JPH1060197A - ポリプロピレン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂組成物

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JPH1060197A
JPH1060197A JP22425596A JP22425596A JPH1060197A JP H1060197 A JPH1060197 A JP H1060197A JP 22425596 A JP22425596 A JP 22425596A JP 22425596 A JP22425596 A JP 22425596A JP H1060197 A JPH1060197 A JP H1060197A
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JP
Japan
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component
weight
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ethylene
carbon
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JP22425596A
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Takayuki Beppu
隆幸 別府
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NIPPON PORIOREFUIN KK
Japan Polyolefins Co Ltd
Original Assignee
NIPPON PORIOREFUIN KK
Japan Polyolefins Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性が良く、高い剛性及び耐熱性を有し、
さらに優れた低温耐衝撃性を有するポリプロピレン系樹
脂組成物。 【解決手段】 (A)成分:ホ゜リフ゜ロヒ゜レンを50〜90wt%と、(B)
成分:分子の両末端がホ゜リエチレンであり、中央部分がエチレンと
α-オレフィンの共重合体であるエチレン系飽和トリフ゛ロック共重合体
を1〜25wt%と、(C)成分:分子の両末端がホ゜リエチレンであ
り、中央部分が炭素−炭素二重結合を含んだ重合体であ
るエチレン系不飽和トリフ゛ロック共重合体を1〜25wt%と、(D)成
分:水素原子と結合したケイ素原子、及び、炭素−炭素二
重結合を持つ基と結合したケイ素原子を有しているホ゜リオルカ
゛ノシロキサンを1〜20wt%と、(E)成分:平均粒径が2.5μm以下
であるタルクを7〜25wt%とからなり、(A)成分中のコ゛ム成分
と(B)〜(D)成分との合計量が5〜30wt%。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高い剛性、耐熱性に
加えて優れた低温耐衝撃性を有し、自動車バンパーや自
動車内外装部品などの素材として好適なポリプロピレン
系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車は寒冷地においても使用されるこ
とから、自動車に使用される材料には、低温で耐衝撃性
のあるものが要求される。また、車体製造時でのインラ
インにおける塗装工程では局部的に60〜120℃の高
温に曝されることもあり、高い耐熱性も要求される。ま
た、自動車には、衝撃低減の為にバンパーが設けられて
いるが、そのバンパーには従来、鉄製のものが使用され
ていた。しかしながら、鉄製バンパーは、重量が大きい
上に、衝撃緩和性に乏しい。そこで近年、軽量化、衝撃
緩和性の向上を図るため、ポリウレタン系やポリプロピ
レン系のバンパーが用いられるようになってきた。同様
に、内外装部品に対しても樹脂部品が多用されている。
特に最近では、インジェクション成形が可能で、しかも
安価かつ軽量であるポリプロピレン系樹脂組成物が広く
使用されている。これら自動車バンパーや自動車内外装
部品用ポリプロピレン系樹脂組成物としては、従来、プ
ロピレン単独重合体、プロピレンブロック共重合体、プ
ロピレンランダム共重合体などのポリプロピレンとエチ
