JPH1087174A - 長尺材の張力制御方法および装置 - Google Patents
長尺材の張力制御方法および装置Info
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- JPH1087174A JPH1087174A JP26545596A JP26545596A JPH1087174A JP H1087174 A JPH1087174 A JP H1087174A JP 26545596 A JP26545596 A JP 26545596A JP 26545596 A JP26545596 A JP 26545596A JP H1087174 A JPH1087174 A JP H1087174A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成で精度の高い張力制御を行なう。
【解決手段】 巻取りリール14を回転させて、サプラ
イリール12から線材10を連続的に引出す。回転検出
手段34および速度検出手段36で検出されるサプライ
リール12の回転速度Nおよび線材10の引出し速度V
は、制御装置の演算部にリアルタイムで入力され、両検
出値N,Vに基づいて、サプライリール12の経時的に
減少する線材10の巻径Dが演算される。求められた巻
径Dと予め入力されている張力値Fとから、その時点に
おける電磁パウダーブレーキ32の最も適切なトルク値
Trを演算する。このトルク値Trとなる電流値Aを、
電流調節装置に調節指令信号として出力し、電磁パウダ
ーブレーキ32に流れる電流を可変調節することで、該
ブレーキ32のトルクをトルク値Fとなるよう制御す
る。
イリール12から線材10を連続的に引出す。回転検出
手段34および速度検出手段36で検出されるサプライ
リール12の回転速度Nおよび線材10の引出し速度V
は、制御装置の演算部にリアルタイムで入力され、両検
出値N,Vに基づいて、サプライリール12の経時的に
減少する線材10の巻径Dが演算される。求められた巻
径Dと予め入力されている張力値Fとから、その時点に
おける電磁パウダーブレーキ32の最も適切なトルク値
Trを演算する。このトルク値Trとなる電流値Aを、
電流調節装置に調節指令信号として出力し、電磁パウダ
ーブレーキ32に流れる電流を可変調節することで、該
ブレーキ32のトルクをトルク値Fとなるよう制御す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、長尺材の張力制
御方法およびその装置に関し、更に詳しくは、リールに
設けられた制動手段のトルク値を可変制御することで、
リールから引出される長尺材の張力を常に一定に保持し
得る長尺材の張力制御方法と、該方法を実施するのに好
適に使用される装置とに関するものである。
御方法およびその装置に関し、更に詳しくは、リールに
設けられた制動手段のトルク値を可変制御することで、
リールから引出される長尺材の張力を常に一定に保持し
得る長尺材の張力制御方法と、該方法を実施するのに好
適に使用される装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、リールに巻回されている合金鋼
を材質とする長尺な線材を、該リールから引出して熱処
理あるいは記憶処理する装置として、図5または図6に
示す装置が一般的に使用されている。この装置は、合金
鋼の線材10が所要直径で巻回されたサプライリール1
2と、処理後の線材10を巻取る巻取りリール14との
間に、加熱炉16が直列に配置されている。そして、巻
取りリール14をトルクモータ18により回転させるこ
とにより、サプライリール12から連続的に引出される
線材10を加熱炉16の内部を通過させる過程で、該線
材10に熱処理あるいは記憶処理を施すと同時に直線性
を得るよう構成されている。
を材質とする長尺な線材を、該リールから引出して熱処
理あるいは記憶処理する装置として、図5または図6に
示す装置が一般的に使用されている。この装置は、合金
鋼の線材10が所要直径で巻回されたサプライリール1
2と、処理後の線材10を巻取る巻取りリール14との
間に、加熱炉16が直列に配置されている。そして、巻
取りリール14をトルクモータ18により回転させるこ
とにより、サプライリール12から連続的に引出される
線材10を加熱炉16の内部を通過させる過程で、該線
