする。
第一工程において、安定剤モノマーおよび有機液体の混合物は、好ましくは、
調節の容易な還流温度に加熱され、その混合物に、選ばれた触媒連鎖移動剤、追
加のモノマーと溶剤、およびアゾまたは過酸化物開始剤のような通常量の慣用の
重合開始剤が加えられる。この反応は、所望の安定剤成分(普通、Mw約2,0
00〜20,000、好ましくは約3,000〜80,000を有する)が得ら
れるまで、必要に応じてモノマーおよび開始剤を追加しながら行われる。
第二工程において、安定化成分に対しては溶剤であるが、コア成分に対して非
溶剤である有機液体が、第一工程の生成物に加えられる。「溶剤」および「非溶
剤」は、ポリマー業者によってよく理解されているように慣用の意味で用いられ
ている。用いられる有機溶液の例は、ヘプタンおよびVM&Pナフタのような芳
香族および脂肪族炭化水素である。液体の混合物もまた用いられる。安定剤/液
体の割合は、二番目に重要であるが、通常、1/2〜1/4(重量)の範囲であ
る。
得られた混合物は、好ましくはよりよい調節のために還流温度に加熱され、そ
れにコアモノマーおよび前に述べたものの一つのような通常量の慣用の開始剤を
加える。重合は、重合が完了(周期サンプリングおよび分析によって決定される
)するまで、必要に応じて溶液および開始剤を追加しながら続けられる。
本発明の組成物は、機能的量の少なくとも一つの活性触媒を含む。本発明で特
に有利なものは、トリエチレンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エ
ーテルおよびN,N,N1−テトラメチルエチレンジアミンのようなターシャリ
ーアミン触媒である。
活性触媒は、単独で、または一つ以上の第四ホスホニウムおよび第四アンモニ
ウムを含むオニウム化合物のような追加の触媒と組み合わせて用いられる。本発
明にしたがって触媒ブレンドで用いられるホスホニウム触媒の例は、ベンジルト
リフェニルホスホニウムクロライド;エチルトリフェニルホスホニウムブロマイ
ド;テトラブチルホスホニウムクロライド;テトラブチルホスホニウムブロマイ
ド;ベンジルトリフェニルホスホニウムヨウ化物;ベンジルトリフェニルホスホ
ニウムブロマイド;エチルトリフェニルホスホニウムヨウ化物等である。
本発明の組成物の成分は、無水物に対するエポキシの等量割合が約0.5〜1
.8を提供するような量に調整され、硬化されたコーティングにおいて、優れた
能力特性を提供する。
本発明のコーティング組成物は、少なくとも一つの溶剤に溶解されたハイソリ
ッドコーティング系中に配合される。溶剤は、普通有機物質である。好ましい溶
剤は、ペトロレウムナフタまたはキシレンのような芳香族炭化水素;メチルアミ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、またはアセトンのよ
うなケトン;酢酸ブチルまたは酢酸ヘキシルのようなエステル;およびプロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテートのようなグリコールエーテルエステ
ルを含む。
本発明のコーティング組成物はまた、顔料、安定剤、レオロジー調節剤、流動
剤、強化剤、および充填剤のような慣用の添加剤を含むことができる。かかる追
加の添加剤は、もちろんコーティング組成物の意図された使用に依存する。硬化
された塗膜の透明性に悪影響を与える充填剤、顔料、および他の添加剤は、もし
組成物がクリヤーコーティングとして用いているのなら、含まれない。
本発明の組成物は、一般に、硬化性組成物のガロン当たり有機溶剤の約3.8
ポンドより少ない揮発性有機物含有を、すなわち少なくとも約50重量%の固体
を有する。コーティング組成物は、吹付、静電吹付、ローラー塗、浸漬またはは
け塗のような慣用の技術で基板に、典型的に塗布される。本発明の配合物は、自
動車およびその他の乗り物のボディの部分のような屋外商品のクリアコーティン
グとして、特に有用である。基板は、本発明の組成物でコーティングする前に、
下塗剤および/またはクリアコートまたは他の表面準備剤で一般に用意される。
本発明のコーティング組成物は、溶剤性ベースコート上、または乾燥された水性
