JPH10727A - 反射防止フイルム及びその製造方法 - Google Patents
反射防止フイルム及びその製造方法Info
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- JPH10727A JPH10727A JP8177509A JP17750996A JPH10727A JP H10727 A JPH10727 A JP H10727A JP 8177509 A JP8177509 A JP 8177509A JP 17750996 A JP17750996 A JP 17750996A JP H10727 A JPH10727 A JP H10727A
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Abstract
産や設備コスト面で有利な塗布法によって提供するこ
と。 【解決手段】 透明基材フイルム上に、直接又は他の層
を介してハードコート層、高屈折率層及び低屈折率層を
積層してなる反射防止フイルムにおいて、上記低屈折率
層がRmSi(OR´)n(R及びR´は炭素数1〜10
のアルキル基を表し、m+nは4であり、m及びnはそ
れぞれ整数である)で表される珪素アルコキシドを加水
分解して調製したSiO2ゾル液から形成されたSiO2
ゲル層からなることを特徴とする反射防止フイルム、及
びその製造方法。
Description
ュータ、テレビ、プラズマディスプレイパネル等の各種
ディスプレイ、液晶表示装置に用いる偏光板の表面、透
明プラスチック類からなるサングラスレンズ、度付メガ
ネレンズ、カメラ用ファインダーレンズ等の光学レン
ズ、各種計器のカバー、自動車、電車等の窓ガラス等の
表面の反射防止に優れた反射防止フイルム及びその製造
方法に関する。
ーグル、窓ガラス、パソコン、ワープロ、プラズマディ
スプレイ等のディスプレイ、その他種々の商業ディスプ
レイ等には、ガラスやプラスチック等の透明基板が用い
られており、これらの透明基板を通して物体や文字、図
形等の視覚情報を観察する場合、或いはミラーでは透明
基板を通して反射層からの像を観察する場合に、これら
の透明基板の表面が外光で反射して内部の視覚情報が見
えにくいという問題があった。
としては、従来、ガラスやプラスチックの表面に反射防
止塗料を塗布する方法、ガラス・プラスチック基材等の
透明基板の表面に、必要に応じてハードコート層を介し
て膜厚0.1μm程度のMgF2やSiO2等の薄膜を蒸
着やスパッタリング、プラズマCVD法等の気相法によ
り形成する方法があった。
膜の製造方法は、高機能且つ高品質な薄膜を得ることが
可能であるが、高真空系での精密な雰囲気の制御が必要
であり、又、特殊な加熱又はイオン発生加速装置を必要
とし、製造装置が複雑で大型化するために、必然的に製
造コストが高くなるという問題がある。又、薄膜の大面
積化或いは複雑な形状のものを製造することが困難であ
るという問題がある。他方、塗布法による機能性薄膜の
製造方法のうち、スプレー法によるものは、塗液の利用
効率が悪く、成膜条件の制御が困難である等の問題があ
る。又、浸漬法及びスクリーン印刷法等による塗布法を
利用する機能性薄膜の製造方法は、成膜原料の利用効率
が良く、大量生産や設備コスト面での有利さがあるが、
塗布法により得られる機能性薄膜は、気相法により得ら
れる薄膜に比較して機能及び品質が劣ると云う問題点が
ある。
得る方法として、無機又は有機超微粒子を酸性及び又は
アルカリ水溶液中に分散した分散液を、基材上に塗布
し、焼成する方法が提案されている。この製造方法によ
ると、大量生産や設備コスト面では有利であるが、製造
工程中に高温での焼成過程を必要とするため、プラスチ
ック基材には成膜が不可能なこと、又、基材と塗布膜と
の収縮度の違い等により被膜の均一性が十分でなく、気
相法により得られる薄膜に比較した場合に、依然として
性能が劣り、又、熱処理に長時間(例えば、数十分間以
上)を要し、生産性に劣ると云う欠点を有する。従っ
て、本発明の目的は、高機能且つ高品質な反射防止フイ
ルムを、大量生産や設備コスト面で有利な塗布法によっ
