JPH1058628A - ポリイミド成形体、その製法及びその利用 - Google Patents

ポリイミド成形体、その製法及びその利用

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JPH1058628A
JPH1058628A JP14205097A JP14205097A JPH1058628A JP H1058628 A JPH1058628 A JP H1058628A JP 14205097 A JP14205097 A JP 14205097A JP 14205097 A JP14205097 A JP 14205097A JP H1058628 A JPH1058628 A JP H1058628A
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polyimide
molded article
film
amorphous
multilayer
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JP14205097A
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Hiroaki Yamaguchi
裕章 山口
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Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリイミド成形体の熱的特性、電気・電子的
特性を保持したままで、接着性を改良した成形体を提供
する。 【解決手段】 結晶性ポリイミド成形体の表面に薄く非
晶性ポリイミドを積層したポリイミド成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、結晶性ポリイミ
ド成形体の有する機械的性質、熱的性質及び電気・電子
的性質を殆ど損なうことなく、成形体表面の接着性を改
良した多層ポリイミド成形体、その製法およびその利用
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリイミド成形体、例えば芳香族
ポリイミドフィルムは、熱的性質及び電気的性質が優れ
ているため、カメラ、パソコン、液晶ディスプレイなど
の電子機器類への用途に広く使用されている。
【0003】しかし、芳香族ポリイミド成形体の中に
は、通常使用される接着剤では大きな接着強度が得られ
ないとか、スパッタリングや金属蒸着して銅などの金属
層を設けようとしても剥離強度の大きい積層体が得られ
ないという問題がある。このため、特開昭59−866
34号、特開平2−134241号各公報に記載のよう
に、プラズマ放電処理によるポリイミドフィルムの表面
改質法が提案されている。
【0004】しかし、この方法にって得られる改質ポリ
イミドフィルムは、芳香族ポリイミド成形体の熱的性質
及び電気・電子的性質は低下しないものの、接着性の改
良が不十分でありまた複雑な後処理工程を必要とし生産
性が低いため、一般に使用する接着剤が使用できない場
合があったり、低コスト化、高生産性や高精度化のニ−
ズに対応できにくくなっている。
【0005】さらに、特公平7−68391号公報に記
載のように、結晶性ポリイミド物品の表面を湿式法(塩
基の水溶液で処理後、酸の水溶液で処理)によってポリ
アミド酸に変換し、このようにして生成したポリアミド
酸を低温(150−250℃)でイミド化して非晶質ポ
リイミドを形成し、他の基材を積層した後400℃以上
に高温加熱処理して非晶質ポリイミドを結晶性ポリイミ
ドに再結晶させる方法が提案されている。
【0006】しかし、この方法は上記公報に具体的に開
示されているピロメリット酸二無水物と1,4−ジアミ
ノジフェニルエ−テルとのポリイミド(PMDA−OD
A)については適用可能としても、他のポリイミドにつ
いて適用可能か不明であり、しかも非晶質ポリイミドを
400℃以上の温度に加熱して結晶性ポリイミドに再結
晶させる加熱工程が必要である。このため、この方法は
高温で劣化する材料には適応できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、任
意の芳香族ポリイミド成形体の特性を保持したまま、接
着性、スパッタリング性や金属蒸着性の良好な多層ポリ
イミド成形体、その製法及びその利用を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
高温加熱処理によって得られる成形体であって、X線回