レン−プロピレン共重合体とのブレンド(特公昭60−
3420号)や、ポリプロピレンとエチレン−プロピレ
ン共重合体とエチレン−ブテン共重合体のブレンドポリ
マー(特開平4−372637号)などが用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリプロピレ
ンとエチレン−プロピレン共重合体のブレンドポリマー
からなる材料や、ポリプロピレンとエチレン−プロピレ
ン共重合体とエチレン−ブテン共重合体からなる樹脂組
成物では、剛性や室温における耐衝撃性は良好なもの
の、工業材料として要求される−30℃程度での低温に
おける耐衝撃性が不十分という欠点を有していた。
【0004】本発明は、成形性が良く、高い剛性及び耐
熱性を有し、さらに優れた低温耐衝撃性を有する自動車
バンパーや自動車内外装部品などの素材として好適なポ
リプロピレン系樹脂組成物を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、(A)成
分:ポリプロピレンを50〜90重量%と、(B)成
分:分子の両末端がポリエチレンであり、中央部分がエ
チレンとα−オレフィンの共重合体であるエチレン系飽
和トリブロック共重合体を1〜25重量%と、(C)成
分:分子の両末端がポリエチレンであり、中央部分が炭
素−炭素二重結合を含んだ重合体であるエチレン系不飽
和トリブロック共重合体を1〜25重量%と、(D)成
分:水素原子と結合したケイ素原子、および、炭素−炭
素二重結合を持つ基と結合したケイ素原子を有している
ポリオルガノシロキサンを1〜20重量%と、(E)成
分:平均粒径が2.5μm以下であるタルクを7〜25
重量%とからなり、(A)成分中のゴム成分と(B)成
分、(C)成分、(D)成分との合計量が5〜30重量
%であることを特徴とするポリプロピレン系樹脂組成物
により解決される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 (A)成分:ポリプロピレン 本発明において使用されるポリプロピレンとしては、プ
ロピレンの単独重合体、ブロック共重合体、ランダム共
重合体のいずれであっても良く、これらの2以上を組み
合わせて使用することができる。ブロック共重合体及び
ランダム共重合体のコモノマーとしては、エチレン、ブ
テン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1等のプロピレン
以外のα−オレフィン類が用いられるが、なかでもエチ
レンが好ましい。これらの共重合体中のプロピレン含有
量は少なくとも60重量%が好ましく、80重量%以上
がさらに好ましい。α−オレフィンとしてエチレンを用
いたブロック共重合体にあっては、分子内のエチレン−
プロピレンブロックがホモポリプロピレンブロックに分
散してゴム弾性を示し、ゴム成分として機能する。この
ゴム成分の含有量としては、ブロック共重合体の10〜
25重量%が好ましい。
【0007】ポリプロピレンのメルトフローレート(JI
S K7210、表1、条件14、試験温度:230℃、試験
荷重:2.16kgf。以下、MFRと略す。)は、5〜1
00g/10分が好ましく、10〜50g/10分が特に好まし
い。MFRが5g/10分未満の場合および100g/10分を
超える場合には、得られる樹脂組成物の低温耐衝撃性が
低下する。
【0008】(B)成分:エチレン系飽和トリブロック
共重合体 本発明において使用するエチレン系飽和トリブロック共
重合体は、分子の中央部分にエチレンとα−オレフィン
のランダムまたは交互共重合体ブロック(以下、エチレ
ン−α−オレフィンブロックということもある)が位置
し、その両方の側にポリエチレンブロックが位置する重
合体単独かそれらの混合物である。ここでいうα−オレ
フィンとは、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、
ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、4−メチ
ル−1−ペンテンなどが挙げられる。一般的には、ブタ
ジエンの重合体や、ブタジエン−イソプレン−ブタジエ
ンの重合体等を水素添加することにより製造できる。ま
た、ここでいうポリエチレンブロックとは、ポリエチレ
ンブロックのみならず、90重量%以上水素添加された
