JPH10612A - 回転ドリル装置及び回転ドリル装置用アタッチメント装置 - Google Patents

回転ドリル装置及び回転ドリル装置用アタッチメント装置

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Publication number
JPH10612A
JPH10612A JP13665496A JP13665496A JPH10612A JP H10612 A JPH10612 A JP H10612A JP 13665496 A JP13665496 A JP 13665496A JP 13665496 A JP13665496 A JP 13665496A JP H10612 A JPH10612 A JP H10612A
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JP
Japan
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drill
cooling medium
rotary
aerosol
coolant
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Withdrawn
Application number
JP13665496A
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English (en)
Inventor
Shogo Fujita
正吾 藤田
Eiji Takiguchi
栄二 瀧口
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TOHO DENSHI KK
Original Assignee
TOHO DENSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体を基材として低沸点の有機溶剤を混合し
てなる冷却剤をエアゾール缶から供給して、建造物の壁
面等に極めて簡易な作業によって補修孔等を削孔ことを
可能とさせる小型で軽量の回転ドリル装置及びアタッチ
メント装置を提供する。 【解決手段】 冷却媒体を噴射するドリルピット77を
有するドリルヘッド58と、一端部にこのドリルヘッド
58を取り付けるとともに他端部がドリルチャック機構
39にチャッキングされて回転駆動される回転軸部材4
4と、冷却媒体流路を開閉する弁部材49と、回転ドリ
ル装置35との取付部が形成された外筒部材43とを備
える。液体を基材として低沸点の有機溶剤を混合してな
る冷却剤を封入したエアゾール缶68を携帯型のケーシ
ング65に収納して冷却剤供給部42を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁面等に
補修用の孔等を削孔する際に用いて好適な回転ドリル装
置及び駆動モータとドリルチャック機構とを備えた回転
ドリル装置に着脱される回転ドリル装置用アタッチメン
ト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンクリート建造物において、
壁面や天井等に発生したクラックやタイルの剥離、或い
は外装壁の浮き上がり等の補修を行う場合には、これら
の発生箇所に修補用の孔を削孔し、この孔に接着剤を充
填したりアンカーピンを打ち込んだりしている。また、
コンクリート建造物においては、より長期にわたって壁
面や天井等を良好な状態に維持するために、その防水処
理が必要不可欠である。特に、壁面に発生した亀裂は、
雨水等を内部に浸入させてコンクリートを浸蝕させてし
まう。また、この雨水等は、冬期には内部で凍結、溶解
を繰り返して亀裂を拡大させて最悪の場合には内部の鉄
骨や鉄筋までも腐蝕、破壊させてしまう。
【0003】上述した修補用の孔は、一般に振動ドリル
装置や回転ドリル装置等の回転ドリル装置が用いられて
壁面等の所定箇所に削孔される。振動ドリル装置は、冷
却用の水等を不要とすることにより手軽に削孔作業を実
施することができるといった特徴を有しているが、削孔
作業に際してドリルの振動による騒音が大きく、例えば
マンションやホテル、病院等の補修工事で使用するには
問題があった。また、振動ドリル装置は、削孔位置やそ
の孔径等を誤った状態で使用した場合には、補修すべき
亀裂を無意味に拡げてしまうといった問題を生じさせ
る。
【0004】このため、最近では上述した補修工事に
は、一般にダイヤモンドピットを装着した回転ドリル装
置が用いられている。この回転ドリル装置は、作業効率
の向上或いは騒音の低減を図るために、ドリルピットの
先端から冷却水を供給しながら削孔が行われる。冷却水
は、ドリルピットを効率的に冷却するとともに穿設した
孔から生じる粉塵を除去するために、圧搾空気を利用し
て霧状に噴出される。
【0005】例えば、特開昭60−262608号「無
衝撃削孔法」公報には、先端まで貫通した送給路を有す
るドリルの刃(ドリルピット)にエアーや水又は炭酸ガ
ス等の低温液化ガス等の流体を噴出して、ドリルの冷却
と粉塵の排出を効率化した回転ドリル装置が開示されて
いる。この公報の回転ドリル装置には、削孔位置を規定
するドリルガイド手段及び発生した粉塵の飛散を防止す
る防塵構造が備えられている。
【0006】また、特開平1−206005号「コンク
リート建造物に対する穿孔工法」公報にも、ドリルピッ
トの先端部から穿孔内で逆回流を構成する圧縮空気を噴
出させて切屑を効率的に排出するようにした回転ドリル
装置が開示されている。この回転ドリル装置は、冷却水
を使用しないことにより、供給された冷却水が切屑と混
ざり合って削孔部の周辺を汚損させたり水道設備が無い
場所での使用を可能にするといった特徴を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転ドリル装置
は、一般にドリルピットに対して冷却用の水と圧縮空気
とを供給するため、それぞれの供給源が必要とされてい
た。したがって、削孔作業には、回転ドリル装置のほか
に、圧縮空気を供給するためのコンプレッサ、冷却水を
貯水した水タンク或いはこれらコンプレッサや水タンク
と回転ドリル装置とを連結するホース等の設備が必要と
されていた。これらの設備は、総重量が約40Kgにも
及びその取り扱いが極めて不便であるといった問題点が
あった。
【0008】削孔作業は、コンプレッサと水タンクとを
最も効率のよい場所に設置した後、これらコンプレッサ
と水タンクからホースを回転ドリル装置まで引くといっ
た段取り作業が必要とされる。作業場所は、重量や外形
が大きなこれらコンプレッサと水タンクの制約を受ける
ため、削孔作業に支障を来すことがあった。
【0009】また、ホースが接続された回転ドリル装置
は、重量も重くなるとともに引回し操作が面倒であるこ
とから、高所での作業性が悪いといった問題点があっ
た。さらに、従来の回転ドリル装置は、上述した面倒な
段取り作業等を必要とすることから比較的簡易な作業を
行う場合には不向きであった。
【0010】また、上述した設備は、極めて高価で有る
ために多数台を保有することが難しく、大型の現場であ
っても少ない台数によって対応しなければならない。こ
のため、補修作業は、施工日数がかかって工事費用が莫
大となるといった問題点があった。さらに、従来の回転
ドリル装置は、例えば防水工事に際して、削孔した孔に
防水剤を充填する場合に、冷却水が残った孔が乾くまで
の時間を必要とし、工期を長くするといった問題点があ
った。また、従来の回転ドリル装置は、大量の冷却水を
使用することから、天井等に補修孔を削孔する場合等に
用いることが困難であるといった問題があった。
【0011】ところで、上述した先願特開昭60−26
2608号「無衝撃削孔法」公報の回転ドリル装置は、
ドリルの冷却用に例えば低温液化ガスを用いることによ
って冷却水を用いた場合と比較してホースの処理に起因
する問題点の解決を図ることができる。しかしながら、
この回転ドリル装置においても、削孔内に十分な圧力を
以ってガスを噴出させるためにコンプレッサ等が必要と
なり、装置全体として高価となるばかりか取扱いが面倒
であるといった問題点を解消することはできない。ま
た、この回転ドリル装置は、粉塵の飛散を防止する防塵
膜によって削孔位置が見難くなり、正確な削孔作業が行
い得ないといった問題点がある。
【0012】他の先願特開平1−206005号「コン
クリート建造物に対する穿孔工法」公報の回転ドリル装
置は、穿設した孔から切屑を効率的に排除することが可
能ではあるが、同様に高価で重量のあるコンプレッサを
必要とする。
【0013】本発明は、上述した従来の回転ドリル装置
の問題点を解決して、建造物の壁面等に極めて簡易な作
業によって補修用の孔等を削孔することを可能とした小
型で廉価かつ軽量な回転ドリル装置を提供することを目
的とする。
【0014】また、本発明は、市販されている回転ドリ
ル装置に取り付けられて建造物の壁面等に極めて簡易な
作業によって補修用の孔等を削孔することを可能とさせ
る小型で廉価かつ軽量な回転ドリル装置用アタッチメン
ト装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成した
本発明に係る回転ドリル装置は、駆動モータと、ドリル
チャック機構とを備えた本体部と、刃先端に開口する冷
却媒体流路が内部に全長に亘って形成されたドリルヘッ
ドと、一端部にこのドリルヘッドを取り付けるとともに
他端部が駆動部のドリルチャック機構にチャッキングさ
れて回転駆動されるドリル支持体及びドリルヘッドの冷
却媒体流路を開閉するバルブ機構とを備えたドリル部
と、液体を基材として低沸点の有機溶剤が混合されてな
る冷却媒体が噴射圧を付与されて封入されたエアゾール
缶を有しかつこのエアゾール缶から冷却媒体をドリル部
のバルブ機構を介してドリルヘッドの冷却媒体流路内に
噴射供給する冷却部とから構成される。
【0016】以上のように構成された本発明に係る回転
ドリル装置によれば、冷却部を構成するエアゾール缶か
ら冷却媒体がバルブ機構を介してドリル部のドリルヘッ
ド内へと噴射供給されて、その刃先端から壁面等の削孔
部内に噴射される。回転ドリル装置は、冷却媒体の気化
熱によってドリルヘッドの冷却が行われるとともに穿設
する孔内から切屑が排除されることによって削孔作業の
効率化が図られる。回転ドリル装置は、冷却水を貯蔵す
るタンクやホース或いは圧搾空気を供給するためのコン
プレッサが不要とされ、これら装置の設置等の段取り時
間の短縮が図られるとともに、手軽な作業と孔内の素早
い乾燥とによって作業時間を大幅に短縮させる。
【0017】また、上述した目的を達成した本発明に係
る回転ドリル装置用アタッチメント装置は、駆動モータ
とドリルチャック機構とを備えた回転ドリル装置に着脱
され、刃先端に開口する冷却媒体流路が内部に全長に亘
って形成された筒状のドリルヘッドと、一端部にこのド
リルヘッドを取り付けるとともに他端部が回転ドリル装
置のドリルチャック機構にチャッキングされて回転駆動
されるドリル支持部材と、ドリルヘッドの冷却媒体流路
を開閉するバルブ機構と、回転ドリル装置に対して取り
付けを行う取付部が設けられた外筒部材とから構成され
る。
【0018】以上のように構成された本発明に係る回転
ドリル装置用アタッチメント装置によれば、バルブ機構
の開放動作によりエアゾール缶から液体を基材として低
沸点の有機溶剤が混合されてなる冷却媒体がドリルヘッ
ドの冷却媒体流路内に噴射供給されて、その刃先端から
壁面等の削孔部内に噴射される。回転ドリル装置用アタ
ッチメント装置は、これ回転ドリル装置に取り付けるこ
とによって、冷却媒体の気化熱によってドリルヘッドの
冷却を効率的に行うとともに穿設した孔内から切屑を排
除し、冷却水を貯蔵するタンクやホース或いは圧搾空気
を供給するためのコンプレッサを不要として効率的な削
孔作業を可能とさせる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係
る回転ドリル装置の第1の実施の形態を示し、この回転
ドリル装置1は、もっぱらコンクリート建築物の壁面や
天井等に発生したクラックやタイルの剥離、或いは外装
壁の浮き上がり等の補修作業に際して、これらの発生箇
所に接着剤を充填したりアンカーピンを打ち込んだりす
