JPH105678A - 塗膜形成方法 - Google Patents

塗膜形成方法

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JPH105678A
JPH105678A JP16718696A JP16718696A JPH105678A JP H105678 A JPH105678 A JP H105678A JP 16718696 A JP16718696 A JP 16718696A JP 16718696 A JP16718696 A JP 16718696A JP H105678 A JPH105678 A JP H105678A
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coating
coating film
substrate
base material
masking tape
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JP16718696A
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Motohisa Aoki
源久 青木
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒状または円柱状の基材の加工精度に関係
なく、外径精度及び外表面平滑度を高めることが出来る
塗膜形成方法を提供する。特に塗膜の両端が精度よく形
成され、外径精度の乱れた部位を生じさせない。 【解決手段】 円筒状又は円柱状の基材を水平に支持し
て回転させ、該基材表面に過剰量の塗布液を塗着して塗
着膜を形成した後、塗膜表面形成部材を基材の回転軸に
平行かつ所定距離の位置に近接して塗着膜に接触せしめ
て過剰塗布液を掻き取り、塗膜によって得られる基材表
面の寸法精度及び表面粗らさを改良し、次いで塗布液を
硬化させる塗膜形成方法において、硬化後塗膜面をスリ
ットして塗膜の両端部を除去することを特徴とする塗膜
形成方法。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗膜形成方法に関す
るものであり、更に詳しくは、塗膜表面の寸法精度の優
れた塗膜を形成する方法であって、特に電子写真感光体
の製造に於て、アルミ押出し管、紙管、樹脂管などの基
材の外径公差、回転軸を基準とした全振れ、表面粗らさ
などの表面精度の修正に好適に使用される塗膜形成方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回転体、特に電子写真感光体の場
合は、高度の回転精度が要求される。例えば、直径3
0.0mmの基体の場合、両側に接合したフランジの孔
を中心とした回転振れは100μm以下の精度が要求さ
れる。斯かる高い回転精度は使用されるフランジの精度
と共に使用する基材の寸法精度が必要となる。しかし、
かかる高度の寸法精度の基材を得ることは難しく、例え
ば一定肉厚のアルミ押出し管を基材とし、引き抜き、切
削、しごき、インパクト等の薄肉化加工を行ってもなか
なか達成されない。また、高い回転精度を得ようとする
と加工コストが高くなると云う問題がある。
【0003】一方円筒状又は円柱状の基材の表面に塗膜
を形成する方法の1つに、ノズル又はスリットから塗布
液を吐出する方法が知られている。これらの塗布方法は
基材を水平に支持して回転させつつ、その表面に塗布液
をスパイラル状、リング状、又はカーテン状に供給し、
塗布液の流動性によって塗膜を形成させる方法である。
【0004】しかしながら、従来のこれらの塗布方法は
塗布液の流動性に依存して塗膜を形成させる方法である
ため、例えば基材自身の真円度や真直度が悪い場合には
それがそのまま塗膜表面に現われると云う欠点がある。
【0005】これらの問題はブレードを用いて基材表面
とのギャップを一定にして樹脂を塗布する方法に於ても
同様に発生する。例えば特開昭54−38801号公報
にはブレードと基材表面の間のギャップ部分に保持され
た塗布液を用いて塗膜を形成する方法が開示されている
