JPH1058470A - 板状体又は成形体及びその製法 - Google Patents
板状体又は成形体及びその製法Info
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- JPH1058470A JPH1058470A JP8244161A JP24416196A JPH1058470A JP H1058470 A JPH1058470 A JP H1058470A JP 8244161 A JP8244161 A JP 8244161A JP 24416196 A JP24416196 A JP 24416196A JP H1058470 A JPH1058470 A JP H1058470A
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- fiber
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- D—TEXTILES; PAPER
- D04—BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
- D04H—MAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
- D04H1/00—Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
- D04H1/40—Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties
- D04H1/58—Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties by applying, incorporating or activating chemical or thermoplastic bonding agents, e.g. adhesives
- D04H1/593—Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties by applying, incorporating or activating chemical or thermoplastic bonding agents, e.g. adhesives to layered webs
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- Textile Engineering (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 植物性天然繊維の使用を前提とし、そのなか
で、太い繊維間に大きな隙間が形成されるヤシ繊維を集
めて繊維同士を樹脂により確実に固定し、これに対して
適度な引張強さ及び引張弾性率を有する麻繊維等の植物
性天然繊維からなる編織物、不織布又は竹等の薄片より
なるシート状物を上記水系樹脂組成物で一体化して補強
することにより、優れた透湿性と高い強度とを兼ね備
え、且つ湿潤状態での強度が高い板状体又は成形体を提
供する。 【解決手段】 必要により植物性天然繊維を混合したヤ
シ繊維からなる繊維マット2の少なくとも1表面及び/
又は内部に、植物性天然繊維からなる編織物、不織布又
は薄片よりなるシート状物3を配置し、水系樹脂組成物
を付着し、加熱圧縮して成形することにより得られた板
状体又は成形体1。
で、太い繊維間に大きな隙間が形成されるヤシ繊維を集
めて繊維同士を樹脂により確実に固定し、これに対して
適度な引張強さ及び引張弾性率を有する麻繊維等の植物
性天然繊維からなる編織物、不織布又は竹等の薄片より
なるシート状物を上記水系樹脂組成物で一体化して補強
することにより、優れた透湿性と高い強度とを兼ね備
え、且つ湿潤状態での強度が高い板状体又は成形体を提
供する。 【解決手段】 必要により植物性天然繊維を混合したヤ
シ繊維からなる繊維マット2の少なくとも1表面及び/
又は内部に、植物性天然繊維からなる編織物、不織布又
は薄片よりなるシート状物3を配置し、水系樹脂組成物
を付着し、加熱圧縮して成形することにより得られた板
状体又は成形体1。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、木質系ファイバ
ーボード類似の板状体及びこれを所定形状に成形してな
る成形体に関し、特に透湿性と強度の双方において優れ
た性能を発揮し、特に湿潤状態での強度が高い板状体又
は成形体に関する。
ーボード類似の板状体及びこれを所定形状に成形してな
る成形体に関し、特に透湿性と強度の双方において優れ
た性能を発揮し、特に湿潤状態での強度が高い板状体又
は成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木造家屋で壁中にグラスウール等
の繊維系の断熱層を形成する場合に、室内の水蒸気を室
外へ逃すために、外壁と断熱層との間に通気層を形成す
ることにより、断熱層を透過した室内の水蒸気が通気層
を通って軒下から室外へ拡散するようにしていた。その
場合に、この通気層と断熱層を区画する防風層が必要と
なる。この防風層は、断熱層を保持する機能を発揮する
が、水蒸気を通気層へスムーズに透過させ得るように透
湿性に優れたものでなければならない。
の繊維系の断熱層を形成する場合に、室内の水蒸気を室
外へ逃すために、外壁と断熱層との間に通気層を形成す
ることにより、断熱層を透過した室内の水蒸気が通気層
を通って軒下から室外へ拡散するようにしていた。その
場合に、この通気層と断熱層を区画する防風層が必要と
なる。この防風層は、断熱層を保持する機能を発揮する
が、水蒸気を通気層へスムーズに透過させ得るように透
湿性に優れたものでなければならない。
【0003】この防風層を形成するものとして、従来、
例えばポリエチレン製の不織布が使われてきたが、断熱
層にグラスウール等を使用すると、断熱層の膨張力に押
されてこの不織布が膨出変形し、通気層を狭め、時には
塞いでしまうという欠点があり、このことは特に寒冷地
においてグラスウール等を多量に詰め込んだときに起こ
り易い〔建築工事標準仕様書・同解説JASS24断熱
工事(日本建築学会編)参照〕。そこで、ファイバーボ
ードのなかでも比較的密度が小さく通気性を有する軟質
繊維板の一種であるシージングボードを断熱層の外側に
当て、その端辺を柱、間柱、梁、桁、又はブレース等の
構造材に固定することにより、ある程度の強度を有した
防風層を形成している。
例えばポリエチレン製の不織布が使われてきたが、断熱
層にグラスウール等を使用すると、断熱層の膨張力に押
されてこの不織布が膨出変形し、通気層を狭め、時には
塞いでしまうという欠点があり、このことは特に寒冷地
においてグラスウール等を多量に詰め込んだときに起こ
り易い〔建築工事標準仕様書・同解説JASS24断熱
工事(日本建築学会編)参照〕。そこで、ファイバーボ
ードのなかでも比較的密度が小さく通気性を有する軟質
繊維板の一種であるシージングボードを断熱層の外側に
当て、その端辺を柱、間柱、梁、桁、又はブレース等の
構造材に固定することにより、ある程度の強度を有した
防風層を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
シージングボードは、断熱層の膨張力には耐え得ても、
それ自体が構造用面材として機能するほどの強度は有し
ていない。従って、シージングボード周辺の構造部分の
強度は、専らシージングボード以外の上記構造材に頼る
しかなかった。また、シージングボードは湿潤状態での
強度が低いという欠点を有している。
シージングボードは、断熱層の膨張力には耐え得ても、
それ自体が構造用面材として機能するほどの強度は有し
ていない。従って、シージングボード周辺の構造部分の
強度は、専らシージングボード以外の上記構造材に頼る
しかなかった。また、シージングボードは湿潤状態での
強度が低いという欠点を有している。
【0005】本発明はこのような点に着目してなされた
ものであり、その課題は、樹脂との結合強度が人工繊維
よりも優れている植物性天然繊維の使用を前提とし、そ
のなかで、太い繊維間に大きな隙間が形成されるヤシ繊
維を集めて繊維同士を樹脂により確実に固定し、これに
対して適度な引張強さ及び引張弾性率を有する麻繊維等
の植物性天然繊維からなる編織物、不織布又は竹等の薄
片よりなるシート状物を上記水系樹脂組成物で一体化し
て補強することにより、優れた透湿性と高い強度とを兼
ね備え、且つ湿潤状態での強度が高い板状体又は成形体
を提供することにある。また、併せてその製法も提案す
るものである。
ものであり、その課題は、樹脂との結合強度が人工繊維
よりも優れている植物性天然繊維の使用を前提とし、そ
のなかで、太い繊維間に大きな隙間が形成されるヤシ繊
維を集めて繊維同士を樹脂により確実に固定し、これに
対して適度な引張強さ及び引張弾性率を有する麻繊維等
の植物性天然繊維からなる編織物、不織布又は竹等の薄
片よりなるシート状物を上記水系樹脂組成物で一体化し
て補強することにより、優れた透湿性と高い強度とを兼
ね備え、且つ湿潤状態での強度が高い板状体又は成形体
を提供することにある。また、併せてその製法も提案す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するために鋭意検討を行い、樹脂組成物として、
付着前の状態が水溶液又は水分散状態であり、水の樹脂
組成物に対する重量比が0.4〜6.0であり及び/又
は25℃での粘度が0.02〜100ポアズである水系
樹脂組成物を用いることによって、ヤシ繊維等の植物性
天然繊維の表面に対して優れた親和性及び浸透性を発揮
して繊維表面に有効な接着被膜を形成し、強度と透湿性
の双方において優れた性能を発揮し、特に湿潤時の強度
が高いとともに、樹脂組成物付着作業が容易となること
を見いだし、以下の発明に至った。すなわち本発明は、
必要により麻繊維、竹繊維等の植物性天然繊維を混合し
たヤシ繊維からなる繊維マットの少なくとも1表面及び
/又は内部に、麻繊維等の植物性天然繊維からなる編織
物、不織布又は竹等の薄片よりなるシート状物を配置