るための修補用の補修孔を削孔する場合に使用される。
回転ドリル装置1は、ドリル本体部2と、ドリル部3
と、冷却部4とから構成される。ドリル本体部2は、市
販の回転ドリル装置と同様に構成され、詳細を省略する
が一方側に手持ち部2bが設けられるとともに電源スイ
ッチ2cが配設された筐体2aの内部に駆動モータや周
知のドリルチャック機構等が内蔵されている。
【0020】ドリル部3は、筒状筐体5と、回転軸6
と、ドリルヘッド7と、回止め部材8及びバルブ機構の
切換えレバー9等によって構成され、ドリル本体部2の
他方側に着脱自在に取り付けられる。筒状筐体5は、そ
の内部に図示しない軸受機構が設けられており、回転軸
6とドリルヘッド7とを互いに同軸上に位置させかつ一
体的に回転するようにして支持している。また、筒状筐
体5には、その内部に後述する冷却部4から供給される
冷却剤を受け入れる液密の空間部が構成されている。
【0021】回転軸6は、筒状筐体5の一方側から突出
されてドリル本体部2のドリルチャック機構にチャッキ
ングされることにより回転駆動される。ドリルヘッド7
は、ドリルピット支持部7aと、ドリルピット7bとか
ら構成される。ドリルピット支持部7aは、図示しない
が筒状筐体5の空間部と連通する冷却剤流路が、その軸
方向の全長に亘って形成された細長い筒状を呈してい
る。このドリルピット支持部7aは、一端部がドリル本
体部2のドリルチャック機構にチャッキングされること
によって回転駆動されるとともに、他端部にドリルピッ
ト7bが装着される。ドリルピット7bは、その先端部
に冷却剤流路と連通される噴射口が開口され、例えばダ
イヤモンド等から形成されて壁面等を削孔する刃先部を
構成する。
【0022】ところで、壁面等の補修に際しては、一般
に内径寸法が4.5mm乃至8mm程度の補修孔が削孔
される。この外径寸法を有するドリルピット7bには、
後述する冷却剤が用いられることによって、その冷却剤
流路に設けられるノズル口径が0.3mm以下とされて
いる。なお、ドリルピット7bは、比較的大きな18m
m乃至20mm程度の補修孔を削孔する場合、ノズル口
径が0.5mm程度に形成される。
【0023】回止め部材8は、ドリル部3の筒状筐体5
から略クランク状に突出して設けられている。この回止
め部材8は、この回転ドリル装置1によって後述する削
孔作業を行うに際して、作業者が一方の手でドリル本体
部2の手持ち部2bを把持するとともに他方の手で持た
れることによって、削孔位置に対してドリルヘッド7を
安定した状態に保持させる。
【0024】冷却部4は、冷却剤を封入した2本のエア
ゾール缶10A、10B(以下、エアゾール缶10と総
称する。)と、これらエアゾール缶10を内部に収納す
るホルダーケーシング11と、エアゾール缶10とドリ
ル部2のバルブ機構とを連結するホース12等から構成
されている。冷却部4は、ホルダーケーシング11にエ
アゾール缶10を装填すると、このエアゾール缶10の
ステムが押し込まれて封入された冷却剤の供給を可能な
状態とする。冷却剤は、切換えレバー9が操作されてバ
ルブ機構が開放されると、エアゾール缶10からドリル
部3へと供給され、ドリルヘッド7内の冷却剤流路を介
してドリルピット7bの噴射口から補修孔内に噴射され
る。冷却剤は、補修孔の内部から切屑を排除するととも
に、ドリルヘッド7を冷却する。
【0025】ホルダーケーシング11は、図示しない
が、ハーネス等が設けられており、作業者の腰等に装着
が可能とされる。冷却部4は、エアゾール缶10の1個
当たりの重量が約900gで有り、ホルダーケーシング
11の重量を含めても充分に持ち運びが可能とされ、補
修孔の削孔作業に支障をきたすことは無い。また、冷却
部4は、これによってホース12の引回し量が少なくな
るため、取り扱いが簡便となる。
【0026】エアゾール缶10は、初期保存状態におい
て、充填体の内容量が1000ミリリットル以下、充填
率が90%以下を上限仕様とする法的規制があり、一般
的には安全率を考慮して800ミリリットル乃至850
ミリリットルの充填物が充填される。このエアゾール缶
10には、充填物として、液体を基材として低沸点の有
機溶剤が混合されてなる冷却剤が後述する噴射圧を以っ
て封入されている。基材としては、例えば揮発性を有す
るアルコールやアセトン等の使用も考慮されるが、廉価
で安全で有り、かつ取り扱いの容易な水を用いることが
好ましい。
【0027】冷却剤として冷却水のみを単に加圧した状
態で缶内に充填したエアゾール缶の場合には、ドリルピ
ット7bの噴射口から充分な噴射圧を以ってこの冷却水
を削孔する補修孔の内部に噴射することが困難である。
また、かかる冷却水のみを充填したエアゾール缶は、ノ
ズル口径が2.0mm程度とされたドリルヘッド7を必
要とすることから、内径寸法が小さな補修孔を削孔する
場合に用いることができない。
【0028】したがって、エアゾール缶10には、水を
基材として、例えばメタノール、エタノール或いは各種
エステル材、ジメチルエーテル等の低沸点の有機溶剤及
び/又はジメチルエーテル等の可溶性液化ガス等からな
る補助剤を混合した液体によって構成される冷却剤が封
入される。低沸点の有機溶剤は、冷却水に対して5重量
%乃至90重量%の割合で混合され、その性質によって
溶融或いは乳化状態を呈する。また、可溶性液化ガス
は、冷却水に対して5重量%乃至60重量%の割合で混
合される。
【0029】例えば、冷却水にジメチルエーテルを溶化
してなる冷却剤は、冷却水のみからなる冷却剤と比較し
て流動性が極めて高く、ドリルヘッド7のノズル口径を
約1/10の0.2mm程度とすることを可能にする。
このドリルヘッド7は、削孔作業に際して、ドリルピッ
ト7bの噴射口から噴射される冷却剤の噴射圧が2.0
Kg/cm2程度であってもその削孔効率が充分保持さ
れる。したがって、回転ドリル装置1は、長時間の使用
が可能とされ、1本のエアゾール缶10によって平均2
5個の補修孔を削孔することができる。
【0030】さらに、エアゾール缶10には、例えば外
気温が低い場合等においても冷却剤の噴射圧の低下を最
小限に抑えるために、炭酸ガス、窒素ガス等の不活性ガ
スが充填されている。不活性ガスは、外気温度が25度
Cにおいてエアゾール缶10の内圧を6.0Kg/cm
2乃至6.5Kg/cm2の範囲に保持するに足る量が充
填される。
【0031】以上のように構成された回転ドリル装置1
は、作業者が一方の手でドリル本体部2の手持ち部2b
をまた他方の手で回止め部材8を把持するとともに、ド
リルヘッド7のドリルピット7bを壁面等の削孔位置に
あてがった状態で電源スイッチ2c及び切換えレバー9
の操作が行われる。回転ドリル装置1は、スイッチ2c
の操作によって電源が投入され、回転軸6を介してドリ
ルヘッド7が回転してドリルピット7bによって補修孔
の削孔が行われる。また、回転ドリル装置1は、冷却部
4から冷却剤が供給され、この冷却剤を冷却剤流路を介
してドリルピット7bの先端部から削孔される補修孔の
内部に噴出させる。
【0032】冷却剤は、混合した補助剤の作用によって
霧化した状態となり、外気温及び削孔動作によるドリル
ピット7bの摩擦熱によって急速に気化拡散する。ドリ
ルピット7bは、この冷却剤の気化熱によって冷却され
て良好な状態を保持して補修孔を削孔する。また、冷却
剤は、補助剤が補修孔内で気化してその容量が数百倍と
急激に膨張することから、あたかもこの補修孔内へ高圧
で噴射される状態を呈して基材の冷却水とともに切屑等
を外部へと効率的に排出する。
【0033】また、削孔された補修孔の内部に残留した
冷却剤は、低沸点の有機溶剤及び液化ガスとの共沸現象
によって基材の冷却水の蒸発が促進されることから、補
修孔内を短時間で乾燥させる。回転ドリル装置1は、補
修孔の削孔に要する時間が従来の回転ドリル装置による
場合とほぼ同等とするが、段取り時間を大幅に短縮する
とともに手軽な作業によってその効率化が図られさらに
補修孔の乾燥時間もほぼ10分の1程度となることか
ら、工期の大幅な短縮が図られる。また、回転ドリル装
置1は、小型軽量で有り、長いホースの引き回しも不要
であるために壁面や天井等の高所での作業を安全に行う
ことを可能とする。また、回転ドリル装置1は、大量の
冷却水を不要とすることから、水道設備の無い現場でも
使用することができるとともに、こぼれ出た冷却水によ
る階下等の漏水災害や現場の汚損等の不都合を生じさせ
ることは無い。
【0034】図2及び図3は、上述した回転ドリル装置
1のドリル本体部2の内部構造の詳細を示した図であ
る。回転ドリル装置1は、削孔作業に際して切換えレバ
ー9を操作してからドリルピット7bが回転して実際に
補修孔の削孔動作が開始される間及び補修孔の削孔が完
了して切換えレバー9を操作する間に、冷却剤が無用に
流出することを防止するいわゆる自動弁機構が備えられ
ている。すなわち、回転ドリル装置1は、冷却剤を効率
的に使用するために、この冷却剤が実際に補修孔を削孔
している間のみドリルピット7bから噴出供給される。
【0035】自動弁機構は、筒状筐体5と、回転軸6
と、この回転軸6に設けられた弁部材13と、回転軸6
と一体的に回転するカップリング部材14と、ドリルヘ
ッド7が取り付けられる連結ノズル部材15と、筒状筐
体5の内部にはめ込み固定された固定部材16と、回転
軸6を筒状筐体5内に回転自在に支持する一対の軸受1
7A、17B(以下、軸受17と総称する。)と、一対
のシーリング部材18A、18B(以下シーリング部材
18と総称する。)と、コイルスプリング19等の部材
によって構成される。
【0036】筒状筐体5には、その内部に所定の間隔を
以って組み込まれた軸受17により回転軸6がその一端
部を露呈させて回転自在に支持される。また、筒状筐体
5には、これら軸受17間において、シーリング部材1
8によって液密に区割りされて冷却剤供給空間部21が
構成されている。冷却剤供給空間部21は、切換えレバ
ー9によって開閉動作される詳細を省略する弁機構22
の冷却剤流路23と連通されている。
【0037】回転軸6は、筒状筐体5から突出露呈する
一端部の外周にドリル本体部2のチャッキング機構にチ
ャッキングされるためのDカット部6aが形成されると
ともに、他端部に拡径とされかつ外周に逆ねじ6cが形
成されたフランジ部6bが一体に突出形成されている。
回転軸6は、フランジ部6bが一方の軸受17Bに突き
当てられることによって筒状筐体5から抜け止めされて
いる。回転軸6には、その内部に軸方向の第1の冷却剤
流路24が設けられている。この第1の冷却剤流路24
は、回転軸6の外周側へと折曲された一端部24aが冷
却剤供給空間部21に連通するとともに他端部(開口
部)24bがフランジ部6b側に開口されている。第1
の冷却剤流路24は、この開口部24b側が拡径とされ
て拡径空間部24cを構成している。なお、拡径空間部
24cは、後述するように冷却剤の流路も構成してい
る。
【0038】弁部材13は、回転軸6の拡径空間部24
c内に軸方向に移動自在に組み込まれている。この弁部
材13は、拡径空間部24cの内径寸法に対してやや小
径とされた外径寸法を有する略円柱状を呈し、例えば断
面が6角形とされることによってその外周部と拡径空間
部24cとの間に冷却剤が流れる空間部を構成してい
る。また、弁部材13は、拡径空間部24cに組み込ま
れたコイルスプリング19によって第1の冷却剤流路2
4内で図2において左側へと付勢され、その先端部が開
口部24bを閉塞している。
【0039】カップリング部材14は、筒状筐体5の内
径寸法とほぼ等しい外径寸法を有する略有底短筒状に形
成され、内周ねじがフランジ部6bの逆ねじ6cにねじ
込まれることによって第1の冷却剤流路24を閉塞する
ようにして回転軸6の一端部に一体的に組み合わされて
いる。このカップリング部材14には、その中心部に回
転軸6に設けられた第1の冷却剤流路23と連通する冷
却剤供給口14aが設けられている。冷却剤供給口14
aは、第1の冷却剤流路23よりもやや小径とされると
ともに弁部材13の先端部とほぼ同径の内径寸法を有し
ている。
【0040】また、カップリング部材14には、その一
方側面に筒状凸部14bが一体に突設されている。この
筒状凸部14bは、筒状筐体5の内径寸法よりもやや小
径寸法とされ、キー溝14cが設けられている。なお、
カップリング部材14は、詳細を省略するが回転軸6と
