JPH1057045A - 醸造物の熟成方法 - Google Patents
醸造物の熟成方法Info
- Publication number
- JPH1057045A JPH1057045A JP8250796A JP25079696A JPH1057045A JP H1057045 A JPH1057045 A JP H1057045A JP 8250796 A JP8250796 A JP 8250796A JP 25079696 A JP25079696 A JP 25079696A JP H1057045 A JPH1057045 A JP H1057045A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- days
- aging
- time
- ripening
- taste
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Soy Sauces And Products Related Thereto (AREA)
- Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
- Beans For Foods Or Fodder (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】醸造物の製造過程において不可欠な熟成を物理
的手段により短時間で達成できるようにして、工程を短
縮し個人の好みに速やかに応じられるようにする。 【構成】醗酵過程を経過した醸造物に、出力1W以上か
つ照射距離1m以下もしくはこれに相当するエネルギー
をもつ超音波を24時間以上照射する。
的手段により短時間で達成できるようにして、工程を短
縮し個人の好みに速やかに応じられるようにする。 【構成】醗酵過程を経過した醸造物に、出力1W以上か
つ照射距離1m以下もしくはこれに相当するエネルギー
をもつ超音波を24時間以上照射する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は酒類その他醸造物の熟
成方法に関する。
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】醸造物の代表的なものに酒類があり、他
にも食酢、味噌、醤油等、その範囲は甚だ多岐にわた
る。特に酒類は清酒、ビール、ワイン等の醸造酒と、焼
酎、ウィスキー、ブランデー、ウォッカ、ジン、ラム等
の蒸留酒に分類されるが、後者も醸造酒を蒸留して造
り、樽に貯蔵して熟成させているのが通例である。
にも食酢、味噌、醤油等、その範囲は甚だ多岐にわた
る。特に酒類は清酒、ビール、ワイン等の醸造酒と、焼
酎、ウィスキー、ブランデー、ウォッカ、ジン、ラム等
の蒸留酒に分類されるが、後者も醸造酒を蒸留して造
り、樽に貯蔵して熟成させているのが通例である。
【0003】この後者も含めて、本発明では熟成によっ
て効果の顕れるものを全て醸造物と称するが、この醸造
物は一般に醸造工場における微生物の醗酵作用に基づい
て製造されており、酒や酢などの所定の目的物にまで原
料が変化して一旦落ち着いた後も、更に時間をかけてそ
れを「寝かせ」、非常に微妙な変化により味を向上させ
ることをねらった「熟成」と称する工程を要しているの
が普通である。
て効果の顕れるものを全て醸造物と称するが、この醸造
物は一般に醸造工場における微生物の醗酵作用に基づい
て製造されており、酒や酢などの所定の目的物にまで原
料が変化して一旦落ち着いた後も、更に時間をかけてそ
れを「寝かせ」、非常に微妙な変化により味を向上させ
ることをねらった「熟成」と称する工程を要しているの
が普通である。
【0004】この熟成工程は必ずしも工場内で行われる
ものとは限らないが、一般にはできるだけ光や熱、振動
などのエネルギーを与えずに、静かに長時間、放置する
のが良いとされている。
ものとは限らないが、一般にはできるだけ光や熱、振動
などのエネルギーを与えずに、静かに長時間、放置する
のが良いとされている。
【0005】例えばワインなどでは、温度14〜18
℃、湿度60〜70%で、紫外線や振動の無い場所で静
かに最高70年間も寝かせるのが理想とされている。
℃、湿度60〜70%で、紫外線や振動の無い場所で静
かに最高70年間も寝かせるのが理想とされている。
【0006】又、茅台酒(マオタイチュウ)でも30年
も寝かせて熟成させると、アルコール濃度が50度もあ
るにもかかわらず、それほど強い酒とは思えないほどま
ろやかな味になってくる。
も寝かせて熟成させると、アルコール濃度が50度もあ
るにもかかわらず、それほど強い酒とは思えないほどま
ろやかな味になってくる。
【0007】清酒の場合は、醸造の最終段階、すなわち
おり引き、濾過、調合、火入れなどの工程を経た後は、
出荷までしばらくタンク内に貯蔵することになってい
