【発明の詳細な説明】
N−アセチルアルデエミンの類似体、それらの調製及び使用方法
本発明は、国立衛生研究所の認可HL25848、CA28824、CA18856およびHL09187の
下で、政府の支援でなされた。したがって、合衆国政府は本発明において特定の
権利を有する。発明の背景
本明細書を通して、本文中に様々な刊行物の引用が括弧内に与えられていてる
。これらの刊行物の開示は、本発明が属する技術の現状をより十分に説明するた
め、参照することによりそれらの全体が本明細書に組込まれる。
細胞毒性剤に対する耐性の発生は、ガンの治療における重大な問題である。多
剤耐性(MDR)においては、細胞は無関係の化学療法剤に対して交叉耐性とな
る。MDRの表現型は、薬剤保持の減少およびP−糖蛋白質(Pgp)、薬剤流
出を介在する膜蛋白質、の過剰発現に関連付けられる。Pgp発現および化学療
法剤耐性は、白血病並びに乳ガン、卵巣ガンおよび神経芽細胞腫にも機能的に関
連付けられている。
多剤耐性を解消する方法は、主として、耐性細胞における細胞内薬剤濃度を増
大させることによってその表現型を“反転”させる薬剤を用いている。この反転
剤は、P−糖蛋白質介在薬物流出を阻害することにより作用するものと推定でき
る。しかしながら、ベラパミルおよびシクロスポリンAのような現時点で臨床試
験の段階にある反転剤は、毒性効果のためその有用性が限定される。毒性効果が
より少ないより活性な薬剤が必要とされている。
MDR反転剤には、様々な、ベラパミルのようなカルシウムチャンネルブロッ
カー、カルモジュリン阻害剤、ステロイドホルモンおよびニコチン様洗浄剤が含
まれる。本発明は、耐性薬剤の存在なしで薬剤耐性細胞に対して選択的に毒性で
ある化合物を提供する。本発明は、アルデエミンに関連する特定の化合物に対す
るMDR細胞の“相乗作用”および“副次的感受性”を示す。副次的感受性を介
在するのに必要な薬物濃度がしばしばMDRの反転に対する濃度を上回るので、
物質を適切に供給するためにより能率的な調製方法が必要である。それによって
、MDR細胞に対するこれらの薬剤の選択的細胞毒性を臨床上利用することがで
きる。
本発明は、MDRの反転だけではなく副次的感受性および“定量相乗作用”に
よってガン細胞を治療するための新規化合物および新規方法を提供する。この新
規化合物には、アマウロミン(amauromine)(1; Takase,S.; Iwami,M.; Ando
, T.; Okamoto.,M.; Yoshida,K.; Horiai,H.; Kohsaka,M.; Aoki,H.; Iman
aka,H.,J .Antibiot.,1984,37,1320; Takase,S.; Kawai,Y.; Uchida,I.
; Tanaka,H.; Aoki,H.,Tetrahedron,1985,41,3037; Takase,S.: Itoh,Y
.: Uchida,I.; Tanaka,H.; Aoki,H.,Tetrahedron,1986,42,5887)、アル
デエミン(ardeemin)(2; Karwowski,J.P.; Jackson,M.; Rasmussen,R.R.
; Humphrey,P.E.; Poddig,J.B.; Kohl,W.L.; Scherr,M.H.; Kadam,S.;
McAlpine,J.B.,J .Antibiot.,1993,46,374; Hochlowski,J.E.; Mullal
ly, M.M.; Spanton,S.G.; Whittern,D.N.; Hill,P.; McAlpine,J.B.,J. Antibiot
.,1993,46,380)および5−N−アセチルアルデエミン(3)の類似
体が含まれる。これらの類似体の全ては、(アスゾナレニン(aszonalenin)(K
imura,Y.; Hamasaki,T.; Nakajima,H.; Isogai,A.,Tetrahedron Lett.,19
82, 23,225)、ロケホルチン(roquefortine)(Scott,P.M.; Merrien,M.-
A.; Polonsky,J.,Experientia,1976,32,140; Scott,p.M.; Polonsky,J.
; Merrien,M.-A.,J.Agric .Food Chem.,1979,27,201)およびフルストラ
ミン
1981,46,3440を参照)を含む)、ベンジル環接合部が1,1−ジメチルアリル
(“逆プレニル”)基で置換されているヘキサヒドロピロロ[2,3−b]イン
ドール核を特徴とする、生物学的に活性なインドールアルカロイドの急速に拡大
するクラスの一員である。アルカロイドの補足的な一群(ギプセチン(gypsetin
))においては、この逆プレニル基はインドリンの2位に見出される。(Shinoh
ara, C.; Hasumi,K.; Takei,Y.; Endo,A.,J .Antibiot.,1994,47,163; Br
evi
anamide,E.; Birch,A.J.; Wright,J.J.,Tetrahedron,1970,26,2329)
アマウロミンは、明らかにカルシウム拮抗作用によって作動する血管拡張剤で
ある。(Takase,S.; Iwami,M.; Ando,T.; Okamoto,M.; Yoshida,K.; Horia
i,H.; Kohsaka,M.; Aoki,H.; Imanaka,H.,J .Antibiot.,1984,37,1320
)。化合物3(図1)は、KBV−1(ビンブラスチン耐性)腫瘍細胞系に対し
て測定されるように、多剤耐性の反転について最も強力な既知薬剤の1つである
。(Karwowski,J.P.; Jackson,M.; Rasmussen,R.R.; Humphrey,P.E.; Po
ddig,J.B.; Kohl,W.L.; Scherr,M.H.; Kadam,S.; McAlpine,J.B.,J . Antibiot
.,1993,46,374; Hochlowski,J.E.; Mullally,M.M.; Spanton,S
.G.; Whittern,D.N.; Hill,P.; McAlpine,J.B.,J .Antibiot.,1993,46,
380)。チオ−クライゼン(thio-Claisen)転移によってアマウロミンを調製す
る異なる方法が開示されている(Takase,S.; Itoh,Y.: Uchida,I.; Tanaka,
H.;Aoki,H.,Tetrahedron,1986,42,5887)が、これは収率が低く、十分な
立体制御を欠き、かつ3の調製には適用することができない。
本発明は、単独で、もしくは抗ガン剤と組み合わせて、MDR反転、副次的感
受性および定量相乗作用剤としてガンの治療およびMDR表現型の発生の予防に
有用な、アルデエミン、アマウロミンおよびギプセチンの類似体およびハイブリ
ッドを含む化合物、およびそれらの組成物を提供する。また、本発明は、従来発
酵を除いては利用することが不可能であったN−アセチルアルデエミンの調製方
法、並びにアルデエミン類似体およびハイブリッドを用いる通常のp−糖蛋白質
MDRおよびトポII(Topo II)遺伝子変異MDR細胞の成長を阻止する方法
も提供する。発明の要旨
本発明は、下記構造を有する化合物を提供する。
ここで、R1、R6およびR7は独立して水素、OH、NH2、SH、ハロゲン、C1
−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、ジ
アルキルアミノ、アルコキシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニ
ル、アルコキシフェニル、ヒドロキシフェニル、ハロフェニル、ベンジル、また
はヒドロキシベンジルであり;R0およびR2は独立して水素、OH、C1−C9直
鎖もしくは分岐鎖アルキル、−CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2
CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−C
R3R3−CH=CHR4であり;R3およびR4は独立して水素、ハロゲン、C1−
C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフ
ェニル、アルコキシフェニルまたはベンジルであり;R5は水素、C1−C9直鎖
もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、
アルコキシフェニル、ベンジル、アルコキシベンジル、ジアルコキシベンジル、
インドリルメチル、アルキルメルカプト、またはアリールメルカプトであり;か
つR8は水素、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アシル、ベンゾイル、アルキルベン
ゾイル、ジアルキルベンゾイル、アルコキシベンゾイル、ベンジルまたはC1−
C9直鎖もしくは分岐鎖アルキルであり;ただし、(a)R2が−CR3R3−CH
(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3
R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4である場合にはR0は水
素であり、(b)R0が−CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3
、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3
−CH=CHR4である場合にはR2はOHであり、かつ(c)(i)R0または
R2が−CR3R3−CH=CHR4、(ii)R3およびR5がCH3、および(i
ii)R4が水素である場合にはR1、R6およびR7は全てが水素であることはな
い。
また、本発明は下記構造を有する化合物を提供する。
ここで、R1およびR7は独立して水素、OH、NH2、SH、ハロゲン、C1−C9
直鎖もしくは分岐鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、ジアル
キルアミノ、アルコキシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、
アルコキシフェニル、ヒドロキシフェニルまたはベンジルであり;R0およびR5
は独立して水素、OH、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、−CR3R3−C
H(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−C
R3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4であり;R6は−C
R3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2
OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4であり;
R3およびR4は独立して水素、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル
、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニルまた
はベンジルであり;R8はC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アシル、ベンゾイル、ア
ルキルベンゾイル、ジアルキルベンゾイル、アルコキシベンゾイル、ベンジルま
たはC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキルであり;かつR9は水素またはOHで
あり;ただし、(a)R0が−CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2
CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−C
R3R3−CH=CHR4である場合には、(i)R5はH、(ii)R6は−CR3
R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH
、−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4および(ii
i)R9はOHであり;かつ(b)R5が−CR3R3−CH(O)CH2、−CR3
R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)R4
または−CR3R3−CH=CHR4である場合には、(i)R0は水素、(ii)
R6は−CR3R3−CH
(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3
R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4および(iii)R9は
OHであり;かつ(d)R1およびR7の両者は水素ではない。
さらに、本発明は下記構造を有する化合物を提供する。
ここで、R1は水素、OH、NH2、SH、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分岐
鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコ
キシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル
、ヒドロキシフェニル、ベンジル、またはヒドロキシベンジルであり;R0およ
びR2は独立して水素、OH、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、−CR3R3
−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、
−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4であり;R3お
よびR4は独立して水素、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フ
ェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニルまたはベ
ンジルであり;R5は水素、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、
アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル、ベンジル、アル
コキシベンジル、ジアルコキシベンジル、インドリルメチル、アルキルメルカプ
ト、またはアリールメルカプトであり;かつR’およびR”は独立して水素、C1
−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アシル、ベン
ゾイル、アルキルベンゾイル、ジアルキルベンゾイル、アルコキシベンゾイルま
たはベンジルであり;ただし、(a)R2が−CR3R3−CH(O)CH2、−C
R3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)
R4または−
CR3R3−CH=CHR4である場合にはR0は水素であり、かつ(b)R0が−
CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2
OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4である
場合にはR2はOHである。
本発明は、下記構造
(ここで、R1、R6およびR7は独立して水素、OH、NH2、SH、ハロゲン、
C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、
ジアルキルアミノ、アルコキシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェ
ニル、アルコキシフェニル、ヒドロキシフェニル、ハロフェニル、ベンジル、ま
たはヒドロキシベンジルであり;R3およびR4は独立して水素、ハロゲン、C1
−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキル
フェニル、アルコキシフェニルまたはベンジルであり;R5は水素、C1−C9直
鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル
、アルコキシフェニル、ベンジル、アルコキシベンジル、ジアルコキシベンジル
、インドリルメチル、アルキルメルカプト、またはアリールメルカプトであり;
かつR8はC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル
、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニルまたはベンジルである)
を有するN−アシルアルデエミンの合成方法であって、
(a)(i)下記構造
(ここで、XはBr、Cl、F、I、メシレート、トリフレート、トシレート、
過塩素酸塩、硫酸水素塩、炭酸塩、重炭酸塩またはテトラフルオロホウ酸塩であ
り;RはC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、
ジアルキルフェニル、アルコキシフェニルまたはベンジルである)
を有する化合物を、構造R0(C=O)−Z(ここで、ZはF、Cl、Brまた
はIである)を有するハロゲン化アシルまたは構造[R0(C=O)]2O(ここ
で、R0はC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル
、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル、ベンジル、または9−フルオレン
メチルである)を有する無水アシルと反応させて下記構造
を有するジカルバメートを形成し、
(ii)工程(a)(i)において形成されたジカルバメートを適切なセレン化
フェニル試薬で処理して下記構造
(ここで、R2はフェニル、C1−C9アルキルフェニル、ジアルキルフェニルま
たはトリアルキルフェニルである)
を有するセレン化フェニルジカルバメートの混合物を形成し、かつ
(iii)工程(a)(ii)において形成されたセレン化フェニルジカルバメ
ートの混合物を、(1)構造R3R3C=CHCHR4SnR’R”R”’(ここ
で、R3およびR4は独立して水素、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アル
キル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル
またはベンジルであり;かつR’、R”およびR”’は独立してC1−C9直鎖も
しくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、ア
ルコキシフェニルまたはベンジルである)を有する有機スズ酸塩、または(2)
構造Z0MgR3R3C−CH=CHR4を有するグリニヤール試薬および構造Ni
Q2(PRiv 3)2(ここで、QおよびZ0は独立してF、Cl、BrまたはIであ
り、かつRivは直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジ
アルキルフェニル、アルコキシフェニルまたはベンジルである)を有する有機金
属触媒と交差結合させて、それぞれ下記構造
を有する交差結合ジカルバメートの混合物を形成し、
(b)(i)工程(a)(iii)において形成された交差結合ジカルバメート
の混合物を加水分解してジカルバメート酸の混合物を形成し、
(ii)工程(b)(i)において形成されたジカルバメート酸の混合物を精製
し、かつ
(iii)下記構造
を有するジカルバメート酸を単離し、
(c)このジカルバメート酸を下記構造
(ここで、R9はC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフ
ェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル、またはベンジルである)
を有するアミノ酸エステルと結合させて下記構造
を有するペプチドジカルバメートを形成し、
(d)(i)工程(c)において形成されたペプチドジカルバメートを脱保護し
、ラクタム形成して下記構造
を有するジケトピペラジンを形成し、
(ii)工程(d)(i)において形成されたジケトピペラジンを下記構造
(ここで、YはCl、Br、FまたはIである)
を有する化合物でアシル化して下記構造
を有するN−ベンゾイル化ジケトピペラジンを形成し、
(iii)工程(d)(ii)において形成された化合物を環化して下記構造
を有するアルデエミンを形成し、かつ
(iv)工程(d)(iii)において形成されたアルデエミンを、(A)構造
R8(C=O)−Z’(ここで、(1)R8は水素であり、かつZ’はRが直鎖も
しくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、ア
ルコキシフェニル、ヒドロキシフェニルまたはベンジルであるORであるか、あ
るいは(2)R8はC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキル
フェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニルまたはベンジルであり、か
つZ’はCl、Br、F、I、またはRがC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル
、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル、ヒ
ドロキシフェニルまたはベンジルであるORである)を有するハロゲン化アシル
;または(B)構造[R8(C=O)]2O(ここで、R8は水素、C1−C9直鎖
もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、
アルコキシフェニルまたはベンジルである)を有する無水アシルでアシル化して
N−アシルアルデエミンを形成する、
ことを包含する方法を提供する。
さらに、本発明は、多剤耐性細胞の成長を阻止する方法であって、多剤耐性細
胞を、薬学的に許容し得る担体と組み合わせられている多剤耐性細胞の増殖の阻
止に有効な量の下記構造
(ここで、R1、R6およびR7は独立して水素、OH、NH2、SH、ハロゲン、
C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、
ジアルキルアミノ、アルコキシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェ
ニル、アルコキシフェニル、ヒドロキシフェニル、ベンジル、またはヒドロキシ
ベンジルであり;R2は水素、OH、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、−
CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2
OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4であり
;R3およびR4は独立して水素、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキ
ル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニルま
たはベンジルであり;R5は水素、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェ
ニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル、ベンジル
、アルコキシベンジル、ジアルコキシベンジル、インドリルメチル、アルキルメ
ルカプト、またはアリールメルカプトであり;かつR8は水素、C1−C9直鎖も
しくは分岐鎖アシル、ベンゾイル、アルキルベンゾイル、ジアルキルベンゾイル
、アルコキシベンゾイル、ベンジルまたはC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル
である)を有するアルデエミンと接触させることを包含する方法を提供する。
また、本発明は、多剤耐性細胞の成長を阻止する方法であって、多剤耐性細胞
を、薬学的に許容し得る担体と組み合わせられている多剤耐性細胞の増殖の阻止
に有効な量の下記構造
(ここで、R1およびR7は独立して水素、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分岐
鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコ
キシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル
、
ヒドロキシフェニルまたはベンジルであり;R3は水素、ハロゲン、C1−C9直
鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル
、アルコキシフェニルまたはベンジルであり;かつR8は水素、C1−C9直鎖も
しくは分岐鎖アシル、ベンゾイル、アルキルベンゾイル、ジアルキルベンゾイル
、アルコキシベンゾイル、ベンジルまたはC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル
である)
を有する化合物と接触させることを包含する方法を提供する。
また、本発明は、多剤耐性細胞の成長を阻止する方法であって、多剤耐性細胞
を、薬学的に許容し得る担体と組み合わせられている多剤耐性細胞の増殖の阻止
に有効な量の下記構造
(ここで、R0およびR7は独立して水素、OH、NH2、SH、ハロゲン、C1−
C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、ジア
ルキルアミノ、アルコキシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル
、アルコキシフェニル、ヒドロキシフェニル、ベンジル、またはヒドロキシベン
ジルであり;R1およびR2は独立して水素、OH、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖
アルキル、−CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3
−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=C
HR4であり;R3およびR4は独立して水素、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは
分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキ
シフェニルまたはベンジルであり;R5およびR6は独立して水素、C1−C9直鎖
もしくは分岐鎖アルキル、アシル、アシルアルキル、フェニル、アルキルフェニ
ル、ジ
アルキルフェニル、アルコキシフェニル、ベンジル、ベンゾイル、アルキルベン
ゾイルおよびジアルキルベンゾイルである)
を有するアマウロミンと接触させることを包含する方法を提供する。図面の簡単な説明
図1は三環式アミノ酸4から化合物1、2および3への合成を示す。
図2はアリル三環式中間体の合成を示す。(a)NaOH、BOC2O、Bu4
NHSO4、CH2Cl2、85%;(b)N−PSP、pTSA、Na2SO4、
CH2Cl2、78%(5:1、β:α);(c)アリル−SnBu3、Bu6Sn2
、TolH、hv、95%、5:1 β:α;(d)1N NaOH、THF
/MeOH、98%、分離異性体。
図3は“アリル”N−アセチルアルデエミンの合成を示す。(a)フッ化シア
ヌール酸、ピリジン、CH2Cl2、−15℃、D−Ala−Ome.Hcl、N
aHCO3、H2O/CH2Cl2;(b)1.TMSI、MeCN、0℃;2.N
H3、MeOH、DMAP;(c)KHMDS、THF、−78℃;(d)PB
u3、PhH;(e)LDA、THF、−78℃ないしRT、AcCl、還流。
図4はアマウロミン1の合成を示す。(a)N−PSP、pTSA、Na2S
O4、CH2Cl2、78%(9:1、β:α);(b)MeOTf、(プレニル
)SnBu3、2,6−ジ(t−Bu)−ピリジン、CH2Cl2、60%;(c
)1N NaOH、THF/MeOH、98%、分離異性体;(d)TMSI(
2.4当量)、MeCN、0℃ないし室温;(e)11(1.1当量)、10(
1当量)、BOP−Cl(1.1当量)、Et3N(2.3当量);CH2Cl2
、78%;(f)TMSI(4当量)、MeCN、0℃ないし室温、58%。
図5は三環式中間体10から開始するN−アセチルアルデエミンの合成を示す
。(a)フッ化シアヌール酸、ピリジン、CH2Cl2、−15℃、D−Ala−
Ome・HCl、NaHCO3、H2O/CH2Cl2、71%;(b)1.TMS
I、MeCN;0℃;2.NH3、MeOH、DMAP、全体で76%;(c)
KHMDS、THF、−78℃、80%;(d)PBu3、PhH、72%;(
e)LDA、THF、−78℃ないしRT、AcCl、還流、82%。
図6はN−アセチルアルデエミンの様々な類似体およびそれらの調製方法を示
す。(a)N−アセチルアルデエミンのエポキシド化によって調製される(ポリ
マー支持体への結合に有用であり、自己不活性化阻害剤として有用な)N−アセ
チルアルデエミンエポキシド;(b)N−アセチルアルデエミンの水素化によっ
て調製されるジヒドロ−N−アセチルアルデエミン;(c)エポキシド化による
ホウ化水素酸化/酸化、次いでリチウム/アンモニアでの還元性環開裂によって
調製されるヒドロキシ−ジヒドロ−N−アセチルアルデエミン;(d)オゾン分
解またはオスモリシス(osmolysis)、次いで過ヨウ素酸酸化によって調製され
るN−アセチルアルデエミンのアルデヒド類似体(活性部位アルキル化剤);(
e)N−アセチルアルデエミンアルデヒドの有機金属付加、(d)またはそれら
の水素化物還元;(f)N−アセチルアルデエミンのポリメチレンエステルカル
バメート誘導体から調製される、アフィニティクロマトグラフィーにおいて用い
るためのビオチニル化N−アセチルアルデエミン。
図7はギプセチンを調製するための合成計画を示す。
図8は、クロロインドレニンへの求核性物質の付加による2,3−二置換イン
ドール26の調製を示す。
図9は中間体32の調製を示す。
図10はギプセチンおよびギプセチンジアステレオ異性体の調製を示す。
図11は、組み合わせ指数(CI)のプロットを、ビンブラスチン耐性CCR
F−CEM白血病細胞に対するジケトピペラジン14の2種もしくは3種薬剤の
組み合わせの分画効果(Fa)の関数として示す。
図12は、CCRF−CEM白血球細胞における、アルデエミン、N−アセチ
ルアルデエミンおよびベラパミルの投与による[3H]VP−16の細胞内蓄積
の増加を示す(流入検定);単一薬剤の事例。
図13は、組み合わせ指数(CI)を、ビンブラスチン耐性CCRF−CEM
/VBL白血病細胞に対する5−N−Ac−アルデエミンおよびビンブラスチン
の2種薬剤の組み合わせの分画効果(Fa)の関数として示す;白抜きの円、1
:40;白抜きの四角、1:100、白抜きの三角、1:200;互いに排除す
る事例。
図14は、CCRF−CEM白血病細胞における、アルデエミン、N−アセチ
ルアルデエミンおよびベラパミルの投与による[3H]VP−16の細胞内蓄積
の増加を示す(流出検定);予め投与された薬剤。
図15は、N−アセチルアルデエミンのジケトピペラジン類似体:14(A)
、イミドアセテートジケトピペラジン;14(B)、ジケトピペピラジン;14
(C)、イミド−BOCジケトピペラジン;14(D)、イミドジアセテートジ
ケトピペラジン;14(E)、N−アセチルジケトピペラジンの構造を示す。
図16は、N−アセチル−8−デスメチル−アルデエミンのジケトピペラジン
類似体:イミドアセテートジケトピペラジン;N−アセチルイミドアセテートジ
ケトピペラジン;5N−アセチルジケトピペラジン;5N−トリフルオロアセチ
ルジケトピペラジン;5N−トリフルオロアセチルイミドアセテートジケトピペ
ラジン;5N−BOCイミド−BOCジケトピペラジン;イミド−BOCジケト
ピペラジンが得られる調製経路を示す。
図17は、N−アセチル−8−デスメチル−アルデエミンを調製するための合
成図式を示す。
図18は、BDFマウスにおけるN−アセチル−デスメチル−アルデエミンの
毒性を示す。
図19は、ビンブラスチンおよび様々なアルデエミン類似体またはベラパミル
の組み合わせで処理したCCRF−CEMおよびCCRF−CEM/VLB細胞
の阻害を示す。
図20は、トリチウム処理ビンブラスチンが37℃で30分間予め投与された
CCRF−CEM/VLB−100細胞の流出動力学を示す。細胞は4℃で2回
洗浄し、0分にMDR剤を添加して37℃でインキュベートした。発明の詳細な説明
ここで用いられる場合、“直鎖もしくは分岐鎖アルキル基”という用語にはメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、sec−ブチル、シクロ
ペンチルまたはシクロヘキシルが含まれるがこれらに限定されるものではない。
このアルキル基は1個の炭素原子または14個もの炭素原子を含み得るが、好ま
しくは1個の炭素原子または9個もの炭素原子を含み、かつ様々な基で置換され
ていてもよい。これらの基にはアシル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ
、カルボキシ、ヒドロキシ、カルボキサミドまたはN−アシルアミノ部分が含ま
れるが、これらに限定されるものではない。
ここで用いられる場合、“アルコキシカルボニル”、“アシル”および“アル
コキシ基”という用語には、それぞれの用語の各々によって示される官能基もし
くは部分に結合するアルキル基と同様の範囲が含まれるがそれらに限定されるも
のではない。アルコキシカルボニル基の例には、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシ
カルボニル、ヒドロキシプロピルオキシカルボニル、アミノエトキシカルボニル
、sec−ブトキシカルボニル、およびシクロペンチルオキシカルボニルが含ま
れるが、これらに限定されるものではない。アシル基の例には、ホルミル、アセ
チル、プロピオニル、ブチリル、およびペンタノイルが含まれるが、これらに限
定されるものではない。アルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、およびシクロペンチルオキシが含まれる
が、これらに限定されるものではない。
ここで用いられる場合、“アリール基”にはフェニル、ピリジル、ピリル、イ
ンドリル、ナフチル、チオフェニルまたはフリル基が含まれるがこれらに限定さ
れるものではなく、これらの各々はアシル、アリール、アルコキシ、アリールオ
キシ、カルボキシ、ヒドロキシ、カルボキサミドまたはN−アセチルアミノ部分
を含むがこれらに限定されるものではない様々な基で置換されていてもよい。ア
リールオキシ基の例には、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、3−メチルフェ