が、ギャップが一定であるので基材の外径形状がそのま
ま塗膜表面に現われる。
【0006】特に固定された塗膜外表面が形成する円柱
や円筒の直径は塗布前の直径に一定のギャップ値の2倍
を加えたものとなり、従って基材自身の真円度や真直度
が悪い場合は、これらの悪い外径精度がそのまま塗膜表
面に現われ、外径精度の修正を行なうことはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、既に塗膜
表面形成部材を用いて塗膜を形成し、回転基体の外径精
度を向上するいくつかの提案を行ない、余剰樹脂液を掻
き取るための塗膜表面形成部材を用い、その跡が残ら
ず、かつ予めセットしたフランジ孔中心の真円度を精度
高く修正し、平滑な面を得ることのできる方法を提案し
ている。
【0008】しかしながら電子写真感光体として使用さ
れる際には、フランジ孔に挿入したシャフトを通して電
気的に接地されることが要求され、そのためにはフラン
ジ部の電気導通及び基材にベースとして導電層の形成が
必要となる。しかるに基材表面を非導電性層で修正した
場合その上に導電性層を形成しても導電性層は基材ある
いはフランジから絶縁された状態となる。
【0009】このため、導電性層は非導電性の修正層よ
り塗布巾を広くして基材又はフランジに直接接するよう
に塗布する必要があるが、予めセットした導電性フラン
ジの接合部近傍まで非導電性樹脂液が塗布され非導電化
されると、次に塗布する導電層は精度修正樹脂層よりも
更に広い範囲をカバーして、感光層と導電性フランジと
の間の導通を確保しなければならない。
【0010】また、樹脂層を基材の端部まで塗着せずフ
ランジの導電性を確保するために端部を残して樹脂液を
塗着した後塗膜表面形成部材で余剰樹脂を掻き取って修
正する方式を取ると端部は徐々に薄膜になって回転精度
の悪い部分が場合によっては数mmに亘って生じること
がある。
【0011】電子写真感光体として複写機中で使用され
るとき、従来の鏡面切削管やしごき管の場合は感光層の
両端に感光層のない部分を設けここにコロ当てを行い、
トナー帯電用ファーブラシとのギャップを一定に保つこ
とが行われている。しかるに前記の基材端部を残して塗
布する場合には外径精度の悪い部分がコロ当て部分とな
るためファーブラシとのギャップ精度を得ることは出来
なくなる問題が生じる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、種々検討し
た結果、塗布液を必要とする範囲以上に塗着し塗膜表面
形成部材で塗布液を掻き取り塗膜面を修正した後硬化さ
せ、次いで必要とする範囲をスリッターでスリットし、
範囲外の部分の塗膜を除去することにより、必要とする
範囲の精度が確保されると共にフランジ部の導通が損わ
れないことが判明し本発明に到った。
【0013】更に使用する樹脂液や素管・フランジ材質
によってはスリッターでスリットしただけでは塗膜が除
去され難いことがある。この場合はマスキングテープを
基材とフランジを跨って貼り付け、表面形成・硬化後テ
ープ境界をスリットしてテープを除去することにより、
接着性の良い塗布液を使用する場合も容易に除去が可能
となる。また、この場合はテープ材質が塗布液に濡れや
すくまた、テープの厚さが最終塗膜厚さより小さいこと
が目的達成のために好ましいことが判った。
【0014】即ち、本発明は、円筒状又は円柱状の基材
を水平に支持して回転させ、該基材表面に過剰量の塗布
液を塗着して塗着膜を形成した後、塗膜表面形成部材を
基材の回転軸に平行かつ所定距離の位置に近接して塗着
膜に接触せしめて過剰塗布液を掻き取り、塗膜によって
得られる基材表面の寸法精度及び表面粗らさを改良し、
次いで塗布液を硬化させる塗膜形成方法において、硬化
後塗膜面をスリットして塗膜の両端部を除去する塗膜形
成方法、及び、基材の両端部及び/又は該両端部に装着
されたフランジにマスキングテープを全周に亘って貼り
付け、マスキングテープ上に亘って基材表面に塗布液を
塗着し、過剰塗布液を掻き取り、塗布液を硬化した後に
マスキングテープ内側側縁に沿ってスリットし、マスキ