ベースコート上に、ウェット・オン・ウェット塗布のような慣用の技術を用いて
塗布される。普通でない低いVOC成分を用いた吹付法による本発明の組成物を
塗布する能力は、驚くものがある。
基板への塗布の後、本発明の組成物は、約15〜90分の間にわたって約12
0〜140℃の温度に加熱することによって硬化される。
最終硬化コーティング組成物の性能特性は優れており、優れた光沢、および耐
磨耗性、耐直射日光性および耐酸性雨性の組み合わさった優れた特性を有する。
本発明の組成物中の非水性分散体または安定化アクリル樹脂成分の追加は、配合
のレオロジー調節を改善し、以前に用いられた型の別のレオロジー調節剤の必要
性を減少させるか取り除く。さらに、これらの成分は、仕上げ塗りにおけるスト
レスを減少させ、それによって屋外露出における塗膜の耐クラック性を改善する
。同時に、本組成物は、全ての成分が単一配合物中に存在することによる取り扱
い易さ、良い貯蔵寿命および低揮発性有機物質含量を提供する。
本発明はさらに、次の特別な例で説明され、この例中で部およびパーセントは
、断りのない限り重量によるものである。ここで用いられる分子量は、断りのな
い限り気相クロマトグラフィーで決定されるような重量平均分子量を用いている
。実施例1
硬化性コーティング組成物は、無水物樹脂、オリゴマーエポキシ樹脂、安定化
アクリル樹脂、および活性触媒から製造される。これらの組成物は、次のように
製造された。
(a)無水物樹脂
無水物樹脂は、テトラ官能性半酸エステル(tetra-functional half-acid este
r)から製造された。次の構成成分が、熱マントル、還流冷却器、熱メーター、窒
素入口、および撹拌機を備えた反応容器に満たされた。
部分1 重量部
ペンタエリトリトール 478.0
メチルヘキサヒドロフタル酸無水物 2250.0
トリエチルアミン 0.5
部分2
キシロール(135〜145℃) 2250.0
総合 4978.5
部分1は、反応容器に満たされ、窒素ブランケット下で180℃に加熱され、
30分間にわたって保持された。保持された後、反応混合体は、冷却され、部分
2が加えられた。
上で製造された溶液は、線状ペンダント無水物を製造するのに用いられた。こ
の溶液は、撹拌器およびガス入口チューブを備えた5リットルフラスコに満たさ
れた。ガス入口チューブは、Williamsらによる有機化学誌(Journal of Organic
Chemistry)5,122,1940に記載されたものに類似したケテン発生器に接
続された。ケテンは、全ての酸基が無水物基に変換されるまで溶液を通して泡立
てられる。反応過程は、FTIRを経てモニターされる。次に溶剤は、減圧下で
取り除かれ、次の特徴を有する線状ペンダント無水物が得られた。
固体重量%: 78.0
無水物等量: 329+/−4(溶液を基にして)
酸等量: 6176+/−1323(溶液を基にして)
(b)安定性アクリル樹脂 コバルトマクロモノマーの製造
撹拌器、冷却器、加熱マントル、窒素入口、熱電対および追加出入口を備えた
2リットルフラスコに、メタクリル酸ブチル81.29グラム、2−エチルヘキ
シルメタクリレート243.88グラム、メタクリル酸グリシジル81.29グ
ラム、トルエン210グラムおよび酢酸ブチル50.1グラムを加えた。混合物
を、撹拌し、窒素下で、加熱還流(135〜140℃)した。これに、Vazo(登
録商標)88を0.35グラム、トルエン13.8グラム、およびビス(ボロン
・ジフルオロ・ジフェニル・グリオキシマト)コバルテート(II)の0.17%
メチルエチルケトン溶液17.2グラムの予備混合溶液を、一度に加えた。この
後、メタクリル酸ブチル71.34グラム、2−エチルヘキシルメタクリレート
214.02グラム、メタクリル酸グリシジル71.34グラム、Vazo(登録商
標)88を1.35グラム、およびトルエン86.8グラムの予備混合溶液を2
40分にわたって、還流(116〜122℃)しながら加えた。30分の保持時
間の後、Vazo(登録商標)88を0.32グラムおよびトルエン23.0グラ
ムの予備混合溶液を60分にわたって、還流しながら加えた。そして、バッチは
、追加の60分の間、還流し続けこのときに、t−ブチルペルオクトエート0.
