JPH1059021A - エンジンおよび自動変速機の一体制御装置 - Google Patents

エンジンおよび自動変速機の一体制御装置

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JPH1059021A
JPH1059021A JP8223679A JP22367996A JPH1059021A JP H1059021 A JPH1059021 A JP H1059021A JP 8223679 A JP8223679 A JP 8223679A JP 22367996 A JP22367996 A JP 22367996A JP H1059021 A JPH1059021 A JP H1059021A
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JP
Japan
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throttle valve
engine
engine output
stability
speed
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Application number
JP8223679A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tabata
淳 田端
Hideki Miyata
英樹 宮田
Masato Kaigawa
正人 甲斐川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 減速走行ダウン変速時にエンジン出力を一時
的に増大させる制御装置において、エンジン出力を戻す
ことに関連する駆動輪のスリップを抑制するエンジンお
よび自動変速機の一体制御装置を提供する。 【解決手段】 エンジン出力戻し状態制御手段126に
より、車両の減速走行中において駆動輪のスリップが発
生しないようにエンジン出力上昇手段120によるエン
ジン出力の戻し状態が制御されるので、エンジン出力を
戻すことに関連して大きなエンジンブレーキ力が発生す
ることが防止され、駆動輪のスリップが好適に抑制され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジンお
よび自動変速機の一体制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の摩擦係合装置の作動の組み合わせ
が変更されることにより複数のギヤ段の1つが選択的に
達成される車両用自動変速機が知られている。このよう
な自動変速機は、一般に、予め設定された変速線図から
実際のアクセルペダル操作量或いはスロットル弁開度お
よび車速に基づいて変速判断が行われ、その変速判断を
実現するための変速出力が行われることにより、自動的
にギヤ段が切り換えられるようになっている。
【0003】上記変速線図は、アクセルペダル操作量或
いはスロットル弁開度などのエンジン負荷に対応する軸
と車速に対応する軸とからなる二次元座標において、車
速の増加に伴ってエンジン負荷が増大する特性を備えた
複数本の変速線から構成されており、エンジン負荷およ
び車速を表す点がその変速線を横切ったことに基づいて
変速判断が行われるので、たとえば下り坂走行中にアク
セルペダル操作量を零とした場合であっても、車速の低
下に従ってダウン変速判断が行われる。しかしながら、
そのようなダウン変速判断に関連して自動変速機のダウ
ン変速が自動的に実行されるとき、エンジン回転速度上
昇に伴うイナーシャトルクがエンジンブレーキとして現
れるので、制動トルクが急増して変速ショックが発生す
るという不都合があった。
【0004】これに対し、アクセルペダルが戻し操作さ
れた減速走行時のダウン変速に際して、エンジン出力を
一時的に増大させることにより、エンジンブレーキ力の
急激な作用に起因する変速ショックを防止する技術が提
案されている。たとえば、特開平5−302532号公
報に記載された変速制御装置がそれである。これによれ
ば、エンジン回転速度がダウン変速後のエンジン回転速
度に接近するようにスロットル弁開き制御手段により一
時的にスロットル弁が開かれるので、ダウン変速中にお
けるエンジンブレーキ力の増大に起因するショックが好
適に解消されるとともに、そのダウン変速後においてア
クセル操作量に対応したスロットル弁開度へ減少させら
れてエンジン出力が漸減させられることにより、滑らか
なエンジンブレーキ作用が得られる特徴がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の変速制御装置では、上記ダウン変速完了に応答して
一時的な増大させたエンジン出力をアクセル操作量に対
応した値へ戻す際に、比較的大きなエンジンブレーキ力
による駆動輪のスリップが発生するおそれがあった。こ
のような不都合は、特に、5→2ダウン変速のように、
変速幅が大きいダウン変速の場合に顕著である。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、減速走行ダウン
変速時にエンジン出力を一時的に増大させる制御装置に
おいて、エンジン出力を戻すことに関連する駆動輪のス
リップを抑制するエンジンおよび自動変速機の一体制御
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、車両の走行状態に基
づいてギヤ段が自動的に選択される自動変速機と、その
自動変速機のダウン変速時にエンジン出力を一時的に上
昇させた後に元の出力に戻すエンジン出力上昇手段とを
備えたエンジンおよび自動変速機の一体制御装置であっ
て、車両の走行中において駆動輪のスリップが発生しな
いように前記エンジン出力上昇手段によるエンジン出力
の戻し状態を制御するエンジン出力戻し状態制御手段
を、含むことにある。
【0008】
【発明の効果】このようにすれば、エンジン出力戻し状
態制御手段により、車両の走行中において駆動輪のスリ
ップが発生しないように前記エンジン出力上昇手段によ
るエンジン出力の戻し状態が制御されるので、エンジン
出力を戻すことに関連して大きなエンジンブレーキ力が
発生することが防止され、駆動輪のスリップが好適に抑
制される。
【0009】
【発明の他の態様】ここで、好適には、上記エンジン出
力戻し状態制御手段は、前記エンジン出力上昇手段によ
るスロットル弁開度の戻しを中止し或いはスロットル弁
開度を所定値だけ増加させることにより、エンジン出力
の戻し状態を抑制する。或いは、上記エンジン出力戻し
状態制御手段は、エンジン出力上昇手段によるスロット
ル弁開度の戻し速度を低下させることにより、エンジン
出力の戻し状態を抑制する。
【0010】また、好適には、前記エンジン出力戻し状
態制御手段は、車両の走行中において駆動輪のスリップ
が発生したか否かを、駆動輪の回転加速度に基づいて判
定する駆動輪スリップ判定手段と、その駆動輪スリップ
判定手段により駆動輪のスリップが発生したと判定され
ている間は、前記エンジン出力上昇手段によるエンジン
出力の戻し速度を抑制する戻し速度抑制手段とを、含
む。このようにすれば、駆動輪のスリップの発生しない
範囲で、前記エンジン出力上昇手段によるエンジン出力
の戻し速度が抑制される。
【0011】また、好適には、車両の走行中においてそ
の車両の挙動の安定性に関連する安定性関連パラメータ
を検出する安定性関連パラメータ検出手段を含み、前記
エンジン出力戻し状態制御手段は、その安定性関連パラ
メータ検出手段により検出された安定性関連パラメータ
に基づいて、前記エンジン出力上昇手段によるエンジン
出力の戻し状態を制御する。このようにすれば、安定性
関連パラメータに基づいて駆動輪の実際のスリップが発
生すると予想される状態においてエンジン出力の戻し状
態が制御されるので、制御の遅れに起因して駆動輪のス
リップが発生することが解消される。
【0012】また、好適には、前記エンジン出力戻し状
態制御手段は、前記安定性関連パラメータが予め設定さ