ングテープと共に塗膜の両端部を除去する塗膜形成方法
を提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の塗膜形成方法は、特に、
電子写真感光体の基体の製造方法に好適に利用すること
が出来る。すなわち、塗布液として、例えば、紫外線硬
化樹脂を含有する塗布液を使用し、基材の表面の外径精
度を高めて電子写真感光体の基体を製造する場合は、切
削、しごき、インパクト加工などの金属素材の薄肉化加
工によらず、塗布と言う簡単な付加加工により、要求さ
れる外径精度の基体を製造することが出来る。
【0016】図1及び図2は、本発明の塗膜形成方法を
実施する塗布装置の一例を示す説明図であり、図1は単
一のノズル吐出法、図2は多数のノズル吐出法を採用し
た図であり、本発明の塗膜形成方法を電子写真感光体の
基体の製造方法に利用する場合の説明図である。図1に
例示した塗布装置においては、ノズルからスパイラル状
に塗布液を吐出させる方法を採用し、図2に例示した塗
布装置においては、ノズルから塗布液を吐出させリング
状に塗着する方法を採用しているが、本発明において
は、塗布液の供給方法は、特に制限されず、上記の他、
カーテン状に塗布液を供給する方法なども採用すること
ができるが、いずれも連続塗膜を形成することが好まし
い。
【0017】図1に例示する塗布装置は、円筒状または
円柱状の基材を水平に支持して回転させる基材回転機構
と、基材の軸線方向に移動しつつ基材の表面に塗布液を
供給する塗布液供給機構と、基材の軸線に平行に配置さ
れ且つ回転と、要すれば、前進後退可能になされた塗膜
表面形成部材とから主として構成され、そして、塗布液
として紫外線硬化樹脂を含有する塗布液を使用する場合
は、当該塗布液を硬化するための紫外線照射装置を備え
る。
【0018】基材1としては、特に制限されず、電子写
真感光体の基体の場合は、ガラス管、アルミ押出し管、
アルミ引抜き管、アルミ切削管、樹脂管、紙管、電子写
真感光体として一度使用された後に表面の塗膜を除去し
た再生管などが使用される。
【0019】基材回転機構は、所定の間隔を設けて左右
に垂直に配置された軸受け支持プレート2,2、各支持
プレートの上部にそれぞれ設けられた貫通孔に軸受け
(図示せず)を介して水平に配置された回転軸3,3、
一方の回転軸に固設されたギヤ4、ギヤ駆動用モーター
5、モーター5の回転をギヤ4に伝達するタイミングベ
ルト6から構成されている。
【0020】そして、円筒状の基材1の回転は、中心部
に回転軸3の嵌合孔を設け且つ基材1の両端に予め装着
されたフランジ7,7を利用して行われる。すなわち、
基材1の両端に導電性のフランジ7,7を装着した後、
回転軸3,3の間に基材1を配置し、一方の回転軸を前
進させ、フランジ7,7の各中心孔に回転軸3,3に連
結したコレットチャックを嵌合し、ギヤ駆動用モーター
5を駆動させて基材1を回転させる。フランジ7,7の
装着は、フランジの各中心孔で決定される基体の軸芯が
ほぼ合うように行う。
【0021】外径精度修正のため硬化性樹脂を塗着する
前に基材1にセットされるフランジ7としては基材1の
中心軸を回転軸として基材1を回転し得るものであれば
特に制限はないが本発明の主旨を生かすためには、図3
に示すように、フランジ7に、基材1の端部内面に形成
された印ろう部1aに嵌合装着する接合部7aと、回転
させるための回転駆動用ギヤー7bを設け、その間をd
=1〜7mm、望ましくは2〜4mmの平坦筒状部7c
とし、接合時の挿入位置決め(ストッパー)機能とマス
キングテープの貼り付け用のスペースの機能をもたせる
のが望ましい。
【0022】基材1の両端部、フランジ7の平坦筒状部
7c或は更に基材側に1〜4mmはみ出す巾でフランジ
7と基材1に跨ってマスキングテープ31を貼り付ける
ことが望ましい。
【0023】塗布液供給機構は、所定の間隔を設けて左
右に垂直に配置された支持プレート8,8、各支持プレ
ートの間に配置された2本の案内ロッド9,9、支持プ
レート8,8の間であって案内ロッド9,9の間に配置
され且つ一端が支持プレート8から突出するボールネジ
