JPH1052889A - 吸水性シート、及びそれを用いた食肉の包装体 - Google Patents
吸水性シート、及びそれを用いた食肉の包装体Info
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- JPH1052889A JPH1052889A JP29463496A JP29463496A JPH1052889A JP H1052889 A JPH1052889 A JP H1052889A JP 29463496 A JP29463496 A JP 29463496A JP 29463496 A JP29463496 A JP 29463496A JP H1052889 A JPH1052889 A JP H1052889A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸水能力が高く且つ吸水速度がゆるやかにな
るよう調節された吸水性シートと、それを用いて品質保
持期間を延長した食肉の包装体を提供する。 【解決手段】 二枚の透水性シートの間に吸水材が挟着
されてなる吸水性シートにおいて、一方の面に透水性の
高い透水性シートを用い、もう一方の面に透水性の低い
透水性シートを用いて吸水性シート10を構成する。そし
て、前記吸水性シート10を、その低い透水性シートの面
が食肉6に接するように食肉6に配置すると共に、その
全体をガスバリヤー性を有する熱封緘性袋状体7で真空
包装して食肉の包装体20を構成する。
るよう調節された吸水性シートと、それを用いて品質保
持期間を延長した食肉の包装体を提供する。 【解決手段】 二枚の透水性シートの間に吸水材が挟着
されてなる吸水性シートにおいて、一方の面に透水性の
高い透水性シートを用い、もう一方の面に透水性の低い
透水性シートを用いて吸水性シート10を構成する。そし
て、前記吸水性シート10を、その低い透水性シートの面
が食肉6に接するように食肉6に配置すると共に、その
全体をガスバリヤー性を有する熱封緘性袋状体7で真空
包装して食肉の包装体20を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸水性シート、およ
び、それを用いた食肉の包装体に関し、更に詳しくは、
吸水性シートの両面を透水性の異なる透水性シートで形
成して吸水性の調節を行い、適用する対象物に一層適し
た吸水性を具備するように構成した吸水性シートと、そ
れを用いた食肉の包装体に関する。
び、それを用いた食肉の包装体に関し、更に詳しくは、
吸水性シートの両面を透水性の異なる透水性シートで形
成して吸水性の調節を行い、適用する対象物に一層適し
た吸水性を具備するように構成した吸水性シートと、そ
れを用いた食肉の包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吸水性シートとしては、例えば、
二枚の不織布などの透水性シートの間に、吸水性樹脂の
粉末を単独もしくはバインダーを用いて直接担持させて
積層したもの、或いは、別途、二枚の紙(パルプ紙)な
ど親水性、透水性のシートの間に吸水性樹脂の粉末を単
独もしくはバインダーを用いて挟着し、予めシート化し
た吸水材を用意し、これを前記二枚の透水性シートの間
に包み込んで積層したもの、更には、上記において、二
枚の透水性シートの中、一方のみを透水性シートとし、
もう一方には非透水性シートを用いて構成したもの、そ
の他、吸水性樹脂の粉末にパルプなどを加えてシート化
したもの、非水溶性樹脂のシートに吸水性樹脂の粉末を
含有させたもの、などがあり、それぞれ使用目的に合わ
せて適宜選択して使用されている。しかし、適用する対
象物や、使用条件などによっては、上記従来の吸水性シ
ートの中から単に選択するだけでは、期待される吸液速
度や吸液量に必ずしも適合できない場合があり、更にこ
れらの調節を行うことが必要となっている。
二枚の不織布などの透水性シートの間に、吸水性樹脂の
粉末を単独もしくはバインダーを用いて直接担持させて
積層したもの、或いは、別途、二枚の紙(パルプ紙)な
ど親水性、透水性のシートの間に吸水性樹脂の粉末を単
独もしくはバインダーを用いて挟着し、予めシート化し
た吸水材を用意し、これを前記二枚の透水性シートの間
に包み込んで積層したもの、更には、上記において、二
枚の透水性シートの中、一方のみを透水性シートとし、
もう一方には非透水性シートを用いて構成したもの、そ
の他、吸水性樹脂の粉末にパルプなどを加えてシート化
したもの、非水溶性樹脂のシートに吸水性樹脂の粉末を
含有させたもの、などがあり、それぞれ使用目的に合わ
せて適宜選択して使用されている。しかし、適用する対
象物や、使用条件などによっては、上記従来の吸水性シ
ートの中から単に選択するだけでは、期待される吸液速
度や吸液量に必ずしも適合できない場合があり、更にこ
れらの調節を行うことが必要となっている。
【0003】一方、牛肉、豚肉、鳥肉、馬肉、羊肉など
の畜肉、および魚肉のブロック状食肉などは、プラスチ
ックフィルム製の袋内に入れられた後、真空包装され、
冷蔵保存、或いは、冷凍保存され流通販売に供せられて
いる。特に、近年では、食味の点から氷温などを含めた
冷蔵流通、冷蔵保存が多くなっており、前記形態では、
ブロック状の食肉の組織内より滲出するドリップによ
り、外観が損なわれるばかりでなく、風味の低下、ドリ
ップ中での雑菌の繁殖、組織のふやけ、これらに伴う歩
留りの低下など種々の問題がある。更に、食肉は国内だ
けではなく、海外からの輸入も増加しており、前記包装