し、これらに付着前の状態が水溶液又は水分散状態であ
り、水の樹脂組成物に対する重量比が0.4〜6.0で
あり及び/又は25℃での粘度が0.02〜100ポア
ズである水系樹脂組成物を付着し、加熱圧縮して成形す
ることにより得られる板状体又は成形体に関する。
を解決するために鋭意検討を行い、樹脂組成物として、
付着前の状態が水溶液又は水分散状態であり、水の樹脂
組成物に対する重量比が0.4〜6.0であり及び/又
は25℃での粘度が0.02〜100ポアズである水系
樹脂組成物を用いることによって、ヤシ繊維等の植物性
天然繊維の表面に対して優れた親和性及び浸透性を発揮
して繊維表面に有効な接着被膜を形成し、強度と透湿性
の双方において優れた性能を発揮し、特に湿潤時の強度
が高いとともに、樹脂組成物付着作業が容易となること
を見いだし、以下の発明に至った。すなわち本発明は、
必要により麻繊維、竹繊維等の植物性天然繊維を混合し
たヤシ繊維からなる繊維マットの少なくとも1表面及び
/又は内部に、麻繊維等の植物性天然繊維からなる編織
物、不織布又は竹等の薄片よりなるシート状物を配置
し、これらに付着前の状態が水溶液又は水分散状態であ
り、水の樹脂組成物に対する重量比が0.4〜6.0で
あり及び/又は25℃での粘度が0.02〜100ポア
ズである水系樹脂組成物を付着し、加熱圧縮して成形す
ることにより得られる板状体又は成形体に関する。
【0007】また本発明は、ヤシ繊維として油ヤシ繊維
を用いた上記板状体又は成形体に関する。
を用いた上記板状体又は成形体に関する。
【0008】さらに本発明は、編織物として麻クロスを
用いた上記板状体又は成形体に関する。
用いた上記板状体又は成形体に関する。
【0009】また、さらに本発明は必要により麻繊維、
竹繊維等の植物性天然繊維を混合して繊維マットを形成
し、この繊維マットの少なくとも1表面及び/又は内部
に、麻繊維等の植物性天然繊維からなる編織物、不織布
又は竹等の薄片よりなるシート状物を配置し、これらに
付着前の状態が水溶液又は水分散状態であり、水の樹脂
組成物に対する重量比が0.4〜6.0であり及び/又
は25℃での粘度が0.02〜100ポアズである水系
樹脂組成物を付着させ、加熱圧縮して成形する板状体又
は成形体の製法に関する。
竹繊維等の植物性天然繊維を混合して繊維マットを形成
し、この繊維マットの少なくとも1表面及び/又は内部
に、麻繊維等の植物性天然繊維からなる編織物、不織布
又は竹等の薄片よりなるシート状物を配置し、これらに
付着前の状態が水溶液又は水分散状態であり、水の樹脂
組成物に対する重量比が0.4〜6.0であり及び/又
は25℃での粘度が0.02〜100ポアズである水系
樹脂組成物を付着させ、加熱圧縮して成形する板状体又
は成形体の製法に関する。
【0010】また、本発明の板状体又は成形体の用途に
は、前述した住宅外壁の通気層形成に用いる防風層とし
ての用途があるが、これに限定されるものではない。例
えば、住宅内装材、内装下地材、屋根下地材、天井材、
床材、床下地材、畳床、建築用構造材断熱材、吸音材、
遮音材、衝撃吸収材、緩衝材、又は胴縁等建材として、
合板、集成材、パーティクルボードなどが用いられてい
る建材用途のすべてに利用できる。さらに、コンクリー
ト型枠用材、パレット、包装材用途、自動車等車両の内
装材、内装下地材、外装材等としても用いることができ
る。
は、前述した住宅外壁の通気層形成に用いる防風層とし
ての用途があるが、これに限定されるものではない。例
えば、住宅内装材、内装下地材、屋根下地材、天井材、
床材、床下地材、畳床、建築用構造材断熱材、吸音材、
遮音材、衝撃吸収材、緩衝材、又は胴縁等建材として、
合板、集成材、パーティクルボードなどが用いられてい
る建材用途のすべてに利用できる。さらに、コンクリー
ト型枠用材、パレット、包装材用途、自動車等車両の内
装材、内装下地材、外装材等としても用いることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態に係る板
状体は、必要により植物性天然繊維を混合したヤシ繊維
からなる繊維マットの少なくとも1表面及び/又は内部
に、植物性天然繊維からなる編織物を配置し、これらに
付着前の状態が水溶液又は水分散状態であり、水の樹脂
組成物に対する重量比が0.4〜6.0であり及び/又
は25℃での粘度が0.02〜100ポアズである水系
樹脂組成物を付着し、加熱圧縮して板状に成形したもの
である。この板状体は、優れた透湿性と高い強度を兼ね
備え、特に湿潤状態での強度が高い。上記編織物に代え
て、不織布又は竹等の薄片よりなるシート状物を用いて
もよい。
状体は、必要により植物性天然繊維を混合したヤシ繊維
からなる繊維マットの少なくとも1表面及び/又は内部
に、植物性天然繊維からなる編織物を配置し、これらに
付着前の状態が水溶液又は水分散状態であり、水の樹脂
組成物に対する重量比が0.4〜6.0であり及び/又
は25℃での粘度が0.02〜100ポアズである水系
樹脂組成物を付着し、加熱圧縮して板状に成形したもの
である。この板状体は、優れた透湿性と高い強度を兼ね
備え、特に湿潤状態での強度が高い。上記編織物に代え
て、不織布又は竹等の薄片よりなるシート状物を用いて
もよい。
【0012】本発明で用いるヤシ繊維とは、ココヤシ、
油ヤシ、サゴヤシ、ナツメヤシ、オウギヤシ、ニッパヤ
シ、サトウヤシ、クジャクヤシ、シュロ、トウジュロ、
クロツグ等のヤシ科の植物から採取される繊維状樹皮、
葉柄基部繊維、中果皮繊維等の繊維をいい、これには油
ヤシの空果房を解繊して得る繊維が含まれる。また、複
数種類のヤシ繊維を混合したものを含む。
油ヤシ、サゴヤシ、ナツメヤシ、オウギヤシ、ニッパヤ
シ、サトウヤシ、クジャクヤシ、シュロ、トウジュロ、
クロツグ等のヤシ科の植物から採取される繊維状樹皮、
葉柄基部繊維、中果皮繊維等の繊維をいい、これには油
ヤシの空果房を解繊して得る繊維が含まれる。また、複
数種類のヤシ繊維を混合したものを含む。
【0013】ヤシ繊維は直径が約100〜600μmと
太いので、繊維マットにしたときには繊維充填密度にも
よるが繊維間に、例えば100μm〜5mm程度、好ま
しくは200μm〜3mm程度の大きさの隙間が形成さ
れる。従って、繊維マットの透湿性は極めて良い。
太いので、繊維マットにしたときには繊維充填密度にも
よるが繊維間に、例えば100μm〜5mm程度、好ま
しくは200μm〜3mm程度の大きさの隙間が形成さ
れる。従って、繊維マットの透湿性は極めて良い。
【0014】この繊維マットに樹脂組成物を付着させて
圧縮成形する際の樹脂量又は成形時の圧縮の程度によ
り、得られる板状体の繊維間の隙間の大きさや隙間の密
度を種々に変化させることができる。そのことにより板
状体の透湿性のコントロールが出来る。例えば、板状体
の隙間を1〜100μm程度、通常5〜50μm程度と
することにより、通気性は有するが雨は通さない良好な
板状体も製造することが可能である。
圧縮成形する際の樹脂量又は成形時の圧縮の程度によ
り、得られる板状体の繊維間の隙間の大きさや隙間の密
度を種々に変化させることができる。そのことにより板
状体の透湿性のコントロールが出来る。例えば、板状体
の隙間を1〜100μm程度、通常5〜50μm程度と
することにより、通気性は有するが雨は通さない良好な
板状体も製造することが可能である。
【0015】さらに、ヤシ繊維は、直径が約100〜6
00μmと太く、長さが約5〜30cmと長く、屈曲し
ており繊維同士のからまりも大きいので、板状体は釘を
打ちつけた場合の保持力に優れる。
00μmと太く、長さが約5〜30cmと長く、屈曲し
ており繊維同士のからまりも大きいので、板状体は釘を
打ちつけた場合の保持力に優れる。
【0016】ヤシ繊維としては油ヤシ繊維を使用するこ
とが好ましい。この油ヤシ繊維は、油ヤシの空果房を解
繊して得られるものである。油ヤシ繊維は他の種類のヤ
シ繊維に比して解繊等に要する労力が少なく、そのため
に製造に要するエネルギーが節減できて、コスト的に安
くつく。例えばココヤシ繊維では、ヤシ殻を軟化させる
ために長期間水中に浸漬し、その後に機械的に繊維状に
解繊するために長期間多大のエネルギーを必要とする。
これに対して油ヤシでは、もともと繊維状のままで集合
体となっている空果房を解繊するから、水中浸漬の必要
はなく、解繊のために要するエネルギーも非常に少なく
て済む。又、油ヤシ繊維はココヤシ繊維に比して発塵性
が少なく、その取扱いにおいて作業環境の悪化が避けら
れ好ましい。
とが好ましい。この油ヤシ繊維は、油ヤシの空果房を解
繊して得られるものである。油ヤシ繊維は他の種類のヤ
シ繊維に比して解繊等に要する労力が少なく、そのため
に製造に要するエネルギーが節減できて、コスト的に安
くつく。例えばココヤシ繊維では、ヤシ殻を軟化させる
ために長期間水中に浸漬し、その後に機械的に繊維状に
解繊するために長期間多大のエネルギーを必要とする。
これに対して油ヤシでは、もともと繊維状のままで集合
体となっている空果房を解繊するから、水中浸漬の必要
はなく、解繊のために要するエネルギーも非常に少なく
て済む。又、油ヤシ繊維はココヤシ繊維に比して発塵性
が少なく、その取扱いにおいて作業環境の悪化が避けら
れ好ましい。
【0017】この油ヤシ繊維は、解繊の前後には、油分
及び臭いを除去するために必要に応じて洗浄を行う。油
ヤシ繊維の単体は、剛性度が高く、断面径が100〜6
00μm程度であり、その毛足、すなわち長さも約5〜
30cm程度であり、これを解繊することにより、その
絡み合いも高度なものが期待できる。しかも、油ヤシの
果実からは油ヤシ油が搾取できるが、この果実を採取し
たあとに残る空果房には現在のところ特定の用途がなく
通常は廃棄される運命にあるので、低コストで入手でき
るという利点がある。
及び臭いを除去するために必要に応じて洗浄を行う。油
ヤシ繊維の単体は、剛性度が高く、断面径が100〜6
00μm程度であり、その毛足、すなわち長さも約5〜
30cm程度であり、これを解繊することにより、その
絡み合いも高度なものが期待できる。しかも、油ヤシの
果実からは油ヤシ油が搾取できるが、この果実を採取し
たあとに残る空果房には現在のところ特定の用途がなく
通常は廃棄される運命にあるので、低コストで入手でき
るという利点がある。
【0018】さらに、この繊維マットは必要により麻繊
維、竹繊維等の植物性天然繊維を混合しても良い。ここ
で、植物性天然繊維は、麻を解繊した麻繊維、若竹を解
繊した竹繊維、サトウキビ繊維、へちま繊維、パイナッ
プル繊維、バナナ繊維、コウリャン繊維、イナワラより
得られる繊維、木質繊維等が例示され、天然植物より得
られる繊維質であれば特に限定はない。またこれらは、
単独で混合しても良く、二種以上を同時に混合しても良
い。
維、竹繊維等の植物性天然繊維を混合しても良い。ここ
で、植物性天然繊維は、麻を解繊した麻繊維、若竹を解
繊した竹繊維、サトウキビ繊維、へちま繊維、パイナッ
プル繊維、バナナ繊維、コウリャン繊維、イナワラより
得られる繊維、木質繊維等が例示され、天然植物より得
られる繊維質であれば特に限定はない。またこれらは、
単独で混合しても良く、二種以上を同時に混合しても良
い。
【0019】繊維マットに、例えば麻繊維、竹繊維等の
植物性天然繊維を混合した場合、ヤシ繊維の直径が約1
00〜600μmであるのに対して、麻繊維の直径が約
5〜30μm、竹繊維等の直径が10〜200μmと細
いため、麻繊維、竹繊維等の植物性天然繊維がヤシ繊維
の交差部分などに絡まり、ヤシ繊維同士の結合強度が高
まると考えられる。
植物性天然繊維を混合した場合、ヤシ繊維の直径が約1
00〜600μmであるのに対して、麻繊維の直径が約
5〜30μm、竹繊維等の直径が10〜200μmと細
いため、麻繊維、竹繊維等の植物性天然繊維がヤシ繊維
の交差部分などに絡まり、ヤシ繊維同士の結合強度が高
まると考えられる。
【0020】繊維マットを形成するには、ニードルパン
チ等によりヤシ繊維を不織布様又は三次元編組織状に絡
み合わせる処理を行って剥離強度を上げ、さらに必要に
応じてプレス又は熱プレス等により繊維マットを緻密に
する。なお、この繊維マットの厚みは、通常5mm〜2
0mm程度にすると使い易いと云われるが、勿論これに
限定されることなく用途に応じて任意に設定すればよ
く、さらに、この繊維マットの目付は、例えば0.5k
g/m2〜6kg/m2が例示される。また複数枚重ねて
使用してもよい。
チ等によりヤシ繊維を不織布様又は三次元編組織状に絡
み合わせる処理を行って剥離強度を上げ、さらに必要に
応じてプレス又は熱プレス等により繊維マットを緻密に
する。なお、この繊維マットの厚みは、通常5mm〜2
0mm程度にすると使い易いと云われるが、勿論これに
限定されることなく用途に応じて任意に設定すればよ
く、さらに、この繊維マットの目付は、例えば0.5k
g/m2〜6kg/m2が例示される。また複数枚重ねて
使用してもよい。
【0021】編織物は、例えば麻を解繊して得た麻繊維
を撚った麻糸を縦横に編んでなるクロスを含み、従っ
て、ジュートで形成したクロスであるジュートクロスを
含むものである。また、不織布は麻を解繊して得た麻繊
維を乾式でウエッブをつくり、天然ゴムのラテックス等
の接着剤で固め、乾燥仕上げして形成する不織布及び湿
式抄造法により形成した薄物の不織布を含み、さらに木
質繊維を解繊し、湿式抄造法により形成される紙を含
む。また、シート状物は、竹材等から削り出した薄い帯
状の薄片を縦横に編んでなるもの(実際には織りに近
い)を含む。これらの編織物、不織布及びシート状物は
通気性を持ち、透湿性に優れる。編織物、不織布及びシ
ート状物に用いられる植物性天然繊維は、複数種類の植
物性天然繊維を混合したものを用いても良く。また、編
織物、不織布、シート状物を二種以上組み合わせて用い
ても良い。
を撚った麻糸を縦横に編んでなるクロスを含み、従っ
て、ジュートで形成したクロスであるジュートクロスを
含むものである。また、不織布は麻を解繊して得た麻繊
維を乾式でウエッブをつくり、天然ゴムのラテックス等
の接着剤で固め、乾燥仕上げして形成する不織布及び湿
式抄造法により形成した薄物の不織布を含み、さらに木
質繊維を解繊し、湿式抄造法により形成される紙を含
む。また、シート状物は、竹材等から削り出した薄い帯
状の薄片を縦横に編んでなるもの(実際には織りに近
い)を含む。これらの編織物、不織布及びシート状物は
通気性を持ち、透湿性に優れる。編織物、不織布及びシ
ート状物に用いられる植物性天然繊維は、複数種類の植
物性天然繊維を混合したものを用いても良く。また、編
織物、不織布、シート状物を二種以上組み合わせて用い
ても良い。
【0022】本発明の板状体では、繊維マット、編織
物、不織布及びシート状物がいずれも植物性天然繊維で
あって人工繊維等よりも表面の凸凹が大きいので、人工
繊維に比して繊維同士のからみあい強度が大きいと共
に、いわゆるアンカー効果(接着剤が材料の表面の空隙
に侵入し固化して釘又はくさびのように作用すること)
による樹脂組成物との結合強度に優れるという利点を有
している。
物、不織布及びシート状物がいずれも植物性天然繊維で
あって人工繊維等よりも表面の凸凹が大きいので、人工
繊維に比して繊維同士のからみあい強度が大きいと共
に、いわゆるアンカー効果(接着剤が材料の表面の空隙
に侵入し固化して釘又はくさびのように作用すること)
による樹脂組成物との結合強度に優れるという利点を有
している。
【0023】編織物又はシート状物は、引張強さ及び引
張弾性率の高い麻繊維又は竹薄片等を編み又は織ってい
るので、それ自体が優れた引張強さ及び引張弾性率を示
す。また、不織布は麻等の編織物、竹等のシート状物に
比較すると強度は劣るので編織物、シート状物が好まし
いものの、樹脂の保持材としての機能を持っている。こ
の不織布を形成する天然繊維にはナイロン、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリエステル等の合成繊維を必要
により混合しても良い。
張弾性率の高い麻繊維又は竹薄片等を編み又は織ってい
るので、それ自体が優れた引張強さ及び引張弾性率を示
す。また、不織布は麻等の編織物、竹等のシート状物に
比較すると強度は劣るので編織物、シート状物が好まし
いものの、樹脂の保持材としての機能を持っている。こ
の不織布を形成する天然繊維にはナイロン、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリエステル等の合成繊維を必要
により混合しても良い。
【0024】上記編織物、不織布又はシート状物は樹脂
組成物を介して繊維マットと強く接合するから、板状体
の強度が高められる。すなわち、編織物、不織布又はシ
ート状物を繊維マットの表面、特に両表面に配置したと
きには、いわゆるサンドイッチ構造(本体構造の上下を
本体構造よりも強度又は剛性の高い素材で強化する構
造)となり、板状体の曲げ強さ及び曲げ弾性率が高くな
る。一方、編織物、不織布又はシート状物を繊維マット
の内部に配置したときには、板状体の引張強さ及び引張
弾性率、せん断強さ及びせん断弾性率、並びに平面内圧
縮強度(平面応力状態で圧縮力を受けたときの強さ)及
び平面内圧縮弾性率(平面応力状態で圧縮力を受けたと
きの弾性率)が高くなる。さらに、編織物又はシート状
物は、吸水、吸湿時の寸法変化が小さいので、繊維マッ
トの表面又は内部に配置したときには板状体の吸水、吸
湿時の寸法変化が小さくなり、吸水、吸湿時の強度低下
が小さくなる。
組成物を介して繊維マットと強く接合するから、板状体
の強度が高められる。すなわち、編織物、不織布又はシ
ート状物を繊維マットの表面、特に両表面に配置したと
きには、いわゆるサンドイッチ構造(本体構造の上下を
本体構造よりも強度又は剛性の高い素材で強化する構
造)となり、板状体の曲げ強さ及び曲げ弾性率が高くな
る。一方、編織物、不織布又はシート状物を繊維マット
の内部に配置したときには、板状体の引張強さ及び引張
弾性率、せん断強さ及びせん断弾性率、並びに平面内圧
縮強度(平面応力状態で圧縮力を受けたときの強さ)及
び平面内圧縮弾性率(平面応力状態で圧縮力を受けたと
きの弾性率)が高くなる。さらに、編織物又はシート状
物は、吸水、吸湿時の寸法変化が小さいので、繊維マッ
トの表面又は内部に配置したときには板状体の吸水、吸
湿時の寸法変化が小さくなり、吸水、吸湿時の強度低下
が小さくなる。
【0025】また、編織布、不織布又はシート状物の目
付は10g/m2〜1500g/m2が強度と透湿性、形
状安定性等の観点から好ましい。さらに好ましくは10
0g/m2〜600g/m2、より好ましくは150g/
m2〜350g/m2である。目付が10g/m2以下の
場合は上述した曲げ強度や圧縮強度などの補強効果が小
さくなる。また、目付が1500g/m2以上になると
編織布、不織布、シート状物の変形に板状体が引きずら
れて、成形後の反りやねじれが大きくなる。
付は10g/m2〜1500g/m2が強度と透湿性、形
状安定性等の観点から好ましい。さらに好ましくは10
0g/m2〜600g/m2、より好ましくは150g/
m2〜350g/m2である。目付が10g/m2以下の
場合は上述した曲げ強度や圧縮強度などの補強効果が小
さくなる。また、目付が1500g/m2以上になると
編織布、不織布、シート状物の変形に板状体が引きずら
れて、成形後の反りやねじれが大きくなる。
【0026】特に本発明においては、編織物として、麻
繊維を用いたものが好ましい。ここで麻には綱麻(黄
麻)、大麻、アマ、マオ、及びアンバリアサ等のじん皮
繊維をとるものと、マニラアサ、サイザルアサ、ニュー
ジランドアサ、及びモーリシアスアサ等の組織繊維をと
るものとが含まれる。麻繊維とは、これらの麻から得ら
れる繊維をいう。綱麻(黄麻)の繊維をジュートという
から、ここでいう麻繊維にはジュートが含まれる。
繊維を用いたものが好ましい。ここで麻には綱麻(黄
麻)、大麻、アマ、マオ、及びアンバリアサ等のじん皮
繊維をとるものと、マニラアサ、サイザルアサ、ニュー
ジランドアサ、及びモーリシアスアサ等の組織繊維をと
るものとが含まれる。麻繊維とは、これらの麻から得ら
れる繊維をいう。綱麻(黄麻)の繊維をジュートという
から、ここでいう麻繊維にはジュートが含まれる。
【0027】麻の編織物織組織の一例としては、平織、
綾織、朱子織、ナナコ織(正則、不規則を含む)等から
選ぶのが好ましく、この中でも平織、綾織が特に好まし
い。編組織としては平編み、ゴム編み等から選ばれる。
