JPH1064132A - 光強度変調オーバーライト可能な光磁気記録媒体の再生方法及びその再生装置 - Google Patents
光強度変調オーバーライト可能な光磁気記録媒体の再生方法及びその再生装置Info
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- JPH1064132A JPH1064132A JP8222007A JP22200796A JPH1064132A JP H1064132 A JPH1064132 A JP H1064132A JP 8222007 A JP8222007 A JP 8222007A JP 22200796 A JP22200796 A JP 22200796A JP H1064132 A JPH1064132 A JP H1064132A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高いC/N値を有し、磁気超解像再生を組み
合わせて、情報の書き換え速度が速く、かつ、高密度記
録した情報を確実に再生することが可能な光強度変調オ
ーバーライト可能な光磁気記録媒体の再生方法及び再生
装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも2層の磁性層を有する光強度
変調オーバーライト可能な光磁気記録媒体の再生方法に
おいて、記録された情報を再生する際に、磁界Hrを印
加する。
合わせて、情報の書き換え速度が速く、かつ、高密度記
録した情報を確実に再生することが可能な光強度変調オ
ーバーライト可能な光磁気記録媒体の再生方法及び再生
装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも2層の磁性層を有する光強度
変調オーバーライト可能な光磁気記録媒体の再生方法に
おいて、記録された情報を再生する際に、磁界Hrを印
加する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光強度変調オーバー
ライト可能な光磁気記録媒体の再生方法に関する。
ライト可能な光磁気記録媒体の再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高密度に情報を記録することが可能で、
かつ、高速に再生することが可能な光記録媒体は、オー
ディオや画像の用途、更にコンピュータ用の記録媒体と
して注目されている。再生専用のCDはオーディオ用と
して広く普及し、また、近年になってコンピュータ用と
しても急速に普及は広がっている。また、1回のみ情報
の記録が可能なライトワンスタイプや、一旦記録した情
報を何度も書換えることが可能な書き換え可能タイプ
(re-writableタイプ)も普及してきている。特に、書
き換え可能タイプの1種である光磁気記録媒体は、100
万回以上の情報の書き換えが可能であり、主としてコン
ピュータ用の記録媒体として普及が進んでいる。
かつ、高速に再生することが可能な光記録媒体は、オー
ディオや画像の用途、更にコンピュータ用の記録媒体と
して注目されている。再生専用のCDはオーディオ用と
して広く普及し、また、近年になってコンピュータ用と
しても急速に普及は広がっている。また、1回のみ情報
の記録が可能なライトワンスタイプや、一旦記録した情
報を何度も書換えることが可能な書き換え可能タイプ
(re-writableタイプ)も普及してきている。特に、書
き換え可能タイプの1種である光磁気記録媒体は、100
万回以上の情報の書き換えが可能であり、主としてコン
ピュータ用の記録媒体として普及が進んでいる。
【0003】従来、光磁気記録媒体に一旦記録した情報
を新たな情報に書き換えるには、まず、記録してあった
情報を消去した後に、新たな情報を記録することが原理
的に必要であった。即ち、磁気記録媒体の情報書き換え
のように、一旦記録した情報を消去することなしに、直
接新たな情報に書き換える重ね書き(オーバーライト)
は不可能であった。
を新たな情報に書き換えるには、まず、記録してあった
情報を消去した後に、新たな情報を記録することが原理
的に必要であった。即ち、磁気記録媒体の情報書き換え
のように、一旦記録した情報を消去することなしに、直
接新たな情報に書き換える重ね書き(オーバーライト)
は不可能であった。
【0004】従って、情報を消去するのに要する分だ
け、情報の書き換えに要する時間が長くなること、即
ち、情報の書き換え速度が遅いことが短所とされてい
た。この短所を克服するために、記録ビーム強度を変調
するだけでオーバーライトが可能な、光強度変調オーバ
ーライト記録方法、並びに、それに使用される装置及び
媒体が発明された。この発明は複数国に特許出願され、
このうち米国では既に特許登録されている(特開昭62-1
75948=DE3,619,618A1 =USP 5,239,524 )。以下、こ
の発明を「基本発明」と引用する。以下にこの発明につ
いて簡単に説明する。
け、情報の書き換えに要する時間が長くなること、即
ち、情報の書き換え速度が遅いことが短所とされてい
た。この短所を克服するために、記録ビーム強度を変調
するだけでオーバーライトが可能な、光強度変調オーバ
ーライト記録方法、並びに、それに使用される装置及び
媒体が発明された。この発明は複数国に特許出願され、
このうち米国では既に特許登録されている(特開昭62-1
75948=DE3,619,618A1 =USP 5,239,524 )。以下、こ
の発明を「基本発明」と引用する。以下にこの発明につ
いて簡単に説明する。
【0005】この光磁気記録再生方法で使用されるオー
バーライト可能な光磁気記録媒体は情報を記録する層と
して、垂直磁気異方性(perpendicular magnetic layer
orlayers) を有する多層の磁性層からなる。この磁性層
は、例えば非晶質のTbFe、TbFeCo、GdFe、GdFeCo、DyF
e、DyFeCo等のように、重希土類金属−遷移金属非晶質
合金からなり、磁性層内部においては、重希土類金属の
磁化(RE副格子磁化)と遷移金属の磁化(TM副格子
磁化)が互いに反対向きとなっている。これら2つの副
格子磁化の差が、磁性層としての磁化の大きさと方向を
表わす。
バーライト可能な光磁気記録媒体は情報を記録する層と
して、垂直磁気異方性(perpendicular magnetic layer
orlayers) を有する多層の磁性層からなる。この磁性層
は、例えば非晶質のTbFe、TbFeCo、GdFe、GdFeCo、DyF
e、DyFeCo等のように、重希土類金属−遷移金属非晶質
合金からなり、磁性層内部においては、重希土類金属の
磁化(RE副格子磁化)と遷移金属の磁化(TM副格子
磁化)が互いに反対向きとなっている。これら2つの副
格子磁化の差が、磁性層としての磁化の大きさと方向を
表わす。
【0006】磁性層としては、基本的に垂直磁化可能な
磁性薄膜からなる記録及び再生層として機能する層(以
下、メモリー層またはM層という)と、同じく垂直磁化
可能な磁性薄膜からなる記録補助層(以下、記録層また
はW層という)とを含み、両層は交換結合しており(ex
change-coupled) 、かつ、室温でM層の磁化の向きは変
えないでW層の磁化のみを所定の向きに向けておくこと
ができるオーバーライト可能な多層光磁気記録媒体であ
る。
磁性薄膜からなる記録及び再生層として機能する層(以
下、メモリー層またはM層という)と、同じく垂直磁化
可能な磁性薄膜からなる記録補助層(以下、記録層また
はW層という)とを含み、両層は交換結合しており(ex
change-coupled) 、かつ、室温でM層の磁化の向きは変
えないでW層の磁化のみを所定の向きに向けておくこと
ができるオーバーライト可能な多層光磁気記録媒体であ
る。
【0007】W層は、M層に比べて室温において低い保
磁力Hc と高いキュリー点Tc を持つ。そして、情報を
M層(場合によりW層にも)における基板に垂直な方向
(「A向き」とする)の磁化を有するマークとその反対
方向(「逆A向き」とする)の磁化を有するマークによ
り記録する。この媒体は、W層が磁界手段(例えば初期
化磁界Hini. )によって、その磁化の向きを一方向に揃
えることができる。しかも、そのとき、M層の磁化の向
きは反転せず、更に、一旦一方向に揃えられたW層の磁
化の向きは、M層からの交換結合力を受けても反転せ
ず、逆にM層の磁化の向きは、一方向に揃えられたW層
からの交換結合力を受けても反転しない。