主たる結合様式が1,4−結合であるポリブタジエンブ
ロックをも含むものである。このエチレン系飽和トリブ
ロック共重合体分子中の両端に位置するポリエチレンブ
ロックと中央に位置するエチレン−α−オレフィンブロ
ックとの結合部分においては、各成分が明瞭に別れてい
なくても良く、各成分濃度が一方のブロックの成分から
徐々に他方のブロック成分へと変化していく、いわゆる
テーパード・タイプであってもよい。
【0009】このエチレン系飽和トリブロック共重合体
中のポリエチレンブロックの含有量は10〜70重量%
が好ましく、さらに15〜40重量%が特に好ましい。
ポリエチレンブロックの含有量が10重量%未満の場合
には得られる樹脂組成物の剛性および耐熱性が低下し、
70重量%を超える場合には得られる樹脂組成物の低温
耐衝撃性が低下する。また、エチレン系飽和トリブロッ
ク共重合体の中央部分に位置するエチレンとα−オレフ
ィンのランダムまたは交互共重合体ブロック中のα−オ
レフィンの含有量は5〜60重量%が好ましい。α−オ
レフィンの含有量が5重量%未満の場合は得られる樹脂
組成物の低温耐衝撃性が低下し、60重量%を超える場
合には得られる樹脂組成物の低温耐衝撃性と耐熱性が低
下する。
【0010】尚、エチレン系飽和トリブロック共重合体
のMFRは、0.5〜100g/10分が好ましく、1〜5
0g/10分が特に好ましい。MFRが0.5g/10分未満で
は得られる樹脂組成物の流動性が劣り、成形性が低下す
る。また、MFRが100g/10分を超える場合には得ら
れる樹脂組成物の低温耐衝撃性が低下する。
【0011】(C)成分:エチレン系不飽和トリブロッ
ク共重合体 本発明において使用されるエチレン系不飽和トリブロッ
ク共重合体は、分子の中央部分に炭素−炭素二重結合を
含んだ重合体ブロックが位置し、その両方の側にポリエ
チレンブロックが位置するものである。ここでいう中央
部分には、ブタジエン、イソプレン、1,3ペンタジエ
ン等の共役二重結合化合物の単独または共重合体を用い
ることができる。一般的には、ブタジエンの重合体また
は/およびブタジエン−イソプレン−ブタジエンの重合
体を部分水素添加することにより製造できる。ここでい
うポリエチレンブロックとは、ポリエチレンブロックの
みならず、90重量%以上水素添加された主たる結合様
式が1,4結合であるポリブタジエンブロックをも含む
ものである。このエチレン系不飽和トリブロック共重合
体分子中の両端に位置するポリエチレンブロックと中央
に位置する炭素−炭素二重結合を含んだ重合体の各成分
が、互いに混ざり合った部分が存在しても良く、各成分
濃度が一方のブロックの成分から徐々に他方のブロック
の成分へと変化していく、いわゆるテーパード・タイプ
であってもよい。
【0012】このエチレン系不飽和トリブロック共重合
体中のポリエチレンブロック中のエチル分岐の数は、主
鎖の炭素原子10個に1つ以下であることが好ましく、
エチレン系不飽和トリブロック共重合体中のポリエチレ
ンブロックの含有量は10〜80重量%であることが好
ましい。ポリエチレンブロックの含有量が10重量%未
満であるか、エチル分岐の数が主鎖の炭素原子10個に
1つを超えると、(B)成分のエチレン系飽和トリブロ
ック共重合体と(C)成分のエチレン系不飽和トリブロ
ック共重合体との相容性が悪化して得られる樹脂組成物
の低温耐衝撃性が低下し、また、ポリエチレンブロック
の含有量が80重量%を超える場合にも得られる樹脂組
成物の低温耐衝撃性が低下する。また、エチレン系不飽
和トリブロック共重合体の中央部分に位置するポリ(ブ
タジエンまたは/およびイソプレン)ブロックは、部分
的に水素添加されていてもよいが、その水素添加量は5
0重量%以下であることが望ましい。
【0013】エチレン系不飽和トリブロック共重合体の
MFRは、0.5〜100g/10分が好ましく、さらに好
ましくは1〜50g/10分である。MFRが0.5g/10分
未満では、得られる樹脂組成物の流動性が劣り、成形性
が悪化する。MFRが100g/10分を超えると得られる
樹脂組成物の低温耐衝撃性が低下する。
【0014】(D)成分:ポリオルガノシロキサン 本発明に用いられるポリオルガノシロキサンは、水素原
子と結合したケイ素原子、および炭素−炭素二重結合を
持つ基と結合したケイ素原子を有しているもので、その
