JPH1058437A - 回転ドリル装置 - Google Patents

回転ドリル装置

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JPH1058437A
JPH1058437A JP22410096A JP22410096A JPH1058437A JP H1058437 A JPH1058437 A JP H1058437A JP 22410096 A JP22410096 A JP 22410096A JP 22410096 A JP22410096 A JP 22410096A JP H1058437 A JPH1058437 A JP H1058437A
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coolant
drill
rotary
nozzle
rotating shaft
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Shogo Fujita
正吾 藤田
Eiji Takiguchi
栄二 瀧口
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GEIN UNION KK
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    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D1/00Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor
    • B28D1/02Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing
    • B28D1/04Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing with circular or cylindrical saw-blades or saw-discs
    • B28D1/041Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing with circular or cylindrical saw-blades or saw-discs with cylinder saws, e.g. trepanning; saw cylinders, e.g. having their cutting rim equipped with abrasive particles

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  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体を基材として低沸点の有機溶剤を混合し
てなる冷却剤をエアゾール缶から供給して、壁面等に極
めて簡易な作業によって穿孔を可能とさせる小型で軽量
の回転ドリル装置において耐久性の向上を図る。 【解決手段】 エアゾール缶27から供給される冷却剤
の供給流路17aと第1のノズル部18aが設けられた
冷却剤供給管部材17,18と、第1のノズル部18a
を介して冷却剤が噴射供給され軸受部材12とシールド
部材13とが配設された回転軸支持部材7と、この回転
軸支持部材7に液密状態で回転自在に支持され第1の冷
却剤流路6aが設けられた回転軸部材6と、この回転軸
部材6に取り付けられ第2の冷却剤流路24b,25a
が設けられかつ冷却剤を穿孔51に噴射供給する第2の
ノズル部25bが設けられたドリル体8を備える。第1
のノズル部18aは、第2のノズル部25bよりも大径
とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁面や天
井等の補修を行う際に補修孔等の穿孔用に用いて好適な
回転ドリル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンクリート建造物において
は、壁面や天井等に発生したクラックやタイルの剥離、
或いは外装壁の浮き上がり等の補修を行う場合には、こ
れらの発生箇所に補修用の孔を穿孔し、この補修孔に接
着剤を充填したりアンカーピンを打ち込んだりしてい
る。また、コンクリート建造物においては、より長期に
亘って壁面や天井等を良好な状態に維持するために、そ
の防水処理が必要不可欠である。特に、壁面に発生した
亀裂は、雨水等を内部に浸入させてコンクリートを浸蝕
させてしまう。また、この雨水等は、冬期には内部で凍
結、溶解を繰り返して亀裂を拡大させて最悪の場合には
内部の鉄骨や鉄筋までも腐蝕、破壊させてしまう。
【0003】上述した補修孔は、一般に振動ドリル装置
や回転ドリル装置等の回転ドリル装置が用いられて壁面
等の所定箇所に穿孔される。振動ドリル装置は、冷却用
の水等を不要とすることにより手軽に補修孔の穿孔作業
を実施することができるといった特徴を有している。し
かしながら、この回転ドリル装置は、穿孔作業に際して
ドリルの振動による騒音が大きく、例えばマンションや
ホテル、病院等の補修工事で使用するには問題があっ
た。また、振動ドリル装置は、穿孔位置やその孔径等を
誤った状態で使用した場合には、補修すべき亀裂を無意
味に拡げてしまうといった問題を生じさせる。
