JPH1058636A - レーザー感応性平版印刷版原版 - Google Patents

レーザー感応性平版印刷版原版

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JPH1058636A
JPH1058636A JP21875396A JP21875396A JPH1058636A JP H1058636 A JPH1058636 A JP H1058636A JP 21875396 A JP21875396 A JP 21875396A JP 21875396 A JP21875396 A JP 21875396A JP H1058636 A JPH1058636 A JP H1058636A
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JP
Japan
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laser
swelling layer
hydrophilic swelling
hydrophilic
printing plate
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Pending
Application number
JP21875396A
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English (en)
Inventor
Kenichi Tabata
憲一 田畑
Masanao Isono
正直 磯野
Norimasa Ikeda
憲正 池田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザー感応性を損うことなく、効率良くイン
キを反撥する平版印刷版を得る。 【解決手段】基板上にレーザー感応性の親水性膨潤層を
備え、親水性膨潤層が黒色顔料または黒色染料を含有す
るレーザー感応性平版印刷版原版。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平版印刷版原版に関
するものであり、特にデジタル処理された画像情報をレ
ーザーを用いて描画することが可能な新規なレーザー感
応性平版印刷版原版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷とは、画線部と非画線部とを基
本的にほぼ同一平面に存在させ、画線部をインキ受容
性、非画線部をインキ反撥性として、インキの付着性の
差異を利用して、画線部のみにインキを着肉させた後、
紙等の被印刷体にインキを転写して印刷する方式を意味
する。またこのような平版印刷には通常、PS版が用い
られる。
【0003】ここで言うPS版とは、下記のものを意味
する。 すなわち、米澤輝彦著「PS版概論」(株)印
刷学会出版部(1993)p18〜p81に記載されて
いるように、親水化処理されたアルミニウム基板上に親
油性の感光性樹脂層を塗布し、フォトリソグラフィの技
術により画線部は感光層が残存し、一方非画線部は上記
したアルミ基板表面が露出し、該表面に湿し水層を形成
してインキ反撥し、画像形成する水ありPS版と、湿し
水層の代わりにシリコーンゴム層をインキ反撥層として
用いる水なしPS版、いわゆる水なし平版である。
【0004】ここで言う水なし平版とは、非画線部がシ
リコ−ンゴム、含フッ素化合物などの通常平版印刷で用
いられる油性インキに対してインキ反撥性を有する物質
からなり、湿し水を用いずにインキ着肉性の画線部との
間で画像形成し、印刷可能な印刷版を意味する。
【0005】これらのPS版は、原画フィルムを通して
露光、現像と言ったフォトリソグラフィ技術による製版
工程を経て刷版となるが、近年これらに代替する技術と
して原画フィルムを用いずに、レーザーを用いてデジタ
ル処理された画像情報を直接版面に描画し、レーザー感
応性平版印刷版に関する提案されている。
【0006】湿し水を必要とする水ありPS版をレーザ
ー感応型にする方法としては、He−NeやArレーザ
ーに感応する高感度フォトポリマを用いて直接描画する
タイプのものが多く提案されているが、高感度であるが
故に版材の取扱性が悪く、大規模かつ高額な自動露光現
像製版装置が必要であった。
【0007】一方、水なし平版印刷版をレーザー感応型
にする方法としては、例えば、DE−A2512038
には、親油性面を担持するかまたは、有する支持体上に
ニトロセルロースおよびカーボンブラックを含有する層
および非硬化シリコーン層が積層されたヒートモード記
録材料を用い、レーザーを用いて画像形成を行なったの
ち、露光部分のシリコーン層をナフサなどの溶剤を用い
て溶解し、他の部分のシリコーン層を硬化する方法が提
案されてる。しかしながら、この方法は、製版中の版材