繰り返し単位の数(重合度)は、10〜50000の範
囲のものである。具体的には一つの分子内に、水素原子
と結合したケイ素原子を1つ以上有し、かつ炭素−炭素
二重結合をもつ基と結合したケイ素原子を1つ以上有し
ているポリオルガノシロキサン(以下、ポリシロキサン
Aと呼ぶこともある)であるか、または一つの分子内
に、水素原子と結合したケイ素原子を2つ以上有してい
るポリオルガノシロキサンと炭素−炭素二重結合を持つ
基と結合したケイ素原子を2つ以上有しているポリオル
ガノシロキサンの混合物(以下、ポリシロキサンBと呼
ぶこともある)であるか、ポリシロキサンAとポリシロ
キサンBの混合物であってもよい。
【0015】ポリオルガノシロキサン中の水素原子と結
合したケイ素原子に対する炭素−炭素二重結合を持つ基
と結合したケイ素原子の割合は0.1〜1.3であること
が好ましい。この比が0.1未満の場合にはポリプロピ
レン系樹脂組成物の製造中または、得られる樹脂組成物
の成形中に発泡が起こりやすくなり、1.3よりも大き
い場合には、得られるポリプロピレン系樹脂組成物の耐
熱性が低下する。
【0016】このポリオルガノシロキサンは、直鎖状で
あっても分岐状であってもよく、またこれらの混合物と
しても用いることができる。この場合の炭素−炭素二重
結合を持つ基としては、例えば、ビニル基、アリル基、
1−ブテニル基などを挙げることができるが、合成の容
易さなどからビニル基が最も好ましい。また、ポリオル
ガノシロキサンの分子中において前記ケイ素原子と結合
した水素原子および炭素−炭素二重結合を持つ基を除く
ケイ素原子と結合した有機基としては、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基などのアルキル基、
フェニル基などのアリール基、β−フェニルエチル基、
β−フェニルプロピル基などのアラルキル基などの非置
換の炭化水素基、及びクロロメチル基、シアノエチル
基、3,3,3−トリフルオロプロピル基などの置換炭化
水素基などが挙げられる。これらの中でも合成の容易さ
及び得られるポリプロピレン系樹脂組成物の良好な物理
的性質の観点から、メチル基が好ましい。さらに、低温
耐衝撃性が良好であるために、これら有機基のうちフェ
ニル基は10重量%以下であることが好ましい。
【0017】ポリオルガノシロキサンは、25℃におけ
る粘度が1〜1000Pであることが好ましく、3〜5
0Pがさらに好ましい。粘度が1P未満の場合には組成
物中に均一に混合することが困難になり、得られる樹脂
組成物の低温耐衝撃性が低下する。また、粘度が100
0Pを超える場合にも低温耐衝撃性が低下する。
【0018】さらに本発明に用いるポリオルガノシロキ
サンには、(D)成分のポリオルガノシロキサン中のケ
イ素原子と結合した水素原子とケイ素原子と結合した炭
素−炭素二重結合を持つ基、および(C)成分のエチレ
ン系不飽和トリブロック共重合体中の炭素−炭素二重結
合との反応を促進させるために使用される付加反応用触
媒を添加してあってもよい。例えば、塩化白金酸、塩化
白金酸のアルコール変性溶液、塩化白金酸とオレフィン
類またはビニルシロキサンとの配位化合物などの白金系
化合物、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウ
ムなどが挙げられ、好ましくは白金系の化合物である。
【0019】また前記付加反応触媒の他に、従来既知の
反応抑制剤、例えばポリメチルビニルシロキサン環式化
合物、アセチレン化合物、有機燐化合物などや、いわゆ
るシリコーンゴム硬化促進剤、シリコーンゴム硬化抑制
剤等を添加して、(C)成分と(D)成分との反応を制
御することもできる。
【0020】このようなポリオルガノシロキサンとして
は、例えば、一般に変性シリコーンオイルと称される物
や、付加反応型シリコーン接着剤、付加反応型シリコー
ンゲル、付加反応型シリコーンRTVゴムなどが挙げら
れる。
【0021】(E)成分:タルク 本発明において使用されるタルクは、その平均粒径が
2.5μm以下であることが好ましく、0.5〜2μmが
より好ましい。一般に、ポリプロピレン系樹脂組成物に
おいて、無機充填材の配合は耐衝撃性を低下させること
は知られているが、本発明の樹脂組成物との組合せにお
いて低温耐衝撃性を低下させることなく、剛性と耐熱性
を著しく向上させる無機充填材として、平均粒径が2.