【0004】このため、最近では上述した補修工事に
は、一般にダイヤモンドピットを装着した回転ドリル装
置が用いられている。この回転ドリル装置においては、
作業効率の向上或いは騒音の低減を図るために、ドリル
ピットの先端から穿孔箇所に冷却水を供給しながら穿孔
が行われる。冷却水は、ドリルピットを効率的に冷却す
るとともに穿設した孔から生じる粉塵を除去するため
に、圧搾空気を利用してドリルピットから霧状に噴出さ
れる。
【0005】例えば、特開昭60−262608号「無
衝撃削孔法」公報には、先端まで貫通した送給路を有す
るドリルの刃(ドリルピット)からエアーや水又は炭酸
ガス等の低温液化ガス等の流体を穿孔内に噴射供給し
て、ドリルピットの冷却と発生する粉塵の排出を効率化
した回転ドリル装置が開示されている。この先願公報の
回転ドリル装置には、穿孔位置を規定するドリルガイド
手段及び発生した粉塵の飛散を防止する防塵構造が備え
られている。
【0006】また、特開平1−206005号「コンク
リート建造物に対する穿孔工法」公報にも、ドリルピッ
トの先端部から穿孔内で逆回流を構成する圧縮空気を噴
出させて切屑を効率的に排出するようにした回転ドリル
装置が開示されている。この回転ドリル装置は、冷却水
を使用しないことにより、供給された冷却水が切屑と混
ざり合って穿孔部の周辺を汚損させたり水道設備が無い
場所での使用を可能にするといった特徴を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転ドリル装置
は、一般にドリルピットに対して冷却用の水と圧縮空気
とを供給するため、それぞれの供給源が必要とされてい
た。したがって、穿孔作業には、回転ドリル装置のほか
に、圧縮空気を供給するためのコンプレッサ、冷却水を
貯水した水タンク或いはこれらコンプレッサや水タンク
と回転ドリル装置とを連結するホース等の設備が必要と
されていた。これらの諸設備は、総重量が約40Kgに
も及びその取り扱いが極めて不便であるといった問題点
があった。
【0008】穿孔作業は、コンプレッサと水タンクとを
最も効率のよい場所に設置した後、これらコンプレッサ
と水タンクからホースを回転ドリル装置まで引くといっ
た段取り作業が必要とされる。作業場所は、重量や外形
が大きなこれらコンプレッサと水タンクの制約を受ける
ため、補修作業に支障を来すことがあった。
【0009】また、ホースが接続された回転ドリル装置
は、重量も重くなるとともに引回し操作が面倒であるこ
とから、高所での作業性が悪いといった問題点があっ
た。さらに、従来の回転ドリル装置は、上述した面倒な
段取り作業等を必要とすることから比較的簡易な作業を
行う場合には不向きであった。
【0010】また、上述した諸設備、特にコンプレッサ
は、極めて高価で有るために多数台を保有することが難
しく、大型の現場であっても少ない台数によって対応し
なければならない。このため、補修作業は、施工日数が
かかって工事費用が莫大となるといった問題点があっ
た。さらに、従来の回転ドリル装置においては、例えば
補修工事に際して、穿孔した補修孔に防水剤を充填する
場合に、この補修孔の内部に残った冷却水が乾くまでの
時間を必要とするため、工期が長くなるといった問題点
があった。さらにまた、従来の回転ドリル装置において
は、大量の冷却水を使用することから、天井等に補修孔
を穿孔する場合等に用いることが困難であるといった問
題があった。
【0011】ところで、上述した先願特開昭60−26
2608号「無衝撃削孔法」公報の回転ドリル装置は、
ドリルピットの冷却用に例えば低温液化ガスを用いるこ
とによって冷却水を用いた場合と比較してホースの処理
に起因する問題点の解決を図ることができるといった特
徴を有している。しかしながら、この回転ドリル装置に
おいても、穿孔内に十分な圧力を以ってガスを噴出させ
るためにコンプレッサ等が必要となり、装置全体として
高価となるばかりか取り扱いが面倒であるといった問題
点を解消することはできない。また、この回転ドリル装
置は、発生する粉塵の飛散を防止する防塵膜によって穿
孔位置の確認が困難となり、補修孔の正確な穿孔作業が
行い得ないといった問題点がある。
【0012】他の先願特開平1−206005号「コン
クリート建造物に対する穿孔工法」公報の回転ドリル装
置は、穿設した孔から切屑を効率的に排除することが可
能ではあるが、同様に高価で重量のあるコンプレッサを
必要とする。
【0013】かかる状況から、出願人は、液体を基材と
して低沸点の有機溶剤が混合されてなる液化状態の冷却
剤を封入したエアゾール缶を備え、このエアゾール缶か
ら供給した冷却剤をドリルピットの先端から噴射させな
がら穿孔を行う回転ドリル装置の開発を行った。この回
転ドリル装置は、コンプレッサや冷却用の水源を不要と
し、全体が小型、軽量であることから取り扱いが極めて
簡便であるとともに、穿孔された補修孔の乾燥時間や段
取り作業を短縮して作業効率の大幅な向上が図られると
いった特徴を有している。
【0014】ところで、この回転ドリル装置において
は、先端部にドリルピットが設けられたドリル部材が回
転軸部材に連結され、エアゾール缶から供給された冷却
剤をこの回転軸部材からドリルピットへと導いて穿孔内
へと噴射させるために、内部に軸受機構と液密に保持す
るシールド機構とが設けられている。回転軸部材は、高
速で回転駆動されることによって高温となり、例えばシ