て提供することである。
によって達成される。即ち、本発明は、透明基材フイル
ム上に、直接又は他の層を介してハードコート層、高屈
折率層及び低屈折率層を積層してなる反射防止フイルム
において、上記低屈折率層がRmSi(OR´)n(R及
びR´は炭素数1〜10のアルキル基を表し、m+nは
4であり、m及びnはそれぞれ整数である)で表される
珪素アルコキシドを加水分解して調製したSiO2ゾル
液から形成されたSiO2ゲル層からなることを特徴と
する反射防止フイルム、及びその製造方法である。
加水分解して、数ナノメートルの微粒子をゾル−ゲル法
によって調製し、この超微粒子が分散しているゾル溶液
を、透明基材フイルムの面のハードコート層上に形成し
た高屈折率層上へ塗布後、透明基材フイルムの熱変形温
度以下の温度で熱処理するか、或いは活性エネルギー線
を照射してSiO2ゲル層を形成することにより、気相
法により得られる低屈折率層の性能とほぼ同様な性能を
有する低屈折率層が得られ、プラスチック基材等の如く
熱変形温度が低温である基材を用いても、高機能且つ高
品質の反射防止フイルムの形成が可能である。
更に詳細に説明する。図1は、本発明の反射防止フイル
ムの一例の断面を図解的に示す図である。この例の反射
防止フイルムは、透明基材フイルム1上に、ハードコー
ト層2、高苦節率層3及び低屈折率層4を積層した例で
あり、図中の符号5は必要に応じて積層される接着層又
はプライマー層である。
しては、透明性のあるフイルムであればいずれのフイル
ムでもよく、例えば、トリアセチルセルロースフイル
ム、ジアセチルセルロースフイルム、アセテートブチレ
ートセルロースフイルム、ポリエーテルサルホンフイル
ム、ポリアクリル系樹脂フイルム、ポリウレタン系樹脂
フイルム、ポリエステルフイルム、ポリカーボネートフ
イルム、ポリスルホンフイルム、ポリエーテルフイル
ム、トリメチルペンテンフイルム、ポリエーテルケトン
フイルム、(メタ)アクリロニトリルフイルム等が使用
できるが、これらの中では一軸又は二軸延伸ポリエステ
ルが透明性及び耐熱性に優れ、光学的に異方性が無い点
で好適に用いられる。その厚みは、通常は8μm〜1,
000μm程度のものが好適に用いられる。
ドコート層及び高屈折率層は、熱硬化性樹脂や電離放射
線硬化型樹脂から形成するが、前記透明基材フイルムが
熱可塑性樹脂からなるので、塗膜の硬化時に高温を必要
としない電離放射線硬化型樹脂を使用することが好まし
い。尚、本明細書において、「ハードコート層」或いは
「ハード性を有する」とは、JIS K5400で示さ
れる鉛筆硬度試験でH以上の硬度を示すものをいう。
又、本発明において「高屈折率」及び「低屈折率」と
は、互いに隣接する層同士の相対的な屈折率の高低をい
う。
のに好適な電離放射線硬化型樹脂としては、好ましくは
アクリレート系の官能基を有するもの、例えば、比較的
低分子量のポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アク
リル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹
脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリ
チオールポリエン樹脂、多価アルコール等の多官能化合
物の(メタ)アクリレート等のオリゴマー又はプレポリ
マー、及び反応性希釈剤としてエチル(メタ)アクリレ
ート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレ
ン、メチルスチレン、N−ビニルピロリドン等の単官能
モノマー、並びに多官能モノマー、例えば、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオ
ール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)ア
クリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レート等を比較的多量に含有するものが使用できる。更
