JPH1073606A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents
走査型プローブ顕微鏡Info
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- JPH1073606A JPH1073606A JP24857096A JP24857096A JPH1073606A JP H1073606 A JPH1073606 A JP H1073606A JP 24857096 A JP24857096 A JP 24857096A JP 24857096 A JP24857096 A JP 24857096A JP H1073606 A JPH1073606 A JP H1073606A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カンチレバー側にたわみ変形を利用してなる
Z軸方向変位手段を組込んでZ軸方向の制御の応答周波
数帯域を向上し、走査速度を高めると共に、さらにカン
チレバーでのZ軸方向変位の発生にたわみ変形を利用
し、カンチレバーのたわみ変形の検出に光テコを使用で
きる走査型プローブ顕微鏡を提供する。 【解決手段】 探針17を備えたカンチレバー18と、カン
チレバーにレーザ光22を照射するレーザ光源20とその反
射光を受ける光検出器21からなるカンチレバー変位計測
機構と、カンチレバーを試料16に対し接近・退避させる
接近退避手段と、探針と試料の距離を変化させる変位機
構と、試料表面に対しカンチレバーを相対的に走査させ
るトライポッド15を備える。変位機構は、たわみ変形を
利用するように構成されるZ軸圧電素子19であり、カン
チレバーの保持部に設けられる。
Z軸方向変位手段を組込んでZ軸方向の制御の応答周波
数帯域を向上し、走査速度を高めると共に、さらにカン
チレバーでのZ軸方向変位の発生にたわみ変形を利用
し、カンチレバーのたわみ変形の検出に光テコを使用で
きる走査型プローブ顕微鏡を提供する。 【解決手段】 探針17を備えたカンチレバー18と、カン
チレバーにレーザ光22を照射するレーザ光源20とその反
射光を受ける光検出器21からなるカンチレバー変位計測
機構と、カンチレバーを試料16に対し接近・退避させる
接近退避手段と、探針と試料の距離を変化させる変位機
構と、試料表面に対しカンチレバーを相対的に走査させ
るトライポッド15を備える。変位機構は、たわみ変形を
利用するように構成されるZ軸圧電素子19であり、カン
チレバーの保持部に設けられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査型プローブ顕微
鏡に関し、特に、探針を高速に走査して試料の表面情報
を得る走査型プローブ顕微鏡に関する。
鏡に関し、特に、探針を高速に走査して試料の表面情報
を得る走査型プローブ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡(SPM)は、先
端の尖った探針を試料に対してナノメートル(nm)オ
ーダまで接近させ、探針と試料との間に生じる原子間力
等の相互作用を測定して、試料表面の形状などを原子寸
法レベルで計測する装置である。その中で走査型原子間
力顕微鏡(AFM)に代表される力顕微鏡では、カンチ
レバーと呼ばれる非常にバネ定数の低い片持ち梁を用
い、カンチレバー先端に備えた探針と試料の間に作用す
る原子間力によるカンチレバーのたわみ量を検出するこ
とにより、試料表面の形状を測定する。
端の尖った探針を試料に対してナノメートル(nm)オ
ーダまで接近させ、探針と試料との間に生じる原子間力
等の相互作用を測定して、試料表面の形状などを原子寸
法レベルで計測する装置である。その中で走査型原子間
力顕微鏡(AFM)に代表される力顕微鏡では、カンチ
レバーと呼ばれる非常にバネ定数の低い片持ち梁を用
い、カンチレバー先端に備えた探針と試料の間に作用す
る原子間力によるカンチレバーのたわみ量を検出するこ
とにより、試料表面の形状を測定する。
【0003】図2に一般的なAFMの構成を示す。先端
に探針31を有するカンチレバー32の変位は、レーザ