ールド機構を構成するゴム膜からなるオイルシールに重
大な影響を与えてこれを損傷させてしまうといった問題
がある。
【0015】このオイルシールの損傷は、内部で冷却剤
漏れの現象を生じさせてドリルピットに対して充分な冷
却剤が供給されず正確な補修孔の穿孔を不能とするとい
った事態を引き起こす。回転ドリル装置は、このシール
ド機構の損傷によってその他の機構や部材の状態に係わ
らず使用不能となってしまう。また、回転ドリル装置
は、回転軸部材から発生する熱によって高温となり、作
業者の取り扱いに支障を来すといった問題があった。
【0016】回転ドリル装置には、例えば冷却機構や断
熱用のカバー部材とを設けることによって上述した問題
点を解決することが考慮される。しかしながら、かかる
冷却機構は、回転ドリル装置の構造を複雑化、大型化し
てしまうとともに高価なものとし、さらに冷却媒体の処
理等から上述した回転ドリル装置の特徴を損ねてしま
う。また、カバー部材は、充分な断熱作用を奏する構成
とすることによって、回転ドリル装置を大型化するとと
もにその重量も重くさせてしまいさらに充分な放熱作用
を阻害させるといった問題を生じさせる。
【0017】本発明は、エアゾール缶から低沸点の有機
溶剤が混合されてなる液化状態の冷却剤を噴射供給して
穿孔を行う回転ドリル装置において、構造を複雑化、大
型化すること無く上述した問題点を解決して、耐久性を
向上して実用性を図った小型で廉価かつ軽量な回転ドリ
ル装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成した
本発明に係る回転ドリル装置は、液体を基材として低沸
点の有機溶剤が混合されてなる冷却剤を液化状態で封入
したエアゾール缶と、このエアゾール缶から供給される
冷却剤の供給流路が設けられるとともにこの冷却剤供給
流路の一部を細径として第1のノズル部が設けられた冷
却剤供給管部材と、この冷却剤供給管部材の第1のノズ
ル部を介して冷却剤が噴射供給されるとともに、軸受部
材とシールド部材とが配設された軸受空間部が内部に構
成された回転軸支持部材と、一端部を回転駆動源と連結
されかつ自由端側に開口する第1の冷却剤流路が内部に
設けられるとともに回転軸支持部材の軸受空間部に軸受
部材とシールド部材とにより液密状態で回転自在に支持
された回転軸部材と、この回転軸部材の自由端側に取り
付けられて第1の冷却剤流路と連通する第2の冷却剤流
路が全長に亘って内部に設けられるとともにこの第2の
冷却剤流路の先端部を細径として冷却剤を穿孔内に噴射
供給する第2のノズル部が設けられたドリル体とを備え
て構成される。また、冷却剤供給管部材の第1のノズル
部は、その口径がドリル体の第2のノズル部の口径より
も小径に構成される。
【0019】以上のように構成された本発明に係る回転
ドリル装置によれば、エアゾール缶から冷却剤が冷却剤
供給管部材の第1のノズル部を介して回転軸部材の第1
の冷却剤流路へと噴射供給される。冷却剤は、この回転
軸部材と回転軸支持部材との間に発生する摩擦熱と広口
径の第1の冷却剤流路内に噴射されることによって低沸
点の有機溶剤が気化することからその気化熱によって回
転軸部材を効率的に冷却する。したがって、回転ドリル
装置は、回転軸部材と回転軸支持部材との間を液密に保
持するシールド部材の損傷が防止され、耐久性の向上が
図られるとともに、作業者による取り扱いを容易とす
る。
【0020】また、回転ドリル装置は、冷却剤が回転軸
部材の第1の冷却剤流路において有機溶剤の気化状態へ
の変化によって噴射圧が保持されることから、冷却剤の
流入圧を保持してこの第1の冷却剤流路を介してドリル
体の第2の冷却剤流路へと流入させる。さらに、回転ド
リル装置は、冷却剤をドリル体に設けた第2のノズル部
から穿孔内へと噴射供給する。
【0021】回転ドリル装置は、穿孔動作に伴う摩擦熱
によって高温となったドリル体が、穿孔内において急速
に気化拡散する冷却剤の気化熱により冷却されて良好な
状態で穿孔を行う。なお、冷却剤は、気化状態への変化
に伴う急激な体積膨張によって穿孔内から切り屑等を外
部へと効率的に排出する。回転ドリル装置は、第2のノ
ズル部から冷却剤を噴射供給することにより、この第2
のノズル部からの切り屑等の進入が阻止されるととも
に、冷却剤の整流作用が保持される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面に基づいて説明する。本発明の実施の形態
として示す回転ドリル装置1は、例えばコンクリート建
築物の壁面や天井等(以下、壁面50と略称する。)に
発生したクラックやタイルの剥離、或いは外装壁の浮き
上がり等の補修作業に際して、これらの発生箇所に接着
剤を充填したりアンカーピンを打ち込んだりするための
補修用の補修孔51を穿孔する場合に使用される。
【0023】回転ドリル装置1は、図1に示すように、
ドリル本体部2と、アタッチメント部3と、冷却部4と
から構成される。なお、以下の説明から明らかとなる
が、回転ドリル装置1は、ドリル本体部2を市販の回転
ドリル装置によって構成することにより、アタッチメン
ト部3をこの回転ドリル装置に組み合わせて用いるアタ
ッチメント装置として構成してもよい。
【0024】ドリル本体部2は、市販の回転ドリル装置
と同様に構成され、図1に示すように筐体2aの一方側
に手持ち部2bが設けられるとともにこの手持ち部2b
に電源スイッチ2cが配設されている。また、ドリル本
