JPH10865A - 昇華型熱転写体 - Google Patents
昇華型熱転写体Info
- Publication number
- JPH10865A JPH10865A JP9044793A JP4479397A JPH10865A JP H10865 A JPH10865 A JP H10865A JP 9044793 A JP9044793 A JP 9044793A JP 4479397 A JP4479397 A JP 4479397A JP H10865 A JPH10865 A JP H10865A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dye
- sublimation
- thermal transfer
- layer
- sublimable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 色相の異なる2種以上の昇華性染料を含有す
る積層構造の染料層を有する昇華型熱転写体において、
記録画像の全濃度域で色相が一定であり、また多数回記
録における記録回数に関係なく常に色相が一定である昇
華型熱転写体を提供する。 【解決手段】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇華
性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱転
写体において、染料層における同じ色相に属する各々の
昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度との積を
和した値が最も高い値(Dh)を示す色相に対してその
他の各色相における値が0.5×Dh以上、または染料
層における同じ色相に属する各々の昇華性染料の配合比
とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積を和した値が
最も高い値(Eh)を示す色相に対してその他の各色相
における値が0.5×Eh以上である昇華型熱転写体。
る積層構造の染料層を有する昇華型熱転写体において、
記録画像の全濃度域で色相が一定であり、また多数回記
録における記録回数に関係なく常に色相が一定である昇
華型熱転写体を提供する。 【解決手段】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇華
性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱転
写体において、染料層における同じ色相に属する各々の
昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度との積を
和した値が最も高い値(Dh)を示す色相に対してその
他の各色相における値が0.5×Dh以上、または染料
層における同じ色相に属する各々の昇華性染料の配合比
とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積を和した値が
最も高い値(Eh)を示す色相に対してその他の各色相
における値が0.5×Eh以上である昇華型熱転写体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は昇華型熱転写体に関
し、更に詳しくは、低濃度部から高濃度部の全領域にお
いて色相ずれが発生することのない昇華型熱転写体に関
するものである。また、本発明は、記録画像濃度の低下
がなく多数回の記録を行うことができ、且つ記録回数に
よって色相ずれが発生することのない昇華型熱転写体に
関するものである。
し、更に詳しくは、低濃度部から高濃度部の全領域にお
いて色相ずれが発生することのない昇華型熱転写体に関
するものである。また、本発明は、記録画像濃度の低下
がなく多数回の記録を行うことができ、且つ記録回数に
よって色相ずれが発生することのない昇華型熱転写体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フルカラープリンターの需要が年
々増加し、このフルカラープリンターの記録方式として
電子写真法、インクジェット法、熱転写方式などがある
が、これらの中で保守が容易、騒音がない等により熱転
写記録法が多く用いられている。この熱転写記録法は、
熱溶融物質中に着色剤を分散したインク層、又は樹脂結
着剤中に昇華性染料を分散した染料層を基体上に設けて
なる熱転写体のインク層面や染料層面に受像シートを重
ね、サーマルヘッドやレーザー光等により電気信号によ
って制御された熱エネルギーをインク層や染料層に印加
してその部分のインク層又は昇華性染料を受像シート上
に熱溶融転写又は昇華移行させて画像を形成する記録方
式である。このように熱転写記録法は、使用される熱転
写体の種類によって熱溶融転写型と昇華転写型とに大別
されるが、特に後者は原理的にサーマルヘッド等からの
熱エネルギーに対して染料が単分子状で転写するため容
易に中間調が得られる利点を有し、フルカラープリンに
好ター適な方式である。しかし、昇華型熱転写記録法に
用いる昇華性染料には、サーマルヘッドによる高温(数
百度)短時間(数ミリsec)の印加条件下での移行
性、記録画像の高濃度、色の鮮明度、高耐光性または高
保存性等の画像特性、或いはエームズ試験等による安全
性など多数の要求項目があり、それらを全て満足する昇
華性染料は限られている。従って、フルカラープリンタ
ーに用いる昇華型熱転写体の各色用昇華性染料として
は、イエロー、マゼンタ、シアンなどの1種の昇華性染
料を用いることが好ましいが、実際にはイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックなどの代表的な3原色用昇華型
熱転写体や特殊色用昇華型熱転写体の染料として色相の
異なる数種の昇華性染料を混合して用いることが多く、
例えばマゼンタ色用としてはレッド染料とバイオレット
染料、シアン色用としてはブルー染料とグリーン染料、
ブラック色用としてはイエロー染料とマゼンタ染料とシ
アン染料、肌色用としてはレツド染料とバイオレット染
料とイエロー染料などの混合染料が使用される。
々増加し、このフルカラープリンターの記録方式として
電子写真法、インクジェット法、熱転写方式などがある
が、これらの中で保守が容易、騒音がない等により熱転
写記録法が多く用いられている。この熱転写記録法は、
熱溶融物質中に着色剤を分散したインク層、又は樹脂結
着剤中に昇華性染料を分散した染料層を基体上に設けて
なる熱転写体のインク層面や染料層面に受像シートを重
ね、サーマルヘッドやレーザー光等により電気信号によ
って制御された熱エネルギーをインク層や染料層に印加
してその部分のインク層又は昇華性染料を受像シート上
に熱溶融転写又は昇華移行させて画像を形成する記録方
式である。このように熱転写記録法は、使用される熱転
写体の種類によって熱溶融転写型と昇華転写型とに大別
されるが、特に後者は原理的にサーマルヘッド等からの
熱エネルギーに対して染料が単分子状で転写するため容
易に中間調が得られる利点を有し、フルカラープリンに
好ター適な方式である。しかし、昇華型熱転写記録法に
用いる昇華性染料には、サーマルヘッドによる高温(数
百度)短時間(数ミリsec)の印加条件下での移行
性、記録画像の高濃度、色の鮮明度、高耐光性または高
保存性等の画像特性、或いはエームズ試験等による安全
性など多数の要求項目があり、それらを全て満足する昇
華性染料は限られている。従って、フルカラープリンタ
ーに用いる昇華型熱転写体の各色用昇華性染料として
は、イエロー、マゼンタ、シアンなどの1種の昇華性染
料を用いることが好ましいが、実際にはイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックなどの代表的な3原色用昇華型
熱転写体や特殊色用昇華型熱転写体の染料として色相の
異なる数種の昇華性染料を混合して用いることが多く、
例えばマゼンタ色用としてはレッド染料とバイオレット
染料、シアン色用としてはブルー染料とグリーン染料、
ブラック色用としてはイエロー染料とマゼンタ染料とシ
アン染料、肌色用としてはレツド染料とバイオレット染
料とイエロー染料などの混合染料が使用される。
【0003】また、昇華型熱転写体は一般にグラビア印
刷で製造されるのが一般的であるが、1層塗工により昇
華型熱転写体を製造した場合には、その昇華型熱転写体
を用いて印字を行った際に画像に版目がでてしまい画像
の均一性を損なうことから、樹脂結着剤の有機溶剤(例
えばトルエン、メチルエチルケトン、ジオキサン等)溶
液に昇華性染料を溶解または分散した染料層塗工液を2
層重ね塗工して昇華型熱転写体を製造するのが一般的で
ある(例えば、特開昭63−302089号公報)。し
かしながら、例えばレッド染料とバイオレット染料を含
有するマゼンタ色用の染料塗工液を2層重ね塗工して昇
華型熱転写体を製造し、得られた昇華型熱転写体を用い
て階調パターン画像(低濃度から高濃度まで濃度を徐々
に変化させたパターン画像)を出力すると、中低濃度部
において高濃度部と比較し色相ずれ(例えば、中低濃度
部が高濃度部と比較してバイオレット色がかったマゼン
タ色となる)が発生するという問題がある。これは他の
プロセスと比較して中間調の色再現性が良い昇華転写型
熱転写記録法における難点である。一方、昇華型熱転写
記録法により1枚のフルカラー画像を作るには、イエロ
ー、マゼンタ、シアン(及びブラック)の各色染料層を
有する昇華型熱転写体をそれぞれ1枚使用して同一受像
シート上に各色画像を形成することによりフルカラー画
像を作るワンタイム記録法が用いられるが、この場合に
は、染料層における画像形成に用いられた部分の染料は
大部分が受像シート上に移行するため、画像形成に用い
られなかった染料層部分に未使用の染料がそのまま残っ
ていても、その昇華型熱転写体は画像形成に再利用する
ことができず破棄される。従って、この記録法はランニ
ングコストが高いという欠点があった。
刷で製造されるのが一般的であるが、1層塗工により昇
華型熱転写体を製造した場合には、その昇華型熱転写体
を用いて印字を行った際に画像に版目がでてしまい画像
の均一性を損なうことから、樹脂結着剤の有機溶剤(例
えばトルエン、メチルエチルケトン、ジオキサン等)溶
液に昇華性染料を溶解または分散した染料層塗工液を2
層重ね塗工して昇華型熱転写体を製造するのが一般的で
ある(例えば、特開昭63−302089号公報)。し
かしながら、例えばレッド染料とバイオレット染料を含
有するマゼンタ色用の染料塗工液を2層重ね塗工して昇
華型熱転写体を製造し、得られた昇華型熱転写体を用い
て階調パターン画像(低濃度から高濃度まで濃度を徐々
に変化させたパターン画像)を出力すると、中低濃度部
において高濃度部と比較し色相ずれ(例えば、中低濃度
部が高濃度部と比較してバイオレット色がかったマゼン
タ色となる)が発生するという問題がある。これは他の
プロセスと比較して中間調の色再現性が良い昇華転写型
熱転写記録法における難点である。一方、昇華型熱転写
記録法により1枚のフルカラー画像を作るには、イエロ
ー、マゼンタ、シアン(及びブラック)の各色染料層を
有する昇華型熱転写体をそれぞれ1枚使用して同一受像
シート上に各色画像を形成することによりフルカラー画
像を作るワンタイム記録法が用いられるが、この場合に
は、染料層における画像形成に用いられた部分の染料は
大部分が受像シート上に移行するため、画像形成に用い
られなかった染料層部分に未使用の染料がそのまま残っ
ていても、その昇華型熱転写体は画像形成に再利用する
ことができず破棄される。従って、この記録法はランニ
ングコストが高いという欠点があった。
【0004】この欠点を改善するために、同一の昇華型
熱転写体を繰り返し使用して画像を形成する多数回記録
法、及びその方法に用いる昇華型熱転写体が各種提案さ
れている。多数回記録法としては、等速モード法と速度
差モード法が提案されている。また、多数回記録用の昇
華型熱転写体、特に記録濃度の低下が無く多数回の記録
を行うことができる昇華型熱転写体としては、2層以上
の積層構造を有する昇華型熱転写体、例えば樹脂結着剤
中に昇華性染料を分散した染料供給層を支持体上に設
け、染料供給層上に染料転写寄与層を設けてなり、染料
放出能が染料供給層>染料転写寄与層である積層構造の
染料層を有する昇華型熱転写体が知られている。
熱転写体を繰り返し使用して画像を形成する多数回記録
法、及びその方法に用いる昇華型熱転写体が各種提案さ
れている。多数回記録法としては、等速モード法と速度
差モード法が提案されている。また、多数回記録用の昇
華型熱転写体、特に記録濃度の低下が無く多数回の記録
を行うことができる昇華型熱転写体としては、2層以上
の積層構造を有する昇華型熱転写体、例えば樹脂結着剤
中に昇華性染料を分散した染料供給層を支持体上に設
け、染料供給層上に染料転写寄与層を設けてなり、染料
放出能が染料供給層>染料転写寄与層である積層構造の
染料層を有する昇華型熱転写体が知られている。
【0005】しかしながら、昇華型熱転写体として、色
相の異なる2種以上の昇華性染料を含有する積層構造の
染料層を有する昇華型熱転写体を用いて記録を行うと、
記録画像の中低濃度部と高濃度部とで色相ずれが発生
し、また多数回の記録を行うと、受像シート上に形成さ
れた画像の色相が記録回によって異なり、例えば2回目
と10回目の記録画像に色相ずれが発生し、或いは記録
画像の中低濃度部と高濃度部とで色相ずれが発生すると
いう問題がある。
相の異なる2種以上の昇華性染料を含有する積層構造の
染料層を有する昇華型熱転写体を用いて記録を行うと、
記録画像の中低濃度部と高濃度部とで色相ずれが発生
し、また多数回の記録を行うと、受像シート上に形成さ
れた画像の色相が記録回によって異なり、例えば2回目
と10回目の記録画像に色相ずれが発生し、或いは記録
画像の中低濃度部と高濃度部とで色相ずれが発生すると
いう問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題は
このような問題を解決し、色相の異なる2種以上の昇華
性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱転
写体において、中低濃度部と高濃度部とで色相ずれが発
生することなく、記録画像の全濃度域で色相が一定であ
る昇華型熱転写体を提供することにある。また、本発明
の課題は、多数回繰り返し使用しても記録画像の濃度低
下がなく、且つ記録回数に関係なく常に色相が一定であ
り、また記録画像の全濃度域で色相が一定である昇華型
熱転写体を提供することにある。
このような問題を解決し、色相の異なる2種以上の昇華
性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱転
写体において、中低濃度部と高濃度部とで色相ずれが発
生することなく、記録画像の全濃度域で色相が一定であ
る昇華型熱転写体を提供することにある。また、本発明
の課題は、多数回繰り返し使用しても記録画像の濃度低
下がなく、且つ記録回数に関係なく常に色相が一定であ
り、また記録画像の全濃度域で色相が一定である昇華型
熱転写体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、支
持体上に色相の異なる2種以上の昇華性染料を含有する
積層構造の染料層を有する昇華型熱転写体において、染
料層における同じ色相に属する各々の昇華性染料の配合
比とトルエンに対する溶解度との積を和した値が各色相
ごとにD1、D2、D3・・・Dnであるとき、最も高
い値(Dh)を示す色相に対して、その他の各色相にお
ける値が0.5×Dh以上であることを特徴とする昇華
型熱転写体によって達成される。また、本発明の上記課
題は、支持体上に色相の異なる2種以上の昇華性染料を
含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱転写体にお
いて、染料層における同じ色相に属する各々の昇華性染
料の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積を
和した値が各色相ごとにE1、E2、E3・・・・En
であるとき、最も高い値(Eh)を示す色相に対して、
その他の各色相における値が0.5×Eh以上であるこ
とを特徴とする昇華型熱転写体によって達成される。ま
た、本発明の上記課題は、支持体上に色相の異なる2種
以上の昇華性染料を含有する積層構造の染料層を有する
昇華型熱転写体において、積層された染料層の上層にお
ける昇華性染料の種類およびその配合比が下層の染料層
における昇華性染料の種類およびその配合比と同等であ
ることを特徴とする昇華型熱転写体によって達成され
る。
持体上に色相の異なる2種以上の昇華性染料を含有する
積層構造の染料層を有する昇華型熱転写体において、染
料層における同じ色相に属する各々の昇華性染料の配合
比とトルエンに対する溶解度との積を和した値が各色相
ごとにD1、D2、D3・・・Dnであるとき、最も高
い値(Dh)を示す色相に対して、その他の各色相にお
ける値が0.5×Dh以上であることを特徴とする昇華
型熱転写体によって達成される。また、本発明の上記課
題は、支持体上に色相の異なる2種以上の昇華性染料を
含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱転写体にお
いて、染料層における同じ色相に属する各々の昇華性染
料の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積を
和した値が各色相ごとにE1、E2、E3・・・・En
であるとき、最も高い値(Eh)を示す色相に対して、
その他の各色相における値が0.5×Eh以上であるこ
とを特徴とする昇華型熱転写体によって達成される。ま
た、本発明の上記課題は、支持体上に色相の異なる2種
以上の昇華性染料を含有する積層構造の染料層を有する
昇華型熱転写体において、積層された染料層の上層にお
ける昇華性染料の種類およびその配合比が下層の染料層
における昇華性染料の種類およびその配合比と同等であ
ることを特徴とする昇華型熱転写体によって達成され
る。
【0008】ここで色相の異なるとは、人間が異なる色
相として認識することであり、人間の色感度は低波長側
(イエロー側)では低いことから一律に定義できない
が、吸光特性からは吸収最大波長が20nm以上、好ま
しくは40nm以上異なる場合に一般的に異なる色相と
して認識される。また、同じ色相とは人間が同じ色相と
して認識する色相のことである。一般に色相は黄、橙、
赤、紫、青、緑などに大別され、更には作成する色によ
って色相の分け方が異なり、一般的に黒色を作成する場
合の染料の色相はイエロー、マゼンタ、シアンに分けら
れる。また、イエローはレモンイエロー系と山吹色系、
山吹色は黄色系と赤系、マゼンタは赤系とバイオレット
系、シアンは緑系と青系に分けられる。
相として認識することであり、人間の色感度は低波長側
(イエロー側)では低いことから一律に定義できない
が、吸光特性からは吸収最大波長が20nm以上、好ま
しくは40nm以上異なる場合に一般的に異なる色相と
して認識される。また、同じ色相とは人間が同じ色相と
して認識する色相のことである。一般に色相は黄、橙、
赤、紫、青、緑などに大別され、更には作成する色によ
って色相の分け方が異なり、一般的に黒色を作成する場
合の染料の色相はイエロー、マゼンタ、シアンに分けら
れる。また、イエローはレモンイエロー系と山吹色系、
山吹色は黄色系と赤系、マゼンタは赤系とバイオレット
系、シアンは緑系と青系に分けられる。
【0009】また、積層構造の染料層を有する昇華型熱
転写体としては、例えば昇華性染料を含有する染料層を
2層以上積層した昇華型熱転写体、染料供給層上に染料
転写寄与層および/または低染着樹脂層を積層した昇華
型熱転写体などが挙げられ、染料供給層は昇華性染料を
含有し、転写寄与層または低染着樹脂層は昇華性染料を
含んでも含まなくてもよい。
転写体としては、例えば昇華性染料を含有する染料層を
2層以上積層した昇華型熱転写体、染料供給層上に染料
転写寄与層および/または低染着樹脂層を積層した昇華
型熱転写体などが挙げられ、染料供給層は昇華性染料を
含有し、転写寄与層または低染着樹脂層は昇華性染料を
含んでも含まなくてもよい。
【0010】本発明の昇華型熱転写体において、染料層
における同じ色相に属する各々の昇華性染料の配合比と
トルエンに対する溶解度との積を和した値が各色相ごと
にD1、D2、D3・・・Dnであるとき、最も高い値
(Dh)を示す色相に対して、その他の各色相における
値が0.5×Dh以上であるとは、例えば染料層が色相
1の昇華性染料1a、色相2の昇華性染料2a、2bお
よび色相3の昇華性染料3a、3b、3cを含有してい
るとき、各昇華性染料のトルエンに対する溶解度が1a
t、2at、2bt、3at、3bt、3ctであり、
染料層における各昇華性染料の配合量が1aH、2a
H、2bH、3aH、3bH、3cHである場合、 色相1におけるD1=1at×1aH/1aH 色相2におけるD2=〔2at×2aH/(2aH+2
bH)〕+〔2bt×2bH/(2aH+2bH)〕 色相3におけるD3=〔3at×3aH/(3aH+3
bH+3cH)〕+〔3bt×3bH/(3aH+3b
H+3cH)〕+〔3ct×3cH/(3aH+3bH
+3cH)〕 であり、D2が最も高い値を示すとき、D1、D3が
0.5×D2以上であることを意味している。
における同じ色相に属する各々の昇華性染料の配合比と
トルエンに対する溶解度との積を和した値が各色相ごと
にD1、D2、D3・・・Dnであるとき、最も高い値
(Dh)を示す色相に対して、その他の各色相における
値が0.5×Dh以上であるとは、例えば染料層が色相
1の昇華性染料1a、色相2の昇華性染料2a、2bお
よび色相3の昇華性染料3a、3b、3cを含有してい
るとき、各昇華性染料のトルエンに対する溶解度が1a
t、2at、2bt、3at、3bt、3ctであり、
染料層における各昇華性染料の配合量が1aH、2a
H、2bH、3aH、3bH、3cHである場合、 色相1におけるD1=1at×1aH/1aH 色相2におけるD2=〔2at×2aH/(2aH+2
bH)〕+〔2bt×2bH/(2aH+2bH)〕 色相3におけるD3=〔3at×3aH/(3aH+3
bH+3cH)〕+〔3bt×3bH/(3aH+3b
H+3cH)〕+〔3ct×3cH/(3aH+3bH
+3cH)〕 であり、D2が最も高い値を示すとき、D1、D3が
0.5×D2以上であることを意味している。
【0011】また、本発明の昇華型熱転写体において、
染料層における同じ色相に属する各々の昇華性染料の配
合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積を和した
値が各色相ごとにE1、E2、E3・・・・Enである
とき、最も高い値(Eh)を示す色相に対して、その他
の各色相における値が0.5×Eh以上であるとは、例
えば染料層が色相1の昇華性染料1a、1bおよび色相
2の昇華性染料2a、2bを含有しているとき、各昇華
性染料のトルエンに対する溶解度が1at、1bt、2
at、2bt、吸光係数が1ak、1bk、2ak、2
bk、染料層における各昇華性染料の配合量が1aH、
1bH、2aH、2bHである場合、 色相1におけるE1={1at×1ak×〔1aH/
(1aH+1bH)〕}+{1bt×1bk×〔1bH
/(1aH+1bH)〕} 色相2におけるE2={2at×2ak×〔2aH/
(2aH+2bH)〕}+{2bt×2bk×〔2bH
/(2aH+2bH)〕} であり、E2が最も高い値を示すとき、E1が0.5×
E2以上であることを意味している。
染料層における同じ色相に属する各々の昇華性染料の配
合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積を和した
値が各色相ごとにE1、E2、E3・・・・Enである
とき、最も高い値(Eh)を示す色相に対して、その他
の各色相における値が0.5×Eh以上であるとは、例
えば染料層が色相1の昇華性染料1a、1bおよび色相
2の昇華性染料2a、2bを含有しているとき、各昇華
性染料のトルエンに対する溶解度が1at、1bt、2
at、2bt、吸光係数が1ak、1bk、2ak、2
bk、染料層における各昇華性染料の配合量が1aH、
1bH、2aH、2bHである場合、 色相1におけるE1={1at×1ak×〔1aH/
(1aH+1bH)〕}+{1bt×1bk×〔1bH
/(1aH+1bH)〕} 色相2におけるE2={2at×2ak×〔2aH/
(2aH+2bH)〕}+{2bt×2bk×〔2bH
/(2aH+2bH)〕} であり、E2が最も高い値を示すとき、E1が0.5×
E2以上であることを意味している。
【0012】各昇華性染料のトルエンに対する溶解度は
一般的な方法によって求めることができ、例えば簡易的
には室温において一定量のトルエンに過飽和な量の昇華
性染料を添加し、一昼夜放置後の上澄み液の吸光度とあ
らかじめ測定した昇華性染料の吸光係数から昇華性染料
の溶解度を算出すればよい。
一般的な方法によって求めることができ、例えば簡易的
には室温において一定量のトルエンに過飽和な量の昇華
性染料を添加し、一昼夜放置後の上澄み液の吸光度とあ
らかじめ測定した昇華性染料の吸光係数から昇華性染料
の溶解度を算出すればよい。
【0013】本発明の昇華型熱転写体において、特に、
染料層における同じ色相に属する各々の昇華性染料の配
合比とトルエンに対する溶解度との積を和した値が各色
相ごとにD1、D2、D3・・・Dnであるとき、最も
高い値(Dh)を示す色相に対して、その他の各色相に
おける値が0.7×Dh以上であることが特に好まし
い。
染料層における同じ色相に属する各々の昇華性染料の配
合比とトルエンに対する溶解度との積を和した値が各色
相ごとにD1、D2、D3・・・Dnであるとき、最も
高い値(Dh)を示す色相に対して、その他の各色相に
おける値が0.7×Dh以上であることが特に好まし
い。
【0014】また、記録画像濃度は昇華性染料の転写量
とその昇華性染料が有する吸光係数光係数の積によって
決定されることから、染料層における各昇華性染料の配
合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積を考慮す
ることが好ましい。すなわち、支持体上に色相の異なる
2種以上の昇華性染料を含有する積層構造の染料層を有
する昇華型熱転写体において、染料層における同じ色相
に属する各々の昇華性染料の配合比とトルエンに対する
溶解度と吸光係数の積を和した値が各色相ごとにE1、
E2、E3・・・・Enであるとき、最も高い値(E
h)を示す色相に対して、その他の各色相における値が
0.5×Eh以上であることが好ましく、0.65×E
h以上であることが特に好ましい。
とその昇華性染料が有する吸光係数光係数の積によって
決定されることから、染料層における各昇華性染料の配
合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積を考慮す
ることが好ましい。すなわち、支持体上に色相の異なる
2種以上の昇華性染料を含有する積層構造の染料層を有
する昇華型熱転写体において、染料層における同じ色相
に属する各々の昇華性染料の配合比とトルエンに対する
溶解度と吸光係数の積を和した値が各色相ごとにE1、
E2、E3・・・・Enであるとき、最も高い値(E
h)を示す色相に対して、その他の各色相における値が
0.5×Eh以上であることが好ましく、0.65×E
h以上であることが特に好ましい。
【0015】本発明の昇華型熱転写体に用いる支持体と
しては、ポリエステル樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹
脂、セロファン、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポ
リアリレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂など
の公知の有機樹脂フィルムが挙げられる。その厚さとし
ては0.5〜20μmが適当であり、特に3〜10μm
が好ましい。これら有機樹脂フィルムの裏面には必要に
応じて公知の耐熱性離型層を設けてもよい。
しては、ポリエステル樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹
脂、セロファン、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポ
リアリレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂など
の公知の有機樹脂フィルムが挙げられる。その厚さとし
ては0.5〜20μmが適当であり、特に3〜10μm
が好ましい。これら有機樹脂フィルムの裏面には必要に
応じて公知の耐熱性離型層を設けてもよい。
【0016】また、本発明の昇華型熱転写体における昇
華性染料としては、60℃以上で昇華あるいは気化する
ような、この分野で公知の昇華性染料が使用できる。昇
華性染料としては、例えば分散染料、油溶性染料など熱
転写捺染で使用されものが挙げられる。具体的には、例
えば、C.I.デイスパースイエロー1,3,8,9,
16,41,54,60,77,116など、C.I.