光源33と光検出器34からなる光テコと呼ばれる光学
変位検出装置により計測される。光テコは、AFMのカ
ンチレバーの変位検出装置として一般に広く用いられて
いる。またトライポッド35は、試料のXY方向走査と
探針・試料間距離を制御するZ軸方向駆動とを行うため
の3次元アクチュエータであり、一般に広く用いられて
いる。トライポッド35では、Z軸圧電素子36により
探針・試料間の距離を制御し、X軸圧電素子37および
図示しないY軸圧電素子によりXY方向の走査を行う。
X軸、Y軸、Z軸の各圧電素子は試料台38を支持し、
試料台38の上には試料39が配置される。
に探針31を有するカンチレバー32の変位は、レーザ
光源33と光検出器34からなる光テコと呼ばれる光学
変位検出装置により計測される。光テコは、AFMのカ
ンチレバーの変位検出装置として一般に広く用いられて
いる。またトライポッド35は、試料のXY方向走査と
探針・試料間距離を制御するZ軸方向駆動とを行うため
の3次元アクチュエータであり、一般に広く用いられて
いる。トライポッド35では、Z軸圧電素子36により
探針・試料間の距離を制御し、X軸圧電素子37および
図示しないY軸圧電素子によりXY方向の走査を行う。
X軸、Y軸、Z軸の各圧電素子は試料台38を支持し、
試料台38の上には試料39が配置される。
【0004】試料表面の形状を測定するときには、図示
しない接近機構によってカンチレバー32を移動させ、
探針31を試料39に対し原子間力が作用する領域まで
接近させる。その時、探針31が力を受け、カンチレバ
ー32にたわみ変形が生じる。光テコにより検出された
カンチレバー32の変形量が一定になるように、すなわ
ち探針31の押しつけ力が一定になるようにZ軸圧電素
子36の制御を行いながら、トライポッド35を動作さ
せて試料39の表面を走査すると、Z軸圧電素子36の
制御信号は試料39の表面の凹凸に応じて変化する。そ
の制御信号に基づき試料表面の凹凸情報が得られる。
しない接近機構によってカンチレバー32を移動させ、
探針31を試料39に対し原子間力が作用する領域まで
接近させる。その時、探針31が力を受け、カンチレバ
ー32にたわみ変形が生じる。光テコにより検出された
カンチレバー32の変形量が一定になるように、すなわ
ち探針31の押しつけ力が一定になるようにZ軸圧電素
子36の制御を行いながら、トライポッド35を動作さ
せて試料39の表面を走査すると、Z軸圧電素子36の
制御信号は試料39の表面の凹凸に応じて変化する。そ
の制御信号に基づき試料表面の凹凸情報が得られる。
【0005】上記のAFM測定において、試料39の走
査速度を大きくし、高速な測定を行う場合、トライポッ
ド35のZ軸方向の制御が追従しきれないという問題が
生じる。制御が追従できなければ正確な凹凸情報を得る
ことはできないし、走査速度や試料表面の形状によって
は全く測定できない場合もある。
査速度を大きくし、高速な測定を行う場合、トライポッ
ド35のZ軸方向の制御が追従しきれないという問題が
生じる。制御が追従できなければ正確な凹凸情報を得る
ことはできないし、走査速度や試料表面の形状によって
は全く測定できない場合もある。
【0006】そこでZ軸方向の制御の応答周波数帯域を
高くする必要が生じる。Z軸方向の制御の応答周波数帯
域は、トライポッド35等の機械的要素の固有振動数、
圧電素子の静電容量と駆動回路の電流容量、制御系の周
波数特性などにより制限される。従って、Z軸方向の駆
動重量を小さくし、その固有振動数を高くできれば、制
御の応答周波数帯域を向上できる。しかし、トライポッ
ド35を用いて試料の位置を変化させる方式では、測定
する試料のサイズにより自ずと限界がある。
高くする必要が生じる。Z軸方向の制御の応答周波数帯
域は、トライポッド35等の機械的要素の固有振動数、
圧電素子の静電容量と駆動回路の電流容量、制御系の周
波数特性などにより制限される。従って、Z軸方向の駆
動重量を小さくし、その固有振動数を高くできれば、制
御の応答周波数帯域を向上できる。しかし、トライポッ
ド35を用いて試料の位置を変化させる方式では、測定
する試料のサイズにより自ずと限界がある。