ノキシおよび2−ナフチルオキシが含まれるがこれらに限定されるものではない
。アシルオキシ基の例には、アセトキシ、プロパノイルオキシ、ブチリルオキシ
、ペンタノイルオキシおよびヘキサノイルオキシが含まれるがこれらに限定され
るものではない。
本発明は、下記構造を有する化合物を提供する。
ここで、R1、R6およびR7は独立して水素、OH、NH2、SH、ハロゲン、C1
−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、ジ
アルキルアミノ、アルコキシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニ
ル、アルコキシフェニル、ヒドロキシフェニル、ハロフェニル、ベンジル、また
はヒドロキシベンジルであり;R0およびR2は独立して水素、OH、C1−C9直
鎖もしくは分岐鎖アルキル、−CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2
CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−C
R3R3−CH=CHR4であり;R3およびR4は独立して水素、ハロゲン、C1−
C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフ
ェニル、アルコキシフェニルまたはベンジルであり;R5は水素、C1−C9直鎖
もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、
アルコキシフェニル、ベンジル、アルコキシベンジル、ジアルコキシベンジル、
インドリルメチル、アルキルメルカプト、またはアリールメルカプトであり;か
つR8は水素、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アシル、ベンゾイル、アルキルベン
ゾイル、ジアルキルベンゾイル、アルコキシベンゾイル、ベンジルまたはC1−
C9直鎖もしくは分岐鎖アルキルであり;ただし、(a)R2が−CR3R3−CH
(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3
R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4である場合にはR0は水
素であり、(b)R0が−CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3-CH2CH3
、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3
−CH=CHR4である場合にはR2はOHであり、かつ(c)(i)R0または
R2が−CR3R3−CH=CHR4、(ii)R3およびR5がCH3、および(i
ii)R4が水
素である場合にはR1、R6およびR7は全てが水素であることはない。
一態様において、本発明は、R0、R1、R3、R4、R6およびR7が水素であり
;R2が−CR3R3−CH=CHR4であり;R5がCH3であり;かつR8が−(
C=O)CH3である化合物を提供する。
別の態様において、本発明は下記構造を有する化合物を提供する。
特定の態様において、本発明はR0が水素である上に示される構造を有する化
合物を提供する。
また、本発明は、多剤耐性細胞の成長を阻止するに有効な量の上に示される一
般構造を有する化合物および薬学的に許容し得る担体を含有する組成物も提供す
る。
一態様において、本発明は、細胞毒性剤をさらに含有する上記組成物を提供す
る。さらなる態様において、本発明は、細胞毒性剤が抗ガン剤である組成物を提
供する。別の態様において、本発明は、抗ガン剤がアドリアマイシンである上記
組成物を提供する。別の態様において、本発明は、抗ガン剤がビンブラスチンで
ある上記組成物を提供する。別の態様において、本発明は、抗ガン剤がパクリタ
キセル(paclitaxel)である上記組成物を提供する。さらなる態様において、本
発明は、R2が−CR3R3−CH=CHR4であり;R1、R4、R6およびR7が水
素であり;R3およびR5がCH3であり;かつR8が−(C=O)CH3である上
記組成物を提供する。
特定の態様において、本発明は、化合物の有効量が約0.01mg/体重kg
ないし約25mg/体重kgである上記組成物を提供する。別の態様において、
本発明は、有効量が約0.1mg/体重kgないし約10mg/体重kgである
上記組成物を提供する。
本発明は、下記構造を有する化合物を提供する。
ここで、R1およびR7は独立して水素、OH、NH2、SH、ハロゲン、C1−C9
直鎖もしくは分岐鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、ジアル
キルアミノ、アルコキシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、
アルコキシフェニル、ヒドロキシフェニルまたはベンジルであり;R0およびR5
は独立して水素、OH、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、−CR3R3−C
H(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−C
R3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4であり;R6は−C
R3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2
OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4であり;
R3およびR4は独立して水素、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル
、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニルまた
はベンジルであり;R8は水素、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アシル、ベンゾイ
ル、アルキルベンゾイル、ジアルキルベンゾイル、アルコキシベンゾイル、ベン
ジルまたはC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキルであり;かつR9は水素または
OHであり;ただし、(a)R0が−CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−
CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)R4また
は−CR3R3−CH=CHR4である場合には、(i)R5はH、(ii)R6は
−CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2C
H2OH、−CR3
R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4および(iii)R9は
OHであり;かつ(b)R5が−CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2
CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−
CR3R3−CH=CHR4である場合には、(i)R0は水素、(ii)R6は−
CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2
OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4および
(iii)R9はOHであり;かつ(c)R1およびR7の両者は水素ではない。
一態様において、本発明は下記構造を有する化合物を提供する。
また、本発明は、多剤耐性細胞の成長を阻止するに有効な量の上に示される構
造を有する化合物および薬学的に許容し得る担体を含有する組成物も提供する。
一態様において、本発明は、ある量の細胞毒性剤をさらに含有する上記組成物を
提供する。別の態様において、本発明は、細胞毒性剤が抗ガン剤である上記組成
物を提供する。別の態様において、本発明は、抗ガン剤がアドリアマイシンであ
る上記組成物を提供する。別の態様において、本発明は、抗ガン剤がビンブラス
チンである上記組成物を提供する。さらに別の態様において、本発明は、抗ガン
剤がパクリタキセルである上記組成物を提供する。
特定の態様において、本発明は、化合物の有効量が約0.01mg/体重kg
ないし約25mg/体重kgである上記組成物を提供する。別の態様において、
本発明は、化合物の有効量が約0.1mg/体重kgないし約10mg/体重k
gである上記組成物を提供する。
また、本発明は下記構造を有する化合物を提供する。
ここで、R1は水素、OH、NH2、SH、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分岐
鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコ
キシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル
、ヒドロキシフェニル、ベンジル、またはヒドロキシベンジルであり;R0およ
びR2は独立して水素、OH、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、−CR3R3
−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、
−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4であり;R3お
よびR4は独立して水素、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フ
ェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニルまたはベ
ンジルであり;R5は水素、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、
アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル、ベンジル、アル
コキシベンジル、ジアルコキシベンジル、インドリルメチル、アルキルメルカプ
ト、またはアリールメルカプトであり;かつR’およびR”は独立して水素、C1
−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アシル、ベン
ゾイル、アルキルベンゾイル、ジアルキルベンゾイル、アルコキシベンゾイルま
たはベンジルであり;ただし、(a)R2が−CR3R3−CH(O)CH2、−C
R3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)
R4または−CR3R3−CH=CHR4である場合にはR0は水素であり、かつ(
b)R0が−CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3
−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=C
HR4である場合にはR2はOHである。
一態様において、本発明は下記構造を有する化合物を提供する。
一態様において、本発明は、多剤耐性細胞の成長を阻止するに有効な量の上記
構造を有する化合物および薬学的に許容し得る担体を含有する組成物を提供する
。別の態様において、本発明は、ある量の細胞毒性剤をさらに含有する上記組成
物を提供する。さらなる態様において、本発明は、細胞毒性剤が抗ガン剤である
上記組成物を提供する。さらなる態様において、本発明は、抗ガン剤がアドリア
マイシンである上記組成物を提供する。さらに別の態様において、本発明は、抗
ガン剤がビンブラスチンである上記組成物を提供する。別の態様において、本発
明は、抗ガン剤がパクリタキセルである上記組成物を提供する。
一態様において、本発明は、化合物の有効量が約0.01mg/体重kgない
し約25mg/体重kgである上記組成物を提供する。別の態様において、本発
明は、化合物の有効量が約0.1mg/体重kgないし約10mg/体重kgで
ある上記組成物を提供する。
また、本発明は、多剤耐性細胞の成長を阻止する方法であって、多剤耐性細胞
を、薬学的に許容し得る担体と組み合わせられている多剤耐性細胞の増殖の阻止
に有効な量の下記構造
(ここで、R1は水素、OH、NH2、SH、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分
岐鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アル
コキシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニ
ル、ヒドロキシフェニル、ベンジル、またはヒドロキシベンジルであり;R0お
よびR2は独立して水素、OH、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、−CR3
R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH
、−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4であり;R3
およびR4は独立して水素、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、
フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニルまたは
ベンジルであり;R5は水素、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル
、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル、ベンジル、ア
ルコキシベンジル、ジアルコキシベンジル、インドリルメチル、アルキルメルカ
プト、またはアリールメルカプトであり;かつR’およびR”は独立して水素、
C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アシル、ベ
ンゾイル、アルキルベンゾイル、ジアルキルベンゾイル、アルコキシベンゾイル
またはベンジルであり;ただし、(a)R2が−CR3R3−CH(O)CH2、−
CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH
)R4または−CR3R3−CH=CHR4である場合にはR0は水素であり、かつ
(b)R0が−CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3
R3−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=
CHR4である場合にはR2はOHである)
を有する化合物と接触させることを包含する方法を提供する。
一態様において、本発明は、ある量の細胞毒性剤を投与することをさらに包含
する上に開示される方法を提供する。別の態様において、本発明は、細胞毒性剤
が抗ガン剤である上に開示される方法を提供する。さらに別の態様において、本
発明は、抗ガン剤がアドリアマイシンである上に開示される方法を提供する。別
の態様において、本発明は、抗ガン剤がビンブラスチンである上に開示される方
法を提供する。別の態様において、本発明は、抗ガン剤がパクリタキセルである
上に開示される方法を提供する。
特定の態様において、本発明は、R2が−CR3R3−CH=CHR4であり;R0
、R’およびR”が水素であり;かつR3がCH3である、上に開示される方法
を提供する。別の態様において、本発明は、化合物が下記構造を有する、上に開
示される方法を提供する。
(ここで、R2は−CR3R3−CH=CHR4であり;R0、R1、R4、R’およ
びR”は水素であり;かつR3およびR5はCH3である)
別の態様において、本発明は、化合物の有効量が約0.01mg/体重kgな
いし約25mg/体重kgである、上に開示される方法をさらに提供する。別の
態様において、本発明は、化合物の有効量が約0.1mg/体重kgないし約1
0mg/体重kgである、上に開示される方法を提供する。
また、本発明は、下記構造
(ここで、R1は水素、OH、NH2、SH、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分
岐鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アル
コキシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニ
ル、ヒドロキシフェニル、ハロフェニル、ベンジル、またはヒドロキシベンジル
であり;R3およびR4は独立して水素、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖
アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェ
ニルまたはベンジルであり;R5は水素、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル
、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル、ベ
ンジル、アルコキシベンジル、ジアルコキシベンジル、インドリルメチル、アル
キルメルカプト、またはアリールメルカプトであり;かつR6およびR7は独立し