の取扱が困難でありかつ、シリコーン層の硬化工程が現
像工程に含まれ複雑であり、また有機溶剤を使用するこ
とから環境問題の点から不都合なものであった。
【0008】またFR−A1473751においては、
親油性表面を有する基体上に、ニトロセルロース、カー
ボンブラック、およびシリコーンを有する層を用いたヒ
ートモード記録材料が提案されており、レーザーを用い
て画像形成を行なったのち、像形成部分は親油性に変換
される。しかしながら、この方法はインキ着肉部分のシ
リコーンが版面から除去されないため、インキ着肉性が
悪いものであった。
【0009】またUSP−5353705においては、
ニトロセルロースおよびカーボンブラックからなるレー
ザー感応層上にポリビニルアルコールをインキ反撥性層
として積層したヒートモード記録材料が提案されてい
る。しかしながら、そのインキ反撥性は湿し水供給下で
も極めて不十分なものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の欠点に鑑み創案されたもので、その目的とすると
ころは、従来のレーザー感応性平版印刷版原版の製版作
業性を改善し、PS平版と同等以上のインキ反撥性を有
し、また、レーザーを用いてデジタル処理された画像情
報を直接版面に描画しうる新規なレーザー感応性平版印
刷版原版を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は下記の構成からなる。
【0012】(1)基板上に少なくともレーザー感応性
の親水性膨潤層を備えた平版印刷版原版であって、親水
性膨潤層がレーザー照射による活性光線に感応して破壊
的吸収を生ずることを特徴とするレーザー感応性平版印
刷版原版。
【0013】(2)基板上に少なくともレーザー感応性
の親水性膨潤層を備えた平版印刷版原版であって、親水
性膨潤層が黒色顔料または黒色染料を含有することを特
徴とするレーザー感応性平版印刷版原版。
【0014】(3)親水性膨潤層が親水性ポリマを主成
分とする相および疎水性ポリマを主成分とする相の少な
くとも2相から構成された相分離構造を有することを特
徴とする(2)記載のレーザー感応性平版印刷版原版。
【0015】(4)基板と親水性膨潤層の間にプライマ
ー層を備えることを特徴とする(2)記載のレーザー感
応性平版印刷版原版。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のレーザー感応性平版印刷
版原版は、親水性膨潤層がレーザー照射による活性光線
に感応して破壊的吸収を生じる、レーザー感応性の親水
性膨潤層を備えた平版印刷版原版である。本印刷版原版
は、レーザー照射時には親水性膨潤層が未膨潤状態であ
り活性光線によるエネルギー吸収を行いやすく、印刷時
には湿し水により膨潤して、優れたインキ反発性を発現
する。
【0017】エネルギーの破壊的吸収、親水性膨潤層へ
の導入のしやすさ、の観点から、親水性膨潤層が黒色顔
料、または黒色染料を含有することが好ましい。
【0018】本発明のレーザー感応性平版印刷版原版
は、親水性膨潤層が黒色顔料または黒色染料を含有す
る、レーザー感応性の親水性膨潤層を備えた平版印刷版
原版である。
【0019】本発明の黒色顔料としては、カーボンブラ
ック、アニリンブラック、鉄黒、チタンブラックの他、
顔料と樹脂を混合分散させたピグメントレジンカラー
(顔料樹脂捺染剤)などが挙げられる。カーボンブラッ
クとしては、その原料によりガスブラック、アセチレン
ブラック、オイルブラックに大別され、その製造法によ
りチャネルブラック、ファーネスブラック、アセチレン
ブラックなどに大別されるがそのいずれも使用できる。
ピグメントレジンカラーとしては、油中水滴型(W/O
型)と水中油滴型(O/W型)に大別される。W/O型
は、顔料を樹脂の溶剤溶液中に分散させた油中分散ペー
ストと希釈剤としてのW/O型エマルション(エクステ
ンダー)からなる。一方、O/W型は、顔料を界面活性
剤(分散剤)と安定剤で水中に分散させたカラーベース
とこの顔料を非着色物に固着させるO/W樹脂エマルシ
ョン(バインダー)と以上2者を希釈し捺染適性を付与
するためのO/Wエマルションの3成分からなる。いず
れのピグメントレジンカラーであっても特に限定されな
い。
【0020】本発明の黒色染料としては、その染着様式
から酸性染料、塩基性染料、直接染料、分散染料、反応
性染料、油溶性染料などに大別されるが、そのいずれで
あってもよい。
【0021】好ましい黒色染料としては、酸性染料およ
び塩基性染料が挙げられる。酸性染料としてはクロム、
銅、コバルトなどの金属錯塩系アゾ染料が、また塩基性
染料としてはアミノ基または第四級アンモニウム塩など
の置換アミノ基を有するポリメチン染料、アゾ染料、ア
ゾメチン染料、アントラキノン系染料、トリフェニルメ
タン染料などが特に好ましい。
【0022】金属錯塩系アゾ染料の具体例としてはアイ
