JPH1086621A - 車両用サスペンション装置の減衰力制御装置 - Google Patents
車両用サスペンション装置の減衰力制御装置Info
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- JPH1086621A JPH1086621A JP24525996A JP24525996A JPH1086621A JP H1086621 A JPH1086621 A JP H1086621A JP 24525996 A JP24525996 A JP 24525996A JP 24525996 A JP24525996 A JP 24525996A JP H1086621 A JPH1086621 A JP H1086621A
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Abstract
地及び操安性を良好にする。 【解決手段】 車体BDとロアアームLAとの間に、第
1及び第2の減衰力発生機構A1,A3と、エアばね装
置A2とを設ける。第2の減衰力発生機構A3は、ロア
アームLA側に固定した磁石35,36と、車体BD側
に上下方向に配列して固定した複数のコイル37とによ
り構成され、磁石35,36に対向したコイル37を通
電することにより電磁力による減衰力を発生する。車体
BDの上下方向の絶対速度を検出するとともに、車体B
DのロアアームLAに対する相対速度を検出し、両速度
の方向が一致しかつ絶対速度の相対速度に対する速度比
が「1」より小さな下限値と「1」より大きな上限値と
の間にあるとき、前記通電量を大きくして減衰力発生機
構A3に大きな減衰力を発生させる。
Description
下部材との間にばね装置と減衰力発生機構とを設けた車
両用サスペンション装置に係り、特に減衰力発生機構に
よる減衰力を制御して、ばね上部材のばね下部材に対す
る振動を抑制する減衰力制御装置に関する。
0号公報に示されているように、オリフィスの開度を変
更することにより作動油の移動による減衰力を変更可能
な減衰力発生機構をばね上部材とばね下部材との間に設
け、ばね上部材の絶対空間に対する上下方向の絶対速度
を検出するとともに、ばね上部材のばね下部材に対する
相対速度を検出して、次のようなスカイフック理論に従
った方法でばね上部材のばね下部材に対する振動を抑制
する方法はよく知られている。すなわち、前記両速度方
向が不一致であるとき(減衰力発生機構が縮み状態にあ
りかつばね上部材が上方へ変位状態にあるとき、又は減
衰力発生機構が伸び状態にありかつばね上部材が下方へ
変位状態にあるとき)、ばね上部材の振動状態が加振領
域であるとみなして減衰力発生機構の減衰力を小さく保
つ。また、前記両速度の速度方向が一致しているとき
(減衰力発生機構が縮み状態にありかつばね上部材が下
方へ変位状態にあるとき、又は減衰力発生機構が伸び状
態にありかつばね上部材が上方へ変位状態にあると
き)、ばね上部材の振動状態が制振領域であるとみなし
て前記減衰力発生機構の減衰力を大きな側に切り換える
(図11参照)。
に示されているように、ばね下部材に永久磁石を固定す
るとともに、ばね上部材に前記磁石に対向させてコイル
を固定しておき、前記コイルを短絡又は前記コイルに通
電することにより、ばね上部材のばね下部材に対する相
対変位を電磁力により制御して、ばね上部材のばね下部
材に対する振動を抑制することも知られている。
置にあっては、前記絶対速度及び相対速度を検出するた
めの検出手段はフィルタ等の位相ずれが生じる回路が含
まれていたり、路面の凹凸の影響を連続して受け続けた
り、タイヤによるばね下部材の振動が影響したり、ばね
上部材とばね下部材を連結する連結部材の特性が影響し
たりして、前記制振領域及び加振領域を理論通りに厳格
に分離することは難しい。特に、加振領域と制振領域と
の境界を確実に分離することは難しい。そのために、ば
ね上部材の振動状態が本来加振領域であるにもかかわら
ず、減衰力が大きな側に切り換わってしまう場合もあ
り、この場合には振動の抑制に悪影響を与えるばかり
か、車両の乗り心地も悪化する。
部材のばね下部材に対する振動を抑制する具体的方法ま
では示されていない。そして、前者のような振動抑制方
法を後者の電磁力を用いた減衰力制御装置に適用した場
合には、前記加振領域と制振領域の境界の問題はより顕
著である。すなわち、前者のようにオリフィス開度を変
更して減衰力を切り換える減衰力発生機構にあっては、
ばね上部材のばね下部材に対する相対速度に比例した減
衰力を発生するとともに、オリフィス開度を変更するた
めのアクチュエータの応答性の悪さから、減衰力の切り
替わりに遅れが生じ、前記加振領域と制振領域との境界
の誤判定が大きな問題になることはない。しかし、後者
の電磁力を利用したものでは、減衰力の切換えが応答性
よく行われるので、前記加振領域と制振領域との境界の
誤判定が大きな問題となる。
る加振領域と制振領域とを判別し、制振領域にて減衰力
発生機構の減衰力を大きな側に切り換える車両用サスペ
ンション装置の減衰力制御装置を改良したものである。
の加振後における上下振動は、基本的には単振動とな
る。そして、加振時にはばね上部材が路面の影響をなる
べく受けないようにし、加振後にはばね上部材の振動を
なるべく早く減衰させることが、前記加振領域と制振領
域とを判別して減衰力を制御する方法の目的でもある。
この基本的なばね上部材の振動を考えると、ばね上部材
の絶対空間に対する絶対速度は、常にばね上部材のばね
下部材に対する相対速度と同じになる。したがって、前
記絶対速度と相対速度とは同一方向であり、かつその速
度比は「1」になるはずである。
着目してなされたもので、その特徴は、前記絶対速度と
前記相対速度の方向が一致しかつ同絶対速度の同相対速
度に対する速度比が予め決めた「1」より小さな下限値
と「1」より大きな上限値との間にあるとき、減衰力発
生機構の減衰力を大きな側に切り換える切換え制御手段
を設けたことにある。
宜定めることにより、ばね上部材がばね下部材に対して
上下に単振動している前記制振領域の典型的な状態すな
わち前記速度比が「1」の状態及びそれに近い状態が判
定されるとともに(図12参照)、同判定時にばね上部
材のばね下部材に対する振動が抑制される。したがっ
て、前記加振領域と制振領域との境界において減衰力発
生機構の減衰力を大きく設定するようなことがなくな
り、制振領域にあるばね上部材の振動のみを正確に減衰
させることができて、ばね上部材のばね下部材に対する
振動の抑制が良好に行われるとともに、車両の乗り心地
が悪化することもない。
生機構を、前記ばね上部材及び前記ばね下部材のうちの
一方に固定した磁石と、同ばね上部材及び同ばね下部材
のうちの他方に前記磁石に対向する位置にて固定したコ
イルとで構成するとともに、前記切換え制御手段は前記
コイルの通電量を予め決めた大きな値にすることにより
減衰力を大きな側に切り換えるものである。
れる磁石とコイルとの電磁力を利用した減衰力発生機構
を採用した場合には、加振領域にて減衰力が大きな側に
切り換えられない効果がより顕著になり、前記減衰力の
発生の高い応答性により、ばね上部材のばね下部材に対
する振動の抑制がより良好に行われるとともに、車両の
乗り心地がより良好になる。
と、図1は車両用サスペンション装置の全体を部分破断
図により示しており、図2は同図の中央部分を拡大して
示している。このサスペンション装置は、ばね上部材と
しての車体BDとばね下部材としてのロアアームLAと
の間に配設された第1の減衰力発生機構A1、エアばね
装置A2及び第2の減衰力発生機構A3を備えている。
り車体BDのロアアームLAに対する振動を減衰させる
もので、同軸的に配置したアウタシリンダ11及びイン
ナシリンダ12と、両シリンダ11,12に軸方向に進
退可能に組み付けたピストンロッド13とを備えてい
る。アウタシリンダ11は、その下端にてロアアームL
Aに図示しないブッシュを介して組み付けられている。
インナシリンダ12は、その上端にて環状の支持プレー
ト14を介してアウタシリンダ11の上部内周面上に液
密的に支持されており、その下端にてアウタシリンダ1
1の下部内周面上に図示しない支持部材を介して支持さ
れている。ピストンロッド13はアウタシリンダ11か
ら上方に延出されており、その上端にて、ネジ15,1
5により車体BDに固定したアッパサポート16を介し
て車体BDに組み付けられている。アッパサポート16
は、ゴム等の弾性材料を内蔵しており、ピストンロッド
13の車体BDに対する傾きが若干変化することを許容
する。
13の外周面に固定されてインナシリンダ12の内周面
上を液密的に軸方向に摺動するメインピストン17によ
り上下室R1,R2に区画されている。上下室R1,R
2は作動液(作動油)で満たされており、下室R2はア
ウタシリンダ11とインナシリンダ12との間に形成さ
れた環状室R3にインナシリンダ12の下端にて連通し
ている。環状室R3には気体も封入されており、同室R
3はピストンロッド13の進退に伴うインナシリンダ1
2の上下室R1,R2内における作動液の体積変化を吸
収するようになっている。
を連通させてなる固定オリフィス(図示しない)が設け
られており、同オリフィスはピストンロッド13の上下
動に伴い減衰力を発生する。メインピストン17の下方
であってピストンロッド13の外周面には、サブピスト
ン18がインナシリンダ12の内周面との間に多少のク
リアランスを設けて固定されている。サブピストン18
内には、上下室R1,R2を連通させてなる可変オリフ
ィス(図示しない)が設けられており、同可変オリフィ
スの開度がピストンロッド13の上端に設けた減衰力切
換え用のアクチュエータ21により切り換えられるよう
になっている。なお、可変オリフィスの開度を調整する
ための弁部材(図示しない)は、ピストンロッド13内
に設けた連結機構を介してアクチュエータ21により駆
動される。メインピストン17の上方であってピストン
ロッド13の外周上には、リバウンドストッパ22が組
み付けられており、同ストッパ22は車体BDのリバウ
ンドに伴うピストンロッド13の上方への変位を支持プ
レート14との当接により弾性的に規制するようになっ
ている。
DをロアアームLAに対して弾性的に支持するもので、
円筒状の上部ケース23及び下部ケース24と、両ケー
ス23,24を気密的に連結する連結ケース25とを備
え、これらのケース23〜25によりアウタシリンダ1
1及びピストンロッド13の外周上に空気室R4を形成
している。この空気室R4には、電気的に制御される吸
気及び排気装置(図示しない)が接続され、同室R4内
の空気量が調整されるようになっている。
形されており、その上面にてアッパサポート26及び支
持プレート27を介して車体BDに支持されるととも
に、支持プレート27を介してピストンロッド13の上
端部外周面上に気密的に固定されている。アッパサポー
ト26は、ゴム等の弾性材料を内蔵しており、上部ケー
ス23の車体BDに対する傾きが若干変化することを許
容する。支持プレート27の下面には、ゴム製のバウン
ドストッパ28が組み付けられており、同ストッパ28
はアウタシリンダ11の上面に固着した環状のストッパ
プレート31との当接により車体BDのバウンドを弾性
的に規制する。下部ケース24も樹脂により成形されて
おり、その下部内周面上にて、アウタシリンダ11の外
周面上に溶接固定した円筒部材32の外周面上に気密的
に固定されている。連結ケース25は弾性に富むゴムを
主体としたダイヤフラムにより構成されており、その上
端部にてかしめリング33により上部ケース23の下端
部外周面上に気密的に固着されているとともに、その下
端部にてかしめリング34により下部ケース24の上部
外周面上に気密的に固着されている。
ロアアームLAに対する振動を電磁力により減衰させる
もので、磁石(永久磁石)35,36及びコイル37を
有する。磁石35,36は環状に形成されており、円筒
状に非磁性材料で成形された支持部材38の外周面上に
上下方向を軸線方向として固定されている。支持部材3
8は、下部ケース24の上端面に立設固定されている。
磁石35の下端面及び磁石36の上端面は一方の磁極
(例えばS極)に、磁石35の上端面及び磁石36の下
端面は他方の磁極(例えばN極)に磁化されている。支
持部材38の上端部内周面上には環状のリブ41が固定
されており、同リブ41はその内周面上にてストッパプ
レート31の外周面上に当接しており、支持部材38が
アウタシリンダ11の上端部外周面上に隔離して支持さ
れるようにしている。また、リブ41の周方向の適宜複
数箇所には上下に連通する穴41aが設けられており、
ストッパプレート31の上下の部屋を連通させている。
方向を軸方向とする複数のコイルC1〜C15からなり、
円筒状に樹脂で成形したケーシング42内にそれぞれ樹
脂製のスペーサ43を介して軸方向に沿って等間隔に組
み込まれて、磁石35,36の外周面上に対向して配置
されている。コイル37はリード線37aを介して上部
ケース23外に導かれている。スペーサ43の内周面上
にはテフロン等の滑り易い樹脂を塗布したコーティング
層44が設けられ、同層44は下部ケース24及び支持
部材35の各上端部外周面に同一樹脂を塗布したコーテ
ィング層45,46との協働により、コーティング層4
4とコーティング層45,46が接触しても大きな摩擦
力が作用しないようにしてある。なお、上部ケース23
の内周面上に周方向の適宜箇所にてリブ47が設けら
れ、ケーシング42を適宜箇所にて上部ケース23の内
周面上に支持している。このように構成したコイル3
7、ケーシング42及びスペーサ43からなるコイルア
センブリは、上記連結ケース25の上部ケース23への
かしめリング33によるかしめ時に、円筒状に形成した
ゴムシート48を介して上部ケース23の内周面上に固
定されている。
ン装置を制御するための電気制御装置について説明する
と、図3はこの電気制御装置の全体をブロック図により
示している。
車高センサ52、横加速度センサ53及び車速センサ5
4を備えている。加速度センサ51は、車体BDに組み
付けられて車体BDの絶対空間に対する上下方向の加速
度を検出して、同検出加速度を絶対加速度X2”を表す
検出信号として出力する。車高センサ52は、車体BD
とロアアームLAとの間に設けられてロアアームLAに
対する車体BDの高さを検出して、同検出高さを相対変
位量X21を表す検出信号として出力する。なお、絶対加
速度X2”及び相対変位量X21は上方を正とし、下方を
負とする。横加速度センサ53は車体BDに組み付けら
れて車体BDの横方向の加速度を横加速度Gyとして検
出して、同横加速度Gyを表す検出信号を出力する。車
速センサ54は車速Vを検出して、同車速Vを表す検出
信号を出力する。
イクロコンピュータ55に接続されている。マイクロコ
ンピュータ55は後述するプログラムを実行することに
よりサスペンション装置を制御して、車高及び減衰力を
制御する。このマイクロコンピュータ55には、車高制
御用の駆動回路56、減衰力切り換え用の駆動回路57
及びコイル37に対する通電用の駆動回路58がそれぞ
れ接続されている。駆動回路56は、空気室R4に対す
る空気の給排を制御するための吸気及び排気装置(図示
しない)内に設けられた車高制御用のアクチュエータ6
0を駆動制御する。駆動回路57は、減衰力切り換え用
のアクチュエータ21を駆動制御する。
及び非通電を制御するもので、図4に示すように、各コ
イル37(上から下へC1〜C15の符号を付してある)
に対して4個のトランジスタTr1〜Tr4でそれぞれ構成
されている。トランジスタTr1,Tr2はPNP型で構成
されるとともに、トランジスタTr3,Tr4はNPN型で
構成され、電源+Vと接地間に直列接続されて各トラン
ジスタTr1,Tr3とTr2,Tr4の各接続点に各コイル3
7の両端がそれぞれ接続されている。この場合、トラン
ジスタTr1,Tr4に制御電圧を付与して両トランジスタ
Tr1,Tr4を同時にオンさせることにより図示実線矢印
方向に電流が流れて、磁束はコイル37を下から上に通
過する(コイル37の上方がN極に、下方がS極に磁化
された磁石と等価)。一方、トランジスタTr2,Tr3に
制御電圧を付与して両トランジスタTr2,Tr3を同時に
オンさせることにより図示破線矢印方向に電流が流れ
て、磁束はコイル37を上から下に通過する(コイル3
7の上方がS極に、下方がN極に磁化された磁石と等
価)。以下、前者の通電状態を順方向通電といい、後者
の通電状態を逆方向通電という。
ン装置の動作を、第1の減衰力発生機構A1による減衰
力の制御、エアばね装置A2による車高調整、第2の減
衰力発生機構A3による減衰力の制御の順に説明する
が、前記2つの制御は本願発明に直接関係しないので簡
単に説明しておく。
制御においては、マイクロコンピュータ55は、まず横
加速度センサ53及び車速センサ54から横加速度Gy
及び車速Vをそれぞれ入力する。そして、車速Vが増加
するに従って横加速度Gyが減少する特性カーブを表す
マイクロコンピュータ55に内蔵のV−Gyマップ(図
示しない)を参照して、車速V及び横加速度Gyによっ
て決まる座標点が前記特性カーブの下側に位置すればア
クチュエータ21を駆動制御して、第1の減衰力発生機
構A1による減衰力をソフト状態に設定する。また、車
速V及び横加速度Gyによって決まる座標点が前記特性
カーブの上側に位置すればアクチュエータ21を駆動制
御して、第1の減衰力発生機構A1による減衰力をハー
ド状態に設定する。これにより、車両の急旋回時などの
車両の姿勢変化が抑制されて、車両の操安性が良好にな
る。
おいては、マイクロコンピュータ55は、まず車高セン
サ52から車高を表す相対変位量X21を入力する。そし
て、前記入力した相対変位量X21が基準値より大きけれ
ば、車高制御用のアクチュエータ60を駆動制御してエ
アばね装置A2の空気室R4内の空気を外部へ排出す
る。また、相対変位量X21が基準値より小さければ、車
高制御用のアクチュエータ60を駆動制御して、エアば
ね装置A2の空気室R4内に空気を供給する。これによ
り、上部ケース23及びピストンロッド13のロアアー
ムLAに対する上下動に連動して、車体BDも上下動
し、車体BDのロアアームLAに対する高さは常にほぼ
一定に保たれる。
衰力の制御について説明すると、この制御は図5のステ
ップ110〜128からなるプログラムの実行により行
われる。マイクロコンピュータ55は、このプログラム
を所定の短時間毎に繰り返し実行し、ステップ100の
開始後、ステップ102にて加速度センサ51及び車高
センサ52から絶対加速度X2”及び相対変位量X21を
表す各検出信号をそれぞれ入力する。次に、ステップ1
04にて、検出絶対加速度X2”を時間積分することに
より車体BDの絶対空間に対する絶対速度X2’(上方
を正とし、下方を負とする)を計算するとともに、相対
変位量X21を時間微分することにより車体BDのロアア
ームLAに対する相対速度X21’(上方向(伸び方向)
を正とし、下方向(縮み方向)を負とする)を計算す
る。
を相対速度X21’で除して速度比X2’/X21’を計算
し、同計算した速度比X2’/X21’が下限値a0以上か
つ上限値a1以下であるかを判定する。この判定は、ば
ね上部材の振動状態が確実に制振領域にあることを判定
するもので、下限値a0及び上限値a1は、次の理由によ
り「1」を挟む正の値、例えば「0.5」〜「0.8」
及び「1.2」〜「1.5」の各間の値にそれぞれ選定
される。好ましくは、「0.7」及び「1.3」にそれ
ぞれ設定される。
生機構A1が縮み状態にありかつ車体BDが上方へ変位
している状態、又は同機構A1が伸び状態にありかつ車
体BDが下方へ変位している状態、すなわち絶対速度X
2’と相対速度X21’の正負の符号が異なる状態を意味
する。また、制振領域とは、第1の減衰力発生機構A1
が縮み状態にありかつ車体BDが下方へ変位している状
態、又は同機構A1が伸び状態にありかつ車体BDが上
方へ変位している状態、すなわち絶対速度X2’と相対
速度X21’が共に正又は負である状態を意味する。一
方、ばね下部材が静止しかつばね上部材が上下に単振動
している典型的な制振状態においては、前記速度比X
2’/X21’が「1」になることに着目するとともに、
絶対加速度X”及び相対変位量X21を検出するための加
速度センサ51及び車高センサ52にフィルタ等の位相
ずれが生じる回路が含まれていたり、路面の凹凸の影響
を連続して受け続けたり、タイヤによるロアアームLA
の振動が影響したり、車体BDとロアアームLAを連結
する連結部材の特性が影響したりすることを考慮すれ
ば、図12のハッチングを付した部分が車体(ばね上部
材)BDの振動状態における加振領域を含まない確実な
制振領域に対応する。
速度比X2’/X21’が下限値a0以上かつ上限値a1以
下であれば、ステップ106における「YES」との判
定のもとにステップ108〜116,124からなる処
理を実行する。速度比X2’/X21’が下限値a0未満又
は上限値a1より大きければ、ステップ106における
「NO」との判定のもとにステップ114,118〜1
26からなる処理を実行する。
X2’の絶対値|X2’|が小さければ、速度比X2’/
X21’の値にかかわらず、ステップ108又はステップ
118にて予め定めた基準値V1又は基準値V2未満であ
ると判定して、ステップ116又は126にて全てのコ
イル37の通電を解除する。これにより、磁石35,3
6とコイル37との間には電磁力による車体BDの振動
に対する抑制力が作用しないので、車両の乗り心地が良
好に保たれる。
動して絶対速度X2’の絶対値|X2’|が基準値V1以
上になり、このとき速度比X2’/X21’が下限値a0以
上かつ上限値a1以下であれば、ステップ106,10
8における「YES」との判定のもとに、ステップ11
0にて通電電流値Iを予め決められている最大電流値I
MAXに設定して、ステップ112,114,124の処
理により通電マップに基づいて相対変位量X21に対応し
たコイルを通電制御する。通電マップは、図6に示すよ
うに、磁石35,36に対するコイル37の相対的な各
上下位置に対応させて、全コイル37(C1〜C15)の
うちで通電すべき6個のコイル37を示している。この
場合、磁石35,36の各長さはコイル37の3個分の
幅にほぼ等しく設定されており、具体的には、磁石35
に関しては、対向する3つのコイル37よりも一つ分ず
つ上にずれた3つのコイル37が通電される。また、磁
石36に関しては、対向する3つのコイル37よりも一
つ分ずつ下にずれた3つのコイル37が通電される。
対する相対位置は車体BDのロアアームLAに対する高
さに対応しており、この相対的な高さは相対変位量X21
として検出されているので、この検出相対変位量X21に
より通電すべきコイル37を決定できる。図6の縦軸
は、車体BDのロアアームLAに対する基準高さ位置を
「0」として表し、同基準高さより高い側(第1の減衰
力発生機構A1の伸び側)を順次+a1,+a2,+a3
として表し、同基準高さより低い側(第1の減衰力発生
機構A1の縮み側)を順次−a1,−a2,−a3,−a4
として表している。したがって、車体BDがロアアーム
LAに対して順次高くなるにしたがって、通電されるコ
イル37は高い位置にあるコイル37から順次低い位置
にあるコイル37、すなわちコイルC1からC15側に移
動する。
124の処理はコイル37に対する通電方向も制御して
おり、絶対速度X2が正であれば、すなわち車体BDが
上方へ変位しているときには、ステップ114にて6個
のコイルが逆方向に通電される。これによれば、通電さ
れたコイル37を通過する磁束の向きは図7(A)に示す
ようになり、コイルアセンブリ及び車体BDは磁力によ
り下方向に付勢される。また、絶対速度X2が負であれ
ば、すなわち車体BDが下方へ変位しているときには、
ステップ124にて6個のコイル37が順方向に通電さ
れる。これによれば、通電されたコイル37を通過する
磁束の向きは図7(B)に示すようになり、コイルアセン
ブリ及び車体BDは磁力により上方向に付勢される。し
たがって、この車体BDの振動状態では、最大の通電電
流値I(=IMAX)による大きな抑制力が車体BDの振
動に対して作用する。
振動して絶対速度X2’の絶対値|X2’|が基準値V2
以上になり、このとき速度比X2’/X21’が下限値a0
未満又は上限値a1より大きければ、ステップ106,
118における「NO」、「YES」との判定のもと
に、ステップ110にて通電電流値Iを予め決められて
いる最大電流値IMAXに係数C(<1)を乗じた値C・
IMAXに設定して、ステップ122,114,124の
処理により前記と同様に通電マップに基づいて相対変位
量X21に対応したコイルを通電制御する。したがって、
この車体BDの振動状態でも、車体BDの振動に対して
磁石35,36及びコイル37による抑制力は作用する
が、通電電流値I(=C・IMAX)は最大電流値IMAXよ
り小さいので、小さな抑制力が車体BDの振動に対して
作用する。
記第1実施形態によれば、ステップ106〜114,1
24の処理により、車体BDの上下振動が制振領域の典
型的な状態である速度比X2’/X21を「1」とする状
態及びそれに近い状態にて、車体BDの変位が大きな抑
制力で抑制される。また、それ以外のときには、ステッ
プ106,118〜124,114の処理により、車体
BDの変位が小さな抑制力で抑制される。したがって、
前記加振領域と制振領域との境界において第2の減衰力
発生機構A3の減衰力を大きく設定するようなことがな
くなり、制振領域にある車体BDの振動のみを正確に減
衰させることができて、車体BDのロアアームLAに対
する振動の抑制が良好に行われるとともに、車両の乗り
心地が良好に保たれる。さらに、前記減衰力は磁石3
5,36及びコイル37による電磁力によってもたらさ
れるので、減衰力の制御応答性が早くなり前記車体BD
の振動を速く減衰させることができる。
2実施形態は、図3のマイクロコンピュータ55が図5
のプログラムに代えて図8のプログラムを実行する点、
及び図6に示した通電マップに代えて図9に示した通電
マップを用いる点でのみ上記第1実施形態と相違し、他
の点では上記第1実施形態の場合と同じである。
ステップ112,114,122,124の処理をステ
ップ130の処理に変更した点で上記第1実施例と相違
する。ステップ130においては、マイクロコンピュー
タ55に内蔵した通電マップに基づいて相対変位量X21
に対応したコイル37を通電制御する。この通電マップ
も、図9に示すように、磁石35,36に対するコイル
37の相対的な各上下位置に対応させて、全コイル37
(C1〜C15)のうちで順方向に通電すべきコイル37
と逆方向に通電すべきコイル37とを示している。すな
わち、磁石35に関しては、対向する3つのコイル37
よりも一つ分ずつ上にずれた3つのコイル37が逆方向
に通電される。また、磁石36に関しては、対向する3
つのコイル37よりも一つ分ずつ下にずれた3つのコイ
ル37が順方向に通電される。
ル37を通過する磁束の向きは図10に示すようにな
り、コイルアセンブリ及び車体BDには、それらを現在
の位置に保持しようとする電磁力が作用する。そして、
この力の大きさは、ステップ110,120の処理によ
り設定された通電電流値Iに比例したものであるので、
速度比X2’/X21’が下限値a0以上かつ上限値a1以
下であるときには、最大の通電電流値I(=IMAX)に
よる大きな抑制力が車体BDの振動に対して作用する。
また、それ以外の状態では、車体BDの振動に対して小
さな抑制力が作用する。その結果、この第2実施形態に
おいても、上記第1実施形態と同様な効果が期待され
る。
ンサ51及び車高センサ52により検出した絶対加速度
X2”及び相対変位量X21をそれぞれプログラム処理に
よって積分及び微分して絶対速度X2’及び相対速度X2
1’を算出するようにしたが、前記積分及び微分演算を
ハード回路により行ったり、前記絶対速度X2’及び相
対速度X21’を直接センサにより検出するようにしても
よい。また、前記絶対速度X2’及び相対速度X21’の
うちの一方に関係した物理量を検出し、前記検出した物
理量に基づいてカルマンフィルタなどの現代制御理論を
用いて前記絶対速度X2’及び相対速度X21’のうちの
他方を推定することにより、前記両速度X2’,X21’
を検出するようにしてもよい。
度比X2’/X21’が下限値a0以上かつ上限値a1以下
にない状態にも、絶対速度X2’の絶対値|X2’|が基
準値V1,V2以上であれば、コイル37を通電制御する
ようにしたが、この状態ではコイル37に対する通電を
解除するようにしてもよい。
は、第2の減衰力発生機構A2による減衰力を速度比X
2’/X21’により制御するようにしたが、同速度比X
2’/X21’により第1の減衰力発生機構A1の減衰力
を制御するようにしてもよい。この場合、速度比X2’
/X21’が下限値a0以上かつ上限値a1以下のときアク
チュエータ21を制御して第1の減衰力発生機構A1の
減衰係数を大きく設定し、それ以外のとき同機構A2の
減衰係数を小さく設定すればよい。
は、上部ケース23側にゴムシート48を介してコイル
アセンブリを固定するとともに下部ケース24に固定し
た支持部材35に磁石35,36を固定するようにした
が、上部ケース23側に磁石35,36を固定するとと
もに下部ケース24に固定した支持部材35又は下部ケ
ース24にコイルアセンブリを固定するようにしてもよ
い。
は、車体BDをロアアームLAに対して弾性的に支持す
るばね装置としてエアばね装置A2を採用したが、同ば
ね装置としてアウタシリンダ11と車体BDとの間にコ
イルばねからなるばね装置を設けるようにしてもよい。
ンション装置の全体を示す部分破断図である。
図である。
電気制御装置の全体ブロック図である。
を示す概略図である。
ロコンピュータにて実行されるプログラムのフローチャ
ートである。
おける相対変位量X21と通電コイルの関係を説明するた
めの説明図である。
磁石とコイルによる電磁力の発生状態を説明するための
説明図である。
ロコンピュータにて実行されるプログラムのフローチャ
ートである。
おける相対変位量X21と通電コイルの関係を説明するた
めの説明図である。
ルによる電磁力の発生状態を説明するための説明図であ
る。
制振領域とを説明するためのタイムチャートである。
を説明するためのグラフである。
3…第2の減衰力発生機構、11…アウタシリンダ、1
2…インナシリンダ、13…ピストンロッド、17…メ
インピストン、18…サブピストン、21…アクチュエ
ータ、23…上部ケース、24…下部ケース、25…連
結ケース、35,36…磁石、37…コイル、51…加
速度センサ、52…車高センサ、55…マイクロコンピ
ュータ。
Claims (2)
- 【請求項1】車両のばね上部材とばね下部材との間に設
けられて、同ばね上部材を同ばね下部材に対して弾性的
に支持するばね装置と、 前記ばね上部材と前記ばね下部材との間に設けられて、
ばね上部材のばね下部材に対する振動を減衰させるため
の減衰力を発生する減衰力発生機構とを備えた車両用サ
スペンション装置において、 前記ばね上部材の絶対空間に対する上下方向の絶対速度
を検出する絶対速度検出手段と、 前記ばね上部材の前記ばね下部材に対する相対速度を検
出する相対速度検出手段と、 前記絶対速度と前記相対速度の方向が一致しかつ同絶対
速度の同相対速度に対する速度比が予め決めた「1」よ
り小さな下限値と「1」より大きな上限値との間にある
とき、前記減衰力発生機構を制御して同減衰力発生機構
の減衰力を大きな側に切り換える切換え制御手段とを設
けたことを特徴とする車両用サスペンションの減衰力制
御装置。 - 【請求項2】前記減衰力発生機構を、前記ばね上部材及
び前記ばね下部材のうちの一方に固定した磁石と、同ば
ね上部材及び同ばね下部材のうちの他方に前記磁石と対
向する位置にて固定したコイルとで構成するとともに、 前記切換え制御手段は前記コイルの通電量を予め決めた
大きな値に制御することにより減衰力を大きな側に切り
換えるものである上記請求項1に記載した車両用サスペ
ンション装置の減衰力制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24525996A JP3613652B2 (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 車両用サスペンション装置の減衰力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24525996A JP3613652B2 (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 車両用サスペンション装置の減衰力制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1086621A true JPH1086621A (ja) | 1998-04-07 |
| JP3613652B2 JP3613652B2 (ja) | 2005-01-26 |
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ID=17131029
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP24525996A Expired - Fee Related JP3613652B2 (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 車両用サスペンション装置の減衰力制御装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3613652B2 (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7810818B2 (en) | 2005-11-29 | 2010-10-12 | Dariusz Antoni Bushko | Active vehicle suspension system |
| US7823891B2 (en) | 2005-11-29 | 2010-11-02 | Bose Corporation | Active vehicle suspension system |
| US7962261B2 (en) | 2007-11-12 | 2011-06-14 | Bose Corporation | Vehicle suspension |
| US7983813B2 (en) | 2004-10-29 | 2011-07-19 | Bose Corporation | Active suspending |
| US8095268B2 (en) | 2004-10-29 | 2012-01-10 | Bose Corporation | Active suspending |
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| KR101364452B1 (ko) * | 2010-12-10 | 2014-02-27 | 주식회사 만도 | 리바운드 행정이 제어되는 쇽업소버 시스템 및 그것의 제어방법 |
| JP2016080176A (ja) * | 2014-10-17 | 2016-05-16 | コンチネンタル オートモーティブ システムズ インコーポレイテッドContinental Automotive Systems, Inc. | 空気ばねハイブリッドピストンアッセンブリ |
-
1996
- 1996-09-17 JP JP24525996A patent/JP3613652B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| US10125840B2 (en) | 2014-10-17 | 2018-11-13 | Continental Automotive Systems, Inc. | Air spring hybrid piston assembly |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3613652B2 (ja) | 2005-01-26 |
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