材10に熱処理あるいは記憶処理を施すと同時に直線性
を得るよう構成されている。
【0003】前記合金鋼の熱処理あるいは記憶処理装置
では、サプライリール12から線材10を連続的に引出
すことによって、該リール12に巻回されている線材1
0の巻径が経時的に減少する。すなわち、サプライリー
ル12は経時的に巻径が減少してその質量を減少させる
から、前記サプライリール12から連続的に引出される
線材10に加わる張力も変化する。これにより、前記加
熱炉16を通過して熱処理あるいは記憶処理される線材
10の径が変化して寸法にバラツキを生ずると共に、伸
直性(直線性)も低下する問題がある。
では、サプライリール12から線材10を連続的に引出
すことによって、該リール12に巻回されている線材1
0の巻径が経時的に減少する。すなわち、サプライリー
ル12は経時的に巻径が減少してその質量を減少させる
から、前記サプライリール12から連続的に引出される
線材10に加わる張力も変化する。これにより、前記加
熱炉16を通過して熱処理あるいは記憶処理される線材
10の径が変化して寸法にバラツキを生ずると共に、伸
直性(直線性)も低下する問題がある。
【0004】そこで従来は、図5または図6に示すよう
に、サプライリール12と加熱炉16との間に、線材1
0の引出しに制動を付与するブレーキ装置20と、線材
10に作用する張力を機械的に検出する張力検出装置2
2とを配置している。そして、張力検出装置22により
線材10に作用する張力を直接検出し、この検出値を基
にブレーキ装置20を制御し、サプライリール12から
引出される線材10の張力を一定に保持するようにして
いる。また加熱炉16の下流側に、モータ24により回
転駆動されるキャプスタンロール26を配設し、該ロー
ル26を速度制御することにより、張力検出装置22か
らキャプスタンロール26までの線材10に作用する張
力を一定に保持するよう構成される。更に、巻取りリー
ル14を回転駆動するトルクモータ18のトルク制御を
行なうことで、線材10が巻取られるときに作用する張
力を一定に保持するようにしている。
に、サプライリール12と加熱炉16との間に、線材1
0の引出しに制動を付与するブレーキ装置20と、線材
10に作用する張力を機械的に検出する張力検出装置2
2とを配置している。そして、張力検出装置22により
線材10に作用する張力を直接検出し、この検出値を基
にブレーキ装置20を制御し、サプライリール12から
引出される線材10の張力を一定に保持するようにして
いる。また加熱炉16の下流側に、モータ24により回
転駆動されるキャプスタンロール26を配設し、該ロー
ル26を速度制御することにより、張力検出装置22か
らキャプスタンロール26までの線材10に作用する張
力を一定に保持するよう構成される。更に、巻取りリー
ル14を回転駆動するトルクモータ18のトルク制御を
行なうことで、線材10が巻取られるときに作用する張
力を一定に保持するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記熱処理あるいは記
憶処理装置では、サプライリール12から線材10が引
出されるときの張力、線材10が加熱炉16を通過する
ときの張力、および線材10が巻取られるときの張力を
夫々制御するよう構成している。この構成によれば、線
材10の張力を精度良く制御することはできるが、構造
が極めて複雑になると共にコストが嵩む欠点が指摘され
る。また、処理対象とする線材10の材質等の諸条件に
よっては、比較的に精度の高い張力制御を必要としない
場合もあり、このような条件での処理を行なう場合は過
剰設備となる難点もある。
憶処理装置では、サプライリール12から線材10が引
出されるときの張力、線材10が加熱炉16を通過する
ときの張力、および線材10が巻取られるときの張力を
夫々制御するよう構成している。この構成によれば、線
材10の張力を精度良く制御することはできるが、構造
が極めて複雑になると共にコストが嵩む欠点が指摘され
る。また、処理対象とする線材10の材質等の諸条件に
よっては、比較的に精度の高い張力制御を必要としない
場合もあり、このような条件での処理を行なう場合は過
剰設備となる難点もある。
【0006】また、前記サプライリール12と加熱炉1
6との間にブレーキ装置20と張力検出装置22とを配