形態での輸送時間も長くなっており、上記の問題は益々
顕著になっている。
の畜肉、および魚肉のブロック状食肉などは、プラスチ
ックフィルム製の袋内に入れられた後、真空包装され、
冷蔵保存、或いは、冷凍保存され流通販売に供せられて
いる。特に、近年では、食味の点から氷温などを含めた
冷蔵流通、冷蔵保存が多くなっており、前記形態では、
ブロック状の食肉の組織内より滲出するドリップによ
り、外観が損なわれるばかりでなく、風味の低下、ドリ
ップ中での雑菌の繁殖、組織のふやけ、これらに伴う歩
留りの低下など種々の問題がある。更に、食肉は国内だ
けではなく、海外からの輸入も増加しており、前記包装
形態での輸送時間も長くなっており、上記の問題は益々
顕著になっている。
【0004】これらの課題に対して、従来の技術は、吸
水性樹脂を用いて吸水シートを作製し、食肉の全面を覆
う形態で使用されてきた。この場合、比較的短期間保存
の製品、及び、冷凍で輸入され国内にて解凍される食肉
には、適当であったが、近年では、流通技術の発達に伴
い、冷蔵状態で長時間の輸送、流通、熟成が行われるよ
うになっており、従来の方法では、食肉の余剰ドリップ
ばかりでなく、組織内部の肉汁も強制的に吸収して、製
品の乾燥が進んでしまう現象が生じている。また、作業
効率も、全面を覆う場合、非常に悪い状態であった。
水性樹脂を用いて吸水シートを作製し、食肉の全面を覆
う形態で使用されてきた。この場合、比較的短期間保存
の製品、及び、冷凍で輸入され国内にて解凍される食肉
には、適当であったが、近年では、流通技術の発達に伴
い、冷蔵状態で長時間の輸送、流通、熟成が行われるよ
うになっており、従来の方法では、食肉の余剰ドリップ
ばかりでなく、組織内部の肉汁も強制的に吸収して、製
品の乾燥が進んでしまう現象が生じている。また、作業
効率も、全面を覆う場合、非常に悪い状態であった。
【0005】また、特開平3−147739号公報に
は、透水性シートと非透水性シートに挟まれた吸水性ポ
リマーよりなる吸水シートを、食肉にその非透水面が接
するように添付し、更に全体を非通気性フィルムで真空
包装することにより、保存、熟成時間の長期化に対応す
る方法が提案されている。
は、透水性シートと非透水性シートに挟まれた吸水性ポ
リマーよりなる吸水シートを、食肉にその非透水面が接
するように添付し、更に全体を非通気性フィルムで真空
包装することにより、保存、熟成時間の長期化に対応す
る方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平3−147739号に提案された方法でも、吸水シ
ートの非透水性シート面をあてた食肉が平滑ではなく、
多少の凹凸を有するものであるため、凹部などにドリッ
プが溜まりやすく、また、吸水シートの吸収面が食肉と
接する面の反対側の面のみであるため、滲出したドリッ
プが吸収される迄に時間がかかり、食肉の表面は実質的
にドリップで覆われた状態であり、ドリップの影響を受
けやすい問題があった。本発明は、上記のような問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、吸水性シートの性能に関して、充分な吸水量を維持
しながら、吸水速度がゆるやかになるように調節し、食
肉の組織内の肉汁を強制吸収することなく、滲出したド
リップのみを食肉表面に溜まらせないように効果的に吸
収させることにより、長時間の冷蔵輸送や保存において
も、乾燥による食肉の劣化を防ぎ、且つ、ドリップの滞
留による食肉の変色や雑菌の繁殖を防ぎ、食肉の品質、
歩留りを良好に維持できる吸水性シートおよびそれを用
いた食肉の包装体を提供することにある。
開平3−147739号に提案された方法でも、吸水シ
ートの非透水性シート面をあてた食肉が平滑ではなく、
多少の凹凸を有するものであるため、凹部などにドリッ
プが溜まりやすく、また、吸水シートの吸収面が食肉と
接する面の反対側の面のみであるため、滲出したドリッ
プが吸収される迄に時間がかかり、食肉の表面は実質的
にドリップで覆われた状態であり、ドリップの影響を受
けやすい問題があった。本発明は、上記のような問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、吸水性シートの性能に関して、充分な吸水量を維持
しながら、吸水速度がゆるやかになるように調節し、食
肉の組織内の肉汁を強制吸収することなく、滲出したド
リップのみを食肉表面に溜まらせないように効果的に吸
収させることにより、長時間の冷蔵輸送や保存において
も、乾燥による食肉の劣化を防ぎ、且つ、ドリップの滞
留による食肉の変色や雑菌の繁殖を防ぎ、食肉の品質、
歩留りを良好に維持できる吸水性シートおよびそれを用
いた食肉の包装体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができた。即ち、請求項1に記
載の発明は、二枚の透水性シートの間に吸水材が挟着さ
れてなる吸水性シートにおいて、一方の透水性シート
が、高い透水性を有する透水性シートであって、もう一
方の透水性シートが低い透水性を有する微透水性シート
であることを特徴とする吸水性シートからなる。請求項
2に記載の発明は、前記吸水材の吸水成分が、高吸水性
樹脂であることを特徴とする請求項1記載の吸水性シー
トからなる。そして、請求項3に記載の発明は、前記吸
水材に抗菌剤が添加されていることを特徴とする請求項
1または2に記載の吸水性シートからなる。
発明により解決することができた。即ち、請求項1に記
載の発明は、二枚の透水性シートの間に吸水材が挟着さ