れた判断基準範囲を越えたか否かを判定する安定性関連
パラメータ判定手段と、その安定性関連パラメータ判定
手段により前記安定性関連パラメータが予め設定された
判断基準範囲を越えたと判定された場合には、前記エン
ジン出力上昇手段によるエンジン出力の戻し速度を抑制
する戻し速度抑制手段とを含み、前記安定性関連パラメ
ータが予め設定された判断基準範囲を越えたと判定され
た場合には、エンジン出力を一時的に上昇させたスロッ
トル弁の開度をそのときの値に維持し、或いはそのとき
の値よりも所定値増大させることにより、スロットル弁
開度の閉じる速度を制御する。このようにすれば、安定
性関連パラメータ検出手段により検出された安定性関連
パラメータに基づいて、エンジン出力戻し状態制御手段
により、エンジン出力上昇手段によるエンジン出力の戻
し状態が制御されることから、エンジン出力を戻すこと
に関連して大きなエンジンブレーキ力が発生することが
防止されるので、駆動輪のスリップが好適に抑制され
る。
【0013】また、好適には、前記安定性関連パラメー
タ検出手段は、車両の操舵角、制動力、路面摩擦係数、
車速などから選択された1つを安定性関連パラメータと
して検出する。前記エンジン出力戻し状態制御手段は、
上記操舵角が予め設定された範囲を越えると、前記スロ
ットル弁の開度をそのときの値に維持し、或いはそのと
きの値よりも所定値増大させることによりスロットル弁
開度の閉じる速度を制御する。或いは、操舵角が増大す
るほど、スロットル弁開度の閉じる速度を抑制する。操
舵角が増大するほどエンジンブレーキ作用による駆動輪
のスリップが生じ易くなることから、上記のようにすれ
ば、駆動輪のスリップが好適に抑制されて車両の安定性
が高められる。
【0014】また、好適には、前記エンジン出力戻し状
態制御手段は、前記制動力が予め設定された範囲を越え
ると、前記スロットル弁の開度をそのときの値に維持
し、或いはそのときの値よりも所定値増大させることに
よりスロットル弁開度の閉じる速度を制御する。或い
は、制動力が増大するほど、スロットル弁開度の閉じる
速度を抑制する。制動力が増大するほどエンジンブレー
キ作用による駆動輪のスリップが生じ易くなることか
ら、上記のようにすれば、駆動輪のスリップが好適に抑
制されて車両の安定性が高められる。
【0015】また、好適には、前記エンジン出力戻し状
態制御手段は、前記車速が予め設定された範囲を越える
と、前記スロットル弁の開度をそのときの値に維持し、
或いはそのときの値よりも所定値増大させることにより
スロットル弁開度の閉じる速度を制御する。或いは、車
速が増大するほど、スロットル弁開度の閉じる速度を抑
制する。車速力が増大するほどエンジンブレーキ作用に
よる駆動輪のスリップが生じ易くなることから、上記の
ようにすれば、駆動輪のスリップが好適に抑制されて車
両の安定性が高められる。
【0016】また、好適には、前記エンジン出力戻し状
態制御手段は、前記路面摩擦係数が予め設定された範囲
を下回ると、前記スロットル弁の開度をそのときの値に
維持し、或いはそのときの値よりも所定値増大させるこ
とによりスロットル弁開度の閉じる速度を制御する。或
いは、路面摩擦係数が低下するほど、スロットル弁開度
の閉じる速度を抑制する。路面摩擦係数が低下するほど
エンジンブレーキ作用による駆動輪のスリップが生じ易
くなることから、上記のようにすれば、駆動輪のスリッ
プが好適に抑制されて車両の安定性が高められる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例の変速制御装置
により変速制御される車両用自動変速機の一例を示す骨
子図である。図において、エンジン10の出力は、トル
クコンバータ12を介して自動変速機14に入力され、
図示しない差動歯車装置および車軸を介して駆動輪へ伝
達されるようになっている。
【0019】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16に連結されたポンプインペラ18
と、自動変速機14の入力軸20に連結されたタービン
ランナー22と、それらポンプインペラ18およびター
ビンランナー22の間を直結するロックアップクラッチ
24と、一方向クラッチ26によって一方向の回転が阻
止されているステータ28とを備えている。
【0020】上記自動変速機14は、ハイおよびローの
2段の切り換えを行う第1変速機30と、後進ギヤ段お
よび前進4段の切り換えが可能な第2変速機32を備え
ている。第1変速機30は、サンギヤS0、リングギヤ
R0、およびキャリヤK0に回転可能に支持されてそれ
らサンギヤS0およびリングギヤR0に噛み合わされて
いる遊星ギヤP0から成るHL遊星歯車装置34と、サ
ンギヤS0とキャリヤK0との間に設けられたクラッチ
C0および一方向クラッチF0と、サンギヤS0および
ハウジング41間に設けられたブレーキB0とを備えて
いる。
【0021】第2変速機32は、サンギヤS1、リング
ギヤR1、およびキャリヤK1に回転可能に支持されて
それらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わさ
れている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置36
と、サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリヤK
2に回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリ
ングギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成
る第2遊星歯車装置38と、サンギヤS3、リングギヤ
R3、およびキャリヤK3に回転可能に支持されてそれ
らサンギヤS3およびリングギヤR3に噛み合わされて
いる遊星ギヤP3から成る第3遊星歯車装置40とを備
えている。
【0022】上記サンギヤS1とサンギヤS2は互いに
一体的に連結され、リングギヤR1とキャリヤK2とキ
ャリヤK3とが一体的に連結され、そのキャリヤK3は
出力軸42に連結されている。また、リングギヤR2が
サンギヤS3に一体的に連結されている。そして、リン
グギヤR2およびサンギヤS3と中間軸44との間にク
ラッチC1が設けられ、サンギヤS1およびサンギヤS
2と中間軸44との間にクラッチC2が設けられてい
る。また、サンギヤS1およびサンギヤS2の回転を止
めるためのバンド形式のブレーキB1がハウジング41
に設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤ
S2とハウジング41との間には、一方向クラッチF1
およびブレーキB2が直列に設けられている。この一方
向クラッチF1は、サンギヤS1およびサンギヤS2が
入力軸20と反対の方向へ逆回転しようとする際に係合
させられるように構成されている。
【0023】キャリヤK1とハウジング41との間には
ブレーキB3が設けられており、リングギヤR3とハウ
ジング41との間には、ブレーキB4と一方向クラッチ
F2とが並列に設けられている。この一方向クラッチF
2は、リングギヤR3が逆回転しようとする際に係合さ
せられるように構成されている。
【0024】以上のように構成された自動変速機14で
は、たとえば図2に示す作動表に従って後進1段および
変速比が順次異なる前進5段のギヤ段のいずれかに切り
換えられる。図2において○印は係合状態を示し、空欄
は解放状態を示し、●はエンジンブレーキのときの係合
状態を示している。
【0025】図3に示すように、車両のエンジン10の
吸気配管48には、スロットルアクチュエータ54によ
って操作されるスロットル弁56が設けられている。ま
た、アクセルペダル50の操作量ACCを検出するアクセ
ル操作量センサ52、エンジン10の回転速度NE を検
出するエンジン回転速度センサ58、エンジン10の吸
入空気量Qを検出する吸入空気量センサ60、吸入空気
の温度TA を検出する吸入空気温度センサ62、上記ス
ロットル弁56の開度θTHを検出するスロットルセンサ