10、支持プレート8から突出するボールネジ10の端
部に固設されたギヤ11、ギヤ駆動用モーター12、モ
ーター12の回転をギヤ11に伝達するタイミングベル
ト13、その左右にそれぞれ設けられた案内ロッド9の
嵌合孔と当該嵌合孔の中央に設けられたボールネジ10
を嵌合するボールネジの軸受部とを通して支持プレート
8,8の間に配置された移動体14、その一端を移動体
14に固設し且つその先端ノズル部を水平に配置された
基体1の表面に向けて配置されたフレキシブルな塗布液
供給管15、塗布液供給管15の他端側に配置された塗
布液容器16、塗布液供給管15の途中に配置された定
量ポンプ17から構成されている。図示した塗布液供給
機構において、移動体14は、1本の塗布液供給管15
しか備えていないが、所定間隔を設けて複数本の塗布液
供給管を備えることも出来、また、定量ポンプ17を共
通にし且つ先端ノズル部を複数本の分岐構造にした1本
の塗布液供給管を備えることも出来る。そして、塗布液
供給管15の先端ノズル部は、通常、基材1の真上に位
置させられる。
【0024】尚、ノズル先端部から吐出された液が連続
膜を形成せず、スパイラル状又はリング状に塗着されて
しまってはならない。連続膜を形成するためには、ノズ
ル先端部がフレキシブルになっていて吐出しながら塗着
面をこする方式、吐出直後に平滑化するブレードを備え
ている方式等を採用することが好ましい。なお、塗液の
塗り始め、塗り終りは、ほぼ基材の全長に亘るのが望ま
しい。
【0025】図2に例示する塗布装置の構成は、その塗
布液供給機構を除き、図1に例示した塗布装置と同一で
あるため、相違している塗布液供給機構について説明す
る。図2に示す塗布液供給機構は、ノズルヘッド26を
支持するL形部材25にボールネジ28の止めネジ(図
示せず)が取り付けてあり、モーター29の正逆回転に
よりノズルヘッドは上下に移動する。ノズルヘッド26
にはノズル列27が取り付けられている。
【0026】ポンプ駆動用モーター、ポンプ17及び該
ポンプに接続されている吐出用管15a、吸引用管15
bがあり、吐出用管15aはノズルヘッド26に連なっ
ている。吸引用管15bは塗布容器16に連なってい
る。ノズルヘッド26には洗浄用切り管30があり、該
ノズルヘッドの洗浄に用いる。図2ではノズル列27の
代わりにスリットを設けても良い。
【0027】塗膜表面形成部材18は、細長い形状、例
えば、図4、図5に示す様に棒状の形状を有している。
図4に示す如く塗膜表面形成部材18の両端は軸受け2
0,20に支持され、軸受けの一方のシャフトは更に伸
びギヤー21が取り付けられている。ギヤー21にはタ
イミングベルト22が掛けられ、該ベルトは支持台の他
端に設けられたギヤードモーター23の駆動で移動し、
移動するとギヤーが回動し、塗膜表面形成部材18が回
動する。
【0028】塗膜表面形成部材18は、図5(A)に示
すように、該形成部材18が回動したとき形成される外
周面軌跡に沿った弧状に形成された塗膜接触部18aと
回動軸に対して半径が小さくされた離間部18bを有す
る変形ローラー状とすることが望ましい。
【0029】また、図5(B)は円弧の一部分が、曲線
状に切り欠かれて半径の小さな楕円状の弧とされた離間
部18bを有する断面形状の例を示している。かかる形
状の塗膜表面形成部材18は真直度の優れた棒やパイプ
等の加工によって容易に達成することが出来る。これら
の加工によって得られた該形成部材18は、その中心軸
と基材1の中心軸が平行に位置するように配置される。
【0030】塗膜表面形成部材18は基材1の回転軸線
と平行に配置され、その長さは、基材1の軸線方向の塗
布長と等しいかあるいはより長くされ、そして、基材1
の軸線と平行に位置する部分は直線状になされている。
該形成部材18は製作上、断面はどの部分も一様である
ことが望ましく、また、回動軸19を持っている。特に
好ましい該形成部材18の断面形状は、塗着面に接触を
始める位置から漸増する半径を有した後、一定の半径を
有し更に減少する半径を有する図5(B)のような一定
断面形状であり、この形状によれば、該部材が塗着面に
最後に向かい合う部位が回転軸3に最も近づくことにな
り、回動開始からある角度までは回動により部材表面は
回転軸からの距離を小さくする。
【0031】塗膜表面形成部材18を構成する材料は、
特に制限されないが、使用する塗布液に対して濡れ易い
材料が好適である。塗布液に対して濡れ易い材料で塗膜
表面形成部材18を構成した場合、20〜50ポイズの
高粘度塗液に対し、均一な付着が得られる。
【0032】なお、塗膜表面形成部材18が基材1表面
の塗着樹脂を掻き取るとき基材1と形成部材18との間
の塗布液が主として基材1側に付着して塗膜を形成する
ようにするために該形成部材18を加熱し、あるいは、
塗膜表面形成部材18が基材1上の塗布面から離れると
きの塗布面の乱れ発生などの対策として、該形成部材1
8の前後進に代えて形成部材18を回動することにより
基材1から離脱させることを既に提案しており、これ等
を使用することができる。
【0033】塗膜表面形成部材18としては精度の高い
塗膜表面を作りやすく、維持しやすいなどの点で鉄製材
料を用いこれに焼入れ、メッキなどを施すのがよい。
【0034】紫外線照射装置は、紫外線硬化樹脂を含有
する塗布液を使用した場合に必要とされ、基材の軸線方
向の塗布面に亘って紫外線を照射し得る構造の装置であ
ればよい。また、熱硬化性樹脂などを塗布液として使用
した場合は、紫外線照射装置の代わりに熱風発生装置を
使用する。
【0035】本発明の塗膜形成方法は、上記の様な塗布
装置を使用して次のように行われる。先ず、基材回転機
構により、両端部にマスキングテープ31が貼り付けら
れた基材1を水平に支持して回転させつつ、塗布液供給
機構により、基材1の表面に塗布液を供給し連続膜を形
成する。次いで、基材1の表面の塗布液が流動性を失う
前に、塗膜表面形成部材18を基材1の軸線と平行にし
て塗布面に接触させる。
【0036】塗膜表面形成部材18の塗布面への接触
は、塗膜表面形成部材18を所定の位置に設定しギヤー
ドモーターとタイミングベルトで回動させ、図5
(A),(B)に示すように塗膜接触部18のA部を基
材1側に回動することによって塗膜と接触せしめる。な
お、塗膜表面形成部材18の最大前進距離(基材の回転
軸と部材の塗膜接触部との間隔)は、該形成部材18の
形状と該形成部材18の回動を支持する軸受けの固定位
置との何れか或いは両方によって調整することが出来
る。塗膜表面形成部材18が最近接した状態での塗布面
への接触は、通常、基材1が3〜30回転する間にわた
って行えば良い。その後、更に形成部材18を回動さ
せ、形成部材18を水平移動させずに形成部材18を塗
布表面から引き離す。この時、形成部材18の回動方向
は、基材1の回転方向と同じ方向即ち接触部では向流す
る方向とするのが望ましい。
【0037】なお、基材1の回転方向は、塗膜表面形成
部材18で掻き取られた塗布液が塗膜表面形成部材18
上に滞留せず速かに流下する図5(B)の方向が好まし
い。更に形成部材18の断面形状は精度良く一定に保た
れているので、形成部材18の表面は塗布表面と平行を
保ったまま形成部材18自身も移動しながら離れるタイ
ミングを同じくして一斉に塗膜表面から引き離されるた
め、形成部材18の離脱跡が塗布表面に残りにくくな
る。更に図5の(A)及び(B)に示すように塗膜表面
形成部材18の離間部18bの部分は1回転する間全く
塗布液と接触することがない。この18bを使って、該
形成部材と塗布面との引き離しを行うので、該部材引き
離しの影響は更に小さくなるのである。
【0038】塗膜表面形成部材18と基材1の塗布面と
の接触により、塗膜表面形成部材18(具体的には、基
材1の軸線と平行な直線状部分)と基材1の軸線との間
で決定される一定外径の塗膜を基材1の塗布面に亘って
形成することが出来るため、塗布による付加加工によ
り、外径精度の高い基体を得ることが出来る。塗布表面
形成部材18が基材1の軸線と平行ではなく、基材1の
胴面と平行にして塗布面に接触された場合は、基材1自
体の真直度や真円度がそのまま塗膜表面に現れ、基材1
に対する外径精度の修正は行われない。なお、真直度や