に、上記の電離放射線硬化型樹脂を紫外線硬化型樹脂と
するには、この中に光重合開始剤として、アセトフェノ
ン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエ
ート、α−アミロキシムエステル、テトラメチルチウラ
ムモノサルファイド、チオキサントン類や、光増感剤と
してn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリーn−
ブチルホスフィン等を混合して用いることができる。
電離放射線硬化型樹脂単独で形成する場合、硬化時に架
橋密度が高くなりすぎると、可撓性が低下し、得られる
反射防止フイルムの屈曲時にハードコート層或いは高屈
折率層にクラック等が入り易くなる場合がある。この場
合にはハードコート層及び高屈折率層形成用組成物に、
非反応性樹脂を組成物全体中で約50重量%を占める量
までの範囲で混合することが好ましい。非反応性樹脂の
添加量が多すぎると、得られる層のハード性が不十分に
なる場合がある。この非反応性樹脂としては主として熱
可塑性樹脂が用いられる。特に、電離放射線硬化型樹脂
にポリエステルアクリレートとポリウレタンアクリレー
トの混合物を使用した場合には、使用する熱可塑性樹脂
にはポリメタクリル酸メチルアクリレート又はポリメタ
クリル酸ブチルアクリレートが塗膜の硬度を高く保つこ
とができる。しかも、この場合、主たる電離放射線硬化
型樹脂との屈折率が近いので塗膜の透明性を損なわず、
透明性、特に、低ヘイズ値、高透過率、又、相溶性の点
において有利である。
屈折率層の屈折率は通常1.49〜1.51程度であ
る。図1に示した例では、ハードコート層及び高屈折率
層を高屈折率にするために、ハードコート層及び高屈折
率層形成用樹脂組成物中に、高屈折率の金属や金属酸化
物の超微粒子を添加して、形成されるハードコート層及
び高屈折率層の屈折率を1.50〜2.30程度に向上
させることが好ましい。ハードコート層及び高屈折率層
の屈折率を向上させる材料としては、例えば、ZnO
(屈折率1.90)、TiO2(屈折率2.3〜2.
7)、CeO2(屈折率1.95)、Sb2O5(屈折率
1.71)、SnO2、ITO(屈折率1.95)、Y2
O3(屈折率1.87)、La2O3(屈折率1.9
5)、ZrO2(屈折率2.05)、Al2O3(屈折率
1.63)等の微粉末が挙げられる。又、ハードコート
層及び高屈折率層の屈折率を更に向上させるために、ハ
ードコート層及び高屈折率層形成用樹脂組成物中に、高
屈折率成分の分子や原子を含んだ樹脂を用いてもよい。
前記屈折率を向上させる成分の分子及び原子としては、
F以外のハロゲン原子、S、N、Pの原子、芳香族環等
が挙げられる。
屈折率層は、以上の成分を適当な溶剤に溶解又は分散さ
せて塗工液とし、この塗工液を前記基材フイルムに直接
塗布して硬化させるか、或いは離型フイルムに塗布して
硬化させた後、適当な接着剤を用いて前記透明基材フイ
ルムに転写させて形成することもできる。ハードコート
層の厚みは通常約3〜10μm程度が好ましい。上記ハ
ードコート層及び高屈折率層の硬化には、通常の電離放
射線硬化型樹脂の硬化方法、即ち、電子線又は紫外線の
照射によって硬化する方法を用いることができる。例え
ば、電子線硬化の場合にはコックロフトワルトン型、バ
ンデグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直線
型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器
から放出される50〜1000KeV、好ましくは10
0〜300KeVのエネルギーを有する電子線等が使用
され、紫外線硬化の場合には超高圧水銀灯、高圧水銀
灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク、メ
タルハライドランプ等の光線から発する紫外線等が利用
できる。
液から屈折率1.38〜1.46のSiO2ゲル膜から
なる低屈折率層を形成することによって、図1に示した