5μm以下のタルクが特に有効であり、成形品の表面平
滑性、寸法安定性、表面硬度を高めることを見い出し
た。尚、タルクの平均粒径が2.5μmよりも大きい
と、低温耐衝撃性、剛性、耐熱性が低下する。
【0022】(組成割合)本発明のポリプロピレン系樹
脂組成物における(A)成分の配合割合は50〜90重
量%である。(A)成分の配合割合が50重量%未満で
は剛性と耐熱性が低下し、90重量%を超えると低温耐
衝撃性が不十分となる。本発明のポリプロピレン系樹脂
組成物中に占める(B)成分の配合割合は1〜25重量
%であり、好ましくは2〜10重量%である。該樹脂組
成物中に占める(B)成分の配合割合が1重量%未満で
は得られるポリプロピレン系樹脂組成物の低温耐衝撃性
が低下し、25重量%を超えると剛性と耐熱性が低下す
る。本発明のポリプロピレン系樹脂組成物中に占める
(C)成分の配合割合は1〜25重量%であり、好まし
くは2〜10重量%である。該樹脂組成物中に占める
(C)成分の配合割合が1重量%未満では得られるポリ
プロピレン系樹脂組成物の低温耐衝撃性が低下し、25
重量%を超えると剛性と耐熱性が低下する。
【0023】また、本発明のポリプロピレン系樹脂組成
物中に占める(D)成分の配合割合は1〜20重量%で
あり、好ましくは2〜10重量%である。該樹脂組成物
中に占める(D)成分の配合割合が1重量%未満では得
られるポリプロピレン系樹脂組成物の低温耐衝撃性が低
下し、20重量%を超えると剛性と耐熱性および低温耐
衝撃性が低下する。また、本発明のポリプロピレン系樹
脂組成物中に占める(E)成分の配合割合は7〜25重
量%であり、好ましくは10〜25重量%である。該樹
脂組成物中に占める(E)成分の配合割合が7重量%未
満では、得られるポリプロピレン系樹脂組成物の剛性と
耐熱性が低下し、25重量%を超えると低温耐衝撃性が
低下する。
【0024】また、本発明にあっては、(A)成分中の
ゴム成分と(B)成分、(C)成分、(D)成分との合
計量(以下、全ゴム成分ということもある)は、プロピ
レン系樹脂組成物全体の5〜30重量%である。全ゴム
成分のプロピレン系樹脂組成物全体に対する含有量が5
重量%未満であると得られる樹脂組成物の低温耐衝撃性
が低下し、30重量%を超えると剛性と耐熱性が低下す
る。
【0025】尚、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物
においては、合成樹脂および合成ゴムの分野において広
く利用されている熱、酸素および光に対する安定剤、結
晶核剤、難燃剤、充填剤、着色剤、滑剤、可塑剤ならび
に帯電防止剤のごとき添加剤或いはポリエチレン系重合
体、ポリ4−メチル−1−ペンテン重合体、ポリスチレ
ン、ポリブタジエン或いはポリイソプレンのスチレング
ラフト重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボ
ネート等の高分子重合体等を使用目的に応じて本発明の
ポリプロピレン系樹脂組成物の特性を本質的に損なわな
い範囲で添加してもよい。さらに、本発明の樹脂組成物
は、前記付加反応触媒、反応抑制剤、シリコーンゴム硬
化促進剤、シリコーンゴム硬化抑制剤等を(D)成分の
ポリオルガノシロキサンとは別に添加して、(C)成分
と(D)成分との反応を制御することもできる。
【0026】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は
(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、
(E)成分および添加剤を均一に配合させることによっ
て生成される。その配合方法(混合方法)については特
に制限はなく、合成樹脂の分野において一般に行われて
いる方法を適用すれば良い。混合方法としては、一般に
行われているヘンシェルミキサー、タンブラー及びリボ
ンミキサーのごとき混合機を使用してドライブレンドす
る方法ならびにオープンロール、押出混合機、ニーダー
およびバンバリーのごとき混合機を用いて溶融させなが
ら混合させる方法が挙げられる。これらの方法のうち、
一層均一な樹脂組成物を得るには予めドライブレンドさ
せた後、その混合物を溶融混合させることが好ましい。
ドライブレンドを併用する場合でも、溶融混合させる方
法を二種以上併用する場合でも、成形物を製造するにあ
たり、ペレタイザーを使用して予めペレットを製造して
用いることが特に好ましい。溶融混合させる場合でも、
成形する場合でも、使用される樹脂が溶融する温度で実
施しなければならない。しかし、高い温度で実施すると
樹脂が熱分解や劣化を起こすため、一般には150〜3
50℃、好ましくは、170〜250℃で実施される。
【0027】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、
合成樹脂の分野で一般に実施されている射出成形法、押
出成形法、圧縮成形法および中空成形法のごとき成形方
法を適用して所望の形状に成形させてもよい。また、押