折法によって結晶化度が測定される結晶性ポリイミド成
形体の少なくとも一部に非晶性ポリイミドが薄く積層し
てなる多層ポリイミド成形体に関するものである。
【0009】また、この発明は、基材の結晶性ポリイミ
ド成形体に非晶性ポリイミドを積層するに際して、ポリ
イミド成形体の前駆体となる自己支持性成形体の少なく
とも一部に、非晶性ポリイミドを与える塗布液を薄く塗
布した後、高温加熱処理して乾燥およびイミド化するこ
とを特徴とする多層ポリイミド成形体の製法に関するも
のである。
【0010】さらに、この発明は、高温加熱処理によっ
て得られる成形体であって、X線回折法によって結晶化
度が測定される結晶性ポリイミド成形体の少なくとも一
部に非晶性ポリイミドが薄く積層してなる多層ポリイミ
ド成形体をラミネ−ト法金属張り板やスパッタ法金属張
り板等のベ−スフィルム、あるいは金属蒸着フィルムの
ベ−スフィルムなどのベ−ス成形体用に使用する方法に
関するものである。
【0011】この発明における結晶性ポリイミドは、X
線回折法によって結晶化度が測定されるポリイミドであ
れば特に制限はないが、好適には3,3’,4,4’−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の割合が15モル
%以上である芳香族テトラカルボン酸二無水物と1,4
−ジアミノベンゼンの割合が10モル%以上、特に30
モル%以上である芳香族ジアミンとから製造される。共
重合あるいはブレンド系のポリイミドにおいて、3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
以外の他の芳香族テトラカルボン酸二無水物としてピロ
メリット酸二無水物を、1,4−ジアミノベンゼン以外
の他の芳香族ジアミンとして4,4’−ジアミノジフェ
ニルエ−テルを使用した3成分系あるいは4成分系のポ
リイミドも使用できる。また、結晶性ポリイミドとし
て、ピロメリット酸二無水物と4,4’−ジアミノジフ
ェニルエ−テル、あるいはピロメリット酸二無水物と
4,4’−ジアミノジフェニルおよび1,4−ジアミノ
ベンゼンとから製造されるポリイミドも使用できる。
【0012】結晶性ポリイミドとして、X線回折法(広
角X線法)により測定しル−ランド法で求めた結晶化度
が5%以上であるものが好ましい。特に、結晶性ポリイ
ミドとして、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物と1,4−ジアミノベンゼンとから製
造される結晶化度が約10%以上、特に約15%以上の
結晶性ポリイミドが多層ポリイミド成形体の熱特性の点
からは最適である。
【0013】結晶性ポリイミドの合成は、有機溶媒中で
前記の芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミ
ンとの略等モルをランダム重合、ブロック重合、あるい
は予めどちらかの成分が過剰である2種類以上のポリア
ミック酸を合成しておき各ポリアミック酸溶液を一緒に
した後反応条件下で混合する、いずれの方法によっても
達成される。
【0014】この発明における非晶性ポリイミドは、前
記のX線回折法によって結晶化度が測定されないポリイ
ミドであれば特に制限はないが、結晶化度が測定される
ポリイミドとは化学構造の異なるポリイミドである。前
記の非晶性ポリイミドを製造するために使用できる芳香
族テトラカルボン酸類としては、2,3,3’,4’−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ−テル二無水
物などが挙げられる。
【0015】また、 前記の非晶性ポリイミドを製造す
るために使用できる芳香族ジアミンとしては、1,3−
ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ジア
ミノベンゼン、4,4’−ジアミノジフェニルエ−テ
ル、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、
4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルス
ルホン、2,2−ビス(4−アミノフェノキシフェニ
ル)プロパンなどが挙げられる。これらの芳香族ジアミ
ンの一部、好ましくは全ジアミン中のその割合が40−
90モル%となる量のジアミノポリシロキサンで置き換
えてもよい。
【0016】この発明の非晶性ポリイミドとしては、
2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物の割合が70モル%以上である芳香族テトラカルボ