23グラムおよび酢酸ブチル31.5グラムの混合物を一度に加え、反応混合物
が冷却された。こうして製造されたマクロモノマーは、数平均分子量3,400
、および重量平均分子量5,500を有しており、これらは気相クロマトグラフ
ィー(GPC)によって決定された。固体は、63.6重量%、およびガードナ
ー粘度Fであった。末端ビニル不飽和パーセントは、>95であり、熱分量分析
で決定された。安定性アクリル樹脂の製造
撹拌器、冷却器、加熱マントル、窒素入口、熱電対および追加出入口を備えた
2リットルフラスコに、上で製造されたコバルトマクロモノマー222.32グ
ラム、およびヘプタン394.4グラムを加え、温度を窒素下で上げ、還流(9
5℃)した。そのときに、t−ブチルペルオクトエート0.55グラムを一度に
加えた。この後、メタクリル酸メチル96.63グラム、スチレン59.16グ
ラム、ヒドロキシエチルアクリレート47.33グラム、アクリル酸メチル70
.99グラム、アクリロニトリル39.44グラム、メタクリル酸アリル1.9
7グラム、メタクリル酸グリシジル78.88グラム、実施例1のマクロモノマ
ー110.43グラム、t−ブチルペルオクトエート5.92グラム、およびト
ルエン63.7グラムの予備混合溶液を210分にわたって、95℃で還流しな
がら加えた。この後、45分間にわたって還流され、このときに、t−ブチルペ
ルオクトエート3.94グラムおよびトルエン28グラムの予備混合溶液を30
分間にわたって、還流しながら加えた。そして、反応混合物は、60分間にわた
って還流し続け、その後、溶剤78.88グラムを蒸留して、固体を54重量%
に上げた。準弾性光散乱で測定された粒子サイズは206ナノメートルであった
。ガードナーホルツ粘度は、A2であった。二重架橋された安定化アクリル樹脂
撹拌器、冷却器、加熱マントル、窒素入口、熱電対および追加出入口を備えた
2リットルフラスコに、上で製造された安定化アクリル樹脂500グラムを加え
、温度を90℃で上げ、そのときに、DES 3390(登録商標)イソシアナート12
.5グラムおよびメチルエチルケトン5グラムが、10分間にわたって加えられ
た。反応混合物は、全てのイソシアナートが消費される(IRによって測定され
る)まで4時間にわって90℃に保たれた。そして、溶剤45グラムが、60重
量%の固体に上がるように蒸留され、反応混合物が冷却された。架橋された安定
化アクリル樹脂は、ガードナーホルツ粘度Jを有した。
(C)コーティング組成物
クリアーコーティング製造は、下記の無水物配合物およびエポキシ配合物とし
て指定される二つの配合物を組み合わせることによって製造される。これらの配
合物において、線状ペンダント無水物および安定化アクリル樹脂は、上に記載し
たように製造された。無水物配合物
線状ペンダント無水物 63.4
Tinuvin 384 1.9
Tinuvin 292 1.5
PMアセテート中の20%BYK−301 1.4
(BYK chemieより入手した流動添加剤)
PMアセテート中の24%テトラブチル 1.7
ホスホニウムクロライドエポキシ配合物
XU-71950 31.6
(Dow より入手したジグリシジルエステル)
安定化アクリル樹脂 27.8
酢酸ブチル 24
この透明コーティングは、予備焼き付けされた水性ベースコート上に吹付けられ
(華氏180度で10分)、華氏285度で30分にわたって硬化された。得ら
れたフィルムは、優れた外観、硬度、耐化学薬品性を有した。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1996年5月16日
【補正内容】
オリゴマー無水物は、必要に応じて多価有機部分(A)を含み、これは次の式
で表されるような複数のペンダント結合基(LG)によって複数の無水物基に結
合されている:
ここで、R1は、炭素数1〜10の有機基である。結合基(LG)は、例えば、
エステル結合、アルキレン基、エーテル結合、ウレタン結合、およびこれらの組