【0007】ここでさらに、Z軸方向の変位手段をカン
チレバー32の側に設けるように構成し、その寸法を小
さくする手段が考えられる。圧電素子の寸法を小さく
し、その静電容量を小さくすることは、制御の応答周波
数帯域を向上するのに非常に有効である。
チレバー32の側に設けるように構成し、その寸法を小
さくする手段が考えられる。圧電素子の寸法を小さく
し、その静電容量を小さくすることは、制御の応答周波
数帯域を向上するのに非常に有効である。
【0008】しかし、圧電素子の寸法を小さくしその静
電容量を小さくすることは、同時に変位量の減少を招
く。そこで、たわみ変形を利用して変位を生じさせる圧
電素子を利用してなるZ軸方向の変位手段が有効であ
る。いわゆるユニモルフ型あるいはバイモルフ型の圧電
素子である。その例としてカンチレバーそのものをZ軸
方向の変位手段とするものが、例えばAppl.Phys.Lett.6
7(26),25Dec. 1995 に報告されている。この方式では、
カンチレバー上に形成したZnO薄膜によりZ軸方向の
変位手段を実現し、カンチレバーをたわみ変形させて探
針の位置を上下させる。また試料表面の凹凸に応じて生
じるカンチレバーでのたわみ変形の検出にはカンチレバ
ー上に形成されたピエゾ抵抗薄膜を用いている。当該た
わみ変形の検出に光テコは用いられない。さらに、ピエ
ゾ抵抗薄膜により検出されるたわみ変形(本来検出した
いたわみ変形で試料表面の凹凸に起因するもの)の領域
と、検出された信号を基に探針位置を制御するZnO薄
膜によるたわみ変形(本来検出されてはならないたわみ
変形で検出されれば誤差となる変形)の領域とを、構造
上分離することにより、ZnO薄膜によるたわみ変形に
起因する干渉信号(誤差信号)を原理的に除去してい
る。
電容量を小さくすることは、同時に変位量の減少を招
く。そこで、たわみ変形を利用して変位を生じさせる圧
電素子を利用してなるZ軸方向の変位手段が有効であ
る。いわゆるユニモルフ型あるいはバイモルフ型の圧電
素子である。その例としてカンチレバーそのものをZ軸
方向の変位手段とするものが、例えばAppl.Phys.Lett.6
7(26),25Dec. 1995 に報告されている。この方式では、
カンチレバー上に形成したZnO薄膜によりZ軸方向の
変位手段を実現し、カンチレバーをたわみ変形させて探
針の位置を上下させる。また試料表面の凹凸に応じて生
じるカンチレバーでのたわみ変形の検出にはカンチレバ
ー上に形成されたピエゾ抵抗薄膜を用いている。当該た
わみ変形の検出に光テコは用いられない。さらに、ピエ
ゾ抵抗薄膜により検出されるたわみ変形(本来検出した
いたわみ変形で試料表面の凹凸に起因するもの)の領域
と、検出された信号を基に探針位置を制御するZnO薄
膜によるたわみ変形(本来検出されてはならないたわみ
変形で検出されれば誤差となる変形)の領域とを、構造
上分離することにより、ZnO薄膜によるたわみ変形に
起因する干渉信号(誤差信号)を原理的に除去してい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】カンチレバーそのもの
にZ軸方向の変位手段を組込む従来の構成は、制御の応
答周波数帯域の向上に非常に有効である。しかし、カン
チレバーをたわみ変形させるためのZnO薄膜とカンチ
レバーのたわみ変形を検出するためのピエゾ抵抗薄膜
を、わずか100μm程度のカンチレバー上に形成しな
ければならないので、製作が困難である。
にZ軸方向の変位手段を組込む従来の構成は、制御の応
答周波数帯域の向上に非常に有効である。しかし、カン
チレバーをたわみ変形させるためのZnO薄膜とカンチ
レバーのたわみ変形を検出するためのピエゾ抵抗薄膜
を、わずか100μm程度のカンチレバー上に形成しな
ければならないので、製作が困難である。
【0010】そこで、カンチレバーのたわみ変形の検出
に、構成が比較的に簡単な光テコの利用が考えられる。
に、構成が比較的に簡単な光テコの利用が考えられる。
【0011】しかしながら、光テコを用いた場合には、
カンチレバーのたわみ変形量を角度の変化として検出す
るので、Z軸方向の変位手段にたわみ変形を利用する限
り、試料表面の凹凸によるカンチレバーのたわみ変形
