JPH1085906A - 金属ストリップ鋳造装置及び耐火ノズル - Google Patents

金属ストリップ鋳造装置及び耐火ノズル

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JPH1085906A
JPH1085906A JP9235807A JP23580797A JPH1085906A JP H1085906 A JPH1085906 A JP H1085906A JP 9235807 A JP9235807 A JP 9235807A JP 23580797 A JP23580797 A JP 23580797A JP H1085906 A JPH1085906 A JP H1085906A
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metal
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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/06Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
    • B22D11/0637Accessories therefor
    • B22D11/064Accessories therefor for supplying molten metal
    • B22D11/0642Nozzles

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  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳造溜めの三重点域への溶融金属流を正確に
制御し得るようする。 【解決手段】 金属供給ノズル19が、分配器からの別
々の溶融金属流を受けるよう上向きに開き且つロール間
隙長手方向に延びる細長のノズルトラフ61を形成して
いると共に、該ノズルトラフ61の長手方向両端に、分
配器からの別々の溶融金属を各々受けるリザーバ88と
該リザーバ88から延びてリザーバ88からの溶融金属
を溜め囲込み端クロージャ面に行きわたる下降流として
向ける注通路95とを形成する注端形成部87を有して
おり、且つ前記各リザーバ88が、リザーバ88の堆積
溶融金属最大深さを決める分離手段(端壁70)により
ノズルトラフ61から分離されて該分離手段(端壁7
0)を越えて溶融金属がリザーバ88からノズルトラフ
61へと溢流し得るよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属ストリップの鋳
造に関する。特に鉄系金属ストリップの鋳造に適用され
るが、これに限定されるものではない。
【0002】
【従来の技術】双ロール鋳造装置で連続鋳造することに
より金属ストリップを鋳造することが公知である。冷却
されて相反方向に回転する一対の水平鋳造ロール間に溶
融金属を導入し、動いているロール表面上で金属殻を凝
固させ、ロール間隙にてそれら金属殻を合体させ、凝固
したストリップ品としてロール間隙から下方ヘ送給す
る。本明細書では、「ロール間隙」という語はロール同
士が最接近する領域全般を指すものとする。溶融金属は
取鍋から小容器へと注がれ、更にはそこからロール間隙
上方に位置した金属供給ノズルに流れてロール間隙へと
向かい、その結果、ロール間隙直上のロール鋳造表面に
支持される溶融金属の鋳造溜めを形成することができ
る。この鋳造溜めの端は、ロール端面に摺動係合して保
持される側部堰又は側部プレートで構成できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】双ロール鋳造は、冷却
によって急速に凝固する非鉄系金属にはある程度の成功
をおさめているが、凝固温度が高く、冷却されたロール
鋳造表面での不均一な凝固により欠陥の生じやすい鉄系
金属の鋳造技術に適用するにはいろいろ問題がある。従