ゼンスピロンブラックBNH、MH、RLH、BHを、
また塩基性染料の具体例としてはアイゼンカチロンブラ
ックSBH、BXH、SH、NH、MH、AWH、KB
H(以上すべて保土ヶ谷化学工業(株))などが挙げら
れる。
【0023】本発明における黒色顔料または黒色染料の
親水性膨潤層全体に対する割合は、固形分ベースで、3
〜70重量%、好ましくは5〜50重量%である。黒色
物質の割合が70重量%を越えると親水性膨潤層のイン
キ反発性が著しく低下するのに対して、黒色物質の割合
が3重量%未満では、レーザー感応性が不十分となり不
適である。
【0024】本発明のレーザー感応性親水性膨潤層の膜
厚は、0.1〜20g/m2 が好ましく、より好ましく
は0.2〜10g/m2 である。膜厚が0.1g/m2
よりも薄い場合はレーザー感応層の感度が低下し、20
g/m2 よりも厚い場合には過大なレーザーパワーが必
要となるため現実的でない。
【0025】本発明のレーザー感応性の親水性膨潤層に
は、上記の黒色顔料または黒色染料が含有される。ま
た、親水性膨潤層を構成する他の成分との相溶性、分散
性の観点から公知の界面活性剤や分散安定剤を添加して
もよい。さらに、可塑剤、湿潤剤、艶消し剤、酸化防止
剤、難燃剤などを添加してもよい。
【0026】本発明に用いられる親水性膨潤層は、親水
性ポリマを主成分とする相および疎水性ポリマを主成分
とする相の少なくとも2相から構成された相分離構造を
有することが好ましい。
【0027】本発明に言う親水性とは、水に対して実質
的に不溶でかつ水膨潤性を示す性質を意味し、公知の親
水性ポリマを基板上に塗布または転写などにより積層
し、公知の方法を用いて架橋または疑似架橋し、水に不
溶化せしめて水膨潤性とした親水性膨潤層が用いられ
る。
【0028】ここで言う親水性ポリマとは、公知の水溶
性ポリマ(水に完全に溶解するものを意味する)、疑似
水溶性ポリマ(両親媒性を意味し、マクロには水に溶解
するがミクロには非溶解部分を含むものを意味する)、
水膨潤性ポリマ(水に膨潤するが溶解しないものを意味
する)を指す。すなわち、通常の使用条件下で水を吸着
または吸収するポリマを意味し、水に溶けるか或いは水
に膨潤するポリマを意味する。
【0029】本発明において親水性ポリマとしては公知
のものを使用することができ、動物系ポリマ、植物系ポ
リマ、合成系ポリマがある。例えば、「Functio
nal Monomers」(Y.Nyquist著、
Dekker)、「水溶性高分子」(中村著、化学工業
社)、「水溶性高分子 水分散型樹脂の最新加工・改質
技術と用途開発 総合技術資料集」(経営開発センター
出版部)、「新・水溶性ポリマの応用と市場」(シーエ
ムシー)などに記載の水溶性ポリマが挙げられる。具体
例を以下に示す。
【0030】(A)天然高分子類。
【0031】デンプン−アクリロニトリル系グラフト重
合体加水分解物、デンプン−アクリル酸系グラフト重合
体、デンプン−スチレンスルフォン酸系グラフト重合
体、デンプン−ビニルスルフォン酸系グラフト重合体、
デンプン−アクリルアミド系グラフト重合体、カルボキ
シル化メチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、キサントゲン酸セルロース、セルロース−アクリ
ロニトリル系グラフト重合体、セルロース−スチレンス
ルフォン酸系グラフト重合体、カルボキシメチルセルロ
ース系架橋体、ヒアルロン酸、アガロース、コラーゲ
ン、ミルクカゼイン、酸カゼイン、レンネットカゼイ
ン、アンモニアカゼイン、カリ化カゼイン、ホウ砂カゼ
イン、グルー、ゼラチン、グルテン、大豆蛋白、アルギ
ン酸塩、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸カリウ
ム、アルギン酸ナトリウムアラビヤガム、トラガカント
ガム、カラヤガム、グアールガム、ロカストビーンガ
ム、アイリッシュモス、大豆レシチン、ペクチン酸、澱
粉、カルボキシル化澱粉、寒天、デキストリン、マンナ
ンなど。
【0032】(B)合成高分子類。
【0033】ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキ
サイド、ポリ(エチレンオキサイド-co-プロピレンオキ
サイド)、水性ウレタン樹脂、水溶性ポリエステル、ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート系ポリマ、ポリ
(ビニルメチルエーテル-co-無水マレイン酸)、無水マ
レイン酸系共重合体、ビニルピロリドン系共重合体、ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート系架橋重
合体、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト系架橋重合体、ポリ(N−ビニルカルボン酸アミ