て水素、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、アルキルメルカプト
、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、フェニル、アルキルフェニ
ル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル、ヒドロキシフェニルまたはベン
ジルであり;かつR8は水素、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル
、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニルまたはベンジル
である)を有するN−アシルアルデエミンの合成方法であって、
(a)(i)下記構造
(ここで、XはBr、Cl、F、I、メシレート、トリフレート、トシレート、
過塩素酸塩、硫酸水素塩、炭酸塩、重炭酸塩またはテトラフルオロホウ酸塩であ
り;RはC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、
ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル、ベンジルまたはアルコキシベンジル
である)
を有する化合物を、構造R0(C=O)−Z(ここで、ZはF、Cl、Brまた
は
Iである)を有するハロゲン化アシルまたは構造[R0(C=O)]2O(ここで
、R0はC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、
ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル、ベンジル、または9−フルオレンメ
チルである)を有する無水アシルと反応させて下記構造
を有するジカルバメートを形成し、
(ii)工程(a)(i)において形成されたジカルバメートを適切なセレン化
フェニル試薬で処理して下記構造
(ここで、R2はフェニル、C1−C9アルキルフェニル、ジアルキルフェニルま
たはトリアルキルフェニルである)
を有するセレン化フェニルジカルバメートの混合物を形成し、かつ
(iii)工程(a)(ii)において形成されたセレン化フェニルジカルバメ
ートの混合物を、(1)構造R3R3C=CHCHR4SnR’R”R”’(ここ
で、R3およびR4は独立して水素、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アル
キル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル
または
ベンジルであり;かつR’、R”およびR”’は独立してC1−C9直鎖もしくは
分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキ
シフェニルまたはベンジルである)を有する有機スズ酸塩、または(2)構造Z0
MgR3R3C−CH=CHR4を有するグリニヤール試薬および構造NiQ2(
PRiv 3)2(ここで、QおよびZ0は独立してF、Cl、BrまたはIであり、
かつRivは直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアル
キルフェニル、アルコキシフェニル、フリル、チオフェニルまたはベンジルであ
る)
を有する有機金属触媒と交差結合させて、それぞれ下記構造
を有する交差結合ジカルバメートの混合物を形成し、
(b)(i)工程(a)(iii)において形成された交差結合ジカルバメート
の混合物を加水分解してジカルバメート酸の混合物を形成し、
(ii)工程(b)(i)において形成されたジカルバメート酸の混合物を精製
し、かつ
(iii)下記構造
を有するジカルバメート酸を単離し、
(c)このジカルバメート酸を下記構造
(ここで、R9はC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフ
ェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル、またはベンジルである)
を有するアミノ酸エステルと結合させて下記構造
を有するペプチドジカルバメートを形成し、
(d)(i)工程(c)において形成されたペプチドジカルバメートを脱保護し
、ラクタム形成して下記構造
を有するジケトピペラジンを形成し、
(ii)工程(d)(i)において形成されたジケトピペラジンを下記構造
(ここで、YはCl、Br、FまたはIである)
を有する化合物でアシル化して下記構造
を有するN−ベンゾイル化ジケトピペラジンを形成し、
(iii)工程(d)(ii)において形成された化合物を環化して下記構造
を有するアルデエミンを形成し、かつ
(iv)工程(d)(iii)において形成されたアルデエミンを、(A)構造
R8(C=O)−Z’(ここで、(1)R8は水素であり、かつZ’はRが直鎖も
しくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、ア
ルコキシフェニル、ヒドロキシフェニルまたはベンジルであるORであるか、あ
るいは(2)R8はC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキル
フェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニルまたはベンジルであり、か
つZ’はCl、Br、F、I、またはRがC1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル
、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル、ヒ
ドロキシフェニルまたはベンジルであるORである)を有するハロゲン化アシル
;または(B)構造[R8(C=O)]2O(ここで、R8は水素、C1−C9直鎖
もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、
アルコキシフェニルまたはベンジルである)を有する無水アシルでアシル化して
N−アシルアルデエミンを形成する、
ことを包含する方法を提供する。
一態様において、本発明は、R1、R6およびR7が水素である上に開示される
方法を提供する。別の態様において、本発明は、R0がt−Buであり、Rおよ
びR5がCH3であり、かつX、YおよびZがClである上に開示される方法を提
供する。さらなる態様において、本発明は、R8がCH3である上に開示される方
法を提供する。別の態様において、本発明は、R3がCH3であり、かつR4が水
素である上に開示される方法を提供する。別の態様において、本発明は、R2が
フェニルである上に開示される方法を提供する。さらに別の態様において、本発
明は、R’、R”およびR”’がn−Buである上に開示される方法を提供する
。
工程(a)(i)は、ハロゲン化アシルまたは(BOC)2Oのような無水ア
シルで、水酸化ナトリウムのような塩基を用いて、当該技術分野において変形を
もたらすことが知られている様々な反応条件下、好ましくは、水およびジクロロ
メタンのような非混和性有機溶媒および硫酸水素テトラブチルアンモニウムのよ
うな相移動触媒を用いる相移動条件下において行う。
工程(a)(ii)は、N−フェニルセレノフタルイミドのような適切なセレ
ン化試薬を用いて、p−トルエンスルホン酸のような有機酸および硫酸ナトリウ
ムのような脱水剤の存在下において、ジクロロメタンのような有機溶媒中で行う
。
工程(a)(iii)は、(1)プレニルトリブチルスズ酸のような有機金属
試薬およびメチルトリフレートのようなアルキルトリフレートを用い、2,6−
ジ−tert−ブチルピリジンのような非相互作用塩基の存在下において、初め
に−100℃ないし−50℃の範囲の低温、好ましくは−78℃で、かつ後には
周囲温度ないし還流温度の範囲の高温、好ましくは還流温度で、ジクロロクロロ
メタンのような有機溶媒中での条件下において行う。その代わりに、工程(a)
(iii)は、(2)グリニヤール試薬をNiCl2(PPh3)2のような様々
な有機金属触媒と共に用いる条件下において行うことができる。(Luh,T.-Y.;
Ni,Z.-J.,Synthesis,1990,89; Okamura,H.; Miura,M.; Kosugi,K.; Ta
kei,H.,Tetrahedron,1980,21,87を参照のこと) 構造ZMgR(ここで、
Rは直鎖もしくは分岐鎖アルキルもしくはアリール)を有するグリニヤール試薬
を用いることにより、開示される方法はアリル部分の代わりにアルキルもしくは
アリール部分を有するアルデエミンの調製にまで拡張される。
工程(b)(i)は、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムを含む幾つかの
十分なケン化剤を用いて、THFおよびメタノールのような混合非プロトン性お
よびプロトン性溶媒系において、周囲ないし還流の範囲の高温、好ましくは還流
温度で達成する。
工程(b)(ii)および(iii)は、球状もしくは不規則シリカゲル、逆
相シリカゲル、および酸化アルミニウムを含むがこれらに限定されるものではな
い適切な吸着相での、フラッシュクロマトグラフィーまたは高速液体クロマトグ
ラフィーのような当該技術分野における熟練者に公知の1以上のクロマトグラフ
ィー法によって達成される。
工程(c)は、当該技術分野において公知の様々なペプチド結合条件を用いて
、例えば、過剰のフッ化シアヌール酸を用い、ピリジンのような有機塩基の存在
下において、ジクロロメタンのような非相互作用溶媒中で、−45℃ないし−5
℃の範囲の温度、好ましくは−15℃で達成される。好ましくは重炭酸ナトリウ
ムのような塩基を含有する水およびジクロロメタンのような有機溶媒を含む二相
条件における、この予め形成されたフッ化物と適切なアミンエステルとの続く結
合。本発明は、アミノ酸エステルのα−炭素がRまたはS配置を有する上記方法
も提供する。
脱保護工程(d)(i)は、ヨウ化トリメチルシリルのような求電子性脱保護
剤を用いて、アセトニトリルのような極性プロトン性溶媒中で行い、これに、ア
ンモニアのような穏やかな塩基での処理およびDMAPのような環化触媒の添加
、または熱分解を含むラクタム形成工程(d)(i)が続く。
工程(d)(ii)は、過剰のKHMDSのような非求核性塩基を用いて、−
100℃ないし−50℃の範囲の低温、好ましくは−78℃で、THFのような
極性プロトン性溶媒中で達成した。
環化工程(d)(iii)は、ベンゼン、キシレンまたはトルエンのような非
相互作用溶媒中、好ましくはベンゼン中におけるトリブチルホスフィンのような
環化剤での処理によって行われる。
リチウムジイソプロピルアミドのような非求核性塩基を用い、−100℃ない
し−50℃の範囲の低温、好ましくは−78℃で、THFのような極性プロトン
性溶媒中における処理、またはジイソプロピルアミンを用い、室温ないし還流温
度での処理による工程(d)(iv)。他の有用な溶媒には、ジオキサン、ジエ
チルエーテルのようなエーテル性溶媒が含まれる。
本発明は、多剤耐性細胞を、薬学的に許容し得る担体と組み合わせられている
多剤耐性細胞の増殖の阻止に有効な量のアルデエミンと接触させることを包含す
る多剤耐性細胞の成長を阻止する方法であって、このアルデエミンが下記構造
(ここで、R1、R6およびR7は独立して水素、OH、NH2、SH、ハロゲン、
C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、
ジアルキルアミノ、アルコキシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェ
ニル、アルコキシフェニル、ヒドロキシフェニル、ベンジル、またはヒドロキシ
ベンジルであり;R0およびR2は独立して水素、OH、C1−C9直鎖もしくは分
岐鎖アルキル、−CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−C
R3R3−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−C
H=CHR4であり;R3およびR4は独立して水素、ハロゲン、C1−C9直鎖も
しくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、ア
ルコキシフェニルまたはベンジルであり;R5は水素、C1−C9直鎖もしくは分
岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキシ
フェニル、ベンジル、アルコキシベンジル、ジアルコキシベンジル、インドリル
メチル、アルキルメルカプト、またはアリールメルカプトであり;かつR8は水
素、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アシル
、ベンゾイル、アルキルベンゾイル、ジアルキルベンゾイル、アルコキシベンゾ
イルまたはベンジルである)
を有する方法を提供する。一態様において、本発明は、ある量の細胞毒性剤を投
与することをさらに包含する、上に開示される方法を提供する。別の態様におい
て、本発明は、細胞毒性剤が抗ガン剤である上に開示される方法を提供する。別
の態様において、本発明は、抗ガン剤がアドリアマイシンである上に開示される
方法を提供する。別の態様において、本発明は、抗ガン剤がビンブラスチンであ
る上に開示される方法を提供する。別の態様において、本発明は、抗ガン剤がパ
クリタキセルである上に開示される方法を提供する。
一態様において、本発明は、アルデエミンが下記構造
を有する上に開示される方法を提供する。
別の態様において、本発明は、アルデエミンがN−アセチルアルデエミンであ
る上に開示される方法を提供する。特定の態様において、本発明は、R2が−C
R3R3−CH=CHR4であり;R1、R3、R4、R6およびR7が水素であり;R5
がCH3であり;かつR8がHである、上記方法を提供する。
別の態様において、本発明は、化合物の有効量が約0.01mg/体重kgな
いし約25mg/体重kgである、上に開示される方法を提供する。別の態様に
おいて、本発明は、化合物の有効量が約0.1mg/体重kgないし約10mg
/体重kgである、上に開示される方法を提供する。
本発明は、多剤耐性細胞を、薬学的に許容し得る担体と組み合わせられている
多剤耐性細胞の増殖の阻止に有効な量の化合物と接触させることを包含する多剤
耐性細胞の成長を阻止する方法であって、この化合物が下記構造
(ここで、R1およびR7は独立して水素、OH、NH2、SH)ハロゲン、C1−
C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、ジア
ルキルアミノ、アルコキシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル
、アルコキシフェニル、ヒドロキシフェニルまたはベンジルであり;R0および
R5は独立して水素、OH、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、−CR3R3
−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、
−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4であり;R6は
水素、OH、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、−CR3R3−CH(O)C
H2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3−CH2CH2OH、−CR3R3−C
H(OH)R4または−CR3R3−CH=CHR4であり;R3およびR4は独立し
て水素、ハ
ロゲン、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、
ジアルキルフェニル、アルコキシフェニルまたはベンジルであり;R8はC1−C9
直鎖もしくは分岐鎖アシル、ベンゾイル、アルキルベンゾイル、ジアルキルベ
ンゾイル、アルコキシベンゾイル、ベンジルまたはC1−C9直鎖もしくは分岐鎖
アルキルであり;かつR9は水素またはOHである)
を有する方法をさらに提供する。
一態様において、本発明は、R1、R7およびR8が水素であり;かつR3がCH3
である、上に開示される方法を提供する。
一態様において、本発明は、化合物が下記構造
を有する上に開示される方法を提供する。
別の態様において、本発明は、細胞毒性剤を投与することをさらに包含する、
上に開示される方法を提供する。別の態様において、本発明は、細胞毒性剤が抗
ガン剤である上に開示される方法を提供する。特定の態様において、本発明は、
抗ガン剤がアドリアマイシンである上に開示される方法を提供する。別の態様に
おいて、本発明は、抗ガン剤がビンブラスチンである上に開示される方法を提供
する。さらに別の態様において、本発明は、抗ガン剤がパクリタキセルである上
に開示される方法を提供する。
一態様において、本発明は、R1、R7およびR8が水素であり;かつR3がCH3
である、上に開示される方法を提供する。
特定の態様において、本発明は、化合物の有効量が約0.01mg/体重kg
ないし約25mg/体重kgである、上に開示される方法を提供する。別の態様
において、本発明は、化合物の有効量が約0.1mg/体重kgないし約10m
g/体重kgである、上に開示される方法を提供する。
また、本発明は、多剤耐性細胞を、薬学的に許容し得る担体と組み合わせられ
ている多剤耐性細胞の増殖の阻止に有効な量のアマウロミンと接触させることを
包含する多剤耐性細胞の成長を阻止する方法であって、このアマウロミンが下記
構造
(ここで、R0およびR7は独立して水素、OH、NH2、SH、ハロゲン、C1−