体部2には、詳細を省略するが筐体2aの内部に図示し
ない駆動モータや回転軸2d或いは周知のドリルチャッ
ク機構5等が備えられている。ドリル本体部2は、電源
スイッチ2cが操作されることによって駆動モータに電
源が投入され、回転軸2dが回転駆動される。
【0025】ドリルチャック機構5は、詳細を省略する
が回転軸2dの先端部に設けられた複数のチャッキング
レバーと、これらチャッキングレバーを収斂・拡張自在
に支持する支持部材とによって構成される。ドリルチャ
ック機構5は、支持部材に嵌合したチャッキングキーの
回転操作によってこれらチャッキングレバーが収斂・拡
張動作して後述するアタッチメント部3の回転軸部材6
を着脱する。
【0026】アタッチメント部3は、回転軸部材6と、
この回転軸部材6を回転自在に収納する本体筒部7と、
一端部が回転軸部材6と連結されるとともに他端部がこ
の本体筒部7から突出露呈されたドリルヘッド部8と、
ドリルガイド部9と、ドリルヘッド部8の先端部に取り
付けられた粉塵飛散防止機構10等の各部や機構によっ
て構成されている。アタッチメント部3には、詳細を後
述するが、ドリルヘッド部8と回転軸部材6とを互いに
同軸上に位置させるとともに一体的に回転するように連
結するドリル駆動機構11を構成する各部材が配設され
ている。
【0027】ドリル駆動機構11は、図2及び図3に示
すように、内部に第1の冷却剤流路6aが設けられた回
転軸部材6と、この回転軸部材6を回転自在に支持する
一対の軸受部材12、12と、本体筒部7に対して回転
軸部材6を液密に回転自在に保持する一対のオイルシー
ル部材13、13と、回転軸部材6と一体に連結された
軸受筒部材14と、この軸受筒部材14の内部に回転方
向に一体化されるとともに軸方向に移動自在に組み合わ
された駆動軸部材15或いは回転軸部材6の第1の冷却
剤流路6a内に組み込まれた弁部材16等の部材によっ
て構成される。
【0028】本体筒部7には、その側面から回転軸部材
6が貫通される内部空間部7aに連通して冷却剤供給路
7bが設けられている。この冷却剤供給路7bは、開口
部側が大口径とされるとともに内周ねじが形成されてお
り、冷却部4から冷却剤が供給される供給管部材17及
び第1のノズル部材18とがそれぞれねじ込まれて組み
付けられている。
【0029】供給管部材17には、その外周部に冷却部
4とを連結するホース4aが接続される。また、供給管
部材17には、その内部を貫通して冷却剤供給路17a
が設けられるとともに、図3に示すように、この冷却剤
供給路17a内に第1のフィルタ19が装填されてい
る。第1のフィルタ19は、例えば多孔性の焼結合金、
金網或いは不織布等からなり、冷却剤に混入したゴミ等
の比較的大きな異物を除去する。
【0030】第1のノズル部材18は、供給管部材17
の一端側に設けた内周ねじにねじ込まれることによって
一体的に組み合わされる。第1のノズル部材18には、
供給管部材17の冷却剤供給路17aと連通する細径と
された第1のノズル部18aが形成されている。この第
1のノズル部18aは、例えば口径寸法が0.4mmと
されている。したがって、第1のノズル部材18は、冷
却部4から供給された冷却剤を、第1のノズル部18a
から冷却剤供給路7bを介して回転軸部材6の第1の冷
却剤流路6aへと射出供給する。
【0031】冷却剤は、詳細を後述するが、回転軸部材
6と本体筒部7との間に発生する摩擦熱によって混合さ
れた低沸点の有機溶剤が急速に気化されて回転軸部材6
を冷却する。また、冷却剤は、この低沸点の有機溶剤の
気化状態への変化によって第1の冷却剤流路6a内にお
いて体積が膨張することから、後述するドリルヘッド部
8に対して所定の流圧を保持されて供給される。
【0032】回転軸部材6は、図2及び図3に示すよう
に、ドリルチャック機構5にチャッキングされるやや細
径部6bと、本体筒部7の内部空間部7a内に軸受部材
12、12によって軸受けされる基部6cと、この基部
6cの先端側に一体に突出形成される大径のフランジ部
6dとからなる。回転軸部材6には、その基部6cの内
部に先端部に開口する上述した第1の冷却剤流路6aが
設けられている。また、基部6cには、側面に第1の冷
却剤流路6aと本体筒部7の冷却剤供給路7bとに連通
する連絡流路6eが設けられている。
【0033】一対のオイルシール部材13、13は、連
絡流路6eを挟んで軸受部材12、12の内側にそれぞ
れ配設されており、上述したように回転軸部材6の外周
部とと本体筒部7の内部空間部7aとの間を液密に保持
する。したがって、冷却部4から供給された冷却剤は、
このオイルシール部材13、13によって回転軸部材6
と本体筒部7との間で漏出することなく冷却剤供給路7
bから連絡流路6eを介して第1の冷却剤流路6aへと
流入する。
【0034】軸受筒部材14には、その内部に上述した
第1の冷却剤流路6aと同軸とされる第2の冷却剤流路
14aが設けられている。この軸受筒部材14は、その
一端側の外周部に形成したフランジ部14bが回転軸部
材6のフランジ部6dと突き合わされて、ボルト20に
よって回転軸部材6と一体に組み合わされる。第1の冷
却剤流路14aは、その一端部が小径開口部14cとさ
れて第1の冷却剤流路6aと連通されている。また、軸
受筒部材14には、第2の冷却剤流路14aの一部に軸
方向のキー溝14dが設けられている。
【0035】駆動軸部材15は、その内部に全長に亘っ