れてなる吸水性シートにおいて、一方の透水性シート
が、高い透水性を有する透水性シートであって、もう一
方の透水性シートが低い透水性を有する微透水性シート
であることを特徴とする吸水性シートからなる。請求項
2に記載の発明は、前記吸水材の吸水成分が、高吸水性
樹脂であることを特徴とする請求項1記載の吸水性シー
トからなる。そして、請求項3に記載の発明は、前記吸
水材に抗菌剤が添加されていることを特徴とする請求項
1または2に記載の吸水性シートからなる。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、前記請求
項1乃至3のいずれかに記載の吸水性シートが、該吸水
性シートの微透水性シート面と食肉とが接するように、
食肉に配置されると共に、食肉と吸水性シートの全体
が、ガスバリヤー性を有する熱封緘性袋状体により、真
空包装されていることを特徴とする食肉の包装体からな
る。
項1乃至3のいずれかに記載の吸水性シートが、該吸水
性シートの微透水性シート面と食肉とが接するように、
食肉に配置されると共に、食肉と吸水性シートの全体
が、ガスバリヤー性を有する熱封緘性袋状体により、真
空包装されていることを特徴とする食肉の包装体からな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の吸水性シート、
及び、それを用いた食肉の包装体の実施の形態について
説明する。本発明の吸水性シートは、食肉の真空包装体
に適用することにより、その長時間冷蔵保存を可能とし
たものであり、以下のように構成される。即ち、食肉と
接する側に用いる微透水性シートと、外側の真空包装用
の袋状体側に用いる透水性シートと、その両者で包み込
まれ、且つ両者の間に挟着される吸水材とで構成され、
更に、該吸水材自体は、一例として、親水性、透水性に
優れた二枚の紙(パルプ紙)の間に、高吸水性樹脂とバ
インダー、および、必要に応じて抗菌剤を添加した組成
の吸水剤が均一に散布され、熱圧着により積層・一体化
されて構成される。そして、本発明の食肉の包装体は、
上記の吸水性シートを、その微透水性シート面が食肉に
接するように配置し、更に、その全体をガスバリヤー性
を有する熱封緘性袋状体で、真空包装によりそれぞれが
密着するように密封包装して形成される。
及び、それを用いた食肉の包装体の実施の形態について
説明する。本発明の吸水性シートは、食肉の真空包装体
に適用することにより、その長時間冷蔵保存を可能とし
たものであり、以下のように構成される。即ち、食肉と
接する側に用いる微透水性シートと、外側の真空包装用
の袋状体側に用いる透水性シートと、その両者で包み込
まれ、且つ両者の間に挟着される吸水材とで構成され、
更に、該吸水材自体は、一例として、親水性、透水性に
優れた二枚の紙(パルプ紙)の間に、高吸水性樹脂とバ
インダー、および、必要に応じて抗菌剤を添加した組成
の吸水剤が均一に散布され、熱圧着により積層・一体化
されて構成される。そして、本発明の食肉の包装体は、
上記の吸水性シートを、その微透水性シート面が食肉に
接するように配置し、更に、その全体をガスバリヤー性
を有する熱封緘性袋状体で、真空包装によりそれぞれが
密着するように密封包装して形成される。
【0010】上記において、吸水性シートの一方の面に
用いる透水性シートは、微透水性シートとの間に吸水材
シートを挟着し、これを包み込むと同時に、食肉から滲
出するドリップを容易に通過させ、吸水材に吸収させ得
る透水性を有することが必要である。このような透水性
シートとしては、例えば、不織布、多孔加工を施したポ
リエチレン、ポリプロピレンなどの単体フィルム、また
はそれらの積層フィルムや合成紙、その他、紙なども使
用できる。只、透水性シートは、微透水性シートと組み
合わされて、吸水材を包み込み、熱接着などにより一体
化できることが好ましく、このためには微透水性シート
や吸水材に対して、熱接着性を有することが更に好まし
い。従って、透水性シートに不織布を用いる場合には、
ポリエチレンなどのポリオレフィン繊維が混抄されたタ
イプの不織布を用いることが好ましい。また、透水性シ
ートに熱接着性がない場合には、ヒートシール剤などを
必要部分に塗布することにより、熱圧着による接合、積
層が可能となる。この点は微透水性シートに対しても同
じことが言える。
用いる透水性シートは、微透水性シートとの間に吸水材
シートを挟着し、これを包み込むと同時に、食肉から滲
出するドリップを容易に通過させ、吸水材に吸収させ得
る透水性を有することが必要である。このような透水性
シートとしては、例えば、不織布、多孔加工を施したポ
リエチレン、ポリプロピレンなどの単体フィルム、また
はそれらの積層フィルムや合成紙、その他、紙なども使
用できる。只、透水性シートは、微透水性シートと組み
合わされて、吸水材を包み込み、熱接着などにより一体
化できることが好ましく、このためには微透水性シート
や吸水材に対して、熱接着性を有することが更に好まし
い。従って、透水性シートに不織布を用いる場合には、
ポリエチレンなどのポリオレフィン繊維が混抄されたタ
イプの不織布を用いることが好ましい。また、透水性シ
ートに熱接着性がない場合には、ヒートシール剤などを
必要部分に塗布することにより、熱圧着による接合、積
層が可能となる。この点は微透水性シートに対しても同
じことが言える。
【0011】微透水性シートは、低い透水性を有するシ
ートであり、例えば、水蒸気透過性はあるが透水性の低