の突合せ端部にはめ込まれたシールドリングによって液
密とされている。
【0041】連結ノズル部材15は、カップリング部材
14の筒状凸部14bの内径寸法よりも小径寸法の丸棒
部材によって構成され、その内部に軸方向の全長に亘っ
て第2の冷却剤流路25が設けられている。また、連結
ノズル部材15は、その一端部に冷却剤供給口14aの
内径寸法よりもやや小径とされた軸方向の弁駆動凸部1
5aが一体に突設されるとともに他端部の外周には逆ね
じ15bが形成されている。
【0042】連結ノズル部材15には、カップリング部
材14の筒状凸部14bに設けられたキー溝14cと相
対係合するキー20がその外周部に嵌合されている。こ
れによって、連結ノズル部材15は、カップリング部材
14に対して軸方向に移動自在とされるとともに回転方
向に対してこのカップリング部材14、換言すれば回転
軸6と一体化されている。この連結ノズル部材15に
は、他端部に設けられた逆ねじを利用してドリルヘッド
7が固定される。
【0043】第2の冷却剤流路25は、図3に示すよう
に、その一端部25aが弁部材13を介して第1の冷却
剤流路25と連通される。また、第2の冷却剤流路25
は、その他端部側が細径とされることによってノズル部
25bを構成している。このノズル部25bは、上述し
たようにその口径が0.2mmとされ後述するように冷
却部4から供給されて第2の冷却剤流路25内を流れる
冷却剤をドリルヘッド7へと噴射させる。
【0044】固定部材16は、筒状筐体5の内径寸法と
ほぼ等しい外径寸法を有する有底筒状を呈しており、筒
状筐体5の一方開口部を閉塞するようにしてその内部に
しっかりと固定されている。固定部材16は、その中心
部に軸孔が設けられており、連結ノズル部材15の一端
部を外方へと臨ませる。また、固定部材16は、詳細を
省略するが筒状凸部14bの外周にはめ込まれたシール
ドリングによって液密とされている。
【0045】以上のように構成された自動弁機構を備え
る回転ドリル装置1は、壁面等に実際に補修孔を削孔し
ている間においてのみ、冷却剤がドリルヘッド7へと効
率的に供給される。冷却剤は、切換レバー9が操作され
ることによって弁機構22が開放動作することにより、
冷却流路23を介して冷却剤供給空間部21内へと充填
される。冷却剤は、さらにこの冷却剤供給空間部21か
ら回転軸6の第1の冷却剤流路24内へと充填される。
冷却剤は、上述したように第1の冷却剤流路24がその
開口部24bをコイルスプリング19の弾性力により付
勢された弁部材13によって閉塞されていることから、
連結ノズル部材15の第2の冷却剤流路25には供給さ
れない。
【0046】回転ドリル装置1においては、補修孔の削
孔動作に伴ってドリルヘッド7に圧力が加わることによ
って、連結ノズル部材15が図3矢印Aに示すように、
第1の冷却剤流路24内を同図右側へと移動動作する。
連結ノズル部材15は、これによってその弁駆動凸部1
5aにより弁部材13をコイルスプリング19の弾性力
に抗して同図右側へと移動動作させる。弁部材13は、
この移動動作により第1の冷却剤流路24の開口部24
bの閉塞状態を解除する。したがって、回転ドリル装置
1は、冷却剤が第1の冷却剤流路24から開口部24b
を介して連結ノズル部材15の第2の冷却剤流路25へ
と流入し、さらにノズル部25bを介してドリルヘッド
7へと噴射供給される。
【0047】回転ドリル装置1は、補修孔の削孔動作を
終えて壁面等からドリルヘッド7を離すことにより、自
動弁機構が動作して冷却剤の供給が自動的に停止され
る。すなわち、弁部材13は、連結ノズル部材15を介
してドリルヘッド7から加えられていた押圧力が解除さ
れることにより、コイルスプリング19の弾性力によっ
て第1の冷却剤流路24内を図3において左側へと復帰
移動する。弁部材13は、その先端部によって第1の冷
却剤流路24の開口部24bを閉塞してこの第1の冷却
剤流路24と第2の冷却剤流路25との間を遮断するこ
とにより、ドリルヘッド7への冷却剤の供給を停止す
る。
【0048】回転ドリル装置1は、上述したようにドリ
ルヘッド7の回転動作と関係無く、このドリルヘッド7
に対して削孔方向と反対方向の力が加えられた時におい
てのみ冷却剤の供給が行われるように構成したことによ
り、冷却剤が効率的に使用される。また、回転ドリル装
置1は、このように必要以上の冷却剤が使用されないこ
とから、壁面や床等の汚損等が最小限の範囲にとどめら
れる。
【0049】回転ドリル装置1は、上述したようにドリ
ルヘッド7の先端部から冷却剤を噴出させながら補修孔
の削孔を行うために、補修孔から発生する粉塵等がいわ
ゆるゲル化の状態を呈し粉塵の飛散が抑制されている。
かかる回転ドリル装置1においても、例えば強風下の屋
外作業の場合等には、発生するゲル状物質の飛散を防止
することは困難となる。したがって、回転ドリル装置1
は、このゲル状物質の垂れ落ちを防止することによって
粉塵等の飛散を防止し、作業環境を保持する粉塵飛散防
止機構が付設されている。
【0050】この粉塵飛散防止機構は、ドリルヘッド7
の周囲を遮蔽するとともに発生するゲル状物質を壁面等
に沿って垂れ落ちる分量まで溜めるように作用する。粉
塵飛散防止機構は、図4に示すように、筒状筐体5に設
けられた支持ブラケット部材26と、一端部がこの支持
ブラケット部材26に貫通されたガイド部材27と、こ
のガイド部材27の他端部に取り付けられたカバー部材
28と、このカバー部材28と支持ブラケット部材26
との間に位置してガイド部材27に装着されたコイルス
プリング29等の部材によって構成される。
【0051】支持ブラケット部材26は、クランプ機構
や金属ベルト等の取付部材を介してその一端部が筒状筐
体5の外周から突出するようにして取り付けられ、この
突出端部にドリルヘッド7と平行にガイド孔26aが設
けられている。なお、この支持ブラケット部材26につ
いては、筒状筐体5の外周部に筒状部を一体に形成して
構成してもよいことは勿論で有る。
【0052】ガイド部材27は、支持ブラケット部材2
6のガイド孔26aの内径寸法よりもやや小径の外径寸
法の棒状部材からなり、その一端部がガイド孔26aに
貫通されることによってドリルヘッド7と平行に移動自
在に支持される。また、ガイド部材27は、貫通端部に
ストッパ30が設けられることによって、支持ブラケッ
ト部材26から抜け止めされている。このストッパ30
は、後述するカバー部材28をドリルヘッド7のドリル
ピット7bの外周部に位置させるように、ガイド部材2
7の先端位置を規制している。
【0053】カバー部材28は、機械的剛性を有する合
成樹脂材料や軽量金属等によって全体略カップ状を呈し
て形成され、その外周部に取付部28aが一体に突出形
成されるとともに、基部の中心に軸受孔28bが設けら
れている。カバー部材28は、取付部28aにガイド部
材27の先端部が嵌合されることによって、その開口部
28dを削孔が行われる壁面側に位置させて吊下げ支持
される。カバー部材28は、この状態において軸受孔2
8bからドリルヘッド7が内部空間部28cへと貫通さ
れる。
【0054】カバー部材28には、その軸受孔28b
に、回転するドリルヘッド7との摩擦抵抗を低減するた
めに減摩部材31がはめ込まれている。また、カバー部
材28には、その開口部28dに、ゴム等の弾性材によ
って形成されたリング状のアタッチメント32がはめ込
まれている。このアタッチメント32は、壁面等に対す
るカバー部材28の密着性を保持するとともに、このカ
バー部材28と壁面等との間の振動音の発生を低減させ
る。
【0055】コイルスプリング29は、支持ブラケット
部材26の一端部とカバー部材28の取付部28aとの
間にやや圧縮された状態で装着されている。したがっ
て、カバー部材28は、このコイルスプリング29の弾
性力によっては、筒状筐体5から離間する方向に付勢さ
れ、上述したようにストッパ30が支持ブラケット部材
26の一端部に当接することによって、図4に示したド
リルヘッド7に対する初期位置が規定されている。
【0056】以上のように構成された粉塵飛散防止機構
を備える回転ドリル装置1は、電源スイッチ2cを操作
して回転軸6を介してドリルヘッド7が回転駆動された
状態で、このドリルヘッド7のドリルピット7bが壁面
等の補修孔の削孔位置にあてがわれる。回転ドリル装置
1は、この状態においてカバー部材28がコイルスプリ
ング28の弾性力によって壁面に押し付けられてドリル
ピット7bの周囲を覆うとともにアタッチメント32が
弾性変形して壁面に密着する。
【0057】回転ドリル装置1は、上述したセッテイン
グ状態から切換レバー9が切換操作されることによって
冷却剤がドリルピット7bの先端から補修孔の削孔位置
に噴射供給され、このドリルピット7bが壁面側へと強
く押し込まれると補修孔の削孔が行われる。回転ドリル
装置1は、補修孔の削孔にしたがって、カバー部材28
がコイルスプリング29の弾性力に抗して壁面との密着
状態を保持されながらドリル本体部2側へと後退する。
削孔される補修孔からは、噴射された冷却剤の作用によ
り、ゲル状となった粉塵が排出される。
【0058】回転ドリル装置1は、上述したようにドリ
ルピット7bの周囲を覆うカバー部材28を備えること
によって、このカバー部材28の内部空間部28c内に
ゲル状粉塵が順次蓄積される。ゲル状粉塵は、この内部
空間部28c内から壁面とアタッチメント32との間か
ら滲み出て壁面に沿って流出する。したがって、回転ド
リル装置1においては、滲み出たゲル状粉塵が壁面に付
着することにより、屋外での補修工事等であっても削孔
される補修孔から発生する粉塵等の飛散が防止される。
【0059】図5は、粉塵飛散防止機構の他の実施の形
態を示し、ゲル状粉塵による壁面の汚損を最小限に抑え
るようにするために収納空間部の容量を大ならしめたこ
とを特徴としている。なお、以下の説明において上述し
た図4の粉塵飛散防止機構と同一部材については同一符
号を付すことによってその詳細な説明を省略する。
【0060】すなわち、粉塵飛散防止機構は、ゲル状粉
塵を収納する収納空間部の容量を保持するために、筒状
筐体5とカバー部材28との間に蛇腹33が取り付けら
れている。蛇腹33は、その一端側が筒状筐体5の外周
に固定されるとともに他端側が軸受孔28bを介してカ
バー部材28の内面に固定されている。したがって、蛇
腹33は、その内部の空間部がカバー部材28の内部空
間部28cと連通するゲル状粉塵の収納空間部33aを
構成する。
【0061】以上のように構成された粉塵飛散防止機構
によれば、削孔される補修孔から発生するゲル状粉塵
は、カバー部材28の内部空間部28c内に順次蓄積さ
れる。さらに、ゲル状粉塵は、この内部空間部28c内
から軸受孔28bを介して蛇腹33の収納空間部33a
内へと流入して蓄積される。回転ドリル装置1は、この
ようにゲル状粉塵を蓄積する大きな収納空間部を有する
ことにより、連続して補修孔の削孔を行った場合にも、
ゲル状粉塵の垂れ落ちが防止されて作業環境が保持され
る。
【0062】図6乃至図14は、本発明に係る回転ドリ
ル装置用アタッチメント装置の実施の形態を示し、この
アタッチメント装置40は、市販されている小型の回転
ドリル装置35に着脱自在に取り付けられる装置本体部
41と、この装置本体部41に対して冷却剤を供給する
冷却剤供給部42とから構成されている。なお、このア
タッチメント装置40に供給される冷却剤及びこの冷却
剤を充填したエアゾール缶68は、上述した冷却剤及び
エアゾール缶と同一で有り、その詳細は省略する。
【0063】回転ドリル装置35は、図6に示すよう
に、内部に図示しないモータが内蔵された筐体36の一
方側に取付用フランジ板36aが一体に形成され、他方
側に手持ち部36bが設けられている。この回転ドリル
装置35には、後述するように取付用フランジ板36a
を介してアタッチメント装置40が取り付けられる。回
転ドリル装置35は、手持ち部36bに電源スイッチ3
7が配設されており、この電源スイッチ37を操作する
ことによってモータに電源が投入されて図7に示した回
転軸38が回転駆動される。
【0064】回転軸38は、その一端部が筐体36から
突出露呈されており、アタッチメント装置40を取り付
けた状態においてその筒状筐体43の内部に位置する。
回転軸38には、この露呈端部に詳細を省略するチャッ