64、出力軸42の回転速度NOUT すなわち車速Vを検
出する車速センサ66、エンジン10の冷却水温度TW
を検出する冷却水温センサ68、ブレーキの作動を検出
するブレーキスイッチ70、シフトレバー72の操作位
置PSHを検出する操作位置センサ74、入力軸20の回
転速度NINすなわちクラッチC0の回転速度NC0(=タ
ービン回転速度NT または入力軸回転速度NIN)を検出
する入力軸回転センサ73、油圧制御回路84の作動油
温度TOIL を検出する油温センサ75などが設けられて
おり、それらのセンサから、アクセルペダル操作量
CC、エンジン回転速度NE 、吸入空気量Q、吸入空気
温度TA 、スロットル弁56の開度θTH、車速V、エン
ジン冷却水温TW 、ブレーキの作動状態BK、シフトレ
バー72の操作位置PSH、入力軸回転速度NC0、作動油
温度TOIL を表す信号がエンジン用電子制御装置76或
いは変速用電子制御装置78に供給されるようになって
いる。
【0026】また、図4に示すように、上記シフトレバ
ー72は、車両の前後方向に位置するPレンジ、Rレン
ジ、Nレンジ、Dおよび4レンジ、3レンジ、2および
Lレンジへ操作されるとともに、Dレンジと4レンジの
間、および2レンジとLレンジの間が車両の左右方向に
操作されるようにその支持機構が構成されている。上記
シフトレバー72が4レンジへ操作されたときには第1
速ギヤ段乃至第4速ギヤ段の範囲で自動変速が行われ、
上記シフトレバー72が3レンジへ操作されたときには
第1速ギヤ段乃至第3速ギヤ段の範囲で自動変速が行わ
れ、上記シフトレバー72が2レンジへ操作されたとき
には第1速ギヤ段乃至第2速ギヤ段の範囲で自動変速が
行われ、上記シフトレバー72がLレンジへ操作された
ときには第1速ギヤ段が選択される。たとえば、Dレン
ジにおいて比較的高い車速で走行中において第3ギヤ段
へのダウン変速を望む場合には、シフトレバー72がD
レンジから3レンジへ操作される。
【0027】図3のエンジン用電子制御装置76は、C
PU、RAM、ROM、入出力インターフェースを備え
た所謂マイクロコンピュータであって、CPUはRAM
の一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプ
ログラムに従って入力信号を処理し、種々のエンジン制
御を実行する。たとえば、燃料噴射量制御のために燃料
噴射弁80を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ
82を制御し、トラクション制御或いはクルーズコント
ロール制御などのためにスロットルアクチュエータ54
によりスロットル弁56を制御する。また、上記エンジ
ン用電子制御装置76は、スロットル弁56の開度θTH
をアクセルペダル操作量ACCに対応した大きさとなるよ
うに基本的に制御するが、上記トラクション制御或いは
クルーズコントロール制御などにより決定される量だけ
修正する。さらに、上記エンジン用電子制御装置76
は、手動変速モードである状態において手動変速操作に
より所望のギヤ段へのダウン変速が実行される場合に
は、スロットル弁開き制御すなわち所謂等速シフト制御
を自動的に実行する。すなわち、エンジン用電子制御装
置76は、上記ダウン変速に先立って或いはそのダウン
変速の進行と同時にスロットルアクチュエータ54によ
りスロットル弁56を所定値だけ開いてエンジン回転速
度NE を変速後の回転速度となるようにそれに向かって
上昇させ、そのダウン変速前後の駆動力を同等として急
激なエンジンブレーキ作用の発生を回避する一方、ダウ
ン変速完了後には所定の速度でスロットル弁56の開度
θTHをダウン変速直前の値へ戻すことにより滑らかなエ
ンジンブレーキを作用させる。
【0028】変速用電子制御装置78も、上記と同様の
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路84の各電
磁弁或いはリニヤソレノイド弁を駆動する。たとえば、
変速用電子制御装置78は、スロットル弁56の開度θ
THに対応した大きさのスロットル圧PTHを発生させるた
め或いはアキュム背圧を制御するための指令値DSLT
をリニヤソレノイド弁SLT に供給し、その指令値DSL
Tに対応した制御圧PSLT を出力させる。また、ロック
アップクラッチ24の係合、解放、スリップ量、ブレー
キB3の直接制御、およびクラッチツウクラッチ変速を
制御するための指令値DSLUをリニヤソレノイド弁SL
U に供給し、その指令値DSLUに対応した制御圧P
SLU を出力させる。この変速用電子制御装置78は、エ
ンジン用電子制御装置76と相互に通信可能に接続され
ており、一方に必要な信号が他方から適宜送信されるよ
うになっている。
【0029】また、変速用電子制御装置78は、予め記
憶された変速線図から実際のスロットル弁開度θTHおよ
び車速Vに基づいて自動変速機14のギヤ段すなわち変
速を判断し、この判断されたギヤ段すなわち変速が得ら
れるようにする変速出力を行って電磁弁S1、S2、S
3を駆動する。さらに、変速用電子制御装置78は、手
動モードである状態でシフトレバー72の手動操作によ
って所望のギヤ段が指定されたときには、指定されたギ
ヤ段を達成するために変速出力を行う。
【0030】本実施例の制御装置には、車体鉛直軸まわ
りの回転角速度すなわちヨーレートを検出するヨーレー
トセンサ84、車両の加速度を検出或いは算出する加速
度検出器85、ステアリングホイールの操舵角を検出す
る舵角センサ86、各車輪の回転速度を検出する車輪回
転速度センサ87、車両の制動力たとえば制動油圧を検
出する制動力センサ88、路面摩擦係数を検出する路面
摩擦係数検出器89が備えられており、それらセンサに
より検出されたヨーレート、車両加速度、操舵角、車輪
回転速度、制動力、路面摩擦係数を表す信号がVSC用
電子制御装置90へ供給される。このVSC用電子制御
装置90も、前記と同様のマイクロコンピュータであっ
て、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めR
OMに記憶されたプログラムに従って入力信号を処理
し、各車輪の制動油圧を制御する図示しないハイドロブ
ースタアクチュエータの電磁弁を制御する。また、その
VSC用電子制御装置90は、前記変速用電子制御装置
78、エンジン用電子制御装置76と相互に通信可能に
接続されており、一方に必要な信号が他方から適宜送信
されるようになっている。
【0031】図5は、前記吸気配管48に設けられたス
ロットル弁56を駆動する機構の一例を示している。図
において、スロットル弁56は、それを一軸心まわりに
回転可能に支持する支持軸94に固定されており、その
支持軸94がスロットルセンサ64と連結されることに
より、そのスロットルセンサ64と直接的に連結されて
いる。また、上記スロットル弁56は、上記支持軸94
に固定されたバネ連結部材96と吸気配管48との間に
設けられたリターンスプリング98により、最小開度と
なる位置に向かって常時付勢されている。このリターン
スプリング98は、スロットル弁付勢手段として機能し
ている。
【0032】スロットルアクチュエータ54は、スロッ
トル弁56を基本的にはアクセルペダル50の操作量に
対応した開度θTHとするスロットル弁駆動装置として機
能するものであって、たとえばパスルモータ、DCサー
ボモータなどにより構成されており、ブラケット100
を介して吸気配管48に固定されている。上記スロット
ルアクチュエータ54の出力軸102と前記支持軸94
との間にはクラッチ装置104が設けられており、スロ
ットルアクチュエータ54からスロットル弁56に至る
駆動力伝達経路で伝達されるスロットルアクチュエータ
54の駆動力が機械的に制御されるようになっている。
本実施例では、上記クラッチ装置104が、スロットル
アクチュエータ54からスロットル弁56に伝達される
駆動力を機械的に制御するスロットル駆動力制御装置と
して機能している。
【0033】上記クラッチ装置104は、支持軸94の
軸端において軸方向の移動可能且つ軸まわりの回転不能