ディスパースレッド1,4,6,11,15,17,5
5,59,60,73,83など、C.I.ディスパー
スブルー3,14,19,26,56,60,64,7
2,99,108など、ソルベントイエロー77,11
6など、ソルベントレッド23,25,27など、ソル
ベントブルー36,83,105などが挙げられ、これ
らの染料は単独でも組み合わせ混合して用いてもよい。
華性染料としては、60℃以上で昇華あるいは気化する
ような、この分野で公知の昇華性染料が使用できる。昇
華性染料としては、例えば分散染料、油溶性染料など熱
転写捺染で使用されものが挙げられる。具体的には、例
えば、C.I.デイスパースイエロー1,3,8,9,
16,41,54,60,77,116など、C.I.
ディスパースレッド1,4,6,11,15,17,5
5,59,60,73,83など、C.I.ディスパー
スブルー3,14,19,26,56,60,64,7
2,99,108など、ソルベントイエロー77,11
6など、ソルベントレッド23,25,27など、ソル
ベントブルー36,83,105などが挙げられ、これ
らの染料は単独でも組み合わせ混合して用いてもよい。
【0017】本発明の昇華型熱転写体における染料層
は、粒子状または分子状に分散された昇華性染料を保持
する有機結着剤を有しており、有機結着剤としては熱可
塑性樹脂、例えば塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹
脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、フッ素樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、セルロ
ース樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は1種でも使
用できるが、数種を混合するか、さらにはこれらの共重
合体を使用してもよい。これらの中でもセルロース樹脂
およびポリビニルアセタール系樹脂が溶剤に対する溶解
性や樹脂溶液の粘度および支持体との接着性などの観点
から好ましく、特にポリビニルアセトアセタールおよび
ポリビニルブチラールが好ましい。
は、粒子状または分子状に分散された昇華性染料を保持
する有機結着剤を有しており、有機結着剤としては熱可
塑性樹脂、例えば塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹
脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、フッ素樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、セルロ
ース樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は1種でも使
用できるが、数種を混合するか、さらにはこれらの共重
合体を使用してもよい。これらの中でもセルロース樹脂
およびポリビニルアセタール系樹脂が溶剤に対する溶解
性や樹脂溶液の粘度および支持体との接着性などの観点
から好ましく、特にポリビニルアセトアセタールおよび
ポリビニルブチラールが好ましい。
【0018】本発明の昇華型熱転写体は次のような方法
により容易に製造することができる。
により容易に製造することができる。
【0019】1)色相の異なる2種以上の昇華性染料
を、同じ色相に属する各々の昇華性染料の配合比とトル
エンに対する溶解度との積を和した値が最も高い値(D
h)を示す色相に対して、その他の各色相における値が
0.5×Dh以上となるような昇華性染料の種類および
配合比で、有機結着剤と溶剤からなる結着剤溶液に分散
させた染料層塗工液(A)、或いは色相の異なる2種以
上の昇華性染料を、同じ色相に属する各々の昇華性染料
の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積を和
した値が最も高い値(Eh)を示す色相に対して、その
他の各色相における値が0.5×Eh以上となるような
昇華性染料の種類および配合比で、有機結着剤と溶剤か
らなる結着剤溶液に分散させた染料層塗工液(B)を支
持体上に2層以上塗布し乾燥させ、必要によりエージン
グ処理を施す方法、
を、同じ色相に属する各々の昇華性染料の配合比とトル
エンに対する溶解度との積を和した値が最も高い値(D
h)を示す色相に対して、その他の各色相における値が
0.5×Dh以上となるような昇華性染料の種類および
配合比で、有機結着剤と溶剤からなる結着剤溶液に分散
させた染料層塗工液(A)、或いは色相の異なる2種以
上の昇華性染料を、同じ色相に属する各々の昇華性染料
の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積を和
した値が最も高い値(Eh)を示す色相に対して、その
他の各色相における値が0.5×Eh以上となるような
昇華性染料の種類および配合比で、有機結着剤と溶剤か
らなる結着剤溶液に分散させた染料層塗工液(B)を支
持体上に2層以上塗布し乾燥させ、必要によりエージン
グ処理を施す方法、
【0020】2)昇華性染料を粒子状に分散させた染料
層塗工液(A)または染料層塗工液(B)を支持体上に
塗布し乾燥させて染料供給層を形成し、染料供給層上に
昇華性染料を分子状に分散させた染料層塗工液(A)ま
たは染料層塗工液(B)を塗布し乾燥させて染料転写寄
与層または低染着樹脂層を形成して必要によりエージン
グ処理を施す方法、
層塗工液(A)または染料層塗工液(B)を支持体上に
塗布し乾燥させて染料供給層を形成し、染料供給層上に
昇華性染料を分子状に分散させた染料層塗工液(A)ま
たは染料層塗工液(B)を塗布し乾燥させて染料転写寄
与層または低染着樹脂層を形成して必要によりエージン
グ処理を施す方法、
【0021】3)昇華性染料を粒子状に分散させた染料
層塗工液(A)または染料層塗工液(B)を支持体上に
塗布し乾燥させて染料供給層を形成し、染料供給層上に
有機結着剤と溶剤を主成分とする染料転写寄与層塗工液
または低染着樹脂層塗工液を塗布し乾燥させて染料転写
寄与層または低染着樹脂層を形成して必要によりエージ
ング処理を施す方法、
層塗工液(A)または染料層塗工液(B)を支持体上に
塗布し乾燥させて染料供給層を形成し、染料供給層上に
有機結着剤と溶剤を主成分とする染料転写寄与層塗工液
または低染着樹脂層塗工液を塗布し乾燥させて染料転写
寄与層または低染着樹脂層を形成して必要によりエージ
ング処理を施す方法、
【0022】4)昇華性染料を粒子状に分散させた染料
層塗工液(A)または染料層塗工液(B)を支持体上に
塗布し乾燥させて染料供給層を形成し、染料供給層上に
昇華性染料を分子状に分散させた染料層塗工液(A)ま
たは染料層塗工液(B)を塗布し乾燥させて染料転写寄
与層を形成し、ついで染料転写寄与層上に有機結着剤と
溶剤を主成分とする低染着樹脂層塗工液を塗布し乾燥さ
せ低染着樹脂層を形成して必要によりエージング処理を
施す方法、などにより容易に製造することができる。
層塗工液(A)または染料層塗工液(B)を支持体上に
塗布し乾燥させて染料供給層を形成し、染料供給層上に
昇華性染料を分子状に分散させた染料層塗工液(A)ま
たは染料層塗工液(B)を塗布し乾燥させて染料転写寄
与層を形成し、ついで染料転写寄与層上に有機結着剤と
溶剤を主成分とする低染着樹脂層塗工液を塗布し乾燥さ
せ低染着樹脂層を形成して必要によりエージング処理を
施す方法、などにより容易に製造することができる。
【0023】塗工液溶剤としては昇華性染料、有機結着
剤などを溶解分散する従来公知のものが使用でき、具体
的には、アルコール系としてメタノール、エタノール、
インプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール
等、ケトン系としてはメチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等、芳香族系としてト
ルエン、キシレン等、ハロゲン系としてジクロルメタ
ン、トリクロエタン等、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド又は上記の溶剤の混合物が挙げられる。
剤などを溶解分散する従来公知のものが使用でき、具体
的には、アルコール系としてメタノール、エタノール、
インプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール
等、ケトン系としてはメチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等、芳香族系としてト
ルエン、キシレン等、ハロゲン系としてジクロルメタ
ン、トリクロエタン等、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド又は上記の溶剤の混合物が挙げられる。
【0024】これらの溶剤としては、前記昇華性染料を
所定濃度以上に溶解又は分散するもの、かつ前記有機結
着剤を十分に溶解するものを使用することが好ましい。
更に具体的には、トルエン、メチルエチルケトンなどが
コスト、安全性、蒸発速度、樹脂溶解性、染料溶解性な
どの点から特に好ましい。なお、昇華性染料の溶解度測
定用の溶剤としては、昇華型熱転写体の染料層塗工液溶
剤として最も汎用的な溶剤であり、また昇華性染料が一
般的に芳香族を含む分散染料、油溶性染料であることか
ら芳香族系溶剤であるトルエンを用いることが好まし
い。
所定濃度以上に溶解又は分散するもの、かつ前記有機結
着剤を十分に溶解するものを使用することが好ましい。
更に具体的には、トルエン、メチルエチルケトンなどが
コスト、安全性、蒸発速度、樹脂溶解性、染料溶解性な
どの点から特に好ましい。なお、昇華性染料の溶解度測
定用の溶剤としては、昇華型熱転写体の染料層塗工液溶
剤として最も汎用的な溶剤であり、また昇華性染料が一
般的に芳香族を含む分散染料、油溶性染料であることか
ら芳香族系溶剤であるトルエンを用いることが好まし
い。
【0025】前記本発明の昇華型熱転写体を製造する方
法における染料層塗工液(A)を調製するには、まず色
相の異なる2種以上の昇華性染料により、熱印加条件下
での移行性、記録画像の濃度、色の鮮明度、高耐光性ま
たは高保存性等の画像特性を満足する3原色用昇華型熱
転写体や特殊色用昇華型熱転写体の昇華性染料およびそ
の配合比を選定し、その際に同じ色相に属する各々の昇
華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度との積を和
した値が最も高い値(Dh)を示す色相に対して、他の
色相における値が0.5×Dh未満となる場合には、
0.5×Dh未満となる色相全てにその色相と同じ色相
でトルエンに対する溶解度が大きい昇華性染料を加え、
昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度との積を
和した値(D)が0.5×Dh以上となるように調整す
ればよい。
法における染料層塗工液(A)を調製するには、まず色
相の異なる2種以上の昇華性染料により、熱印加条件下
での移行性、記録画像の濃度、色の鮮明度、高耐光性ま
たは高保存性等の画像特性を満足する3原色用昇華型熱
転写体や特殊色用昇華型熱転写体の昇華性染料およびそ
の配合比を選定し、その際に同じ色相に属する各々の昇
華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度との積を和
した値が最も高い値(Dh)を示す色相に対して、他の
色相における値が0.5×Dh未満となる場合には、
0.5×Dh未満となる色相全てにその色相と同じ色相
でトルエンに対する溶解度が大きい昇華性染料を加え、
昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度との積を
和した値(D)が0.5×Dh以上となるように調整す
ればよい。
【0026】特に、トルエンに対する溶解度が最も小さ
い昇華性染料のトルエンに対する溶解度が0.5×Dh
未満である場合には、その昇華性染料と同じ色相の昇華
性染料でトルエンに対する溶解度が0.5×Dh以上、
好ましくはDh以上の昇華性染料を加えることが、Dの
値調整用の昇華性染料の配合比を少なくすることがで
き、熱印加条件下での移行性や画像特性などを考慮して
選定した主染料であるトルエンに対する溶解度の小さい
昇華性染料の配合比を低下させないでDの値を0.5×
Dh以上とすることができることから、より好ましい。
い昇華性染料のトルエンに対する溶解度が0.5×Dh
未満である場合には、その昇華性染料と同じ色相の昇華
性染料でトルエンに対する溶解度が0.5×Dh以上、
好ましくはDh以上の昇華性染料を加えることが、Dの
値調整用の昇華性染料の配合比を少なくすることがで
き、熱印加条件下での移行性や画像特性などを考慮して
選定した主染料であるトルエンに対する溶解度の小さい
昇華性染料の配合比を低下させないでDの値を0.5×
Dh以上とすることができることから、より好ましい。
【0027】また、染料層塗工液(A)を調製する別の
方法として、まず色相の異なる2種以上の昇華性染料に
より、熱印加条件下での移行性、記録画像の濃度、色の
鮮明度、高耐光性または高保存性等の画像特性を満足す
る3原色用昇華型熱転写体や特殊色用昇華型熱転写体の
昇華性染料およびその配合比を選定し、その際に同じ色
相に属する各々の昇華性染料の配合比とトルエンに対す
る溶解度との積を和した値が最も高い値(Dh)を示す
色相に対して、他の色相における値が0.5×Dh未満
となる場合に、最も高い値(Dh)を示す色相にその色
相と同じ色相でトルエンに対する溶解度が小さい昇華性
染料を加えDhの値を下げることにより、他の色相にお
けるDの値が0.5×Dh以上となるように調整しても
よい。
方法として、まず色相の異なる2種以上の昇華性染料に
より、熱印加条件下での移行性、記録画像の濃度、色の
鮮明度、高耐光性または高保存性等の画像特性を満足す
る3原色用昇華型熱転写体や特殊色用昇華型熱転写体の
昇華性染料およびその配合比を選定し、その際に同じ色
相に属する各々の昇華性染料の配合比とトルエンに対す
る溶解度との積を和した値が最も高い値(Dh)を示す
色相に対して、他の色相における値が0.5×Dh未満
となる場合に、最も高い値(Dh)を示す色相にその色
相と同じ色相でトルエンに対する溶解度が小さい昇華性
染料を加えDhの値を下げることにより、他の色相にお
けるDの値が0.5×Dh以上となるように調整しても
よい。
【0028】また、最も高い値(Dh)を示す色相にそ
の色相と同じ色相でトルエンに対する溶解度が小さい昇
華性染料を加えた場合、その色相におけるDの値が最も
高い値とならず、他の色相における値が最も高い値(D
h)を示すようになっても、トルエンに対する溶解度が
小さい昇華性染料の加えられた色相におけるDの値が
0.5×Dh以上となるように調整されていれば、それ
でもよい。
の色相と同じ色相でトルエンに対する溶解度が小さい昇
華性染料を加えた場合、その色相におけるDの値が最も
高い値とならず、他の色相における値が最も高い値(D
h)を示すようになっても、トルエンに対する溶解度が
小さい昇華性染料の加えられた色相におけるDの値が
0.5×Dh以上となるように調整されていれば、それ
でもよい。
【0029】これらの方法は、一つの色相にトルエンに
対する溶解度が非常に大きい昇華性染料が存在する場
合、特にトルエンに対する溶解度が2×Dh以上の昇華
性染料が存在する場合に用いることが好ましい。すなわ
ち、一つの色相にトルエンに対する溶解度が非常に大き
い昇華性染料が存在する場合には、前記のように0.5
×Dh未満となる色相全てにその色相と同じ色相でトル
エンに対する溶解度が大きい昇華性染料を加えて、それ
ぞれの色相における昇華性染料の配合比とトルエンに対
する溶解度との積を和した値(D)を0.5×Dh以上
となるように調整するよりも、最も高い値(Dh)を示
す色相にその色相と同じ色相でトルエンに対する溶解度
が小さい昇華性染料を加えてDhの値を下げることによ
り、他の色相におけるDの値が0.5×Dh以上となる
ように調整することが好ましい。
対する溶解度が非常に大きい昇華性染料が存在する場
合、特にトルエンに対する溶解度が2×Dh以上の昇華
性染料が存在する場合に用いることが好ましい。すなわ
ち、一つの色相にトルエンに対する溶解度が非常に大き
い昇華性染料が存在する場合には、前記のように0.5
×Dh未満となる色相全てにその色相と同じ色相でトル
エンに対する溶解度が大きい昇華性染料を加えて、それ
ぞれの色相における昇華性染料の配合比とトルエンに対
する溶解度との積を和した値(D)を0.5×Dh以上
となるように調整するよりも、最も高い値(Dh)を示
す色相にその色相と同じ色相でトルエンに対する溶解度
が小さい昇華性染料を加えてDhの値を下げることによ
り、他の色相におけるDの値が0.5×Dh以上となる
ように調整することが好ましい。
【0030】さらに、添加する昇華性染料のトルエンに
対する溶解度は、添加する昇華性染料の配合比がなるべ
く小さくてすみ、熱印加条件下での移行性や画像特性な
どを考慮して選定した主染料であるトルエンに対する溶
解度の大きい昇華性染料の配合比を低下させないことか
ら、0.5×Dh以下が特に好ましい。
対する溶解度は、添加する昇華性染料の配合比がなるべ
く小さくてすみ、熱印加条件下での移行性や画像特性な
どを考慮して選定した主染料であるトルエンに対する溶
解度の大きい昇華性染料の配合比を低下させないことか
ら、0.5×Dh以下が特に好ましい。
【0031】前記本発明の昇華型熱転写体を製造する方
法における染料層塗工液(B)を調製するには、まず色
相の異なる2種以上の昇華性染料により、熱印加条件下
での移行性、記録画像の濃度、色の鮮明度、高耐光性ま
たは高保存性等の画像特性を満足する3原色用昇華型熱
転写体や特殊色用昇華型熱転写体の昇華性染料およびそ
の配合比を選定し、その際に同じ色相に属する各々の昇
華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数
の積を和した値が最も高い値(Eh)を示す色相に対し
て、他の各色相における値が0.5×Eh未満となる場
合には、0.5×Eh未満となる色相全てにその色相と
同じ色相でトルエンに対する溶解度と吸光係数の積が大
きい昇華性染料を加え、昇華性染料の配合比とトルエン
に対する溶解度と吸光係数の積を和した値が0.5×E
hとなるように調整すればよい。
法における染料層塗工液(B)を調製するには、まず色
相の異なる2種以上の昇華性染料により、熱印加条件下
での移行性、記録画像の濃度、色の鮮明度、高耐光性ま
たは高保存性等の画像特性を満足する3原色用昇華型熱
転写体や特殊色用昇華型熱転写体の昇華性染料およびそ
の配合比を選定し、その際に同じ色相に属する各々の昇
華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数
の積を和した値が最も高い値(Eh)を示す色相に対し
て、他の各色相における値が0.5×Eh未満となる場
合には、0.5×Eh未満となる色相全てにその色相と
同じ色相でトルエンに対する溶解度と吸光係数の積が大
きい昇華性染料を加え、昇華性染料の配合比とトルエン
に対する溶解度と吸光係数の積を和した値が0.5×E
hとなるように調整すればよい。
【0032】特に、トルエンに対する溶解度と吸光係数
の積が最も小さい昇華性染料のトルエンに対する溶解度
と吸光係数の積が0.5×Eh未満である場合には、そ
の昇華性染料と同じ色相の昇華性染料でトルエンに対す
る溶解度と吸光係数の積が0.5×Eh以上、好ましく
はEh以上の昇華性染料を加えることが、Eの値調整用
の昇華性染料の配合比を少なくすることができ、熱印加
条件下での移行性や画像特性などを考慮して選定した主
染料であるトルエンに対する溶解度と吸光係数の積が小
さい昇華性染料の配合比を低下させないでEの値を0.