と、探針・試料間の距離を調整するため探針を上下させ
るたわみ変形とを完全に分離して検出することは原理的
に不可能である。このような理由から、Z軸方向の変位
手段としてカンチレバーそのもののたわみ変形を利用す
る限りにおいては、光テコを変位検出手段として用いる
ことは困難であった。
カンチレバーのたわみ変形量を角度の変化として検出す
るので、Z軸方向の変位手段にたわみ変形を利用する限
り、試料表面の凹凸によるカンチレバーのたわみ変形
と、探針・試料間の距離を調整するため探針を上下させ
るたわみ変形とを完全に分離して検出することは原理的
に不可能である。このような理由から、Z軸方向の変位
手段としてカンチレバーそのもののたわみ変形を利用す
る限りにおいては、光テコを変位検出手段として用いる
ことは困難であった。
【0012】本発明の目的は、上記の問題を解決するこ
とにあり、カンチレバーの側にたわみ変形を利用して構
成されるZ軸方向の変位手段を組込むことによってZ軸
方向の制御の応答周波数帯域を向上し、走査速度を高め
た走査型プローブ顕微鏡で、カンチレバーでのZ軸方向
の変位の発生にたわみ変形を利用し、かつカンチレバー
のたわみ変形の検出に光テコを使用できる走査型プロー
ブ顕微鏡を提供することにある。
とにあり、カンチレバーの側にたわみ変形を利用して構
成されるZ軸方向の変位手段を組込むことによってZ軸
方向の制御の応答周波数帯域を向上し、走査速度を高め
た走査型プローブ顕微鏡で、カンチレバーでのZ軸方向
の変位の発生にたわみ変形を利用し、かつカンチレバー
のたわみ変形の検出に光テコを使用できる走査型プロー
ブ顕微鏡を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
走査型プローブ顕微鏡は、前提となる基本構成として、
試料に対向する探針を先端に備えたカンチレバーと、こ
のカンチレバーにレーザ光を照射するレーザ光源とカン
チレバーで反射したレーザ光を受光する光検出器からな
るカンチレバー変位計測手段と、カンチレバーを試料に
対して接近・退避させる接近退避手段と、探針と試料の
距離を変化させる変位手段と、試料の表面に対しカンチ
レバーを相対的に走査させる走査手段(トライポッド)
とを備えている。さらに本発明に係る走査型プローブ顕
微鏡は、上記目的を達成するために、その特徴的な構成
として、探針と試料との距離を変化させる変位手段が、
たわみ変形を利用するように構成され、かつカンチレバ
ーの保持部に設けられる。
走査型プローブ顕微鏡は、前提となる基本構成として、
試料に対向する探針を先端に備えたカンチレバーと、こ
のカンチレバーにレーザ光を照射するレーザ光源とカン
チレバーで反射したレーザ光を受光する光検出器からな
るカンチレバー変位計測手段と、カンチレバーを試料に
対して接近・退避させる接近退避手段と、探針と試料の
距離を変化させる変位手段と、試料の表面に対しカンチ
レバーを相対的に走査させる走査手段(トライポッド)
とを備えている。さらに本発明に係る走査型プローブ顕
微鏡は、上記目的を達成するために、その特徴的な構成
として、探針と試料との距離を変化させる変位手段が、
たわみ変形を利用するように構成され、かつカンチレバ
ーの保持部に設けられる。
【0014】本発明による走査型プローブ顕微鏡の作用
面での特徴を、従来の構成と比較しながら説明する。
面での特徴を、従来の構成と比較しながら説明する。
【0015】従来の構成によれば、光テコによるカンチ
レバーのZ軸方向の変位検出では、カンチレバーの長さ
をl(通常100〜200μm)、反射光の光路をL
(カンチレバーから光検出器までの距離)、カンチレバ
ー先端(探針)の変位量をΔ、光検出器上での検出光の
変位量をDとすると、その変位の拡大率(検出感度に相
当)は、カンチレバーのたわみ変形による角度変化がご
く微小な場合、D/Δ=2L/lと近似できる。L=5
0mm、l=100μmとすると、拡大率は1000倍
となる。従ってカンチレバーそのものをたわみ変形させ
て探針の上下を制御する構成を採用する場合、全く同様
に1000倍の拡大率で検出される。探針の上下を制御
するためのたわみ変形に関する信号は本来検出されるべ
