JPH108235A - 合金への黒色酸化物層形成方法及びこれにより得られた黒色合金 - Google Patents

合金への黒色酸化物層形成方法及びこれにより得られた黒色合金

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JPH108235A
JPH108235A JP16165496A JP16165496A JPH108235A JP H108235 A JPH108235 A JP H108235A JP 16165496 A JP16165496 A JP 16165496A JP 16165496 A JP16165496 A JP 16165496A JP H108235 A JPH108235 A JP H108235A
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JP
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alloy
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black
black oxide
alloys
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JP16165496A
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Inventor
Toshiyuki Osako
敏行 大迫
Koichi Yokozawa
公一 横沢
Takeshi Obara
剛 小原
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Cu、Ni、Fe、Co、Ti、Mnなどの
緻密な黒色酸化物層を合金母体表面に密着性よく形成す
る方法、及び、密着性に優れる黒色酸化物層を表面に有
する黒色合金を提供する。 【解決手段】 Au、Pt、Ru、Rh、Pd、Os、
Irの純金属、または、これらいずれかの2種以上から
なる合金、または、前記いずれかの純金属もしくは前記
いずれかの合金に銀を添加した合金に、銅、Ni、鉄、
Co、Ti、及び、Mnのうちの1種以上を0.5〜4
0%添加した合金からなる半加工品または加工品を加熱
処理してその表面に黒色酸化物層を形成する方法におい
て、前記加熱処理を酸素分圧が10気圧以上の高圧酸素
雰囲気下で行い、密着性に優れる黒色酸化物層を形成す
ることを特徴とする黒色酸化物層形成方法。また、上記
合金の表面の一部または全部に、上記方法により密着性
に優れる黒色酸化物層が形成されている黒色合金。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合金への密着性に
優れた黒色酸化物層を形成する方法、及び、これにより
得られた黒色合金に関する。
【0002】
【従来の技術】金、白金族元素、またはこれらの合金
は、優れた延性、耐食性を有すると共に、銀その他の元
素を添加して合金化すると強度が改善されるので、従来
より装飾品用途等に広く用いられてきた。これらいわゆ
る貴金属は、Ag、Cu、Ni等の元素を適宜添加する
と色調を様々に変化させることができることが知られて
いる。特に、白、黄、赤などの色調をもたせた金合金等
や、紫や黄緑色の色調をもたせたAu−Al系、Au−
Cd系など金合金等が実用化されている。
【0003】金合金等の黒色化については、Co、C
u、Ni、Fe、Cr、Ti、Mnなどの元素を金に添
加し、これを酸化することにより灰黒色または黒色の酸
化被膜を表面に形成させた黒色金合金およびその着色方
法が提案されている(特開平2−225655号公報、
特開平5−33084号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の黒
色化方法では、表面に形成された黒色酸化物層と金属母
材の密着性が低くて黒色酸化物層の被膜が剥離しやす
く、耐久性のある黒色金合金が得られなかった。
【0005】そこで本発明は、上記従来技術の問題点を
解決し、Cu、Ni、Fe、Co、Ti、Mnなどの緻
密な黒色酸化物層が合金母体表面に密着性よく形成する
方法、及び、その方法により得られる密着性に優れる黒
色酸化物層を表面に有する黒色合金を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
の本発明の合金への黒色酸化物層形成方法は、金(A
u)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、ロジウム
(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、
イリジウム(Ir)の純金属、または、これらいずれか
の2種以上からなる合金、または、前記いずれかの純金
属もしくは前記いずれかの合金に銀(Ag)を添加した
合金に、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、
コバルト(Co)、チタン(Ti)、及び、マンガン
(Mn)のうちの1種以上を0.5〜40%添加した合
金からなる半加工品または加工品を加熱処理してその表
面に黒色酸化物層を形成する方法において、前記加熱処
理を酸素分圧が10気圧以上の高圧酸素雰囲気下で行
い、密着性に優れる黒色酸化物層を形成することを特徴
とする。
【0007】また、上記目的を解決するための本発明の
黒色合金は、金、白金、ルテニウム、ロジウム、パラジ
ウム、オスミウム、イリジウムの純金属、または、これ
らいずれかの2種以上からなる合金、または、前記いず
れかの純金属もしくは前記いずれかの合金に銀を添加し
た合金に、銅、ニッケル、鉄、コバルト、チタン、及
び、マンガンのうちの1種以上を0.5〜40%添加し
た合金の表面の一部または全部に、請求項1に記載の方
法により密着性に優れる黒色酸化物層が形成されている
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の合金への黒色酸化物層の
形成方法において、形成する母体材料には、金、ロジウ
ム、パラジウム、オスミウム、イリジウムの純金属、ま
たは、これらいずれかの2種以上からなる合金、また
は、前記いずれかの純金属もしくは前記いずれかの合金
に銀を添加した合金に、銅、ニッケル、鉄、コバルト、
チタン、及び、マンガンのうちの1種以上を0.5〜4
0%添加した合金が用いられる。
【0009】金、ロジウム、パラジウム、オスミウム、
イリジウムの純金属、または、これらいずれかの2種以
上からなる合金、または、前記いずれかの純金属もしく
は前記いずれかの合金に銀を添加した合金を用いるの
は、これらは装飾用として価値が高いからである。これ
らの組成は黒色層形成に影響を及ぼさないので、目的に
応じて適宜選択できる。なお、銀を添加した合金の場合
は、銀の含有量が80重量%を超えると装飾用材料とし
ての価値が少なくなるので、好ましくは銀の含有量を8
0重量%以下とする。
【0010】これら合金に更に、銅、ニッケル、鉄、コ
バルト、チタン、及び、マンガンのうちの1種以上を
0.5〜40%添加するのは、これら元素の酸化物は灰
黒色または黒色に近い色調を有するからである。これら
の元素の添加量は、0.5%未満では着色しないので
0.5%以上とし、また、40重量%を超えると、合金
の色調や耐食性が低下し、元素によっては溶解温度が極
めて高くなって鋳造性が低下するので40重量%以下と
する。装飾的価値を高めるため、好ましくは0.5〜2
5%がよい。
【0011】また、合金の色調の調整などの目的で、必
要に応じて更に、Cr、W、Mo、Nb、Hf、Ta、
Zr、Y、Re、Ge、Zn、希土類元素のうちの1種
以上を0.2〜10%添加しても構わない。
【0012】これら合金は、半加工品または加工品の形
態で加熱処理してその表面に黒色酸化物層を形成する。
加熱処理によってはその形状自体は変形しないので、成
形後最後の表面仕上げとして黒色化処理することができ
る。加熱処理前に表面の一部をマスキングすることで、
部分的に黒色酸化物層を形成することもできる。
【0013】加熱処理温度は処理する合金の融点以下の
温度で行えばよいが、あまり低温では合金元素の拡散が
遅いので、300℃以上で行うことが望ましい。
【0014】この加熱処理は、酸素分圧が10気圧以上
の高圧酸素雰囲気下で行う。加熱処理炉には、公知のも
のが使用できる。酸素分圧は10気圧以上であれば本発
明の効果が得られるが、酸素分圧100気圧以上では更
に高圧にしてもその効果は変わらず、また、600気圧
以上では装置が大がかりになって不経済であるので、1
0気圧以上500気圧以下が望ましい。
【0015】従来技術では、大気圧もしくはそれに近い
酸素分圧で酸化処理が行われていたが、この場合、黒色
酸化物層の被膜の密着性が低く、また比較的低濃度の添
加元素量では黒色化すらしなかった。これに対して本発
明のように10気圧以上の酸素分圧下で酸化すると、極
めて密着性に優れる被膜が得られるとともに、従来技術
では不可能であった低濃度の添加元素量で黒色化するこ
とができるので、高金品位の黒色金合金が得られるので
ある。
【0016】また、本発明の黒色合金は、表面の一部ま
たは全部に上記本発明の方法により密着性に優れる黒色
酸化物層を形成したものである。
【0017】
【実施例】以下、本発明の代表的な実施例を示し、本発
明を更に詳細に説明する。 実施例 ・・・ まず、高周波溶解炉を用いて、銅、ニ
ッケル、鉄、コバルト、チタン、または、マンガンの元
素を0.5〜40重量%含有した金合金をアルゴン雰囲
気中で溶解鋳造し、表1に示す組成の金合金を作製し
た。次に、これらの各金合金を高温高圧炉を用いて表1
に示す各酸素圧力および温度で24時間の加熱処理を施
した。このようにして得られた黒色酸化物層を形成した
合金の黒色酸化物層の皮膜の密着性を調べるため、1μ
mのアルミナ粉末を塗布したバフによる研磨試験を行っ
た。この研磨試験により皮膜が剥離したものを「剥
離」、しなかったものを「良好」として表1に示した。
【0018】
【表1】
【0019】従来例 ・・・ 実施例と同じ各金合金を
大気中(酸素分圧0.2)で各温度において加熱処理を
施した。加熱時間は510℃では24時間、700℃で
は1時間とした。形成された皮膜の密着性を調べるた
め、実施例と同様の研磨試験を行い、結果を表2に示し
た。
【0020】
【表2】
【0021】実施例においては、いずれの試料でも4〜
8μmの厚みの黒色酸化物層が試料表面に生じていた。
加熱処理後の資料の外観は、酸素分圧の高い試料の方が
光沢が見られた。しかし、これをアルミナバフ研磨する
ことによって、いずれの条件でも光沢のある黒色金合金
が得られた。また、加熱処理後、研磨中、研磨後のいず
れにおいても剥離等は全く生じなかった。
【0022】これに対し、従来例である大気圧下で酸化
処理した試料では、まず合金元素量の少ない1%Cu、
5%Cu添加試料では黒色の酸化物層が得られなかっ
た。またその他の試料では本発明による実施例と同等の
厚みをもつ黒色酸化物層は得られるものの、密着性が極
めて低く、いずれの試料でもアルミナバフ研磨により、
全面あるいは部分的に皮膜が剥離してしまい、良好な外
観を示す黒色金合金は得られなかった。特に、10%F
e、15%Fe、15%Co添加試料では加熱処理後に
おいてすでに黒色酸化物層に剥離が生じており、また温
度の高い700℃で処理した場合に剥離が顕著であっ
た。
【0023】以上の実施例、従来例で明らかなように、
本発明よる金合金は、従来得られなかった密着性に優れ
る黒色酸化物層を有し、しかも優れた外観を呈する黒色
合金であることがわかる。
【0024】
【発明の効果】本発明の金合金および製造方法によれ
ば、銅、ニッケル、鉄、コバルト、チタン、または、マ
ンガンを含有し、これを10気圧以上の酸素分圧下で酸
化加熱処理することにより、母体表面に緻密な黒色酸化
物層が形成され、被膜の密着性に優れる黒色合金を得る
ことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金(Au)、白金(Pt)、ルテニウム
    (Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オ
    スミウム(Os)、イリジウム(Ir)の純金属、また
    は、これらいずれかの2種以上からなる合金、または、
    前記いずれかの純金属もしくは前記いずれかの合金に銀
    (Ag)を添加した合金に、銅(Cu)、ニッケル(N
    i)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、チタン(T
    i)、及び、マンガン(Mn)のうちの1種以上を0.
    5〜40%添加した合金からなる半加工品または加工品
    を加熱処理してその表面に黒色酸化物層を形成する方法
    において、前記加熱処理を酸素分圧が10気圧以上の高
    圧酸素雰囲気下で行い、密着性に優れる黒色酸化物層を
    形成することを特徴とする合金表面への黒色層形成方
    法。
  2. 【請求項2】 金(Au)、白金(Pt)、ルテニウム
    (Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オ
    スミウム(Os)、イリジウム(Ir)の純金属、また
    は、これらいずれかの2種以上からなる合金、または、
    前記いずれかの純金属もしくは前記いずれかの合金に銀
    (Ag)を添加した合金に、銅(Cu)、ニッケル(N
    i)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、チタン(T
    i)、及び、マンガン(Mn)のうちの1種以上を0.
    5〜40%添加した合金の表面の一部または全部に、請
    求項1に記載の方法により密着性に優れる黒色酸化物層
    が形成されていることを特徴とする黒色合金。
JP16165496A 1996-06-21 1996-06-21 合金への黒色酸化物層形成方法及びこれにより得られた黒色合金 Pending JPH108235A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4822560A (en) * 1985-10-10 1989-04-18 The Furukawa Electric Co., Ltd. Copper alloy and method of manufacturing the same
JP2001335861A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Tokuriki Honten Co Ltd 装飾品用金合金
JP4879729B2 (ja) * 2003-02-11 2012-02-22 メタロール・テクノロジーズ・インターナショナル・ソシエテ・アノニム 金合金

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