ド)、N−ビニルカルボン酸アミド共重合体、など。
【0034】なお、上記の親水性ポリマは発明の効果を
損わない範囲で、柔軟性を付与したり、親水性を制御す
る目的から置換基が異なるモノマや共重合成分を、1種
または2種以上を適宜混合して用いることが可能であ
る。
【0035】本発明に好ましく用いられる親水性ポリマ
の具体例を以下に挙げるが、本発明はこれらの例に限定
されるものではない。
【0036】(1)マレイン酸または無水マレイン酸、
マレイン酸アミドもしくはマレイン酸イミドなどのマレ
イン酸誘導体とエチレン、プロピレン、ブチレン、イソ
ブチレンまたはジイソブチレンなどの炭素数が2〜12
好ましくは炭素数2〜8の直鎖または分岐状のα−オレ
フィンとの共重合体と、アルカリ金属化合物、アルカリ
土類金属化合物、アンモニア、アミンとの反応物の架橋
体。
【0037】(2)マレイン酸またはその誘導体とスチ
レン、酢酸ビニル、メチルビニルエーテル、アクリル酸
エステル、メタクリル酸エステルまたはアクリロニトリ
ルなどのビニルまたはビニリデン化合物との共重合体
と、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、ア
ンモニア、アミンとの反応物の架橋体。
【0038】(3)アクリル酸またはメタクリル酸と前
記(2)のビニルまたはビニリデン化合物との共重合体
と、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、ア
ンモニア、アミンとの反応物の架橋体。
【0039】特公昭58−37027号公報などに開示
されているポリオキシアルキレン系の親水性ポリマ、特
開昭60−104106号公報などに開示されているポ
リビニルピロリドン、スルフォン酸基を親水性基とする
ポリスチレンスルフォン酸、アクリルアミドメチルプロ
パンスルフォン酸共重合体などの架橋体、特開昭60−
42416号公報などに開示されている水酸基、アミノ
基を有する親水性ポリマにポリイソシアネートを架橋さ
せて得られるポリウレタン樹脂などが挙げられる。
【0040】次に、親水性ポリマの架橋方法について説
明する。
【0041】親水性膨潤層は、既述の親水性ポリマの少
なくとも1種以上を必要に応じて架橋または疑似架橋
し、水に不溶化せしめることによって基板上に積層形成
される。架橋には、親水性ポリマの有する反応性官能基
を用いて架橋反応することにより行われる。
【0042】架橋反応は、共有結合性の架橋であって
も、イオン結合性の架橋であってもよい。
【0043】架橋反応に用いられる化合物としては、架
橋性を有する公知の多官能性化合物が挙げられ、ポリエ
ポキシ化合物、ポリイソシアネート化合物、ポリ(メ
タ)アクリル化合物、ポリメルカプト化合物、ポリアル
コキシシリル化合物、多価金属塩化合物、ポリアミン化
合物、ポリアルデヒド化合物、ポリビニル化合物などが
挙げられ、該架橋反応は公知の触媒を添加し、反応を促
進することが行われる。
【0044】これら親水性ポリマは、該親水性膨潤層の
形態保持や水膨潤性の調整などの目的から単体または2
種以上の混合物として用いることが可能であり、非親水
性ポリマをブレンドすることも可能である。
【0045】また、下層との接着性向上などの目的か
ら、公知のシランカップリング剤やイソシアネート化合
物、触媒などを添加したり中間層として設けることも可
能である。
【0046】本発明に用いられる親水性膨潤層は以下の
方法にしたがって算出される吸水量が特定の範囲である
ことが好ましい。
【0047】吸水量(g/m2 )=WWET −WDRY WDRY :乾燥状態における重量(g/m2 ) WWET :水中に25℃×10分間浸漬した後の重量(g
/m2 ) [吸水量の測定方法]測定しようとする平版印刷版の非
画線部を所定面積に裁断し、25℃の精製水中に浸漬す
る。10分間浸漬した後、該印刷版の親水性膨潤層表面
および裏面に付着した余分の液体を「ハイゼガーゼ」
(コットン布:旭化成工業(株)製)にて素速く拭き取
り、該印刷版の膨潤重量WWET を秤量する。その後、該
印刷版を60℃のオーブンにて約30分間乾燥し、乾燥
重量WDRY を秤量する。
【0048】本発明の親水性膨潤層からなる非画線部の
吸水量は、インキ反発性および形態保持性の観点から1
〜50g/m2 であることが好ましく、1〜10g/m
2 、さらに2〜7g/m2 であることがさらに好まし
い。
【0049】本発明の親水性膨潤層はゴム弾性を有する
ことが好ましい。すなわち、以下の方法により算出した
親水性膨潤層の初期弾性率が特定の範囲内にあることが
好ましい。
【0050】[初期弾性率の測定方法]平版印刷版の非
画線部に対応した部分と同一組成の溶液をテフロンシャ
ーレ上に展開し、60℃×24時間乾燥させる。得られ
た乾燥硬化膜は、剃刀刃などを用いて、長さ40mm、