5×Eh以上とすることができることから、より好まし
い。
の積が最も小さい昇華性染料のトルエンに対する溶解度
と吸光係数の積が0.5×Eh未満である場合には、そ
の昇華性染料と同じ色相の昇華性染料でトルエンに対す
る溶解度と吸光係数の積が0.5×Eh以上、好ましく
はEh以上の昇華性染料を加えることが、Eの値調整用
の昇華性染料の配合比を少なくすることができ、熱印加
条件下での移行性や画像特性などを考慮して選定した主
染料であるトルエンに対する溶解度と吸光係数の積が小
さい昇華性染料の配合比を低下させないでEの値を0.
5×Eh以上とすることができることから、より好まし
い。
【0033】また、染料層塗工液(B)を調製する別の
方法として、まず色相の異なる2種以上の昇華性染料に
より、熱印加条件下での移行性、記録画像の濃度、色の
鮮明度、高耐光性または高保存性等の画像特性を満足す
る3原色用昇華型熱転写体や特殊色用昇華型熱転写体の
昇華性染料およびその配合比を選定し、その際に同じ色
相に属する各々の昇華性染料の配合比とトルエンに対す
る溶解度と吸光係数の積を和した値が最も高い値(E
h)を示す色相に対して、他の各色相における値が0.
5×Eh未満となる場合に、最も高い値(Eh)を示す
色相にその色相と同じ色相でトルエンに対する溶解度と
吸光係数の積が小さい昇華性染料を加えEhの値を下げ
ることにより、他の色相におけるEの値が0.5×Eh
以上となるように調整してもよい。
方法として、まず色相の異なる2種以上の昇華性染料に
より、熱印加条件下での移行性、記録画像の濃度、色の
鮮明度、高耐光性または高保存性等の画像特性を満足す
る3原色用昇華型熱転写体や特殊色用昇華型熱転写体の
昇華性染料およびその配合比を選定し、その際に同じ色
相に属する各々の昇華性染料の配合比とトルエンに対す
る溶解度と吸光係数の積を和した値が最も高い値(E
h)を示す色相に対して、他の各色相における値が0.
5×Eh未満となる場合に、最も高い値(Eh)を示す
色相にその色相と同じ色相でトルエンに対する溶解度と
吸光係数の積が小さい昇華性染料を加えEhの値を下げ
ることにより、他の色相におけるEの値が0.5×Eh
以上となるように調整してもよい。
【0034】また、最も高い値(Eh)を示す色相にそ
の色相と同じ色相でトルエンに対する溶解度と吸光係数
の積が小さい昇華性染料を加えた場合、その色相におけ
るEの値が最も高い値とならず、他の色相における値が
最も高い値(Eh)を示すようになっても、トルエンに
対する溶解度と吸光係数の積が小さい昇華性染料の加え
られた色相におけるEの値が0.5×Eh以上となるよ
うに調整されていれば、それでもよい。
の色相と同じ色相でトルエンに対する溶解度と吸光係数
の積が小さい昇華性染料を加えた場合、その色相におけ
るEの値が最も高い値とならず、他の色相における値が
最も高い値(Eh)を示すようになっても、トルエンに
対する溶解度と吸光係数の積が小さい昇華性染料の加え
られた色相におけるEの値が0.5×Eh以上となるよ
うに調整されていれば、それでもよい。
【0035】これらの方法は、一つの色相にトルエンに
対する溶解度と吸光係数の積が非常に大きい昇華性染料
が存在する場合、特にトルエンに対する溶解度と吸光係
数の積が2×Eh以上の昇華性染料が存在する場合に用
いることが好ましい。すなわち、一つの色相にトルエン
に対する溶解度と吸光係数の積が非常に大きい昇華性染
料が存在する場合には、前記のように0.5×Eh未満
となる色相全てにその色相と同じ色相でトルエンに対す
る溶解度と吸光係数の積が大きい昇華性染料を加えて、
それぞれの色相における昇華性染料の配合比とトルエン
に対する溶解度と吸光係数の積を和した値(D)を0.
5×Eh以上となるように調整するよりも、最も高い値
(Eh)を示す色相にその色相と同じ色相でトルエンに
対する溶解度と吸光係数の積が小さい昇華性染料を加え
てEhの値を下げることにより、他の色相におけるEの
値が0.5×Eh以上となるように調整することが好ま
しい。
対する溶解度と吸光係数の積が非常に大きい昇華性染料
が存在する場合、特にトルエンに対する溶解度と吸光係
数の積が2×Eh以上の昇華性染料が存在する場合に用
いることが好ましい。すなわち、一つの色相にトルエン
に対する溶解度と吸光係数の積が非常に大きい昇華性染
料が存在する場合には、前記のように0.5×Eh未満
となる色相全てにその色相と同じ色相でトルエンに対す
る溶解度と吸光係数の積が大きい昇華性染料を加えて、
それぞれの色相における昇華性染料の配合比とトルエン
に対する溶解度と吸光係数の積を和した値(D)を0.
5×Eh以上となるように調整するよりも、最も高い値
(Eh)を示す色相にその色相と同じ色相でトルエンに
対する溶解度と吸光係数の積が小さい昇華性染料を加え
てEhの値を下げることにより、他の色相におけるEの
値が0.5×Eh以上となるように調整することが好ま
しい。
【0036】さらに、添加する昇華性染料のトルエンに
対する溶解度と吸光係数の積は、添加する昇華性染料の
配合比がなるべく小さくてすみ、熱印加条件下での移行
性や画像特性などを考慮して選定した主染料であるトル
エンに対する溶解度と吸光係数の積の大きい昇華性染料
の配合比を低下させないことから、0.5×Eh以下が
特に好ましい。
対する溶解度と吸光係数の積は、添加する昇華性染料の
配合比がなるべく小さくてすみ、熱印加条件下での移行
性や画像特性などを考慮して選定した主染料であるトル
エンに対する溶解度と吸光係数の積の大きい昇華性染料
の配合比を低下させないことから、0.5×Eh以下が
特に好ましい。
【0037】上記のように、昇華性染料の配合比とトル
エンに対する溶解度との積を和した値を調整するために
添加する昇華性染料の添加量、或いは昇華性染料の配合
比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積を和した値
を調整するために添加する昇華性染料の添加量は、熱印
加条件下での移行性、記録画像の濃度、色の鮮明度、高
耐光性または高保存性等の画像特性などを満足する主た
る昇華性染料を補填する染料であることから、少量であ
ることが好ましい。
エンに対する溶解度との積を和した値を調整するために
添加する昇華性染料の添加量、或いは昇華性染料の配合
比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積を和した値
を調整するために添加する昇華性染料の添加量は、熱印
加条件下での移行性、記録画像の濃度、色の鮮明度、高
耐光性または高保存性等の画像特性などを満足する主た
る昇華性染料を補填する染料であることから、少量であ
ることが好ましい。
【0038】更に、支持体上に色相の異なる2種以上の
昇華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型
熱転写体において、積層された染料層の上層における昇
華性染料の種類およびその配合比が下層の染料層におけ
る昇華性染料の種類およびその配合比と同等である昇華
型熱転写体を製造する別の方法としては、まず色相の異
なる2種以上の昇華性染料、有機結着剤および溶剤を主
成分とする下層用の塗工液を支持体上に塗布し乾燥させ
て下層(例えば染料供給層)を形成し、ついで次の方法
により、下層上に上層(例えば染料転写寄与層および/
または低染着樹脂層)を形成すればよい。
昇華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型
熱転写体において、積層された染料層の上層における昇
華性染料の種類およびその配合比が下層の染料層におけ
る昇華性染料の種類およびその配合比と同等である昇華
型熱転写体を製造する別の方法としては、まず色相の異
なる2種以上の昇華性染料、有機結着剤および溶剤を主
成分とする下層用の塗工液を支持体上に塗布し乾燥させ
て下層(例えば染料供給層)を形成し、ついで次の方法
により、下層上に上層(例えば染料転写寄与層および/
または低染着樹脂層)を形成すればよい。
【0039】すなわち、1)下層に含有される各昇華性
染料の溶解度が同等である溶剤、有機結着剤および必要
に応じて添加される下層の昇華性染料(配合比は下層に
おけると同等)を主成分とする上層用塗工液を下層上に
塗布し乾燥させて上層を形成することにより、上層にお
ける色相の異なる2種以上の昇華性染料の配合比が下層
における昇華性染料の配合比と同等である昇華型熱転写
体を得ることができる。これは、上層用塗工液を下層上
に塗布した際に、下層中の色相の異なる2種以上の昇華
性染料が下層中の染料比率と同じ比率で上層へ溶出し、
上層における昇華性染料の配合比が下層中の染料配合比
と同等となるからである。
染料の溶解度が同等である溶剤、有機結着剤および必要
に応じて添加される下層の昇華性染料(配合比は下層に
おけると同等)を主成分とする上層用塗工液を下層上に
塗布し乾燥させて上層を形成することにより、上層にお
ける色相の異なる2種以上の昇華性染料の配合比が下層
における昇華性染料の配合比と同等である昇華型熱転写
体を得ることができる。これは、上層用塗工液を下層上
に塗布した際に、下層中の色相の異なる2種以上の昇華
性染料が下層中の染料比率と同じ比率で上層へ溶出し、
上層における昇華性染料の配合比が下層中の染料配合比
と同等となるからである。
【0040】2)下層に含有される各昇華性染料の溶解
度が20g/l以下の溶剤、有機結着剤および必要に応
じて添加される下層の昇華性染料(配合比は下層におけ
ると同等)を主成分とする上層用塗工液を下層上に塗布
し乾燥させて上層を形成することにより、上層における
色相の異なる2種以上の昇華性染料の配合比が下層にお
ける昇華性染料の配合比と同等である昇華型熱転写体を
得ることができる。これは、上層用塗工液の溶剤が下層
に含有される各昇華性染料の貧溶媒であることにより、
上層用塗工液を下層上に塗布した際に、下層中の昇華性
染料の上層への溶出量を記録画像における色相差を生じ
させることがないほどの少量とすることができるからで
ある。
度が20g/l以下の溶剤、有機結着剤および必要に応
じて添加される下層の昇華性染料(配合比は下層におけ
ると同等)を主成分とする上層用塗工液を下層上に塗布
し乾燥させて上層を形成することにより、上層における
色相の異なる2種以上の昇華性染料の配合比が下層にお
ける昇華性染料の配合比と同等である昇華型熱転写体を
得ることができる。これは、上層用塗工液の溶剤が下層
に含有される各昇華性染料の貧溶媒であることにより、
上層用塗工液を下層上に塗布した際に、下層中の昇華性
染料の上層への溶出量を記録画像における色相差を生じ
させることがないほどの少量とすることができるからで
ある。
【0041】この場合の貧溶媒としては一般的な溶剤の
使用が可能であるが、特に昇華性染料が分散染料、油溶
性染料であることからアルコール系の溶剤あるいは水酸
基を有するグリコールエーテル系の溶剤が適している。
アルコール系の溶剤としては、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、アリルアルコール、プロピルアルコー
ル、ブチルアルコール、アミルアルコール、3−メトキ
シブチルアルコール、ヘキシルアルコール、2−メチル
ペンタノール、第2へキシルアルコール、2−エチルブ
チルアルコール、ヘプチルアルコール、第2へプチルア
ルコール、オクチルアルコール、2−エチルヘキシルア
ルコール、第2オクチルアルコール、ノニルアルコー
ル、2,6−ジメチル−4−へプタノール、トリメチル
ノニルアルコールなどが例示され、これらの溶剤を単独
あるいは数種混合して使用することができる。
使用が可能であるが、特に昇華性染料が分散染料、油溶
性染料であることからアルコール系の溶剤あるいは水酸
基を有するグリコールエーテル系の溶剤が適している。
アルコール系の溶剤としては、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、アリルアルコール、プロピルアルコー
ル、ブチルアルコール、アミルアルコール、3−メトキ
シブチルアルコール、ヘキシルアルコール、2−メチル
ペンタノール、第2へキシルアルコール、2−エチルブ
チルアルコール、ヘプチルアルコール、第2へプチルア
ルコール、オクチルアルコール、2−エチルヘキシルア
ルコール、第2オクチルアルコール、ノニルアルコー
ル、2,6−ジメチル−4−へプタノール、トリメチル
ノニルアルコールなどが例示され、これらの溶剤を単独
あるいは数種混合して使用することができる。
【0042】また、水酸基を有するグリコールエーテル
系の溶剤としては、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイ
ソアミルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエ
ーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルブチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテルなどが挙げられ、これらの溶剤を単独
あるいは数種混合して使用することができる。アルコー
ル系の溶剤と水酸基を有するグリコールエーテル系の溶
剤を混合して使用することも可能である。
系の溶剤としては、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイ
ソアミルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエ
ーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルブチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテルなどが挙げられ、これらの溶剤を単独
あるいは数種混合して使用することができる。アルコー
ル系の溶剤と水酸基を有するグリコールエーテル系の溶
剤を混合して使用することも可能である。
【0043】3)有機結着剤、溶剤および必要に応じて
添加される下層の昇華性染料を主成分とする上層用塗工
液に、下層に含有される各昇華性染料の該上層用塗工液
溶剤に対する溶解度の差異分に応じて、該昇華性染料を
添加し、その上層用塗工液を下層上に塗布し乾燥させて
上層を形成することにより、上層における色相の異なる
2種以上の昇華性染料の配合比が下層における昇華性染
料の配合比と同等である昇華型熱転写体を得ることがで
きる。これは、上層用塗工液を下層上に塗布した際に、
下層から上層へ溶出する染料比率が下層中の染料配合比
と異なる場合に、溶出する比率の少ない昇華性染料を溶
解度の差異分に応じてあらかじめ上層の塗工液に添加し
ておくことにより、下層から上層へ溶出する昇華性染料
と上層の塗工液にあらかじめ添加されている昇華性染料
との総量で、上層の染料配合比を下層における昇華性染
料の配合比と同等とすることができるからである。従っ
て、この方法によれば、昇華性染料、溶剤に制約無く目
的とする染料配合比の染料層を形成することができる。
添加される下層の昇華性染料を主成分とする上層用塗工
液に、下層に含有される各昇華性染料の該上層用塗工液
溶剤に対する溶解度の差異分に応じて、該昇華性染料を
添加し、その上層用塗工液を下層上に塗布し乾燥させて
上層を形成することにより、上層における色相の異なる
2種以上の昇華性染料の配合比が下層における昇華性染
料の配合比と同等である昇華型熱転写体を得ることがで
きる。これは、上層用塗工液を下層上に塗布した際に、
下層から上層へ溶出する染料比率が下層中の染料配合比
と異なる場合に、溶出する比率の少ない昇華性染料を溶
解度の差異分に応じてあらかじめ上層の塗工液に添加し
ておくことにより、下層から上層へ溶出する昇華性染料
と上層の塗工液にあらかじめ添加されている昇華性染料
との総量で、上層の染料配合比を下層における昇華性染
料の配合比と同等とすることができるからである。従っ
て、この方法によれば、昇華性染料、溶剤に制約無く目
的とする染料配合比の染料層を形成することができる。
【0044】4)有機結着剤、溶剤および必要に応じて
添加される下層の昇華性染料を主成分とする上層用塗工
液に、下層に含有される各昇華性染料の該上層用塗工液
溶剤に対する溶解度の差異分に応じて、該昇華性染料と
同じ色相でその染料より該上層用塗工液溶媒に対する溶
解度の高い昇華性染料を添加し、その上層用塗工液を下
層上に塗布し乾燥させて上層を形成することにより、上
層における色相の異なる2種以上の昇華性染料の配合比
が下層における昇華性染料の配合比と同等である昇華型
熱転写体を得ることができる。これは、上層用塗工液を
下層上に塗布した際に、下層から上層へ溶出する染料比
率が下層中の染料配合比と異なる場合に、下層から上層
へ溶出する比率の少ない昇華性染料の溶解度の差異分に
応じて、その昇華性染料と同じ色相でその昇華性染料よ
り上層用塗工液の溶媒に対する溶解度の高い昇華性染料
をあらかじめ上層の塗工液に添加しておくことにより、
下層から上層へ溶出する昇華性染料と上層の塗工液にあ
らかじめ添加されている昇華性染料との総量で、上層の
染料配合比を下層における昇華性染料の配合比と同等と
することができるからである。従って、この方法によれ
ば、昇華性染料、溶剤に制約無く目的とする染料配合比
の染料層を形成することができる。
添加される下層の昇華性染料を主成分とする上層用塗工
液に、下層に含有される各昇華性染料の該上層用塗工液
溶剤に対する溶解度の差異分に応じて、該昇華性染料と
同じ色相でその染料より該上層用塗工液溶媒に対する溶
解度の高い昇華性染料を添加し、その上層用塗工液を下
層上に塗布し乾燥させて上層を形成することにより、上
層における色相の異なる2種以上の昇華性染料の配合比
が下層における昇華性染料の配合比と同等である昇華型
熱転写体を得ることができる。これは、上層用塗工液を
下層上に塗布した際に、下層から上層へ溶出する染料比
率が下層中の染料配合比と異なる場合に、下層から上層
へ溶出する比率の少ない昇華性染料の溶解度の差異分に
応じて、その昇華性染料と同じ色相でその昇華性染料よ
り上層用塗工液の溶媒に対する溶解度の高い昇華性染料
をあらかじめ上層の塗工液に添加しておくことにより、
下層から上層へ溶出する昇華性染料と上層の塗工液にあ
らかじめ添加されている昇華性染料との総量で、上層の
染料配合比を下層における昇華性染料の配合比と同等と
することができるからである。従って、この方法によれ
ば、昇華性染料、溶剤に制約無く目的とする染料配合比
の染料層を形成することができる。
【0045】このようにすることにより、上層の染料層
における昇華性染料の種類およびその配合比が下層の染
料層における昇華性染料の種類およびその配合比と同等
となり、中低濃度部と高濃度部とでの色相ずれや多数回
記録における色相ずれを防止することができる。
における昇華性染料の種類およびその配合比が下層の染
料層における昇華性染料の種類およびその配合比と同等
となり、中低濃度部と高濃度部とでの色相ずれや多数回
記録における色相ずれを防止することができる。
【0046】本発明の昇華型熱転写体においては、積層
構造の染料層における下層が上層に比べて、高い染料濃
度および/または大きな染料拡散係数を有していること
が好ましい。
構造の染料層における下層が上層に比べて、高い染料濃
度および/または大きな染料拡散係数を有していること
が好ましい。
【0047】例えば昇華性染料を含有する染料層を支持
体上に2層以上積層したワンタイム記録用の昇華型熱転
写体における支持体に近い染料層(下層)がその上に積
層された染料層(上層)に比べて、高い染料濃度および
/または大きな染料拡散係数を有していることが好まし
い。また、昇華性染料を含有する染料供給層(下層)上
に昇華性染料を含有する染料転写寄与層(上層)または
低染着樹脂層(上層)を積層した多数回記録用の昇華型
熱転写体、昇華性染料を含有する染料供給層上に最初は
昇華性染料を含有しない染料転写寄与層または低染着樹
脂層を積層した多数回記録用の昇華型熱転写体、昇華性
染料を含有する染料供給層上に昇華性染料を含有する染
料転写寄与層および昇華性染料を含有しない低染着樹脂
層を積層した多数回記録用の昇華型熱転写体などにおけ
る染料供給層が、染料転写寄与層や低染着樹脂層に比べ
て、高い染料濃度および/または大きな染料拡散係数を
有していることが好ましい。
体上に2層以上積層したワンタイム記録用の昇華型熱転
写体における支持体に近い染料層(下層)がその上に積
層された染料層(上層)に比べて、高い染料濃度および
/または大きな染料拡散係数を有していることが好まし
い。また、昇華性染料を含有する染料供給層(下層)上
に昇華性染料を含有する染料転写寄与層(上層)または
低染着樹脂層(上層)を積層した多数回記録用の昇華型
熱転写体、昇華性染料を含有する染料供給層上に最初は
昇華性染料を含有しない染料転写寄与層または低染着樹
脂層を積層した多数回記録用の昇華型熱転写体、昇華性
染料を含有する染料供給層上に昇華性染料を含有する染
料転写寄与層および昇華性染料を含有しない低染着樹脂
層を積層した多数回記録用の昇華型熱転写体などにおけ
る染料供給層が、染料転写寄与層や低染着樹脂層に比べ
て、高い染料濃度および/または大きな染料拡散係数を
有していることが好ましい。
【0048】それにより、ワンタイム記録法では高感度
の記録が可能となり、また全濃度域で色相が一定であり
保存性に優れた記録画像を得ることができる。また、多
数回記録法では、昇華型熱転写体を多数回繰り返し使用
しても画像濃度が低下することなく多数回の記録を行う
ことができ、記録回数に関係なく常に色相が一定であ
り、また全濃度域で色相が一定である記録画像を得るこ
とができる。
の記録が可能となり、また全濃度域で色相が一定であり
保存性に優れた記録画像を得ることができる。また、多
数回記録法では、昇華型熱転写体を多数回繰り返し使用
しても画像濃度が低下することなく多数回の記録を行う
ことができ、記録回数に関係なく常に色相が一定であ
り、また全濃度域で色相が一定である記録画像を得るこ
とができる。
【0049】上層の染料層における染料濃度は通常80
重量%以下が適当であり、60重量%以下が好ましく、
染料を全く含有していなくてもよい。また、染料を含有
している場合の染料状態は、実際に転写に寄与する単分
子状で分散していることが転写濃度ムラの防止や、感度
の面から望ましい。昇華性染料を単分子状で分散してい
る状態とするには、染料層形成用塗工液の溶剤として、
昇華性染料の溶解度の大きい溶剤を用いればよい。上層
の染料層の厚さは、0.05〜5μmが適当であり、
0.1〜2μmが好ましい。
重量%以下が適当であり、60重量%以下が好ましく、
染料を全く含有していなくてもよい。また、染料を含有
している場合の染料状態は、実際に転写に寄与する単分
子状で分散していることが転写濃度ムラの防止や、感度
の面から望ましい。昇華性染料を単分子状で分散してい
る状態とするには、染料層形成用塗工液の溶剤として、
昇華性染料の溶解度の大きい溶剤を用いればよい。上層
の染料層の厚さは、0.05〜5μmが適当であり、
0.1〜2μmが好ましい。
【0050】一方、下層の染料層における染料濃度、染
料層の厚さはワンタイム記録用の昇華型熱転写体と多数
回記録用の昇華型熱転写体で異なり、ワンタイム記録用
の昇華型熱転写体では、染料濃度は通常80重量%以下
が適当であり、70重量%以下が好ましい。また、上層
が昇華性染料を含有する場合の染料濃度を1とすると、
下層の染料濃度は上層の1より大きく5倍以下が適当で
あり、特に1より大きく3倍以下が好ましい。また、下
層の染料層における染料の状態としては、実際に転写に
寄与する単分子状で分散していることが転写濃度ムラの
防止や、感度の面から望ましい。下層の染料層の厚さ
は、0.05〜5μmが適当であり、0.1〜2μmが
好ましい。
料層の厚さはワンタイム記録用の昇華型熱転写体と多数
回記録用の昇華型熱転写体で異なり、ワンタイム記録用
の昇華型熱転写体では、染料濃度は通常80重量%以下
が適当であり、70重量%以下が好ましい。また、上層
が昇華性染料を含有する場合の染料濃度を1とすると、
下層の染料濃度は上層の1より大きく5倍以下が適当で
あり、特に1より大きく3倍以下が好ましい。また、下
層の染料層における染料の状態としては、実際に転写に
寄与する単分子状で分散していることが転写濃度ムラの
防止や、感度の面から望ましい。下層の染料層の厚さ
は、0.05〜5μmが適当であり、0.1〜2μmが
好ましい。
【0051】多数回記録用の昇華型熱転写体では、染料
供給層などの下層の染料層における染料濃度は通常90
重量%以下が適当であり、86重量%以下が好ましく、
特に5%〜60%程度が好ましい。また、上層に染料を
含有する場合の染料濃度を1とすると、下層の染料濃度
は上層の1.1より大きく10倍以下が適当であり、
1.1より大きく5倍以下が好ましく、特に1.5より
大きく3倍以下が好ましい。
供給層などの下層の染料層における染料濃度は通常90
重量%以下が適当であり、86重量%以下が好ましく、
特に5%〜60%程度が好ましい。また、上層に染料を
含有する場合の染料濃度を1とすると、下層の染料濃度
は上層の1.1より大きく10倍以下が適当であり、
1.1より大きく5倍以下が好ましく、特に1.5より
大きく3倍以下が好ましい。
【0052】下層の染料層における染料の状態として
は、粒子状で昇華性染料が分散していること、或いは実
際に転写に寄与する単分子状と粒子状で昇華性染料が分