磁力Hc と高いキュリー点Tc を持つ。そして、情報を
M層(場合によりW層にも)における基板に垂直な方向
(「A向き」とする)の磁化を有するマークとその反対
方向(「逆A向き」とする)の磁化を有するマークによ
り記録する。この媒体は、W層が磁界手段(例えば初期
化磁界Hini. )によって、その磁化の向きを一方向に揃
えることができる。しかも、そのとき、M層の磁化の向
きは反転せず、更に、一旦一方向に揃えられたW層の磁
化の向きは、M層からの交換結合力を受けても反転せ
ず、逆にM層の磁化の向きは、一方向に揃えられたW層
からの交換結合力を受けても反転しない。
【0008】基本発明の記録方法では、記録媒体は記録
前までに磁界手段によりW層の磁化の向きだけが一方向
に揃えられるようにする。その上で、2値化情報に従い
パルス変調されたレーザービームを媒体に照射する。レ
ーザービームの強度は、高レベルPH と低レベルPL の
2値に制御され、これはパルスの高レベルと低レベルに
相当する。この低レベルは、再生時に媒体を照射する再
生レベルPR よりも高い。既に知られているように、記
録をしない時にも、例えば媒体における所定の記録場所
をアクセスするためにレーザーを「非常な低レベル」で
点灯することが一般的である。この非常な低レベルも、
再生レベルPR と同一又は近似のレベルである。
前までに磁界手段によりW層の磁化の向きだけが一方向
に揃えられるようにする。その上で、2値化情報に従い
パルス変調されたレーザービームを媒体に照射する。レ
ーザービームの強度は、高レベルPH と低レベルPL の
2値に制御され、これはパルスの高レベルと低レベルに
相当する。この低レベルは、再生時に媒体を照射する再
生レベルPR よりも高い。既に知られているように、記
録をしない時にも、例えば媒体における所定の記録場所
をアクセスするためにレーザーを「非常な低レベル」で
点灯することが一般的である。この非常な低レベルも、
再生レベルPR と同一又は近似のレベルである。
【0009】低レベルのレーザービームを媒体に照射し
た場合に媒体が達する温度においては、W層の磁化の向
きは変わらず、M層の磁化の向きは、M層とW層との間
に磁壁が存在しない状態の向きになる。これを低温プロ
セスといい、このプロセスが起こる温度領域を低温プロ
セス温度TL という。一方、高レベルのレーザービーム
を媒体に照射した場合に媒体が達する更に高い温度にお
いては、W層の磁化の向きは記録磁界の方向に倣い、M
層の磁化の向きは、M層とW層との間に磁壁が存在しな
い状態の向きになる。これを高温プロセスといい、この
プロセスが起こる温度領域を高温プロセス温度TH とい
う。
た場合に媒体が達する温度においては、W層の磁化の向
きは変わらず、M層の磁化の向きは、M層とW層との間
に磁壁が存在しない状態の向きになる。これを低温プロ
セスといい、このプロセスが起こる温度領域を低温プロ
セス温度TL という。一方、高レベルのレーザービーム
を媒体に照射した場合に媒体が達する更に高い温度にお
いては、W層の磁化の向きは記録磁界の方向に倣い、M
層の磁化の向きは、M層とW層との間に磁壁が存在しな
い状態の向きになる。これを高温プロセスといい、この
プロセスが起こる温度領域を高温プロセス温度TH とい
う。
【0010】レーザービームの照射後は、磁界手段によ
り、高レベルのレーザービーム照射によって記録磁界の
方向に倣ったW層の磁化は、再び磁界手段の向きに倣
う。従って、磁界手段の磁化の向きと記録磁界の向きを
逆にしておけば、既に記録されているM層に、新たな記
録が繰り返し記録(即ち、オーバーライト)できるので
ある。これが光変調オーバーライト光磁気記録の原理で
ある。
り、高レベルのレーザービーム照射によって記録磁界の
方向に倣ったW層の磁化は、再び磁界手段の向きに倣
う。従って、磁界手段の磁化の向きと記録磁界の向きを
逆にしておけば、既に記録されているM層に、新たな記
録が繰り返し記録(即ち、オーバーライト)できるので
ある。これが光変調オーバーライト光磁気記録の原理で
ある。
【0011】以上説明した内容を、若干表現を換えれ
ば、高レベルのレーザービーム照射によって記録マーク
を形成し、低レベルのレーザービーム照射によって記録
マークを消去することで、新しい情報を古い情報の上に
オーバーライト(重ね書き)するとも言える。更に、前
記初期化磁界の代わりに初期化層と呼ぶ磁性層を設ける
ことにより、W層の初期化を行うことを実現したタイプ
のもの(特開昭63-268103=USP4,878,132)が発明さ
れ、実用化が始まっている。
ば、高レベルのレーザービーム照射によって記録マーク
を形成し、低レベルのレーザービーム照射によって記録
マークを消去することで、新しい情報を古い情報の上に
オーバーライト(重ね書き)するとも言える。更に、前
記初期化磁界の代わりに初期化層と呼ぶ磁性層を設ける
ことにより、W層の初期化を行うことを実現したタイプ
のもの(特開昭63-268103=USP4,878,132)が発明さ
れ、実用化が始まっている。
【0012】ところで、最近では、画像情報のような多
くの情報量を記録あるいは再生する機会が増加してい
る。このような状況において、光記録媒体に、より多く
の情報を記録し、あるいは、その情報を正確に再生した
いという要求が高まっている。そして、その要求を満た
すための様々なアプローチがなされている。まず、ディ
スクにおいては径方向の記録密度を上げるにはトラック
ピッチを詰めるという方法がある。このためには、記録
マーク幅を小さくする必要がある。これまでトラックピ
ッチは1.6μmが標準であったが、最近ではトラックピ
ッチを狭くする試みがなされており、1.4μmや1.2μ
m、更に1.0μmが報告されている。次に、周方向の記
録密度を上げるには、記録マーク長さを小さくする必要
がある。記録マークの幅や長さを小さくするには、記録
ビームの中心付近のエネルギーの高い領域でのみ記録マ
ークが形成されるように記録媒体の感度設定を行うこと
で、原理的には相当小さなマークが形成できる。即ち、
記録する際、記録ビーム中心付近の高温部分でのみ記録
マークが形成されるように磁性層の組成設計を行えば、
高密度記録ができるのである。
くの情報量を記録あるいは再生する機会が増加してい
る。このような状況において、光記録媒体に、より多く
の情報を記録し、あるいは、その情報を正確に再生した
いという要求が高まっている。そして、その要求を満た
すための様々なアプローチがなされている。まず、ディ
スクにおいては径方向の記録密度を上げるにはトラック
ピッチを詰めるという方法がある。このためには、記録
マーク幅を小さくする必要がある。これまでトラックピ
ッチは1.6μmが標準であったが、最近ではトラックピ
ッチを狭くする試みがなされており、1.4μmや1.2μ
m、更に1.0μmが報告されている。次に、周方向の記
録密度を上げるには、記録マーク長さを小さくする必要
がある。記録マークの幅や長さを小さくするには、記録
ビームの中心付近のエネルギーの高い領域でのみ記録マ
ークが形成されるように記録媒体の感度設定を行うこと
で、原理的には相当小さなマークが形成できる。即ち、
記録する際、記録ビーム中心付近の高温部分でのみ記録
マークが形成されるように磁性層の組成設計を行えば、
高密度記録ができるのである。
【0013】しかし、問題は再生にある。再生は、ビー
ムスポット内のマークを光学的に検出することにより行
われる。従って、常にビーム内には基本的に一個のマー
クしかないようにする必要がある。もし、ビーム内に複
数個のマークが存在すると、情報が混ざり合ってしまっ
て正しく再生することができないからである。このよう
に情報が混ざり合った状態を光クロストークという。即
ち、ビームスポットの一部分にあるマークが表わす情報
のみを取り出して再生することはできないのである。
ムスポット内のマークを光学的に検出することにより行
われる。従って、常にビーム内には基本的に一個のマー
クしかないようにする必要がある。もし、ビーム内に複
数個のマークが存在すると、情報が混ざり合ってしまっ
て正しく再生することができないからである。このよう
に情報が混ざり合った状態を光クロストークという。即
ち、ビームスポットの一部分にあるマークが表わす情報
のみを取り出して再生することはできないのである。
【0014】ビームスポット径は、例えば赤外レーザの
場合、理想的な光学系によっても1.0μm程度にしか絞
れない。このため、径方向では、トラックピッチを1.4
μm程度より狭くすると、隣接するトラックに記録され