幅1.95mm、厚み約0.2mmの短冊状のテストピ
ースに裁断する。
【0051】得られたテストピースは、測定前に25℃
×50%RHの環境下にて24時間以上放置し、調湿し
た後、厚みをマイクロゲージにて測定し、下記の引張条
件で初期弾性率を測定した。データ処理は、JIS K
6301に準じて行った。
【0052】 引張速度 200mm/分 チャック間距離 20mm 繰返し回数 4回 測定機 「RTM−100」((株)オリエンテッ
ク製) 親水性膨潤層の初期弾性率は、0.01〜10kgf/
mm2 の範囲内にあることがインキ反発性および形態保
持性の観点から重要であり、0.01〜5kgf/mm
2 の範囲が好ましく、0.01〜2kgf/mm2 の範
囲がさらに好ましい。初期弾性率が0.01kgf/m
m2 未満の場合は、親水性膨潤層の形態保持性が低下
し、印刷の耐久性が劣り、初期弾性率が10kgf/m
m2 よりも大きくなるとインキ反発性が極端に低下す
る。
【0053】本発明に用いられる親水性膨潤層は以下の
方法にしたがって算出される水膨潤率が特定の範囲であ
ることが好ましい。
【0054】 水膨潤率(%)=(ΘWET −ΘDRY )/ΘDRY ×100 ΘDRY :乾燥状態における非画線部からなる親水性膨潤
層の厚み(μm) ΘWET :膨潤状態における非画線部からなる親水性膨潤
層の厚み(μm) [水膨潤率の測定方法(A)]測定しようとする平版印
刷版の非画線部を含む部位が断面となるように切削して
切片を作製する。この切片を常温にて1昼夜真空乾燥し
た後、光学顕微鏡にて当該部位の親水性膨潤層厚さを観
察し、これをΘDRY (μm)とする。なお、光学顕微鏡
観察は23℃、20%RHの環境下において手早く行っ
た。
【0055】さらに、この平版印刷版切片に過剰の水滴
を載せ、親水性膨潤層が十分に水膨潤した状態で断面を
光学顕微鏡観察し、当該部位の親水性膨潤層厚さを読み
とり、これをΘWET (μm)とする。
【0056】[水膨潤率の測定方法(B)]測定しよう
とする平版印刷版の非画線部をOsO4 水溶液の雰囲気
下に1昼夜さらしてOsO4 により親水性膨潤層を固定
した後、所定の部位が断面となるようにミクロトームで
切削して超薄切片を作製する。この切片を透過型電子顕
微鏡(TEM)にて1〜5万倍程度の倍率で当該部位の
親水性膨潤層厚さを観察し、これをΘDRY (μm)とす
る。
【0057】一方、測定しようとする平版印刷版をOs
O4 水溶液に2〜3日浸漬し親水性膨潤層を水膨潤状態
で固化/固定する。所定の部位が断面となるようにミク
ロトームで切削して超薄切片を作製し、この切片を透過
型電子顕微鏡(TEM)にて1〜5万倍程度の倍率で当
該部位の親水性膨潤層厚さを読みとり、これをΘ
WET(μm)とする。
【0058】本発明の親水性膨潤層からなる非画線部
(インキ反発部分)の水膨潤率は、インキ反発性および
形態保持性の観点から10〜2000%であることが好
ましく、50〜1700%、さらに50〜700%の範
囲であることがより好ましい。水膨潤率が10%未満に
なると非画線部のインキ反発性が低下し、一方非画線部
の水膨潤率が2000%を越える場合には該非画線部の
形態保持性が低いため印刷時に該非画線部が損傷を受け
易くなる。
【0059】本発明の親水性膨潤層に用いられる疎水性
ポリマは、水性エマルジョンから主として構成されたも
のが好ましく用いられる。
【0060】本発明にいう水性エマルジョンとは、微細
なポリマ粒子と必要に応じて該粒子を包囲する保護層か
らなる粒子を水中に分散させた疎水性ポリマ懸濁水溶液
を意味する。
【0061】すなわち、基本的に分散質としてのポリマ
粒子と必要に応じて形成される保護層からなるエマルジ
ョン粒子と分散媒としての希釈水溶液から構成される自
己乳化または強制乳化水溶液を意味する。本発明に用い
られる水性エマルジョンの具体例としては、ビニルポリ
マ系ラテックス、共役ジエンポリマ系ラテックスおよび
水性または水分散ポリウレタン樹脂などが挙げられる。
【0062】これらの水性エマルジョンの中でも本発明
に特に好ましく用いられる疎水性ポリマとしてはスチレ
ン/ブタジエン系、アクリロニトリル/ブタジエン系、
メタクリル酸メチル/ブタジエン系、クロロプレン系な
どの共役ジエン系化合物を含有するラテックスが挙げら
れる。
【0063】本発明の親水性膨潤層は上記の親水性ポリ
マと疎水性ポリマを混合し、必要に応じて架橋または擬
似架橋し、水に不溶化せしめることによって基板上に積
層形成される。
【0064】架橋には親水性ポリマおよび疎水性ポリマ
が有する反応性官能基を用いて架橋反応することが好ま
しい。
【0065】架橋反応は、共有結合性の架橋であって
も、イオン結合性の架橋であってもよい。
【0066】本発明の親水性膨潤層の親水性ポリマと疎
水性ポリマを混合する方法としては、3本ロールなどの
ロールミキサ、ニーダーなど混合機を用いて混練りする