出成形機を用いてシート状に成形した後、このシートを
真空成形法、圧空成形法などの二次加工方法によって所
望の形状に成形させてもよい。
【0028】ポリプロピレン系樹脂組成物を自動車バン
パーや自動車内外装部品等に使用することは、その素材
が安価、軽量であり、耐熱性も通常の要求に応えるもの
を有し、適当な硬度、剛性を有し、衝撃緩和性もあるた
め、極めて適した材料とされている。しかし、低温にお
ける耐衝撃性に乏しく、この改善方法が多数提案されて
いる。この性質の改善の為に採用された手段はゴム成分
の配合、あるいはそれに加え低温耐衝撃性の優れたポリ
エチレン等の樹脂をブレンドする方法である。しかし、
この手段はポリプロピレン系樹脂の剛性、耐熱性を低下
させる為、これに無機系の充填材を配合することも行わ
れている。この充填材の配合は剛性、耐熱性の改善に効
果はあるが、耐衝撃強度を低下させていた。本発明はこ
の問題を(A)成分:ポリプロピレン50〜90重量
%、(B)成分:分子の両末端がポリエチレンであり、
中央部分がエチレンとα−オレフィンの共重合体である
エチレン系飽和トリブロック共重合体1〜25重量%、
(C)成分:分子の両末端がポリエチレンであり、中央
部分が炭素−炭素二重結合を含んだ重合体であるエチレ
ン系不飽和トリブロック共重合体1〜25重量%、
(D)成分:水素原子と結合したケイ素原子、および、
炭素−炭素二重結合を持つ基と結合したケイ素原子を有
しているポリオルガノシロキサン1〜20重量%、
(E)成分:平均粒径が2.5μm以下であるタルク7
〜25重量%からなり、(A)成分中のゴム成分と
(B)成分、(C)成分、(D)成分との合計量が5〜
30重量%であるポリプロピレン系樹脂組成物を製造す
ることにより解決したのである。この結果、本発明によ
って得られるポリプロピレン系樹脂組成物は、曲げ弾性
率(ASTM D-790)が20,000kgf/cm2以上、熱
変形温度(ASTM D-648;66psiの荷重下で測定)が
135℃以上、アイゾット衝撃強度(ASTM D-256;−3
0℃で測定)が4kgf・cm/cm以上の優れた物性を有す
る。
【0029】
【実施例】以下、実施例、比較例によって本発明をさら
に詳しく説明する。実施例および比較例において使用し
た(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、
(E)成分の種類および物性は以下の通りである。 (A)成分(ポリプロピレン) PP−1:MFRが30g/10分、ホモタイプのポリプロ
ピレン。 PP−2:MFRが40g/10分、ゴム成分含有量が18
重量%のブロックタイプのポリプロピレン。
【0030】(B)成分(エチレン系飽和トリブロック
共重合体)及び(C)成分(エチレン系不飽和トリブロ
ック共重合体) 表1に示す各々2種類のエチレン系飽和トリブロック共
重合体(TBC1)およびエチレン系不飽和トリブロッ
ク共重合体(TBC2)を用いた。
【0031】
【表1】
【0032】(D)成分(ポリオルガノシロキサン) POS−1:未反応の状態で25℃での粘度が7Pであ
るシリコーンゲルKE1055(信越化学工業(株)製) POS−2:粘度35Pのシリコーン接着剤KE1842(同
社製) 但し、いずれもケイ素原子と結合した炭素−炭素二重結
合を持つ基とケイ素原子と結合した水素原子とが加熱に
よって反応し、架橋・ゲル化する。
【0033】(E)成分:タルク タルク1:平均粒径が1.3μmのもの。 タルク2:平均粒径が5.6μmのもの。 タルクの粒径は光散乱沈降法を用いその中心粒度を求
め、平均粒径とした。
【0034】また、比較として(B)成分、(C)成
分、(D)成分の各成分に代えて、エチレン−プロピレ
ン共重合体(極限粘度[η]=2.5dl/g、プロピ
レン含有量25重量%、以下EPRという)、エチレン
−ブテン共重合体(極限粘度[η]=3.5dl/g、
ブテン含有量15重量%、以下、EBRという)を用い
た。
【0035】これらの各成分を表2に示す割合で配合
し、ヘンシェルミキサーにより5分間ドライブレンドを
行った。得られた混合物を210℃に設定された同方向
二軸押出機(径30mm)を用いて混練してペレットを
製造した。このペレットを230℃に設定された射出成
形機を用いて射出成形を行い、試験片を作製した。各試
験片について低温耐衝撃性、剛性、耐熱性を評価した。
なお、各物性は次の方法により測定した。低温耐衝撃性
評価として、アイゾット衝撃強度(単位kgf・cm/cm)をA
STM D-256に準じ、−30℃の温度においてノッチ付き
で測定した。剛性評価として、曲げ弾性率(単位kgf
/cm2)をASTM D-790に従い、23℃の温度において
測定した。耐熱性評価として、熱変形温度(HDT)を
ASTM D-648に従い66psiの荷重の下で測定した。
【0036】
【表2】 *1):35wt%の内訳は、ポリプロピレンが、35×0.82=2
8.7wt%、ゴム成分が、35×0.18=6.3wt% *2):6.3+3+3+9=21.3wt%