C9直鎖もしくは分岐鎖アルキル、アルキルメルカプト、アルキルアミノ、ジア
ルキルアミノ、アルコキシ、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル
、アルコキシフェニル、ヒドロキシフェニル、ベンジル、またはヒドロキシベン
ジルであり;R1およびR2は独立して水素、OH、C1−C9直鎖もしくは分岐鎖
アルキル、−CR3R3−CH(O)CH2、−CR3R3−CH2CH3、−CR3R3
−CH2CH2OH、−CR3R3−CH(OH)R4または−CR3R3−CH=C
HR4であり;R3およびR4は独立して水素、ハロゲン、C1−C9直鎖もしくは
分岐鎖アルキル、フェニル、アルキルフェニル、ジアルキルフェニル、アルコキ
シフェニルまたはベンジルであり;R5およびR6は独立して水素、C1−C9直鎖
もしくは分岐鎖アルキル、アシル、アシルアルキル、フェニル、アルキルフェニ
ル、ジアルキルフェニル、アルコキシフェニル、ベンジル、ベンゾイル、アルキ
ルベンゾイルまたはジアルキルベンゾイルである)
を有する方法も提供する。
一態様において、本発明は、細胞毒性剤を投与することをさらに包含する、上
に開示される方法を提供する。別の態様において、本発明は、細胞毒性剤が抗ガ
ン剤である上に開示される方法を提供する。特定の態様において、本発明は、抗
ガン剤がアドリアマイシンである上に開示される方法を提供する。別の態様にお
いて、本発明は、抗ガン剤がビンブラスチンである上に開示される方法を提供す
る。さらに別の態様において、本発明は、抗ガン剤がパクリタキセルである上に
開示される方法を提供する。
特定の態様において、本発明は、R0、R5、R6およびR7が水素である、上に
開示される方法を提供する。別の態様において、本発明は、R1およびR2が−C
R3R3−CH=CHR4であり;R3がCH3であり;かつR4が水素である、上に
開示される方法を提供する。
一態様において、本発明は、化合物の有効量が約0.01mg/体重kgない
し約25mg/体重kgである、上に開示される方法を提供する。別の態様にお
いて、本発明は、化合物の有効量が約0.1mg/体重kgないし約10mg/
体重kgである、上に開示される方法を提供する。
ここで用いられる場合、“薬学的に許容し得る担体”という用語は標準的な医
薬担体のあらゆるものを意味する。適切な担体は当該技術分野において公知であ
り、これには標準的な医薬担体のあらゆるものが含まれるが、それらに限定され
るものではない。
ここに提供される組成物は、選択された投与様式に適切なあらゆる形態にする
ことができる。経口投与に適切な組成物には、ピル、カプセル、顆粒、錠剤、お
よび粉末のような固体形態、並びに溶液、シロップ、エリキシル、および懸濁液
のような液体形態が含まれる。非経口投与に有用な形態には、無菌溶液、エマル
ジョン、および懸濁液が含まれる。
これとは別に、この薬剤は、投与時に無菌の水、生理食塩水、または他の適切
な無菌の注射可能な媒体を用いて溶解もしくは懸濁させることが可能な無菌の固
体組成物として調製することができる。担体には、必要かつ不活性な結合剤、懸
濁剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、甘味料、保存剤、染料、および被膜が含まれること
が意図されている。
投与される適切な投与量は当該技術分野における熟練者が決定することができ
、
用いられる特定のアルデエミン、ギプセチンまたはアマウロミン類似体、その調
製品の強度、投与様式、並びに疾患の状態の進度に伴って変化する。患者の年齢
、重量、性別、食餌、および投与時期を含む治療中の特定の患者に依存するさら
なる因子によって、投与量を調整する必要が生じる。実験の詳細 一般的な手順
空気および水分に感受性の反応の全ては、他に注記されない限り、炎で乾燥さ
せる装置内でアルゴン雰囲気下において行った。空気に感受性の液体および溶液
は、シリンジまたはカニューレで移送した。可能な限り、反応は薄層クロマトグ
ラフィ(TLC)によって監視した。溶媒の全体的な除去は、アスピレーターに
よる真空の下での真空状態においてブッチ(Buchi)ロータリーエバポレーター
で行い、痕跡溶媒は高真空ポンプを用いて0.1−0.5mmHgで除去した。
融点(mp)は修正不可能であり、軟ガラスキャピラリー管内において、エレ
クトロサーマル(Electrothermal)シリーズIA9100デジタル融点装置を用
いて測定した。
赤外線スペクトル(IR)は、パーキンエルマー(Perkin-Elmer)1600シ
リーズ・フーリエ変換装置を用いて記録した。他に注記されない限り、試料はN
aClプレート上に生の膜として調製した。吸収バンドは波数(cm-1)で報告
する。関連する割り当て可能なバンドのみを報告する。
陽子核磁気共鳴(1H NMR)スペクトルは、以下に示されるように、バリ
アン(Varian)200、300または400MHz分光計を用いて決定した。化
学シフトは、残留CHCl3をロック参照(δ=7.25ppm)として用いて
、テトラメチルシラン(TMS;δ=0ppm)から下の領域を100万分率(
ppm)で報告する。多重度は通常の方法で省略する;s=一重項;d=二重項
;t=三重項;q=四重項;m=多重項;br=ブロード。
炭素核磁気共鳴(13C NMR)スペクトルは、バリアン300分光計で、7
5MHzで、複合パルス脱カップリングを用いて行った。試料は1H NMRス
ペクトルと同様に調製し、化学シフトはTMS(0ppm;残留CHCl3を内
部参
照(δ=77.0ppm)として用いた)との比較で報告する。
高解像度質量スペクトル(HRMS)分析の全ては、JEOL JMS−DX
303HF質量分光計でパーフルオロケロセン(PFK)を内部標準として用い
て、高速原子衝撃(Fast Atom Bombardment)技術または電子衝突イオン化(E
I)によって決定した。低解像度質量スペクトル(MS)は、指示された担体ガ
ス(アンモニアまたはメタン)を用いて、デルシ−ナーマグ(Delsi-Nermag)R
−10−10質量分光計で、電子衝突イオン化(EI)または化学的イオン化(
CI)のいずれかによって決定した。ガスクロマトグラフィー/質量スペクトル
(GCMS)については、ヘリウムを担体ガスとして用いて、DB−5溶融キャ
ピラリーカラム(30m、0.25mm厚)を使用した。典型的な条件では、4
0℃/分での60−250℃の温度プログラムが用いられた。
薄層クロマトグラフィー(TLC)は、予め被覆されたガラスプレート(シリ
カゲル60、0.25mm厚)を用いて行った。可視化は、254nmのUVラ
ンプで照明することにより、またはアニスアルデヒド染色液(3.5mL酢酸、
12.5mL濃硫酸および338mL95%エタノール(EtOH)中の9.2
mLp−アニスアルデヒド)に浸漬し、加熱して発色させることにより行った。
フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーは、標準的なプロトコルに従って行
った。
他に注記されない限り、全ての溶媒および試薬は商用等級であり、以下に示さ
れる場合を除いて受取ったままで用いた。この例外的な場合においては、溶媒を
、アルゴンの下で、括弧内に列挙される乾燥法を用いて蒸留した:CH2Cl2(
CaH2);ベンゼン(CaH2);THF(Na/ケチル(ketyl));Et2O
(Na/ケチル);ジイソプロピルアミン(CaH2)。略語
Ac アセテート、アセチル
Bn ベンジル
BOCまたはBoc t−ブチルオキシカルボニル
CH2Cl2 ジクロロメタン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
DDQ 2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾ
キノン
EtOAc 酢酸エチル
hex ヘキサン
LiHMDS リチウムヘキサメチルジシラジド
KHMDS カリウムヘキサメチルジシラジド
MDR 多剤耐性
MeCN アセトニトリル
OTf トリフレート
PSP フェニルセレノフタルイミド
r.b. 丸底フラスコ
r.t. 室温
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー定義
CI 組み合わせ指数;CI<1、=1および>1は、組み合わせ
指数式によって定義されるように、それぞれ相乗作用、加成
性および拮抗作用を示す。
副次的感受性剤 通常の野生型ガン細胞よりもさらに多剤耐性ガン細胞を殺し
、またはその増殖を阻止する、単独で作用する化合物。
DRI 用量低減指数;所定の効果レベルで、相乗的な組み合わせに
ある薬剤の各々の用量を、各薬剤単独での用量と比較してど
の程度低減させることができるのかを示す(用量を低減した
場合、宿主に対する毒性を回避もしくは低減することができ
る)。
Dm 中間効果用量またはED50もしくはIC50のような濃度。
Fa 影響を受けた画分。
m 用量効果曲線の形を示す、中間効果プロットの傾き。
r 線形相関係数。
相乗作用 1未満の組み合わせ指数を生じ、グラフの左下部に組み合わ
せデータ点を示すイソボログラム(isobologram)を生じる
薬剤の組み合わせ。
実施例1
ビス(三級−ブチルオキシカルボニル)−L−トリプトファン(7): 粉末の
水酸化ナトリウム(80mg、2.0mmol)を塩酸トリプトファンメチルエ
ステル(100mg、0.39mmol)と三級ブチルアンモニウム硫化水素(
14mg、0.04mmol)のCH2Cl2(4mL)溶液に加え、さらにこの
混合液を室温で2時間攪拌した。ついでビス(三級−ブチルオキシ)カルボニル
無水塩(257mg、1.18mmol)を加えてから、15時間以上攪拌し、
セライトのパッドで濾過し、吸引蒸発させた。残留物をフラッシュクロマトグラ
フィ−(30%EtOAc:ヘキサン)で精製し、白色のロウ様固形物として掲
題化合物を得た(150mg、収量91%):Rf=0.60(シリカゲル、ヘ
キサン中30%EtOAC):[α]20 D=+47.90(c1.0,CHCl3
);1H NMR(200MHz、CDCl3)δ8.08(d,J=6.2Hz
,1H,H−7);7.46(d,J=7.6Hz,1H,H=4)、7.37
(s,1H,H−2)、7.30(t,J=6.9Hz,1H,H−6)、7.
21(t,J=6.9Hz,1H,H=5)、5.10(d,J=8.0Hz,
1H,NH)、4.63(dd,J=12.3,5.5Hz,1H,H−2’)
、3.67(s,3H,OMe)、3.24(dd,J=14.55,5.3H
z,1H,H−1’)、3.15(dd,J=14.2Hz,5.3H,1H,
H−1’)、1.64(s,9H,t−ブチル)ppm;13C NMR(75M
Hz、CDCl3)δ171.6,154.2,148.8,134.7,13
0.0,123.8,123.4,121.8,118.1,114.5,82
.9,79.1,76.5,53.0,51.6,27.5ppm;IR(フィ
ルム)3
388,2977,1731,1502,1453,1369,1255,11
59,1086cm-1;MS(CI)C22H30N206に計算値;M/e418.
2104,実測値418,2121;436(M+ NH4)、419(M+H)
、418(M)、363、236;C22H30N206計算値分析:C、63.14
;H,7.23;N,6.59;実測値:C,63.45;H,7.57;N,
6.54。
実施例2
セレン化合物エステル(8): 7(7.33g,17.5mmol)とN−フ
ェニルセレンオブタリミド(7.94g,26.3mmol)、ならびにリン酸
ナトリウム(24.9g,175mmol)が含まれるCH2Cl2(35mL,
0.5M)の懸濁液に攪拌しながらp−トルエンリン酸(333mg、1.75
mmol)を加えた。6−8時間攪拌し、セライト製のパッドを通し綿上に濾過
した、そして残った固形濾過物はCH2Cl2ですすいだ。濾過物を1NのNaO
Hで洗浄し(3回)、CH2Cl2で後抽出した水層と一緒にした。一つにまとめ
た有機層はNa2SO4上で乾燥させ、濾過、濃縮後クロマトグラフィ−(シリカ
ゲル、10%酢酸エチルヘキサン液)によってジアステレオマ−9:1の割合の
灰色かかった白色の固形物7.48g(74%)を得た。Rf=0.64(シリ
カゲル、30%EtOAc濃度ヘキサン);[α]20 D=−41.40(c1.0
,CHCl3);1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.41−7.0
9(m,8H)、7.01(t,J=7.95HZ,1H);6.25(s,1
H,H−1)、3.88(dd,J=9.8,6.6Hz,1H,H−2)、3
.63(s,3H,OMe)、2.88(dd,J=12.4,6.7Hz,1
H,H−3)、2.36(dd,J=12.5 10.0Hz,1H,H=3)
、1.54(s,9H,t−ブチル)、1.42(s,9H,t−ブチル)pp
m;13C NMR(75MHz、CHCl3)δ172.3,152.1,14
2.0,137.5,132.8,129.3,129.2,128.9,12
4.1,123.9,123.5,123.4,123.0,117.7,11
7.6,83.0,82.7,81.6,80.9,59.1,52.1,38
.6,2
8.3,28.2ppm;IR(フィルム)2981,1758,1748,1
712,1393,1366,1159cm-1;MS(CI)C28H34N206S
e(Se80)計算値;m/e575.1663,実測値575,1669;5
73(M)、434(M−SePh+NH4);C28H34N206Se計算値分析:
C、58.64;H,5.97;N,44.88;実測値:C,58.80;H
,6.22;N,4.58。
実施例3
プレニルエステル(9): −78℃の溶液8(1.51g、2.63mmol
)と2,6−ジ−三級−ブチルピリジン(2.65mL,11.8mmol)の
CH2Cl2(26mL,0.1M)液にメチルトリフロロメタンスルフォネ−ト
(1.34mL,11.8mmol)を加え、ついでプレニルトリブチルスズ酸
塩(3.86mL,11,8mmol)をアルゴン存在下に添加した。この溶液
を6時間以上室温まで暖めてから、濃縮装置に接続し14時間還流した。この液
を冷却し、等量の飽和NaHCO3を加えて急冷させ、有機層を分離した。水層
をCH2Cl2で抽出した(2回)。一つにした有機層をブラインで洗浄し、Na2
SO4で乾燥させ、濾過、濃縮しクロマトグラフィ−処理し(シリカゲル、10
−40%EtOAc濃度ヘキサン)ジアステレオマ−9:1の割合の白色の泡沫
770mg(60%)を得た。Rf=0.63(シリカゲル、30%EtOAc
濃度ヘキサン);[α]20 D=−68.80(c1.0,CHCl3);1H NM
R(400MHz、CDCl3)δ7.23(d,J=8.1Hz,1H);7
.18(t,J=7.5Hz,1H)、7.14(d,J=6.8Hz,1H)
、7.02(t,J=7.6Hz,1H)、6.13(s,1H,H−1)、5
.84(dd,J=17.4,10.8Hz,1H)、5.05(d,J=10
.8Hz,1H),4.98(d,J=17.4Hz,1H),3,78(dd
,J=10.2,8.6Hz,1H,H−2)、3.69(s,3H,OMe)
,2.36(dd,J=12.3,6.6Hz,1H,H=3)、2.25(d
d,J=12.4,10.2Hz,1H,H−3)、1.54(s,9H,t−
ブチル)、1.43(s,9H,t−ブチル),1.00(s,3H,CH3)
,0.92
(s,3H,CH3)ppm;13C NMR(75MHz、CDCl3)δ172
.8,152.1,143.2,142.9,133.5,128.4,125
.3,124.5,123.0,118.0,114.1,81.2,81.0
,78.6,61.3,59.3,51.9,40.2,34.8,28.6,
28.2,22.9,22.1ppm;IR(フィルム)2977,2800,
1750,1704,1599,1481,1462,1390,1367,1
253,1167,1061,1012,918cm-1;MS(CI)C27H38
N206計算値;m/e486.2730,実測値486.2744;487(M
H)、431,401,387。
実施例4
プレニル酸(10): 9の液(146mg、0.30mmol)をTHF(2
.5mL)、メタノ−ル(2.5mL)、1N NaOH(1.5mL)と水(
1mL)を還流しながら12時間加熱し、それからこの混合液を室温まで冷却し
た。この液を注意しながら5%のクエン酸液を用いてpH4になるまで酸性化し
た。この液を酢酸エチル(4×10mL)を用いて抽出し、有機層を一つにまと
めてブラインで洗浄、Na2SO4で乾燥させ、濾過、濃縮してからクロマトグラ
フィ−にかけて(シリカゲル、酢酸エチル:ヘキサン:酢酸 35:60:5)
、ジアステレオマ−9:1の割合の白色の固形物142mg(98%)を得た。
;[α]20 D=−57.50(c1.0,CHCl3);1H NMR(400MH
z、CDCl3)δ7.37(d,J=7.7Hz,1H);7.25(d,J
=6.9Hz,1H)、7.14(t,J=6.9Hz,1H)、7.04(t
,J=7.4Hz,1H)、6.14(s,1H,H−1)、5.84(dd,
J=17.2,10.7Hz,1H)、5.07(d,J=10.6Hz,1H
),5.00(d,J=17.2Hz,1H),3,78(dd,J=9.9,
6.9Hz,1H,H−2)、2.37(m,2H,2xH−3)、1.53(
s,9H,t−ブチル)、1.40(s,9H,t−ブチル),1.01(s,
3H,CH3),0.92(s,3H,CH3)ppm;13C NMR(75MH
z、CDCl3)δ178.4,152.1,143.1,142.8,133
.3,128.