て第3の冷却剤流路15aが設けられている。駆動軸部
材15は、その外周部に軸受筒部材14のキー溝14d
と相対係合されるキー部材21が設けられることによっ
て軸受筒部材14と回転方向に対して一体化される。駆
動軸部材15は、キー部材21の長さ寸法がキー溝14
dの長さよりもやや小とされることによって、ストッパ
14eで規制される範囲内において軸受筒部材14の第
2の冷却剤流路14a内を移動自在とされている。
【0036】駆動軸部材15は、図2に示すようにその
先端部が軸受筒部材14から突出露呈されている。駆動
軸部材15は、この露呈端部の外周に逆ねじ15bが形
成されており、後述するようにドリルヘッド部8が取り
付けられる。なお、駆動軸部材15は、外周部にはめ込
んだシールドリング22によって軸受筒部材14の内周
壁との液密状態が保持されている。
【0037】弁部材16は、回転軸部材6の第1の冷却
剤流路6aの内部に摺動自在に組み込まれている。この
弁部材16は、先端部が略楔形を呈しており、軸受筒部
材14の小径開口部14cと係脱自在とされている。弁
部材16は、第1の冷却剤流路6aを構成する回転軸部
材6の内壁との間に圧縮状態で組み込まれたコイルスプ
リング23によって、その先端部が小径開口部14cと
係合して第2の冷却剤流路14aを閉塞している。
【0038】弁部材16は、後述するように回転ドリル
装置1によって壁面50に補修孔51が穿孔される際
に、ドリルヘッド部8が壁面50側へと押し付けられた
状態において小径開口部14cから後退して第2の冷却
剤流路14aを開放する。すなわち、弁部材16は、駆
動軸部材15が図3において右側へと押圧されることに
よってコイルスプリング23の弾性力に抗して回転軸部
材6の内方へと後退される。したがって、第1の冷却剤
流路6aと第2の冷却剤流路14aとは、互いに連通し
た状態となり、第2の冷却剤流路14aへと冷却剤が流
入する。回転ドリル装置1は、このように、実際に補修
孔51の穿孔動作が行われている間においてのみ、ドリ
ルヘッド部8に対して冷却剤が供給されることによって
その使用量の効率化を図っている。
【0039】ドリルヘッド部8は、図4に示すように、
ドリルピット支持部材24と、このドリルピット支持部
材24の先端部に取り付けられるドリルピット25と、
ドリルピット支持部材24の内部に装填された第2のフ
ィルタ26とから構成されている。ドリルピット支持部
材24は、基端部24aをやや大径とした段付き筒状部
材によって構成され、その内部に軸方向の全長に亘って
第4の冷却剤流路24bが形成されている。
【0040】ドリルピット支持部材24は、その基端部
24aの内径寸法が駆動軸部材15の先端部の外径寸法
とほぼ等しく、内周壁に逆ねじからなる第1の内周ねじ
24cが形成されている。ドリルピット支持部材24
は、この第1の内周ねじ24cが逆ねじ15bにねじ込
まれることにより、駆動軸部材15の先端部に取り付け
られる。また、ドリルピット支持部材24には、その先
端部24dに第4の冷却剤流路24bをやや拡径とする
ようにしてフィルタ装填空間部24eが形成されてい
る。さらに、ドリルピット支持部材24には、このフィ
ルタ装填空間部24eを構成する内周壁に逆ねじからな
る第2の内周ねじ24fが形成されている。
【0041】ドリルピット25は、この第2の内周ねじ
24fによってドリルピット支持部材24の先端部に取
り付けられる。ドリルピット25は、ダイヤモンド粒を
混合した焼結合金によって筒状に形成され、内部に冷却
剤供給路25aが軸方向の全長に亘って形成されてい
る。このドリルピット25には、基端部の外周部にドリ
ルピット支持部材24の第2の内周ねじ24fにねじ込
まれる逆ねじが形成されている。したがって、ドリルピ
ット25は、補修孔51の穿孔作業に伴って磨耗した場
合に、ドリルピット支持部材24から分離されて交換さ
れる。
【0042】ドリルピット25には、その冷却剤供給路
25aの一部を細径とすることによって第2のノズル部
25bが形成されている。また、ドリルピット25に
は、この第2のノズル部25bを介して先端部に開口す
る冷却剤噴射口25cが設けられている。さらに、ドリ
ルピット25には、詳細を省略するが、穿孔する補修孔
51の内部から切削粉を外部へと効率的に排出するため
に、冷却剤噴射口25cを構成する外周壁にその先端部
からスリット状の溝が軸方向に形成されている。
【0043】ドリルピット25は、例えば上述した第1
のノズル部材18の第1のノズル部18aの口径が0.
4mmとされた場合、第2のノズル部25bの口径が
0.5mmとされる。すなわち、回転ドリル装置1にお
いては、冷却剤の供給側に配設された第1のノズル部材
18によって冷却部4から供給される冷却剤の流量が規
定されている。回転ドリル装置1は、上述したように第
1のノズル部材18の第1のノズル部18aから冷却剤
が回転軸部材6の第1の冷却剤流路6aへと噴射供給さ
れるとともにこの第1の冷却剤流路6a内において冷却
剤に混合された低沸点の有機溶剤の気化が促進されるこ
とによって流圧が保持される。
【0044】冷却剤は、この流圧によって第1の冷却剤
流路6a、軸受筒部材14の第2の冷却剤流路14a、
駆動部材15の第3の冷却剤流路15aを介してドリル
ピット支持部材24の第4の冷却剤流路24bへと流れ
る。冷却剤は、さらにドリルピット25の内部を、冷却
剤供給路25a、第2のノズル部25b及び冷却剤噴射
