JPH106007A - 溶接機の溶接電流微調整用遠隔装置 - Google Patents

溶接機の溶接電流微調整用遠隔装置

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JPH106007A
JPH106007A JP18552496A JP18552496A JPH106007A JP H106007 A JPH106007 A JP H106007A JP 18552496 A JP18552496 A JP 18552496A JP 18552496 A JP18552496 A JP 18552496A JP H106007 A JPH106007 A JP H106007A
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Tetsuo Ueki
哲男 植木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶接機の溶接電流微調整用遠隔装置であり、既
製の溶接機本体及びリモコンボックスに手を加えずに容
易・迅速に付設可能で、溶接作業を継続しながら溶接電
流等を微調整できるようにする。 【解決手段】溶接機本体1と溶接トーチ2とリモコンボ
ックス3を有し、リモコンボックス3のダイヤルつまみ
4の操作で電流調節器を作動させ、溶接電流を遠隔調整
可能とした溶接機の溶接電流微調整用遠隔装置におい
て、リモコンボックス3のダイヤルつまみ4を電池駆動
式のモータ6と伸縮性の大きい無端ベルト15の巻き掛
けで回動させるようにし、上記モータと電池を設けた本
体部5を、リモコンボックスの外側板7に装着可能と
し、上記モータへの電流をON・OFFするスイッチ部
8を、溶接トーチ2の把持部9近傍の側面に装着可能と
し、上記本体部のモータ・電池とスイッチ部とを被覆線
10で接続してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接機での溶接電
流を微調整するための遠隔装置に関するものであり、詳
しくは溶接開始時に設定した溶接電流の増・減を、溶接
作業者自身が溶接作業を継続しながら遠隔操作で適正な
ものに微調整可能とする装置であり、またMIG溶接機
では併せて溶接電圧をも微調整可能とする装置に係るも
のである。
【0002】
【従来の技術】溶接開始時に先立ち、溶接条件の一つと
しての溶接電流や溶接電圧等は、母材(被溶接材)の材
質・大きさ・厚み、溶接棒の種類、継ぎ手形式、開先形
式、溶接順序、溶接機の種類等に応じて適正なものに設
定しておく。この際の標準的な溶接条件は、例えばJI
S Z 3604−1993「アルミニウムのイナート
ガスアーク溶接作業標準」で、「標準溶接条件」がグラ
フで示されており、それに基づき溶接機本体によって設
定すればよい。
【0003】しかし上記標準溶接条件のグラフから、実
際の溶接条件を求めるには経験・知識が必要であるし、
個々の具体的な溶接条件に応じて適正なものに設定する
ことは難しい。したがって、一般に新しい溶接工事を行
う場合には、対象とする母材の試験材について予め溶接
方法の確認を行い、その際の溶接電流その他の溶接条件
が適当であることを確認して、それに基づき本溶接を行
うようにしている。
【0004】そのように溶接電流その他の溶接条件を適
当なものに設定して溶接作業を開始しても、溶接すべき
母材の肉厚が途中で変化しているような場合には、溶接
条件をその状況に合った適正なものに微調整する必要が
ある。母材の肉厚が薄くなると、溶接電流が高過ぎて母
材にアンダーカットが生じ、肉厚が厚くなる場合には電
流が低過ぎてオーバーラップが生じるからである。
【0005】溶接作業中の溶接電流等の微調整は、溶接
作業が溶接機本体から数十メートル離れて行われる場合
もあるため、かつては溶接機本体からケーブルを延ばし
て作業現場近くにリモコンボックス(コントロールボッ
クス)置き、そのダイヤルつまみを操作し内部の電流調
整器(例えば可変抵抗器)を調整して、溶接電流等の増
・減を微調整可能としていた。
【0006】ところが、TIG溶接法による溶接では、
一方の手に溶接トーチ(ホルダー)を、他方の手に溶接
棒を持って溶接作業を行うため、溶接作業者は両手が塞
がっており、溶接作業中の作業者はリモコンボックスの
ダイヤルつまみの操作を行えない。溶接作業者自身が操
作しようとすれば、溶接トーチの電源をOFFにしてア
ークを一旦切り、ダイヤルつまみを操作した後に、溶接
作業を再開することになる。しかし、アークを一旦切る
と溶接再開時のビード(溶接金属)に、空気その他の不
純物の混入や欠けが生じて、溶接不良になってしまう場
合が多い。
【0007】そのため、溶接作業者に補助員を付けてお
き、溶接作業者は溶接作業を続けながら、補助員に指示
してリモコンボックスのつまみの操作をさせていたが、
防護面を付けた溶接作業者と補助員との間で意思の疎通
が十分に図れず、溶接電流等の微調整を適正に行えぬ場
合が多かった。
【0008】他方、MIG溶接法による溶接でも、ワイ
ヤー状の溶接心材を内部に通挿した溶接トーチを、安定
のために両手で持って作業をする場合が多く、溶接作業
者はやはり両手が塞がっている。上記TIGの場合と同
様に、溶接中の作業者自身はリモコンボックスのダヤル
つまみの操作を行えず、アークを一旦切るとビードに空
気その他の不純物の混入や、欠けが生じて溶接不良が生
じるし、補助員を通じての調整では適正に微調整できな
かった。
【0009】上記問題の解決のために、これまでも、溶