打込密度は織組織と糸番手の組合せにより選択される。
綾織、朱子織、ナナコ織(正則、不規則を含む)等から
選ぶのが好ましく、この中でも平織、綾織が特に好まし
い。編組織としては平編み、ゴム編み等から選ばれる。
打込密度は織組織と糸番手の組合せにより選択される。
【0028】また、編織物、不織布又はシート状物の耐
水性をより向上させる必要がある場合には、編織物、不
織布又はシート状物の表面にシリコン等を塗布するよう
にしてもよい。さらに、難燃剤、着色剤、防腐剤、防蟻
剤、防かび剤等を必要により塗布しても良い。
水性をより向上させる必要がある場合には、編織物、不
織布又はシート状物の表面にシリコン等を塗布するよう
にしてもよい。さらに、難燃剤、着色剤、防腐剤、防蟻
剤、防かび剤等を必要により塗布しても良い。
【0029】本発明の樹脂組成物を例示するに、まず熱
硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、アミノ樹脂、及
びジアリルフタレート樹脂(DAP樹脂)などがある。
フェノール樹脂には、ノボラック樹脂(酸触媒、フェノ
ール過剰)、レゾール樹脂(塩基性触媒、ホルムアルデ
ヒド過剰)、フェノール−メラミン共重合樹脂、フェノ
ール−ユリア共重合樹脂、フェノール−メラミン−ユリ
ア共重合樹脂、アルキルフェノール変成フェノール樹
脂、ゴム変成フェノール樹脂等の変成フェノール樹脂が
あり、アミノ樹脂にはユリア樹脂(尿素樹脂)、メラミ
ン樹脂、ユリア−メラミン共重合樹脂、ベンゾグアナミ
ン樹脂、及びアセトグアナミン樹脂がある。次に、反応
硬化型樹脂(常温硬化型樹脂)としては、フラン樹脂、
アルキッド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、変性(変成)シリコーン樹脂、及び
シリコーン樹脂などがある。さらに、繊維マットの集束
剤又はバインダーとしては、これら樹脂組成物が寸法精
度、耐久性、強度等の点から好ましい。しかしながら、
物性上少し劣りはするが、バインダー効果を持つアクリ
ル系、スチレン系等の熱可塑型樹脂(特に水性分散液)
及び天然あるいはSBRなどの合成ゴムラテックスも一
部使用することができ、本発明の樹脂組成物とは、これ
らを含めた概念である。
硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、アミノ樹脂、及
びジアリルフタレート樹脂(DAP樹脂)などがある。
フェノール樹脂には、ノボラック樹脂(酸触媒、フェノ
ール過剰)、レゾール樹脂(塩基性触媒、ホルムアルデ
ヒド過剰)、フェノール−メラミン共重合樹脂、フェノ
ール−ユリア共重合樹脂、フェノール−メラミン−ユリ
ア共重合樹脂、アルキルフェノール変成フェノール樹
脂、ゴム変成フェノール樹脂等の変成フェノール樹脂が
あり、アミノ樹脂にはユリア樹脂(尿素樹脂)、メラミ
ン樹脂、ユリア−メラミン共重合樹脂、ベンゾグアナミ
ン樹脂、及びアセトグアナミン樹脂がある。次に、反応
硬化型樹脂(常温硬化型樹脂)としては、フラン樹脂、
アルキッド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、変性(変成)シリコーン樹脂、及び
シリコーン樹脂などがある。さらに、繊維マットの集束
剤又はバインダーとしては、これら樹脂組成物が寸法精
度、耐久性、強度等の点から好ましい。しかしながら、
物性上少し劣りはするが、バインダー効果を持つアクリ
ル系、スチレン系等の熱可塑型樹脂(特に水性分散液)
及び天然あるいはSBRなどの合成ゴムラテックスも一
部使用することができ、本発明の樹脂組成物とは、これ
らを含めた概念である。
【0030】これらの樹脂組成物のうち、熱硬化性樹脂
が硬化時間、生産性の観点から好ましく、その内でもフ
ェノール樹脂、アミノ樹脂が良好である。
が硬化時間、生産性の観点から好ましく、その内でもフ
ェノール樹脂、アミノ樹脂が良好である。
【0031】上記の樹脂組成物は付着前の状態が水溶液
又は水分散状態であり、この状態で、繊維マット並びに
編織物、不織布、又はシート状物に付着させる。水溶液
又は水分散状態であることによって、植物性天然繊維の
表面との親和性と浸透性が良好になり、接着性及び耐水
性に関して有効な被膜を繊維表面に形成できる。
又は水分散状態であり、この状態で、繊維マット並びに
編織物、不織布、又はシート状物に付着させる。水溶液
又は水分散状態であることによって、植物性天然繊維の
表面との親和性と浸透性が良好になり、接着性及び耐水
性に関して有効な被膜を繊維表面に形成できる。
【0032】さらに、付着前の樹脂組成物の水溶液又は
水分散液における水の樹脂組成物に対する重量比は0.
4から6.0が好ましく、より好ましくは0.55から
4.0である。重量比が0.4未満になると、通常粘度
が高くなりすぎて、植物性天然繊維表面に樹脂が均一に
広がりにくく、有効な被膜形成が不十分で、繊維同士の
接着が不十分となるとともに、繊維への付着操作が困難
になる。重量比が6.0を越えると、樹脂とともに大量
の水分を同時に植物性天然繊維に付着させることにな
り、加熱圧縮成形時に、水分の蒸発潜熱により熱を奪わ
れ、接着力が低下し、板状体の強度が弱くなり、湿潤状
態での強度が低くなるとともに、水による希釈の効果が
少なくなる。また、付着後、乾燥する場合より多くのエ
ネルギーを必要とするので好ましくない。
水分散液における水の樹脂組成物に対する重量比は0.
4から6.0が好ましく、より好ましくは0.55から
4.0である。重量比が0.4未満になると、通常粘度
が高くなりすぎて、植物性天然繊維表面に樹脂が均一に
広がりにくく、有効な被膜形成が不十分で、繊維同士の
接着が不十分となるとともに、繊維への付着操作が困難
になる。重量比が6.0を越えると、樹脂とともに大量
の水分を同時に植物性天然繊維に付着させることにな
り、加熱圧縮成形時に、水分の蒸発潜熱により熱を奪わ
れ、接着力が低下し、板状体の強度が弱くなり、湿潤状
態での強度が低くなるとともに、水による希釈の効果が
少なくなる。また、付着後、乾燥する場合より多くのエ
ネルギーを必要とするので好ましくない。
【0033】また、付着前の樹脂組成物の水溶液又は水
分散液の25℃での粘度は0.02から100ポアズが
好ましく、より好ましくは0.05から10ポアズであ
る。25℃での粘度が100ポアズを越えると、流動性
が不十分で、植物性天然繊維表面に樹脂が均一に広がり
にくく、有効な被膜形成が不十分で、繊維同士の接着が
不十分となるとともに、繊維への付着操作が困難で、付
着状態も不均一になる。また、0.02ポアズ未満にな
ると流動性が高すぎて、繊維マットに樹脂を付着する場
合、樹脂液が流れてしまい、付着効率が低下する。
分散液の25℃での粘度は0.02から100ポアズが
好ましく、より好ましくは0.05から10ポアズであ
る。25℃での粘度が100ポアズを越えると、流動性
が不十分で、植物性天然繊維表面に樹脂が均一に広がり
にくく、有効な被膜形成が不十分で、繊維同士の接着が
不十分となるとともに、繊維への付着操作が困難で、付
着状態も不均一になる。また、0.02ポアズ未満にな
ると流動性が高すぎて、繊維マットに樹脂を付着する場
合、樹脂液が流れてしまい、付着効率が低下する。
【0034】樹脂組成物の使用量は、板状体に要求され
る物性によって異なるので一概に規定できないが、例え
ば繊維マット及び麻クロスの各々の重量に対して5〜1
00重量%、好ましくは5〜50重量%、更に好ましく
は10〜30重量%が例示される。繊維マット及び麻ク
ロスへの樹脂組成物の使用量は、各々の重量に対して同
一の重量%でもよいし、異なる重量%でもよい。さら
に、麻クロスへの樹脂組成物の使用量を変えることで板
状体の強度を変えることができる。すなわち、麻クロス
への樹脂組成物の使用量が多くなると板状体の強度を高
くすることができる。例えば、麻クロスへの樹脂組成物
の使用量は5〜500%、好ましくは5〜150%が例
示される。樹脂組成物の使用量が5%未満では麻クロス
の積層効果が発現されにくく、500%を越えると増量
効果が得られにくくなる。
る物性によって異なるので一概に規定できないが、例え
ば繊維マット及び麻クロスの各々の重量に対して5〜1
00重量%、好ましくは5〜50重量%、更に好ましく
は10〜30重量%が例示される。繊維マット及び麻ク
ロスへの樹脂組成物の使用量は、各々の重量に対して同
一の重量%でもよいし、異なる重量%でもよい。さら
に、麻クロスへの樹脂組成物の使用量を変えることで板
状体の強度を変えることができる。すなわち、麻クロス
への樹脂組成物の使用量が多くなると板状体の強度を高
くすることができる。例えば、麻クロスへの樹脂組成物
の使用量は5〜500%、好ましくは5〜150%が例
示される。樹脂組成物の使用量が5%未満では麻クロス
の積層効果が発現されにくく、500%を越えると増量
効果が得られにくくなる。
【0035】本発明の水系樹脂組成物には、必要に応じ
て可塑剤、充填剤、補強材、垂れ防止剤、着色剤、老化
防止剤、接着促進剤、硬化触媒、物性調整剤などを配合
し得る。尚、接着付与剤として、コンニャク、小麦粉、
デンプン等を添加し得る。
て可塑剤、充填剤、補強材、垂れ防止剤、着色剤、老化
防止剤、接着促進剤、硬化触媒、物性調整剤などを配合
し得る。尚、接着付与剤として、コンニャク、小麦粉、
デンプン等を添加し得る。
【0036】樹脂組成物を付着する方法には特に限定は
ない。ヤシ繊維の繊維マットには繊維間に大きな隙間が
形成されるので、噴霧又は浸漬により樹脂組成物を供給
すると、樹脂組成物が上記隙間を介して全繊維にまんべ
んなく付着し、このことにより板状体の強度分布が均一
になる。
ない。ヤシ繊維の繊維マットには繊維間に大きな隙間が
形成されるので、噴霧又は浸漬により樹脂組成物を供給
すると、樹脂組成物が上記隙間を介して全繊維にまんべ
んなく付着し、このことにより板状体の強度分布が均一
になる。
【0037】本発明の板状体の厚さは、3mm〜25m
mが好ましく、9mm〜20mmがさらに好ましい。板
状体の厚みが3mm未満では十分な曲げ強度が得られ
ず、25mmを越えると使用用途上、壁厚を厚くするこ
とになり、使用上現実的ではない。板状体の密度は0.