口25cを介して穿孔内に噴射供給される。回転ドリル
装置1は、ドリルピット25に設けた第2のノズル部2
5bによって流圧が再び高められて、穿孔内への冷却剤
の噴射圧が保持される。したがって、回転ドリル装置1
は、穿孔内から切削粉を効率的に外部へと排出するとと
もに、この切削粉がドリルピット25の内部に進入する
ことを阻止する。
【0045】回転ドリル装置1は、上述したように冷却
剤の供給部と噴射部とに第1のノズル部18aと第2の
ノズル部25bとを設けたことにより、回転軸部材6を
効率的に冷却しながら充分な噴射圧を以って冷却剤が穿
孔内へと噴射供給される。したがって、回転ドリル装置
1は、内部を冷却する冷却手段が不要とされるととも
に、穿孔される補修孔51に対して冷却剤噴射口25c
から冷却剤を高圧で噴射供給し、ドリルピット25を効
率的に冷却するとともに発生する切削粉等を補修孔51
から確実に排除する。
【0046】第2のフィルタ26は、例えば多孔性の焼
結冶金からなり、微小な口径の第2のノズル部25bの
直前に配設されることによってこの第2のノズル部25
bの目詰まりを防止する。回転ドリル装置1は、上述し
た冷却剤供給管部材17の内部に配設した第1のフィル
タ19によって冷却剤に混入された比較的大きなゴミ等
を除去し、ドリルピット支持部材24に配設したこの第
2のフィルタ26によって軸受部材12、オイルシール
部材13或いは軸受筒部材14等からから発生する微小
な異物等が除去される。
【0047】冷却部4は、図1に示すように、冷却剤を
封入した2本のエアゾール缶27、27と、これらエア
ゾール缶27、27が内部に装填されるとともにハーネ
ス29によって例えば作業者の腰等に装着されて持ち運
ばれるホルダーケーシング28とからなる。冷却部4
は、ホルダーケーシング28の本体部28aにエアゾー
ル缶27を装填して蓋体28bを閉じることによってエ
アゾール缶27のステムが押し込まれ封入した冷却剤の
供給が可能な状態となる。
【0048】エアゾール缶27には、水を基材として、
例えばメタノール、エタノール或いは各種エステル剤、
ジメチルエーテル等の低沸点の有機溶剤及び/又はジメ
チルエーテル等の可溶性液化ガス等からなる補助剤を混
合した液体によって構成される冷却剤が封入されてい
る。低沸点の有機溶剤は、冷却水に対して5重量%乃至
90重量%の割合で混合され、その性質によって溶融或
いは乳化状態を呈している。また、可溶性液化ガスは、
冷却水に対して5重量%乃至60重量%の割合で混合さ
れる。
【0049】また、エアゾール缶27には、例えば外気
温が低い場合等においても冷却剤の噴射圧の低下を最低
限に抑えるために、炭酸ガス、窒素ガス等の不活性ガス
が充填されている。不活性ガスは、外気温が25度Cに
おいてエアゾール缶27の内圧を6.0Kg/cm2
至6.5Kg/cm2の範囲に保持するに足る容量が充
填される。
【0050】冷却部4は、ホルダーケーシング28に配
設した供給管28cと冷却剤供給管部材17との間を連
結するホース4aによって冷却剤をアタッチメント部3
へと供給する。この冷却剤は、上述したように補修孔5
1の穿孔が行われて弁部材16が移動動作された状態に
おいてのみアタッチメント部3へと供給される。したが
って、回転ドリル装置1は、駆動モータの回転動作と関
係無く、ドリルピット25に穿孔圧が負荷された状態に
おいてのみ冷却剤の供給が行われるように構成したこと
により、冷却剤が効率的に使用され、また必要以上の冷
却剤の使用を制限することから壁面や床等の汚損を最小
限の範囲にとどめる。
【0051】ドリルガイド部9は、ドリルピット25を
穿孔箇所に対して正確に位置させるように作用させる。
このドリルガイド部9は、図1に示すように、ドリルピ
ット支持部材24と平行に本体筒部7に片持ち支持され
たガイド筒部材30と、このガイド筒部材30に貫通さ
れるガイド軸部材31と、コイルスプリング32とによ
って構成されている。
【0052】ガイド軸部材31は、その先端部が後述す
る粉塵飛散防止機構10を構成するブラケット部材33
に貫通されて抜止め固定されている。また、ガイド軸部
材31は、ガイド筒部材30から最も突出された状態に
おいて、その先端部がドリルピット25の先端とほぼ同
一面を構成する長さ寸法を有している。コイルスプリン
グ32は、ガイド筒部材30とブラケット部材33との
間にやや圧縮された状態で装着されている。このコイル
スプリング32は、ブラケット部材33を本体筒部7か
ら離間する方向に付勢する。
【0053】ドリルガイド部9は、補修孔51を穿孔す
るに際して、ドリルピット25と粉塵飛散防止機構10
を構成するカバー部材34との相対位置をガイド調整す
る。ドリルガイド部9は、ドリルピット25が補修孔5
1の穿孔に伴って壁面50内に進入するにしたがってコ
イルスプリング32がカバー部材34により次第に圧縮
される。ドリルガイド部9は、このコイルスプリング3
2の畜勢された弾性力によりカバー部材34を壁面50
に押し付けて密着状態を保持させる。ドリルガイド部9
は、これによって粉塵の飛散を防止するとともに、振動
音の発生を低減させる。
【0054】粉塵飛散防止機構10は、切削粉と冷却剤
の冷却水とが混合して補修孔51から生じるゲル状粉塵
52の垂れ落ちを防止する。粉塵飛散防止機構10は、
ブラケット部材33と、カバー部材34と、アタッチメ
ント部材35と、排出ガイド部材36と、粉塵収納容器
37及び排出管38等の部材によって構成される。カバ
ー部材34は、全体略カップ状を呈し、その底面部をブ
ラケット部材33に固定されている。カバー部材34に
は、その開口部に弾性材からなるリング状のアタッチメ
ント部材35が取り付けられるとともに、底面部の内面
に排出ガイド部材36が取り付けられている。
【0055】ブラケット部材33には、粉塵収納容器3
7が傾斜した状態で取り付けられている。この粉塵収納
容器37には、カバー部材34の外周部に設けた粉塵排
出口に組み付けた排出管38からゲル状粉塵52が流れ
込んで収納される。この排出管38は、カバー部材34
の底面部側へと向かって次第に傾斜した状態で取り付け
られている。粉塵収納容器37及び排出管38は、これ
によって例えば天井面に補修孔51を穿孔する際にも傾
斜角度が保持されてゲル状粉塵52がカバー部材34の
内部から排出ガイド部材36の表面に沿って自重で外部
へと流れ出るように作用する。
【0056】なお、アタッチメント部材35は、補修孔
51を穿孔する壁面50に対するカバー部材34の密着
性を保持するとともに、このカバー部材34と壁面50
との間の振動音の発生を低減させる。また、粉塵飛散防
止機構10は、ドリルピット25が壁面50に補修孔5
1を穿孔している状態において、上述したようにドリル
ガイド部9のコイルスプリング23の弾性力によりカバ
ー部材34を介してアタッチメント部材35が壁面50
に密着保持される。
【0057】以上のように構成された回転ドリル装置1
は、ドリル本体部2の電源スイッチ2cが操作される
と、図示しない駆動モータが回転して回転軸2dが回転
駆動される。回転軸2dの回転力は、回転軸部材6、軸
受筒部材14、駆動軸部材15、ドリルピット支持部材
24を介してドリルピット25へと伝達されてこのドリ
ルピット25を回転駆動させる。回転ドリル装置1は、
この状態では弁部材16によって回転軸部材6に形成さ
れた第1の冷却剤流路6aと軸受筒部材14に形成され
た第2の冷却剤流路14aとの間が閉塞されていること
から、冷却剤供給管部材17、第1のノズル部材18を
介して回転軸部材6の第1の冷却剤流路6aまで達する
が、ドリルピット25まで供給されることは無い。
【0058】回転ドリル装置1は、上述したセッテイン
グ状態からドリルピット25が壁面50にあてがわれて
補修孔51の穿孔動作が開始されると、このドリルピッ
ト25及びドリルピット支持部材24を介して駆動軸部
材15に対して押圧力が作用される。駆動軸部材15
は、回転駆動されながら軸受筒部材14の内部を移動動
作してコイルスプリング23の弾性力に抗して弁部材1
6を回転軸部材6の内部へと押し込む。この弁部材16
の動作は、各冷却剤流路6a、14a、15a、24a
を連通状態として冷却剤の供給を可能な状態とする。し
たがって、冷却剤は、これら各冷却剤流路6a、14
a、15a、24aを介してドリルピット25の冷却剤
噴射口25cから補修孔51内へと噴射供給される。
【0059】回転ドリル装置1は、第1のノズル部材1
8によって各冷却剤流路6a、14a、15a、24a
に流入する冷却剤の流量が保持されるとともに、ドリル
ピット25の第2のノズル部25bによって補修孔51
内への冷却剤の噴射圧が保持される。また、回転ドリル
装置1は、冷却剤が第1のノズル部材18の第1のノズ
ル部18aから回転軸部材6の第1の冷却剤流路6aに
噴射供給されることから、混合された低沸点の有機溶剤
が急速に気化されて本体筒部7との間に発生する摩擦熱
によって高温となる回転軸部材6の冷却が行われる。
【0060】回転ドリル装置1は、ドリルピット25の
冷却剤噴射口25cから補修孔51に噴射供給された冷
却剤が混合した低沸点の有機溶剤の作用によって霧化し
た状態となり、外気温及び穿孔動作によるドリルピット
25の摩擦熱によって補修孔51内において急速に気化
拡散する。回転ドリル装置1は、この冷却剤の気化熱に
よってドリルピット25を冷却して良好な状態で補修孔
51の穿孔を行う。また、回転ドリル装置1は、低沸点
の有機溶剤が補修孔51の内部で気化してその容量が数
百倍と急激に膨張することから、あたかも冷却剤がより
高圧でこの補修孔51の内部に噴射される状態を呈し、
切削粉を内部から外部へと効率的に排出する。
【0061】回転ドリル装置1は、補修孔51の内部に
残留した冷却水が、低沸点の有機溶剤及び液化ガスとの
共沸現象によってその蒸発が促進されることから、補修
孔51を短時間で乾燥させる。したがって、回転ドリル
装置1は、段取り時間の短縮とともに補修孔51の乾燥
時間の短縮を図り、全体の作業時間を大幅に短縮させ
る。
【0062】回転ドリル装置1は、補修孔51の穿孔に
よって冷却剤と混合して発生するゲル状粉塵52が、壁
面50に密着されたアタッチメント部材35によって外
方へと流れ落ちることなくカバー部材34の内部へと流
入する。ゲル状粉塵52は、このカバー部材34の内部
から排出管38を介して粉塵収納容器37内へと流れ込
み収納される。したがって、回転ドリル装置1は、穿孔
作業の終了後、粉塵収納容器37から溜まったゲル状粉
塵52が廃棄される。
【0063】なお、上述した説明においては、回転ドリ
ル装置1によって壁面50に補修孔51を穿孔する場合
について説明したが、その他の用途にも使用されること
は勿論である。また、回転ドリル装置1は、第1のノズ
ル部材18に設けた第1のノズル部18aの口径を0.