にスプライン嵌合された可動摩擦板106と、その可動
摩擦板106と所定の軸方向間隙を隔てて対向する状態
でスロットルアクチュエータ54の出力軸102に固定
された固定摩擦板108と、可動摩擦板106を固定摩
擦板108に向かって磁気的に吸引するための環状の電
磁石110とから構成されている。電磁石110が励磁
されている場合ではスロットル弁56の開度θ THはスロ
ットルアクチュエータ54によって制御され得る状態と
なっているが、電磁石110が非励磁とされている場合
ではスロットルアクチュエータ54からスロットル弁5
6に至る駆動力伝達経路がクラッチ装置104により解
放されて、スロットル弁56がリターンスプリング98
の付勢力に従って最小開度(θTH=0)となる位置に位
置させられる。
【0034】図6は、エンジン用電子制御装置76、変
速用電子制御装置78、VSC用電子制御装置90によ
る制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
図において、旋回挙動制御手段114は、車両の旋回挙
動が不安定となった場合には、ハイドロアクチュエータ
を含む制動装置116を介して車両の制動力を制御し、
或いはスロットルアクチュエータ54を介してスロット
ル弁56の開度θTHを変化させてエンジン出力を制御す
ることにより、車輪の横すべりを抑制して車両の旋回挙
動を安定化させる。たとえば、旋回挙動制御手段114
は、車両のオーバステアであるときには、旋回外側の車
輪に制動をかけてオーバステア抑制モーメントを発生さ
せると同時に制動力により車速を低下させて車両の安定
性を高める。また、車両のアンダーステアであるときに
は、そのアンダーステア傾向に応じてエンジン出力を抑
制し且つ後輪に制動力を与えてアンダーステア抑制モー
メントを発生させることにより、車両の旋回挙動を安定
化させる。
【0035】手動ダウン変速判定手段118は、アクセ
ル操作量が零である車両の減速走行時において、シフト
レバー72がたとえばDレンジから4レンジ以下のレン
ジへ手動操作されることによって自動変速機14のギヤ
段がダウン変速されることを判定する。エンジン出力上
昇手段120は、自動変速機14のギヤ段を低速側に切
り換える手動ダウン変速が上記手動ダウン変速判定手段
118により判定されると、エンジン出力を一時的に上
昇させるために、スロットル弁56の開度θTHをアクセ
ルペダル操作量に対応する値から一時的に増加させるス
ロットル弁開き制御を実行する。所謂等速シフト制御
は、そのスロットル弁開き制御の一種であり、上記手動
ダウン変速の進行に伴ってスロットル弁56を開いてエ
ンジン回転速度NE を変速後の値に向かって一時的に上
昇させ、手動ダウン変速終了後にはスロットル弁56の
開度θTHを所定の速度で変速直前の値へ戻す。
【0036】エンジン出力上昇許可手段すなわちスロッ
トル弁開き制御許可手段124は、前記手動ダウン変速
の終了後においてスロットル弁開き制御手段120によ
り開かれるスロットル弁開度の戻し操作の応答遅れを判
定するための所定条件が満足されないときには前記スロ
ットル弁開き制御手段120による開き制御を許可する
が、その所定条件が満足されるとクラッチ装置(スロッ
トル駆動力制御装置)104によりクラッチ装置104
とスロットル弁56との間の駆動力伝達経路を機械的に
解放して前記スロットル弁開き制御手段120による開
き制御を禁止する。
【0037】上記スロットル弁開き制御許可手段124
は、たとえば自動変速機14のダウン変速終了後からの
経過時間に基づいて、上記所定条件が満足されたか否か
を判定する。たとえば、手動ダウン変速開始時点からの
経過時間Tsd或いは手動ダウン変速終了後からの経過時
間Tedが予め定められた判断基準時間Ts2或いはTe2
超えたことに基づいて上記所定条件が満足されたか否か
を判定する。好適には、上記判断基準時間Ts2或いはT
e2は、たとえば図10に示すような予め求められた関係
からダウン変速前のギヤ段Gi およびダウン変速時の実
際の車速Vに基づいて決定される。
【0038】エンジン出力戻し状態制御手段126は、
車両の走行中において駆動輪のスリップが発生しないよ
うに前記エンジン出力上昇手段120によるエンジン出
力の戻し状態を制御する。好適には、このエンジン出力
戻し状態制御手段126は、車両の走行中において駆動
輪のスリップが発生したか否かを、たとえばその駆動輪
の回転速度変化率dω/dtに基づいて判定する駆動輪
スリップ判定手段128と、その駆動輪スリップ判定手
段128により駆動輪のスリップが発生したと判定され
ている間は、前記エンジン出力上昇手段120によるエ
ンジン出力の戻し速度を抑制する戻し速度抑制手段13
0とを含む。
【0039】図7は、エンジン用電子制御装置76或い
は変速用電子制御装置78による制御作動の要部すなわ
ち手動ダウン変速における等速シフト許可制御を示すフ
ローチャートである。図において、手動ダウン変速判定
手段118に対応するSA1では、減速走行においてシ
フトレバー72がDレンジから4レンジ以下の所定のレ
ンジへ操作されたことに関連する手動ダウン変速である
か否かが、シフトレバー72の操作位置PSHを示す信号
などに基づいて判定される。このSA1の判断が否定さ
れると本ルーチンが終了させられるが、肯定されると、
SA2以下が実行される。図8は上記手動ダウンシフト
が3→2変速である場合のタイムチャートであり、その
1 は上記の手動ダウン変速判定時点を示している。
【0040】上記SA2では、車速センサ66、入力軸
回転センサ73を始めとする各センサが正常であるか否
かが判断される。たとえば、各センサ毎に設けられた、
よく知られた断線短絡検出回路により検出された断線あ
るいは短絡などのフェイルの有無に基づいて判断され
る。このSA2の判断が否定された場合には、SA3に
おいて手動ダウン変速が実行された後、SA4において
手動ダウン変速に際してスロットル弁開度を一時的に開
くことにより滑らかなエンジンブレーキを発生させる等
速シフト制御が中止させられる。
【0041】しかし、上記SA2の判断が肯定された場
合には、SA5において手動ダウン変速を実行させるた
めの変速出力が行われるとともに、前記スロットル弁開
き制御許可手段124に対応するSA6において、スロ
ットル弁開き制御すなわち等速シフト制御が許可され
る。このため、前記エンジン出力上昇手段120に対応
するSA7において、スロットル弁開き制御すなわち等
速シフト制御が実行される。すなわち、減速要求のため
にスロットル弁56が閉じられている(θTH=0)とし
ても、上記手動ダウン変速の進行に伴ってスロットル弁
56を開いてエンジン回転速度NE を変速後の値に向か
って一時的に上昇させ、手動ダウン変速終了後にはスロ
ットル弁56の開度θTHを所定の速度で変速直前の値へ
戻す制御を開始する。これにより、図8のt1 乃至t2
期間に示されるように、スロットル弁開度θTHおよびエ
ンジン回転速度NE が上昇させられる。
【0042】次いで、SA8では、ダウン変速終了判定
のために予め設定された数式1が満足されたか否かが、
実際のクラッチ回転速度NCOと出力軸回転速度NOUT
に基づいて判断される。数式1において、iG はダウン
変速させた後のギヤ段の変速比であり、αはダウン変速
終了判定の終了直前のタイミングを検出するために予め
設定された所定値(負の値)である。
【0043】
【数1】NCO≧NOUT ×iG +α
【0044】当初はダウン変速の進行の初期状態である
ことから上記SA8の判断が否定されるので、続くSA
9において、ダウン変速判断からの経過時間Tsdが予め
定められた判断基準時間Ts1以上となったか否かに基づ
いて判断される。この判断基準時間Ts1は、SA5にお
いて実行されたダウン変速が充分に完了するように予め
実験的に求められた図9に示す関係(データマップ)か
ら実際のダウン変速の種類(変速後のギヤ段)および車
速Vに基づいて決定された値である。通常は、このSA
9の判断が否定されるので、前記SA5以下が繰り返し
実行される。