【0037】[実施例1]表2に示すように、実施例1
は、(A)成分としてホモタイプのPP−1を65重量
%、(B)成分としてTBC1−1を5重量%、(C)
成分としてTBC2−1を5重量%、(D)成分として
POS−1を10重量%、(E)成分として平均粒径
1.3μmであるタルク1を15重量%の割合で配合し
て樹脂組成物とした。実施例1により得られる樹脂組成
物は、高い剛性(曲げ弾性率が20,000kgf/c
2以上)、高い耐熱性(HDTが135℃以上)に加
えて、優れた低温耐衝撃性(−30℃におけるアイゾッ
ト衝撃強度が4kgf・cm/cm以上)を有する。
【0038】[実施例2〜7]実施例1に対して、
(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分およ
び(E)成分の種類および配合割合を変えた実施例2〜
7についても、得られた樹脂組成物の剛性、耐熱性が高
いだけでなく、低温耐衝撃性も優れた樹脂組成物であっ
た。
【0039】[比較例1〜4]比較例1は従来技術とし
て知られているポリプロピレンとエチレン−プロピレン
共重合体との組合わせであり、実施例1において(B)
成分、(C)成分、(D)成分に代えてEPR20重量
%を用いたことのみが異なる。比較例2は従来技術とし
て知られているポリプロピレンとエチレン−プロピレン
共重合体とエチレン−ブテン共重合体との組合わせであ
り、実施例1において(B)成分、(C)成分、(D)
成分に代えてEPR10重量%とEBR10重量%を用
いたことのみが異なる。比較例1、比較例2は実施例1
に比し、低温耐衝撃性が低い。比較例3は実施例1にお
ける(E)成分のタルクの平均粒径が5.6μmと本発
明の範囲外であることのみが異なる。比較例3は実施例
1に比し、低温耐衝撃性、剛性、耐熱性がいずれも低
い。比較例4は全ゴム成分の含有量が45重量%で本発
明の範囲外であり、得られる樹脂組成物の剛性と耐熱性
が低い。
【0040】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は
下記の効果を発揮する。 (1)低温耐衝撃性が優れている。 (2)剛性が高い。 (3)耐熱性が高い。 本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は上記のごとき物
性を有する為、高温に曝されたり、寒冷地においても使
用される自動車の各種部品材料として、特に、自動車バ
ンパーや自動車内外装部品などの素材として好適であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83:07)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)成分:ポリプロピレンを50〜9
    0重量%と、 (B)成分:分子の両末端がポリエチレンであり、中央
    部分がエチレンとα−オレフィンの共重合体であるエチ
    レン系飽和トリブロック共重合体を1〜25重量%と、 (C)成分:分子の両末端がポリエチレンであり、中央
    部分が炭素−炭素二重結合を含んだ重合体であるエチレ
    ン系不飽和トリブロック共重合体を1〜25重量%と、 (D)成分:水素原子と結合したケイ素原子、および、
    炭素−炭素二重結合を持つ基と結合したケイ素原子を有
    しているポリオルガノシロキサンを1〜20重量%と、 (E)成分:平均粒径が2.5μm以下であるタルクを
    7〜25重量%とからなり、 (A)成分中のゴム成分と(B)成分、(C)成分、
    (D)成分との合計量が5〜30重量%であることを特
    徴とするポリプロピレン系樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014077128A (ja) * 2012-09-19 2014-05-01 Mitsubishi Chemicals Corp エアバッグ収納カバー
JP2016537449A (ja) * 2013-10-15 2016-12-01 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 相溶化されたポリオレフィンブレンド
JP2017533319A (ja) * 2014-11-21 2017-11-09 マルチベース・エスア 熱可塑性シリコーンエラストマー

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JP2019116638A (ja) * 2013-10-15 2019-07-18 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 相溶化されたポリオレフィンブレンド
JP2017533319A (ja) * 2014-11-21 2017-11-09 マルチベース・エスア 熱可塑性シリコーンエラストマー
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