接トーチ(ホルダー)部分に押釦またはダイヤル式のス
イッチを設け、あるいは別個にフットスイッチを設けて
おき、溶接作業者自身が溶接作業を続けながら上記スイ
ッチを操作可能として、溶接電流等を微調整するように
したものが幾つか提案されている。
【0010】a)アーク溶接機の溶接トーチの把持部に
2個の押釦スイッチを付け、溶接機の補助電源の交流出
力を減圧トランス、信号線を経て溶接棒ホルダに導き、
把持部につけた2個の押釦スイッチにより、整流器を経
て負の直流信号となし信号線により帰還せしめ、2個の
リレーのいずれか一方を動かしてモータへの直流電流の
極を切換えて、モータを正・逆回転せしめることで、溶
接電流調整用抵抗器の駆動軸を連動せしめて、溶接電流
の増・減を微調整可能としたもの(例えば特開昭55−
68180号公報参照)。
【0011】b)溶接電流値を変動させる電流制御器を
備えた電源装置と、前記電流制御器にパワーケーブルを
介して接続された電極保持トーチと、所望の溶接電流を
設定するため上記トーチの把持部に設けた溶接電流調節
用ダイヤルと、このダイヤルで設定された指令を上記電
流制御器へ入力するための送信ケーブルとを備え、トー
チ把持部のダイヤルの操作で、電源装置内の電流制御器
を制御せしめて、溶接電流の増・減を微調整可能とした
もの(例えば実開昭58−76384号公報参照)。
【0012】c)アーク溶接トーチの把持部に、リモコ
ンボックスのダイヤルつまみとは別に、独立して溶接電
流や電圧の増・減調整用の4個の押釦スイッチを配設
し、上記押釦スイッチを一回押す毎に溶接電流または電
圧を増・減少するように溶接電源内にシーケンス回路を
組み、溶接作業者が溶接中にトーチの把持部のスイッチ
を操作することで、電流調整用や電圧調整用の可変抵抗
器を作動させて、溶接電流や電圧の増・減を各々微調整
可能としたもの(例えば実開昭59−49466号公報
参照)。
【0013】d)溶接トーチの把持部に設けられたトー
チスイッチと、該スイッチからのスイッチ信号を入力す
るスイッチ信号入力回路と、該回路の出力信号に基づき
スイッチ信号を判断するスイッチ信号判断手段と、該ス
イッチ信号に対応した電流変化パターンを設定する電流
変更パターン設定手段と、該電流変化パターンを前記電
流変化パターン設定手段より入力して溶接制御電流を発
生させる制御電流発生手段を備えて、溶接作業者が溶接
中にトーチスイッチを操作したスイッチ信号により、溶
接制御電流を発生させて溶接機の溶接電流を制御可能と
したもの(例えば特開平2−133175号公報参
照)。
【0014】e)リモコンボックス内に、溶接トーチに
供給される溶接電流を増・減調節用の可変抵抗器と、該
抵抗器の回転軸に軸支したウオームホイールと、正・逆
回転可能な電動モータと、該モータの回転軸にウオーム
ギヤを設けるとともに、該リモコンボックスから延長ケ
ーブルで別にフットスイッチを設け、溶接作業者が溶接
中にフットスイッチを操作することで、リモコンボック
ス内の電動モータを回動させ、ウオームギヤ・ホイール
を介して可変抵抗器を回動させて、溶接電流の増・減を
微調整可能としたもの(実開平3−62671号公報参
照)等がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
a)からe)に述べた従来手段はいずれも、次のような
問題点を有しており、未だ一般に使用されるまで普及し
ていない。
【0016】即ち、上記いずれのものも、溶接作業中に
溶接作業者自身が溶接電流等を微調整可能とする機能
は、溶接機本体内部またはリモコンボックス内部で、機
械的または電気回路的に行うようになっており、溶接機
本体またはリモコンボックスの設計段階からその機能を
もつ構成にして製造される必要がある。
【0017】そのため、この機能を備えた溶接機は、そ
の機能を備えぬものと比べてかなり高価なものになって
くる。またその機能を持たぬ溶接機を購入した者は、後
でその機能を付設させることができない。そこで溶接機
を買い換えるか、別個にその機能を備えた溶接機を新た
に購入せねばならぬが、溶接機一式はかなり高価なもの
だけに経済的負担が大きかった。
【0018】本発明は、溶接作業中に溶接作業者自身が
溶接電流等を微調整可能とする装置に関し、上記従来構
造のものがもつ問題点を解決しようとするものである。
即ち本発明の目的は、既製の溶接機本体およびリモコン
ボックスに手を加えることなく、その装置を誰でも容易
・迅速に付設できて、溶接作業者自身が溶接作業を継続
しながら溶接電流等を微調整可能となる、溶接機の溶接
電流微調整用遠隔装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る溶接機の溶
接電流微調整用遠隔装置は、溶接機本体1と溶接トーチ
2とリモコンボックス3を有し、リモコンボックス3の
ダイヤルつまみ4の操作で電流調節器を作動させ、溶接
電流を遠隔調整可能とした溶接機の溶接電流微調整用遠
隔装置において、上記リモコンボックス3のダイヤルつ
まみ4を電池駆動式のモータ6と伸縮性の大きい無端ベ
ルト15の巻き掛けで回動させるようにし、上記モータ
6と電池11とを設けた本体部5を、リモコンボックス
3の外側板7に装着可能とし、上記本体部5のモータ6
への電流をON・OFFするスイッチ部8を、溶接トー
チ2の把持部9近傍の側面部に装着可能とし、上記本体
部5のモータ6・電池11とスイッチ部8とを被覆線1
0で接続してなるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】上記構成において、本体部5に
は、電池11で回転しかつ正・逆回転可能なモータ6を
設けると共に、該モータ6の回転軸12上に小径のプー
リ13を装着して、該プーリ13からリモコンボックス
3のダイヤルつまみ4の小径周部14へ巻き掛け可能
に、伸縮性の大きい無端ベルト15を設けてある。
【0021】また溶接トーチ部2の把持部9近傍に設け
るスイッチ部8には、本体部5に設けたモータ6を正転
用と逆転用の各押釦スイッチ16を設けてある。
【0022】上記本体部5に設けたモータ6の回転軸1
2は、リモコンボックス3のダイヤルつまみ4の回動軸
17と平行状になるように設けるが、該モータ6に設け
たプーリ13の軸線方向上の位置がダイヤルつまみ4の
小径周部14の軸線方向上の位置に対して、両軸線方向
と直交する同一面上になるように、該モータ6またはプ
ーリ13を軸線方向へ摺動可能として、取り付け位置を
調節可能としておくのがよい。
【0023】上記構成をより具体的に説明すると、TI
G溶接機では一般に、ベース電流とパルス電流(又はク
レータ電流)等の溶接電流の増・減を調整可能に、リモ
コンボックス3内に電流調整器(図示略)を設けてあ
り、それらを外部から操作可能に2つのダイヤルつまみ
4a,4bを設けてある。
【0024】そのため、本発明に係る溶接機の溶接電流
微調整用遠隔装置でも、本体部5内に電池11で回動し
かつ正・逆回転可能な2台のモータ6a,6bを設け、
該各モータ6a,6bの各回転軸12a,12b上に各
々小径のプーリ13a,13bを装着してある。また該
各プーリ12a,12bには、リモコンボックス3の各
ダイヤルつまみ4a,12bの小径周部14a,14b
へ巻き掛け可能に、伸縮性の大きい無端ベルト15a,
15bを各々設けてある。
【0025】そして、溶接トーチ2の把持部9近傍の側
面に装着するスイッチ部8には、本体部5内に設けた2
台の各モータ6a,6b毎に正転用と逆転用として、電
流をON・OFFする各押釦スイッチ16a1 ,16a
2 、16b1 ,16b2 を設けてある。該押釦スイッチ
16a1 ,16a2 、16b1 ,16b2 の内で、正転
用と逆転用のものとの間には、各スイッチの高さより2
〜3mm程度高い仕切り壁41を形成しておくのがよ
い。
【0026】上記各モータ6a,6bは、本体部5内に
収めた電池11による回転で、各プーリ13a,13b
・無端ベルト15a,15b・ダイヤルつまみ4a,4
bの回動を介して、リモコンボックス4内の電流調整器
を作動可能させるものであるから、それに十分な回転力
を発揮し得るものであればよい。また該各モータ6a,
6bは、微調整のためには単時間当たりの回転数・回転
角があまり大きくないものが望ましい。
【0027】上記本体部5をリモコンボックス3の外側
面7へ装着するには、例えば両面接着テープ20あるい
は接着剤を用いて装着するのが手軽である。またスイッ
チ部8を溶接トーチ2の把持部9へ装着するのも、同様
に両面接着テープ21または接着剤を用いて装着するの
が手軽でよい。しかしそれに限らず、別に取り付けバン
ドその他の取付け具を用いてもよい。
【0028】無端ベルト15a,15bは、各モータ6
a,6bの回転軸12a,12b上の各プーリ13a,
13bと、リモコンボックス3の各ダイヤルつまみ4
a,4bの小径周部14a,14bとの軸間距離の大小
や、ダイヤルつまみ4a,4bの小径周部14a,14
bの外径の大小に対応させる上から、伸縮性の大きい材
質のものを用いる。例えば天然ゴムまたは合成ゴム製と
し、伸縮性が十分にありベルトとして使用可能なもので
あれば、その種類を問わない。
【0029】なお、プーリ13a,13bが小径とは、
その外径がダイヤルつまみ4a,4bの小径周部14
a,14bの外径より小さいものであり、その比が大き
いほど微調整が可能である。しかし、プーリ13a,1
3bへの無端ベルト15a,15bの巻き掛けを確実に
行い、かつ既製のリモコンボックス3のダイヤルつまみ
4a,4bを利用する関係から、通常は1対4から1対
10程度の範囲としておくのが望ましい。但し、ダイヤ
ルつまみ4a,4bは、リモコンボック3に設けられて
いる既存のものを外し、別個のものと取り替えるように
してもよい。
【0030】本発明の溶接電流微調整用遠隔装置を、既
製の溶接機へ付設して使用する場合は、次のようにす
る。まず本体部5を、リモコンボックス3の前面(ダイ
ヤルつまみ4a,4bを設けてある面)ではなく、それ
に隣接する外側面7に装着し、各モータ6a,6bの回
転軸12a,12b上のプーリ13a,13bから、リ
モコンボックス3の各ダイヤルつまみ4a,4bの小径
周部14a,14bに、各々無端ベルト15a,15b
を巻き掛ける。
【0031】他方、スイッチ部8は、溶接トーチ2の把
持部9近傍の側面の適当な箇所に装着しておく。その装
着箇所は、通常の溶接作業をする上で支障とならず、か
つ溶接電流等の微調整が必要時に、把持部9を握った手
の親指が無理なく各押釦スイッチ16a1 ,16a2 ,
16b1 ,16b2 に届くように、溶接作業者自身が溶
接トーチ2の把持部9の形状、手の大きさ、使用状態等
を考慮して決定すればよい。
【0032】本溶接電流微調整用遠隔装置の溶接機への
付設は、上記の如くであるから、その際に溶接機本体1
やリモコンボックス3等を改造したり特別な加工を加え
る必要がなく、既製の溶接機に誰でも容易・迅速に本装
置を付設可能となっている。
【0033】またその付設時に、各プーリ13a,13
bと各ダイヤルつまみ4a,4bの小径周部14a,1
4bを接続する無端ベルト15a,15bは、伸縮性の
大きい材質を用いている。そのため、既製のリモコンボ
ックス3の機種により、各プーリ13a,13bと小径
周部14a,14bの軸間距離に違いが有ったり、また
各ダイヤルつまみ4a,4bの小径周部14a,14b
の外径に違いが有っても、該無端ベルト15a,15b
が大きい伸縮性でその差を吸収して、常に適正なテンシ
ョンで巻き掛けられる。
【0034】同様にその付設時に、モータ6a,6bま
たはその回転軸12a,12b上のプーリ13a,13
bの位置を、軸線方向へ摺動させて調節し固定可能とし
てあれば、既製のリモコンボックス3の機種により、各
ダイヤルつまみ4a,4bの小径周部14a,14bの
軸線方向への位置に違いがあっても、各プーリ13a,
13bの位置が小径周部14a,14bと同一面上にく
るように設定できるから、無端ベルト15a,15bは
軸線方向へ傾斜せずに巻き掛けられ、この面でも無端ベ
ルト15a,15bは常に適正に巻き掛けられる。
【0035】さらに、この本溶接電流微調整用遠隔装置
は電池駆動式のモータ6a,6bを用いているから、溶
接機本体1やリモコンボックス3から駆動力を取り出す
必要がないし、スイッチ部8と本体部5のモータ6a,
6bと電池11との間の被覆線10を、溶接機本体1や
リモコンボックス3を経由させる必要がなく、配線の取
り回しが煩わしくなく、溶接作業にも支障とならなくな
っている。
【0036】上記の如く本溶接電流微調整用遠隔装置を
既製の溶接機に付設して溶接作業を行う場合にも、溶接
開始前は従来と同様に、溶接すべき母材(被溶接材)の
材質・大きさ・厚み、溶接棒の種類、継ぎ手形式、開先
形式、溶接順序、溶接機の種類等に応じ、溶接条件の一
つの溶接電流・電圧等を溶接機本体1またはリモコンボ
ックス3のダイヤルつまみを操作して、適正に設定して
おく。
【0037】その溶接条件で溶接作業を開始後、溶接す
べき母材の肉厚が途中で変化していると、溶接電流・電
圧等をその状況に合った適正なものに微調整する必要が
あるが、本溶接電流微調整用遠隔装置を付設してある
と、溶接作業者は溶接作業を継続しながら、溶接トーチ
2の把持部9を握る手の親指で、該把持部9に取り付け
てあるスイッチ部8を操作すればよい。
【0038】溶接電流のベース電流やパルス電流(また
はクレータ電流)を増大方向へ微調整したいなら、スイ
ッチ部8の電流調整用の押釦スイッチの内、モータ正転
用の押釦スイッチ16a1 ,16b1 を押す。また減少
方向へ微調整したいなら、モータ逆転用の押釦スイッチ
16a2 ,16b2 を押せばよい。該各押釦スイッチ1
6a1 ,16a2 、16b1 ,16b2 を押す時間に応
じて、該スイッチ部8から延びた被覆線10を介して、
電池11からの電流が本体部5の各モータ6a,6bを
正回転または逆回転させる。
【0039】その結果、回転軸12a,12b上の小径
のプーリ13a,13bが正回転または逆回転して、そ
こに巻き掛けられた無端ベルト15a,15bを介し
て、リモコンボックス3の各ダイヤルつまみ4a,4b
を回動させる。この際、各プーリ13a,13bとダイ
ヤルつまみ4a,4bとの外径比が上記の如くかなり大
きいので、各モータ6a,6bの回転数に対して、各ダ
イヤルつまみ4a,4bの回転数・回転角は小さく、電
流調整器の作動も僅かずつであるから、溶接電流が増加
または減少方向へ微調整されることになる。
【0040】なお、MIG溶接機では一般に、溶接電流
と溶接電圧との各増・減を調整可能に、リモコンボック
ス3に電流調整用のダイヤルつまみと電圧調整用のダイ
ヤルつまみを設けてある(図7参照)。そのため、本溶
接機の溶接電流微調整用遠隔装置をMIG溶接機に用い
るには、該各モータ6a,6bの各回転軸12a,12
b上のプーリ13a,13bに巻き掛けた無端ベルト1
5a,15bを、リモコンボックス3の電流調整用と電
圧調整用の各ダイヤルつまみ4a,4bの小径周部14
a,14bに各々巻き掛ければよい。また溶接トーチ2
の把持部9近傍の側面に装着するスイッチ部8の各押釦
スイッチ16a1 ,16a2 ,16b1,16b2 は、
電流を増・減調整用と、電圧を増・減調整用として扱え
ばよい。
【0041】なお、スイッチ部8の各正転用の押釦スイ
ッチ16a1 ,16b1 と逆転用の押釦スイッチ16a
2 、16b2 の間に、各スイッチより高さのある仕切り
壁41を形成してあれば、正転用の押釦スイッチ16a
1 ,16b1 と逆転用の押釦スイッチ16a2 ,16b
2 の押し間違えや、同時に押してしまうことが無くなる
し、またトーチ部2を床面に置いた場合等に、各押釦ス
イッチが何かに当たって不用意にONになったり、損傷
を受けるたりすることも防止される。
【0042】
【実施例】図1乃至図6は、本発明に係る溶接機の溶接
電流微調整用遠隔装置を、TIG溶接機に付設する実施
例を示すものである。
【0043】溶接機は既製のTIG溶接法用のものと同
じものであり、1は溶接機本体、2は溶接トーチ、3は
リモコンボックスを各々示し、溶接機本体1から溶接ト
ーチ2に向けて、給電ケーブル・ガス供給管・給水ホー
ス・排水ホース等を束ねたチューブ22が導出されてい
る。溶接機本体1は、ここでは近時の主流であるインバ
ータ制御溶接機としてある。また該溶接機本体1は、リ
モコンケーブル23で溶接電流調整用のリモコンボック
ス3と接続されている。
【0044】リモコンボックス3は、内部にベース電流
およびパルス電流(又はクレータ電流)を各々調整可能
な電流調整器(図示略)を内蔵してあり、それを調整可
能に回動軸17a,17bを介して外部に2つのダイヤ
ルつまみ4a,4bが設けてある。なお電流調整器とし
ては、ここでは可変抵抗器を用いており、また各ダイヤ
ルつまみ4a,4bの各小径周部14a,14bの外径
は、ここでは約21mmである。
【0045】そして本発明の溶接機の溶接電流微調整用
遠隔装置は、上記リモコンボックス3へ取付け可能な本
体部5と、溶接トーチ2の把持部9近傍へ装着可能なス
イッチ部8とからなり、上記本体部5の電池11とモー
タ6a,6bとスイッチ部8間を被覆線10で接続して
ある。
【0046】上記本体部5は、リモコンボックス3の外
側面7へ装着可能な本体部ケース25内に、ベース電流
調整用とパルス電流(またはクレータ電流)調整用に、
各々正・逆回転可能な2台のモータ6a,6bを内蔵し
てある。該各モータ6a,6bは、その各回転軸12
a,12bの軸線が、各ダイヤルつまみ4a,4bの回
動軸17a,17b、即ち小径周部14a,14bの軸
線と平行状になる如く、本体部ケース18内に前後方向
へ横設してある。
【0047】上記本体部ケース18は、横幅および前後
幅がリモコンボックス1の横幅および前後幅とほぼ同程
度とし、前面が開口した縦断面コの字形で、その材質は
例えばアルミニウム、鉄または硬質のプラスチック製で
よいが、ここではアルミ合金製としてある。また該本体
部ケース18の前面には、リモコンボックス3のダイヤ
ルつまみ4a,4bを前面で覆う如く透明プラスチック
板製の前板24を、上方へはね上げ可能にヒンジ部25
にて取り付けてある。
【0048】該本体部5のリモコンボックス3への装着
は、本体部ケース18の底板をリモコンボックス3の上
側板7上に、ここでは両面接着テープ20により載置・
固定するようにしてある。
【0049】本体部5内の各モータ6a,6bは、ここ
では電圧3ボルト・消費電流640mA・5900rp
m程度のものを用いている。モータ6a,6bはこの程
度のもので十分であるが、これに限らず、1ないし2個
程度の少ない電池で回転し、無端ベルト15a,15b
を介してダイヤルつまみ4a,4b・可変抵抗器を回動
可能な駆動力があるものならばよい。
【0050】本体部ケース18内への各モータ6a,6
bの取付けは、本体部ケース18の上板に前後方向(モ
ータ6a,6bの回転軸12a,12bと同方向)へ長
孔27a,27bを形成しておき、縦断面U字状のモー
タ取付け金具28a,28bで各モータ6a,6bを抱
持し、該金具28a,28b両側の耳片に本体部ケース
18外から長孔27a 27bを介してビス29a,2
9bを通挿して、締付け固定可能としてある。
【0051】なお、上記各モータ6a,6bの取付け
は、上記とは異なり図5で示す如く、取付け金具28
a,28bは固定で、該取付け金具28a,28b内周
面にゴム板26を貼設しておき、各モータ6を軸線方向
へ摺動して取付け位置を調節可能としておいてもよい。
さらに図示は省略するが、各プーリ13a,13bをモ
ータ6a,6bの回転軸12a,12b上で摺動して、
取付け位置を調節可能としておいてもよい。
【0052】また本体部ケース18内に設けた2台の各
モータ6a,6bの軸間距離は、リモコンボックス3の
2個のダイヤルつまみ4a,4bの軸間距離とほぼ同じ
程度にしてあり、ここでは約80mmにしてある。な
お、本体部ケース18内の該両モータ6a,6b間に
は、後記の電池収納部19を設けてある。
【0053】上記各モータ6a,6bの回転軸12a,
12bに装着した各プーリ13a,13bは、巻き掛け
た無端ベルト15a,15bが外れ難いように両外側に
鍔部を有するものにしてある。また該各プーリ13a,
13bは小径のもので、ここではダイヤルつまみ4a,
4bの小径周部14a,14bの外径が上記の如く約2
1mmであるのに対して、外径約5mmのものを用いて
いる。
【0054】本体部5の電池収納部19内に収納してあ
る電池11は、ここでは入手し易くかつ小型軽量な単3
形のものを2本用いており、それを直列に配列して3ボ
ルトの電圧が得られるようにしてある。
【0055】無端ベルト15a,15bは、リモコンボ
ックス3の機種により各プーリ13a,13bとダイヤ
ルつまみ4a,4bの小径周部14a,14b間の軸間
距離に違いや、ダイヤルつまみ4a,4bの小径周部1
4a,14bの外径の違いに対応すべく、伸縮性の大き
い合成ゴム製のものを用いている。ここでは各プーリ1
3a,13bとダイヤルつまみ4a,4bの小径周部1
4a,14bの軸間距離が約57mmであり、またここ
での無端ベルト15a,15bは、幅が約5mmで厚み
が約1mm、通常時の内径が約43mm程度のものを用
いている。
【0056】スイッチ部8は、この実施例がTIG溶接
機用のものであることから、溶接トーチ2の把持部9近
傍に付設するものであり、ベース電流調整用のモータ6
aを正転させる押釦スイッチ16a1 と逆転させる押釦
スイッチ16a2 、およびパルス電流(またはクレータ
電流)調整用のモータ6bを正転させる押釦スイッチ1
6b1 と逆転させる押釦スイッチ16b2 の合計4個を
有する。
【0057】該スイッチ部8には、本体部5内の電池1
1と各モータ6a,6bとに接続される被覆線10が配
線されている。また該スイッチ部8は、防塵性と防水性
を兼ねたゴム製のスイッチカバー30内に収納してある
が、溶接トーチ2の把持部9の外周曲面にも沿い得る柔
軟性を有している。該スイッチ部8を溶接トーチ2の把
持部8へ装着するには、該スイッチカバー30の裏面を
両面接着テープ21にて装着すればよい。
【0058】また該スイッチ部8には、該押釦スイッチ
16a1 ,16a2 、16b1 ,16b2 の内、各正転
用と逆転用との間にスイッチの高さより2〜3mm程度
高い仕切り壁41を形成してある。これで、溶接作業者
が正転用の押釦スイッチ16a1 ,16a2 と、逆転用
の押釦スイッチ16b1 ,16b2 の押し違えや、同時
に押したりすることが無くなるし、トーチ部2を床面に
置いた場合等に押釦スイッチ16a1 ,16a2 、16
b1 ,16b2 が、何かに当たって不用意にONになっ
たり、損傷を受けたりすることも無くなる。
【0059】図4は、本溶接電流微調整用遠隔装置の実
施例の回路図で、その上半部はベース電流調整用、同図
の下半部はパルス電流(クレータ電流)調整用のもので
あるが、ここでは同一の構成にしてあり、説明はベース
電流を調整する場合について述べる。
【0060】上記の回路図において、接点31,32
は、ベース電流調整用のモータ6aを正転させる押釦ス
イッチ16a1 を押した際に連動してONに作動するも
のであり、また接点33,34は、同モータ6aを逆転
させる押釦スイッチ16a2 を押した際に連動してON
に作動するものを示す。これら押釦スイッチ16a1 ,
16a2 は、a接点(常時開)の両ON形(両切り形)
スイッチを用いている。
【0061】同回路図で、37,38はモータ逆転用の
バイアス回路を示し、前者37はベース電流調整用モー
タ6aを正転させる押釦スイッチ16a1 の一つの接点
31から、同モータ6aを逆転させる押釦スイッチ16
a2 の一つの接点36に接続され、また後者38は同モ
ータ6aを正転させる押釦スイッチ16a1 の他の接点
32から、同モータ6aを逆転させる押釦スイッチ16
a2 の他の接点35に接続されている。
【0062】さらに同図において、39は電池側回路
で、電池11の正・負極から上記モータ正転側の押釦ス
イッチ16a1 の上記接点31,32に接続され、40
はモータ側回路で、上記モータ6aの正・負極から上記
モータ逆転側の押釦スイッチ16a2 の他の接点33,
34に接続されている。
【0063】
【0064】上記の電流微調整用遠隔装置を、既成のT
IG溶接法用の溶接機に付設して用いるには、本体部5
をリモコンボックス3に両面接着テープ20にて装着
し、本体部5内の各モータ6a,6bの回転軸12a,
12b上の各プーリ13a,13bから、リモコンボッ
クス3の各ダイヤルつまみ4a,4bの小径周部14
a,14bに、各々無端ベルト15a,15bを各々巻
き掛ければよい。
【0065】この際、リモコンボックス3の種類等によ
り、回転軸12a,12b上の各プーリ13a,13b
と各ダイヤルつまみ4a,4bの小径周部14a,14
bの軸間距離に違いが有ったり、小径周部14a,14
bの外径に違いが有っても、無端ベルト15a,15b
の大きい伸縮性がその差を吸収し、常に適正なテンショ
ンに巻き掛けられている。
【0066】また、各プーリ13a,13bと各ダイヤ
ルつまみ4a,4bの小径周部14a,14bとが、軸
線方向と直交する同一面上にないなら、ここでは各モー
タ6a,6bの取付け金具28a,28bのビス29
a,29bを緩め、該金具28a,28bを長孔27
a,27bに沿って移動して取付け位置を調節し、締付
け固定すればよい。
【0067】いま上記実施例で、溶接作業者が溶接作業
を継続しながらベース電流を増加方向へ微調整したい場
合には、溶接トーチ2の把持部9を握った手の親指で、
スイッチ部8のベース電流調整用の押釦スイッチの内、
モータ正転用の押釦スイッチ16a1 を押す。該押釦ス
イッチ16a1 を押している時間分だけ、図4で示した
両接点31,32が連動して閉じるから、電池11から
の電流が電池側回路39・閉じられた接点31を経て、
モータ逆転用押釦スイッチ16a2 の一つの接点33を
介して、モータ側回路40を通りモータ6aへ流れ、該
モータ6aを正転させる。
【0068】このモータ6aの正回転が、プーリ13a
・無端ベルト15aを介して、リモコンボックス3のダ
イヤルつまみ4aを正回動させ、内部の可変抵抗器を作
動させてベース電流を増加する方向へ微調整する。
【0069】また、ベース電流を減少方向へ微調整した
い場合は、同じく溶接トーチ2の把持部9に設けたスイ
ッチ部8のベース電流調整用の押釦スイッチの内、モー
タ逆転用の押釦スイッチ16a2 を押す。該押釦スイッ
チ16a2 により、図4で示した各接点33,35(3
4,36)が連動して閉じるので、電池11からの電流
は電池側回路39・逆回転用のバイアス回路37・閉じ
た接点34(36)を介して、モータ側回路40を上記
とは逆向きに流れてベース電流調整用のモータ6aへ入
り、該モータ6aを逆転させることになる。
【0070】このモータ6aの逆回転が、プーリ13a
・無端ベルト15aを介して、リモコンボックス3のダ
イヤルつまみ4aを逆回動させ、内部の可変抵抗器を作
動させてベース電流を減少方向へ微調整する。
【0071】上記はベース電流を増・減調整する場合を
述べたが、パルス電流(またはクレータ電流)の増・減
を調整したい場合には、同じく溶接トーチ2の把持部9
近傍に設けたスイッチ部8の内で、パルス電流(または
クレータ電流)調整用の押釦スイッチ16b1 ,16b
2 を押せばよい。これで、図4の下半部の回路図で示し
た如く、上記と同様に電流が流れてパルス電流(または
クレータ電流)調整用のモータ6bを正転または逆転さ
せ、プーリ13b・無端ベルト15bを介してリモコン