【0045】上記のステップが繰り返し実行されるう
ち、上記数式1が満足される状態となると、SA8若し
くはSA9の判断が肯定される。図8のt2 はこの状態
を示している。このため、続くSA10においてダウン
変速の終了が判定された後、SA11のスロットル戻し
制御が実行される。本ルーチンが実行されているような
手動ダウン変速が操作された走行状態では、車両の減速
走行が前提であってスロットル弁開度θTHが最小値(θ
TH=0)或いはそれに近い値とされている状態であるの
で、図8のt2 時点以降に示すように、スロットル弁開
度θTHがスロットルアクチュエータ54によりその時点
のアクセルペダル操作量で定まる通常のスロットル弁開
度の値に向かう戻し速度が制御される。
【0046】図11は、上記SA11のスロットル戻し
制御を詳しく説明するフローチャートである。図11の
SS1では、ダウン変速終了後のスロットル戻し制御中
であるか否かが判断される。このSS1の判断が否定さ
れた場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定された
場合はSS2において、車両の制動中であるか否かが判
断される。このSS2の判断が肯定された場合は、減速
走行時のダウン変速に起因する変速ショックが問題とは
ならず、本スロットル戻し制御も必要がないので、本ル
ーチンが終了させられる。
【0047】しかし、上記SS2の判断が否定された場
合は、前記駆動輪スリップ判定手段128に対応するS
S3において、車輪の回転角速度ωの変化率(絶対値)
|dω/dt|が予め設定された判断基準値α以上であ
るか否かが判断される。この判断基準値αは、駆動輪の
スリップを判定するために予め実験的に設定された正の
値である。このSS3の判断が否定された場合は、駆動
輪のスリップが発生していない状態であるので、SS4
において通常のスロットル戻し制御が実行される。この
通常のスロットル戻し制御では、図8のt2 時点以後の
破線に示すように、予め実験的に求められた所定の速度
でスロットル弁56の開度θTHが戻される。
【0048】しかし、以上のステップが繰り返し実行さ
れるうち、上記SS3の判断が肯定された場合は、駆動
輪のスリップが発生している状態であるので、前記戻し
速度抑制手段130に対応するSS5において、上記通
常のスロットル戻し制御が中止され、或いはそれに加え
てスロットル弁56の開度θTHが所定値だけ増加され
る。図8のt4 以後の2点鎖線はこの状態を示す。これ
により、直ちに駆動輪のスリップが停止される。次い
で、SS6では、クラッチ装置104によってスロット
ル弁56が閉じられないように、前記判断基準時間TS2
の延長処理が実行される。そして、上記SS3の判断が
再び否定されると、上記通常のスロットル戻し制御が再
開される。図8のt5 時点はこの状態を示している。
【0049】図7に戻って、次いで、前記スロットル弁
開き制御許可手段124に対応するSA12およびSA
13が実行される。すなわち、SA12では、ダウン変
速判断からの経過時間Tsdが予め定められた判断基準時
間Ts2以上となったか否かに基づいて判断される。この
判断基準時間Ts2は、ダウン変速完了から所定時間が経
過した時点を判定するための値であって、スロットル弁
開き制御の閉じ側への応答遅れが発生した場合に減速感
の遅れによる違和感が発生しないようにスロットル弁開
き制御を中止して優先的にスロットル弁56を閉じさせ
るための好適なタイミングが判定されるように予め実験
的に求められた図10の関係(データマップ)から、実
際のダウン変速の種類(変速前のギヤ段)および車速V
に基づいて決定された値である。上記SA12は、スロ
ットル弁開き制御の閉じ側への応答遅れを判定するため
の所定条件が満足されたか否かを判定するものである。
【0050】当初は、上記SA12の判断が否定される
ので、そのSA12が繰り返し実行されるが、たとえば
図8のt3 に示される時点に到達すると、そのSA12
の判断が肯定されるので、SA13においてスロットル
弁開き制御の許可が中止される。これにより、クラッチ
装置104によってスロットルアクチュエータ54から
スロットル弁56に至る駆動力伝達経路が解放されるの
で、スロットル弁56はリターンスプリング98の付勢
力に従って優先的に最小開度位置へ向かって閉じられ
る。この結果、スロットル弁開き制御の応答遅れがあっ
た場合には、図8の1点鎖線に示すように、スロットル
弁開度θTHが速やかに閉じられる。なお、図8の破線
は、スロットル弁開き制御の応答遅れがあった場合の作
動を示しており、実線は、手動ダウン変速時においてス
ロットル弁開き制御すなわち等速シフト制御が実行され
た場合の作動を示している。
【0051】上述のように、本実施例によれば、エンジ
ン出力戻し状態制御手段126(SA11)により、車
両の減速走行中において駆動輪のスリップが発生しない
ように前記エンジン出力上昇手段120(SA7)によ
るエンジン出力の戻し状態が制御されるので、エンジン
出力を戻すことに関連して大きなエンジンブレーキ力が
発生することが防止され、駆動輪のスリップが好適に抑
制される。
【0052】また、本実施例のエンジン出力戻し状態制
御手段126は、車両の走行中において駆動輪のスリッ
プが発生したか否かを、駆動輪の回転加速度に基づいて
判定する駆動輪スリップ判定手段128(SS3)と、
その駆動輪スリップ判定手段128により駆動輪のスリ
ップが発生したと判定されている間は、前記エンジン出
力上昇手段120によるエンジン出力の戻し速度を抑制
する戻し速度抑制手段130(SS5)とから構成され
ているので、駆動輪のスリップの発生しない範囲で前記
エンジン出力上昇手段120によるエンジン出力の戻し
速度が好適に抑制される。
【0053】また、本実施例によれば、手動ダウン変速
の終了から所定期間が経過する時点t3 までは、スロッ
トル弁開き制御許可手段124に対応するSA6により
スロットル弁開き制御手段120に対応するSA7によ
るスロットル弁開き制御が許可されるが、その所定期間
が終了するとスロットル弁開き制御許可手段124(S
A12、SA13)によりクラッチ装置104が解放作
動させられて上記スロットル弁開き制御手段120によ
るスロットル弁開き制御が優先的に禁止されることか
ら、上記所定期間が経過するとスロットル弁開度の戻し
動作が機械的に行われ得るので、上記スロットル弁開き
制御手段120によるスロットル弁開度の戻し動作の応
答遅れが発生したとしても、減速感の発生までの間にも
たつき感やそれに起因する違和感が好適に防止される。
【0054】また、本実施例によれば、スロットル弁開
き制御許可手段124に対応するSA12およびSA1
3では、ダウン変速判定後からの経過時間Tsdが予め定
められた判断基準時間Ts2を超えたことに基づいて変速
終了からの所定期間の終了が判定されるので、スロット
ル弁開き制御によるスロットル弁開度の戻し動作の応答
遅れを判定するための所定条件が満足されたか否かの判
定が、比較的低車速で精度が得られない車速センサ66
の検出精度に影響されない利点がある。
【0055】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、本実施例において前述の実施例と共通する部分には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0056】本実施例では、図3の構成は基本的に適用
されるが、手動変速モードを選択するための手動変速モ
ード選択スイッチ120、ダウン変速を実行させるため
に手動操作されるダウンシフトスイッチ122、アップ
変速を実行させるために手動操作されるアップシフトス
イッチ124がさらに設けられており、それらのセンサ
から、手動変速モード選択操作、ダウン変速操作、アッ
プ変速操作をそれぞれ表す信号が変速用電子制御装置7
8に供給されるようになっている。
【0057】図12は、本実施例のシフトレバー72の
操作位置を示しており、シフトレバー72がDM(ダイ
レクトモード)位置へ操作されると、上記手動変速モー