って、金属を滑らかに且つ均一に鋳造溜めへ且つ溜め内
で流すよう金属供給ノズルの設計に多くの留意が払われ
ている。アメリカ特許第5,178,205号及び第
5,238,050号に開示の装置はいずれも、金属供
給ノズルが鋳造溜め表面下へと延びており、鋳造溜めに
浸漬した金属供給ノズル底端の長孔出口へと流下する溶
融金属の運動エネルギを減らす手段を組み入れている。
アメリカ特許第5,178,205号に開示の装置で
は、運動エネルギを減らすのは流れディフューザであ
る。流れディフューザは複数の流路とディフューザ上方
に位置したバッフルとを有しており、ディフューザ下方
では溶融金属が出口長孔を介して緩やかに且つ均一に鋳
造溜めへと流れ込むので乱れが最小となる。アメリカ特
許第5,238,050号に開示の装置では、溶融金属
流が鋭角の衝突角度でノズル傾斜側壁面に落下・衝突で
きるようになっているので、金属が該側壁面に付着して
出口流路へと向う流れシートを形成する。ここでも、目
的とするところは、鋳造溜めの乱れを最小とするよう金
属供給ノズルの底部から溶融金属流を緩やかに且つ均一
に流出させることである。
【0004】新日本製鐵株式会社の特公平5−7053
7号公報も、鋳造溜めへ緩やかで均一な溶融金属流を流
下させるようにした金属供給ノズルを開示している。こ
の金属供給ノズルには多孔のバッフル/ディフューザが
備えられていて、流下する溶融金属から運動エネルギを
除去し、運動エネルギを除去された溶融金属流がノズル
側壁の一連の開口から鋳造溜めへと流れる。開口は、ロ
ール間隙長手方向にロール鋳造表面に沿って溶融金属流
が流れ込むような角度となっている。即ち、金属供給ノ
ズルの一側の開口がロール間隙長手方向に溶融金属流を
一方向に流入させ、他側の開口が溶融金属流をロール間
隙長手方向の他方向に流入させ、鋳造表面に沿った滑ら
かで均一な流れを造り出すことにより鋳造溜め表面の乱
れを最小とすることを目的としている。
【0005】本発明者は鋭意試験・研究した結果、欠陥
の大きな原因は、鋳造溜め表面がロール鋳造表面と出会
う、いわゆる「メニスカス」又は「メニスカス域」にお
いて溶融金属が過早凝固することにあることを見知し
た。これらの域各々の溶融金属は隣接する鋳造表面の方
へ流れ、もしロール表面と均一に接触する前に溶融金属
の凝固が起きると、金属殻とロールとの間に不規則な初
期伝熱が生じやすく、結果として、窪み、さざ波マー
ク、湯境、割れ等の表面欠陥が形成されてしまう。
【0006】鋳造溜めに溶融金属を非常に均一に流入さ
せようとする従来の試みは、金属が最初に殻表面形成の
ために凝固する域、即ち、最終的に形成ストリップの外
表面となる域から外れて溶融金属流を流入させるため、
過早凝固が或る程度激化するのを避けられず、従って、
ロール間の鋳造溜め表面域での溶融金属温度は流入する
溶融金属の温度よりもはるかに低い。メニスカス域での
鋳造溜め溶融金属温度が低くなりすぎると、割れや「メ
ニスカスマーク」(鋳造溜めレベルが不均一なままで固
化するメニスカスにより生じるストリップ上のマーク)
が非常に起きやすい。従来、この問題を扱う1つのやり
方として、流入する溶融金属に高レベルの過熱を与える
ことにより、ロール表面への到達前に凝固温度に達する
ことなく溶融金属が鋳造溜め内で温度低下できるように
するという仕方があった。
【0007】近年、鋳造溜めのメニスカス域に金属供給
ノズルを直接差し入れて溶融金属の比較的急速な流入を
確保するという手段をとることによって、鋳造ロール表
面との接触前に溶融金属が過早固化するという傾向を最
小限にすることで、過早凝固の問題が有効処理できるこ
とが認識されるようになった。この方法は、鋳造溜めへ
絶対的に着実な溶融金属流を提供する場合よりも表面欠
陥の回避という点ではるかに有効であること、及び、ロ
ール表面に接触するまで金属凝固が起きないため鋳造溜
め表面の或る程度の変動を許容し得ることが判明してい
る。このようなやり方の例は、新日本製鐵株式会社の特
開平1−5650号や本出願人のオーストラリア特許出