散していることが好ましく、それにより上層の染料層を
積層する際の染料の溶出や溶解度の差が緩和され、多数
回記録における色相ずれを防止することができる。ま
た、下層の染料層における昇華性染料を粒子状あるいは
単分子状と粒子状で分散させることにより、下層の染料
層と上層の染料層における昇華性染料に濃度勾配を設け
ることができること、下層の染料層における粒子状の昇
華性染料が下層および上層の染料層に単分子状の昇華性
染料を補給し、単分子状の昇華性染料濃度を一定に保つ
ことができることなどによって、記録画像濃度を低下さ
せることなく昇華型熱転写体を繰り返し使用して多数回
の記録を行うことができる。また、下層の染料層の厚さ
は、0.1〜20μmが適当であり、0.5〜10μm
が好ましい。また、下層の染料層における拡散係数を大
きくさせるには一般的には低軟化点、低ガラス転移温度
の樹脂、ワックス等を樹脂などの有機結着剤に対し1〜
90重量%含有させればよい。
は、粒子状で昇華性染料が分散していること、或いは実
際に転写に寄与する単分子状と粒子状で昇華性染料が分
散していることが好ましく、それにより上層の染料層を
積層する際の染料の溶出や溶解度の差が緩和され、多数
回記録における色相ずれを防止することができる。ま
た、下層の染料層における昇華性染料を粒子状あるいは
単分子状と粒子状で分散させることにより、下層の染料
層と上層の染料層における昇華性染料に濃度勾配を設け
ることができること、下層の染料層における粒子状の昇
華性染料が下層および上層の染料層に単分子状の昇華性
染料を補給し、単分子状の昇華性染料濃度を一定に保つ
ことができることなどによって、記録画像濃度を低下さ
せることなく昇華型熱転写体を繰り返し使用して多数回
の記録を行うことができる。また、下層の染料層の厚さ
は、0.1〜20μmが適当であり、0.5〜10μm
が好ましい。また、下層の染料層における拡散係数を大
きくさせるには一般的には低軟化点、低ガラス転移温度
の樹脂、ワックス等を樹脂などの有機結着剤に対し1〜
90重量%含有させればよい。
【0053】粒子状の昇華性染料とは、例えば昇華性染
料、有機結着剤および溶剤からなる染料層塗工液を塗布
し乾燥させた際に有機結着剤に溶けきれず、粒子状とし
て析出する昇華性染料を意味し、同一の有機結着剤およ
び染料でも溶剤により粒子状の昇華性染料の存在状況が
異なっている。粒子状の昇華性染料の存在は染料層形成
後、電子顕微鏡により容易に観察することができる。粒
子状の昇華性染料の粒径は染料層の厚さによって異なる
が、多数回記録用の昇華型熱転写体における染料供給層
では0.01μm〜20μmが好ましく、特に1μm〜
5μmが好ましい。このように染料層における昇華性染
料を粒子状とすることにより、長期保存において昇華性
染料が結晶化するなどの問題も発生しない。粒子状の昇
華性染料を含有する染料供給層などの染料層を形成する
には、染料層塗工液の溶剤として昇華性染料に対する溶
解度ができるだけ低い溶剤を用いることが好ましい。そ
のような溶剤としては、昇華性染料をあまり溶解しない
溶剤であればよいが、中でも特にアルコール系の溶剤あ
るいは水酸基を有するグリコールエーテル系の溶剤が適
している。
料、有機結着剤および溶剤からなる染料層塗工液を塗布
し乾燥させた際に有機結着剤に溶けきれず、粒子状とし
て析出する昇華性染料を意味し、同一の有機結着剤およ
び染料でも溶剤により粒子状の昇華性染料の存在状況が
異なっている。粒子状の昇華性染料の存在は染料層形成
後、電子顕微鏡により容易に観察することができる。粒
子状の昇華性染料の粒径は染料層の厚さによって異なる
が、多数回記録用の昇華型熱転写体における染料供給層
では0.01μm〜20μmが好ましく、特に1μm〜
5μmが好ましい。このように染料層における昇華性染
料を粒子状とすることにより、長期保存において昇華性
染料が結晶化するなどの問題も発生しない。粒子状の昇
華性染料を含有する染料供給層などの染料層を形成する
には、染料層塗工液の溶剤として昇華性染料に対する溶
解度ができるだけ低い溶剤を用いることが好ましい。そ
のような溶剤としては、昇華性染料をあまり溶解しない
溶剤であればよいが、中でも特にアルコール系の溶剤あ
るいは水酸基を有するグリコールエーテル系の溶剤が適
している。
【0054】また、多数回記録用の昇華型熱転写体にお
ける染料供給層の上には、特開平5−64980号公報
に記載されているような染料転写寄与層を設けることが
好ましい。染料供給層および染料転写寄与層は、その各
処方にて同一付着量で支持体上にそれぞれ単独層として
形成し、その各々の単独層を別々に受像シートと重ね合
せ、それぞれの単独層に同一の熱エネルギーを印加した
とき、受像シートへの染料転写量が、染料供給層>染料
転写寄与層の関係にあることが好ましい。また、染料供
給層から染料転写寄与層に昇華性染料が拡散供給され易
いことが好ましい。染料層中における昇華性染料の拡散
にはフィックの法則、すなわち断面積qを時間dtに通
過した染料量dnは、拡散方向における染料の濃度勾配
をdc/dxとしDを熱印加されたときの染料層中の各
部位の平均拡散係数としたとき、dn=−D×(dc/
dx)×q×dtの関係が適用される。そこで、染料供
給層から染料転写奇与層に昇華性染料が拡散供給され易
くするための手段としては、1)染料濃度に関して、染
料供給層>染料転写寄与層の関係にすること、及び/又
は2)各層中における拡散係数に関して、染料供給層>
染料転写寄与層の関係にすることが挙げられ、上記2)
の関係は、例えば染料供給層における有機結着剤のガラ
ス転移点あるいは軟化温度を低下させることにより、得
ることができる。
ける染料供給層の上には、特開平5−64980号公報
に記載されているような染料転写寄与層を設けることが
好ましい。染料供給層および染料転写寄与層は、その各
処方にて同一付着量で支持体上にそれぞれ単独層として
形成し、その各々の単独層を別々に受像シートと重ね合
せ、それぞれの単独層に同一の熱エネルギーを印加した
とき、受像シートへの染料転写量が、染料供給層>染料
転写寄与層の関係にあることが好ましい。また、染料供
給層から染料転写寄与層に昇華性染料が拡散供給され易
いことが好ましい。染料層中における昇華性染料の拡散
にはフィックの法則、すなわち断面積qを時間dtに通
過した染料量dnは、拡散方向における染料の濃度勾配
をdc/dxとしDを熱印加されたときの染料層中の各
部位の平均拡散係数としたとき、dn=−D×(dc/
dx)×q×dtの関係が適用される。そこで、染料供
給層から染料転写奇与層に昇華性染料が拡散供給され易
くするための手段としては、1)染料濃度に関して、染
料供給層>染料転写寄与層の関係にすること、及び/又
は2)各層中における拡散係数に関して、染料供給層>
染料転写寄与層の関係にすることが挙げられ、上記2)
の関係は、例えば染料供給層における有機結着剤のガラ
ス転移点あるいは軟化温度を低下させることにより、得
ることができる。
【0055】染料供給層における有機結着剤としては、
前記した染料層における有機結着剤として例示した熱可
塑性樹脂を用いることができ、また染料転写寄与層には
熱可塑性、または熱硬化性樹脂を使用することができ、
例えば、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリアミ
ド、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレ
ン、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリウレタン樹脂、
エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリビニ
ルアセタール系樹脂、ポリビニルアルコール、セルロー
ス樹脂、天然ゴム、合成ゴム等が挙げられる。これらの
樹脂は1種でも使用できるが、数種を混合するか、さら
にはこれらの共重合体を使用してもよい。さらに、染料
供給層との接着性の観点から染料供給層の樹脂と相溶性
が良好である樹脂を用いるのが好ましく、特に染料供給
層の樹脂と同種の樹脂を用いることが望ましい。互いに
相溶性がない樹脂を用いると、染料供給層と染料転写寄
与層の間で剥がれが発生することがある。
前記した染料層における有機結着剤として例示した熱可
塑性樹脂を用いることができ、また染料転写寄与層には
熱可塑性、または熱硬化性樹脂を使用することができ、
例えば、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリアミ
ド、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレ
ン、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリウレタン樹脂、
エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリビニ
ルアセタール系樹脂、ポリビニルアルコール、セルロー
ス樹脂、天然ゴム、合成ゴム等が挙げられる。これらの
樹脂は1種でも使用できるが、数種を混合するか、さら
にはこれらの共重合体を使用してもよい。さらに、染料
供給層との接着性の観点から染料供給層の樹脂と相溶性
が良好である樹脂を用いるのが好ましく、特に染料供給
層の樹脂と同種の樹脂を用いることが望ましい。互いに
相溶性がない樹脂を用いると、染料供給層と染料転写寄
与層の間で剥がれが発生することがある。
【0056】染料転写寄与層における樹脂が活性水素を
有する場合には、イソシアネート化合物と反応させて樹
脂を熱硬化させることにより耐熱性を向上させることが
でき、受像シートとの融着を防止し、また画像ムラの発
生しない記録画像を得ることができる。ここで用いられ
るイソシアネート化合物としては、例えば芳香族イソシ
アネートとしてはトリレンジイソシアネート、4,4−
ジフェニルメタンジイソシアネート、トリフェニルメタ
ントリイソシアネート、トリレンジイソシアネートのト
リメチロールプロパンとのアダクト体、トリレンジイソ
シアネートトリマーなどが挙げられ、脂肪族または脂環
族イソシアネートとしてはへキサメチレンジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシ
アネート、リジンジイソシアネート、リジンエステルト
リイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イ
ソシアネ−トメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチ
レントリイソシアネートビシクロヘプタントリイソシア
ネート、ならびにこれらの変性体または誘導体等の各種
イソシアネートなどが挙げられる。市販品では、例えば
タケネートD−102、タケネートD−103、タケネ
ートD−104、タケネートD−103H、タケネート
D−104N、タケネートD−106N、タケネートD
−110N、タケネートD−120N、タケネートD−
202、タケネートD−204、タケネートD−21
5、タケネートD−217、タケネートD−212M
6、タケネートD−165NCX、タケネートD−17
0N、タケネートD−181N、スタフィロイドTDH
103、113、703(以上武田薬品工業製)などが
挙げられる。
有する場合には、イソシアネート化合物と反応させて樹
脂を熱硬化させることにより耐熱性を向上させることが
でき、受像シートとの融着を防止し、また画像ムラの発
生しない記録画像を得ることができる。ここで用いられ
るイソシアネート化合物としては、例えば芳香族イソシ
アネートとしてはトリレンジイソシアネート、4,4−
ジフェニルメタンジイソシアネート、トリフェニルメタ
ントリイソシアネート、トリレンジイソシアネートのト
リメチロールプロパンとのアダクト体、トリレンジイソ
シアネートトリマーなどが挙げられ、脂肪族または脂環
族イソシアネートとしてはへキサメチレンジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシ
アネート、リジンジイソシアネート、リジンエステルト
リイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イ
ソシアネ−トメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチ
レントリイソシアネートビシクロヘプタントリイソシア
ネート、ならびにこれらの変性体または誘導体等の各種
イソシアネートなどが挙げられる。市販品では、例えば
タケネートD−102、タケネートD−103、タケネ
ートD−104、タケネートD−103H、タケネート
D−104N、タケネートD−106N、タケネートD
−110N、タケネートD−120N、タケネートD−
202、タケネートD−204、タケネートD−21
5、タケネートD−217、タケネートD−212M
6、タケネートD−165NCX、タケネートD−17
0N、タケネートD−181N、スタフィロイドTDH
103、113、703(以上武田薬品工業製)などが
挙げられる。
【0057】染料転写寄与層における活性水素を有する
樹脂とイソシアネート化合物とを反応させる場合には、
イソシアネート化合物の−NCO基と樹脂の活性水素基
のモル比は0.1〜10であることが好ましく、0.3
〜0.7であることが特に好ましい。また、イソシアネ
ート化合物としては反応速度が遅いものの方が塗工液の
ポットライフの観点から好ましく、脂肪族または脂環族
イソシアネート化合物、特に親水基を有する脂肪族イソ
シアネート化合物がアルコール系の溶媒中で使用する場
合には好ましい。
樹脂とイソシアネート化合物とを反応させる場合には、
イソシアネート化合物の−NCO基と樹脂の活性水素基
のモル比は0.1〜10であることが好ましく、0.3
〜0.7であることが特に好ましい。また、イソシアネ
ート化合物としては反応速度が遅いものの方が塗工液の
ポットライフの観点から好ましく、脂肪族または脂環族
イソシアネート化合物、特に親水基を有する脂肪族イソ
シアネート化合物がアルコール系の溶媒中で使用する場
合には好ましい。
【0058】また、染料供給層と染料転写寄与層との間
において有機結着剤のガラス転移点又は軟化温度に差を
つける場合には、ガラス転移温度0℃以下、または軟化
温度60℃以下の樹脂あるいは天然又は合成ゴムを用い
ることが好ましく、具体的には、ポリエチレンオキサイ
ド(アルコックスE−30,45,R−150,40
0,1000、明成化学工業社製)、カプロラクトンポ
リオール(プラクセルH−1,4,7、ダイセル化学工
業社製)などが実用上有用である。これらの一種または
数種と上記熱可塑性あるいは熱硬化性樹脂とを混合した
形で用い、染料供給層における有機結着剤のガラス転移
点又は軟化温度を染料転写寄与層におけるそれよりも低
くすることができる。
において有機結着剤のガラス転移点又は軟化温度に差を
つける場合には、ガラス転移温度0℃以下、または軟化
温度60℃以下の樹脂あるいは天然又は合成ゴムを用い
ることが好ましく、具体的には、ポリエチレンオキサイ
ド(アルコックスE−30,45,R−150,40
0,1000、明成化学工業社製)、カプロラクトンポ
リオール(プラクセルH−1,4,7、ダイセル化学工
業社製)などが実用上有用である。これらの一種または
数種と上記熱可塑性あるいは熱硬化性樹脂とを混合した
形で用い、染料供給層における有機結着剤のガラス転移
点又は軟化温度を染料転写寄与層におけるそれよりも低
くすることができる。
【0059】さらに、昇華型熱転写体における染料層の
最上層に色重ね時のゴースト防止の観点から、有機結着
剤としての樹脂を主成分とする低染着性樹脂層を設ける
ことが好ましい。低染着性樹脂層に用いる樹脂として
は、対象の樹脂を受像シートの受像層用樹脂として評価
し、昇華型熱転写記録における記録画像濃度の低い樹脂
が適している。低染着性樹脂層に用いる樹脂として適し
ているかどうかの評価は、具体的には以下の方法により
行うことができる。
最上層に色重ね時のゴースト防止の観点から、有機結着
剤としての樹脂を主成分とする低染着性樹脂層を設ける
ことが好ましい。低染着性樹脂層に用いる樹脂として
は、対象の樹脂を受像シートの受像層用樹脂として評価
し、昇華型熱転写記録における記録画像濃度の低い樹脂
が適している。低染着性樹脂層に用いる樹脂として適し
ているかどうかの評価は、具体的には以下の方法により
行うことができる。
【0060】すなわち、まず、各検討対象樹脂を揮発性
溶媒に5〜20wt%溶解し、これに脂固形分の30w
t%の変性シリコーンオイルSF8411/SF842
7=1/1(東レシリコーン社製)を加えてなる各樹脂
溶液を、合成紙ユポFPG#95(王子油化社製)に乾
燥後の膜厚が10μmとなるように塗布し、70℃1分
間の乾燥を行った後、更に室温で1日以上乾燥して各受
像シートを作製する。次に、作製した各受像シートを用
い、受像シートと三菱カラービデオプロセッサSCT−
CP200用カラーシート(シアン色の昇華型熱転写
体)とを重ね合わせ、解像度6ドット/mm、平均抵抗
542ΩのサーマルヘッドKMT−85−6MPD4
(京セラ社製)を用い2.00mj/ドットで記録し、
各受像シート上に記録された画像の濃度を反射型濃度計
RD−918で測定し、記録画像濃度が1.2以下、特
に1.0以下の樹脂を低染着樹脂層の樹脂として採用す
ることが好ましい。
溶媒に5〜20wt%溶解し、これに脂固形分の30w
t%の変性シリコーンオイルSF8411/SF842
7=1/1(東レシリコーン社製)を加えてなる各樹脂
溶液を、合成紙ユポFPG#95(王子油化社製)に乾
燥後の膜厚が10μmとなるように塗布し、70℃1分
間の乾燥を行った後、更に室温で1日以上乾燥して各受
像シートを作製する。次に、作製した各受像シートを用
い、受像シートと三菱カラービデオプロセッサSCT−
CP200用カラーシート(シアン色の昇華型熱転写
体)とを重ね合わせ、解像度6ドット/mm、平均抵抗
542ΩのサーマルヘッドKMT−85−6MPD4
(京セラ社製)を用い2.00mj/ドットで記録し、
各受像シート上に記録された画像の濃度を反射型濃度計
RD−918で測定し、記録画像濃度が1.2以下、特
に1.0以下の樹脂を低染着樹脂層の樹脂として採用す
ることが好ましい。
【0061】低染着性樹脂層の樹脂として好ましい樹脂
としては、例えば芳香族ポリエステル樹脂、スチレンブ
タジエン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、
さらには特に好ましい樹脂として、メタクリレート樹脂
またはその共重合体、スチレンマレイン酸エステル共重
合体、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、スチレンアク
リロニトリル樹脂、ポリサルフォン樹脂などが挙げられ
る。低染着性樹脂層の厚さとしては、0.05〜5μm
が適当であり、0.1〜2μmが好ましい。染料層、染
料供給層、染料転写寄与層あるいは低染着性樹脂層には
公知の添加剤、例えば離型剤、酸化防止剤などを添加す
ることができる。
としては、例えば芳香族ポリエステル樹脂、スチレンブ
タジエン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、
さらには特に好ましい樹脂として、メタクリレート樹脂
またはその共重合体、スチレンマレイン酸エステル共重
合体、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、スチレンアク
リロニトリル樹脂、ポリサルフォン樹脂などが挙げられ
る。低染着性樹脂層の厚さとしては、0.05〜5μm
が適当であり、0.1〜2μmが好ましい。染料層、染
料供給層、染料転写寄与層あるいは低染着性樹脂層には
公知の添加剤、例えば離型剤、酸化防止剤などを添加す
ることができる。
【0062】本発明の昇華型熱転写体を用いる熱転記録
方法としては、ワンタイム記録法または多数回記録法の
いずれでもよいが、受像シートに対する昇華型熱転写体
の相対速度を1/n(n>1)として受像シート上に記
録画像を形成する速度差モード法による多数回記録方法
が、ランニングコストを低くすることができる点で好ま
しい。熱転記録方法において受像シートに密着させた昇
華型熱転写体を画像状に加熱する熱印加方法としては、
サーマルヘッド、熱印板、レーザー光、あるいは支持体
中で発生するジュール熱による方法などを用いることが
できる。ジュール熱を用いる通電感熱転写法は、例えば
米国特許第4103066号明細書、特開昭57−14
060号公報、特開昭57−11080号公報あるいは
特開昭59−9096号公報等により知られている。
方法としては、ワンタイム記録法または多数回記録法の
いずれでもよいが、受像シートに対する昇華型熱転写体
の相対速度を1/n(n>1)として受像シート上に記
録画像を形成する速度差モード法による多数回記録方法
が、ランニングコストを低くすることができる点で好ま
しい。熱転記録方法において受像シートに密着させた昇
華型熱転写体を画像状に加熱する熱印加方法としては、
サーマルヘッド、熱印板、レーザー光、あるいは支持体
中で発生するジュール熱による方法などを用いることが
できる。ジュール熱を用いる通電感熱転写法は、例えば
米国特許第4103066号明細書、特開昭57−14
060号公報、特開昭57−11080号公報あるいは
特開昭59−9096号公報等により知られている。
【0063】本発明の昇華型熱転写体を通電感熱転写法
に用いる場合には、支持体として耐熱性が良好なポリエ
ステル、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース、
ナイロン、ポリイミド、芳香族ポリアミド等の樹脂にア
ルミニウム、銅、鉄、錫、亜鉛、ニッケルモリブデン、
銀等の金属粉及び/またはカーポンフラック等の導電性
粉末を分散させて抵抗値を絶縁体と良導体との中間に調
整した支持体、または上記樹脂シートに導電性金属を蒸
着またはスパッタリングさせた支持体を用いればよい。
これらの支持体の厚さはジュール熱の伝導効率を考慮す
ると、2〜15μm程度であることが望ましい。また、
熱印加方法としてレーザー光を用いる場合には、支持体
としてレーザー光を吸収し発熱する材質を選べばよい。
例えば、上記樹脂シート中にカーボン等のレーザー光吸
収剤を含有させるか、またはレーザー光吸収層を樹脂シ
ートの表面または裏面に形成したものを使用すればよ
い。
に用いる場合には、支持体として耐熱性が良好なポリエ
ステル、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース、
ナイロン、ポリイミド、芳香族ポリアミド等の樹脂にア
ルミニウム、銅、鉄、錫、亜鉛、ニッケルモリブデン、
銀等の金属粉及び/またはカーポンフラック等の導電性
粉末を分散させて抵抗値を絶縁体と良導体との中間に調
整した支持体、または上記樹脂シートに導電性金属を蒸
着またはスパッタリングさせた支持体を用いればよい。
これらの支持体の厚さはジュール熱の伝導効率を考慮す
ると、2〜15μm程度であることが望ましい。また、
熱印加方法としてレーザー光を用いる場合には、支持体
としてレーザー光を吸収し発熱する材質を選べばよい。
例えば、上記樹脂シート中にカーボン等のレーザー光吸
収剤を含有させるか、またはレーザー光吸収層を樹脂シ
ートの表面または裏面に形成したものを使用すればよ
い。
【0064】受像シートとしては基体上に受像層を形成
したものが好ましい。基体としては、合成紙、上質紙、
アート紙、コート紙、セルロース繊維紙、或いはポリオ
レフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネ
ートなどの各種のプラスチックのフィルム又はシートを
使用することができ、更には各種のプラスチックに白色
顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムまた
は発泡させた発泡シートなども使用することができる。
また、上記基体の積層体も使用可能であり、その代表例
としてセルロース繊維紙と合成紙の積層体、セルロース
繊維紙とプラスチックフィルムの積層体、プラスチツク
フィルムと合成紙の積層体などが挙げられる。基体の厚
さは任意でよく、例えば10〜300μm程度が一般的
である。更に基体の表面には受像層との接着力向上のた
め必要に応じてにプライマー処理やコロナ放電処理を施
すのが好ましい。
したものが好ましい。基体としては、合成紙、上質紙、
アート紙、コート紙、セルロース繊維紙、或いはポリオ
レフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネ
ートなどの各種のプラスチックのフィルム又はシートを
使用することができ、更には各種のプラスチックに白色
顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムまた
は発泡させた発泡シートなども使用することができる。
また、上記基体の積層体も使用可能であり、その代表例
としてセルロース繊維紙と合成紙の積層体、セルロース
繊維紙とプラスチックフィルムの積層体、プラスチツク
フィルムと合成紙の積層体などが挙げられる。基体の厚
さは任意でよく、例えば10〜300μm程度が一般的
である。更に基体の表面には受像層との接着力向上のた