方法、ホモジナイザー、ボールミルなどのディスパーサ
ーを用いて湿式混合分散する方法など、塗料やパテを製
造する際に用いられる公知の方法で好ましく混合され
る。
【0067】また本発明の親水性膨潤層を形成する方法
としては、疎水性ポリマとして水性のエマルジョンを好
ましく用いることから、水溶液系で各成分(親水性ポリ
マ、疎水性ポリマなど)を混合し、必要に応じて架橋剤
が添加される方法が、均質な相分離構造を実現しインキ
反発性を向上させる点から好ましい。
【0068】従って、用いられる架橋剤としては、水溶
性の多官能性化合物を用いることが特に好ましい。すな
わち、水溶性のポリエポキシ化合物、ポリアミン化合
物、メラミン化合物などを用いることが好ましい。
【0069】次に本発明の親水性膨潤層における相分離
構造について説明する。
【0070】親水性ポリマを主成分とする相と疎水性ポ
リマを主成分とする相から構成された相分離構造とする
ことにより、インキ反発性と印刷耐久性の両者を広い組
成範囲において実現することが可能となる。
【0071】該相分離構造を構成する親水性ポリマ相と
疎水性ポリマ相の組成比は自由であり、(1)いずれか
一方が連続相で、他方が分散相である形態、(2)親水
性および疎水性ポリマ相がそれぞれ連続相および分散相
を有する形態(3)親水性および疎水性ポリマ相がいず
れも連続相となる形態の中から自由に選択することがで
きる。
【0072】上記(1)〜(3)の相分離構造の一例を
それぞれ図1〜3に示す。
【0073】本発明に用いられる親水性膨潤層には上記
した親水性ポリマ、疎水性ポリマおよび必要に応じて加
えられる架橋剤の他にも、ゴム組成物において通常添加
される公知の老化防止剤、酸化防止剤、オゾン劣化防止
剤、紫外線吸収剤、染料、顔料、可塑剤などを添加する
ことが可能である。
【0074】また下層との接着性向上などの目的から、
公知のシランカップリング剤やイソシアネート化合物、
触媒などを添加したり基板との間に中間層として設ける
ことも可能である。
【0075】また本発明に用いられる親水性膨潤層に
は、染料や顔料、pH指示薬、ロイコ染料、界面活性
剤、有機酸などの各種添加剤を微量添加することも可能
である。本発明に用いられる平版印刷版の基板として
は、通常の平版印刷機に取り付けられるたわみ性と印刷
時に加わる荷重に耐えうるものである必要がある以外に
は一切制限を受けない。
【0076】代表的なものとしては、アルミ、銅、鉄、
などの金属板、ポリエステルフィルムやポリプロピレン
フィルムなどのプラスチックフィルムあるいはコート
紙、ゴムシートなどが挙げられる。また、該基板は上記
の素材が複合されたものであってもよい。
【0077】また、該基板表面は検版性向上や接着性向
上の目的から、電気化学的処理や酸塩基処理、コロナ放
電処理など各種に表面処理を施すことも可能である。
【0078】本発明のレーザー感応性平版印刷版原版の
製版方法について説明する。
【0079】本発明においてレーザー感応性とは、ヒー
トモードで行なわれる画像形成が可能なことを意味す
る。すなわち、レーザー照射に対応した部分のレーザー
感応層および/またはインキ反撥性層が瞬間的に燃焼お
よび/または蒸発などの破壊的吸収を生じ、インキ着肉
性の凹部が形成される。
【0080】インキ着肉性の凹部としては、基板をその
まま露出させて用いることもできるが、基板とレーザー
感応層の接着を強固にし、またインキ着肉性を向上さ
せ、ハレーションを防止する目的から、プライマー層を
設けてもよい。本発明で用いられるプライマー層とし
て、例えば、特公昭61−54219号公報に示される
ようなエポキシ樹脂を含むものの他、ポリウレタン樹
脂、フェノ−ル樹脂、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂、尿
素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、塩化ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネート
樹脂、ポリアクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポ
リエーテル樹脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、ミルク
カゼイン、ゼラチン等が挙げられる。これらの樹脂は単
独であるいは二種以上混合して用いることができる。
【0081】これらの中では、ポリウレタン樹脂、ポリ
エステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂
等を単独で、あるいは2種以上を混合して用いることが
好ましい。
【0082】また、上記プライマー層を構成するアンカ
ー剤としては、例えばシランカップリング剤等の、公知