5,128.2,124.6,123.2,118.1,114.3,81.4
,81.2,78.6,61.7,59.2,40.3,34.7,28.3,
28.2,22.9,22.1ppm;IR(フィルム)3500−2800,
2980,1713,1479,1395,1366,1252,1152,1
020cm-1;MS(CI)C26H36N206計算値;m/e472.2573,
実測値472.2562;473,373。
実施例5
ペプチド(13):アシルフロライド: −15℃の10の溶液(1.63g,
3.45mmol)とピリジン(0.275mL,3.45mmol)を含むC
H2Cl2(30mL)の入ったプラスチック製試験管にシアヌル酸フロライド(
1.24mL,13.8mmol)を2−3分間かけて滴下する。1時間−15
℃に放置した後、この液を氷で急冷させてからCH2Cl2を用いて抽出した(3
×25mL)。抽出液を一つにし、Na2SO4で乾燥させ、濾過、濃縮すると灰
色かかった白色の泡沫を得た(1.53g、93%)。
実施例6
ペプチド: 上記アシルフロライド(1.53g,3.22mmol)のCH2
Cl2液(16mL)にカニュ−レを用いてD−Ala−OMe−HCl(45
0mg、3.22mmol)、NaHCO3(541mg、6.44mmol)
と水(16mL)からなる液を加えた。この二相性溶液を45分間激しく攪拌し
、それから水を加えてからCH2Cl2で洗浄した(3×20mL)。有機層を一
つにまとめ、ブラインで洗浄後、Na2SO4で乾燥、濾過、濃縮、クロマトグラ
フィ−にかけ、白色の泡沫体1,37g(10の71%)を得た。;Rf=0.
50(シリカゲル、50%EtOAc濃度ヘキサン)[α]20 D=−73.30(
c1.7,CHCl3);1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.40
(br s,1H,H−4);7.24(t,J=8.0Hz,1H)、7.1
7(d,J=7.2Hz,1H)、7.0(t,J=7.6Hz,1H)、6.
23(d,J=7.2Hz,1H,Ala−NH)、6.15(s,1H,H−
5)、5.
87(dd,J=17.6,10.8Hz,1H,H−19),5.08(d,
J=10.8Hz,1H,H−20−cis),5.01(d,J=17.6H
z,1H,H−20−trans),4.60(q,J=7.2Hz,7.2H
,H−8),3,74(s,3H,OMe)、3.69(dd,J=10.4,
6.8Hz,1H,H−15b)、2.43(dd,J=12.8,10.4H
z,1H,H−16)、2.32(dd,J=12.8,10.4Hz,1H,
H−16)、1.55(s,9H,t−Bu)、1.39(br s,9H,t
−Bu),1.38(d,7.2Hz,3H,H−17),1.04(s,3H
,Me),0.95(s,3H,Me)ppm;13C NMR(300MHz、
CDCl3)δ173.2,171.7,152.3,143.2,142.8
,133.6,128.5,124.8,123.2,118.0,114.3
,114.2,81.5,81.0,79.2,61.5,61.1,52.3
,47.7,40.3,35.5,28.4,28.2,22.9,22.2,
18.4ppm;IR(フィルム,NaCl)3412,3327,3080,
2979,1710,1602,1532,1478,1455,1370,1
161,1022,922,736,cm-1;MS C30H43N307計算値;m
/e557.3101,実測値557.3093。
実施例7
ジケトピペラジン(14): ペプチド13(1.464g,2.63mmol
)をベンゼンと2回共沸騰させ、新しく調製した蒸留乾燥MeCN(26mL)
に溶解し、アルゴン存在下で0℃まで冷却し、TMSI(1.12mL,7.8
9mmol)を2分間かけて滴下し処置した。40分後、反応物を飽和NaHC
O3に加え、CH2Cl2で抽出する(3×25mL)。有機層を一つにまとめブ
ラインで洗浄後、Na2SO4で乾燥、濾過、濃縮、クロマトグラフィ−(60−
100%EtOAC濃度ヘキサン)にかけて白色の泡沫体(810mg、86%
)を得た;Rf=0.35(シリカゲル、100%EtOAc)上記の泡沫をア
ンモニアで飽和させた0℃のMeOH液(11.3mL)にDMAP(111m
g、0.91mmol)を加えた。この液を一晩攪拌し漸次室温まで暖め、濃縮
後クロマ
トグラフィ−にかけ(シリカゲル、60−100%EtOAc濃度ヘキサン)、
13からの総収量74%に当たる白色の泡沫体(633mg、86%)を得た;
Rf=0.30(シリカゲル、100%EtOAc);[α]20 D=−3310(
c0.09、CHCl3);1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.1
6(d,J=7.5Hz,1H);7.11(app t,J=7.5,7.2
Hz,1H)、6.76(app t,J=8.1,7.5Hz,1H)、6.
60(d,J=8.1Hz,1H)、5.95−6.60(br s,1H,変
動,Ala−NH)、5.97(dd,J=17.4,10.8Hz,1H,H
−19)、5.56(s,1H),5.12(d,9.8Hz,1H,H−20
−cis),5.08(d,17.6Hz,1H,H−20−trans),4
.90−5,15(br s,1H,5−NH),4.00(dq,J=7.2
,3.6Hz,1H,H−8),3,92(d,J=11.1,6.3Hz,1
H,H−15b)、2.54(dd,J=12.6,6.3Hz,1H,H−1
6)、2.42(dd,J=12.6,11.1Hz,1H,H−16)、1.
39(d,J=7.2Hz,3H,Ala−Me),1.12(s,3H,Me
),1.00(s,3H,Me)ppm;13C NMR(300MHz、CDC
l3)δ169.1,166.7,150.0,143.5,128.9,12
8.8,125.1,118.8,114.6,109.1,77.7,61.
3,57.7,53.3,40.9,36.8,22.9,22.4,20.6
ppm;IR(フィルム,NaCl)3322,3083,2979,2876
,1665,1607,1452,1368,1316,1216,1134,
1084,922,749,666cm-1;MS C19H23N302計算値;m/
e325.1790,実測値325.1808。
実施例8
ベンゾイル化ジケトピペラジン(15):o−アジドベンゾイルクロライド:o
−アジドベンゾイルクロライド(1.26g,7.75mmol)とオキシクロ
ライド(1.35mL,15.5mmol)を含む0℃ののCH2Cl2液(16
mL)にDMFを一滴加える。この溶液を1時間室温まで暖め、アルゴン流を
吹き付け濃縮、減圧後、THF(7.75mL,1.0M)に再溶解してから−
78℃まで冷却した。
これとは別に、14の−78℃のTHF液(315mg、0.968mmol
)をアルゴン存在下でKHMDS(2.52mL,0.5Mトルエン液、1.2
6mmol)を2分間かけて滴下し反応させた。この緑色の液体を−78℃で3
0分間攪拌した。それから上記で調製した酸性クロライド液2.9mLをカニュ
−レを利用して3−5分間かけて加えた。20分後、さらにKHMDS(0.9
7mL,0.48mmol)を−78℃で加え、5分後に更に酸性クロライド(
1.0mL,0.97mmol)を加えた。この液を室温まで暖め、飽和NaH
CO3で急冷、EtOAcで抽出した(3回)。有機層を一つにまとめブライン
で洗浄後、Na2SO4で乾燥、濾過、濃縮、クロマトグラフィ−(シリカゲル、
10−50%EtOAc濃度ヘキサン)にかけて15の白色の泡沫体(364m
g、80%)を得,それから100%EtOAcを加えて未反応14を回収した
(10−15%)。Rf=0.55(シリカゲル、50%EtOAc濃度ヘキサ
ン);[α]20 D=−1430(c0.01,CHCl3);1H NMR(300
MHz、CDCl3)δ7.49(ddd,J=7.8,6.2,1.5Hz,
1H);7.40(dd,J=7.8,1.5Hz,1H)、7.23(t,J
=7.6,7.5Hz,1H)、7.15(m,3H)、6.78(dd,J=
7.57,3Hz,1H)、6.63(d,J=7.5Hz,1H)、5.98
(dd,J=17.3,10.8,Hz,1H),5.62(s,1H,N−C
H−N),5.15(d,J=11.1Hz,1H),5.11(d,J=17
.3Hz,1H),5.08(s,1H,NH)、5.07(q,J=7.2H
z,1H,Ala−CH),4.05(dd,J=9.8,7.6Hz,1H,
Trp−CH)、2.53(m,2H,Trp−CH2)、1.50(d,J=
7.2Hz,3H,Ala−CH3),1.12(s,3H),1.00(s,
2H)ppm;13C NMR(300MHz、CDCl3)δ169.0,16
7.8,166.6,149.8,143.2,136.3,131.8,12
9.1,128.5,128.4,125.2,125.0,118.9,11
8.1,114.8,109.3,77.5,61.6,59.1,55.5,
40.9,36.8,22.8,
22.3,17.7ppm;IR(フィルム,NaCl)3356,2973,
2129,1722,1674,1598,1580,1485,1467,1
448,1383,1301,1219,1150,752cm-1;MS C26
H26N603計算値;m/e470.2066,実測値470.2073。
実施例9
アルデエミン(2): トリブチルフォスフィン(0.171mL,0.69m
mol)を乾燥ベンゼン(6.2mL)中の15液(293mg、0.623m
ol)に加えた。このオレンジ色の溶液を4時間アルゴン下で攪拌、濃縮後30
%のEtOAc濃度のヘキサンと一緒に粉引きしてトリブチルフォスフィン酸化
物を除き、クロマトグラフィー(シリカゲル、10−50%EtOAc濃度ヘキ
サンでアルデエミンを回収(191mg、72%)し、それから100%EtO
Acで14を30mg回収した):Rf=0.45(シリカゲル、50%EtO
Ac濃度ヘキサン)。
実施例10
5−N−アセチルアルデエミン(3):0.5M LDA調製: −78℃でT
HF液(1.45mL)中のジソプロピルアミン(0.147mL,1.05m
mol)にBuLi(ヘキサン中に0.40mL,2.5M;1.00mmol
)をアルゴン存在下で加えた。3分後、この液を室温まで15分間加温してから
、−78℃に冷却した。
実施例11
5−N−アセチルアルデエミン:
方法A. アルデエミン(68.0mg、0.159mmol)のTHF液(1
.6mL)に−78℃で0.5MのLDA(0.320mL,0.16mmol
)を反応させた。緑色になった液を5分間室温まで加温してから、−78℃まで
冷却し、アセチルクロライド(0.028mL,0.35mmol)と反応させ
た。この液を室温まで暖めてから、30分間加温しながら還流し、冷却後、Et
OA
cで希釈し、飽和NaHCO3で例約した。有機相を分離し飽和NaHCO3(2
×5mL)とブライン(1×5mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥してから濾
過、濃縮後クロマトグラフィ−(シリカゲル、10−50%エチル酢酸濃度ヘキ
サン)により灰色かかった白色の泡沫59.7mg(80%)を得た。高温Et
OAcからの再結晶化により粒子状結晶が得られた:Rf=0.38(シリカゲ
ル、50%EtOAc濃度ヘキサン);[α]20 D=−430(c=0.45,C
HCl3);融点229−310(無修正);IR(フィルム,NaCl)335
9,2924,2853,1732,1682,1606,1469,1402
,1160,756cm−1;MS(CI)C28H28N403計算値;m/e468
.2162,実測値468.2147;425(M−Ac),399(M−C5
H9),356(M−(C5H9+Ac))。
方法B. アルデエミン(1.5g,3.507mmol)を含む無水酢酸.液
6mLに0.6mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンを加えた。この反応
液を60℃で24時間加温した。反応の進行をTLC(EtOAc:ヘキサン,
3:4;Rf0.4(アセトン)、Rf0.45(アルデエミン))でモニタ−し
た。反応が完了したら、反応液を室温まで冷やし、10mLのクロロフォルムで
希釈し、飽和NaHCO3を滴下し冷却した(無水酢酸が全て酢酸ナトリウムに
変換するまで加える)。有機相を分離し、5%のクエン酸で洗浄(N,N−ジイ
ソプロピルエチレンアミンを除去する)、無水リン酸ナトリウム上で乾燥、濾過
後濃縮した。クロマトグラフィ−(シリカゲル、10から30%の勾配、酢酸エ
チルヘキサン液)により1.45g(88%)の、融点229.8−231.3
℃、[a]20 D=51.1が得られた。
実施例12
アリルエステル(9(A)): アルゴン気流をフェニルセレン化合物(500
mg、0.871mmol,5:1ジアセトロメア−の混合体)、アリルトリブ
チルスタンナン(0.543mL,1.74mmol)とヘキサブチルジスタン
ナン(0.043mL,0.087mmol)のトルエン(8.7mL,0.1
M)液に40分間通した。この液をアルゴン下で9時間中圧水銀ランプを用いて
紫外線照射した。この液をシリカゲルに直接クロマトグラフし(5−30%のエ
チル酢酸濃度のヘキサンで溶出した)て、5:1のジアセトロメア混合体である
白い泡沫375mg(94%)を得た。:Rf=0.60(30%酢酸エチル濃
度のヘキサン)。10,13,14,15ならびに2のための条件を準用して、
同様の収率で10(A)、13(A),14(A)、15(A)ならびに2(A
)を得た。1H NMRデ−タは10(A)、13(A),14(A)ならびに
15(A)について得た。
実施例13
”アリル”5−N−アセチルアルデエミン(3(A)):3に概要を示した方法
Aに従って白色の固形物を56%の収率で得た。1H NMR(400MHz、
CDCl3)δ8.27(d,J=8.1Hz,1H);8.03(b,s,1
H)、7.79(ddd,J=8.1,7.0,1.1Hz,1H)、7.72
(d,J=8.3Hz,1H)、7.52(ddd,J=8.0,7.0,1.