る。この間に清酒は色が濃くなり、新酒香が消えて老香
(ひねか)を生じ、味も剌激味がとれて丸くなるが、こ
れを熟成と称している。
おり引き、濾過、調合、火入れなどの工程を経た後は、
出荷までしばらくタンク内に貯蔵することになってい
る。この間に清酒は色が濃くなり、新酒香が消えて老香
(ひねか)を生じ、味も剌激味がとれて丸くなるが、こ
れを熟成と称している。
【0008】その他、味噌、醤油、酢などの熟成も、基
本的にはそれらしい微妙な味を出すために、適当な温度
管理のもとに静かに放置するのが熟成の概要であり、そ
の温度管理以外の目的で外部より物理的エネルギーを付
与するという発想は、従来の熟成の技術のなかにはな
い。
本的にはそれらしい微妙な味を出すために、適当な温度
管理のもとに静かに放置するのが熟成の概要であり、そ
の温度管理以外の目的で外部より物理的エネルギーを付
与するという発想は、従来の熟成の技術のなかにはな
い。
【0009】ただクラシック音楽などを長時間流して味
覚を向上し得たという報告もあるが、これは植物の成育
に人間の言葉や音楽が影響を与え得るという研究と同様
に、その物理的エネルギーそのものが作用したとは受け
取られていない。
覚を向上し得たという報告もあるが、これは植物の成育
に人間の言葉や音楽が影響を与え得るという研究と同様
に、その物理的エネルギーそのものが作用したとは受け
取られていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の熟成
方法においてはできるだけ静かな環境内で放置すること
が要求されるが、その放置時間は酒類などでは長くて数
十年間、酢などでも数ケ月程度が望ましいとされてお
り、その間における広大な場所及び設備の占拠と環境管
理は、それが長時間にわたるほど負担が甚大になってく
るのが現状である。本発明の課題はかかる問題点の軽減
にある。
方法においてはできるだけ静かな環境内で放置すること
が要求されるが、その放置時間は酒類などでは長くて数
十年間、酢などでも数ケ月程度が望ましいとされてお
り、その間における広大な場所及び設備の占拠と環境管
理は、それが長時間にわたるほど負担が甚大になってく
るのが現状である。本発明の課題はかかる問題点の軽減
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は酒などの醸造
物に磁気、振動、遠赤外線、その他様々なエネルギーを
長時間与え、熟成の効果が顕れるかどうかを試みてきた
が、結果はことごとく否定的であった。ところが出力3
W程度のゴキブリ或いは鼠駆除用の超音波発生器を用い
てこれに照射してみたところ、意外にも24時間以上経
過する頃には明らかな熟成の効果を見出すことができ
た。
物に磁気、振動、遠赤外線、その他様々なエネルギーを
長時間与え、熟成の効果が顕れるかどうかを試みてきた
が、結果はことごとく否定的であった。ところが出力3
W程度のゴキブリ或いは鼠駆除用の超音波発生器を用い
てこれに照射してみたところ、意外にも24時間以上経
過する頃には明らかな熟成の効果を見出すことができ
た。
【0012】すなわち、既に基本的な醸造過程を経過し
た酒などの醸造物に、出力1W以上かつ照射距離1m以
下、もしくはこれに相当するエネルギーをもつ超音波を
24時間以上、望ましくは約10日間照射して、短期間
で熟成させるというものである。
た酒などの醸造物に、出力1W以上かつ照射距離1m以
下、もしくはこれに相当するエネルギーをもつ超音波を
24時間以上、望ましくは約10日間照射して、短期間
で熟成させるというものである。
【0013】上記の超音波のエネルギーレベルの値は、
産業上充分な効果を見出し得る基準値であって、そのレ
ベルに達しなくても若干の熟成促進作用があることは勿
論であるが、その程度は微弱であり、望ましいのは、3
Wの超音波発生源を60゜の範囲角度で照射して約50
cm程の距離に被照射体を置くようなケースである。
産業上充分な効果を見出し得る基準値であって、そのレ
ベルに達しなくても若干の熟成促進作用があることは勿
論であるが、その程度は微弱であり、望ましいのは、3
Wの超音波発生源を60゜の範囲角度で照射して約50
cm程の距離に被照射体を置くようなケースである。
【0014】なお、あまりに過剰なエネルギーの超音波
照射は、不必要であると同時に経済的ロスや温度上昇な
ど望ましくない通常の理由の発生により、自ずから手控
えられることになる。
照射は、不必要であると同時に経済的ロスや温度上昇な
ど望ましくない通常の理由の発生により、自ずから手控
えられることになる。
【0015】本発明において使用される超音波は、害動
物駆除用に用いられる数万ヘルツのものの他に、洗浄用
やセンサー用等、現在、通常に他目的に用いられている
もの全てが適用できるが、ただ、破砕目的のために著し
く集束させたり高出力すぎるものが望ましくないのは勿
論であり、具体的には醸造物にできるだけ均一に照射さ
れるように、超音波発生源に適当な反射板を添えたり、
所定間隔毎に複数個の発生源を貯蔵タンク内に取付けた
りすることになる。
物駆除用に用いられる数万ヘルツのものの他に、洗浄用
やセンサー用等、現在、通常に他目的に用いられている
もの全てが適用できるが、ただ、破砕目的のために著し
く集束させたり高出力すぎるものが望ましくないのは勿
論であり、具体的には醸造物にできるだけ均一に照射さ
れるように、超音波発生源に適当な反射板を添えたり、
所定間隔毎に複数個の発生源を貯蔵タンク内に取付けた
りすることになる。
【0016】
【作用】本発明のように超音波を1日ないし10日間ほ
ど酒などの醸造物に照射すると、後記のモニターテスト
の結果からも明らかなように、味がまろやかになり美味
となったが、これは次のような作用によるものと考えら
れる。
ど酒などの醸造物に照射すると、後記のモニターテスト
の結果からも明らかなように、味がまろやかになり美味
となったが、これは次のような作用によるものと考えら
れる。
【0017】すなわち従来の熟成理論であるところの、
微生物や酵素などの働きが徐々に及んでいくのを促進さ
せる働きに加え、酒類の主な構成成分である水やエタノ
ールの分子集団であるクラスターに超音波のエネルギー
が加わり、それが分断・破壊されより細かいクラスター
となって、エタノール分子と水分子は一層均一に分布し
た状態になると同時に、それぞれのエタノール分子の回
りを水分子が取り囲むような状態となり、更に小さなク
ラスターは舌の味蕾に取り込まれ易くなることも味覚の
向上にはプラスになると推定される。
微生物や酵素などの働きが徐々に及んでいくのを促進さ
せる働きに加え、酒類の主な構成成分である水やエタノ
ールの分子集団であるクラスターに超音波のエネルギー
が加わり、それが分断・破壊されより細かいクラスター
となって、エタノール分子と水分子は一層均一に分布し
た状態になると同時に、それぞれのエタノール分子の回
りを水分子が取り囲むような状態となり、更に小さなク
ラスターは舌の味蕾に取り込まれ易くなることも味覚の
向上にはプラスになると推定される。
【0018】ちなみにこのような作用は超音波において
のみ顕著であり、通常の音波や振動では全く効果が認め
られなかったが、これは在来の理論通り、大きな振動は
熟成のための微生物や酵素の働きを阻害するからであ
り、又、小振幅の音ないし振動ではそのエネルギーがあ
まりに小さくて、到底、好影響としての熟成作用を促進
させるに至らないためであり、その点、超音波のエネル
ギーは、振幅が微小であるにもかかわらずエネルギーレ
ベルを上げる振動数が甚大であるから、それが熟成促進
にはちょうどマッチしたものであったと考えられる。
のみ顕著であり、通常の音波や振動では全く効果が認め
られなかったが、これは在来の理論通り、大きな振動は
熟成のための微生物や酵素の働きを阻害するからであ
り、又、小振幅の音ないし振動ではそのエネルギーがあ
まりに小さくて、到底、好影響としての熟成作用を促進
させるに至らないためであり、その点、超音波のエネル
ギーは、振幅が微小であるにもかかわらずエネルギーレ
ベルを上げる振動数が甚大であるから、それが熟成促進
にはちょうどマッチしたものであったと考えられる。
【0019】
【実施例1】既に主要醸造工程を終えてタンク貯蔵され
ることになった清酒、焼酎などの貯蔵タンク内におい
て、鼠撃退用の60゜の照射角度をもつ3Wの超音波発
生器を上方蓋部より下方に向けて設置する。なおタンク
の大きさに応じ複数個を斜め上方より斜め下方に向けて
設置する。
ることになった清酒、焼酎などの貯蔵タンク内におい
て、鼠撃退用の60゜の照射角度をもつ3Wの超音波発
生器を上方蓋部より下方に向けて設置する。なおタンク
の大きさに応じ複数個を斜め上方より斜め下方に向けて
設置する。
【0020】出力3W、照射距離50cmで焼酎に超音
波を照射した場合の1日後、2日後、10日後の10名
モニターテストの結果は次の通りであった。 味が良くなった……………1名(1日後)、1名(2日
後)、3名(10日後) 味がまろやかになった……2名(1日後)、5名(2日
後)、6名(10日後) よく判らない………………7名(1日後)、4名(2日
後)、1名(10日後) まずくなった………………0名(1日後)、0名(2日
後)、0名(10日後)
波を照射した場合の1日後、2日後、10日後の10名
モニターテストの結果は次の通りであった。 味が良くなった……………1名(1日後)、1名(2日
後)、3名(10日後) 味がまろやかになった……2名(1日後)、5名(2日
後)、6名(10日後) よく判らない………………7名(1日後)、4名(2日
後)、1名(10日後) まずくなった………………0名(1日後)、0名(2日
後)、0名(10日後)
【0021】
【実施例2】上記の超音波発生器を内壁に所定間隔毎に
配置した醸造物保管用の貯蔵庫を製作し、その中に味
噌、醤油、酢、或いは酒などの醸造物を1昼夜以上スト
ックする。これのミニサイズの試作ボックスにおける各
種醸造製品のモニターテストにおいても、酒類に限らず
上記と同様に有意の効果が認められた。
配置した醸造物保管用の貯蔵庫を製作し、その中に味
噌、醤油、酢、或いは酒などの醸造物を1昼夜以上スト
ックする。これのミニサイズの試作ボックスにおける各
種醸造製品のモニターテストにおいても、酒類に限らず
上記と同様に有意の効果が認められた。
【0022】
【発明の効果】このように本発明によれば、比較的簡単
で省エネ的かつ人体に無害な手段によって熟成に要する
時間を著しく短縮させることができ、或いは個人の好み
に応じて、任意に所望する熟成レベルの醸造製品に短時
間で仕上げることができるなどの効果がある。
で省エネ的かつ人体に無害な手段によって熟成に要する
時間を著しく短縮させることができ、或いは個人の好み
に応じて、任意に所望する熟成レベルの醸造製品に短時
間で仕上げることができるなどの効果がある。
Claims (1)
- 【請求項1】醗酵過程を経過した醸造物に、出力1W以
上かつ照射距離1m以下もしくはこれに相当するエネル
ギーをもつ超音波を24時間以上照射することを特徴と
する醸造物の熟成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8250796A JPH1057045A (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 醸造物の熟成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8250796A JPH1057045A (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 醸造物の熟成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1057045A true JPH1057045A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=17213182
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8250796A Pending JPH1057045A (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 醸造物の熟成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1057045A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11276152A (ja) * | 1998-12-25 | 1999-10-12 | Toru Hino | 蒸留酒の蒸留装置及び製造方法 |
| EP1423498A4 (en) * | 2001-09-04 | 2005-01-19 | O Z Tyler Iii | PROCESS FOR THE DEVELOPMENT OF AROMA OF BEVERAGES AND ASSOCIATED PRODUCT |
| GB2491352A (en) * | 2011-05-31 | 2012-12-05 | zeng-qi Liu | Process To Speed Up The Optimal Miscibility Point Of An Alcoholic Based Drink |
-
1996
- 1996-08-16 JP JP8250796A patent/JPH1057045A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11276152A (ja) * | 1998-12-25 | 1999-10-12 | Toru Hino | 蒸留酒の蒸留装置及び製造方法 |
| EP1423498A4 (en) * | 2001-09-04 | 2005-01-19 | O Z Tyler Iii | PROCESS FOR THE DEVELOPMENT OF AROMA OF BEVERAGES AND ASSOCIATED PRODUCT |
| GB2491352A (en) * | 2011-05-31 | 2012-12-05 | zeng-qi Liu | Process To Speed Up The Optimal Miscibility Point Of An Alcoholic Based Drink |
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