本発明の反射防止フイルムが得られる。SiO2ゾル
は、珪素アルコキシドを塗布に適した有機溶剤に溶解
し、一定量の水を添加して加水分解を行って調製するこ
とができる。SiO2ゾルの形成に使用する珪素アルコ
キシドの好ましい例は、RmSi(OR´)nで表される
化合物であり、ここでR、R´は炭素数1〜10のアル
キル基を表し、m+nは4であり、m及びnはそれぞれ
整数である。更に具体的には、テトラメトキシシラン、
テトラエトキシシラン、テトラ−iso−プロポキシシ
ラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−n−ブ
トキシシラン、テトラ−sec−ブトキシシラン、テト
ラ−tert−ブトキシシラン、テトラペンタエトキシ
シラン、テトラペンタ−iso−プロポキシシラン、テ
トラペンタ−n−プロポキシシラン、テトラペンタ−n
−ブトキシシラン、テトラペンタ−sec−ブトキシシ
ラン、テトラペンタ−tert−ブトキシシラン、メチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メ
チルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシ
ラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチルメトキシシラ
ン、ジメチルプロポキシシラン、ジメチルブトキシシラ
ン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラ
ン、ヘキシルトリメトキシシラン等が挙げられる。
珪素アルコキシドを適当な溶媒中に溶解して行う。使用
する溶媒としては、例えば、メチルエチルケトン、イソ
プロピルアルコール、メタノール、エタノール、メチル
イソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等のアルコ
ール、ケトン、エステル類、ハロゲン化炭化水素、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素、或いはこれらの混
合物が挙げられる。上記アルコキシドは上記溶媒中に、
該アルコキシドが100%加水分解及び縮合したとして
生じるSiO2換算で0.1重量%以上、好ましくは
0.1〜10重量%になるように溶解する。SiO2ゾ
ルの濃度が0.1重量%未満であると形成されるゾル膜
が所望の特性が充分に発揮できず、一方、10重量%を
越えると透明均質膜の形成が困難となる。又、本発明に
おいては、以上の固形分以内であるならば、有機物や無
機物バインダーを併用することも可能である。
加え、15〜35℃、好ましくは22〜28℃の温度
で、0.5〜10時間、好ましくは2〜5時間撹拌を行
う。上記加水分解においては、触媒を用いることが好ま
しく、これらの触媒としては、塩酸、硝酸、硫酸又は酢
酸等の酸が好ましく、これらの酸を約0.001〜2
0.0N、好ましくは0.005〜5.0N程度の水溶
液として加え、該水溶液中の水分を加水分解用の水分と
することができる。以上の如くして得られたSiO2ゾ
ルは、無色透明な液体であり、ポットライフが約1ケ月
の安定な溶液であり、前記高屈折率層に対して濡れ性が
良く、塗布適性に優れている。
ることができる。添加剤としては、成膜を促進する硬化
剤が挙げられ、これらの硬化剤としては、酢酸ナトリウ
ム、酢酸リチウム等の有機酸金属塩の酢酸、ギ酸等の有
機酸溶液が挙げられる。該有機溶剤溶液の濃度は約0.
01〜0.1重量%程度であり、ゾル溶液に対する添加
量は、ゾル溶液中に存在するSiO2100重量部に対
して上記有機酸塩として約0.1〜1重量部程度の範囲
が好ましい。
フイルムの低屈折率層となるが、その屈折率を調整する
必要がある場合もある。例えば、屈折率を下げるために
フッ素系有機珪素化合物、屈折率を高めるために有機珪
素化合物、屈折率を更に高めるために硼素系有機化合物
等を添加することができる。具体的には、テトラエトキ
シシラン、テトラメトキシシラン、テトラプロポキシシ
ラン、テトラブトキシシラン、アルキルトリアルコキシ