め必要に応じてにプライマー処理やコロナ放電処理を施
すのが好ましい。
【0065】受像層は、昇華型熱転写体からその加熱に
より移行してくる昇華性染料を受容し維持するための層
であり、樹脂を主成分とする層である。受像層に用いる
樹脂としては、例えばポリプロピレン等のポリオレフィ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどの
ハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエ
ステル等のビニルポリマ−、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロー
ス系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が挙げられ、特に
好ましいのはビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂及
びポリエステル系樹脂である。これらの樹脂中に必要に
応じて変性或いは無変性シリコーンオイル、フッ素型添
加剤等の離型剤、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウ
ム、微粉末シリカ等の顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤
等を添加してもよい。受像層の厚さは1〜50μmが適
当であり、2〜5μmが好ましい。
より移行してくる昇華性染料を受容し維持するための層
であり、樹脂を主成分とする層である。受像層に用いる
樹脂としては、例えばポリプロピレン等のポリオレフィ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどの
ハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエ
ステル等のビニルポリマ−、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロー
ス系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が挙げられ、特に
好ましいのはビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂及
びポリエステル系樹脂である。これらの樹脂中に必要に
応じて変性或いは無変性シリコーンオイル、フッ素型添
加剤等の離型剤、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウ
ム、微粉末シリカ等の顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤
等を添加してもよい。受像層の厚さは1〜50μmが適
当であり、2〜5μmが好ましい。
【0066】このような受像シートと本発明の昇華型熱
転写体を用いて速度差モード法による多数回記録を行っ
た場合における受像シートと昇華型熱転写体との熱融
着、スティツキング、染料層の剥離などをよりよく防止
して、画像品質に優れた記録画像を得るために、受像層
のゲル分率を70〜99重量%とすることが好ましく、
90〜99重量%とすることが特に好ましい。ゲル分率
が70重量%未満では熱融着が発生し速度差モード法に
よる正常な記録を行うことが困難となり、また99重量
%を越えるとの熱融着の発生はないが記録感度が低くく
なる。なお、ゲル分率とは、受像シートの50mm×1
00mmの小片を試料とし、これをメチルエチルケトン
溶媒(受像層樹脂の良溶媒)500g中に10分間浸
し、受像層のうち溶剤に溶出しないものの割合と定義す
る。
転写体を用いて速度差モード法による多数回記録を行っ
た場合における受像シートと昇華型熱転写体との熱融
着、スティツキング、染料層の剥離などをよりよく防止
して、画像品質に優れた記録画像を得るために、受像層
のゲル分率を70〜99重量%とすることが好ましく、
90〜99重量%とすることが特に好ましい。ゲル分率
が70重量%未満では熱融着が発生し速度差モード法に
よる正常な記録を行うことが困難となり、また99重量
%を越えるとの熱融着の発生はないが記録感度が低くく
なる。なお、ゲル分率とは、受像シートの50mm×1
00mmの小片を試料とし、これをメチルエチルケトン
溶媒(受像層樹脂の良溶媒)500g中に10分間浸
し、受像層のうち溶剤に溶出しないものの割合と定義す
る。
【0067】上記ゲル分率を達成する受像層を形成する
には、一般に公知の硬化樹脂や活性水素を有する樹脂と
イソシアネート化合物のように硬化反応物をつくるもの
を用いればよく、例えばポリアミド、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹
脂、メラミン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、ポリビニルア
ルコール、セルロース樹脂などが挙げられ、これらは1
種類あるいは2種類以上を混合して用いてもよく、また
はこれらの重合体として用いてもよい。特にポリエステ
ルと塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合樹脂が、昇華性染
料による染着性に優れ、さらにイソシアネート化合物と
触媒下において反応し適度なゲル分率を有する受像シー
トが得られる点で好ましい。
には、一般に公知の硬化樹脂や活性水素を有する樹脂と
イソシアネート化合物のように硬化反応物をつくるもの
を用いればよく、例えばポリアミド、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹
脂、メラミン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、ポリビニルア
ルコール、セルロース樹脂などが挙げられ、これらは1
種類あるいは2種類以上を混合して用いてもよく、また
はこれらの重合体として用いてもよい。特にポリエステ
ルと塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合樹脂が、昇華性染
料による染着性に優れ、さらにイソシアネート化合物と
触媒下において反応し適度なゲル分率を有する受像シー
トが得られる点で好ましい。
【0068】具体的には、ポリエステルとしてはバイロ
ン200、バイロン300、バイロン500、GV−1
10、GV−230、UR−1200、UR−230
0、EP−1012、EP−1032、DW−250
H、DX−750H、DY−150Hなど(以上東洋紡
社製)が挙げられ、塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合樹
脂としてはVYHH、VYNS、VYHD、VYLF、
VMCH、VMCC、VAGH、VROHなど(以上ユ
ニオンカーバイド社製)やデンカビニル#1000A、
同1000MT、同1000D、同1000L、同10
00CK2、同1000GKTなど(以上電気化学社
製)が挙げられる。
ン200、バイロン300、バイロン500、GV−1
10、GV−230、UR−1200、UR−230
0、EP−1012、EP−1032、DW−250
H、DX−750H、DY−150Hなど(以上東洋紡
社製)が挙げられ、塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合樹
脂としてはVYHH、VYNS、VYHD、VYLF、
VMCH、VMCC、VAGH、VROHなど(以上ユ
ニオンカーバイド社製)やデンカビニル#1000A、
同1000MT、同1000D、同1000L、同10
00CK2、同1000GKTなど(以上電気化学社
製)が挙げられる。
【0069】イソシアネート化合物としては、染料転写
寄与層の形成に用いるイソシアネート化合物として前記
したものが使用できる。イソシアネート化合物の添加量
としては、イソシアネート化合物のNCO基/活性水素
を有する樹脂のOH基が0.1/1〜1/1の割合が適
当である。また、活性水素を有する樹脂とイソシアネー
ト化合物との硬化反応物を有する受像層を形成するに
は、受像層塗工液を塗布し乾燥させるだけでなく、乾燥
後に高温雰囲気中で長時間静置してエージングさせるこ
とが好ましく、さらにはエージング中での受像シートの
カール防止の観点から、エージング温度は50℃〜15
0℃が適当であり、60℃〜100℃が好ましい。
寄与層の形成に用いるイソシアネート化合物として前記
したものが使用できる。イソシアネート化合物の添加量
としては、イソシアネート化合物のNCO基/活性水素
を有する樹脂のOH基が0.1/1〜1/1の割合が適
当である。また、活性水素を有する樹脂とイソシアネー
ト化合物との硬化反応物を有する受像層を形成するに
は、受像層塗工液を塗布し乾燥させるだけでなく、乾燥
後に高温雰囲気中で長時間静置してエージングさせるこ
とが好ましく、さらにはエージング中での受像シートの
カール防止の観点から、エージング温度は50℃〜15
0℃が適当であり、60℃〜100℃が好ましい。
【0070】活性水素を有する樹脂とイソシアネート化
合物との反応触媒としては、例えばジメチルメタノール
アミン、ジエチルシクロヘキシルアミン、トリエチルア
ミン、N,N−ジメチルピペラジン、トリエチレンジア
ミン等のアミン系触媒、またはナフテン酸コバルト、オ
クテン酸鉛、ジブチル錫ジラウレート、塩化第一錫、塩
化第二錫、テトラ−n−ブチル錫、トリ−n−ブチル錫
アセテート、ジ−n−ブチル錫オキサイド、ジ−n−オ
クチル錫オキサイド等の金属系触媒が挙げられ、特に錫
系の触媒が好ましい。具体的には、TK1L(武田薬品
社製)、Scat1、同1L、同8、同10、同71
L、StannBL(以上三共有機合成社製)などが挙
げられる。触媒の添加量としては受像層の0.05〜
1.3重量%が好ましい。少なすぎると硬化促進効果が
低く充分な耐熱性を有する受像層が得られず、多すぎる
と記録感度に悪影響がある。
合物との反応触媒としては、例えばジメチルメタノール
アミン、ジエチルシクロヘキシルアミン、トリエチルア
ミン、N,N−ジメチルピペラジン、トリエチレンジア
ミン等のアミン系触媒、またはナフテン酸コバルト、オ
クテン酸鉛、ジブチル錫ジラウレート、塩化第一錫、塩
化第二錫、テトラ−n−ブチル錫、トリ−n−ブチル錫
アセテート、ジ−n−ブチル錫オキサイド、ジ−n−オ
クチル錫オキサイド等の金属系触媒が挙げられ、特に錫
系の触媒が好ましい。具体的には、TK1L(武田薬品
社製)、Scat1、同1L、同8、同10、同71
L、StannBL(以上三共有機合成社製)などが挙
げられる。触媒の添加量としては受像層の0.05〜
1.3重量%が好ましい。少なすぎると硬化促進効果が
低く充分な耐熱性を有する受像層が得られず、多すぎる
と記録感度に悪影響がある。
【0071】受像層中には酸化防止剤、光安定化剤及び
紫外線吸収剤の少なくとも1種を添加することが好まし
く、これらの添加量は樹脂100重量部に対して0.0
5〜10重量部、総量で30%重量部以下が好ましい。
ただし、受像層上に紫外線吸収剤を含有する保護層が設
けられるものでは、その受像層には紫外線吸収剤は含有
されていてもいなくても良い。酸化防止剤としては市販
一般のものが使用でき、例えばアミン系酸化防止剤、モ
ノまたはビス−高分子フェノール系酸化防止剤、イオウ
系酸化防止剤、ヒドロキノン系酸化防止剤、クアニジン
誘導体などが挙げられ、具体的にはN,N'−ジフェニ
ル−1,4−フェニレンジアミン、フェニル−β−ナフ
チルアミン、2,6−ジ−t−ブチル−β−クレゾー
ル、4,4'−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−ブ
チル−フェノール)、テトラキス−〔メチレン−3−
(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕、2−メルカプトベンゾチアゾー
ル、2,5'−ジ−t−ブチルハイドロキノン、1,3
−ジシクロヘキシル−2−(2',5'−ジクロロフェニ
ル)クアニジン等が挙げられる。
紫外線吸収剤の少なくとも1種を添加することが好まし
く、これらの添加量は樹脂100重量部に対して0.0
5〜10重量部、総量で30%重量部以下が好ましい。
ただし、受像層上に紫外線吸収剤を含有する保護層が設
けられるものでは、その受像層には紫外線吸収剤は含有
されていてもいなくても良い。酸化防止剤としては市販
一般のものが使用でき、例えばアミン系酸化防止剤、モ
ノまたはビス−高分子フェノール系酸化防止剤、イオウ
系酸化防止剤、ヒドロキノン系酸化防止剤、クアニジン
誘導体などが挙げられ、具体的にはN,N'−ジフェニ
ル−1,4−フェニレンジアミン、フェニル−β−ナフ
チルアミン、2,6−ジ−t−ブチル−β−クレゾー
ル、4,4'−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−ブ
チル−フェノール)、テトラキス−〔メチレン−3−
(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕、2−メルカプトベンゾチアゾー
ル、2,5'−ジ−t−ブチルハイドロキノン、1,3
−ジシクロヘキシル−2−(2',5'−ジクロロフェニ
ル)クアニジン等が挙げられる。
【0072】光安定化剤としては市販一般のものが使用
でき、ヒンダードアミン系、ヒンダードフェノール系な
どの酸化防止剤が適当であり、さらにイソシアネート化
合物と反応しない三級アミン系の光安定化剤が好まし
く、具体的には、アデカスタブLA−82、アデカアー
クルズDN−44M(旭電化工業社製)、サノールLS
−765(三共社製)が挙げられる。紫外線吸収剤とし
ては市販のものが使用でき、例えば、ヒドロキシベンゾ
フェノン、ジヒドロキシベンゾフェノン等や、ベンゾト
リアゾール系あるいはヒンダードアミン系、サリチル酸
誘導体などが挙げられ、具体的にはTinuvinP
(チバガイギ社製)、2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾ
フェノン、2−(2'−ヒドロキシ−3'、5'−ジ−t
−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−3、5−ジ−t−アルフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロ
キシ−3'−t−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾールなどが挙げられる。
でき、ヒンダードアミン系、ヒンダードフェノール系な
どの酸化防止剤が適当であり、さらにイソシアネート化
合物と反応しない三級アミン系の光安定化剤が好まし
く、具体的には、アデカスタブLA−82、アデカアー
クルズDN−44M(旭電化工業社製)、サノールLS
−765(三共社製)が挙げられる。紫外線吸収剤とし
ては市販のものが使用でき、例えば、ヒドロキシベンゾ
フェノン、ジヒドロキシベンゾフェノン等や、ベンゾト
リアゾール系あるいはヒンダードアミン系、サリチル酸
誘導体などが挙げられ、具体的にはTinuvinP
(チバガイギ社製)、2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾ
フェノン、2−(2'−ヒドロキシ−3'、5'−ジ−t
−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−3、5−ジ−t−アルフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロ
キシ−3'−t−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾールなどが挙げられる。
【0073】
【作用】本発明の昇華型熱転写体によれば、中低濃度部
と高濃度部とで色相ずれが発生することなく、画像の全
濃度域で色相が一定である記録画像を受像シート上に形
成することができる。また、本発明の昇華型熱転写体に
よれば、多数回繰り返し使用しても記録画像の濃度低下
がなく、且つ記録回数に関係なく常に色相が一定であ
り、また全濃度域で色相が一定である記録画像を受像シ
ート上に形成することができる。
と高濃度部とで色相ずれが発生することなく、画像の全
濃度域で色相が一定である記録画像を受像シート上に形
成することができる。また、本発明の昇華型熱転写体に
よれば、多数回繰り返し使用しても記録画像の濃度低下
がなく、且つ記録回数に関係なく常に色相が一定であ
り、また全濃度域で色相が一定である記録画像を受像シ
ート上に形成することができる。
【0074】本発明者らは、中低濃度部と高濃度部とで
色相ずれが発生する原因を検討した結果以下の知見を得
るに至った。すなわち、まず支持体上に所定の染料配合
比の色相の異なる2種以上の昇華性染料からなる1層目
の染料層を形成し、ついで1層目の染料層上に2層目の
染料層を積層する場合、1層目の染料層における昇華性
染料は2層目の染料層塗工液の溶剤に対する溶解度に応
じて2層目の染料層に溶出する。そして、2層目の染料
層塗工液の溶剤に対する1層目の染料層における昇華性
染料の溶解度は、昇華性染料毎に異なっており、特に染
料溶解度が大幅に異なる場合、2層目の染料層における
昇華性染料の染料配合比は、1層目の染料層における昇
華性染料が2層目の染料層に溶出することによって、2
層目の染料層塗工液を調製した際の所定の染料配合比と
比較し大幅に異なることになる。
色相ずれが発生する原因を検討した結果以下の知見を得
るに至った。すなわち、まず支持体上に所定の染料配合
比の色相の異なる2種以上の昇華性染料からなる1層目
の染料層を形成し、ついで1層目の染料層上に2層目の
染料層を積層する場合、1層目の染料層における昇華性
染料は2層目の染料層塗工液の溶剤に対する溶解度に応
じて2層目の染料層に溶出する。そして、2層目の染料
層塗工液の溶剤に対する1層目の染料層における昇華性
染料の溶解度は、昇華性染料毎に異なっており、特に染
料溶解度が大幅に異なる場合、2層目の染料層における
昇華性染料の染料配合比は、1層目の染料層における昇
華性染料が2層目の染料層に溶出することによって、2
層目の染料層塗工液を調製した際の所定の染料配合比と
比較し大幅に異なることになる。
【0075】このように、染料層における上層(2層
目)と下層(1層目)の染料配合比が異なる昇華型熱転
写体を用いて熱転写記録を行う場合、昇華型熱転写体か
ら受像層への昇華性染料の拡散(受像層への昇華性染料
の移行による画像形成)において、昇華性染料の拡散距
離は印加熱エネルギーに応じて有限であり、低エネルギ
ー(中低濃度部の画像が形成される)では拡散距離は短
く結果的に染料層におけ上層(2層目)の昇華性染料の
みが受像層へ移行する。また、高エネルギー(高濃度部
の画像が形成される)では逆に拡散距離は長く結果的に
染料層におけ下層(1層目)および上層(2層目)の昇
華性染料が同時に受像層へ移行する。その結果、染料層
におけ上層(2層目)と下層(1層目)の染料配合比が
異なっている場合、中低濃度部において受像層へ移行し
た昇華性染料の配合比と高濃度部において受像層へ移行
した昇華性染料の配合比とが大幅に異なることとなり、
それにより色相の異なる2種以上の昇華性染料を含有す
る積層構造の染料層を有する昇華型熱転写体において記
録画像の高濃度部と中低濃度部とで色相ずれが発生する
ことが分かった。
目)と下層(1層目)の染料配合比が異なる昇華型熱転
写体を用いて熱転写記録を行う場合、昇華型熱転写体か
ら受像層への昇華性染料の拡散(受像層への昇華性染料
の移行による画像形成)において、昇華性染料の拡散距
離は印加熱エネルギーに応じて有限であり、低エネルギ
ー(中低濃度部の画像が形成される)では拡散距離は短
く結果的に染料層におけ上層(2層目)の昇華性染料の
みが受像層へ移行する。また、高エネルギー(高濃度部
の画像が形成される)では逆に拡散距離は長く結果的に
染料層におけ下層(1層目)および上層(2層目)の昇
華性染料が同時に受像層へ移行する。その結果、染料層
におけ上層(2層目)と下層(1層目)の染料配合比が
異なっている場合、中低濃度部において受像層へ移行し
た昇華性染料の配合比と高濃度部において受像層へ移行
した昇華性染料の配合比とが大幅に異なることとなり、
それにより色相の異なる2種以上の昇華性染料を含有す
る積層構造の染料層を有する昇華型熱転写体において記
録画像の高濃度部と中低濃度部とで色相ずれが発生する
ことが分かった。
【0076】これを具体的に説明するならば、もし数種
の色相の異なる昇華性染料、例えば、レッド染料とバイ
オレット染料からなるマゼンタ色用染料からなる1層目
の染料層を形成し、ついで1層目の染料層上に2層目の
染料層を積層する場合、2層目の染料層塗工液の溶剤に
対するバイオレット染料の溶解度がレッド染料の溶解度
と比較し大きい又は小さい場合には、2層目の染料層に
おける昇華性染料の染料配合比は、2層目の染料層塗工
液を調製した際の初期の染料配合比と比較してバイオレ
ット染料が多い又は少ない染料配合比となり、記録画像
の中低濃度部は高濃度部と比較しバイオレツト色リッチ
(紫っぽいマゼンタ色)又はバイオレツト色プアー(赤
っぽいマゼンタ色)な色相となる。
の色相の異なる昇華性染料、例えば、レッド染料とバイ
オレット染料からなるマゼンタ色用染料からなる1層目
の染料層を形成し、ついで1層目の染料層上に2層目の
染料層を積層する場合、2層目の染料層塗工液の溶剤に
対するバイオレット染料の溶解度がレッド染料の溶解度
と比較し大きい又は小さい場合には、2層目の染料層に
おける昇華性染料の染料配合比は、2層目の染料層塗工
液を調製した際の初期の染料配合比と比較してバイオレ
ット染料が多い又は少ない染料配合比となり、記録画像
の中低濃度部は高濃度部と比較しバイオレツト色リッチ
(紫っぽいマゼンタ色)又はバイオレツト色プアー(赤
っぽいマゼンタ色)な色相となる。
【0077】上記のような積層構造の染料層を形成する
ための染料層塗工液溶剤としては、昇華性染料、有機結
着剤などを溶解分散する従来公知の溶剤が使用でき、上
層と下層の染料配合比が異ならないようにするために昇
華性染料の溶解度を規定する溶剤としては、上記のよう
な理由から上層の染料層塗工液溶剤を用いることが好ま
しい。しかし、一般に数種の溶剤の混合系を染料層塗工
液の溶剤に用いる場合、蒸発速度の違い等からその溶剤
組成が経時的に変化するので、昇華性染料の溶解度を規
定する溶剤としては、昇華型熱転写体の染料層塗工液溶
剤として最も汎用的な溶剤であり、また昇華性染料が一
般的に芳香族を含む分散染料、油溶性染料であることか
ら芳香族系溶剤であるトルエンを用いることが好まし
い。
ための染料層塗工液溶剤としては、昇華性染料、有機結
着剤などを溶解分散する従来公知の溶剤が使用でき、上
層と下層の染料配合比が異ならないようにするために昇
華性染料の溶解度を規定する溶剤としては、上記のよう
な理由から上層の染料層塗工液溶剤を用いることが好ま
しい。しかし、一般に数種の溶剤の混合系を染料層塗工
液の溶剤に用いる場合、蒸発速度の違い等からその溶剤
組成が経時的に変化するので、昇華性染料の溶解度を規
定する溶剤としては、昇華型熱転写体の染料層塗工液溶
剤として最も汎用的な溶剤であり、また昇華性染料が一
般的に芳香族を含む分散染料、油溶性染料であることか
ら芳香族系溶剤であるトルエンを用いることが好まし
い。
【0078】本発明はこのような知見に基づきなされた
ものであり、支持体上に色相の異なる2種以上の昇華性
染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱転写
体において、1)染料層における同じ色相に属する各々
の昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度との積
を和した値が各色相ごとにD1、D2、D3・・・Dn
であるとき、最も高い値(Dh)を示す色相に対して、
その他の各色相における値を0.5×Dh以上とするこ
とにより、または2)染料層における同じ色相に属する
各々の昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度と
吸光係数の積を和した値が各色相ごとにE1、E2、E
3・・・・Enであるとき、最も高い値(Eh)を示す
色相に対して、その他の各色相における値を0.5×E
h以上とすることにより、あるいは3)積層された染料
層の上層における昇華性染料の種類およびその配合比を
下層の染料層における昇華性染料の種類およびその配合
比と同等とすることにより、中低濃度部と高濃度部とで
色相ずれが発生することなく、画像の全濃度域で色相が
一定である記録画像を受像シート上に形成することがで
きる。また昇華型熱転写体を多数回繰り返し使用しても
記録画像の濃度低下がなく、且つ記録回数に関係なく常
に色相が一定であり、また全濃度域で色相が一定である
記録画像を受像シート上に形成することができる。これ
は、積層された染料層の上層と下層における昇華性染料
に色相的配合比のアンバランスがない、あるいは少ない
ことによるものである。
ものであり、支持体上に色相の異なる2種以上の昇華性
染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱転写
体において、1)染料層における同じ色相に属する各々
の昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度との積
を和した値が各色相ごとにD1、D2、D3・・・Dn
であるとき、最も高い値(Dh)を示す色相に対して、
その他の各色相における値を0.5×Dh以上とするこ
とにより、または2)染料層における同じ色相に属する
各々の昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度と
吸光係数の積を和した値が各色相ごとにE1、E2、E
3・・・・Enであるとき、最も高い値(Eh)を示す
色相に対して、その他の各色相における値を0.5×E
h以上とすることにより、あるいは3)積層された染料
層の上層における昇華性染料の種類およびその配合比を
下層の染料層における昇華性染料の種類およびその配合
比と同等とすることにより、中低濃度部と高濃度部とで
色相ずれが発生することなく、画像の全濃度域で色相が
一定である記録画像を受像シート上に形成することがで
きる。また昇華型熱転写体を多数回繰り返し使用しても
記録画像の濃度低下がなく、且つ記録回数に関係なく常
に色相が一定であり、また全濃度域で色相が一定である
記録画像を受像シート上に形成することができる。これ
は、積層された染料層の上層と下層における昇華性染料
に色相的配合比のアンバランスがない、あるいは少ない
ことによるものである。
【0079】染料層における同じ色相に属する各々の昇
華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度との積を和
した値が各色相ごとにD1、D2、D3・・・Dnであ
るとき、最も高い値(Dh)を示す色相に対して、その
他の各色相における値を0.7×Dh以上とすることに
より、あるいは、染料層における同じ色相に属する各々
の昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光
係数の積を和した値が各色相ごとにE1、E2、E3・
・・・Enであるとき、最も高い値(Eh)を示す色相
に対して、その他の各色相における値を0.65×Eh
以上とすることによって、中低濃度部と高濃度部との色
相ずれの発生を更により良く防止し、画像の全濃度域で
色相が一定である記録画像を受像シート上に形成するこ
とができ、また多数回記録において、記録回数に関係な
く常に色相が一定であり、また全濃度域で色相が一定で
ある記録画像を受像シート上に形成することができる。
華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度との積を和
した値が各色相ごとにD1、D2、D3・・・Dnであ
るとき、最も高い値(Dh)を示す色相に対して、その
他の各色相における値を0.7×Dh以上とすることに
より、あるいは、染料層における同じ色相に属する各々
の昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光
係数の積を和した値が各色相ごとにE1、E2、E3・
・・・Enであるとき、最も高い値(Eh)を示す色相
に対して、その他の各色相における値を0.65×Eh
以上とすることによって、中低濃度部と高濃度部との色
相ずれの発生を更により良く防止し、画像の全濃度域で
色相が一定である記録画像を受像シート上に形成するこ
とができ、また多数回記録において、記録回数に関係な
く常に色相が一定であり、また全濃度域で色相が一定で
ある記録画像を受像シート上に形成することができる。
【0080】記録画像における画像濃度による色相ずれ
の発生を防止するには、支持体上に色相の異なる2種以
上の昇華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇
華型熱転写体において、上層および下層の染料層におけ
る昇華性染料の色相的配合比が限りなく同一に近いこと
が好ましい。このことから、上記のように最も高い値
(Dh)を示す色相に対して、その他の各色相における
値を0.5×Dh以上とすること、あるいは、最も高い
値(Eh)を示す色相に対して、その他の各色相におけ
る値を0.5×Eh以上とすることが好ましく、特にそ
の他の各色相における値を0.7×Dh以上あるいは
0.65×Eh以上とすることが好ましい。
の発生を防止するには、支持体上に色相の異なる2種以
上の昇華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇
華型熱転写体において、上層および下層の染料層におけ
る昇華性染料の色相的配合比が限りなく同一に近いこと
が好ましい。このことから、上記のように最も高い値
(Dh)を示す色相に対して、その他の各色相における
値を0.5×Dh以上とすること、あるいは、最も高い
値(Eh)を示す色相に対して、その他の各色相におけ
る値を0.5×Eh以上とすることが好ましく、特にそ
の他の各色相における値を0.7×Dh以上あるいは
0.65×Eh以上とすることが好ましい。
【0081】また、トルエンに対する溶解度が最も小さ
い昇華性染料の属する色相と同じ色相でトルエンに対す
る溶解度が大きい昇華性染料を添加することにより、或
いはトルエンに対する溶解度が最も大きい昇華性染料の
属する色相と同じ色相でトルエンに対する溶解度が小さ
い昇華性染料を添加することにより、染料層の積層時に
おける昇華性染料の溶出のアンバランスを補正し、上層
および下層の染料層における昇華性染料の色相的配合比
のバランスを調整することによって、画像の全濃度域で
色相が一定である記録画像を受像シート上に形成するこ
とができる。また多数回記録において、記録回数に関係
なく常に色相が一定であり、また全濃度域で色相が一定
である記録画像を受像シート上に形成することができ
る。
い昇華性染料の属する色相と同じ色相でトルエンに対す
る溶解度が大きい昇華性染料を添加することにより、或
いはトルエンに対する溶解度が最も大きい昇華性染料の
属する色相と同じ色相でトルエンに対する溶解度が小さ
い昇華性染料を添加することにより、染料層の積層時に
おける昇華性染料の溶出のアンバランスを補正し、上層
および下層の染料層における昇華性染料の色相的配合比
のバランスを調整することによって、画像の全濃度域で
色相が一定である記録画像を受像シート上に形成するこ
とができる。また多数回記録において、記録回数に関係
なく常に色相が一定であり、また全濃度域で色相が一定
である記録画像を受像シート上に形成することができ
る。
【0082】また、トルエンに対する溶解度と吸光係数
の積が最も小さい昇華性染料の属する色相と同じ色相で
トルエンに対する溶解度と吸光係数の積が大きい昇華性
染料を添加することにより、或いはトルエンに対する溶
解度と吸光係数の積が最も大きい昇華性染料の属する色
相と同じ色相でトルエンに対する溶解度と吸光係数の積
が小さい昇華性染料を添加することにより、染料層の積
層時における昇華性染料の溶出のアンバランスを補正
し、上層および下層の染料層における昇華性染料の色相
的配合比のバランスを調整することによって、画像の全
濃度域で色相が一定である記録画像を受像シート上に形
成することができる。また多数回記録において、記録回
数に関係なく常に色相が一定であり、また全濃度域で色
相が一定である記録画像を受像シート上に形成すること
ができる。
の積が最も小さい昇華性染料の属する色相と同じ色相で
トルエンに対する溶解度と吸光係数の積が大きい昇華性
染料を添加することにより、或いはトルエンに対する溶
解度と吸光係数の積が最も大きい昇華性染料の属する色
相と同じ色相でトルエンに対する溶解度と吸光係数の積
が小さい昇華性染料を添加することにより、染料層の積
層時における昇華性染料の溶出のアンバランスを補正
し、上層および下層の染料層における昇華性染料の色相
的配合比のバランスを調整することによって、画像の全
濃度域で色相が一定である記録画像を受像シート上に形
成することができる。また多数回記録において、記録回
数に関係なく常に色相が一定であり、また全濃度域で色
相が一定である記録画像を受像シート上に形成すること
ができる。
【0083】また、積層された染料層の上層における昇
華性染料の種類およびその配合比を下層の染料層におけ
る昇華性染料の種類およびその配合比と同等とすること
により、少ない記録回での記録や中低濃度部分の記録に
おける画像形成に主に寄与している上層から受像シ−ト
に転写される昇華性染料の配合比と、記録回が多い時点
での記録や高濃度部分の記録における画像形成に主に寄
与している下層から受像シ−トに転写される昇華性染料
の配合比とが同等となるため、中低濃度部と高濃度部と
で色相ずれが発生することなく、画像の全濃度域で色相
が一定である記録画像を受像シート上に形成することが
でき、また昇華型熱転写体を多数回繰り返し使用しても
記録回数に関係なく常に色相が一定であり、また全濃度
域で色相が一定である記録画像を受像シート上に形成す
ることができる。
華性染料の種類およびその配合比を下層の染料層におけ
る昇華性染料の種類およびその配合比と同等とすること
により、少ない記録回での記録や中低濃度部分の記録に
おける画像形成に主に寄与している上層から受像シ−ト
に転写される昇華性染料の配合比と、記録回が多い時点
での記録や高濃度部分の記録における画像形成に主に寄
与している下層から受像シ−トに転写される昇華性染料
の配合比とが同等となるため、中低濃度部と高濃度部と
で色相ずれが発生することなく、画像の全濃度域で色相
が一定である記録画像を受像シート上に形成することが
でき、また昇華型熱転写体を多数回繰り返し使用しても
記録回数に関係なく常に色相が一定であり、また全濃度
域で色相が一定である記録画像を受像シート上に形成す
ることができる。
【0084】本発明の昇華型熱転写体において、色相の
異なる2種以上の昇華性染料としてレッド染料とバイオ
レット染料を用いることにより、熱印加条件下での移行
性、記録画像の濃度、色の鮮明度、高耐光性または高保
存性等の画像特性を満足し、記録画像に色相ずれが発生
することのないマゼンタ色用昇華型熱転写体を得ること
ができる。また、色相の異なる2種以上の昇華性染料と
してブルー染料とグリーン染料を用いることにより、熱
印加条件下での移行性、記録画像の濃度、色の鮮明度、
高耐光性または高保存性等の画像特性を満足し、記録画
像に色相ずれが発生することのないシアン色用昇華型熱
転写体を得ることができる。
異なる2種以上の昇華性染料としてレッド染料とバイオ
レット染料を用いることにより、熱印加条件下での移行
性、記録画像の濃度、色の鮮明度、高耐光性または高保
存性等の画像特性を満足し、記録画像に色相ずれが発生
することのないマゼンタ色用昇華型熱転写体を得ること
ができる。また、色相の異なる2種以上の昇華性染料と
してブルー染料とグリーン染料を用いることにより、熱
印加条件下での移行性、記録画像の濃度、色の鮮明度、
高耐光性または高保存性等の画像特性を満足し、記録画
像に色相ずれが発生することのないシアン色用昇華型熱
転写体を得ることができる。
【0085】また、色相の異なる2種以上の昇華性染料
としてイエロー染料、マゼンタ染料およびシアン染料を
用いることにより、熱印加条件下での移行性、記録画像
の濃度、色の鮮明度、高耐光性または高保存性等の画像
特性を満足し、記録画像に色相ずれが発生することのな
い黒色用昇華型熱転写体を得ることができる。黒色画像
形成用の昇華型熱転写体は、特に低濃度部分または高濃
度部分、或いは文字の横細線で記録回による色相の変動
が大きいが、本発明の昇華型熱転写体によれば各記録回
において画像の全濃度域、或いは文字の横細線で色相の
変化のない黒色の記録画像を得ることができる。
としてイエロー染料、マゼンタ染料およびシアン染料を
用いることにより、熱印加条件下での移行性、記録画像
の濃度、色の鮮明度、高耐光性または高保存性等の画像
特性を満足し、記録画像に色相ずれが発生することのな
い黒色用昇華型熱転写体を得ることができる。黒色画像
形成用の昇華型熱転写体は、特に低濃度部分または高濃
度部分、或いは文字の横細線で記録回による色相の変動
が大きいが、本発明の昇華型熱転写体によれば各記録回
において画像の全濃度域、或いは文字の横細線で色相の
変化のない黒色の記録画像を得ることができる。
【0086】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。な
お部数は全て重量部である。
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。な
お部数は全て重量部である。
【0087】実施例1 厚さ1μmのシリコーン樹脂耐熱層を裏面に有する4μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面にワイ
ヤーバーを用いて下記組成の下層染料層塗工液を塗布し
100℃で90秒間乾燥させて厚さ0.5μmの下層染
料層を形成し、ついで下層染料層上に下記組成の上層染
料層塗工液を塗布し100℃で90秒間乾燥させて厚さ
0.5μmの上層染料層を形成してワンタイム記録用昇
華型熱転写体を得た。 [下層染料層塗工液] 赤系昇華性染料(HM1041、三井東圧化学社製) 3.5部 バイオレット系昇華性染料(Macrolex Red Vioret R、ハ゛イエル社製) 2部 バイオレット系昇華性染料(HS0147、三井東圧化学社製) 1.5部 ポリビニルブチラール(BX−1、積水化学社製) 5部 トルエン 35部 メチルエチルケトン 35部 ジオキサン 25部 [上層染料層塗工液] 昇華性染料:下層染料層塗工液の昇華性染料を各々0.7倍した量 ポリビニルブチラール(BX−1、積水化学社製) 5部 トルエン 47.5部 メチルエチルケトン 47.5部
mのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面にワイ
ヤーバーを用いて下記組成の下層染料層塗工液を塗布し
100℃で90秒間乾燥させて厚さ0.5μmの下層染
料層を形成し、ついで下層染料層上に下記組成の上層染
料層塗工液を塗布し100℃で90秒間乾燥させて厚さ
0.5μmの上層染料層を形成してワンタイム記録用昇
華型熱転写体を得た。 [下層染料層塗工液] 赤系昇華性染料(HM1041、三井東圧化学社製) 3.5部 バイオレット系昇華性染料(Macrolex Red Vioret R、ハ゛イエル社製) 2部 バイオレット系昇華性染料(HS0147、三井東圧化学社製) 1.5部 ポリビニルブチラール(BX−1、積水化学社製) 5部 トルエン 35部 メチルエチルケトン 35部 ジオキサン 25部 [上層染料層塗工液] 昇華性染料:下層染料層塗工液の昇華性染料を各々0.7倍した量 ポリビニルブチラール(BX−1、積水化学社製) 5部 トルエン 47.5部 メチルエチルケトン 47.5部
【0088】実施例2〜3 実施例1における昇華性染料に代えて表1に示す昇華性
染料を表1に示す重量部で用いた以外は実施例1と同様
にしてワンタイム記録用昇華型熱転写体を得た。
染料を表1に示す重量部で用いた以外は実施例1と同様
にしてワンタイム記録用昇華型熱転写体を得た。
【0089】比較例1 実施例1における昇華性染料に代えて表1に示す昇華性
染料を表1に示す重量部で用いた以外は実施例1と同様
にしてワンタイム記録用昇華型熱転写体を得た。
染料を表1に示す重量部で用いた以外は実施例1と同様
にしてワンタイム記録用昇華型熱転写体を得た。
【0090】実施例1〜3および比較例1の昇華型熱転
写体における各華性染料のトルエンに対する溶解度X
(g/l)、同じ色相に属する各々の昇華性染料の配合
比とトルエンに対する溶解度との積Y、同じ色相に属す
る各々の昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度
との積Yを和した値D、同じ色相に属する各々の昇華性
染料の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積
W(×103)、同じ色相に属する各々の昇華性染料の
配合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積Wを和
した値E(×103)を表1に示す。
写体における各華性染料のトルエンに対する溶解度X
(g/l)、同じ色相に属する各々の昇華性染料の配合
比とトルエンに対する溶解度との積Y、同じ色相に属す
る各々の昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度
との積Yを和した値D、同じ色相に属する各々の昇華性
染料の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積
W(×103)、同じ色相に属する各々の昇華性染料の
配合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積Wを和
した値E(×103)を表1に示す。
【0091】
【表1】
【0092】実施例4 厚さ1μmのシリコーン樹脂耐熱層を裏面に有する6μ
mの芳香族ポリアミドフィルムの表面にワイヤーバーを
用いて下記組成の中間接着層塗工液を塗布し100℃で
90秒間乾燥させ、ついで60℃で12時間エージング
処理を行い厚さ1μmの中間接着層を形成した。次に、
中間接着層上にワイヤーバーを用いて下記組成の染料供
給層塗工液、染料転写寄与層塗工液および低染着性樹脂
層塗工液を順次塗布し100℃で90秒間乾燥させて積
層し、ついで60℃で12時間エージング処理を行い厚
さ4.5μmの染料供給層、0.5μmの染料転写寄与
層および0.7μmの低染着性樹脂層を有する多数回記
録用昇華型熱転写体を得た。 [中間接着層塗工液] ポリビニールブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 イソシアネート化合物(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 5部 トルエン 95部 メチルエチルケトン 95部 [染料供給層塗工液] ポリビニールブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 イエロー系昇華性染料(Y2、日本化薬社製) 10部 マゼンタ系昇華性染料(SMS8、日本化薬社製) 10部 シアン系昇華性染料(CY6、日本化薬社製) 8部 シアン系昇華性染料(MSCyanVPG、三井東圧化学社製) 6部 エタノール 180部 正ブタノール 10部 [染料転写寄与層塗工液] ポリビニールブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 イソシアネート化合物(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 5部 エタノール 180部 正ブタノール 10部 [低染着性樹脂層塗工液] スチレン−マレイン酸共重合体(BASF社製商品名 スプラパールAP−30) 5部 下記A液 20部 正ブタノール 20部 A液の調整 ジメチルメトキシシラン15gとメチルトリメトキシシ
ラン9gとを、トルエン12gとメチルエチルケトン1
2gとの混合溶液中に溶解し、3%硫酸13mlを加え
て3時間加水分解を行った。
mの芳香族ポリアミドフィルムの表面にワイヤーバーを
用いて下記組成の中間接着層塗工液を塗布し100℃で
90秒間乾燥させ、ついで60℃で12時間エージング
処理を行い厚さ1μmの中間接着層を形成した。次に、
中間接着層上にワイヤーバーを用いて下記組成の染料供
給層塗工液、染料転写寄与層塗工液および低染着性樹脂
層塗工液を順次塗布し100℃で90秒間乾燥させて積
層し、ついで60℃で12時間エージング処理を行い厚
さ4.5μmの染料供給層、0.5μmの染料転写寄与
層および0.7μmの低染着性樹脂層を有する多数回記
録用昇華型熱転写体を得た。 [中間接着層塗工液] ポリビニールブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 イソシアネート化合物(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 5部 トルエン 95部 メチルエチルケトン 95部 [染料供給層塗工液] ポリビニールブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 イエロー系昇華性染料(Y2、日本化薬社製) 10部 マゼンタ系昇華性染料(SMS8、日本化薬社製) 10部 シアン系昇華性染料(CY6、日本化薬社製) 8部 シアン系昇華性染料(MSCyanVPG、三井東圧化学社製) 6部 エタノール 180部 正ブタノール 10部 [染料転写寄与層塗工液] ポリビニールブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 イソシアネート化合物(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 5部 エタノール 180部 正ブタノール 10部 [低染着性樹脂層塗工液] スチレン−マレイン酸共重合体(BASF社製商品名 スプラパールAP−30) 5部 下記A液 20部 正ブタノール 20部 A液の調整 ジメチルメトキシシラン15gとメチルトリメトキシシ
ラン9gとを、トルエン12gとメチルエチルケトン1
2gとの混合溶液中に溶解し、3%硫酸13mlを加え
て3時間加水分解を行った。
【0093】実施例5〜8 実施例4における昇華性染料に代えて表2に示す昇華性
染料を表2に示す重量部で用いた以外は実施例4と同様
にして多数回記録用昇華型熱転写体を得た。
染料を表2に示す重量部で用いた以外は実施例4と同様
にして多数回記録用昇華型熱転写体を得た。
【0094】比較例2〜4 実施例4における昇華性染料に代えて表2に示す昇華性
染料を表2に示す重量部で用いた以外は実施例4と同様
にして多数回記録用昇華型熱転写体を得た。
染料を表2に示す重量部で用いた以外は実施例4と同様
にして多数回記録用昇華型熱転写体を得た。
【0095】実施例4〜8および比較例2〜4の昇華型
熱転写体における各華性染料のトルエンに対する溶解度
X(g/l)、同じ色相に属する各々の昇華性染料の配
合比とトルエンに対する溶解度との積Y、同じ色相に属
する各々の昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解
度との積Yを和した値D、同じ色相に属する各々の昇華
性染料の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の
積W(×103)、同じ色相に属する各々の昇華性染料
の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積Wを
和した値E(×103)を表2および表3に示す。
熱転写体における各華性染料のトルエンに対する溶解度
X(g/l)、同じ色相に属する各々の昇華性染料の配
合比とトルエンに対する溶解度との積Y、同じ色相に属
する各々の昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解
度との積Yを和した値D、同じ色相に属する各々の昇華
性染料の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の
積W(×103)、同じ色相に属する各々の昇華性染料
の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光係数の積Wを
和した値E(×103)を表2および表3に示す。
【0096】
【表2】
【0097】
【表3】
【0098】次に、下記組成の受像層塗工液を合成紙
(ユポFPG#150、王子油化社製)上に塗布し乾燥
させて厚さ6μmの受像層を形成し、ワンタイム記録用
の受像シートを得た。 [受像層塗工液] 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体 (ユニオンカーバイド社製商品名VAGH) 15部 アルコール変性シリコーン油 (トーレシリコーン社製商品名SF8427) 1部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部
(ユポFPG#150、王子油化社製)上に塗布し乾燥
させて厚さ6μmの受像層を形成し、ワンタイム記録用
の受像シートを得た。 [受像層塗工液] 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体 (ユニオンカーバイド社製商品名VAGH) 15部 アルコール変性シリコーン油 (トーレシリコーン社製商品名SF8427) 1部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部
【0099】また、下記組成の受像層塗工液を合成紙
(ユポFPG#150、王子油化社製)上に塗布し乾燥
させたのち、60℃で50時間の加熱処理を行って厚さ
6μmの受像層を形成し多数回記録用の受像シートを得
た。 [受像層塗工液] 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体 (ユニオンカーバイド社製商品名VAGH) 15部 イソホロンジイソシアネートアダクト (武田薬品社製商品名D‐140N) 5部 錫触媒(武田薬品社製商品名TK−1L) 0.1部 無変性シリコーン油(トーレシリコーン社製商品名SH200、 動粘度1000cs) 0.5部 アルコール変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SF8427) 0.5部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部