の接着剤を用いることができ、また有機チタネート等も
有効である。
【0083】さらに塗工性を改良する目的で、界面活性
剤を添加することも任意である。
【0084】また、インキ着肉性の凹部として、該プラ
イマー層が露出してこれが画線部となる場合、このプラ
イマー層中に染料、顔料等の添加剤を含有させて検版性
を向上させることが好ましい。この場合の染料、顔料は
感光層と異なる色相であれば、どのようなものでも使用
できるが、緑色、青色、紫色系の染料及び顔料、または
白色顔料が好ましい。
【0085】上記のプライマー層を形成するための組成
物は、DMF、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、ジオキサン等の適当な有機溶剤に溶解させるこ
とによって組成物溶液として調整される。かかる組成物
溶液を基板上に均一に塗布し必要な温度で必要な時間加
熱することにより、プライマー層が形成される。
【0086】プライマ−層の厚さは0.5〜50g/m
2 が好ましく、より好ましくは1〜10g/m2 であ
る。厚さが0.5g/m2 よりも薄いと基板表面の形態
欠陥および化学的悪影響の遮断効果がおとり、50g/
m2 よりも厚いと経済的見地から不利となるので上記の
範囲が好ましい。
【0087】本発明に好ましく用いられるレーザーとし
ては、半導体レーザー、Nd−YAGレーザー、アルゴ
ンレーザーなどが挙げられ、40〜7500mWのパワ
ー出力のものが好ましく用いられる。中でも、ヒートモ
ード記録を効率良く行なう点から、500〜3000m
Wの半導体レーザーが好ましく用いられる。
【0088】通常1回のレーザー照射によって形成され
るインキ着肉性の凹部の直径は3〜100μm程度であ
る。
【0089】次に本発明のレーザー感応性平版印刷版原
版から得られた印刷版を用いた印刷方法について説明す
る。
【0090】本発明の平版印刷には公知の平版印刷機が
用いられる。すなわち、オフセットおよび直刷り方式の
枚葉および輪転印刷機などが用いられる。
【0091】本発明の平版印刷版上に静電転写により画
像形成した後、これらを平版印刷機の版胴に装着し、該
版面には接触するインキ着けローラーからインキが供給
される。
【0092】該版面上の親水性膨潤層を有する非画線部
は、湿し水供給装置から供給される湿し水によって膨潤
し、インキを反発する。一方、静電転写により形成され
た画線部分はインキを受容し、オフセットブランケット
胴表面または被印刷体表面にインキを供給して印刷画像
を形成する。
【0093】本発明の画像形成方法により描画した、親
水性膨潤層を備えた平版印刷版を印刷する際に使用され
る湿し水は、通常の平版印刷において使用されるエッチ
液を用いることも可能であるが、添加物を一切添加しな
い純水を使用することができる。
【0094】以下に、実施例により本発明をさらに詳し
く説明する。
【0095】
【実施例】
実施例 1〜2 厚さ0.2mmのアルミ板(住友軽金属(株)製)に、下
記組成物を塗布したのち、200℃×5分間加熱硬化し
て2g/m2 の厚みを有するプライマー層を塗設した。
【0096】 <プライマー層組成(重量部)> (1)ポリエステル樹脂「バイロン−200:東洋紡績(株)製」20重量部 (2)メラミン樹脂「スミマールM−40S:住友化学(株)製」10重量部 (3)トルエン 40重量部 (4)メチルエチルケトン 10重量部 (5)酢酸ブチル 30重量部 (6)シクロヘキサノン 50重量部 次に、黒色顔料として、カーボンブラック(MA10
0:三菱化成工業(株)製)(実施例1)、ピグメント
レジンカラー(ポルックスブラックPM−B:住化カラ
ー(株)製)(実施例2)を用い、以下に示すレーザー
感応性親水性膨潤層組成物を混合後、ホモジナイザーを
用いて分散させ、塗布し、180℃×2分間熱処理して
1.5g/m2 の厚みを有するレーザー感応性親水性膨
潤層を塗設した。
【0097】[親水性ポリマの合成例]1リットルの4
ッ口セパラブルフラスコに攪拌棒、温度計および窒素導
入管を装着し、これにN−ビニルアセトアミド100g
を280gの脱イオン交換水に溶解した水溶液を仕込ん
だ。窒素ガスを約10分間導入して、溶存酸素を追い出
し、液温度を30℃に上昇させ、重合開始剤として2,
2’−アゾビス−2−アミノプロパン二塩酸塩の5%水
溶液を20g添加し、約10時間重合反応を行った。得
られた各重合体の粘度はB型粘度計(0.2%水溶液、
30℃、回転数20rpm)で測定した結果、235c
psであった。
【0098】 <レーザー感応性親水性膨潤層組成(重量部)> (1)親水性ポリマ 32重量部 (2)テトラエチレングリコールジグリシジルエーテル 7重量部 (3)水性ラテックス「DN−703」 49重量部 [カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合ラテックス:大日本 インキ化学工業(株)製] (4)黒色顔料 10重量部 (5)分散剤 2重量部 (6)精製水 900重量部 得られたレーザー感応性平版印刷版原版の表面に半導体