シラン、コルコート40(コルコート社製)、MS51
(三菱化学製)、スノーテックス(日産化学製)等の有
機珪素化合物、ザフロンFC−110,220,250
(東亜合成化学製)、セクラルコートA−402B(セ
ントラル硝子製)、ヘプタデカフルオロデシルトリメト
キシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシ
ラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン等のフ
ッ素化合物、硼酸トリエチル、硼酸トリメチル、硼酸ト
リプロピル、硼酸トリブチル等の硼素系化合物が挙げら
れる。これらの添加剤はゾルの調製時に加えてもよい
し、ゾルの形成後に加えてもよい。これらの添加剤を用
いることによって、珪素アルコキシドの加水分解時、或
いはその後にシラノール基と反応して更に均一で透明な
ゾル溶液が得られ、且つ形成されるゲル膜の屈折率をあ
る程度の範囲で変化させることができる。
層を形成する方法は、該SiO2ゾル溶液を、前記高屈
折率層の表面に対し、塗布法を用いて塗布し、その後塗
布物を活性エネルギー線照射処理するか或いは熱処理す
ることにより、SiO2ゲル膜を形成することができ、
高屈折率層に対するゲル膜の密着性は著しく改善され
る。このようにして形成する低屈折率層の厚みは通常約
50〜300nmの範囲が好ましい。前記SiO2ゾル
溶液を高屈折率層へ塗布する方法としては、スピンコー
ト法、ディップ法、スプレー法、ロールコーター法、メ
ニスカスコーター法、フレキソ印刷法、スクリーン印刷
法、ビードコーター法等が挙げられる。
理は、前記透明基材フイルムの熱変形温度以下の温度で
行う。例えば、透明基材フイルムがポリエチレンテレフ
タレートフイルム(PET)である場合には、約80〜
150℃の温度で約1分間〜1時間熱処理を行ってシリ
カのゲル膜を形成することができる。このような熱処理
条件は、使用する透明基材フイルムの種類及び厚みによ
って異なるので、使用する透明基材フイルムの種類に応
じて決定すればよい。
ネルギー線としては、電子線又は紫外線が挙げられ、特
に前記ハードコート層及び高屈折率層の硬化に使用する
と同様な電子線が好ましい。上記熱処理及び電子線照射
は、空気を酸素で置換しながら、或いは十分な酸素雰囲
気中で行うことが好ましく、酸素雰囲気中で行うことに
よりSiO2の生成、重合・縮合が促進され、より均質
且つ高品質のゲル層を形成することができる。
折率層は、低級金属アルコキシドR mTi(OR´)
n(R及びR´は炭素数1〜10のアルキル基を表し、
m+nは4であり、m及びnはそれぞれ整数である)又
はR mTa(OR´)n(R及びR´は炭素数1〜10の
アルキル基を表し、m+nは5であり、m及びnはそれ
ぞれ整数である)で表される金属アルコキシドを加水分
解して調製した金属酸化物ゾルから形成することができ
る。
ば、チタンテトラエトキシド、チタンテトラ−i−プロ
ポキシド、チタンテトラ−n−プロポキシド、チタンテ
トラ−n−ブトキシド、チタンテトラ−sec−ブトキ
シド、チタンテトラ−tert−ブトキシド、タンタル
ペンタエトキシド、タンタルペンタ−i−プロポキシ
ド、タンタルペンタ−n−プロポキシド、タンタルペン
タ−n−ブトキシド、タンタルペンタ−sec−ブトキ
シド、タンタルペンタ−tert−ブトキシド等が挙げ
られる。
金属アルコキシドを適当な溶媒中に溶解して行う。使用
する溶媒としては、例えば、メチルエチルケトン、イソ
プロピルアルコール、メタノール、エタノール、メチル
イソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等のアルコ
ール、ケトン、エステル類、ハロゲン化炭化水素、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素、或いはこれらの混
合物が挙げられる。上記金属アルコキシドは上記溶媒中
に、該金属アルコキシドが100%加水分解及び縮合し
たとして生じる金属酸化物換算で0.1%以上、好まし