ン酸二無水物と芳香族ジアミン、例えば1,4−ジアミ
ノベンゼン、4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル、
1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,
4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルスルホ
ン、2,2−ビス(4−アミノフェノキシフェニル)プ
ロパンとから製造される非晶性ポリイミドが好適であ
る。前記の非晶性ポリイミドは、その分子アミン末端が
ジカルボン酸無水物、例えば無水フタル酸、ヘキサヒド
ロ無水フタル酸、無水コハク酸などで封止したものであ
ってもよい。
【0017】この発明における非晶性ポリイミドは、結
晶性ポリイミドとは化学構造の異なるものであり、また
一般に熱可塑性ポリイミドといわれるものとも概念を異
にするものである。つまり、熱可塑性ポリイミドであっ
ても、この発明における非晶性ポリイミドとして使用で
きないものがたくさんある。特にこの発明の非晶性ポリ
イミドとして、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物単独と前記芳香族ジアミンとから製
造されるポリイミドが好適である。
【0018】この発明の多層ポリイミド成形体は、高温
加熱処理によって得られる成形体であって、前記のX線
回折法によって結晶化度が測定される結晶性ポリイミド
成形体の少なくとも一部に、例えばフィルムの表面(片
面あるいは両面)の少なくとも一部に非晶性ポリイミド
を薄く、好ましくは0.1−1.5μm、特に0.1−
1μmの厚みに積層してなる多層ポリイミド成形体に関
するものである。この発明の多層ポリイミド成形体にお
いては、結晶性ポリイミドと非晶性ポリイミドとの境界
面で物理・化学的結合によって一体化している。前記の
多層成形体がフィルム状の場合には、フィルムの厚みが
10−150μmであるものが好ましい。
【0019】この発明の多層ポリイミド成形体は、基材
の結晶性ポリイミド成形体に非晶性ポリイミドを積層す
るに際して、ポリイミド成形体の前駆体となる自己支持
性成形体の少なくとも一部に、非晶性ポリイミドを与え
る塗布液を薄く塗布した後、熱処理して乾燥およびイミ
ド化することによって好適に製造される。
【0020】前記の方法において、結晶性ポリイミド成
形体の前駆体となる自己支持性成形体は、例えば成形体
がフィルムの場合、前記の結晶性ポリイミドを与える芳
香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとを有
機溶媒中で重合して得られるポリアミック酸溶液をその
ままあるいはそれ自体公知の化学転化剤を加えた後、支
持体(例えばステンレス基板、ステンレスベルト、ガラ
ス板)上に流延塗布し、自己支持性となる程度(通常の
キュア工程前の段階を意味する)、好ましくは100−
180℃で5−60分間程度加熱して製造される。前記
結晶性ポリイミド用のポリアミック酸溶液としては、ポ
リマ−濃度が8−25重量%程度であるものが好まし
い。このポリアミック酸溶液には、それ自体公知の添加
剤、例えば必要量の無機充填材を加えてもよい。
【0021】前記の方法において、結晶性ポリイミド成
形体の前駆体となる自己支持性成形体の段階で非晶性ポ
リイミドを与える塗布液、好適には非晶性ポリイミドの
ポリアミック酸溶液を薄く塗布した後、熱処理して乾燥
およびイミド化することが必要である。
【0022】前記の非晶性ポリイミドを含む塗布液は、
有機溶媒溶液のポリマ−濃度が0.1−5重量%程度で
あることが好ましい。また、塗布液にはそれ自体公知の
添加剤、例えば必要量の無機充填材を加えてもよい。こ
の添加剤の種類と量とは、用途に応じて適宜選択すれば
よい。前記の塗布液を薄く、好適には非晶性ポリイミド
層の厚みが0.1−1.5μm、特に0.1−1μm、
その中でも特に0.5−1μm程度となるように、浸漬
塗布やスクリ−ン印刷、カ−テンロ−ル、リバ−スロ−
ル、グラビアコ−タ−等によって薄く塗布した後、熱処
理して乾燥およびイミド化する。
【0023】前記の結晶性ポリイミドの前駆体製造用お
よび塗布溶液製造用の有機溶媒としては、N−メチル−
2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトア
ミドなどが挙げられる。これらの有機溶媒は単独で用い
てもよく、2種以上を併用してもよい。結晶性ポリイミ
ド用の有機溶媒と非結晶性ポリイミド用の有機溶媒とは
各々異なっていても同一でもよい。
【0024】この発明の方法において、前記の熱処理は
結晶性ポリイミドのガラス転移温度以上の温度で500
℃以下の温度、特に350−500℃の最高温度まで加
熱して熱処理することが好ましい。
【0025】この発明の方法によれば、結晶性ポリイミ
ド層と非晶性ポリイミドとが一体化した多層ポリイミド
成形体を得ることができるのである。この発明の多層ポ
リイミド成形体は、結晶性ポリイミドの特性を損なうこ
とがほとんどなく接着性が大幅に改善されている。
【0026】このため、この発明の多層ポリイミド成形
体は、ラミネ−ト法金属張り板やスパッタ法金属張り板
等のベ−スフィルム用、あるいは金属蒸着フィルムのベ
−スフィルム用に好適に使用することができる。前記の
金属箔積層体を製造する方法としては、公知の方法、例
えば「プリント回路技術便覧」(日刊工業新聞社、19
93年)等に記載の方法が好適に適用される。
【0027】
【実施例】以下、この発明を実施例および比較例により
さらに詳細に説明する。
【0028】実施例1 (多層ポリイミドフィルムの作製)結晶性ポリイミド用
の原料ド−プ〔3,3’,4,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物/1,4−ジアミノベンゼン、18
重量%のポリアミック酸濃度、有機溶媒:ジメチルアセ
トアミド の条件で調製〕をステンレス基板上に流延塗
布し、150℃で10分間乾燥した後、ステンレス基板
より剥離して自己支持性フィルムを得た。このフィルム
に、別途調製した非晶性ポリイミド用のポリアミック酸
溶液〔2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物/1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベ
ンゼン、2重量%のポリアミック酸濃度、有機溶媒:ジ
メチルアセトアミド の条件で調製〕を浸漬塗布し、2
00℃で3分間、300℃で3分間、400℃で4分間
熱処理し、表面に薄く非晶性ポリイミド層(約0.6μ
m)が被って(積層して)なる多層ポリイミドフィルム
(多層フィルム−A、全体の厚みは25μm)を作成し
た。一方、結晶化度を測定するために別途作成した上記
組成の結晶性ポリイミドフィルム(厚み25μm)およ
び非晶性ポリイミド(厚み25μm)について広角X線
回折法によって測定したX線回折スペクトルを得た。こ
れらのX線回折スペクトルについて、ル−ランド法によ
る解析で求めた結晶化度は、結晶性ポリイミドは結晶化
度が約21%であり、非晶性ポリイミドは結晶化度0%
であった。
【0029】(接着剤を用いた銅箔ラミネ−トフィルム
の作製)電解銅箔(三井金属鉱業株式会社製、3EC−
3)に東レ株式会社製エポキシ系接着剤(TE−570
1)を30μm塗布し、130℃で10分間乾燥後、多
層フィルム−Aと重ね合わせ、1Kg/cm2 の圧力で
180℃にて5分間圧着した。その後180℃の熱風オ
−ブン中で60分間熱処理して銅箔ラミネ−トフィルム
を得た。このピ−ル強度(T剥離、25℃)を測定した
ところ、2.2kgf/cmであった。
【0030】(スパッタ法による銅張りフィルムの作
製)多層フィルム−Aの非晶性ポリイミド層面に銅をス
パッタ法により1μmの厚みに設けて、スパッタ法によ
る銅張りフィルムを作製した。このスパッタ法による銅
張りフィルムの水煮沸1時間後のクロスカット剥離評価
は、100/100であり剥離は全く認められなかっ
た。
【0031】比較例1 市販のポリイミドフィルム(宇部興産株式会社製、ユ−
ピレックス25S:厚み25μm)を用い、前記と同じ
条件で接着剤を用いた銅箔ラミネ−トフィルムを作製し
た。この銅箔ラミネ−トフィルムのピ−ル強度(T剥
離、25℃)を測定したところ、0.6kgf/cmで
あった。
【0032】また、上記の市販のポリイミドフィルム
(厚み25μm)を用い、実施例1と同じ条件でスパッ
タ法による銅張りフィルムを作製した。このスパッタ法
による銅張りフィルムの水煮沸1時間後のクロスカット
剥離評価は、0/100であり全面にわたって銅が剥離
した。
【0033】実施例2 (多層ポリイミドフィルムの作製)非晶性ポリイミド用
のポリアミック酸溶液として、〔2,3,3’,4’−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物/4,4’−ビス
(4−アミノフェノキシ)ジフェニルスルホン、2重量
%のポリアミック酸濃度、有機溶媒:ジメチルアセトア
ミド の条件で調製〕を使用した他は実施例1と同様に
して、表面に薄く非晶性ポリイミド層(約0.6μm)