レーザーを下記条件で照射し、インキ着肉性の画素を形
成した。
【0099】 レーザー出力:1W(800nm) スポット径:6μm パルス幅:10μsec レーザー照射に対応した部分のレーザー感応層および親
水性膨潤層が燃焼破壊し、除去され、6.3μm(実施
例1〜2ともに)のスポット径を有するインキ着肉性の
ピットが形成された。
【0100】このようなピットを有する平版印刷版を平
版印刷機の版胴にPS版(FNS:富士写真フィルム
(株)製)と共に装着し、版面に接触するインキ着けロ
ーラーからインキを供給し、また同時に湿し水供給装置
から水を供給して印刷を行なった。その結果、ピットが
形成された画線部はインキが受容し、オフセットブラン
ケット胴を介して印刷物にピット径に対応した明瞭なイ
ンキ画素が形成された。
【0101】一方、親水性膨潤層は湿し水によって膨潤
し、完全にインキを反撥したPS版と同等のコントラス
トを持つ印刷物が得られた。印刷を5000枚終了した
後も親水性膨潤層はインキ反撥性を保持し、印刷物にイ
ンキ汚れは発生しなかった。
【0102】実施例 3〜5 黒色染料として、スピロンブラックMH(保土ヶ谷化学
工業(株)製)(実施例3)、カチロンブラックAWH
(保土ヶ谷化学工業(株)製)(実施例4)、ニグロシ
ンベースEX(オリエント化学工業(株)製)(実施例
5)を用い、レーザー感応性親水性膨潤層の組成を以下
のように変更したこと以外は実施例1と同様にして、レ
ーザー感応性平版印刷版原版を作製した。
【0103】 <レーザー感応性親水性膨潤層組成(重量部)> (1)実施例1の親水性ポリマ 26重量部 (2)テトラエチレングリコールジグリシジルエーテル 7重量部 (3)水性ラテックス「SX1503」 55重量部 [カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合ラテックス:日本ゼ オン(株)製] (4)黒色染料 15重量部 (5)2−アミノプロピルトリメトキシシラン 2重量部 (6)エタノール 200重量部 (6)精製水 700重量部 実施例1と同様の条件でレーザー照射した結果、レーザ
ー照射に対応した部分のレーザー感応層および親水性膨
潤層が燃焼破壊し、除去され、6.1μm(実施例
3)、6.0μm(実施例4〜5)のスポット径を有す
るインキ着肉性のピットが形成された。また湿し水を供
給して平版印刷を行なった結果、親水性膨潤層は実施例
1と同様のインキ反撥性を示した。
【0104】比較例 1〜2 実施例1および3において、黒色顔料または黒色染料を
使用しなかったことを除いては全く同様の方法で印刷版
原版を作製した。実施例1と同様の条件でレーザー照射
を行ったが、いずれの場合も、親水性膨潤層上にはピッ
トは形成されておらず、親水性膨潤層のレーザーによる
燃焼破壊は見られなかった。
【0105】
【発明の効果】本発明のレーザー感応性平版印刷版は、
レーザー感応性の親水性膨潤層からなるインキ反撥性層
を有するため優れたレーザー感応性を有し、かつ従来の
PS版と同等以上の高いインキ反撥性を発現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるレーザー感応性平版印刷版原版
の親水性膨潤層の相分離構造の一例を表す。
【図2】本発明にかかるレーザー感応性平版印刷版原版
の親水性膨潤層の相分離構造の一例を表す。
【図3】本発明にかかるレーザー感応性平版印刷版原版
の親水性膨潤層の相分離構造の一例を表す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に少なくともレーザー感応性の親水
    性膨潤層を備えた平版印刷版原版であって、親水性膨潤
    層がレーザー照射による活性光線に感応して破壊的吸収
    を生ずることを特徴とするレーザー感応性平版印刷版原
    版。
  2. 【請求項2】基板上に少なくともレーザー感応性の親水
    性膨潤層を備えた平版印刷版原版であって、親水性膨潤
    層が黒色顔料または黒色染料を含有することを特徴とす
    るレーザー感応性平版印刷版原版。
  3. 【請求項3】親水性膨潤層が親水性ポリマを主成分とす
    る相および疎水性ポリマを主成分とする相の少なくとも
    2相から構成された相分離構造を有することを特徴とす
    る請求項2記載のレーザー感応性平版印刷版原版。
  4. 【請求項4】基板と親水性膨潤層の間にプライマー層を
    備えることを特徴とする請求項2記載のレーザー感応性
    平版印刷版原版。
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