くは0.1〜10重量%になるように溶解する。金属酸
化物ゾルの濃度が0.1重量%未満であると形成される
機能膜が所望の特性が充分に発揮できず、一方、10重
量%を越えると透明均質膜の形成が困難となる。又、上
記範囲内において、金属酸化物ゲル濃度を変化させるこ
とによって、ゲル濃度に比例して、得られるゲル膜の屈
折率を調整することができる。又、本発明においては、
以上の固形分以内であるならば、有機物や無機物バイン
ダーを併用することも可能である。
要な量以上の水を加え、15〜35℃、好ましくは22
〜28℃の温度で、5〜30時間、好ましくは12〜1
6時間撹拌を行う。該加水分解においては、触媒を用い
ることが好ましく、これらの触媒としては、塩酸、硝
酸、硫酸、ギ酸、酢酸等の酸が好ましく、これらの酸を
約0.1〜20.0N、好ましくは0.5〜7.0N程
度の水溶液として加え、該水溶液中の水分を加水分解用
の水分とすることができる。加水分解に際して上記範囲
において触媒の濃度を変化させることによって、触媒の
濃度に比例して、得られるゲル膜の屈折率を調整するこ
とができる。
は、無色透明な液体であり、ポットライフが約1ケ月の
安定な溶液であり、前記ハードコート層に対して濡れ性
が良く、塗布適性に優れている。前記金属酸化物ゾル
を、前記ハードコート層の表面に対し、塗布法を用いて
塗布する。金属酸化物ゾルのハードコート層への塗布方
法としては、スピンコート法、ディップ法、スプレー
法、ロールコーター法、メニスカスコーター法、フレキ
ソ印刷法、スクリーン印刷法、ビードコーター法等が挙
げられる。
ルギー線照射処理することにより、金属酸化物ゲル膜を
形成する。上記ゾル溶液を塗布後に行う塗布層の熱処理
は、前記SiO2ゾル溶液の場合と同様に透明基材フイ
ルムの熱変形温度以下の温度で行う。又、上記ゾル溶液
を塗布後、その硬化に用いる活性エネルギー線として
は、前記ハードコート層の硬化に使用すると同様に電子
線が好ましい。電子線照射は、空気を酸素で置換しなが
ら、或いは十分な酸素雰囲気中で行うことが好ましく、
酸素雰囲気中で行うことにより金属酸化物の生成、重合
・縮合が促進され、より均質且つ高品質のゲル層を形成
することができる。次にSiO2ゲルからなる低屈折率
層を既術の様に形成して、本発明の反射防止フイルムが
得られる。
た各層の他に、各種機能を付与するための層を更に設け
ることができる。例えば、透明基材フイルムとハードコ
ート層との密着性を向上させるために接着剤層やプライ
マー層を設けたり、又、ハード性能を向上させるために
ハードコート層を複数層とすることができる。上記のよ
うに透明基材フイルムとハードコート層との中間に設け
られるその他の層の屈折率は、透明基材フイルムの屈折
率とハードコート層の屈折率の中間の値とすることが好
ましい。
明基材フイルム上に、所望の塗工液を直接又は間接的に
塗布して形成してもよく、又、透明基材フイルム上にハ
ードコート層を転写により形成する場合には、予め離型
フイルム上に形成したハードコート層上に他の層を形成
する塗工液を塗布して形成し、その後、透明基材フイル
ムと離型フイルムとを、離型フイルムの塗布面を内側に
してラミネートし、次いで離型フイルムを剥離すること
により、透明基材フイルムに他の層を転写してもよい。
又、本発明の反射防止フイルムの下面には、粘着剤が塗
布されていてもよく、この反射防止フイルムは反射防止
すべき対象物、例えば、偏光素子に貼着して用いること
ができる。以上の如くして得られる本発明の反射防止フ
イルムは、ワープロ、コンピュータ、テレビ、プラズマ
ディスプレイパネル等の各種ディスプレイ、液晶表示装
置に用いる偏光板の表面、透明プラスチック類からなる
サングラスレンズ、度付メガネレンズ、カメラ用ファイ
ンダーレンズ等の光学レンズ、各種計器のカバー、自動
車、電車等の窓ガラス等の表面の反射防止に有用であ
る。
具体的に説明する。 実施例1 メチルトリエトキシシラン(MTEOS)が理想的にS
iO2又はMeSiO1.5に加水分解及び縮合したと仮定
した時の固形分濃度が3重量%となるように、MTEO