み合わせを含むことができる。多価有機基は、例えば、多価アルキルまたは芳香
族基を含むことができる。多価有機部分(A)および結合基(LG)の組み合わ
せは、前述したように中心部分(CM)を形成する。
中心部分は、必要に応じて、ペンダント非環状無水物基に加えて他の官能基を
有することができる。例えば、中心部分はペンダント酸基を有し、そして無水物
は、次の式で表される:
ここでmはペンダント酸基の数であり、他の文字すべては前述したとおりである
。オリゴマー性無水物におけるペンダント酸基に対するペンダント非環状無水物
基のモル比は、好ましくは少なくとも約25:75、より好ましくは少なくとも
約50:50、そしてさらにより好ましいのは少なくとも約75:25である。
最も好ましくは、無水物は実質的にペンダント酸基を含まない。中心部分はまた
、少量の環状無水物部分を含むことができる。
無水物樹脂の分子量は、約3,000より少ない。分子量3,000より大き
なオリゴマー性無水物では、硬化性組成物ガロン当たり有機溶剤の約3.5ポン
ド(0.42kg/l)より少ない揮発性有機物含量を用いて噴霧可能な組成物
を達成することは困難であり、これはしばしばハイソリッドコーティングに対し
て好ましい。無水物樹脂の分子量は、好ましくは約2000より少なく、特に約
400〜1,000である。
ジ−またはトリイソシアナートとヒドロキシモノマーの反応のみ、または上述し
た二官能モノマーによる架橋と組み合わせて達成される。
安定化アクリル樹脂の粒子サイズは、広く変化できるが、一般に、100ナノ
メートルから1ミクロンの範囲である。好ましくは、安定化アクリル樹脂の粒子
サイズは、約100〜400ナノメートルである。
コアに結合される安定剤成分は、重合溶剤媒体中に可溶である。これらの成分
は、線状または分枝されており、コアの表面に化学的に結合されている。一般に
安定剤成分は、分子量約1,000〜100,000、好ましくは約2,000
〜20,000である。安定性剤成分に用いられる典型的モノマーは、アクリレ
ート、メタクリレート、スチレン、またはグリシジルメタクリレート、またはグ
リシジルアクリレートである。
本発明に用いられる線状安定剤成分を製造する好ましい方法において、コバル
ト連鎖移動剤が、用いられる。好ましい触媒連鎖移動剤は、Co+2を含む化合物
である。例的にコバルトキレートは、Janowiczらによる米国特許第4,680,
352号およびJanowiczによる米国特許第4,722,984号に記載されたも
のである。最も好ましいキレートは、ペンタシアノコバルテート(II)、ジアク
アビス(ボロンジフルオロジメチル−グリオキシマト)コバルテート(II)、お
よびジアクアビス(ボロンジフルオロジフェニルグリオキシマト)コバルテート
(II)である。代わりに、Co+3連鎖移動剤が、PCT特許出願WO87/03
605に記載されたように用いられる。かかる鎖移動剤は、基本的に、モノマー
を基にした濃度5〜150ppmで用いられる。
典型的に、モノマーおよび有機溶液の混合物は、好ましくは、調節の容易な還
流温度に加熱され、その混合物に、選ばれた触媒連鎖移動剤、追加のモノマーと
溶剤、およびアゾまたは過酸化物開始剤のような通常量の慣用の重合化開始剤が
加えられる。この反応は、所望の分子量をもつ所望の安定化アクリル樹脂または
マクロモノマーが得られるまで、必要に応じてモノマーおよび開始剤を追加しな
がら行われる。用いられる溶剤は、芳香族および脂肪族の炭化水素、エステル、
ケトン、およびこれらの混合物を含む。
安定化アクリル樹脂は、二段階工程で能率的に製造され、この第二工程は、第
一工程の直後に行われるが、基本的には、分析のために中断した後に行われ、反
応器のより能率的な使用を可能とする。
安定化アクリル樹脂は、
(a)一つ以上のエチレン性不飽和アクリルモノマー、エポキシ官能基を含む
少なくとも一つのモノマー、をCo+2を含む触媒連鎖移動剤を用いて重合し、エ
チレン性不飽和末端基および少なくとも一つのエポキシ官能基を有する安定剤成