が被ってなる多層ポリイミドフィルム(多層フィルム−
B、全体の厚みは25μm)を作成した。一方、結晶化
度を測定するために別途作成した上記組成の非晶性ポリ
イミド(厚み25μm)について広角X線回折法により
X線回折スペクトルを測定し、ル−ランド法による解析
で求めた結晶化度は0%であった。
【0034】この多層ポリイミドフィルムを使用した他
は実施例1と同様にして、接着剤を用いた電解銅箔ラミ
ネ−トフィルム、およびスパッタ法による銅張りフィル
ムを作製した。この接着剤を用いた電解銅箔ラミネ−ト
フィルムのピ−ル強度(R剥離、25℃)は2.2kg
f/cmであり、スパッタ法による銅張りフィルムの水
煮沸1時間後のクロスカット剥離評価は100/100
であり剥離は全く認められなかった。
【0035】比較例2 市販のポリイミドフィルム(宇部興産株式会社製、ユ−
ピレックス25S:厚み25μm)に非晶性ポリイミド
用のポリアミック酸溶液を浸漬塗布した他は実施例1と
同様にして、実施例1と同一組成の多層ポリイミドフィ
ルム(多層ポリイミドフィルム−C)を得た。この多層
ポリイミドフィルム−Cを使用した他は実施例1と同様
にして、接着剤を用いた電解銅箔ラミネ−トフィルムを
作製した。この接着剤を用いた銅箔ラミネ−トフィルム
のピ−ル強度(T剥離、25℃)は0.2kgf/cm
であった。
【0036】
【発明の効果】この発明は以上詳述したような構成を有
しているため、以下のような効果を奏する。
【0037】すなわち、この発明の多層ポリイミド成形
体は、芳香族ポリイミド成形体の特性を保持したまま
で、接着性、スパッタリング性や金属蒸着性が良好であ
る。
【0038】また、この発明の方法によれば、簡単な操
作でしかも多くの種類の結晶性ポリイミドについて芳香
族ポリイミド成形体の特性を保持したまま、接着性、ス
パッタリング性や金属蒸着性が良好な多層ポリイミド成
形体を得ることができる。
【0039】また、この発明の多層ポリイミド成形体
は、ラミネ−ト法金属張り板やスパッタ法金属張り板等
のベ−スフィルム、あるいは金属蒸着フィルムのベ−ス
フィルムなどのベ−ス成形体用に好適に使用することが
できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温加熱処理によって得られる成形体で
    あって、X線回折法によって結晶化度が測定される結晶
    性ポリイミド成形体の少なくとも一部に非晶性ポリイミ
    ドが薄く積層してなる多層ポリイミド成形体。
  2. 【請求項2】 非晶性ポリイミドの厚みが0.1−1.
    5μmであり、成形体がフィルム状である請求項1記載
    の多層ポリイミド成形体。
  3. 【請求項3】 結晶性ポリイミド成形体が3,3’,
    4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を15
    モル%以上含む芳香族テトラカルボン酸二無水物と、
    1,4−ジアミノベンゼンを10モル%以上含む芳香族
    ジアミンとから得られる芳香族ポリイミドフィルムであ
    り、非晶性ポリイミドが2,3,3’,4’−ビフェニ
    ルテトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとから得
    られる芳香族ポリイミドである請求項1−2記載の多層
    ポリイミド成形体。
  4. 【請求項4】 基材の結晶性ポリイミド成形体に非晶性
    ポリイミドを積層するに際して、ポリイミド成形体の前
    駆体となる自己支持性成形体の少なくとも一部に、非晶
    性ポリイミドを与える塗布液を薄く塗布した後、高温加
    熱処理して乾燥およびイミド化することを特徴とする多
    層ポリイミド成形体の製法。
  5. 【請求項5】 加熱処理の最高温度が350−500℃
    である請求項4記載の多層ポリイミド成形体の製法。
  6. 【請求項6】 自己支持性成形体が自己支持性フィルム
    である請求項4−5記載の多層ポリイミド成形体の製
    法。
  7. 【請求項7】 高温加熱処理によって得られる成形体で
    あって、X線回折法によって結晶化度が測定される結晶
    性ポリイミド成形体の少なくとも一部に非晶性ポリイミ
    ドが薄く積層してなる多層ポリイミド成形体をラミネ−
    ト法金属張り板やスパッタ法金属張り板等のベ−スフィ
    ルム、あるいは金属蒸着フィルムのベ−スフィルムなど
    のベ−ス成形体用に使用する方法。
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