Sを溶媒であるメチルエチルケトンに溶解し、液温が2
5℃に安定するまで30分間撹拌した(A液)。A液中
に、触媒である濃度0.005Nの塩酸をMTEOSの
アルコキシド基と等モル量加え、25℃で3時間加水分
解を行った(B液)。このB液に、硬化剤として酢酸ナ
トリウムと酢酸とを混合したものを加え、25℃で1時
間撹拌しSiO2ゾル溶液を得た。
−60:商品名、ダイヤホイル株式会社製、厚さ50μ
m)上に、電離放射線硬化型樹脂(X−12−240
0:商品名、信越化学工業株式会社製)とZrO2超微
粒子(No.926:商品名、住友大阪セメント製、屈
折率1.9)とを重量比15:1に配合した微粒子分散
液を0.1μm/dryになるようにスリットリバース
コートにより塗工し、電子線を加速電圧175kVで5
Mrad照射して塗膜を硬化させ、高屈折率層を形成し
た。この高屈折率層上に電離放射線硬化型樹脂(X−1
2−2400)を7μm/dryになるようにグラビア
リバースコートにより塗工し、電子線を加速電圧175
KeVで5Mrad照射して塗膜を硬化させ、ハードコ
ート層を形成した。このハードコート層上に2液硬化型
接着剤(LX660、KW75(硬化剤))をグラビア
リバースコートにより塗工して接着剤層を形成した。
ルム(A−4300:商品名、東洋紡製、厚さ100μ
m)をラミネートし、40℃で4日間エージングした
後、上記PETフイルム(T−60)を剥離して、ハー
ドコート層及び高屈折率層をPETフイルム(A−43
00)上に転写させた。得られたPETフイルム(A−
4300)上の高屈折率層上に、更に上記のSiO2ゾ
ル溶液を、膜厚が0.1μm/dryになるように塗工
し、120℃で1時間の熱処理を行い、本発明の反射防
止フイルムを得た。得られた反射防止フイルムの全光線
透過率は94.5%、ヘイズ値0.5、可視光線の波長
領域での最低反射率は0.2であり、反射防止性に優れ
ていた。又、その表面鉛筆硬度は3Hであり、ハード性
にも優れていた。
にTiO2に加水分解及び縮合したと仮定したときの固
形分濃度が3重量%となるように、(Ti(OC4H9)
4)を溶媒であるエチルセロソルブに溶解し、液温が2
5℃に安定する迄30分間撹拌した(C液)。C液中
に、触媒である3Nの塩酸を(Ti(OC4H9)4)の
アルコキシド基に対して2.5倍モル量加え、25℃で
3時間、加水分解を行いTiO2ゾル溶液を得た。
ETフイルム(ルミラーT−60)を用意した。一方、
上記TiO2ゾル溶液を、上記PETフイルム上に乾燥
後の膜厚が0.1μm/dryになるようにグラビアリ
バースコートにより塗工し、120℃で1時間熱処理を
行い、高屈折率層(屈折率1.9)を形成した。この高
屈折率層上にハードコート樹脂(PPZ−N−200
0:商品名、大阪共栄化学社製)を7μm/dryにな
るようにグラビアリバースコートにより塗工し、電子線
を加速電圧175KeVで5Mrad照射して塗膜を硬
化させ、ハードコート層を形成した。
(LX660、KW75(硬化剤):商品名、大日本イ
ンキ化学工業製)をグラビアリバースコートにより塗工
して接着剤層を形成した。次いで、この接着剤層を介し
てPETフイルム(A−4300)をラミネートし、4
0℃で4日間エージングした後、上記PETフイルム
(T−60)を剥離して、ハードコート層及び高屈折率
層をPETフイルム(A−4300)上に転写させた。
得られたPETフイルム(A−4300)上の高屈折率
層上に、実施例1のSiO2ゾル溶液を膜厚0.1μm
/dryとなるように成膜して本発明の反射防止フイル
ムを得た。得られた反射防止フイルムの全光線透過率は
94.5%、ヘイズ値0.4であり、反射防止性に優れ
ていた。又、その表面鉛筆硬度は3Hであり、ハード性
にも優れていた。
した以外は実施例1と同様にして反射防止フイルムを作
製した。この反射防止フイルムの全光線透過率は93.
8%、ヘイズ値は0.7であり、反射防止性が前記実施
例の場合よりも劣っていた。又、その表面鉛筆硬度は2
Hであった。
した以外は実施例2と同様にして反射防止フイルムを作
製した。この反射防止フイルムの全光線透過率は94.