設しなければならず、装置全体が長くなって大きな設置
スペースを必要とする難点があった。更に、この種の張
力検出装置22での検出対象範囲にはサイズ限定等があ
り、使用できないケースがあった。
6との間にブレーキ装置20と張力検出装置22とを配
設しなければならず、装置全体が長くなって大きな設置
スペースを必要とする難点があった。更に、この種の張
力検出装置22での検出対象範囲にはサイズ限定等があ
り、使用できないケースがあった。
【0007】
【発明の目的】この発明は、前述した従来の技術に内在
している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、簡単な構成で精度の高い張力制
御を行ない得る長尺材の張力制御方法およびその装置を
提供することを目的とする。
している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、簡単な構成で精度の高い張力制
御を行ない得る長尺材の張力制御方法およびその装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明に係る長尺材の張力制御方
法は、リールから引出される長尺材の張力を制御する方
法であって、前記リールから引出される長尺材の速度を
検出すると共に、前記リールの回転速度を検出し、前記
検出値からリールに巻回されている長尺材の巻径を演算
により求め、前記リールに制動力を付与する制動手段の
トルク値を、得られた巻径を基に長尺材が常に一定の張
力で引出されるよう可変制御するようにしたことを特徴
とする。
の目的を達成するため本発明に係る長尺材の張力制御方
法は、リールから引出される長尺材の張力を制御する方
法であって、前記リールから引出される長尺材の速度を
検出すると共に、前記リールの回転速度を検出し、前記
検出値からリールに巻回されている長尺材の巻径を演算
により求め、前記リールに制動力を付与する制動手段の
トルク値を、得られた巻径を基に長尺材が常に一定の張
力で引出されるよう可変制御するようにしたことを特徴
とする。
【0009】前記目的を達成するため本願の別の発明に
係る長尺材の張力制御装置は、リールから引出される長
尺材の張力を制御する装置であって、前記リールに制動
力を付与する制動手段と、前記リールから引出される長
尺材の速度を検出する速度検出手段と、前記リールの回
転速度を検出する回転検出手段と、前記速度検出手段で
検出した検出速度および回転検出手段で検出した回転速
度により、リールに巻回されている長尺材の巻径を演算
すると共に、得られた巻径と予め設定された長尺材の最
適な張力値とにより、当該巻径での制動手段の適切なト
ルク値を演算する演算部と、前記演算部で演算されたト
ルク値となるよう前記制動手段を制御する制御部とから
構成したことを特徴とする。
係る長尺材の張力制御装置は、リールから引出される長
尺材の張力を制御する装置であって、前記リールに制動
力を付与する制動手段と、前記リールから引出される長
尺材の速度を検出する速度検出手段と、前記リールの回
転速度を検出する回転検出手段と、前記速度検出手段で
検出した検出速度および回転検出手段で検出した回転速
度により、リールに巻回されている長尺材の巻径を演算
すると共に、得られた巻径と予め設定された長尺材の最
適な張力値とにより、当該巻径での制動手段の適切なト
ルク値を演算する演算部と、前記演算部で演算されたト
ルク値となるよう前記制動手段を制御する制御部とから
構成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る長尺材の張力
制御方法およびその装置につき、添付図面を参照しなが
ら以下説明する。図1は、実施例に係る張力制御装置を
採用した合金鋼の処理装置を示す概略構成図であって、
合金鋼の線材10を所要直径で巻回したサプライリール
12は、図示しない軸受部に回転自在に軸支された回転
軸28に一体回転可能に支持される。このサプライリー
ル12の支持位置の下流側に、加熱炉16と、モータ3
0により回転される巻取りリール14とが直列に配置さ
れ、サプライリール12から連続的に引出した線材10
を、加熱炉16に挿通した後に巻取りリール14で巻取
るよう構成してある。
制御方法およびその装置につき、添付図面を参照しなが
ら以下説明する。図1は、実施例に係る張力制御装置を
採用した合金鋼の処理装置を示す概略構成図であって、