きものではなく、この信号が検出されると誤差となる。
この場合には有効な信号と誤差信号の比が1:1とな
り、全く測定ができなくなる。
レバーのZ軸方向の変位検出では、カンチレバーの長さ
をl(通常100〜200μm)、反射光の光路をL
(カンチレバーから光検出器までの距離)、カンチレバ
ー先端(探針)の変位量をΔ、光検出器上での検出光の
変位量をDとすると、その変位の拡大率(検出感度に相
当)は、カンチレバーのたわみ変形による角度変化がご
く微小な場合、D/Δ=2L/lと近似できる。L=5
0mm、l=100μmとすると、拡大率は1000倍
となる。従ってカンチレバーそのものをたわみ変形させ
て探針の上下を制御する構成を採用する場合、全く同様
に1000倍の拡大率で検出される。探針の上下を制御
するためのたわみ変形に関する信号は本来検出されるべ
きものではなく、この信号が検出されると誤差となる。
この場合には有効な信号と誤差信号の比が1:1とな
り、全く測定ができなくなる。
【0016】上記に対して本発明の構成では、探針と試
料との距離を変化させるZ軸方向の変位手段はたわみ変
形を利用して構成されるものであり、かつその変位手段
をカンチレバーの保持部に組込むように設けたので、例
えばその保持部の長さを10mmとし、これを上記lと
して上記計算に当てはめてみると、たわみ変形に関する
誤差信号の拡大率は10倍となる。従って、有効な信号
(拡大率1000倍)と誤差信号(拡大率10倍)の比
は100:1となり、大幅に減少できる。またカンチレ
バーの長さ、たわみ変形する保持部の長さを目的に応じ
て決定すれば、さらに誤差信号の割合を小さくできる。
料との距離を変化させるZ軸方向の変位手段はたわみ変
形を利用して構成されるものであり、かつその変位手段
をカンチレバーの保持部に組込むように設けたので、例
えばその保持部の長さを10mmとし、これを上記lと
して上記計算に当てはめてみると、たわみ変形に関する
誤差信号の拡大率は10倍となる。従って、有効な信号
(拡大率1000倍)と誤差信号(拡大率10倍)の比
は100:1となり、大幅に減少できる。またカンチレ
バーの長さ、たわみ変形する保持部の長さを目的に応じ
て決定すれば、さらに誤差信号の割合を小さくできる。
【0017】また理論上その誤差の割合は、上述のよう
にカンチレバーの長さとたわみ変形する保持部の長さの
比により決定されるので、誤差の補正が容易となる。
にカンチレバーの長さとたわみ変形する保持部の長さの
比により決定されるので、誤差の補正が容易となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
を添付図面に基づいて説明する。
【0019】図1は本発明に係る走査型プローブ顕微鏡
の要部構成を示し、走査型プローブ顕微鏡の例としてA
FMの構成を示している。図1において、試料台11
は、支持台12においてヒンジ13と、X軸圧電素子1
4およびY軸圧電素子(図示せず)とによって支持され
る。ヒンジ13の軸方向はZ軸方向を向いている。支持
台12、ヒンジ13、X軸圧電素子14、Y軸圧電素
子、試料台11によってトライポッド15が構成され
る。試料台11の上には試料16が配置される。かかる
試料16に対し、その上方に、探針17を備えたカンチ
レバー18が配置される。カンチレバー18はZ軸圧電
素子19に保持される。Z軸圧電素子19はカンチレバ
ー保持部としての働きを有する。またZ軸圧電素子19
は、駆動源23によってたわみ変形を生じるように構成
され、このたわみ変形によってカンチレバー18と探針
17のZ軸方向の変位を生じさせる。カンチレバー18
と探針17のZ軸方向の変位は探針・試料間の距離を調
整するための変位である。
の要部構成を示し、走査型プローブ顕微鏡の例としてA
FMの構成を示している。図1において、試料台11
は、支持台12においてヒンジ13と、X軸圧電素子1
4およびY軸圧電素子(図示せず)とによって支持され
る。ヒンジ13の軸方向はZ軸方向を向いている。支持
台12、ヒンジ13、X軸圧電素子14、Y軸圧電素
子、試料台11によってトライポッド15が構成され
る。試料台11の上には試料16が配置される。かかる