分を形成し、次いで、
(b)アクリルモノマーが安定剤成分に接触している間に、一つ以上のアクリ
ルモノマーを重合することによってコア成分を製造し、工程(a)および(b)
が、安定剤成分に対しては溶剤であるがコア成分に対しては非溶剤である有機液
体中で実施されることによって、製造される。
第一工程において、安定剤モノマーおよび有機液体の混合物は、好ましくは、
調節の容易な還流温度に加熱され、その混合物に、選ばれた触媒連鎖移動剤、追
加のモノマーと溶剤、および
本発明のコーティング組成物はまた、顔料、安定剤、レオロジー調節剤、流動
剤、強化剤、および充填剤のような慣用の添加剤を含むことができる。かかる追
加の添加剤は、もちろんコーティング組成物の意図された使用に依存する。硬化
された塗膜の透明性に悪影響を与える充填剤、顔料、および他の添加剤は、もし
組成物がクリヤーコーティングとして用いているのなら、含まれない。
本発明の組成物は、一般に、硬化性組成物のガロン当たり有機溶剤の約3.8
ポンド(0.46kg/l)より少ない揮発性有機物含有を、すなわち少なくと
も約50重量%の固体を有する。コーティング組成物は、吹付、静電吹付、ロー
ラー塗、浸漬またははけ塗のような慣用の技術で基板に、典型的に塗布される。
本発明の配合物は、自動車およびその他の乗り物のボディの部分のような屋外商
品のクリアコーティングとして、特に有用である。基板は、本発明の組成物でコ
ーティングする前に、下塗剤および/またはクリアコートまたは他の表面準備剤
で一般に用意される。本発明のコーティング組成物は、溶剤性ベースコート上、
または乾燥された水性ベースコート上に、ウェット・オン・ウェット塗布のよう
な慣用の技術を用いて塗布される。普通でない低いVOC成分を用いた吹付法に
よる本発明の組成物を塗布する能力は、驚くものがある。
基板への塗布の後、本発明の組成物は、約15〜90分の間にわたって約12
0〜140℃の温度に加熱することによって硬化される。
最終硬化コーティング組成物の性能特性は優れており、優れた光沢、および耐
磨耗性、耐直射日光性および耐酸性雨性の組み合わさった優れた特性を有する。
本発明の組成物中の非水性分散体または安定化アクリル樹脂成分の追加は、配合
のレオロジー調節を改善し、以前に用いられた型の別のレオロジー調節剤の必要
性を減少させるか取り除く。さらに、これらの成分は、仕上げ塗りにおけるスト
レスを減少させ、それによって屋外露出における塗膜の耐クラック性を改善する
。同時に、本組成物は、全ての成分が単一配合物中に存在することによる取り扱
い易さ、良い貯蔵寿命および低揮発性有機物質含量を提供する。
本発明はさらに、次の特別な例で説明され、この例中で部およびパーセント
は、断りのない限り重量によるものである。ここで用いられる分子量は、断りの
ない限り気相クロマトグラフィーで決定されるような重量平均分子量を用いてい
る。
準弾性光散乱で測定された粒子サイズは206ナノメートルであった。ガードナ
ーホルツ粘度は、A2であった。二重架橋された安定化アクリル樹脂
撹拌器、冷却器、加熱マントル、窒素入口、熱電対および追加出入口を備えた
2リットルフラスコに、上で製造された安定化アクリル樹脂500グラムを加え
、温度を90℃で上げ、そのときに、DES 3390(登録商標)イソシアナート12
.5グラムおよびメチルエチルケトン5グラムが、10分間にわたって加えられ
た。反応混合物は、全てのイソシアナートが消費される(IRによって測定され
る)まで4時間にわって90℃に保たれた。そして、溶剤45グラムが、60重
量%の固体に上がるように蒸留され、反応混合物が冷却された。架橋された安定
化アクリル樹脂は、ガードナーホルツ粘度Jを有した。
(C)コーティング組成物
クリアーコーティング製造は、下記の無水物配合物およびエポキシ配合物とし
て指定される二つの配合物を組み合わせることによって製造される。これらの配
合物において、線状ペンダント無水物および安定化アクリル樹脂は、上に記載し