キング機構39が付設されている。チャッキング機構3
9は、図8に示すように筒状筐体43に設けた開口部4
3bに臨ませられ、この開口部43bから差し込まれる
チャッキングキーの回転操作によって複数のチャッキン
グレバー39aが収斂・拡張して後述するアタッチメン
ト装置40の駆動軸部材44の一端部を着脱する。
【0065】アタッチメント装置40は、装置本体部4
1を構成する筒状筐体43と、駆動軸部材44と、この
駆動軸部材44を含んで後述する自動弁機構45を構成
する各部材46乃至55と、ノズル部材56と、供給管
部材57とを備えている。また、アタッチメント装置4
0は、装置本体部41に対して着脱されるドリルヘッド
58と、このドリルヘッド58の先端部に配設されて粉
塵等の飛散を防止する粉塵飛散防止機構59と、これら
ドリルヘッド58と粉塵飛散防止機構59とをガイドす
るガイド機構60とを備えている。
【0066】アタッチメント装置40には、装置本体部
41の内部に冷却剤供給部42から冷却剤が供給される
冷却剤供給空間部61と、自動弁機構45によって開閉
される第1の冷却剤流路62と、第2の冷却剤流路63
とが形成されている。また、アタッチメント装置40に
は、詳細を後述するが、ドリルヘッド58の内部に第2
の冷却剤流路63と連通される第3の冷却剤流路64が
形成されている。
【0067】さらに、アタッチメント装置40は、収納
筐体66と蓋部材67とからなるホルダーケーシング6
5と、このホルダーケーシング65に装填されるエアゾ
ール缶68と、ホルダーケーシング65と装置本体部4
1との間を連結するホース69と、ハーネスベルト70
とによって冷却剤供給部42を構成している。
【0068】装置本体部41の筒状筐体43は、軽量金
属材料等によって一体形成され、後述する自動弁機構4
5の固定筒部材46及び外筒部材51とともに装置本体
部41の外観部材を構成する。筒状筐体43には、図8
に示すように、その一端側の開口部43cから回転ドリ
ル装置35の回転軸38が挿通されるとともに他端側の
開口部に逆ねじからなる内周ねじが形成されており、固
定筒部材46がねじ止め固定されている。また、筒状筐
体43には、外周部に後述するガイド機構60を構成す
るガイド軸部材87が貫通支持されるガイド筒部43d
が一体に形成されている。さらに、筒状筐体43には、
図6に示すように、その側面に回止めレバー71が設け
られている。この回止めレバー71は、補修孔を削孔す
る際に、回転ドリル装置35側の手持部36bとともに
作業者の把持部を構成する。
【0069】自動弁機構45は、上述した駆動軸部材4
4及び固定筒部材46と、一対のオイルシール47A、
47B(以下、オイルシール47と総称する。)と、一
対のボールベアリング軸受48A、48B(以下、軸受
48と総称する。)と、弁部材49と、コイルスプリン
グ50と、外筒部材51と、カップリング部材52と、
連結ノズル部材53と、キー54及びストッパ55等の
各部材によって構成される。自動弁機構45は、実際に
補修孔の削孔動作が行われている間においてのみ、後述
するドリルヘッド58に対して冷却剤を供給することに
よって冷却剤の使用量の効率化を図っている。
【0070】駆動軸部材44は、上述したようにその一
端部44aが回転ドリル装置35のチャッキング機構3
9によってチャッキングされ、回転ドリル装置35に電
源が投入されることによって回転駆動される。この駆動
軸部材44には、図8に示すように、その他端部側に大
径のフランジ部44bが一体に突出形成されている。ま
た、駆動軸部材44には、その内部に軸方向の盲孔から
なる第1の冷却剤流路62と、この第1の冷却剤流路6
2と連通しかつ他端側がフランジ部44bに開口する軸
方向の嵌合孔44cとが設けられている。駆動軸部材4
4は、第1の冷却剤流路62の内径寸法が嵌合孔44c
の内径寸法に対してやや小径とされることによって、そ
の連結部分に弁段部44dを構成している。
【0071】駆動軸部材44には、詳細を後述するよう
に冷却剤流路62の内部に弁部材49とコイルスプリン
グ50とが組み込まれる。また、駆動軸部材44には、
詳細を後述するように嵌合孔44cの内部に連結ノズル
部材53の一端部が嵌合される。さらに、駆動軸部材4
4には、冷却剤流路62と外周部に構成される冷却剤供
給空間部61との間を連結する冷却剤流路44eが形成
されている。
【0072】駆動軸部材44は、軸受48を介して固定
筒部材46の内部に回転自在に支持される。固定筒部材
46は、上述したように一端部が筒状筐体43にねじ止
め固定され、またその他端部に内周ねじを介して外筒部
材51を固定することによってこれら部材とともに装置
本体部41の外観部材を構成している。この固定筒部材
46には、一方の開口部に駆動軸部材44を貫通させる
ようにして押え板72がはめ込まれ、この押え板72と
フランジ部44bの内側に位置して互いに軸方向に離間
された軸受48がそれぞれ組み込まれている。
【0073】また、固定筒部材46には、軸受48の内
側に位置して、その対向空間部に冷却剤供給空間部61
を構成するオイルシール47がそれぞれ組み込まれてい
る。さらに、固定筒部材46には、図8に示すように、
冷却剤供給空間部61に連通するようにして後述する供
給管部材57がねじ込まれる内周ねじを有する接続孔4
6aが設けられている。
【0074】弁部材49は、その外径寸法が駆動軸部材
44に設けられた第1の冷却剤流路62の内径寸法より
もやや小径された断面略6角形を呈しており、この第1
の冷却剤流路62の内部に軸方向に移動自在に組み込ま
れている。また、弁部材49は、その外形形状により外
周部と第1の冷却剤流路62との間に軸方向の空間部が
構成されることによってこの第1の冷却剤流路62と第
2の冷却剤流路64とを連通可能としている。また、弁
部材49には、その先端部に後述するカップリング部材
52の開口52bから軸孔52a内へと突出可能とされ
る弁凸部49aが一体に形成されている。
【0075】この弁凸部49aは、連結ノズル部材53
の一端部に構成された弁駆動部53aと対向している。
弁部材49は、第1の冷却剤流路62内にやや圧縮され
た状態で組み込まれたコイルスプリング50によって図
8において左側へと付勢されることにより、弁凸部49
aがカップリング部材52の開口52aを貫通して第1
の冷却剤流路62を閉塞している。
【0076】カップリング部材52は、駆動軸部材44
のフランジ部44bに設けられた嵌合孔44cとほぼ等
しい外径寸法を有し、一端部に開口される軸孔52aを
有する全体有底筒状を呈している。なお、カップリング
部材52は、詳細を省略するがその外周部と駆動軸部材
44の嵌合孔44cとの間にはめ込んだシールドリング
によって液密とされている。カップリング部材52は、
その底部の中央に上述した第1の冷却剤流路62と連通
する開口52bが形成されるとともに外周部に円盤状の
フランジ部52cが一体に突出形成されている。
【0077】カップリング部材52は、その底面部を弁
段部44dと突き合わすとともにフランジ部52cをフ
ランジ部44bと突き合わせて駆動軸部材44に組み合
わされる。カップリング部材52と駆動軸部材44と
は、フランジ部52c、44bの相対する位置にそれぞ
れ設けられて互いに連通するねじ孔にねじ込まれた止め
ねじ73によって互いに一体化される。また、カップリ
ング部材52には、軸孔52aの内壁に軸方向のキー溝
52dが設けられており、このキー溝52dによって連
結ノズル部材53を回転方向に一体化しかつ軸方向に移
動自在にして組み合わせている。
【0078】連結ノズル部材53は、カップリング部材
52の軸孔52aの内径寸法よりもやや小径の外径寸法
を有する丸棒部材によって形成されている。連結ノズル
部材53は、その一端部が上述した弁部材49の弁凸部
49aに突き当り、後述するようにこの弁部材49をコ
イルスプリング50の弾性力に抗して軸方向に移動させ
る弁駆動部53aを構成している。連結ノズル部材53
には、その内部に軸方向の全長に亘って第2の冷却剤流
路63が設けられている。また、連結ノズル部材53
は、その一端部がカップリング部材52から突出露呈し
ており、この露呈端部の外周部に後述するドリルヘッド
58を取り付けるための逆ねじ53bが形成されてい
る。
【0079】連結ノズル部材53は、その外周部に固定
したキー54がカップリング部材52のキー溝52dと
相対係合されることによって、上述したようにこのカッ
プリング部材52に対して回転方向に一体化されかつ軸
方向に移動自在とされる。連結ノズル部材53は、キー
54がカップリング部材52側に設けられたストッパ5
5と衝合することによって、その軸方向の移動範囲を規
制されている。連結ノズル部材53には、逆ねじ53b
が設けられた一端側にノズル部材56が取り付けられて
いる。
【0080】ノズル部材56は、図8に示すように全体
略キャップ状を呈しており、連結ノズル部材53に取り
付けられた状態においてその第2の冷却剤流路63と連
通するやや拡径の冷却剤流路56aと、この冷却剤流路
56aに連続する細径のノズル孔56bとがその内部に
設けられている。ノズル部材56は、後述するようにド
リルヘッド58の第3の冷却剤流路64に供給される冷
却剤を、ノズル孔56bの作用によってドリルヘッド5
8へと噴射供給する。
【0081】供給管部材57は、上述したように一端部
が接続孔46aにねじ込まれることによって固定筒部材
46に取り付けられる。供給管部材57には、図6に示
すようにその他端部に後述する冷却剤供給部42との間
を連結するホース69が取り付けられる。この供給管部
材57には、詳細を省略するが弁機構が設けられてお
り、図6に示す切換レバー74を回動操作することによ
って冷却剤供給部42から装置本体部41へと供給され
る冷却剤の供給・遮断が行われる。
【0082】また、供給管部材57は、詳細を省略する
が、その先端部を例えば2個に分割するとともにこれら
を筒状のリング部材によって一体化する構造が採用され
ている。そして、供給管部材57には、このリング部材
を取り外して分割した一方側からその内部にフィルタ7
5が装填される。フィルタ75は、図8に示すように供
給管部材57の先端側に装填されて、冷却剤に混入した
ゴミ等の比較的大きな異物を除去して後段の各冷却剤流
路やノズル部の詰まりを防止する。フィルタ75は、多
孔性の焼結冶金によって形成されるが、例えば金網や不
織布等も用いられる。フィルタ75は、適当な時期に、
リング部材を取り外すことによって交換される。
【0083】以上のように構成された自動弁機構45を
備える装置本体部41には、切換レバー74が操作され
ることによって後述する冷却剤供給部42から冷却剤が
供給され、この冷却剤が冷却剤流路を介して冷却剤供給
空間部61内に充填される。冷却剤は、さらにこの冷却
剤供給空間部61から冷却剤流路44eを介して駆動軸
部材44の内部に形成された第1の冷却剤流路62内へ
と充填される。冷却剤は、上述したように第1の冷却剤
流路62がその開口部をコイルスプリング50の弾性力
により付勢された弁部材49によって閉塞されているこ
とから、連結ノズル部材53に設けられた第2の冷却剤
流路63には供給されない。
【0084】装置本体部41には、補修孔の削孔動作に
伴ってドリルヘッド58が壁面に押し込まれることによ
る反力によって、連結ノズル部材53がカップリング部
材52に構成された第2の冷却剤流路63内を図8にお
いて右側へと移動動作する。連結ノズル部材53は、こ
れによってその弁駆動部53aが弁凸部49aと衝合し
て弁部材49をコイルスプリング50の弾性力に抗して
同図右側へと移動動作させる。弁部材49は、この移動
動作によりカップリング部材52の開口52aから後退
して第2の冷却剤流路63の閉塞状態を解除する。した
がって、アタッチメント装置40は、冷却剤が駆動軸部
材44に設けられた第1の冷却剤流路62からカップリ
ング部材52の開口52aを介して連結ノズル部材53
に形成された第2の冷却剤流路63へと流入する。冷却
剤は、さらにノズル部材56を介してドリルヘッド7に
形成された第3の冷却剤流路64内に噴射供給される。
【0085】自動弁機構45を備える装置本体部41
は、補修孔の削孔動作を終えて壁面等からドリルヘッド
58を離すことにより、自動弁機構45が動作して冷却