いタイプの不織布、或いは、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、発泡ポリスチレンなどの非透水性シートに多数の
細孔を加工して軽度の透水性を付与したシートが使用で
きる。例えば、両面に透水性シートを用いた吸水性シー
トで、食肉の余剰ドリップを吸収させた場合、2、3日
〜1週間程度の短期保存ではさして影響はないものの、
それ以上の冷蔵保存では組織内の肉汁まで吸収してしま
い、食味が低下するため好ましくない。また、食肉と接
する面に非透水性シートを用いると、食肉の凹部などに
ドリップが溜まり、組織がふやけ、食味の低下などを招
くため好ましくない。
ートであり、例えば、水蒸気透過性はあるが透水性の低
いタイプの不織布、或いは、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、発泡ポリスチレンなどの非透水性シートに多数の
細孔を加工して軽度の透水性を付与したシートが使用で
きる。例えば、両面に透水性シートを用いた吸水性シー
トで、食肉の余剰ドリップを吸収させた場合、2、3日
〜1週間程度の短期保存ではさして影響はないものの、
それ以上の冷蔵保存では組織内の肉汁まで吸収してしま
い、食味が低下するため好ましくない。また、食肉と接
する面に非透水性シートを用いると、食肉の凹部などに
ドリップが溜まり、組織がふやけ、食味の低下などを招
くため好ましくない。
【0012】前記非透水性シートに対する細孔の開孔方
法としては、加熱針により開孔する方法、鋭い角部
を有する多数の鉱物微粒子を表面にコートしたロールに
フィルムを押しつけて開孔する方法、レーザー光照射
により開孔する方法、無機フィラーをフィルムに練り
込み、これを延伸することによって開孔させる方法など
があり、被開孔材料に応じて適する方法を選択して用い
ることができる。孔の大きさは、50μm〜1.5mm
φ程度が好ましい。細孔の開孔率は、包装する食肉の種
類、部位などにより、滲出するドリップ量が異なるた
め、それぞれ調整を行うことが好ましく、通常、直径5
0μm〜1.5mmφの孔の場合、数個〜100個/c
m2 程度の開孔率で調整できる。このように非透水性シ
ートに細孔加工を施して微透水性シートとし、これを吸
水性シートの食肉に接する側に用いることにより、食肉
に接する側からも適度にドリップを吸収できるため、食
肉の凹部などにもドリップが溜まらず、余剰のドリップ
のみを確実に吸収し、且つ、組織内の肉汁を強制吸収す
ることがなく、食肉を良好な状態に維持できるようにな
る。
法としては、加熱針により開孔する方法、鋭い角部
を有する多数の鉱物微粒子を表面にコートしたロールに
フィルムを押しつけて開孔する方法、レーザー光照射
により開孔する方法、無機フィラーをフィルムに練り
込み、これを延伸することによって開孔させる方法など
があり、被開孔材料に応じて適する方法を選択して用い
ることができる。孔の大きさは、50μm〜1.5mm
φ程度が好ましい。細孔の開孔率は、包装する食肉の種
類、部位などにより、滲出するドリップ量が異なるた
め、それぞれ調整を行うことが好ましく、通常、直径5
0μm〜1.5mmφの孔の場合、数個〜100個/c
m2 程度の開孔率で調整できる。このように非透水性シ
ートに細孔加工を施して微透水性シートとし、これを吸
水性シートの食肉に接する側に用いることにより、食肉
に接する側からも適度にドリップを吸収できるため、食
肉の凹部などにもドリップが溜まらず、余剰のドリップ
のみを確実に吸収し、且つ、組織内の肉汁を強制吸収す
ることがなく、食肉を良好な状態に維持できるようにな
る。
【0013】また、吸水材に用いる吸水性樹脂、特に高
吸水性樹脂としては、例えば、デンプン・アクリル酸塩
のグラフト共重合体、カルボキシメチルセルロース架橋
体、ビニルアルコール・アクリル酸塩共重合体、ポリア
クリロニトリル加水分解物、架橋ポリアクリル酸塩、変
性ポリビニルアルコール、アクリル酸塩重合体、アクリ
ル酸塩・アクリルアミド共重合体、イソブチレン・無水
マレイン酸共重合体などが挙げられる。通常、上記高吸
水性樹脂は、純水で500〜1500cm3 /gの吸水
能力を有するが、これらの高吸水性樹脂は、単独で使用
してもよく、2種以上を併用してもよい。
吸水性樹脂としては、例えば、デンプン・アクリル酸塩
のグラフト共重合体、カルボキシメチルセルロース架橋
体、ビニルアルコール・アクリル酸塩共重合体、ポリア
クリロニトリル加水分解物、架橋ポリアクリル酸塩、変
性ポリビニルアルコール、アクリル酸塩重合体、アクリ
ル酸塩・アクリルアミド共重合体、イソブチレン・無水
マレイン酸共重合体などが挙げられる。通常、上記高吸
水性樹脂は、純水で500〜1500cm3 /gの吸水
能力を有するが、これらの高吸水性樹脂は、単独で使用
してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0014】このような高吸水性樹脂の量は、吸水性シ
ート1m2 当たり0.1〜200gが好ましい。高吸水
性樹脂の量が0.1g/m2 未満では、十分な吸水性を
発揮できず、また、200g/m2 を超える量は、シー
トへの固着性が不十分となるため好ましくない。従っ
て、吸水シートの単位面積あたりの吸水量を更に増やし
たい場合には、この高吸水性樹脂を担持したシートを、
複数枚に増やして使用すればよい。また、本発明におい
ては、食肉より滲出するドリップ中での雑菌の繁殖を抑
制することを目的として、上記高吸水性樹脂に抗菌剤を
添加することができる。抗菌剤としては、抗菌作用を有