ド選択スイッチ120が作動させられるようになってい
る。また、図13は、本実施例のシフトレバー72の握
り部分146を示す斜視図であり、そのシフトレバー7
2の握り部分146には、上記ダウンシフトスイッチ1
22およびアップシフトスイッチ124が設けられてい
る。前記手動ダウン変速判定手段118は、減速走行時
において上記手動変速モード選択スイッチ120および
ダウンシフトスイッチ122が作動させられたときに、
手動ダウン変速を判定する。
【0058】また、本実施例では、図6の制御ブロック
線図は基本的に適用され得るが、本実施例のスロットル
弁開き制御許可手段124は、たとえば自動変速機14
の手動ダウン変速終了後の車速V、或いは入力軸回転速
度NINなどの自動変速機14の回転部材の回転速度に基
づいて、前記所定期間の終了を判定する。たとえば、そ
の車速V、或いは入力軸回転速度NINなどの自動変速機
14の回転部材の回転速度がダウン変速完了後から所定
時間経過後において予め定められた判断基準値V1 或い
はN1 を上まわったことに基づいて上記所定期間の終了
が判定される。好適には、上記判断基準値V1 或いはN
1 は、予め求められた関係からダウン変速前のギヤ段G
i および実際の車速Vに基づいて決定される。
【0059】図14は、本実施例の変速用電子制御装置
78による制御作動の要部すなわち手動ダウン変速にお
ける等速シフト許可制御を示すフローチャートである。
図において、SB1では手動変速モードであるか否かが
手動変速モード選択スイッチ120からの信号に基づい
て判断される。このSB1の判断が否定された場合には
本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合には、
前記手動ダウン変速判定手段118に対応するSB2に
おいて手動ダウン変速が操作されたか否かがダウンシフ
トスイッチ122からの信号に基づいて判断される。図
8のt1 は上記の手動ダウン変速判定時点を示してい
る。
【0060】上記SB2の判断が否定された場合には本
ルーチンが終了させられるが、肯定された場合には、S
B3において各センサが正常であるか否かが判断され
る。このSB3の判断が否定された場合には、SB4に
おいて手動ダウン変速が実行された後、SB5において
手動ダウン変速に際してスロットル弁開度を一時的に開
くことにより滑らかなエンジンブレーキを発生させる等
速シフト制御が中止させられる。
【0061】上記SB3の判断が肯定された場合は、S
B6においてそのときの車速Vが手動ダウン変速判断時
の車速V1 として記憶される。次いで、図7のSA5乃
至SA7と同様に、先ず、SB7において手動ダウン変
速を実行させるための変速出力が行われるとともに、前
記スロットル弁開き制御許可手段124に対応するSB
8において、スロットル弁開き制御すなわち等速シフト
制御が許可される。このため、前記エンジン出力上昇手
段120に対応するSB9において、スロットル弁開き
制御すなわち等速シフト制御が実行される。すなわち、
減速要求のためにスロットル弁56が閉じられている
(θTH=0)としても、上記手動ダウン変速の進行に伴
ってスロットル弁56を開いてエンジン回転速度NE
変速後の値に向かって一時的に上昇させ、手動ダウン変
速終了後にはスロットル弁56の開度θTHを所定の速度
で変速直前の値へ戻す制御を開始する。これにより、図
8のt1 乃至t2 期間に示されるように、スロットル弁
開度θTHおよびエンジン回転速度NE が上昇させられ
る。
【0062】次いで、SB10では、予め設定された前
記数式1が満足されたか否かが、実際の車速Vと前記手
動ダウン変速判断時の車速V1 とに基づいて判断され
る。当初はダウン変速の進行の初期状態であることから
上記SB10の判断が否定されるので、SB7以下が繰
り返し実行される。しかし、そのようなステップが繰り
返し実行されるうち、上記数式1が満足される状態とな
ると、SB10の判断が肯定される。図8のt2 はこの
状態を示している。このため、続くSB11においてダ
ウン変速の終了が判定された後、前記エンジン出力戻し
状態制御手段126に対応するSB12において、前記
図11と同様のスロットル戻し制御が実行される。
【0063】次いで、前記スロットル弁開き制御許可手
段124に対応するSB13およびSB14が実行され
る。すなわち、SB13では、手動ダウン変速終了後に
予め設定された所定時間経過時点において数式2が満足
されるか否か、すなわち手動ダウン変速終了後において
エンジンブレーキによって低下させられる車速Vが上記
所定時間経過時点において前記ダウン変速判定時の車速
1 から所定値ΔVを差し引いた値を上回ったか否かが
判断される。なお、数式2において、ΔVは、ダウン変
速終了判定から上記所定時間経過時点における車速がス
ロットル弁開度の戻し操作の応答遅れに起因して増加し
ているか否かを判定するために予め設定された値であっ
て、スロットル弁開き制御の閉じ側への応答遅れが発生
した場合に減速感の遅れによる違和感が発生しないよう
にスロットル弁開き制御を中止して優先的にスロットル
弁56を閉じさせるための好適なタイミングが判定され
るようにたとえば図15に示す予め実験的に求められた
関係(データマップ)から、ダウン変速前の実際の車速
およびギヤ段に基づいて算出されるのである。たとえ
ば、ダウン変速前の実際の車速が50km/hであって上記
ΔVが5km/hであれば、ダウン変速終了判定から上記所
定時間経過時点における車速Vが45km/hを上まわって
いれば、スロットル弁開き制御の閉じ側への応答遅れが
発生したと判定されるのである。上記SB13は、スロ
ットル弁開き制御の閉じ側への応答遅れを判定するため
の所定条件が満足されたか否かを判定するものである。
【0064】
【数2】V≧(V1 −ΔV)
【0065】当初は、上記SB13の判断が否定される
ので、そのSB13が繰り返し実行されるが、たとえば
図8のt3 に示される時点に到達すると、そのSB13
の判断が肯定されるので、SB14においてスロットル
弁開き制御の許可が中止される。これにより、クラッチ
装置104によってスロットルアクチュエータ54から
スロットル弁56に至る駆動力伝達経路が解放されるの
で、スロットル弁56はリターンスプリング98の付勢
力に従って優先的に最小開度位置へ向かって閉じられ
る。この結果、スロットル弁開き制御の応答遅れがあっ
たと判定された場合には、図8の1点鎖線に示すよう
に、スロットル弁開度θTHが速やかに閉じられる。
【0066】上述のように、本実施例においても、エン
ジン出力戻し状態制御手段126(SB12)により、
車両の減速走行中において駆動輪のスリップが発生しな
いように前記エンジン出力上昇手段120(SB9)に
よるエンジン出力の戻し状態が制御されるので、エンジ
ン出力を戻すことに関連して大きなエンジンブレーキ力
が発生することが防止され、駆動輪のスリップが好適に
抑制される他、前述の実施例と同様の効果が得られる。
【0067】図16は、本発明の他の実施例におけるシ
フトレバー72の操作位置を示している。図16は、前
記図12のシフト操作位置パターンに替えて用いられ得
るものであって、手動変速モードにおいて第2速、第3
速、第4速、第5速の位置へ操作するH型のマニュアル
操作パターンの中心がDレンジ位置を通過するように構
成されており、シフトレバー72が上記第2速、第3
速、第4速、第5速の位置へ操作されたことを検出する
第2速スイッチ150、第3速スイッチ152、第4速
スイッチ154、第5速スイッチ156がそれぞれ配設
されている。
【0068】図17は、本発明の他の実施例におけるス
ロットル弁作動機構を示している。図17は、前記図5
に示すスロットル弁作動機構に替えて用いられ得るもの
である。本実施例では、アクセルペダル50の操作量A
CCを伝達するケーブル160とクラッチ装置104の出
力軸162とが弾性変形可能な弾性部材をそれぞれ介し
てスロットル弁56の支持軸94に連結されているた
め、スロットル弁56の開度θTHは、アクセルペダル5
0の操作量ACCとスロットルアクチュエータ54の駆動
量(回転角度)との釣り合いによって制御されるように
なっている。すなわち、スロットル弁56の支持軸94
に相対回転可能に設けられ且つ弾性変形可能なスプリン
グ164を介して支持軸94に連結された有底短円筒状
の第1回転部材166の外周面には、アクセルペダル5
0の操作量ACCを伝達するケーブル160が巻き付けら
れており、また、支持軸94の軸端とクラッチ装置10
4の出力軸162との間には、出力軸162に固定さ
れ、且つ弾性変形可能なスプリング168を介して支持
軸94の軸端に連結された有底短円筒状の第2回転部材
170が設けられている。
【0069】上記のように構成されたスロットル弁作動
機構においては、スロットルアクチュエータ54を空転
状態とした状態では、スロットル弁56はアクセルペダ
ル操作量ACCに応じてその開度θTHが調節される。しか
し、スロットルアクチュエータ54がアクセルペダル操
作量ACCとは反対向きの駆動量を与える状態では、スロ
ットル弁開度θTHはアクセルペダル操作量ACCに対して
非線形で閉じ側へ変更され、逆に、スロットルアクチュ
エータ54がアクセルペダル操作量ACCと同じ向きの駆
動量を与える状態では、スロットル弁開度θTHはアクセ
ルペダル操作量ACCに対して非線形で開き側へ変更され
る。前記スロットル弁開き制御では後者の状態が利用さ
れることから、スロットル弁開き制御が許可されると、
スロットルアクチュエータ54の駆動量に応じた量だけ
スロットル弁56が開かれるが、スロットル弁開き制御
の許可が中止されると、クラッチ装置104が解放され
てスロットル弁56がスプリング164の付勢力に従っ
てアクセルペダル操作量A CCに応じた開度すなわちたと
えば全閉位置とされる。
【0070】図18は、本発明の他の実施例における変
速用電子制御装置78などの制御機能を示す機能ブロッ
ク線図である。この図18の機能ブロック線図は、前述
の図6の機能ブロック線図に比較して、安定性関連パラ
メータ検出手段176およびエンジン出力戻し状態制御
手段178が、エンジン出力戻し状態制御手段126に
替えて用いられている点において相違する。以下、その
相違点を説明する。
【0071】安定性関連パラメータ検出手段176は、
本実施例では前記舵角センサ86、制動力センサ88、
路面摩擦係数検出器89、車速センサ66などに対応す
るものであり、車両の走行中においてその挙動の安定性
に関連する安定性関連パラメータ、たとえば車両の操舵
角、制動力、路面摩擦係数、車速などから選択された少
なくとも1つを検出する。エンジン出力戻し状態制御手
段178は、その安定性関連パラメータ検出手段176
により検出された安定性関連パラメータに基づいて、前
記エンジン出力上昇手段120によるエンジン出力の戻
し状態を、エンジン出力を戻すことに関連して駆動輪の
スリップが発生する程大きなエンジンブレーキ力が発生
しないように制御する。
【0072】上記エンジン出力戻し状態制御手段178
は、たとえば、前記安定性関連パラメータが予め設定さ
れた判断基準範囲を越えたか否かを判定する安定性関連
パラメータ判定手段180と、その安定性関連パラメー
タ判定手段180により前記安定性関連パラメータが予
め設定された判断基準範囲を越えたと判定された場合に
は、前記エンジン出力上昇手段120によるエンジン出
力を元の値に戻すためのスロットル戻し制御を中止させ
ることによりエンジン出力の戻し速度を抑制する戻し速
度抑制手段182とを含み、上記安定性関連パラメータ
が予め設定された判断基準範囲を越えたと判定された場
合には、エンジン出力を一時的に上昇させたスロットル
弁56の開度θTHをそのときの値に維持し、或いはその
ときの値よりも所定値増大させることにより、スロット
ル弁開度56の閉じる速度を抑制する。
【0073】上記安定性関連パラメータ判定手段180
は、たとえば前記操舵角が、スロットル弁56の閉弁に
よる車両のスリップの発生が予想されない予め設定され
た判断基準範囲を上まわったか否かを判定し、越えたと
判定された場合には、前記戻し速度抑制手段182は、
前記スロットル弁56の開度θTHをそのときの値に維持
し、或いはそのときの値よりも所定値増大させることに
よりスロットル弁開度の閉じる速度を抑制する。
【0074】また、上記安定性関連パラメータ判定手段
180は、たとえば前記制動力が、スロットル弁56の
閉弁による車両のスリップの発生が予想されない予め設
定された範囲を上まわったか否かを判定し、越えたと判
定された場合には、前記戻し速度抑制手段182は、前
記スロットル弁56の開度θTHをそのときの値に維持
し、或いはそのときの値よりも所定値増大させることに
よりスロットル弁開度の閉じる速度を抑制する。
【0075】また、上記安定性関連パラメータ判定手段
180は、たとえば前記車速が、スロットル弁56の閉
弁による車両のスリップの発生が予想されない予め設定
された範囲を上まわったか否かを判定し、越えたと判定
された場合には、前記戻し速度抑制手段182は、前記
スロットル弁56の開度θTHをそのときの値に維持し、
或いはそのときの値よりも所定値増大させることにより
スロットル弁開度の閉じる速度を抑制する。
【0076】また、上記安定性関連パラメータ判定手段
180は、たとえば前記路面摩擦係数が、スロットル弁
56の閉弁による車両のスリップの発生が予想されない
予め設定された範囲を下回ったか否かを判定し、下回っ
たと判定された場合には、前記戻し速度抑制手段182
は、前記スロットル弁56の開度θTHをそのときの値に
維持し、或いはそのときの値よりも所定値増大させるこ
とによりスロットル弁開度の閉じる速度を抑制する。
【0077】図19は、エンジン用電子制御装置76或
いは変速用電子制御装置78による制御作動の要部すな
わちスロットル戻し制御を示すフローチャートであり、
前述の図11のスロットル戻し制御ルーチンのSS3
が、SS10およびSS11に置換されている点におい
て相違する。以下、その相違点を中心に説明する。る。
【0078】SS1においてダウン変速終了後のスロッ
トル戻し制御中であると判断され、SS2において車両
の制動中ではないと判断されると、前記安定性関連パラ
メータ検出手段176に対応するSS10において、車
両の安定性に関連する安定性関連パラメータ、たとえば
車両の走行中においてその挙動の安定性に関連する安定
性関連パラメータ、たとえば車両の操舵角、制動力、路
面摩擦係数、車速などから選択された少なくとも1つが
読み込まれる。
【0079】次いで、前記安定性関連パラメータ判定手
段180に対応するSS11において、上記安定性関連
パラメータが、予め設定された判断基準範囲を越えたか
否か、すなわち外れたか否かが判断される。この判断基
準範囲は、前記通常のスロットル戻し制御が行われたと
きに関連して発生するエンジンブレーキ作用による駆動
輪のスリップの発生が予想されない範囲である。たとえ
ば、このSS11では、前記操舵角が、前記通常のスロ
ットル戻し制御のスロットル弁56の閉弁による駆動輪
のスリップの発生が予想されない予め設定された判断基
準範囲を越えたか否か、前記制動力が、前記通常のスロ
ットル戻し制御のスロットル弁56の閉弁による車両の
スリップの発生が予想されない予め設定された範囲を越
えたか否か、前記車速が、前記通常のスロットル戻し制
御のスロットル弁56の閉弁による車両のスリップの発
生が予想されない予め設定された範囲を越えたか否か、
或いは、前記路面摩擦係数が、前記通常のスロットル戻
し制御のスロットル弁56の閉弁による車両のスリップ
の発生が予想されない予め設定された範囲を下回ったか
否かが判定される。
【0080】上記SS11の判断が否定された場合は、
SS4において通常のスロットル戻し制御が実行される
が、肯定された場合は、戻し速度抑制手段182に対応
するSS5において、通常のスロットル戻し制御が中止
されてそのときのスロットル弁開度θTHが維持される
か、或いはその値から所定量増加させられるとともに、
SS6において判断基準値TS2の延長処理が実行され
る。
【0081】上述のように、本実施例によれば、安定性
関連パラメータ検出手段176(SS10)により検出
された安定性関連パラメータが、安定性関連パラメータ
判定手段180(SS11)により予め設定された判断
基準範囲を越えたと判定されたときには、戻し速度抑制
手段182(SS5)により、エンジン出力上昇手段1
20によるエンジン出力の戻し速度が抑制されることか
ら、エンジン出力を戻すことに関連して大きなエンジン
ブレーキ力が発生することが防止されるので、駆動輪の
スリップが好適に抑制される。
【0082】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0083】たとえば、前述の実施例のエンジン出力上
昇手段120は、スロットル弁開度θTHを一時的に増加
させることにより減速走行ダウン変速に際してエンジン
出力を一時的に上昇させるものであったが、スロットル
弁開度θTHが零であるときに目標アイドル回転速度値と
実際のエンジン回転速度とを一致させるようにアイドル
スピード制御(ISC)弁を制御するアイドルスピード
制御装置を備えた車両では、目標アイドル回転速度値、
或いはISC弁の開度を一時的に上昇させるものであっ
てもよい。
【0084】また、前述の実施例のエンジン出力戻し状
態制御手段126は、駆動輪のスリップが判定されたと
きにスロットル弁開度θTHの戻りを中止してそのときの
値に維持するか或いはその値よりも所定値増加させるも
のであったが、駆動輪のスリップが判定されたときにス
ロットル弁開度θTHの戻り速度を通常のスロットル戻し
制御による速度よりも緩やかにするものであっても差し
支えない。
【0085】また、前述の実施例のエンジン出力戻し状
態制御手段178は、安定性関連パラメータが判断基準
範囲を越えたときにスロットル弁開度θTHの戻りを中止
してそのときの値に維持するか或いはその値よりも所定
値増加させるものであったが、安定性関連パラメータが
判断基準範囲を越えたと判定されたときにスロットル弁
開度θTHの戻り速度を通常のスロットル戻し制御による
速度よりも緩やかにするものであっても差し支えない。
【0086】また、前述の実施例のエンジン出力上昇手
段120は、エンジン回転速度NEがダウン変速後にお
ける入力軸20の回転速度と同様の回転速度となるよう
にエンジン出力を一時的に上昇させるものであってもよ
い。
【0087】また、前述の実施例では、エンジン用電子
制御装置76、変速用電子制御装置78、VSC用電子
制御装置90が用いられていたが、それらの一部或いは
全部が共通の電子制御装置から構成されてもよい。
【0088】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の変速制御装置によってギヤ
段が制御される車両用自動変速機の構成を説明する骨子
図である。
【図2】図1の自動変速機における、複数の摩擦係合装
置の作動の組合わせとそれにより成立するギヤ段との関
係を示す図表である。
【図3】図1の自動変速機を制御する油圧制御回路およ
び電気制御回路を含むブロック線図である。
【図4】図3のシフトレバーの操作位置を説明する図で
ある。
【図5】図3のスロットル弁の駆動機構を説明する図で
ある。
【図6】図3の変速用電子制御装置などの制御機能の要
部を説明する機能ブロック線図である。
【図7】図3の変速用電子制御装置などの制御作動の要
部を説明するフローチャートである。
【図8】図3の変速用電子制御装置などの制御を説明す
るタイムチャートである。
【図9】図8において判断基準値Ts1を算出するための
関係を示す図である。
【図10】図8において判断基準値Ts2を算出するため
の関係を示す図である。
【図11】図7のステップSA11のスロットル戻し制
御ルーチンを説明する図である。
【図12】本発明の他の実施例におけるシフトレバーの
操作位置を説明する図である。
【図13】図12の実施例に用いられるシフトレバーの
握り部を示す斜視図である。
【図14】図12の実施例の変速用電子制御装置の制御
作動の要部を説明するフローチャートである。
【図15】図14において数式2のΔVを算出するため
の関係を示す図である。
【図16】本発明の他の実施例におけるシフトレバーの
操作位置を説明する図である。
【図17】本発明の他の実施例におけるスロットル弁駆
動機構を説明する図である。
【図18】本発明の他の実施例における変速用電子制御
装置などの制御機能の要部を説明する機能ブロック線図
であって、図6に相当する図である。
【図19】図18の実施例における変速用電子制御装置
などの制御作動の要部を説明するフローチャートであっ
て、図11に相当する図である。
【符号の説明】
14:自動変速機 120:エンジン出力上昇手段 126,178:エンジン出力戻し状態制御手段 128:駆動輪スリップ判定手段 130:戻し速度抑制手段 176:安定性関連パラメータ検出手段 180:安定性関連パラメータ判定手段 182:戻し速度抑制手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行状態に基づいてギヤ段が自動
    的に選択される自動変速機と、該自動変速機のダウン変
    速時にエンジン出力を一時的に上昇させた後に元の出力
    に戻すエンジン出力上昇手段とを備えたエンジンおよび
    自動変速機の一体制御装置であって、 車両の走行中において駆動輪のスリップが発生しないよ
    うに前記エンジン出力上昇手段によるエンジン出力の戻
    し状態を制御するエンジン出力戻し状態制御手段を、含
    むことを特徴とするエンジンおよび自動変速機の一体制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記エンジン出力戻し状態制御手段は、 車両の走行中において駆動輪のスリップが発生したか否
    かを判定する駆動輪スリップ判定手段と、 該駆動輪スリップ判定手段により駆動輪のスリップが発
    生したと判定されている間は、前記エンジン出力上昇手
    段によるエンジン出力の戻し速度を抑制する戻し速度抑
    制手段と を、含むことを特徴とする請求項1のエンジンおよび自
    動変速機の一体制御装置。
  3. 【請求項3】 車両の走行中においてその挙動の安定性
    に関連する安定性関連パラメータを検出する安定性関連
    パラメータ検出手段を含み、 前記エンジン出力戻し状態制御手段は、該安定性関連パ
    ラメータ検出手段により検出された安定性関連パラメー
    タに基づいて、前記エンジン出力上昇手段によるエンジ
    ン出力の戻し状態を制御するものである請求項1のエン
    ジンおよび自動変速機の一体制御装置。
  4. 【請求項4】 前記エンジン出力戻し状態制御手段は、 前記安定性関連パラメータが予め設定された判断基準範
    囲を越えたか否かを判定する安定性関連パラメータ判定
    手段と、 該安定性関連パラメータ判定手段により前記安定性関連
    パラメータが予め設定された判断基準範囲を越えたと判
    定された場合には、前記エンジン出力上昇手段によるエ
    ンジン出力の戻し速度を抑制する戻し速度抑制手段とを
    含む、請求項3のエンジンおよび自動変速機の一体制御
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007538215A (ja) * 2004-05-21 2007-12-27 ルノー・エス・アー・エス 制動時に第1ギヤ比へシフトダウンするための方法
JP2008068704A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Aisin Seiki Co Ltd 車両の駆動源制御装置
JP2009210105A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Mitsubishi Electric Corp 車両挙動安定化装置

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