JPH1081734A - 熱可塑性樹脂用耐熱性滑剤 - Google Patents

熱可塑性樹脂用耐熱性滑剤

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JPH1081734A
JPH1081734A JP25554896A JP25554896A JPH1081734A JP H1081734 A JPH1081734 A JP H1081734A JP 25554896 A JP25554896 A JP 25554896A JP 25554896 A JP25554896 A JP 25554896A JP H1081734 A JPH1081734 A JP H1081734A
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JP
Japan
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resin
lubricant
thermoplastic resin
acid
mol
Prior art date
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Pending
Application number
JP25554896A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Takahara
康博 高原
Akiko Kajiwara
暁子 梶原
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Kyoeisha Chemical Co Ltd
Original Assignee
Kyoeisha Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形加工温度の高い熱可塑性樹脂に対しても
流動性向上効果を与えることができる耐熱性に優れた熱
可塑性樹脂用滑剤を提供する。 【解決手段】 カルボン酸とエポキシ樹脂との反応物か
らなる耐熱性滑剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性樹脂用耐熱
性滑剤に関する。更に詳しくは、成形加工温度の高い熱
可塑性樹脂に対しても流動性向上効果を与えることがで
きる耐熱性に優れた熱可塑性樹脂用滑剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より熱可塑性樹脂は、プレス成形、
押し出し成形、射出成形などの成形加工において、溶融
粘度が高く、成形加工性が低下するという欠点を持って
いる。これらは樹脂の滑性に起因するものであり、かか
る不利益を防止する目的で滑剤が配合されてきた。
【0003】従来の熱可塑性樹脂用滑剤としては、例え
ば低分子ポリエチレンワックス、ステアリン酸などの高
級脂肪酸及びその金属塩、高級脂肪酸エステル、高級脂
肪酸アマイドなどが挙げられる。しかしながら、これら
の滑剤はブルームやブリードアウトを起こしたり、離型
性や滑性が不十分であるため、未だ満足できるものでは
ない。
【0004】特に近年成形加工温度の高い熱可塑性樹脂
が開発され、金属に代わり得る材料として多くの分野で
利用されているが、かかる熱可塑性樹脂の成形加工温度
は比較的高く、一般に180℃以上で、高いものでは3
50℃に達するものすらある。これらの成形加工温度の
高い熱可塑性樹脂に従来の滑剤を用いると、従来の滑剤
はいずれも耐熱性に劣るため、加工温度では滑性低下を
起こしたり、発煙、着色したりする。
【0005】比較的耐熱性が優れているステアリン酸ア
マイド、エチレンビスステアロアマイド等のアマイド系
においても成形加工温度の高い熱可塑性樹脂に対しては
まだ耐熱性に劣るため、滑剤としての流動性が十分でな
く、かつ熱可塑性樹脂の衝撃強度、熱変形温度等の物性
を低下させたりする。特にポリカーボネート及びポリエ
チレンフタレート等のエステル系熱可塑性樹脂に使用し
た場合には樹脂自体を分解させる欠点を持っている。
【0006】エステル系のひまし硬化油も比較的耐熱性
に優れ、アマイド系のように物性の低下をあまり起こす
こともないが、成形加工温度の高い熱可塑性樹脂に対し
てはまだ耐熱性が劣るため、滑剤としての流動性向上効
果は十分ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の欠点を解消するために創案されたものであり、その
目的とするところは成形加工温度の高い熱可塑性樹脂に
対しても流動性向上効果を与えることができる耐熱性に
優れた熱可塑性樹脂用滑剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意検討した結果、カルボン酸とエポキ
シ樹脂との反応物からなる新規な組成を有する耐熱性滑
剤が、上述のごとき欠点を解消し、熱可塑性樹脂の成形
加工時の高温に耐えられる滑剤であることを見いだし
て、本発明の完成に至った。
【0009】即ち、本発明はカルボン酸とエポキシ樹脂
との反応物からなる耐熱性滑剤である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるカルボン酸と
しては高級脂肪族モノカルボン酸が挙げられる。高級脂
肪族モノカルボン酸としては炭素数16以上の飽和脂肪
族モノカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸が好まし
く、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸
及びモンタン酸などが挙げられる。これらのうち好まし
いものはステアリン酸、ベヘニン酸及び1,2−ヒドロ
キシステアリン酸である。炭素数16未満では熱可塑性
樹脂に練り込んだ際、流動性及び耐熱性にも劣り好まし
くない。
【0011】本発明で用いられるエポキシ樹脂としては
ビスフェノールAとエピクロロヒドリンの縮合物が挙げ
られる。エポキシ当量は通常160以上、好ましくは1
80〜200である。エポキシ当量が160未満では熱
可塑性樹脂の衝撃強度、熱変形温度等の物性に悪影響を
与え、200を越えるとエポキシ当量が多くなるにつれ
て耐熱性が劣る傾向となり好ましくない。本発明の反応
物におけるカルボン酸の使用量は、エポキシ樹脂1モル
に対して3モルから4モルである。カルボン酸の使用量
が3モル未満では残存するOH基の影響で樹脂を分解す
る場合がある。
【0012】本発明の滑剤は他の滑剤成分、例えばパラ
フィンワックス、脂肪酸金属塩、脂肪酸アマイド、脂肪
酸エステル等、また着色剤、酸化防止剤、帯電防止剤、
耐候剤等の各種添加剤を含んでも良い。
【0013】本発明の滑剤の使用に好適な樹脂として
は、例えばポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレン
オキサイド樹脂、ポリフェニレンスルファイド樹脂、ス
チレン系樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアセタール樹
脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリメタクリル
樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエ
ーテルイミド樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリ四
フッ化エチレン樹脂、熱可塑性エラストマーが挙げられ
る。また上記の樹脂2種以上からなるポリマーアロイに
も好適である。
【0014】ポリオレフィン樹脂としては、ポリプロピ
レン、ポリエチレン等が挙げられる。ポリアミド樹脂と
しては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナ
イロン12、ナイロン46、ナイロン610、ナイロン
612などが挙げられ、芳香族系ポリアミドなども含ま
れる。
【0015】ポリエステル樹脂としては、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等が挙
げられ、さらにポリアリレート等の芳香族ポリエステル
等も含まれる。ポリフェニレンオキサイド樹脂として
は、2,6−ジメチルおよび2,6−ジフェニルフェノ
ールの重合体にスチレン系樹脂あるいは他の樹脂をグラ
フトしているものも含まれる。
【0016】スチレン系樹脂としては、ポリスチレン、
AAS樹脂(アクリロニトリル−アクリル−スチレン共
重合体)、AES樹脂(アクリロニトリル−プロピレン
ゴム強化スチレン−エチレン共重合体)、AS樹脂(ア
クリロニトリル−スチレン共重合体)、ABS樹脂(ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)、M
S樹脂(メタクリル酸メチル−スチレン共重合体)など
が挙げられ、さらにABS樹脂としてはα−メチル変性
及びN−フェニルマレイミド変性等の耐熱ABS樹脂な
ども含まれる。
【0017】熱可塑性エラストマーとしては、スチレン
系エラストマーとしてスチレン−イソプレン共重合体、
スチレン−ブタジエン共重合体などが挙げられ、さらに
ポリオレフィン系エラストマー、ポリ塩ビ系エラストマ
ー、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラ
ストマー、ポリアミド系エラストマーなどが挙げられ
る。
【0018】本発明の滑剤の使用量は、樹脂100重量
部に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.3〜2.
0重量部である。使用量が0.1重量部未満では十分な
滑剤効果が得られず、5重量部を越えると添加しても効
果に変わりがなく、場合によっては機械的性質が低下す
るので好ましくない。
【0019】本発明の滑剤と熱可塑性樹脂の混合は当業
者に公知のいずれの手段によっても行うことができる
が、例えば熱可塑性樹脂の重合時または重合後に熱可塑
性樹脂造粒物に滑剤を配合後、二軸押し出し機等で溶融
混練して混合することができる。
【0020】本発明の滑剤の製造方法は特に限定されな
いが、例えば以下の二段階反応で行うことができる。一
段階反応では高級脂肪族モノカルボン酸3〜4モルとエ
ポキシ樹脂1モルを触媒存在下で反応温度100〜15
0℃で3〜6時間付加反応を行い中間体を合成する。二
段階反応では、一段階反応で得られた中間体に触媒を加
え、反応温度200〜250℃で6〜10時間エステル
反応させる。
【0021】
【実施例】次に本発明を実施例によって説明するが、本
発明はこれらによって限定されるものではない。