合金鋼の線材10を所要直径で巻回したサプライリール
12は、図示しない軸受部に回転自在に軸支された回転
軸28に一体回転可能に支持される。このサプライリー
ル12の支持位置の下流側に、加熱炉16と、モータ3
0により回転される巻取りリール14とが直列に配置さ
れ、サプライリール12から連続的に引出した線材10
を、加熱炉16に挿通した後に巻取りリール14で巻取
るよう構成してある。
【0011】前記回転軸28の一端部には、制動手段と
しての電磁パウダーブレーキ32が接続され、回転軸2
8およびサプライリール12の自由回転に適宜の制動力
を付与し得るようになっている。すなわち、この電磁パ
ウダーブレーキ32が付勢解除されている場合、サプラ
イリール12は当該回転軸28と共に自由回転し得るも
ので、前記電磁パウダーブレーキ32が付勢されると、
当該回転軸28を介してサプライリール12の引出し回
転に制動力が加えられる。そして、実施例の張力制御装
置では、この制動力を、経時的に減少するサプライリー
ル12における線材10の巻径Dに応じてリアルタイム
に追従調節するよう構成されている。
しての電磁パウダーブレーキ32が接続され、回転軸2
8およびサプライリール12の自由回転に適宜の制動力
を付与し得るようになっている。すなわち、この電磁パ
ウダーブレーキ32が付勢解除されている場合、サプラ
イリール12は当該回転軸28と共に自由回転し得るも
ので、前記電磁パウダーブレーキ32が付勢されると、
当該回転軸28を介してサプライリール12の引出し回
転に制動力が加えられる。そして、実施例の張力制御装
置では、この制動力を、経時的に減少するサプライリー
ル12における線材10の巻径Dに応じてリアルタイム
に追従調節するよう構成されている。
【0012】前記回転軸28には、その回転速度Nを検
出する回転検出手段34が設けられる。また、加熱炉1
6と巻取りリール14との間の線材10の経路には、例
えばパルスジェネレータ等の速度検出手段36が接続す
る計測ロール38が、線材10に接触して回転するよう
配設され、該線材10の引出し速度Vを速度検出手段3
6で検出するよう構成されている。前記回転検出手段3
4および速度検出手段36からの出力は、図2に示す如
く、マイクロコンピュータやシーケンサ等の制御装置4
0の演算部42に入力される。またテンキー等の入力手
段44を介して、線材10の直径や材質および最適な張
力値Fの数値情報が、予め前記演算部42に入力記憶さ
れるようになっている。そして、前記演算部42におい
ては、前記検出手段34,36で検出された回転速度N
および引出し速度Vを演算処理して、サプライリール1
2の現時点での線材10の巻径Dを求めるよう設定され
る。また、求められた巻径Dと、予め設定入力された張
力値Fとから、当該巻径Dでの前記電磁パウダーブレー
キ32の適切なトルク値Trを演算して求めるよう設定
されている。
出する回転検出手段34が設けられる。また、加熱炉1
6と巻取りリール14との間の線材10の経路には、例
えばパルスジェネレータ等の速度検出手段36が接続す
る計測ロール38が、線材10に接触して回転するよう
配設され、該線材10の引出し速度Vを速度検出手段3
6で検出するよう構成されている。前記回転検出手段3
4および速度検出手段36からの出力は、図2に示す如
く、マイクロコンピュータやシーケンサ等の制御装置4
0の演算部42に入力される。またテンキー等の入力手
段44を介して、線材10の直径や材質および最適な張
力値Fの数値情報が、予め前記演算部42に入力記憶さ
れるようになっている。そして、前記演算部42におい
ては、前記検出手段34,36で検出された回転速度N
および引出し速度Vを演算処理して、サプライリール1
2の現時点での線材10の巻径Dを求めるよう設定され
る。また、求められた巻径Dと、予め設定入力された張
力値Fとから、当該巻径Dでの前記電磁パウダーブレー
キ32の適切なトルク値Trを演算して求めるよう設定
されている。
【0013】前記電磁パウダーブレーキ32は、図2に
示す電流調節装置46により電流値Aを変化制御するこ
とによって、そのトルク値Trが可変されるよう構成さ
れている。そして前記制御装置40の演算部42では、
前述したように求められた電磁パウダーブレーキ32の
トルク値Trが得られる電流値Aを演算して求め、これ