たように製造された。無水物配合物
線状ペンダント無水物 63.4
Tinuvin 384 1.9
Tinuvin 292 1.5
PMアセテート中の20%BYK−301 1.4
(BYK chemieより入手した流動添加剤)
PMアセテート中の24%テトラブチル 1.7
ホスホニウムクロライドエポキシ配合物
XU-71950 31.6
(Dowより入手したジグリシジルエステル)
安定化アクリル樹脂 27.8
酢酸ブチル 24
この透明コーティングは、予備焼き付けされた水性ベースコート上に吹付けられ
(82℃(華氏180度)で10分)、141℃(華氏285度)で30分にわ
たって硬化された。得られたフィルムは、優れた外観、硬度、耐化学薬品性を有
した。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 スコパッツィ,クリストファー
アメリカ合衆国 19810−4426 デラウェ
ア州 ウィルミントン ウーラストン ロ
ード 2
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.有機溶剤およびバインダーを含有する硬化性コーティング組成物であって、 このバインダーが、 (a)(1)中心部分、および(2)平均で、それぞれの中心部分に結合され ている、一つより多いペンダント非環状無水物部分、を含む約3,000より少 ない分子量を有する無水物樹脂と、 (b)少なくともエポキシ官能価2を有し、分子量が約1,500より少ない オリゴマーと、 (c)バインダーの重量を基にして約3〜40重量%の安定性アクリル樹脂で あって、 (i)有機溶剤に不溶で、そこにはグラフトされているアクリルポリマー のコアと、 (ii)アクリル主鎖およびエポキシ官能価を含む少なくとも約3%のエチ レン性不飽和なモノマーを有する複数の本質的に線状の安定剤成分であって、そ れぞれが有機溶剤に可溶であり、コアにグラフトされた一端を有する安定剤成分 と、 を有し、実質的に非重合性線状ポリマーを含まない安定化アクリル樹脂と、 (d)機能的量の少なくとも一つの触媒と、 を含有し、無水物に対するエポキシの等量割合が、約0.5〜1.8であること を特徴とする硬化性コーティング組成物。 2.(a)一つ以上のエチレン性不飽和アクリルモノマー、エポキシ官能基を含 む少なくとも一つのモノマー、をCo+2を含む触媒連鎖移動剤を用いて重合し、 エチレン性不飽和末端基および少なくとも一つのエポキシ官能基を有する安定剤 成分を形成し、次いで、 (b)アクリルモノマーが安定剤成分に接触している間に、一つ以上のアクリ ルモノマーを重合することによってコア成分を製造し、工程(a)および(b) が、安定剤成分に対しては溶剤であるがコア成分に対しては非溶剤である有機液 体中で実施されることによって、安定化アクリル樹脂が製造されることを特徴と する請求項1に記載の組成物。 3.連鎖移動剤が、コバルト+2またはコバルト+3キレートであることを特徴とす る請求項2に記載の組成物。 4.キレートが、ペンタシアノコバルテート(II)、ジアクアビス(ボロンジフ ルオロジメチル−グリオキシマト)コバルテート(II)、およびジアクアビス( ボロンジフルオロジフェニルグリオキシマト)コバルテート(II)よりなる群か ら選ばれることを特徴とする請求項3に記載の組成物。 5.活性触媒が、オニウム化合物およびターシャリーアミンよりなる群より選ば れた少なくとも一つの化合物であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 6.バインダーが約10〜25%の安定化アクリル樹脂を含有することを特徴と する請求項1に記載の組成物。 7.基板に塗布される請求項1に記載の硬化性コーティング組成物。 8.塗布される硬化性組成物が、実質的に顔料を含まないことを特徴とする請求 項7に記載の塗布された基板。
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