試料16に対し、その上方に、探針17を備えたカンチ
レバー18が配置される。カンチレバー18はZ軸圧電
素子19に保持される。Z軸圧電素子19はカンチレバ
ー保持部としての働きを有する。またZ軸圧電素子19
は、駆動源23によってたわみ変形を生じるように構成
され、このたわみ変形によってカンチレバー18と探針
17のZ軸方向の変位を生じさせる。カンチレバー18
と探針17のZ軸方向の変位は探針・試料間の距離を調
整するための変位である。
【0020】図1では、説明の便宜上、誇張の目的で、
カンチレバー18や探針17が、トライポッド15やZ
軸圧電素子19等に対して同定度の大きさで示されてい
るが、実際にはカンチレバー18は非常に小さいもの
で、例えば100μm程度のものである。また例えばZ
軸圧電素子19の長手方向の長さは、実際には例えば1
0mm程度である。
カンチレバー18や探針17が、トライポッド15やZ
軸圧電素子19等に対して同定度の大きさで示されてい
るが、実際にはカンチレバー18は非常に小さいもの
で、例えば100μm程度のものである。また例えばZ
軸圧電素子19の長手方向の長さは、実際には例えば1
0mm程度である。
【0021】また試料16の表面を探針17で測定でき
るようにするためには、探針17が試料16の表面の凹
凸に従って移動できるような距離までカンチレバー18
を移動させる図示しない接近・退避機構が設けられる。
この接近・退避機構は、例えば測定が終了すると、カン
チレバー18を上方へ退避させる。
るようにするためには、探針17が試料16の表面の凹
凸に従って移動できるような距離までカンチレバー18
を移動させる図示しない接近・退避機構が設けられる。
この接近・退避機構は、例えば測定が終了すると、カン
チレバー18を上方へ退避させる。
【0022】また探針17の位置する箇所のほぼ上方位
置に光学的変位検出機構は配置される。光学的変位検出
機構はレーザ光源20と光検出器21とから構成され
る。レーザ光源20はカンチレバー18にレーザ光22
を照射し、光検出器21はカンチレバー18の背面で反
射したレーザ光22を受光する。これによって、カンチ
レバー18のほぼ先部で、試料表面の凹凸で生じるたわ
み変形に基づいて変位計測を行うことができる。
置に光学的変位検出機構は配置される。光学的変位検出
機構はレーザ光源20と光検出器21とから構成され
る。レーザ光源20はカンチレバー18にレーザ光22
を照射し、光検出器21はカンチレバー18の背面で反
射したレーザ光22を受光する。これによって、カンチ
レバー18のほぼ先部で、試料表面の凹凸で生じるたわ
み変形に基づいて変位計測を行うことができる。
【0023】上記構成において、ヒンジ13はトライポ
ッド15のZ軸方向について高い剛性を有し、X軸方向
およびY軸方向には容易に変形できる。従って、試料1
6の走査を防げることなく、Z軸方向の剛性を確保する
作用を有する。Z軸圧電素子19は、前述の通りカンチ
レバー18の保持部を形成すると同時に、たわみ変形を
生じ、このたわみ変形で探針17と試料16との距離を
変化させる。実際の試料表面の測定方法は、従来の一般
的なAFMと同様である。ただし、Z軸圧電素子19に
関連する部分の構成が異なっている。試料16を走査し
た時の表面の凹凸に起因するカンチレバーのたわみ変形
は光検出器21で検出される。その信号に基づいて図示
しないよく知られた制御機構により駆動原23を制御
し、カンチレバー18のたわみ変形量が一定になるよう
にZ軸圧電素子19のたわみ変形動作を行う。
ッド15のZ軸方向について高い剛性を有し、X軸方向
およびY軸方向には容易に変形できる。従って、試料1
6の走査を防げることなく、Z軸方向の剛性を確保する
作用を有する。Z軸圧電素子19は、前述の通りカンチ
レバー18の保持部を形成すると同時に、たわみ変形を
生じ、このたわみ変形で探針17と試料16との距離を
変化させる。実際の試料表面の測定方法は、従来の一般
的なAFMと同様である。ただし、Z軸圧電素子19に
関連する部分の構成が異なっている。試料16を走査し
た時の表面の凹凸に起因するカンチレバーのたわみ変形
は光検出器21で検出される。その信号に基づいて図示