願第60773/96号に見られる。
【0008】溶融金属が金属供給ノズルから直接に鋳造
溜め表面のメニスカス域に向かうことにより、比較的低
レベルに過熱された溶融金属で表面割れを形成すること
なく鋳造ができるが、鋳造溜めの側部堰付近にいわゆる
スカル(skulls)という固形金属片が形成することによ
りいろいろ問題が生じ得る。これらの問題は流入溶融金
属の過熱を減らすことにより激化する。主に側部堰から
ロール端へと付随的に伝熱するために鋳造溜めからの熱
損失率は側部堰付近で一番大きく、この局部的な熱損失
の大きさが反映してこの域で固体金属のスカルが形成し
やすく、かなりの寸法に成長し、ロール間に落下して
「跳ね」散り、ストリップの欠陥を引き起し得る。熱損
失正味率は側部堰付近で大きいため、スカルを防ごうと
するならこれら域への入熱率を増やさねばならない。コ
アノズルの端に複数の流路を設けて別々の溶融金属流を
「三重点」域に向かわせることにより、これらの三重点
域への溶融金属流を増加させるということが従来の提案
である。このような提案の例はアメリカ特許第4,69
4,887号やアメリカ特許第5,221,511号に
見られる。
【0009】溶融金属鋳造溜めの三重点域に注ぎ込むこ
とにより三重点域でのスカル形成を減らすことには成功
したが、三重点流路を介する溶融金属流の例え僅かな変
動によってでも敏感に欠陥が発生してしまうので、これ
は問題の本質的な解決とはなっていない。流れが過剰な
らストリップ端が膨らんでしまうし、少なすぎるとスカ
ルが急速に形成してストリップに「蛇卵」(snake eg
g)欠陥が生じるのである。
【0010】本発明は、上述の実情に鑑みて成したもの
で、鋳造溜めの三重点域への溶融金属流を正確に制御し
得るようすることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、相互間
にロール間隙を形成する一対の平行な鋳造ロールと、ロ
ール間隙上方にロール間隙に沿って延び且つ溶融金属を
ロール間隙に供給してロール間隙上方に支持された溶融
金属鋳造溜めを形成する細長の金属供給ノズルと、該金
属供給ノズルの上方に配されて溶融金属を別々の流れと
して金属供給ノズルに供給する分配器と、ロール間隙端
の一対の溜め囲込み端クロージャとで構成された金属ス
トリップ鋳造装置において、金属供給ノズルが、分配器
からの別々の溶融金属流を受けるよう上向きに開き且つ
ロール間隙長手方向に延びる細長のノズルトラフを形成
していると共に、該ノズルトラフの長手方向両端に、分
配器からの別々の溶融金属を各々受けるリザーバと該リ
ザーバから延びてリザーバからの溶融金属を溜め囲込み
端クロージャ面に行きわたる下降流として向ける注通路
とを形成する注端形成部を有しており、且つ前記各リザ
ーバが、リザーバの堆積溶融金属最大深さを決める分離
手段によりノズルトラフから分離されて該分離手段を越
えて溶融金属がリザーバからノズルトラフへと溢流し得
るよう構成されていることを特徴とする金属ストリップ
鋳造装置が提供される。
【0012】また、本発明においては、分離手段が、ノ
ズルトラフの外端壁及びリザーバの内端壁を構成する直
立壁であることが好ましく、更には、分離手段である直
立壁が、リザーバがいっぱいになったら溶融金属がノズ
ルトラフへと溢流できるようなリザーバの溶融金属堰と
して働くようになっていることが好ましい。
【0013】また、各リザーバがノズルトラフよりも浅
い上に開いた皿状であり、ノズルトラフの底部床よりも
上にあることが好ましい。
【0014】更に、装置使用時に鋳造溜めから離れて上
にあるよう注端形成部の底面が金属供給ノズル底端より
も上げられているとこが好ましく、しかも、注端形成部
の底面が金属供給ノズル端の上向き外方へ傾斜している
と良い。
【0015】また、金属供給ノズルの全長にわたって金
属供給ノズルは、分配器から複数の別々の溶融金属流を
受けることが可能であり、注端形成部の受ける溶融金属
流の量がノズルトラフの受ける個々の溶融金属流の量よ