する金属イオンをイオン交換により保持させた無機多孔
質、例えば、ゼオライトやガラスなどが安定性、衛生性
の点から好ましい。
ート1m2 当たり0.1〜200gが好ましい。高吸水
性樹脂の量が0.1g/m2 未満では、十分な吸水性を
発揮できず、また、200g/m2 を超える量は、シー
トへの固着性が不十分となるため好ましくない。従っ
て、吸水シートの単位面積あたりの吸水量を更に増やし
たい場合には、この高吸水性樹脂を担持したシートを、
複数枚に増やして使用すればよい。また、本発明におい
ては、食肉より滲出するドリップ中での雑菌の繁殖を抑
制することを目的として、上記高吸水性樹脂に抗菌剤を
添加することができる。抗菌剤としては、抗菌作用を有
する金属イオンをイオン交換により保持させた無機多孔
質、例えば、ゼオライトやガラスなどが安定性、衛生性
の点から好ましい。
【0015】
【実施例】以下に、図面および実施例により本発明を更
に具体的に説明する。但し、本発明は、以下の図面およ
び実施例に限定されるものではない。図1は、本発明の
吸水性シートの一実施例の構成を示す模式断面図であ
る。図2は、本発明の吸水性シートを用いた食肉の包装
体の一実施例の構成を示す模式断面図である。
に具体的に説明する。但し、本発明は、以下の図面およ
び実施例に限定されるものではない。図1は、本発明の
吸水性シートの一実施例の構成を示す模式断面図であ
る。図2は、本発明の吸水性シートを用いた食肉の包装
体の一実施例の構成を示す模式断面図である。
【0016】図1において、吸水性シート10は、吸水剤
2の両面に親水性、透水性の良い紙1を積層して吸水材
3を形成し、更にその一方の面には透水性シート5を、
そしてもう一方の面には微透水性シート4を用いて包み
込み、周囲をヒートシールして封緘すると共に、全面を
所定の間隔を開けたスポット状に熱接着させて一体化し
た構成である。尚、吸水剤2は、吸水性樹脂を主とし、
これにバインダー、またはバインダーと抗菌剤とを加え
た混合物で構成される。
2の両面に親水性、透水性の良い紙1を積層して吸水材
3を形成し、更にその一方の面には透水性シート5を、
そしてもう一方の面には微透水性シート4を用いて包み
込み、周囲をヒートシールして封緘すると共に、全面を
所定の間隔を開けたスポット状に熱接着させて一体化し
た構成である。尚、吸水剤2は、吸水性樹脂を主とし、
これにバインダー、またはバインダーと抗菌剤とを加え
た混合物で構成される。
【0017】そして、図2において、食肉の包装体20
は、食肉6の表面に、吸水性シート10を、その微透水性
シート4面が接するように配置し、その全体をガスバリ
ヤー性を有する熱封緘性袋状体7で真空包装により密封
包装した構成である。
は、食肉6の表面に、吸水性シート10を、その微透水性
シート4面が接するように配置し、その全体をガスバリ
ヤー性を有する熱封緘性袋状体7で真空包装により密封
包装した構成である。
【0018】以下に実施例、比較例を挙げて本発明を具
体的に説明する。 〔実施例1〕 (吸水性シートの作成)坪量25g/m2 の紙〔MSP
25 メ−テル(株)製〕の上に、高吸水性樹脂〔アク
アキープ10SHP 住友精化(株)製〕が40g/m
2 、バインダー〔ケミットR272S 東レ(株)製〕
が2g/m2 となるように均一に散布し、その上を更に
前記と同じ坪量25g/m2 の紙(MSP25)で覆
い、80℃の加熱エンボスロールを通して挟着一体化
し、シート状の吸水材を作成した。次に、厚さ30μm
のポリエチレンフィルム〔LIX−3 東洋紡績(株)
製〕に、加熱針方式で孔径500μmの孔を1平方セン
チメートル当たり25個の開孔率で開孔させたフィルム
を作成し、微透水性シートとした。また、透水性シート
としては、不織布〔NA240JP2096 クラレ
(株)製〕を別途準備した。上記シート状の吸水材を幅
160mm×長さ450mmの寸法に切断し、これを幅
190mm×長さ460mmの寸法に切断した上記微透
水性シートの上、中央部に置き、微透水性シートの両サ
イドを幅が170mmとなるように、吸水材の上に折り
返し、更にその上に、幅170mm×長さ460mmに
切断した上記透水性シートを重ね合わせてサイド部を加
熱ギアロールでヒートシールした。また、長さ方向の両
端は、シールバーにより微透水性シートと透水性シート
とをヒートシールして、吸水材の端部が露出しないよう
に封入し、更に全体を加熱エンボスロールに通して、全
面をスポット状で接合・一体化して、寸法が幅170m
m×長さ460mmの実施例1の吸水性シートを作成し
た。
体的に説明する。 〔実施例1〕 (吸水性シートの作成)坪量25g/m2 の紙〔MSP
25 メ−テル(株)製〕の上に、高吸水性樹脂〔アク
アキープ10SHP 住友精化(株)製〕が40g/m
2 、バインダー〔ケミットR272S 東レ(株)製〕
が2g/m2 となるように均一に散布し、その上を更に
前記と同じ坪量25g/m2 の紙(MSP25)で覆
い、80℃の加熱エンボスロールを通して挟着一体化
し、シート状の吸水材を作成した。次に、厚さ30μm
のポリエチレンフィルム〔LIX−3 東洋紡績(株)
製〕に、加熱針方式で孔径500μmの孔を1平方セン
チメートル当たり25個の開孔率で開孔させたフィルム
を作成し、微透水性シートとした。また、透水性シート
としては、不織布〔NA240JP2096 クラレ
(株)製〕を別途準備した。上記シート状の吸水材を幅
160mm×長さ450mmの寸法に切断し、これを幅
190mm×長さ460mmの寸法に切断した上記微透