剤の供給が自動的に停止される。すなわち、弁部材49
は、連結ノズル部材53を介してドリルヘッド58から
加えられていた押圧力が解除されることにより、コイル
スプリング50の弾性力によって第1の冷却剤流路62
内を図8において左側へと復帰移動する。弁部材49
は、これによってその弁凸部49aがカップリング部材
52の開口52aに進入して第1の冷却剤流路62と第
2の冷却剤流路63との間を閉塞遮断する。したがっ
て、自動弁機構45は、ドリルヘッド58への冷却剤の
供給を自動的に停止する。
【0086】上述したように、アタッチメント装置40
は、ドリルヘッド58の回転動作と関係無く、このドリ
ルヘッド58に対して補修孔の削孔方向と反対方向の力
が加えられた時においてのみ冷却剤の供給が行われるよ
うに構成したことにより、冷却剤が効率的に使用され
る。また、アタッチメント装置40は、このように必要
以上の冷却剤が使用されないことから、壁面や床等の汚
損が最小限の範囲にとどめられる。
【0087】以上のように構成された装置本体部41に
は、連結ノズル部材53の先端部にドリルヘッド58が
装着される。ドリルヘッド58は、図9に示すように、
ドリルピット支持部材76と、このドリルピット支持部
材76の先端部に取り付けられるドリルピット77と、
ドリルピット支持部材76の内部に装填されたフィルタ
78とから構成されている。ドリルピット支持部材76
は、基端部76aをやや大径とした段付き筒状部材によ
って構成され、その内部に軸方向の全長に亘って第3の
冷却剤流路64が形成されている。
【0088】ドリルピット支持部材76は、その基端部
76aの内径寸法が連結ノズル部材53の先端部の外径
寸法とほぼ等しく、内周壁に逆ねじからなる第1の内周
ねじ76bが形成されている。ドリルピット支持部材7
6は、この第1の内周ねじ76bが外周ねじ53bにね
じ込まれることによって、連結ノズル部材53に取り付
けられる。また、ドリルピット支持部材76には、その
先端部76cに第3の冷却剤流路64を拡径とするよう
にしてフィルタ装填空間部76dが形成されている。さ
らに、ドリルピット支持部材76には、このフィルタ装
填空間部76dを構成する内周壁に逆ねじからなる第2
の内周ねじ76eが形成されている。
【0089】ドリルピット77は、この第2の内周ねじ
76eによってドリルピット支持部材76の先端部に取
り付けられる。ドリルピット77は、ダイヤモンド粒を
混合した焼結合金によって筒状に形成され、内部に冷却
剤流路77aが軸方向の全長に亘って形成されている。
このドリルピット77には、基端部の外周にドリルピッ
ト支持部材76の第2の内周ねじ76eにねじ込まれる
逆ねじが形成されている。したがって、ドリルピット7
7は、削孔作業に伴って磨耗した場合に、ドリルピット
支持部材76から分離されて交換される。換言すれば、
アタッチメント装置40は、ドリルヘッド58の全体を
交換することなくドリルピット77のみの交換が可能と
され、また冷却剤流路77aの目詰まり等に際しての保
守も容易とされる。
【0090】ドリルピット77には、その冷却剤流路7
7aの一部を細径とすることによってノズル部77bが
形成されている。また、ドリルピット77には、このノ
ズル部77bを介して先端部に冷却剤噴射口77cが開
口されている。さらに、ドリルピット77には、詳細を
省略するが、削孔する補修孔の内部から切削粉を外部へ
と効率的に排出するために、冷却剤噴射口77cを構成
する外周壁にその先端部からスリット状の溝が軸方向に
形成されている。
【0091】例えば、ドリルピット77は、4.5mm
乃至8mmの補修孔を削孔する場合において、ノズル部
77bの内径が0.3mm以下とされている。また、ド
リルピット77は、18mm乃至20mm程度の補修孔
を削孔する場合、ノズル部77bの内径が0.5mmと
される。ドリルピット77は、充分な噴射圧を以って冷
却剤噴射口77cから冷却剤を噴射する。
【0092】なお、上述したアタッチメント装置40に
おいては、ドリルヘッド58のドリルピット77と連結
ノズル部材53に取り付けられるノズル部材56とにそ
れぞれノズル部77bとノズル部56bが設けられるよ
うに説明されている。しかしながら、これらノズル部7
7b、56bは、いずれか一方に設ければよいことは勿
論である。
【0093】ドリルヘッド58は、上述したように、ド
リルピット77にノズル部77bを設けることによって
その直前までエアゾール缶10の噴射圧が負荷される構
成を採用したことにより、連結ノズル部材53にノズル
部材56を取り付けた場合と比較して第3の冷却剤流路
64内における噴射圧の損失が低減される。したがっ
て、アタッチメント装置40は、削孔される補修孔に対
して冷却剤噴射口77cから冷却剤を高圧で噴射供給
し、ドリルピット77を効率的に冷却するとともに発生
する粉塵を補修孔から確実に除去する。
【0094】フィルタ78は、多孔性の焼結冶金からな
り、微小な口径のノズル部77bの直前に配設されるこ
とによってこのノズル部77bの目詰まりを防止する。
アタッチメント装置40は、上述したように供給管部材
57の内部にもフィルタ50が装填されて冷却剤に混入
された比較的大きなゴミ等が除去されるが、駆動軸部材
44が高速回転することによってオイルシール47や軸
受48から発生する微小なゴミがこのフィルタ78によ
って除去される。したがって、フィルタ78は、フィル
タ50と比較して目が細かいものが用いられる。
【0095】以上のように構成された装置本体部41に
は、ドリルヘッド58によって削孔される補修孔から発
生する粉塵等の飛散を防止するために、粉塵飛散防止機
構59が付設されている。この粉塵飛散防止機構59
は、図7及び図10、図11に示すように、カバー部材
80と、取付ブラケット部材81と、ゲル状化した粉塵
の排出ガイド部材82と、止めねじ83と、アタッチメ
ント84と、排出管85等の部材によって構成されてい
る。
【0096】カバー部材80は、剛性の高い合成樹脂材
料や軽量金属等によって全体略カップ状を呈して形成さ
れ、その底面部に軸受孔80aが設けられ、ドリルヘッ
ド58を構成するドリル支持部材76の先端部を内部空
間部80bへと貫通させている。また、カバー部材80
には、この内部空間部80bを構成する開口部80cに
後述するアタッチメント84が取り付けられている。さ
らに、カバー部材80には、その外周部にゲル状化され
た粉塵を内部空間部80bから排出するための粉塵排出
口80dが設けられている。
【0097】なお、上述したカバー部材80には、貫通
されたドリル支持部材76との摩擦抵抗を低減するため
に、その軸受孔80aに適宜の減摩部材を設けてもよい
ことは勿論である。また、カバー部材80は、大型であ
るとドリルヘッド58の位置を確認することが困難とな
ることから少なくともドリルヘッド58の外周部を閉塞
するに足る内部空間部80bを有すればよい。カバー部
材80は、後述するように粉塵排出口80dから発生し
たゲル状の粉塵を効率的に排出することから小型化が図
られている。
【0098】粉塵排出口80dは、図10に示すよう
に、内部空間部80bの開口部80c側から底面部側へ
と向かって次第に傾斜する傾斜孔として外周部に形成さ
れている。この粉塵排出口80dは、例えばその傾斜角
度が45度とされており、天井面に補修孔を削孔する際
にも傾斜角度が保持されるように構成されている。した
がって、ゲル状化した粉塵等は、内部空間部80bから
粉塵排出口80dを介して自重で外部へと流れ出る。ま
た、粉塵排出口80dには、その内壁に内周ねじが形成
されており、これによって排出パイプ等が取り付けられ
る。排出された粉塵は、例えばこの排出パイプにホース
を接続することによって任意の場所へと排出することが
可能となる。
【0099】カバー部材80には、図10に示すよう
に、その底面部に取付ブラケット部材81が止めねじ8
3によって取り付けられている。取付ブラケット部材8
1は、図11に示すように、その上端部がカバー部材8
0の外周部から突出されて取付部91aを構成してい
る。この取付部91aには、後述するガイド機構60の
ガイド部材86の一端部が貫通するガイド孔81bが設
けられている。
【0100】カバー部材80には、図10に示すよう
に、その内部空間部80bに排出ガイド部材82が取り
付けられている。この排出ガイド部材82は、カバー部
材80の内部空間部80bとほぼ同径でありかつその表
面82aが図10に示すように上方から下方に向かって
次第に傾斜する傾斜面として構成されている。排出ガイ
ド部材82は、その表面82aの傾斜角度が45度とさ
れており、カバー部材80に取り付けられた状態におい
て粉塵排出口80dと連続するように構成されている。
なお、排出ガイド部材82は、カバー部材80と別部材
によって構成したが、これをカバー部材80の底面部に
一体に形成してもよいことは勿論である。
【0101】カバー部材80には、図10に示すよう
に、その内部空間部80bの開口部80cにアタッチメ
ント84が取り付けられている。このアタッチメント8
4は、ゴム等の弾性材によってリング状に形成され、補
修孔を削孔する壁面等に対するカバー部材80の密着性
を保持するとともに、このカバー部材80と壁面等との
間の振動音の発生を低減させる。なお、このアタッチメ
ント84は、カバー部材80と別部材によって構成した
が、例えばカバー部材80を合成樹脂材料によって成形
するとともにその開口部を薄肉とすることによって構成
してもよいことは勿論である。
【0102】以上のように構成された粉塵飛散防止機構
59は、ドリルヘッド58のドリルピット77によって
補修孔が削孔されている状態において、ガイド機構60
によってカバー部材80が壁面等に密着保持される。ガ
イド機構60は、図7に示すように、上述した筒状筐体
43に一体に形成されたガイド筒部43dと、このガイ
ド筒部43dに貫通されるガイド軸部材87と、コイル
スプリング88と、抜止めキャップ89と、エンドピン
90と、ストッパ部材91と、抜止めキャップ92等の
各部材によって構成されている。
【0103】ガイド筒部43dは、筒状筐体43の上面
に補修孔の削孔方向に沿って一体に形成されており、そ
の内部にガイド孔43eが全長に亘って形成されてい
る。このガイド筒部43dは、その一端側が抜止めキャ
ップ92によって抜止めされたストッパ部材91をはめ
込むことによって閉塞されている。なお、このガイド筒
部43dについては、筒状筐体43と一体に形成した
が、別部材によって構成するとともに適宜の結合部材に
よって筒状筐体43に取付固定するようにしてもよいこ
とは勿論である。
【0104】ガイド軸部材87は、その外径寸法がガイ
ド筒部43dのガイド孔43eの内径寸法よりもやや小
径とされており、一端部をエンドピン90によって抜止
めされた状態においてこのガイド孔43eに挿通されて
いる。また、このガイド軸部材87には、その他端部が
粉塵飛散防止機構59を構成する取付ブラケット部材8
1のガイド孔81bに貫通されて抜止めキャップ89に
より抜止め固定されている。ガイド軸部材87は、ガイ
ド筒部43dから最も突出された状態において、図7に
示すようにカバー部材80の開口部80cをドリルピッ
ト77とほぼ同一面を構成するようにして位置させる長
さ寸法を有している。
【0105】コイルスプリング88は、取付ブラケット
部材81とガイド筒部43dとの間にやや圧縮された状
態で装着されている。このコイルスプリング88は、取
付ブラケット部材81を装置本体部41から離間する方
向に付勢することによって、カバー部材80を、上述し
た開口部80cがドリルピット77とほぼ同一面を構成
するようにして位置させる。
【0106】以上のように構成されたガイド機構60
は、後述するようにドリルヘッド58が回転駆動されて
壁面等に補修孔を削孔する状態において、コイルスプリ
ング88の弾性力によってカバー部材80を壁面に押し
付ける。上述した粉塵飛散防止機構59は、これによっ
てアタッチメント84が弾性変形して壁面に密着し、カ
バー部材80による粉塵の飛散防止を保持するととも
に、振動音の発生を低減させる。
【0107】ガイド機構60は、補修孔を削孔するにし
たがって壁面内へと進出するドリルヘッド58に対応し
て、このドリルヘッド58とカバー部材80との相対位
置を調整ガイドする。すなわち、ガイド機構60は、ド
リルヘッド58の壁面内への進出に伴って、カバー部材
80がコイルスプリング88を圧縮動作させながらガイ
ド軸部材87に沿って反削孔方向へと移動することか
ら、このカバー部材80の壁面に対する密着状態が保持
される。したがって、ガイド機構60は、上述したカバ
ー部材80による、削孔される補修孔から生じる粉塵等
の飛散防止或いは振動音の低減作用を保持させる。
【0108】アタッチメント装置40は、セッテイング
状態から切換レバー74が切換操作されることによって
後述する冷却剤供給部42から冷却剤が供給される。冷
却剤は、上述したように自動弁機構45の作用によっ
て、補修孔が削孔されている間においてのみこの補修孔
内にドリルピット77の噴射口77cから噴射供給され
る。カバー部材80には、補修孔の削孔に伴って冷却剤
と混合してゲル状化された粉塵が、その内部空間部80
bへと排出される。粉塵は、内部空間部80bから粉塵
排出口80dを介してカバー部材80の外部へと排出さ
れる。
【0109】冷却剤供給部42は、上述した冷却剤を封
入したエアゾール缶68と、このエアゾール缶68を内
部に収納するケーシング本体66及び蓋部材67とから
なるホルダーケーシング65と、一端部が上述した装置
本体部41の供給管部材57に連結されるホース69
と、ハーネスベルト70等の部材によって構成されてい
る。エアゾール缶68は、後述するように蓋部材67に
よってステム98が押し込まれることによって、内部の
噴射圧によりこのステム98から冷却剤を外部へと噴射
する。
【0110】ホルダーケーシング65を構成するケーシ
ング本体66は、上方部が開口された断面が略楕円形の
有底筒状を呈しており、その内部にエアゾール缶収納空
間部66aが構成されている。ケーシング本体66は、
図12に示すように、その幅方向の中央部の外周壁を内
方へと突出させた隔壁66eによってエアゾール缶収納
空間部66aを左右の領域に分割し、2本のエアゾール
缶68を並列状態に収納可能としている。なお、ホルダ
ーケーシング65は、そのエアゾール缶収納空間部66
aにさらに多数本のエアゾール缶68を収納するように
構成してもよいことは勿論である。
【0111】ケーシング本体66には、上方開口部66
bに後述するヒンジ機構を介して蓋部材67が回動自在
に支持されている。また、ケーシング本体66には、ヒ
ンジ機構に対向してロック部66cが設けられており、
後述するロック機構96を介して上方開口部66bを閉
塞する蓋部材67をロック状態に保持する。
【0112】ケーシング本体66には、その側面に断面
コ字状のハーネス取付部66dが一体に形成されてお
り、このハーネス取付部66dに図6鎖線で示すハーネ
スベルト70が挿通されている。エアゾール缶68は、
上述したように1本当たりの重量が約900gであり、
ホルダーケーシング65の重量を含めても充分に持ち運
びが可能である。したがって、ホルダーケーシング65
は、ハーネスベルト70によって作業者が身に付けて直
接持ち運びが可能とされている。
【0113】ケーシング本体66には、その底面部にク
ッション材93が接合されており、このクッション材9
3によってエアゾール缶収納空間部66aにエアゾール
缶68が装填される際の衝撃が吸収される。エアゾール
缶68は、エアゾール缶収納空間部66aに装填された
状態において、図14に示すようにそのステム98がケ
ーシング本体66の上方開口部66bに臨ませられる。
【0114】ところで、エアゾール缶68は、冷却剤を
充填した後、蓋部分のかしめ加工が行われる。したがっ
て、エアゾール缶68は、一般にステム98の高さ位置
に1mm程度のバラツキを有している。アタッチメント
装置40には、このステム98の高さ位置のバラツキや
エアゾール缶収納空間部66a内における余裕分による
バラツキを吸収して冷却剤が冷却剤供給部42から装置
本体部41へと確実に供給される構成が、ケーシング本
体66と蓋部材67との間に採用されている。
【0115】蓋部材67は、ケーシング本体66の上方
開口部66bを閉塞するに足る外形寸法を有する略楕円
形状のキャップ体として形成されている。蓋部材67に
は、後述するように第1のヒンジ部材94と第2のヒン
ジ部材95を介してその一側部がケーシング本体66に
回動自在に支持されている。蓋部材67には、ロック機
構96と、連結部材97と、一対のステム駆動機構99
と、ブラケット部材100と、ステム駆動機構99を駆
動する押圧部(ユニバーサルエルボ)101等の各部
材、各機構が配設されている。
【0116】すなわち、蓋部材67には、図13に示す
ように、開放されたその底面部を構成するようにしてブ
ラケット部材100が第2のヒンジ部材95を介して回
動自在に組み合わされており、このブラケット部材10
0が第1のヒンジ部材94を介してケーシング本体66
に回動自在に組み合わされている。換言すれば、ケーシ
ング本体66と蓋部材67とは、第1のヒンジ部材94
と第2のヒンジ部材95とを介して組み合わされてい
る。
【0117】ブラケット部材100は、詳細を省略する
が、少なくともエアゾール缶収納空間部66aに装填さ
れた2本のエアゾール缶68の上方部に延在する板状部
材からなり、その一側部に支点部100aが蓋部材67
の外周壁の内面に沿って一体に立ち上がり形成されてい
る。このブラケット部材100には、エアゾール缶68
のステム98にそれぞれ対応位置して一対のガイド孔1
00bが設けられている。また、ブラケット部材100
には、支点部100aと対向する側に位置して係合孔1
00cが設けられている。
【0118】第1のヒンジ部材94は、ケーシング本体
66に支架された支軸94aに組み付けられ、一端がケ
ーシング本体66にねじ止め固定されるとともに他端が
ブラケット部材100にねじ止め固定されている。第1
のヒンジ部材94は、図14に示すようにケーシング本
体66に対して蓋部材67が90度以上の角度で回動動
作されるようにして、エアゾール缶収納空間部66a内
へのエアゾール缶68の装填操作に支障を来さないよう
にしている。
【0119】第2のヒンジ部材95は、蓋部材67の内
面に支架された支軸95aに組み付けられ、一端が蓋部
材67の内面に一体に形成されたスタッド上にねじ止め
固定されるとともに他端がブラケット部材100の支点
部100aにねじ止め固定されている。第2のヒンジ部
材95は、蓋部材67をブラケット部材100に対して
小さな角度で回動動作させる。
【0120】ロック機構96は、第1のヒンジ部材94
に対向するケーシング本体66の外側面に回動自在に支
持されたロックブラケット片96aと、このロックブラ
ケット片96aに回動自在に組み付けられた線材からな
るロック部材96bと、蓋部材67の外側面に固定され
た係合片96cとから構成されている。ロック機構96
は、ロックブラケット片96aを図13において反時計
方向へと回動操作した状態でロック部材96bを係合片
96cに掛け合わせ、しかる後ロックブラケット片96
aを時計方向へと回動操作することによりケーシング本
体66と蓋部材67とをロック状態に保持する。勿論、
ロック機構96については、かかる構成に限定されるも
のではない。
【0121】連結部材97は、上述したロック機構96
が配設された側の蓋部材67の内面に一体に形成したス
タッド上に支持され、その先端部がブラケット部材10
0に設けた係合孔100cを貫通している。連結部材9
7は、この貫通端部が鈎状に形成されて係合部97aを
構成している。連結部材97は、蓋部材67がケーシン
グ本体66に対して回動操作された場合に、図14に示
すようにその係合部97aがブラケット部材100の内
面に相対係合することによりこのブラケット部材100
を蓋部材67と一体に回動させるように作用する。
【0122】ステム駆動機構99は、エアゾール缶収納
空間部66aに装填された2本のエアゾール缶68の上
方部に位置してそれぞれ配設され、バルブ筒部材102
と、軸受ブッシュ103と、第1の受板部材104と、
第1のコイルスプリング105と、第2のコイルスプリ
ング106と、第2の受板部材107等の各部材によっ
て構成される。バルブ筒部材102は、蓋部材67の深
さ寸法よりもやや長軸とされ、その内部に全長に亘って
冷却剤流路102aが設けられている。バルブ筒部材1
02は、図13に示すように、その下方から上方に向か
って大径部102b、中径部102c及び小径部102
dの各部によって構成されている。
【0123】バルブ筒部材102は、その大径部102
bが、後述するようにブラケット部材100からケーシ
ング本体66のエアゾール缶収納空間部66a内へと突
出位置される。この大径部102bには、エアゾール缶
68のステム98を摺動自在に支持するガイド筒部の外
周部に嵌合する大径の嵌合凹部102eが形成されてい
る。さらに、大径部102bには、嵌合凹部102eの
中央部に位置してステム98の外形寸法とほぼ等しい内
径寸法を有するステム嵌合凹部102fが形成されてい
る。これら嵌合凹部102eとステム嵌合凹部102f
とは、冷却剤流路102aと連通している。
【0124】このバルブ筒部材102は、ブラケット部
材100のガイド孔100bにはめ込まれた軸受ブッシ
ュ103によって、その中径部102cが軸方向に移動
自在に支持されている。バルブ筒部材102は、その大
径部102bが軸受ブッシュ103の下端部に係止され
ることによって抜け止めされている。バルブ筒部材10
2には、小径部102dの上端部に位置して第1の受板
部材104が軸方向に固定されて軸装されている。ま
た、バルブ筒部材102には、中径部102cと小径部
102dとの間に構成される段部に係止されるようにし
て小径部102dに第2の受板部材107が軸装されて
いる。
【0125】第1のコイルスプリング105は、軸受ブ
ッシュ103の外径寸法よりもやや大径とされ、軸受ブ
ッシュ103の外周に張り出し形成したフランジ部と第
1の受板部材104との間に位置してやや圧縮された状
態でバルブ筒部材102に装着されている。また、第2
のコイルスプリング106は、小径部102dの外径寸
法よりもやや大径とされ、第1の受板部材104と第2
の受板部材107との間に位置してやや圧縮された状態
でバルブ筒部材102に装着されている。第1のコイル
スプリング105は、比較的軽微な弾性力を有し、第1
の受板部材104を介してバルブ筒部材102を上方へ
と押し上げるようにしている。第2のコイルスプリング
106は、この第1のコイルスプリング105の弾性力
よりも大きな弾性力を有し、具体的にはエアゾール缶6
8のステム98を押し込むに足る弾性力を有している。
【0126】押圧部(ユニバーサルエルボ)101は、
蓋部材67の天井面に付設されている。この押圧部10
1には、図13に示すようにその底面に円弧状凸部10
1aが一体に形成されるとともに、その内部にバルブ筒
部材102の冷却剤流路102aとそれぞれ連通される
一対の冷却剤流路101bが形成されている。押圧部1
01は、後述するようにケーシング本体66に対して蓋
部材67が閉じられてロック機構96によってロック状
態に保持されると、第1の受板部材104を押圧してバ
ルブ筒部材102を移動動作させる。
【0127】一対の冷却剤流路101bは、詳細を省略
するが内部で合流されて蓋部材67に配設された供給管
部材108へと導かれている。供給管部材108は、そ
の内部に図示しない弁機構が設けられており、切換レバ
ー109を切換え操作することによって冷却剤を装置本
体部41へと供給する。なお、アタッチメント装置40
は、この冷却剤供給部42側の切換レバー109と、上
述したように装置本体部41側の切換レバー74とが設
けられる構成として説明したが、これら弁機構及び切換
レバーは装置本体部41と冷却剤供給部42のいずれか
一方側に配設されればよいことは勿論である。また、ア
タッチメント装置40は、上述した自動弁機構45を備
えることから、かかる弁機構及び切換レバーを不要とし
てもよいことは勿論である。
【0128】以上のように構成されたステム駆動機構9
9を備える冷却剤供給部42は、第1のコイルスプリン
グ105の弾性力によってバルブ筒部材102が上方へ
と押し上げられた状態とされている。また、ケーシング
本体66と蓋部材67とは、上述したように第1のヒン