りも多いことが好ましい。
【0016】更に、本発明によれば、溶融金属を受ける
上向きに開いた細長のノズルトラフと、該ノズルトラフ
からの溶融金属を鋳造溜めに供給するトラフ出口手段と
により構成され、前記ノズルトラフの長手方向両端に、
分配器からの別々の溶融金属を各々受けるリザーバと該
リザーバから延びてリザーバからの溶融金属を溜め囲込
み端クロージャ面に行きわたる下降流として向ける注通
路とを形成する注端形成部を備え、且つ前記各リザーバ
が、リザーバの堆積溶融金属最大深さを決める分離手段
によりノズルトラフから分離されて該分離手段を越えて
溶融金属がリザーバからノズルトラフへと溢流し得るよ
う構成されていることを特徴とする、双ロール鋳造装置
の鋳造溜めへ溶融金属を送給する耐火ノズルが提供され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明を更に充分に説明するた
め、添付図面を参照して特定の方法及び装置を更に詳細
に説明する。
【0018】図1乃至12に示した鋳造装置は工場床1
2から立上がった主機械フレーム11を有する。主機械
フレーム11が支持する鋳造ロール台車13はアセンブ
リステーション14と鋳造ステーション15との間を水
平に移動可能である。鋳造ロール台車13が担持する一
対の平行な鋳造ロール16には、鋳造時に取鍋17から
分配器18と金属供給ノズル19とを介して溶融金属が
供給される。鋳造ロール16は水冷されているので、動
いているロール表面に金属殻が形成されロール間隙にて
合わされて、ロール出口で凝固金属ストリップ20が造
られる。この金属ストリップ20を主コイラ21に送っ
て、次いで第2コイラ22に送給し得る。容器23が鋳
造ステーション15に隣接して主機械フレーム11に取
付けられているので、溶融金属を分配器18の溢れ口2
4を介して容器23へと逃すことができる。
【0019】鋳造ロール台車13を構成する台車フレー
ム31がホイール32によりレール33に載り、レール
33は主機械フレーム11の一部に沿って延びているの
で、鋳造ロール台車13全体がレール33に移動可能に
載っていることになる。台車フレーム31が担持する対
のロールクレードルに鋳造ロール16が回転可能に取付
けられる。鋳造ロール台車13全体をレール33に沿っ
て移動させることができる複動油圧ピストンシリンダ装
置39は鋳造ロール台車13の駆動ブラケット40と主
機械フレーム11との間に接続されて、鋳造ロール台車
13をアセンブリステーション14から鋳造ステーショ
ン15へ、又その逆へ移動させることができるようにな
っている。
【0020】鋳造ロール16は電動モータのロール駆動
軸41と台車フレーム31上のトランスミッションとを
介して相反方向に回転される。鋳造ロール16の銅製周
壁に形成され縦方向に延び周方向に離間した一連の水冷
通路には、回転グランド43を介して水冷ホース42に
接続されたロール駆動軸41内の水冷導管からロール端
を介し冷却水が供給される。鋳造ロール16の典型的な
大きさは径が約500mmで、最大2m幅のストリップ
品を造れるよう長さを最大2mにすることができる。
【0021】取鍋17は全く従来の構成であって、天井
クレーンからヨーク45を介し支持されており、高温金
属受けステーションから定位置へと移すことができる。
取鍋17に取付けられたストッパロッド46をサーボシ
リンダにより動かすことによって、溶融金属を取鍋17
から出口ノズル47と耐火シュラウド48を介して分配
器18へと流すことができる。
【0022】分配器18は、防食ライニングを備えた高
アルミナキャスタブル等の耐火材料で造られた広皿状の
ものである。分配器18の一側は取鍋17からの溶融金
属を受け、又、前記した溢れ口24を備えている。分配
器18の他側には縦方向に離間した一連の出口開口52
が備えられている。分配器18下部を担持する取付ブラ
ケット53は分配器18を台車フレーム31に取付ける
ためのものであって、取付ブラケット53に備えた開口
で台車フレーム31の位置合わせペグ54を受けて分配
器18を正確に位置決めするようになっている。
【0023】金属供給ノズル19はアルミナグラファイ
ト等の耐火材料で造られた2つの同形の半部で形成さ
れ、端同士を合わせ保持されて完全なノズルを構成す
る。図5乃至11は、取付ブラケット60で台車フレー
ム31に支持される金属供給ノズル19半部の構成を示
している。金属供給ノズル19半部の上部には外方に突
出する側部フランジ55が形成されて取付ブラケット6
0上に位置する。
【0024】各金属供給ノズル19半部はほぼトラフ状
であって、金属供給ノズル19は分配器18の出口開口
52から流下する溶融金属流65を受ける上方に開いた
ノズルトラフ61を形成する。ノズルトラフ61は長手
方向の側壁62と端壁70との間に形成され、金属供給
ノズル19半部の2つの平らな端壁80で両端間を横方
向に隔壁されると見なすことができ、それら端壁80を
合わせて完全なノズルとされる。ノズルトラフ61底部
を閉じる水平な底部床63は、面取りした底部隅81に
て側壁62と合わさる。金属供給ノズル19の底部隅8
1には、一連の側部開口64が金属供給ノズル19の長
手方向に沿って規則的に離間された一連の細長の長孔と
して穿設される。側部開口64はノズルトラフ61の水
平な底部床63の高さでノズルトラフ61から溶融金属
を出すよう位置決めされている。底部床63には側部開
口64に隣接して床窪み83を設ける。床窪み83は床
中央から下向き外方へと傾斜して延び、床上面85の高
さよりも下でノズルの面取りした底部隅81の側部開口
64へと至り、且つノズルトラフ61の各側部に沿って
離間配置されている。
【0025】金属供給ノズル19半部の外端には、端壁
70を越えて外方に延びる三重点注端形成部87を設け
る。各三重点注端形成部87は、分配器18からの溶融
金属を受ける上向きに開いた小さなリザーバ88を形成
し、このリザーバ88はノズルトラフ61から端壁70
によって分離されている。端壁70の上端89はノズル
トラフ61上端及びリザーバ88上端よりも低く、以下
に詳述する如く、リザーバ88溢流時のノズルトラフ6
1への逆流を許す堰として働くことができる。
【0026】リザーバ88は平らな床部91、傾斜した
内面92及び側面93、そして湾曲した直立外面94を
有する浅皿状に形成される。一対の三重点注通路95が
このリザーバ88の横方向外側から床部91高さの直ぐ
上に延びて、三重点注端形成部87下側の三重点注出口
96に接続する。三重点注出口96は下向き内方に傾斜
して溶融金属を鋳造溜め68の三重点域に供給する。
【0027】溶融金属は一連の自由落下流(溶融金属流
65)として分配器18の出口開口52からノズルトラ
フ61の底部に落下する。溶融金属がこのトラフから側
部開口64を介して流出し、鋳造ロール16間のロール
間隙69上方に支持された鋳造溜め68を形成する。鋳
造溜め68を鋳造ロール16端で囲込むのが一対の側部
堰板56であり、それらは鋳造ロール16の端部57に
当てて保持されている。側部堰板56は窒化硼素等の強
耐火材料で造られ、板ホルダ102に取付けられる。板
ホルダ102は対の流体圧シリンダ装置103の作動に
より可動であって、側部堰板56を鋳造ロール16端に
係合させて溶融金属の鋳造溜め68の端クロージャを形
成する。
【0028】鋳造作業では、溶融金属流を制御すること
により、金属供給ノズル19下端が鋳造溜め68に浸漬
する高さに鋳造溜め68を保持し、金属供給ノズル19
の2連の水平方向に離間した側部開口64を鋳造溜め6
8の表面のすぐ下に配置する。溶融金属は、鋳造溜め6
8表面のすぐ近くで鋳造ロール16冷却表面に衝突する
よう、側部開口64を介し鋳造溜め68表面の全般に近
くで二つの側方外方を向いた噴射流として流出する。こ
のことにより、鋳造溜め68のメニスカス域に供給され
る溶融金属流65の温度が最大となり、ストリップ表面
での割れやメニスカスマークの形成が大幅に減少するこ
とが見出された。
【0029】溶融金属はノズルトラフ61最下部から底