ているマークを同時に再生してしまうし、また、マーク
長さやマーク間隔が1.0μm を相当下回るようにする
と、前後のマークを同時に再生してしまう。
場合、理想的な光学系によっても1.0μm程度にしか絞
れない。このため、径方向では、トラックピッチを1.4
μm程度より狭くすると、隣接するトラックに記録され
ているマークを同時に再生してしまうし、また、マーク
長さやマーク間隔が1.0μm を相当下回るようにする
と、前後のマークを同時に再生してしまう。
【0015】そこで、再生ビームの波長を短くすること
が考えられる。ビームをどこまで小さく絞れるかは、ビ
ームの波長に比例することが知られている。この手段に
より再生ビームスポットサイズをより小さくし、それに
よって、高密度に記録した情報の再生を可能にするとい
うものである。これが実現すれば、光クロストークの問
題は避けられるのである。しかし、光ピックアップの光
源に使用可能な半導体レーザーの波長は、その出力や安
定性の面から限界がある。例えば、従来は波長830nmの
半導体レーザが一般的であったが、かなりの期間を要し
て短波長化が図られたにもかかわらず、最近になってや
っと波長680nmが主流になった程度である。つまり、こ
の短波長化によるビームサイズの減少率はわずか18%で
ある。従って、この手段により、ビームスポットサイズ
を現状の1/2や1/3まで飛躍的に減少させることは
困難である。
が考えられる。ビームをどこまで小さく絞れるかは、ビ
ームの波長に比例することが知られている。この手段に
より再生ビームスポットサイズをより小さくし、それに
よって、高密度に記録した情報の再生を可能にするとい
うものである。これが実現すれば、光クロストークの問
題は避けられるのである。しかし、光ピックアップの光
源に使用可能な半導体レーザーの波長は、その出力や安
定性の面から限界がある。例えば、従来は波長830nmの
半導体レーザが一般的であったが、かなりの期間を要し
て短波長化が図られたにもかかわらず、最近になってや
っと波長680nmが主流になった程度である。つまり、こ
の短波長化によるビームサイズの減少率はわずか18%で
ある。従って、この手段により、ビームスポットサイズ
を現状の1/2や1/3まで飛躍的に減少させることは
困難である。
【0016】しかし、再生ビームスポットのサイズは従
来通りでも、相当な高密度に記録された情報を正確に再
生することが可能な記録再生方法及び媒体が発明され
た。これは超解像再生及び媒体と呼ばれる。この方法の
基本的な考え方は、およそ次の通りである。再生ビーム
の照射により記録媒体の温度は上昇するが、媒体は移動
しているので、再生ビームスポット内の後ろ側の温度が
畜熱作用により相対的に高温になる。この温度分布の特
性を利用してビームスポット内の一部をマスクし、マス
クされない部分のみ再生すれば、スポット内の小さな部
分の情報のみ再生することができる。つまり、実質的に
再生ビームスポットサイズを小さくしたことになる。即
ち、相当に高密度記録された情報を正確に再生できるの
である。
来通りでも、相当な高密度に記録された情報を正確に再
生することが可能な記録再生方法及び媒体が発明され
た。これは超解像再生及び媒体と呼ばれる。この方法の
基本的な考え方は、およそ次の通りである。再生ビーム
の照射により記録媒体の温度は上昇するが、媒体は移動
しているので、再生ビームスポット内の後ろ側の温度が
畜熱作用により相対的に高温になる。この温度分布の特
性を利用してビームスポット内の一部をマスクし、マス
クされない部分のみ再生すれば、スポット内の小さな部
分の情報のみ再生することができる。つまり、実質的に
再生ビームスポットサイズを小さくしたことになる。即
ち、相当に高密度記録された情報を正確に再生できるの
である。
【0017】具体的には、(1)再生ビームスポット内の
低温部分が開口となる(高温部分がマスクになる)タイ
プもの、(2)高温部分が開口となる(低温部分がマスク
になる)タイプのものの二通りがあり、更に、(3)高温
部分が開口になるタイプであって、開口部分の中の更に
高温の部分がマスクされることにより、一層小さな開口
を実現するものも提案されている。マスク生成の原理
は、磁気的結合力の変化による磁化方向変化を利用した
ものの他に、相変化による透過率の変化によるものも発
表されている。
低温部分が開口となる(高温部分がマスクになる)タイ
プもの、(2)高温部分が開口となる(低温部分がマスク
になる)タイプのものの二通りがあり、更に、(3)高温
部分が開口になるタイプであって、開口部分の中の更に
高温の部分がマスクされることにより、一層小さな開口
を実現するものも提案されている。マスク生成の原理
は、磁気的結合力の変化による磁化方向変化を利用した
ものの他に、相変化による透過率の変化によるものも発
表されている。
【0018】ここで、磁気的結合力の変化による磁化方
向変化を利用したものの原理を図4を用いて簡単に説明
する。図4(b)は、光磁気記録媒体の主要部分の断面と
再生ビームが照射された部分の温度分布を表わしてい
る。この光磁気記録媒体は2層の磁性層を有しており、
情報は記録層の垂直方向の磁化の方向により記録され
る。記録層の上にはマスク層が設けられており、このマ
スク層の磁化は所定の温度以下の領域(低温領域)では
面内方向であるが、所定の温度以上の領域(高温領域)
では記録層の磁化との交換結合力により記録層の磁化と
同じ方向を向く。所定の温度は再生ビームの照射による
温度分布の中心付近の小さな領域になるように設定され
る。その結果、図4(a)に示すように、再生ビームスポ
ットの一部分の高温領域にあるマークのみ読み出され
る。そして、再生ビームスポット内のマークであって
も、高温領域から外れたマークは読み出されない。
向変化を利用したものの原理を図4を用いて簡単に説明
する。図4(b)は、光磁気記録媒体の主要部分の断面と
再生ビームが照射された部分の温度分布を表わしてい
る。この光磁気記録媒体は2層の磁性層を有しており、
情報は記録層の垂直方向の磁化の方向により記録され
る。記録層の上にはマスク層が設けられており、このマ
スク層の磁化は所定の温度以下の領域(低温領域)では
面内方向であるが、所定の温度以上の領域(高温領域)
では記録層の磁化との交換結合力により記録層の磁化と
同じ方向を向く。所定の温度は再生ビームの照射による
温度分布の中心付近の小さな領域になるように設定され
る。その結果、図4(a)に示すように、再生ビームスポ
ットの一部分の高温領域にあるマークのみ読み出され
る。そして、再生ビームスポット内のマークであって
も、高温領域から外れたマークは読み出されない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光強度変調
オーバーライト光磁気記録再生には、記録時の2値の記
録ビーム強度である高レベルPH及び低レベルPLと再
生時の再生ビーム強度Prの3つのレベルにレーザービ
ーム強度を変調する。これは、光強度変調オーバーライ
ト光磁気記録再生におけるレーザービーム強度の変調レ
ベル数は、従来の非オーバーライト光磁気記録再生にお
けるレーザービーム強度の変調レベル数より1つ多いこ
とを意味する。
オーバーライト光磁気記録再生には、記録時の2値の記
録ビーム強度である高レベルPH及び低レベルPLと再
生時の再生ビーム強度Prの3つのレベルにレーザービ
ーム強度を変調する。これは、光強度変調オーバーライ
ト光磁気記録再生におけるレーザービーム強度の変調レ
ベル数は、従来の非オーバーライト光磁気記録再生にお
けるレーザービーム強度の変調レベル数より1つ多いこ
とを意味する。
【0020】一方、光源として一般的な半導体レーザー
から出射できるビーム強度には当然のことながら上限が
ある。このため、それぞれの変調レベルとして設定でき
る強度範囲(パワーマージン)は、光強度変調オーバー
ライト光磁気記録再生の方が、従来の非オーバーライト
光磁気記録再生に比べて狭い。言い換えると、光強度変
調オーバーライト光磁気記録再生の場合には、再生レベ
ルとして設定できる強度範囲は、低レベルが高レベルと
再生レベルの中間に存在する分だけ低い側に狭い。
から出射できるビーム強度には当然のことながら上限が
ある。このため、それぞれの変調レベルとして設定でき
る強度範囲(パワーマージン)は、光強度変調オーバー
ライト光磁気記録再生の方が、従来の非オーバーライト
光磁気記録再生に比べて狭い。言い換えると、光強度変
調オーバーライト光磁気記録再生の場合には、再生レベ