を制御部48を介して電流調節装置46に出力するよう
設定されている。
示す電流調節装置46により電流値Aを変化制御するこ
とによって、そのトルク値Trが可変されるよう構成さ
れている。そして前記制御装置40の演算部42では、
前述したように求められた電磁パウダーブレーキ32の
トルク値Trが得られる電流値Aを演算して求め、これ
を制御部48を介して電流調節装置46に出力するよう
設定されている。
【0014】ここで、線材10の引出し速度:V,サプ
ライリール12の巻径:D,サプライリール12の回転
速度:N,線材10の最適な張力値:F,電磁パウダー
ブレーキ32のトルク値:Trの間には、以下の関係式
が成り立つ。 D=V/N ・・・式 Tr=F×D ・・・式 また電磁パウダーブレーキ32のトルク値Trと電流値
Aとは、図3のグラフに示す正比例の関係となってい
る。すなわち、前記演算部42では、式により巻径D
を求めると共に式でトルク値Trを求め、更にこのト
ルク値Trとなる電流値Aを求めるよう設定されてい
る。そして、前記制御部48からの出力指令によって電
流調節装置46が制御されることで、線材10に作用さ
れる張力を予め設定された張力値Fに保持することがで
きる。
ライリール12の巻径:D,サプライリール12の回転
速度:N,線材10の最適な張力値:F,電磁パウダー
ブレーキ32のトルク値:Trの間には、以下の関係式
が成り立つ。 D=V/N ・・・式 Tr=F×D ・・・式 また電磁パウダーブレーキ32のトルク値Trと電流値
Aとは、図3のグラフに示す正比例の関係となってい
る。すなわち、前記演算部42では、式により巻径D
を求めると共に式でトルク値Trを求め、更にこのト
ルク値Trとなる電流値Aを求めるよう設定されてい
る。そして、前記制御部48からの出力指令によって電
流調節装置46が制御されることで、線材10に作用さ
れる張力を予め設定された張力値Fに保持することがで
きる。
【0015】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係る張力制御
装置を採用した熱処理あるいは記憶処理装置により合金
鋼の熱処理あるいは記憶処理を行なう場合の作用につき
説明する。前記サプライリール12から引出した線材1
0を、加熱炉16に通過させた後に巻取りリール14に
巻付ける。張力制御装置では、サプライリール12に巻
回されている線材10の直径や材質および当該線材10
に作用させる最適な張力値Fを、入力手段44を介して
制御装置40の演算部42に入力記憶させる。
装置を採用した熱処理あるいは記憶処理装置により合金
鋼の熱処理あるいは記憶処理を行なう場合の作用につき
説明する。前記サプライリール12から引出した線材1
0を、加熱炉16に通過させた後に巻取りリール14に
巻付ける。張力制御装置では、サプライリール12に巻
回されている線材10の直径や材質および当該線材10
に作用させる最適な張力値Fを、入力手段44を介して
制御装置40の演算部42に入力記憶させる。
【0016】この状態で、前記モータ30を駆動して巻
取りリール14を回転させることにより、サプライリー
ル12から線材10が連続的に引出される。前記回転検
出手段34および速度検出手段36で検出されるサプラ
イリール12の回転速度Nおよび線材10の引出し速度
Vは、前記制御装置40の演算部42にリアルタイムで
入力され、両検出値N,Vに基づいて、当該サプライリ
ール12の経時的に減少する線材10の巻径Dが演算さ
れる。また、求められた巻径Dと、予め入力されている
張力値Fとから、その時点における電磁パウダーブレー
キ32の最も適切なトルク値Trを演算する。そして、
求められたトルク値Trとなる電流値Aを、前記電流調
節装置46に調節指令信号として出力し、電磁パウダー
ブレーキ32に流れる電流を可変調節することで、該ブ
レーキ32のトルクを前記トルク値Fとなるようにす
る。
取りリール14を回転させることにより、サプライリー
ル12から線材10が連続的に引出される。前記回転検
出手段34および速度検出手段36で検出されるサプラ
イリール12の回転速度Nおよび線材10の引出し速度
Vは、前記制御装置40の演算部42にリアルタイムで
入力され、両検出値N,Vに基づいて、当該サプライリ
ール12の経時的に減少する線材10の巻径Dが演算さ
れる。また、求められた巻径Dと、予め入力されている