2g/cm3〜1g/cm3が好ましく、さらに0.3g
/cm3〜0.7g/cm3が好ましく、最も好ましく
は、0.35g/cm3〜0.6g/cm3である。ま
た、板状体の目付は、例えば、板状体の厚さが9mmの
場合、密度が0.2g/cm3で目付1.8kg/m2と
なり、密度が1g/cm3では目付9kg/m2となる。
密度が0.2g/cm3未満では板状体の強度が十分で
なく、1g/cm3を越えると透湿性が低下し、板状体
の重量が重くなりすぎてハンドリングが悪くなる。
mが好ましく、9mm〜20mmがさらに好ましい。板
状体の厚みが3mm未満では十分な曲げ強度が得られ
ず、25mmを越えると使用用途上、壁厚を厚くするこ
とになり、使用上現実的ではない。板状体の密度は0.
2g/cm3〜1g/cm3が好ましく、さらに0.3g
/cm3〜0.7g/cm3が好ましく、最も好ましく
は、0.35g/cm3〜0.6g/cm3である。ま
た、板状体の目付は、例えば、板状体の厚さが9mmの
場合、密度が0.2g/cm3で目付1.8kg/m2と
なり、密度が1g/cm3では目付9kg/m2となる。
密度が0.2g/cm3未満では板状体の強度が十分で
なく、1g/cm3を越えると透湿性が低下し、板状体
の重量が重くなりすぎてハンドリングが悪くなる。
【0038】上記第1実施形態の板状体1を図1に示
す。2は繊維マット、3は繊維マット2の両表面に配さ
れた編織物である。図1は編織物3を麻クロスで例示し
ており、この麻クロス3を図2に示す。
す。2は繊維マット、3は繊維マット2の両表面に配さ
れた編織物である。図1は編織物3を麻クロスで例示し
ており、この麻クロス3を図2に示す。
【0039】上記板状体1の製法は、まず、ヤシ繊維、
また必要により麻繊維等を解繊し、単位断面径が約5〜
600μm、長さが約5〜30cm程度の繊維を得る。
また、解繊したヤシ繊維には、もっと断面径が太い繊維
や細い繊維、もっと長い繊維や短い繊維も含まれるがそ
のまま用いることができる。この際、ヤシ繊維は自然長
が5〜30cm程度であるので特に加工する必要はない
が、麻繊維は自然長がかなり長いので、適宜設定寸法に
切断して用いる。次に、解繊したヤシ繊維に、必要によ
り解繊した麻繊維、竹繊維等の植物性天然繊維を混合し
て繊維マット2を形成する。この工程で使われる機構
は、例えば図3に示すようにベルトコンベヤ11の上方
に第1、第2・・・の複数のホッパ12,12・・・を
ベルト進行方向に直列に設け、各ホッパ12の出口付近
に指向させてスプレーガン13をそれぞれ配置し、ホッ
パ12の下流にベルトコンベヤ11に対向させて加熱圧
着ローラ14を設置したものである。各ホッパ12には
ヤシ繊維、麻繊維、竹繊維等を適宜比率で混合した混合
繊維を入れ、スプレーガン13,13・・・に樹脂組成
物の水溶液又は水分散液を加圧供給しておく。そして、
ベルトコンベヤ11の稼働と同時に各ホッパ12からベ
ルトコンベヤ11上に混合繊維を落下供給すると共に、
各スプレーガン13から混合繊維に向けて樹脂組成物の
水溶液又は水分散液を噴射供給することにより、ベルト
コンベヤ11上に、第1ホッパ12からの混合繊維によ
り最下の第1層を形成し、その上に第2ホッパ12から
の混合繊維により第2層を形成し、順次その上に繊維層
を形成してゆき、その後に加熱圧着ローラ14で加圧成
形することにより繊維マット2を形成する。勿論、繊維
を混合しないときには全てのホッパ12にヤシ繊維のみ
を供給すればよいし、ホッパ12及びスプレーガン13
を1つにしてもよい。また、スプレーガン13はホッパ
ー12の下流側に配置しても良い。また、第1、第2・
・・の複数のホッパ12,12・・・に供給する繊維の
特質(混合比、繊維太さ、繊維長さ)を変えれば、各層
を構成する繊維の特質を変えることができる。特に繊維
マット2の中心部に太いヤシ繊維を配し、両表面部に細
いヤシ繊維を配したものは、繊維マット2の表面側の繊
維の接触密度が高まる結果、これから成形される板状体
1は良好なものが得られる。
また必要により麻繊維等を解繊し、単位断面径が約5〜
600μm、長さが約5〜30cm程度の繊維を得る。
また、解繊したヤシ繊維には、もっと断面径が太い繊維
や細い繊維、もっと長い繊維や短い繊維も含まれるがそ
のまま用いることができる。この際、ヤシ繊維は自然長
が5〜30cm程度であるので特に加工する必要はない
が、麻繊維は自然長がかなり長いので、適宜設定寸法に
切断して用いる。次に、解繊したヤシ繊維に、必要によ
り解繊した麻繊維、竹繊維等の植物性天然繊維を混合し
て繊維マット2を形成する。この工程で使われる機構
は、例えば図3に示すようにベルトコンベヤ11の上方
に第1、第2・・・の複数のホッパ12,12・・・を
ベルト進行方向に直列に設け、各ホッパ12の出口付近
に指向させてスプレーガン13をそれぞれ配置し、ホッ
パ12の下流にベルトコンベヤ11に対向させて加熱圧
着ローラ14を設置したものである。各ホッパ12には
ヤシ繊維、麻繊維、竹繊維等を適宜比率で混合した混合
繊維を入れ、スプレーガン13,13・・・に樹脂組成
物の水溶液又は水分散液を加圧供給しておく。そして、
ベルトコンベヤ11の稼働と同時に各ホッパ12からベ
ルトコンベヤ11上に混合繊維を落下供給すると共に、
各スプレーガン13から混合繊維に向けて樹脂組成物の
水溶液又は水分散液を噴射供給することにより、ベルト
コンベヤ11上に、第1ホッパ12からの混合繊維によ
り最下の第1層を形成し、その上に第2ホッパ12から
の混合繊維により第2層を形成し、順次その上に繊維層
を形成してゆき、その後に加熱圧着ローラ14で加圧成
形することにより繊維マット2を形成する。勿論、繊維
を混合しないときには全てのホッパ12にヤシ繊維のみ
を供給すればよいし、ホッパ12及びスプレーガン13
を1つにしてもよい。また、スプレーガン13はホッパ
ー12の下流側に配置しても良い。また、第1、第2・
・・の複数のホッパ12,12・・・に供給する繊維の
特質(混合比、繊維太さ、繊維長さ)を変えれば、各層
を構成する繊維の特質を変えることができる。特に繊維
マット2の中心部に太いヤシ繊維を配し、両表面部に細
いヤシ繊維を配したものは、繊維マット2の表面側の繊
維の接触密度が高まる結果、これから成形される板状体
1は良好なものが得られる。
【0040】次いで、この繊維マット2の両面に麻クロ
ス3、3を配置し、これらに樹脂組成物を付着させ、加
熱圧縮成形する。この工程で使われる機構も、例えば図
3に示すように、繊維マット2を前方へ引っ張りつつ、
その上下方から麻クロス3、3を連続供給すると共に、
合流部分にスプレーガン13をそれぞれ配置し、その下
流に加熱圧着ローラ15、15を対向設置したものであ
る。スプレーガン13、13・・・には樹脂組成物の水
溶液又は水分散液を加圧供給しておく。そして、繊維マ
ット2を前方へ引っ張りつつ、各スプレーガン13から
樹脂組成物の水溶液又は水分散液を噴射供給し、その後
に加熱圧着ローラ15、15で加熱加圧成形することに
より板状体1を連続成形する。
ス3、3を配置し、これらに樹脂組成物を付着させ、加
熱圧縮成形する。この工程で使われる機構も、例えば図
3に示すように、繊維マット2を前方へ引っ張りつつ、
その上下方から麻クロス3、3を連続供給すると共に、
合流部分にスプレーガン13をそれぞれ配置し、その下
流に加熱圧着ローラ15、15を対向設置したものであ
る。スプレーガン13、13・・・には樹脂組成物の水
溶液又は水分散液を加圧供給しておく。そして、繊維マ
ット2を前方へ引っ張りつつ、各スプレーガン13から
樹脂組成物の水溶液又は水分散液を噴射供給し、その後
に加熱圧着ローラ15、15で加熱加圧成形することに
より板状体1を連続成形する。
【0041】このように連続成形する製法の他に、1枚
ごとに成形する方法もある。その場合には、繊維マット
2に樹脂組成物を付着させて型成形し、これに樹脂組成
物を介して麻クロス3、3を貼り、熱プレス等により加
熱圧縮成形するものである。
ごとに成形する方法もある。その場合には、繊維マット
2に樹脂組成物を付着させて型成形し、これに樹脂組成
物を介して麻クロス3、3を貼り、熱プレス等により加
熱圧縮成形するものである。
【0042】また、上記板状体1は次のように1枚ごと
に成形しても良い。まずヤシ繊維等の植物性天然繊維に
樹脂組成物を添加して攪拌し、樹脂組成物を付着させ
る。次いで、図示しない型枠の底部に樹脂組成物を塗布
した麻クロス3を敷設し、その上から上記繊維を充填
し、最後に麻クロス3を敷設する。これを、熱プレス等
で所定の厚さ及び所定の密度をもって成形し、板状物1
を得る。
に成形しても良い。まずヤシ繊維等の植物性天然繊維に
樹脂組成物を添加して攪拌し、樹脂組成物を付着させ
る。次いで、図示しない型枠の底部に樹脂組成物を塗布
した麻クロス3を敷設し、その上から上記繊維を充填
し、最後に麻クロス3を敷設する。これを、熱プレス等
で所定の厚さ及び所定の密度をもって成形し、板状物1
を得る。
【0043】さらに、上記実施形態では、繊維マット2
の成形の際に、解繊した植物性天然繊維をそのまま型枠
内に充填する場合について説明したが、繊維をクロスに
織り込むと共に、このクロスに樹脂組成物を含浸させ、
これを多層に積層し、これを成形するようにしてもよ
い。これにより、透湿性を損なうことなく、大きな物理
的強度を得ることができる。
の成形の際に、解繊した植物性天然繊維をそのまま型枠
内に充填する場合について説明したが、繊維をクロスに
織り込むと共に、このクロスに樹脂組成物を含浸させ、
これを多層に積層し、これを成形するようにしてもよ
い。これにより、透湿性を損なうことなく、大きな物理
的強度を得ることができる。