ジ部材94と第2のヒンジ部材95及びブラケット部材
100を介して連結されている。したがって、ステム駆
動機構99は、蓋部材67がケーシング本体66に対し
て閉塞操作されると、最初に第1のヒンジ部材94を介
してブラケット部材100がケーシング本体66側に閉
じられ、バルブ筒部材102がステム98と水平な姿勢
でその上方に位置する。
【0129】ステム駆動機構99は、このブラケット部
材100の動作にやや遅れて第2のヒンジ部材95を介
して蓋部材67がケーシング本体66側に閉じられるこ
とにより、押圧部101によって第1の受板部材104
が押圧される。ステム駆動機構99は、これによって第
1のコイルスプリング105及び第2のコイルスプリン
グ106の弾性力に抗してバルブ筒部材102が下方へ
と移動動作する。ステム駆動機構99は、バルブ筒部材
102の嵌合凹部102eがステム98の外周部と嵌合
する。この場合、ステム98は、上述したように高さ位
置或いは横方向の位置にバラツキを有しているが、第1
のコイルスプリング105の作用によってバルブ筒部材
102と衝合することなくその嵌合凹部102eと円滑
に嵌合する。
【0130】ステム駆動機構99は、このようにしてス
テム98とバルブ筒部材102とが嵌合した状態におい
て蓋部材67の押圧部101によって第1の受板部材1
04が押圧される。第1の受板部材104は、これによ
って第2のコイルスプリング106を圧縮動作させて弾
性力を畜勢させる。ステム駆動機構99は、この畜勢さ
れた第2のコイルスプリング106の弾性力が段部10
2cを介してバルブ筒部材102を下方へと押し下げ
る。バルブ筒部材102は、これによってステム98を
押し込むことによりエアゾール缶68から冷却剤を冷却
剤流路102aへと噴射供給させる。
【0131】冷却剤は、冷却剤流路102aから供給管
部材108、ホース69を介して装置本体部41へと供
給される。冷却剤は、装置本体部41からドリルヘッド
58へと供給され、ドリルピット77の噴射口77cか
ら削孔される補修孔の内部に噴射される。
【0132】アタッチメント装置40は、上述した機構
を備えてケーシング本体66と蓋部材67とを回動自在
に支持してステム駆動機構99を駆動するように構成し
たことにより、バルブ筒部材102の支点を長くすると
いった機構が不要とされてコンパクトな機構によってス
テム98に対してバルブ筒部材102が安定した状態で
嵌合される。したがって、アタッチメント装置40は、
冷却剤供給部42の小型化が達成されている。
【0133】本発明は、上述した第1の実施の形態のア
タッチメント装置40に限定されるものではなく、以下
に説明する各実施の形態のように種々展開される。ま
た、このアタッチメント装置40及び後述する各実施の
形態に備えられた各部材或いは各機構については、上述
した回転ドリル装置1にも採用可能であることは勿論で
ある。なお、以下の各実施の形態の説明において、上述
したアタッチメント装置40と同一もしくは同等の部材
並びに同一もしくは同等の機構については、同一符号を
付すことによってその説明を省略する。
【0134】図15に示したアタッチメント装置110
は、上述した粉塵飛散防止機構59に粉塵収納袋111
を付設し、現場環境をさらに良好な状態に保持するとと
もに、後処理も簡単に行い得るように構成したことを特
徴としたものである。粉塵収納袋111は、耐水性に優
れた合成樹脂シート等によって成形され、カバー部材8
0に設けた排出口80dに取り付られる。したがって、
補修孔の削孔に伴って発生するゲル状の粉塵は、この排
出口80dから粉塵収納袋111内へと流出して蓄積さ
れる。
【0135】したがって、アタッチメント装置110
は、粉塵が壁面に付着したり床面等にこぼれ落ちるとい
った現象が最小限の範囲とされ、後処理が極めて簡単と
なる。また、アタッチメント装置110は、作業終了後
に、粉塵収納袋111をカバー部材80から取り外して
そのまま廃棄することが可能とされ、作業効率の大幅な
向上が図られる。
【0136】また、アタッチメント装置110は、一定
の深さの補修孔を削孔可能とした機構を備えたことを特
徴としている。すなわち、アタッチメント装置110
は、筒状筐体43に設けられその内部にガイド軸部材8
7をスライド自在に支持するガイド空間部112aが設
けられたガイド筒部112にドリルヘッド58の移動量
を表示する表示部112bが形成されている。表示部1
12bは、図17に示すように、ガイド筒部112の一
部に削孔方向と平行に設けられた長溝と、この長溝に沿
って設けられた指標112cとから構成されている。
【0137】また、アタッチメント装置110は、ガイ
ド筒部112の内部に、その一端側から棒状のストッパ
部材113が挿入される。このストッパ部材113は、
ガイド筒部112に対して指標112cをみながらその
挿入量が調整され、止めねじ114によって固定され
る。アタッチメント装置110は、上述したように補修
孔の削孔に伴ってガイド軸部材87がガイド筒部112
内を移動する。そして、このガイド軸部材87は、ドリ
ルヘッド58によって所定の深さの補修孔が削孔した状
態において、その一端部に取り付けたエンドピン90が
ストッパ部材113の先端部113aと衝合してその移
動が停止される。
【0138】したがって、アタッチメント装置110
は、このストッパ部材113の停止動作に伴ってドリル
ヘッド58の削孔方向への移動も停止され、一定の深さ
の補修孔の削孔が行われる。アタッチメント装置110
は、このように一定の深さの補修孔を正確に削孔するこ
とから、例えば薄壁に補修孔を削孔する際にこの壁を突
き破ってしまったり、必要な深さの補修孔が削孔されな
いといった不都合の発生が確実に防止される。
【0139】図18は、補修孔の削孔に伴って高速で回
転する駆動軸部材44によって装置本体部41の内部に
発生する熱を効率的に排熱してオイルシール47の損傷
を防止するように構成したことを特徴とする。すなわ
ち、アタッチメント装置110は、駆動軸部材44の外
周部に一対のオイルシール47によって液密の冷却剤供
給空間部61を構成している。アタッチメント装置11
0は、長く使用していると、ゴム等によって形成された
オイルシール47が駆動軸部材44の回転に伴って発生
する熱の影響を受けて損傷し、冷却剤の漏れ等の不都合
を生じさせることがある。
【0140】このため、アタッチメント装置110に
は、内部の温度を低減する放熱機構が備えられている。
この放熱機構は、駆動軸部材44のフランジ部44bに
設けられたファン115、空調空間部117及び空気流
路118と、外筒部材51に設けられた吸引孔116と
から構成される。すなわち、駆動軸部材44には、その
フランジ部44bの内面側に空調空間部117が凹設さ
れるとともに、この空調空間部117からフランジ部4
4bを軸方向に貫通する複数の空気流路118が設けら
れている。さらに、駆動軸部材44には、削孔側の側面
部に複数個のファン115が一体に形成されている。一
方、外筒部材51には、駆動軸部材44のフランジ部4
4bに対向する部位に、外方と内部とを連通させる吸引
孔116が設けられている。
【0141】以上のように構成された放熱機構は、補修
孔の削孔に伴って駆動軸部材44が回転駆動されると、
外筒部材51内で駆動軸部材44と一体にファン115
が回転することから、このファン115の作用によって
外筒部材51内に削孔方向の空気流を生じさせる。放熱
機構は、この空気流により吸引孔116から外筒部材5
1内へと外気が吸引されるとともに、吸引された空気を
その先端開口部51aから流出させる。
【0142】アタッチメント装置110は、このように
駆動軸部材44の回転に伴って外筒部材51内に発生す
る熱が放熱機構によって外部へと効率的に放出される。
したがって、アタッチメント装置110は、内部の高温
化が防止されてオイルシール47の機能が長く保持され
る。アタッチメント装置110は、この放熱機構のため
に構造が複雑となったり部品点数が多くなったりするこ
ともない。
【0143】なお、上述した実施の形態では、ファン1
15は、駆動軸部材44のフランジ部44bに一体に形
成した構成を示したが、別部材で構成してもよいことは
勿論である。また、ファン115は、例えばカップリン
グ部材52の外周部に配設するようにしてもよい。
【0144】また、上述した各実施の形態の回転ドリル
装置及びアタッチメント装置においては、壁面や天井等
に補修用の補修孔を削孔する場合について説明したが、
その用途についはこれに限定されるものではないことは
勿論である。
【0145】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
係る回転ドリル装置によれば、液体を基材とする冷却媒
体がエアゾール缶から供給され、この冷却媒体をドリル
ヘッドの先端部から噴射させながら穿孔を行うようにし
たことにより、装置全体の小型、軽量化によって取り扱
いが極めて容易になるとともに穿孔後の孔内の乾燥時間
や段取り時間が短縮されることにより作業効率の大幅な
向上が図られ、さらに高所作業においても作業者の安全
性を確保することができる。また、回転ドリル装置は、
極めて廉価である。
【0146】さらに、この発明に係る回転ドリル装置ア
タッチメント装置によれば、市販の回転ドリル装置に着
脱され、エアゾール缶から供給される液体を基材とする
冷却媒体をドリルヘッドの先端部から噴射させながら穿
孔を行うようにしたことにより、装置全体の小型、軽量
化によって取り扱いが極めて容易になるとともに穿孔後
の孔内の乾燥時間や段取り時間が短縮されることにより
作業効率の大幅な向上が図られ、さらに高所作業におい
ても作業者の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転ドリル装置の実施の形態を示
す要部斜視図である。
【図2】同回転ドリル装置の内部構造の詳細を示す要部
縦断面図である。
【図3】同回転ドリル装置に備えられる自動弁機構の構
成を説明する要部縦断面図である。
【図4】同回転ドリル装置に備えられる粉塵飛散防止機
構の構成を説明する一部切欠き要部側面図である。
【図5】他の粉塵飛散防止機構の構成を説明する一部切
欠き要部側面図である。
【図6】本発明に係る回転ドリル装置用アタッチメント
装置の第1の実施の形態を示す要部斜視図である。
【図7】同アタッチメント装置の一部切欠き側面図であ
る。
【図8】同アタッチメント装置の装置本体部に備えられ
る自動弁機構の構成を説明する要部縦断面図である。
【図9】同アタッチメント装置の装置本体部に取り付け
られるドリルヘッドの構成を説明する要部縦断面図であ
る。
【図10】同アタッチメント装置の装置本体部に備えら
れる粉塵飛散防止機構を構成するカバー部材の構成を説
明する縦断面図である。
【図11】同カバー部材の正面図である。
【図12】同アタッチメント装置に備えられる冷却剤供
給部の構成を説明する要部縦断面図である。
【図13】同冷却剤供給部を構成する収納筐体と蓋体と
の支持構造の詳細を説明する要部縦断面図である。
【図14】同収納筐体に対して蓋体を開いた状態を説明
する要部縦断面図である。
【図15】本発明に係る回転ドリル装置用アタッチメン
ト装置の第2の実施の形態を示す要部斜視図である。
【図16】同アタッチメント装置の一部切欠き要部側面
図である。
【図17】同アタッチメント装置に備えられる孔深さ規
制表示機構を示す要部平面図である。
【図18】本発明に係る回転ドリル装置用アタッチメン
ト装置に備えられる他の自動弁機構の構成を説明する要
部縦断面図である。
【符号の説明】
1 回転ドリル装置、2 ドリル本体部、3 ドリル
部、4 冷却部、5 筒状筐体(外筒部材)、6 回転
軸、7 ドリルヘッド、10 エアゾール缶、11ホル
ダーケーシング、13 弁部材、14 カップリング部
材、15 連結ノズル部材、21 冷却剤供給空間部、
23 冷却剤流路(拡径冷却媒体流路)24 第1の冷
却剤流路(第1の冷却媒体流路)、25 第2の冷却剤
流路(第2の冷却媒体流路)、26 支持ブラケット部
材(支持部材)、27 ガイド部材、28 カバー部
材、29 コイルスプリング(弾性部材)、31 減摩
部材、32 アタッチメント(弾性部)、35 回転ド
リル装置(ドリル本体部)、38 回転軸、39 チャ
ッキング機構、40 アタッチメント装置、41 装置
本体部(ドリル部)、42 冷却剤供給部(冷却部)、
43 筒状筐体、44駆動軸部材(ドリル支持体)、4
5 自動弁機構(バルブ機構)、49 弁部材、52
カップリング部材、53 連結ノズル部材、56 ノズ
ル部材、58ドリルヘッド、59 粉塵飛散防止機構、
60 ガイド機構、61 冷却剤供給空還付、62 第
1の冷却剤流路、63 第2の冷却剤流路、64 第3
の冷却剤流路、65 ホルダーケーシング(ホルダ)、
66 ホルダ本体、67 蓋部材、68 エアゾール
缶、76 ドリル支持体(ドリル支持部材)、77 ド
リルピット、78 フィルタ、80 カバー部材、84
アタッチメント、86排出ガイド部材、87 ガイド
軸部材、88 ガイド軸部材、94 第1のヒンジ部
材、95 第2のヒンジ部材、96 ロック機構、98
ステム、99 ステム駆動機構、100 ブラケット
部材、101 押圧部、102 バルブ筒部材(ノズル
部材)、104 第1の受板(第1のバネ受け部材)、
105 第1のコイルスプリング(第1の弾性部材)、
106 第2のコイルスプリング(第2の弾性部材)、
107 第2の受板(第2のバネ受け部材)、111
粉塵収納袋、112 ガイド筒部、113 ストッパ部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ドリル装置において、 ドリルの給水孔の内径を0.3mm以上とするととも
    に、 該給水孔に対してエアゾール缶に充填した2.0Kg/
    cm2以上の圧力を有する液体を基材とする冷却媒体を
    供給しながら削孔を行うことを特徴とした回転ドリル装
    置。
  2. 【請求項2】 外部から冷却媒体を供給される軸受筒内
    に液密的かつ回動自在に支持されるとともに、内部に第
    1の冷却媒体流路と、この第1の冷却媒体流路の一端に
    位置する同心の拡径冷却媒体流路とが設けられた回転軸
    と、 上記拡径冷却媒体流路内に装着された弾性部材の弾性力
    により上記第1の冷却媒体流路に供給された冷却媒体の
    進行方向に向かって付勢されてこの拡径冷却媒体流路の
    開口端を閉鎖する弁部材と、 外筒体に回転自在に支持されて上記回転軸と一体に回転
    され、外筒体から露呈された一端部にドリルヘッドが取
    り付けられるとともに他端部が上記弁部材と対向され、
    この弁部材を介して上記第1の冷却媒体流路と連通する
    第2の冷却媒体流路が内部に設けられた連結ノズル部材
    とからなり、 上記連結ノズル部材は、削孔動作によってドリルヘッド
    を介して上記回転軸側へと移動されて上記弁部材を押し
    込むことにより、上記第1の冷却媒体流路と第2の冷却
    媒体流路とを連通させることを特徴とした回転ドリル装
    置。
  3. 【請求項3】 内部にドリルヘッドを回転自在に収納し
    た外筒部材と、 この外筒部材に設けられた支持部材と、 一端側がこの支持部材に一定範囲で摺動自在に支持され
    た上記ドリルヘッドとほぼ平行に延長されたガイド部材
    と、 このガイド部材の他端に固定され、上記ドリルヘッドの
    先端部を貫通させるとともにその先端部のドリルピット
    の周囲を覆うカバー部材と、 このカバー部材と上記支持部材との間に位置して上記ガ
    イド部材に装着され、カバー部材を先端側へと付勢する
    弾性部材とを備え、 上記カバー部材は、上記ドリルピットが壁面等を削孔す
    る際に生じる粉塵等の飛散を防止することを特徴とした
    回転ドリル装置。
  4. 【請求項4】 上記カバー部材には、その先端側の開口
    部に壁面等に弾接する弾性部が設けられたことを特徴と
    した請求項3に記載の回転ドリル装置。
  5. 【請求項5】 上記カバー部材には、ドリルヘッドが貫
    通する軸孔部に、摩擦抵抗を低減する減摩部材が介挿さ
    れたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の回
    転ドリル装置。
  6. 【請求項6】 駆動モータと、ドリルチャック機構とが
    備えられたドリル本体部と、 刃先端に開口する冷却媒体流路が内部に全長に亘って形
    成されたドリルヘッドと、一端部にこのドリルヘッドを
    取り付けるとともに他端部が上記駆動部のドリルチャッ
    ク機構にチャッキングされて回転駆動されるドリル支持
    体と、上記ドリルヘッドの冷却媒体流路を開閉するバル
    ブ機構とを備えたドリル部と、 冷却媒体が噴射圧を付与されて封入されたエアゾール缶
    を有し、このエアゾール缶から冷却媒体を上記ドリル部
    のバルブ機構を介してドリルヘッドの冷却媒体流路内に
    噴射供給する冷却部とから構成され、 上記冷却媒体を上記刃先端から噴射させながらドリルヘ
    ッドによって壁面等の削孔を行うことを特徴とした回転
    ドリル装置。
  7. 【請求項7】 上記冷却媒体は、液体を基材として低沸
    点の有機溶剤が混合されてなり、液状化された状態でエ
    アゾール缶の内部に封入されることを特徴とした請求項
    6に記載の回転ドリル装置。
  8. 【請求項8】 上記ドリル部は、外筒部材に組み込ま
    れ、この外筒部材に設けた取付部を介して上記ドリル本
    体部に対して着脱自在とされるとともに、 上記冷却部は、上記エアゾール缶と、このエアゾール缶
    を内部に装填して持運び自在としたホルダとから構成さ
    れることを特徴とした請求項6又は請求項7に記載の回
    転ドリル装置。
  9. 【請求項9】 上記ホルダは、複数本のエアゾール缶を
    並列状態で装填するエアゾール缶装填部が形成されたホ
    ルダ本体と、このホルダ本体に回動自在に支持されてエ
    アゾール缶装填部の天井部を構成するブラケット部材
    と、このブラケット部材に回動自在に支持されるととも
    に上記ドリル部のバルブ機構と連通された冷却媒体供給
    流路が設けられた蓋部材とから構成され、 上記ブラケット部材と蓋部材には、上記エアゾール缶装
    填部に装填された上記エアゾール缶のステムに対向して
    上記ブラケット部材にスライド自在に設けられた筒状の
    ノズル部材と、このノズル部材に軸方向の位置を規制さ
    れた状態で互いに対向して組み付けられた第1のバネ受
    部材及び第2のバネ受部材と、第1のバネ受部材と上記
    ブラケット部材との間に介挿された第1の弾性部材及び
    上記第1のバネ受部材と第2のバネ受部材との間に介挿
    された第2の弾性部材と、上記蓋体の内面に形成された
    押圧部とから構成され、上記エアゾール缶のステムを押
    し込んで冷却媒体を上記冷却媒体供給流路へと噴出させ
    るステム駆動機構が配設され、 このステム駆動機構は、上記ブラケット部材と蓋部材と
    が上記エアゾール缶装填部を閉塞した状態において、上
    記ノズル部材が、上記第1のバネ受部材の弾性力によっ
    て上記エアゾール缶のステムと相対係合した後に、上記
    押圧部が上記第1のバネ受部材を押圧することによって
    畜勢された上記第2の弾性部材の弾性力により上記ステ
    ムを押込み動作を行うことを特徴とした請求項6乃至請
    求項8のいずれか1項に記載の回転ドリル装置。
  10. 【請求項10】 駆動モータと、ドリルチャック機構と
    を備えた回転ドリル装置に着脱される回転ドリル装置用
    アタッチメント装置において、 刃先端に開口する冷却媒体流路が内部に全長に亘って形
    成された筒状のドリルヘッドと、一端部にこのドリルヘ
    ッドを取り付けるとともに他端部が上記回転ドリル装置
    のドリルチャック機構にチャッキングされて回転駆動さ
    れるドリル支持部材と、上記ドリルヘッドの冷却媒体流
    路を開閉するバルブ機構と、上記回転ドリル装置に対し
    て取り付けを行う取付部が設けられた外筒部材とを備
    え、 上記ドリルヘッドは、上記バルブ機構の開放動作により
    上記エアゾール缶からその冷却媒体流路内に噴射供給さ
    れた冷却媒体を上記刃先端から噴射させながら壁面等の
    削孔を行うとともに、この冷却媒体の気化熱によって冷
    却されることを特徴とした回転ドリル装置用アタッチメ
    ント装置。
  11. 【請求項11】 上記冷却媒体は、液体を基材として低
    沸点の有機溶剤が混合されてなり、噴射圧を付与されて
    上記エアゾール缶内に封入されることを特徴とした請求
    項10に記載の回転ドリル装置用アタッチメント装置。
  12. 【請求項12】 上記ドリルヘッドは、上記ドリル支持
    部材に対して、回転方向を固定されるとともに軸方向に
    移動自在に取り付けられ、 削孔すべき壁面等に押し付けられると軸方向に移動して
    上記ドリル支持部材を介して上記バルブ機構を開放動作
    させることによって、その冷却媒体流路内に冷却媒体が
    供給されることを特徴とした請求項10又は請求項11
    に記載の回転ドリル装置用アタッチメント装置。
  13. 【請求項13】 上記ドリルヘッドは、一端部を上記ド
    リル支持部材に着脱される略筒状のビット支持部材と、
    このビット支持部材の先端部に着脱されて刃先部を構成
    するドリルビットとの2部材からなり、 上記ドリルビットには、その内部を貫通する冷却媒体流
    路の一部を細径としてノズル部が構成されたことを特徴
    とした請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載
    の回転ドリル装置用アタッチメント装置。
  14. 【請求項14】 上記ドリルビットには、ノズル部によ
    って区割りされた上記冷却媒体流路の基端側にフィルタ
    が装着されたことを特徴とした請求項13に記載の回転
    ドリル装置用アタッチメント装置。
  15. 【請求項15】 壁面等を削孔する上記ドリルヘッドの
    移動方向と平行に一端部が上記外筒部材に支持されたガ
    イド部材と、このガイド部材の自由端側に固定された上
    記ドリルヘッドの刃先部の周囲を覆う囲む筒状のカバー
    部材及びこのカバー部材の開口部に嵌合されたリング状
    の弾性部材とからなるヘッド部と、このヘッド部と上記
    外筒部材との間に位置して上記ガイド部材に装着されて
    上記ヘッド部のカバー部材に対して壁面等への圧着習性
    を付与する弾性部材とからなる粉塵飛散防止機構とを備
    え、 上記カバー部材には、上記ドリルヘッドの削孔動作によ
    って発生したゲル状粉塵を外方へと流出させる粉塵流出
    部が設けられたことを特徴とする請求項10乃至請求項
    14のいずれか1項に記載の回転ドリル装置用アタッチ
    メント装置。
  16. 【請求項16】 上記粉塵流出部には、流出するゲル状
    粉塵体を溜める袋体が取り付けられることを特徴とした
    請求項15に記載の回転ドリル装置用アタッチメント装
    置。
  17. 【請求項17】 上記外筒部材には、削孔動作に伴って
    上記ドリルヘッドの移動方向に移動する上記ガイド部材
    の基端部をガイドするガイド筒部が設けられ、 このガイド筒部に、上記ガイド部材の基端部を外方に臨
    ませる移動方向の長溝と、この長溝の開口縁に沿って指
    標とを設けることによって、削孔動作に伴う上記ドリル
    ヘッドの移動量の表示を行うようにしたことを特徴とし
    た請求項10乃至請求項16のいずれか1項に記載の回
    転ドリル装置用アタッチメント装置。
  18. 【請求項18】 上記外筒部材には、削孔動作に伴って
    上記ドリルヘッドの移動方向に移動する上記ガイド部材
    の基端部に対向位置してストッパ部材が設けられ、 このストッパ部材を調整移動させることによって上記ド
    リルヘッドによる削孔量を規制することを特徴とした請
    求項10乃至請求項17のいずれか1項に記載の回転ド
    リル装置用アタッチメント装置。
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