部床63とほぼ同じ高さの側部開口64を介して流出さ
せられる。溶融金属は鋳造溜め68表面の直ぐ下の相互
に反対方向を向いた噴射流として鋳造溜め68に入り、
鋳造溜め68のメニスカス域で鋳造ロール16表面に衝
突する。側部開口64は、ノズルトラフ61内に金属の
本質的なヘッドが堆積しないで直接鋳造溜め68に流れ
込むような流量を提供する大きさとなっている。従っ
て、流下する溶融金属流65は底部床63の上面85に
直接衝突して底部床63に沿って外方に扇形に広がり、
床窪み83に沿って側部開口64に至る。このように運
動エネルギが溶融金属の外方扇状運動に変わるのを助け
るため、分配器18の出口開口52は側部開口64に対
してノズル長手方向にずらされているので溶融金属流6
5は相並んだ側部開口64の間の位置で底部床63に衝
突する、即ち、溶融金属流65は床窪み83の間の床平
部97に衝突する。鋳造溜め68が金属供給ノズル19
底部より僅かに上の高さにまで上がって、鋳造溜め68
表面がノズルトラフ61床面よりも僅かに上になってノ
ズルトラフ61内の溶融金属と同じ高さとなるよう装置
を操作することができることが判明している。このよう
にすれば、非常に安定した鋳造溜め68状態を得ること
ができ、三重点注出口96が下方に充分な角度に傾斜し
ていれば、静止した鋳造溜め68表面を得ることができ
る。金属供給ノズル19の長さ方向に沿った側部開口6
4の外方及び下方の傾斜を変えることにより、カメラ等
のセンサで溜め高さを監視し得る静止領域を造り出し、
鋳造溜め68の他の部分はより乱流にしてメニスカス域
での熱伝達を高めることができる。
【0030】側部開口64の傾斜を変えることにより金
属供給ノズル19の両端よりも中央域に乱流を引き起こ
すこともできる。これには、溜め表面のスラグを両端に
押しやる効果があって、スラグは後の側部トリミング作
業によりトリミングされるストリップ端に優先的に堆積
する。この目的のため、側部開口64の外方及び下方傾
斜はノズル中央域では浅い角度にし、端に行くにつれて
非常に緩やかに急角度に変えていくことができる。この
構成は、三重点への注ぎによりスラグが側部堰から離さ
れているため、三重点注端形成部を備えたノズルに用い
るのが最適である。
【0031】側部開口64が2つの金属供給ノズル19
半部の内端に設けられていることが重要であって、この
ことによりノズル中央域付近に溶融金属が充分に供給さ
れて溜めのこの域でのスカル形成を確実に防ぐことがで
きる。
【0032】分配器18から流下する最外部の溶融金属
流65を三重点注端形成部87のリザーバ88が受け
る。分配器18の最外部の出口開口52は、各リザーバ
88が傾斜内面92の直ぐ外側で床部91に衝突する単
一の溶融金属流を受けるように整合している。溶融金属
が床部91に衝突して床部91に外方へと扇状に広が
り、三重点注通路95を経て三重点注出口96に至り、
高温溶融金属の下向き内方へ傾斜した噴射流が側部堰板
56の内側面に行きわたって且つロール間隙側の鋳造ロ
ール端に沿って生み出される。三重点注ぎは各リザーバ
88の浅くて広い溶融金属溜めのみにより行われ、リザ
ーバ88の溜め高さは端壁70の上端89の高さによっ
て制限される。リザーバ88がいっぱいになったら溶融
金属は端壁70の上端89を越えてノズルトラフ61へ
と溢流できるので、端壁70は三重点注端形成部87の
リザーバ88の溜め深さを制御する堰の役目を果たす。
この溜めの深さは、三重点注通路95に溶融金属の一定
流を供給して非常に均一な溶融金属流を達成するのに充
分なものである。この制御流はストリップ端を適切に形
成するのに非常に重要である。三重点注通路95を通る
流れが過剰であるとストリップ端に膨らみが生じ、少な
過ぎるとスカルが生じてストリップに「蛇卵」欠陥が生
じてしまう。
【0033】三重点注端形成部87の底面98は溜め表
面よりも上げられていて、三重点域での溜め表面の冷却
を防ぐようになっている。又、底面98は上向き外方に
傾斜している。このことは、金属供給ノズル19端下側
でスラグ等の異物が堆積して詰まりが生じるのを防ぐた
めに好ましい。このような詰まりが生じると、溜めから
ガスや煙霧が逃げるのが塞がれ、爆発の恐れがある。
【0034】以上説明した装置は単に例示のためのもの
であって、種々変更・修正が可能であるのは勿論であ
る。特に、図示した装置に示された側部開口即ち長孔を
設けることは好ましくはあるが、本発明にとって不可欠
ではなく、オーストラリア特許出願第60773/96
号に開示された如き側開口や1つ又は複数の底開口を代
わりに採用することも可能である。上が開いたノズルト
ラフを有して、三重点注ぎリザーバからノズルトラフへ
と溢流できる本発明はどのような金属供給ノズルにも適
用できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属スト
リップ鋳造装置及び耐火ノズルによれば、鋳造溜めの三
重点域への溶融金属流を正確に制御することができるの
で、ストリップ端が膨らんでしまったり、スカルが急速
に形成してストリップに「蛇卵」(snake egg)欠陥が
生じる等の不具合を防止することができるという優れた
効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す双ロール連
続ストリップ鋳造装置を示す全体図である。
【図2】図1の双ロール鋳造装置の要部の縦断面図であ
る。
【図3】図2の断面に対し直角な向きの更なる縦断面図
である。
【図4】金属供給ノズル及び鋳造ロールの隣接部分を拡
大した幅方向の縦断面図である。
【図5】金属供給ノズル半部の側面図である。
【図6】図5に示した金属供給ノズル半部の平面図であ
る。
【図7】図5に示した金属供給ノズル半部の長手方向縦
断面図である。
【図8】図5に示した金属供給ノズル半部の斜視図であ
る。
【図9】図5に示した金属供給ノズルを裏返してみた斜
視図である。
【図10】図5のX−X方向の矢視図である。
【図11】図7のXI−XI方向の矢視図である。
【図12】図7のXII−XII方向の矢視図である。
【符号の説明】
16 鋳造ロール 18 分配器 19 金属供給ノズル 20 金属ストリップ 56 側部堰板(溜め囲込み端クロージャ) 61 ノズルトラフ 62 側壁 63 底部床 64 側部開口(トラフ出口手段) 65 溶融金属流(自由落下流) 68 鋳造溜め 69 ロール間隙 70 端壁(分離手段) 87 注端形成部 88 リザーバ 89 上端 98 底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム ジョン フォルダー オーストラリア 2533 ニュー サウス ウェールズ キアマ ダウンズ キアラマ アヴェニュー 34

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互間にロール間隙を形成する一対の平
    行な鋳造ロールと、ロール間隙上方にロール間隙に沿っ
    て延び且つ溶融金属をロール間隙に供給してロール間隙
    上方に支持された溶融金属鋳造溜めを形成する細長の金
    属供給ノズルと、該金属供給ノズルの上方に配されて溶
    融金属を別々の流れとして金属供給ノズルに供給する分
    配器と、ロール間隙端の一対の溜め囲込み端クロージャ
    とで構成された金属ストリップ鋳造装置において、金属
    供給ノズルが、分配器からの別々の溶融金属流を受ける
    よう上向きに開き且つロール間隙長手方向に延びる細長
    のノズルトラフを形成していると共に、該ノズルトラフ
    の長手方向両端に、分配器からの別々の溶融金属を各々
    受けるリザーバと該リザーバから延びてリザーバからの
    溶融金属を溜め囲込み端クロージャ面に行きわたる下降
    流として向ける注通路とを形成する注端形成部を有して
    おり、且つ前記各リザーバが、リザーバの堆積溶融金属
    最大深さを決める分離手段によりノズルトラフから分離
    されて該分離手段を越えて溶融金属がリザーバからノズ