ルとして設定できる強度範囲は、低レベルが高レベルと
再生レベルの中間に存在する分だけ低い側に狭い。
【0021】ところが、再生信号のC/Nを高くするに
は、再生ビーム強度が高いほど有利なので、この点で光
強度変調オーバーライト光磁気再生はこの点で不利であ
るという問題がある。また、磁気超解像再生において
は、既に説明したように再生ビームスポット内の温度分
布を利用するため、原理的にこの温度分布を所定の大き
さより大きくする必要がある。即ち、従来の非オーバー
ライト光磁気記録再生よりも再生ビーム強度が高いこと
が好ましい。しかし、光強度変調オーバーライト光磁気
記録再生は、低レベルの存在により原理的に再生ビーム
強度の上限が低く抑える必要があるので、光強度変調オ
ーバーライト光磁気記録再生と磁気超解像再生を組み合
わせることは難しいという問題がある。
は、再生ビーム強度が高いほど有利なので、この点で光
強度変調オーバーライト光磁気再生はこの点で不利であ
るという問題がある。また、磁気超解像再生において
は、既に説明したように再生ビームスポット内の温度分
布を利用するため、原理的にこの温度分布を所定の大き
さより大きくする必要がある。即ち、従来の非オーバー
ライト光磁気記録再生よりも再生ビーム強度が高いこと
が好ましい。しかし、光強度変調オーバーライト光磁気
記録再生は、低レベルの存在により原理的に再生ビーム
強度の上限が低く抑える必要があるので、光強度変調オ
ーバーライト光磁気記録再生と磁気超解像再生を組み合
わせることは難しいという問題がある。
【0022】本発明は、上記問題点を解決し、光強度変
調オーバーライト光磁気記録再生においても、高いC/
N値を得られ、更に、磁気超解像再生を組み合わせて、
情報の書き換え速度が速く、かつ、高密度記録した情報
を確実に再生することが可能な、光強度変調オーバーラ
イト可能な光磁気記録媒体の再生方法及び再生装置を提
供する。
調オーバーライト光磁気記録再生においても、高いC/
N値を得られ、更に、磁気超解像再生を組み合わせて、
情報の書き換え速度が速く、かつ、高密度記録した情報
を確実に再生することが可能な、光強度変調オーバーラ
イト可能な光磁気記録媒体の再生方法及び再生装置を提
供する。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記問題点の解決のため
本発明では、記録媒体に記録された情報を再生する際
に、磁界Hrを印加する。再生時に磁界を印加すること
で、再生ビーム照射による温度上昇によって情報が消去
される(磁化方向が変化する)ことを防ぐ方向に作用す
るので、再生磁界Hrがない場合に比べて、再生ビーム
強度レベルを高く設定することができるのである。
本発明では、記録媒体に記録された情報を再生する際
に、磁界Hrを印加する。再生時に磁界を印加すること
で、再生ビーム照射による温度上昇によって情報が消去
される(磁化方向が変化する)ことを防ぐ方向に作用す
るので、再生磁界Hrがない場合に比べて、再生ビーム
強度レベルを高く設定することができるのである。
【0024】
【発明の実施の形態】次に本発明の原理を簡単に説明す
る。光強度変調オーバーライト可能な光磁気記録媒体に
おいて、記録された情報は、次に新たな情報に書き換え
られるまでは、媒体面に垂直な上向き及び下向き磁化を
有する領域としてメモリー層に保持される。ところが、
記録層の磁化は、情報を記録後、次の情報に書き換えら
れる前までに、磁化を上向きか下向きの一方向に揃えら
れる(初期化される)。従って、もし、記録層がメモリ
ー層に隣接していれば、メモリー層の上向き、または、
下向きの磁化の領域のうち、何れか一方の領域では、メ
モリー層と記録層のRE副格子磁化同士あるいはTM副
格子磁化同士が互いに反対方向を向くことになる。即
ち、これら2層の間には界面磁壁が形成される。そし
て、その部分では、この界面磁壁を解消しようとする力
が働く。
る。光強度変調オーバーライト可能な光磁気記録媒体に
おいて、記録された情報は、次に新たな情報に書き換え
られるまでは、媒体面に垂直な上向き及び下向き磁化を
有する領域としてメモリー層に保持される。ところが、
記録層の磁化は、情報を記録後、次の情報に書き換えら
れる前までに、磁化を上向きか下向きの一方向に揃えら
れる(初期化される)。従って、もし、記録層がメモリ
ー層に隣接していれば、メモリー層の上向き、または、
下向きの磁化の領域のうち、何れか一方の領域では、メ
モリー層と記録層のRE副格子磁化同士あるいはTM副
格子磁化同士が互いに反対方向を向くことになる。即
ち、これら2層の間には界面磁壁が形成される。そし
て、その部分では、この界面磁壁を解消しようとする力
が働く。
【0025】この力は、メモリー層の磁化に対しては、
その磁化を反転させて記録層の磁化方向と同じ方向に向
けようとするように働く。その大きさはσw/(2・M
s1・t1)と考えてよい。ただし、メモリー層の保磁
力、飽和磁化、膜厚、及びキュリー温度を、各々Hc
1、Ms1、t1、及びTc1とし、また、メモリー層
と記録層の間に働く交換結合力をσwとする。
その磁化を反転させて記録層の磁化方向と同じ方向に向
けようとするように働く。その大きさはσw/(2・M
s1・t1)と考えてよい。ただし、メモリー層の保磁
力、飽和磁化、膜厚、及びキュリー温度を、各々Hc
1、Ms1、t1、及びTc1とし、また、メモリー層
と記録層の間に働く交換結合力をσwとする。
【0026】以上は、記録層とメモリー層が隣接してい
ない場合でも、メモリー層に隣接する磁性層の磁化の向
きが一方向に揃えば同じことが言える。メモリー層に対
して外部から働く磁界が無い場合、再生ビームの照射に
より磁性層の温度が上昇し、それによりメモリー層の保
持力Hc1が低下して、 Hc1<σw/(2・Ms1・t1) となると、メモリー層内の界面磁壁領域で、界面磁壁が
解消する方向に磁化反転が起こり始める。即ち、情報が
消去(破壊)される。
ない場合でも、メモリー層に隣接する磁性層の磁化の向
きが一方向に揃えば同じことが言える。メモリー層に対
して外部から働く磁界が無い場合、再生ビームの照射に
より磁性層の温度が上昇し、それによりメモリー層の保
持力Hc1が低下して、 Hc1<σw/(2・Ms1・t1) となると、メモリー層内の界面磁壁領域で、界面磁壁が
解消する方向に磁化反転が起こり始める。即ち、情報が
消去(破壊)される。
【0027】これに対して、外部から、大きさHextの
外部磁界を、メモリー層の界面磁壁の存在する領域の磁
化方向と同じ方向に作用させておくと、 Hc1<−Hext+σw/(2・Ms1・t1) となる温度領域になって、初めてメモリー層の界面磁壁
の存在する領域で磁化反転が起こり始める。即ち、より
小さなHc1となる温度領域まで情報の消去を防止でき
る。
外部磁界を、メモリー層の界面磁壁の存在する領域の磁
化方向と同じ方向に作用させておくと、 Hc1<−Hext+σw/(2・Ms1・t1) となる温度領域になって、初めてメモリー層の界面磁壁
の存在する領域で磁化反転が起こり始める。即ち、より
小さなHc1となる温度領域まで情報の消去を防止でき
る。
【0028】実際の再生について考えると、磁界Hrの
大きさが、TambからTrの温度範囲で、 Hc1>−Hr+σw/(2・Ms1・t1) が満足されている限り、メモリー層の界面磁壁領域での
磁化反転は起こらない。そこで、この式を変形して、 Hr>−Hc1+σw/(2・Ms1・t1) (1) を得る。次に、メモリー層の界面磁壁がない領域につい
て考えると、Hr>Hc1+σw/(2・Ms1・t
1)となると、磁化反転が起こってしまうので、この領
域で磁化反転が起こらない条件は、 Hr<Hc1+σw/(2・Ms1・t1) (2) を満足する必要がある。
大きさが、TambからTrの温度範囲で、 Hc1>−Hr+σw/(2・Ms1・t1) が満足されている限り、メモリー層の界面磁壁領域での
磁化反転は起こらない。そこで、この式を変形して、 Hr>−Hc1+σw/(2・Ms1・t1) (1) を得る。次に、メモリー層の界面磁壁がない領域につい
て考えると、Hr>Hc1+σw/(2・Ms1・t
1)となると、磁化反転が起こってしまうので、この領
域で磁化反転が起こらない条件は、 Hr<Hc1+σw/(2・Ms1・t1) (2) を満足する必要がある。
【0029】従って、式(1)及び(2)より、メモリー層の
どちらの領域においても磁化反転が起こらないHrの範
囲は、 −Hc1+σw/(2・Ms1・t1)<Hr<Hc1