張力値Fとから、その時点における電磁パウダーブレー
キ32の最も適切なトルク値Trを演算する。そして、
求められたトルク値Trとなる電流値Aを、前記電流調
節装置46に調節指令信号として出力し、電磁パウダー
ブレーキ32に流れる電流を可変調節することで、該ブ
レーキ32のトルクを前記トルク値Fとなるようにす
る。
【0017】これにより、サプライリール12には、線
材10の経時的に減少する巻径Dに適した制動力が、前
記電磁パウダーブレーキ32から付与され、該線材10
には常に一定の張力(予め設定入力された張力値F)が作
用する。従って、前記加熱炉16を通過して熱処理ある
いは記憶処理された線材10の直径が均一になると共
に、伸直性(直線性)の良好な製品が製造される。また機
械的な張力検出装置を配設しないから、構成を簡略化し
得ると共に装置の設置スペースを小さくすることがで
き、しかもコストも低減し得る。
材10の経時的に減少する巻径Dに適した制動力が、前
記電磁パウダーブレーキ32から付与され、該線材10
には常に一定の張力(予め設定入力された張力値F)が作
用する。従って、前記加熱炉16を通過して熱処理ある
いは記憶処理された線材10の直径が均一になると共
に、伸直性(直線性)の良好な製品が製造される。また機
械的な張力検出装置を配設しないから、構成を簡略化し
得ると共に装置の設置スペースを小さくすることがで
き、しかもコストも低減し得る。
【0018】
【別実施例について】前述した実施例では、合金鋼の熱
処理あるいは記憶処理装置に張力制御装置を採用した場
合につき説明したが、図4に示す線材の巻取装置にも張
力制御装置を好適に採用し得るものである。図に示す巻
取装置は、線材10が巻回されたサプライリール12
と、該リール12から引出した所要長さの線材10を巻
取る巻取りリール14と、両リール12,14の間に配
設され、線材10の引出し長さを検出する長さ検出装置
50とから基本的に構成される。この巻取装置におい
て、サプライリール12には電磁パウダーブレーキ32
を介して制動力が付与されると共に、該リール12の回
転速度Nが回転検出手段34により検出されるようにな
っている。また両リール12,14の間に、サプライリ
ール12から引出される線材10の引出し速度Vを検出
する速度検出手段36が配置される。
処理あるいは記憶処理装置に張力制御装置を採用した場
合につき説明したが、図4に示す線材の巻取装置にも張
力制御装置を好適に採用し得るものである。図に示す巻
取装置は、線材10が巻回されたサプライリール12
と、該リール12から引出した所要長さの線材10を巻
取る巻取りリール14と、両リール12,14の間に配
設され、線材10の引出し長さを検出する長さ検出装置
50とから基本的に構成される。この巻取装置におい
て、サプライリール12には電磁パウダーブレーキ32
を介して制動力が付与されると共に、該リール12の回
転速度Nが回転検出手段34により検出されるようにな
っている。また両リール12,14の間に、サプライリ
ール12から引出される線材10の引出し速度Vを検出
する速度検出手段36が配置される。
【0019】そして、回転検出手段34および速度検出
手段36で検出されるサプライリール12の回転速度N
および線材10の引出し速度Vを、制御装置40に入力
することで、前述した実施例と同様にサプライリール1
2には、線材10の経時的に減少する巻径Dに適した制
動力が、前記電磁パウダーブレーキ32から付与され、
該線材10には常に一定の張力(予め設定入力された張
力値F)が作用する。従って、前記巻取りリール14に
は、線材10が一定の張力で凹凸なく適正な巻取り状態
で巻取られる。
手段36で検出されるサプライリール12の回転速度N
および線材10の引出し速度Vを、制御装置40に入力
することで、前述した実施例と同様にサプライリール1
2には、線材10の経時的に減少する巻径Dに適した制
動力が、前記電磁パウダーブレーキ32から付与され、
該線材10には常に一定の張力(予め設定入力された張
力値F)が作用する。従って、前記巻取りリール14に
は、線材10が一定の張力で凹凸なく適正な巻取り状態
で巻取られる。
【0020】なお実施例では、サプライリールに制動力
を付与する制動手段として、電磁パウダーブレーキの如
き電気的制動手段を使用する場合につき説明したが、こ
れ以外にヒステリシス式ブレーキや、あるいはエアーま