    ルトラフへと溢流し得るよう構成されていることを特徴
    とする金属ストリップ鋳造装置。
  2. 【請求項2】 分離手段が、ノズルトラフの外端壁及び
    リザーバの内端壁を構成する直立壁である、請求項1に
    記載の金属ストリップ鋳造装置。
  3. 【請求項3】 分離手段である直立壁が、リザーバがい
    っぱいになったら溶融金属がノズルトラフへと溢流でき
    るようなリザーバの溶融金属堰として働く、請求項2に
    記載の金属ストリップ鋳造装置。
  4. 【請求項4】 各リザーバがノズルトラフよりも浅い上
    に開いた皿状であり、ノズルトラフの底部床よりも上に
    ある、請求項1、2又は3に記載の金属ストリップ鋳造
    装置。
  5. 【請求項5】 装置使用時に鋳造溜めから離れて上にあ
    るよう注端形成部の底面が金属供給ノズル底端よりも上
    げられている、請求項1乃至4のいずれかに記載の金属
    ストリップ鋳造装置。
  6. 【請求項6】 注端形成部の底面が金属供給ノズル端の
    上向き外方へ傾斜している、請求項5に記載の金属スト
    リップ鋳造装置。
  7. 【請求項7】 金属供給ノズルの全長にわたって金属供
    給ノズルが分配器から複数の別々の溶融金属流を受け
    る、請求項1乃至6のいずれかに記載の金属ストリップ
    鋳造装置。
  8. 【請求項8】 注端形成部の受ける溶融金属流の量がノ
    ズルトラフの受ける個々の溶融金属流の量よりも多い、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の金属ストリップ鋳造
    装置。
  9. 【請求項9】 溶融金属を受ける上向きに開いた細長の
    ノズルトラフと、該ノズルトラフからの溶融金属を鋳造
    溜めに供給するトラフ出口手段とにより構成され、前記
    ノズルトラフの長手方向両端に、分配器からの別々の溶
    融金属を各々受けるリザーバと該リザーバから延びてリ
    ザーバからの溶融金属を溜め囲込み端クロージャ面に行
    きわたる下降流として向ける注通路とを形成する注端形
    成部を備え、且つ前記各リザーバが、リザーバの堆積溶
    融金属最大深さを決める分離手段によりノズルトラフか
    ら分離されて該分離手段を越えて溶融金属がリザーバか
    らノズルトラフへと溢流し得るよう構成されていること
    を特徴とする、双ロール鋳造装置の鋳造溜めへ溶融金属
    を送給する耐火ノズル。
  10. 【請求項10】 分離手段が、ノズルトラフの外端壁及
    びリザーバの内端壁を構成する直立壁である、請求項9
    に記載の双ロール鋳造装置の鋳造溜めへ溶融金属を送給
    する耐火ノズル。
  11. 【請求項11】 分離手段である直立壁が、リザーバが
    いっぱいになったら溶融金属がリザーバからノズルトラ
    フへと溢流できるとして働くよう、ノズルトラフ上端及
    びリザーバ外部よりも低い上端を有する、請求項10に
    記載の双ロール鋳造装置の鋳造溜めへ溶融金属を送給す
    る耐火ノズル。
  12. 【請求項12】 各リザーバがノズルトラフよりも浅い
    上に開いた皿状であり、ノズルトラフの底部床よりも上
    にある、請求項9乃至11のいずれかに記載の双ロール
    鋳造装置の鋳造溜めへ溶融金属を送給する耐火ノズル。
  13. 【請求項13】 注端形成部の底面が金属供給ノズル底
    端よりも上げられている、請求項9乃至12のいずれか
    に記載の双ロール鋳造装置の鋳造溜めへ溶融金属を送給
    する耐火ノズル。
  14. 【請求項14】 注端形成部の底面が金属供給ノズル端
    の上向き外方へ傾斜している、請求項13に記載の双ロ
    ール鋳造装置の鋳造溜めへ溶融金属を送給する耐火ノズ
    ル。
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