0%、ヘイズ値は0.5であり、反射防止性が前記実施
例の場合よりも劣っていた。又、その表面鉛筆硬度は2
Hであった。
アルコキシドを加水分解して、数ナノメートルの微粒子
をゾル−ゲル法によって調製し、この超微粒子が分散し
ているゾル溶液を、透明基材フイルムの面のハードコー
ト層上に形成した高屈折率層へ塗布後、透明基材フイル
ムの熱変形温度以下の温度で熱処理するか、或いは活性
エネルギー線を照射してSiO2ゲル層を形成すること
により、気相法により得られる低屈折率層の性能とほぼ
同様な性能を有する低屈折率層が得られ、プラスチック
基材等の如く熱変形温度が低温である基材を用いても、
高機能且つ高品質の反射防止フイルムの形成が可能であ
る。
明する図。
Claims (7)
- 【請求項1】 透明基材フイルム上に、直接又は他の層
を介してハードコート層、高屈折率層及び低屈折率層を
積層してなる反射防止フイルムにおいて、上記低屈折率
層がRmSi(OR´)n(R及びR´は炭素数1〜10
のアルキル基を表し、m+nは4であり、m及びnはそ
れぞれ整数である)で表される珪素アルコキシドを加水
分解して調製したSiO2ゾル液から形成されたSiO2
ゲル層からなることを特徴とする反射防止フイルム。 - 【請求項2】 低屈折率層の屈折率が1.38〜1.4
6である請求項1に記載の反射防止フイルム。 - 【請求項3】 高屈折率層が、低級金属アルコキシドR
mTi(OR´)n(R及びR´はそれぞれ炭素数0〜1
0のアルキル基を表し、m+nは4であり、m及びnは
それぞれ整数である)又はR mTa(OR´)n(R及び
R´は炭素数0〜10のアルキル基を表し、m+nは5
であり、m及びnはそれぞれ整数である)で表される金
属アルコキシドを加水分解して調製した金属酸化物ゾル
からなる金属酸化物ゲル層である請求項1に記載の反射
防止フイルム。 - 【請求項4】 高屈折率層の屈折率が1.50〜2.3
0である請求項1に記載の反射防止フイルム。 - 【請求項5】 透明基材フイルム上に、直接又は他の層
を介してハードコート層、高屈折率層及び低屈折率層を
積層することからなる反射防止フイルムの製造方法にお
いて、上記低屈折率層をRmSi(OR´)n(R及びR
´は炭素数1〜10のアルキル基を表し、m+nは4で
あり、m及びnはそれぞれ整数である)で表される珪素
アルコキシドを加水分解して調製したSiO2ゾル液
を、透明基材フイルムの面に直接又は他の層を介して塗
布し、形成された塗布層を熱処理又は電離放射線照射し
てSi02ゲル層として形成することを特徴とする反射
防止フイルムの製造方法。 - 【請求項6】 低屈折率層の屈折率が1.38〜1.4
6である請求項5に記載の反射防止フイルムの製造方
法。 - 【請求項7】 高屈折率層を、低級金属アルコキシドR
mTi(OR´)n(R及びR´はそれぞれ炭素数0〜1
0のアルキル基を表し、m+nは4であり、m及びnは
それぞれ整数である)又はR mTa(OR´)n(R及び
R´は炭素数0〜10のアルキル基を表し、m+nは5
であり、m及びnはそれぞれ整数である)で表される金
属アルコキシドを加水分解して調製した金属酸化物ゾル
から金属酸化物ゲル層として形成する請求項5に記載の
反射防止フイルムの製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17750996A JP3776979B2 (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 反射防止フイルム及びその製造方法 |
| US08/876,907 US5925438A (en) | 1996-06-17 | 1997-06-16 | Antireflection film |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17750996A JP3776979B2 (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 反射防止フイルム及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10727A true JPH10727A (ja) | 1998-01-06 |
| JP3776979B2 JP3776979B2 (ja) | 2006-05-24 |
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ID=16032155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17750996A Expired - Fee Related JP3776979B2 (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 反射防止フイルム及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3776979B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002307594A (ja) * | 2001-04-17 | 2002-10-23 | Nof Corp | 透過色調補正材料および用途 |
| JP2002317152A (ja) * | 2001-02-16 | 2002-10-31 | Toppan Printing Co Ltd | 低屈折率コーティング剤および反射防止フィルム |
| JP2003039586A (ja) * | 2001-08-03 | 2003-02-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 低反射帯電防止性ハードコートフィルム |
| JP2004291540A (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-21 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 高反射フィルム又はシート材 |
-
1996
- 1996-06-17 JP JP17750996A patent/JP3776979B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002317152A (ja) * | 2001-02-16 | 2002-10-31 | Toppan Printing Co Ltd | 低屈折率コーティング剤および反射防止フィルム |
| JP2002307594A (ja) * | 2001-04-17 | 2002-10-23 | Nof Corp | 透過色調補正材料および用途 |
| JP2003039586A (ja) * | 2001-08-03 | 2003-02-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 低反射帯電防止性ハードコートフィルム |
| JP2004291540A (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-21 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 高反射フィルム又はシート材 |
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| Publication number | Publication date |
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| JP3776979B2 (ja) | 2006-05-24 |
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