+σw/(2・Ms1・t1) となる。図3にこの式の関係を示す。なお、Hc1及び
σw/(2・Ms1・t1)の項は共に、メモリー層の
キュリー点Tc1を越えると0になるので、TrがTc
1を越える場合には上記の式を満たすHrは存在しな
い。従って、上記の式はTr<Tc1であることを自動
的に含んでいる。
どちらの領域においても磁化反転が起こらないHrの範
囲は、 −Hc1+σw/(2・Ms1・t1)<Hr<Hc1
+σw/(2・Ms1・t1) となる。図3にこの式の関係を示す。なお、Hc1及び
σw/(2・Ms1・t1)の項は共に、メモリー層の
キュリー点Tc1を越えると0になるので、TrがTc
1を越える場合には上記の式を満たすHrは存在しな
い。従って、上記の式はTr<Tc1であることを自動
的に含んでいる。
【0030】以下、実施例により本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれに限られるものではない。
明するが、本発明はこれに限られるものではない。
【0031】
【実施例1】厚さ1.2mm、直径130mmでトラックピッチ
1.2μmのトラッキング用ガイド溝付きポリカーボネ
イト製ディスク基板を用意する。この基板のガイド溝の
ある側の表面に、窒化シリコン(誘電体)層、TbFeCo
(メモリー)層、TbDyFeCo(記録)層、及び窒化シリコ
ン(誘電体)層の順にスパッタリングにより形成する。
なお、メモリー層は、遷移金属の副格子磁化が重希土類
の副格子磁化に比べて大きいTMリッチ組成であり、ま
た、記録層は、重希土類の副格子磁化が遷移金属の副格
子磁化に比べて大きいREリッチ組成であり、室温とキ
ューリー温度の間に補償温度を有している。このように
して、光強度変調によりオーバーライト可能な光磁気デ
ィスクを作成する。
1.2μmのトラッキング用ガイド溝付きポリカーボネ
イト製ディスク基板を用意する。この基板のガイド溝の
ある側の表面に、窒化シリコン(誘電体)層、TbFeCo
(メモリー)層、TbDyFeCo(記録)層、及び窒化シリコ
ン(誘電体)層の順にスパッタリングにより形成する。
なお、メモリー層は、遷移金属の副格子磁化が重希土類
の副格子磁化に比べて大きいTMリッチ組成であり、ま
た、記録層は、重希土類の副格子磁化が遷移金属の副格
子磁化に比べて大きいREリッチ組成であり、室温とキ
ューリー温度の間に補償温度を有している。このように
して、光強度変調によりオーバーライト可能な光磁気デ
ィスクを作成する。
【0032】次に、光磁気記録再生装置を用意する。こ
の装置の光源波長は780nm、光ピックアップの対物レン
ズのNAは0.55である。また、この装置には4KOeの初
期化用磁界Hini.を装備しており、光磁気ディスクは1
回転毎にこの磁界を通過するようになっている。次に、
上記の光磁気ディスクを記録再生装置にセットし、2400
rpmで回転させながら次の手順で再生ビーム強度の最大
許容値を測定する。
の装置の光源波長は780nm、光ピックアップの対物レン
ズのNAは0.55である。また、この装置には4KOeの初
期化用磁界Hini.を装備しており、光磁気ディスクは1
回転毎にこの磁界を通過するようになっている。次に、
上記の光磁気ディスクを記録再生装置にセットし、2400
rpmで回転させながら次の手順で再生ビーム強度の最大
許容値を測定する。
【0033】まず、ディスクの半径45mmの位置に、記録
ビームをPH=9.0mW及びPL=4.0mWの2値に変調
しながら、周波数2MHz、デューティー比50%の信号を
記録する。このとき、大きさ300 Oeの磁界を初期化磁界
Hini.と同じ向きに印加する。次に、記録された信号
を、再生ビーム強度1.0mWで磁界は印加せずに再生す
る。再生信号のC/N値は57.3dBを得る。
ビームをPH=9.0mW及びPL=4.0mWの2値に変調
しながら、周波数2MHz、デューティー比50%の信号を
記録する。このとき、大きさ300 Oeの磁界を初期化磁界
Hini.と同じ向きに印加する。次に、記録された信号
を、再生ビーム強度1.0mWで磁界は印加せずに再生す
る。再生信号のC/N値は57.3dBを得る。
【0034】続いて、記録ビーム強度は変えずに、周波
数5MHz、デューティー比50%の信号をオーバーライト
記録した後、同じく再生ビーム強度1.0mWで磁界は印
加せずに再生する。この時の再生信号のC/N値は51.2
dBを得る。即ち、前に記録した2MHzの信号は観察され
ず、確かにオーバーライト記録が行われている。次に、
大きさ1.5 Koeの磁界を、記録時印加した磁界と同じ方
向に印加しながら再生を行う。まず、再生ビーム強度が
1.0mWにおけるC/N値は、磁界を印加しない時と同
じ51.2dBである。
数5MHz、デューティー比50%の信号をオーバーライト
記録した後、同じく再生ビーム強度1.0mWで磁界は印
加せずに再生する。この時の再生信号のC/N値は51.2
dBを得る。即ち、前に記録した2MHzの信号は観察され
ず、確かにオーバーライト記録が行われている。次に、
大きさ1.5 Koeの磁界を、記録時印加した磁界と同じ方
向に印加しながら再生を行う。まず、再生ビーム強度が
1.0mWにおけるC/N値は、磁界を印加しない時と同
じ51.2dBである。
【0035】次に、再生ビーム強度を1.1mWにしてC
/N値を測定した後、再生ビーム強度を1.0mWに戻し
て再びC/N値を測定する。更に、再生ビーム強度を1.
2mWにしてC/N値を測定した後、再生ビーム強度を
1.0mWに戻して再びC/N値を測定する。このよう
に、再生ビーム強度を0.1mW刻みに上げてC/N値を
測定した後、再生ビーム強度を1.0mWに戻して再びC
/N値を測定するという手順を繰り返す。
/N値を測定した後、再生ビーム強度を1.0mWに戻し
て再びC/N値を測定する。更に、再生ビーム強度を1.
2mWにしてC/N値を測定した後、再生ビーム強度を
1.0mWに戻して再びC/N値を測定する。このよう
に、再生ビーム強度を0.1mW刻みに上げてC/N値を
測定した後、再生ビーム強度を1.0mWに戻して再びC
/N値を測定するという手順を繰り返す。
【0036】再生ビーム強度が2.5mWになるまでは、
再生ビーム強度を上げるに従ってC/N値は上昇し、再
生ビーム強度2.5mWでC/N値54.5dBを得る。そし
て、再生ビーム強度を1.0mWに戻した時は、再生ビー
ム強度を上げる前と同じC/N値が得られる。即ち、再
生ビーム強度2.5mWまでは磁化反転は起こらず、即
ち、情報は消去されないことがわかる。
再生ビーム強度を上げるに従ってC/N値は上昇し、再
生ビーム強度2.5mWでC/N値54.5dBを得る。そし
て、再生ビーム強度を1.0mWに戻した時は、再生ビー
ム強度を上げる前と同じC/N値が得られる。即ち、再
生ビーム強度2.5mWまでは磁化反転は起こらず、即
ち、情報は消去されないことがわかる。
【0037】再生ビーム強度が2.6mWを超えると、C
/Nは急激に低下する。そして、再生ビーム強度を元の
1.0mWに戻しても、元のC/N値は得られない。これ
は、2.6mW以上のビーム強度では、その熱によりメモ
リー層の保磁力 Hc1は低下し、 Hr>−Hc1+σw/(2・Ms1・t1) (1) の関係を保てなくなり、メモリー層の界面磁壁領域の磁
化が反転している、即ち、メモリー層の情報が消去(破
壊)されることを示している。
/Nは急激に低下する。そして、再生ビーム強度を元の
1.0mWに戻しても、元のC/N値は得られない。これ
は、2.6mW以上のビーム強度では、その熱によりメモ
リー層の保磁力 Hc1は低下し、 Hr>−Hc1+σw/(2・Ms1・t1) (1) の関係を保てなくなり、メモリー層の界面磁壁領域の磁
化が反転している、即ち、メモリー層の情報が消去(破
壊)されることを示している。
【0038】つまり、再生時に大きさ1.5 Koeの磁界を
印加すると、再生ビーム強度2.5mWまではメモリー層
の情報が破壊されないことがわかる。
印加すると、再生ビーム強度2.5mWまではメモリー層
の情報が破壊されないことがわかる。
【0039】
【比較例1】周波数2MHzの信号を記録した後、5MHzの
信号をオーバーライトするまでは実施例1と全く同じ手
順を行う。次に、磁界を印加せずに、実施例1と同じ手
順で再生ビーム強度を0.1mW刻みに上げながら再生
し、その再生信号のC/N値を測定し、更に、再生ビー
ム強度を1.0mWに戻して再生し、その再生信号のC/
N値を測定するという手順を繰り返す。
信号をオーバーライトするまでは実施例1と全く同じ手
順を行う。次に、磁界を印加せずに、実施例1と同じ手
順で再生ビーム強度を0.1mW刻みに上げながら再生
し、その再生信号のC/N値を測定し、更に、再生ビー
ム強度を1.0mWに戻して再生し、その再生信号のC/
N値を測定するという手順を繰り返す。
【0040】再生ビーム強度が2.0mWになるまでは、
再生ビーム強度を上げるに従ってC/N値は上昇し、再
生ビーム強度2.0mWでC/N値53.5dBを得る。そし
て、再生ビーム強度を1.0mWに戻した時は、再生ビー
ム強度を上げる前と同じC/N値が得られる。即ち、再
生ビーム強度2.0mWまでは磁化反転は起こらず、即
ち、情報は消去されないことがわかる。
再生ビーム強度を上げるに従ってC/N値は上昇し、再
生ビーム強度2.0mWでC/N値53.5dBを得る。そし
て、再生ビーム強度を1.0mWに戻した時は、再生ビー
ム強度を上げる前と同じC/N値が得られる。即ち、再
生ビーム強度2.0mWまでは磁化反転は起こらず、即
ち、情報は消去されないことがわかる。
【0041】再生ビーム強度が2.1mWを超えると、C
/Nは急激に低下する。そして、再生ビーム強度を元の
1.0mWに戻しても、元のC/N値は得られない。即
ち、2.1mW以上のビーム強度で、メモリー層の情報が
消去(破壊)されることを示している。以上より、再生
時に磁界を印加することで、より高い再生ビーム強度を
設定できることを示している。即ち、大きさ1.5 KOeの
磁界印加により再生ビーム強度を約30%向上させられ
ることを示している。
/Nは急激に低下する。そして、再生ビーム強度を元の
1.0mWに戻しても、元のC/N値は得られない。即
ち、2.1mW以上のビーム強度で、メモリー層の情報が
消去(破壊)されることを示している。以上より、再生
時に磁界を印加することで、より高い再生ビーム強度を
設定できることを示している。即ち、大きさ1.5 KOeの
磁界印加により再生ビーム強度を約30%向上させられ
ることを示している。
【0042】
【実施例2】実施例1と同じ基板を用意する。この基板
のガイド溝のある側の表面上に、窒化シリコン(誘電
体)層、TbFeCo(メモリー)層、TbDyFeCo(記録)層、
TbFe(スイッチング層)、TbCo(初期化層)、及び窒化
シリコン(誘電体)層の順にスパッタリングにより形成
する。このようにして、光強度変調によりオーバーライ
ト可能な光磁気ディスクを作成する。ここで、メモリー
層と記録層は実施例1と同じ組成である。また、スイッ
チング層は初期化層の磁化を必要な時だけ交換結合力に
より伝達する機能を果たす。初期化層の磁化方向は予め
一方向に揃えておく。このようにして、光強度変調によ
りオーバーライト可能な光磁気ディスクを作成する。実
施例1で用いた光磁気記録再生装置を用意し、この装置
から初期化用磁界Hini.を取り除いた後、上記の光磁気
ディスクをセットする。
のガイド溝のある側の表面上に、窒化シリコン(誘電
体)層、TbFeCo(メモリー)層、TbDyFeCo(記録)層、
TbFe(スイッチング層)、TbCo(初期化層)、及び窒化
シリコン(誘電体)層の順にスパッタリングにより形成
する。このようにして、光強度変調によりオーバーライ
ト可能な光磁気ディスクを作成する。ここで、メモリー
層と記録層は実施例1と同じ組成である。また、スイッ
チング層は初期化層の磁化を必要な時だけ交換結合力に
より伝達する機能を果たす。初期化層の磁化方向は予め
一方向に揃えておく。このようにして、光強度変調によ
りオーバーライト可能な光磁気ディスクを作成する。実
施例1で用いた光磁気記録再生装置を用意し、この装置
から初期化用磁界Hini.を取り除いた後、上記の光磁気
ディスクをセットする。
【0043】次に、上記の光磁気ディスクを記録再生装
置にセットし、2400rpmで回転させながら次の手順で再
生ビーム強度の最大許容値を測定する。まず、ディスク
の半径45mmの位置に、記録ビームをPH=10.0mW及び
PL=4.4mWの2値に変調しながら、周波数2MHz、デ
ューティー比50%の信号を記録する。このとき、大きさ
300 Oeの磁界を初期化層の磁化方向と同じ向きに印加す
る。
置にセットし、2400rpmで回転させながら次の手順で再
生ビーム強度の最大許容値を測定する。まず、ディスク
の半径45mmの位置に、記録ビームをPH=10.0mW及び
PL=4.4mWの2値に変調しながら、周波数2MHz、デ
ューティー比50%の信号を記録する。このとき、大きさ
300 Oeの磁界を初期化層の磁化方向と同じ向きに印加す
る。
【0044】次に、記録された信号を、再生ビーム強度
1.0mWで磁界は印加せずに再生する。再生信号のC/
N値は57.3dBを得る。続いて、記録ビーム強度は変えず
に、周波数5MHz、デューティー比50%の信号をオーバ
ーライト記録した後、同じく再生ビーム強度1.0mWで
磁界は印加せずに再生する。この時の再生信号のC/N
値は51.0dBを得る。即ち、前に記録した2MHzの信号は
観察されず、確かにオーバーライト記録が行われてい
る。
1.0mWで磁界は印加せずに再生する。再生信号のC/
N値は57.3dBを得る。続いて、記録ビーム強度は変えず
に、周波数5MHz、デューティー比50%の信号をオーバ
ーライト記録した後、同じく再生ビーム強度1.0mWで
磁界は印加せずに再生する。この時の再生信号のC/N
値は51.0dBを得る。即ち、前に記録した2MHzの信号は
観察されず、確かにオーバーライト記録が行われてい
る。
【0045】次に、大きさ1.5 Koeの磁界を、記録時印
加した磁界と同じ方向に印加しながら再生を行う。ま
ず、再生ビーム強度が1.0mWにおけるC/N値は、磁
界を印加しない時と同じ51.0dBである。次に、再生ビー
ム強度を1.1mWにしてC/N値を測定した後、再生ビ
ーム強度を1.0mWに戻して再びC/N値を測定する。
更に、再生ビーム強度を1.2mWにしてC/N値を測定
した後、再生ビーム強度を1.0mWに戻して再びC/N
値を測定する。このように、再生ビーム強度を0.1mW
刻みに上げてC/N値を測定した後、再生ビーム強度を
1.0mWに戻して再びC/N値を測定するという手順を
繰り返す。
加した磁界と同じ方向に印加しながら再生を行う。ま
ず、再生ビーム強度が1.0mWにおけるC/N値は、磁
界を印加しない時と同じ51.0dBである。次に、再生ビー
ム強度を1.1mWにしてC/N値を測定した後、再生ビ
ーム強度を1.0mWに戻して再びC/N値を測定する。
更に、再生ビーム強度を1.2mWにしてC/N値を測定
した後、再生ビーム強度を1.0mWに戻して再びC/N
値を測定する。このように、再生ビーム強度を0.1mW
刻みに上げてC/N値を測定した後、再生ビーム強度を
1.0mWに戻して再びC/N値を測定するという手順を
繰り返す。
【0046】再生ビーム強度が2.8mWになるまでは、
再生ビーム強度を上げるに従ってC/N値は上昇し、再
生ビーム強度2.8mWでC/N値55.1dBを得る。そし
て、再生ビーム強度を1.0mWに戻した時は、再生ビー
ム強度を上げる前と同じC/N値が得られる。即ち、再
生ビーム強度2.8mWまでは磁化反転は起こらず、即
ち、情報は消去されないことがわかる。
再生ビーム強度を上げるに従ってC/N値は上昇し、再
生ビーム強度2.8mWでC/N値55.1dBを得る。そし
て、再生ビーム強度を1.0mWに戻した時は、再生ビー
ム強度を上げる前と同じC/N値が得られる。即ち、再
生ビーム強度2.8mWまでは磁化反転は起こらず、即
ち、情報は消去されないことがわかる。
【0047】再生ビーム強度が2.9mWを超えると、C
/Nは急激に低下する。そして、再生ビーム強度を元の
1.0mWに戻しても、元のC/N値は得られない。これ
は、2.9mW以上のビーム強度では、その熱によりメモ
リー層の保磁力 Hc1は低下し、 Hr>−Hc1+σw/(2・Ms1・t1) (1) の関係を保てなくなり、メモリー層の界面磁壁領域の磁
化が反転している、即ち、メモリー層の情報が消去(破
壊)されることを示している。
/Nは急激に低下する。そして、再生ビーム強度を元の
1.0mWに戻しても、元のC/N値は得られない。これ
は、2.9mW以上のビーム強度では、その熱によりメモ
リー層の保磁力 Hc1は低下し、 Hr>−Hc1+σw/(2・Ms1・t1) (1) の関係を保てなくなり、メモリー層の界面磁壁領域の磁
化が反転している、即ち、メモリー層の情報が消去(破
壊)されることを示している。
【0048】つまり、再生時に大きさ1.5 Koeの磁界を
印加すると、再生ビーム強度2.8mWまではメモリー層
の情報が破壊されないことがわかる。
印加すると、再生ビーム強度2.8mWまではメモリー層
の情報が破壊されないことがわかる。
【0049】
【比較例2】周波数2MHzの信号を記録した後、5MHzの
信号をオーバーライトするまでは実施例2と全く同じ手
順で信号を記録する。次に、磁界を印加せずに、実施例
1と同じ手順で再生ビーム強度を0.1mW刻みに上げな
がら再生し、その再生信号のC/N値を測定し、更に、
再生ビーム強度を1.0mWに戻して再生し、その再生信
号のC/N値を測定するという手順を繰り返す。
信号をオーバーライトするまでは実施例2と全く同じ手
順で信号を記録する。次に、磁界を印加せずに、実施例
1と同じ手順で再生ビーム強度を0.1mW刻みに上げな
がら再生し、その再生信号のC/N値を測定し、更に、
再生ビーム強度を1.0mWに戻して再生し、その再生信
号のC/N値を測定するという手順を繰り返す。
【0050】再生ビーム強度が2.2mWになるまでは、
再生ビーム強度を上げるに従ってC/N値は上昇し、再
生ビーム強度2.2mWでC/N値53.1dBを得る。そし
て、再生ビーム強度を1.0mWに戻した時は、再生ビー
ム強度を上げる前と同じC/N値が得られる。即ち、再
生ビーム強度2.2mWまでは磁化反転は起こらず、即
ち、情報は消去されないことがわかる。
再生ビーム強度を上げるに従ってC/N値は上昇し、再
生ビーム強度2.2mWでC/N値53.1dBを得る。そし
て、再生ビーム強度を1.0mWに戻した時は、再生ビー
ム強度を上げる前と同じC/N値が得られる。即ち、再
生ビーム強度2.2mWまでは磁化反転は起こらず、即
ち、情報は消去されないことがわかる。
【0051】再生ビーム強度が2.3mWを超えると、C
/Nは急激に低下する。そして、再生ビーム強度を元の
1.0mWに戻しても、元のC/N値は得られない。即
ち、2.3mW以上のビーム強度で、メモリー層の情報が
消去(破壊)されることを示している。以上より、再生
時に磁界を印加することで、より高い再生ビーム強度を
設定できることを示している。即ち、大きさ1.5 KOeの
磁界印加により再生ビーム強度を約30%向上させられ
ることを示している。
/Nは急激に低下する。そして、再生ビーム強度を元の
1.0mWに戻しても、元のC/N値は得られない。即
ち、2.3mW以上のビーム強度で、メモリー層の情報が
消去(破壊)されることを示している。以上より、再生
時に磁界を印加することで、より高い再生ビーム強度を
設定できることを示している。即ち、大きさ1.5 KOeの
磁界印加により再生ビーム強度を約30%向上させられ
ることを示している。
【0052】
【実施例3】実施例1と同じ基板を用意する。この基板
のガイド溝のある側の表面上に、窒化シリコン(誘電
体)層、GdFeCo(超磁気解像再生)層、TbFeCo(メモリ
ー)層、TbDyFeCo(記録)層、及び窒化シリコン(誘電
体)層の順にスパッタリングで形成する。このようにし
て、超磁気解像再生が可能であって光強度変調によりオ
ーバーライト可能な光磁気ディスクを作成する。ここ
で、メモリー層と記録層は実施例1と同じ組成である。
また、超磁気解像再生層は、室温では面内方向に磁化し
ているが、所定の温度を超えると垂直磁化する性質を有
している。
のガイド溝のある側の表面上に、窒化シリコン(誘電
体)層、GdFeCo(超磁気解像再生)層、TbFeCo(メモリ
ー)層、TbDyFeCo(記録)層、及び窒化シリコン(誘電
体)層の順にスパッタリングで形成する。このようにし
て、超磁気解像再生が可能であって光強度変調によりオ
ーバーライト可能な光磁気ディスクを作成する。ここ
で、メモリー層と記録層は実施例1と同じ組成である。
また、超磁気解像再生層は、室温では面内方向に磁化し
ているが、所定の温度を超えると垂直磁化する性質を有
している。
【0053】実施例1で用いた光磁気記録再生装置に上
記の光磁気ディスクをセットし、2400rpmで回転させな
がら次の手順で再生ビーム強度の最大許容値を測定す
る。まず、ディスクの半径45mmの位置に、記録ビームを
PH=9.0mW及びPL=4.4mWの2値に変調しなが
ら、周波数14MHz、デューティー比50%の信号を記録す
る。このとき、大きさ300 Oeの磁界を初期化磁界と同じ
向きに印加する。
記の光磁気ディスクをセットし、2400rpmで回転させな
がら次の手順で再生ビーム強度の最大許容値を測定す
る。まず、ディスクの半径45mmの位置に、記録ビームを
PH=9.0mW及びPL=4.4mWの2値に変調しなが
ら、周波数14MHz、デューティー比50%の信号を記録す
る。このとき、大きさ300 Oeの磁界を初期化磁界と同じ
向きに印加する。
【0054】次に、大きさ1.5 KOeの磁界を、記録時に
印加した磁界と同じ方向に印加しながら再生を行う。ま
ず、再生ビーム強度1.0mWにおいては、先に記録を行
った信号は殆ど観測されない。即ち、強度1.0mWの再
生ビームでは超解像は起こらず、このため再生信号は観
測されない。再生ビーム強度を1.0mWから0.1mW刻み
に上げていくと、2.1mWで再生信号が観測され始め、
更に、再生ビーム強度を上げるに従って再生信号のC/
N値は増大する。そして、再生ビーム強度が2.6mWで
再生信号のC/N値は44.0dBに達する。この値は、再生
ビーム強度が2.6mWで繰り返し再生する間変化しな
い。つまり、この再生ビーム強度2.6mWでメモリー層
の磁化は反転せず、即ち、情報は消去(破壊)されない
ことを示している。しかし、再生ビーム強度を2.7mW
に上げると、 C/N値は急激に低下し、2.6mWに戻し
て C/N値には戻らない。即ち、再生ビーム強度2.7m
W以上でメモリー層の情報が破壊されることを示してい
る。つまり、再生時に磁界を印加する場合、再生ビーム
強度を2.1〜2.6mWの範囲に設定できることがわかる。
印加した磁界と同じ方向に印加しながら再生を行う。ま
ず、再生ビーム強度1.0mWにおいては、先に記録を行
った信号は殆ど観測されない。即ち、強度1.0mWの再
生ビームでは超解像は起こらず、このため再生信号は観
測されない。再生ビーム強度を1.0mWから0.1mW刻み
に上げていくと、2.1mWで再生信号が観測され始め、
更に、再生ビーム強度を上げるに従って再生信号のC/
N値は増大する。そして、再生ビーム強度が2.6mWで
再生信号のC/N値は44.0dBに達する。この値は、再生
ビーム強度が2.6mWで繰り返し再生する間変化しな
い。つまり、この再生ビーム強度2.6mWでメモリー層
の磁化は反転せず、即ち、情報は消去(破壊)されない
ことを示している。しかし、再生ビーム強度を2.7mW
に上げると、 C/N値は急激に低下し、2.6mWに戻し
て C/N値には戻らない。即ち、再生ビーム強度2.7m
W以上でメモリー層の情報が破壊されることを示してい
る。つまり、再生時に磁界を印加する場合、再生ビーム
強度を2.1〜2.6mWの範囲に設定できることがわかる。
【0055】続いて、記録ビーム強度は変えずに、周波
数5MHz、デューティー比50%の信号をオーバーライト
記録した後、再生ビーム強度2.6mWで再生する。この
時の再生信号のC/N値は51.0dBを得る。即ち、前に記
録した14MHzの信号は観察されず、確かにオーバーライ
ト記録が行われている。
数5MHz、デューティー比50%の信号をオーバーライト
記録した後、再生ビーム強度2.6mWで再生する。この
時の再生信号のC/N値は51.0dBを得る。即ち、前に記
録した14MHzの信号は観察されず、確かにオーバーライ
ト記録が行われている。
【0056】
【比較例3】周波数14MHzの信号を記録するまでは実施
例3と全く同じ手順で行う。次に、磁界を印加せずに、
再生ビーム強度を1.0mWから0.1mW刻みに上げていく
と、2.1mWで再生信号が観測され始め、再生ビーム強
度が2.2mWでは、C/N値は28.0dBである。しかし、
再生ビーム強度を2.3mWにするとC/N値は急激に低
下し、2.2mWに戻しても元のC/N値には戻らない。
即ち、再生ビーム強度2.3mW以上でメモリー層の情報
が破壊されることを示している。
例3と全く同じ手順で行う。次に、磁界を印加せずに、
再生ビーム強度を1.0mWから0.1mW刻みに上げていく
と、2.1mWで再生信号が観測され始め、再生ビーム強
度が2.2mWでは、C/N値は28.0dBである。しかし、
再生ビーム強度を2.3mWにするとC/N値は急激に低
下し、2.2mWに戻しても元のC/N値には戻らない。
即ち、再生ビーム強度2.3mW以上でメモリー層の情報
が破壊されることを示している。
【0057】以上より、再生時に磁界を印加することに
より、再生ビーム強度を設定できる範囲が2.1〜2.6mW
の範囲となり、これは再生時に磁界を印加しない場合の
2.1〜2.2mWの範囲に比べて広がることがわかる。更
に、再生ビーム強度を大きな値に設定することが可能な
ため、磁気超解像の効果が十分に得られ、16 dBも高い
C/N値が得られる。即ち、磁界を印加しながら再生す
ることによりメモリー層の磁化が反転(情報の破壊)す
る温度を上げることができ、オーバーライトと磁気超解
像の組み合わせを実用的なものとすることが可能とな
る。
より、再生ビーム強度を設定できる範囲が2.1〜2.6mW
の範囲となり、これは再生時に磁界を印加しない場合の
2.1〜2.2mWの範囲に比べて広がることがわかる。更
に、再生ビーム強度を大きな値に設定することが可能な
ため、磁気超解像の効果が十分に得られ、16 dBも高い
C/N値が得られる。即ち、磁界を印加しながら再生す
ることによりメモリー層の磁化が反転(情報の破壊)す
る温度を上げることができ、オーバーライトと磁気超解
像の組み合わせを実用的なものとすることが可能とな
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、光強
度変調オーバーライト光磁気記録再生においても、高い
C/N値を得られ、更に、磁気超解像再生を組み合わせ
て、情報の書き換え速度が速く、かつ、高密度記録した
情報を確実に再生することが可能な、光強度変調オーバ
ーライト可能な光磁気記録媒体の再生方法及び再生装置
を提供できる。
度変調オーバーライト光磁気記録再生においても、高い
C/N値を得られ、更に、磁気超解像再生を組み合わせ
て、情報の書き換え速度が速く、かつ、高密度記録した
情報を確実に再生することが可能な、光強度変調オーバ
ーライト可能な光磁気記録媒体の再生方法及び再生装置
を提供できる。
【図1】 本発明に係る再生原理を説明する概念図であ
る。
る。
【図2】 本発明に係る再生装置のブロック図である。
【図3】 本発明に係る再生磁界の大きさとメモリー層
の温度特性の関係を示す概念図である。
の温度特性の関係を示す概念図である。
【図4】 磁気的結合力の変化による磁化方向変化を利
用した超解像再生の原理を説明する概念図である。
用した超解像再生の原理を説明する概念図である。
1…回転手段 2…光源 3…光ピックアップ 4…変調器 5…入力部 6…磁界設定手段 7…磁界印加手段 8…ディテクタ 9…復調器 D…光磁気記録媒体
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも2層の磁性層を有する光強度
変調オーバーライト可能な光磁気記録媒体の再生方法に
おいて、 前記記録媒体に記録された情報を再生する際に、磁界H
rを印加することを特徴とする光強度変調オーバーライ
ト可能な光磁気記録媒体の再生方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の光強度変調オーバーライ
ト可能な光磁気記録媒体の再生方法において、 磁界Hrの大きさは、TambからTrの温度範囲で −Hc1+σw/(2・Ms1・t1)<Hr<Hc1
+σw/(2・Ms1・t1) を満足することを特徴とする請求項1に記載の光強度変
調オーバーライト可能な光磁気記録媒体の再生方法。た
だし、前記メモリー層の保磁力、飽和磁化、膜厚、及び
キュリー温度を、各々Hc1、Ms1、t1、及びTc
1、また、メモリー層と記録層の間に働く交換結合力を
σwとする。 - 【請求項3】 請求項2記載の光強度変調オーバーライ
ト可能な光磁気記録媒体の再生方法において、 磁界Hrは、TambからTrの温度範囲で −Hc1+σw/(2・Ms1・t1)<Hr<Hc1
+σw/(2・Ms1・t1) を満足し、 かつ、Tr近傍の温度における再生Hrの方向は、メモ
リー層と、隣接する磁性層との間に生成する界面磁壁領
域の磁化方向のうち、前記メモリー層側の磁化方向と同
じであることを特徴とする光強度変調オーバーライト可
能な光磁気記録媒体の再生方法。ただし、室温をTam
b、再生ビームの照射により磁性層が達する最高温度を
Trとする。また、前記メモリー層の保磁力、飽和磁
化、膜厚、及びキュリー温度を、各々、Hc1、Ms
1、t1、及びTc1、また、メモリー層と記録層の間
に働く交換結合力をσwとする。 - 【請求項4】 請求項1に記載の光強度変調オーバーラ
イト可能な光磁気記録媒体の再生方法において、 光強度変調オーバーライト可能な光磁気記録媒体は、少
なくとも1層の磁性層の磁化方向を所定の方向に揃える
ための初期化層を有することを特徴とする光強度変調オ
ーバーライト可能な光磁気記録媒体の再生方法。 - 【請求項5】 請求項1に記載の光強度変調オーバーラ
イト可能な光磁気記録媒体の再生方法において、 光強度変調オーバーライト可能な光磁気記録媒体は、再
生ビームスポット内の温度分布を利用して超解像再生を
行うことを特徴とする光強度変調オーバーライト可能な
光磁気記録媒体の再生方法。 - 【請求項6】 少なくとも2層の磁性層を有する光強度
変調オーバーライト可能な光磁気記録媒体に記録された
情報を再生する再生装置において、 前記再生装置は、媒体を回転させるための回転手段、光
源からの出射ビームを媒体の所定の部分に照射し、媒体
からの反射ビームをディテクタに入射させる光ピックア
ップ、再生時に媒体に磁界を印加する磁界印加手段、及
び磁界印加手段に磁界の大きさを設定する磁界設定手段
を有することを特徴とする光強度変調オーバーライト可
能な光磁気記録媒体の再生装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の光強度変調オーバーライ
ト可能な光磁気記録媒体の再生装置において、 磁界印加手段により再生時に媒体に印加されるHrは、
TambからTrの温度範囲で、 −Hc1+σw/(2・Ms1・t1)<Hr<Hc1
+σw/(2・Ms1・t1) を満足することを特徴とする光強度変調オーバーライト
可能な光磁気記録媒体の再生装置。ただし、室温をTam
b、再生ビームの照射により磁性層が達する最高温度を
Trとする。また、前記メモリー層の保磁力、飽和磁
化、膜厚、及びキュリー温度を、各々、Hc1、Ms
1、t1、及びTc1、また、メモリー層と記録層の間
に働く交換結合力をσwとする。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8222007A JPH1064132A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 光強度変調オーバーライト可能な光磁気記録媒体の再生方法及びその再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8222007A JPH1064132A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 光強度変調オーバーライト可能な光磁気記録媒体の再生方法及びその再生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1064132A true JPH1064132A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=16775650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8222007A Pending JPH1064132A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 光強度変調オーバーライト可能な光磁気記録媒体の再生方法及びその再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1064132A (ja) |
-
1996
- 1996-08-23 JP JP8222007A patent/JPH1064132A/ja active Pending
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