【0044】また、樹脂組成物はスプレーガン13等で
噴霧することにより繊維に付着させたが、繊維を樹脂組
成物の水溶液等に浸漬させることにより付着させてもよ
い。
噴霧することにより繊維に付着させたが、繊維を樹脂組
成物の水溶液等に浸漬させることにより付着させてもよ
い。
【0045】尚、樹脂組成物は、繊維マット2の集束剤
又はバインダーとして使用されると共に、麻クロス自体
への強度付与及び麻クロス3と繊維マット2との結合
剤、更には板状体全体の結合剤又は強度付与のための構
成剤として働く。
又はバインダーとして使用されると共に、麻クロス自体
への強度付与及び麻クロス3と繊維マット2との結合
剤、更には板状体全体の結合剤又は強度付与のための構
成剤として働く。
【0046】従って、上記第1実施形態の板状体1にお
いては、繊維マット2が必要により麻繊維、竹繊維等の
植物性天然繊維を混合したヤシ繊維であり、麻クロス3
が麻繊維で形成されていて人工繊維等よりも表面の凹凸
が大きいので、人工繊維に比して繊維同士のからみあい
強度が大きいと共に、いわゆるアンカー効果による樹脂
組成物との結合強度に優れる。しかも、ヤシ繊維の直径
が約100〜600μmであるのに対して、例えば麻繊
維は直径が約5〜30μmと細いため、麻繊維等の植物
性天然繊維がヤシ繊維の交差部分などに絡まり、ヤシ繊
維同士の結合強度が高められる。また、竹繊維等は扁平
な形状であり、剛性があるためヤシ繊維と混合すること
で強度改善等の意味を持つ。従って、この板状体1によ
り防風層を形成すれば、高い強度により断熱層を安定し
て保持できるのは勿論のこと、この板状体1によって防
風層周辺の構造部分を補強することができる。
いては、繊維マット2が必要により麻繊維、竹繊維等の
植物性天然繊維を混合したヤシ繊維であり、麻クロス3
が麻繊維で形成されていて人工繊維等よりも表面の凹凸
が大きいので、人工繊維に比して繊維同士のからみあい
強度が大きいと共に、いわゆるアンカー効果による樹脂
組成物との結合強度に優れる。しかも、ヤシ繊維の直径
が約100〜600μmであるのに対して、例えば麻繊
維は直径が約5〜30μmと細いため、麻繊維等の植物
性天然繊維がヤシ繊維の交差部分などに絡まり、ヤシ繊
維同士の結合強度が高められる。また、竹繊維等は扁平
な形状であり、剛性があるためヤシ繊維と混合すること
で強度改善等の意味を持つ。従って、この板状体1によ
り防風層を形成すれば、高い強度により断熱層を安定し
て保持できるのは勿論のこと、この板状体1によって防
風層周辺の構造部分を補強することができる。
【0047】そして、ヤシ繊維は直径が約100〜60
0μmと太いので、繊維マット2としたときには、繊維
充填密度にもよるが繊維間に、例えば100μm〜5m
m程度の大きさの隙間が形成されることから、繊維マッ
ト2の透湿性は極めて良い。また、麻クロス3も編み目
が通気性をもつから、透湿性に優れる。従って、これら
の素材から得られる本発明の板状体1は、樹脂組成物の
量、繊維マット2、麻クロス3の使用量、圧縮成形時の
圧縮率等により、種々の強度と透湿性のものを得ること
ができる。よって、この板状体1は優れた防風層として
機能する。
0μmと太いので、繊維マット2としたときには、繊維
充填密度にもよるが繊維間に、例えば100μm〜5m
m程度の大きさの隙間が形成されることから、繊維マッ
ト2の透湿性は極めて良い。また、麻クロス3も編み目
が通気性をもつから、透湿性に優れる。従って、これら
の素材から得られる本発明の板状体1は、樹脂組成物の
量、繊維マット2、麻クロス3の使用量、圧縮成形時の
圧縮率等により、種々の強度と透湿性のものを得ること
ができる。よって、この板状体1は優れた防風層として
機能する。
【0048】また、麻クロス3は、引張強さ及び引張弾
性率が適度に高い麻繊維等を編んでいるので、それ自体
が優れた引張強さ及び引張弾性率を示す。そして、この
麻クロス3が樹脂組成物を介して繊維マット2と強く結
合するから、板状体1の強度が高められる。すなわち、
麻クロス3を繊維マット2の両面に配置した場合には、
いわゆるサンドイッチ構造となり板状体1の曲げ強さ及
び曲げ弾性率が高くなる。さらに、麻クロス3は、吸
水、吸湿時の寸法変化が小さいので、特に繊維マット2
の両面に配置すると板状体の吸水、吸湿時の寸法変化、
吸水、吸湿時の強度低下が小さくなり好ましい。従っ
て、板状体1が構造用面材として機能し、防風層周辺の
構造部分を補強することができる。
性率が適度に高い麻繊維等を編んでいるので、それ自体
が優れた引張強さ及び引張弾性率を示す。そして、この
麻クロス3が樹脂組成物を介して繊維マット2と強く結
合するから、板状体1の強度が高められる。すなわち、
麻クロス3を繊維マット2の両面に配置した場合には、
いわゆるサンドイッチ構造となり板状体1の曲げ強さ及
び曲げ弾性率が高くなる。さらに、麻クロス3は、吸
水、吸湿時の寸法変化が小さいので、特に繊維マット2
の両面に配置すると板状体の吸水、吸湿時の寸法変化、
吸水、吸湿時の強度低下が小さくなり好ましい。従っ
て、板状体1が構造用面材として機能し、防風層周辺の
構造部分を補強することができる。
【0049】さらに、樹脂組成物により繊維マット2並
びに編織物、不織布又はシート状物3の繊維表面に接着
性及び耐水性に関して有効な被膜を形成できるから、板
状体1の強度、特に湿潤状態での強度を向上させること
ができる。しかも、水溶液又は水分散状態で繊維マット
等に付着できるから、付着操作が簡単である。
びに編織物、不織布又はシート状物3の繊維表面に接着
性及び耐水性に関して有効な被膜を形成できるから、板
状体1の強度、特に湿潤状態での強度を向上させること
ができる。しかも、水溶液又は水分散状態で繊維マット
等に付着できるから、付着操作が簡単である。
【0050】また、編織物、不織布又はシート状物3を
繊維マット2の両表面に配置したが、本発明は、編織
物、不織布又はシート状物3を繊維マット2の1表面に
のみ配置するもの、編織物、不織布又はシート状物3を
繊維マット2の内部に配置するもの、編織物、不織布又
はシート状物3を繊維マット2の両表面又は1表面並び
に内部に配置するもの、を含むものである。
繊維マット2の両表面に配置したが、本発明は、編織
物、不織布又はシート状物3を繊維マット2の1表面に
のみ配置するもの、編織物、不織布又はシート状物3を
繊維マット2の内部に配置するもの、編織物、不織布又
はシート状物3を繊維マット2の両表面又は1表面並び
に内部に配置するもの、を含むものである。
【0051】そのなかの一例として、図4に第2実施形
態に係る板状体1を示す。この板状体1は繊維マット2
と、この繊維マット2の内部に配された編織物、不織布
又はシート状物3と、繊維マット2の両側の表面にそれ
ぞれ配された編織物、不織布又はシート状物3とからな
り、所定板厚の板状に形成されている。
態に係る板状体1を示す。この板状体1は繊維マット2
と、この繊維マット2の内部に配された編織物、不織布
又はシート状物3と、繊維マット2の両側の表面にそれ
ぞれ配された編織物、不織布又はシート状物3とからな
り、所定板厚の板状に形成されている。
【0052】さらに本発明は、編織物、不織布又はシー
ト状物3を繊維マット2の内部に配置する場合に、編織
物、不織布又はシート状物3を複数枚とし、編織物、不
織布又はシート状物3と繊維マット2のヤシ繊維等とを
交互に重ねて多層状に配置したものを含む。また、編織
物、不織布又はシート状物3を繊維マット2の内部に配
置する場合には、このように配置した状態でニードルパ
ンチ等による処理を行えば、繊維マット2と、編織物、
不織布又はシート状物3の繊維が良く絡み合って板状体
の剥離強度が上がり、曲げ強さ及び曲げ弾性率が向上す
る。
ト状物3を繊維マット2の内部に配置する場合に、編織
物、不織布又はシート状物3を複数枚とし、編織物、不
織布又はシート状物3と繊維マット2のヤシ繊維等とを
交互に重ねて多層状に配置したものを含む。また、編織
物、不織布又はシート状物3を繊維マット2の内部に配
置する場合には、このように配置した状態でニードルパ
ンチ等による処理を行えば、繊維マット2と、編織物、
不織布又はシート状物3の繊維が良く絡み合って板状体
の剥離強度が上がり、曲げ強さ及び曲げ弾性率が向上す
る。
【0053】編織物、不織布又はシート状物3を繊維マ
ット2の内部に配置したときには、板状体1の引張強さ
及び引張弾性率、せん断強さ及びせん断弾性率、並びに
平面内圧縮強度及び平面内圧縮弾性率が高くなるから、
板状体1が構造用面材として機能し、防風層周辺の構造
部分を補強することができる。
ット2の内部に配置したときには、板状体1の引張強さ
及び引張弾性率、せん断強さ及びせん断弾性率、並びに
平面内圧縮強度及び平面内圧縮弾性率が高くなるから、
板状体1が構造用面材として機能し、防風層周辺の構造
部分を補強することができる。
【0054】さらに、第1実施形態では編織物3のみを
使用したが、竹材等から削りだした薄片を編んだシート
状物3との併用など、編織物、不織布又はシート状物3
を複数枚使用するときには、これらを適宜に組み合わせ
て使用してもよい。
使用したが、竹材等から削りだした薄片を編んだシート
状物3との併用など、編織物、不織布又はシート状物3
を複数枚使用するときには、これらを適宜に組み合わせ
て使用してもよい。
【0055】また、以上の実施形態では、正面視が矩形
でほぼ一定厚さの板状体についてのみ説明したが、加熱
圧縮成形時に種々形状の型により所望の形状に成形して
成形体としてもよい。その場合には最終形状が異なるの
みであって、上記実施形態の板状体に関する記載事項は
そのまま適用できるものであり、同様の作用及び効果を
得ることができる。