しないよく知られた制御機構により駆動原23を制御
し、カンチレバー18のたわみ変形量が一定になるよう
にZ軸圧電素子19のたわみ変形動作を行う。
【0024】上記実施形態による走査型プローブ顕微鏡
の構成によれば、仮にカンチレバー18の長さを100
μm、Z軸圧電素子19の長さを10mmとすれば、
(作用)の欄で説明したように、本来測定すべき試料1
6の表面の凹凸に起因するカンチレバー18のたわみ変
形による信号とZ軸圧電素子19をたわみ変形させたこ
とによる誤差信号の比を100:1にすることができ
る。また、カンチレバー18の長さ、および保持部すな
わちZ軸圧電素子19の長さを、目的に応じて適宜に決
定すれば、誤差信号の割合をさらに小さくすることも可
能である。
の構成によれば、仮にカンチレバー18の長さを100
μm、Z軸圧電素子19の長さを10mmとすれば、
(作用)の欄で説明したように、本来測定すべき試料1
6の表面の凹凸に起因するカンチレバー18のたわみ変
形による信号とZ軸圧電素子19をたわみ変形させたこ
とによる誤差信号の比を100:1にすることができ
る。また、カンチレバー18の長さ、および保持部すな
わちZ軸圧電素子19の長さを、目的に応じて適宜に決
定すれば、誤差信号の割合をさらに小さくすることも可
能である。
【0025】また誤差信号の割合は、理論上、上述のよ
うにカンチレバー18の長さとたわみ変形する保持部
(Z軸圧電素子19)の長さとの比により決定されるの
で、誤差を補正することは容易である。
うにカンチレバー18の長さとたわみ変形する保持部
(Z軸圧電素子19)の長さとの比により決定されるの
で、誤差を補正することは容易である。
【0026】上記構成を有する走査型プローブ顕微鏡
で、制御の応答周波数に関しては、圧電素子の寸法及び
駆動重量を小さくし、さらに、その静電容量を小さくす
ることができるので、Z軸圧電素子をトライポッドに設
けて試料を駆動する一般的な構成に比べ、応答周波数を
向上できる。
で、制御の応答周波数に関しては、圧電素子の寸法及び
駆動重量を小さくし、さらに、その静電容量を小さくす
ることができるので、Z軸圧電素子をトライポッドに設
けて試料を駆動する一般的な構成に比べ、応答周波数を
向上できる。
【0027】また本実施形態では、カンチレバー18の
保持部そのものをたわみ変形を生じるZ軸圧電素子19
とした場合を説明したが、Z軸圧電素子を別途に設け
て、それに対してカンチレバー18の保持部を接着等に
より固定する類似の構成も考えられる。この場合にも、
全く同様の効果が期待できる、本発明の範囲に属するも
のである。
保持部そのものをたわみ変形を生じるZ軸圧電素子19
とした場合を説明したが、Z軸圧電素子を別途に設け
て、それに対してカンチレバー18の保持部を接着等に
より固定する類似の構成も考えられる。この場合にも、
全く同様の効果が期待できる、本発明の範囲に属するも
のである。
【0028】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、カンチレバーの保持部をたわみ変形させることに
より探針と試料の間の距離を変化させる変位手段として
利用したため、圧電素子の寸法および駆動重量を小さく
し、その静電容量を小さくすることができ、トライポッ
ド側にZ軸圧電素子を設け試料を駆動する従来の一般的
構成に比べ、応答周波数を向上できる。また、カンチレ
バーの変位検出系として光テコを用いた場合であって
も、カンチレバー保持部がたわみ変形することにより検
出される誤差信号の割合を構造の上で小さくでき、光テ
コによる変位検出が可能となる。また有効信号に対する
誤差信号の割合は、カンチレバーの長さとたわみ変形す
る保持部の長さの比により決定されるので、誤差を補正
することが容易である。
れば、カンチレバーの保持部をたわみ変形させることに
より探針と試料の間の距離を変化させる変位手段として
利用したため、圧電素子の寸法および駆動重量を小さく
し、その静電容量を小さくすることができ、トライポッ
ド側にZ軸圧電素子を設け試料を駆動する従来の一般的
構成に比べ、応答周波数を向上できる。また、カンチレ
バーの変位検出系として光テコを用いた場合であって