(ユポFPG#150、王子油化社製)上に塗布し乾燥
させたのち、60℃で50時間の加熱処理を行って厚さ
6μmの受像層を形成し多数回記録用の受像シートを得
た。 [受像層塗工液] 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体 (ユニオンカーバイド社製商品名VAGH) 15部 イソホロンジイソシアネートアダクト (武田薬品社製商品名D‐140N) 5部 錫触媒(武田薬品社製商品名TK−1L) 0.1部 無変性シリコーン油(トーレシリコーン社製商品名SH200、 動粘度1000cs) 0.5部 アルコール変性シリコーン油(トーレシリコーン社製 商品名SF8427) 0.5部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部
【0100】以上のようにして得られたワンタイム記録
用昇華型熱転写体とワンタイム記録用の受像シートを用
いて昇華型熱転写体の上層染料層と受像シートの受像層
とが接するようにして重ね、または多数回記録用昇華型
熱転写体と多数回記録用の受像シートを用いて昇華型熱
転写体の上層染料層と受像シートの受像層とが接するよ
うにして重ねて、昇華型熱転写体の支持体裏面からサー
マルヘッドにより熱印加する方法により次の条件で階調
パターン画像(低濃度から高濃度まで濃度を徐々に変化
させたパターン画像)の記録を行い、受像シートの受像
層に記録画像を形成した。 サーマルヘッド解像度 12ドット/mm 印加電力 0.16W/ドット(多数回記録) 0.12W/ドット(ワンタイム記録) 受像シートの走行速度 8.4mm/秒 昇華型熱転写体の走行速度 0.6mm/秒(多数回記録:N=14) 2.8mm/秒(多数回記録:N=3) 8.4mm/秒(ワンタイム記録)
用昇華型熱転写体とワンタイム記録用の受像シートを用
いて昇華型熱転写体の上層染料層と受像シートの受像層
とが接するようにして重ね、または多数回記録用昇華型
熱転写体と多数回記録用の受像シートを用いて昇華型熱
転写体の上層染料層と受像シートの受像層とが接するよ
うにして重ねて、昇華型熱転写体の支持体裏面からサー
マルヘッドにより熱印加する方法により次の条件で階調
パターン画像(低濃度から高濃度まで濃度を徐々に変化
させたパターン画像)の記録を行い、受像シートの受像
層に記録画像を形成した。 サーマルヘッド解像度 12ドット/mm 印加電力 0.16W/ドット(多数回記録) 0.12W/ドット(ワンタイム記録) 受像シートの走行速度 8.4mm/秒 昇華型熱転写体の走行速度 0.6mm/秒(多数回記録:N=14) 2.8mm/秒(多数回記録:N=3) 8.4mm/秒(ワンタイム記録)
【0101】ワンタイム記録または多数回記録(N=1
4)における記録画像(階調パターン画像)の高濃度部
と低濃度部の色相ずれを目視により評価した。また、多
数回記録(N=3)と多数回記録(N=14)における
記録画像(階調パターン画像)低濃度部での色相ずれを
目視により評価し、低濃度部での記録回数に伴う色相ず
れを評価した。その結果を表4、表5および表6に示
す。
4)における記録画像(階調パターン画像)の高濃度部
と低濃度部の色相ずれを目視により評価した。また、多
数回記録(N=3)と多数回記録(N=14)における
記録画像(階調パターン画像)低濃度部での色相ずれを
目視により評価し、低濃度部での記録回数に伴う色相ず
れを評価した。その結果を表4、表5および表6に示
す。
【0102】
【表4】
【0103】
【表5】
【0104】
【表6】
【0105】表4、表5および表6の結果から明らかな
ように、実施例の昇華型熱転写体を用いた場合は比較例
の昇華型熱転写体を用いた場合に比べて、ワンタイム記
録又は多数回記録N=14での低濃度部と高濃度部とで
色相ずれが発生することがない、或いは少なく、画像の
全濃度域で色相が一定である記録画像が得られた。ま
た、実施例の昇華型熱転写体を用いた場合は比較例の昇
華型熱転写体を用いた場合に比べて、多数回記録N=3
とN=14における低濃度部での色相ずれが発生するこ
とがない、或いは少なく、記録回数に関係なく画像の全
濃度域で色相が一定である記録画像が得られた。
ように、実施例の昇華型熱転写体を用いた場合は比較例
の昇華型熱転写体を用いた場合に比べて、ワンタイム記
録又は多数回記録N=14での低濃度部と高濃度部とで
色相ずれが発生することがない、或いは少なく、画像の
全濃度域で色相が一定である記録画像が得られた。ま
た、実施例の昇華型熱転写体を用いた場合は比較例の昇
華型熱転写体を用いた場合に比べて、多数回記録N=3
とN=14における低濃度部での色相ずれが発生するこ
とがない、或いは少なく、記録回数に関係なく画像の全
濃度域で色相が一定である記録画像が得られた。
【0106】実施例9 裏面に厚さ1μmのシリコーン樹脂系耐熱層を有する厚
さ6μmの芳香族ポリアミドフィルムの表面にワイヤー
バーを用いて下記の中間接着層塗工液を塗布し乾燥させ
て厚さ1.0μmの中間接着層を形成し、中間接着層上
に下記の染料供給層塗工液を塗布し乾燥させて厚さ4.
0μmの染料供給層を形成した。次に染料供給層上にワ
イヤーバーを用いて下記の染料転写寄与層塗工液を塗布
し乾燥させて厚さ1.0μmの染料転写寄与層を形成し
た後、60℃で12時間熱硬化させてマゼンタ色の昇華
型熱転写体を作成した。 〔中間接着層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 5部 溶剤 トルエン 95部 メチルエチルケトン 95部 〔染料供給層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 7部 ポリエチレンオキサイド(アルコックスR400、明成化学社製) 3部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 HSR2164(三菱化学社製) 12部 (トルエン溶解度25g/リットル) Macrolex Red Violet R(バイエル社製)18部 (トルエン溶解度26g/リットル) 溶剤 エチルアルコール 170部 n−ブチルアルコール 20部 〔染料転写寄与層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BL−S、積水化学社製) 10部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 溶剤 トルエン 190部
さ6μmの芳香族ポリアミドフィルムの表面にワイヤー
バーを用いて下記の中間接着層塗工液を塗布し乾燥させ
て厚さ1.0μmの中間接着層を形成し、中間接着層上
に下記の染料供給層塗工液を塗布し乾燥させて厚さ4.
0μmの染料供給層を形成した。次に染料供給層上にワ
イヤーバーを用いて下記の染料転写寄与層塗工液を塗布
し乾燥させて厚さ1.0μmの染料転写寄与層を形成し
た後、60℃で12時間熱硬化させてマゼンタ色の昇華
型熱転写体を作成した。 〔中間接着層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 5部 溶剤 トルエン 95部 メチルエチルケトン 95部 〔染料供給層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 7部 ポリエチレンオキサイド(アルコックスR400、明成化学社製) 3部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 HSR2164(三菱化学社製) 12部 (トルエン溶解度25g/リットル) Macrolex Red Violet R(バイエル社製)18部 (トルエン溶解度26g/リットル) 溶剤 エチルアルコール 170部 n−ブチルアルコール 20部 〔染料転写寄与層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BL−S、積水化学社製) 10部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 溶剤 トルエン 190部
【0107】実施例10 実施例9の中間接着層上に下記の染料供給層塗工液を塗
布し乾燥させて厚さ4.0μmの染料供給層を形成し
た。次に染料供給層上に下記の染料転写寄与層塗工液を
塗布し乾燥させて厚さ1.0μmの染料転写寄与層を形
成し、染料転写寄与層上に下記の低染着性樹脂層塗工液
を塗布し乾燥させて厚さ0.7μmの低染着性樹脂層を
形成した後、60℃で12時間熱硬化させて黒色の昇華
型熱転写体を作成した。 〔染料供給層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 7部 ポリエチレンオキサイド(アルコックスR400、明成化学社製)3部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 HSO−144(三井東圧化学社製) 15部 (エチルアルコール溶解度3g/リットル) Macrolex Yellow 6G(バイエル社製) 7.5部 (エチルアルコール溶解度3g/リットル) HM−1041(三井東圧化学社製) 7.5部 (エチルアルコール溶解度4g/リットル) 溶剤 エチルアルコール 170部 n−ブチルアルコール 20部 〔染料転写寄与層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 HSO−144(三井東圧化学社製) 2部 (エチルアルコール溶解度3g/リットル) Macrolex Yellow 6G(バイエル社製) 1部 (エチルアルコール溶解度3g/リットル) HM−1041(三井東圧化学社製) 1部 (エチルアルコール溶解度4g/リットル) 溶剤 エチルアルコール 190部 〔低染着性樹脂層塗工液〕 スチレン−マレイン酸共重合体(スプラパールAP30、 BAS社F製) 5部 下記α液 6部 溶剤 エチルアルコール 20部 (シランカップリング剤加水分解生成物の合成)ジフエ
ニルジメトキシシラン24g、ビニルトリエトキシシラ
ン9gをトルエン50g、メチルエチルケトン50gの
混合液に溶解し1%硫酸10mlを加えて3時間加水分
解を行った。この液に水150ml、トルエン50ml
を加えてさらに1時間指拝した。終了後トルエン層を分
離して無水硫酸ナトリウムで1晩乾燥した後、トルエン
を留去して油状の加水分解生成物を得た。これをジオキ
サンで50%に稀釈した。この液をα液とする。
布し乾燥させて厚さ4.0μmの染料供給層を形成し
た。次に染料供給層上に下記の染料転写寄与層塗工液を
塗布し乾燥させて厚さ1.0μmの染料転写寄与層を形
成し、染料転写寄与層上に下記の低染着性樹脂層塗工液
を塗布し乾燥させて厚さ0.7μmの低染着性樹脂層を
形成した後、60℃で12時間熱硬化させて黒色の昇華
型熱転写体を作成した。 〔染料供給層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 7部 ポリエチレンオキサイド(アルコックスR400、明成化学社製)3部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 HSO−144(三井東圧化学社製) 15部 (エチルアルコール溶解度3g/リットル) Macrolex Yellow 6G(バイエル社製) 7.5部 (エチルアルコール溶解度3g/リットル) HM−1041(三井東圧化学社製) 7.5部 (エチルアルコール溶解度4g/リットル) 溶剤 エチルアルコール 170部 n−ブチルアルコール 20部 〔染料転写寄与層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 HSO−144(三井東圧化学社製) 2部 (エチルアルコール溶解度3g/リットル) Macrolex Yellow 6G(バイエル社製) 1部 (エチルアルコール溶解度3g/リットル) HM−1041(三井東圧化学社製) 1部 (エチルアルコール溶解度4g/リットル) 溶剤 エチルアルコール 190部 〔低染着性樹脂層塗工液〕 スチレン−マレイン酸共重合体(スプラパールAP30、 BAS社F製) 5部 下記α液 6部 溶剤 エチルアルコール 20部 (シランカップリング剤加水分解生成物の合成)ジフエ
ニルジメトキシシラン24g、ビニルトリエトキシシラ
ン9gをトルエン50g、メチルエチルケトン50gの
混合液に溶解し1%硫酸10mlを加えて3時間加水分
解を行った。この液に水150ml、トルエン50ml
を加えてさらに1時間指拝した。終了後トルエン層を分
離して無水硫酸ナトリウムで1晩乾燥した後、トルエン
を留去して油状の加水分解生成物を得た。これをジオキ
サンで50%に稀釈した。この液をα液とする。
【0108】実施例11 実施例9の中間接着層上に下記の染料供給層塗工液を塗
布し乾燥させて厚さ4.0μmの染料供給層を形成し
た。次に染料供給層上に下記の染料転写寄与層塗工液を
塗布し乾燥させて厚さ1.0μmの染料転写寄与層を形
成し、染料転写寄与層上に下記の低染着性樹脂層塗工液
を塗布し乾燥させて厚さ0.7μmの低染着性樹脂層を
形成した後、60℃で12時間熱硬化させて黒色の昇華
型熱転写体を作成した。 〔染料供給層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 7部 ポリエチレンオキサイド(アルコックスR400、明成化学社製)3部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 HSO−144(三井東圧化学社製) 15部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度19g/リットル) Y−2(日本化薬社製) 7.5部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度1g/リットル) R−3(日本化薬社製) 7.5部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度17g/リットル) 溶剤 エチルアルコール 170部 n−ブチルアルコール 20部 〔染料転写寄与層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 Y−2(日本化薬社製) 7.5部 溶剤 エチルアルコール/酢酸エチル(9/1) 190部 〔低染着性樹脂層塗工液〕 スチレン−マレイン酸共重合体(スプラパ−ルAP30、 BAS社F製) 5部 前記α液 6部 溶剤 エチルアルコール/酢酸エチル(9/1) 20部
布し乾燥させて厚さ4.0μmの染料供給層を形成し
た。次に染料供給層上に下記の染料転写寄与層塗工液を
塗布し乾燥させて厚さ1.0μmの染料転写寄与層を形
成し、染料転写寄与層上に下記の低染着性樹脂層塗工液
を塗布し乾燥させて厚さ0.7μmの低染着性樹脂層を
形成した後、60℃で12時間熱硬化させて黒色の昇華
型熱転写体を作成した。 〔染料供給層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 7部 ポリエチレンオキサイド(アルコックスR400、明成化学社製)3部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 HSO−144(三井東圧化学社製) 15部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度19g/リットル) Y−2(日本化薬社製) 7.5部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度1g/リットル) R−3(日本化薬社製) 7.5部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度17g/リットル) 溶剤 エチルアルコール 170部 n−ブチルアルコール 20部 〔染料転写寄与層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 Y−2(日本化薬社製) 7.5部 溶剤 エチルアルコール/酢酸エチル(9/1) 190部 〔低染着性樹脂層塗工液〕 スチレン−マレイン酸共重合体(スプラパ−ルAP30、 BAS社F製) 5部 前記α液 6部 溶剤 エチルアルコール/酢酸エチル(9/1) 20部
【0109】実施例12 実施例9の中間接着層上に下記の染料供給層塗工液を塗
布し乾燥させて厚さ4.0μmの染料供給層を形成し
た。次に染料供給層上に下記の染料転写寄与層塗工液を
塗布し乾燥させて厚さ1.0μmの染料転写寄与層を形
成し、染料転写寄与層上に下記の低染着性樹脂層塗工液
を塗布し乾燥させて厚さ0.7μmの低染着性樹脂層を
形成した後、60℃で12時間熱硬化させて黒色の昇華
型熱転写体を作成した。 〔染料供給層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 7部 ポリエチレンオキサイド(アルコックスR400、明成化学社製)3部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 HSO−144(三井東圧化学社製) 15部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度19g/リットル) Y−2(日本化薬社製) 7.5部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度1g/リットル) R−3(日本化薬社製) 7.5部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度17g/リットル) 溶剤 エチルアルコ−ル 170部 n−ブチルアルコール 20部 〔染料転写寄与層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 Macrolex Yellow 6G(バイエル社製) 7.5部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度40g以上/リットル) 溶剤 エチルアルコール/酢酸エチル(9/1) 190部 〔低染着性樹脂層塗工液〕 スチレン−マレイン酸共重合体(スプラパールAP30、 BASF社製) 5部 前記α液 6部 溶剤 エチルアルコール/酢酸エチル(9/1) 20部
布し乾燥させて厚さ4.0μmの染料供給層を形成し
た。次に染料供給層上に下記の染料転写寄与層塗工液を
塗布し乾燥させて厚さ1.0μmの染料転写寄与層を形
成し、染料転写寄与層上に下記の低染着性樹脂層塗工液
を塗布し乾燥させて厚さ0.7μmの低染着性樹脂層を
形成した後、60℃で12時間熱硬化させて黒色の昇華
型熱転写体を作成した。 〔染料供給層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 7部 ポリエチレンオキサイド(アルコックスR400、明成化学社製)3部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 HSO−144(三井東圧化学社製) 15部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度19g/リットル) Y−2(日本化薬社製) 7.5部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度1g/リットル) R−3(日本化薬社製) 7.5部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度17g/リットル) 溶剤 エチルアルコ−ル 170部 n−ブチルアルコール 20部 〔染料転写寄与層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 Macrolex Yellow 6G(バイエル社製) 7.5部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度40g以上/リットル) 溶剤 エチルアルコール/酢酸エチル(9/1) 190部 〔低染着性樹脂層塗工液〕 スチレン−マレイン酸共重合体(スプラパールAP30、 BASF社製) 5部 前記α液 6部 溶剤 エチルアルコール/酢酸エチル(9/1) 20部
【0110】比較例5 実施例9の中間接着層上に下記の染料供給層塗工液を塗
布し乾燥させて厚さ40μmの染料供給層を形成した。
次に染料供給層上にワイヤーバーを用いて下記の染料転
写寄与層塗工液を塗布乾燥させて厚さ1.0μmの染料
転写寄与層を形成した後、60℃で12時間熱硬化させ
てマゼンタ色の昇華型熱転写体を作成した。 〔染料供給層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 7部 ポリエチレンオキサイド(アルコックスR400、明成化学社製) 3部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 HM−1041(三井東圧化学社製) 7.5部 (トルエン溶解度97g/リットル) Macrolex Red Violet R(バイエル社製)18部 (トルエン溶解度26g/リットル) 溶剤 エチルアルコール 170部 n−ブチルアルコール 20部 〔染料転写寄与層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BL−S、積水化学社製) 10部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 溶剤 トルエン 190部
布し乾燥させて厚さ40μmの染料供給層を形成した。
次に染料供給層上にワイヤーバーを用いて下記の染料転
写寄与層塗工液を塗布乾燥させて厚さ1.0μmの染料
転写寄与層を形成した後、60℃で12時間熱硬化させ
てマゼンタ色の昇華型熱転写体を作成した。 〔染料供給層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 7部 ポリエチレンオキサイド(アルコックスR400、明成化学社製) 3部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 HM−1041(三井東圧化学社製) 7.5部 (トルエン溶解度97g/リットル) Macrolex Red Violet R(バイエル社製)18部 (トルエン溶解度26g/リットル) 溶剤 エチルアルコール 170部 n−ブチルアルコール 20部 〔染料転写寄与層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BL−S、積水化学社製) 10部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 溶剤 トルエン 190部
【0111】比較例6 実施例1の中間接着層上に下記の染料供給層塗工液を塗
布し乾燥させて厚さ4.0μmの染料供給層を形成し
た。次に染料供給層上に下記の染料転写寄与層塗工液を
塗布し乾燥させて厚さ1.0μmの染料転写寄与層を形
成し、染料転写寄与層上に下記の低染着性樹脂層塗工液
を塗布し乾燥させて厚さ0.7μmの低染着性樹脂層を
形成した後、60℃で12時間熱硬化させて黒色の昇華
型熱転写体を作成した。 〔染料供給層塗工液〕 ポリビニルプチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 7部 ポリエチレンオキサイド(アルコックスR400、明成化学社製) 3部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 HSO−144(三井東圧化学社製) 15部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度19g/リットル) Y−2(日本化薬社製) 7.5部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度1g/リットル) R−3(日本化薬社製) 7.5部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度17g/リットル) 溶剤 エチルアルコール 170部 n−ブチルアルコール 20部 〔染料転写寄与層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 溶剤 エチルアルコール/酢酸エチル(9/1) 190部 〔低染着性樹脂層塗工液〕 スチレン−マレイン酸共重合体(スプラパールAP30、 BAS社F製) 5部 前記α液 6部 溶剤 エチルアルコール/酢酸エチル(9/1) 20部 また、下記組成の混合物を充分混合分散させて受像層塗
工液を調整し、その塗工液を厚さ約150μmの合成紙
(ユポFPG−150、王子油化合成紙社製)上にワイ
ヤーバーを用いて塗布し、乾燥温度75℃で1分間乾燥
させ、さらに80℃で3時間保存して硬化させて厚さ約