でほぼ一定厚さの板状体についてのみ説明したが、加熱
圧縮成形時に種々形状の型により所望の形状に成形して
成形体としてもよい。その場合には最終形状が異なるの
みであって、上記実施形態の板状体に関する記載事項は
そのまま適用できるものであり、同様の作用及び効果を
得ることができる。
【0056】
【実施例】次に本発明の板状体の実施例を比較例ととも
に説明する。
に説明する。
【0057】<実施例1>解繊した油ヤシ繊維を用い
て、ニードルパンチにより繊維を交絡させ、繊維マット
を作成した。そして、目付1.22kg/m2の上記繊
維マットに水の樹脂組成物に対する重量比(以下、水/
樹脂組成物重量比という)1.43に調整したユリア樹
脂(水溶液型、固形分62%)をスプレー法により噴霧
し、マット重量に対して固形分重量で10重量%のユリ
ア樹脂を付着させた。次にジュートクロス(目付け32
0g/m2)2枚に水/樹脂組成物重量比3.73のユリ
ア樹脂をジュートクロス重量に対し固形分で10%にな
るようにスプレー法により付着させた。続いて、ジュー
トクロス、2枚の油ヤシ繊維マット、ジュートクロスの
順に重ねたのち、プレス機により165℃−10分の条
件で加熱プレスし、厚さ9.0mmの板状体が得られ
た。得られた板状体は、以下の評価項目及び方法で評価
した。曲げ強さ測定は、JIS A 5906 中質繊
維板の測定法によった。透湿係数はJIS Z 020
8 防湿包装材料の透湿度試験方法に準じて測定した。
湿潤状態での曲げ強さ測定は、成形板を25℃の水中に
24時間浸漬し、取り出した直後、曲げ強さ測定と同様
にして測定を行った。この評価結果は表1に示した。
て、ニードルパンチにより繊維を交絡させ、繊維マット
を作成した。そして、目付1.22kg/m2の上記繊
維マットに水の樹脂組成物に対する重量比(以下、水/
樹脂組成物重量比という)1.43に調整したユリア樹
脂(水溶液型、固形分62%)をスプレー法により噴霧
し、マット重量に対して固形分重量で10重量%のユリ
ア樹脂を付着させた。次にジュートクロス(目付け32
0g/m2)2枚に水/樹脂組成物重量比3.73のユリ
ア樹脂をジュートクロス重量に対し固形分で10%にな
るようにスプレー法により付着させた。続いて、ジュー
トクロス、2枚の油ヤシ繊維マット、ジュートクロスの
順に重ねたのち、プレス機により165℃−10分の条
件で加熱プレスし、厚さ9.0mmの板状体が得られ
た。得られた板状体は、以下の評価項目及び方法で評価
した。曲げ強さ測定は、JIS A 5906 中質繊
維板の測定法によった。透湿係数はJIS Z 020
8 防湿包装材料の透湿度試験方法に準じて測定した。
湿潤状態での曲げ強さ測定は、成形板を25℃の水中に
24時間浸漬し、取り出した直後、曲げ強さ測定と同様
にして測定を行った。この評価結果は表1に示した。
【0058】<実施例2>実施例1と同様にして、目付
1.21kg/m2のマットを用い、水/樹脂組成物重
量比0.61のユリア樹脂をマット重量に対して固形分
重量で10重量%になるように付着させた。次に目付3
20g/m2のジュートクロスに対し固形分重量で10
重量%になるように水/樹脂組成物重量比3.73のユ
リア樹脂を付着させて板状体を成形した。厚さ9.2m
mの板状体が得られた。得られた板状体は、実施例1と
同様に評価し、評価結果は表1に示した。
1.21kg/m2のマットを用い、水/樹脂組成物重
量比0.61のユリア樹脂をマット重量に対して固形分
重量で10重量%になるように付着させた。次に目付3
20g/m2のジュートクロスに対し固形分重量で10
重量%になるように水/樹脂組成物重量比3.73のユ
リア樹脂を付着させて板状体を成形した。厚さ9.2m
mの板状体が得られた。得られた板状体は、実施例1と
同様に評価し、評価結果は表1に示した。
【0059】<比較例1>実施例1と同様にして、目付
1.18kg/m2のマットを用い、水/樹脂組成物重
量比6.64のユリア樹脂を用いてマット重量に対して
固形分重量で10重量%になるようにユリア樹脂を付着
させた。次に目付320g/m2のジュートクロスに対
し水/樹脂組成物重量比6.64のユリア樹脂を固形分
重量で10重量%になるように付着させて板状体を成形
した。厚さ8.8mmの板状体が得られた。得られた板
状体は、実施例1と同様に評価し、評価結果は表1に示
した。
1.18kg/m2のマットを用い、水/樹脂組成物重
量比6.64のユリア樹脂を用いてマット重量に対して
固形分重量で10重量%になるようにユリア樹脂を付着
させた。次に目付320g/m2のジュートクロスに対
し水/樹脂組成物重量比6.64のユリア樹脂を固形分
重量で10重量%になるように付着させて板状体を成形
した。厚さ8.8mmの板状体が得られた。得られた板
状体は、実施例1と同様に評価し、評価結果は表1に示
した。
【0060】<比較例2>実施例1と同様にして、目付
1.18kg/m2のマットを用い、粉末フェノール樹
脂(融点85℃)を用いてマット重量に対して10重量
%になるように付着させた。次に目付320g/m2の
ジュートクロスに対し同じフェノール樹脂を10重量%
になるように付着させて板状体を成形した。厚さ9.0
mmの板状体が得られた。得られた板状体は、実施例1
と同様に評価し、評価結果は表1に示した。
1.18kg/m2のマットを用い、粉末フェノール樹
脂(融点85℃)を用いてマット重量に対して10重量
%になるように付着させた。次に目付320g/m2の
ジュートクロスに対し同じフェノール樹脂を10重量%
になるように付着させて板状体を成形した。厚さ9.0
mmの板状体が得られた。得られた板状体は、実施例1
と同様に評価し、評価結果は表1に示した。
【0061】<比較例3>市販シージングボード 大建
工業製アセダスDについても実施例1と同様に物性評価
を行った。結果を表1に示した。用いたシージングボー
ドは厚さ11.5mmであった。
工業製アセダスDについても実施例1と同様に物性評価
を行った。結果を表1に示した。用いたシージングボー
ドは厚さ11.5mmであった。
【0062】
【表1】
【0063】表1に示した実施例1、2及び比較例1〜
3の結果から明らかなように、付着前の状態が水溶液又
は水分散状態であり、水/樹脂組成物重量比が0.4〜
6.0にある水系樹脂組成物を用いた板状体は、強度と
透湿性の双方において優れた性能を発揮し、特に湿潤時
の強度が高いことがわかる。
3の結果から明らかなように、付着前の状態が水溶液又
は水分散状態であり、水/樹脂組成物重量比が0.4〜
6.0にある水系樹脂組成物を用いた板状体は、強度と
透湿性の双方において優れた性能を発揮し、特に湿潤時
の強度が高いことがわかる。
【0064】<実施例3>解繊した油ヤシ繊維を用い
て、ニードルパンチにより繊維を交絡させ、繊維マット
を作成した。そして、目付1.21kg/m2の上記繊
維マットに25℃での粘度が1.85ポアズのユリア樹
脂(水溶液型、固形分65%、三井東圧社製U−75
5)をスプレー法により噴霧し、マット重量に対して固
形分重量で10重量%のユリア樹脂を付着させた。次に
ジュートクロス(目付け320g/m2)2枚に25℃で
の粘度が0.05ポアズのユリア樹脂をジュートクロス
重量に対し固形分重量で10重量%になるようにスプレ
ー法により付着させた。続いて、ジュートクロス、2枚
の油ヤシ繊維マット、ジュートクロスの順に重ねたの
ち、プレス機により165℃−10分の条件で加熱プレ
スし、厚さ9.0mmの板状体が得られた。得られた板
状体は、実施例1と同様にして評価した。この評価結果
は表2に示した。
て、ニードルパンチにより繊維を交絡させ、繊維マット
を作成した。そして、目付1.21kg/m2の上記繊
維マットに25℃での粘度が1.85ポアズのユリア樹
脂(水溶液型、固形分65%、三井東圧社製U−75
5)をスプレー法により噴霧し、マット重量に対して固
形分重量で10重量%のユリア樹脂を付着させた。次に
ジュートクロス(目付け320g/m2)2枚に25℃で
の粘度が0.05ポアズのユリア樹脂をジュートクロス
重量に対し固形分重量で10重量%になるようにスプレ
ー法により付着させた。続いて、ジュートクロス、2枚
の油ヤシ繊維マット、ジュートクロスの順に重ねたの
ち、プレス機により165℃−10分の条件で加熱プレ
スし、厚さ9.0mmの板状体が得られた。得られた板
状体は、実施例1と同様にして評価した。この評価結果
は表2に示した。
【0065】<実施例4>実施例3と同様にして、目付
1.21kg/m2のマットを用い、25℃での粘度が
0.10ポアズのフェノール樹脂(水溶液型、固形分4
0%、三井東圧社製PL−222)をマット重量に対し
て固形分重量で10重量%になるように付着させた。次
に目付320g/m2のジュートクロスに対し固形分重
量で10重量%になるように25℃での粘度が0.05
ポアズのフェノール樹脂を付着させて板状体を成形し
た。厚さ9.2mmの板状体が得られた。得られた板状
体は、実施例1と同様に評価し、評価結果は表2に示し
た。
1.21kg/m2のマットを用い、25℃での粘度が
0.10ポアズのフェノール樹脂(水溶液型、固形分4
0%、三井東圧社製PL−222)をマット重量に対し
て固形分重量で10重量%になるように付着させた。次
に目付320g/m2のジュートクロスに対し固形分重
量で10重量%になるように25℃での粘度が0.05
ポアズのフェノール樹脂を付着させて板状体を成形し
た。厚さ9.2mmの板状体が得られた。得られた板状
体は、実施例1と同様に評価し、評価結果は表2に示し
た。
【0066】<比較例4>実施例3と同様にして、目付
1.21kg/m2のマットを用い、25℃での粘度を
0.015ポアズに調整したユリア樹脂を用いてマット