水性シートの上、中央部に置き、微透水性シートの両サ
イドを幅が170mmとなるように、吸水材の上に折り
返し、更にその上に、幅170mm×長さ460mmに
切断した上記透水性シートを重ね合わせてサイド部を加
熱ギアロールでヒートシールした。また、長さ方向の両
端は、シールバーにより微透水性シートと透水性シート
とをヒートシールして、吸水材の端部が露出しないよう
に封入し、更に全体を加熱エンボスロールに通して、全
面をスポット状で接合・一体化して、寸法が幅170m
m×長さ460mmの実施例1の吸水性シートを作成し
た。
【0019】(食肉の包装体の作成)このようにして作
成した吸水性シートを、牛肉(ストリップロイン、平均
重量8kg)の肉質面(赤身)部分に、吸水性シートの
細孔加工ポリエチレンフィルム(微透水性シート)側を
あて、その全体を収縮性ナイロンフィルム/直鎖状低密
度ポリエチレンフィルムの積層フィルム製のパウチに入
れて真空包装し、実施例1の食肉の包装体を作成した。
成した吸水性シートを、牛肉(ストリップロイン、平均
重量8kg)の肉質面(赤身)部分に、吸水性シートの
細孔加工ポリエチレンフィルム(微透水性シート)側を
あて、その全体を収縮性ナイロンフィルム/直鎖状低密
度ポリエチレンフィルムの積層フィルム製のパウチに入
れて真空包装し、実施例1の食肉の包装体を作成した。
【0020】〔実施例2〕実施例1の吸水性シートの構
成において、不織布(透水性シート)と細孔加工ポリエ
チレンフィルム(微透水性シート)との間に挟んで一体
化した吸水材を、二枚重ねて用いるように変更した他
は、総て実施例1と同様に加工して、実施例2の吸水性
シートを作成した。また、食肉の包装体の作成において
は、上記の吸水性シートを用いた他は、総て実施例1と
同様にして実施例2の食肉の包装体を作成した。
成において、不織布(透水性シート)と細孔加工ポリエ
チレンフィルム(微透水性シート)との間に挟んで一体
化した吸水材を、二枚重ねて用いるように変更した他
は、総て実施例1と同様に加工して、実施例2の吸水性
シートを作成した。また、食肉の包装体の作成において
は、上記の吸水性シートを用いた他は、総て実施例1と
同様にして実施例2の食肉の包装体を作成した。
【0021】〔比較例1〕実施例1の吸水性シートの構
成において、微透水性シートとして用いた細孔加工ポリ
エチレンフィルムを、細孔加工を施さないポリエチレン
フィルム(非透水性シート)に変えた他は、総て実施例
1と同様に加工して比較例1の吸水性シートを作成し
た。上記の吸水性シートを用いて、牛肉(ストリップロ
イン、平均重量8kg) の赤身部分に、その吸水性シー
トのポリエチレンフィルム(非透水性シート)側をあ
て、収縮性ナイロンフィルム/直鎖状低密度ポリエチレ
ンフィルムの積層フィルム製のパウチに入れて真空包装
し、比較例1の食肉の包装体を作成した。
成において、微透水性シートとして用いた細孔加工ポリ
エチレンフィルムを、細孔加工を施さないポリエチレン
フィルム(非透水性シート)に変えた他は、総て実施例
1と同様に加工して比較例1の吸水性シートを作成し
た。上記の吸水性シートを用いて、牛肉(ストリップロ
イン、平均重量8kg) の赤身部分に、その吸水性シー
トのポリエチレンフィルム(非透水性シート)側をあ
て、収縮性ナイロンフィルム/直鎖状低密度ポリエチレ
ンフィルムの積層フィルム製のパウチに入れて真空包装
し、比較例1の食肉の包装体を作成した。
【0022】〔比較例2〕比較例1で作成した吸水性シ
ートの寸法のみを、幅510mm×長さ730mmのサ
イズに変えて比較例2の吸水性シートを作成した。ま
た、食肉の包装体の作成においては、上記の大きいサイ
ズの吸水性シートを用いて、牛肉(ストリップロイン、
平均重量8kg)に、吸水性シートの不織布(透水性シ
ート)側をあて、牛肉の全面を覆い、更に、これを収縮
ナイロンフィルム/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
の積層フィルム製のパウチに入れて真空包装し、比較例
2の食肉の包装体を作成した。
ートの寸法のみを、幅510mm×長さ730mmのサ
イズに変えて比較例2の吸水性シートを作成した。ま
た、食肉の包装体の作成においては、上記の大きいサイ
ズの吸水性シートを用いて、牛肉(ストリップロイン、
平均重量8kg)に、吸水性シートの不織布(透水性シ
ート)側をあて、牛肉の全面を覆い、更に、これを収縮
ナイロンフィルム/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
の積層フィルム製のパウチに入れて真空包装し、比較例
2の食肉の包装体を作成した。
【0023】〔比較例3〕牛肉(ストリップロイン、平
均重量8kg) を、吸水性シートの添付なしで、直接、
収縮性ナイロンフィルム/直鎖状低密度ポリエチレンフ
ィルムの積層フィルム製のパウチに入れて真空包装し、
比較例3の食肉の包装体を作成した。
均重量8kg) を、吸水性シートの添付なしで、直接、
収縮性ナイロンフィルム/直鎖状低密度ポリエチレンフ
ィルムの積層フィルム製のパウチに入れて真空包装し、
比較例3の食肉の包装体を作成した。
【0024】〔評価テストおよびその結果〕以上のよう
に作成した実施例1、2、および、比較例1、2、3の
各食肉の包装体を試料として、それぞれの肉質面(赤
身)を下にして温度1℃に設定した恒温室で2週間保存
した後、下記項目について評価を行い、その結果を表1
に記号でまとめて示した。
に作成した実施例1、2、および、比較例1、2、3の
各食肉の包装体を試料として、それぞれの肉質面(赤
身)を下にして温度1℃に設定した恒温室で2週間保存
した後、下記項目について評価を行い、その結果を表1
に記号でまとめて示した。
【0025】評価項目および評価基準 (1)ドリップの残留 ○:牛肉の表面にドリップの残留がないもの。 △:牛肉の表面にドリップの残留が若干あるもの。 ×:牛肉の表面にドリップの残留があるもの。 (2)脂肪面への着色 ○:牛肉の脂肪面にドリップによる着色がないもの。 △:牛肉の脂肪面にドリップによる着色が若干あるも
の。 ×:牛肉の脂肪面にドリップによる着色があるもの。 (3)肉質面の状態 ◎:牛肉の肉質面に、ゆるみ、変色、乾燥が全くなく特
に優れるもの。 ○:牛肉の肉質面に、ゆるみ、変色、乾燥がなく良好な
もの。 △:牛肉の肉質面に、ゆるみ、変色、乾燥のいずれかが
若干認められるもの。 ×:牛肉の肉質面に、ゆるみ、変色、乾燥のいずれかが
認められるもの。
の。 ×:牛肉の脂肪面にドリップによる着色があるもの。 (3)肉質面の状態 ◎:牛肉の肉質面に、ゆるみ、変色、乾燥が全くなく特
に優れるもの。 ○:牛肉の肉質面に、ゆるみ、変色、乾燥がなく良好な
もの。 △:牛肉の肉質面に、ゆるみ、変色、乾燥のいずれかが
若干認められるもの。 ×:牛肉の肉質面に、ゆるみ、変色、乾燥のいずれかが
認められるもの。
【0026】
【表1】 (評価結果) 表1に示した評価結果から明らかなように、実施例1お
よび2の牛肉の包装体では、牛肉の表面のドリップの残
留、脂肪面への着色がなく、また、肉質面の状態にも、
ゆるみ、変色、乾燥の問題がなく、いずれも良好であっ
た。これに対して比較例1、2、3の牛肉の包装体に関
しては、比較例1の包装体では、牛肉の表面にドリップ
の残留が若干あり、肉質面の状態にもゆるみが若干認め
られた。また、比較例2の包装体では肉質面の状態に乾
燥が若干認められ、比較例3の包装体ではドリップの残
留、脂肪面への着色が認められ、更に肉質面の状態で
も、ゆるみ、および変色が認められ、いずれも程度の差
はあるが欠点があり好ましくなかった。
よび2の牛肉の包装体では、牛肉の表面のドリップの残
留、脂肪面への着色がなく、また、肉質面の状態にも、
ゆるみ、変色、乾燥の問題がなく、いずれも良好であっ
た。これに対して比較例1、2、3の牛肉の包装体に関
しては、比較例1の包装体では、牛肉の表面にドリップ
の残留が若干あり、肉質面の状態にもゆるみが若干認め
られた。また、比較例2の包装体では肉質面の状態に乾
燥が若干認められ、比較例3の包装体ではドリップの残
留、脂肪面への着色が認められ、更に肉質面の状態で
も、ゆるみ、および変色が認められ、いずれも程度の差
はあるが欠点があり好ましくなかった。
【0027】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1に
記載した発明は、二枚の透水性シートの間に吸水材が挟
着されてなる吸水性シートにおいて、一方の透水性シー
トに高い透水性を有する透水性シートを用い、もう一方
の透水性シートに低い透水性を有する微透水性シートを
用いて構成した吸水性シートである。このような構成を
採ることにより、食肉の包装に使用する際、吸水性シー
トの微透水性シート面が食肉に接するように用いること
により、吸水速度をゆるやかにできるため、食肉から滲
出した余剰のドリップは効果的に吸収されるが、組織内
の肉汁が強制的に吸収されることは防止できる効果があ
る。
記載した発明は、二枚の透水性シートの間に吸水材が挟
着されてなる吸水性シートにおいて、一方の透水性シー
トに高い透水性を有する透水性シートを用い、もう一方
の透水性シートに低い透水性を有する微透水性シートを
用いて構成した吸水性シートである。このような構成を
採ることにより、食肉の包装に使用する際、吸水性シー
トの微透水性シート面が食肉に接するように用いること
により、吸水速度をゆるやかにできるため、食肉から滲
出した余剰のドリップは効果的に吸収されるが、組織内
の肉汁が強制的に吸収されることは防止できる効果があ
る。
【0028】請求項2に記載した発明は、前記請求項1
に記載した発明の吸水性シートの吸水成分として、高吸
水性樹脂を用いたものである。このような構成を採るこ
とにより、吸水性シートの単位面積当たりの吸水量が大
きくなり、小面積の吸水性シートで充分な吸水量を得ら
れるようになり、食肉の包装に使用する場合、前記の効
果に加えて、食肉全体を覆う必要がなく包装作業を大幅
に簡略化できる効果がある。
に記載した発明の吸水性シートの吸水成分として、高吸
水性樹脂を用いたものである。このような構成を採るこ
とにより、吸水性シートの単位面積当たりの吸水量が大
きくなり、小面積の吸水性シートで充分な吸水量を得ら
れるようになり、食肉の包装に使用する場合、前記の効
果に加えて、食肉全体を覆う必要がなく包装作業を大幅
に簡略化できる効果がある。
【0029】また、請求項3に記載した発明は、前記請
求項1または2に記載した発明の吸水性シートの吸水材
に抗菌剤を添加して吸水性シートを構成したものであ
る。このような構成を採ることにより、吸水性シートに
抗菌性が付与されるため、食肉に添付して包装体に用い
た場合、前記の効果に加えて、長時間冷蔵保存しても吸
収したドリップによる雑菌の増殖を一層確実に防止で
き、鮮度保持期間を更に延長できる効果を奏する。
求項1または2に記載した発明の吸水性シートの吸水材
に抗菌剤を添加して吸水性シートを構成したものであ
る。このような構成を採ることにより、吸水性シートに
抗菌性が付与されるため、食肉に添付して包装体に用い
た場合、前記の効果に加えて、長時間冷蔵保存しても吸
収したドリップによる雑菌の増殖を一層確実に防止で
き、鮮度保持期間を更に延長できる効果を奏する。
【0030】そして、請求項4に記載した発明は、前記
請求項1乃至3のいずれかに記載の吸水性シートが、該
吸水性シートの微透水性シート面と食肉とが接するよう
に、食肉に配置されると共に、食肉と吸水性シートの全
体が、ガスバリヤー性を有する熱封緘性袋状体により、
真空包装された食肉の包装体である。このような構成を
採ることにより、前記吸水性シートの食肉に接しない側
の高い透水性を有する透水性シート面はもとより、食肉
に接する透水性の低い微透水性シート面からもゆるやか
なドリップの吸収が行われるため、食肉から滲出した余
剰のドリップを食肉の表面に滞留させることなく、確実
に吸水性シートに吸収でき、且つ食肉の組織内の肉汁の
強制吸収は抑制されるため、長時間の冷蔵保存を行って
も、ドリップによる肉質のゆるみ、変色、脂肪面への着
色がなく、また、肉質の乾燥、雑菌の増殖も防止でき、
食肉の品質、歩留りを良好に維持できる効果を奏する。
請求項1乃至3のいずれかに記載の吸水性シートが、該
吸水性シートの微透水性シート面と食肉とが接するよう
に、食肉に配置されると共に、食肉と吸水性シートの全
体が、ガスバリヤー性を有する熱封緘性袋状体により、
真空包装された食肉の包装体である。このような構成を
採ることにより、前記吸水性シートの食肉に接しない側
の高い透水性を有する透水性シート面はもとより、食肉
に接する透水性の低い微透水性シート面からもゆるやか
なドリップの吸収が行われるため、食肉から滲出した余
剰のドリップを食肉の表面に滞留させることなく、確実
に吸水性シートに吸収でき、且つ食肉の組織内の肉汁の
強制吸収は抑制されるため、長時間の冷蔵保存を行って
も、ドリップによる肉質のゆるみ、変色、脂肪面への着
色がなく、また、肉質の乾燥、雑菌の増殖も防止でき、
食肉の品質、歩留りを良好に維持できる効果を奏する。
【図1】本発明の吸水性シートの一実施例の構成を示す
模式断面図である。
模式断面図である。
【図2】本発明の吸水性シートを用いた食肉の包装体の
一実施例の構成を示す模式断面図である。
一実施例の構成を示す模式断面図である。
1 紙 2 吸水剤(吸水性樹脂とバインダー及び必要に応じて
抗菌剤を加えた組成物で構成) 3 吸水材 4 微透水性シート 5 透水性シート 6 食肉 7 ガスバリヤー性を有する熱封緘性袋状体 10 吸水性シート 20 食肉の包装体
抗菌剤を加えた組成物で構成) 3 吸水材 4 微透水性シート 5 透水性シート 6 食肉 7 ガスバリヤー性を有する熱封緘性袋状体 10 吸水性シート 20 食肉の包装体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 81/26 B65D 81/26 M 81/28 81/28 C C3
Claims (4)
- 【請求項1】二枚の透水性シートの間に吸水材が挟着さ
れてなる吸水性シートにおいて、一方の透水性シート
が、高い透水性を有する透水性シートであって、もう一
方の透水性シートが低い透水性を有する微透水性シート
であることを特徴とする吸水性シート。 - 【請求項2】前記吸水材の吸水成分が高吸水性樹脂であ
ることを特徴とする請求項1記載の吸水性シート。 - 【請求項3】前記吸水材に抗菌剤が添加されていること
を特徴とする請求項1または2に記載の吸水性シート。 - 【請求項4】前記請求項1乃至3のいずれかに記載の吸
水性シートが、該吸水性シートの微透水性シート面と食
肉とが接するように、食肉に配置されると共に、食肉と
吸水性シートの全体が、ガスバリヤー性を有する熱封緘
性袋状体により、真空包装されていることを特徴とする
食肉の包装体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29463496A JPH1052889A (ja) | 1996-06-04 | 1996-10-17 | 吸水性シート、及びそれを用いた食肉の包装体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-162478 | 1996-06-04 | ||
| JP16247896 | 1996-06-04 | ||
| JP29463496A JPH1052889A (ja) | 1996-06-04 | 1996-10-17 | 吸水性シート、及びそれを用いた食肉の包装体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1052889A true JPH1052889A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=26488262
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29463496A Withdrawn JPH1052889A (ja) | 1996-06-04 | 1996-10-17 | 吸水性シート、及びそれを用いた食肉の包装体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1052889A (ja) |
-
1996
- 1996-10-17 JP JP29463496A patent/JPH1052889A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040106 |