たは油圧ブレーキ等の制動手段を使用するようにしても
よい。そしてこの場合は、エアーや油の供給量あるいは
圧力を調節することで、制動手段のトルク値を適切な値
に制御して張力を常に一定に保持することが可能とな
る。また長尺材としては、線材に限らず棒材や帯材等も
対象とし得る。
を付与する制動手段として、電磁パウダーブレーキの如
き電気的制動手段を使用する場合につき説明したが、こ
れ以外にヒステリシス式ブレーキや、あるいはエアーま
たは油圧ブレーキ等の制動手段を使用するようにしても
よい。そしてこの場合は、エアーや油の供給量あるいは
圧力を調節することで、制動手段のトルク値を適切な値
に制御して張力を常に一定に保持することが可能とな
る。また長尺材としては、線材に限らず棒材や帯材等も
対象とし得る。
【0021】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る長尺材
の張力制御方法およびその装置によれば、リールから引
出される長尺材の速度とリールの回転速度とから長尺材
の巻径を演算により求め、当該巻径に応じたトルク値と
なるよう制動手段を制御するようにした。これにより、
リールに巻回されている長尺材の消費に伴い巻径が経時
に減少しても、該長尺材を常に一定の張力で引出すこと
ができる。従って、例えば合金鋼の熱処理あるいは記憶
処理装置に採用した場合は、均一な直径で、かつ伸直性
(直線性)の良好な製品を製造し得る。また電磁パウダー
ブレーキは、電流値を可変制御するだけで簡単かつ精度
良くトルク値を制御し得るので、装置の構成を簡略化し
てコストを低減することができる。
の張力制御方法およびその装置によれば、リールから引
出される長尺材の速度とリールの回転速度とから長尺材
の巻径を演算により求め、当該巻径に応じたトルク値と
なるよう制動手段を制御するようにした。これにより、
リールに巻回されている長尺材の消費に伴い巻径が経時
に減少しても、該長尺材を常に一定の張力で引出すこと
ができる。従って、例えば合金鋼の熱処理あるいは記憶
処理装置に採用した場合は、均一な直径で、かつ伸直性
(直線性)の良好な製品を製造し得る。また電磁パウダー
ブレーキは、電流値を可変制御するだけで簡単かつ精度
良くトルク値を制御し得るので、装置の構成を簡略化し
てコストを低減することができる。
【図1】実施例に係る張力制御装置を採用した合金鋼の
熱処理あるいは記憶処理装置の概略構成図である。
熱処理あるいは記憶処理装置の概略構成図である。
【図2】実施例に係る張力制御装置の制御ブロック図で
ある。
ある。
【図3】電磁パウダーブレーキのトルク値と電流値との
関係を示すグラフ図である。
関係を示すグラフ図である。
【図4】実施例に係る張力制御装置を採用した巻取装置
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図5】従来技術に係る合金鋼の熱処理あるいは記憶処
理装置の概略構成図である。
理装置の概略構成図である。
【図6】従来技術に係る別の合金鋼の熱処理あるいは記
憶処理装置の概略構成図である。
憶処理装置の概略構成図である。
10 線材(長尺材) 12 サプライリール 32 電磁パウダーブレーキ(制動手段) 34 回転検出手段 36 速度検出手段 42 演算部 48 制御部 A 電流値 D 線材の巻径 F 張力値 N サプライリールの回転速度 Tr 電磁パウダーブレーキのトルク値 V 線材の引出し速度
Claims (4)
- 【請求項1】 リール(12)から引出される長尺材(10)の
張力を制御する方法であって、 前記リール(12)から引出される長尺材(10)の速度(V)を
検出すると共に、前記リール(12)の回転速度(N)を検出
し、 前記検出値(V,N)からリール(12)に巻回されている長尺
材(10)の巻径(D)を演算により求め、 前記リール(12)に制動力を付与する制動手段(32)のトル
ク値(Tr)を、得られた巻径(D)を基に長尺材(10)が常に
一定の張力で引出されるよう可変制御するようにしたこ
とを特徴とする長尺材の張力制御方法。 - 【請求項2】 前記リール(12)に巻回されている長尺材
(10)の最適な張力値(F)と、前記演算により求めた長尺
材(10)の巻径(D)とから、当該巻径(D)での前記制動手段
(32)の適切なトルク値(Tr)を求め、このトルク値(Tr)と
なるよう前記制動手段(32)を制御するようにした請求項
1記載の長尺材の張力制御方法。 - 【請求項3】 リール(12)から引出される長尺材(10)の
張力を制御する装置であって、 前記リール(12)に制動力を付与する制動手段(32)と、 前記リール(12)から引出される長尺材(10)の速度(V)を
検出する速度検出手段(36)と、 前記リール(12)の回転速度(N)を検出する回転検出手段
(34)と、 前記速度検出手段(36)で検出した検出速度(V)および回
転検出手段(34)で検出した回転速度(N)により、リール
(12)に巻回されている長尺材(10)の巻径(D)を演算する
と共に、得られた巻径(D)と予め設定された長尺材(10)
の最適な張力値(F)とにより、当該巻径(D)での制動手段
(32)の適切なトルク値(Tr)を演算する演算部(42)と、 前記演算部(42)で演算されたトルク値(Tr)となるよう前
記制動手段(32)を制御する制御部(48)とから構成したこ
とを特徴とする長尺材の張力制御装置。 - 【請求項4】 前記制動手段は電磁パウダーブレーキ(3
2)であって、該ブレーキ(32)に流れる電流値(A)を可変
制御することによりトルク値(Tr)を制御する請求項3記
載の長尺材の張力制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26545596A JPH1087174A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 長尺材の張力制御方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26545596A JPH1087174A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 長尺材の張力制御方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1087174A true JPH1087174A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17417413
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26545596A Pending JPH1087174A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 長尺材の張力制御方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1087174A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107352312A (zh) * | 2017-07-18 | 2017-11-17 | 中达电通股份有限公司 | 退绕卷绕坯布的控制系统与方法 |
| CN109132706A (zh) * | 2018-10-19 | 2019-01-04 | 重庆前卫科技集团有限公司 | 一种线缆排线方法 |
-
1996
- 1996-09-13 JP JP26545596A patent/JPH1087174A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107352312A (zh) * | 2017-07-18 | 2017-11-17 | 中达电通股份有限公司 | 退绕卷绕坯布的控制系统与方法 |
| CN109132706A (zh) * | 2018-10-19 | 2019-01-04 | 重庆前卫科技集团有限公司 | 一种线缆排线方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050209 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050308 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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| A02 | Decision of refusal |
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