重量に対して固形分重量で10重量%のユリア樹脂を付
着させた。次に目付320g/m2のジュートクロスに
対し25℃での粘度を0.015ポアズに調整したユリ
ア樹脂を固形分重量で10重量%になるように付着させ
て板状体を成形した。厚さ9.0mmの板状体が得られ
た。得られた板状体は、実施例1と同様に評価し、評価
結果は表2に示した。
1.21kg/m2のマットを用い、25℃での粘度を
0.015ポアズに調整したユリア樹脂を用いてマット
重量に対して固形分重量で10重量%のユリア樹脂を付
着させた。次に目付320g/m2のジュートクロスに
対し25℃での粘度を0.015ポアズに調整したユリ
ア樹脂を固形分重量で10重量%になるように付着させ
て板状体を成形した。厚さ9.0mmの板状体が得られ
た。得られた板状体は、実施例1と同様に評価し、評価
結果は表2に示した。
【0067】<比較例5>実施例3と同様にして、目付
1.21kg/m2のマットを用い、25℃での粘度を
0.015ポアズに調整したフェノール樹脂を用いてマ
ット重量に対して固形分重量で10重量%のユリア樹脂
を付着させた。次に目付320g/m2のジュートクロ
スに対し25℃での粘度を0.015ポアズに調整した
フェノール樹脂を固形分重量で10重量%になるように
付着させて板状体を成形した。厚さ9.1mmの板状体
が得られた。得られた板状体は、実施例1と同様に評価
し、評価結果は表2に示した。
1.21kg/m2のマットを用い、25℃での粘度を
0.015ポアズに調整したフェノール樹脂を用いてマ
ット重量に対して固形分重量で10重量%のユリア樹脂
を付着させた。次に目付320g/m2のジュートクロ
スに対し25℃での粘度を0.015ポアズに調整した
フェノール樹脂を固形分重量で10重量%になるように
付着させて板状体を成形した。厚さ9.1mmの板状体
が得られた。得られた板状体は、実施例1と同様に評価
し、評価結果は表2に示した。
【0068】
【表2】
【0069】表2に示した実施例3、4及び比較例3〜
5の結果から明らかなように、付着前の状態が水溶液又
は水分散状態であり、25℃での粘度が0.02〜10
0ポアズである水系樹脂組成物を用いた板状体は、強度
と透湿性の双方において優れた性能を発揮し、特に湿潤
時の強度が高いことがわかる。
5の結果から明らかなように、付着前の状態が水溶液又
は水分散状態であり、25℃での粘度が0.02〜10
0ポアズである水系樹脂組成物を用いた板状体は、強度
と透湿性の双方において優れた性能を発揮し、特に湿潤
時の強度が高いことがわかる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の板状体
又は成形体は、必要により植物性天然繊維を混合したヤ
シ繊維からなる繊維マットの少なくとも1表面及び/又
は内部に、植物性天然繊維からなる編織物、不織布又は
薄片よりなるシート状物を配置し、これらに付着前の状
態が水溶液又は水分散状態であり、水の樹脂組成物に対
する重量比が0.4〜6.0であり及び/又は25℃で
の粘度が0.02〜100ポアズである水系樹脂組成物
を付着し、加熱圧縮して成形することにより得られるも
のであるから、優れた透湿性と高い強度を兼ね備え、特
に湿潤状態で高い強度が得られるものであり、しかも樹
脂組成物を付着する作業も容易に行える。従って、この
板状体又は成形体により例えば防風層を形成すれば、施
工しやすく、室内の水蒸気を通気層をスムーズに透過さ
せることができると共に、断熱層を安定して保持できる
のは勿論のこと、この板状体又は成形体によって防風層
周辺の構造部分を補強することができる。
又は成形体は、必要により植物性天然繊維を混合したヤ
シ繊維からなる繊維マットの少なくとも1表面及び/又
は内部に、植物性天然繊維からなる編織物、不織布又は
薄片よりなるシート状物を配置し、これらに付着前の状
態が水溶液又は水分散状態であり、水の樹脂組成物に対
する重量比が0.4〜6.0であり及び/又は25℃で
の粘度が0.02〜100ポアズである水系樹脂組成物
を付着し、加熱圧縮して成形することにより得られるも
のであるから、優れた透湿性と高い強度を兼ね備え、特
に湿潤状態で高い強度が得られるものであり、しかも樹
脂組成物を付着する作業も容易に行える。従って、この
板状体又は成形体により例えば防風層を形成すれば、施
工しやすく、室内の水蒸気を通気層をスムーズに透過さ
せることができると共に、断熱層を安定して保持できる
のは勿論のこと、この板状体又は成形体によって防風層
周辺の構造部分を補強することができる。
【0071】請求項2の板状体又は成形体によれば、製
造に要するエネルギーが節減できて、コスト的に安くす
ることができる。
造に要するエネルギーが節減できて、コスト的に安くす
ることができる。
【0072】請求項3によれば、樹脂組成物との結合強
度に優れ、且つ引張り強さの大きい編織物を得て、更に
強度の大きな板状体又は成形体を提供することができ
る。
度に優れ、且つ引張り強さの大きい編織物を得て、更に
強度の大きな板状体又は成形体を提供することができ
る。
【0073】請求項4により、上記板状体又は成形体に
好適な製法を提案することができた。
好適な製法を提案することができた。
【図1】第1の実施形態の板状体の断面図、
【図2】第1の実施形態の編織物の一例を示す拡大斜視
図、
図、
【図3】第1の実施形態の繊維マットの製法を示す説明
図、
図、
【図4】第2の実施形態の板状体の断面図である。
1 板状体 2 繊維マット 3 麻クロス(編織物)、不織布、シート状物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 101:10 105:06 (72)発明者 栗本 健二 神戸市垂水区舞子台2丁目9番30号1219
Claims (4)
- 【請求項1】 必要により植物性天然繊維を混合したヤ
シ繊維からなる繊維マットの少なくとも1表面及び/又
は内部に、植物性天然繊維からなる編織物、不織布又は
薄片よりなるシート状物を配置し、これらに付着前の状
態が水溶液又は水分散状態であり、水の樹脂組成物に対
する重量比が0.4〜6.0であり及び/又は25℃で
の粘度が0.02〜100ポアズである水系樹脂組成物
を付着し、加熱圧縮して成形することにより得られた板
状体又は成形体。 - 【請求項2】 ヤシ繊維が油ヤシ繊維である請求項1記
載の板状体又は成形体。 - 【請求項3】 植物性天然繊維からなる編織物が麻繊維
からなる麻クロスである請求項1又は2記載の板状体又
は成形体。 - 【請求項4】 解繊したヤシ繊維に、必要により植物性
天然繊維を混合して繊維マットを形成し、この繊維マッ
トの少なくとも1表面及び/又は内部に、植物性天然繊
維からなる編織物、不織布又は薄片よりなるシート状物
を配置し、これらに付着前の状態が水溶液又は水分散状
態であり、水の樹脂組成物に対する重量比が0.4〜
6.0であり及び/又は25℃での粘度が0.02〜1
00ポアズである水系樹脂組成物を付着させ、加熱圧縮
して成形する請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の
板状体又は成形体の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8244161A JPH1058470A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 板状体又は成形体及びその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8244161A JPH1058470A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 板状体又は成形体及びその製法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1058470A true JPH1058470A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=17114683
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8244161A Pending JPH1058470A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 板状体又は成形体及びその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1058470A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006511733A (ja) * | 2002-11-15 | 2006-04-06 | ミリケン・アンド・カンパニー | 内部接続要素を有するブリスター布 |
-
1996
- 1996-08-26 JP JP8244161A patent/JPH1058470A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006511733A (ja) * | 2002-11-15 | 2006-04-06 | ミリケン・アンド・カンパニー | 内部接続要素を有するブリスター布 |
| JP4919600B2 (ja) * | 2002-11-15 | 2012-04-18 | セイジ・オートモーティブ・インテリアーズ・インコーポレイテッド | 内部接続要素を有するブリスター布 |
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