5mmとするとともにドリルピット25に設けた第2の
ノズル部25bの口径を0.4mmに構成したが、これ
らは穿孔する孔径に基づいて選択されるドリルピット2
5の外径によって適宜決定される。この場合、第1のノ
ズル部材18に設けた第1のノズル部18aは、その口
径がドリルピット25に設けた第2のノズル部25bの
口径よりも大とされて構成されることは勿論である。
【0064】また、上述した回転ドリル装置1において
は、冷却剤の供給部を冷却剤供給管部材17と第1のノ
ズル部材18とによって構成したが、これらを一体の部
材によって構成し、その内部に第1のノズル部を構成す
るようにしてもよいことは勿論である。この場合、第1
のフィルタ19は、例えばホース4aの先端部に装着す
るようにしてもよい。
【0065】さらに、回転ドリル装置1においは、ドリ
ルヘッド部8をドリルピット支持部材24とドリルピッ
ト25とによって構成したが、例えばこれらを一体の部
材として駆動軸部材15に連結するようにしてもよい。
この場合、長軸のドリルピットは、先端部に第2のノズ
ル部が形成されるとともに、基端部に第2のフィルタが
装着される。
【0066】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
係る回転ドリル装置によれば、液体を基材とする冷却媒
体がエアゾール缶から供給され、この冷却媒体をドリル
ヘッドの先端部から噴射させながら穿孔を行うようにし
たことにより、装置全体の小型、軽量化によって取り扱
いが極めて容易になるとともに穿孔後の孔内の乾燥時間
や段取り時間が短縮されることにより作業効率を大幅に
向上させ、さらに高所作業においても作業者の安全性を
確保する。回転ドリル装置は、高速回転によって回転軸
が高温となるが、内部に供給される冷却剤を効率的に利
用することによりシールド部材の損傷を抑制して内部で
の冷却剤漏れの現象を防止することから耐久性が大幅に
向上されるとともに、高温化による作業者の取り扱いに
支障を来すといった不都合を解消する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転ドリル装置の実施の形態を示
す要部斜視図である。
【図2】同回転ドリル装置の内部構造の詳細を示す要部
縦断面図である。
【図3】同回転ドリル装置のドリル駆動機構の詳細を示
す要部縦断面図である。
【図4】同回転ドリル装置に備えられるドリルヘッド部
の構成を説明する縦断面図である。
【符号の説明】
1 回転ドリル装置、2 ドリル本体部、3 アタッチ
メント部、4 冷却部、6 回転軸部材、6a 第1の
冷却剤流路、7 本体筒部(回転軸支持部材)、7a
軸受空間部、8 ドリルヘッド部、9 ドリルガイド
部、10 粉塵飛散防止機構、11 ドリル駆動機構、
12 軸受部材、13 オイルシール部材(シールド部
材)、14 軸受筒部材、14a 第2の冷却剤流路、
15 駆動軸部材、15a 第3の冷却剤流路、16
弁部材、17 冷却剤供給管部材、18 第1のノズル
部材、18a 第1のノズル部、19 第1のフィル
タ、24 ドリルピット支持部材、24b 第4の冷却
剤流路、25 ドリルピット、25a 冷却剤供給路、
25b 第2のノズル部、25c 冷却剤噴射口、26
第2のフィルタ、27 エアゾール缶、50 壁面、5
1 補修孔、52 ゲル状粉塵

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を基材として低沸点の有機溶剤が混
    合されてなる冷却剤を液化状態で封入したエアゾール缶
    と、 このエアゾール缶から供給される冷却剤の供給流路が設
    けられるとともに、この冷却剤供給流路の一部を細径と
    して第1のノズル部が設けられた冷却剤供給管部材と、 この冷却剤供給管部材の上記第1のノズル部を介して冷
    却剤が噴射供給されるとともに、軸受部材とシールド部
    材とが配設された軸受空間部が内部に構成された回転軸
    支持部材と、 一端部を回転駆動源と連結されかつ自由端側に開口する
    第1の冷却剤流路が内部に設けられ、上記回転軸支持部
    材の軸受空間部に上記軸受部材とシールド部材とにより
    液密状態で回転自在に支持された回転軸部材と、 この回転軸部材の自由端側に取り付けられて上記第1の
    冷却剤流路と連通する第2の冷却剤流路が全長に亘って
    内部に設けられるとともに、この第2の冷却剤流路の先
    端部を細径として冷却剤を穿孔内に噴射供給する第2の
    ノズル部が設けられたドリル体とを備え、 上記冷却剤供給部材の第1のノズル部は、その口径が上
    記ドリル体の第2のノズル部の口径よりも小径に構成さ
    れたことを特徴とする回転ドリル装置。
  2. 【請求項2】 上記ドリル体は、一端部が上記回転軸部
    材の自由端に回転方向に対して一体化された状態で着脱
    自在に装着されるとともに内部に上記第2の冷却剤流路
    が全長に亘って設けられたドリルピット支持部材と、こ
    のドリルピット支持部材の先端部に回転方向に対して一
    体化された状態で着脱自在に装着されるとともに内部に
    上記第2のノズル部が形成されたドリルピットとから構
    成されたことを特徴とする請求項1に記載の回転ドリル
    装置。
  3. 【請求項3】 上記冷却剤供給管部材には、上記冷却剤
    供給流路内に第1のノズル部の上流に位置して第1のフ
    ィルタが配設されるとともに、上記ドリル体には、上記
    第2の冷却剤供給流路内に第2のノズル部の上流に位置
    して第2のフィルタが配設されたことを特徴とする請求
    項1に記載の回転ドリル装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002286605A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 高歪速度疲労試験方法及び装置
EP2558238A4 (en) * 2010-04-16 2017-08-23 Husqvarna AB A core drilling machine and a handle assembly for a core drilling machine.
JP2017196846A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 日立工機株式会社 注液機構及びこれを用いた穿孔機
CN118384460A (zh) * 2024-05-16 2024-07-26 湖北及安盾消防科技有限公司 一种带有冷却层的气溶胶灭火装置及灭火方法

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