0Hz,1H)、7.35(m,2H),7.21(t,J=7.5Hz,1H
),5.93(b,s,1H),5.58(m,1H),5.44(q,J=7
.2Hz),5.14(d,J=17.0Hz,1H)、5.13(d,10.
4Hz,1H)、4.57(dd,J=10.7,5.8Hz,1H),3.2
5(dd,J=13.2,5.9Hz,1H),2.65(s,3H)2.61
(m,3H)1.48(d,J=7.3Hz,3H)ppm;HRMS C26H24
N4O3計算値;m/e440.1848,実測値440.1852;398(
M−Ac),357(M−Ac−C3H5)。生物学的結果
I.細胞毒性
DC−3Fハムスタ−肺細胞に対する相対的細胞毒性は以下の順であった:
IC50:5−N−Ac−アルデエミン(5.06μM)<アルデエミン(10
.25μM)<5−N−Ac”アリル”アルデエミン(17.39μM)
ヒト白血球CCRF−CEM細胞での相対順位は次の通りであった:
IC50:アルデエミン(20.8μM)<5−N−Ac−アルデエミン(29
.8μM)<5−N−Ac”アリル”アルデエミン(53.3μM)
アルデエミン誘導体は特に細胞毒性を有しておらず、細胞毒物の変調剤として
使用できるかもしれず、あるいはMDR細胞に直接使用できるかもしれない。
II.交差耐性
DC−3F/ADII p−糖蛋白MDR細胞は、親株であるDC−3F細胞
に比べ3から11倍アルデエミン誘導体に対して付帯的に感受性である。付帯的
感受性はベラパミルについても観察された。CCRF−CEM/VBL100ヒト
白血病p−糖蛋白MDR細胞はアルデエミンに対して、親株CCRF−CEM細
胞に比べ感受性である。
アルデエミン誘導体はCCRF−CEM細胞に対しては同様に効果を持つが、
TopoII遺伝子に変異を生じVM−26に対して耐性となった細胞(CEM/
VM−1)に対しては効果を示さない。
III.MDR基質の輸送
アルデエミン誘導体は、[3H]VP−16の37℃30分間での流入量を測
定した結果、CCRF−CEMヒト白血病細胞の細胞内への抗ガン剤VP−16
(MDRの基質)の蓄積を増加させた。
5−N−アルデエミン(30μM)とアルデエミン(20μM)はそれぞれV
P−16の蓄積を66%とい33%増加させた。ベラパミル(100μM)もま
たVP−16の蓄積を増加させた。topoII阻害剤であるVM−26(CCR
F/VM−1)に耐性であるMDR細胞についても、アルデエミン誘導体はVP
−16の細胞内蓄積を増加させる。5−N−Ac−アルデエミン(30μM)と
アルデエミン(20μM)はVP−16の蓄積を1.95倍、1.51倍それぞ
れ増加させたが、ベラパミル(100μM)はVP−16の蓄積を2.05倍増
加させた。
CCRF−CM細胞に[3H]VP−16を前もって30分間与え、それから
洗
浄を入れずにアルデエミン誘導体で30分間処理すると、VP−16の細胞内蓄
積が30μMの5−N−Ac−アルデエミンで3.9倍、20μMのアルデエミ
ンで3.1倍、100μMのベラパミルでは4.2倍に増加した。
IV.薬剤の組み合わせとMDRの逆転
CCRF−CEM細胞では、ビンブラスチン(VBL)と5−N−アセチルア
ルデエミン(5NAc−Adm)は、通常の腫瘍細胞に対して最大相乗性の有効
的な相乗作用を示した(組み合わせ指数CI<1、=1,>1はそれぞれ相乗効
果、付加効果、拮抗作用を示す)。
CCRF−CEM/VBL100細胞はCCRF−CEM細胞に比べよりVBL
に対し耐性であり(200倍耐性)また多の多くの薬物に対しても耐性であるが
、VBL+5NAc−Adm(組み合わせ比率1:2000)ではCI=0.0
4の顕著な相乗作用が見られ、VBLの用量を41倍少なくして、そして5NA
c−Admの用量は55倍少なくしても細胞の増殖を98.4%阻害した。組み
合わせの比率1:2000から1:10,000の間ではいずれの場合でも相乗
作用が認められた。これは、明らかに定量的組み合わせ指数法を用いて調べた1
00以上ある抗ガン剤の組み合わせ中最も強い効果を有する組み合わせであった
。
ビンブラスチンは野生型のガン細胞(例えば、CCRF−CEM)に対しては
0.0017μMでIC50と極めて強い殺傷効果を有する。5NAc−Admと
の組み合わせでは、薬剤耐性のMDR細胞(CCRF−CEM/VBL100)も
極めて強い相乗作用により殺すことができ、野生株である親ガン細胞(CCRF
−CEM)に対する活性をはるかに越える(>10倍)。
P388白血病細胞について、0.42μMの5N−Ac−Ardm(IC50
:43.7μM)存在下でAdrのIC50が0.228から0.084μMまで
減少した(2.7倍減少)。(表2A参照)
P388/Dx白血病細胞(9.4倍のAdrに対する耐性)について、28
0μMの5N−Ac−Ardm(IC50:65.9μM)存在下でAdrのIC50
が2.14から0.42μMまで減少した(5.1倍減少)。(表2B参照)
N−アセチルアルデエミンは2.2μMの濃度まではHCT116細胞に毒性
を示さない。これ以上高濃度では溶解性が減じる。N−Ac−admを2.2μ
M濃度でパクリタクセルと一緒にしてHCT116細胞と多薬剤耐性(MDR)
細胞株HCT116(VM)46と72時間反応させた。結果は下表にまとめた
。全ての薬物の暴露時間は72時間であり、細胞毒性はXTTテトラゾリウム色
素試験で実施した。
これらの結果は2.2μMでのN−AC−admの非毒性により、p−糖蛋白
汲み出しポンプにより獲得されたパクリタクセルに対する耐性を有意に戻すこと
ができることを示唆している。この結果はアドリアマイシンを用いた動物での同
様なp−糖蛋白による耐性に関する結果に一致している。N−Ac−adm存在
時に観察されたパクリタクセル耐性の強さはパクリタクセル作用時に観察された
耐性の強さ、ならびに15μMのベラパミルあるいは0.03%クレモフォアE
LをHCT116(VM)46細胞(R/S比=4)に作用させた時に観察され
る強さと同じであった。
考察
原則的に、化合物1、2ならびに3はアルキル化サイクルによりトリプトファ
ン前駆体5から正式に誘導した仮説上のトリサイクリックアミノ酸4から得るこ
とができる(図1;4ならびに5の保護状態は未特定)。本発明前にはトリプト
ファンシリ−ズに於ける5型から4型への転換方法は不明であった。ジェムジメ
チルカーボン位置に1,1−ジメタリル基を導入し、直接アルキル化サイクル(
経路a)を通して実用的な収量を得ることは当該分野では予想されていなかった
。立体化学情報の転移に問題がないトリプタミンシリ−ズでは、1,1−ジエチ
ルプロピニリル基を直接導入する方法が2種類あるが、いずれも収率は中程度で
ある(Hino,T.; Hasumi,K.; Yamaguchi,H.; Taniguchi,M.; Nakagawa,M., Chem .Pharm.Bull
.,1985,33,5202; Nakagawa,M.; Ma,J.; Hino,T.,Hete rocycles
,1990,30,451)。トリプタミン誘導体のプレニルハロゲン化合物に
よる直接アルキル環化は主に一次炭素位置に生じ、所望しない3,3−ジメチル
アルキルレギオイソマ−ができる。(Bocchi,V.; Casnati,G.; Marchelli,R.
, Tetrahedron,1978,34,929)。本発明は、5のヘテロ分子介在酸化環化反応
により6を生じる経路bがより有用であることを期待するものである。多くのプ
ロトニック環化あるいは酸化型環化による5から6への転換例がトリプタミンと
トリプタミンシリ−ズの両方で知られている。しかし、これらの方法では環化中
(5から6)の効率的な立体制御やリバ−スプレニルヌクレオフィルによる置換
(6から4)の連続的活性化ができない。(Hino,T.; Nakagawa,M.,in The A lkaloids
; Brossi,A.,ed.; Academic Press,Inc.,New York,1988,34,1;B
runcko,M.; Crich,D.,J .Org.Chem.,1994,59,4239)。適切な活性化に続
いて、得られたカチオノイド類がリバ−スプレニルヌクレオフィルをアルキル化
する。この基本構想は、酸化型環化とアルキル化段階両方のシス立体化学を進め
る上で、シス−インタ−ロック5,5−環が極めて適合していることを前提とし
ている。更に、このアプロ−チにはトリプトファンの立体中心からヘテロ分子介
在環化のエマ−ジングジャンクションに立体化学的情報が効果的に伝達すること
が必要である。本発明は、1,2ならびに3の総合的合成においてこれらのコン
セプトを実現している。
1を調製する該方法に使用した出発材料はビス(Boc)トリプトファンメチ
ルエステル7(図4;L−トリプトファンから2段階で調製される:Franze,H
.;Grehn,L.; Ragnarsson,U.; J .Chem.Soc.,chem.Commun.,1984,1699。
しかし、本例での使用の如く、7は好ましくはL−トリプトファンメチルエステ
ルからCH2Cl2内でBOC2O(3当量)、NaOH(5当量)ならびにNB
u4HSO4(10mol%)で処理して調製した(収率91%)。この化合物は
N−フェニルセレノブタレイミド(Nicolaou,K.C.; Claremon,D.A.; Barnet
te,W.E.; Seitz,S.P.J .Am.Chem.Soc.,1979,101,3704)や触媒性のp
−トルエンスルフォニック酸と反応し、78%の収率で3−セレニル化ピロロイ
ンド−ル8を、当初1:1の混合であったものがジアステレオマーの9:1の非
分離型混合物を生じる。8にメイチルトリフレイトとプレニルトリブチルスタン
ナンを2,6−ジ−三級−ブチルピリジンの中で作用させ(Naruta,Y.; Nishig
aichi,Y.; Naruyama.K.,Chem .Lett.1986,1857)ると60%の収率で、所
望の位置にリバ−スプレニル基を持つ非変化型の9:1のジアステレオメリック
混合物の形で9を得る。予想外なことに、当然あると思われたベンジリックカチ
オン中間体で単プロトンを失った形の産物は観察されなかった。(申請者はメカ
ニズムは不明であるが、この安定性が環状構造がBocグル−プにより近接させ
られる平面化を嫌うことに起因していることを提言している)。9を酸である1
0にけん化すると、ジアステレオマ−をクロマトグラフィ−で分離することが可
能になる。更に、Bocグル−プも同時に除去でき、その結果アミナル11を得
ることができ、これは再度単一のジアステレオマ−として単離される。
1の総合的合成については、BOPクロライド−介在による10と束縛アミン
11の結合により収率78%でペプチド12を得た。(その他の試薬を用いて試
みた結合は成功しなかった。その他の試薬で失敗したBOPクロライド介在型の
束縛二次アミンの結合の実施例については以下を参照: Danishefsky,S.J.; H
arrison,P.J.; Webb,R.R.,II; O'Neil,B.T.,J .Am.Chem.Soc.,1985,1 07
,1421)。残存するBoc類をヨ−ドトリメチルシランを用いた除去は偶発的
な環化により起こり、その結果直接アマウロミン(1)をビス(Boc)−トリ
プトファンメチルエステルから5つの直線的ステップを経て生じ、その全体とし
ての収率は16%でる。こうして得たアマウロミンは如何なる点においても権威
ある天然物サンプルと同一であった。
一般的な試薬を用いて10をD−アラニンメチルエステルと結合させると(図
5)、期待通りの13に加えて、α−トリプトファンの立体中心のエピマ−化に
より生じたと思われるマイナ−産物がたくさん生じる。その他試用した活性化試
薬にはDCC/DMAP、DCC/HOBT、イソブチルクロロフォルメイトと
BOPクロライドである。しかし、in situで形成される10のアシルフ
ロライドはD−アラニンメチルエステルとの縮合を経て清浄転換し(71%)ペ
プチド13を生む。(Carpino,L.A.; Mansour,E.-S.M.E.; Sadat-Aalaee,D.
, J .Org.Chem.,1991,56,2611)。ジケトピペラジン14は13の脱保護に
より収率76%で得られ、アンモニアDMAP誘導で結晶化する。
aza−Wittig反応の分子内多様性(Takeuchi,H.; Hagiwara,S.; Eg
uchi,S.,Tetrahedron,1989,45,6375)を(3H)−キナゾリン−4−ワン
セクタ−の効率的融合に利用した。14をo−アジドベンジルクロライドでアシ
ル化した後、得られた15をトリブチルフォスフィンとベンゼン中で反応させて
アルデエミン(2)を14からの収率56%で得た。最後に、2をアシル化して
5−N−セチルアルデエミン(3)を全合成の収率として11%で得た。こうし
て得られた5−N−アセチルアルデエミンはあらゆる点において、権威ある天然
物質標本と同一であった。
3種類のリバ−スプレニル化ヘキサヒドロピロロヨ−ドアルカロイドのコア構
造は、2段階的に存在する適合型のトリプトファンからは急速に立体選択的に(
熱動力学的コントロ−ルにより)集合する。このアプロ−チの有用性は1,2な
らびに3の簡易で効率的な合成により示された。ジプスタイン
本発明はジプスタインの新しい類縁体、ならびに当たらし化合物、ジプスタイ
ンの調製方法、ならびにMDR細胞の成長を阻害する薬理的投与方法を提供する
。しかし、in vivoでのジプシタインの既知の応用はコレステロ−ルレベ
ルの管理である。本発明で提供するジプスタイン類縁体はコレステロ−ルレベル
の
高い患者の治療に有用である。
ヒトにおけるコレステロ−ル代謝の制御は医薬品開発の主要目的の一つである
。過剰のコレステロ−ルと血管心臓病罹病率との間に相関性があることが知られ
るようになった(Brown,M.S.; Goldstein,J.L.,Angew .Chem..Int.Ed.E ngl
.,1986,25,583)コレステロ−ル含有食物の吸収あるいはde novo
のコレステロ−ル合成への干渉により血漿コレステロ−ル含有量を低めることが
行われている。高コレステロ−ル血症を含む初期対応には胆汁酸放出性コレスチ
ラミンレジンが用いられた。(Lipid Research Clinics Program,J .Am.Med. Assoc
.,1984,251,351)。しかし、この形の医薬品に困難さが伴ったことから
別のアプロ−チを模索する研究が進められた。コレステロ−ルレベルによる血管
心臓管理のマイルスト−ンの一つは強力なHMG−CoA還元酵素の阻害剤であ
るラバスタチンの発見である。(Grundy,S.M.,Cholesterol and Atheroscler ois, Diagnosis and Treatment
; Tower Medical: New York,1990; p4; Grundy
,S.M.,New Engl .J.Med.,1988,319,24)。この酵素はコレステロ−ル生合
成の律速酵素段階に関係している。HMG−CoA阻害剤のコンセプトに基づく
医薬品は本態性高コレステロ−ル血症患者のLDLと総コレステロ−ルのレベル
を低下させることに有効であることが証明されている。ザラゴジック酸のような
スクアリン合成の阻害剤もまた治療効果のある薬物の可能性があることが確認さ
れているが、臨床応用はまだである。(Abe,I.; Tomesch,J.C.; Wattanasin
,S.; Prestwich,G.D.,Nat .Prod.Pep.,1994,11,279)。
コレステロ−ルレベルの異常高値から心筋梗塞への進行はマクロファ−ジ細胞
内へのエステル化コレステロ−ルの蓄積に始まると考えられている。続いて泡細
胞が形成され、最終的には粥状血栓が血管内に形成される。(Sliskovic,D.R.
;Whige,A/D.,Trends Pharmacol .Sci.,1991,12,194.) アシルCoA:
コレステロ−ルアシル転移酵素(ACAT)がコレステロ−ル吸収の律速酵素で
あることが判明している。従って、ACATの阻害が上昇したコレステロ−ルレ
ベルの改善に有効ではないかと注目されている。(Sliskovic,D.R.; White,A
.D.,Trends Pharmacol .Sci.,1991,12.194; Kumura,T.;Takase,Y.; Hay
ashi,K.; Tanaka,H.; Ohtusuka,I.; Takano,S.; Kogushi,M.; Yamada.T.;
F
ujimori,T.; Saitou,I.; Akasaka,K.,J .Med.Chem.,1993,36,1630.)ジ
プスタイン(21)、は細菌Nannizzia gypsea var.incurvata IFO 9228より単
離されたもので、ACATについてオレイル−CoAにKi値5.5μMを有す
る競合的阻害剤である。コレス培養マクロファ−ジのコレステロ−ルエステルの
形成についてはIC50が0.65μMで阻害することが観察されている。(Sh
inohara,C.; Hasumi,K.; Takei,Y.; Endo,A.,J .Antibiot.,1994,47,16
3; Nuber,B.; Hansske,F.; Shinohara,C.; Miura,S.; Hasumi.K.: Endo,A
., J .Antibiot.,1994,47.168.)
ジプスタインの重要な構造上の観点はジケトピペラジン基であり、これは正式
には仮説的なアミノ酸22と23から成り、この二つはシス融合した[2,3−
b]ヘキサヒドロピロロインド−ルキラリティ−のC3aとC8aとS字型のアミノ
酸中心(C2)の関係だけが違っている(図7)。便宜上、22は“プレアンチ
”システムと呼び、23を“プレシン”基と呼び、ジプスタシン自体の完全はヘ
プタサイクリック構造のバックボ−ン関係を強調した。22と23の構築体は明
らかに“L−トリプトファン結合”を共有しており、これにより1,1−ジメチ
ルアリル機能(リバ−スプレニル)をC2に導入する方法が開発できるだろう。
またアミノ酸側鎖Nbからインド−ルC2への環化とインド−ルをC3の位置で正
式な+OHの代わりに水酸化する必要があるだろう。
上記とN−アセチルアルデエミンの合成を合わせることで、リバ−スプレニル
グル−プを前もって作っておいた(2,3−b)ヘキサヒドロピィロ−ルインド
−ル基のC3aに導入する方法が得られる(Marsden,S.P.; Depew,K.M.,Dain
shefsky S.J.,J .Am.Chem.Soc.,1994,116,11143)。このトランスフォ−
メイションはC3a、フェニルセレノ前駆体を通じて実施できる。本発明はC6aと
C13aの位置にリバ−スプレニルグループを導入する方法ならびに、ジプセチン
(21)のC8aとC13aにヒドロキシ機能を付与する方法を提供し、これによっ
てジプセチンとその類縁体の合成全体を簡便にできる。
本発明は適当な保護されたアミノ酸側鎖の存在下でインド−ルのC2に”リバ
−スプレニル”機能を導入する方法を提供する。2,3−ジサブスティチュ−ト
インド−ルをクロロインド−レニンに酸化する方法と、このクロロインドレニン
を
用いてベンゾリックな炭素の機能をC2に与える方法は公知である。(Godtfreds
en,W.O.; Vangedal S.,Acta Chem .Scand.,1956,10,1414; Buchi,G.; Ma
nning,R.E.,J .Am.Chem.Soc., 1996,88,2532; Owellen, R. J.,J .Org. Chem
.,1974,39,69; Kutney,J.P,Beck,J.; Bylsma, F.; Cook,J.; Cret
ney,W.J.; Fuji,K.; Imhof,R.; Treasurywala,A.M., Helv .Chim.Acta,1
975,58,1690; Kuehne,M.E; Hafter,R.,J .Org.Chem.,1978,43,3702お
よび本文中の参考文献)重要な点は24の様な中間体がC2が置換しなくとも有
効に転移するかということである。(これまでに開示された唯一の例は炭素を基
本としたヌクレオフィリックなC2−非置換クロロインド−レニンへの付加だけ
である,Parsons,R.L.; Berk,J.D.; Kuehen,M.E.,J .Org.Chem.,1993
,58, 7482参照)24から25への転換のメカニズムは2段階である(即ち、イ
ミン付加とHClの消失)。化合物24はC2の位置でヌクレオフィリックに攻
撃し25を誘導する。その後互変異して26になる(図8)。本プロトコ−ルの
適用により2,3−ジサブスティチュ−トインド−ルを素早く調製できる。
ジジプセチンの合成はN−フタロイルトリプトファンメチルエステル(27;
L−トリプトファンメチルエステルから既知方法を改良した方法により調製した
:Bodansky,M/; Bodansky,A.,The Practice of Peptide Synthesis; Spriger
-Verlag: Berlin,1984,p 10;図9)から始まり、上記の方法に従い、プレニル
−9−BBNをヌクレオフィルとして用い実施することで95%の収率で28に
転換しする。(Kramer,G.W.; Brown,H.C.,J .Organomet.Chem.,1977,13
2, 9。プレニル−9−BBNをクロロインド−レニン(24)に反応させる場合
には触媒は必要ない;多のヌクレオフィルを用いる場合には触媒が必要である。
)加水分解によりC2−リバ−スプレニル化トリプトファン誘導体29ができる
。
更に、前もって作成しておいたジケトピペラジン(32)の酸化的結晶化は、
シンアンチ問題に関しては立体的な保証は無いが、30から22あるいは23の
様な転換系におけるジアステレオフェイシャル管理が必要とないという利点があ
るだろう。従って、化合物29は最初にアミン機能をBOCグル−プで保護し、
LiOH/THF/MeOH/H2Oでけん化することで31に転換される。2
9と31を結合することで、示したようにジケトピペラジン32ができる。
ジケトピエペラジン32をジプセチン(21)に1段階で転換することを試み
た。立体化学的にランダムに酸化環化を行うことは、ジプセチンの“シン”−“
シン”産物33ならびに“アンチ”−“アンチ”産物34に対する比率が2:1
:1と仮定できる利点がある。たくさんの酸化物を調べたが、1種類のみが証明
された。従って、32に4当量のジメチルジオイシレを反応させた結果、完全な
合成ジプセチン(21)が収量40%で得られ、その量はシン産物である33倍
量(およそ18%)、そしてアンチ産物である34についても倍(およそ20%
)であった。(図10)。(Na−アシル化インドールにジメチルジオキシラン
を作用させた例は,Zhang,X.およびFoote,C.S.,J .Am.Chem.Soc.,1993,115
,8867; Adam,W,.Ahrewiler,M.,Peters,KおよびSchmiedeskamp,B.,J .Org.Chem
.,1994,59,2733を参照.)合成ジプセチン(21)のスペクトラ
ル上の特徴(1H NMR,13CNMR,MS,やIR)は天然のそれと同一で
あった。更に、クロマトグラフィ−上の性質も同一であり、また融点(159℃
)も天然由来のものについて報告されているものに同じであった。合成ジプセチ
ンの光学旋回は[α]24 D=−113.4°で(c0.20,CHCl3)あり天
然のジプセチンのそれに良く一致した[α]24 D=−116.9°で(c0.1
4,CHCl3)。
上記の如くジプセチンの全合成ができた。この合成はN−フタロイルトリプト
ファンメチルエステル(27)から4段階が必要であり、簡略化するには複雑で
あった。(ジケトピペラジン32は直接調製可能であり、トリプトファンメチル
エステル(29)を140℃で3時間加熱することで収量35%でソ−ダ長石が
得られる。従って、この段階で上記合成法では既に4段階を省略できている。)
従って、本発明にて開発した化学は他の複雑なインド−ル類の合成方法にも有用
である。(2,3−ジサブスティチュ−テッドインド−ル類の調製の直接法は比
較的少ない。幾つかの方法については,Saulnier,M.G.; Gribble,G.W.,J.O rg .Chem
.,1982,47,2810; Fukuyama,T.F.; Chen,X,; Peng,G.,J .Am.Ch em.Soc
.,1994,116,3127参照)
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フロントページの続き
(71)出願人 ザ トラスティーズ オブ コロンビア
ユニバーシティ イン ザ シティ オブ
ニューヨーク
アメリカ合衆国 ニューヨーク 10027
ニューヨーク ワンハンドレッドアンドス
ィックスティーンス ストリート アンド
ブロードウェイ ダヴリュ (番地な
し)
(72)発明者 ダニシェフスキー,サミュエル
アメリカ合衆国 ニュージャージ 07631
イングルウッド ブライトン ストリー
ト 22
(72)発明者 ディピュ,クリストファー
アメリカ合衆国 ニューヨーク 10011
ニューヨーク トゥエンティフォース ス
トリート 410 ダヴリュ アパートメン
ト 2ビー
(72)発明者 マーズデン,ステファン ピー
イギリス国 ロンドン ダヴリュ4 4デ
ィティ オックスフォード ロード ノー
ス 2エー アパートメント 6 ミッチ
ェル ハウス
(72)発明者 ボーンマン,ウィリアム
アメリカ合衆国 ニューヨーク 10021
ニューヨーク スィックスティサード ス
トリート 504 イー アパートメント
9エス
(72)発明者 ウー,ジョナサン シー ジー
アメリカ合衆国 ニューヨーク 10021
ニューヨーク スィックスティスィックス
ス ストリート 312 イー アパートメ
ント ディ
(72)発明者 チョウ,ティン−チャオ
アメリカ合衆国 ニュージャージ 07652
パラマス デイズィ ウェイ 5
(72)発明者 シュケリアンツ,ジェフリー
アメリカ合衆国 イリノイ 60048 ウイ
ンスロップ ハーバー イングリッシュ
レーン 526
(72)発明者 ザトルスキー,アンドレイ
アメリカ合衆国 ニューヨーク 10022
ニューヨーク スィックスティス ストリ
ート #33エフ 303 イー
【要約の続き】