ボックス3のダイヤルつまみ4bを正または逆回動さ
せ、可変抵抗器を作動させてパルス電流(またはクレー
タ電流)を増・減方向へ微調整することになる。
【0072】
【発明の効果】以上で明らかな如く、本発明に係る溶接
機の溶接電流微調整用遠隔装置は、既製の溶接機本体お
よびリモコンボックスに手を加えること無く、容易・迅
速に付設することができ、これにより溶接作業者自身が
溶接作業を継続しながら溶接電流等を微調整することが
できるようになる。
【0073】即ち、従来も溶接作業者自身が溶接作業を
継続しながら溶接電流等を微調整可能とする遠隔装置は
幾つか提案されていた。しかしそれらは、その調整を溶
接機本体またはリモコンボックス内部で機械的または電
気回路的に行うものであり、溶接機本体またはリモコン
ボックスの設計段階からその機能をもつ構成にして製造
する必要があった。そのため、この機能付きの溶接機は
高価になってくるし、この機能無しの溶接機を購入した
者は後にその機能を持つように付設させることができ
ず、その機能をもつ溶接機に買い換えるか、別にもう1
機その機能をもつ溶接機を購入せねばならず、経済的に
容易で無く、かつ不経済でもあった。
【0074】これに対し、本発明に係る溶接機の溶接電
流微調整用遠隔装置では、上記の如く非常にシンプルな
構成としたことにより、コストダウンを図ることができ
る。そのため、この種の装置を備えぬ溶接機に対し、後
から付設する場合でも経済的に大した負担が無く、この
装置を付設するだけで溶接作業者自身が溶接作業を継続
しながら溶接電流等を微調整できるようになる。
【0075】また、本発明に係る溶接機の溶接電流微調
整用遠隔装置を既製の溶接機に付設する作業は、モータ
と電池を内蔵した本体部をリモコンボックスの外側面に
装着すると共に、モータの回転軸上の小径プーリからリ
モコンボックスの各ダイヤルつまみに無端ベルトを巻き
掛け、スイッチ部を溶接トーチの把持部に装着するだけ
でよい。そのため、既製の溶接機本体やリモコンボック
スに何らの改造や加工を加える必要がなく、誰でも容易
・迅速にこの装置を付設することができる。
【0076】その付設時に、各プーリと各ダイヤルつま
みの小径周部を接続する無端ベルトは、伸縮性の大きい
材質を用いているため、既製のリモコンボックスの機種
により各プーリと小径周部の軸間距離に違いが有った
り、各ダイヤルつまみの小径周部の外径に違いが有って
も、該無端ベルトが大きい伸縮性でその差を吸収して、
各プーリと各小径周部間に常に適正なテンションで無端
ベルトを巻き掛けることができる。
【0077】さらに上記の付設時に、各モータまたはそ
の回転軸上の各プーリの位置を、軸線方向へ摺動させ取
付け位置を調節して固定可能としてあれば、既製のリモ
コンボックスの機種により各ダイヤルつまみの小径周部
の位置が軸線方向に違っていても、各プーリの位置が小
径周部と同一面上にくるように設定できるから、この面
でも無端ベルトの巻き掛けを常に適正にすることができ
る。
【0078】しかも、本発明の電流微調整用遠隔装置
は、本体部の電池駆動式のモータを用いたものであるた
め、駆動力を溶接機本体あるいはリモコンボックスから
取り出す必要がないし、スイッチ部と本体部の電池やモ
ータとを接続する被覆線も、溶接機本体やリモコンボッ
クスに引く必要がない。そのため、従来のような信号ケ
ーブルの取り回しの煩わしさや、そのケーブルが溶接作
業の邪魔になることも無くなる。
【0079】なお、スイッチ部の各正転用の押釦スイッ
チと各逆転用押釦スイッチ間に、各スイッチより高さの
ある仕切り壁を形成してあれば、正転用と逆転用の押釦
スイッチの押し間違えや、同時に押してしまうことが無
くなり、またトーチ部を床面に置いた場合等に、各押釦
スイッチが何かに当たって不用意にONになったり、損
傷を受けることも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶接機の溶接電流微調整用遠隔装
置を、TIG溶接機に付設した実施例を示す概略正面図
である。
【図2】本発明に係る溶接機の溶接電流微調整用遠隔装
置の本体部の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る溶接機の溶接電流微調整用遠隔装
置の実施例を示す一部縦断側面図である。
【図4】本発明に係る溶接機の溶接電流微調整用遠隔装
置の実施例で用いた回路図である。
【図5】本発明に係る溶接機の溶接電流微調整用遠隔装
置の本体部の他の実施例の一部縦断側面図である。
【図6】本発明に係る溶接機の溶接電流微調整用遠隔装
置のスイッチ部の実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る溶接機の溶接電流微調整用遠隔装
置を、MIG溶接機に付設した実施例を示す概略正面図
である。
【符号の説明】
1−溶接機本体 14−小径周部 25
−ヒンジ部 2−溶接トーチ 14a−小径周部 26
−ゴム板 3−リモコンボックス 14b−小径周部 27
a−長孔 4−ダイヤルつまみ 15−無端ベルト 27
b−長孔 4a−ダイヤルつまみ 15a−無端ベルト 28
a−取付け金具 4b−ダイヤルつまみ 15b−無端ベルト 28
b−取付け金具 5−本体部 16−押釦スイッチ 29
a−ビス 6−モータ 16a1 −押釦スイッチ 29
b−ビス 6a−モータ 16a2 −押釦スイッチ 30
−スイッチカバー 6b−モータ 16b1 −押釦スイッチ 31
−接点 7−外側板 16b2 −押釦スイッチ 32
−接点 8−スイッチ部 17−回動軸 33
−接点 9−把持部 17a−回動軸 34
−接点 10−被覆線 17b−回動軸 3
5−接点 11−電池 18−本体部ケース 3
6−接点 12−回転軸 19−電池収納部 3
7−バイアス回路 12a−回転軸 20−両面接着テープ 3
8−バイアス回路 12b−回転軸 21−両面接着テープ 3
9−電池側回路 13−プーリ 22−チューブ 4
0−モータ側回路 13a−プーリ 23−リモコンケーブル 4
1−仕切り壁 13b−プーリ 24−前板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接機本体1と溶接トーチ2とリモコンボ
    ックス3を有し、リモコンボックス3のダイヤルつまみ
    4の操作で電流調節器を作動させ、溶接電流を遠隔調整
    可能とした溶接機の溶接電流微調整用遠隔装置におい
    て、 上記リモコンボックス3のダイヤルつまみ4を電池駆動
    式のモータ6と伸縮性の大きい無端ベルト15の巻き掛
    けで回動させるようにし、 上記モータ6と電池11とを設けた本体部5を、リモコ
    ンボックス3の外側板7に装着可能とし、 上記本体部5のモータ6への電流をON・OFFするス
    イッチ部8を、溶接トーチ2の把持部9近傍の側面部に
    装着可能とし、 上記本体部5のモータ6・電池11とスイッチ部8とを
    被覆線10で接続してなる、溶接機の溶接電流微調整用
    遠隔装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の溶接機の溶接電流微調整
    用遠隔装置において、 本体部5内に、電池11により回転しかつ正・逆回転可
    能なモータ6を設けると共に、該モータ6の回転軸12
    に小径のプーリ13を装着して、 該プーリ13に、リモコンボックス3のダイヤルつまみ
    4の小径周部14へ巻き掛け可能に伸縮性の大きい無端
    ベルト15を設けてなる、溶接機の溶接電流微調整用遠
    隔装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の溶接機の溶接電
    流微調整用遠隔装置において、 スイッチ部8に、本体部5に設けたモータ6の正転用と
    逆転用の各押釦スイッチ16を設けてなる、溶接機の溶
    接電流微調整用遠隔装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3に記載の溶接機の溶
    接電流微調整用遠隔装置において、 本体部5内のモータ6を、その回転軸12がリモコンボ
    ックス3のダイヤルつまみ4の回動軸17と平行状にな
    るように設けると共に、 回転軸12の軸線方向へのプーリ13の位置が、ダイヤ
    ルつまみ4の軸線方向への小径周部14の位置に対し
    て、軸線と直交する同一面上にくるように、モータ6ま
    たはプーリ13を軸線方向へ摺動させて位置決め固定可
    能とした、溶接機の溶接電流微調整用遠隔装置。
  5. 【請求項5】溶接機本体1と溶接トーチ2とリモコンボ
    ックス3を有し、リモコンボックス3の2つのダイヤル
    つまみ4の操作で各電流調節器を作動させ、溶接電流を
    遠隔調整可能とした溶接機の溶接電流微調整用遠隔装置
    において、 上記本体部5内には、電池11により回動しかつ正・逆
    回転可能な2台のモータ6a,6bを、その各回転軸1
    2a,12bがリモコンボックス3の各ダイヤルつまみ
    4a,4bの回動軸17と平行状になるように設けると
    共に、 該各モータ6a,6bの各回転軸12a,12b上に各
    々小径のプーリ13a,13bを装着し、該各プーリ1
    3a,13bの軸線方向への位置が、ダイヤルつまみ4
    a,4bの軸線方向への小径周部14a,14bの位置
    に対して、軸線と直交する同一面上にくるように、モー
    タ6a,6bまたはプーリ13a,13bを軸線方向へ
    摺動させて位置決め固定可能とし、 該各プーリ12a,12bから、リモコンボックス3の
    各ダイヤルつまみ4a,4bの小径周部14a,14b
    へ巻き掛け可能に、伸縮性の大きい無端ベルト15a,
    15bを各々設け、 スイッチ部8には、本体部5内に設けた各モータ6a,
    6bの正転用と逆転用として各押釦スイッチ16a1 ,
    16a2 、16b1 ,16b2 を設けてなる、溶接機の
    溶接電流微調整用遠隔装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007275918A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Hidefumi Yokoyama 電気溶接機用トーチ
KR20190066183A (ko) * 2017-12-05 2019-06-13 유가형 아크 용접봉 홀더
CN110355447A (zh) * 2019-08-22 2019-10-22 柴震宇 一种用于调节焊接设备电流旋钮的遥控装置及其使用方法

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KR20190066183A (ko) * 2017-12-05 2019-06-13 유가형 아크 용접봉 홀더
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