【0022】本発明反応物の合成 反応物1 温度計、コンデンサー付き検水管、窒素導入管及び撹拌
機を備えた反応容器に、ステアリン酸4モル、ビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル(エピコート827 エ
ポキシ当量=180〜190 油化シェルエポキシ製)
1モル及び臭化テトラエチルアンモニウム0.017モ
ルを仕込み、120℃〜140℃で4時間反応させる。
その後得られた反応物にチタンオクチレングリコレート
0.002モルを仕込み、窒素気流中190℃〜240
℃で6時間脱水反応を行い、酸価1.0の反応物1を得
た。
【0023】反応物2 ステアリン酸を4モルに代えて3モル用いる以外は反応
物1と同様にして酸価0.8の反応物2を得た。
【0024】反応物3 ステアリン酸4モルに代えてベヘニン酸4モルを用いる
以外は反応物1と同様にして酸価1.0の反応物3を得
た。
【0025】反応物4 ステアリン酸4モルに代えて1,2−ヒドロキシ酸4モ
ルを用いる以外は反応物1と同様にして酸価1.5の反
応物4を得た。
【0026】比較反応物の合成 反応物5 温度計、撹拌機を備えた反応容器に、ステアリン酸2モ
ル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(エピコー
ト827 エポキシ当量=180〜190 油化シェル
エポキシ製)1モル及び臭化テトラエチルアンモニウム
0.017モルを仕込み、120℃〜140℃で4時間
反応させて、酸価0.6の反応物5を得た。
【0027】反応物6 ステアリン酸4モルに代えてラウリン酸4モルを用いる
以外は反応物1と同様にして酸価1.5の反応物6を得
た。
【0028】反応物7 ビスフェノールAジグリシジルエーテル(エピコート8
27 エポキシ当量=180〜190 油化シェルエポ
キシ製)1モルに代えて、ビスフェノールAジグリシジ
ルエーテル(エピコート834 エポキシ当量=230
〜270 油化シェルエポキシ製)1モルを用いる以外
は反応物1と同様にして酸価1.7の反応物7を得た。
【0029】従来の滑剤として以下の滑剤1,2を用い
た。 滑剤1:ひまし硬化油(KFトレーディング製) 滑剤2:エチレンビスステアロアマイド(EBS)(共
栄社化学製)
【0030】滑剤の耐熱性試験 本発明滑剤及び比較滑剤について示差熱天秤(理学電気
製 TG−DTA)を用いて、昇温速度:10℃/mi
n、雰囲気:空気50cc/minの条件にて熱減量を
測定し、250℃、300℃及び350℃の熱減量率
(%)を求めた。その結果を表−1に示す。
【0031】
【0032】
【0033】耐衝撃性及び流動性試験 表−2に示す配合割合で、二軸押し出し機を用いて各熱
可塑性樹脂に本発明滑剤及び比較滑剤を溶融混練してペ
レットを造粒後、射出成形機を用いて試験片(本発明例
1〜10及び比較例1〜8)を作成し、アイゾット衝撃
強度を測定した。また流動性として混練したペレットで
メルトフローレート(MFR)を測定した。その結果を
表−2に示す。
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】なお、ABS樹脂及びPC樹脂についての
射出成形条件は下記のように設定して行った。 ABS樹脂:N−フェニルマレイミド変性耐熱ABS樹
脂 三菱化成モンサント製 スーパーレックスSPX−
M−25 PC樹脂 :ポリカーボネート樹脂 三菱エンジニアリ
ングプラスチック製ユーピロンS−2000
【0038】またアイゾット衝撃強度及びメルトフロー
レートは下記方法で測定した: アイゾット衝撃強度:JIS K 7110に準拠して
行い、試験片は、4.0mm×12.6mm(ノッチ付
き)で行った。 メルトフローレート(MFR):JIS K 7210
に準拠して行い、ABS樹脂の場合は荷重5kg、測定
温度250℃で行った。またPC樹脂の場合は荷重2.
16kg、測定温度280℃で行った。
【0039】表−1及び表−2から明らかなように、本
発明の滑剤は従来の滑剤に比べて、格段の耐熱性を有
し、また流動性にも優れ、かつ樹脂の物性にも影響を与
えない優れたものであることがわかる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の滑剤は優れ
た耐熱性を有し、かつ流動性も優れているため、加工温
度の高い熱可塑性樹脂の流動性向上に極めて有用であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボン酸とエポキシ樹脂との反応物か
    らなる耐熱性滑剤。
  2. 【請求項2】 カルボン酸が炭素数16以上の高級脂肪
    族モノカルボン酸からなる請求項1記載の滑剤。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂がエポキシ当量160以上
    のビスフェノールAとエピクロロヒドリンの縮合物から
    なる請求項1記載の滑剤。
  4. 【請求項4】 カルボン酸とエポキシ樹脂の当量比が
    3:1〜4:1である請求項1記載の滑剤。
JP25554896A 1996-09-04 1996-09-04 熱可塑性樹脂用耐熱性滑剤 Pending JPH1081734A (ja)

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