5μmの受像層を形成し受像シ−トを作成した。 〔受像層塗工液〕 塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体 10部 (YAGH、ユニオンカーバイド社製) ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 5部 アミノ変性シリコーン 0.5部 (SF8417、東レダウコーニング社製) エポキシ変性シリコーン 0.5部 (SF8411、東レダウコーニング社製) 溶剤 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部
布し乾燥させて厚さ4.0μmの染料供給層を形成し
た。次に染料供給層上に下記の染料転写寄与層塗工液を
塗布し乾燥させて厚さ1.0μmの染料転写寄与層を形
成し、染料転写寄与層上に下記の低染着性樹脂層塗工液
を塗布し乾燥させて厚さ0.7μmの低染着性樹脂層を
形成した後、60℃で12時間熱硬化させて黒色の昇華
型熱転写体を作成した。 〔染料供給層塗工液〕 ポリビニルプチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 7部 ポリエチレンオキサイド(アルコックスR400、明成化学社製) 3部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 昇華性染料 HSO−144(三井東圧化学社製) 15部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度19g/リットル) Y−2(日本化薬社製) 7.5部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度1g/リットル) R−3(日本化薬社製) 7.5部 (エチルアルコール/酢酸エチル(9/1)溶解度17g/リットル) 溶剤 エチルアルコール 170部 n−ブチルアルコール 20部 〔染料転写寄与層塗工液〕 ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学社製) 10部 ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 3部 溶剤 エチルアルコール/酢酸エチル(9/1) 190部 〔低染着性樹脂層塗工液〕 スチレン−マレイン酸共重合体(スプラパールAP30、 BAS社F製) 5部 前記α液 6部 溶剤 エチルアルコール/酢酸エチル(9/1) 20部 また、下記組成の混合物を充分混合分散させて受像層塗
工液を調整し、その塗工液を厚さ約150μmの合成紙
(ユポFPG−150、王子油化合成紙社製)上にワイ
ヤーバーを用いて塗布し、乾燥温度75℃で1分間乾燥
させ、さらに80℃で3時間保存して硬化させて厚さ約
5μmの受像層を形成し受像シ−トを作成した。 〔受像層塗工液〕 塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体 10部 (YAGH、ユニオンカーバイド社製) ジイソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン社製) 5部 アミノ変性シリコーン 0.5部 (SF8417、東レダウコーニング社製) エポキシ変性シリコーン 0.5部 (SF8411、東レダウコーニング社製) 溶剤 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部
【0112】以上の様にして作成した昇華型熱転写体お
よび受像シ−トを用い、サーマルヘッド解像度12ドッ
ト/mm、印加電力0.16W/ドットの条件で、次の
ような多数回記録テストを行った。 1)実施例9の昇華型熱転写体および上記受像シ−トを
用いて等速モード法(昇華型熱転写体および受像シ−ト
の送り速度=8.4mm/sec)により、低濃度から
高濃度まで11階調を有するパターン画像の印字を昇華
型熱転写体の同一個所を使用して7回繰返し行った。ま
た、比較例5の昇華型熱転写体を用いて、これと同様な
印字を行った。得られた記録画像について、色相ずれを
目視により観察した結果を表7に示す。 2)実施例10の昇華型熱転写体および上記受像シート
を用いて速度差モード法(受像シートの送り速度=8.
4mm/sec、昇華型熱転写体の送り速度=1.2m
m/sec)により、低濃度から高濃度まで11階調を
有するパターン画像の印字を7回繰返し行った。また、
実施例11、12および比較例6の昇華型熱転写体を用
いて、これと同様な印字を行った。得られた記録画像に
ついて、色相ずれを目視により観察した結果を表7に示
す。
よび受像シ−トを用い、サーマルヘッド解像度12ドッ
ト/mm、印加電力0.16W/ドットの条件で、次の
ような多数回記録テストを行った。 1)実施例9の昇華型熱転写体および上記受像シ−トを
用いて等速モード法(昇華型熱転写体および受像シ−ト
の送り速度=8.4mm/sec)により、低濃度から
高濃度まで11階調を有するパターン画像の印字を昇華
型熱転写体の同一個所を使用して7回繰返し行った。ま
た、比較例5の昇華型熱転写体を用いて、これと同様な
印字を行った。得られた記録画像について、色相ずれを
目視により観察した結果を表7に示す。 2)実施例10の昇華型熱転写体および上記受像シート
を用いて速度差モード法(受像シートの送り速度=8.
4mm/sec、昇華型熱転写体の送り速度=1.2m
m/sec)により、低濃度から高濃度まで11階調を
有するパターン画像の印字を7回繰返し行った。また、
実施例11、12および比較例6の昇華型熱転写体を用
いて、これと同様な印字を行った。得られた記録画像に
ついて、色相ずれを目視により観察した結果を表7に示
す。
【0113】
【表7】
【00114】表7から明らかなように、実施例の昇華
型熱転写体を用いた場合には、印字回に関係無く常に色
相が一定であり、また画像の全濃度域で色相が一定であ
る熱転写記録画像を得ることができる。さらに、実施例
12および比較例6の昇華型熱転写体を用いて文字の印
字を行った結果、実施例12の昇華型熱転写体を用いた
場合には黒色の良好な文字が印字されたが、比較例6の
昇華型熱転写記録媒体を用いた場合には文字の横線部が
赤紫色である文字が印字された。
型熱転写体を用いた場合には、印字回に関係無く常に色
相が一定であり、また画像の全濃度域で色相が一定であ
る熱転写記録画像を得ることができる。さらに、実施例
12および比較例6の昇華型熱転写体を用いて文字の印
字を行った結果、実施例12の昇華型熱転写体を用いた
場合には黒色の良好な文字が印字されたが、比較例6の
昇華型熱転写記録媒体を用いた場合には文字の横線部が
赤紫色である文字が印字された。
【00115】
【発明の効果】本発明の昇華型熱転写体によれば、中低
濃度部と高濃度部とで色相ずれが発生することなく、画
像の全濃度域で色相が一定である記録画像を受像シート
上に形成することができる。また、本発明の昇華型熱転
写体によれば、多数回繰り返し使用しても記録画像の濃
度低下がなく、且つ記録回数に関係なく常に色相が一定
であり、また全濃度域で色相が一定である記録画像を受
像シート上に形成することができる。
濃度部と高濃度部とで色相ずれが発生することなく、画
像の全濃度域で色相が一定である記録画像を受像シート
上に形成することができる。また、本発明の昇華型熱転
写体によれば、多数回繰り返し使用しても記録画像の濃
度低下がなく、且つ記録回数に関係なく常に色相が一定
であり、また全濃度域で色相が一定である記録画像を受
像シート上に形成することができる。
フロントページの続き (72)発明者 有賀 ゆたか 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (32)
- 【請求項1】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇華
性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱転
写体において、染料層における同じ色相に属する各々の
昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度との積を
和した値が各色相ごとにD1、D2、D3・・・Dnで
あるとき、最も高い値(Dh)を示す色相に対して、そ
の他の各色相における値が0.5×Dh以上であること
を特徴とする昇華型熱転写体。 - 【請求項2】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇華
性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱転
写体において、染料層における同じ色相に属する各々の
昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度との積を
和した値が各色相ごとにD1、D2、D3・・・Dnで
あるとき、最も高い値(Dh)を示す色相に対して、そ
の他の各色相における値が0.7×Dh以上であること
を特徴とする昇華型熱転写体。 - 【請求項3】 トルエンに対する溶解度が最も小さい昇
華性染料の属する色相における昇華性染料が少なくとも
2種以上の同じ色相の昇華性染料からなることを特徴と
する請求項1または2記載の昇華型熱転写体。 - 【請求項4】 トルエンに対する溶解度が最も小さい昇
華性染料のトルエンに対する溶解度が0.5×Dh未満
であることを特徴とする請求項3記載の昇華型熱転写
体。 - 【請求項5】 トルエンに対する溶解度が最も小さい昇
華性染料以外の少なくとも1種の昇華性染料のトルエン
に対する溶解度が0.5×Dh以上であることを特徴と
する請求項3または4記載の昇華型熱転写体。 - 【請求項6】 トルエンに対する溶解度が最も小さい昇
華性染料以外の少なくとも1種の昇華性染料のトルエン
に対する溶解度がDh以上であることを特徴とする請求
項3または4記載の昇華型熱転写体。 - 【請求項7】 トルエンに対する溶解度が最も大きい昇
華性染料の属する色相における昇華性染料が少なくとも
2種以上の同じ色相の昇華性染料からなることを特徴と
する請求項1または2記載の昇華型熱転写体。 - 【請求項8】 トルエンに対する溶解度が最も大きい昇
華性染料の溶解度が2×Dh以上であることを特徴とす
る請求項7記載の昇華型熱転写体。 - 【請求項9】 トルエンに対する溶解度が最も大きい昇
華性染料以外の少なくとも1種の昇華性染料のトルエン
に対する溶解度が0.5×Dh以下であることを特徴と
する請求項7または8記載の昇華型熱転写体。 - 【請求項10】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇
華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱
転写体において、染料層における同じ色相に属する各々
の昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光
係数の積を和した値が各色相ごとにE1、E2、E3・
・・・Enであるとき、最も高い値(Eh)を示す色相
に対して、その他の各色相における値が0.5×Eh以
上であることを特徴とする昇華型熱転写体。 - 【請求項11】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇
華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱
転写体において、染料層における同じ色相に属する各々
の昇華性染料の配合比とトルエンに対する溶解度と吸光
係数の積を和した値が各色相ごとにE1、E2、E3・
・・・Enであるとき、最も高い値(Eh)を示す色相
に対して、その他の各色相における値が0.65×Eh
以上であることを特徴とする昇華型熱転写体。 - 【請求項12】 トルエンに対する溶解度と吸光係数の
積が最も小さい昇華性染料の属する色相における昇華性
染料が少なくとも2種以上の同じ色相の昇華性染料から
なることを特徴とする請求項10または11記載の昇華
型熱転写体。 - 【請求項13】 トルエンに対する溶解度と吸光係数の
積が最も小さい昇華性染料のトルエンに対する溶解度と
吸光係数の積が0.5×Eh未満であることを特徴とす
る請求項12記載の昇華型熱転写体。 - 【請求項14】 トルエンに対する溶解度と吸光係数の
積が最も小さい昇華性染料以外の少なくとも1種の昇華
性染料のトルエンに対する溶解度と吸光係数の積が0.
5×Eh以上であることを特徴とする請求項12または
13記載の昇華型熱転写体。 - 【請求項15】 トルエンに対する溶解度と吸光係数の
積が最も小さい昇華性染料以外の少なくとも1種の昇華
性染料のトルエンに対する溶解度と吸光係数の積がEh
以上であることを特徴とする請求項12または13記載
の昇華型熱転写体。 - 【請求項16】 トルエンに対する溶解度と吸光係数の
積が最も大きい昇華性染料の属する色相における昇華性
染料が少なくとも2種以上の同じ色相の昇華性染料から
なることを特徴とする請求項10または11記載の昇華
型熱転写体。 - 【請求項17】 トルエンに対する溶解度と吸光係数の
積が最も大きい昇華性染料のトルエンに対する溶解度と
吸光係数の積が2×Eh以上であることを特徴とする請
求項16記載の昇華型熱転写体。 - 【請求項18】 トルエンに対する溶解度と吸光係数の
積が最も大きい昇華性染料以外の少なくとも1種の昇華
性染料のトルエンに対する溶解度と吸光係数の積が0.
5×Eh以下であることを特徴とする請求項16または
17記載の昇華型熱転写体。 - 【請求項19】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇
華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱
転写体において、積層された染料層の上層における昇華
性染料の種類およびその配合比が下層の染料層における
昇華性染料の種類およびその配合比と同等であることを
特徴とする昇華型熱転写体。 - 【請求項20】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇
華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱
転写体において、積層された染料層の下層における染料
濃度および/または染料拡散係数が上層に比較し大きい
ことを特徴とする請求項1〜19記載の昇華型熱転写
体。 - 【請求項21】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇
華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱
転写体において、積層された染料層の下層中に昇華性染
料が粒子状で分散されていることを特徴とする請求項1
〜20記載の昇華型熱転写体。 - 【請求項22】 下層が染料供給層であり上層が染料転
写寄与層および/または低染着樹脂層であることを特徴
とする請求項20または21記載の多数回記録用の昇華
型熱転写体。 - 【請求項23】 色相の異なる昇華性染料が、色相がレ
ッドの昇華性染料と色相がバイオレットの昇華性染料で
あることを特徴とする請求項1〜22記載のマゼンタ色
用昇華型熱転写体。 - 【請求項24】 色相の異なる昇華性染料が、色相がブ
ルーの昇華性染料と色相がグリ−ンの昇華性染料である
ことを特徴とする請求項1〜22記載のシアン色用昇華
型熱転写体。 - 【請求項25】 色相の異なる昇華性染料が、色相がイ
エローの昇華性染料と色相がマゼンタの昇華性染料と色
相がシアンの昇華性染料であることを特徴とする請求項
1〜22記載の黒色用昇華型熱転写体。 - 【請求項26】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇
華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱
転写体の製造方法において、下層上に積層する上層の塗
工液溶剤として下層に含有される各昇華性染料の溶解度
が同等である溶剤を用いることを特徴とする昇華型熱転
写体の製造方法。 - 【請求項27】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇
華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱
転写体の製造方法において、下層上に積層する上層の塗
工液溶剤として下層に含有される各昇華性染料の溶解度
が20g/l以下の溶剤を用いることを特徴とする昇華
型熱転写体の製造方法。 - 【請求項28】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇
華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱
転写体の製造方法において、下層上に積層する上層の塗
工液溶剤としてアルコール系溶剤を主成分とする溶剤を
用いることを特徴とする昇華型熱転写体の製造方法。 - 【請求項29】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇
華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱
転写体の製造方法において、昇華性染料の全てを含有し
た塗工液を支持体上に塗布し乾燥させて下層を形成した
後、昇華性染料を含有しない塗工液を下層上に塗布し乾
燥させて上層を形成することを特徴とする請求項26〜
28記載の昇華型熱転写体の製造方法。 - 【請求項30】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇
華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱
転写体の製造方法において、下層上に積層する上層の塗
工液として、下層に含有される各昇華性染料の該上層塗
工液溶剤に対する溶解度の差異分に応じて該昇華性染料
を含有する塗工液を用いることを特徴とする昇華型熱転
写体の製造方法。 - 【請求項31】 支持体上に色相の異なる2種以上の昇
華性染料を含有する積層構造の染料層を有する昇華型熱
転写体の製造方法において、下層上に積層する上層の塗
工液として、下層に含有される各昇華性染料の該上層塗
工液溶剤に対する溶解度の差異分に応じて下層中の昇華
性染料と同じ色相でその昇華性染料より該上層塗工液溶
剤に対する溶解度の高い昇華性染料を含有する塗工液を
用いることを特徴とする昇華型熱転写体の製造方法。 - 【請求項32】 請求項1〜25記載の昇華型熱転写体
を用い、受像シートに対する昇華型熱転写体の相対速度
を1/n(n>1)として受像シート上に記録画像を形
成することを特徴とする多数回記録方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9044793A JPH10865A (ja) | 1996-04-18 | 1997-02-13 | 昇華型熱転写体 |
| US08/991,594 US6046132A (en) | 1997-02-13 | 1997-12-15 | Sublimation thermal transfer image recording material |
| US09/416,020 US6309696B1 (en) | 1997-02-13 | 1999-10-08 | Sublimation thermal transfer image recording material |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-97216 | 1996-04-18 | ||
| JP9721696 | 1996-04-18 | ||
| JP9044793A JPH10865A (ja) | 1996-04-18 | 1997-02-13 | 昇華型熱転写体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10865A true JPH10865A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=26384759
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9044793A Pending JPH10865A (ja) | 1996-04-18 | 1997-02-13 | 昇華型熱転写体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10865A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012076322A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シート |
| JP2016193546A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-17 | 大日本印刷株式会社 | 昇華型熱転写シート |
-
1997
- 1997-02-13 JP JP9044793A patent/JPH10865A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012076322A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シート |
| JP2016193546A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-17 | 大日本印刷株式会社 | 昇華型熱転写シート |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6043194A (en) | Protective layer transfer sheet | |
| US5672561A (en) | Ink ribbon for thermal sublimation transfer process | |
| EP0637516B1 (en) | Printing sheet comprising a dye receiving layer made of an isocyanate group-containing polymer | |
| US6107245A (en) | Thermal transfer recording material and receiving material thereof and recording method therefor | |
| JPH10865A (ja) | 昇華型熱転写体 | |
| US6046132A (en) | Sublimation thermal transfer image recording material | |
| US20050104951A1 (en) | Thermal transfer image-receiving sheet | |
| JP3507184B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
| JP3074774B2 (ja) | 染料熱転写画像受容シート | |
| JPH07149061A (ja) | 熱転写受像シート | |
| JP3009048B2 (ja) | 熱転写シート | |
| JP3081631B2 (ja) | 昇華熱転写用受像媒体 | |
| JP3062239B2 (ja) | 昇華型熱転写用受像媒体 | |
| JPH03121893A (ja) | 昇華型熱転写体 | |
| JP2936521B2 (ja) | 昇華型熱転写用受像媒体 | |
| JPH0550769A (ja) | 受容層転写シート | |
| JPH03180391A (ja) | 昇華型熱転写用受像媒体 | |
| JPH03178484A (ja) | 昇華型熱転写用受像媒体 | |
| JP2958053B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
| JP2002178649A (ja) | 昇華型熱転写受像シート及び昇華型熱転写記録方法 | |
| JPH0966678A (ja) | 昇華転写用受像媒体及びそれを用いる熱記録方法 | |
| JPH0444892A (ja) | 昇華型熱転写用受像媒体 | |
| JPH07156562A (ja) | 被熱転写シート | |
| JPH0516542A (ja) | 昇華型熱転写用受像媒体 | |
| JPH0867073A (ja) | 昇華転写用受像シート及びそれを用いた記録方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080420 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090420 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100420 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |