JPH1083191A - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JPH1083191A
JPH1083191A JP25767196A JP25767196A JPH1083191A JP H1083191 A JPH1083191 A JP H1083191A JP 25767196 A JP25767196 A JP 25767196A JP 25767196 A JP25767196 A JP 25767196A JP H1083191 A JPH1083191 A JP H1083191A
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JP
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filter
adjuster
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arbitrary
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JP25767196A
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English (en)
Inventor
Tooru Otono
徹 音野
Yasushi Nozaki
保志 野崎
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Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
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Publication date
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  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な種類のフィルタを画面を見ながら個々
に調整し、これらを組み合わせることによって、必要な
フィルタ特性を容易に実現する。 【解決手段】 DSP1は、複数のディジタルフィルタ
11乃至17を縦続接続した構成のフィルタ装置として
機能する。これら各ディジタルフィルタ11乃至17の
特性は、CPU4から供給されるパラメータによって決
定される。CPUは、このパラメータに応じて、上記D
SP1全体の周波数特性曲線、即ち振幅特性10及び位
相特性20を表示部6の周波数特性表示窓7に表示す
る。この画面上には、上記各ディジタルフィルタ11乃
至17に対応する調整子31乃至37も表示されてお
り、これら各調整子31乃至37を例えば操作部5のマ
ウスで操作することによって、上記各ディジタルフィル
タ11乃至17の特性を個々に調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号処理装置に関
し、特にイコライザに用いるのに適した信号処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、希望する周波数特性を容易に形成
することのできるイコライザとして、例えば特開平7−
30348号公報に開示されたものがある。この技術
は、予め定められた形状の周波数特性曲線、例えばパラ
メトリックイコライザ(以下、PEQと称す。)の特性
曲線を画面上に表示し、この画面上において上記特性曲
線の形状、即ち中心周波数、利得(ゲイン)及びQ(鋭
さ)を、操作手段、例えばキーボードやマウスを使用し
て変化させるものである。そして、この特性曲線に対応
する周波数特性を持つディジタルフィルタを例えばディ
ジタル信号処理装置(以下、DSPと称す。)によって
実現し、更にこのように実現されたディジタルフィルタ
を複数組み合わせることによって、希望の周波数特性曲
線を形成するものである。
【0003】このように、上記公報に開示された技術に
よれば、イコライザの周波数特性を画面を見ながら、即
ち視覚的に調整することができるので、希望の周波数特
性を容易に得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においては、予め定められた形状の周波数特性曲線、即
ちPEQのみの組み合わせによって、イコライザの周波
数特性を構成している。従って、イコライザの周波数特
性を調整する際、その調整の自由度が低いという問題が
ある。例えば、ロー・パス・フィルタ(以下、LPFと
称す。)やハイ・パス・フィルタ(以下、HPFと称
す。)等のPEQ以外の他のフィルタを使用すれば簡単
に構成することのできる周波数特性でも、わざわざPE
Qのみの組み合わせによりこれを構成しなければならな
いので、DSPの効率が悪く、また調整も面倒である。
【0005】そこで、本発明は、様々な種類のフィルタ
の周波数特性を画面を見ながら個々に調整し、これら種
々のフィルタを組み合わせることによって、必要な周波
数特性をより簡単に実現することのできる信号処理装置
を提供することを目的とするものである。また、個々の
フィルタの特性を瞬時に反転させることのできる信号処
理装置を提供することも、本発明の目的とするところで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、パラ
メータの設定に応じて様々な種類のフィルタとして機能
する複数のフィルタ手段の組み合わせから成る信号処理
手段と、表示手段の画面上に上記信号処理手段の周波数
特性図を表示させる周波数特性図表示制御手段と、上記
各フィルタ手段毎に対応して設けられこれら各フィルタ
手段がそれぞれ機能しているフィルタの種類に応じた1
以上の特性変数を有する調整子を、それぞれのフィルタ
の種類に対応した表示形式で上記画面上に表示させる調
整子表示制御手段と、上記画面上の上記各調整子を操作
する操作手段と、この操作手段によって、上記各調整子
のうち任意の調整子に対応するフィルタ手段のフィルタ
の種類を変更するフィルタ種類変更指令が供給されたと
き、該フィルタ種類変更指令に応じて上記任意の調整子
の種類、即ち表示形式及び特性変数を変更するフィルタ
種類変更制御手段と、上記操作手段によって、上記任意
の調整子を移動させる移動指令が供給されたとき、該移
動指令に応じて上記画面上の上記任意の調整子を移動さ
せる移動制御手段と、上記操作手段によって、上記任意
の調整子の上記特性変数を変更する特性変数変更指令が
供給されたとき、該特性変数変更指令に応じて上記任意
の調整子の上記特性変数を変更する特性変数変更制御手
段と、上記任意の調整子に対応する上記フィルタ手段
を、上記フィルタ種類変更指令に応じたフィルタとして
機能させると共に、上記移動指令及び上記特性変数変更
指令に応じた特性を有するフィルタとする上記パラメー
タを決定し、これを上記任意の調整子に対応する上記フ
ィルタ手段に供給するパラメータ決定手段と、を具備す
るものである。
【0007】なお、ここで言う特性変数とは、上記各フ
ィルタ手段がそれぞれ機能しているフィルタの特性を調
整する際に、その調整要素となる変数を示し、例えばフ
ィルタ手段がPEQとして機能している場合には、中心
周波数、利得及びQがこれに相当する。また、フィルタ
手段が、例えばLPF、HPFとして機能している場合
には、遮断周波数(カットオフ周波数)及びQが、上記
特性変数に相当する。そして、フィルタ手段が、例えば
ハイ・ブースト・フィルタ(以下、HiBoostと称
す。)、ロー・ブースト・フィルタ(以下、LoBoo
stと称す。)、ハイ・カット・フィルタ(以下、Hi
Attと称す。)、ロー・カット・フィルタ(以下、L
oAttと称す。)として機能している場合には、利得
調整領域と非調整領域との境目となる境界周波数、及び
利得が、上記特性変数に相当する。また、フィルタ手段
が、例えばノッチ・フィルタ(以下、Notchと称
す。)として機能している場合には、中心周波数及びQ
が、上記特性変数に相当する。更に、フィルタ手段が、
例えばオール・パス・フィルタ(以下、APFと称
す。)として機能している場合には、位相の反転する境
目となる境界周波数、及びQが、上記特性変数に相当す
る。そして、フィルタ手段が、ホーン・イコライザ(高
域を強調するイコライザ。以下、HornEQと称
す。)として機能している場合には、利得が上記特性変
数に相当する。
【0008】即ち、本請求項1に記載の発明によれば、
信号処理手段は、複数のフィルタ手段の組み合わせから
成り、この信号処理手段の周波数特性図は、周波数特性
図表示制御手段によって表示手段の画面上に表示されて
いる。ここで、操作手段が、任意の調整子に対応するフ
ィルタ手段のフィルタの種類を変更するフィルタ種類変
更指令を発生すると、このフィルタ種類変更指令に応じ
て、フィルタ種類変更手段が、上記任意の調整子の種
類、即ち表示形式及びこの調整子に合わせて特性変数を
変更する。また、操作手段が、任意の調整子を移動させ
る移動指令を発生すると、この移動指令に応じて、移動
制御手段が、上記画面上の上記任意の調整子を移動させ
る。更に、操作手段が、任意の調整子の特性変数を変更
する特性変数変更指令を発生すると、この特性変数変更
指令に応じて、特性変数変更制御手段が、上記任意の調
整子の特性変数を変更する。従って、操作手段により各
調整子を操作し、これらを組み合わせることによって、
希望の周波数特性を形成するための種々のフィルタの組
み合わせを画面上に表示できる。
【0009】また、操作手段からの上記フィルタ種類変
更指令、移動指令及び特性変数変更指令は、パラメータ
決定手段にも供給される。パラメータ決定手段は、上記
任意の調整子に対応するフィルタ手段を、上記フィルタ
種類変更指令に応じたフィルタとして機能させると共
に、移動指令及び特性変数変更指令に応じた特性を有す
るフィルタとするためのパラメータを決定して、これを
上記任意の調整子に対応するフィルタ手段に供給する。
従って、信号処理手段は、画面に表示された種々のフィ
ルタを組み合わせたのと等価な周波数特性を持つことに
なる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記パラメータ決定手段が、上記操作
手段から上記フィルタ種類変更制御手段への上記フィル
タ種類変更指令として、上記任意の調整子に対応するフ
ィルタ手段のフィルタの種類をこれとは相対する特性の
フィルタ種類に変更する指令が供給されたとき、上記任
意の調整子に対応するフィルタ手段の特性が、フィルタ
種類を変更する前の特性を反転させたのと等価な特性と
なる状態に上記パラメータを決定し、これを上記任意の
調整子に対応するフィルタ手段に供給する状態に構成さ
れたことを特徴とするものである。
【0011】即ち、操作手段が、任意の調整子に対応す
るフィルタ手段のフィルタの種類をこれとは相対する特
性のフィルタ種類に変更する指令を発生すると、パラメ
ータ決定手段が、上記任意の調整子に対応するフィルタ
手段の特性が、フィルタ種類を変更する前の特性を反転
させたのと等価な特性となるようにパラメータを決定
し、これを上記任意の調整子に対応するフィルタ手段に
供給する。従って、上記任意の調整子に対応するフィル
タ手段の特性は、このフィルタ種類の変更により、瞬時
に反転したものとなる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、上記任意の調整子に対応するフ
ィルタ手段が現在機能しているフィルタの種類、及び該
任意の調整子の有する上記特性変数の現在の設定値、の
一方又は両方を上記画面上に表示する調整子設定状態表
示制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0013】即ち、調整子設定状態表示制御手段が、任
意の調整子に対応するフィルタ手段が現在機能している
フィルタの種類、及び該任意の調整子の有する特性変数
の現在の設定値、の一方又は両方を上記画面上に表示す
る。従って、上記任意の調整子に対応するフィルタ手段
の種類及び特性変数を一目で確認できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る信号処理装置を例え
ばイコライザに応用した一実施の形態について、図1及
び図2を参照して説明する。本実施の形態のイコライザ
は、図1(a)に示すように、DSP1を有している。
このDSP1は、同図に点線で示すように、複数、例え
ば7個のディジタルフィルタ11乃至17を縦続接続し
たフィルタ装置として機能するもので、A/D変換器2
によってディジタル化されたディジタルオーディオ信号
を各フィルタ11乃至17で順次濾波して、これをD/
A変換器3に供給する。このD/A変換器3に供給され
た信号は、ここで再びアナログオーディオ信号に変換さ
れた後、出力される。
【0015】各ディジタルフィルタ11乃至17は、C
PU4から与えられたパラメータに応じてそれぞれ様々
なフィルタとして機能し、例えばPEQ、LPF、HP
F、HiBoost、LoBoost、HiAtt、L
oAtt、Notch、APF及びHornEQという
10種類のうち、いずれのフィルタとしても機能する。
また、各フィルタにおける特性変数、即ち遮断周波数、
中心周波数、利得調整領域と非調整領域との境目或いは
位相の反転する境目となる境界周波数等のフィルタ周波
数、及び利得、更には通過域及び阻止域間を変化する遷
移領域での特性、例えばQ等の設定要素も、上記パラメ
ータに応じて設定される。
【0016】CPU4には、例えばキーボード及びマウ
スから構成される操作部5が接続されており、CPU4
は、この操作部5からの操作指令に基づいて動作する。
【0017】更に、CPU2には、例えばCRTまたは
LCDによって構成された表示部6も接続されている。
この表示部6の画面には、CPU2からの指令によって
例えば図1(b)に示すような周波数特性表示窓7が表
示される。この周波数特性表示窓7の下端には、周波数
(f)軸が水平方向に沿って表示されており、この窓7
の左端には、上下方向に沿って利得(G)軸が表示され
ている。また、窓7の右端には、上下方向に沿って位相
(θ)軸が表示されている。
【0018】この周波数特性表示窓7には、CPU4に
よって、DSP1に供給される上記パラメータに応じ
て、上記各ディジタルフィルタ11乃至17の組み合わ
せからなるフィルタ装置全体の振幅特性10と、位相特
性20とが、表示される。なお、同図においては、上記
各特性グラフ10、20を、それぞれ実線と一点鎖線と
で表示することによって両者を区別しているが、例え
ば、これらをカラー表示とし、それぞれ異なる色で表示
することにより両者を区別してもよい。
【0019】また、上記画面において、白抜きの点で示
すポイント31と、黒点で示すポイント32、35、3
6、37(ただし、ポイント35、36、37は同じ位
置に重なった状態で表示されている。)、及び二点鎖線
で示すライン33、34は、それぞれ調整子を示してい
る。これら調整子31乃至37は、それぞれ上記各ディ
ジタルフィルタ11乃至17毎に対応して設けられてお
り、これら各ディジタルフィルタ11乃至17の特性、
即ちフィルタ種類と上記各特性変数とを個々に調整する
ためのものである。この調整は、例えば操作部5のマウ
スを操作することによって行われる。
【0020】例えば、上記マウスによって図示しないカ
ーソルを調整子31に合わせて左ボタンをクリックする
と、この調整子31は被選択状態となり、例えば同図に
示すように白抜きの反転表示となる。これによって、こ
の調整子31に対応するディジタルフィルタ、例えばデ
ィジタルフィルタ11の特性調整モードとなる。
【0021】ここで、上記カーソルを調整子31に合わ
せたままの状態でマウスの左ボタンをダブルクリックす
ると、図示しないフィルタ種類選択窓が表示されて、こ
の窓に上述した10種類のフィルタ名の一覧が表示され
る。ここで、マウスによって任意のフィルタ種類、例え
ば「PEQ」と表示された文字上にカーソルを合わせて
左ボタンをダブルクリックすると、この調整子31に対
応する上記ディジタルフィル11の機能としてPEQが
選択されると共に、この調整子31はPEQに対応する
表示形式、例えばポイントで表示される。これによっ
て、このディジタルフィルタ11はPEQとして機能す
ると共に、上記ポイント状の調整子31は、PEQのピ
ークを表すことになる。なお、フィルタの種類を選択し
た後は、上記フィルタ種類選択窓は画面上から消去され
る。
【0022】次に、この調整子31にカーソルを合わせ
てマウスの左ボタンをクリックしたままマウスを移動さ
せると、即ちドラッグすると、CPU2は、マウスの移
動方向及び移動量に応じて画面上の調整子31を移動さ
せる。そして、マウスの左ボタンを離すと、即ちドロッ
プすると、その時点で調整子20の移動を停止する。こ
れによって、この調整子31に対応する上記PEQのピ
ークが、画面上において移動することになる。
【0023】更に、上記調整子31にカーソルを合わせ
て今度はマウスの右ボタンをクリックしたまま上下方向
にドラッグさせると、上記PEQのQが増減し、右ボタ
ンをドロップした時点で、このQが決定される。
【0024】上記マウスの操作が行われている間に、C
PU4は、上記調整子31の設定状態、即ちフィルタ種
類、位置及びQに応じたディジタルフィルタを、DSP
1(即ちディジタルフィルタ11)によって実現するた
めのパラメータを逐一演算し、これをDSP1に供給す
る。従って、DSP1は、マウス操作による上記調整子
31の設定状態に対応した周波数特性を有することにな
る。また、周波数特性表示窓7に表示された振幅特性グ
ラフ10及び位相特性グラフ20についても、上記マウ
スの操作に応じて連続的に変化する。
【0025】更に、CPU4は、周波数特性表示窓7の
上方に、現在、被選択状態(特性調整モード)にある調
整子、即ちここでは調整子31の設定状態を表示する。
従って、このマウス操作をする際に、上記調整子31の
設定状態、即ちフィルタ種類や各特性変数(中心周波
数、利得及びQ)を確認しながら特性調整を行うことが
できるので、確実な微調整を実現できる。
【0026】なお、上記のように設定され、その後、他
の調整子が選択された場合(他の調整子にカーソルを合
わせてマウスの左ボタンをクリックした場合)は、調整
子31は、例えば調整子32と同様に黒点表示となり、
これにより上記設定が固定される(ここで、調整子32
は、例えばディジタルフィルタ12に対応するもので、
上記と同様な手順でマイナスゲインのPEQとして設定
されたものである。)。
【0027】また、ここでは、フィルタ種類としてPE
Qを選択し、その特性を調整する場合について説明した
が、フィルタ種類として他のフィルタを選択した場合、
例えばLPFを選択した場合は次のようになる。
【0028】即ち、上記調整子31や32とは異なる調
整子、例えば調整子33にカーソルを合わせてこれを被
選択状態とし、上述したのと同様にフィルタ種類選択窓
を表示させて「LPF」を選択すると、この調整子33
に対応するディジタルフィル、例えばディジタルフィル
タ12の機能としてLPFが選択されると共に、この調
整子33はLPFに対応する表示形式、例えば同図に二
点鎖線で示すような右上に急峻に傾斜したラインで表示
される。これによって、このディジタルフィルタ12は
PEQとして機能すると共に、上記ライン状の調整子3
3は、LPFの遮断周波数を表すことになる。
【0029】LPFの場合、その特性変数(調整要素)
は、遮断周波数及びQのみになるので、遮断周波数につ
いては、上記調整子33の表示位置を水平方向にドラッ
グさせることによって調整し、Qについては、上述した
のと同様に、マウスの右ボタンをクリックした状態で上
下方向にドラッグする。この状態においては、画面上方
には、フィルタ種類と、遮断周波数及びQのみが表示さ
れる。なお、上記Qとしてより大きな値を得るために
は、同じ遮断周波数を有するLPFを複数形成すればよ
い。
【0030】なお、フィルタ種類として、例えばHPF
を選択した場合には、これに対応する調整子は、例えば
同図に二点鎖線34で示すように、右下に急峻に傾斜し
たラインで表示される。この調整子34の調整について
は、上記LPFの場合と同様である。
【0031】また、フィルタ種類として、例えばHiB
oostや、LoBoost、HiAtt、LoAtt
を選択した場合には、図示しないが垂直ラインと水平ラ
インとから成るカギ状の調整子が表示される。この場
合、各フィルタの調整要素は、利得調整領域と非調整領
域との境目となる境界周波数、及び利得調整領域におけ
る利得となるので、このうち境界周波数については上記
垂直ラインを移動させることにより調整し、利得につい
ては上記水平ラインを移動させることにより調整する。
なお、この状態においては、画面上方には、フィルタ種
類と、上記境界周波数及び利得のみが表示される。
【0032】更に、フィルタ種類として、例えばNot
ch及びAPFを選択した場合には、図示しないが周波
数特性表示窓7の利得G=0dBライン(及び位相θ=
0degライン)と直行する短い線状の調整子が表示さ
れる。この場合、各フィルタの調整要素は、中心周波数
又は位相の反転する境目となる境界周波数と、Qとにな
るので、このうち周波数については上記線状の調整子を
移動させることにより調整し、QについてはPEQやL
PF、HPFと同様に、マウスを上下方向にドラッグす
ることにより調整する。なお、この状態においては、画
面上方には、フィルタ種類と、上記各周波数及びQのみ
が表示される。
【0033】また、フィルタ種類として、HornEQ
を選択した場合には、図示しないが例えば周波数f=5
kHz乃至20kHzの間に水平方向に伸延する水平ラ
イン状の調整子が表示される。この場合、このHorn
EQの調整要素は利得のみになり、上記ライン状の調整
子を上下方向に移動させることにより、この利得を調整
することができる。この状態においては、画面上方に
は、上記利得のみが表示される。
【0034】なお、上記各フィルタ種類が選択されたと
きの調整要素、即ちフィルタ種類と一緒に画面上方に表
示される特性変数を、表1に○印で示す。
【0035】
【表1】
【0036】なお、画面上に黒点で表示された調整子3
5乃至37は、中心周波数f=1kHz、利得G=0d
BのPEQを表現しており、これら各調整子35乃至3
7にそれぞれ対応するディジタルフィルタ、例えばディ
ジタルフィルタ15乃至17は、上記各調整子35乃至
37の設定状態に応じたPEQとして機能しており、即
ちスルーの状態にある。このPEQの中心周波数f=1
kHz、利得G=0dBという値は、このPEQのデフ
ォルト値であり、例えば任意の調整子に対応するディジ
タルフィルタのフィルタ種類としてこのPEQを選択す
ることによって、このディジタルフィルタは上記PEQ
のデフォルト状態、即ちスルーの状態になる。従って、
各ディジタルフィルタ11乃至17の設定状態を解除す
る場合には、このPEQを選択し、これによりスルー状
態とすればよい。
【0037】このフィルタのデフォルト状態は、上記P
EQを選択したときに限らず、他のフィルタ種類を選択
したときにも、それぞれのフィルタ種類に応じたデフォ
ルト状態に設定される。各フィルタ種類が選択されたと
きの各フィルタの特性変数のデフォルト値を表2に示
す。
【0038】
【表2】
【0039】このように、本実施の形態によれば、DS
P1の各ディジタルフィルタ11乃至17を様々な種類
のフィルタとして機能させ、これらを組み合わせること
によって希望の周波数特性を実現している。そして、各
ディジタルフィルタ11乃至17の特性については、画
面を見ながらそれぞれマウス操作により個別に調整する
ことができる。従って、PEQのみの組み合わせからな
る上述した従来技術とは異なり、所謂ファンクション・
セレクタブルな調整が可能となるので、フィルタ特性の
調整の自由度が飛躍的に向上し、希望のフィルタ特性を
容易に実現することができる。
【0040】更に、このイコライザにおいては、上記フ
ィルタ種類を選択する際、新たに選択されたフィルタ種
類が、この選択前のフィルタ種類と相反するフィルタ種
類である場合、新たに選択されたフィルタの特性が、上
記選択前のフィルタの特性を反転させた特性となるよう
に、CPU4はDSP1に供給するパラメータを瞬時に
演算する。そして、この演算により得たパラメータをD
SP1に供給すると共に、これに応じた状態で調整子を
表示する。
【0041】例えば、任意の調整子、例えば図1(b)
の調整子31に対応するディジタルフィルタ11がプラ
スゲインのPEQとして機能しているとき、このフィル
タ種類をNotchに変更すると、中心周波数とQとは
選択前のままの状態で、上記中心周波数における利得の
みが−∞となる。これに伴い、DSP1全体の周波数特
性も同図に点線で示すように、上記PEQが選択されて
いたときとは反転したような特性となる。これは、フィ
ルタ種類をNotchからPEQに変更する場合につい
ても同様であるが、この場合は、中心周波数とQとは不
変で、利得が+∞のPEQに変換される。なお、同図に
示す調整子32のように、マイナスゲインのPEQから
Notchを選択した場合については、この限りではな
い。
【0042】このように、このイコライザによれば、P
EQとして機能しているディジタルフィルタを、これと
は反転関係にあるNotchの機能に瞬時に切り替える
ことができるので、例えば次のような効果を発揮する。
即ち、調整子31に対応するディジタルフィルタ11を
立ち上がりの鋭い(即ちQの大きい)PEQとして機能
させ、その中心周波数を同図に矢印31aで示すように
連続的にスライドさせる。これによって、音場のハウリ
ングポイントを探し出すことができる。そして、ハウリ
ングポイントが見つかった時点で、このディジタルフィ
ルタ11の特性を反転させる、即ちNotchに切り替
えることによって、ハウリングの起こらない音場を実現
することができるという効果がある。
【0043】なお、このフィルタ特性の反転関係につい
ては、上記PEQとNotchとの間に限らず、例えば
HiBoostとHiAttとの間、LoBoostと
LoAttとの間についても同様である。これらの場
合、上述した境界周波数はそのままで、利得の正負関係
のみが反転する。また、LPFとHPFとの間について
も、上記反転関係が成立する。ただし、この場合は、遮
断周波数とQとがそのままで、通過帯域と阻止帯域とが
入れ替わる。
【0044】ところで、上記のような処理を行うため、
CPU4は、図2のフローチャートに示すような処理を
実行する。即ち、まず、操作部5によって操作開始の指
示が与えられたか判断する(ステップS2)。
【0045】ここで、操作開始の指令が与えられると、
各ディジタルフィルタ11乃至17の現在の各設定状態
を反映したDSP1全体の特性曲線、即ち振幅特性グラ
フ10と位相特性グラフ20とを、表示部6の画面上の
周波数特性表示窓7に表示する(ステップS4)。
【0046】次に、調整子カウントインデックスkをk
=0とし、これによって画面上の各調整子11乃至17
の表示をクリア状態とする(ステップS6)。
【0047】そして、上記調整子カウントインデックス
kを、1ずつカウントし(ステップS8)、これに応じ
て上記インデックスkに対応する調整子を、それぞれの
設定状態に応じて順次表示し(ステップS10)、これ
を全ての調整子31乃至37を表示するまで、即ちk=
N(ここではN=7)を満足するまで繰り返す(ステッ
プS12)。
【0048】次に、操作部5のマウスによって、上記各
調整子31乃至37のうちのいずれかを選択すると、即
ちいずれかの調整子にカーソルを合わせてマウスの左ボ
タンをクリックすると、この選択された調整子を非選択
状態で表示する。これと同時に、この調整子の各設定状
態、即ちフィルタ種類と各特性変数とを、画面上方に表
示する(ステップS14)。
【0049】そして、この選択された調整子に対して何
らかのマウス操作が行われたかを判断し(ステップS1
6)、その操作内容に応じて、それぞれ次のステップに
進む。
【0050】即ち、上記ステップS16において、フィ
ルタ種類を選択する操作が行われた場合はステップS2
0に進み、フィルタ種類選択窓を表示させる。そして、
この選択窓からいずれかのフィルタ種類が選択されたか
を判断し(ステップS22)、新たに選択されたフィル
タ種類が、この選択前のフィルタ種類と相反するものか
否かを判断する(ステップS24)。
【0051】このステップS24において、新たなフィ
ルタ種類として選択前のフィルタ種類と相反するフィル
タ種類が選択されたと判断されたとき、新たに選択され
たフィルタの特性が選択前の特性を反転させたものにな
るように、フィルタの各特性変数、即ち調整要素を決定
し(ステップS26)、これに基づいて、DSP1に供
給するパラメータ、例えばフィルタ係数を計算する(ス
テップS36)。
【0052】一方、上記ステップS24において、新た
に選択されたフィルタ種類が、選択前のものと相対関係
にないものであると判断されたときは、新たに選択され
たフィルタの各特性変数を、そのフィルタ種類に応じて
上述した表2に示すデフォルト値とし(ステップS2
8)、これに基づいて上記パラメータを計算する(ステ
ップS36)。
【0053】また、上述のステップS18において、フ
ィルタ周波数を調整する操作が行われた場合はステップ
S30に進み、ここでマウスの操作量に応じたフィルタ
周波数を決定し、これに基づいてステップS36におい
て上記パラメータを計算する。
【0054】更に、上記ステップS18において、フィ
ルタの利得を調整する操作が行われた場合はステップS
32に進み、ここでマウスの操作量に応じた利得を決定
し、これに基づいてステップS36において上記パラメ
ータを計算する。
【0055】そして、上記ステップS18において、フ
ィルタのQを調整する操作が行われた場合はステップS
34に進み、ここでマウスの操作量に応じたQを決定
し、これに基づいてステップS36において上記パラメ
ータを計算する。
【0056】上記ステップS36において算出されたパ
ラメータは、DSP1に供給され、これによりDSP1
のフィルタ特性が決定される。
【0057】そして、このステップS36におけるパラ
メータの計算作業を終えた後は、ステップS4に戻る。
これにより表示部6に表示された周波数特性曲線、即ち
振幅特性グラフ10及び位相特性グラフ20も、上記D
SP1の特性に対応したものに書き換えられる。
【0058】更に、上述のステップS6からステップS
12が繰り返されることにより、各調整子の表示状態も
更新される。
【0059】また、ステップS14が再び実行されるこ
とによって、選択状態にある調整子の設定状態、即ちフ
ィルタ種類及び特性変数の表示も更新される。
【0060】なお、本実施の形態においては、この技術
をイコライザに応用した場合について説明したが、これ
に限らない。
【0061】また、DSP1により構成するディジタル
フィルタ11乃至17の数を7個としたが、これ以外の
数としてもよい。そして、これら各ディジタルフィルタ
11乃至17を縦続接続としたが、上記と同様のフィル
タ処理を実現できるのであれば、これらを並列接続とし
てもよい。
【0062】更に、各調整子31乃至37の被選択状態
及び固定状態を、反転表示及び非反転表示で表現した
が、これに限らず、例えばカラー表示(色分け)により
上記各状態を表現してもよい。
【0063】そして、各ディジタルフィルタ11乃至1
7の特性係数を変更するのに、それぞれに対応する調整
子31乃至37をマウス操作によりドラッグさせること
によって変更したが、これに限らない。例えばフィルタ
種類選択窓を表示したとき、これと同時に、上述した表
2に示すような特性変数の一覧も並べて表示し、この一
覧表内に例えば操作部5のキーボードにより直接数値入
力することによって、上記各特性係数を変更してもよ
い。
【0064】
【発明の効果】上記のように、請求項1に記載の発明の
信号処理装置によれば、様々な種類のフィルタを複数組
み合わせることによって希望の周波数特性を実現してお
り、これら各フィルタの種類や特性については、画面を
見ながらそれぞれ個別に調整することができる。従っ
て、PEQのみの組み合わせからなる上述した従来技術
に比べて、周波数特性の調整の自由度が飛躍的に向上
し、希望の周波数特性をより容易に実現し易くなるとい
う効果がある。
【0065】請求項2に記載の発明の信号処理装置によ
れば、任意の調整子に対応するフィルタ手段の特性を瞬
時に反転させることができる。これは、例えば次のよう
な場合に特に有効である。即ち、この信号処理装置をイ
コライザに応用する。そして、いずれかのフィルタ手段
を立ち上がりの鋭い(即ちQの大きい)PEQとして機
能させ、その中心周波数を連続的にスライドさせること
により、音場のハウリングポイントを探し出す。そし
て、ハウリングポイントが見つかった時点で、このフィ
ルタ手段の特性を反転させる、即ち上記フィルタ手段を
上記PEQとは相対する特性を有するNotchフィル
タに変換することにより、ハウリングの起こらない音場
を実現することができるという効果がある。
【0066】請求項3に記載の発明の信号処理装置によ
れば、任意の調整子に対応するフィルタ手段のフィルタ
種類及び特性変数の設定値が画面に表示される。従っ
て、上記フィルタ手段の機能を常に確認できると共に、
特性変数の設定値(数値)を確認しながらフィルタ特性
を調整できるので、より確実な微調整を実現できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る信号処理装置をイコライザに応用
した一実施の形態を示す図で、(a)は、ブロック図、
(b)は、表示部の表示状態を示す図である。
【図2】同実施の形態のフローチャートである。
【符号の説明】
1 DSP(信号処理手段) 4 CPU(周波数特性表示制御手段、調整子表示制御
手段、フィルタ種類変更制御手段、移動制御手段、特性
変数変更制御手段、パラメータ決定手段、調整子設定状
態表示制御手段) 5 操作部(操作手段) 6 表示部(表示手段) 11、12、13、14、15、16、17 ディジタ
ルフィルタ 31、32、33、34、35、36、37 調整子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パラメータの設定に応じて様々な種類の
    フィルタとして機能する複数のフィルタ手段の組み合わ
    せから成る信号処理手段と、 表示手段の画面上に上記信号処理手段の周波数特性図を
    表示させる周波数特性図表示制御手段と、 上記各フィルタ手段毎に対応して設けられこれら各フィ
    ルタ手段がそれぞれ機能しているフィルタの種類に応じ
    た1以上の特性変数を有する調整子を、それぞれのフィ
    ルタの種類に対応した表示形式で上記画面上に表示させ
    る調整子表示制御手段と、 上記画面上の上記各調整子を操作する操作手段と、 この操作手段によって、上記各調整子のうち任意の調整
    子に対応するフィルタ手段のフィルタの種類を変更する
    フィルタ種類変更指令が供給されたとき、該フィルタ種
    類変更指令に応じて上記任意の調整子の種類を変更する
    フィルタ種類変更制御手段と、 上記操作手段によって、上記任意の調整子を移動させる
    移動指令が供給されたとき、該移動指令に応じて上記画
    面上の上記任意の調整子を移動させる移動制御手段と、 上記操作手段によって、上記任意の調整子の上記特性変
    数を変更する特性変数変更指令が供給されたとき、該特
    性変数変更指令に応じて上記任意の調整子の上記特性変
    数を変更する特性変数変更制御手段と、 上記任意の調整子に対応する上記フィルタ手段を、上記
    フィルタ種類変更指令に応じたフィルタとして機能させ
    ると共に、上記移動指令及び上記特性変数変更指令に応
    じた特性を有するフィルタとする上記パラメータを決定
    し、これを上記任意の調整子に対応する上記フィルタ手
    段に供給するパラメータ決定手段と、を具備する信号処
    理装置。
  2. 【請求項2】 上記パラメータ決定手段は、上記操作手
    段から上記フィルタ種類変更制御手段への上記フィルタ
    種類変更指令として、上記任意の調整子に対応するフィ
    ルタ手段のフィルタの種類をこれとは相対する特性のフ
    ィルタ種類に変更する指令が供給されたとき、上記任意
    の調整子に対応するフィルタ手段の特性が、フィルタ種
    類を変更する前の特性を反転させたのと略等価な特性と
    なる状態に上記パラメータを決定し、これを上記任意の
    調整子に対応する上記フィルタ手段に供給する状態に構
    成されたことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装
    置。
  3. 【請求項3】 上記任意の調整子に対応するフィルタ手
    段が現在機能しているフィルタの種類、及び該任意の調
    整子の有する上記特性変数の現在の設定値、の一方又は
    両方を上記画面上に表示する調整子設定状態表示制御手
    段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の信
    号処理装置。
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