も、カンチレバー保持部がたわみ変形することにより検
出される誤差信号の割合を構造の上で小さくでき、光テ
コによる変位検出が可能となる。また有効信号に対する
誤差信号の割合は、カンチレバーの長さとたわみ変形す
る保持部の長さの比により決定されるので、誤差を補正
することが容易である。
【図1】本発明に係る走査型プローブ顕微鏡の要部の構
成図である。
成図である。
【図2】従来の一般的な走査型プローブ顕微鏡の要部の
構成図である。
構成図である。
11 試料台 12 支持台 13 ヒンジ 14 X軸圧電素子 15 トライポッド 16 試料 17 探針 18 カンチレバー 19 Z軸圧電素子 20 レーザ光源 21 光検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保坂 純男 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所基礎研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 試料に対向する探針を先端に備えたカン
チレバーと、このカンチレバーにレーザ光を照射するレ
ーザ光源と前記カンチレバーで反射したレーザ光を受光
する光検出器からなるカンチレバー変位計測手段と、前
記カンチレバーを前記試料に対して接近・退避させる接
近退避手段と、前記探針と前記試料の距離を変化させる
変位手段と、前記試料の表面に対し前記カンチレバーを
相対的に走査させる走査手段とを備える走査型プローブ
顕微鏡において、 前記変位手段は、たわみ変形を利用して前記距離を変化
させるように構成され、かつ前記カンチレバーの保持部
に設けられることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24857096A JPH1073606A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 走査型プローブ顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24857096A JPH1073606A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 走査型プローブ顕微鏡 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1073606A true JPH1073606A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=17180113
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24857096A Pending JPH1073606A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 走査型プローブ顕微鏡 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1073606A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101068518B1 (ko) | 2009-02-12 | 2011-09-28 | 한양대학교 산학협력단 | 탐침 표면 검사기의 자동 어프로치 방법, 탐침 표면 검사기의 자동 어프로치 장치 및 이를 구비하는 탐침 현미경 |
-
1996
- 1996-08-30 JP JP24857096A patent/JPH1073606A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101068518B1 (ko) | 2009-02-12 | 2011-09-28 | 한양대학교 산학협력단 | 탐침 표면 검사기의 자동 어프로치 방법, 탐침 표면 검사기의 자동 어프로치 장치 및 이를 구비하는 탐침 현미경 |
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