真円度が余りにも劣悪な基材の場合は、本発明によって
も外径精度の高い基体を得ることが困難であるが、円筒
度(JIS B0621−1974)が約500μm以
下、好ましくは約300μm以下の範囲であれば、本発
明の塗膜形成方法による修正対象と成り得る。
【0039】こうして表面の寸法精度等が修正された基
材1は、熱あるいは紫外線照射によって硬化される。硬
化された基材1は、塗膜を所定の巾でスリットをしてそ
の両端部の塗膜を剥離する。
【0040】なお、基材1の両端部にマスキングテープ
31を貼付したときは、マスキングテープ31の内側縁
に沿ってスリットを入れてマスキングテープ31と共に
塗膜を剥離する。
【0041】塗布液としては、ノズル塗布方法やカーテ
ン塗布方法を適用し得る塗布液である限り、如何なる塗
布液をも使用することが出来る。そして、溶媒型の塗布
液、すなわち、乾燥速度の速い溶媒を使用した塗布液の
場合は、溶媒蒸気で覆われた空間内で塗布および塗布表
面形成部材の塗布面への接触処理を行い、その後、溶媒
の蒸発が促進される空間内で乾燥を行うのが好ましい。
具体的には、脱着自在な適当な覆いを備えた塗布装置を
利用し、覆いを被せた状態で塗布および接触処理を行
い、覆いを取り外した状態で乾燥を行う。また、塗布後
の硬化によって塗膜の体積変化が大きい塗布液、例え
ば、塗膜の体積変化が50%以上の塗布液の場合は、塗
布、接触処理、乾燥を一連の操作とし、当該操作を繰り
返して行うのがよい。
【0042】なお、基材の把持手段としては、基材の軸
芯が出る様にこれを把持し得る手段であれば、特に制限
されず、フランジ孔に挿入されて外開き作用によって基
材を把持する手段(内拡式コレットチャック)等を採用
することが出来る。また、円柱状の基材の場合は、その
両端面に接触して基材を保持する把持手段などを採用す
ることが出来る。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0044】実施例1 基材として外径29.53mm〜29.63mmのアル
ミ押出管を用い、図3に示す構造の導電性フランジをそ
の両端に嵌合すると共に、フランジと押出管の双方に跨
るように4mm巾のビニルテープを両側に貼り付けた。
【0045】図1に示す塗布装置を使用した。すなわ
ち、塗布液供給機構の塗布液供給管としては、1本の内
径2mmφのノズルをワークから20mm離して、12
ml/minで紫外線硬化樹脂(BYX−324−7
旭電化製)を吐出し、スパイラル状にアルミ押出し管に
塗着させた。上記樹脂は押出し管上でレベリングし、連
続膜を形成した。押出し管は導電性フランジをセット
し、フランジ孔をチャックして300rpmで回転さ
せ、ノズルは1mm/revの送りとした。
【0046】塗膜表面形成部材としては軽鋼製の図5
(B)の装置を使用した。半径R=20.00mmであ
り、表面温度50℃になるようにヒーター加熱した。 塗布面積 30mmφ×300rpm×1mm/rev=283c
2 /min 膜 厚 12ml/min÷282.7cm2 /min=424
μ
【0047】塗膜表面形成部材を押出し管の回転中心か
ら、15.03mmとなる位置に近接させ、5rpm
で、塗膜接触部が塗着樹脂面に接するように回動させ、
円弧部で塗布液を掻き取らせた後塗布面から離脱させ
た。
【0048】塗膜表面形成部材を後退させ、遮光のため
覆いを被せたのち、高圧水銀ランプ3kWを20cm塗
布面から離し、1分間照射して硬化させた。硬化後、押
出し管両端のビニルテープ境界をナイフでスリットし、
テープを含めて塗膜を切断除去した。
【0049】押出し管の回転軸基準の全振れが120μ
mであったものが修正後膜端部まで含めて、40μmと
なった。外径は30.01φであった。塗膜面は一部に
ごく軽く光を散乱させる部分があったが、ほとんどが鏡
面であった。塗膜除去後、フランジ端部まで導電性塗料
を塗布乾燥した。フランジ間の抵抗値は50〜200k
Ωで電子写真感光体としての要求を満足していた。
【0050】実施例2 実施例1に於て、紫外線硬化樹脂液(BYX−324−
7)の塗着範囲を基材端部から夫々7mmの範囲とし、
それ以外は全く同一条件とし、塗膜表面形成部材で塗膜
面を形成した。塗膜面は基材端部から1〜2mmまで形
成され、端部から5mmは膜厚が徐々増大し、このまま
では塗布面の精度は満足されない。端部から6mmの位
置で塗膜をスリット除去して実施例1と同様に使用し
た。
【0051】実施例3 フランジと押出し管との接合部にビニルテープを貼るこ
とを行わなかった以外は全く同じ操作を行った。紫外線
照射後、基材端部から2mmの位置にナイフでスリット
し、塗布を除去したが、フランジ部の塗膜の除去が困難
であった。
【0052】
【発明の効果】円筒状または円柱状の基材の加工精度に
関係なく、外径精度を高めることに利用することが出来
る改良された塗膜形成方法が提供される。そして、本発
明の塗膜形成方法を利用することにより、金属素材の薄
肉化によらず、塗布と言う簡単な操作の付加加工によ
り、要求される外径精度(真直度、真円度、円筒度、表
面粗さ等)の電子写真感光体用基体等を製造することが
出来、また、塗膜表面形成部材の離脱跡もなく精度の高
い平滑度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗膜形成方法を実施する塗布装置の一
例を示す要部斜視図である。
【図2】本発明の塗膜形成方法を実施する塗布装置の他
の例を示す要部斜視図である。
【図3】基材と該基材に装着するフランジを示す図で、
(A)は装着前の縦断面図、(B)は装着した後の縦断
面図である。
【図4】塗膜表面形成部材とその駆動機構を示す斜視
図。
【図5】(A),(B)は夫々塗膜表面形成部材とその
動作を示す説明図。
【符号の説明】
1 基材 3 回転軸 14 移動体 15 塗布液供給管 17 定量ポンプ 18 塗膜表面形成部材 31 マスキングテープ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状又は円柱状の基材を水平に支持し
    て回転させ、該基材表面に過剰量の塗布液を塗着して塗
    着膜を形成した後、塗膜表面形成部材を基材の回転軸に
    平行かつ所定距離の位置に近接して塗着膜に接触せしめ
    て過剰塗布液を掻き取り、塗膜によって得られる基材表
    面の寸法精度及び表面粗らさを改良し、次いで塗布液を
    硬化させる塗膜形成方法において、硬化後塗膜面をスリ
    ットして塗膜の両端部を除去することを特徴とする塗膜
    形成方法。
  2. 【請求項2】 基材の両端部及び/又は該両端部に装着
    されたフランジにマスキングテープを全周に亘って貼り
    付け、マスキングテープ上に亘って基材表面に塗布液を
    塗着し、過剰塗布液を掻き取り、次いで塗布液を硬化し
    た後にマスキングテープ内側側縁に沿ってスリットし、
    マスキングテープと共に塗膜の両端部を除去する請求項
    1記載の塗膜形成方法。
  3. 【請求項3】 基材の両端にフランジを結合し、該フラ
    ンジ周面と基材端部に跨ってマスキングテープを全周に
    貼り付け、マスキングテープ上に亘って基材表面に塗布
    液を塗着した後、過剰塗布液を掻き取り、次いで塗布液
    を硬化した後にマスキングテープ内側側縁に沿ってスリ
    ットし、マスキングテープと共に塗膜の両端部を除去す
    る請求項1記載の塗膜形成方法。
  4. 【請求項4】 貼り付けられたマスキングテープの内厚
    が基材表面に形成される塗膜の厚さより薄いものである
    請求項2又は3記載の塗膜形成方法。
  5. 【請求項5】 マスキングテープが、塗布液に対して濡
    れ性に優れたものである請求項2〜4いずれかに記載の
    塗膜形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN120115457A (zh) * 2025-05-15 2025-06-10 江苏上达半导体有限公司 一种cof封装基材去胶装置

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